JP2014178942A - 車載端末、ステアリング装置、これらを含む操作システムおよび操作方法 - Google Patents

車載端末、ステアリング装置、これらを含む操作システムおよび操作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画面の遠隔操作を簡易にする技術を提供する。
【解決手段】ハンドル円弧の中心点115を通る水平線113がハンドル円弧と交わる左右交点近傍に、横方向に回転する左リング111および右リング112を左右対称に設置し、左リング111の回転方向に合わせて、車載端末101内のフォーカス枠103が、左右分割画面の所望の側に移動、ないし分割画面の片方を全画面表示化させたものに移動し、右リング112の回転方向および回転量に合わせて、フォーカスが当たっている画面内の地図の縮尺を大小に変化させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、操作技術に関し、特に画面の表示に対する操作に関した車載端末、ステアリング装置、これらを含む操作システムおよび操作方法に関する。
従来のステアリングスイッチ装置として、車両のステアリングホイールを回転させたときに、ユーザが違和感を抱いたり、操作性が悪くなったりすることを防止するために、ステアリングホイールに回動操作可能に設けられた円柱状の操作部材を備えると共に、この操作部材の回動を抑止する回動抑止装置を備えたものであって、ステアリングホイールが回転操作されたときに、操作部材の回動を抑止するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−57374号公報
しかしながら近年では、複数の表示画面が左右に並べられて情報を表示する場合が多くなっており、特許文献1のような先行例では、どちらの画面の操作をするかを選択する手段やその使い勝手が十分に考慮されていない構成となっており、運転中に素早く、直観的に所望の側の画面表示を操作しづらい。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、画面の遠隔操作を簡易にする技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の操作システムは、円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置と、複数の分割画面が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの分割画面にフォーカスを当てる車載端末とを備える。車載端末は、(1)ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在位置から左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させ、(2)他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、画面の遠隔操作を簡易にできる。
本発明の実施例1に係わる車載端末画面の遠隔操作システムの外観図である。 図1の遠隔操作システムにより車載端末画面が切り替わる様子を示す図である。 図1の遠隔操作システムにより画面の表示縮尺が変化する様子を示す図である。 本発明の実施例1に係わる車載端末画面の遠隔操作システムの構成図である。 図5(a)−(b)は、図1の遠隔操作システムにおける操作リングの構成例を示す図である。 図1の遠隔操作システムにおける操作リングの別の構成例を示す図である。 図1の遠隔操作システムにおいて操作リングを回した際の処理手順を示すフローチャートである。 図7における画面フォーカス切り替え処理の詳細を示すフローチャートである。 図7における地図の縮尺変更処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係わる車載端末画面の遠隔操作システムの変形例の外観図である。 本発明の実施例2に係わる車載端末画面の遠隔操作システムの外観図である。 図11の遠隔操作システムにより車載端末画面が切り替わる様子を示す図である。 図13(a)−(c)は、図11の遠隔操作システムにより設定量の調整が行われる様子を示す図である。 本発明の実施例2に係わる車載端末画面の遠隔操作システムの構成図である。 図11の遠隔操作システムにおいて操作リングを回した際、およびOKボタンを押下した際の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係わる遠隔操作システムを用いて実装した車載端末画面の遷移の様子を示す図である。 本発明の実施例2に係わる遠隔操作システムをヘッドアップディスプレイシステムに適応した際の一例を示す模式図である。
(実施例1)
本発明に係わる遠隔操作システムについて、図面を用いて以下に説明する。図1は、ナビゲーション画面を表示中の車載端末を含む、本発明の実施例1に係わるシステム全体の外観を示したものである。車載端末101には、画面が左右ふたつに分割されたウィンドウが表示されており、現時点では左側ウィンドウに狭域(詳細)地図、右側ウィンドウに広域地図が同時表示されているものとする。車載端末101のモニタは、複数の分割画面が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの分割画面にフォーカスが当てられている。ここでは、左側ウィンドウ102にフォーカスが当たっており、フォーカス枠103で囲まれているものとする。また表示中の地図内で、自車の位置は自車マーカ104で表現されている。また、ステアリング装置であるハンドル110は直進状態で水平のポジションにあると仮定する。このときハンドル110の円弧の中心点115を通り、かつハンドル110の円弧を含む平面上に、水平線113、および鉛直線114を引いた際に、水平線113がハンドル円弧と交わる左右の交点の近傍に、人の指幅程度の大きさの左リング111および右リング112が左右対称に設置される。
これらふたつのリングは、鉛直線114とほぼ平行な線を中心軸として、ハンドル円弧上で回転する構造となっている。左右のリングがこの位置にあることで、運転者に対して「ハンドルが水平なときにリングを回せばよい」ことを直観的に認識させることができる。ここで左右のリングの設置場所は、運転者が体感的に「回転軸が鉛直線114とほぼ平行」と知覚できる左右対称な位置であればよく、厳密に並行に設置する必要はない。車両の設計上、ふたつのリングの設置場所として、不都合のない個所が選ばれる。また、左右のリングを回転すると、カチカチとクリック感を伴う方が操作量の大小のフィードバックをユーザに与える方が好ましい。例えば1回のクリック感(1ノッチ)ごとに車載端末101の画面の遷移状態を定義しておくと、運転中に車載端末101の画面を凝視しなくても、表示内容が変化することを直観的に運転者に想起させることができる。
図2は、ハンドル110の円弧上のリングを回転するにより、車載端末上の画面表示および画面のフォーカスが切り替わる様子を概念的に示す図である。図2に示した例では、左リング111を左手で時計回りに回すと、画面のフォーカスが左方向に切り替わり、反時計回りに回すと画面のフォーカスは右方向に切り替わる。例えば今画面のフォーカスが二画面表示状態の右側ウィンドウ203に当たっていると仮定すると、左リング111を時計回りに1ノッチだけ回すと左側ウィンドウ202にフォーカスが移動し、こののち左リング111を反時計回りに1ノッチ回す(戻す)と右側ウィンドウ203にフォーカスが移動する(戻る)。また右側ウィンドウ203にフォーカスが当たっているときに、左リング111を反時計回りに1ノッチ回すと、右側ウィンドウが全画面表示となった204の表示に遷移する。しかし、さらに左リング111を反時計回りに1ノッチ回しても、全画面表示204の状態のままである。左リング111を時計回りに1ノッチ回す(戻す)と、二画面表示になって右側ウィンドウ203にフォーカスが当たった状態に遷移する(戻る)。このようにリングを回す手首の左右方向への動かし方が、画面のフォーカスの左右への動きと概念的に合致しているので、画面の変化を運転者に直観的に想起させることができる。
