JP2014183174A - 電子機器筺体 - Google Patents

電子機器筺体 Download PDF

Info

Publication number
JP2014183174A
JP2014183174A JP2013056485A JP2013056485A JP2014183174A JP 2014183174 A JP2014183174 A JP 2014183174A JP 2013056485 A JP2013056485 A JP 2013056485A JP 2013056485 A JP2013056485 A JP 2013056485A JP 2014183174 A JP2014183174 A JP 2014183174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
ventilation duct
board
electronic device
ventilation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013056485A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hasegawa
剛 長谷川
Keitaro Hino
啓太郎 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013056485A priority Critical patent/JP2014183174A/ja
Publication of JP2014183174A publication Critical patent/JP2014183174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】圧力損失の低減と流路下流側の冷却空気の温度上昇を低減することができ、効率の良いボードの冷却が可能とり、小型で冷却性能と圧力性能の優れた電子機器筺体を提供することである。
【解決手段】実施形態によれば、複数枚の電子回路モジュールのボード2を並設状態で収納するボード収容室3を有する箱状のシャーシ4を備え、ボード収容室3の周囲に通風ダクト13が形成され、ボード収容室3内の電子機器からの熱をボード2を介してボード収容室3の周囲壁側に熱伝導で伝熱し、通風ダクト13内の通風空気側に放熱する間接空冷方式の電子機器筐体1である。通風ダクト13に、通風ダクト13の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段16を設けた。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、電子機器筺体に関する。
例えばVME等の規格ボードなどの複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱状のシャーシを備えた電子機器筐体では、ボード収容室の一面にボードの出し入れ用の開口部が設けられている。また、航空機搭載や車載など環境条件の悪い場所で使用される場合には、直接ボードに外気が当たらないように間接的な空冷方式を採用している場合が多い。この間接空冷方式の電子機器筐体では、ボード収容室の周囲に放熱用の通風ダクト構造となっている筐体壁を設けている。
このような間接空冷方式ではボード収容室内のボードで発生した熱を伝導でボード端部まで移動させ、ボード端部でカードホルダを介して筐体側壁に熱伝導で移動させている。そして、通風ダクト構造となっている筐体側壁から通風空気に熱を逃がしている。
従来の電子機器筐体では、ボード収容室の周囲に配置される通風ダクトに冷却フィンを内蔵している。そして、相対する2面の筐体側壁の板面に沿って一方向に冷却空気を通風させる通風ダクト構造となっている。
特開平7−221479号公報
CPUボードなどの計算処理ボードの1枚あたりの処理能力は年々増加し、これに伴い発熱量も増加の一途をたどっている。さらに機器として求められる処理能力も統合処理化に伴って高い処理能力が求められている。これに伴い1筐体に収納するボード枚数が増加すると、従来の間接空冷方式のように通風構造となっている筐体側壁の板面に沿って一方向に流す冷却空気の流し方では、冷却空気の流路の上流側の熱が冷却空気に蓄積されていく。そのため、ボードが多数ある場合のように流路が長くなると冷却空気の流路の下流側では空気の温度上昇が大きくなるため、冷却が満足しない可能性がある。また冷却能力向上のために通風構造内に配設されるフィンの密度を上げたり、形状を複雑にすると圧力損失が増加し、表面積拡大のためフィンを大型化すると筐体全体も大型化してしまう。
実施の形態は上記事情に着目してなされたもので、圧力損失の低減と流路下流側の冷却空気の温度上昇を低減することができ、効率の良いボードの冷却が可能とり、小型で冷却性能と圧力性能の優れた電子機器筺体を提供することにある。
