JP2014181685A - 蒸気タービンプラント - Google Patents

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義 尚 井
Takaaki Kezuka
塚 孝 明 毛
Hiroshi Tsuji
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Abstract

【課題】復水器及びプラント全体の小型化及びコスト低減が可能な蒸気タービンプラントを提供する。
【解決手段】蒸気発生装置1、蒸気発生装置から発生した蒸気を主蒸気配管2を介して与えられて動作する蒸気タービン3、主蒸気配管の分岐点2aに並列に接続された複数のタービンバイパス弁6、タービンバイパス弁の少なくともいずれか一つに接続され、タービンバイパス弁を通過した蒸気を与えられて減温及び減圧処理を行う少なくとも一つのダンプタンク7、タービンバイパス弁又はダンプタンクに接続されタービンバイパス弁又はダンプタンクを通過した流体を与えられて復水処理を行う少なくとも一つの復水器4を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、蒸気タービンプラントに関する。
一般に、蒸気タービンプラントには、起動、停止時あるいは負荷遮断時等において、ボイラから発生した蒸気を蒸気タービンに供給することなくバイパスさせて復水器へ導くタービンバイパス系統が設けられている。
従来のタービンバイパス系統を備えた蒸気タービンプラントの概略構成について、図15の系統図を参照して説明する。
蒸気発生装置1から発生した蒸気が主蒸気配管2を通過し、蒸気タービン3a、3bにおいて仕事を行い、仕事を終えた蒸気が復水器4に流入し凝縮されて復水となる。この復水はポンプ5によって加圧され、給水加熱器22により加熱された後、蒸気発生装置1へ還流される。
ここで、プラントの起動、停止時の余分な蒸気や、蒸気タービン3a、3bの負荷が急減した負荷遮断時等には、蒸気発生装置1から発生した蒸気を蒸気タービン3a、3bに供給することなく復水器4へ導く必要がある。そのような場合に、主蒸気配管2から分岐してタービンバイパス弁6を通過させ、蒸気を復水器4へとバイパスするタービンバイパス系統30が設置されている。
タービンバイパス系統30によりバイパスされた蒸気は、復水器4の内部で蒸気の持つエネルギを下げるために減温及び減圧される。ここで減温過程において、ポンプ5により加圧された復水の一部が、復水器4内で冷却用スプレーを行うための復水器スプレー系統12に供給される。また減圧過程において、蒸気タービン3a、3bをバイパスした高圧の蒸気が、復水器4内に設置された拡散用の多孔管又は膨張用の減圧コーンを通過して減圧される。なお、復水器スプレー系統12には復水器スプレー供給元弁13が設けられており、通常運転時には閉められている。タービンバイパス蒸気を復水器4に戻す場合に、復水器スプレー供給元弁13が開く。
ところで減圧過程では、復水器4内部に前述の多孔管又は減圧コーンを配置する空間と、減圧されたタービンバイパス蒸気を復水器4内の構造物に影響を与えないように十分に拡散させる空間とが必要である。
このように、タービンバイパス系統30によりバイパスされた蒸気を減温・減圧処理するための空間を設けるため、復水器4の大型化とそれに伴う蒸気タービンプラント全体の大型化が生じていた。しかし、蒸気タービンプラントの経済性を損なわないためには、タービンバイパス系統30によりバイパスされた蒸気の減温・減圧処理のために復水器が大型化しないようにする必要がある。
従来は、複数の復水器の胴と胴とを連絡した空間にタービンバイパス蒸気を導入し、複数の胴にタービンバイパス蒸気を分配可能とした蒸気受箱を設けた構成が提案されていた。このような蒸気受箱があることで、タービンバイパスされた蒸気が、蒸気受箱から連結された各胴に分散される。これにより復水器の胴の内部において、多孔管、減圧コーン等のタービンバイパス蒸気を拡散させる機構の設置が不要となり、復水器の全高を抑えることができる。以下に、このような蒸気タービンプラントを開示した文献名を特許文献1として記載する。
また他の従来の蒸気タービンプラントには、タービンバイパス蒸気を熱水にする減温装置と、その熱水を貯蔵する蒸気貯蔵装置と、貯蔵された熱水を、熱水を必要とする機器に供給する熱水供給管とを有するものも提案されていた。このような蒸気タービンプラントによれば、タービンバイパス蒸気を熱水にしてこれを必要とする機器に供給するため、蒸気を復水器に流入させる必要が無い。従って、減圧過程において必要な多孔管、減圧コーン等の蒸気を拡散させる機構を復水器内に設置しなくてよい。このことから、復水器の全高を抑えることができる。このような蒸気タービンプラントを開示した文献名を、特許文献2として記載する。
特開平07−167571号公報 特開昭59−082506号公報
上記特許文献1に記載された蒸気受箱が設けられた復水器では、複数の復水器の胴と胴とが連結された空間に蒸気受箱が設置されている。ここで、復水器の胴と胴とが連結された空間は、蒸気タービンのペデスタイルの梁等によって挟まれることで大きさが制限される。このため、タービンバイパス蒸気が大容量の場合に、容量の大きい蒸気受箱を配置することができないという課題があった。
また、上記特許文献2に記載されたタービンバイパス蒸気を熱水にする減温装置等を備えた蒸気タービンプラントにおいては、タービンバイパス蒸気を熱水にする減温装置自体が巨大な設備となる。このため、復水器の全高を低く抑制することにより得られる長所よりも、巨大な減温装置が必要なことから生じる不利益の方が大きかった。
さらに、復水器が大型化している従来のタービンバイパス系統には、次のような設計点に関する課題があった。タービンバイパス系には、比較的長期間運用される「長期間バイパス運転」と、短期間運用される「短期間バイパス運転」とが存在する。
「長期間バイパス運転」の一例として、プラントの起動及び停止時におけるタービンバイパス運転がある。このときのタービンバイパス蒸気流量は、プラントの定格蒸気流量よりも少なく一般に数割程度と考えられている。
一方、「短期間バイパス運転」の一例としては、事故等が発生しタービン発電機の負荷遮断により、蒸気タービンを介さずに設計上最大の流量をバイパスするタービンバイパス運転がある。
図16に、負荷遮断が発生した際にタービンバイパス系で減温・減圧処理する蒸気流量、発電機の出力、主蒸気流量のそれぞれの絶対値を、横軸の時間に対する変化として縦軸に示す。
負荷遮断が発生して発電機の出力が急激に下がると、タービンバイパス系で減温・減圧処理する蒸気流量は、それまでは零であったものが、タービンバイパス弁の急激な全開により設計上最大の流量まで流れ始める。しかし、蒸気発生装置1の出力が下げられて次第に主蒸気流量も減少していく。このため、タービンバイパス系で減温・減圧処理する蒸気流量は、設計上最大の流量である期間が図16における点Aに示されるように実質的に一瞬であり継続することは無い。
