JP2014184743A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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紘文 渡部
Kazuhiko Nakano
和彦 中野
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Abstract

【課題】マスタシリンダ周りの空間を有効利用して装置全体の小型化並びに組み立て作業性を向上させる。
【解決手段】ブレーキ制御装置1は、ブレーキペダルの踏み力に応じたブレーキ圧を発生させるマスタシリンダ2と、このマスタシリンダ2の動作を制御する電動モータ3と、この電動モータ3を制御する制御基板4と、マスタシリンダ2が固定されるフロントハウジング7とを備え、制御基板4は、部品実装面40をマスタシリンダ2の軸方向に向けて、当該マスタシリンダ2の周方向に沿って屈曲配置され、当該部品実装面40の電動モータ3寄りの部位には、制御基板4を収容した基板収容部5をフロントハウジング7に取り付けた状態で、電動モータ3から延設されたバスバー31a〜31cが電気的に接続される通電部47a〜47cを備えた通電端子が配置されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動車のブレーキシステムに適用されるアクチュエータを制御するブレーキ制御装置に関する。
車両に搭載されるブレーキシステムに適用されるアクチュエータのブレーキ制御装置として例えば特許文献1,2に開示された電動倍力装置が挙げられる。
この電動倍力装置は、アクチュエータのケーシングの上端部にアクチュエータを制御する駆動制御装置を備え、その制御装置の底壁全体は前記上端部の形状に沿って逆凹状に形成されている。この態様により、前記装置本体のケーシングの上下方向の高さが低減し、装置全体の小型化とレイアウトの自由度とが向上したものとなっている。
特開2012−60805号公報 特開2012−71732号公報
従来のブレーキ制御装置は、装置本体のケーシングの上下方向の高さが低減した状態となっているが、マスタシリンダ周りの空間を有効利用できていない。
また、前記装置本体の三相端子(バスバー)は前記アクチュエータのケーシング上端部に具備された載置台内のモータ三相端子台に電気的に接続される態様となっている。このため、前記接続の際には前記載置台の側面部の開口部にて前記三相端子と前記モータ三相端子台とを螺子接続させる作業となるので、組立作業が煩雑となる。
本発明はマスタシリンダ周りの空間を有効利用して装置全体の小型化並びに組み立て作業性のさらなる向上を課題とする。
そこで、本発明のブレーキ制御装置は、ブレーキペダルの踏み力に応じたブレーキ圧を発生させるマスタシリンダと、このマスタシリンダの動作を制御する電動モータと、前記電動モータを制御する制御基板と、前記マスタシリンダが固定されるハウジングとを備え、前記制御基板は、部品実装面を前記マスタシリンダの軸方向に向けて、当該マスタシリンダの周方向に沿って屈曲配置され、前記部品実装面の前記電動モータ寄りの部位には、前記制御基板を収容した基板収容部を前記ハウジングに取り付けた状態で、前記電動モータから延設されたバスバーが電気的に接続される通電端子が配置されている。
本発明によれば、マスタシリンダの外周方向に沿って基板収容部が配置され、当該収容部においては制御基板が部品実装面をマスタシリンダの軸方向に向けて収容されているので、マスタシリンダの全長範囲の空間に基板収容部の高さを収めることができる。また、制御基板を収納した基板収容部をフロントハウジングに取り付けた状態で、電動モータから延設されたバスバーを通電端子に取付けることができる。したがって、マスタシリンダの軸方向からバスバーと制御基板の接合が可能となり、基板、フロントハウジングの組み付け方向から接合作業ができる。
したがって、以上の本発明によれば、マスタシリンダ周りの空間を有効利用して装置全体の小型化並びに組み立て作業性をさらに向上させることができる。
