JP2014185560A - 車両制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリから車外への給電中にユーザが車両から離れた場合に、ユーザの意図せぬエンジン始動を防止することのできる車両制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置は、給電機構によるバッテリから車外への給電中にバッテリの充電残量が第1の所定値よりも低下したときに、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、車両による電子キーの検知結果に基づき車両の周辺の所定範囲内あるいは車両内にユーザの存在が検知される第1の場合は、ユーザの指示を受けることなくエンジンを始動させ、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、車両による電子キーの検知結果に基づき車両の周辺の所定範囲内および車両内にユーザの存在が検知されない第2の場合は、ユーザの指示を受けるまでエンジンを始動させない制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】車両制御装置は、給電機構によるバッテリから車外への給電中にバッテリの充電残量が第1の所定値よりも低下したときに、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、車両による電子キーの検知結果に基づき車両の周辺の所定範囲内あるいは車両内にユーザの存在が検知される第1の場合は、ユーザの指示を受けることなくエンジンを始動させ、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、車両による電子キーの検知結果に基づき車両の周辺の所定範囲内および車両内にユーザの存在が検知されない第2の場合は、ユーザの指示を受けるまでエンジンを始動させない制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、バッテリから車外への給電が可能な車両の制御に関するものである。
車載バッテリから車内外に接続された家電機器に商用交流電源と同様の給電を行うことのできる車両が実用化されている。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)では、大容量のバッテリを活かした長時間の給電が可能であり、車外電源を確保しにくい山間部や僻地において、また、商用電源の喪失時等において、非常電源として利用されることがしばしばある。
特にハイブリッド車は、エンジン始動によりガソリン燃料を使用してバッテリへ充電を行うことで、バッテリの充電残量分を超える電力供給を提供できるものとなっている。斯かるバッテリからの給電中にバッテリ残量が不足すると、車両制御装置がこれを検知し、エンジンを始動させてバッテリを充電する機構も実現されている。これにより、ユーザはバッテリからの給電中に長時間、車両から離れることができる。このような、バッテリをエンジン自動始動により充電する構成は、特許文献1等にも記載されている。
しかしながら、上記従来の車両制御装置では、バッテリ残量の不足を補うためにエンジンが自動始動するようになっていると、バッテリから車外への給電中にユーザが車両から離れた場合に、ユーザの不在中に当該自動始動が行われたことをユーザが認識するに至らない状況が起こり得る。これにより、次のような問題が発生し得る。
まず、ユーザの目の届かないところでエンジンONの状態が放置されるので、不所望な排気ガスの放出や、騒音、振動の発生等が放置される虞がある。また、ユーザの想定外のガソリン消費が行われる虞がある。
本発明は、斯かる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、バッテリから車外への給電中にユーザが車両から離れた場合に、ユーザの意図せぬエンジン始動を防止することのできる車両制御装置を提供するものである。
本発明の第1の局面は、バッテリとエンジンと前記バッテリから車外への給電を行う給電機構とを備えるとともに電子キーとの間で無線通信を行う車両の、前記バッテリから車外への給電を制御する車両制御装置であって、前記給電機構による前記バッテリから車外への給電中に前記バッテリの充電残量が第1の所定値よりも低下したときに、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、前記車両による前記電子キーの検知結果に基づき前記車両の周辺の所定範囲内あるいは前記車両内にユーザの存在が検知される第1の場合は、前記ユーザの指示を受けることなく前記エンジンを始動させ、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、前記車両による前記電子キーの検知結果に基づき前記車両の周辺の所定範囲内および前記車両内にユーザの存在が検知されない第2の場合は、前記ユーザの指示を受けるまで前記エンジンを始動させない、制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の第2の局面は、前記第1の局面において、前記第2の場合においては、前記バッテリの充電残量が前記第1の所定値よりも低下したことをユーザに無線通知し、前記ユーザから前記エンジンを始動させることを指示する所定の返信を受信すると、前記エンジンを始動させることを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明の第3の局面は、前記第2の局面において、前記所定の返信は、前記バッテリの充電残量が前記第1の所定値よりも低下したことを前記ユーザに無線通知してから所定時間内に前記ユーザから返信を受信することを含んでおり、前記所定時間内に前記ユーザから返信を受信しない場合には、前記バッテリから車外への給電を停止することを特徴とする。
