JP2014180079A - 車載電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】開口部カバーを取り外す時に容易に開口部に手が入るまでの時間を確保することができる車載電子機器を提供する。
【解決手段】ケース20の開口部60を塞ぐための開口部カバー70にインターロックコネクタ46が設けられ、開口部カバー70をケース20から取り外すとインターロックコネクタ45,46の接続が解除される。ケース20の開口部60に突起61が設けられるとともに、開口部カバー70に突起61と対応する案内溝74が延設されている。案内溝74は、インターロックコネクタ45,46が接続された位置から開口部カバー70の取り外し方向に延びる第1部分74aと、インターロックコネクタ45,46の接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバー70の変位操作方向に延びる第2部分74bと、突起61の抜き取りのために端が開放された第3部分74cを有する。
【選択図】図3
【解決手段】ケース20の開口部60を塞ぐための開口部カバー70にインターロックコネクタ46が設けられ、開口部カバー70をケース20から取り外すとインターロックコネクタ45,46の接続が解除される。ケース20の開口部60に突起61が設けられるとともに、開口部カバー70に突起61と対応する案内溝74が延設されている。案内溝74は、インターロックコネクタ45,46が接続された位置から開口部カバー70の取り外し方向に延びる第1部分74aと、インターロックコネクタ45,46の接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバー70の変位操作方向に延びる第2部分74bと、突起61の抜き取りのために端が開放された第3部分74cを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、車載電子機器に関するものである。
ケース内に電子機器回路を収容した車載電子機器において、保守点検等のためにケースに開口部を形成するととともに開口部カバーを設ける構成が知られている。この場合、安全性確保のために開口部カバーを取り外した際にインターロックコネクタが外れて電源を遮断する技術がある(例えば特許文献1)。また、特許文献2においては電力が残存していることを検知してカバーを閉状態に固定するようにしている。
ところで、開口部カバーを取り外したときにインターロックコネクタを用いて電源を遮断する場合において、開口部カバーを取り外したら直ぐに手が接触可能になってしまう。また、開口部カバーを取り外しても安全なようにすべく特許文献2の技術を用いて電力が残存しているとカバーが取り外せないようにするためには開口部カバーを閉状態に固定するためのアクチュエータが必要となる。
本発明はこのような背景の下になされたものであり、その目的は、開口部カバーを取り外す時に容易に開口部に手が入るまでの時間を確保することができる車載電子機器を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、開口部を有するケースに電子機器回路が収容され、電子機器回路におけるインターロックコネクタの一方が前記ケースの開口部に合わせて配置され、前記ケースの開口部を塞ぐための開口部カバーにインターロックコネクタの他方が設けられ、前記開口部カバーを前記ケースから取り外すとインターロックコネクタの一方と他方との接続が解除される車載電子機器において、前記開口部カバーおよび前記ケースの開口部のうちの一方に突起が設けられるとともに、他方に前記突起と対応する案内溝が延設され、前記案内溝は、少なくとも、前記インターロックコネクタが接続された位置から前記開口部カバーの取り外し方向に延びる第1部分と、前記インターロックコネクタの接続が解除された状態において前記取り外し方向に交差する前記開口部カバーの変位操作方向に延びる第2部分と、前記突起の抜き取りのために端が開放された第3部分を有することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、突起が設けられるとともに当該突起と対応する案内溝が延設されており、開口部カバーを取り外す際には、インターロックコネクタが接続された状態から案内溝の第1部分を用いて開口部カバーを取り外し方向に移動させ、第2部分を用いて開口部カバーを変位操作し、第3部分を用いて抜き取る。このようにして、開口部カバーの変位操作が加わることにより開口部に対し手を入れることができない状態を続けることによって、開口部カバーを取り外す時に容易に開口部に手が入るまでの時間を確保することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の車載電子機器において、前記開口部カバーの変位操作は、前記開口部カバーの回転であるとよい。