図3は、ハンドル110の円弧上のリングを回転することにより、フォーカスが当たったウィンドウの表示内容の縮尺率が変化する様子を概念的に示す図である。図3に示した例では、右リング112を右手で時計回りに回すと、地図が広域図(縮小率が増す)に切り替わり、反時計回りに回すと地図が詳細図(拡大率が増す)に切り替わる。例えば今画面のフォーカスが二画面表示状態の左側ウィンドウ303に当たっていると仮定すると、右リング112を時計回りに1ノッチだけ回すと広域図302に縮尺率が変わる。ただし最近は、地図の縮尺率の変更を稠密(連続的)に行える技術も一般的に利用されており、必ずしも1ノッチごとに離散的に縮尺率を切り替える必要はない。システムの性能や地図データ保存量の制限に合わせて設計することが可能である。このようにリングを回す行為は、AV機器のボリューム調整と似た感覚を想起させるものであり、素早い操作が可能なうえ操作結果を運転者に直観的に理解させることができる。また、左リング111でフォーカス移動、右リング112で操作量微調整、と役割を明確に分けることで、単純かつ首尾一貫した操作体系を運転者に提供することができ、運転中の操作の安全性向上に寄与できる。
図4は、本発明の実施例1に係わるシステム全体の構成を示す図で、車載端末410においてはナビゲーションアプリケーション412を起動中であるとする。車載端末410は、回転量入力インターフェース411、フォーカス制御手段413、拡縮制御手段414、描画手段415、地図データベース416、メモリ417、表示制御手段418を含む。左リング111、右リング112は運転者によるリング回転量を検出するリング回転検出手段401に接続される。
フォーカス制御手段413は、ハンドル110に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在位置から左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させる。また、フォーカス制御手段413は、複数の分割画面の左端にフォーカスが当たっているときに、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに左に移動するように回された際に、左端に表示されていたコンテンツを全画面で表示するモードに切り替えて、全画面にフォーカスを当てる。さらに、フォーカス制御手段413は、分割画面の右端にフォーカスが当たっているときに、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに右に移動するように回した際に、右端に表示されていたコンテンツの内容を全画面で表示するモードに切り替えて、全画面にフォーカスを当てる。これらは図2に示した通りである。
拡縮制御手段414は、他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させる。これは図3に示した通りである。なお、表示制御手段418においてフォーカスが当たっている分割画面に表示されているコンテンツは、ナビゲーションシステムの地図である。
本システムは「ハンドルが水平なときにリングを回す」ことを前提としており、運転中の右折または左折でハンドル操舵をした際に、偶然手が触れてリングが回っても、回転量検出を無視することで不要な画面表示の乱れを防ぐ仕組みが含まれている。ただし、路肩に車両を停止している場合などは、舵角が直進方向でなくても画面切り替えができた方が運転者にとって利便性が高い。このような視点を鑑みて本システムでは、右左折検出手段403、走行検出手段404を含んでいる。リング回転検出手段401、右左折検出手段403、走行検出手段404のそれぞれからの出力信号は不正入力判定手段402に入力され、リングを回してもよいと判断されたときにのみリングの回転量のデータを車載端末410の回転量入力インターフェース411に送付する。右左折検出手段403は、車両右左折のためのハンドル110の操作を検出する。走行検出手段404は、車両の走行や停止状態を検出する。不正入力判定手段402は、右左折検出手段403あるいは走行検出手段404の検出結果によって直進走行中、または停車中の場合以外、ステアリング装置に具備されたふたつのリング操作による入力を無視する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ハードウエアとソフトウエアの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図5(a)−(b)は、左リング111、右リング112を機械的に回転可能なリングで構成した場合の内部構造、および回転量検出方法の一例を示した図である。図5(a)は磁性体円盤と回転ポテンショメータを用いる例、図5(b)はグレースケール模様の円盤と反射型フォトインタラプタを用いる例を示しているが、回転量検出デバイスは多種多様に存在しているので、性能や耐久性に応じて最適なものを選択できることは言うまでもない。図5(a)−(b)の例ともにリング501、510は、ハンドル軸503、512のまわりを機械的に回転する構造となっている。ハンドル軸503、512には、回転した際にクリック感を与えるための溝が等間隔に切ってあり、抑えバネ502、511が溝を通過することで運転者に触覚フィードバックを与えることができる。なおクリック感の生成においても多種多様な方法があるので、性能や耐久性に応じて最適なものを選択できることは言うまでもない。
図5(a)の例ではリングに磁性体円盤504が固定されており、リング501とともに回転する。またハンドル内にて、磁性体円盤504に触れない程度の近傍に回転ポテンショメータ505、507が中心角90°となるように固定されており、リング501を回すと回転角に応じて回転ポテンショメータ505は波形506、回転ポテンショメータ507は波形508に示すような出力を行う。ふたつの波形の位相差により、リングの回転角を一意に特定することができる。図5(b)の例ではリングにグレースケール模様の円盤513が固定されており、リング501とともに回転する。グレースケール模様は円盤の直径の片端が白、他端が黒となるように塗装する。またハンドル内にて、円盤513に触れない程度の近傍に反射型フォトインタラプタ514、515が中心角90°となるように固定されており、リング510を回すと回転角に応じて反射型フォトインタラプタ514は波形516、反射型フォトインタラプタ515は波形517に示すような出力を行う。ふたつの波形の位相差により、リングの回転角を一意に特定することができる。
図6は、左リング111、右リング112を機械的には回転しない電子式で構成した場合の内部構造、および回転量検出方法の一例を示した図である。すなわちハンドル軸603の周上に、ハプティック電子素子602、タッチセンサー601を巻き付けたものである。タッチセンサー601は、手が接触した位置を直接検出することができる。センサーで手の動きを検出すると、動き量に応じてハプティック電子素子602が振動し、運転者に触覚フィードバックを与えることができる。振動によりあたかも機械的にリングを回しているかのような錯覚を起こさせることが可能である。物理的に回転する部品がないので摩耗がなく、リングの耐久性向上が期待できる。
次に図4と図7を用い、実施例1の遠隔操作システムでハンドル上のリングを回した際のシステム全体の処理手順を説明する。運転者が車両に搭乗し、ステップS701に示すように車載端末でナビゲーションアプリケーションを起動したと仮定する。この後、本システムはステップS709のように次のイベントが発生するのを待つ状態に至る。何らかのイベントが発生するとステップS702のようにこれを検知する。そのイベントが運転者によるリングの1ノッチ回転かどうか(リング回転検出手段401からの出力検出)を判定し、もしそうではない(S703のN)ならば、該当するその他の処理をして(S710)、ステップS709に戻る。もし運転者がリングを1ノッチ回したのであれば(S703のY)、ステップS704に進み、右左折検出手段403にて車両が旋回中か否かを調べる。
