JP2014182657A - 情報処理装置、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われる隠蔽箇所が生じた場合、隠蔽箇所を手間なく表示させる。
【解決手段】ウィンドウ(W1)にてウィンドウ(W2)に覆われている隠蔽箇所が生じた場合、3次元タッチパネル(202)によって検出されるユーザの指と画面との距離が所定数値範囲におさまると、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に変更する。
【選択図】図1
【解決手段】ウィンドウ(W1)にてウィンドウ(W2)に覆われている隠蔽箇所が生じた場合、3次元タッチパネル(202)によって検出されるユーザの指と画面との距離が所定数値範囲におさまると、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ウィンドウを表示部に表示させる情報処理装置に関する。
ユーザの指(操作体)の位置を画面に平行な平面座標によって検出するだけでなく、指と画面との距離も検出できる3次元タッチパネルが知られている(一例として、特許文献1を参照)。
タッチパネルを用いた表示装置ではウィンドウを表示し操作することが可能になっているが、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われる隠蔽箇所が生じた場合、当該隠蔽箇所は表示されていない。ここで、前記の隠蔽箇所を表示させる場合、ユーザは、第2ウィンドウをドラッグ操作によって移動させるか、第2ウィンドウを非表示にするために第2ウィンドウのメニューを開く操作を行う必要があるが、これらの操作は手間である。
本発明の目的は、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われる隠蔽箇所が生じた場合、隠蔽箇所を手間なく表示させることの可能な情報処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、表示部に表示されるウィンドウを操作するための操作体の位置を示す位置情報を入力する入力手段と、前記位置情報に基づいて前記表示部に表示されるウィンドウを操作する表示制御手段とを備えた情報処理装置において、前記表示制御手段は、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われている隠蔽箇所が生じた場合、前記位置情報に示される前記操作体と前記表示部との距離が所定数値範囲になると、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に切り替えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われている隠蔽箇所が生じた場合、前記指示体と前記表示部との距離を変更することで前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に移行できる。よって、従来の操作(上側ウィンドウのドラッグ操作,メニューを開いて上側ウィンドウを閉じる操作)に比べて、前記隠蔽箇所を視認可能にする際の手間を低減できるという効果を奏する。
〔実施形態1〕
以下、本発明の情報処理装置の一実施形態のスマートフォン100の構成を詳細に説明する。
以下、本発明の情報処理装置の一実施形態のスマートフォン100の構成を詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係るスマートフォンの概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、スマートフォン100は、少なくとも、表示部200、制御部300、および、記憶部400を備えている。さらに、スマートフォン100は、図示しないが、通信部、インターネット通信部、音声操作部、音声出力部、テレビ放送受像部、GPS(Global Positioning System)、撮影部(カメラ)など、スマートフォンが標準的に備えている各種ハードウェアを備えている。
表示部200は、画像表示のための表示パネル201とユーザによる操作を受け付けるための3次元タッチパネル202とを有する。
表示パネル201は、制御部300にて処理される情報を画像として表示する表示デバイスである。表示パネル201は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)ディスプレイなどで構成される。また、表示パネル201は3次元画像が表示可能なディスプレイであってもよい。
