JP2014181888A - 排気ノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペースであって、例えば印刷機における揮発した溶剤のような引火性の気体であっても安全に局所排気することができる排気ノズルを提供する。
【解決手段】筒形内面を有する第1筒部と、切頭円錐形内面を有し、当該切頭円錐形内面の大径側の端部が前記第1筒部の筒形内面の一端部に接続されている第2筒部と、を備え、前記第1筒部の筒形内面には、当該筒形内面の周方向に気体を供給する給気口が設けられていることを特徴とする排気ノズルである。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気ノズルに係り、特に印刷機において揮発した溶剤を局所排気する用途に用いられる排気ノズルに関する。
グラビア印刷機では、有機溶剤を含むインキを用いて印刷が行われるため、揮発した溶剤を作業者が吸い込むことが無いように、また、揮発した溶剤に引火して爆発等が発生しないように、揮発した溶剤をインキ塗布部から取り除くための局所排気が重要である。
図5(a)は、従来のグラビア印刷機におけるインキ塗布部の概略側面図であり、図5(b)は、当該インキ塗布部の概略正面図である。局所排気を効率的に行うためには、原理的には、有機溶剤が揮発する箇所(すなわち、インキ溜り部121の液面)の近くに排気口を設置することが効果的である。
しかしながら、そのような配置では、揮発した溶剤を作業者の顔付近に吸い上げてしまうおそれがある。このことを考慮すると、有機溶剤が揮発する箇所から側方に離れた位置に排気口117を設置せざるを得ない。この場合、揮発した溶剤を排気口117の設置位置まで案内する必要がある。これは、排気口117に吸引機構を接続して、揮発した溶剤を含む空気を排気口117を介して吸引することで、実現されている。また、揮発した溶剤を含む空気は空気よりも重いために、有機溶剤が揮発する箇所よりも低い箇所にまで、排気口117が鉛直方向に長い形状で設けられている(図5(a)及び図5(b)参照)。
局所排気の効率性を高めるためには、排気口を大型化することが効果的である。しかし、排気口の大型化は、設置スペースに十分な余裕がないと採用することができない。
排気口と対向するように給気口を設置し、当該給気口から供給された空気流によって、揮発した溶剤を排気口側に押しやることも提案されている(特許文献1参照)。しかし、この方法が採用される場合でも、局所排気の効率性を高めるためには、排気口及び給気口を大型化する必要があり、設置スペースに十分な余裕がないと、結局、局所排気の効率性を高めることができない。また、給気口から供給された空気流が拡散することなく一様に流れるためには整流装置が必要となるが、これは、コストを高くしてしまう。
また、ファンを回転させることによって人工竜巻(旋回流)を起こして、揮発した溶剤を周辺へ拡散し難い気流で排気口まで案内することも検討されている(特許文献2参照)。しかし、ドラフトチャンバにおける排気や喫煙エリアにおける集煙の用途に採用されているような従来の人工竜巻形成のための部材は、ファン等の電気回路や摺動部を有している部材であるため、火災の原因となるおそれがあって、有機溶剤付近では使用することができない。
また、エアカーテンの技術を採用して、揮発した溶剤を周辺へ拡散し難い気流で排気口まで案内することも検討されている(特許文献3参照)。しかし、ドラフトチャンバにおける排気や喫煙エリアにおける集煙の用途に採用されているような従来のエアカーテンの技術では、エアカーテン形成のための部材を作業環境を囲むように設ける必要があるため、エアカーテン形成のための部材が作業環境と干渉して、すなわち、エアカーテン用部材によって作業性が悪化するという弊害がある。
特開2004−257706号公報 特開平5−157306号公報 特開平1−300145号公報
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、省スペースであって、例えば印刷機における揮発した溶剤のような引火性の気体であっても安全に局所排気することができる排気ノズルを提供することにある。
本発明は、筒形内面を有する第1筒部と、切頭円錐形内面を有し、当該切頭円錐形内面の大径側の端部が前記第1筒部の筒形内面の一端部に接続されている第2筒部と、を備え、前記第1筒部の筒形内面には、当該筒形内面の周方向に気体を供給する給気口が設けられていることを特徴とする排気ノズルである。
