JP2014181962A - プローブピン及び電極のクリーニング機構、並びにクリーニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プローブピンを電極へ接触させる動作に伴って、プローブピンと電極との接触前に、プローブピンと電極のクリーニングを行うことを課題とする。
【解決手段】プローブピン及び電極のクリーニング機構は、プローブピンを備えるプローブ装置と電極との間に配置され、前記プローブピンと接触可能に設けられたプローブクリーニング部及び前記電極と接触可能に設けられた電極クリーニング部を備える回転部材と、前記プローブピンが前記プローブ装置によって前記電極方向へ移動する力を前記回転部材に伝達し、前記プローブクリーニング部が前記プローブピンに接した状態で前記回転部材を回転させつつ前記電極方向へ移動させ、前記電極クリーニング部を前記電極に接触させる動力伝達部と、前記電極側に移動した前記回転部材を元位置に復帰させる復帰部材と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、プローブピン及び電極のクリーニング機構、並びにクリーニング方法に関する。
従来、電子機器の試験を行う際に、試験装置が備える針状のプローブピンを被試験装置側に設けられた電極に接触させ、電気的導通をとる。このような試験では、被試験装置が搬送されるコンベアラインに沿って複数の試験装置が配置されることがある。そして、それぞれの試験装置の前に順次被試験装置が搬送され、それぞれの試験装置において、電極に対するプロービングが繰り返し実施される。このようなプロービング装置は、例えば、特許文献1等、種々提案されている。
ところで、前記のようなプロービング装置において、電極に対する繰り返しのプロービングが実施されると、プロービング時に発生する粉塵や、気中の塵埃がプローブピンの先端部や電極に付着することがある。このような粉塵や塵埃のプローブピンや電極への付着は、プローブピンと電極との接触抵抗を上昇させ、導通不良を招く可能性がある。導通不良が生じると、試験が中断され、工程遅延の原因ともなる。このような事態を回避するために定期的なクリーニングが行われることがある。
特許文献2には、プローブピン(ソケットピン)の先端接触部が、常に外気に触れ、異物等の付着により汚れる恐れがあることに鑑み、プローブピンの先端接触部のクリーニング効果を得ることができるICソケットが開示されている。特許文献2に開示されたICソケットによれば、プローブピンの先端接触部とICのボールピンを接触させる過程で、先端接触部が弁部に接触し、先端接触部のクリーニング効果を得ることができるとしている。
特開2011−106973号公報 特開2009−92498号公報
上記のように、定期的なクリーニングを行えば、試験実施中の導通不良はある程度回避できる。しかしながら、試験を中断して行うクリーニングは、作業工数の増加となり、クリーニングに要する時間を含めた実試験時間は、長期化することになる。また、上記特許文献2では、試験実行に伴って、プローブピン(ソケットピン)のクリーニングが行われるが、電極のクリーニングが行われることがなく、電極に付着した粉塵や塵埃に起因する導通不良を改善するものではない。また、上記特許文献1は、プローブピンや電極に付着する粉塵や塵埃の除去を行う格別の構成を有していない。
そこで、本明細書開示のプローブピン及び電極のクリーニング機構、並びにクリーニング方法は、プローブピンを電極へ接触させる動作に伴って、プローブピンと電極との接触前に、プローブピンと電極のクリーニングを行うことを課題とする。なお、前記課題に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の課題の1つとして位置付けることができる。
本明細書開示のプローブピン及び電極のクリーニング機構は、プローブピンを備えるプローブ装置と電極との間に配置され、前記プローブピンと接触可能に設けられたプローブクリーニング部及び前記電極と接触可能に設けられた電極クリーニング部とを備える回転部材と、前記プローブピンが前記プローブ装置によって前記電極方向へ移動する力を前記回転部材に伝達し、前記プローブクリーニング部が前記プローブピンに接した状態で前記回転部材を回転させつつ前記電極方向へ移動させ、前記電極クリーニング部を前記電極に接触させる動力伝達部と、前記電極側に移動した前記回転部材を元位置に復帰させる復帰部材と、を備える。
