JP2014183688A - 絶縁碍子の荷重解消装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁碍子の荷重解消装置において、操作手段(ターンバックル)が隣接する他の絶縁碍子連に干渉することを防止した技術を提供する。
【解決手段】2つの碍子保持部材2、3の各端部片6間を連結する2本の伸縮アーム部材20と、各伸縮アーム部材を作動させて各碍子保持部材を接近、或いは離間させる操作手段30と、各伸縮アーム部材に対して、各操作手段を該各伸縮アーム部材の長手方向と直交しない姿勢で回転自在に連結し、且つ該各操作手段からの回転力を該各伸縮アーム部材に伝達する歯車機構40と、を備え、各歯車機構は、各操作手段を回転させた時に、第1及び第2の螺子棒21、23を回転させて各碍子保持部材を接近、或いは離間させる。
【選択図】図1
【解決手段】2つの碍子保持部材2、3の各端部片6間を連結する2本の伸縮アーム部材20と、各伸縮アーム部材を作動させて各碍子保持部材を接近、或いは離間させる操作手段30と、各伸縮アーム部材に対して、各操作手段を該各伸縮アーム部材の長手方向と直交しない姿勢で回転自在に連結し、且つ該各操作手段からの回転力を該各伸縮アーム部材に伝達する歯車機構40と、を備え、各歯車機構は、各操作手段を回転させた時に、第1及び第2の螺子棒21、23を回転させて各碍子保持部材を接近、或いは離間させる。
【選択図】図1
Description
本発明は鉄塔上に設置される絶縁碍子連を構成する絶縁碍子を個別交換する際に、交換対象となる絶縁碍子に加わる荷重を解消するために使用される絶縁碍子の荷重解消装置に関する。
架空送電線は、絶縁碍子連を介して鉄塔や電柱等に支持されている。
図7は2連の耐張碍子連100を示しており、2つの絶縁碍子連101、102の両端部を支持金具105、106によって支持された構造となっている。この耐張碍子連100を介して、鉄塔110が電線、又は架空電線111を支持している。
ところで、経時的な劣化、破損等により絶縁碍子連101、102を構成する個々の絶縁碍子101a、102aを交換する必要が生じた場合には、図8に示した如き絶縁碍子取替え器(絶縁碍子の荷重解消装置)120を用いて、電線、又は架空電線111から耐張碍子連100に加わる荷重を無くした上で、要交換絶縁碍子を交換する作業が行われる。
図7は2連の耐張碍子連100を示しており、2つの絶縁碍子連101、102の両端部を支持金具105、106によって支持された構造となっている。この耐張碍子連100を介して、鉄塔110が電線、又は架空電線111を支持している。
ところで、経時的な劣化、破損等により絶縁碍子連101、102を構成する個々の絶縁碍子101a、102aを交換する必要が生じた場合には、図8に示した如き絶縁碍子取替え器(絶縁碍子の荷重解消装置)120を用いて、電線、又は架空電線111から耐張碍子連100に加わる荷重を無くした上で、要交換絶縁碍子を交換する作業が行われる。
個々の絶縁碍子は、磁器製の大径の笠状部分と、笠状部分の頂部と内面に夫々固定された小径の連結用金具と、から構成されている。複数の絶縁碍子を連結する際には、一つの絶縁碍子の笠状部分の内面に固定された連結用金具を、他の絶縁碍子の笠状部分の頂部に固定された連結用金具と連結することにより、順次直列に連結して絶縁碍子連を構成する。
図8(a)及び(b)は従来の絶縁碍子取替え器120の構成を示す正面図、及び平面図である。
絶縁碍子取替え器120は、絶縁碍子連101を構成する絶縁碍子101aのくびれ部(連結用金具)を挟み込んで着脱自在に保持する保持穴125aを有した保持部125、及び保持穴を間に挟んで保持部から左右に延びる2つの端部片126を有した2つの碍子保持部材121、122と、2つの碍子保持部材の各端部片126間を連結する2本の伸縮アーム部材130と、各伸縮アーム部材130を作動させて各碍子保持部材121、122を接近、或いは離間させる操作手段(ターンバックル)140と、を備えている。
各伸縮アーム部材130は、一方の碍子保持部材121の各端部片126に一端を回動自在に軸支された第1の螺子棒131と、他方の碍子保持部材122の各端部片126に一端を回動自在に軸支され第1の螺子棒131とは螺旋方向が逆である第2の螺子棒133と、第1の螺子棒131の他端部と螺合する第1の雌螺子部、及び第2の螺子棒133の他端部と螺合する第2の雌螺子部を備えた回転スリーブ135と、を備えている。
操作手段140は、回転スリーブ135の長手方向中間位置に回転スリーブと直交した姿勢で一端を固定されており、操作手段140を把持して図8(b)中の矢印方向(伸縮アーム部材の長手方向と直交する方向)へ回転させることにより回転スリーブ135を同方向へ回転させることができる。回転スリーブを一方向に回転させると、回転スリーブの第1及び第2の雌螺子部と夫々螺合した各第1及び第2の螺子棒131、133の他端部が相対的に回転して回転スリーブ内に入り込む。このため、2つの碍子保持部材121、122間の距離が接近する。また、回転スリーブを逆方向に回転させると、当該回転スリーブの第1及び第2の雌螺子部と夫々螺合した各第1及び第2の螺子棒131、133の他端部が相対的に回転して回転スリーブから抜け出す方向へ突出する。このため、2つの碍子保持部材121、122間の距離が離間する。
このような操作を各操作手段について交互に実施することにより、2つの碍子保持部材を並行な姿勢で接近、離間させることができる。
絶縁碍子取替え器120は、絶縁碍子連101を構成する絶縁碍子101aのくびれ部(連結用金具)を挟み込んで着脱自在に保持する保持穴125aを有した保持部125、及び保持穴を間に挟んで保持部から左右に延びる2つの端部片126を有した2つの碍子保持部材121、122と、2つの碍子保持部材の各端部片126間を連結する2本の伸縮アーム部材130と、各伸縮アーム部材130を作動させて各碍子保持部材121、122を接近、或いは離間させる操作手段(ターンバックル)140と、を備えている。
各伸縮アーム部材130は、一方の碍子保持部材121の各端部片126に一端を回動自在に軸支された第1の螺子棒131と、他方の碍子保持部材122の各端部片126に一端を回動自在に軸支され第1の螺子棒131とは螺旋方向が逆である第2の螺子棒133と、第1の螺子棒131の他端部と螺合する第1の雌螺子部、及び第2の螺子棒133の他端部と螺合する第2の雌螺子部を備えた回転スリーブ135と、を備えている。