発明の実施形態としてのブレーキ制御装置を示した斜視図。 同ブレーキ制御装置の正面図。 同ブレーキ制御装置の背面図。 同ブレーキ制御装置に具備された基板収容部の分解斜視図。 リアハウジングを外した状態の同ブレーキ制御装置の背面図。 同ブレーキ制御装置に具備された通電端子の斜視図。 同ブレーキ制御装置に具備された基板収容部の斜視図。 同基板収容部に具備されたコネクタ部の正面図。 同コネクタ部の内部を示した斜視図。 同コネクタ部の正面側の縦断面図。 同コネクタ部の上面図。 コネクタ部の配置を変えた同ブレーキ制御装置の斜視図。 コネクタ部の配置を変えた同ブレーキ制御装置の斜視図。 コネクタ部の配置を変えた同ブレーキ制御装置の斜視図。 同ブレーキ制御装置の正面側の分解斜視図。 同ブレーキ制御装置の背面側の分解斜視図。 同ブレーキ制御装置の側面図。 車体壁に取付けられた同ブレーキ制御装置の側面図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[ブレーキ制御装置の態様]
図1に示した本実施形態のブレーキ制御装置1は、図示省略のブレーキペダルの踏み力に応じたブレーキ圧を発生させるマスタシリンダ2と、このシリンダ2を動作させる電動モータ3と、このモータ3を制御する後述の制御基板4を収容する基板収容部(ECU)5を備える。
マスタシリンダ2は、図1,2に示したように、電動モータ3を収容したモータハウジング6に一体的に設けられたフロントハウジング7において、当該モータ3とは非同軸に固定されている。また、図3に示したように、マスタシリンダ2のリアハウジング8側端部からは、当該シリンダ2内に収納されたピストンに連結された入力ロッド9が導出されている。
フロントハウジング7の正面部には、図15に示したように制御基板4を収容させた基板収容部5が装着される正面開口部71が形成されている。一方、当該ハウジング7の背面部には、図16に示したように電動モータ3と制御基板4に対して後述のバスバー31〜31cを取り付ける作業を行うための背面開口部72が形成されている。
モータハウジング6,フロントハウジング7には、図1,18に示すように、車体壁(ファイヤーウォール)10に取り付けられるリアハウジング8が装着される。また、図3に示したように、リアハウジング8においては、マスタシリンダ2内のピストンに連結された入力ロッド9を車体壁10側に導出させる導出部80が形成されている。さらに、図15に示したように、リアハウジング2内には、リアハウジング8を車体壁10に取り付けるためのボルト81が装着されるリアカバー82が嵌装されている。
マスタシリンダ2内には、前記ブレーキペダルの押圧により作動した図5に示した電動モータ3のロータ30の回転運動をシリンダ2軸方向の直線運動に変換して当該シリンダ2内のピストンをその軸方向に直動させる周知の回転−直動変換機構が組み込まれている。前記変換機構には例えば特許文献2に記載のボール−ネジ機構、ローラ−ネジ機構等が適用される。
また、図1に示したように、マスタシリンダ2には、当該シリンダ2内に充填させるブレーキ液を貯留する液圧タンク21と、図示省略の圧力計に繋がれた図18に示した配管24が装着される計装配管部22と、当該シリンダ2内のピストンの動作により生じた制動圧(前記ブレーキ液の圧力)を吐出させる制動配管部23とが具備されている。
基板収容部5は、図2,15に示したように、マスタシリンダ2の外周方向に配置され、制御基板4の部品実装面40を当該シリンダ2の軸方向に向けて当該基板4を収容している。制御基板4の部品実装面40はブレーキ制御装置1の車両取り付け面(車体壁10におけるリアハウジング8の取り付け面)に対向して配置される。
制御基板4は、図4,15に示したように合成樹脂材からなる薄板状の基板であって、マスタシリンダ2の周方向に沿って屈曲した形状を成している。また、図5に示したように制御基板4は部品実装面40における電動モータ3寄りの部位に主回路41を備える。
さらに、図4に示したように、制御基板4には、後述のコネクタ部52の電源端子54,制御端子55の端子ピン541,551が差し込まれて主回路41と導通させる差込孔42が形成されている。また、制御基板4の縁部付近においては、基板収容部5の開口部50に当該基板4を固定させるための固定具43が挿通される固定孔44が形成されている。
