JP2014177841A - 水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機が生成する電気エネルギーの使用効率を改善する水栓装置を提供する。
【解決手段】水流エネルギーから電気エネルギーを生成する発電機11と、発電機11からの給電で充電される蓄電部(蓄電回路15)と、蓄電部からの給電により作動する負荷30と、入力される電圧を負荷30の動作保証電圧に降圧する降圧回路16と、入力される電圧を負荷30の動作保証電圧に昇圧する昇圧回路17と、を備え、蓄電部から負荷30への給電は、降圧回路と昇圧回路の少なくとも一方を介して行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は水栓装置に関し、特に、流路の水流で発電する発電機を備えた水栓装置に関する。
従来、水栓制御装置の駆動電力の一部又は全部を生成するための発電回路を備えた発電機能付き水栓システムが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。この発電機能付き水栓システムに用いられる発電回路では、電池又は発電機の電力を一時的に大容量キャパシタに充電する。
電池のみから給電される水栓制御装置であれば、大容量キャパシタを省略することも可能だが、発電機を含む水栓制御装置では、発電した電力を蓄えるために大容量キャパシタが必須である。水栓制御装置に用いる大容量キャパシタとしては、コスト、サイズ、耐久性の観点から、電気二重層コンデンサが適している。
上述した特許文献1,2に記載の技術では、電気二重層コンデンサに蓄えた電圧を昇圧又は降圧することにより必要な値の電圧を生成してCPU(Central Processing Unit)や電磁弁等の負荷に供給している。
特開2001−207498号公報 特開2003−70297号公報
上述したように、特許文献1,2に記載の技術では、電気二重層コンデンサに蓄えた電圧を昇圧又は降圧するため、昇圧回路と降圧回路の何れか一方を電圧変換回路として備えている。
電圧変換回路として降圧回路を備える場合、電気二重層コンデンサに蓄えた電圧が負荷の動作保証電圧を下回ると、電気二重層コンデンサにはエネルギーが残っているのに使うことが出来なくなる。例えば、負荷が3V駆動タイプの場合、電気二重層コンデンサの電圧が3V以上であれば使用可能であるが、3V未満になると電気二重層コンデンサには3V近く電荷が残っているにも関わらず使うことができない。
また、電圧変換回路として昇圧回路を備える場合、電気二重層コンデンサに充電できる電圧の上限は負荷の動作保証電圧になるため、当該動作保証電圧を超える部分の電気エネルギーを電気二重層コンデンサに充電することができずに無駄になる。例えば、負荷が3V駆動タイプの場合、動作保証電圧を超える3V以上の電圧を負荷に印加すると動作保証オーバーで負荷が破壊されてしまうことから、電気二重層コンデンサに充電できる電圧は3V以下に制限されてしまい、電気二重層コンデンサには3Vという低い電圧以下でしか充電できなくなる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、発電機が生成する電気エネルギーの使用効率を従来に比べて改善した水栓装置の提供と、電圧変換回路の動作時間を従来に比べて改善することで消費電力をより低減した水栓装置の提供と、の少なくとも一方を実現することを目的とする。
本発明の態様の1つは、非電気エネルギーから電気エネルギーを生成する発電部と、前記発電部からの給電で充電される蓄電部と、前記蓄電部からの給電により作動する負荷と、入力される電圧を前記負荷の動作保証電圧に降圧する第1の電圧変換部と、入力される電圧を前記動作保証電圧に昇圧する第2の電圧変換部と、を備え、前記蓄電部から前記負荷への給電は、前記第1の電圧変換部と前記第2の電圧変換部の少なくとも一方を介して行われることを特徴とする水栓装置である。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、前記蓄電部から前記負荷へは、前記蓄電部の充電電圧を前記第1の電圧変換部で降圧した電圧を前記第2の電圧変換部で昇圧した電圧が供給される。
当該態様においては、負荷への給電は第1の電圧変換部で降圧された電圧となるので、蓄電部の容量選択は負荷の動作保証電圧範囲によって制限されない。すなわち、蓄電部には負荷の動作保証電圧よりも高い電圧で充電することが可能となり、充電電気エネルギー量を大きくすることが可能となる。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、1次電池を更に備え、前記1次電池から前記負荷への給電は、前記蓄電部を介さずに、前記第1の電圧変換部と前記第2の電圧変換部の少なくとも一方を介して行われる。
