JP2014179776A - 無線通信装置、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

無線通信装置、制御方法及び制御プログラム Download PDF

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康隆 飯田
Hiroyuki Inamura
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Abstract

【課題】無線通信システムにおいて、通信品質の劣化を抑制しつつ、高速に指向性アンテナのメインビームの向きを調整する。
【解決手段】実施形態の無線通信装置の移動状態取得部は、自己あるいは通信対象の無線通信装置の移動状態を取得する。指向性制御部は、一の平面に沿って前記指向性アンテナのメインローブの走査範囲を切り替えつつ、通信対象の無線通信との通信を継続するに際し、移動状態に基づいて、走査範囲の切り替え前後における指向性アンテナのメインローブの走査範囲が互いに重なるように走査範囲を設定し、無線通信部は、指向性アンテナを介して無線通信を行う。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、無線通信装置、制御方法及び制御プログラムに関する。
任意の場所においてデータ通信を行うために、ケーブルを敷設することなく通信手段を確保でき、全方向に電波が送受信可能な、無指向性アンテナを用いた無線通信システムがある。このようなシステムは、システムのカバーエリア内に固定設置された無線局とカバーエリア内を移動する無線端末で構成される。しかし、無線局と無線端末間の距離が長くなると、距離減衰が増大するため受信電力が低下し、状況によっては通信ができなくなるという問題がある。
このため、無線局と無線端末間の利得を増大させることで伝送速度の向上や通信距離の拡大が可能な、指向性アンテナを用いた無線通信システムがある。このようなシステムでは、電波の送受信可能な方向が制限されるため、ビームがお互いに向き合っていない場合、電波の送受信ができず、通信ができないという問題がある。そのため、常にビームをお互いに向き合わせ最適な通信状態を保つ調整作業が必須である。
これらに基づき、調整作業の手間を軽減するために、指向性アンテナのビームの向きを自律的に調整する指向性制御方式が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許第4322723号公報 特許第4029167号公報 特許第3358921号公報
ところで、従来技術においては、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)あるいはS/N比(SNR:Signal to Noise Ratio)が劣化したことを検出し、ビームの向きを走査して、受信信号強度あるいはS/N比が向上するビームの向きを探索していた。
しかしながら、指向性アンテナのビームの向きの走査中は、より受信信号強度あるいはS/N比が劣化する方向も探索するため、通信品質が劣化する恐れがあった。
特に移動する無線端末においては、受信信号強度あるいはS/N比の劣化が頻繁に発生するため、通信品質が著しく劣化してしまう虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、指向性アンテナのメインビームの向きを自律的に調整する無線通信システムにおいて、通信品質の劣化を抑制しつつ、高速に指向性アンテナのメインビームの向きを調整可能な指向性制御技術を提供することを目的としている。
実施形態の無線通信装置の移動状態取得部は、自己あるいは通信対象の無線通信装置の移動状態を取得する。
指向性制御部は、一の平面に沿って前記指向性アンテナのメインローブの走査範囲を切り替えつつ、通信対象の無線通信との通信を継続するに際し、移動状態に基づいて、走査範囲の切り替え前後における指向性アンテナのメインローブの走査範囲が互いに重なるように走査範囲を設定し、無線通信部は、指向性アンテナを介して無線通信を行う。
図1は、第1実施形態の通信システムの概要構成説明図である。 図2は、第1実施形態の無線局及び移動無線端末装置の概要構成ブロック図である。 図3は、第1実施形態の移動無線端末装置のシーケンスフローチャートである。 図4は、ビーム走査範囲の推定方法の一例の説明図である。 図5は、重複ビーム走査範囲の設定の説明図である。 図6は、受信状態の時間的変化の計算結果の一例の説明図である。 図7は、第2実施形態の無線局及び移動無線端末装置の概要構成ブロック図である。 図8は、第2実施形態の移動無線端末装置のシーケンスフローチャートである。