本発明の排気ノズルは、通常は第2筒部の小径側の端部に吸引機構が接続されて用いられる。吸引機構が動作されると共に、第1筒部の筒形内面に設けられた給気口から気体の供給が開始されることにより、供給された気体は第1筒部の筒形内面上を周方向に旋回しながらも、吸引機構の吸引力により第2筒部の切頭円錐形内面に向かって移動もしていく。筒形内面との摩擦等によって、旋回しかつ移動する気体の角運動量は徐々に失われていくが、第2筒部の切頭円錐形内面上では、当該気体が第2筒部の小径側の端部に向かって移動するにつれて当該気体の旋回軌道の径が徐々に強制的に狭められていくため、当該気体の旋回運動は継続される。これにより、排気ノズルの内部には螺旋状の旋回流が形成される。これにより、排気ノズルの排気入口(すなわち、第1筒部の第2筒部とは逆側の端部)の近傍では、排気ノズルの外部の気体が当該旋回流の流れに引きずられて旋回するようになる。これにより、排気ノズルの外部の気体は、周辺に拡散することが抑制されると共に周辺から排気入口に向かうように集められ、当該排気入口から効率的に局所排気され得る。また、従来の人工竜巻形成のためのファンのような電気回路や摺動部を有する部材が用いられていないため、例えば印刷機における揮発した溶剤のような引火性の気体を局所排気する用途であっても、安全に使用することができる。また、従来のエアカーテン形成のための部材のように作業環境を囲むように設ける必要はないため、省スペースである。
好ましくは、前記第1筒部の筒形内面は、円筒形内面である。このような態様によれば、給気口から供給された気体は、第1筒部の円筒型内面上を周方向にスムーズに案内され、これにより、排気ノズルの内部に旋回流がより効果的に形成され得る。
また、好ましくは、前記給気口は、前記第1筒部の筒形内面の互いに直径方向に対向する2箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている。このような態様によれば、各給気口から前記第1筒部の周方向に関して均等に空気流が供給され得るため、排気ノズルの内部に旋回流がより効果的に形成され得る。
あるいは、好ましくは、前記給気口は、前記第1筒部の筒形内面の周方向に等間隔な3箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている。このような態様によっても、各給気口から前記第1筒部の周方向に関して均等に空気流が供給され得るため、排気ノズルの内部に旋回流がより効果的に形成され得る。
あるいは、好ましくは、前記給気口は、前記第1筒部の筒形内面の周方向に等間隔な4箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている。このような態様によっても、各給気口から前記第1筒部の周方向に関して均等に空気流が供給され得るため、排気ノズルの内部に旋回流がより効果的に形成され得る。
また、好ましくは、前記給気口は、前記第1筒部の外面から前記第1筒部の筒形内面上に至る給気用案内路の開口端として形成されており、当該給気用案内路の前記第1筒部の内方側は、一端が前記第1筒部の筒形内面に接続され、他端が前記第1筒部の筒形内面上の所定の高さ位置に至る給気用案内路形成片によって規定されている。このような態様によれば、効果的な給気口を極めて簡単な構成で実現することができる。特に、給気用案内路形成片は、第1筒部に切り込みを入れることで形成することができるため、その場合、給気口の形成は極めて容易である。
また、好ましくは、前記給気用案内路の側面は、前記給気用案内路形成片の両側縁から前記第1筒部の筒形内面に至るように貼着されたテープによって規定されている。このような態様によれば、給気用案内路を容易に形成することができる。
また、好ましくは、前記給気用案内路形成片は、前記第1筒部の筒形内面の曲率より大きい曲率で湾曲されている。このような態様によれば、第1筒部の外面から給気用案内路内に導入された空気は、給気用案内路形成片の湾曲に沿ってスムーズに案内され、開口端である給気口から筒形内面の周方向に効果的に供給され得る。
具体的には、例えば、前記給気用案内路形成片は、幅0.5cm〜3.0cm、長さ1.0cm〜5.0cmの長方形状を有している。
また、具体的には、例えば、前記第1筒部の筒形内面は、直径が10cm〜20cmであり、軸方向の長さが4.0cm〜8.0cmであり、前記第2筒部の切頭円錐形内面は、テーパ角が5°〜30°であり、軸方向の長さが5.0cm〜15.0cmであり、前記給気口は、開口サイズが0.5cm〜3.0cmである。
本発明の排気ノズルは、通常は第2筒部の小径側の端部に吸引機構が接続されて用いられる。吸引機構が動作されると共に、第1筒部の筒形内面に設けられた給気口から気体の供給が開始されることにより、供給された気体は第1筒部の筒形内面上を周方向に旋回しながらも、吸引機構の吸引力により第2筒部の切頭円錐形内面に向かって移動もしていく。筒形内面との摩擦等によって、旋回しかつ移動する気体の角運動量は徐々に失われていくが、第2筒部の切頭円錐形内面上では、当該気体が第2筒部の小径側の端部に向かって移動するにつれて当該気体の旋回軌道の径が徐々に強制的に狭められていくため、当該気体の旋回運動は継続される。これにより、排気ノズルの内部には螺旋状の旋回流が形成される。これにより、排気ノズルの排気入口(すなわち、第1筒部の第2筒部とは逆側の端部)の近傍では、排気ノズルの外部の気体が当該旋回流の流れに引きずられて旋回するようになる。これにより、排気ノズルの外部の気体は、周辺に拡散することが抑制されると共に周辺から排気入口に向かうように集められ、当該排気入口から効率的に局所排気され得る。また、従来の人工竜巻形成のためのファンのような電気回路や摺動部を有する部材が用いられていないため、例えば印刷機における揮発した溶剤のような引火性の気体を局所排気する用途であっても、安全に使用することができる。また、従来のエアカーテン形成のための部材のように作業環境を囲むように設ける必要はないため、省スペースである。
