JP2014184656A - 光学用積層ポリエステルフィルムロール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 塗布層を有するポリエステルフィルムの当該塗布層の反対面の表面に油性インク層からなる層を形成し、当該塗布層表面を蛍光灯下による反射法で観察した際に塗布欠陥がないことを特徴とする光学用積層ポリエステルフィルムロール。
【選択図】 なし
Description
ポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
試料を無張力状態で150℃に保ったオーブン中、5分間処理し、その前後の試料の長さを測定して次式にて加熱収縮率を算出した。
加熱収縮率(%)={(L0−L1)/L0}×100
(上記式中、L0は加熱処理前のサンプル長、L1は加熱処理後のサンプル長)であり、フィルムロールの幅方向の3点において長手方向(MD)の加熱収縮率をそれぞれ測定し、それらの平均値を求めた。
SII製TMA SS6000を用いて、2mm×20mmに切り出した試料をサンプルホルダーにセットし、初期荷重50mN、昇温速度5℃/分で、室温から180℃までの伸び率測定を行った。
伸び率(%)={(L1−L0)/L0}×100
(上記式中、L0は加熱処理前のサンプル長、L1は加熱処理後のサンプル長)フィルム長手方向(MD)と幅方向(TD)に5点ずつ測定し、それぞれについて各温度の伸び率を求め、100℃近傍でのMD、TD伸び率が0.3%未満を◎、0.3%以上0.5%未満を○、0.5%以上を×とした。
ポリエステルフィルムロールに、寺西化学工業(株)のマジックインキ補充液を、スポンジローラーに染み込ませ、検査面の反対面にMD方向に500mm塗工した。その後、三波長蛍光灯下、2000mmの高さからフィルムを1000mm巻きだし、三波長蛍光灯の光を全面に受けるように、フィルムを垂らし、目視で塗布欠陥の有無の確認を行った。
ポリエステルフィルムロールに、光拡散層用樹脂組成物として、アクリル系樹脂100部、平均粒径15μmのアクリル系樹脂ビーズ(積水化成品工業(株)の「MBX−15」)100部、架橋剤10部、帯電防止剤3部からなる樹脂組成物を用いた。実施例1で作成したフィルム表面に光拡散樹脂層組成物をスクリーン印刷により20g/m2(固形物換算)積層させることで、光拡散フィルムを得た。その後、三波長蛍光灯下、2000mmの高さからポリエステルフィルムロールを1000mm巻きだし、三波長蛍光灯の光を全面に受けるように、フィルムを垂らし、目視で塗布欠陥の有無の確認を行った。
三波長蛍光灯下、2000mmの高さからポリエステルフィルムロールを1000mm巻きだし、三波長蛍光灯の光を全面に受けるように、フィルムを垂らし、目視で塗布欠陥の有無の確認を行った。
作成したフィルムロールにつき、下記判定基準により、総合評価を行った。
《判定基準》
◎:150℃で5分間処理後のフィルム長手方向(MD)の収縮率と中央位置の同熱収縮率との差が0.10%以下であり、寸法安定性が◎、かつ塗布欠陥が0個/m2である(極めて良好。実用上問題ないレベル)
○:150℃で5分間処理後のフィルム長手方向(MD)の収縮率と中央位置の同熱収縮率との差が0.13%以下であり、寸法安定性が○、かつ塗布欠陥が0個/m2である(良好。実用上問題ないレベル)
△:150℃で5分間処理後のフィルム長手方向(MD)の収縮率と中央位置の同熱収縮率との差が0.13%より大きく、寸法安定性が×、かつ塗布欠陥が0個/m2である(寸法安定性が悪いため、実用上問題になる場合があるレベル)
×:150℃で5分間処理後のフィルム長手方向(MD)の収縮率と中央位置の同熱収縮率との差が0.13%より大きく、寸法安定性が◎、かつ塗布欠陥が1個/m2以上である(加工後の外観不良が発生し、実用上問題あるレベル)
〈ポリエステルの製造〉
<ポリエステル(A)の製造方法>
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.03部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.68に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得られたポリエステル(A)の極限粘度は0.68であった。
ポリエステル(A)の製造方法において、エチルアシッドフォスフェート0.04部を添加後、エチレングリコールに分散させた平均粒子径2.2μmのシリカ粒子を0.3部、三酸化アンチモン0.03部を加えて、極限粘度0.66に相当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル(B)を得た。得られたポリエステル(B)は、極限粘度0.66、であった。
ポリエステル(A)の製造方法において、出発原料をテレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とジエチレングリコール2重量部とし、重合触媒として酸化ゲルマニウムを使用したこと以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様な方法を用いてポリエステル(C)を得た。なお、酸化ゲルマニウムの添加方法は公知の方法を採用し、その添加量はゲルマニウムとして原料重量に対して100ppmとした。得られたポリエステル(C)の固有粘度は0.68であった。