次に、従来のタービンバイパス運転における復水器の設計点に関する課題について述べる。従来の蒸気タービンプラントでは、タービンバイパス運転時において流入する可能性のある、設計上最大の流量を復水器の設計点としていた。
このように、従来の復水器が大型化を招いていたのは、「短期間バイパス運転」を行う場合に備えてなされたことに原因があった。そして、「長期間バイパス運転」を行う場合や、タービンバイパス運転を行っていない場合には、大型化の原因となっているタービンバイパス蒸気処理用の空間は活用されていなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、「短期間バイパス運転」において必要とされる最大バイパス蒸気流量を設計点としない復水器を備えることで、復水器及びプラント全体の小型化及びコスト低減を可能とする蒸気タービンプラントを提供することを目的とする。
本発明の蒸気タービンプラントは、
蒸気を発生する蒸気発生装置と、
前記蒸気発生装置から発生した蒸気を主蒸気配管を介して与えられて動作する蒸気タービンと、
前記主蒸気配管の分岐点に並列に接続された複数のタービンバイパス弁と、
前記タービンバイパス弁の少なくともいずれか一つに接続され、このタービンバイパス弁を通過した蒸気を与えられて減温及び減圧処理を行う少なくとも一つのダンプタンクと、
前記ダンプタンク、又は前記ダンプタンクが接続されていない前記タービンバイパス弁に接続され、前記タービンバイパス弁又は前記ダンプタンクを通過した流体を与えられて復水処理を行う少なくとも一つの復水器と、
を備えることを特徴とする。
本発明の蒸気タービンプラントによれば、復水器及びプラント全体の小型化、並びにコスト低減が可能となる。
参考例としての蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 同蒸気タービンプラントにおけるタービンバイパス蒸気流量とタービンバイパス弁開度との関係を示したグラフである。 本発明の実施の形態1による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 同実施の形態1の蒸気タービンプラントにおける復水器とダンプタンクの設計蒸気流量を示したグラフである。 本発明の実施の形態2による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 同実施の形態2の蒸気タービンプラントにおける復水器とダンプタンクの設計蒸気流量を示すグラフである。 本発明の実施の形態3の蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 同実施の形態3の蒸気タービンプラントにおける復水器とダンプタンクの設計蒸気流量を示すグラフである。 本発明の実施の形態4による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態5による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態6による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態7による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態8による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 本発明の実施の形態9による蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 従来の蒸気タービンプラントの構成を示す系統図である。 同蒸気タービンプラントにおいて負荷遮断発生時におけるタービンバイパス系で減温・減圧処理する蒸気流量、発電機出力、主蒸気流量の時間的変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態による蒸気タービンプラントについて、図面を参照して説明する。
先ず、本発明の実施の形態について説明するための前提として、参考例としての蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図1を用いて説明する。
蒸気発生装置1から発生した蒸気が主蒸気配管2を通過し、蒸気タービン3aにおいて仕事を行い、排出された蒸気がさらに蒸気タービン3a、3b、3c、3dに供給されて仕事を行い、仕事を終えた蒸気が復水器4b、4c、4dに流入し凝縮されて復水となる。この復水はポンプ5によって加圧され、給水加熱器22により加熱された後、蒸気発生装置1へ還流される。
プラントの起動、停止時等の余分な蒸気や、蒸気タービン3a、3b、3c、3dの負荷が急減した負荷遮断時等には、蒸気発生装置1から発生した蒸気を蒸気タービン3a、3b、3c、3dに供給することなく復水器4b、4c、4dへ導く必要がある。そのような場合には、主蒸気配管2の分岐点2aからタービンバイパス弁27、28、29を通過させ、蒸気を復水器4c、4d、4bへとバイパスするタービンバイパス系統が設置されている。
このようなタービンバイパス系統によりバイパスされた蒸気は、復水器4b、4c、4dの内部で蒸気の持つエネルギを下げるため減温及び減圧される。減温過程において、ポンプ5により加圧された復水の一部が、復水器4b、4c、4d内で冷却用スプレーを行うため復水器スプレー系統12に供給される。減圧過程では、蒸気タービン3a、3b、3c、3dをバイパスした高圧の蒸気が、復水器4b、4c、4d内に設置された図示されない拡散用の多孔管又は膨張用の減圧コーンを通過して減圧される。復水器スプレー系統12には、復水器スプレー供給元弁13が設けられている。この復水器スプレー供給元弁13は、通常運転時には閉められており、タービンバイパス蒸気を復水器4に戻す場合に開く。
ここで、タービンバイパス系では、蒸気発生装置1から発生した蒸気流量のうち、設計上定められた割合の蒸気を、それぞれのタービンバイパス弁27、28、29を通過させて復水器4c、4d、4bに流入させる。このとき、複数のタービンバイパス弁27、28、29はその開く順序によって、タービンバイパス弁第1弁27、タービンバイパス弁第2弁28、タービンバイパス弁第3弁29というように区別される。
ここで、タービンバイパス蒸気流量とタービンバイパス弁開度との関係について、図2を用いて説明する。
プラントの起動及び停止時等における「長期間タービンバイパス運転」では、図2に示されるように、タービンバイパス弁27、28、29のうち番号の小さい弁がピーク開度になった後に、次の番号の弁が開く。即ち、タービンバイパス弁第1弁27が開いてピーク開度になると、タービンバイパス弁第2弁28が開く。タービンバイパス弁第2弁28の弁開度がピーク開度になると、タービンバイパス弁第3弁29が開く。この「長期間タービンバイパス運転」においては、タービンバイパス蒸気流量は少ない。このため、その運転の殆どをタービンバイパス弁第1弁27のみが開くことにより行われる場合が多い。