請求項2に記載の発明によれば、インターロックコネクタの接続が解除されてからの時間を稼ぐ上で好ましい。また、変位操作が終わった時点で開口する面積を比較的小さくできる。
請求項2に記載の発明によれば、インターロックコネクタの接続が解除されてからの時間を稼ぐ上で好ましい。また、変位操作が終わった時点で開口する面積を比較的小さくできる。
請求項3に記載のように、請求項1に記載の車載電子機器において、前記開口部カバーの変位操作は、前記開口部カバーの直線的な移動であるとよい。
請求項3に記載の発明によれば、開口部カバーの変位操作が容易になる。
請求項3に記載の発明によれば、開口部カバーの変位操作が容易になる。
請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載電子機器において、前記開口部カバーの変位操作量は、操作をし終わった時点で開口部は指が入らない大きさしか開口しない量であるとよい。
請求項4に記載の発明によれば、操作途中で指が開口部に入ることを防止できる。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載電子機器において、前記開口部カバーを変位操作するときの位置決め機構を有するとよい。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載電子機器において、前記開口部カバーを変位操作するときの位置決め機構を有するとよい。
請求項5に記載の発明によれば、変位操作時に位置決めされつつ安定して操作できる。
本発明によれば、開口部カバーを取り外す時に容易に開口部に手が入るまでの時間を確保することができる。
以下、本発明を車両用インバータ装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車載電子機器10は、箱型をなすケース20と、ケース20に収容される電子機器回路としてのインバータ回路30(図4参照)を備えている。図4に示すように、インバータ回路30には車載バッテリBおよび走行モータMが接続される。車載電子機器10はハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)に搭載される。
図1に示すように、車載電子機器10は、箱型をなすケース20と、ケース20に収容される電子機器回路としてのインバータ回路30(図4参照)を備えている。図4に示すように、インバータ回路30には車載バッテリBおよび走行モータMが接続される。車載電子機器10はハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)に搭載される。
図4を用いてインバータ回路30の電気的構成について説明する。
インバータ回路(三相インバータ回路)30は、ブリッジ回路40を備えている。ブリッジ回路40は、6個の半導体スイッチング素子S1〜S6が設けられている。各半導体スイッチング素子S1〜S6には、IGBT(絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ)が使用されている。なお、半導体スイッチング素子としてパワーMOSFETを使用してもよい。各半導体スイッチング素子S1〜S6には、それぞれ帰還ダイオードD1〜D6が逆並列接続されている。
インバータ回路(三相インバータ回路)30は、ブリッジ回路40を備えている。ブリッジ回路40は、6個の半導体スイッチング素子S1〜S6が設けられている。各半導体スイッチング素子S1〜S6には、IGBT(絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ)が使用されている。なお、半導体スイッチング素子としてパワーMOSFETを使用してもよい。各半導体スイッチング素子S1〜S6には、それぞれ帰還ダイオードD1〜D6が逆並列接続されている。
ブリッジ回路40において、車載バッテリBからの電力供給線としてプラス側の電源母線Lpとマイナス側の電源母線Lnを有する。プラス側の電源母線Lpとマイナス側の電源母線Lnとの間において、第1および第2の半導体スイッチング素子S1,S2、第3および第4の半導体スイッチング素子S3,S4、第5および第6の半導体スイッチング素子S5,S6がそれぞれ直列に接続されている。第1、第3および第5の半導体スイッチング素子S1,S3,S5がプラス側の電源母線Lpと接続され、第2、第4および第6の半導体スイッチング素子S2,S4,S6がマイナス側の電源母線Lnと接続される。