プローブ装置は、プローブピンを電極方向に移動させる。動力伝達部により、プローブピンが電極方向へ移動する力が回転部材に伝達されると、回転部材は回転しつつ電極方向へ移動する。これにより、プローブピンと電極との接触前に、回転部材に設けられたプローブクリーニング部及び電極クリーニング部によって、プローブピンと電極をクリーニングすることができる。
本明細書開示のプローブピン及び電極のクリーニング方法は、プローブピン及び押込部材が電極方向へ移動し、前記押込部材が、プローブクリーニング部及び電極クリーニング部を備えた回転部材に当接する工程と、前記プローブピンが、前記プローブクリーニング部へ導入される工程と、前記押込部材によって前記回転部材を回転させつつ前記電極側に移動させ、回転する前記プローブクリーニング部によって前記プローブピンをクリーニングする工程と、前記押込部材によって前記回転部材を回転させつつ前記電極側に移動させ、回転する前記電極クリーニング部を電極に接触させて前記電極をクリーニングする工程と、前記押込部材が前記回転部材の押込みを解除し、前記回転部材が逆回転して元位置に復帰しつつ、前記プローブクリーニング部によって前記プローブピンをクリーニングするとともに、前記電極クリーニング部によって前記電極をクリーニングする工程と、を含む。
プローブピンが電極に接触して行われる試験が実施される工程において、プローブピンが電極に接触する以前にプローブピンと電極のクリーニングを行うことができる。また、プローブピンが退避する際も回転部材が逆回転して元位置に復帰しつつプローブピンと電極のクリーニングを行うことができる。
本明細書開示のプローブピン及び電極のクリーニング機構、並びにクリーニング方法によれば、プローブピンを電極へ接触させる動作に伴って、プローブピンと電極との接触前に、プローブピンと電極のクリーニングを行うことができる。
図1は第1実施形態の自動試験ラインに組み込まれる搬送装置の斜視図である。 図2は第1実施形態の自動試験ラインを模式的に示す説明図である。 図3は第1実施形態のプローブ装置が備えるプローブピンの取り付けベース部を模式的に示す説明図である。 図4(A)〜(C)は清掃部に組み込まれる回転部材の3面図である。 図5は第1実施形態のクリーニング機構の主要部を模式的に示す説明図である。 図6は第1実施形態のクリーニング機構を備えたプローブ装置の動作の一例を示すフロー図である。 図7(A)、(B)はピン部材が回転部材に当接した状態を模式的に示す説明図である。 図8(A)、(B)は回転部材が回転しつつ電極側へ移動する様子を模式的に示す説明図である。 図9(A)、(B)は回転部材の先端部に設けられた電極クリーニング部が電極に接触した状態を模式的に示す説明図である。 図10(A)、(B)はプローブピンが電極に接触し、電気的試験が実行される様子を模式的に示す説明図である。 図11(A)、(B)はプローブピン及びピン部材が電極から遠ざかり、回転部材が逆回転して元位置に復帰し始める様子を模式的に示す説明図である。 図12はプローブピン、ピン部材及び回転部材が元位置に復帰した状態を模式的に示す説明図である。 図13(A)、(B)はプローブクリーニング部及び電極クリーニング部の変形例を模式的に示す説明図である。 図14(A)、(B)、(C)はプローブクリーニング部及び電極クリーニング部の他の変形例を模式的に示す説明図である。 図15(A)、(B)はプローブクリーニング部及び電極クリーニング部のさらに他の変形例を模式的に示す説明図である。 図16は第2実施形態のクリーニング機構の主要部を模式的に示す説明図である。 図17(A)、(B)はピン部材が回転部材に当接した状態を模式的に示す説明図である。 図18(A)、(B)は回転部材が回転しつつ電極側へ移動する様子を模式的に示す説明図である。 図19(A)、(B)は回転部材の先端部に設けられた電極クリーニング部が電極に接触した状態を模式的に示す説明図である。 図20(A)、(B)はプローブピンが電極に接触し、電気的試験が実行される様子を模式的に示す説明図である。 図21(A)、(B)はプローブピン及びピン部材が電極から遠ざかり、回転部材が逆回転して元位置に復帰し始める様子を模式的に示す説明図である。 