図1は、本発明の第1の実施の形態による排気ノズルを示す概略斜視図である。 図2(a)は、図1の排気ノズルの概略正面図であり、図2(b)は、当該排気ノズルの概略側面図である。 図3(a)は、図1の排気ノズルが設置される印刷機のインキ塗布部の概略側面図であり、図3(b)は、当該インキ塗布部の概略正面図である。 具体的な実施例における実験条件と実験結果とをまとめて示す図である。 図5(a)は、従来の印刷機のインキ塗布部の概略側面図であり、図5(b)は、当該インキ塗布部の概略正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による排気ノズルを示す概略斜視図である。図2(a)は、図1の排気ノズルの概略正面図であり、図2(b)は、当該排気ノズルの概略側面図である。図3(a)は、図1の排気ノズルが設置される印刷機のインキ塗布部の概略側面図であり、図3(b)は、当該インキ塗布部の概略正面図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施の形態の印刷機20は、具体的にはグラビア印刷機であり、金属製の版胴(シリンダ)22と、ゴム製の圧胴23と、インキが溜められるインキ溜り部21と、を備えている。
より具体的には、版胴22の下端部はインキ溜り部21内のインキに浸漬されており、版胴22が回転するに従って、インキはインキ溜り部21内から版胴22上へ移されるようになっている。
また、ガイドローラ24、25に案内された被印刷シート27が、版胴22と圧胴23との間に挟み込まれて、版胴22及び圧胴23が回転するに従って、版胴22上のインキは被印刷シート27上に移されるようになっている。そして、インキが移された(印刷された)被印刷シート27が巻取部26に巻取られるようになっている。
一方、本実施の形態による排気ノズル10は、図3(a)及び図3(b)に示すように、インキ溜り部21の側方に設置されており、排気ノズル10の一端である排気入口17が、版胴22の回転軸線と平行な向きに開口されている。
図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施の形態による排気ノズル10は、筒形内面を有する第1筒部11と、切頭円錐形内面を有し、当該切頭円錐形内面の大径側の端部が第1筒部11の筒形内面の一端部に接続されている第2筒部12と、を備え、第1筒部11の筒形内面には、当該筒形内面の周方向に気体を供給する給気口13が設けられている。
本実施の形態では、図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、第1筒部11の本体は、無底の円筒形状を有しており、第1筒部11の筒形内面は、円筒型内面である。例えば、第1筒部11の材質は、SUSであり、第1筒部11の筒形内面は、直径が10cm〜20cmであり、軸方向の長さが4.0cm〜8.0cmである。
一方、第2筒部12の本体は、無底の接頭円錐形状を有している。例えば、第2筒部12の材質は、SUSであり、第2筒部12の切頭円錐形内面は、テーパ角が5°〜30°であり、軸方向の長さが5.0cm〜15.0cmである。
図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、給気口13は、第1筒部11の筒形内面の周方向に等間隔な3箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている。例えば、各給気口13の開口サイズは0.5cm〜3.0cmである。
具体的には、図2(a)及び図2(b)に示すように、各給気口13は、第1筒部11の外面から第1筒部11の筒形内面上に至る給気用案内路14の開口端として形成されており、当該給気用案内路14の第1筒部11の内方側は、一端15aが第1筒部11の筒形内面に接続され、他端15bが第1筒部11の筒形内面上の所定の高さ位置に至る給気用案内路形成片15によって規定されている。例えば、給気用案内路形成片15は、幅0.5cm〜3.0cm、長さ1.0cm〜5.0cmの長方形状を有している。給気用案内路14の第1筒部11の外方側には、不図示の気体導入管が接続されており、当該気体導入管から給気用案内路14内に気体(例えば、圧縮空気)が導入されるようになっている。
本実施の形態では、給気用案内路形成片15は、第1筒部11の筒形内面の曲率より大きい曲率で湾曲されている。また、給気用案内路14の側面は、給気用案内路形成片15の両側縁から第1筒部11の筒形内面に至るように貼着されたテープ16によって規定されている。