もし旋回中で(S704のY)、かつ走行検出手段404での判定が走行中(S705のY)であれば、不正入力判定手段402により右左折中に偶然手が触れてリングが回ったと判定し、リング回転検出手段401からの出力を無視する。もし車両が直進中(S704のN)あるいは停車中(S705のN)であれば、運転者により意図的にリングが回されたと判定し、リング回転検出手段401からの出力情報を回転量入力インターフェース411に引き渡す。回転量入力インターフェース411では、左右のどちらのリングからの入力か、およびその入力量(その1ノッチは時計回りか反時計回りか)を検出する。もし左リング111からの入力情報であれば(S706のY)、ステップS707に進み、フォーカス制御手段413に送付してウィンドウのフォーカス切り替えを行い、その後イベント発生待ち状態(S709)に至る。もし右リング112からの入力情報であれば(S706のN)、ステップS708に進み、拡縮制御手段414に送付してフォーカスが当たっているウィンドウの地図の縮尺切り替えを行い、その後イベント発生待ち状態(S709)に至る。
ここで図8は、ステップ707の処理を詳細化したフォローチャートである。回転量入力インターフェース411からフォーカス制御手段413に左リングからの入力情報が送付されると、その1ノッチが時計まわりか反時計回りかを判定する。もし時計回りであれば(S801のY)、ステップS802内の各々の分岐処理が実施され、端末画面のウィンドウのフォーカスが向かって左側に切り替わる。すなわち、元のフォーカスが二画面表示状態の右側ウィンドウ203にあれば、フォーカス制御手段413がフォーカスを左側ウィンドウ202に移動する(S803)。元のフォーカスが二画面表示状態の左側ウィンドウ202にあれば、フォーカス制御手段413は描画手段415に左側ウィンドウの全画面化を命じ、その全画面にフォーカスを当てる(S804)。元のフォーカスが右側ウィンドウ表示内容の全画面表示204にあれば、フォーカス制御手段413は描画手段415に二画面表示状態への切り替えを命じ、その中の右側ウィンドウ203にフォーカスを当てる(S805)。
もし元のフォーカスが左側ウィンドウ表示内容の全画面表示201にあれば、これ以上のフォーカス移動はできないのでフォーカスを現状の全画面に当てたままとする(S806)。この後、メモリ417上にある描画結果を、表示制御手段418を用いて端末画面に表示し(S812)、ステップ707の処理を終了する。もし反時計回りであれば(S801のN)、ステップS807内の各々の分岐処理が実施され、端末画面のウィンドウのフォーカスが向かって右側に切り替わる。ウィンドウのフォーカス切り替えの原理はステップS802での要領と同じなので、説明は割愛する。ステップS807の処理の後は、メモリ417上にある描画結果を、表示制御手段418を用いて端末画面に表示し(S812)、ステップ707の処理を終了する。
また図9は、ステップ708の処理を詳細化したフォローチャートである。回転量入力インターフェース411から拡縮制御手段414に右リングからの入力情報が送付されると、その1ノッチが時計まわりか反時計回りかを判定する。もし時計回りであれば(S901のY)、元の地図表示の縮尺が最小かどうか、すなわち図3の例であれば左端の302の状態か否かを判定する。もし最小縮尺であれば(S902のY)これ以上の縮尺倍率で広域図を表示できないので、現状の地図データをそのままメモリ417上に保持し、表示制御手段418を用いてそれを端末画面に表示し(S812)、ステップ708の処理を終了する。
もし最小縮尺でないならば(S902のN)、ステップS903に進み、運転者所望の縮尺が、元地図をビットマップデータとしてそのまま描画手段415で縮小してよい倍率かどうか判定する。もし縮小してよいと判断すれば(S903のY)、現状の縮尺で自車位置を含み、かつ縮小しても表示画面のサイズ以上の大きさになる地図データを地図DB416から取得し、自車位置を基準点としてグラフィックス処理によるビットマップ縮小を行う(S904)。縮小した描画結果を表示画面のサイズにトリミングしてメモリ417上に保存したのち(S905)、表示制御手段418を用いてそれを端末画面に表示し(S812)、ステップ708の処理を終了する。
ビットマップデータとして縮小すると運転者の地図識別に支障を来しかねない場合は(S903のN)、所望の縮尺で予め用意された自車位置を含む地図データを地図DB416から取得し(S906)、表示画面のサイズに合わせ、かつ適切に自車位置を配置してメモリ417上に描画し直す(S907)。その後、表示制御手段418を用いてそれを端末画面に表示し(S812)、ステップ708の処理を終了する。
もし反時計回りであれば(S901のN)、元の地図表示の縮尺が最大かどうか、すなわち図3の例であれば右端の305の状態か否かを判定する。もし最大縮尺であれば(S908のY)これ以上の拡大倍率で詳細図を表示できないので、現状の地図データをそのままメモリ417上に保持し、表示制御手段418を用いてそれを端末画面に表示し(S812)、ステップ708の処理を終了する。もし最大縮尺でないならば(S908のN)ステップS909に進み、運転者所望の縮尺が、元地図をビットマップデータとしてそのまま描画手段415で拡大してよい倍率かどうか判定する。もし拡大してよいと判断すれば(S909のY)今表示中の自車位置を含む地図を地図DB416から取得し、自車位置を基準点としてグラフィックス処理によるビットマップ拡大を行う(S910)。拡大した描画結果を表示画面のサイズにトリミングしてメモリ417上に保存したのち(S911)、表示制御手段418を用いてそれを端末画面に表示し(S812)、ステップ708の処理を終了する。
ビットマップデータとして拡大すると、線の粗さや文字サイズが運転者に違和感を覚えさせ、地図認識に支障を来しかねない場合は(S909のN)、所望の縮尺で予め用意された自車位置を含む地図データを地図DB416から取得し(S906)、表示画面のサイズに合わせ、かつ適切に自車位置を配置してメモリ417上に描画し直す(S907)。その後、表示制御手段418を用いてそれを端末画面に表示し(S812)、ステップ708の処理を終了する。
なお、図1のように左リング111や右リング112はハンドル軸上に配置することを前提に実施例1を説明したが、ハンドルにグリップテープを巻きたいユーザが居ることなども鑑み、図10の左リング1011、右リング1012のように、ハンドル環の支柱上でかつ左右の手の親指で回せる位置に配置してもよい。ただしこのとき左リング1011、右リング1012は、ハンドル円弧を含む平面上でかつ円の中心1015を通る鉛直線1014を引いたとき、これに平行な軸を中心軸として回転し、かつ左右対称に配置することは言うまでもない。
本発明の実施例によれば、運転者がハンドルから手を離すことなく、素早く、直観的に車載端末に表示中のナビゲーション地図のフォーカス切り替えや、表示中のナビゲーション地図の縮尺倍率変更などが可能となる。また、本実施例ではナビゲーション地図の表示例を示したが、写真ビューワなどのマルチメディア表示アプリケーションの場合でも、有効な結果が期待できる。
(実施例2)