次に実施形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態の通信システムの概要構成説明図である。
無線通信システム10は、無線局11と、無線局11との間で無線通信を行う複数(図1では、3台)の移動無線端末装置12−1〜12−3と、を備えている。
この場合において、無線局11が設置されている場所と、移動無線端末装置12−1〜12−3の移動可能場所とは、高さの差(たとえば、標高差)が存在する場合でもかまわないが、無線局11と移動無線端末装置12−1〜12−3とは、電波的に互いに見通せる位置に位置しているものとする。
図2は、第1実施形態の無線局及び移動無線端末装置の概要構成ブロック図である。
ここで、移動無線端末装置12−1〜12−3は、同様の構成であるので、図2においては、移動無線端末装置12−1について説明する。
無線局11は、無線通信を行う無線機21と、指向性アンテナ22と、を備えている。
一方、移動無線端末装置12−1は、無線通信を行う無線機31と、指向性を可変可能な指向性アンテナ32と、指向性アンテナ32の指向性制御を行う指向性制御部33と、移動無線端末装置12-1の無線局11に対する相対的な移動状態を取得する移動状態取得部34と、移動状態取得部34により取得された相対的な移動状態の情報に基づいて、次に設定される可能性が高いビーム走査範囲(ビーム角度範囲)を推定するビーム角度推定部35と、無線機31の受信状態を指向性アンテナ32のメインビームの向きに対応づけて取得する受信状態取得部36と、受信状態取得部36が取得した受信状態の情報に基づいて、次に設定すべきビーム走査範囲(ビーム角度範囲)を判定する指向性判定部37と、を備えている。
この場合において、次に設定される可能性が高いビーム走査範囲は、現在のビーム走査範囲が設定されている一の平面(以下説明では、水平面)に対し、同じ平面に沿って設定される。換言すれば、ビームの走査時にビームの中心軸(ビームの向きに相当)が同一の平面上を動くように現在のビーム走査範囲に対し、次に設定される可能性が高いビーム走査範囲が設定されるようにしている。
次に実施形態の移動無線端末装置の動作について説明する。
図3は、移動無線端末装置のシーケンスフローチャートである。
ここで、移動無線端末装置12−1は、現在、第1ビーム走査範囲BA1(図2参照)を用いて無線局11と通信を行っているものとする。
まず、指向性判定部37は、指向性制御を開始することを移動状態取得部34に通知する(ステップS11)。
この通知を受けた移動状態取得部34は、移動無線端末装置12−1の移動状態を取得する(ステップS12)。
ここで、取得する移動状態としては、例えば、GPSにより位置情報を取得し、その履歴から移動方向、移動速度等を移動状態として取得する。
また、GPSに代えて、3軸加速度センサにより3軸方向の加速度をそれぞれ検出し、それぞれの加速度を時間で積分して速度を算出し、さらに得られた速度(移動速度)を時間で積分して移動距離を算出し、検出した加速度の向きに応じて、算出した移動速度、移動方向等を移動状態として取得してもよい。
また、図2に示したように、移動無線端末装置12−1の移動範囲にゲート装置40を適当な距離間隔を置いて複数設置し、設置位置に関する情報を設置位置の近傍に位置する移動無線端末装置に対し、無線により送信可能とする。
これにより、移動無線端末装置12−1は、複数のゲート装置40とのそれぞれの通信状態(たとえば、RSSI)の変化に基づいて、自己の現在位置、移動方向等を移動状態として取得すればよい。
次に、移動状態取得部34は、取得した移動状態をビーム角度推定部35に出力する(ステップS13)。
これにより、ビーム角度推定部35は、入力された移動状態(移動速度、移動方向)に基づいて、次に選択される可能性の高い、すなわち、次に設定すべきビーム走査範囲(ビーム角度範囲)を推定する(ステップS14)。
図4は、ビーム走査範囲の推定方法の一例の説明図である。
ビーム走査範囲の推定方法としては、例えば、現在のビーム走査範囲と同じ一つの平面に沿って設定可能なビーム走査範囲であって、移動方向と逆方向、すなわち、無線局11がより存在する可能性が高い方向に通信範囲が広いビーム走査範囲(ビーム角度範囲)を推定するようにすればよい。