操作手段140は、回転スリーブ135の長手方向中間位置に回転スリーブと直交した姿勢で一端を固定されており、操作手段140を把持して図8(b)中の矢印方向(伸縮アーム部材の長手方向と直交する方向)へ回転させることにより回転スリーブ135を同方向へ回転させることができる。回転スリーブを一方向に回転させると、回転スリーブの第1及び第2の雌螺子部と夫々螺合した各第1及び第2の螺子棒131、133の他端部が相対的に回転して回転スリーブ内に入り込む。このため、2つの碍子保持部材121、122間の距離が接近する。また、回転スリーブを逆方向に回転させると、当該回転スリーブの第1及び第2の雌螺子部と夫々螺合した各第1及び第2の螺子棒131、133の他端部が相対的に回転して回転スリーブから抜け出す方向へ突出する。このため、2つの碍子保持部材121、122間の距離が離間する。
このような操作を各操作手段について交互に実施することにより、2つの碍子保持部材を並行な姿勢で接近、離間させることができる。
碍子保持部材121、122は、ベース部材127に対して開閉部材128をヒンジ部129を中心として開閉自在に組み付けた構成を備え、ベース部材127の円弧状部分と開閉部材128の円弧状部分とにより絶縁碍子のくびれ部を保持するための保持穴125aを形成する。
図8、図9に示すように、取替えの対象となる絶縁碍子101a−1以外の絶縁碍子101a−2、3のくびれ部に各碍子保持部材121、122を装着した状態で、左右の操作手段140を操作して2つの碍子保持部材を並行な姿勢で接近させると、電線、又は架空電線と鉄塔とから絶縁碍子連全体に加わっていた荷重が、2つの碍子保持部材によってくびれ部を支持された絶縁碍子とその外側の絶縁碍子にのみ加わる。従って、2つの碍子保持部材の間に位置する絶縁碍子には電線、又は架空電線からの荷重がかからない無荷重の状態となり、着脱交換が可能な状態となる。
しかし、従来の絶縁碍子取替え器120にあっては、操作手段140が回転スリーブ135と直交した状態で突出しているため、図9に示したように2連の耐張碍子連100の一方の絶縁碍子連に絶縁碍子取替え器120を装着した状態で、図示しない作業員が操作手段140を操作すると、近接する他の絶縁碍子連に操作手段が当たって絶縁碍子を損傷させる虞があった。また、隣接する絶縁碍子連が操作手段を操作する障害となることもある。
図8、図9に示すように、取替えの対象となる絶縁碍子101a−1以外の絶縁碍子101a−2、3のくびれ部に各碍子保持部材121、122を装着した状態で、左右の操作手段140を操作して2つの碍子保持部材を並行な姿勢で接近させると、電線、又は架空電線と鉄塔とから絶縁碍子連全体に加わっていた荷重が、2つの碍子保持部材によってくびれ部を支持された絶縁碍子とその外側の絶縁碍子にのみ加わる。従って、2つの碍子保持部材の間に位置する絶縁碍子には電線、又は架空電線からの荷重がかからない無荷重の状態となり、着脱交換が可能な状態となる。
しかし、従来の絶縁碍子取替え器120にあっては、操作手段140が回転スリーブ135と直交した状態で突出しているため、図9に示したように2連の耐張碍子連100の一方の絶縁碍子連に絶縁碍子取替え器120を装着した状態で、図示しない作業員が操作手段140を操作すると、近接する他の絶縁碍子連に操作手段が当たって絶縁碍子を損傷させる虞があった。また、隣接する絶縁碍子連が操作手段を操作する障害となることもある。
また、操作手段を操作する際にはかなりの力を要するが、作業員は絶縁碍子連に跨った状態で作業を行うため、十分な強固を有した足場のない状態での作業となり、操作手段に対して十分に力をかけることができないのが実情である。絶縁碍子連に加わる荷重が大きい場合には、荷重を解除するために操作手段を操作するに際して更に大きな力を要するため、操作手段を長尺にする延長具を用いて作業を行うが、この場合には隣接する絶縁碍子連との干渉が更に深刻となる。また、延長した操作手段の先端を手で把持するために上半身と腕の伸ばす必要があるため、無理な体勢での作業を強いられることとなる。
特許文献1には、碍子を清掃する際に使用する碍子チャッキング装置が開示されているが、上記の絶縁碍子取替え器のように個々の絶縁碍子に加わる荷重を解消することによって交換を容易にするための構成は一切開示されていない。
特許文献1には、碍子を清掃する際に使用する碍子チャッキング装置が開示されているが、上記の絶縁碍子取替え器のように個々の絶縁碍子に加わる荷重を解消することによって交換を容易にするための構成は一切開示されていない。
従来の絶縁碍子取替え器にあっては、取替えの対象となる絶縁碍子以外の絶縁碍子のくびれ部に各碍子保持部材を装着した状態で、左右の操作手段を操作することによって、架空送電線と鉄塔とから絶縁碍子連全体に加わっていた荷重を、2つの碍子保持部材によって支持された絶縁碍子とその外側の絶縁碍子にのみ加えることができる。このため、2つの碍子保持部材の間に位置する絶縁碍子は、電線、又は架空電線からの荷重がかからない無荷重の状態となり、着脱交換が可能な状態となる。
しかし、操作手段の操作方向が絶縁碍子連の長手方向と直交する方向であるため、2連式の絶縁碍子連の一方に対して絶縁碍子取替え器を装着して操作する際に、他方の絶縁碍子連が操作の障害となったり、操作手段によって損傷される、という問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、取替えの対象となる絶縁碍子以外の絶縁碍子に固定される2つの碍子保持部材と、各碍子保持部材間に差し渡されて操作手段を回動操作することにより伸縮して各碍子保持部材の間隔を接近、離間させる2本の伸縮アーム部材と、を備えた絶縁碍子の荷重解消装置において、操作手段が隣接する他の絶縁碍子連に干渉することを防止した技術を提供するものである。