主回路41は、電動モータ3の制御信号を出力する制御部45と、この制御部45よりも電動モータ3側の位置に実装され前記制御信号を受けて駆動信号を出力する駆動素子46と、この素子46よりも電動モータ3側の位置に実装され当該素子46から出力された駆動信号を電動モータ3に出力する通電端子47を備えて、電動モータ3のインバータ回路として機能する。
また、部品実装面40においては、主回路41の他に、フィルタ電子回路の構成部品であるリレー回路やMOSFET、シャント抵抗、コモンモールドコイル、ノーマルモードコイル、電解コンデンサ等が、主回路41と導通可能に備えられている。
制御基板4の通電端子47には、図5に示したように、電動モータ3から延設されたバスバー31a〜31cが電気的に接続される。バスバー31a〜31cは、中継用バスバーであり、その一端側は図16に示した電動モータ3側の接続端子32a〜32cに各々接続される一方で他端側は通電端子47の通電部47a〜47cに各々接続される。
バスバー31a〜31bは、通電端子47と接続端子31の位置関係に応じて、適宜の全長で略ヘの字型に形成されている。また、バスバー31a〜31cには、バネ部33が適宜に形成されている。図5に例示されたバスバー31a,31bには、接続端子32a,32bに接続される一端部の近傍の位置にバネ部33が形成されている。バスバー31cには、前記近傍の位置と他端部寄りの位置とにバネ部33が形成されている。
通電端子47は、図6に示したように、バスバー31a〜31cが個々に電気的に接続される通電部47a〜47cと、この通電部47a〜47cを電動モータ3の外周面に対向する部品実装面40の端部に沿って並列配置させて互いに絶縁させて支持する樹脂製の中継端子台471とから成る。通電部47a〜47cには、制御基板4の部品実装面40に差し込まれ半田付け処理されて主回路41と導通する端子ピン472が一体的に形成されている。
また、通電部47a〜47cにおいては、バスバー31a〜31cを固定するめのビス等の固定具34が挿通される第1固定用孔470が形成されている。
一方、図5に示したように、バスバー31a〜31cにおける通電部47a〜47cとの接続部分には、穴全長が第1固定用孔470の径より大きい長穴状の第2固定用孔310が形成されている。
基板収容部5は図1に示したように制御基板4の熱を放熱させる複数の放熱フィン51を備える。放熱フィン51は、図4に例示したように制御基板4の主回路41に対応した位置にてマスタシリンダ2の軸方向に突設されている。特に、放熱フィン51は図1,2に示したように電動モータ3に近接するフロントハウジング7と液圧タンク21との空間に配置される。
また、基板収容部5には、図2に示したように、図示省略の外部周辺機器に繋がれたハーネス13を基板収容部5内の制御基板4と電気的に接続させるコネクタ部52がマスタシリンダ2の軸方向に突設されている。コネクタ部52は、基板収容部5の外周範囲内の電動モータ3から隔てられたマスタシリンダ2寄りの部位に配置されている。
さらに、図18に示したように、ハーネス13が電気的に接続される電源端子54,制御端子55を露出させるコネクタ部52の開口部53は、ブレーキ制御装置1が車体に固定される場合に、水平方向若しくは当該方向よりも下方に開口するように形成されている。
[基板収容部の実施態様]
基板収容部5の具体的な実施態様例を以下に挙げる。
図7に例示された基板収容部5はコネクタ部52の開口部53をマスタシリンダ2に対向した当該収容部5の端部側から当該シリンダ2の径方向に開口させた態様となっている。
コネクタ部52は、図8〜10に示したように、制御基板4側から立ち上がった電源端子54,制御端子55を収納支持しこの端子54,55の一端をマスタシリンダ2の径方向に露出させる開口部53を有するコネクタ本体部56と、この本体部56の外周に一体的に備えられ、基板収容部5のコネクタ接続口59に嵌着されるフランジ部57と、前記本体部56の下端開口部560を密閉させた状態で電源端子54,制御端子55のそれぞれの端子ピン541,551を制御基板4の差込孔42の配置に対応して等間隔に導出させる下端密閉部58とから成る。尚、コネクタ接続口59は、図15に示したように、マスタシリンダ2に対向する基板収容部5の縁部付近に形成されている。