当該態様においては、1次電池からの電力は蓄電部を経由しないため、蓄電部へ充電する時間が不要となる。このため、蓄電部の充電量が空である初回起動時においても素早く動作を開始することが可能となる。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、前記1次電池から前記負荷への給電は、前記蓄電部及び前記第1の電圧変換部を介さずに、前記第2の電圧変換部を介して行われる。
当該態様においては、1次電池の電圧を負荷の動作保証電圧範囲以下にしておけば、第1の電圧変換部で降圧する必要はない。このため、第1の電圧変換部を介さないことで、第1の電圧変換部での電力の消費を抑制することが可能となり、蓄電部に蓄えられた電力をより有効に利用することが可能となる。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、前記第1の電圧変換部と前記第2の電圧変換部とが並列接続されており、前記蓄電部から前記負荷への給電経路として、前記第1の電圧変換部を介し且つ前記第2の電圧変換部を介さない第1給電経路と、前記第2の電圧変換部を介し且つ前記第1の電圧変換部を介さない第2給電経路と、の何れかを択一的に選択する選択部を更に備える。
当該態様においては、何れかの電圧変換部のみを択一的に介することによって、電力の消費を低減することが可能となる。これにより、蓄電部に蓄えられた電力をより有効に利用することが可能となる。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、1次電池を更に備え、前記1次電池の出力が、前記蓄電部を介さずに前記選択部へ入力される。
当該態様においては、1次電池からの電力が蓄電部を経由せずに負荷へ供給されるため、蓄電部へ充電する時間が不要となる。このため、蓄電部の充電量が空である初回起動時においても素早く動作を開始することが可能となる。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、前記第1の電圧変換部に入力される電圧又は前記第2の電圧変換部に入力される電圧が、前記負荷の前記動作保証電圧以上で、前記負荷が省電力動作中の場合は、前記第1の電圧変換部の降圧動作と前記第2の電圧変換部の昇圧動作の少なくとも一方を動作停止する。
当該態様においては、省電力動作中に昇圧動作を行わないため、消費電力を低減することが可能となる。なお、負荷が省電力動作中の場合は、昇圧動作を行わなくても負荷に供給している電圧低下はわずかであり、動作保証電圧範囲を下回ることはない。
また、本発明の選択的な態様の1つにおいて、前記第1の電圧変換部に入力される電圧又は前記第2の電圧変換部に入力される電圧に応じて、前記第1の電圧変換部の動作時間と前記第2の電圧変換部の動作時間の少なくとも一方を変化させる。
当該態様においては、昇圧回路を動作させる時間が最適化され、昇圧回路の無駄な消費電力を抑えることができる。昇圧にかかる時間は、第2の電圧変換部に入力される電圧値によって変動し、昇圧前の電圧が低ければ昇圧にかかる時間は長くなり、昇圧前の電圧が高ければ昇圧にかかる時間は短くてすむためである。
以上説明した水栓装置は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は前記水栓装置を備える水栓システムとしても実現可能である。
本発明によれば、発電機を備えた水栓装置において、発電機が生成する電気エネルギーの使用効率を従来に比べて改善することと、電圧変換回路の動作時間を従来に比べて改善して消費電力をより低減すること、の少なくとも一方を実現することができる。
第1の実施形態に係る水栓装置の概略を断面的に示した図である。 第1の実施形態に係る電源回路の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る電源回路の回路構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る電源回路の各部の電圧の関係を示す図である。 降圧型のレギュレータ回路の一例である。 第2の実施形態に係る電源回路の回路構成の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る電源回路の回路構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る電源回路の回路構成の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る電源回路の回路構成の一例を示す図である。 第6の実施形態に係る電源回路の回路構成の一例を示す図である。
以下、下記の順序に従って本発明を説明する。
(1)第1の実施形態:
(2)第2の実施形態:
(3)第3の実施形態:
(4)第4の実施形態:
(5)第5の実施形態:
(6)第6の実施形態:
(7)まとめ:
(1)第1の実施形態:
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る水栓装置100の概略を断面的に示した図である。水栓装置100は、対象物(人体や物体等)を検出して自動的な吐水を行うものであり、洗面台に備え付けられる洗面器1に対して吐水を行う。