しかし、操作手段の操作方向が絶縁碍子連の長手方向と直交する方向であるため、2連式の絶縁碍子連の一方に対して絶縁碍子取替え器を装着して操作する際に、他方の絶縁碍子連が操作の障害となったり、操作手段によって損傷される、という問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、取替えの対象となる絶縁碍子以外の絶縁碍子に固定される2つの碍子保持部材と、各碍子保持部材間に差し渡されて操作手段を回動操作することにより伸縮して各碍子保持部材の間隔を接近、離間させる2本の伸縮アーム部材と、を備えた絶縁碍子の荷重解消装置において、操作手段が隣接する他の絶縁碍子連に干渉することを防止した技術を提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る絶縁碍子の荷重解消装置は、絶縁碍子連を構成する絶縁碍子を着脱自在に保持する保持部、及び該保持部から反対方向へ延びる2つの端部片と、を有した碍子保持部材と、2つの前記碍子保持部材の各端部片間を連結する2本の伸縮アーム部材と、前記各伸縮アーム部材を作動させて前記各碍子保持部材を接近、或いは離間させる操作手段と、前記各伸縮アーム部材に対して、前記各操作手段を該各伸縮アーム部材の長手方向と直交しない姿勢で回転自在に連結し、且つ該各操作手段からの回転力を該各伸縮アーム部材に伝達する歯車機構と、を備え、前記各伸縮アーム部材は、一方の前記碍子保持部材の各端部片に一端を夫々支持される第1の螺子棒と、他方の前記碍子保持部材の各端部片に一端を支持される第2の螺子棒と、を備え、前記各歯車機構は、前記各操作手段を回転させた時に、前記第1及び第2の螺子棒を軸方向へ進退させて前記各碍子保持部材を接近、或いは離間させることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記各第1の螺子棒、及び前記各第2の螺子棒の一端は、夫々前記各碍子保持部材により回転不能に支持されており、前記各第1の螺子棒の他端部と螺合する第1の雌螺子部を有し且つ該各第1の螺子棒と相対回転する第1の回転スリーブと、前記各第2の螺子棒の他端部と螺合する第2の雌螺子部を有し且つ該各第2の螺子棒と相対回転する第2の回転スリーブと、を備え、前記各歯車機構は、前記各操作手段を回転させた時に、前記第1の回転スリーブ、及び前記第2の回転スリーブをその軸心を中心として回転させることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記各歯車機構は、前記操作手段に固定された駆動側のはす歯歯車と、前記第1及び第2の回転スリーブに夫々固定された従動側のはす歯歯車を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記各第1の螺子棒、及び前記各第2の螺子棒の一端は、夫々前記各碍子保持部材により回転自在に軸支されており、前記各歯車機構は、前記操作手段に固定された駆動側のはす歯歯車と、前記第1及び第2の螺子棒の各他端に夫々固定された従動側のはす歯歯車を含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、前記各第1の螺子棒、及び前記各第2の螺子棒の一端は、夫々前記各碍子保持部材により回転自在に軸支されており、前記各歯車機構は、前記操作手段に固定された駆動側のはす歯歯車と、前記第1及び第2の螺子棒の各他端に夫々固定された従動側のはす歯歯車を含むことを特徴とする。
請求項5の発明は、前記各第1の螺子棒、及び前記各第2の螺子棒の一端は、夫々前記各碍子保持部材により回転不能に支持されており、前記各第1の螺子棒の他端部と螺合する第1の雌螺子部と、前記各第2の螺子棒の他端部と螺合する第2の雌螺子部を夫々備え、且つ前記第1及び第2の螺子棒と相対回転する回転スリーブと、を備え、前記各歯車機構は、前記回転スリーブに固定された従動側のはす歯歯車と、該従動側のはす歯歯車と噛合し、且つ前記操作手段によって回転される駆動側のはす歯歯車と、を備えていることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記操作手段と前記歯車機構との連結部に可変継ぎ手を配置し、前記歯車機構に対する操作手段の角度を可変にしたことを特徴とする。
請求項6の発明は、前記操作手段と前記歯車機構との連結部に可変継ぎ手を配置し、前記歯車機構に対する操作手段の角度を可変にしたことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記操作手段と前記歯車機構との連結部にラチェット機構を配置したことを特徴とする。
請求項8の発明は、前記操作手段を、前記ラチェット機構側の第1の操作片と、該第1の操作片に対して可変継ぎ手を介して連結された第2の操作片と、から構成し、前記第1の操作片に対する前記第2の操作片の角度を可変にしたことを特徴とする。
請求項8の発明は、前記操作手段を、前記ラチェット機構側の第1の操作片と、該第1の操作片に対して可変継ぎ手を介して連結された第2の操作片と、から構成し、前記第1の操作片に対する前記第2の操作片の角度を可変にしたことを特徴とする。
本発明によれば、取替えの対象となる絶縁碍子以外の絶縁碍子に固定される2つの碍子保持部材と、各碍子保持部材間に差し渡されて操作手段を回動操作することにより伸縮させて各碍子保持部材の間隔を接近、離間させる2本の伸縮アーム部材と、を備えた絶縁碍子の荷重解消装置において、操作手段が隣接する他の絶縁碍子連に干渉することを防止することができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の一実施形態に係る絶縁碍子の荷重解消装置(絶縁碍子取替え器)の構成を示す正面図、側面図、及び平面図である。
絶縁碍子の荷重解消装置1の特徴的な構成は以下の通りである。
即ち、絶縁碍子の荷重解消装置(絶縁碍子取替え器)1は、絶縁碍子連50を構成する特定の絶縁碍子51を着脱自在に保持する保持部5、及び該保持部から反対方向へ延びる2つの端部片6と、を有した碍子保持部材2、3と、2つの碍子保持部材2、3の各端部片6間を連結する2本の伸縮アーム部材20と、各伸縮アーム部材20を作動させて各碍子保持部材2、3を接近、或いは離間させる操作手段30と、各伸縮アーム部材に対して、各操作手段30を該各伸縮アーム部材の長手方向と直交しない姿勢で回転自在に連結し、且つ該各操作手段からの回転力を該各伸縮アーム部材に伝達する歯車機構40と、を備える。各伸縮アーム部材20は、一方の碍子保持部材2の各端部片6に一端を夫々支持される第1の螺子棒21と、他方の碍子保持部材3の各端部片6に一端を支持される第2の螺子棒23と、を備え、各歯車機構40は、各操作手段30を歯車機構40による軸支部を中心として回動させた時に第1及び第2の螺子棒21、23を軸方向に進退させて各碍子保持部材を接近、或いは離間させる。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の一実施形態に係る絶縁碍子の荷重解消装置(絶縁碍子取替え器)の構成を示す正面図、側面図、及び平面図である。