また、図7,8に示したように、コネクタ本体部56の開口部53付近の外周面には、当該本体部56と図2のハーネス13とを連結させる連結具14が係止する係止部561が具備されている。
電源端子54,接続端子55のそれぞれの端子ピン541,551は図10に示したようにコネクタ部52のフランジ部57が基板収容部5のコネクタ接続口59に嵌着されると、当該収容部5内に固定された制御基板4の差込孔42に差し込まれて主回路41と導通するようになっている。
また、図11,15に示したように基板収容部5のコネクタ接続口59の周囲には、コネクタ部52の周囲から当該接続口59への水分の侵入を回避させる一対の起立壁61が備えられている。そして、ブレーキ制御装置1が車体壁10に固定される場合のコネクタ部52の下方となる起立壁61間には、コネクタ部52のフランジ部57と起立壁61との間に滞留する水分を重力排出させる隙間60が確保されている。そして、この隙間60の外側には当該隙間60の幅よりも全長が長い起立壁62が備えられている。尚、図示されたように、コネクタ接続口59の長手方向の両端付近に起立壁62の隙間60が確保されているのは、ブレーキ制御装置1本体を180°回転させて車体壁10に取付けた場合でも水分を排出できるようにするためである。
コネクタ部52の配置は図7の態様に限定することなく図12〜14に例示されたブレーキ制御装置1におけるコネクタ部52の配置を採用してもよい。
図12に例示された基板収容部5のコネクタ部52はマスタシリンダ2から当該シリンダ2の径方向に離れた基板収容部5の端部側に配置され、当該コネクタ部52の開口部53は当該収容部5の外周範囲からはみ出して当該シリンダ2の径方向に開口した形態となっている。本態様によればハーネス13をマスタシリンダ2の径方向からコネクタ部52に対して装着できる。
図13に例示された基板収容部5のコネクタ部52は当該収容部5の外周範囲内に配置され、当該コネクタ部52の開口部53は放熱フィン51側からマスタシリンダ2の径方向に開口した形態となっている。本態様によればハーネス13をマスタシリンダ2の径方向からコネクタ部52に対して装着できる。
図14に例示された基板収容部5のコネクタ部52はマスタシリンダ2と対向する当該基板収容部5の端部付近にて配置され、当該コネクタ部52の開口部53は制御基板4の背面側からマスタシリンダ2の軸方向に開口した態様となっている。本態様によればハーネス13をマスタシリンダ2の軸方向からコネクタ部52に対して装着できる。
図示省略されているが図12〜14のコネクタ部52の周囲には図7のコネクタ部52と同様に起立部61,62並びに隙間60が設けられる。
[ブレーキ制御装置1の組立手順例]
図15〜18を参照しながらブレーキ制御装置1の組立手順の一例を説明する。
予め、モータハウジング6,フロントハウジング7に電動モータ3,マスタシリンダ2がそれぞれ装着固定される。また、電動モータ3の接続端子32a〜32cには、バスバー31a〜31cが固定具34によって各々接続固定される。
一方、基板収容部5の開口部50には、部品実装面40に予め主回路41及び前述のフィルタ電子回路等が形成された制御基板4が固定具43によって固定される。尚、主回路41の位置に対応した制御基板4の背面と基板収容部5との間には、絶縁部材48を介在させている。
また、基板収容部5のコネクタ接続口59には、図4に示したようにコネクタ部52のフランジ部57がパッキン571を介して嵌着される。これにより、図10に示したようにコネクタ部52の電源端子54,制御端子55の端子ピン541,551が制御基板4の差込孔42に差し込まれ、当該端子54,55は主回路41,前記電子回路と導通状態となる。尚、端子ピン541,551が差し込まれた差込孔42には当該ピン541,551と共に半田付け処理されることにより、コネクタ部52が制御基板4に固定される。
次に、図15,16に示したように、上述の制御基板4,コネクタ部52を備えた基板収容部5は、パッキン49を介して、フロントハウジング7の正面開口部71に装着され、図示省略の固定具によって固定される。このとき、図5,16に示したように、フロントハウジング7の背面開口部72からは、制御基板4の通電端子47が電動モータ3側の接続端子32a〜32cと略対向して配置されている状態を望むことができる。