U相用の上下のアームを構成する半導体スイッチング素子S1,S2の間の接続点はU相出力端子に接続されている。また、V相用の上下のアームを構成する半導体スイッチング素子S3,S4の間の接続点はV相出力端子に接続されている。さらに、W相用の上下のアームを構成する半導体スイッチング素子S5,S6の間の接続点はW相出力端子に接続されている。U相出力端子、V相出力端子およびW相出力端子は、走行モータ(3相交流モータ)Mに接続される。
プラス側の電源母線Lpとマイナス側の電源母線Lnとの間において車載バッテリB側には平滑コンデンサ41が接続されている。
ブリッジ回路40の各半導体スイッチング素子S1〜S6のゲート端子はコントローラ50からゲート信号を入力する。このゲート信号により各半導体スイッチング素子S1〜S6がスイッングする。つまり、インバータ回路30は車載バッテリBから供給される直流を適宜の周波数の3相交流に変換して走行モータMの各相の巻線に供給する。即ち、半導体スイッチング素子S1〜S6のスイッチング動作により走行モータMの各相の巻線が通電されて走行モータMを駆動することができる。
ブリッジ回路40の各半導体スイッチング素子S1〜S6のゲート端子はコントローラ50からゲート信号を入力する。このゲート信号により各半導体スイッチング素子S1〜S6がスイッングする。つまり、インバータ回路30は車載バッテリBから供給される直流を適宜の周波数の3相交流に変換して走行モータMの各相の巻線に供給する。即ち、半導体スイッチング素子S1〜S6のスイッチング動作により走行モータMの各相の巻線が通電されて走行モータMを駆動することができる。
プラス側の電源母線Lpとマイナス側の電源母線Lnとの間には300〜600ボルトが印加される。即ち、コンデンサ41の両端間には300〜600ボルトが印加される。
プラス側の電源母線Lpとマイナス側の電源母線Lnとの間において車載バッテリB側にはスイッチ42と放電抵抗43とが直列に接続されている。そして、スイッチ42が閉じられると、平滑コンデンサ41の電荷が放電抵抗43にて消費されて放電することができるようになっている。
プラス側の電源母線Lpとマイナス側の電源母線Lnとの間において車載バッテリB側にはスイッチ42と放電抵抗43とが直列に接続されている。そして、スイッチ42が閉じられると、平滑コンデンサ41の電荷が放電抵抗43にて消費されて放電することができるようになっている。
インバータ回路30には、第1のインターロックコネクタ45と第2のインターロックコネクタ46が設けられている。コントローラ50は第1のインターロックコネクタ45と第2のインターロックコネクタ46との接続状態を検知している。図3(b)では、雌型(凹型)の第1のインターロックコネクタ45と雄型(凸型)の第2のインターロックコネクタ46とが接続され、導通している。図6(b)では、雌型(凹型)の第1のインターロックコネクタ45と雄型(凸型)の第2のインターロックコネクタ46との接続が解除(切断)されている。コントローラ50はインターロックコネクタ45,46の接続状態に応じてスイッチ42を開閉する。即ち、インターロックコネクタ45,46が接続されているとスイッチ42を開路し、インターロックコネクタ45,46の接続が解除(切断)されると、スイッチ42を閉じて放電抵抗43による放電を行わせる。第1のインターロックコネクタ45は図3(b)の台座11に設けられている。なお、車載バッテリBとインバータ回路30の間には図示しないスイッチまたは接続部が配置され、車両のキーオフ時やメンテナンス時などには車載バッテリBとインバータ回路30の平滑コンデンサ41とが電気的に切り離される。
次に、車載電子機器(車両用インバータ装置)10の構造について、図1,2,3,5,6を用いて説明する。
なお、図面において、水平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、上下方向をZ方向で規定している。
なお、図面において、水平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、上下方向をZ方向で規定している。
図1,2に示すように、箱型のケース20における天板21は開口部60を有する。開口部60は長方形状をなしている。長方形をなす開口部60の長辺はX方向に延び、短辺はY方向に延びている。ケース20における開口部60を形成した位置には端子台が配置され、端子台を用いてバッテリBからのハーネス(2本のケーブル)または、モータMからのハーネス(3本のケーブル)が接続される。バッテリBからのハーネス(2本のケーブル)または、モータMからのハーネス(3本のケーブル)はケース20の側面に形成した貫通孔22(図1参照)からケース20内に導入されて端子台においてねじで締結される。ねじの締結は開口部60からツールを挿入することで行われる。このように、高圧配線における端子接続部のねじ締結用の開口部60が設けられ、入力や出力のハーネスの取り付け・取り外しができるようになっている。また、開口部60を用いて保守点検や交換を行うことができる。