一方、負荷遮断等の「短期間タービンバイパス運転」では、インターロックが作動することによりタービンバイパス弁第1弁27、タービンバイパス弁第2弁28、及びタービンバイパス弁第3弁29の全てのタービンバイパス弁が同時に開く。このような前提に基づき、本発明の実施の形態について説明する。
ここで、タービンバイパス弁には、「長期間バイパス運転」を行う際に先ず開くタービンバイパス弁第1弁27に相当する弁がある。このような弁を、以下では開く順序の最も早いタービンバイパス弁として、タービンバイパス弁第1弁とする。
これに対し、「短期間バイパス運転」を行う際に開くタービンバイパス弁第2弁28、タービンバイパス弁第3弁28に相当する弁がある。このような弁、即ち「長期間バイパス運転」を行う際に第1に開く「開く順序の早いタービンバイパス弁」以外の弁の全てを、以下では「開く順序の遅いタービンバイパス弁」とする。
(1)実施の形態1
(構成)
本発明の実施の形態1による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図3を用いて説明する。なお、図1に示された参考例における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態1における蒸気タービンプラントは、蒸気発生装置1と蒸気タービン3a、3b、3c、3dとの間を接続する主蒸気配管2における分岐点2aから、複数のタービンバイパス弁6a、6b、6cと、復水器4b、4c、4dとがそれぞれタービンバイパス系統10a、10b、10cによって接続されている。さらに1つのタービンバイパス系統10cに、減温・減圧機能を有するダンプタンク7が設置されており、タービンバイパス弁6c、ダンプタンク7、復水器4dがタービンバイパス系統10cによって接続されている。
ダンプタンク7の減温・減圧処理を行う機構の一例としては、ダンプタンク7内部に冷却水を噴射してタービンバイパス蒸気を冷やす機構、ダンプタンク7内部に障害物等を配置してタービンバイパス蒸気流を拡散させる機構、ダンプタンク7の内部を多数の孔を開けた板で分割し、この孔を通してタービンバイパス蒸気流を拡散させる機構等がある。
なお、本実施の形態1では、プラントの起動、停止時等における「長期間バイパス運転」時においてタービンバイパス弁6a、6b、6cの開く順序は、特に限定されていない。負荷遮断時等における「短期間バイパス運転」時では、全てのタービンバイパス弁6a、6b、6cが同時に開く。
(作用)
このような構成を備える本実施の形態1では、タービンバイパス蒸気のうちタービンバイパス弁6cを通過したものに対して、ダンプタンク7において減温・減圧処理が行われ、飽和蒸気と復水とが生じた後、復水器4dに流入する。
(効果)
上述したように、負荷遮断を招くような事故の発生確率は極めて低く、しかもこのときのタービンバイパス蒸気の減温・減圧処理量は極めて大きい。本実施の形態1では、このような負荷遮断等が発生した場合に、タービンバイパス蒸気の全ての減温・減圧処理が復水器4b、4c、4dで行われるのではなく、タービンバイパス弁6cを通過したタービンバイパス蒸気が復水器4dとは別に設けられたダンプタンク7において減温・減圧処理される。
これにより、復水器4b、4c、4dの内部でタービンバイパス蒸気を拡散させるために必要な空間が低減されるので、復水器4b、4c、4dを小型化し蒸気タービンプラント全体を小型化することでコスト低減を図ることができる。
このとき、タービンバイパス蒸気の減温・減圧処理を、ダンプタンク7と復水器4b、4c、4dとの双方に分担させる。これにより、復水器4b、4c、4dは設計最大バイパス蒸気流量を設計点とする必要がなく、またダンプタンク7も設計最大バイパス蒸気流量を設計点とする必要がない。
図4に、負荷遮断が発生した時点から蒸気流量が時間的に変化する様子を示す。曲線C1は、負荷遮断が発生した時点からタービンバイパス系で減温・減圧処理する蒸気流量が時間的に変化する様子を示す。この曲線C1における極大点P1は、設計上最大のタービンバイパス蒸気流量であり、この極大点P1近傍のタービンバイパス蒸気流量が流れる期間T1は、設計上最大のタービンバイパス蒸気量が流れる期間に相当する。
ダンプタンク7を備えていない図1に示された参考例では、極大点P1における設計上最大のタービンバイパス蒸気流量の全てを復水器4が減温・減圧処理しなければならない。このために復水器4の大型化は避けられずプラント全体が大型化しコストが増大する。
これに対し本実施の形態1では、ハッチングが施された領域の高さ分が復水器4b、4c、4dにおいて減温・減圧処理が可能なタービンバイパス蒸気流量に相当する。この蒸気流量を超える曲線C1における蒸気流量は、ダンプタンク7において減温・減圧処理を行う。これにより、復水器4b、4c、4dの小型化が実現される。
(2)実施の形態2
(構成)
本発明の実施の形態2による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図5を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態2における蒸気タービンプラントでは、蒸気発生装置1と蒸気タービン3a、3b、3c、3dとの間を接続する主蒸気配管2における分岐点2aに、複数のタービンバイパス弁8a、8b、9が並列に接続されている。プラントの起動、停止時の「長期間バイパス運転」時において開く順序は、タービンバイパス弁9が1番目であり、他のタービンバイパス弁8aは2番目、8bは3番目である。そして、最も早く開くタービンバイパス弁9は、タービンバイパス系統10aを介して直接復水器3bに接続され、他のタービンバイパス弁8aはダンプタンク7a、タービンバイパス系統10bを介して復水器4cに接続され、タービンバイパス弁8bはダンプタンク7b、タービンバイパス系統10cを介して復水器4dに接続されている。
このように本実施の形態2では、最も早く開くタービンバイパス弁9を除いて2番目に開くタービンバイパス弁8a、3番目に開くタービンバイパス弁8bにダンプタンク7a、7bが設けられている。即ち、タービンバイパス弁の開く順序が遅い順に優先して、減温・減圧機能を有するダンプタンク7が複数設けられている。
最も早く開くタービンバイパス弁9を除く他のタービンバイパス弁8a、8bは、減温・減圧機能を有するダンプタンク7a、7bを介して復水器4a、4bにタービンバイパス系統10a、10bにより接続されており、最も早く開くタービンバイパス弁9は復水器4にタービンバイパス系統10aにより直接接続されている。
なお、本実施の形態2では、3個のタービンバイパス弁が設けられ、2個のダンプタンクが設けられているが、この数には限定されない。タービンバイパス弁がn(nは2以上の整数)個設けられ、少なくとも1個のダンプタンクが、開く順序が遅いタービンバイパス弁に優先的に設けられていればよい。