実施形態によれば、複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱状のシャーシを備え、前記ボード収容室の周囲に通風ダクトが形成され、前記ボード収容室内の電子機器からの熱を前記ボードを介して前記ボード収容室の周囲壁側に熱伝導で伝熱し、前記通風ダクト内の通風空気側に放熱する間接空冷方式の電子機器筐体である。前記通風ダクトに、前記通風ダクトの入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段を設けた。
第1の実施の形態の電子機器筐体の上面パネルを外した状態を示す斜視図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の上面パネルを外した状態を示す平面図。 第1の実施の形態の電子機器筐体の側面図。 図3のIV−IV線断面図。 第2の実施の形態の電子機器筐体の上面パネルを外した状態を示す斜視図。 第2の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設された通風ダクトを示す縦断面図。 第3の実施の形態の電子機器筐体の上面パネルを外した状態を示す斜視図。 第3の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設された通風ダクトを示す横断面図。 第4の実施の形態の電子機器筐体の上面パネルを外した状態を示す斜視図。 第4の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設された通風ダクトを示す横断面図。 第5の実施の形態の電子機器筐体の上面パネルを外した状態を示す斜視図。 第5の実施の形態の電子機器筐体の内部に配設された通風ダクトを示す横断面図。 電子機器筐体の通風ダクトの内部に配設されたピンフィンを示す斜視図。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図4は、第1の実施の形態を示す。図1は、本実施の形態の間接空冷方式の電子機器筐体1の上板9(図4に示す)を外した状態を示す斜視図、図2は同平面図である。本実施の形態の電子機器筐体1は、例えばVME等の規格ボードなどの複数枚の電子回路モジュールのボード2を並設状態で収納するボード収容室3を有する箱型のシャーシ4を備えている。ボード収容室3の底面には、マザーボード5が水平方向に配設されている。上面パネル1bは、ボード収容室3の上面開口部を開閉可能に閉塞する。
電子機器筐体1の本体1aは、シャーシ4の両端に配置された2つの端板6,7と、シャーシ4の下面に配置された床板8と、シャーシ4の上面に配置された上板9と、シャーシ4の両側面に配置された2つの側面板10,11とから構成されている。筐体本体1aの内部には、前記ボード収容室3と、例えば電源などの電気機器を収納する電気機器収納空間などが設けられている。
また、ボード収容室3の上面には、ボード収容室3内に電子回路モジュールのボード2を出し入れするボード出し入れ用の開口部3aが形成されている。ボード出し入れ用の開口部3aは上板9によって開閉可能に閉塞されている。各電子回路モジュールのボード2はそれぞれ鉛直方向に向けて縦置き状態で配置され、水平方向に横並び状態で並設されている。
本実施の形態の筐体本体1aの内部には、ボード収容室3の周囲を囲む4面のうち対向する2側面に通風ダクト構造の筐体壁12a,12bが配設されている。これらの筐体壁12a,12bは、ボード収容室3の両側板3b,3cと、シャーシ4の内部に配設された2つの内部ダクト構成板10a,11aとの間に通風ダクト13を設けたものである。この通風ダクト13は、ボード収容室3の上面側と下面側とに冷却空気の入り口となる第1の開口部13a、13bがそれぞれ形成されている。
この通風ダクト13には、ボード2の挿入方向に沿って平行に延設された多数の板状のストレートフィン14が横並び状態で並設されている。各ストレートフィン14は、それぞれボード2の挿入方向に沿って平行に縦置き状態で配置され、ボード2の挿入方向と直交する方向に横並び状態で緻密なピッチで並設されている。
また、ボード収容室3の両側板3b,3cは、壁面パネルのボード保持部分に多数の板状のストレートフィン14からなるヒートシンク15が一体成形されたフィン付きパネルによって形成されている。例えば、ストレートフィン14はボード保持部分(ボード2の挿入方向に120〜160mm)だけが緻密(ピッチ0.5〜1.5mm、フィン厚0.05〜0.2mm、フィン高さ20mm以下)に配置されている。
本実施の形態では、通風ダクト13に、通風ダクト13の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段16が設けられている。この風路長短縮手段16は、シャーシ4の2つの側面板10,11にそれぞれ複数の排気口となる第2の開口部17を設けている。これらの第2の開口部17と、通風ダクト13の2つの内部ダクト構成板10a,11aの中間部との間は、連結管18で連結されている。さらに、第2の開口部17には通風ダクト13の内部の冷却空気を筐体本体1aの外部に排気するブロワ(送風機)19が設けられ、この第2の開口部17によって通風ダクト13の出口が形成されている。