ケース20の天板21の上面には、図3に示すごとく開口部60を塞ぐための開口部カバー(サービスカバー)70が設けられている。図2のごとく固定ねじSc1,Sc2により開口部カバー70はケース20に固定される。固定ねじSc1,Sc2を外して開口部カバー70を上に移動させることにより、図6に示すごとく、開口部カバー70を取り外すことができ、開口部カバー70はZ方向、即ち、上方向が取り外し方向となっている。この開口部カバー70を取り外す際に、図5(b)に示すように、開口部カバー70を、開口部60の中心を回転中心として時計回りに所定角度だけ回転させる操作を要する。
図6に示すように、開口部カバー70は長方形状の板材71を具備している。長方形をなす開口部カバー70の板材71の長辺はX方向に延び、短辺はY方向に延びている。板材71の縦横の寸法は開口部60の縦横の寸法よりも大きく、ケース20の天板21の上面に開口部カバー70の板材71が当接して開口部60を塞ぐことができるようになっている。例えば所定のシール材を介して塞いでもよい。開口部カバー70の板材71の下面中央部には円柱部72が下方に延びるように突設されている。円柱部72の下面中央部には棒材73が突設され、棒材73は下方に延びている。棒材73の先端部は導体よりなり、当該部位が雄型(凸型)の第2のインターロックコネクタ46となっている。
一方、車載電子機器10には、雌型(凹部)の第1のインターロックコネクタ45が、ケース20の開口部60に合わせて配置されている(図5(a)参照)。そして、開口部カバー70の第2のインターロックコネクタ46とケース20の開口部60に設けた第1のインターロックコネクタ45との関係において、図3に示すように開口部カバー70をケース20にねじ止めした状態ではインターロックコネクタ45,46が導通状態となる。また、図6に示すように開口部カバー70をケース20から取り外すと、第1のインターロックコネクタ45と第2のインターロックコネクタ46との接続が解除される(遮断される)。
このように、開口部60を有するケース20に電子機器回路としてのインバータ回路30が収容され、インバータ回路30におけるインターロックコネクタ45,46の一方のインターロックコネクタ45がケース20の開口部60に合わせて配置されている。そして、ケース20の開口部60を塞ぐための開口部カバー70にインターロックコネクタ45,46の他方であるインターロックコネクタ46が設けられ、開口部カバー70をケース20から取り外すとインターロックコネクタ45,46の一方のインターロックコネクタ45と他方のインターロックコネクタ46との接続が解除される。
また、図5(a)に示すように、ケース20の開口部60における両方の長辺の中央部にはそれぞれ突起(キー)61が設けられている。一方、図3に示すように、開口部カバー70の円柱部72の外周面には、突起61と対応する案内溝(キー溝)74が延設されている。
案内溝74は、第1部分74aと、第1部分74aの一端から延びる第2部分74bと、第2部分74bの一端から延びる第3部分74cを有する。第1部分74aは、円柱部72の上端から下方に真っ直ぐ延びている。図3(c)に示すように開口部カバー70をケース20に取り付けて開口部60を開口部カバー70により塞いだ状態においては、案内溝74の第1部分74aの上部に突起61が位置している。即ち、第1部分74aは、インターロックコネクタ45,46が接続された位置から開口部カバー70の取り外し方向(Z方向)に延び、インターロックコネクタ45,46の接続を解除(切断)させるためのものである。
第2部分74bは、第1部分の下端から円柱部72の周方向に沿って延びている。図5(b)に示すように開口部カバー70を回転させる際には、第2部分74bに突起61が位置しており、開口部カバー70を回転させることができることになる。つまり、第2部分74bは、インターロックコネクタ45,46の接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバー70の変位操作(開口部カバー60の回転)方向、即ち、開口部カバー70の回転に伴う突起61の移動方向に延びている。
図3において、第3部分74cは、第2部分74bの先端から下方から延び、下端は開放されている。よって、図5(b)に示すように開口部カバー70を回転させた後において、開口部カバー70を上動させることにより、第3部分74cを通して案内溝74から突起61を抜き取ることができる。