絶縁碍子の荷重解消装置1の特徴的な構成は以下の通りである。
即ち、絶縁碍子の荷重解消装置(絶縁碍子取替え器)1は、絶縁碍子連50を構成する特定の絶縁碍子51を着脱自在に保持する保持部5、及び該保持部から反対方向へ延びる2つの端部片6と、を有した碍子保持部材2、3と、2つの碍子保持部材2、3の各端部片6間を連結する2本の伸縮アーム部材20と、各伸縮アーム部材20を作動させて各碍子保持部材2、3を接近、或いは離間させる操作手段30と、各伸縮アーム部材に対して、各操作手段30を該各伸縮アーム部材の長手方向と直交しない姿勢で回転自在に連結し、且つ該各操作手段からの回転力を該各伸縮アーム部材に伝達する歯車機構40と、を備える。各伸縮アーム部材20は、一方の碍子保持部材2の各端部片6に一端を夫々支持される第1の螺子棒21と、他方の碍子保持部材3の各端部片6に一端を支持される第2の螺子棒23と、を備え、各歯車機構40は、各操作手段30を歯車機構40による軸支部を中心として回動させた時に第1及び第2の螺子棒21、23を軸方向に進退させて各碍子保持部材を接近、或いは離間させる。
各操作手段30は、各伸縮アーム部材の軸方向と直交(交差)する回動軸31を中心として回動する。本例では、当該回動軸31は各伸縮アーム部材の軸方向と直交しているため、操作手段は各伸縮アームの軸方向と並行な平面に沿って回動することとなる。図1に示した初期状態において各操作手段が各伸縮アーム部材となす角度は、90度未満、好ましくは0〜30度、或いは0〜45度の範囲が適切である。言い換えれば、回動軸31が伸縮アーム部材の軸方向となす角度は、90〜45度、或いは90〜60度の範囲が適切である。
次に、図1の実施形態に係る絶縁碍子の荷重解消装置1は、一つの絶縁碍子連50を構成する絶縁碍子51のくびれ部(連結用金具)を挟み込んで着脱自在に保持する保持穴5aを有した保持部5、及び保持穴を間に挟んで保持部5から夫々反対側に延びる2つの端部片6を有した碍子保持部材2、3と、2つの碍子保持部材2、3の各端部片6間を連結する2本の伸縮アーム部材20と、各伸縮アーム部材20を作動させて各碍子保持部材2、3を接近、或いは離間させる操作手段30と、各伸縮アーム部材20に対して、各操作手段30を各伸縮アーム部材(の軸方向)と並行な平面内で回転自在に連結し、且つ各操作手段からの回転力を各伸縮アーム部材に伝達する歯車機構40と、を備える。
更に、各伸縮アーム部材20は、一方の碍子保持部材2の各端部片6に一端を夫々回転不能(且つ、矢印方向へ回動可能)に軸支される第1の螺子棒21と、他方の碍子保持部材3の各端部片6に一端を回転不能(且つ、矢印方向へ回動可能)に軸支される第2の螺子棒23と、各第1の螺子棒21の他端部と螺合する第1の雌螺子部25aを有し且つ該各第1の螺子棒と相対回転する第1の回転スリーブ25と、各第2の螺子棒23の他端部と螺合する第2の雌螺子部27aを有し且つ各第2の螺子棒23と相対回転する第2の回転スリーブ27と、を備える。
第1の螺子棒21と第2の螺子棒23の螺子山の方向(螺旋の方向)は同じであり、螺子山のピッチも同じである。
第1の螺子棒21と第2の螺子棒23の螺子山の方向(螺旋の方向)は同じであり、螺子山のピッチも同じである。
碍子保持部材2、3は、ベース部材7に対して開閉部材8をヒンジ部9を中心として開閉自在に組み付けた構成を備え、ベース部材7の円弧状部分と開閉部材8の円弧状部分とにより絶縁碍子のくびれ部を保持するための保持穴5aを形成する(図1(c))。
個々の絶縁碍子51は、磁器製の大径の笠状部分51aと、笠状部分の頂部と内面に夫々固定された小径の連結用金具51bと、から構成されている。複数の絶縁碍子51を直列に連結する際には、一つの絶縁碍子の笠状部分51aの内面に固定された連結用金具を、他の絶縁碍子の笠状部分の頂部に固定された連結用金具と連結することにより、順次直列に連結して絶縁碍子連50を構成する。
各碍子保持部材2、3の保持穴5aは、交換の対象とならない絶縁碍子51の連結用金具51b(くびれ部)を挟圧保持する手段である。
各碍子保持部材2、3の保持穴5aは、交換の対象とならない絶縁碍子51の連結用金具51b(くびれ部)を挟圧保持する手段である。
各歯車機構40は、各操作手段30を図1(a)(b)に示した各伸縮アーム部材20と並行な姿勢から、図1(b)の矢印方向に回転させた時に、各第1の回転スリーブ25、及び各第2の回転スリーブ27をそれらの軸線を中心として回転させるものである。つまり、各回転スリーブ25、27がその軸心を中心として回転すると、各雌螺子部25a、27aと噛合する各螺子棒21、23が各雌螺子部からの駆動力により軸方向へ進退する。
各伸縮アーム部材20に対する各操作手段30の取付角度は、各伸縮アーム部材の軸方向と並行な平面内で操作手段が回転するように設定するのが好ましいが、操作手段が隣接する絶縁碍子連に干渉しない程度に、伸縮アーム部材との間に所定の傾斜角度をもって取り付けられるのは差し支えない。
つまり、伸縮アーム部材20に対する操作手段30の初期姿勢は、図1に示したように伸縮アーム部材20の長手方向と並行であればよいが、厳密に平行である必要はなく、図1(a)において伸縮アーム部材20と操作手段30との間に所定の角度(90度未満、好ましくは、0〜45度程度)が形成されていてもよい。
つまり、伸縮アーム部材20に対する操作手段30の初期姿勢は、図1に示したように伸縮アーム部材20の長手方向と並行であればよいが、厳密に平行である必要はなく、図1(a)において伸縮アーム部材20と操作手段30との間に所定の角度(90度未満、好ましくは、0〜45度程度)が形成されていてもよい。
図2(a)は歯車機構及び各回転スリーブの構成を示す断面図である。
歯車機構40は、3つの軸支穴(軸受部)41a、41b、41cを有したケーシング41と、ケーシングの第1の軸支穴41aにより回動自在に軸支された操作手段30の軸部31に一体化された駆動側のはす歯歯車42と、第2の軸支穴41bにより回動自在に軸支された第1の回転スリーブ25と一体化された従動側の第2のはす歯歯車43と、第3の軸支穴41cにより回動自在に軸支された第2の回転スリーブ27と一体化された従動側の第3のはす歯歯車44と、を備えている。第1のはす歯歯車42のギア部に対して、第2第3のはす歯歯車43、44のギア部が噛合している。このため、操作手段30を回転させると、第1のはす歯歯車42により第2、第3のはす歯歯車43、44が夫々逆方向へ回転駆動されることにより、第1及び第2の回転スリーブ25、27が夫々逆方向へ回転する。このため、各回転スリーブの雌螺子部25a、27aと噛合する各ネジ棒21、23は夫々逆方向へ回転駆動され、各碍子保持部材2、3を同時に接近させたり離間させることができる。