これにより、ブロワ19の駆動時には、図4中に矢印で示すように通風ダクト13の内部の冷却空気が第2の開口部17から外部に排出されるとともに、ボード収容室3の上面側の第1の開口部13aおよびボード収容室3の下面側の第1の開口部13bから通風ダクト13の内部に冷却空気が吸気される通風路が形成される。したがって、本実施の形態では、連結管18と通風ダクト13の2つの内部ダクト構成板10a,11aの中間部との連結部によって複数の吸入空気の流れを合流させる合流部20が形成され、連結管18によってこの合流部20を経て第2の開口部17側に導く合流風路21が形成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体1の使用時には、ブロワ19が駆動される。このブロワ19の駆動により、図4中に矢印で示すように通風ダクト13の内部の冷却空気が第2の開口部17から外部に排出される。このとき、ボード収容室3の上面側の第1の開口部13aおよびボード収容室3の下面側の第1の開口部13bから通風ダクト13の内部にそれぞれ冷却空気が吸気される。そして、ボード収容室3の上面側の第1の開口部13aから吸入された冷却空気は、通風ダクト13の内部を下向きに流れる。同時に、ボード収容室3の下面側の第1の開口部13bから吸入された冷却空気は、通風ダクト13の内部を上向きに流れる。そして、上面側の第1の開口部13aからの冷却空気の下向きの流れと、下面側の第1の開口部13bからの冷却空気の上向きの流れとは合流部20で合流され、連結管18内の合流風路21を通して第2の開口部17から外部に排出される。
このとき、通風ダクト13内を流れる冷却用の外部空気は、多数の板状のストレートフィン14間の隙間を通して流れるので、外部空気は、ボード収容室3の内部には直接は流入せず、ボード収容室3の内部の電子回路モジュールのボード2には外気が当たらないようになっている。
また、電子機器筐体1内の電子回路モジュールのボード2上の電子機器から発生する熱は、ボード2の基板自体を介してボード収容室3の両側板3b,3cとの接合部側に熱伝導された後、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bに熱伝導される。このとき、ボード収容室3の2側面の通風ダクト構造の筐体壁12a,12bの通風ダクト13を流れる冷却空気との熱交換によって放熱される。
(効果)
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の電子機器筐体1では、通風ダクト13に、通風ダクト13の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段16を設けている。この風路長短縮手段16は、通風ダクト13の内部の冷却空気を通風ダクト13の上面側の第1の開口部13aと下面側の第1の開口部13bとの間の中間の合流部20から連結管18内の合流風路21を通して第2の開口部17から外部に排出させる構成になっている。そのため、通風ダクト13の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を通風ダクト13の上面側の第1の開口部13aと下面側の第1の開口部13bとの間を一方向側に流れる通風路よりも短くすることができる。これにより、ボード2の発熱量が増加し下流側の冷却空気の温度上昇が大きくなる場合でも通風路13の流路を短くすることができるので、冷却空気の流路の下流側での空気の温度上昇と圧力損失を比較的小さくすることができる。したがって、圧力損失の低減と流路下流側の冷却空気の温度上昇を低減することができ、効率の良いボードの冷却が可能となる。特に発熱密度が高く、フィン14が緻密で圧力損失が高い場合に効果を発揮する。
さらに、本実施の形態の電子機器筐体1では従来に比べ圧力損失が小さいため、同じ冷却特性の場合はファンを小型、低消費電力化することができる。
ストレートフィン14で、必要最小限のボード保持部分だけで放熱させることにより、熱を安易に拡散させないで、その場で効率の良いフィン14を用いて放熱させることができる。これにより、小型で冷却性能と圧力性能の優れた電子機器筺体1を提供できる。
なお、本実施の形態では通風ダクト13の第2の開口部17にブロワ19を装着し、このブロワ19の駆動により通風ダクト13の内部の冷却空気が第2の開口部17から外部に排出される構成を示したが、第2の開口部17に外部の図示しない吸引ダクトが連結される構成にしてもよい。
[第2の実施の形態]
(構成)
図5および図6は、第2の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図4参照)の電子機器筐体1の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図5および図6中で、図1乃至図4と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の電子機器筐体31では、第1の実施の形態のブロワ19からの冷却空気の送風方向を第1の実施の形態とは反対向きに変更したものである。すなわち、本実施の形態のブロワ19は図5、6中に矢印で示すように外気を第2の開口部17から吸入し、連結管18内に送風する。