図5(b)に示す開口部カバー70の変位操作量(回転量)は、操作をし終わった時点で開口部60は指が入らない大きさしか開口しない量である。ここで突起61や案内溝74といった構造が開口部60の長手方向中央に配置されているので、長手方向のどちらか一方側に配置した場合に比べて、同じ操作量(回転角)でも、操作し終わった時点での開口部60の大きさをより小さくすることができる。
さらに、開口部カバー70を変位操作するときの回転の際の位置決め機構Mtuを有する。回転の位置決め機構Mtuは、図2に示すように2つの二段ピン80と貫通孔92,93,94,95を有する。
ケース20の天板21における四角形状の開口部60での4つの隅部の内の対角の2つの隅部に対応する部位には二段ピン80が設けられている。二段ピン80は下の大径の円柱部81と、円柱部81の上面中央部から上方に延びる小径の円柱部82からなる。
ケース20の天板21における四角形状の開口部60での4つの隅部の内の残りの2つの隅部に対応する部位には、ねじ孔(雌ねじ)83,84が設けられている。ねじ孔83,84には固定ねじSc1,Sc2を螺入できる。
四角板状の開口部カバー70における4箇所の隅部の内の対角の2箇所においては固定ねじSc1,Sc2が通る貫通孔90,91が設けられている。四角板状の開口部カバー70における4箇所の隅部の内の残りの2箇所においては円形の貫通孔94,95が形成され、円形の貫通孔94,95は二段ピン80の円柱部81の径よりも若干径が大きくなっている。円形の貫通孔94,95から円弧状をなす貫通孔92,93が延設されている。貫通孔92,93は二段ピン80の円柱部82よりも若干径が大きくなっている。そして、開口部カバー70の回転時には、二段ピン80の円柱部82と貫通孔92,93とが係合しつつ案内される。
開口部カバー70をケース20に組み付ける際には、図5(b)の状態にする。即ち、二段ピン80の小径の円柱部82に貫通孔92,93の端部を入れると同時に、突起61を案内溝74の第3部分74cに入れる。そして、開口部カバー70を反時計回りに回転させて、突起61を第2部分74b内で移動させる。最後に図3に示すように二段ピン80の大径の円柱部81に大径の貫通孔94,95を入れて開口部カバー70を下方に移動させて、突起61を第1部分74aに移動させてインターロックコネクタ45,46を接続させ、ケース20の上面に開口部カバー70を当接させる。この状態で固定ねじSc1,Sc2をケース20に螺入する。
次に、作用について説明する。
図3(c)に示す開口部カバー70を用いて開口部60を塞いだ状態から、保守点検や交換等のために開口部カバー70を取り外す際には、次のようする。図3(c)においては、突起61は案内溝74の第1部分74aの上部に位置している。また、固定ねじSc1,Sc2はケース20に螺入されている。
図3(c)に示す開口部カバー70を用いて開口部60を塞いだ状態から、保守点検や交換等のために開口部カバー70を取り外す際には、次のようする。図3(c)においては、突起61は案内溝74の第1部分74aの上部に位置している。また、固定ねじSc1,Sc2はケース20に螺入されている。
まず、開口部カバー70の固定ねじSc1,Sc2を取り外す。そして、図7(a)に示すように、案内溝74の第1部分74aの底面に突起61が当たるまで開口部カバー70を上に引き上げる。このとき、インターロックコネクタ45,46の接続が解除(切断)される。コントローラ50はインターロックコネクタ45,46の接続が解除(切断)されたことを検知すると、スイッチ42を閉じる。すると、平滑コンデンサ41の電荷が放電抵抗43に流れる。
さらに、図7(b)に示すように、開口部カバー70を回転する。このとき、突起61は案内溝74の第2部分74bに沿う。この開口部カバー70の回転操作のための時間が開口部カバー70を取り外すための時間に加わる。そして、開口部カバー70の回転が終了すると、突起61が案内溝74の第3部分74cの入り口に位置する。この回転操作において、図5(b)に示すように、電圧が低下するまで人の手が入るスペースが無い状態を続けることができる。
引き続き、図7(c)に示すように、開口部カバー70を上動する。このとき、突起61は案内溝74の第3部分74cに沿う。その結果、開口部カバー70が外れる。
このように、開口部カバー70を取り外す際の放電時間を確保すべく、開口部カバー70の取り外し時に回転作業が発生するので放電時間を確保して安全確保を図ることができる。