洗面器1は、洗面カウンタ2の上面に設けられる。洗面カウンタ2上には、洗面器1のボール面1aに対して水を吐出するためのスパウトを構成する水栓3が設けられる。水栓3は、水を吐出する吐水口3aを有し、この吐水口3aから吐出される水が洗面器1のボール面1a内に吐出されるように設けられる。
水栓3が吐水口3aから吐出する水は、給水路4により供給される。給水路4は、水道管等の給水源から供給される水を吐水口3aへと導く。洗面器1には、排水路5が接続されている。排水路5は、吐水口3aから洗面器1のボール面1a内に吐水された水を排出する。
水栓装置100は、電磁弁6と、センサ部8と、コントローラ部9とを備える。センサ部8とコントローラ部9は分離されており、センサ部8は水栓3の内部に収容され、電磁弁6及びコントローラ部9は、洗面台の下側に収容される。
センサ部8とコントローラ部9は、接続ケーブル7で接続されている。コントローラ部9は接続ケーブル7を介してセンサ部8に電源電圧を供給し、接続ケーブル7を介してセンサ部8を制御する。
電磁弁6は、給水路4に設けられ、給水路4の開閉を行う。電磁弁6が開くと、給水路4から供給される水が吐水口3aから吐出される吐水状態となり、電磁弁6が閉じると、給水路4から供給される水が吐水口3aから吐出されない止水状態となる。
電磁弁6は、コントローラ部9に接続されており、コントローラ部9は、電磁弁6を駆動して開/閉動作を制御する。電磁弁6は、コントローラ部9からの制御信号に従って電気的に制御され、給水路4の開閉を行う。このように、電磁弁6は、吐水口3aから吐水される水の給水路4を開閉する給水バルブとして機能する。
電磁弁6は、いわゆるラッチングソレノイドバルブと称される自己保持型電磁弁であり、ソレノイドコイルへの一方向への通電によって閉状態から開状態に動作(開動作)し、その後ソレノイドコイルへの通電を遮断しても開状態を保持し、ソレノイドコイルへの他方向への通電によって開状態から閉状態に動作(閉動作)し、その後ソレノイドコイルへの通電を遮断しても閉状態を保持する。
センサ部8は、吐水口3aに接近する対象物(手など)を検出する。この吐水口3aの吐水先が、センサ部8の検知領域となる。センサ部8は、伝播波を送信し、送信した伝播波を受けた人体等の対象物から反射した伝播波を受信することにより、対象物の位置や動き等を検出する。
なお、センサ部8が用いる伝播波としては、例えば、赤外線、マイクロ波、ミリ波、超音波、光等を用いることが可能であり、マイクロ波やミリ波、光に限らず、他の周波数の電波を伝播波に用いてもよい。また、マイクロ波を用いる場合は、センサ部8としてマイクロ波ドップラーセンサを用いてもよい。
センサ部8は、水栓3の吐水口3a近くの内部に設けられ、洗面台の使用者側(図1において左側)に向けて伝播波を送信するように配置される。これにより、センサ部8は、吐水口3aに人体が近づいてきたことや、吐水口3aに近づいた人体から吐水口3aに向けて手が差し出されたこと等を検出することができる。
センサ部8は、コントローラ部9に接続される。コントローラ部9は、センサ部8の出力する信号を入力されており、この信号に基づいて対象物の位置や動き等を検知する。そして、その検知結果に基づいて電磁弁6を制御する。
コントローラ部9は、センサ部8の出力する信号に基づいて電磁弁6の開/閉動作を制御する。このため、コントローラ部9には、センサ部8からの出力信号が入力される。また、コントローラ部9は、電磁弁6に対して制御信号を出力して、センサ部8のセンシング動作を制御する。
以上のように、本実施形態の水栓装置100は、電磁弁6と、センサ部8と、コントローラ部9とを備え、センサ部8の検出信号に基づいてコントローラ部9が制御することにより、電磁弁6の開/閉動作が制御される。これにより、吐水口3aに接近する対象物の検出結果(洗面台の使用者の動き等)に応じた吐水を行う。
また、センサ部8は常に動作しているのではなく、センシングを必要とするタイミングのみ動作をするように、コントローラ部9が制御している。これにより、センサ部8が低消費電力化する。以下では、コントローラ部9がセンサ部8にセンシング動作を行わせる制御を行っている状態を非省電力動作状態と呼び、コントローラ部9がセンサ部8にセンシング動作を停止させる制御を行っている状態を省電力動作状態と呼ぶことにする。コントローラ部9は、使用者が不便に感じない程度にセンサ部8のセンシング動作の頻度を下げることで、省電力動作状態の割合を増やすことができ、水栓装置100の低消費電力化を図ることができる。
コントローラ部9及びセンサ部8は、省電力動作状態において、非省電力動作状態に比べて少ない消費電力で動作可能である。例えば、非省電力動作状態での消費電流が10mAの場合に、省電力動作状態での消費電流が10μAとなる。コントローラ部9及びセンサ部8は、省電力動作状態では、動作保証電圧範囲内で動作可能である。
[電源回路]
上述した水栓装置100は、電源回路10を備えており、この電源回路10から各種の負荷に給電されている。以下、電源回路10について、図2〜4を参照しつつ説明する。