歯車機構40は、3つの軸支穴(軸受部)41a、41b、41cを有したケーシング41と、ケーシングの第1の軸支穴41aにより回動自在に軸支された操作手段30の軸部31に一体化された駆動側のはす歯歯車42と、第2の軸支穴41bにより回動自在に軸支された第1の回転スリーブ25と一体化された従動側の第2のはす歯歯車43と、第3の軸支穴41cにより回動自在に軸支された第2の回転スリーブ27と一体化された従動側の第3のはす歯歯車44と、を備えている。第1のはす歯歯車42のギア部に対して、第2第3のはす歯歯車43、44のギア部が噛合している。このため、操作手段30を回転させると、第1のはす歯歯車42により第2、第3のはす歯歯車43、44が夫々逆方向へ回転駆動されることにより、第1及び第2の回転スリーブ25、27が夫々逆方向へ回転する。このため、各回転スリーブの雌螺子部25a、27aと噛合する各ネジ棒21、23は夫々逆方向へ回転駆動され、各碍子保持部材2、3を同時に接近させたり離間させることができる。
つまり、操作手段30を一方向へ回転させることにより第1のはす歯歯車42を一方向(碍子保持部材が接近する方向)に回転させると、第1及び第2の回転スリーブ25、27が異なった方向へ回転し、各雌螺子部25a、27aと噛合する第1及び第2の螺子棒21、23は各回転スリーブ内に入り込む方向へ移動する。このため、各碍子保持部材2、3間の距離が接近する。また、操作手段30を逆方向に回転させると、各碍子保持部材2、3間の距離が離間する。
左右2つの操作手段30を用いたこのような操作を交互に実施することにより、2つの碍子保持部材を並行な姿勢で接近、離間させることができる。
左右2つの操作手段30を用いたこのような操作を交互に実施することにより、2つの碍子保持部材を並行な姿勢で接近、離間させることができる。
図1(a)(b)に示すように、取替えの対象となる絶縁碍子51a−1以外の絶縁碍子51a−2、3のくびれ部に各碍子保持部材2、3を装着した状態で、左右の操作手段30を交互に操作して2つの碍子保持部材を並行な姿勢で接近させると、架空送電線と鉄塔とから絶縁碍子連全体に加わっていた荷重が、2つの碍子保持部材によってくびれ部を支持された絶縁碍子とその外側の絶縁碍子にのみ加わる。従って、2つの碍子保持部材の間に位置する他の絶縁碍子には架空送電線からの荷重がかからない無荷重の状態となり、着脱交換が可能な状態となる。
本発明の絶縁碍子の荷重解消装置1は、各歯車機構40により一端を軸支された各操作手段30の姿勢(傾斜角度)が、各伸縮アーム部材20の長手方向(軸方向)と直交しない方向(各伸縮アーム部材の長手方向と並行な方向を含む)に設定されているため、操作手段の横方向への突出量が最小限に抑えられる。このため、作業対象となる絶縁碍子連の横方向に他の絶縁碍子連が並行に配設されている場合においても、当該他の絶縁碍子連に対して操作手段30が干渉して破損させたり、操作性が低下することがなくなる。
本発明の絶縁碍子の荷重解消装置1は、各歯車機構40により一端を軸支された各操作手段30の姿勢(傾斜角度)が、各伸縮アーム部材20の長手方向(軸方向)と直交しない方向(各伸縮アーム部材の長手方向と並行な方向を含む)に設定されているため、操作手段の横方向への突出量が最小限に抑えられる。このため、作業対象となる絶縁碍子連の横方向に他の絶縁碍子連が並行に配設されている場合においても、当該他の絶縁碍子連に対して操作手段30が干渉して破損させたり、操作性が低下することがなくなる。
また、伸縮アーム部材に対する操作手段30の姿勢が常に伸縮アーム部材の長手方向と並行な平面上にあるため、絶縁碍子連上に跨った状態の作業員にとって力を加えやすくなる。このため、十分な足場を確保できない作業環境においても、主に上半身の力を使った作業によって効率的に絶縁碍子の荷重解消装置1を作動させて、絶縁碍子連に対して装着、或いは取外しすることができる。
なお、操作手段30と第1のはす歯歯車42(歯車機構40)との連結部にボールジョイント、ユニバーサルジョイント等の角度可変継ぎ手(自在継ぎ手)45aを配置し、第1のはす歯歯車42の軸部31(歯車機構40)に対する操作手段の角度を可変にしてもよい(図2(b))。操作手段の角度を変更した状態で固定する蝶ネジ等のロック手段45bを必要に応じて設けても良い。このように構成することにより、交換対象となる絶縁碍子連の周辺環境に応じて最も操作し易いように操作手段の突出方向を調整することができる。
なお、操作手段30と第1のはす歯歯車42(歯車機構40)との連結部にボールジョイント、ユニバーサルジョイント等の角度可変継ぎ手(自在継ぎ手)45aを配置し、第1のはす歯歯車42の軸部31(歯車機構40)に対する操作手段の角度を可変にしてもよい(図2(b))。操作手段の角度を変更した状態で固定する蝶ネジ等のロック手段45bを必要に応じて設けても良い。このように構成することにより、交換対象となる絶縁碍子連の周辺環境に応じて最も操作し易いように操作手段の突出方向を調整することができる。
次に、図3(a)及び(b)は操作手段30と第1のはす歯歯車42の軸部31(歯車機構40)との間に介在する継ぎ手部を改良した例を示した断面図、及び分解斜視図である。
この構成例では、継ぎ手としてラチェット機構47を操作手段の端部に組み込んでいる。ラチェット機構47としては、周知のラチェットレンチに使用される構成をそのまま採用することができる。ラチェット機構47は、操作手段30により回転自在に支持され外周に歯車(所定角度傾斜している)を有した環状のラチェット車47aと、操作手段により揺動自在に支持され、且つラチェット車の歯車に係止爪を当接させた図示しない戻り防止爪とで構成されている。
この構成例では、継ぎ手としてラチェット機構47を操作手段の端部に組み込んでいる。ラチェット機構47としては、周知のラチェットレンチに使用される構成をそのまま採用することができる。ラチェット機構47は、操作手段30により回転自在に支持され外周に歯車(所定角度傾斜している)を有した環状のラチェット車47aと、操作手段により揺動自在に支持され、且つラチェット車の歯車に係止爪を当接させた図示しない戻り防止爪とで構成されている。