より具体的には、図4に示すように、移動無線端末装置12−1が移動すると、無線局11は相対的に移動無線端末装置12−1の移動方向と逆方向に移動する。したがって、次に選択すべきビーム走査範囲(ビーム角度範囲)は移動方向と逆方向である可能性が高い。よって、移動方向と逆方向へ第2ビーム走査範囲BA2を設定する。このとき、元のビーム走査範囲である第1ビーム走査範囲BA1に対応する通信範囲と第2ビーム走査範囲BA2に対応する通信範囲が一部重複して、重複ビーム走査範囲BA0が存在するように設定する。
これは、現在設定されている第1ビーム走査範囲BA1と、次に設定される第2ビーム走査範囲BA2とが、全く重なり合わない場合には、現在の受信状態と全く異なる状況となり、全く受信が行えないような状況に陥る可能性があるからである。
これに対し第2ビーム走査範囲BA2の設定に際し、第1ビーム走査範囲BA1と一部が重複するように設定することにより、急激に受信状態が劣化するのを避けることが可能となる。
そして、推定されるビーム走査範囲である第2ビーム走査範囲BA2は、無線局11がより存在する可能性が高い方向に設定され、現在設定されているビーム走査範囲である第1ビーム走査範囲BA1と一部が重複(重複ビーム走査範囲BA0)するように決定される(ステップS15)。
ここで、重複ビーム走査範囲BA0の設定について説明する。
図5は、重複ビーム走査範囲の設定の説明図である。
ここで、移動無線端末装置12−1の移動速度をV[m/s]とし、指向性アンテナ32の半値全幅をθ(deg)とする。
移動速度Vあるいは半値全幅θと、重複ビーム走査範囲BA0の角度Ψ[deg]との関係は、次のようなものとなる。
(1)移動速度Vが大きくなると、角度Ψを大きくする必要がある。
(2)半値全幅θが小さくなると、角度Ψを大きくする必要がある。
従って、例えば、移動速度Vに応じて段階的に、しきい値Vth1、Vth2を設け(Vth1<Vth2)、V<Vth1ならば、角度Ψ=θ/4、Vth1≦V<Vth2ならば角度Ψ=θ/3、Vth2<Vならば、角度Ψ=θ/2のように重複ビーム走査範囲BA0の角度Ψを設定すればよい。
また、図4に示すように、移動無線端末装置12−1と無線局11との間の距離L[m]を、取得する機能を移動無線端末装置12−1に設けられるのであれば、第1ビーム走査範囲BA1あるいは第2ビーム走査範囲BA2のいずれかにおいて、無線局11がビーム走査範囲を外れてしまうのを防止するために、距離Lが小さくなった場合には、角度Ψを大きく設定するのが好ましい。
次に、ビーム角度推定部35は、決定した第2ビーム走査範囲BA2を指向性制御部33に通知するために出力する(ステップS16)。
これにより指向性制御部33は、入力された第2ビーム走査範囲BA2を指向性アンテナ32を制御するための制御信号に変換し指向性アンテナ32に出力する(ステップS17)。
また、ビーム角度推定部35は、第2ビーム走査範囲BA2を出力した後に、受信状態取得部36に対し、受信状態の取得を開始するよう通知する(ステップS18)。
そして、ビーム角度推定部35から受信状態の取得の開始の通知を受けた受信状態取得部36は、無線機31に対し、受信状態を出力するよう要求する(ステップS19)。
これに伴い、無線機31は、RSSI、S/N比等の受信状態信号を受信状態取得部36に出力する(ステップS20)。
受信状態信号が入力された受信状態取得部36は、受信状態(通信品質)の時間的変化を計算する(ステップS21)。
図6は、受信状態の時間的変化の計算結果の一例の説明図である。
そして、上述したように、推定されるビーム走査範囲である第2ビーム走査範囲BA2は、無線局11がより存在する可能性が高い方向に設定されるとともに、現在設定されているビーム走査範囲である第1ビーム走査範囲BA1と一部が重複するように決定されているので、図6示すように、受信状態(通信品質)は、第1ビーム走査範囲BA1及び第2ビーム走査範囲BA2のいずれか通信状態の良い方でビーム走査を行った場合には、通信品質レベルが常に所定のしきい値通信品質レベルTH以上に維持されるのである。
続いて受信状態取得部36により計算された受信状態(通信品質)の時間的変化は、指向性判定部37に出力される(ステップS22)。
そして、指向性判定部37により第1ビーム走査範囲BA1と第2ビーム走査範囲BA2との間で受信状態が比較される(ステップS23)。
ステップS23の比較の結果、指向性判定部37は、第1ビーム走査範囲BA1及び第2ビーム走査範囲BA2のうち、より受信状態がより良いビーム走査範囲を決定し(ステップS24)、当該決定したビーム走査範囲(第1ビーム走査範囲BA1又は第2ビーム走査範囲BA2のいずれか一方)を指向性制御部33に通知する(ステップS25)。