例えば、タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクが1個設けられる場合は、最も遅く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられる。
タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクが2個設けられる場合は、最も遅く開くタービンバイパス弁と、2番目に遅く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられる。
タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクが3個設けられる場合は、最も遅く開くタービンバイパス弁と、2番目に遅く開くタービンバイパス弁と、3番目に遅く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられる。
タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクがn−1個設けられる場合は、最も遅く開くタービンバイパス弁と、2番目に遅く開くタービンバイパス弁と、3番目に遅く開くタービンバイパス弁と、…、n−1番目に遅く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられ、最も早く開くタービンバイパス弁にのみダンプタンクは設けられない。なお、一つのタービンバイパス弁に複数のダンプタンクが設けられていてもよい。
(作用)
本実施の形態2では、プラントの起動、停止時等における「長期間バイパス運転」の場合、流量の少ないタービンバイパス蒸気は、開く順序が最も早いタービンバイパス弁9のみが開いてタービンバイパス系統10aを通過して復水器4bに流入し復水される。
負荷遮断時等の「短期間バイパス運転」の場合、開く順序が最も早いタービンバイパス弁9が開いてタービンバイパス蒸気が復水器4bにおいて減温・減圧処理される。これと同時に、タービンバイパス弁8a、8bが開いてタービンバイパス蒸気がダンプタンク7a、7bにより減温・減圧処理され、飽和蒸気と復水にされた後、復水器4c、4dに流入する。このように、全てのタービンバイパス弁9、8a、8bが同時に開き、復水器4bと、ダンプタンク7a、7bの二系統で並行してタービンバイパス蒸気の減温・減圧処理が行われる。
(効果)
本実施の形態2によれば、プラントの起動、停止時等の「長期間バイパス運転」で流れるタービンバイパス蒸気流量を復水器の設計点とすることができるので、復水器の小型化が可能である。
図6に、最も早く開くタービンバイパス弁9、即ちタービンバイパス弁第1弁9のみで減温・減圧処理を行う範囲、タービンバイパス弁第1弁9及び2番目に開くタービンバイパス弁第2弁8aで減温・減圧処理を行う範囲、タービンバイパス弁第1弁9、第2弁8a及び3番目に開くタービンバイパス弁第3弁8bで減温・減圧処理を行う範囲と、これに対応する復水器4b、4c、4dの設計蒸気流量、ダンプタンク7の設計蒸気流量との関係を示す。
プラントの起動、停止時等の「長期間バイパス運転」では、タービンバイパス弁第1弁9のみが開いて、これに接続された復水器4bがタービンバイパス蒸気流量に減温・減圧処理を行う。従って、タービンバイパス弁第1弁9のみで減温・減圧処理する範囲が、復水器4bの設計蒸気流量となる。
一方、負荷遮断等の「短期間バイパス運転」では、タービンバイパス蒸気流量が増加する。タービンバイパス弁第1弁9と同時に、他の開く順序が遅いタービンバイパス弁第2弁8a、第3弁8bが開く。これらのタービンバイパス弁第2弁8a、第3弁8bが開くことで、その下流に接続されたダンプタンク7a、7bが復水器4c、4dと共にタービンバイパス蒸気を減温・減圧処理する。これにより、復水器4b、4c、4dは「長期間バイパス運転」で流れるタービンバイパス蒸気流量を設計蒸気流量として設計すればよいため、小型化が実現される。この結果、プラント全体が小型化され、コスト低減に寄与する。
(3)実施の形態3
(構成)
本発明の実施の形態3による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図7を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1、2における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態3における蒸気タービンプラントは、上記実施の形態2とは逆に、蒸気発生装置1と蒸気タービン3との間の主蒸気配管2における分岐点2aから、タービンバイパス弁の開く順序が早い順に優先して、減温・減圧機能を有するダンプタンク7a、7bが複数設けられている。
即ち、最も早く開くタービンバイパス弁9aがダンプタンク7aに接続され、タービンバイパス系統10aを介して復水器4bに接続され、2番目に早く開くタービンバイパス弁9bがダンプタンク7bに接続され、タービンバイパス系統10bを介して復水器4cに接続されている。最も遅く開くタービンバイパス弁8、タービンバイパス系統10cを介して直接復水器4dに接続されている。
このように本実施の形態3では、最も遅く開くタービンバイパス弁8を除いて1番目に開くタービンバイパス弁9a、2番目に開くタービンバイパス弁9bにダンプタンク7a、7bが設けられている。言い換えれば、タービンバイパス弁の開く順序が早い順に優先して、減温・減圧機能を有するダンプタンク7が複数設けられている。
なお、本実施の形態3では、3個のタービンバイパス弁が設けられ、2個のダンプタンクが設けられているが、この数には限定されない。タービンバイパス弁がn(nは2以上の整数)個設けられ、少なくとも1個のダンプタンクが、開く順序が早いタービンバイパス弁に優先的に設けられていればよい。
例えば、タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクが1個設けられる場合は、最も早く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられる。
タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクが2個設けられる場合は、最も早く開くタービンバイパス弁と、2番目に早く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられる。
タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクが3個設けられる場合は、最も早く開くタービンバイパス弁と、2番目に早く開くタービンバイパス弁と、3番目に早く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられる。