前述のポリエステル(A)、(B)をそれぞれ90%、10%の割合で混合した混合原料をA層の原料とし、ポリエステル(C)をB層の原料として、2台のベント式二軸押出機に各々を供給し、それぞれ285℃で溶融し、A層を最外層(表層)、B層を中間層とする2種3層(A/B/A)の層構成で共押出して口金から押出し静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。次いで、ロール周速差を利用してフィルム温度81℃で縦方向に3.0倍延伸した後、以下に示した組成の塗布剤を塗布した後テンターに導き、横方向に120℃で3.8倍延伸し、215℃で熱処理を行った後、横方向に4%弛緩し、厚さ188μmの積層ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの各層の厚みは、10/168/10μmであった。また、塗布層の厚みは0.15μmであった。
a/b/c/d=47/20/30/3
ここで、aは、テレフタル酸/イソフタル酸/5−ソジウムスルホイソフタル酸/エチレングリコール/ジエチレングリコール/トリエチレングリコール=31/16/3/22/21(モル比)のポリエステル分散体;bは、メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリルニトリル/N−メチロールメタアクリルアミド=45/45/5/5(モル比)の乳化重合体(乳化剤:アニオン系界面活性剤);cは、ヘキサメトキシメチルメラミン(メラミン系架橋剤);dは、粒子径0.06μmの酸化ケイ素の水分散体(無機粒子)である。
実施例1において、延伸倍率を縦方向に3.1倍、横方向に4.1倍延伸した以外は実施例1と同様にして、厚み188μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの各層の厚みは、10/168/10μmであった。また、塗布層の厚みは0.15μmであった。
実施例1において、フィルムの各層の厚みを、15/220/15μmとした以外は、実施例1と同様にして、厚み250μmのポリエステルフィルムを得た。また、塗布層の厚みは0.15μmであった。
実施例2において、フィルムの各層の厚みを、15/220/15μmとした以外は、実施例2と同様にして、厚み250μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの各層の厚みは、15/220/15μmであった。また、塗布層の厚みは0.15μmであった。
実施例1において、塗布剤を作成し、48時間静置させた以外は、実施例1と同様の方法で、厚み188μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの各層の厚みは、10/168/10μmであった。また、塗布層の厚みは0.10μmであった。
比較例1において、各層の厚みを、15/220/15μmとした以外は、比較例1と同様にして、厚み250μmのポリエステルフィルムを得た。また、塗布層の厚みは0.10μmであった。
実施例1においてテンターでの熱処理温度を235℃とした以外は実施例1と同様にして、188μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの各層の厚みは、10/168/10μmであった。また、塗布層の厚みは0.10μmであった。
実施例3において、テンターでの熱処理温度を235℃とした以外は実施例3と同様にして、250μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの各層の厚みは、15/220/15μmであった。また、塗布層の厚みは0.10μmであった。
Claims (1)
- 塗布層を有するポリエステルフィルムの当該塗布層の反対面の表面に油性インク層からなる層を形成し、当該塗布層表面を蛍光灯下による反射法で観察した際に塗布欠陥がないことを特徴とする光学用積層ポリエステルフィルムロール。
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JP2013061167A JP2014184656A (ja) | 2013-03-23 | 2013-03-23 | 光学用積層ポリエステルフィルムロール |
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JP2013061167A JP2014184656A (ja) | 2013-03-23 | 2013-03-23 | 光学用積層ポリエステルフィルムロール |
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Citations (3)
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JP2007065634A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-03-15 | Fujifilm Corp | 光学フィルムの製造方法、光学フィルム、反射防止フィルム、並びにそのような光学フィルムまたは反射防止フィルムを用いた偏光板及び画像表示装置 |
JP2008183882A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Fujifilm Corp | 光学用積層フィルム及びその製造方法、反射防止フィルム並びに画像表示装置 |
JP2009119611A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Pilot Ink Co Ltd | 水変色性積層体 |
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