3次元タッチパネル202は、表示部200に取り付けられている位置検出センサである。3次元タッチパネル202は、表示パネル201を覆う透明カバーをタッチ面として有しており、タッチ面と対面(対向)するユーザの指の位置情報を検出する。具体的には、3次元タッチパネル202は、ユーザの指の位置情報として、タッチ面に平行な平面の平面座標上の座標値(X,Y)を示す平面座標情報と、前記タッチ面と前記指との距離(Z)を示す距離情報との組み合わせを出力する。なお、この距離情報の距離は、前記タッチ面(表示パネル201の画面)と前記指との間を結ぶ直線であり且つ前記タッチ面(画面)の垂線に平行な直線の長さを指す。
つまり、3次元タッチパネル202は、タッチ面に接触するユーザの指の位置情報のみならず、タッチ面の垂線方向上において当該タッチ面と間隔を空けて位置しているユーザの指の位置情報も、3次元座標として出力する。なお、3次元タッチパネル202は例えば静電容量式または赤外線走査式のタッチパネルで構成される。また、本実施形態では、ユーザの指を、3次元タッチパネル202の検出対象である操作体としているが、スタイラスペンやタッチペン等を前記操作体としても構わない。
制御部300は、スマートフォン100に備えられる各ハードウェアの動作を制御するブロックであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備えるマイクロコンピュータやマイクロプロセッサなどによって実現される。制御部300は、記憶部400に記憶されている各種情報および各種制御を実施するためのプログラムを取り出して演算処理や判定処理を行い、これらの処理結果に基づいてスマートフォン100の各ハードウェアに制御信号や情報を送って、スマートフォン100の各ハードウェアの動作を制御する。なお、制御部300の詳細については後述する。
記憶部400は、制御部300が実行する各種アプリケーションプログラム、OSプログラム、制御プログラム、これらプログラムを実行するときに読み出す各種データ(設定値、テーブル等)を記憶する記憶領域である。記憶部400としては、従来から公知の種々の記憶手段、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)などを用いることができる。また、制御部300に取り扱われている各種データや処理中のデータは、記憶部400のワーキングメモリに一時的に記憶される。
つぎに、制御部300の構成を詳細に説明する。制御部300は、図2に示すように、少なくとも、位置情報取得部(入力手段)301、エリア判定部302、対向状態判定部(判定手段)303、表示制御部(表示制御手段)304を備えている。
位置情報取得部301は、表示パネル201に表示されている画像(ウィンドウ等)に対して操作を行うための操作体(ユーザの指)の位置を示す前記の位置情報を3次元タッチパネル202から入力(取得)し、この位置情報をエリア判定部302、対向状態判定部303、表示制御部304へ伝達するブロックである。
エリア判定部302は、位置情報取得部301によって取得された位置情報を参照して、ユーザの指が位置するエリアを判定し、判定結果を対向状態判定部303および表示制御部304に伝達するブロックである。以下、この点を詳細に説明する。
本実施形態のスマートフォン100においては、図1(a)の右側に図示されているように、3次元タッチパネル202のタッチ面と対向する空間において3つのエリアが設定されている。具体的には、図1(a)の右側に示すように、タッチ面に隣接するホバー/タッチ切替エリア1と、ホバー/タッチ切替エリア1よりもタッチ面から離れているホバー検知エリア2と、ホバー検知エリア2よりもタッチ面から離れているホバー解除エリア3とが設定される。すなわち、ホバー/タッチ切替エリア1は、3次元タッチパネル202の位置情報に含まれる距離情報(指とタッチ面との距離)が0以上且つZ1(Z1>0)未満の値を示すエリアであり、ホバー検知エリア2は前記距離情報がZ1以上且つZ2未満(Z2>Z1)の値を示すエリアであり、ホバー解除エリア3は前記距離情報がZ2以上の値を示すエリアである。そして、記憶部400には、図2に示すように、以上にて示したZ1およびZ2がエリア判定閾値として予め保存されている。
エリア判定部302は、記憶部400からエリア判定閾値を読み出し、位置情報取得部301から伝達された位置情報のうちの距離情報と前記エリア判定閾値とを対比することにより、ホバー/タッチ切替エリア1、ホバー検知エリア2、ホバー解除エリア3のいずれにユーザの指が位置しているのかを判定する。