次に、図5に示したように、フロントハウジング7の背面開口部72において電動モータ3側から制御基板4側に延びているバスバー31a〜31bが通電端子47の通電部47a〜47cの各々に固定具34によって接続固定される。
そして、図17に示したようにマスタシリンダ2の入力ロッド9が導出部80から導出された状態でリアハウジング8がフロントハウジング7の背面部に取付けられて固定具82によって固定される。
以上のように組み立てられたブレーキ制御装置1は図18に示したように車体壁10にてボルト81によって装着固定される。尚、この際、コネクタ部52の開口部53が水平方向若しくは当該方向よりも下方に開口した状態となるようにブレーキ制御装置1が車体壁10に配置される。
車体壁10を介して車室内11側に導入された入力ロッド9の一端にはブレーキペダルが取り付けられる。一方、エンジンルーム12側においては、図2に示したようにブレーキ制御装置1のコネクタ部52にハーネス13が装着され連結具14によって連結固定される。また、図18に示したようにマスタシリンダ2において、計装配管部22には圧力計に繋がる配管24が接続され、制動配管部23には液圧制御装置に繋がる配管が接続される。
[本実施形態の効果]
以上説明したブレーキ制御装置1によれば、マスタシリンダ2の外周方向に沿って基板収容部5が配置され、当該収容部5においては制御基板4が部品実装面40をマスタシリンダ2の軸方向に向けて収容されている。したがって、マスタシリンダ2の全長の範囲内に基板収容部5の高さを収めることができ、ブレーキ制御装置1の小型化が実現する。
特に、制御基板4はマスタシリンダ2の周方向に沿って屈曲した形状を成しているので、マスタシリンダ2の外周方向の小型化を図ることができる。さらには、ブレーキ制御装置1を車体への取り付ける向き(回転方向)を変更しても、周囲の部品や装置へのレイアウト干渉を抑制できる。
また、制御基板4の部品実装面40がブレーキ制御装置1の車両取り付け面(車体壁 におけるリアハウジング8の取り付け面)に対向して配置されているので、車両振動の影響を受け難くなり、当該基板4の共振を抑制できる。したがって、回路基板の耐久性の低下(半田等の接合部の劣化)を抑制できる。
また、フロントハウジング7においては、マスタシリンダ2が電動モータ3とは非同軸の位置に固定され、制御基板4の主回路41は部品実装面40にて少なくとも電動モータ3寄りの位置に配置されているので、制御基板4の主回路41を放熱させる放熱フィン51を、マスタシリンダ2と電動モータ3とに隣接して配置できる。これにより、放熱フィン51をマスタシリンダ2周りのデットスペースに配置させることができ、放熱フィン51の高さがブレーキ制御装置1の取り付けレイアウトに与える影響を最小限に抑えることができる。
そして、放熱フィン51が、前記デットスペースとなる位置に配置されたことにより、前記レイアウトに与える影響を小さくできることに加えて、電動モータ3の熱が制御基板4側に伝達しても、放熱フィン51を介して放熱させることができる。
また、制御基板4は主回路41を電動モータ3寄りの位置に配置され、基板収容部5のコネクタ部52は電動モータ3から離れた当該基板4の端部付近にて接続されている。本態様により、制御基板4の主回路41と電動モータ3の接続距離を縮小できると共に、各相の等長化が容易となる。加えて、制御基板4においては、コネクタ部52側からフィルタ回路、主回路(例えばインバータ回路)を順次配置でき、配線を容易化できる。
さらに、コネクタ部52が基板収容部5にてマスタシリンダ2の軸方向に向けて突設されることにより、マスタシリンダ2の全長の範囲内にコネクタ部52の高さを収めることができ、ブレーキ制御装置1を小型化できる。
また、コネクタ部52は、電動モータ3から隔てられたマスタシリンダ2寄りの部位に配置されることにより、ブレーキペダルとはフロンドハウジング7,リアハウジング8を介した反対側の位置となる。加えて、コネクタ部52の近傍にてフロントハウジング7からマスタシリンダ2が突出した態様となる。これにより、マスタシリンダ2の周辺の空間(デットスペース)を有効利用でき、コネクタ部52とハーネス13の組み付けが容易となる。