タービンバイパス弁がn個設けられており、ダンプタンクがn−1個設けられる場合は、最も早く開くタービンバイパス弁と、2番目に早く開くタービンバイパス弁と、3番目に早く開くタービンバイパス弁と、…、n−1番目に早く開くタービンバイパス弁にダンプタンクが設けられ、最も遅く開くタービンバイパス弁にのみダンプタンクが設けられることがない。なお、一つのタービンバイパス弁に複数のダンプタンクが設けられていてもよい。
(作用)
本実施の形態3では、プラントの起動、停止時等における「長期間バイパス運転」の場合、流量の少ないタービンバイパス蒸気は、開く順序が最も早いタービンバイパス弁9aのみが開いてダンプタンク7aに流入して減温・減圧処理が行われ、飽和蒸気と復水にされた後、復水器4bに流入する。
負荷遮断時等の「短期間バイパス運転」の場合、開く順序が最も早いタービンバイパス弁9a、2番目に開く順序が早いタービンバイパス弁9bが開いてダンプタンク7a、7bに流入して減温・減圧処理が行われ、飽和蒸気と復水にされた後復水器4b、4cに流入する。同時に、開く順序が最も遅いタービンバイパス弁9が開いてタービンバイパス蒸気が復水器4dに直接与えられ、減温・減圧処理されて飽和蒸気と復水にされる。このように、タービンバイパス弁9a、9b、8が同時に開き、ダンプタンク7a、7bと復水器4dとの二系統で並行してタービンバイパス蒸気の減温・減圧処理が行われる。
(効果)
本実施の形態3によれば、負荷遮断時等における最大バイパス蒸気流量を復水器4b、4c、4dの設計点としないことによりこれらの復水器4b、4c、4dの小型化が可能である。さらに、「長期間バイパス運転」におけるバイパス蒸気流量の減温・減圧処理をダンプタンク7a、7bにおいて行うことで、復水器4b、4cが長期間に渡って浸食される危険性を回避することができる。
図8に、タービンバイパス弁第1弁9aのみで減温・減圧処理を行う範囲、タービンバイパス弁第1弁9a及び第2弁9bで減温・減圧処理を行う範囲、タービンバイパス弁第1弁9a、第2弁9b及び第3弁8で減温・減圧処理を行う範囲と、これに対応する復水器4b、4c、4dの設計蒸気流量、ダンプタンク7a、7bの設計蒸気流量との関係を示す。
プラントの起動、停止時等の「長期間バイパス運転」では、開く順序が最も早いタービンバイパス弁第1弁9aのみが開いて、これに接続された復水器4aがタービンバイパス蒸気流量に減温・減圧処理を行う。タービンバイパス弁第1弁9aで減温・減圧処理する範囲が、ダンプタンク7aの設計蒸気流量となる。これにより、復水器4bには長期間に渡ってタービンバイパス蒸気が流入することがなく、タービンバイパス蒸気による浸食の危険性が回避される。ダンプタンクと比較し、復水器は故障した場合の復旧作業、交換作業が極めて困難であるため、浸食が回避される意義は大きい。
一方、負荷遮断等の「短期間バイパス運転」では、タービンバイパス蒸気流量が増加する。タービンバイパス弁第1弁9aと同時に、他のタービンバイパス弁第2弁9b、第3弁8が開く。タービンバイパス弁第1弁9a、2弁9bが開くことで、その下流に接続されたダンプタンク7a、7bが復水器4b、4cと共にタービンバイパス蒸気を減温・減圧処理する。これにより、復水器4b、4c、4dは、負荷遮断時等における最大バイパス蒸気流量を設計点とする必要がなくこれらの復水器4b、4c、4dの小型化が実現される。これにより、プラントが小型化され、コストが低減される。
(4)実施の形態4
(構成)
本発明の実施の形態4による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図9を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1〜3における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態4における蒸気タービンプラントは、蒸気発生装置1と蒸気タービン3との間の主蒸気配管2における分岐点2aに接続されたタービンバイパス弁6a、6b、6cのうち、任意の複数のタービンバイパス弁6b、6cに、一つの減温・減圧機能を有するダンプタンク7が接続されている。
タービンバイパス弁6aはタービンバイパス系統10aにより復水器4bに直接接続され、タービンバイパス弁6b及び6cは復水器7に共通に接続された後、タービンバイパス系統10bにより復水器4dに接続されている。
ここで、タービンバイパス弁6a〜6cの開く順序は限定されない。また、本実施の形態4は図9に示された構成には限定されず、上記実施の形態1〜3のいずれかにおいて、複数のタービンバイパス弁と、1つのダンプタンク7とがタービンバイパス系統10bによって接続された構成を有するものであればよい。
例えば上記実施の形態2において、開く順序が2番目のタービンバイパス弁8aと3番目のタービンバイパス弁8bに対して、それぞれダンプタンク7a、7bが接続されている。この構成に本実施の形態4を適用した場合は、タービンバイパス弁8a及び8bに一つのダンプタンク7を共通に接続した構成となる。
例えば上記実施の形態3において、開く順序が1番目のタービンバイパス弁9aと2番目のタービンバイパス弁9bに対して、それぞれダンプタンク7a、7bが接続されている。この構成に本実施の形態4を適用した場合はタービンバイパス弁9a及び9bに一つのダンプタンク7を共通に接続した構成となる。
(作用)
プラントの起動、停止時等の「長期間バイパス運転」において、タービンバイパス弁6a〜6cのうちのいずれか一つが開く。タービンバイパス弁6aが開く場合は、タービンバイパス弁6aを通過したタービンバイパス蒸気が直接復水器4bに流入して復水される。タービンバイパス弁6b又は6cが開く場合は、バイパス蒸気がダンプタンク7で減温・減圧処理をされて飽和蒸気と復水となり復水器7に流入する。
負荷遮断時等の「短期間バイパス運転」では、タービンバイパス弁6a〜6cの全てが開き、タービンバイパス弁6b、6cを通過したタービンバイパス蒸気が一つのダンプタンク7で減温・減圧処理されて飽和蒸気と復水となり、復水器7に流入する。
(効果)
本実施の形態によれば、複数のタービンバイパス弁6b、6cに対して一つのダンプタンク7を設けたことにより、ダンプタンクを複数設置した場合と比較して配管や機器の物量を削減することができる。これにより、プラントが小型化されコストが低減される。
(5)実施の形態5
(構成)
本発明の実施の形態5による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図10を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1〜4における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態5における蒸気タービンプラントは、上記実施の形態1〜4のいずれかの構成において、ダンプタンク7に貯水タンク11が直付けされ、あるいは可能な限り近接した位置に貯水タンク11が設置されて接続された構成を備えている。