つぎに、対向状態判定部303を説明する。対向状態判定部303は、図1(a)に示すように表示パネル201に表示されるウィンドウW1においてウィンドウW2に覆われている隠蔽箇所があり、且つ、ユーザの指がホバー/タッチ切替エリア1に位置するとエリア判定部302に判定された場合、隠蔽箇所と指とが表示パネル202の画面の垂線方向(画面に対して垂直な方向)において対向状態になっているか否かを判定するブロックである。少なくともウィンドウW1の上側にウィンドウW2が重ねられている場合に前記隠蔽箇所が生じることになり、図1(a)の例ではウィンドウW2の占める範囲が隠蔽箇所に対応する領域である。
なお、図1(a)〜(d)および図4の各々において、右側のイラストは、3次元タッチパネル202のタッチ面およびその近接エリアを示したものであり、図示のA方向が表示パネル202の画面の垂線方向となる。これに対し、図1(a)〜(d)および図4の各々において、左側のイラストは、表示パネル202の画面の正面を描写したものであり、当該画面に映っているウィンドウW1・W2を示した図である(つまり、左側のイラストでは、A方向ではなく、図の紙面を貫通する方向が画面の垂線方向になる)。
以下、対向状態判定部303の判定処理をより詳細に説明する。具体的には、対向状態判定部303は、3次元タッチパネル202で用いられる平面座標における前記隠蔽箇所の座標値と、位置情報取得部301によって取得された位置情報に含まれる平面座標情報とが一致する場合に、前記垂線方向(A方向)においてユーザの指と前記隠蔽箇所とが対向する対向状態であると判定する。これに対し、対向状態判定部303は、前記隠蔽箇所の座標値と前記平面座標情報とが一致しない場合、前記対向状態になっていないと判定する。
つまり、対向状態判定部303は、前記隠蔽箇所から前記垂線方向(A方向)に進んだ位置に指がある場合に前記隠蔽箇所と指とが前記垂線方向(A方向)において対向する対向状態であると判定し、前記隠蔽箇所から前記垂線方向に進んだ位置に指がない場合に前記対向状態ではないと判定するようになっている。対向状態判定部303は、判定結果を表示制御部304に伝達する。
つぎに、表示制御部304を説明する。表示制御部304は、位置情報取得部301、エリア判定部302、対向状態判定部303から伝達されてくる情報(位置情報、各種判定結果)を参照して、表示部200の表示制御を行うブロックである。すなわち、表示制御部304は、表示パネル201にウィンドウ等の各種画像を表示させ、3次元タッチパネル202にて検出される位置情報に基づいてユーザの指の動きを検出し、この動きに応じた操作内容をウィンドウ等に反映させる処理を行う。
特に、本実施形態の表示制御部304は、図1(a)に示すように2つのウィンドウW1・W2が互いに重なって表示パネル201に表示されている場合、ユーザの指とタッチ面(表示部200の画面)との距離(指の属するエリア)に応じてウィンドウW1・W2の表示態様を変更するようになっている。以下ではこの点について図1を参照して詳細に説明する。
図1(a)〜図1(d)の各々は、右側において、各エリアと指との位置関係を図示し、左側において、指と各エリアとの位置関係が右側の図のようになっている場合における表示パネル201の表示状態を図示したものである。
まず、図1(a)に示すように、ウィンドウW1においてウィンドウW2に覆われている隠蔽箇所があるものとする。ここで、図1(a)に示すように、ユーザの指がホバー解除エリア3に位置している場合、表示制御部304は指の動きを操作(ホバー操作)として認識しない。
つぎに、図1(b)に示すようにユーザの指がホバー検知エリア2に入ってくると、表示制御部304は、ユーザの指の動きをホバー操作として認識し、当該ホバー操作をウィンドウW1またはウィンドウW2に反映させる。
例えば、指が画面の垂線方向(A方向)においてウィンドウW2と対向した状態でホバー検知エリア2に入ると、表示制御部304は、ユーザの指の動きをホバー操作として認識し、当該ホバー操作をウィンドウW2に反映させるようになっている。そして、図1(b)の状態においてタッチ面に平行且つタッチ面の縦方向へ指をホバーさせると、ウィンドウW2はホバー操作の方向へ移動し、図4のようになる。
これに対し、指が画面の垂線方向(A方向)においてウィンドウW2と対向せずウィンドウW1に対向した状態でホバー解除エリア3からホバー検知エリア2に入ると、表示制御部304は、指の動きをホバー操作と認識し、当該ホバー操作をウィンドウW1に反映させる。
続いて、指がホバー/タッチ切替エリア1に入ってくると、表示制御部304は、指がタッチ面にタッチされている場合に指の動きを操作(タッチ操作)として認識するものの、タッチ面と離れた状態で指を動かしてもホバー操作として認識しない。つまり、指がホバー/タッチ切替エリア1に入っている間、タッチ操作のみが有効とされホバー操作は無効である。