実施例1では、ナビゲーションアプリケーションにおいて本発明に係わる遠隔操作システムを用いた際の有効性の説明を行ったが、ナビゲーション以外のアプリケーションにおいても本遠隔操作システムが有効に作用することを、図面を用いて説明する。図11は、一例として車載オーディオシステムの音場調整メニューを表示中の車載端末を含む、本発明の実施例2に係わるシステム全体の外観を示したものである。車載端末1101には、画面下段に音場調整の大項目を選択するためのメニューボタンが表示されており、図の例では左右スピーカの出力バランスを調整するボタン(以降、「左右バランス設定ボタン」と省略)1105にフォーカスが当たっているものとする。つまり、車載端末1101は、複数の選択項目が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目にフォーカスを当てる。左右バランス設定ボタン1105からは吹き出し1102が飛び出して表示されており、その中には左右スピーカ出力の偏りを示すスケール、左寄せボタン、右寄せボタン、現在の設定状態を示すカーソル1103が描かれている。左右の寄せボタンを押下すると、押下回数に応じて指定方向にバランスが移動する。また、車載端末1101の画面右上隅にはOKボタン1104が配置されている。ここでOKボタン1104を押下すると、左右バランス設定を完了し、音場調整メニューを呼び出した親画面に戻るようになっている。
ハンドル1110には、実施例1と全く同様にハンドル円弧の中心点1115を通る水平線1113がハンドル円弧と交わる左右交点近傍に、左リング1111および右リング1112が左右対称に設置されているものとする。また、右リング1112の近傍かつ親指が届く位置に、OKボタン1116が設置されている。これは、右リング1112リングを操作する状態のまま手の指が届く距離の範囲である。OKボタン1116を押下すると、画面上のOKボタン1104の押下と同じ効果、つまりリングによる操作情報入力の確定をシステムに通知する効果を生じるものとする。
図12は、ハンドル円弧上の左リング1111を回転することにより、端末画面下段の音場調整の大項目メニューボタンに当たるフォーカス位置が切り替わる様子を概念的に示す図である。左リング1111を左手で時計回りに1ノッチ回すと、フォーカスが当たるボタンが左方向にひとつ切り替わり、反時計回りに1ノッチ回すと右方向にひとつ切り替わる。また、大項目メニューボタンのフォーカス位置が切り替わるごとに、それぞれのメニューボタンから飛び出ている吹き出しの中の設定項目が切り替わっていく。
図13(a)−(c)は、図12に示した大項目メニューボタンの吹き出しのうち、パターンが異なる特徴的なケースとして、前後バランス設定ボタン1201、左右バランス設定ボタン1202の例をそれぞれ図13(b)、(c)として抽出し、図13(a)のハンドル円弧上の右リング1112を回転することでそれぞれの設定量が調整される様子を概念的に示した図である。図13(c)の例に関しては、これまでの説明例と同様に、時計回りに回すとスケール上を左方向にカーソル1303が移動し、反時計回りに回すと右方向に移動して所望の設定量に調整することが可能である。一方、図13(b)の例では縦方向上下にカーソルが移動するようなグラフィカルユーザインターフェースになっている。このようなケースでも、日常扱いなれているネジ1305の回し方を想起することで、反時計回りでは上方向、時計回りでは下方向にカーソル1301が移動することを、運転者に直観的に理解させることができる。設定量の調整が完了したら、OKボタン1302、ないし1303を押下することで、音場調整メニューを呼び出した親画面に戻る。なお、OKボタン押下による画面の遷移については図16を用いて後述する。
図14は、本発明の実施例2に係わるシステム全体の構成を示す図で、車載端末1410においては音場調整アプリケーション1412を起動中である。このとき車載端末1410は、回転量・OK入力インターフェース1411、項目選択制御手段1413、操作量設定手段1414、描画手段1415、アンプ制御インターフェース1416、メモリ1417、表示制御手段1418を含む。左リング1111、右リング1112は運転者によるリング回転量を検出するリング回転検出手段401に接続され、OKボタン1116はOK押下検出手段1403に接続される。
項目選択制御手段1413は、ハンドル1110に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目にフォーカスを移動させる。これは図12に示した通りである。操作量設定手段1414は、他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている選択項目に付随して表示されている設定量の度合を変化させる。これらは図13に示した通りである。
本システムは「ハンドルが水平なときにリングを回す」ことを前提としており、運転中の右折または左折でハンドル操舵をした際に、偶然手が触れてリングが回り、OKボタン1116を押下してしまっても、その検出を無視することで不要な画面表示の乱れを防ぐ仕組みを含んでいることは、実施例1と同様である。また、路肩に車両を停止している場合などの利便性も鑑みて、右左折検出手段1404、走行検出手段1405を含んでいることも実施例1と同様である。リング回転検出手段1401、OK押下検出手段1403、右左折検出手段1404、走行検出手段1405のそれぞれからの出力信号は不正入力判定手段1402に入力され、リングを回してもよい、またはOKボタン1116を押下してもよいと判断されたときにのみ、検出したデータを車載端末1410の回転量・OK入力インターフェース1411に送付する。この動作に対して、右左折検出手段1404、走行検出手段1405、不正入力判定手段1402は、図4の右左折検出手段403、走行検出手段404、不正入力判定手段402と同様の処理を実行するので、ここでは説明を省略する。
次に図14と図15を用い、実施例2の遠隔操作システムでハンドル上のリングを回した際のシステム全体の処理手順を説明する。運転者が車両に搭乗し、ステップS1501に示すように車載端末で音場設定メニューを起動したと仮定する。この後、本システムはステップS1510のように次のイベントが発生するのを待つ状態に至る。何らかのイベントが発生するとステップS1502のようにこれを検知する。そのイベントが運転者によるリングの1ノッチ回転かどうか(リング回転検出手段1401からの出力検出)を判定し、もしそうではなく(S1503のN)、かつ運転者によるOKボタン1116の押下でもない(S1511のN)ならば、該当するその他の処理をして(S1515)、ステップS1510に戻る。
もし運転者がリングを1ノッチ回したのであれば(S1503のY)、ステップS1504に進み、右左折検出手段1404にて車両が旋回中か否かを調べる。もし旋回中で(S1504のY)、かつ走行検出手段1405での判定が走行中(S1505のY)であれば、不正入力判定手段1402により右左折中に偶然手が触れてリングが回ったと判定し、リング回転検出手段1401からの出力を無視する。もし車両が直進中(S1504のN)あるいは停車中(S1505のN)であれば、運転者により意図的にリングが回されたと判定し、リング回転検出手段1401からの出力情報を回転量・OK入力インターフェース1411に引き渡す。
回転量・OK入力インターフェース1411では、左右のどちらのリングからの入力か、およびその入力量(その1ノッチは時計回りか反時計回りか)を検出する。もし左リングからの入力情報であれば(S1506のY)、ステップS1507に進み、項目選択制御手段1413に送付して設定項目メニューのボタンのフォーカス切り替えと、そこから飛び出している吹き出しの内容の書き換えを、描画手段1415を用いて行い、その後イベント発生待ち状態(S1510)に至る。もし右リングからの入力情報であれば(S1506のN)、ステップS1508に進み、操作量設定手段1414に送付する。
このとき吹き出しの中に表示された内容が、図13(b)−(c)に示した例のような量の調整を行うケースであれば、リングの入力方向や回転量に応じてカーソルがスケール上を移動するようなグラフィカルな表現を、描画手段1415を用いて行い、かつアンプ制御インターフェースに対して設定値の入力を行う。あるいは吹き出しの中に表示された内容が、後述する図16の画面1605に示した例のように選択項目の選定を行うケースであれば、リングの入力方向や回転量に応じて選択項目ボタンに当たったフォーカスが左右に移動するようなグラフィカルな表現を、描画手段1415を用いて行う。この後、ステップS1509に進み、運転者がOKボタンを押下した際に遷移すべき画面を予め決めておく。