この結果、指向性制御部33は、指向性判定部37により通知されたビーム走査範囲が、第1ビーム走査範囲BA1である場合には、指向性アンテナ32において、現在のビーム走査範囲を変更する必要が無いので、指向性制御部33は、そのままの状態を維持するか、あるいは、第1ビーム走査範囲BA1に相当する制御信号を指向性アンテナ32に出力し、1サイクルの処理を終了する。
一方、指向性判定部37により通知されたビーム走査範囲が、第2ビーム走査範囲BA2である場合には、指向性アンテナ32においてビーム走査範囲を変更する必要があるので、指向性制御部33は、第2ビーム走査範囲BA2に相当する制御信号を指向性アンテナ32に出力し、指向性アンテナ32のビーム走査範囲を第2ビーム走査範囲BA2に変更して、1サイクルの処理を終了する。これにより、設定された第2ビーム走査範囲BA2は、次回の指向性判定部37により、指向性制御を開始することを移動状態取得部34に通知(ステップS27)に際しては、新たに設定された第2ビーム走査範囲BA2が次回の第1ビーム走査範囲BA1として扱われることとなる。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、通信状態が劣化する方向への通信状態判別のためのビーム走査(探索)を抑制し、通信品質を劣化させることなくビーム走査範囲(ビーム角度範囲)を制御することが可能になる。
したがって、移動無線端末装置12−1〜12−3のそれぞれにおいて、確実に無線局11を捕捉して通信を最適な状態で実行できる。
以上の説明においては、一の平面を水平面とし、この水平面(平面)に沿ってビーム走査範囲を設定していたが、これに限定されるものではなく、水平面に垂直な一の平面に沿った垂直方向のビーム走査範囲等、現在設定されているビーム走査範囲と、次に設定される可能性が高いビーム走査範囲と、が同じ一の平面に沿ったものであれば、どのように設定することも可能である。
[2]第2実施形態
上記第1実施形態は、移動無線端末装置の通信相手の無線局が一つの場合のものであったが、本第2実施形態は、移動無線端末装置の通信相手の無線局が複数存在する場合の実施形態である。
図7は、第2実施形態の無線局及び移動無線端末装置の概要構成ブロック図である。
図7において、図2の第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図7において、図2と異なる点は、無線局11A、11Bの二つが存在し、各無線局11Aが、それぞれを固有に識別可能な識別番号を発生する識別番号発生部23を備えている点と、移動無線端末装置12−1Aが識別番号発生部23により発生された識別番号を判定する識別番号判定部38を備えている点である。
次に第2実施形態の動作を説明する。
図8は、第2実施形態の移動無線端末装置のシーケンスフローチャートである。
本第2実施形態において、ステップS11〜ステップS20の処理については、第1実施形態と同様であるので、以下においては、ステップS20以降の処理について説明する。
ステップS11〜ステップS19の処理が完了し、無線機31からRSSI、S/N比等の受信状態信号が受信状態取得部36に出力されると(ステップS20)、受信状態取得部36は、入力された受信状態信号をそのまま識別番号判定部38に出力する(ステップS31)。
これにより、識別番号判定部38は、入力された受信状態信号から無線局11A及び無線局11Bの識別番号を抽出し、受信状態取得部36へ出力する(ステップS32)。
受信状態信号及び無線局11の識別番号が入力された受信状態取得部36は、受信状態(通信品質)の時間的変化を計算する(ステップS33)。
受信状態取得部36は、計算した受信状態変化量を指向性判定部37に出力する(ステップS34)。
指向性判定部37は、第1ビーム走査範囲BA1、第2ビーム走査範囲BA2及び識別番号を考慮して、無線局11A、11B毎の受信状態変化量を比較する(S35)。
ステップS35の比較の結果、指向性判定部37は、受信状態の良いビーム走査範囲(通信範囲)を有する無線局の識別番号を決定する(ステップS36)。ここで、受信状態の比較、ビーム走査範囲及び無線局決定は、例えば、受信電力の変動が少ないビーム走査範囲及び無線局(通信範囲)を選べばよい。あるいは、単位時間当たりの誤り率が低いビーム走査範囲及び無線局(通信範囲)を選べばよい。