さらに、本実施形態では、指がホバー/タッチ切替エリア1に入っており、且つ、画面の垂線方向(A方向)においてユーザの指と前記隠蔽箇所(ウィンドウW2の位置)とが対向する対向状態である場合、表示制御部304は、図1(c)に示すようにウィンドウW2を消去させることにより(非表示とする)、ウィンドウW1のうちウィンドウW2に覆われていた部分(前記隠蔽箇所)を表示させる(なお、図1(c)(d)の1点鎖線は、ウィンドウW2が表示されていた箇所を明確にするために便宜上示している線であり、実際には存在しない線である)。
これにより、図1(c)および図1(d)のように、ウィンドウW1のうちウィンドウW2に覆われていた部分をユーザに視認させることが可能になり、さらに、この部分に対してタッチ操作を行うことが可能になる。なお、図1(d)は、文字入力のためのカーソルを表示させてタッチ操作によって文字入力を行っている様子を示したものである。
そして、画面の垂線方向(A方向)においてユーザの指とウィンドウW2が表示されていた箇所(図1(c)の1点鎖線の枠内)とが対向しつつ、指がホバー/タッチ切替エリア1からホバー検知エリア2に戻った場合、表示制御部304は、消去していたウィンドウW2を再び表示させる(図1(b))。これにより、ウィンドウW2が再び表示されるとともに、ウィンドウW1においてウィンドウW2に覆われることで表示されない隠蔽箇所が再び生じることになる。
あるいは、指をホバー/タッチ切替エリア1に維持させたまま、ウィンドウW2の表示されていた箇所と画面の垂線方向(A方向)において対向する位置(図1(c)の1点鎖線の枠内)から、元々ウィンドウW2が表示されていなかった箇所と対向する位置(図1(c)の1点鎖線の枠外)にまで指を移動させた場合も、表示制御部304は、消去していたウィンドウW2を再び表示させる。
以上の処理により、ユーザは、第1ウィンドウ(ウィンドウW1)のうち第2ウィンドウ(ウィンドウW2)に隠されている部分について簡単に表示させ操作することができるのである。
つぎに、本実施形態の処理手順のうちの一部を示すフローチャートを図3に示す。なお、図3のフローチャートは、あくまでも一例であり、本実施形態は図3のフローチャートに限定されるものではない。
まず、制御部300は、ユーザの指がホバー/タッチ切替エリア1に位置しているか否かを判定する(S1)。制御部300は、ユーザの指がホバー/タッチ切替エリア1に位置していると判定した場合(S1にてYES)、ユーザの指が隠蔽箇所と画面の垂線方向(A方向)において対向しているか否かを判定する(S2)。
制御部300は、ユーザの指が隠蔽箇所と画面の垂線方向(A方向)において対向していると判定した場合(S2にてYES)、ウィンドウW2を非表示にする(S3)。S3の後、制御部300は、指がタッチ面に接触した場合(S4にてYES)、タッチ操作をウィンドウW1に反映させる(S5)。続いて、制御部300は、ユーザの指がホバー/タッチ切替エリア1から外れたか否かを判定し(S6)、外れている場合にはウィンドウW2を再表示させる(S7)。
以上示したように、表示制御部304は、ウィンドウW1においてウィンドウW2に覆われている隠蔽箇所が生じた場合、表示部200の画面のうち前記隠蔽箇所に対応する領域と指とが画面の垂線方向(A方向)において対向する対向状態になり、且つ、指がホバー/タッチ切替エリア1に入ると(つまり指と表示部200との距離が所定数値範囲になると)、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に切り替えている。
これにより、前記隠蔽箇所を表示させる場合において、従来の操作(上側ウィンドウのドラッグ操作,メニューを開いて上側ウィンドウを閉じる操作)よりも手間を低減できるという効果を奏する。
なお、以上の実施形態では、隠蔽箇所に対応する領域(画面において隠蔽箇所に対応する部分)と指とが画面の垂線方向(A方向)において対向する対向状態である事が前記視認可能状態に移行させる条件としているが、当該条件はなくても構わない。すなわち、前記対向状態になっていない場合でも、指がホバー/タッチ切替エリア1に入った場合には、ウィンドウW1においてウィンドウW2に覆われている隠蔽箇所を視認可能状態に移行させるようになっていてもよい。
但し、前記対向状態になっていない場合、前記隠蔽箇所に対して操作を行う事をユーザが意図している可能性は高くなく、前記隠蔽領域を視認可能状態にする必要性に乏しい。それゆえ、以上にて説明した実施形態のように、前記対向状態になっており且つ指がホバー/タッチ切替エリア1に入った場合に、ウィンドウW1においてウィンドウW2に覆われている隠蔽箇所を視認可能状態に移行させるようになっていることが好ましい。