また、本実施の形態では、連結管18と通風ダクト13の2つの内部ダクト構成板10a,11aの中間部との連結部によって第2の開口部17から連結管18内に吸入された吸入空気の流れを分岐させる分岐部32が形成されている。そして、連結管18から分岐部32を経て通風ダクト13の上面側の第1の開口部13aへ向かう上向きの流れと、分岐部32から通風ダクト13の下面側の第1の開口部13bへ向かう下向きの流れとに分岐させる分岐風路33が形成されている。そのため、本実施の形態では、通風ダクト13の内部の冷却空気は、上面側の第1の開口部13aと、下面側の第1の開口部13bとから外部に排出される。これにより、通風ダクト13の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段34が構成されている。
(作用・効果)
本実施の形態の電子機器筐体31では、ブロワ19からの冷却空気の送風方向を第1の実施の形態とは反対向きに変更した風路長短縮手段34を設けている。この風路長短縮手段34は、第2の開口部17から連結管18内に吸入された吸入空気の流れを分岐部32で分岐させ、通風ダクト13の上面側の第1の開口部13aへ向かう上向きの流れと、分岐部32から通風ダクト13の下面側の第1の開口部13bへ向かう下向きの流れとに分岐させる構成になっている。そのため、本実施の形態でも通風ダクト13の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を通風ダクト13の上面側の第1の開口部13aと下面側の第1の開口部13bとの間を一方向側に流れる通風路よりも短くすることができる。これにより、ボード2の発熱量が増加し下流側の冷却空気の温度上昇が大きくなる場合でも通風路13の流路を短くすることができるので、冷却空気の流路の下流側での空気の温度上昇と圧力損失を比較的小さくすることができる。したがって、圧力損失の低減と流路下流側の冷却空気の温度上昇を低減することができ、効率の良いボードの冷却が可能となる。
なお、本実施の形態では通風ダクト13の第2の開口部17にブロワ19を装着し、このブロワ19の駆動により外気が第2の開口部17から通風ダクト13内に吸入される構成を示したが、第2の開口部17に外部の図示しない送風ダクトが連結される構成にしてもよい。
[第3の実施の形態]
(構成)
図7および図8は、第3の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図4参照)の電子機器筐体1の構成を次の通り変更した変形例である。本実施の形態の電子機器筐体41は、複数の電子回路モジュールのボード42が水平方向に向けて横置き状態で配設され、鉛直方向に縦並び状態で並設されるボード収容室43が設けられている。図8に示すようにボード収容室43の一端面には、ボード収容室43内に電子回路モジュールのボード42を出し入れするボード出し入れ用の開口部43aが形成されている。ボード出し入れ用の開口部43aは図8中で右側の端板44aによって開閉可能に閉塞されている。
本実施の形態の筐体本体41aの内部には、ボード収容室43の周囲を囲む4面のうち対向する2側面に通風ダクト構造の筐体壁45a,45bが配設されている。これらの筐体壁45a,45bは、ボード収容室43の両側板43b,43cと、筐体本体41aの内部に配設された2つの内部ダクト構成板46,47との間に通風ダクト48を設けたものである。この通風ダクト48は、筐体本体41aの両端(図8中で左側の端板44bと、右側の端板44a)に冷却空気の入り口となる第1の開口部49a、49bがそれぞれ形成されている。
この通風ダクト48には、図7に示すようにボード42の挿入方向(水平方向)に沿って平行に延設された多数の板状のストレートフィン50が縦並び状態で並設されている。各ストレートフィン50は、それぞれボード2の挿入方向に沿って平行に配置され、ボード2の挿入方向と平行に縦並び状態で緻密なピッチで並設されている。
本実施の形態では、筐体本体41aの2つの側面板51,52の中央部に排気口となる第2の開口部53を設けている。これらの第2の開口部53と、通風ダクト48の2つの内部ダクト構成板46,47の中間部との間は、連結管54で連結されている。さらに、第2の開口部53には通風ダクト48の内部の冷却空気を筐体本体41aの外部に排気するブロワ(送風機)55が設けられ、この第2の開口部53によって通風ダクト48の出口が形成されている。