すなわち図13(b)−(c)のように、設定行為がその画面内処理で完結する場合であれば、その調整メニューを呼び出した親画面に戻るようにする。例えば図16の画面1608は高域のトーンを設定するメニューであるが、値の調整が終わってOKボタンを押下した場合は、音場調整メニューを呼び出した親画面である画面1605に戻るように遷移先を決定する。あるいは図16の画面1605のように、設定行為の詳細が下位階層の画面にある場合は、OKボタンの押下で下位階層の画面(本ケースでは画面1606)に遷移するように決める。この後、イベント発生待ち状態(S1510)に至る。
ステップS1502で検知したイベントが運転者によるOKボタン1116の押下(S1511のY)ならば、リングでの入力検知のケースと同様に右左折検出手段1404、走行検出手段1405、不正入力判定手段1402を用いて、車両が直進中(S1512のN)あるいは停車中(S1513のN)であることを確認する。運転者により意図的にOKボタン1116を押下されたと判定されると、OK押下検出手段1403からの出力情報を回転量・OK入力インターフェース1411に引き渡す。OKが入力されると、ステップS1509で予め決めておいた遷移先の画面を、描画手段1415を用いて生成し、そこへ状態遷移する。その後、イベント発生待ち状態(S1510)に至る。もし旋回中で(S1512のY)、かつ走行検出手段1405での判定が走行中(S1513のY)であれば、不正入力判定手段1402により右左折中に偶然手が触れてOKボタンが押下されたと判定し、OK押下検出手段1403からの出力を無視する。その後、イベント発生待ち状態(S1510)に至る。
図16は、本発明の実施例2を用いて車載端末の画面遷移の様子全体を模式的に示した一例であり、左右のリングとOKボタンがあれば、基本的な画面遷移の制御がほぼすべて実現できることが分かる。図中の画面1601は最上位階層のアプリケーション画面の状態を示しており、図の例ではナビゲーションアプリケーションが示されている。これと同階層のアプリケーション画面としては、ラジオアプリケーション、CDなどのメディアからの音楽再生アプリケーションの実行中画面などが挙げられる。この状態でハードウエアキーとして端末脇に配置されたメニューボタン1602を押下すると、第二階層の各種設定メニュー画面が現れる。第二階層のメニュー画面の吹き出しの中には、必ず最上位階層に戻れる選択ボタンが含まれている(画面1603の例では「ルート案内」)。
この選択ボタンにフォーカスが当たっている状態でOKボタンを押下すると、最上位階層のアプリケーション画面(画面1601)に戻れる。なお、通常の車載端末では、ルート案内などの重要機能は端末脇のハードキーで直接呼出し可能となっている場合が多い(現在地ボタン1609)。左リングの操作により第二階層の各種設定メニューの表示内容が切り替えられる(画面1603から画面1604に遷移)。また、ユーザが、第二階層画面内で右リングを操作すると、吹き出しの中の設定を変更することができる(画面1604から画面1605への変更)。ちなみに画面1603、画面1604、画面1605はすべて第二階層画面である。第二階層画面の中で、さらに下位階層で詳細設定すべき項目が選択されている場合(画面1605の「音場設定メニュー」)、ユーザが、OKボタンを押下すると第三階層の音場設定の詳細設定画面が現れる(画面1606)。
どの詳細設定画面が初期値として現れるかはシステムで決定しておく。前回の設定履歴から決めるケースもあれば、デフォルト設定を決めておくケースもある。ユーザが、第三階層の画面で左リングを回すことにより、調整したい項目を変更することができる(画面1606の左右バランス設定から画面1607の高域トーン設定への変更)。調整したい項目を選ぶと、右リングで設定量の微調整が可能である(画面1607の設定から画面1608の設定へ)。所望の調整が完了すると、ユーザが、OKボタンを押下することで第二階層の画面1605に戻る。ユーザが、この後ナビゲーションの画面に戻りたければ、左リングでNAVIボタンにフォーカス移動(画面1603に遷移)後、「ルート案内」にフォーカスが当たった状態でOKボタン押下とするか、あるいは現在地ボタン1609を押下して画面1601に直接戻る。
このような動作に対応した構成を図14に応じて説明すれば、次のようになる。項目選択制御手段1413は、主機能の複数の選択項目が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目に主機能のフォーカスを当てる。また、項目選択制御手段1413は、ハンドル1110に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の主機能の選択項目から左右の別の項目に主機能のフォーカスを移動させる。さらに、フォーカスが当たっている主機能の項目に付随して表示されている、微調整用グラフィカルユーザインターフェースは、縦方向ないし横方向の直線スケールとカーソルを含んでおり、かつ直線スケール上に現在の設定量を示すカーソルが配置されている状態において、操作量設定手段1414は、他方のリングが回転軸に沿って回転されると、現在のカーソル位置から、その回転方向と回転量に応じてカーソル位置を直線スケールに沿って移動させる。あるいは、フォーカスが当たっている主機能の項目に付随して表示されている、従属機能の選択項目は、横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目に従属機能のフォーカスが当たっている状態において、操作量設定手段1414は、他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の従属機能の選択項目から左右の別の項目に従属機能のフォーカスを移動させる。
図17は、本発明の実施例2をヘッドアップディスプレイ(HUD)システム搭載の車両に応用した一例である。HUDシステムでは、情報をフロントガラス上に投影する場合が多い(例えばルート案内情報1701、1702)ので、運転者の視界をさえぎらないように表示情報はフロントガラス下端に寄せて横長に配置することが多くなる。しかもタッチパネルのように表示されたグラフィカルなオブジェクトを直接手で触れて操作することができない。したがって、本発明のようにハンドル1710を握ったまま横方向のフォーカス移動で必要項目の選択を高速に行えるユーザインターフェースが有効である。図17の例では、メニューボタン1714を押下すると、左リング1711で選択すべき項目を運転者左側の1703に表示し、右リング1712、OKボタンで選択・操作すべき項目は運転者右側の1704、1705に表示している。
これにより正面を向いたままで、左右どちらの手で操作すべきかを直感的に運転者に想起させることも可能となる。なお、1704の例では、選択項目のボタン群を示したが、例えば図13(b)−(c)の吹き出し内容のような設定量を微調整するグラフィカルユーザインターフェースであっても正しく機能することは言うまでもない。また、実施例1の左リングによる表示画面フォーカスの移動の概念を組み合わせることにより、1703のメニューボタン群の左端ボタンからさらに左リングを時計回りに回すと、ルート案内情報1701にフォーカス移動し、この状態で右リングを回せば、表示する地図の縮尺を変更することも可能となる。
表示制御手段1418によって制御される画面が、車載用HUDの画面である場合に関して、図14の構成にしたがえば、次のように説明される。車載用HUDの画面に横一列に並べて構成された主機能の選択項目が、運転者から見て、主機能の選択操作をすべきリングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されており、かつそのうちのひとつの項目にフォーカスが当たっている状態において、項目選択制御手段1413は、主機能の選択操作をすべきリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目にフォーカス位置を移動させる。また、車載用HUDの画面に諸機能のフォーカスが当たっている選択項目に付随して表示されている、設定量を調節するグラフィカルユーザインターフェースが、運転者から見て、それを調整すべき他方のリングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されている状態において、操作量設定手段1414は、設定量を調節すべきリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、該設定量の度合を変化させる。