このように、開口部カバー70を取り外す際の放電時間を確保すべく、開口部カバー70の取り外し時に回転作業が発生するので放電時間を確保して安全確保を図ることができる。
詳しくは、例えば5秒あれば平滑コンデンサ41による電源母線Lp,Ln間の電圧(コンデンサ電圧)が放電抵抗43を通して人体に影響の無い電圧まで急速に放電が実施される。即ち、開口部カバー70のインターロックコネクタ45,46の接続を解除して開口部カバー70を取り外すのに例えば5秒の時間を要し、安全性が確保できる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ケース20の開口部60に突起61が設けられるとともに、開口部カバー70に突起61と対応する案内溝74が延設されている。案内溝74は、少なくとも、インターロックコネクタ45,46が接続された位置から開口部カバー70の取り外し方向に延びる第1部分74aと、インターロックコネクタ45,46の接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバー70の変位操作方向に延びる第2部分74bと、突起61の抜き取りのために端が開放された第3部分74cを有する。そして、開口部カバー70を取り外す際には、インターロックコネクタ45,46が接続された状態から案内溝74の第1部分74aを用いて開口部カバー70を取り外し方向に移動させ、第2部分74bを用いて開口部カバー70を変位操作し、第3部分74cを用いて抜き取る。このようにして、開口部カバー70の変位操作(回転操作)が加わることにより開口部60に対し手を入れることができない状態を続けることによって、開口部カバー70を取り外す時に容易に開口部60に手が入るまでの時間を確保することができる(開口部カバー70を取り外す時において放電時間が確保される)。つまり、コンデンサ41(蓄電部)は放電を開始しても直ぐには電圧が降下しないが、コンデンサ41の放電時間と同程度の開口部カバー70の取り外し時間を要する構造とすることにより、コンデンサ電圧の降下時間を確保することができる。
(1)ケース20の開口部60に突起61が設けられるとともに、開口部カバー70に突起61と対応する案内溝74が延設されている。案内溝74は、少なくとも、インターロックコネクタ45,46が接続された位置から開口部カバー70の取り外し方向に延びる第1部分74aと、インターロックコネクタ45,46の接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバー70の変位操作方向に延びる第2部分74bと、突起61の抜き取りのために端が開放された第3部分74cを有する。そして、開口部カバー70を取り外す際には、インターロックコネクタ45,46が接続された状態から案内溝74の第1部分74aを用いて開口部カバー70を取り外し方向に移動させ、第2部分74bを用いて開口部カバー70を変位操作し、第3部分74cを用いて抜き取る。このようにして、開口部カバー70の変位操作(回転操作)が加わることにより開口部60に対し手を入れることができない状態を続けることによって、開口部カバー70を取り外す時に容易に開口部60に手が入るまでの時間を確保することができる(開口部カバー70を取り外す時において放電時間が確保される)。つまり、コンデンサ41(蓄電部)は放電を開始しても直ぐには電圧が降下しないが、コンデンサ41の放電時間と同程度の開口部カバー70の取り外し時間を要する構造とすることにより、コンデンサ電圧の降下時間を確保することができる。
(2)開口部カバー70の変位操作は、開口部カバー70の回転であるので、インターロックコネクタ45,46の接続が解除されてからの時間(放電時間)を稼ぐ上で好ましい。また、変位操作が終わった時点で開口する面積を比較的小さくできる。
(3)開口部カバー70の変位操作量は、操作をし終わった時点で開口部60は指が入らない大きさしか開口しない量であるので、操作途中で指が開口部60に入ることを防止できる。
(4)開口部カバー70を変位操作するときの位置決め機構Mtuを有する。つまり、二段ピン80と貫通孔92,93,94,95を有する。これにより、変位操作時に、開口部カバー70を、回転の位置決め機構Mtuにより位置決めされつつ安定して回転することができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図8に示すように、案内溝75は多段にしてもよい。即ち、Z方向に延びる部分75aと、周方向に延びる部分75bと、Z方向に延びる部分75cと、周方向に延びる部分75dと、Z方向に延びる部分75eからなる。部分75aが、インターロックコネクタが接続された位置から開口部カバーの取り外し方向に延びる第1部分である。部分75cを介して繋がる部分75b,75dがインターロックコネクタの接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバーの変位操作方向に延びる第2部分である。部分75eが突起の抜き取りのために端が開放された第3部分である。このようにして、着脱の際の案内溝(キー溝)における回転・Z方向移動の回数を決める段差数を増やし、より放電時間を確保することができる。