なお、上記実施の形態1〜4に示されたダンプタンクにおいても冷却水スプレーは必要であり、復水器4等から冷却水を供給する必要がある。これに対し本実施の形態5では、ダンプタンク7に直付けあるいは付近に設置された貯水タンク11から冷却水が供給される。
また、復水器4において復水された水は、ポンプ5を介して蒸気発生装置1に戻されると共に、復水器スプレー系統12に流入して復水器スプレー供給元弁1が開いている場合に復水器4に与えられて冷却水スプレーに用いられる。
なお、図10においては、タービンバイパス弁6a、6bのうちタービンバイパス弁6bにダンプタンク7が接続され、このダンプタンク7に貯水タンク11が接続されている。ここで、タービンバイパス弁6a、6bの開く順序は限定されない。
本実施の形態5はこの構成には限定されず、例えば上記実施の形態1において、タービンバイパス弁6cに接続されたダンプタンク7に貯水タンクが接続された構成としてもよい。また上記実施の形態2において、タービンバイパス弁8aに接続されたダンプタンク7a、タービンバイパス弁8bに接続されたダンプタンク7bの少なくともいずれか一つに貯水タンクが接続された構成としてもよい。上記実施の形態3において、タービンバイパス弁9aに接続されたダンプタンク7a、タービンバイパス弁9bに接続されたダンプタンク7bの少なくともいずれか一つに貯水タンクが接続された構成としてもよい。上記実施の形態4において、タービンバイパス弁6b及び6cに接続されたダンプタンク7に貯水タンクが接続された構成としてもよい。
(作用)
ダンプタンク7において減温のために必要なスプレー水が、直付けあるいは付近に設置された貯水タンク11から供給される。
(効果)
本実施の形態5によれば、プラントの起動、停止時等、負荷遮断発生時等において、タービンバイパス弁6bを通過したタービンバイパス蒸気がダンプタンク7に流入した際に、直付けあるいは近接して設けられた貯水タンク11からタービンバイパス蒸気冷却用のスプレー水が直接供給される。これにより、復水器4等の他の経路から供給される場合と比較し、冷却水スプレーが開始されるまでの時間遅れが改善され、ダンプタンク7内部の構造物の浸食の危険性を低減することができる。
復水器スプレー系統12において、この配管の途中に設置された復水器スプレー供給元弁13は、通常は閉じている。タービンバイパス系の運転信号を検知すると、この復水器スプレー供給元弁13が開く。これにより、復水器4により復水された水が復水器スプレー系統12を介してスプレー水として復水器4に供給され始める。
ここで、復水器スプレー供給元弁13は通常閉じているため、その上流まではポンプの吐出水が満ちているが、下流は水が満ちておらず、復水器4と同様に真空状態にある。
このような水が満ちていない下流の配管が長い場合、復水器スプレー供給元弁13が開いてから復水器4へスプレーが開始されるまでの時間遅れが長くなる。時間遅れが長い場合には、冷却水スプレーが無い状態で高エネルギのタービンバイパス蒸気が復水器4に与えられることにより、内部構造物に浸食が発生する。
本実施の形態5によれば、ダンプタンク7に貯水タンク11が直付けされ、あるいは可能な限り近接して貯水タンク11が設置されたことにより、貯水タンク11からダンプタンク7までの距離が短い。さらに、図10に示されたように望ましくはダンプタンク7の上部に貯水タンク11が配置されたことにより、ポンプ等の動力を必要とすることなく自由落下等の簡易な構成でスプレー水の供給遅れがもたらす腐食の危険性を低減することができる。
(6)実施の形態6
(構成)
本発明の実施の形態6による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図11を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1〜5における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態6における蒸気タービンプラントは、上記実施の形態5における貯水タンク11に、アキュムレータ14が接続された構成を備えている。
なお、上記実施の形態5において述べたように、上記実施の形態5の構成は図9に示された構成には限定されず、上記実施の形態1におけるダンプタンク7に貯水タンクが接続された構成、上記実施の形態2におけるダンプタンク7a、7bの少なくともいずれか一つに貯水タンクが接続された構成、上記実施の形態3におけるダンプタンク7a、7bの少なくともいずれか一つに貯水タンクが接続された構成、あるいは上記実施の形態4におけるダンプタンク7に貯水タンクが接続された構成も含まれる。これに従い、本実施の形態6においても、図11に示された構成には限定されず、上記実施の形態1におけるダンプタンク7に接続された貯水タンク、上記実施の形態2におけるダンプタンク7a、7bの少なくともいずれか一つに接続された貯水タンク、上記実施の形態3におけるダンプタンク7a、7bの少なくともいずれか一つに接続された貯水タンク、上記実施の形態4におけるダンプタンク7に接続された貯水タンクにアキュームレータが接続された構成も本実施の形態6に含まれる。
(作用)
貯水タンク11内に貯蔵された減温処理用のスプレー水が、アキュムレータ14によって加圧されてダンプタンク7に与えられる。
(効果)
本実施の形態6によれば、貯水タンク11のバイパス蒸気減温用スプレー水がアキュムレータ14によって加圧されることで、タービンバイパス蒸気処理に必要な圧力を得ることができる。従って、貯水タンク11の静水頭のみならず、タービンバイパス蒸気処理に必要な減温用のスプレー水として所望の圧力を有する冷却水を容易にダンプタンク7に供給することができる。
(7)実施の形態7
(構成)
本発明の実施の形態7による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図12を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1〜6における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態7における蒸気タービンプラントは、上記実施の形態5又は6において、復水器スプレー系統12とダンプタンク7を接続するダンプタンクスプレー系統15を加えた構成を備えている。
(作用)
復水器スプレー系統12に接続されたダンプタンクスプレー系統15により、減温用に用いられるスプレー水がダンプタンク7に供給される。
(効果)
本実施の形態7によれば、ダンプタンク7に対して、貯水タンク11のみによらず、ダンプタンクスプレー系統15からも減温のためのスプレー水を供給することができる。このことによって、貯水タンク11は「長期間バイパス運転」で減温処理に必要な冷却水の容量を備えておく必要がなく、緊急性の高い負荷遮断時等の「短期間バイパス運転」に必要な冷却水の容量を備えるように設計すればよい。これにより、タービンバイパス減温・減圧処理のために、大規模な貯水タンクの追設を行う必要がなく、コスト低減を図ることができる。