表示制御手段1418によって制御される画面が、車載用HUDの画面である場合に関して、図14の構成にしたがえば、次のように説明されてもよい。車載用HUDの画面に、左または右リングで操作すべき複数の選択項目が横一列に並んだ群が、運転者から見て、それぞれ左または右リングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されており、かつそれぞれのうちのひとつの項目にフォーカスが当たっている状態において、表示制御手段1418は、左または右リングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目に左または右リングに対応するフォーカス位置を移動させる。
また近年では、表示デバイスが複数搭載されたいわゆるマルチディスプレイ仕様の車両も見られる。図17の例では助手席用ディスプレイ1715が設置されている。今、ルート案内情報1701にフォーカスがあるときに、左リングを時計回りにさらに回すと、画面のフォーカスが助手席用ディスプレイ1715に移動して、右リングやOKボタンによる制御、例えばTVチャンネル切り替えを可能とするようにもできる。
表示制御手段418によって制御される画面は、複数ディスプレイが左右横方向に配置された、マルチディスプレイの画面である場合に関して、図4の構成にしたがえば、次のように説明される。フォーカス制御手段413は、ある画面内の左端のオブジェクトあるいは全画面表示状態のウィンドウにフォーカスが当たっている場合に、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに左に移動するように回した際に、その画面の左側にあるディスプレイ内の画面にフォーカスを移動させる。また、フォーカス制御手段413は、ある画面内の右端オブジェクトあるいは全画面表示状態のウィンドウにフォーカスが当たっている場合に、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに右に移動するように回された際に、その画面の右側にあるディスプレイ内の画面にフォーカスを移動させる。
なお、図11や図17のように左リング1111、1711や右リング1112、1712はハンドル軸上に配置することを前提に実施例2を説明したが、図10の左リング1011、右リング1012の例と全く同様に、ハンドル環の支柱上でかつ左右の手の親指で回せる位置でかつOKボタン1116、1713と干渉しない場所に配置してもよい。
本発明の実施例によれば、運転者がハンドルから手を離すことなく、素早く、直観的に車載端末に表示中の設定項目の切り替えや、設定量の変更などが可能となる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例は、次の項目によって特徴づけられてもよい。
(項目1)
円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置と、
複数の分割画面が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの分割画面にフォーカスを当てる車載端末とを備え、
前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在位置から左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させ、(2)他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させることを特徴とする操作システム。
(項目2)
前記車載端末は、(3)複数の分割画面の左端にフォーカスが当たっているときに、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに左に移動するように回された際に、左端に表示されていたコンテンツを全画面で表示するモードに切り替え、(4)分割画面の右端にフォーカスが当たっているときに、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに右に移動するように回された際に、右端に表示されていたコンテンツの内容を全画面で表示するモードに切り替えて、全画面にフォーカスを当てることを特徴とする項目1に記載の操作システム。
(項目3)
車両右左折のための前記ステアリング装置の操作を検出する右左折検出部と、
車両の走行や停止状態を検出する走行検出部をさらに備え、
前記車載端末は、直進走行中、または停車中の場合以外、前記ステアリング装置に具備されたふたつのリング操作による入力を無視することを特徴とする項目2に記載の操作システム。
(項目4)
前記車載端末においてフォーカスが当たっている分割画面に表示されているコンテンツは、ナビゲーションシステムの地図であることを特徴とする項目3に記載の操作システム。
(項目5)
円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置と、
複数の選択項目が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目にフォーカスを当てる車載端末とを備え、
前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目にフォーカスを移動させ、(2)他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている選択項目に付随して表示されている設定量の度合を変化させることを特徴とする操作システム。
(項目6)
円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置と、
第一階層の複数の選択項目が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目に第一階層のフォーカスを当てる車載端末とを備え、
前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の第一階層の選択項目から左右の別の項目に第一階層のフォーカスを移動させ、(2)フォーカスが当たっている第一階層の項目に付随して表示されている、第二階層の選択項目は、横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目に第二階層のフォーカスが当たっている状態において、他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の第二階層の選択項目から左右の別の項目に第二階層のフォーカスを移動させることを特徴とする操作システム。
(項目7)
前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングのどちらか一方の近傍で、リングを操作する状態のまま手の指が届く距離の範囲に、リングによる操作情報入力の確定をシステムに通知するための確定入力デバイスをさらに備えることを特徴とする項目5または項目6に記載の操作システム。
(項目8)
車両右左折のためのハンドル操作を検出する右左折検出部と、
車両の走行や停止状態を検出する走行検出部をさらに備え、
前記車載端末は、直進走行中、または停車中の場合以外、前記ステアリング装置に具備されたふたつのリング操作による入力を無視することを特徴とする項目7に記載の操作システム。
(項目9)
前記車載端末によって制御される画面は、車載用ヘッドアップディスプレイの画面であり、