図22はプローブピン、ピン部材及び回転部材が元位置に復帰した状態模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されている場合がある。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の自動試験ライン100に組み込まれる搬送装置1の斜視図である。図2は自動試験ライン100を模式的に示す説明図である。図3はプローブ装置10が備えるプローブピン12の取り付けベース部11を模式的に示す説明図である。図4(A)〜(C)は清掃部30に組み込まれる回転部材32の3面図である。図5はクリーニング機構60の主要部を模式的に示す説明図である。
図1に示す搬送コンベア2が複数配置されることによって、図2に示すように自動試験ライン100が形成される。搬送コンベア2上には、搬送パレット3が順次送られてくる。図2に示す試験実施領域に配置される搬送コンベア2には、それぞれ、プローブ装置10が設置されている。図3を参照すると、プローブ装置10は、一本のプローブピン12と二本のピン部材15を備えた取り付けベース部11を備える。プローブピン12は、針状に尖った形状を有する先端部12aと、中心部の径と比較して拡径された基端部12bを備える。基端部12bには、電気的試験を実施するための接続端子18が設けられている。ピン部材15は、押込部材に相当する。ピン部材15は、球体が回転可能に仕込まれた先端部15aと中心部の径と比較して拡径された基端部15bを備える。取り付けベース部11には、第1バレル13が設けられている。第1バレル13が備える空胴部13aには、プローブピン12の基端側が摺動自在に収納されている。また、空胴部13a内には、プローブピン12を先端側に付勢する第1スプリング14が収納されている。第1スプリング14は、コイルスプリングを採用しているが、他の付勢部材を用いることもできる。取り付けベース部11には、第1バレル11の両側に第2バレル16が設けられている。第2バレル16が備える空胴部16aには、ピン部材15の基端側15bが摺動自在に収納されている。また、空胴部16a内には、ピン部材15を先端側に付勢する第2スプリング17が収納されている。第2スプリング17は、コイルスプリングを採用しているが、他の付勢部材を用いることもできる。
取り付けベース部11には、アクチュエータ19によって駆動される駆動シャフト20が取り付けられている。これにより、取り付けベース部11は、アクチュエータ19の動作に応じて前進、後退動作を行うことができる。従って、取り付けベース部11に装着されたプローブピン12及びピン部材15は、共に、後述する電極52に向かう方向への移動し、また、電極から離れる方向へ移動することができる。アクチュエータ19は、制御部21に電気的に接続されており、制御部21から指令に基づいて動作する。制御部21は、接続端子18を介してプローブピン12が電気的に接続され、電気的試験を実施する。
搬送パレット3には、図4(A)〜(C)に示す回転部材32が組み込まれた清掃部30が設けられている。清掃部30は、プローブ装置10と、後述する電極設置部50との間に配置されている。清掃部30は、回転部材32を保持する保持部材31を備える。保持部材31は、板状の部材であり、搬送パレット3に取り付けられている。図5を参照すると、保持部材31には、回転部材32の装着穴が設けられており、ベアリングガイド31aを介して回転部材32が装着されている。ベアリングガイド31aは、筒状の部材であり、その内周面にボール保持溝31a1が設けられ、ボール33を保持している。このボール33は、後に詳述するように、螺旋部32bと摺動自在に係合する係合部に相当する。