また、本実施形態では、表示制御部304は、前記の対向状態になり、且つ、指がホバー/タッチ切替エリア1に入った場合、ウィンドウW1の上側のウィンドウW2を非表示にすることで、ウィンドウW2においてウィンドウW1に覆われていた箇所(図1(c)の1点鎖線に囲まれている箇所)を視認不可状態から視認可能状態に移行させている。さらに、この時、表示制御部304は、視認可能状態になっている部分を有するウィンドウW1を、ユーザの指による操作を反映させる操作ウィンドウとして扱うようになっている。それゆえ、ウィンドウW2のうち前記隠蔽箇所が視認不可状態から視認可能状態に移行すると、ユーザは、前記隠蔽箇所を視認できるようになるだけではなく当該箇所に対する操作も行うことが可能になる。
また、以上の実施形態では、下側のウィンドウW1のうち上側のウィンドウW2に覆われている隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に移行させるために、ウィンドウW1を消去(非表示)する形態を採用しているが、当該形態に限定されるものではない。
例えば、上側のウィンドウW2を完全に消去するのではなく、ウィンドウW2のうち、輪郭を示す輪郭線のみを表示させ、輪郭線以外の箇所を消去することで、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に移行させてもよい。つまり、この形態では、図1(c)の1点鎖線部分に輪郭線が残ることになる。なお、輪郭線は、図1(c)のように1点鎖線でもよいし、実線、点線、破線等であってもよい。
あるいは、ウィンドウW2を完全に消去するのではなく、ウィンドウW2を半透明化することで、ウィンドウW1のうちウィンドウW2に覆われている箇所を視認可能状態に移行させてもよい。また、この場合、ホバー/タッチ切替エリア1内に位置する指とタッチ面(画面)との距離に応じてウィンドウW2の透明度(透過率)が変化するようになっていてもよい。例えば、指がタッチ面に近づくにつれてウィンドウW2の透明度が高くなり、指がタッチ面に接触するとウィンドウW2が消去されるような形態であってもよい。
あるいは、図5(b)に示すように、指がホバー検知エリア2にある時はウィンドウW1の上側にウィンドウW2を表示させる一方、指が隠蔽箇所と対向しつつホバー/タッチ切替エリア1に進出すると、図5(a)に示すように、ウィンドウW2をウィンドウW1の下側へ遷移させるような形態でも構わない。
〔実施形態2〕
表示部200の表示パネル201は所謂透明ディスプレイであってもよい。但し、この場合、ユーザは、透明ディスプレイの表面側にて指を動かすことで画像を操作するだけではなく、透明ディスプレイの裏面側にて指を動かすことで画像を操作できるようになる。この構成では、例えば以下のように表示制御を行えばよい。つまり、指が透明ディスプレイの表面側に位置している場合、図1(a)を用いて説明したように表示制御を行いつつ、指が透明ディスプレイの裏面側に位置している場合、指と裏面との間隔が所定値以上であれば、ウィンドウW1・W2のうち指に指されている方のウィンドウをホバーし、指と裏面との間隔が所定値を超えると、上側のウィンドウW2を消去することで、下側のウィンドウW1のうちのウィンドウW2に覆われていた箇所を視認可能状態に変更するようになっていてもよい。
表示部200の表示パネル201は所謂透明ディスプレイであってもよい。但し、この場合、ユーザは、透明ディスプレイの表面側にて指を動かすことで画像を操作するだけではなく、透明ディスプレイの裏面側にて指を動かすことで画像を操作できるようになる。この構成では、例えば以下のように表示制御を行えばよい。つまり、指が透明ディスプレイの表面側に位置している場合、図1(a)を用いて説明したように表示制御を行いつつ、指が透明ディスプレイの裏面側に位置している場合、指と裏面との間隔が所定値以上であれば、ウィンドウW1・W2のうち指に指されている方のウィンドウをホバーし、指と裏面との間隔が所定値を超えると、上側のウィンドウW2を消去することで、下側のウィンドウW1のうちのウィンドウW2に覆われていた箇所を視認可能状態に変更するようになっていてもよい。
〔実施形態3〕
また、表示制御部304は、指がホバー解除エリア3からホバー検知エリア2に突入したことを検出した場合、突入時から所定時間経過するまでは指がどのように動いてもホバー操作として認識せず(ホバーを無効にする)、突入時から所定時間経過時までの間に連続して指がホバー検知エリア2に位置し続けた場合に、所定時間経過後から、ホバー検知エリア2内の指の動きをホバー操作と認識するようになっていてもよい。