また、本発明の第4の局面は、前記第1ないし第3のいずれかの局面において、前記給電中に、前記エンジンを始動させた状態で前記バッテリの充電残量が前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値を超えると、前記エンジンを停止させることを特徴とする。
また、本発明の第5の局面は、前記第1ないし第4のいずれかの局面において、前記給電中に、前記エンジンを始動させた状態でガソリンの残量が予め定めた量以下になると、前記エンジンを停止させることを特徴とする。
また、本発明の第6の局面は、前記第1ないし第5のいずれかの局面において、前記給電機構による前記バッテリから車外への給電が開始されると、前記バッテリの充電残量に基づいて接続機器への給電可能時間を予め推定してユーザに報知を行うことを特徴とする。
また、本発明の第7の局面は、前記第6の局面において、前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされると前記エンジンを始動させて、前記ユーザが指定した給電時間の前記バッテリから車外への給電が可能な充電残量となるまで前記バッテリを充電した後に前記エンジンを停止させ、前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされなければ前記エンジンを始動させない、他の制御を行い、前記他の制御を行った後に前記制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の第8の局面は、バッテリとエンジンと前記バッテリから車外への給電を行う給電機構とを備えた車両の、前記バッテリから車外への給電を制御する車両制御装置であって、前記給電機構による前記バッテリから車外への給電が開始されると、前記バッテリの充電残量に基づいて接続機器への給電可能時間を予め推定してユーザに報知を行うことを特徴とする。
また、本発明の第9の局面は、前記第8の局面において、前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされると前記エンジンを始動させ、前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされなければ前記エンジンを始動させない、制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の第10の局面は、前記第9の局面において、前記入力には、前記ユーザが指定した前記給電可能時間よりも長い給電時間の情報が含まれており、前記エンジンを始動させることにより、ガソリンの残量が予め定めた量を超えている限り、前記バッテリから車外へ前記給電時間以上の給電が可能な充電残量となるまで前記バッテリを充電することを特徴とする。
また、本発明の第11の局面は、前記第9または第10の局面において、前記給電機構による前記バッテリから車外への給電中に、前記エンジンを始動させた状態でガソリンの残量が予め定めた量以下になると、前記エンジンを停止させることを特徴とする。
第1の局面によれば、車両制御装置が、給電機構によるバッテリから車外への給電が開始された後、給電中にバッテリの充電残量が第1の所定値よりも低下したときに、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、車両による電子キーの検知結果に基づき車両の周辺の所定範囲内あるいは車両内にユーザの存在が検知される場合は、ユーザの指示を受けることなくエンジンを始動させる。また、車両による電子キーの検知結果に基づき車両の周辺の所定範囲内および車両内にユーザAの存在が検知されない場合は、ユーザの指示を受けるまでエンジンを始動させない。従って、バッテリから車外への給電中にユーザが車両から離れた場合に、ユーザの意図せぬエンジン始動を防止することができる。車両の周辺の所定範囲内あるいは車両内にいるユーザにとって、エンジン始動が意図せぬものである場合は、ユーザ自身でエンジン停止操作を行うことができる。これにより、ユーザが車両から離れている間に、不所望な排気ガスの放出や、騒音、振動の発生等が放置されることや、また、ユーザの想定外のガソリン消費が行われることを防止することができる。
第2の局面によれば、ユーザが車両から離れていても、車両からの無線通知に基づいてエンジンを始動させるか否かを選択することができるので、エンジン始動を認識した状態で実行することができる。
第3の局面によれば、ユーザからの返信が長時間なされないことによりバッテリが過放電状態になることを防止することができる。
第4の局面によれば、エンジンを始動させてバッテリを充電するにあたり、バッテリを長寿命を維持するための適切な電圧範囲に充電したり、バッテリが過充電状態になることを防止したりすることができる。
第5の局面によれば、エンジンを正常にON状態にすることのできる状態を保つことができる。
第6の局面によれば、給電可能時間の報知を受けたユーザは、バッテリを予め所望する給電時間に対応する充電残量まで充電することにより、その後に車両から離れた場所で車両から送信されるエンジン始動の可否の問合せに応答できるか否かを気にすることなく、車両を離れることができる。
第7の局面によれば、ユーザはエンジンの始動制御によってバッテリの不足充電残量を容易に補うことが可能になる。
第8の局面によれば、車両制御装置は、給電機構によるバッテリから車外への給電が開始されると、バッテリの充電残量に基づいて接続機器への給電可能時間を予め推定してユーザに報知を行う。従って、ユーザは、バッテリを予め所望する給電時間に対応する充電残量まで充電することにより、その後にバッテリの充電残量が不足するか否かを気にすることなく、車両を離れることができる。従って、バッテリから車外への給電中にユーザが車両から離れた場合に、ユーザの意図せぬエンジン始動を防止することができる。これにより、ユーザが車両から離れている間に、不所望な排気ガスの放出や、騒音、振動の発生等が放置されることや、また、ユーザの想定外のガソリン消費が行われることを防止することができる。