ここで、回転部材32について、図4(A)〜(C)を参照して詳細に説明する。図4(A)は左側面図、図4(B)は正面図、図4(C)は右側面図である。なお、右側面は、プローブピン12の基端側が位置する側の面であり、左側面は、プローブピン12の先端側が位置する側の面としている。また、図4(A)〜(C)では、後述するプローブクリーニング部35及び電極クリーニング部36は省略されている。図4(A)を参照すると、回転部材12は、右側面となる端面に受け溝32aを備える。この受け溝32aには、ピン部材15の先端部15aが摺接する。受け溝32aは、円周状に設けられており、直線的に移動するピン部材15の動きに対して、回転部材32の回転を許容することができる。図4(B)を参照すると、回転部材32の外壁側面には螺旋溝が設けられており、螺旋部32bが形成されている。この螺旋部32bには、上述したボール33が係合する。これにより、回転部材が左右方向に移動する際に保持部材31に対して回転することができる。図4(B)、(C)を参照すると、回転部材32は、左端部、すなわち、電極設置部50に近い側に鍔部32dを備える。図5を参照すると、回転部材32の内周面32cにプローブクリーニング部35が設けられ、鍔部32dの電極設置部50と対向する面から露出するように電極クリーニング部36が設けられている。プローブクリーニング部35及び電極クリーニング部36は一体に成形されたスポンジ状の部材であり、それぞれ、プローブピン12、電極52をクリーニングすることができる。
図5を参照すると、保持部材31と鍔部32dとの間には、第3スプリング34が設置されている。第3スプリング34は、回転部材32を電極設置部50から遠ざかる方向に付勢している。第3スプリング34は、電極52側に移動した回転部材34を元位置に復帰させる復帰部材に相当する。第3スプリング34は、弾性部材とすることができ、その一例として、コイルスプリングを採用しているが、他の付勢部材を採用することもできる。
搬送パレット3には、被試験装置となるDUT(Device under test)4が搭載される。各搬送パレット3には、給電ユニットが装備されており、DUT4に常時給電されている。また、各搬送パレット3には、電極設置部50が設けられている。電極設置部50には、プリント基板51上に実装された電極52が設けられている。電極52は、プローブピン12の接触面が垂直となるように設けられている。電極設置部50は、搬送パレット3に搭載されたDUT4と電気的に接続される。そして、図2に示す試験実施領域の各位置において、所定の電気的試験が行われる。
以上説明したように、プローブピン12がプローブ装置10によって電極52方向へ移動する力は、プローブピン12とともに移動するピン部材15を介して回転部材32に伝達される。そして、電極52方向へ移動するピン部材15は、プローブクリーニング部35がプローブピン12に接した状態で回転部材32を回転させつつ電極方向へ移動させ、さらに、電極クリーニング部36を電極52に接触させる。このような、回転部材32の回転を伴った電極側への移動は、回転部材32の端面に設けられた受け溝32a、ピン部材15、回転部材32に設けられた螺旋部32b、螺旋部32bと係合するボール33によって、実現される。従って、これらは、動力伝達部に含まれる。なお、本実施形態において、螺旋部は、回転部材32側に設けられ、係合部に相当するボール33は、保持部材31側に設けられているが、両者の位置関係を入れ換えてもよい。すなわち、動力伝達部は、プローブピン12及びピン部材15の直線的な動作を回転部材32の回転を伴った直線運動に変換することができるものであればよい。
つぎに、クリーニング機構60を備えたプローブ装置10の動作の一例を、図6乃至図12を参照しつつ説明する。図6はクリーニング機構60を備えたプローブ装置10の動作の一例を示すフロー図である。図7乃至図12は、それぞれプローブ装置10の動作に伴う各部の状態を模式的に示す説明図である。プローブ装置10の動作は、制御部21によって主体的に制御される。
搬送パレット3が所定の位置に搬送されると、まず、ステップS1において、プローブピン12及びピン部材15が電極52方向への移動を開始する。具体的に、アクチュエータ19によって取り付けベース部11の移動が開始される。
ステップS2では、図7(B)に示すように電極52側に移動したピン部材15がプローブクリーニング部35及び電極クリーニング部36を備え回転部材32に設けられた受け溝32aに当接する。ピン部材15が受け溝32aに当接すると、第2スプリング17が僅かに圧縮される。以後、ピン部材15がさらに電極52側へ移動すると、回転部材32は、図7(A)に示すように図中、時計回りの方向に回転しつつ、電極52方向へ移動することとなる。一方、プローブピン12の先端部12aは、プローブクリーニング部35へ導入される。なお、ピン部材15が受け溝32aに当接するタイミングと、プローブピン12の先端部12aがプローブクリーニング部35へ導入されるタイミングとは、厳密に一致することが求められるものではなく、どちらかが先行してもよい。