また、コネクタ部52の開口部53が水平方向若しくは当該方向よりも下方に開口するように、ブレーキ制御装置1が車体壁10に配置されることで、コネクタ部52の表面上の水分は当該表面に沿って自然流下するので、コネクタ部52内への水分の侵入を抑制できる。
また、コネクタ部52は基板収容部5の外周範囲内の位置にて配置されることにより、ブレーキ制御装置1本体の投影面積を縮小できるので、装置の大型化を抑制できる。加えて、コネクタ部52とこれに接続されるハーネス13との嵌合スペースを前記外周範囲内に収めることができる。
また、基板収容部5において、コネクタ接続口59の周囲から起立した一対の起立壁61が備えられることで、前記周囲からの当該接続口59への水分の浸入を回避できる。
また、ブレーキ制御装置1が車体壁10に固定される場合にコネクタ部52の下方となる起立壁61の間に隙間60が確保されたことにより、当該ブレーキ制御装置1が車体壁10に固定された場合に隙間60がコネクタ部52の下方に位置するので、起立壁61とコネクタ部52との間に滞留する水分を隙間60から重力によって自然排出できる。
さらに、制御基板4の部品実装面40における電動モータ3寄りの部位においては、制御基板4を収納した基板収容部5をフロントハウジング7に取り付けた状態で、電動モータ3から延設されたバスバー31a〜31cが電気的に接続される通電端子47が配置されている。このように、マスタシリンダ2の軸方向からバスバー31a〜31cと制御基板4の接続が可能となっているので、当該基板4、フロントハウジング7の組み付け方向から接合作業を行えるので組み付け性が向上する。また、部品実装面40上の通電端子47にバスバー31a〜31cが接続されることにより、バスバー31a〜31cの接続部分が制御基板4を補強支持し、当該基板4が振動するときの当該基板4の撓み変形を抑制できる。
また、通電端子47は、バスバー31a〜31cが接続される通電部47a〜47cと、この通電部47a〜47cを電動モータ3の外周面に対向する部品実装面40の端部に沿って並列配置させて互いに絶縁支持した中継端子台471とから成り、これが制御基板4の部品実装面40に固定されることで、振動による基板4のたわみを抑制することができる。加えて、通電部47a〜47cは電動モータ3と対向して並列に配置されているので、バスバー31a〜31cの等長化や駆動素子46と通電端子47との間の等長化を実現できる。
また、バスバー31a〜31cには、当該バスバー31a〜31cを通電端子47の通電部47a〜47cに固定させる固定具34が挿通される穴全長が通電部47a〜47cの第1固定用孔470の径より大きい長穴状の第2固定用孔310が形成されている。本態様によれば、制御基板4をフロントハウジング7に組み付けたときの第1,2固定用孔470,310の位置にバラツキが生じても、第2固定用孔310は前記長穴状を成しているので、前記位置のずれを吸収してバスバー31a〜31cを通電部47a〜47cに接続固定できる。これにより、制御基板4を収容した基板収容部5のフロントハウジング7に対する組み付け性が向上する。
また、バスバー31a〜31cは、一端側が電動モータ3側の接続端子32a〜32cに接続される一方で他端側は制御基板4の通電端子47に接続される中継用バスバーの態様となっている。本態様によれば、フロントハウジング7に電動モータ3及び基板収容部5が組みつけられたとき、制御基板4側の通電端子47と電動モータ3側の接続端子32a〜32cとが直線上になく、通電端子47の向きや高さが異なっていても、中継用バスバーの形状を変更すればよい。したがって、制御基板4の実装レイアウトや電動モータ3側の構造変更を抑制することができ、製品への適用性が向上できる。
また、バスバー31a〜31cにはバネ部33が形成されることにより、バスバー31a〜31cがバネ部33により伸縮自在となっているので、接続端子32a〜32cと通電端子47の位置関係に柔軟に対応して当該端子32a〜32a,47間を導通させることができる。加えて、制御基板4が振動するときの当該基板4の撓み変形をより一層抑制できる。