指向性判定部37は、受信状態の良いビーム走査範囲(通信範囲)を有する無線局を決定すると、対応するビーム走査範囲を次回の第一ビーム走査範囲として、指向性制御部33に通知する(ステップS37)。
この結果、指向性制御部33は、指向性判定部37により通知された次回以降の第1ビーム走査範囲BA1に相当する制御信号を指向性アンテナ32に出力し(ステップS38)、1サイクルの処理を終了する。
これにより、設定された第1ビーム走査範囲BA1は、次回の指向性判定部37により、指向性制御を開始することを移動状態取得部34に通知(ステップS39)に際しては、新たに設定された第1ビーム走査範囲BA1が用いられることとなる。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、第1ビーム走査範囲(通信範囲)BA1に対し、移動無線端末装置の移動方向と逆方向に一部重複させた第2ビーム走査範囲(通信範囲)BA2を設ける。ビーム走査範囲(ビーム角度範囲)の制御においては、この第2ビーム走査範囲への切り替える可能性が高いため、(メイン)ビームの方向が大きく外れ通信品質が劣化する方向は探索する必要がない。
また重複したビーム走査範囲(通信範囲)BA0では、第1ビーム走査範囲(通信範囲)BA1、第2ビーム走査範囲(通信範囲)BA2のいずれにおいても一定以上の通信品質が得られる。さらに、無線局11A、11Bの識別番号を判定するようにしたので、通信品質の高い無線局を選択することが可能となる。これにより、複数の無線局が存在する場合においても、ビーム走査範囲の切り替え時の通信品質の劣化を防ぐことができる。
以上の第2実施形態の説明においても、一の平面を水平面とし、この水平面(平面)に沿ってビーム走査範囲を設定していたが、これに限定されるものではなく、水平面に垂直な一の平面に沿った垂直方向のビーム走査範囲等、現在設定されているビーム走査範囲と、次に設定される可能性が高いビーム走査範囲と、が同じ一の平面に沿ったものであれば、どのように設定することも可能である。
[3]実施形態の変形例
[3.1]第1変形例
以上の説明においては、移動無線端末装置のアンテナが1本の場合について説明したが、指向性可変アンテナを2本用い、一方の指向性可変アンテナを第1ビーム走査範囲BA1設定用とし、他方の指向性アンテナを第2ビーム走査範囲BA2設定用とすることも可能である。
この構成によれば、より一層高速に処理が可能である。
さらには、3本以上の指向性可変アンテナを用い、順次切り替えて用いるようにすることも可能である。
[3.2]第2変形例
以上の説明においては、第1ビーム走査範囲BA1及び第2ビーム走査範囲BA2において、同一の周波数を用いる構成としていたが、無線局11側で異なる周波数に対応可能な構成とし、異なる周波数をそれぞれを用いるように構成することも可能である。
これにより、反射波等の影響を受けずに、第1ビーム走査範囲BA1と第2ビーム走査範囲BA2とを容易に識別でき、より確実に最適なビーム走査範囲を設定することが可能となる。
[3.3]第3変形例
以上の説明では、第1ビーム走査範囲BA1及び第2ビーム走査範囲BA2において用いる電波の特性については述べなかったが、無線局11側で異なる偏波方向に対応可能な構成とし、用いる電波の偏波方向を第1ビーム走査範囲BA1と第2ビーム走査範囲BA2とで異ならせるようにすることも可能である。
これにより、反射波等の影響を受けずに、第1ビーム走査範囲BA1と第2ビーム走査範囲BA2とを容易に識別でき、より確実に最適なビーム走査範囲を設定することが可能となる。
[3.4]第4変形例
以上の説明では、無線局11(無線局11A、11B)と、移動無線端末装置12−1〜12−3と、の間でやりとりするデータフォーマットについては詳しく述べなかったが、第1ビーム走査範囲BA1あるいは第2ビーム走査範囲BA2において用いるデータフォーマットをそれぞれ異なるようにしてもよい。これによりデータフォーマットを見るだけで、第1ビーム走査範囲BA1で用いられているデータであるか、第2ビーム走査範囲BA2で用いられているデータであるかを容易に識別でき、反射波等の影響を受けずに、第1ビーム走査範囲BA1と第2ビーム走査範囲BA2とを容易に識別でき、より確実に最適なビーム走査範囲を設定することが可能となる。
[3.5]第5変形例
以上の説明においては、移動無線端末装置がビーム向きの走査範囲を設定する場合について説明したが、無線通信装置として機能する無線局がビーム向きの走査範囲を設定するように構成することも可能である。
[3.6]第6変形例