第9の局面によれば、ユーザはエンジンの始動制御によってバッテリの不足充電残量を容易に補うことが可能になる。
第10の局面によれば、ユーザが指定した給電時間の間はバッテリが単独で給電を継続することができるようになり、予定した接続機器の電力消費に対して、さらなるエンジン始動等の処理を追加せずに済む。
第11の局面によれば、エンジンを正常にON状態にすることのできる状態を保つことができる。
〔第1の実施形態〕
本発明の一実施形態について図面を用いて説明すれば以下の通りである。
本発明の一実施形態について図面を用いて説明すれば以下の通りである。
図1に、本実施形態に係る車両制御装置を備えた車両システム1の構成を示す。
車両システム1は、車両2、電子キー3、給電ケーブル4を備えている。車両システム1はキーレスエントリシステムの機能を有しており、車両2と電子キー3とは無線通信を行う。
車両2は、バッテリ21、モータ22、発電機23、エンジン24、電力制御装置25、電力変換装置26、給電アウトレット27、HV制御ECU2a、モータ制御ECU2b、エンジン制御ECU2c、バッテリECU2d、通信ECU2eを備えている。
車両2としては、ここではハイブリッド車(HV)またはプラグイン式のハイブリッド車(PHV)を例に挙げるが、ガソリン車も対象となる。
バッテリ21、発電機23、エンジン24、電力制御装置25、電力変換装置26、給電アウトレット27、HV制御ECU2a、エンジン制御ECU2c、バッテリECU2d、通信ECU2eは、車外へ給電を行う給電機構を構成している。
バッテリ21はリチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等の二次電池あるいは電気二重層キャパシタ、といった蓄電装置からなる。モータ22は、バッテリ21の直流出力が電力制御装置25のインバータによって変換された交流電力により駆動され、車両の推進動力を発生させる。発電機23はエンジン24により駆動されてバッテリ21に蓄積する電力を発生させる。モータ22と発電機23とはそれぞれ独立に設けられていてもよいし、発電電動機として1つの装置に構成されていてもよく、シリーズ式、パラレル式といったハイブリッド車の構成に合わせてモータと発電機とをそれぞれどのように出力分担させるかで全体の構成が適宜決められる。エンジン24はガソリン燃料で駆動され、発電機を駆動する他、上述したハイブリッド車の構成によっては、直接に車両動力を補助する構成も取り得る。
電力制御装置25は、バッテリ21の直流出力をモータ22を駆動する交流電力に変換するインバータや、発電機23が発生した交流電力をバッテリ21に充電する直流電力に変換するコンバータを備えている。当該インバータはモータ22による回生電力をバッテリ21に返還することも行う。電力変換装置26は、バッテリ21が出力する200Vといった直流電圧を商用交流電圧と同等の実効値100Vの単相交流電圧に変換して給電アウトレット27に出力する。
HV制御ECU2a、モータ制御ECU、エンジン制御ECU2c、バッテリECU2d、通信ECU2eは、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)等の通信プロトコルで通信を行うよう通信バス200で互いに接続されて車載LANを構成している。各ECUは、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが実行するコンピュータ構成を備えている。HV制御ECU2aとモータ制御ECUとの間と、HV制御ECU2aとエンジン制御ECU2cとの間ではローカル通信も行われる。
HV制御ECU(車両制御装置)2aは、モータ制御ECU2bおよびエンジン制御ECU2cの動作を統括的に制御し、車両速度やバッテリ21の充電残量に応じて、バッテリ21からモータ22の駆動に配分する動力や、エンジン24の始動および停止のタイミング、エンジン24での発電量等を決定する。モータ制御ECU2bは、HV制御ECU2aからの制御を受けて、電力制御装置25のインバータおよびコンバータの駆動等を制御する。エンジン制御ECU2cは、HV制御ECU2aからの制御を受けて、エンジン24の駆動を制御する。バッテリECU2dは、バッテリ21のSOC(State Of Charge)を管理しており、バッテリ21の出力電圧および出力電流からSOCを算出してHV制御ECU2aに送信する。また、バッテリECU2dは、バッテリ21から車外への給電時にバッテリ21が給電を継続することができるか否かの基準となる充電残量を示すバッテリ21の開放電圧を算出してHV制御ECU2aに送信する。開放電圧は、例えば、電気機器Bへ負荷電流を供給している状態のバッテリ21の出力電圧と、予め求められているバッテリ21の内部抵抗を当該負荷電流が流れることにより発生する電圧降下とから求められる。
通信ECU2eは、キー検知用アンテナ201および携帯通知用アンテナ202とこれらの駆動回路とを備え、電子キー3と少なくとも2種類の無線通信を行う。キー検知用アンテナ201は、例えばキーレスエントリシステムに用いる通信を行うアンテナであり、図1では便宜上、室外検知用アンテナと室内検知用アンテナとを1つにまとめて示してある。キー検知用アンテナ201の室外検知用アンテナおよび室内検知用アンテナを介した車両2と電子キー3との間のキーレスエントリシステムに関する無線通信(以後、「検知無線通信」と称する。)と、携帯通知用アンテナ202を介した車両2と電子キー3との間で行う携帯通知機能による無線通信(以後、「携帯通知無線」と称する。)とでは、使用する媒体の周波数帯が異なっている。検知無線通信では例えばキーレスエントリシステムで一般に用いられる周波数帯の電波を使用することができ、携帯通知無線では、電波の他に赤外線も使用可能である。また、携帯通知無線には、電子キー3を用いる代わりに携帯電話、スマートホンによる無線通信を使用することもできる。