つぎに、ステップS3では、図8(B)に示すようにピン部材15によって押し込まれる回転部材32が回転しつつ電極52側に移動しつつ、回転するプローブクリーニング部35によってプローブピン12をクリーニングする。そして、回転部材32がさらに電極52側に移動すると、図9(B)に示すように回転する電極クリーニング部36が電極52に接触して電極をクリーニングする。このように、プローブピン12と電極52との接触前に、プローブピン12と電極52のクリーニングを行うことができる。なお、電極52は、プローブピン12との接触面が垂直となるように設置されているため、クリーニングよって掻き落とされた塵埃等の再度の電極52への付着は回避される。
ステップS4では、プローブクリーニング部35内を通過し、さらに、電極52側へ移動するプローブピン12が電極に接触し、電気的試験が実行される。このとき、第1スプリング14は、圧縮された状態となっている。
このように、回転部材32が電極52方向に移動するとき、回転部材32は、図8(A)や図9(A)に示すように図中、時計回りの方向に回転する。また、回転部材32の電極52方向への移動に伴って、第3スプリング34は伸張した状態となる。
所定の電気的試験が行われた後、ステップS5では、プローブピン12及びピン部材15が電極52から遠ざかる方向への移動を開始する。そして、図11(B)に示すように第3スプリング34の付勢力によって回転部材32も元位置への復帰を開始する。このとき、回転部材32は、図11(A)に示すように図中、反時計回りの方向、すなわち、逆回転する。これにより、電極クリーニング部36は、電極52から離れるまでの間、電極52をクリーニングすることができる。また、プローブクリーニング部35内に位置しているプローブピン12は、引き続きクリーニングされる。すなわち、ピン部材15が回転部材32の押込みを解除し、回転部材32が逆回転して元位置に復帰しつつ、プローブクリーニング部35によってプローブピン12をクリーニングされる。また、電極クリーニング部36によって電極52がクリーニングされる。
図12は、アクチュエータ19によって、取り付けベース部11が完全に元位置に復帰した状態を示している。この状態で、プローブピン12及び電極52はクリーニングされた状態となっており、次回の電気的試験に備えることができる。このように、クリーニングされた状態でスタンバイすることができ、さらに、実際の試験動作時に再度プローブピン12及び電極52のクリーニングが実施されることになるので、塵埃等の排除に万全を期すことができる。
このように、本実施形態のクリーニング機構60は、クリーニング動作を実現するための格別のアクチュエータを備えおらず、プローブピン12だけでなく電極のクリーニングを実施することができる。すなわち、アクチュエータ19は、通常のプローブ装置が備えるものであり、クリーニング動作を実現するために追加で準備されたものでない。追加のアクチュエータを不要とすることから、コスト面、装置の設置スペースの面でも有利となる。また、本実施形態のクリーニング機構によれば、電気的試験の実施に伴ってプローブピン12及び電極の52のクリーニングが実施されるので、これらに対する定期的なクリーニングから開放され、試験時間の実実施時間も短縮される。
(プローブクリーニング部及び電極クリーニング部の変形例)
本実施形態のプローブクリーニング部35及び電極クリーニング部36は、一体成形されたスポンジ状の部材を採用しているが、他の部材を採用することもできる。以下、プローブクリーニング部及び電極クリーニング部の変形例について説明する。
図13(A)、(B)を参照すると、ブラシ状のプローブクリーニング部65及び電極クリーニング部66を採用することができる。図13(A)は、回転部材32を軸方向基端側から観た状態を模式的に示し、図13(B)は、回転部材32の主要部を模式的に示している。プローブクリーニング部65は、ブラシの毛先を回転部材32の中心側に向けて回転部材32の内周壁に設けている。また、電極クリーニング部66は、プローブクリーニング部65と別体とされ、鍔部32dの端面に設けられている。このようなプローブクリーニング部65及び電極クリーニング部66であっても、プローブピン12及び電極52をクリーニングすることができる。