本実施の形態の給気用案内路14の形成方法を具体的に説明すると、図1に示すように、まず、第1筒部11の側面に「コ」字形状の切り込みが入れられ、次に、当該切り込みによって規定(区画)された長方形状の舌状部が、第1筒部11の筒形内面との接続が維持されている基端部を支点にして第1筒部11の内方側に回動するように押し入れられて給気用案内路形成片15とされ、次に、当該舌状部(給気用案内路形成片15)の両側縁から第1筒部11の筒形内面に至るようにテープ16が貼着されて、給気用案内路14の各壁が規定される。このような形成方法によれば、給気用案内路14は極めて容易に形成される。
また、本実施の形態では、図1及び図2(b)に示すように、各給気口13は、第1筒部11の筒形内面の周方向に対して、第2筒部12側に傾斜した向きに向かって開口されている。具体的には、第1筒部11の筒形内面の中心軸線に対して垂直な平面に対して、給気口13の向き、すなわち、給気用案内路形成片15の長手方向は、15°傾斜している。
また、本実施の形態では、第2筒部12の小径側の端部には、不図示の吸引機構が接続されており、当該吸引機構によって排気ノズル10内の空気は第2筒部12の小径側の端部に向かって吸引されるようになっている。
図3(b)に戻って、本実施の形態では、排気ノズル10の排気入口17と対向するように補助給気口28が設けられている。補助給気口28は、排気入口17に向けて空気流を供給するようになっている。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、印刷機20を用いて被印刷シート27への印刷が行われる。印刷中にインキ溜り部21内のインキから揮発性の有機溶剤が揮発されていく。
本実施の形態では、印刷中に、排気ノズル10に接続された不図示の吸引機構が動作されると共に、図2(a)及び図2(b)を参照し、各給気用案内路14内に不図示の気体導入管を介して気体が導入される。
給気用案内路14内に導入された気体は、湾曲された給気用案内路形成片15に沿って一端15aから他端15bに向かってスムーズに案内され、開口端である給気口13から第1筒部11の筒形内面の周方向に効果的に供給される。
また、本実施の形態では、給気口13は、第1筒部11の筒形内面の周方向に等間隔な3箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられており、各給気口13から第1筒部11の周方向に関して均等に空気流が供給される。
そして、各給気口13から供給された気体は、第1筒部11の円筒型内面上を周方向にスムーズに案内され、周方向に旋回しながらも、吸引排気装置の吸引力により第2筒部12の切頭円錐形内面に向かって移動もしていく。
第1筒部11の筒形内面との摩擦等によって、旋回しかつ移動する気体の角運動量は徐々に失われていくが、第2筒部12の切頭円錐形内面上では、当該気体が第2筒部の小径側の端部に向かって移動するにつれて当該気体の旋回軌道の径が徐々に強制的に狭められていくため、当該気体の旋回運動は継続される。
これにより、排気ノズル10の内部には螺旋状の旋回流が形成される。これにより、図3(a)及び図3(b)に示すように、排気ノズル10の排気入口17の近傍では、排気ノズル10の外部の気体が排気ノズル10の内部の旋回流の流れに引きずられて旋回するようになる。
一方、補助給気口28からは空気流が供給され、インキ溜り部21内のインキから揮発した溶剤は、当該空気流によって排気入口17に向けて押しやられる。
補助給気口28から供給された空気流は、補助給気口28から離れるにつれて、すなわち排気入口17に近づくにつれて、周辺に拡散し易くなるが、本実施の形態では、排気入口17に近づくにつれて、排気ノズル11内の旋回流の影響を受けて旋回するため、揮発した溶剤を含む空気は、周辺に拡散することが抑制されると共に周辺から排気入口17に向かうように集められ、排気入口17から効率的に局所排気される。
以上のように、本実施の形態によれば、第2筒部12の小径側の端部に接続された吸引機構が動作されると共に、第1筒部11の筒形内面に設けられた給気口13から気体の供給が開始されることにより、供給された気体は第1筒部11の筒形内面上を周方向に旋回しながらも、吸引排気装置の吸引力により第2筒部12の切頭円錐形内面に向かって移動もしていく。筒形内面との摩擦等によって、旋回しかつ移動する気体の角運動量は徐々に失われていくが、第2筒部12の切頭円錐形内面上では、当該気体が第2筒部12の小径側の端部に向かって移動するにつれて当該気体の旋回軌道の径が徐々に強制的に狭まめられていくため、当該気体の旋回運動は継続される。これにより、排気ノズル10の内部には螺旋状の旋回流が形成され、排気ノズル10の排気入口17の近傍では、排気ノズル10の外部の気体が当該旋回流の流れに引きずられて旋回するようになり、排気ノズル10の外部の気体は、周辺に拡散することが抑制されると共に周辺から排気入口17に向かうように集められ、当該排気入口17から効率的に局所排気され得る。