また、制御基板4の部品実装面40において、駆動素子46は制御部45の実装位置よりも電動モータ3側の位置に実装され、通電端子47は駆動素子46の実装位置よりも電動モータ3側に配置されている。本態様によれば、通電端子47が、駆動素子46よりも電動モータ3側(すなわち、制御部45から離れた位置)で、バスバー31a〜31cと接合できるので、駆動素子46で発生した熱をバスバー31a〜31c経由で当該モータ3側に伝達させてフロントハウジング7に放熱でき、前記制御部45への熱の影響を抑制することができる。
[本実施形態から導き出せる発明の技術思想]
本実施形態から導き出せる特許請求の範囲以外の発明の技術的思想を以下に挙げる。
[請求項a]請求項1に記載のブレーキ制御装置において、前記バスバーは、一端側が電動モータ側の接続端子に接続され、他端側が前記制御基板の通電端子に接続される中継用バスバーであるブレーキ制御装置。
本発明によれば、前記ハウジングに前記制御基板と前記電動モータが組みつけられたときに制御基板の通電端子とモータ側接続端子とが直線上になく、通電端子の向きや高さが異なっていても、中継用バスバーの形状を変更すればよい。したがって、制御基板の実装レイアウトや電動モータ側の構造変更を抑制することができ、製品への適用性が向上できる。
[請求項b]請求項aに記載のブレーキ制御装置において、前記バスバーにはバネ部が形成されたブレーキ制御装置。
本発明によれば、バスバーがバネ部により伸縮自在となっているので、接続端子と通電端子の位置関係に柔軟に対応して両者の端子間を導通させることができる。加えて、制御基板が振動するときの当該基板の撓み変形をより一層抑制できる。
[請求項c]請求項1に記載のブレーキ制御装置において、前記制御基板の部品実装面には、前記電動モータの制御のための演算処理を行う演算部と、この演算部の実装位置よりも前記電動モータ側の位置に実装される駆動素子と、この駆動素子の実装位置よりも前記電動モータ側に配置され、前記電動モータへの駆動信号を伝達するための通電端子とを備えた平板状の基板である。
本発明によれば、前記通電端子が、前記駆動素子よりも電動モータ側(すなわち、前記演算部から離れた位置)で、前記バスバーと接合できるので、前記駆動素子で発生した熱をバスバー経由でモータ側に伝達させて前記ハウジングに放熱でき、前記演算部への熱の影響を抑制することができる。
1…ブレーキ制御装置
2…マスタシリンダ
3…電動モータ
4…制御基板、40…部品実装面,47…通電端子
5…基板収容部、52…コネクタ部
10…車体壁
13…ハーネス
31a〜31c…バスバー、310…第2固定用孔
47a,47b,47c…通電部、470…第1固定用孔、471…中継端子台

Claims (3)

  1. ブレーキペダルの踏み力に応じたブレーキ圧を発生させるマスタシリンダと、
    このマスタシリンダの動作を制御する電動モータと、
    前記電動モータを制御する制御基板と、
    前記マスタシリンダが固定されるハウジングと
    を備え、
    前記制御基板は、部品実装面を前記マスタシリンダの軸方向に向けて、当該マスタシリンダの周方向に沿って屈曲配置され、
    前記部品実装面の前記電動モータ寄りの部位には、前記制御基板を収容した基板収容部を前記ハウジングに取り付けた状態で、前記電動モータから延設されたバスバーが電気的に接続される通電端子が配置されたこと
    を特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記通電端子は、
    複数の前記バスバーが個々に電気的に接続される通電部と、
    これらの通電部を前記電動モータの外周面に対向する部品実装面の端部に沿って並列配置させて互いに絶縁支持する中継端子台と
    からなること
    を特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記通電部には、前記バスバーを固定する固定具が挿通される第1固定用孔が形成され、
    前記バスバーの前記通電部との接続部分には、穴全長が前記第1固定用孔の径より大きい長穴状の第2固定用孔が形成されたこと
    を特徴とする請求項2に記載のブレーキ制御装置。
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