これにより、ブロワ55の駆動時には、図7、8中に矢印で示すように通風ダクト48の内部の冷却空気が第2の開口部53から外部に排出されるとともに、筐体本体41aの両端の第1の開口部49a、49bから通風ダクト48の内部に冷却空気が吸気される通風路が形成される。したがって、本実施の形態では、連結管54と通風ダクト48の2つの内部ダクト構成板46,47の中間部との連結部によって複数の吸入空気の流れを合流させる合流部56が形成され、連結管54によってこの合流部56を経て第2の開口部53側に導く合流風路57が形成されている。これにより、通風ダクト48の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段58が設けられている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体41の使用時には、ブロワ55が駆動される。このブロワ55の駆動時には、図7、8中に矢印で示すように通風ダクト48の内部の冷却空気が第2の開口部53から外部に排出されるとともに、筐体本体41aの両端の第1の開口部49a、49bから通風ダクト48の内部に冷却空気が吸気される。そして、筐体本体41aの両端の第1の開口部49a、49bから通風ダクト48の内部に吸入された冷却空気は、連結管54と通風ダクト48の2つの内部ダクト構成板46,47の中間部との連結部の合流部56で合流され、連結管54内の合流風路57を通して第2の開口部53から外部に排出される。
(効果)
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の電子機器筐体41では、通風ダクト48に、通風ダクト48の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段58を設けている。そのため、本実施の形態でも通風ダクト48の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を通風ダクト48内を一方向側に流れる通風路よりも短くすることができる。これにより、ボード42の発熱量が増加し下流側の冷却空気の温度上昇が大きくなる場合でも通風路48の流路を短くすることができるので、冷却空気の流路の下流側での空気の温度上昇と圧力損失を比較的小さくすることができる。
[第4の実施の形態]
(構成)
図9および図10は、第4の実施の形態を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態(図1乃至図4参照)の電子機器筐体1の構成を次の通り変更した変形例である。本実施の形態の電子機器筐体61は、複数の電子回路モジュールのボード62が鉛直方向に向けて縦置き状態で配設され、水平方向に横並び状態で並設されるボード収容室63が設けられている。図9に示すようにボード収容室63の上面には、ボード収容室63内に電子回路モジュールのボード62を出し入れするボード出し入れ用の開口部63aが形成されている。ボード出し入れ用の開口部63aは図示しない上板によって開閉可能に閉塞されている。
図10に示すように本実施の形態の筐体本体61aの内部には、ボード収容室63の周囲を囲む4面のうち対向する2側面に通風ダクト構造の筐体壁65a,65bが配設されている。これらの筐体壁65a,65bは、ボード収容室63の両側板63b,63cと、筐体本体61aの内部に配設された2つの内部ダクト構成板66,67との間に通風ダクト68を設けたものである。この通風ダクト68は、筐体本体61aの両端(図10中で左側の端板64bと、右側の端板64a)に冷却空気の入り口となる第1の開口部69a、69bがそれぞれ形成されている。
この通風ダクト68には、図9に示すようにボード62の挿入方向(縦方向)に対して直交する方向(水平方向)に延設された多数の板状のストレートフィン70が縦並び状態で並設されている。各ストレートフィン70は、それぞれボード62の挿入方向に対して直交する水平方向に配置され、ボード62の挿入方向対して直交する水平方向に縦並び状態で緻密なピッチで並設されている。これにより、本実施の形態ではボード62の挿入方向と冷却空気の流れ方向が直交する関係になっている。この場合はボード収容室63の内部に配設されるボード枚数が6枚以上(ボード62のピッチが20.32mm(VME規格相当))のときにより大きな効果がある。そして、ストレートフィン70はボード保持部分がボード62の挿入ピッチ×枚数だけが緻密になっている。
本実施の形態では、筐体本体61aの2つの側面板71,72の中央部に排気口となる第2の開口部73を設けている。これらの第2の開口部73と、通風ダクト68の2つの内部ダクト構成板66,67の中間部との間は、連結管74で連結されている。さらに、第2の開口部73には通風ダクト68の内部の冷却空気を筐体本体61aの外部に排気するブロワ(送風機)75が設けられ、この第2の開口部73によって通風ダクト68の出口が形成されている。