また、表示制御部304は、指がホバー解除エリア3からホバー検知エリア2に突入したことを検出した場合、突入時から所定時間経過するまでは指がどのように動いてもホバー操作として認識せず(ホバーを無効にする)、突入時から所定時間経過時までの間に連続して指がホバー検知エリア2に位置し続けた場合に、所定時間経過後から、ホバー検知エリア2内の指の動きをホバー操作と認識するようになっていてもよい。
この理由は以下の通りである。指がホバー検知エリア2に突入しただけでは、ユーザがホバー操作を意図しているのか、そのまま指をタッチ面まで進行させてタッチ操作を行うことを意図しているのか不明であり、タッチ操作を行うことを意図しているのにホバー操作が行われてしまうと不都合である。そこで、指がホバー検知エリア2に突入してから所定時間がホバー操作を受け付けず、所定時間経過してからホバーを有効化すると、前記の不都合を抑制できるのである。
〔その他〕
なお、以上示した各実施形態においては、アプリケーションによって表示されるウィンドウのみならず、OS(Operating System)によって表示されるデスクトップ画像もウィンドウ(レイヤー)の範疇に含まれる。
なお、以上示した各実施形態においては、アプリケーションによって表示されるウィンドウのみならず、OS(Operating System)によって表示されるデスクトップ画像もウィンドウ(レイヤー)の範疇に含まれる。
また、以上の実施形態では、表示制御部304は、指がタッチ面にタッチされている場合、つまり、指とタッチ面(表示部200)との距離がゼロになった場合に、指の動きをタッチ操作として認識しているが、この距離に誤差範囲をもたせてもよい。つまり、指がタッチ面に完全に接触していなくとも、指とタッチ面との距離が0〜数ミリまでの間にあるときには指の動きをタッチ操作として認識するようになっていてもよい。
また、以上の各実施形態において、制御部300は、上述の通り、CPUを用いてソフトウェアにて実現してもよいし、集積回路等に形成された論理回路によって実現してもよい。なお、ソフトウェアによる場合、スマートフォン100は、前記ソフトウェアであるプログラムがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROMまたは記憶装置等の記録媒体を備えている。上記記録媒体としては、例えば、カード、ディスク、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などの「一時的でない有形の媒体」であってもよい。また、上記プログラムは、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに伝送されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔実施形態のまとめ〕
以上示したように、本発明の態様1は、表示部に表示されるウィンドウを操作するための操作体の位置を示す位置情報を入力する入力手段と、前記位置情報に基づいて前記表示部に表示されるウィンドウを操作する表示制御手段とを備えた情報処理装置において、前記表示制御手段は、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われている隠蔽箇所が生じた場合、前記位置情報に示される前記操作体と前記表示部との距離が所定数値範囲になると、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に切り替えることを特徴とする。
以上示したように、本発明の態様1は、表示部に表示されるウィンドウを操作するための操作体の位置を示す位置情報を入力する入力手段と、前記位置情報に基づいて前記表示部に表示されるウィンドウを操作する表示制御手段とを備えた情報処理装置において、前記表示制御手段は、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われている隠蔽箇所が生じた場合、前記位置情報に示される前記操作体と前記表示部との距離が所定数値範囲になると、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に切り替えることを特徴とする。
本発明の態様1によれば、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われている隠蔽箇所が生じた場合、前記指示体と前記表示部との距離を変更することで前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に移行できる。よって、従来の操作(上側ウィンドウのドラッグ操作,メニューを開いて上側ウィンドウを閉じる操作)に比べて、前記隠蔽箇所を視認可能にする際の手間を低減できるという効果を奏する。