図2は、本実施形態に係る水栓装置100が備える電源回路10の構成を示す図であり、図3は、電源回路10の回路構成の一例を示す図であり、図4は、電源回路10の各部の電圧の関係を示す図である。電源回路10で生成された電源電圧は、コントローラ部9や電磁弁6等の負荷30に供給される。むろん、負荷30はこれらに限るものではなく、給電により作動する各種の電気・電子部品を負荷30とすることができる。
図2に示す電源回路10は、発電部としての発電機11、整流回路12、逆流防止回路13,14、蓄電回路15、第1の電圧変換部としての降圧回路16、第2の電圧変換部としての昇圧回路17及び1次電池18を備えている。
発電機11は、流路に発生する非電気エネルギーとしての水流エネルギーから、交流の電気エネルギーを生成する。例えば、発電機11は給水路又は排水路等の流路に設置されており、給水路への給水時又は排水路への排水時に発電機11の回転子が水流によって回転することにより、交流電源ACを生成する。発電機11は、生成した交流電源ACを整流回路12へ出力する。
なお、非電気エネルギーは水流エネルギーに限るものではなく、各種のエネルギーを採用可能であり、非電気エネルギーから電気エネルギーへのエネルギー変換器も、回転子を備える発電機に限らず、非電気エネルギーの態様に応じて適宜に選択される。
整流回路12は、発電機11が発生した交流電源ACを整流して直流電源DCを生成する。整流回路12は、例えば図3に示すように、交流電源ACを全波整流して直流電源DCを生成して出力するダイオードブリッジ回路D1にて構成される。
蓄電回路15は、その容量により決まる一定電圧を上限として、整流回路12が出力する直流電源DCによって充電される。発電機11が生成して蓄電回路15にいったん蓄えられた電気エネルギーは、降圧回路16と昇圧回路17を通して負荷30に供給される。
蓄電回路15は、例えば図3に示すように、電気二重層コンデンサC1にて構成される。電気二重層コンデンサC1は、正極に整流回路12の出力する直流電源DCを入力され、負極をグランドに接続されている。電気二重層コンデンサC1は、内部抵抗が低く短時間での充放電が可能であり、充放電による劣化が少ないため製品寿命が長く、充放電時に電圧が直線的に変化する特性を持つ。
なお、整流回路12(及び発電機11)と蓄電回路15は、逆流防止回路13を介して接続されている。逆流防止回路13は、整流回路12から蓄電回路15へ流れる電流を許容し、蓄電回路15から整流回路12(及び発電機11)へ流れる電流を阻止する。
逆流防止回路13は、例えば図3に示すように、逆流防止用のダイオードD2にて構成される。ダイオードD2は、アノードを整流回路12の側に向け、カソードを蓄電回路15の側に向けて接続される。
1次電池18は、負極をグランドに向けて接続され、正極を蓄電回路15に向けて接続されている。1次電池18は、蓄電回路15の充電量が1次電池18の充電量未満の場合に蓄電回路15を充電し、蓄電回路15の充電量が1次電池18の充電量以上の場合には蓄電回路15への充電は行わない。
なお、1次電池18の正極と蓄電回路15は、逆流防止回路14を介して接続されている。逆流防止回路14は、1次電池18から蓄電回路15へ流れる電流は許容し、蓄電回路15から1次電池18へ流れる電流は阻止する。
逆流防止回路14は、例えば図3に示すように、逆流防止用のダイオードD3にて構成される。ダイオードD3は、アノードを1次電池18の正極に向け、カソードを蓄電回路15の側に向けて接続される。
このように、整流回路12が生成する直流電流DCは、逆流防止回路13を介して蓄電回路15に入力され、1次電池18が出力する直流電流も、逆流防止回路14を介して蓄電回路15に入力される。このため、整流回路12(及び発電機11)と1次電池18の間も相互に電流が流れないようになっている。
降圧回路16は、所定値Vt1(図5参照)以上の入力電圧については所定値Vt1以下に降圧して出力し、所定値Vt1未満の入力電圧については、入力電圧をそのまま出力する。本実施形態において、降圧回路16への入力電圧は蓄電回路15の充電電圧であり、電圧の出力先は昇圧回路17である。
降圧回路16は、例えば図3に示すように、NPN型のバイポーラトランジスタT(以下トランジスタTと略す。)、抵抗R1、及び、ツェナダイオードZDを備える定電圧回路にて構成される。なお、同図に示す例では、ツェナダイオードZDの降伏電圧と抵抗R1に印加される電圧の和により規定される値が所定値Vt1に相当する。
トランジスタTは、コレクタが電気二重層コンデンサC1の正極に接続され、ベースがツェナダイオードZDを介してグランドに接続されている。ツェナダイオードZDは、カソードをトランジスタTのベース、アノードをグランドにそれぞれ向けて接続されている。抵抗R1は、トランジスタTのコレクタとベースの間を接続している。トランジスタTのコレクタには、蓄電回路15の充電量に応じて定まる電圧V1が入力され、トランジスタTのエミッタからは、電圧V1を降圧した電圧V2が出力される。