ユーザAが電子キー3を携帯して、車両2の周辺の所定範囲R内に存在しているときには、キー検知用アンテナ201の室外検知用アンテナを介した車両2と電子キー3との間の検知無線通信により電子キー3が検知されることにより、ユーザAが車両2の周辺に存在していると判定される。図1では所定範囲Rは簡略化して示してあり、キーレスエントリシステムを使用する場合には、例えば前方各ドアおよび後方各ドアのそれぞれの車室外側を取り巻く範囲である。また、ユーザAが電子キー3を携帯して、車両2内に存在しているときには、キー検知用アンテナ201の室内検知用アンテナを介した車両2と電子キー3との間の検知無線通信により電子キー3が検知されることにより、ユーザAが車両2内に存在していることが検知される。
一方、電子キー3を携帯したユーザAが車両2外の所定範囲R外に存在しているときには、キー検知用アンテナ201の室外検知用アンテナおよび室内検知用アンテナを介した車両2と電子キー3との間で検知無線通信が成立しないので、ユーザAが車両2の周辺よりも遠くに離れている可能性のあることが検知される。
車両2と電子キー3との間で行う携帯通知無線は、電子キー3を携帯したユーザAが、車両2の周辺に存在していても、車両2から想定される程度に遠方に離れて存在していても成立する通信である。また、携帯通知無線では、電子キー3に備えられたディスプレイ3aに、車両2からのメッセージが表示されるようになっている。
給電ケーブル4は先端にプラグ4aを備えている。プラグ4aは給電アウトレット27に差し込まれる。給電アウトレット27は車両ボディの外側に開放されるように開閉扉(図示せず)で保護される。当該開閉扉は、車両2が電子キー3を認証した場合にのみ開動作が許可されるようになっている。給電ケーブル4の末端側は電気機器Bに接続され、電気機器Bが屋内配線からの給電と同様に給電を受ける。なお、図1ではユーザAが車両2を離れる場合の制御を説明するために給電アウトレット27が車両ボディの外部に向けて取り出される構成が示されているが、単相交流電圧を取り出せる給電アウトレットとしてはこの他に車両2の室内に設けられるものがあってもよい。
次に、上記の構成の車両システム1による車外への給電時の動作について、図2のフローチャートを用いながら説明する。
エンジン24の停止中にユーザAが電子キー3を携帯して所定範囲R内に存在していることを通信ECU2eが検知することによりキーレスエントリシステムでの認証が行われると、HV制御ECU2aは、ユーザAによるエンジンスイッチのONを許可する他に、バッテリ21から給電アウトレット27を介した車外への給電を許可する。ユーザAは、当該車外への給電を行いたい場合に、車両2のインストルメントパネルのディスプレイや電子キー3のディスプレイ3aに表示される給電用のメニューから給電開始の指示を入力するなどして、車両2に車外給電モードへの移行を指示する。
車外給電モードでは、給電アウトレット27の開閉扉は電子キー3が認証済みであるので開動作を許容される。ユーザAは電気機器Bを給電ケーブル4で給電アウトレット27に接続し、給電開始の指示入力を行う。これにより、電力変換装置26に動作電源が供給されて給電アウトレット27から電気機器Bへ給電が開始される。
この車外給電モードでは、図2のステップS201に示すように、HV制御ECU2aが、バッテリECU2dが計算したバッテリ21の開放電圧を定期的に取得してバッテリ21の充電残量が車外への給電に十分であるか否かを確認する。当該開放電圧が、設定された給電可能下限値(第1の所定値)V1よりも大きい間(ステップS201でNO)は、バッテリ21は充電されることなく車外への給電を行う。ステップS201でNOの場合のループを繰り返す間に電気機器B側での電力消費が終了する場合には、ユーザAが車両2に対して車外給電モードを終了する指示を行うまで当該ループを続行する。当該開放電圧が給電可能下限値V1以下に低下すると(ステップS201でYES)、HV制御ECU2aは、ガソリンの残量が設定された充電可能下限値(予め定めた量)Xを超えていること(ステップS202でYES)、および、ユーザAが所定範囲R内あるいは車両2内に検知されること(ステップS203でYES)を条件として、エンジン制御ECU2cにエンジン24を始動させる制御を行うようになっている(ステップS204)。エンジン24の始動制御により、発電機23が駆動され、動作電源を供給された電力制御装置25を介してバッテリ21に充電が行われる。なお、バッテリ21の充電残量として、バッテリ21の開放電圧の代わりに前記SOCを用いるようにしてもよい。
一方、ガソリンの残量が充電可能下限値X以下であるとき(ステップS202でNO)は、ユーザAにバッテリ21に充電を行うことができないことを通知して(ステップS212)、車外への給電を停止する。ステップS202におけるユーザAへの通知には、ユーザAの居所を判別していない状態であるので、例えばインストルメントパネルのディスプレイへの表示や、電子キー3への携帯通知無線によるディスプレイ3aへの表示等を適宜組み合わせる等する。
また、ユーザAが所定範囲R内あるいは車両2内に検知されないとき(ステップS203でNO)は、HV制御ECU2aはユーザAが車両から遠方に離れていると判定して、携帯通知無線により、ユーザAにバッテリ21の開放電圧が給電可能下限値V1以下に低下したことを通知するとともにエンジン始動を許可するか否かを確認する(ステップS210)。HV制御ECU2aは、ユーザAにステップS210の無線通知を行ってから所定時間T内にユーザAからエンジン始動を許可する返信を受信すると(ステップS211でYES)、エンジン24を始動する制御を行う(ステップS204)。また、HV制御ECU2aは、ユーザAにステップS210の無線通知を行ってから所定時間T内にユーザAからエンジン始動を許可する返信を受信しなかった場合は(ステップS211でNO)、車外への給電を停止する。ステップS211でエンジン始動を許可する返信を受信しなかった場合とは、所定時間T内にエンジン始動を許可しない返信を受信した場合を含む。