ラチェット車47aの外周の歯車の谷部に戻り防止爪の係止爪が入り込んだ状態においてラチェット車を回転可能方向に回転させると、係止爪は回転を阻害することなくギア山を乗り越えながら次の谷部に落ち込む揺動を繰り返す。一方、ラチェット車を回転不能方向に回転させようとすると、歯車の谷部に入り込んだ係止爪が回転を阻止する。
本例では、第1のはす歯歯車42の軸部31の端部31aを多角柱状とし、ラチェット車47aの内面をこの端部31aと整合する多角柱状としている。端部31aをラチェット歯車47aの内面に差し込んで抜け落ち不能に固定することにより、軸部31と操作手段30との結合が完了する。
ラチェット機構47を用いない場合に各伸縮アーム部材を伸縮させるためには、作業者が碍子上に跨った状態で、操作手段30を360度以上同じ方向に複数回回転させる必要がある。
本例では、第1のはす歯歯車42の軸部31の端部31aを多角柱状とし、ラチェット車47aの内面をこの端部31aと整合する多角柱状としている。端部31aをラチェット歯車47aの内面に差し込んで抜け落ち不能に固定することにより、軸部31と操作手段30との結合が完了する。
ラチェット機構47を用いない場合に各伸縮アーム部材を伸縮させるためには、作業者が碍子上に跨った状態で、操作手段30を360度以上同じ方向に複数回回転させる必要がある。
これに対してラチェット機構47によって操作手段30と第1のはす歯歯車42の軸部31とを連結した場合には、作業者は180度未満の狭い角度範囲で操作手段30を揺動操作すればよいので、作業員の負担を軽減し、作業性を大幅に向上できる。
なお、操作手段30と歯車機構40との連結手段としてラチェット機構を用いる構成は、以下の全ての実施形態にも同様に適用することができる。
なお、操作手段30と歯車機構40との連結手段としてラチェット機構を用いる構成は、以下の全ての実施形態にも同様に適用することができる。
次に、図3(c)は図3(a)(b)の実施形態の変形例である。
この実施形態に係る絶縁碍子の荷重解消装置1は、操作手段30を、ラチェット機構側の第1の操作片30Aと、第1の操作片に対して可変継ぎ手48を介して連結された第2の操作片30Bと、から構成し、第1の操作片に対する第2の操作片の角度を可変にした構成が特徴的である。
この実施形態では、操作手段30を構成する第1の操作片30Aと第2の操作手段30Bの端部間(連結部)にボールジョイント、ユニバーサルジョイント等の角度可変継ぎ手(自在継ぎ手)48を配置し、第1の操作片30Aに対する第2の操作片30Bの角度を可変にしている。
第2の操作片30Bの角度を変更した状態で固定する蝶ネジ等のロック手段49を必要に応じて設けても良い。このように構成することにより、交換対象となる絶縁碍子連の周辺環境に応じて最も操作し易いように操作手段(第2の操作片30B)の突出方向を調整することができる。
なお、可変継ぎ手48は、一方の操作片、本例では第1の操作片30Aの端部に設けた球状部48aの外周を他方の操作片30Bの端部に設けた嵌合部48bにより包囲して角度を可変にした構成を備えている。
この実施形態に係る絶縁碍子の荷重解消装置1は、操作手段30を、ラチェット機構側の第1の操作片30Aと、第1の操作片に対して可変継ぎ手48を介して連結された第2の操作片30Bと、から構成し、第1の操作片に対する第2の操作片の角度を可変にした構成が特徴的である。
この実施形態では、操作手段30を構成する第1の操作片30Aと第2の操作手段30Bの端部間(連結部)にボールジョイント、ユニバーサルジョイント等の角度可変継ぎ手(自在継ぎ手)48を配置し、第1の操作片30Aに対する第2の操作片30Bの角度を可変にしている。
第2の操作片30Bの角度を変更した状態で固定する蝶ネジ等のロック手段49を必要に応じて設けても良い。このように構成することにより、交換対象となる絶縁碍子連の周辺環境に応じて最も操作し易いように操作手段(第2の操作片30B)の突出方向を調整することができる。
なお、可変継ぎ手48は、一方の操作片、本例では第1の操作片30Aの端部に設けた球状部48aの外周を他方の操作片30Bの端部に設けた嵌合部48bにより包囲して角度を可変にした構成を備えている。
次に、図4(a)は本発明の絶縁碍子の荷重解消装置の他の実施形態の概略構成説明図であり、(b)はその要部断面図である。
この絶縁碍子の荷重解消装置1は、3つのはす歯歯車42、43、44から成る歯車機構40を使用している点では前記実施形態と同様である。前記実施形態と異なる点は、第2、及び第3のはす歯歯車43、44に対して直接第1及び第2の螺子棒21、23の端部を固定している構成にある。即ち、この実施形態の荷重解消装置には、回転スリーブは存在しない。操作手段30を回転させることにより、歯車機構40を介して直接各螺子棒21、23を逆方向へ回転させている。
歯車機構40のケーシング41の上下面には、夫々中空筒状で内周面に雌螺子が形成されたスリーブ46a、46bが連接一体化されている。各スリーブ46a、46bの内周面(非雌螺子部)には、第1及び第2の螺子棒21、23の端部に設けた非雄螺子部が回転自在に支持されている。このため、第1及び第2の螺子棒21、23は、各スリーブ46a、46b内でスムーズに回転することができる。第1及び第2の螺子棒21、23のケーシング内の軸受部と接する部位にも雄螺子部を設けない。
この絶縁碍子の荷重解消装置1は、3つのはす歯歯車42、43、44から成る歯車機構40を使用している点では前記実施形態と同様である。前記実施形態と異なる点は、第2、及び第3のはす歯歯車43、44に対して直接第1及び第2の螺子棒21、23の端部を固定している構成にある。即ち、この実施形態の荷重解消装置には、回転スリーブは存在しない。操作手段30を回転させることにより、歯車機構40を介して直接各螺子棒21、23を逆方向へ回転させている。
歯車機構40のケーシング41の上下面には、夫々中空筒状で内周面に雌螺子が形成されたスリーブ46a、46bが連接一体化されている。各スリーブ46a、46bの内周面(非雌螺子部)には、第1及び第2の螺子棒21、23の端部に設けた非雄螺子部が回転自在に支持されている。このため、第1及び第2の螺子棒21、23は、各スリーブ46a、46b内でスムーズに回転することができる。第1及び第2の螺子棒21、23のケーシング内の軸受部と接する部位にも雄螺子部を設けない。
更に、第1及び第2の螺子棒21、23の他端部は各碍子保持部材2、3に設けた雌螺子部2a、3aに螺合している。このため、第1及び第2の螺子棒21、23が正逆回転することにより、各碍子保持部材2、3は接近したり、離間することができる。