ツェナダイオードZDは、印加電圧が降伏電圧Vth(不図示)未満の場合は降伏せず、印加電圧が降伏電圧Vth以上の場合は降伏する。ツェナダイオードZDが降伏している時はトランジスタTがオン状態になるため、トランジスタTのコレクタ−エミッタ間が導通する。一方、ツェナダイオードZDが降伏していない時はトランジスタTがオフ状態になるため、トランジスタTのコレクタ−エミッタ間が導通せず、ツェナダイオードZDに対する印加電圧が降伏電圧Vth未満になるまで蓄電回路15に貯まっている電荷がツェナダイオードZDを介してグランドに放電される。
むろん、降圧回路16は、図3の構成に限るものではなく、例えば、図4に示すような、降圧型のレギュレータ回路を採用することができる。図4には、シリーズレギュレータ回路を例示してある。また、図示しない、降圧型のDC−DCコンバーターを採用してもよい。
このように、本実施形態に係る電源回路10は、降圧回路16を通して負荷30に対する電力供給を行うため、発電機11の発電状況(及び/又は蓄電回路15の充電量)に依存することなく、必ず所定値Vt1以下の電圧を負荷30に供給することができる。
また、降圧回路16を通して負荷30に対する電力供給を行うため、蓄電回路15の容量の選択は、負荷30の動作保証電圧範囲に制限されない。すなわち、蓄電回路15の容量は、蓄電回路15から直接に負荷30へ電力供給した場合に負荷30に供給可能な充電電荷量(蓄電回路15の持つ静電容量と負荷30の動作保証電圧の積であり、以下、「相当充電容量」と記載する。)で制限される必要が無く、当該相当充電容量よりも大容量化することができる。これは、動作保証電圧よりも高い電圧で蓄電回路15への充電が可能なことによる。
このため、本実施形態に係る電源回路10は、蓄電回路の容量が相当充電容量の制限下で設計されている従来の電源回路において、発電機で発電したにも関わらず蓄電回路に充電できずに無駄になっていた電気エネルギー(動作保証電圧範囲を超える電圧で生成されている電気エネルギー)を、本実施形態に係る蓄電回路15では充電可能であり、発電機11が生成する電気エネルギーの利用効率を向上することができる。
昇圧回路17は、所定値Vt2(図5参照)以上の入力電圧についてはそのまま出力し、所定値Vt2以下の入力電圧については所定値Vt2以上所定値Vt1以下の電圧に昇圧して出力する。
昇圧回路17は、例えば図3に示すように、スイッチング制御により入力電圧を昇圧するDC−DCコンバーターにて構成される。このDC−DCコンバーターは、コイルL、スイッチ回路SW及びダイオードD3を備えている。
コイルLは、その一端を降圧回路16に接続されて降圧回路16から電圧V2を入力され、その他端をスイッチ回路SWの一端に接続されている。スイッチ回路SWの他端はグランドに接続さている。コイルLの他端はダイオードD3を介して負荷30にも接続されており、電圧V2を昇圧した電圧V3がダイオードD3を介して負荷30に出力される。ダイオードD3は、アノードをコイルLに向け、カソードを負荷30に向けて接続されている。
スイッチ回路SWは、制御信号S1によってチョッパ制御されている。制御信号S1は、スイッチ回路SWのオン/オフ比率(デューティ比)を示す信号である。制御信号S1は、外部の制御部で生成されてスイッチ回路SWに入力される。制御部は、例えば、コントローラ部9としてもよいし、別途に制御回路や制御IC等を設けてもよい。制御信号S1のデューティ比は、負荷30に供給される電圧V3が当該負荷30の動作保証電圧範囲内に収まるよう調整されている。この意味で、上述した所定値Vt2は、スイッチ回路SWのチョッパ制御に係るデューティ比によって決まる値である。
スイッチ回路SWの制御部は、電圧V1又は電圧V2を監視しており、電圧V1又は電圧V2が負荷30の動作保証電圧よりも低い場合は、昇圧回路17に昇圧動作を行わせ、電圧V1又は電圧V2が負荷30の動作保証電圧よりも高い場合は、昇圧回路17に昇圧動作を行わせないように制御を行う。
なお、昇圧回路17は、図3のようにインダクターを用いてスイッチング制御する構成に限るものではない。すなわち、入力電圧を昇圧して出力可能な回路であれば各種のものを採用可能であり、インダクター・ブースト方式であってもよいし、チャージポンプ方式であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る電源回路10では、昇圧回路17を通して負荷30に対する電力供給を行うため、発電機11の発電状況(及び/又は蓄電回路15の充電量)に依存することなく、所定値Vt2以上の電圧を負荷30に供給することができる。また、上述した降圧回路16の作用も含めると、所定値Vt2以上所定値Vt1以下の電圧を負荷30に供給することができる。
また、昇圧回路17を通して負荷30に対する電力供給を行うため、蓄電回路15の充電量が負荷30の動作保証電圧範囲の下限を下回っても、負荷30に動作保証電圧を供給することが出来る。従って、本実施形態に係る電源回路10は、従来の電源回路では負荷の動作保証には不十分であった少量の電気エネルギーも利用することができる。