(8)実施の形態8
(構成)
本発明の実施の形態8による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図13を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1〜7における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態8における蒸気タービンプラントは、上記実施の形態1〜7におけるダンプタンク7に、タービンバイパス蒸気が与えられない期間中に、高エネルギ流体系統25a、25bから、復水器4から排出された復水より圧力と温度の少なくともいずれか一方が高い高エネルギ流体が流入する構成を備えている。
本実施の形態8は、上記実施の形態7の構成に加えて、主蒸気配管2の分岐点2aからタービンバイパス弁6a、6bとは別に、復水を蒸気発生装置1へ還流させるために、止め弁19、ポンプ駆動用蒸気タービン16、給水ポンプ17が配置された経路が設けられている。プラントの起動、停止時に止め弁19が開き、蒸気発生装置1から発生した蒸気が止め弁19を通過してポンプ駆動用蒸気タービン16に与えられて動作し、給水ポンプ17を駆動する。
ポンプ駆動用蒸気タービン16を駆動する蒸気には、主蒸気配管2の分岐点2aから止め弁19を通過した補助蒸気と、蒸気タービン3aから抽気する抽気系統18によって導かれた蒸気の2通りがある。
プラントの起動時では、止め弁19が開いて補助蒸気がポンプ駆動用蒸気タービン16に与えられる。通常運転時は止め弁19が閉じてこの補助蒸気が与えられない替わりに、蒸気タービン3aから抽気された蒸気が与えられる。
ここで、通常運転時に止め弁19が閉じてポンプ駆動用蒸気タービン16に与えられなかった補助蒸気は、シート前ドレンとして凝縮する必要がある。そこで、止め弁19をバイパスして、従来は点線で示されたシート前ドレン系統20を通過し、復水器へ破棄される。しかしこのシート前ドレン系統20を通過してきた補助蒸気は、高圧、高温で高エネルギを有している。よって、復水器4に直接流入させると、熱負荷が大きく浸食の危険性も高いため好ましくない。そのため、復水器4とは別に設置された高エネルギ流体受箱21を介して復水器4に補助蒸気を流入させている。
また、復水器4から排出された復水がポンプ5により加圧されて給水加熱器22b、22aにより加熱されて給水ポンプ17に与えられる。ここで給水加熱器22aのドレンが、熱エネルギ回収のためドレン系統23によって前段の給水加熱器22bに流入する。しかし、ドレン系統23が弁の故障等により機能しない場合がある。このような場合に備えて、従来は点線で示されたドレンバイパス系統24が設けられており、復水器4へ廃棄される。ここで給水加熱器22aのドレンは、シート前ドレン系統20を通過した補助蒸気と同様に、高エネルギ流体受箱21を介して復水器4に流入させている。
このように、ドレインバイパス系統24及びシート前ドレイン系統20は、復水器4で復水された水よりも高い圧力又は高い温度、あるいは高い圧力及び高い温度の高エネルギ流体が流れる系統であり、復水器4に流入させる前に高エネルギ流体受箱21に与えてエネルギを低下させている。
本実施の形態8では、復水器4とは別に設置された高エネルギ流体受箱21において従来減温・減圧処理されていた高エネルギ流体が、ダンプタンク7において処理される。即ち、ドレン系統23からのドレンが、高エネルギ流体系統25aを通過してダンプタンク7に与えられる。同様に、止め弁19をバイパスしてシート前ドレン系統20に与えられていた補助蒸気が、高エネルギ流体系統25bを通過してダンプタンク7に与えられる。
(作用)
従来は、タービンバイパス系が運用されていない通常運転時において、高エネルギ流体受箱21を介して復水器4に廃棄されていた高エネルギ流体を、ダンプタンク7に流入させて減温、減圧処理を行う。
即ち、負荷遮断等の事故が発生した場合に限らず、通常運転時においても高エネルギ流体の減温、減圧処理にダンプタンクを用いる。
タービンバイパス系が運用されているプラントの起動、停止時等、あるいは負荷遮断時等には、ダンプタンク7にこのような高エネルギ流体の流入はなく、上記実施の形態1〜7と同様にタービンバイパス蒸気が流入する。
(効果)
上述したように従来は、不要となった高エネルギ流体を高エネルギ流体受箱21で受けた後、復水器4で減温・減圧処理を行っていた。
本実施の形態8では、タービンバイパス蒸気が与えられない期間中に、高エネルギ流体がダンプタンク7において処理される。上述したように、ドレン系統23からのドレンが、高エネルギ流体系統25aを通過してダンプタンク7に与えられ、止め弁19をバイパスしてシート前ドレン系統20に与えられていた補助蒸気が、高エネルギ流体系統25bを通過してダンプタンク7に与えられる。
このように、上記実施の形態1〜7においてタービンバイパス蒸気処理用に設けられたダンプタンク7に、不要な高エネルギ流体を与えて減温・減圧処理を行う。これにより、高エネルギ流体受箱21を小型化することができ、これに伴い復水器4を小型化することが可能である。
ここで、止め弁19をバイパスしてシート前ドレン系統20に与えられていた補助蒸気は、蒸気発生装置1から発生した直後のタービンバイパス蒸気であって、最も高いエネルギを有する流体である。ダンプタンク7は、このような高エネルギ流体に減温・減圧処理を行う能力を有する。このため、従来は高エネルギ流体受箱21で減温・減圧処理を行っていた高エネルギ流体をダンプタンク7で受け入れても、容量の増加等は不要である。
また、止め弁19をバイパスしてシート前ドレン系統20に与えられていた補助蒸気は、タービンバイパス時には、主蒸気配管2の分岐点2aよりタービンバイパス系統によって減温・減圧処理される、タービンバイパス蒸気と同時にダンプタンク7に流入することは無い。また、給水加熱器22aのドレイン系統23からのドレンバイパス系統24は、そもそも非常用に設けられたものである。よって、タービンバイパス系からの蒸気と同時にダンプタンク7に流入することは殆ど無いため、容量の増加は不要である。
本実施の形態8によれば、タービンバイパス蒸気をダンプタンク7が受け入れていない期間中においてもダンプタンク7の減温・減圧処理能力を有効に活用することで、復水器4の小型化並びに蒸気タービンプラント全体の小型化を実現し、コスト低減に寄与することができる。
(9)実施の形態9
(構成)