これにより、ブロワ75の駆動時には、図9、10中に矢印で示すように通風ダクト68の内部の冷却空気が第2の開口部73から外部に排出されるとともに、筐体本体61aの両端の第1の開口部69a、69bから通風ダクト68の内部に冷却空気が吸気される通風路が形成される。したがって、本実施の形態では、連結管74と通風ダクト68の2つの内部ダクト構成板66,67の中間部との連結部によって複数の吸入空気の流れを合流させる合流部76が形成され、連結管74によってこの合流部76を経て第2の開口部73側に導く合流風路77が形成されている。これにより、通風ダクト68の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段78が設けられている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の電子機器筐体61の使用時には、ブロワ75が駆動される。このブロワ75の駆動時には、図9、10中に矢印で示すように通風ダクト68の内部の冷却空気が第2の開口部73から外部に排出されるとともに、筐体本体61aの両端の第1の開口部69a、69bから通風ダクト68の内部に冷却空気が吸気される。そして、筐体本体61aの両端の第1の開口部69a、69bから通風ダクト68の内部に吸入された冷却空気は、連結管74と通風ダクト68の2つの内部ダクト構成板66,67の中間部との連結部の合流部76で合流され、連結管74内の合流風路77を通して第2の開口部73から外部に排出される。
(効果)
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の電子機器筐体61では、通風ダクト68に、通風ダクト68の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段78を設けている。そのため、本実施の形態でも通風ダクト68の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を通風ダクト68内を一方向側に流れる通風路よりも短くすることができる。これにより、ボード収容室63内に収納されるボード62の数が増え、通風ダクト68の流路が長くなる場合でも冷却空気の流路の下流側での空気の温度上昇を比較的小さくすることができる。
[第5の実施の形態]
(構成)
図11および図12は、第5の実施の形態を示す。本実施の形態は、第4の実施の形態(図9および図10参照)の電子機器筐体61の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図11および図12中で、図9および図10と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の電子機器筐体81では、第4の実施の形態の通風ダクト68内の冷却空気の送風方向を第4の実施の形態とは反対向きに変更したものである。すなわち、本実施の形態では筐体本体81aの両端(図12中で左側の端板64bと、右側の端板64a)に通風ダクト68内の冷却空気を筐体本体81aの外部に吹き出す複数のブロワ82を設けている。これにより、このブロワ82の駆動時には、図11、12中に矢印で示すように通風ダクト68の内部の冷却空気が筐体本体81aの両端の第1の開口部69a、69bから外部に排出されるとともに、第2の開口部73から通風ダクト68の内部に冷却空気が吸気される。
また、本実施の形態では、通風ダクト68の2つの内部ダクト構成板66,67の中間部分に第2の開口部73から吸入された吸入空気の流れを分岐させる分岐部83が形成されている。そして、第2の開口部73から分岐部83を経て通風ダクト68の図12中で左側の第1の開口部69aへ向かう流れと、分岐部83から通風ダクト13の図12中で右側の第1の開口部69bへ向かう流れとに分岐させる分岐風路84が形成されている。そのため、本実施の形態では、通風ダクト68の内部の冷却空気は、図12中で左側の第1の開口部69aと、図12中で右側の第1の開口部69bとから外部に排出される。これにより、通風ダクト68の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段85が構成されている。
(作用・効果)
本実施の形態の電子機器筐体81では、通風ダクト68内の冷却空気の送風方向を第4の実施の形態とは反対向きに変更した風路長短縮手段85を設けている。この風路長短縮手段85は、第2の開口部73から吸入された吸入空気の流れを分岐部83で分岐させ、通風ダクト68の内部の冷却空気が図12中で左側の第1の開口部69aへ向かう流れと、図12中で右側の第1の開口部69bへ向かう流れとに分岐させる構成になっている。そのため、本実施の形態でも通風ダクト68の入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を通風ダクト68の内部を一方向側に流れる通風路よりも短くすることができる。これにより、ボード収容室63内に収納されるボード62の数が増え、通風ダクト68の流路が長くなる場合でも冷却空気の流路の下流側での空気の温度上昇を比較的小さくすることができる。したがって、圧力損失の低減と流路下流側の冷却空気の温度上昇を低減することができ、効率の良いボードの冷却が可能となる。