また、負荷30がコントローラ部9やセンサ部8の場合、昇圧回路17は、センサ部8がセンシング動作を行う非省電力動作状態のときは入力される電圧を昇圧する昇圧動作を行うが、センサ部8がセンシング動作をしない省電力動作状態のときは入力される電圧を昇圧する昇圧動作を行わないように構成できる。これは、省電力動作状態では消費電力が格段に少なく、昇圧動作を行わなくても、供給されている電圧V3の電圧低下がほとんど発生しないためである。これにより、昇圧回路17の制御を効率化し、省電力動作状態における昇圧回路17の制御に係る電力消費を抑制することができる。
更に、同様にして、降圧回路16も省電力動作状態のときは降圧動作を停止させることで、降圧回路16の制御に係る電力消費を抑制することができる。これら降圧回路16と昇圧回路17は、両方を動作停止としてもよいし、どちらか一方だけを動作停止としてもよい。前者は後者に比べて、より低消費電力化が可能であり、後者は前者に比べて、より制御を簡略化できる。
また、昇圧回路17と負荷30の間には蓄電回路15に比して小容量の蓄電回路(不図示。例えば、電解コンデンサなど)を配置してもよい。こうすることで、省電力動作状態時に消費する電力を、小容量の蓄電回路から供給することができるので、昇圧回路17の動作時間を更に減らすことができ、昇圧回路17の制御に係る電力消費を更に抑制することができる。
また、省電力動作状態から非省電力動作状態への復帰時は、センサ部8にセンシング動作をさせるために必要な電力を供給すべく昇圧回路17の動作を開始させるが、このとき、電圧V1又は電圧V2に応じて、負荷30が省電力動作状態から非省電力動作状態に復帰するまでの期間における昇圧回路17の動作時間を変化させる。
すなわち、蓄電回路15の充電量が少ないほど昇圧回路17の動作時間を長くし、蓄電回路15の充電量が多いほど昇圧回路17の動作時間を短くする。これにより、昇圧回路17の動作時間は、負荷30の駆動に必要とされる電圧レベルに回復させるために必要十分な時間だけでよいため、適切な電圧が負荷30に供給されている状態で非省電力動作状態に移行できる。これは、昇圧回路17の昇圧特性が、昇圧前の入力電圧が高ければ高いほど昇圧効率が良いことによる。つまり、昇圧前の入力電圧が高いほど、昇圧動作時間は短くてよい。
更に、同様にして、降圧回路16も電圧V1又は電圧V2に応じて、負荷30が省電力動作状態から非省電力動作状態に復帰するまでの期間における動作時間を変化させてもよい。すなわち、蓄電回路15の充電量が少ないほど降圧回路16の動作時間を長くし、蓄電回路15の充電量が多いほど降圧回路16の動作時間を短くする。
これにより、降圧回路16の動作時間は、負荷30の駆動に必要とされる電圧レベルに回復させるために必要十分な時間だけでよいため、適切な電圧が負荷30に供給されている状態で非省電力動作状態に移行できる。これは、降圧回路16の降圧特性が、降圧前の入力電圧が高ければ高いほど降圧時間が短いことによる。
これら降圧回路16と昇圧回路17の動作時間の制御については、降圧回路16と昇圧回路17の双方の動作時間を制御してもよいし、何れか一方の動作時間を制御してもよい。前者は後者に比べてより低消費電力化されるメリットがあり、後者は前者に比べて制御が簡略化される等のメリットがある。
次に、図5を参照して、電源回路10の作用を説明する。同図において、蓄電回路15は、最小値Vminから最大値Vmax(>Vmin)までの電圧範囲を充電可能であるものとしてある。最大値Vmaxは所定値Vt1よりも大きく、最小値Vminは所定値Vt2(<Vt1)よりも小さいものとする。
同図に示すように、電圧V1が所定値Vt1から最大値Vmaxの範囲にある場合、降圧回路16は、電圧V1を所定値Vt1以下に降圧した電圧を電圧V2として出力する。一方、電圧V1が最小値Vminから所定値Vt1の範囲にある場合、降圧回路16は、電圧V1をそのまま電圧V2として出力する。このため、電圧V2は、最小値Vminから所定値Vt1の範囲の電圧値となる。
次に、電圧V2が最小値Vminから所定値Vt2の範囲にある場合、昇圧回路17は、電圧V2を所定値Vt2以上であって所定値Vt1以下に昇圧した電圧を電圧V3として出力する。一方、電圧V2が所定値Vt2から最大値Vmaxの範囲にある場合、昇圧回路17は、電圧V2をそのまま電圧V3として出力する。
このため、電圧V3は、所定値Vt2以上所定値Vt1以下のΔVの範囲の電圧値となる。このΔVは、負荷30が動作保証電圧に対応させて設定される。つまり、動作保証電圧範囲はこのΔVの範囲を包括することになる。なお、本実施形態では、負荷30の動作保証電圧に一定の許容範囲(動作保証電圧範囲)がある場合を例に取り説明しているため「Vt1≠Vt2」としてあるが、負荷30の動作保証電圧に許容範囲が無い場合には「Vt1=Vt2」とする。
すなわち、電源回路10は、蓄電回路15の充電量に関わらず、蓄電回路15の充電量が負荷30の相当充電容量を超えていても負荷30の相当充電容量未満であっても、蓄電回路15に充電されている限り、負荷30に動作保証電圧を供給することが出来る。