また、本実施の形態によれば、従来の人工竜巻形成のためのファンのような電気回路や摺動部を有する部材が用いられていないため、印刷機20における揮発した溶剤のような引火性の気体であっても、安全に局所排気することができる。
また、本実施の形態によれば、従来のエアカーテン形成のための部材のように作業環境を囲むように設ける必要はないため、省スペースである。
なお、本実施の形態では、給気口13は、第1筒部11の筒形内面の周方向に等間隔な3箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられているが、これに限定されず、給気口13は、第1筒部11の筒形内面の互いに直径方向に対向する2箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられていてもよい。あるいは、給気口13は、第1筒部11の筒形内面の周方向に等間隔な4箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられていてもよい。このような態様によっても、各給気口13から第1筒部11の周方向に関して均等に空気流が供給され得るため、排気ノズル10の内部に旋回流が効果的に形成され得る。
次に、各実施の形態を用いて検証した具体的な実施例について、図4を参照して説明する。
第1の実施の形態による実施例として、前述の第1の実施の形態による排気ノズル10を用いて以下の実験を行った。すなわち、排気ノズル10の排気入口17と補助給気口28とが1mの間隔で互いに対向して配置され、排気ノズル10の第1筒部11の外方側から各給気用案内路14に気体導入管がそれぞれ接続され、第2筒部12の小径側の端部に吸引機構が接続された状態で、2.0m/minという流量で吸引機構による吸引を開始すると共に、各々が0.1m/minという流量で各給気用案内路14内への圧縮空気の導入を開始した。また、3.0m/minという流量で補助給気口28からの空気流の供給を開始した。そして、排気入口17の外部の気流を、気流可視化装置(超音波水蒸気式)を使用して可視化して確認した。その結果、気流可視化用の煙は、排気入口17に近づくにつれて旋回し、周囲に拡散することなく排気入口17に効率的に吸い込まれていくことが確認された。
また、第1比較例として、排気ノズル10の各給気用案内路14内への圧縮空気の導入を停止した以外は、前記実施例と同じ条件で実験を行った。その結果、気流可視化用の煙は排気入口17の近傍では周囲に拡散してしまって、十分に局所排気されなかったことが確認された。
次に、第1筒部11の筒形内面の中心軸線に対して垂直な平面に対して各給気口13の向きが30°傾斜している点が異なるのみであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である、という第2の実施の形態による排気ノズル10を用いて、前記実施例と同じ条件で、同様の実験を行った。その結果、気流可視化用の煙は、排気入口17に近づくにつれて旋回し、周囲に拡散することなく排気入口17に効率的に吸い込まれていくことが確認された。
次に、第1筒部11の筒形内面の中心軸線に対して垂直な平面に対して各給気口13の向きが45°傾斜している点が異なるのみであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である、という第3の実施の形態による排気ノズル10を用いて、前記実施例と同じ条件で、同様の実験を行った。その結果、気流可視化用の煙は、排気入口17に近づくにつれて旋回し、周囲に拡散することなく排気入口17に効率的に吸い込まれていくことが確認された。ただし、旋回流の勢いは、前記実施例に比べて弱かった。
次に、第1筒部11の筒形内面の中心軸線に対して垂直な平面に対して各給気口13の向きが傾斜していない(平行である)点が異なるのみであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である、という第4の実施の形態による排気ノズル10を用いて、前記実施例と同じ条件で、同様の実験を行った。その結果、気流可視化用の煙は、排気入口17に近づくにつれて旋回し、周囲に拡散することなく排気入口17に効率的に吸い込まれていくことが確認された。ただし、排気入口17から補助給気口28に向かう気流も発生したことが確認された。
次に、給気口13が第1筒部11の筒形内面の周方向に等間隔な4箇所に周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている点と、第1筒部11の筒形内面の中心軸線に対して垂直な平面に対して各給気口13の向きが傾斜していない(平行である)点とが異なるのみであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である、という第5の実施の形態による排気ノズル10を用いて、前記実施例と同じ条件で、同様の実験を行った。その結果、気流可視化用の煙は、排気入口17に近づくにつれて旋回し、周囲に拡散することなく排気入口17に効率的に吸い込まれていくことが確認された。