なお、本実施の形態では筐体本体81aの両端(図12中で左側の端板64bと、右側の端板64a)に通風ダクト68内の冷却空気を筐体本体81aの外部に吹き出す複数のブロワ82を設け、このブロワ82の駆動により外気が通風ダクト68内から筐体本体81aの外部に吹き出す構成を示したが、ブロワ82に代えて外部の図示しない吸引ダクトが連結される構成にしてもよい。
[変形例]
なお、上記各実施の形態では、通風ダクト内に多数の板状のストレートフィンを配設した構成を示したが、図13に示すように電子機器筐体のボード収容室の壁面パネルのボード保持部分に多数のピンフィン91を配設し、通風ダクトの内部に挿入させる構成にしてもよい。またはオフセットフィンであってもよい。
これらの実施形態によれば、圧力損失の低減と流路下流側の冷却空気の温度上昇を低減することができ、効率の良いボードの冷却が可能とり、小型で冷却性能と圧力性能の優れた電子機器筺体を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電子機器筐体、2…ボード、3…ボード収容室、4…シャーシ、13…通風ダクト、16…風路長短縮手段。

Claims (6)

  1. 複数枚の電子回路モジュールのボードを並設状態で収納するボード収容室を有する箱状のシャーシを備え、
    前記ボード収容室の周囲に通風ダクトが形成され、前記ボード収容室内の電子機器からの熱を前記ボードを介して前記ボード収容室の周囲壁側に熱伝導で伝熱し、前記通風ダクト内の通風空気側に放熱する間接空冷方式の電子機器筐体であって、
    前記通風ダクトに、前記通風ダクトの入り口から出口まで流れる通風空気の風路長を短縮する風路長短縮手段を設けたことを特徴とする電子機器筐体。
  2. 前記風路長短縮手段は、複数の吸入空気の流れを合流させる合流部を経て排気口側に導く合流風路、または1つの吸入空気の流れを分岐させて複数の排気口側に導く分岐風路の少なくともいずれか一方を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
  3. 前記通風ダクトは、ストレートフィンまたはオフセットフィンまたはピンフィンの少なくともいずれかが前記ボードの保持部分に設けられているヒートシンクを有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器筺体。
  4. 前記通風ダクトは、冷却空気を強制送風する送風手段が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器筐体。
  5. 前記電子機器筐体の本体は、前記通風ダクトの通風路の一端側に吸い込み用または吹出し用のいずれか一方の開口部が形成され、
    前記開口部は、冷却空気を強制送風する送風手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器筐体。
  6. 前記送風手段は、ブロワまたは送風ダクトのいずれか一方であることを特徴とする請求項4または5に記載の電子機器筐体。
JP2013056485A 2013-03-19 2013-03-19 電子機器筺体 Pending JP2014183174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013056485A JP2014183174A (ja) 2013-03-19 2013-03-19 電子機器筺体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013056485A JP2014183174A (ja) 2013-03-19 2013-03-19 電子機器筺体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014183174A true JP2014183174A (ja) 2014-09-29

Family

ID=51701603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013056485A Pending JP2014183174A (ja) 2013-03-19 2013-03-19 電子機器筺体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014183174A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162806A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 富士通株式会社 電子機器筐体及び風制御板
JP2018022868A (ja) * 2016-07-26 2018-02-08 三菱電機株式会社 電子機器冷却装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124998A (ja) * 1983-12-12 1985-07-04 三菱電機株式会社 冷却装置
JPH044798U (ja) * 1990-04-24 1992-01-16