ステップS204でエンジン24が始動した後に、バッテリ21の開放電圧が給電可能下限値V1よりも大きく設定された充電上限値(第2の所定値)V2となるまでバッテリ21が充電されると(ステップS205でYES)、HV制御ECU2aはエンジン24を停止させる制御を行って(ステップS209)、ステップS201へ戻る。ステップS204でエンジン24が始動した後に、バッテリ21の開放電圧が充電上限値V2となるまでは(ステップS205でNO)、ガソリン残量が充電可能下限値Xを超えている限り(ステップS206でYES)、HV制御ECU2aは、ステップS205に戻ってバッテリ21の開放電圧が充電上限値V2に到達したか否かを判定する。ガソリン残量が充電可能下限値X以下になると(ステップS206でNO)、HV制御ECU2aは、ユーザAにバッテリ21に充電を行うことができないことを、インストルメントパネルのディスプレイへの表示や、電子キー3への携帯無線通知等により通知して(ステップS207)、エンジン24を停止させる制御を行い(ステップS208)、車外への給電を停止する。
図3に、比較例として、車外給電モードの実行中に、エンジン始動条件を判別するために車両と電子キーとの間での検知無線通信および携帯通知無線を用いない車両制御装置を用いる場合の動作フローチャートを示す。
車外への給電を開始した後に、バッテリの開放電圧が給電可能下限値V1よりも大きい間(ステップS301でNO)は、バッテリは充電されることなく車外への給電を行う。バッテリの開放電圧が給電可能下限値V1以下になると(ステップS301でYES)、ガソリンの残量が設定された充電可能下限値Xを超えていれば(ステップS302でYES)、エンジン始動の制御が行われ(ステップS303)、ガソリンの残量が設定された充電可能下限値X以下であれば(ステップS302でNO)、車外への給電を停止する。
ステップS303でエンジンが始動した後に、バッテリの開放電圧が充電上限値V2となるまでバッテリが充電されると(ステップS304でYES)、エンジンを停止させる制御が行われ(ステップS307)、ステップS301へ戻る。ステップS303でエンジンが始動した後に、バッテリの開放電圧が充電上限値V2となるまでは(ステップS304でNO)、ガソリン残量が充電可能下限値Xを超えている限り(ステップS305でYES)、ステップS304に戻ってバッテリの開放電圧が充電上限値V2に到達したか否かを判定する。ガソリン残量が充電可能下限値X以下になると(ステップS305でNO)、エンジンを停止させる制御が行われ(ステップS306)、車外への給電を停止する。
以上のように、本実施形態に係る車両システム1によれば、車両制御装置であるHV制御ECU2aが、給電機構によるバッテリ21から車外への給電が開始された後、給電中にバッテリ21の充電残量が第1の所定値よりも低下したときに、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、車両2による電子キー3の検知結果に基づき車両2の周辺の所定範囲R内あるいは車両2内にユーザAの存在が検知される場合は、ユーザAの指示を受けることなくエンジン24を始動させる。また、車両2による電子キー3の検知結果に基づき車両2の周辺の所定範囲R内および車両2内にユーザAの存在が検知されない場合は、ユーザAの指示を受けるまでエンジン24を始動させない。従って、バッテリ21から車外への給電中にユーザAが車両2から離れた場合に、ユーザAの意図せぬエンジン始動を防止することができる。車両2の周辺の所定範囲R内あるいは車両2内にいるユーザAにとって、エンジン始動が意図せぬものである場合は、ユーザA自身でエンジン停止操作を行うことができる。以上により、ユーザAが車両2から離れている間に、不所望な排気ガスの放出や、騒音、振動の発生等が放置されることや、また、ユーザの想定外のガソリン消費が行われることを防止することができる。
また、車両システム1によれば、HV制御ECU2aは、車外への給電中にバッテリ21の充電残量が第1の所定値よりも低下したときに、ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、車両2による電子キー3の検知結果に基づき車両2の周辺の所定範囲R内および車両2内にユーザAの存在が検知されない場合は、バッテリ21の充電残量が第1の所定値よりも低下したことをユーザAに無線通知する。そしてHV制御ECU2aは、ユーザAからエンジン24を始動させることを指示する所定の返信を受信すると、エンジン24を始動させる。従って、ユーザAが車両2から離れていても、車両2からの無線通知に基づいてエンジン24を始動させるか否かを選択することができるので、エンジン始動を認識した状態で実行することができる。
また、車両システム1によれば、ユーザAからの前記所定の返信は、HV制御ECU2aがバッテリ21の充電残量が第1の所定値よりも低下したことをユーザAに無線通知してから所定時間内にユーザAから返信を受信することを含んでいる。そして、HV制御ECU2aが所定時間T内にユーザAから返信を受信しない場合には、バッテリ21から車外への給電を停止する。従って、ユーザAからの返信が長時間なされないことによりバッテリ21が過放電状態になることを防止することができる。
また、車両システム1によれば、バッテリ21から車外への給電中に、エンジン24を始動させた状態でバッテリ21の充電残量が第1の所定値よりも大きい第2の所定値を超えると、HV制御ECU2aはエンジン24を停止させる。従って、エンジン24を始動させてバッテリ21を充電するにあたり、バッテリ21を長寿命を維持するための適切な電圧範囲に充電したり、バッテリ21が過充電状態になることを防止したりすることができる。