次に、給気口13が第1筒部11の筒形内面の互いに直径方向に対向する2箇所に周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている点と、第1筒部11の筒形内面の中心軸線に対して垂直な平面に対して各給気口13の向きが傾斜していない(平行である)点とが異なるのみであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である、という第6の実施の形態による排気ノズル10を用いて、前記実施例と同じ条件で、同様の実験を行った。その結果、気流可視化用の煙は、排気入口17に近づくにつれて旋回し、周囲に拡散することなく排気入口17に効率的に吸い込まれていくことが確認された。ただし、旋回流の勢いは、前記実施例に比べて弱かった。
次に、第2比較例として、第2筒部12が切頭円錐形内面を有さずに第1筒部の筒形内面より小径の筒形内面を有している点が異なるのみであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である、という比較例としての排気ノズルを用いて、前記実施例と同じ条件で、同様の実験を行った。その結果、気流可視化用の煙は旋回せず、むしろ、排気入口17から補助給気口28に向かう気流が発生してしまって、十分に局所排気できなかったことが確認された。
10 排気ノズル
11 第1筒部
12 第2筒部
13 給気口
14 給気用案内路
15 給気用案内路形成片
15a 給気用案内路形成片の一端
15b 給気用案内路形成片の他端
16 テープ
17 排気入口
20 印刷機
21 インキ溜り部
22 版胴
23 圧胴
24 ガイドローラ
25 ガイドローラ
26 巻取部
27 被印刷シート
28 補助給気口
117 排気口
121 インキ溜り部

Claims (10)

  1. 筒形内面を有する第1筒部と、
    切頭円錐形内面を有し、当該切頭円錐形内面の大径側の端部が前記第1筒部の筒形内面の一端部に接続されている第2筒部と、
    を備え、
    前記第1筒部の筒形内面には、当該筒形内面の周方向に気体を供給する給気口が設けられている
    ことを特徴とする排気ノズル。
  2. 前記第1筒部の筒形内面は、円筒形内面である
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気ノズル。
  3. 前記給気口は、前記第1筒部の筒形内面の互いに直径方向に対向する2箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の排気ノズル。
  4. 前記給気口は、前記第1筒部の筒形内面の周方向に等間隔な3箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の排気ノズル。
  5. 前記給気口は、前記第1筒部の筒形内面の周方向に等間隔な4箇所に、周方向に見て同一の向きに気体を供給するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の排気ノズル。
  6. 前記給気口は、前記第1筒部の外面から前記第1筒部の筒形内面上に至る給気用案内路の開口端として形成されており、
    当該給気用案内路の前記第1筒部の内方側は、一端が前記第1筒部の筒形内面に接続され、他端が前記第1筒部の筒形内面上の所定の高さ位置に至る給気用案内路形成片によって規定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の排気ノズル。
  7. 前記給気用案内路の側面は、前記給気用案内路形成片の両側縁から前記第1筒部の筒形内面に至るように貼着されたテープによって規定されている
    ことを特徴とする請求項6記載の排気ノズル。
  8. 前記給気用案内路形成片は、前記第1筒部の筒形内面の曲率より大きい曲率で湾曲されている
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の排気ノズル。
  9. 前記給気用案内路形成片は、幅0.5cm〜3.0cm、長さ1.0cm〜5.0cmの長方形状を有している
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の排気ノズル。
  10. 前記第1筒部の筒形内面は、直径が10cm〜20cmであり、軸方向の長さが4.0cm〜8.0cmであり、
    前記第2筒部の切頭円錐形内面は、テーパ角が5°〜30°であり、軸方向の長さが5.0cm〜15.0cmであり、
    前記給気口は、開口サイズが0.5cm〜3.0cmである
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の排気ノズル。
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