本実施形態の無線通信装置で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
[3.7]第7変形例
また、本実施形態の無線通信装置で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の無線通信装置で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
[3.8]第8変形例
また、本実施形態の無線通信装置の制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 無線通信システム
11、11A、11B 無線局
12−1〜12−3 移動無線端末装置
21 無線機
22 指向性アンテナ
23 識別番号発生部
31 無線機
32 指向性アンテナ
33 移動状態取得部
33 指向性制御部
34 移動状態取得部
35 ビーム角度推定部
36 受信状態取得部
37 指向性判定部
38 識別番号判定部
40 ゲート装置
BA0 重複ビーム走査範囲
BA1 第1ビーム走査範囲
BA2 第2ビーム走査範囲

Claims (8)

  1. 指向性アンテナを介して無線通信を行う無線通信部と、
    自己あるいは通信対象の無線通信装置の移動状態を取得する移動状態取得部と、
    一の平面に沿って前記指向性アンテナのメインローブの走査範囲を切り替えつつ、前記通信対象の無線通信との通信を継続するに際し、前記移動状態に基づいて、前記走査範囲の切り替え前後における指向性アンテナのメインローブの走査範囲が互いに重なるように前記走査範囲を設定する指向性制御部と、
    備えた無線通信装置。
  2. 前記指向性アンテナとしての一の指向性可変アンテナを備え、
    前記指向性制御部は、前記指向性可変アンテナにおける指向性変更前と指向性変更後の前記指向性可変アンテナのメインローブの走査範囲が互いに重なるように前記走査範囲を設定する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記指向性アンテナとしての複数の指向性アンテナを備え、
    前記指向性制御部は、前記走査範囲が隣接する二つの指向性アンテナのメインローブの走査範囲が互いに重なるように設定する、
    請求項1記載の無線通信装置。
  4. 前記複数の指向性アンテナは、それぞれ指向性可変アンテナとして構成されている、
    請求項3記載の無線通信装置。
  5. 前記移動状態取得部は、自己あるいは通信対象の無線通信装置のうち、いずれか移動している装置の位置及び移動方向を前記移動状態として取得する、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の無線通信装置。
  6. 前記移動状態取得部は、前記位置情報の履歴に基づいて前記移動方向を取得する、
    請求項5記載の無線通信装置。
  7. 指向性アンテナと、前記指向性アンテナを介して無線通信を行う無線通信部と、を備えた無線通信装置で実行される制御方法であって、
    自己あるいは通信対象の無線通信装置の移動状態を取得する移動状態取得過程と、
    一の平面に沿って前記指向性アンテナのメインローブの走査範囲を切り替えつつ、前記通信対象の無線通信との通信を継続するに際し、前記移動状態に基づいて、前記走査範囲の切り替え前後における指向性アンテナのメインローブの走査範囲が互いに重なるように前記走査範囲を設定する指向性制御過程と、
    指向性アンテナを介して無線通信を行う無線通信過程と、
    を備えた制御方法。
  8. 指向性アンテナと、前記指向性アンテナを介して無線通信を行う無線通信部と、を備えた無線通信装置をコンピュータにより制御する制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    自己あるいは通信対象の無線通信装置の移動状態を取得する移動状態取得手段と、
    一の平面に沿って前記指向性アンテナのメインローブの走査範囲を切り替えつつ、前記通信対象の無線通信との通信を継続するに際し、前記移動状態に基づいて、前記走査範囲の切り替え前後における指向性アンテナのメインローブの水平方向の走査範囲が互いに重なるように前記走査範囲を設定する指向性制御手段と、
    指向性アンテナを介して無線通信を行う無線通信手段と、
    して機能させる制御プログラム。
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