前記車載端末は、(3)車載用ヘッドアップディスプレイの画面に横一列に並べて構成された第一階層の選択項目が、運転者から見て、第一階層の選択操作をすべきリングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されており、かつそのうちのひとつの項目にフォーカスが当たっている状態において、第一階層の選択操作をすべきリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目にフォーカス位置を移動させ、(4)車載用ヘッドアップディスプレイの画面に第一階層のフォーカスが当たっている選択項目に付随して表示されている、設定量を調節するグラフィカルユーザインターフェースが、運転者から見て、それを調整すべき他方のリングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されている状態において、設定量を調節すべきリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、該設定量の度合を変化させることを特徴とする項目5に記載の操作システム。
(項目10)
前記車載端末によって制御される画面は、車載用ヘッドアップディスプレイの画面であり、
前記車載端末は、車載用ヘッドアップディスプレイの画面に、左または右リングで操作すべき複数の選択項目が横一列に並んだ群が、運転者から見て、それぞれ左または右リングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されており、かつそれぞれのうちのひとつの項目にフォーカスが当たっている状態において、左または右リングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目に左または右リングに対応するフォーカス位置を移動させることを特徴とする項目6に記載の操作システム。
(項目11)
前記車載端末によって制御される画面は、複数ディスプレイが左右横方向に配置された、マルチディスプレイの画面であり、
前記車載端末は、(3)ある画面内の左端のオブジェクトあるいは全画面表示状態のウィンドウにフォーカスが当たっている場合に、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに左に移動するように回された際に、その画面の左側にあるディスプレイ内の画面にフォーカスを移動させ、(4)ある画面内の右端オブジェクトあるいは全画面表示状態のウィンドウにフォーカスが当たっている場合に、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに右に移動するように回された際に、その画面の右側にあるディスプレイ内の画面にフォーカスを移動させることを特徴とする、項目1、または項目5、または項目6に記載の操作システム。
(項目12)
円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置であって、
前記ステアリング装置は、(1)ふたつのリングの一方を回転軸に沿って回転させると、その回転方向と回転量に応じて、横一列に並べて構成された複数の分割画面のうちのフォーカスが当てられたひとつの分割画面の現在位置から、左右の別の分割画面に画面のフォーカスが移動され、(2)他方のリングを回転軸に沿って回転させると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合が変化されることを特徴とするステアリング装置。
(項目13)
円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置からの指示を受けつけるとともに、複数の分割画面が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの分割画面にフォーカスを当てる車載端末であって、
前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在位置から左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させ、(2)他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させることを特徴とする車載端末。
(項目14)
円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置におけるふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、横一列に並べて構成された複数の分割画面のうちのフォーカスが当てられたひとつの分割画面の現在位置から、左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させるステップと、
前記ステアリング装置におけるふたつのリングの他方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させることを特徴とする操作方法。
101 車載端末、 102 左側ウィンドウ、 103 フォーカス枠、 104 自車マーカ、 110 ハンドル、 111 左リング、 112 右リング、 113 水平線、 114 鉛直線、 115 中心点、 401 リング回転検出手段、 402 不正入力判定手段、 403 右左折検出手段、 404 走行検出手段、 410 車載端末、 411 回転量入力インターフェース、 412 ナビゲーションアプリケーション、 413 フォーカス制御手段、 414 拡縮制御手段、 415 描画手段、 416 地図データベース、 417 メモリ、 418 表示制御手段、 501 リング、 502 抑えバネ、 503 ハンドル軸、 504 磁性体円盤、 505。

Claims (14)

  1. 円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置と、
    複数の分割画面が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの分割画面にフォーカスを当てる車載端末とを備え、
    前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在位置から左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させ、(2)他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させることを特徴とする操作システム。
  2. 前記車載端末は、(3)複数の分割画面の左端にフォーカスが当たっているときに、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに左に移動するように回された際に、左端に表示されていたコンテンツを全画面で表示するモードに切り替え、(4)分割画面の右端にフォーカスが当たっているときに、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに右に移動するように回された際に、右端に表示されていたコンテンツの内容を全画面で表示するモードに切り替えて、全画面にフォーカスを当てることを特徴とする請求項1に記載の操作システム。
  3. 車両右左折のための前記ステアリング装置の操作を検出する右左折検出部と、
    車両の走行や停止状態を検出する走行検出部をさらに備え、
    前記車載端末は、直進走行中、または停車中の場合以外、前記ステアリング装置に具備されたふたつのリング操作による入力を無視することを特徴とする請求項2に記載の操作システム。
  4. 前記車載端末においてフォーカスが当たっている分割画面に表示されているコンテンツは、ナビゲーションシステムの地図であることを特徴とする請求項3に記載の操作システム。