なお、操作手段30の軸部を図2(b)に示した角度可変構造としてもよい。
なお、操作手段30の軸部を図2(b)に示した角度可変構造としてもよい。
次に、図5は本発明の他の実施形態に係る絶縁碍子の荷重解消装置の要部構成説明図である。
絶縁碍子の荷重解消装置1は、各第1の螺子棒21の他端部と螺合する第1の雌螺子部60aと、各第2の螺子棒23の他端部と螺合する第2の雌螺子部60bを夫々備え、且つ第1及び第2の螺子棒と相対回転する回転スリーブ60と、を備え、各歯車機構40は、回転スリーブ60外周に固定された従動側のはす歯歯車62と、従動側のはす歯歯車と噛合し、且つ操作手段によって回転される駆動側のはす歯歯車65と、を備えた構成が特徴的である。
絶縁碍子の荷重解消装置1は、各第1の螺子棒21の他端部と螺合する第1の雌螺子部60aと、各第2の螺子棒23の他端部と螺合する第2の雌螺子部60bを夫々備え、且つ第1及び第2の螺子棒と相対回転する回転スリーブ60と、を備え、各歯車機構40は、回転スリーブ60外周に固定された従動側のはす歯歯車62と、従動側のはす歯歯車と噛合し、且つ操作手段によって回転される駆動側のはす歯歯車65と、を備えた構成が特徴的である。
各第1の螺子棒21の一端と、各第2の螺子棒23の一端は、何れも各碍子保持部材2、3により回転不能に支持されている。但し、各螺子棒の各一端部は矢印方向へは回動可能となっている。
絶縁碍子の荷重解消装置1は、歯車機構40によって駆動される単一の回転スリーブ60を備えており、中空筒状の回転スリーブ60の外周には従動側のはす歯歯車62の軸心が固定されている。換言すれば、回転スリーブの外周に、はす歯歯車62が同軸状に固定されている。また、回転スリーブ60の外周を回転自在に軸支する軸穴71を有したケーシング70の他の面に設けた軸穴72には、従動側のはす歯歯車62と噛合する駆動側のはす歯歯車65の軸部が軸支されている。駆動側のはす歯歯車65の軸部は操作手段30の一端と固定されている。なお、この軸部を図2(b)に示した角度可変構造としてもよい。
はす歯歯車62、65と、ケーシング70は、歯車機構40を構成している。
回転スリーブ60の一端開口内面には第1の螺子棒21と螺合する第1の雌螺子部60aが形成されており、回転スリーブ60の他端開口内面には第2の螺子棒23と螺合する第2の雌螺子部60bが形成されている。第1の螺子棒21の螺子山の方向と、第2の螺子棒23の螺子山の方向は逆方向であるため、これらと螺合する各雌螺子部も逆方向の螺子山となっている。
はす歯歯車62、65と、ケーシング70は、歯車機構40を構成している。
回転スリーブ60の一端開口内面には第1の螺子棒21と螺合する第1の雌螺子部60aが形成されており、回転スリーブ60の他端開口内面には第2の螺子棒23と螺合する第2の雌螺子部60bが形成されている。第1の螺子棒21の螺子山の方向と、第2の螺子棒23の螺子山の方向は逆方向であるため、これらと螺合する各雌螺子部も逆方向の螺子山となっている。
以上の構成において、図示したように伸縮アーム部材20と並行な状態にある操作手段を駆動側のはす歯歯車65の軸部を中心として回動させると、はす歯歯車65が回転して従動側のはす歯歯車62及び回転スリーブ60を一方向(碍子保持部材を接近させる方向)へ回転させる。すると、回転スリーブ内の各雌螺子部と螺合する各螺子棒21、23(回転しない)は回転スリーブ内に入り込む方向へ軸方向移動する。このため、各螺子棒の端部と連結された各碍子保持部材2、3は、接近する方向へ移動する。操作手段30を逆方向へ回転させると、回転スリーブ内の各雌螺子部と螺合する各螺子棒21、23は回転スリーブから突出する方向へ軸方向移動する。このため、各螺子棒の端部と連結された各碍子保持部材2、3は、離間する方向へ移動する。
上記各実施形態では、歯車機構40としてはす歯歯車を用いた例を示したが、ウォームホイールとウォームからなるウォームギアを用いても良い。
上記各実施形態では、歯車機構40としてはす歯歯車を用いた例を示したが、ウォームホイールとウォームからなるウォームギアを用いても良い。
図6はウォームギアからなる歯車機構を図1、図2の実施形態に適用した場合の要部構成を示す断面図である。
この例では、操作手段30の端部に駆動側のウォームホイール(はす歯歯車)80の軸部を固定し、第1及び第2の回転スリーブ25、27の端部に夫々ウォーム82、83の端部を同軸状に固定している。ウォームホイール(はす歯歯車)80は、各ウォーム82、83と同時に噛合している。
操作手段30を回転させることによりウォームホイール80を回転させると、各ウォーム82、83が同一方向へ回転する。
なお、この場合には、第1の回転スリーブ25内部の第1の雌螺子部25aと、第2の回転スリーブ27内部の第2の雌螺子部27aの螺旋方向を逆向きに設定しておき、これらの雌螺子部と噛合する第1及び第2の螺子棒21、23の螺旋方向も逆向きとする。
この例では、操作手段30の端部に駆動側のウォームホイール(はす歯歯車)80の軸部を固定し、第1及び第2の回転スリーブ25、27の端部に夫々ウォーム82、83の端部を同軸状に固定している。ウォームホイール(はす歯歯車)80は、各ウォーム82、83と同時に噛合している。
操作手段30を回転させることによりウォームホイール80を回転させると、各ウォーム82、83が同一方向へ回転する。
なお、この場合には、第1の回転スリーブ25内部の第1の雌螺子部25aと、第2の回転スリーブ27内部の第2の雌螺子部27aの螺旋方向を逆向きに設定しておき、これらの雌螺子部と噛合する第1及び第2の螺子棒21、23の螺旋方向も逆向きとする。
このように構成することにより、ウォームホイール80を一方向(碍子保持部材の接近方向)に回転させると、各ウォーム82、83及び各回転スリーブ25、27が同一方向へ回転し、第1及び第2の螺子棒21、23が逆方向へ回転する。このため、各碍子保持部材2、3は接近する。ウォームホイール80を逆方向(碍子保持部材の離間方向)へ回転させると、各碍子保持部材は離間する方向へ移動する。
なお、操作手段30の軸部31を図2(b)に示した角度可変構造としてもよい。
なお、操作手段30の軸部31を図2(b)に示した角度可変構造としてもよい。
以上のように本発明によれば、取替えの対象となる絶縁碍子以外の絶縁碍子に固定される2つの碍子保持部材と、各碍子保持部材間に差し渡されて操作手段を回動操作することにより伸縮させて各碍子保持部材の間隔を接近、離間させる2本の伸縮アーム部材と、を備えた絶縁碍子の荷重解消装置において、操作手段が隣接する他の絶縁碍子連に干渉することを防止することができる。