また、車両システム1によれば、バッテリ21から車外への給電中に、エンジン24を始動させた状態でガソリンの残量が予め定めた量以下になると、HV制御ECU2aはエンジン24を停止させる。従って、エンジン24を正常にON状態にすることのできる状態を保つことができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の他の実施形態について図面を用いて説明すれば以下の通りである。
本発明の他の実施形態について図面を用いて説明すれば以下の通りである。
図4に示すように、本実施形態に係る車両システム11は、図1の車両システム1において、車両2のHV制御ECU2aをHV制御ECU20aとした構成を備えている。
HV制御ECU20aは、キーレスエントリシステムにより電子キー3の認証を受けたユーザAが前述と同様にして車両2に車外給電モードへの移行を指示したときに、バッテリ21の充電残量に基づいて、接続機器である電気機器Bへの給電可能時間を予め推定する。さらにHV制御ECU20aは、当該給電可能時間について、車外給電モードへの移行を指示したユーザAが車両2内や車両2の周辺にいる間に報知を行う。そして、HV制御ECU20aは、当該報知に基づきユーザAからエンジン始動を指示する入力がなされるとエンジン24を始動させる制御を行う。本実施形態では、これにより、図1および図2を用いて説明したような、車両2から離れた場所にいるユーザAに携帯通知無線でエンジン始動の可否を問合せる処理について、当該離れた場所でユーザAが就寝中等の理由で車両2からの通知に応答することができなくなる場合が発生することに対して未然に処置を施すことが可能となる。
電気機器Bへの給電可能時間は、バッテリECU2dにより計測される接続機器の消費電力と、バッテリECU2dにより算出されるバッテリ21の充電残量とから、HV制御ECU20aが算出する。接続機器の消費電力は負荷状態にあるバッテリ21の出力電圧と負荷電流とを計測することにより求めることができる。バッテリ21の充電残量として、バッテリ21の開放電圧やSOCを用いることができる。算出された給電可能時間は、例えば、携帯通知無線によって車両2から電子キー3へ通知してディスプレイ3aに表示させたり(図4の矢印C)、インストルメントパネルのディスプレイに表示したりすることによりユーザAに報知される。ユーザAは、通知された給電可能時間が所望時間よりも短い場合に、通知された給電可能時間に加えたい延長時間等を当該通知画面から入力することによりバッテリ充電モードを選択して、車両2にエンジン始動の指示を行うことができる。HV制御ECU20aは、ユーザAから算出した給電可能時間を超える給電時間を指示されると、バッテリ21が当該給電時間の間は継続して接続機器に給電可能となるように、ユーザAの指示を受けた直後やバッテリ21の充電残量が給電可能下限値V1に達するまで等の予め定めたタイミングでエンジン24を始動させてバッテリ21を充電する制御を行う。このとき、エンジン24を高いアイドル回転数で始動すると短時間で充電を完了することができる。
次に、上記の構成の車両システム11による車外への給電時の動作について、図5のフローチャートを用いながら説明する。
エンジン24の停止中にユーザAが電子キー3を携帯して所定範囲R内に存在していることを通信ECU2eが検知することによりキーレスエントリシステムでの認証が行われると、HV制御ECU2aは、ユーザAによるエンジンスイッチのONを許可する他に、バッテリ21から給電アウトレット27を介した車外への給電を許可する。ユーザAは、当該車外への給電を行いたい場合に、電子キー3のディスプレイ3aに表示される給電用のメニューから給電開始の指示を入力したり(図4の矢印C)、車両2のインストルメントパネルのディスプレイに表示される給電用のメニューから給電開始の指示を入力したりするなどして、車両2に車外給電モードへの移行を指示する。
車外給電モードでは、給電アウトレット27の開閉扉は電子キー3が認証済みであるので開動作を許容される。ユーザAは電気機器Bを給電ケーブル4で給電アウトレット27に接続し、給電開始の指示入力を行う。これにより、電力変換装置26に動作電源が供給されて給電アウトレット27から電気機器Bへの給電が開始される。
この車外給電モードでは、図5のステップS501に示すように、HV制御ECU2aが、バッテリECU2dから接続機器の消費電力とバッテリ21の充電残量としての開放電圧とを取得して、接続機器への給電可能時間を算出する。HV制御ECU2aは、算出した給電可能時間をユーザAに報知する(ステップS502)。
給電可能時間について報知を受けたユーザAは、ステップS503において給電可能時間が所望時間に比して十分か否かを判断し、通知画面からバッテリ充電モードを選択するか否かを入力する。ユーザAが給電可能時間よりも長い所望の給電時間を指示してバッテリ充電モードを選択した場合には(ステップS503でYES)、HV制御ECU2aはエンジン24の始動制御を行う(ステップS504)。ユーザAがバッテリ充電モードを選択しなかった場合には(ステップS503でNO)、図2のステップS201へ進む。
ステップS504でエンジン24が始動した後に、バッテリ21の開放電圧が設定された単独給電可能下限値(第3の所定値)V3よりも大きくなるまでバッテリ21が充電されると(ステップS505でYES)、HV制御ECU2aはエンジン24を停止させる制御を行って(ステップS508)、図2のステップS201へ進む。ステップS504でエンジン24が始動した後に、バッテリ21の開放電圧がユーザAの指示した給電時間に対応する単独給電可能下限値V3となるまでは(ステップS505でNO)、ガソリン残量が充電可能下限値Xを超えている限り(ステップS506でYES)、HV制御ECU2aは、ステップS505に戻ってバッテリ21の開放電圧が単独給電可能下限値V3に到達したか否かを判定する。ガソリン残量が充電可能下限値X以下になると(ステップS506でNO)、HV制御ECU2aは、ユーザAにバッテリ21に充電を行うことができないことを、インストルメントパネルのディスプレイへの表示や、電子キー3への携帯無線通知等により通知して(ステップS507)、エンジン24を停止させる制御を行い(ステップS508)、図2のステップS201へ進む。