  5. 円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置と、
    複数の選択項目が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目にフォーカスを当てる車載端末とを備え、
    前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目にフォーカスを移動させ、(2)他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている選択項目に付随して表示されている設定量の度合を変化させることを特徴とする操作システム。
  6. 円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置と、
    第一階層の複数の選択項目が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目に第一階層のフォーカスを当てる車載端末とを備え、
    前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の第一階層の選択項目から左右の別の項目に第一階層のフォーカスを移動させ、(2)フォーカスが当たっている第一階層の項目に付随して表示されている、第二階層の選択項目は、横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの項目に第二階層のフォーカスが当たっている状態において、他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の第二階層の選択項目から左右の別の項目に第二階層のフォーカスを移動させることを特徴とする操作システム。
  7. 前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングのどちらか一方の近傍で、リングを操作する状態のまま手の指が届く距離の範囲に、リングによる操作情報入力の確定をシステムに通知するための確定入力デバイスをさらに備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の操作システム。
  8. 車両右左折のためのハンドル操作を検出する右左折検出部と、
    車両の走行や停止状態を検出する走行検出部をさらに備え、
    前記車載端末は、直進走行中、または停車中の場合以外、前記ステアリング装置に具備されたふたつのリング操作による入力を無視することを特徴とする請求項7に記載の操作システム。
  9. 前記車載端末によって制御される画面は、車載用ヘッドアップディスプレイの画面であり、
    前記車載端末は、(3)車載用ヘッドアップディスプレイの画面に横一列に並べて構成された第一階層の選択項目が、運転者から見て、第一階層の選択操作をすべきリングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されており、かつそのうちのひとつの項目にフォーカスが当たっている状態において、第一階層の選択操作をすべきリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目にフォーカス位置を移動させ、(4)車載用ヘッドアップディスプレイの画面に第一階層のフォーカスが当たっている選択項目に付随して表示されている、設定量を調節するグラフィカルユーザインターフェースが、運転者から見て、それを調整すべき他方のリングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されている状態において、設定量を調節すべきリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、該設定量の度合を変化させることを特徴とする請求項5に記載の操作システム。
  10. 前記車載端末によって制御される画面は、車載用ヘッドアップディスプレイの画面であり、
    前記車載端末は、車載用ヘッドアップディスプレイの画面に、左または右リングで操作すべき複数の選択項目が横一列に並んだ群が、運転者から見て、それぞれ左または右リングの前方にあたる位置のフロントガラス上に対応付けられて表示されており、かつそれぞれのうちのひとつの項目にフォーカスが当たっている状態において、左または右リングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在の選択項目から左右の別の項目に左または右リングに対応するフォーカス位置を移動させることを特徴とする請求項6に記載の操作システム。
  11. 前記車載端末によって制御される画面は、複数ディスプレイが左右横方向に配置された、マルチディスプレイの画面であり、
    前記車載端末は、(3)ある画面内の左端のオブジェクトあるいは全画面表示状態のウィンドウにフォーカスが当たっている場合に、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに左に移動するように回された際に、その画面の左側にあるディスプレイ内の画面にフォーカスを移動させ、(4)ある画面内の右端オブジェクトあるいは全画面表示状態のウィンドウにフォーカスが当たっている場合に、フォーカス移動の機能を有するリングが、フォーカスがさらに右に移動するように回された際に、その画面の右側にあるディスプレイ内の画面にフォーカスを移動させることを特徴とする、請求項1、または請求項5、または請求項6に記載の操作システム。
  12. 円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置であって、
    前記ステアリング装置は、(1)ふたつのリングの一方を回転軸に沿って回転させると、その回転方向と回転量に応じて、横一列に並べて構成された複数の分割画面のうちのフォーカスが当てられたひとつの分割画面の現在位置から、左右の別の分割画面に画面のフォーカスが移動され、(2)他方のリングを回転軸に沿って回転させると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合が変化されることを特徴とするステアリング装置。
  13. 円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置からの指示を受けつけるとともに、複数の分割画面が横一列に並べて構成されており、かつそのうちのひとつの分割画面にフォーカスを当てる車載端末であって、
    前記車載端末は、(1)前記ステアリング装置に具備されたふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、現在位置から左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させ、(2)他方のリングが回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させることを特徴とする車載端末。
  14. 円弧を含む平面上に、円弧の中心点を通る水平線とそれに垂直な鉛直線を引いた際に、水平線が円弧と交わる左右交点近傍に、鉛直線と平行な回転軸を有するリングを左右対称にふたつ具備したステアリング装置におけるふたつのリングの一方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、横一列に並べて構成された複数の分割画面のうちのフォーカスが当てられたひとつの分割画面の現在位置から、左右の別の分割画面に画面のフォーカスを移動させるステップと、
    前記ステアリング装置におけるふたつのリングの他方が回転軸に沿って回転されると、その回転方向と回転量に応じて、フォーカスが当たっている分割画面に表示しているコンテンツの縮尺、および表示する内容の詳細度の度合を変化させることを特徴とする操作方法。
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