即ち、本発明の絶縁碍子の荷重解消装置では、各歯車機構40により一端を軸支された各操作手段30の初期姿勢(傾斜角度)が、各伸縮アーム部材20の長手方向(軸方向)と直交しない方向(各伸縮アーム部材の長手方向と並行な方向を含む)に設定されている。このため、操作手段の横方向への突出量が最小限に抑えられる。このため、作業対象となる絶縁碍子連の横方向に他の絶縁碍子連が近接して配設されている場合においても、当該他の絶縁碍子連に対して操作手段30が干渉して破損させたり、操作性が低下することがなくなる。
即ち、本発明の絶縁碍子の荷重解消装置では、各歯車機構40により一端を軸支された各操作手段30の初期姿勢(傾斜角度)が、各伸縮アーム部材20の長手方向(軸方向)と直交しない方向(各伸縮アーム部材の長手方向と並行な方向を含む)に設定されている。このため、操作手段の横方向への突出量が最小限に抑えられる。このため、作業対象となる絶縁碍子連の横方向に他の絶縁碍子連が近接して配設されている場合においても、当該他の絶縁碍子連に対して操作手段30が干渉して破損させたり、操作性が低下することがなくなる。
また、伸縮アーム部材に対する操作手段30の姿勢が常に伸縮アーム部材の長手方向と並行な平面上にあるため、絶縁碍子連上に跨った状態の作業員にとって操作手段に力を加えやすくなる。このため、十分な足場を確保できない作業環境においても、主に上半身の力を使った作業によって効率的に絶縁碍子の荷重解消装置1を作動させて、絶縁碍子連に対して装着、或いは取外しすることができる。
1…荷重解消装置、2…碍子保持部材、2a、3a…雌螺子部、3…碍子保持部材、5…保持部、5a…保持穴、6…端部片、7…ベース部材、8…開閉部材、9…ヒンジ部、20…伸縮アーム部材、21、23…螺子棒、25、27…回転スリーブ、25a…雌螺子部、27a…雌螺子部、30…操作手段、30A…第1の操作片、30B…第2の操作片、31…回動軸(軸部)、40…歯車機構、41…ケーシング、41a…軸支穴、41b…軸支穴、41c…軸支穴、42、43、44…はす歯歯車、45a…角度可変継ぎ手(自在継ぎ手)、45b…ロック手段、46a、46b…スリーブ、47…ラチェット機構、48…可変継ぎ手、48a…球状部、48b…嵌合部、49…ロック手段、50…絶縁碍子連、51…絶縁碍子、51a…笠状部分、51b…連結用金具、51a−1、51a−2、3…絶縁碍子、60…回転スリーブ、60a…雌螺子部、60b…雌螺子部、62、65…はす歯歯車、70…ケーシング、71…軸穴、72…軸穴、80…ウォームホイール、82、83…ウォーム
Claims (8)
- 絶縁碍子連を構成する絶縁碍子を着脱自在に保持する保持部、及び該保持部から反対方向へ延びる2つの端部片と、を有した碍子保持部材と、
2つの前記碍子保持部材の各端部片間を連結する2本の伸縮アーム部材と、
前記各伸縮アーム部材を作動させて前記各碍子保持部材を接近、或いは離間させる操作手段と、
前記各伸縮アーム部材に対して、前記各操作手段を該各伸縮アーム部材の長手方向と直交しない姿勢で回転自在に連結し、且つ該各操作手段からの回転力を該各伸縮アーム部材に伝達する歯車機構と、を備え、
前記各伸縮アーム部材は、一方の前記碍子保持部材の各端部片に一端を夫々支持される第1の螺子棒と、他方の前記碍子保持部材の各端部片に一端を支持される第2の螺子棒と、を備え、
前記各歯車機構は、前記各操作手段を回転させた時に、前記第1及び第2の螺子棒を軸方向に進退させて前記各碍子保持部材を接近、或いは離間させることを特徴とする絶縁碍子の荷重解消装置。 - 前記各第1の螺子棒、及び前記各第2の螺子棒の一端は、夫々前記各碍子保持部材により回転不能に支持されており、
前記各第1の螺子棒の他端部と螺合する第1の雌螺子部を有し且つ該各第1の螺子棒と相対回転する第1の回転スリーブと、前記各第2の螺子棒の他端部と螺合する第2の雌螺子部を有し且つ該各第2の螺子棒と相対回転する第2の回転スリーブと、を備え、
前記各歯車機構は、前記各操作手段を回転させた時に、前記第1の回転スリーブ、及び前記第2の回転スリーブをその軸心を中心として回転させることを特徴とする請求項1に記載の絶縁碍子の荷重解消装置。 - 前記各歯車機構は、前記操作手段に固定された駆動側のはす歯歯車と、前記第1及び第2の回転スリーブに夫々固定された従動側のはす歯歯車を含むことを特徴とする請求項2に記載の絶縁碍子の荷重解消装置。
- 前記各第1の螺子棒、及び前記各第2の螺子棒の一端は、夫々前記各碍子保持部材により回転自在に軸支されており、
前記各歯車機構は、前記操作手段に固定された駆動側のはす歯歯車と、前記第1及び第2の螺子棒の各他端に夫々固定された従動側のはす歯歯車を含むことを特徴とする請求項1に記載の絶縁碍子の荷重解消装置。 - 前記各第1の螺子棒、及び前記各第2の螺子棒の一端は、夫々前記各碍子保持部材により回転不能に支持されており、
前記各第1の螺子棒の他端部と螺合する第1の雌螺子部と、前記各第2の螺子棒の他端部と螺合する第2の雌螺子部を夫々備え、且つ前記第1及び第2の螺子棒と相対回転する回転スリーブと、を備え、
前記各歯車機構は、前記回転スリーブに固定された従動側のはす歯歯車と、該従動側のはす歯歯車と噛合し、且つ前記操作手段によって回転される駆動側のはす歯歯車と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁碍子の荷重解消装置。 - 前記操作手段と前記歯車機構との連結部に可変継ぎ手を配置し、前記歯車機構に対する操作手段の角度を可変にしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の絶縁碍子の荷重解消装置。
- 前記操作手段と前記歯車機構との連結部にラチェット機構を配置したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の絶縁碍子の荷重解消装置。
- 前記操作手段を、前記ラチェット機構側の第1の操作片と、該第1の操作片に対して可変継ぎ手を介して連結された第2の操作片と、から構成し、
前記第1の操作片に対する前記第2の操作片の角度を可変にしたことを特徴とする請求項7に記載の絶縁碍子の荷重解消装置。
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