・図8に示すように、案内溝75は多段にしてもよい。即ち、Z方向に延びる部分75aと、周方向に延びる部分75bと、Z方向に延びる部分75cと、周方向に延びる部分75dと、Z方向に延びる部分75eからなる。部分75aが、インターロックコネクタが接続された位置から開口部カバーの取り外し方向に延びる第1部分である。部分75cを介して繋がる部分75b,75dがインターロックコネクタの接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバーの変位操作方向に延びる第2部分である。部分75eが突起の抜き取りのために端が開放された第3部分である。このようにして、着脱の際の案内溝(キー溝)における回転・Z方向移動の回数を決める段差数を増やし、より放電時間を確保することができる。
・図9に示すように二段ピン80の大径の円柱部81に雄ねじが形成され、ナット99を螺入する構成にして4箇所でねじ止めするようにしてもよい。特に、開口部カバー70とケース20との間にシール材が挿入されている場合には4箇所をねじ止めする構成は好ましい。
・開口部カバー70に案内溝74を設けるとともにケース20に突起61を設けたが、案内溝74と突起61とを逆にしてもよい。具体的には、図10に示すように、開口部カバー70の円柱部72に突起100を設けるとともにケース20に案内溝101を設けた構成としてもよい。詳しくは、図10(a),(b)に示すように、開口部カバー70の円柱部72の外周面に突起100が形成され、図10(c),(d)に示すようにケース20の開口部60の内壁には案内溝101が形成されている。案内溝101は、Z方向に延びる第1部分101aと、周方向に延びる第2部分101bと、Z方向に延びる第3部分101cを有する。第1部分101aは、インターロックコネクタが接続された位置から開口部カバーの取り外し方向に延びる。第2部分101bは、インターロックコネクタの接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバーの変位操作方向に延びる。第3部分101cは、突起の抜き取りのために端が開放されている。
・開口部カバー70の変位操作は、横(XまたはY方向)にずらす等の開口部カバー70の直線的な移動であってもよい。具体的には、例えば、図11(a),(b)に示すように、開口部カバー70は断面四角形の角柱部110を有し、角柱部110の側壁に案内溝111が延設されている。案内溝111は、Z方向に延びる第1部分111aと、X方向に延びる第2部分111bと、Z方向に延びる第3部分111cを有する。第1部分111aは、インターロックコネクタが接続された位置から開口部カバーの取り外し方向に延びる。第2部分111bは、インターロックコネクタの接続が解除された状態において取り外し方向に交差する開口部カバーの変位操作方向に延びる。第3部分111cは、突起の抜き取りのために端が開放されている。なお、図11(c),(d)に示すようにケースの開口部60の内壁には突起120が形成されている。直線的な移動であれば、開口部カバーの変位操作が容易になる。
・インバータ装置以外にも、例えば昇圧コンバータ等に適用してもよい。
・インターロックコネクタ45,46は例えば図7(a)で示したように突起61が第1部分74aを取り外し方向へ移動した段階で外れ、開口部カバーの変位操作時に支障の無い様に配置されていればよく、上記実施形態や別例のように回転中心や、例えば図3(a)や図5(a)で示したような突起61同士の間に配置されていなくても良い。また突起は1箇所でも3箇所以上であっても良い。
・インターロックコネクタ45,46は例えば図7(a)で示したように突起61が第1部分74aを取り外し方向へ移動した段階で外れ、開口部カバーの変位操作時に支障の無い様に配置されていればよく、上記実施形態や別例のように回転中心や、例えば図3(a)や図5(a)で示したような突起61同士の間に配置されていなくても良い。また突起は1箇所でも3箇所以上であっても良い。
・取り外し方向はZ方向でなくてもよいし、変位操作方向はXY平面上の方向でなくても良いし、突起の抜き取り方向はZ方向でなくてもよい。