図14(A)、(B)、(C)を参照すると、糸状のプローブクリーニング部75及び電極クリーニング部76を採用することができる。図14(A)は、回転部材32を軸方向基端側から観た状態を模式的に示し、図14(B)は、回転部材32の主要部を模式的に示している。図14(C)は、回転部材32を軸方向先端側から観た状態を示している。プローブクリーニング部75は、糸状の部材を中心部で交差するように回転部材32内に張り巡らせて設けられている。また、電極クリーニング部76は、鍔部32dよりも先端側に設けた延長部32eに糸状の部材を中心部で交差するように張り巡らせて設けられている。このようなプローブクリーニング部75及び電極クリーニング部76であっても、プローブピン12及び電極52をクリーニングすることができる。
図15(A)、(B)を参照すると、糸状のプローブクリーニング部85を採用することができる。図15(A)は、回転部材32を軸方向基端側から観た状態を模式的に示し、図14(B)は、回転部材32の主要部を模式的に示している。プローブクリーニング部85は、糸状の部材を中心部で環部85aを形成するように回転部材32内に配置されている。糸状の部材の一端は回転部材32の内周壁に保持され、他端は、回転部材32の外周壁を通過して回転部材の周囲に配置されたベアリングガイド31aに保持されている。これにより、回転部材32が回転すると、環部85aが縮径される。すなわち、プローブピン12が環部85a内に位置している状態で環部85が縮径すると、環部85aがプローブピン12に絡みつき、プローブピン12に付着した塵埃等を掻き落とすことができる。なお、図15(A)、(B)に示す例では、図14(A、(B)、(C)に示す電極クリーニング部76と同様の機構を採用しているので、その詳細な説明は省略する。
このように、プローブクリーニング部及び電極クリーニング部は種々変更することができる。
(第2実施形態)
つぎに、図16乃至図22を参照して第2実施形態について、説明する。図16を参照すると、第2実施形態のクリーニング機構70は、第1実施形態のクリーニング機構60と異なり、第3スプリング34に代えて第3スプリング74を備える。第3スプリング74は、鍔部32dの電極52と対向する端面に設けられている。なお、他の構成要素については、第1実施形態と異なるところがないので、共通する構成要件については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
第3スプリング74は、回転部材32を元位置に復帰させる復帰部材に相当する。第3スプリング74は、プリント基板51に押し付けられることによって圧縮され、付勢力を得る。
このようなクリーニング機構70を備えたプローブ装置10の動作につき、図17乃至図22を参照しつつ説明する。なお、基本的な動作は、第1実施例と共通するので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
搬送パレット3が所定の位置に搬送されると、プローブピン12及びピン部材15が電極52方向への移動を開始する。そして、図17(B)に示すように電極52側に移動したピン部材15が回転部材32に設けられた受け溝32aに当接する。ピン部材15がさらに電極52側へ移動すると、回転部材32は、図17(A)に示すように図中、時計回りの方向に回転しつつ、電極52方向へ移動することとなる。一方、プローブピン12の先端部12aは、プローブクリーニング部35へ導入される。
つぎに、図18(B)に示すようにピン部材15によって押し込まれる回転部材32が回転しつつ電極52側に移動しつつ、回転するプローブクリーニング部35によってプローブピン12をクリーニングする。そして、回転部材32がさらに電極52側に移動すると、図19(B)に示すように回転する電極クリーニング部36が電極52に接触して電極をクリーニングする。また、第3スプリング74がプリント基板51に当接し、圧縮される。
つぎに、図20(B)に示すようにプローブクリーニング部35内を通過し、さらに、電極52側へ移動するプローブピン12が電極に接触し、電気的試験が実行される。