JP2001060788A (ja) * 1999-06-17 2001-03-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 平面型良熱移動体式ヒートシンク
JP2003283170A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Yokogawa Electric Corp 空冷式筐体構造
JP2008159609A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Toshiba Corp 電子機器
JP2009266867A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Sanmax Technologies Kk メモリモジュール冷却装置
JP2011249495A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Daihen Corp 電源装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60124998A (ja) * 1983-12-12 1985-07-04 三菱電機株式会社 冷却装置
JPH044798U (ja) * 1990-04-24 1992-01-16
JP2001060788A (ja) * 1999-06-17 2001-03-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 平面型良熱移動体式ヒートシンク
JP2003283170A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Yokogawa Electric Corp 空冷式筐体構造
JP2008159609A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Toshiba Corp 電子機器
JP2009266867A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Sanmax Technologies Kk メモリモジュール冷却装置
JP2011249495A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Daihen Corp 電源装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162806A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 富士通株式会社 電子機器筐体及び風制御板
JP2018022868A (ja) * 2016-07-26 2018-02-08 三菱電機株式会社 電子機器冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7426111B2 (en) Communication apparatus and rack structure
JP6215857B2 (ja) 放熱フィンを有するl字状熱伝導部材を備えた空冷式レーザ装置
US11079815B2 (en) Cooling device and information processing apparatus
US20050259397A1 (en) Small form factor liquid loop cooling system
WO2012077374A1 (ja) 電気機器用盤
US8743540B1 (en) Electronic apparatus
JP2010270944A (ja) 室外ユニット
JP2009192728A (ja) 表示装置
JP6247718B2 (ja) 低騒音型発電装置
US20160360641A1 (en) Electronic device
EP4036687A1 (en) Computer device, casing, and water cooling heat dissipation device
JP2019057471A (ja) 光源装置
JP2014183174A (ja) 電子機器筺体
JP5417274B2 (ja) 電子機器の放熱構造
TW201328553A (zh) 電子裝置散熱系統
US11751364B2 (en) Electronic equipment
JP7139684B2 (ja) 冷却装置、及び電子機器
JP6615630B2 (ja) 電気機器
JP5289352B2 (ja) 冷却構造
JP5897478B2 (ja) 電子機器筺体
JP6501510B2 (ja) 盤用電子除湿器
JP5702962B2 (ja) 電子機器の放熱構造
JP5851390B2 (ja) 電子機器筺体
JPH08148870A (ja) 電子装置の放熱構造
CN113056179A (zh) 一种电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110