10…車載電子機器、20…ケース、45…インターロックコネクタ、46…インターロックコネクタ、60…開口部、61…突起、70…開口部カバー、74…案内溝、74a…第1部分、74b…第2部分、74c…第3部分、75…案内溝、75a…部分、75b…部分、75c…部分、75d…部分、75e…部分、80…二段ピン、92,93,94,95…貫通孔、100…突起、101…案内溝、101a…第1部分、101b…第2部分、101c…第3部分、111…案内溝、111a…第1部分、111b…第2部分、111c…第3部分、120…突起、Mtu…位置決め機構。
Claims (5)
- 開口部を有するケースに電子機器回路が収容され、電子機器回路におけるインターロックコネクタの一方が前記ケースの開口部に合わせて配置され、前記ケースの開口部を塞ぐための開口部カバーにインターロックコネクタの他方が設けられ、前記開口部カバーを前記ケースから取り外すとインターロックコネクタの一方と他方との接続が解除される車載電子機器において、
前記開口部カバーおよび前記ケースの開口部のうちの一方に突起が設けられるとともに、他方に前記突起と対応する案内溝が延設され、
前記案内溝は、少なくとも、前記インターロックコネクタが接続された位置から前記開口部カバーの取り外し方向に延びる第1部分と、前記インターロックコネクタの接続が解除された状態において前記取り外し方向に交差する前記開口部カバーの変位操作方向に延びる第2部分と、前記突起の抜き取りのために端が開放された第3部分を有することを特徴とする車載電子機器。 - 前記開口部カバーの変位操作は、前記開口部カバーの回転であることを特徴とする請求項1に記載の車載電子機器。
- 前記開口部カバーの変位操作は、前記開口部カバーの直線的な移動であることを特徴とする請求項1に記載の車載電子機器。
- 前記開口部カバーの変位操作量は、操作をし終わった時点で開口部は指が入らない大きさしか開口しない量であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載電子機器。
- 前記開口部カバーを変位操作するときの位置決め機構を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車載電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013050695A JP2014180079A (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | 車載電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013050695A JP2014180079A (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | 車載電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014180079A true JP2014180079A (ja) | 2014-09-25 |
Family
ID=51699459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013050695A Pending JP2014180079A (ja) | 2013-03-13 | 2013-03-13 | 車載電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014180079A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3840554A1 (de) * | 2019-12-19 | 2021-06-23 | Valeo Siemens eAutomotive Germany GmbH | Elektrische einrichtung und anordnung mit einer elektrischen maschine und einer elektrischen einrichtung |
WO2022122244A1 (en) * | 2020-12-10 | 2022-06-16 | Valeo Siemens Eautomotive Germany Gmbh | Inverter, electric drive and vehicle comprising such an inverter |
-
2013
- 2013-03-13 JP JP2013050695A patent/JP2014180079A/ja active Pending
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