図2のステップS201からは、前述した図2の説明通りに動作が行われる。なお、上記例では給電可能時間がユーザAの所望する給電時間よりも短い場合にエンジン24を始動させる制御を行ったが、プラグイン式のハイブリッド車等では、車外電源から給電ケーブルを介してバッテリ21を所望の充電残量まで予め充電するようにしてもよい。この場合に、接続機器への給電を一旦停止して、図4の給電アウトレット27を、車外電源からの給電用に用い、車両2の内部でバッテリ21への充電経路に切り替えて接続されるように構成することもできる。
以上のように、本実施形態に係る車両システム11によれば、車両制御装置であるHV制御ECU2aは、給電機構によるバッテリ21から車外への給電が開始されると、バッテリ21の充電残量に基づいて接続機器である電気機器Bへの給電可能時間を予め推定してユーザAに報知を行う。従って、ユーザAは、予めエンジン始動の指示を行ったり、予め給電ケーブルで車外電源からバッテリ21の充電を行ったりすることで、その後にバッテリ21の充電残量が不足するか否か、また、その後に車両2から離れた場所で車両2から送信されるエンジン始動の可否の問合せに応答できるか否かを気にすることなく、車両2を離れることができる。従って、バッテリ21から車外への給電中にユーザAが車両2から離れた場合に、ユーザAの意図せぬエンジン始動を防止することができる。車両2の周辺の所定範囲R内あるいは車両2内にいるユーザAにとって、エンジン始動が意図せぬものである場合は、ユーザA自身でエンジン停止操作を行うことができる。以上により、ユーザAが車両2から離れている間に、不所望な排気ガスの放出や、騒音、振動の発生等が放置されることや、また、ユーザの想定外のガソリン消費が行われることを防止することができる。
また、車両システム11によれば、HV制御ECU2aは、ユーザAから当該報知に基づき、エンジン始動を指示する入力がなされるとエンジン24を始動させ、エンジン始動を指示する入力がなされなければエンジン24を始動させない。従って、ユーザAはエンジン24の始動制御によってバッテリ21の不足充電残量を容易に補うことが可能になる。
なお、図5の例では、ユーザAがバッテリ充電モードの選択を行った場合でも行わなかった場合でも、その後に図2のフローを実行した。しかし、ユーザAがバッテリ充電モードの選択を行った場合に当該バッテリ充電モードを実行すると、その後はさらなるエンジン始動制御を行わないようにすることや、ユーザAがバッテリ充電モードの選択を行わなかった場合にエンジン始動制御を一切行わないことなども可能である。この場合でも、車両2から離れたユーザAが車両2との交信を行うことができないと見込まれる状況においてエンジン始動によるバッテリ21への充電を行うか否かを、予め決定することができるという目的は達せられる。
図5の制御は、給電開始と同時に開始する必要はなく、給電開始からある程度の時間が経過してから開始することもできる。この許容される経過時間は、バッテリ21の初期の充電残量および負荷の消費電力に依存する。従って、車外への給電が開始されると、例えば1500Wといった制限電力値等に基づいて、バッテリ21の充電残量が給電可能下限値V1よりも低下しないことが見込まれる最短の時間が経過するまでに、給電可能時間を算出してユーザAにバッテリ充電モードの選択を促すようにすることが可能である。
また、車両システム11によれば、ユーザAがバッテリ充電モードを選択するためにエンジン始動を指示する入力には、ユーザAが指定した、給電可能時間よりも長い給電時間の情報が含まれており、HV制御ECU2aは、エンジン24を始動させることにより、ガソリンの残量が予め定めた量を超えている限り、バッテリ21から車外へ当該給電時間以上の給電が可能な充電残量となるまでバッテリ21を充電する。従って、ユーザAが指定した給電時間の間はバッテリ21が単独で給電を継続することができるようになり、予定した接続機器の電力消費に対して、さらなるエンジン始動等の処理を追加せずに済む。
また、車両システム11によれば、給電機構によるバッテリ21から車外への給電中に、エンジン24を始動させた状態でガソリンの残量が予め定めた量以下になると、HV制御ECU2aは、エンジン24を停止させる。従って、エンジン24を正常にON状態にすることのできる状態を保つことができる。
以上、各実施形態について説明した。なお、上述した各実施例を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更した構成で実施することも可能である。
以上、各実施形態について説明した。なお、上述した各実施例を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更した構成で実施することも可能である。
本発明は、ハイブリッド車、プラグイン式のハイブリッド車、ガソリン車等に適用可能である。
1、11 車両システム
2 車両
2a、20a HV制御ECU
2c エンジン制御ECU
2d バッテリECU
2e 通信ECU
3 電子キー
3a ディスプレイ
21 バッテリ
24 エンジン
201 キー検知用アンテナ
202 携帯通知用アンテナ
A ユーザ
B 電気機器
R 所定範囲
2 車両
2a、20a HV制御ECU
2c エンジン制御ECU
2d バッテリECU
2e 通信ECU
3 電子キー
3a ディスプレイ
21 バッテリ
24 エンジン
201 キー検知用アンテナ
202 携帯通知用アンテナ
A ユーザ
B 電気機器
R 所定範囲
Claims (11)
- バッテリとエンジンと前記バッテリから車外への給電を行う給電機構とを備えるとともに電子キーとの間で無線通信を行う車両の、前記バッテリから車外への給電を制御する車両制御装置であって、
前記給電機構による前記バッテリから車外への給電中に前記バッテリの充電残量が第1の所定値よりも低下したときに、
ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、前記車両による前記電子キーの検知結果に基づき前記車両の周辺の所定範囲内あるいは前記車両内にユーザの存在が検知される第1の場合は、前記ユーザの指示を受けることなく前記エンジンを始動させ、
ガソリンの残量が予め定めた量を超えているとともに、前記車両による前記電子キーの検知結果に基づき前記車両の周辺の所定範囲内および前記車両内にユーザの存在が検知されない第2の場合は、前記ユーザの指示を受けるまで前記エンジンを始動させない、
制御を行うことを特徴とする車両制御装置。 - 前記第2の場合においては、前記バッテリの充電残量が前記第1の所定値よりも低下したことをユーザに無線通知し、前記ユーザから前記エンジンを始動させることを指示する所定の返信を受信すると、前記エンジンを始動させることを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
- 前記所定の返信は、前記バッテリの充電残量が前記第1の所定値よりも低下したことを前記ユーザに無線通知してから所定時間内に前記ユーザから返信を受信することを含んでおり、
前記所定時間内に前記ユーザから返信を受信しない場合には、前記バッテリから車外への給電を停止することを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。 - 前記給電中に、前記エンジンを始動させた状態で前記バッテリの充電残量が前記第1の所定値よりも大きい第2の所定値を超えると、前記エンジンを停止させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
- 前記給電中に、前記エンジンを始動させた状態でガソリンの残量が予め定めた量以下になると、前記エンジンを停止させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両制御装置。
- 前記給電機構による前記バッテリから車外への給電が開始されると、前記バッテリの充電残量に基づいて接続機器への給電可能時間を予め推定してユーザに報知を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両制御装置。
- 前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされると前記エンジンを始動させて、前記ユーザが指定した給電時間の前記バッテリから車外への給電が可能な充電残量となるまで前記バッテリを充電した後に前記エンジンを停止させ、
前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされなければ前記エンジンを始動させない、
他の制御を行い、
前記他の制御を行った後に前記制御を行うことを特徴とする請求項6に記載の車両制御装置。 - バッテリとエンジンと前記バッテリから車外への給電を行う給電機構とを備えた車両の、前記バッテリから車外への給電を制御する車両制御装置であって、
前記給電機構による前記バッテリから車外への給電が開始されると、前記バッテリの充電残量に基づいて接続機器への給電可能時間を予め推定してユーザに報知を行うことを特徴とする車両制御装置。 - 前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされると前記エンジンを始動させ、
前記ユーザから前記報知に基づき前記エンジンを始動させることを指示する入力がなされなければ前記エンジンを始動させない、
制御を行うことを特徴とする請求項8に記載の車両制御装置。 - 前記入力には、前記ユーザが指定した前記給電可能時間よりも長い給電時間の情報が含まれており、
前記エンジンを始動させることにより、ガソリンの残量が予め定めた量を超えている限り、前記バッテリから車外へ前記給電時間以上の給電が可能な充電残量となるまで前記バッテリを充電することを特徴とする請求項9に記載の車両制御装置。 - 前記給電機構による前記バッテリから車外への給電中に、前記エンジンを始動させた状態でガソリンの残量が予め定めた量以下になると、前記エンジンを停止させることを特徴とする請求項9または10に記載の車両制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013060372A JP2014185560A (ja) | 2013-03-22 | 2013-03-22 | 車両制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013060372A JP2014185560A (ja) | 2013-03-22 | 2013-03-22 | 車両制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014185560A true JP2014185560A (ja) | 2014-10-02 |
Family
ID=51833365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013060372A Pending JP2014185560A (ja) | 2013-03-22 | 2013-03-22 | 車両制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014185560A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113320436A (zh) * | 2021-07-19 | 2021-08-31 | 江苏吉麦新能源车业有限公司 | 一种新式电动乘用车智能补电方法 |
-
2013
- 2013-03-22 JP JP2013060372A patent/JP2014185560A/ja active Pending
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