所定の電気的試験が行われた後、プローブピン12及びピン部材15が電極52から遠ざかる方向への移動を開始する。そして、図21(B)に示すように第3スプリング74の付勢力によって回転部材32も元位置への復帰を開始する。このとき、回転部材32は、図21(A)に示すように図中、反時計回りの方向、すなわち、逆回転する。
図22は、アクチュエータ19によって、取り付けベース部11が完全に元位置に復帰した状態を示している。この状態で、プローブピン12及び電極52はクリーニングされた状態となっており、次回の電気的試験に備えることができる。このように、クリーニングされた状態でスタンバイすることができ、さらに、実際の試験動作時に再度プローブピン12及び電極52のクリーニングが実施されることになるので、塵埃等の排除に万全を期すことができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 搬送装置 2 搬送コンベア
3 搬送パレット 10 プローブ装置
11 取り付けベース部 12 プローブピン
12a 先端部 12b 基端部
13 第1バレル 13a 空胴部
14 第1スプリング 15 ピン部材(押込部材)
15a 先端部 15b 基端部
16 第2バレル 16a 空胴部
17 第2スプリング 18 接続端子
19 アクチュエータ 30 清掃部
31 保持部材 31a ベアリングガイド
31a1 ボール保持溝 32 回転部材
32a 受け溝部 32b 螺旋溝
32c 内周面 32d 鍔部
33 ボール(係合部) 34、74 第3スプリング(復帰部材)
35、65、75、85 プローブクリーニング部
36 電極クリーニング部 52 電極
60、70 クリーニング機構 100 自動試験ライン

Claims (4)

  1. プローブピンを備えるプローブ装置と電極との間に配置され、前記プローブピンと接触可能に設けられたプローブクリーニング部及び前記電極と接触可能に設けられた電極クリーニング部とを備える回転部材と、
    前記プローブピンが前記プローブ装置によって前記電極方向へ移動する力を前記回転部材に伝達し、前記プローブクリーニング部が前記プローブピンに接した状態で前記回転部材を回転させつつ前記電極方向へ移動させ、前記電極クリーニング部を前記電極に接触させる動力伝達部と、
    前記電極側に移動した前記回転部材を元位置に復帰させる復帰部材と、
    を、備えるプローブピン及び電極のクリーニング機構。
  2. 前記動力伝達部は、前記回転部材の端面に摺接可能に設けら、前記プローブピンと共に前記電極側に移動して、前記回転部材を前記電極側に押し込む押込部材と、
    前記回転部材及び前記回転部材の保持部材の一方に設けられ、他方が備える螺旋部に摺動自在に係合する係合部と、
    を含む請求項1に記載のプローブピン及び電極のクリーニング機構。
  3. 前記復帰部材は、前記回転部材と前記回転部材の保持部材との間に設置され、前記動力伝達部による前記回転部材の前記電極側への移動に伴って伸張し、前記動力伝達部による前記回転部材への動力の伝達の解除に伴って元状態に復帰する弾性部材である請求項1又は2に記載のプローブピン及び電極のクリーニング機構。
  4. プローブピン及び押込部材が電極方向へ移動し、前記押込部材が、プローブクリーニング部及び電極クリーニング部を備えた回転部材に当接する工程と、
    前記プローブピンが、前記プローブクリーニング部へ導入される工程と、
    前記押込部材によって前記回転部材を回転させつつ前記電極側に移動させ、回転する前記プローブクリーニング部によって前記プローブピンをクリーニングする工程と、
    前記押込部材によって前記回転部材を回転させつつ前記電極側に移動させ、回転する前記電極クリーニング部を電極に接触させて前記電極をクリーニングする工程と、
    前記押込部材が前記回転部材の押込みを解除し、前記回転部材が逆回転して元位置に復帰しつつ、前記プローブクリーニング部によって前記プローブピンをクリーニングするとともに、前記電極クリーニング部によって前記電極をクリーニングする工程と、
    を含むプローブピン及び電極のクリーニング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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