また、前記表示部の画面のうち前記隠蔽箇所に対応する領域と前記操作体とが前記画面の垂線方向において対向する対向状態になっていない場合、前記隠蔽領域に対して操作を行う事をユーザが意図している可能性は高くなく、前記隠蔽領域を視認可能状態にする必要性に乏しい。
そこで、本発明の態様2は、態様1の構成に加え、前記位置情報を参照して、前記表示部の画面における前記隠蔽箇所に対応する領域と前記操作体とが前記画面の垂線方向において対向する対向状態になっているか否かを判定する判定手段を備え、前記表示制御手段は、前記対向状態であると前記判定手段に判定され、且つ、前記操作体と前記表示部との距離が前記所定数値範囲になった場合、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に切り替えることを特徴とする。
これにより、前記視認可能処理の必要性が無い時または当該必要性が乏しい時にまで前記隠蔽領域が視認不可状態から前記視認可能状態に切り替わってしまうといった事態の発生を抑制できる。
本発明の態様3は、態様1の構成に加え、前記表示制御手段が、前記隠蔽箇所を視認可能状態にしている間、前記第1ウィンドウを、前記操作体による操作の対象となる操作ウィンドウとして扱うことを特徴とする。
本発明の態様3によれば、前記第1ウィンドウにおける前記隠蔽箇所が視認不可状態から視認可能状態に移行すると、前記第1ウィンドウを前記操作対象ウィンドウにしているため、ユーザは、前記隠蔽箇所を視認できるようになるだけではなく当該箇所に対する操作も行うことが可能になる。
また、本発明の態様4は、態様1の構成に加え、前記表示制御手段が、前記第2ウィンドウを非表示にすることで、前記第1ウィンドウにおける前記隠蔽箇所を視認可能状態にする構成である。
上述した情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報処理装置が備える各手段として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の一態様の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、タッチパネルを備えた表示装置に適用できる。具体的には、スマートフォン、タブレット端末、携帯ゲーム機、テレビ、パソコン用表示装置、各種大型モニタ、電子黒板等に利用できる。
100 スマートフォン(情報処理装置)
200 表示部
301 位置情報取得部(入力手段)
303 対向状態判定部(判定手段)
304 表示制御部(表示制御手段)
200 表示部
301 位置情報取得部(入力手段)
303 対向状態判定部(判定手段)
304 表示制御部(表示制御手段)
Claims (5)
- 表示部に表示されるウィンドウを操作するための操作体の位置を示す位置情報を入力する入力手段と、前記位置情報に基づいて前記表示部に表示されるウィンドウを操作する表示制御手段とを備えた情報処理装置において、
前記表示制御手段は、第1ウィンドウにおいて第2ウィンドウに覆われている隠蔽箇所が生じた場合、前記位置情報に示される前記操作体と前記表示部との距離が所定数値範囲になると、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に切り替えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記位置情報を参照して、前記表示部の画面における前記隠蔽箇所に対応する領域と前記操作体とが前記画面の垂線方向において対向する対向状態になっているか否かを判定する判定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記対向状態であると前記判定手段に判定され、且つ、前記操作体と前記表示部との距離が前記所定数値範囲になった場合、前記隠蔽箇所を視認不可状態から視認可能状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記隠蔽箇所を視認可能状態にしている間、前記第1ウィンドウを、前記操作体による操作の対象となる操作ウィンドウとして扱うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記表示制御手段は、前記第2ウィンドウを非表示にすることで、前記第1ウィンドウにおける前記隠蔽箇所を視認可能状態にすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラム。
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