本発明の実施の形態9による蒸気タービンプラントについて、その系統を示した図14を用いて説明する。なお、図1に示された参考例、上記実施の形態1〜8における構成要素と同一のものには同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施の形態9における蒸気タービンプラントは、上記実施の形態1〜8におけるダンプタンク7の下流のタービンバイパス系統26が、複数のタービンバイパス系統10b、10cと弁31、32を介して複数の復水器4b、4cに切り替えて選択的に接続される構成を備えている。即ち、弁31、32の開閉動作に応じて、タービンバイパス系統26が復水器4b、4cの少なくともいずれか一つに選択的に接続される。
(作用)
ダンプタンク7において減温・減圧処理されたタービンバイパス蒸気は、接続先の復水器4が固定されておらず、弁31、32により選択される。弁31が開き弁32が閉じている場合は、弁31に接続されたタービンバイパス系統10bを通過して復水器4bにタービンバイパス蒸気が流出する。弁31が閉じて弁32が開いている場合は、弁32に接続されたタービンバイパス系統10cを通過して復水器4cにタービンバイパス蒸気が流出する。あるいは、弁31及び32が共に開いている場合は、復水器4b及び4cにタービンバイパス蒸気が流出する。
(効果)
ダンプタンク7において減温・減圧処理されたタービンバイパス蒸気が、特定の復水器に固定されて流入するのでなく、弁31、32の切替により異なる復水器に流入が可能である。このため、ダンプタンク7から排出されたタービンバイパス蒸気の処理を、特定の復水器に固定するのでなく異なる復水器に与えたり複数の復水器に与えて分散することが可能である。これにより、特定の復水器4に熱負荷や浸食の危険性が集中する事態を回避することができる。接続先の復水器4b、4cを変更する手法の一例としては、復水器4bの方が復水器4cより浸食が進んでいる場合に復水器4cに切り替えたり、あるいはタービンバイパス蒸気が流入した回数に応じて切り替えることが考えられる。
本発明の幾つかの実施の形態について説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の技術的範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の技術的範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 蒸気発生装置
2 主蒸気配管
3a、3b、3c、3d 蒸気タービン
4、4b、4c、4d 復水器
5 ポンプ
6a、6b、6c、8、8a、8b、9、9a、9b タービンバイパス弁
7、7a、7b ダンプタンク
10、10a、10b、10c タービンバイパス系統
11 貯水タンク
12 復水器スプレー系統
13 復水器スプレー供給元弁
14 アキュムレータ
15 ダンプタンクスプレー系統
16 ポンプ駆動用蒸気タービン
17 給水ポンプ
18 抽気系統
19 止め弁
20 シート前ドレン系統
21 高エネルギ流体受箱
22a、22b 給水加熱器
23 ドレン系統
24 ドレンバイパス系統
25a、25b 高エネルギ流体系統
26 タービンバイパス系統(ダンプタンク下流)
30 タービンバイパス系統
31、32 弁

Claims (9)

  1. 蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    前記蒸気発生装置から発生した蒸気を主蒸気配管を介して与えられて動作する蒸気タービンと、
    前記主蒸気配管の分岐点に並列に接続された複数のタービンバイパス弁と、
    前記タービンバイパス弁の少なくともいずれか一つに接続され、このタービンバイパス弁を通過した蒸気を与えられて減温及び減圧処理を行う少なくとも一つのダンプタンクと、
    前記ダンプタンク、又は前記ダンプタンクが接続されていない前記タービンバイパス弁に接続され、前記タービンバイパス弁又は前記ダンプタンクを通過した流体を与えられて復水処理を行う少なくとも一つの復水器と、
    を備えることを特徴とする蒸気タービンプラント。
  2. 前記タービンバイパス弁はn(nは2以上の整数)個設けられており、
    前記ダンプタンクは、前記タービンバイパス弁のうち前記蒸気タービンプラントの起動、停止時に最も遅く開くタービンバイパス弁から開く順序が遅い順に優先して接続され、少なくとも最も早く開くタービンバイパス弁には接続されていないことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
  3. 前記タービンバイパス弁はn(nは2以上の整数)個設けられており、
    前記ダンプタンクは、前記タービンバイパス弁のうち前記蒸気タービンプラントの起動、停止時に最も早く開くタービンバイパス弁から開く順序が早い順に優先して接続され、少なくとも最も遅く開くタービンバイパス弁には接続されていないことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービンプラント。
  4. 前記ダンプタンクのうちの少なくとも一つは、前記タービンバイパス弁のうちの少なくとも2つに共通に接続されており、このタービンバイパス弁を通過した蒸気を与えられて減温及び減圧処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蒸気タービンプラント。
  5. 前記ダンプタンクのうちの少なくとも1つには、前記ダンプタンクに与えられた蒸気を冷却するための冷却水を貯蔵する貯水タンクが接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蒸気タービンプラント。
  6. 前記貯水タンクに貯蔵された冷却水を加圧して前記ダンプタンクに送るためのアキュームレータをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の蒸気タービンプラント。
  7. 前記ダンプタンクに与えられた蒸気を冷却するための冷却水が、前記貯水タンク以外に、前記復水器から排出された復水により供給されることを特徴とする請求項5又は6に記載の蒸気タービンプラント。
  8. 前記ダンプタンクに、前記タービンバイパス弁を通過した蒸気が与えられない期間中に、他のいずれかの経路を通過した復水すべき流体が与えられ、この流体は、前記復水器から排出された復水より圧力と温度の少なくともいずれか一方が高いことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蒸気タービンプラント。
  9. 前記復水器が少なくとも2つ設けられ、
    前記ダンプタンクのうちの少なくとも1つのダンプタンクに、少なくとも2つの弁を介して前記復水器が接続されており、
    前記弁の開閉に応じて前記復水器の少なくともいずれか1個が選択されて前記ダンプタンクに接続されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の蒸気タービンプラント。
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