従って、電源回路10は、可能な限り高電圧(蓄電回路15の容量の上限)まで蓄電回路15に充電し、可能な限り低い電圧(昇圧回路17の動作下限電圧)まで、負荷の動作を継続させることができる。すなわち、発電機11が発生した電気エネルギーを余すことなく蓄電回路15に充電し、蓄電回路15に蓄積された電気エネルギーを余すことなく使い切ることが出来る。
また、1次電池18の電圧も必要に応じて降圧又は昇圧されて負荷30に供給されるため、不適切な電圧の1次電池が誤接続された場合でも、動作保証電圧に降圧又は昇圧された電圧が負荷30に供給される。これにより、負荷30の部品破壊を防止することができる。
(2)第2の実施形態:
次に、図6を参照しつつ、第2の実施形態に係る水栓装置について説明する。図6は、第2の実施形態に係る電源回路210の回路構成の一例を説明する図である。なお、電源回路以外の構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では説明を省略する。また、電源回路210と電源回路10とで共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、電源回路210は、降圧回路16及び昇圧回路17に代えて、昇降圧IC(Integrated Circuit)216を備えている。昇降圧IC216は、入力電圧の昇圧と降圧の双方が可能であり、この昇降圧動作は、電源回路210の外部の制御部から入力される制御信号S2によって制御される。
昇降圧IC216の制御部は、上述した昇圧回路17の制御の場合と同様、コントローラ部9としてもよいし、別途に専用の制御回路等を設けてもよい。また、昇降圧IC216が内部に電圧変換に係る制御を行う制御部を有していてもよい。
このように、降圧回路16と降圧回路をまとめて1つのIC化することにより、電源回路を小型化され、設計や実装が容易になる。
(3)第3の実施形態:
次に、図7を参照しつつ、第3の実施形態に係る水栓装置について説明する。図7は、第3の実施形態に係る電源回路310の回路構成の一例を説明する図である。なお、電源回路を除く水栓装置の構成は、第1の実施形態と同様であるため、以下では説明を省略する。また、電源回路310についても、電源回路10と共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、電源回路310では、蓄電回路15に替えて蓄電回路315を備えている。蓄電回路315は、整流回路12とダイオードD2の間に配置されている。このため、整流回路12(発電機11)から蓄電回路315へは電流が流れるが、1次電池18から蓄電回路315へは電流が流れない。すなわち、蓄電回路315は、発電機11が発電して出力する電気エネルギーを充電する一方、1次電池18の電気エネルギーはダイオードD2に阻まれて充電することはない。
具体的には、蓄電回路315は、蓄電回路15と同様に電気二重層コンデンサC1にて構成することが出来る。電気二重層コンデンサC1の正極は、整流回路12の出力端子とダイオードD2のアノードとを接続するラインに対して接続され、負極はグランドに対して接続される。
このように、蓄電回路315を整流回路12の後段に配置する事により、電源回路310の起動、ひいては水栓装置全体の起動が速くなる。すなわち、第1の実施形態に係る水栓装置100では、蓄電回路15の充電電圧が、昇圧回路17が安定動作できる電圧に達するまで時間を待つ必要があり、最初の電力供給を1次電池などから行う場合、蓄電回路15への充電が完了するまで昇圧動作が開始できずに、水栓装置100が安定動作できるまでに時間を要してしまう。しかし、本実施形態に係る電源回路310を備える水栓装置は、1次電池18から蓄電回路315への充電経路が無いため、1次電池18から蓄電回路315への充電を待つことなく昇圧回路17を動作させることが可能であり、結果として水栓装置100を素早く動作開始することができる。
(4)第4の実施形態:
次に、図8を参照して、第4の実施形態に係る水栓装置について説明する。図8は、第4の実施形態に係る電源回路410の回路構成の一例を説明する図である。なお、電源回路を除く水栓装置の構成は、第3の実施形態と同様であるため、以下では説明を省略する。また、電源回路410についても、電源回路310と共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、電源回路410では、降圧回路16に替えて降圧回路416を備えている。降圧回路416は、蓄電回路315とダイオードD2の間に配置されている。このため、1次電池18から負荷30へは、蓄電回路315や降圧回路416を通らずに電流が流れる。
このため、1次電池18の電気エネルギーを効率よく負荷30へ供給することができる。すなわち、蓄電回路315や降圧回路416でのロス無く、1次電池18の電気エネルギーを負荷に供給することができる。また、蓄電回路315への充電時間が無いため、水栓装置の動作を素早く開始することができる点は、上述した第3の実施形態と同様である。
(5)第5の実施形態:
次に、図9を参照しつつ、第5の実施形態に係る水栓装置について説明する。図9は、第5の実施形態に係る電源回路510の回路構成の一例を示す図である。なお、電源回路を除く水栓装置の構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では説明を省略する。また、電源回路510についても、電源回路10と共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、電源回路510は、降圧回路16に代えて当該降圧回路16と同等の構成及び機能を有する降圧回路516を備え、昇圧回路17に代えて当該昇圧回路17と同等の構成及び機能を有する昇圧回路517を備え、更に、選択部としてのスイッチ回路519,520を備えている。
降圧回路516と昇圧回路517は、蓄電回路15と負荷30の間に並列接続されており、蓄電回路15と降圧回路516はスイッチ回路519を介して接続されており、蓄電回路15と昇圧回路517はスイッチ回路520を介して接続されている。
スイッチ回路519は、蓄電回路15と降圧回路516の間の接続のオン/オフを切り換え、スイッチ回路520は、蓄電回路15と昇圧回路517の間の接続のオン/オフを切り換える。スイッチ回路519とスイッチ回路520は、排他的にオンされるものであり、スイッチ回路519がオンの時にはスイッチ回路520はオフになり、スイッチ回路519がオンの時にはスイッチ回路520はオフになる。
スイッチ回路519は、電源回路510の外部の制御部から入力される制御信号S3によってオン/オフの切り換えが制御され、スイッチ回路520も当該制御部から入力される制御信号S4によってオン/オフの切り換えが制御される。この制御部は、例えば、コントローラ部9としてもよいし、別途に制御回路や制御IC等を設けてもよい。
スイッチ回路519,520の制御部は、蓄電回路15の充電量(例えば、電圧V1)を監視し、蓄電回路15の充電量が動作保証電圧以上の場合は、スイッチ回路519をオンし且つスイッチ回路520をオフし、蓄電回路15の充電量が動作保証電圧を下回る場合は、スイッチ回路519をオフし且つスイッチ回路520をオンする。
このように、電源回路510においては、蓄電回路15から負荷30への給電経路として、降圧回路16を介しつつ昇圧回路17を介さない第1給電経路と、昇圧回路17を介しつつ降圧回路16を介さない第2給電経路と、の何れかを択一的に選択することができる。このため、降圧回路516と昇圧回路517の一方のみを介して蓄電回路15から負荷30へ電気エネルギーが供給される。これにより、電圧の変換効率が向上し、電圧変換に係る電気エネルギーのロスを少なくすることができる。
また、1次電池18の電圧も降圧、昇圧されて負荷30に供給される。これにより、不適切な電圧の1次電池が誤接続された場合でも、適切な電圧まで降圧又は昇圧された電圧が負荷30に供給されるため、負荷30の部品破壊を防止することができる点は、上述した第1の実施形態と同様である。
(6)第6の実施形態:
次に、図10を参照しつつ、第6の実施形態に係る水栓装置について説明する。図10は、第6の実施形態に係る電源回路610を説明する図である。なお、電源回路を除く水栓装置の構成は第5の実施形態と同様であるため、以下では説明を省略する。また、電源回路610についても、電源回路510と共通する構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、電源回路610では、蓄電回路15に替えて蓄電回路615を備えている。蓄電回路615は、整流回路12とダイオードD2の間に配置されている。このため、整流回路12(発電機11)から蓄電回路615へは電流が流れるが、1次電池18から蓄電回路615へは電流が流れない。すなわち、蓄電回路615は、発電機11が発電して出力する電気エネルギーを充電する一方、1次電池18の電気エネルギーはダイオードD2に阻まれて充電することはない。
蓄電回路615は、蓄電回路15と同様に電気二重層コンデンサC1にて構成することが出来る。電気二重層コンデンサC1の正極は、整流回路12の出力端子とダイオードD2のアノードとを接続するラインに対して接続され、負極はグランドに対して接続される。
このように、蓄電回路615を整流回路12の後段に配置する事により、電源回路610の起動、ひいては水栓装置全体の起動が速くなる。すなわち、上述した第1の実施形態に係る水栓装置100では、蓄電回路15の充電電圧が、昇圧回路17が安定動作できる電圧に達するまで時間を待つ必要がある。最初の電力供給を1次電池などから行う場合、蓄電回路15への充電が完了するまで昇圧動作が開始できずに、水栓装置100が安定動作できるまでに時間を要してしまう。しかし、本実施形態に係る電源回路610を備える水栓装置は、1次電池18から蓄電回路615への充電経路が無いため、1次電池18から蓄電回路615への充電を待つことなく昇圧回路17を動作させることが可能であり、結果として水栓装置100を素早く動作開始することができる。
(7)まとめ:
以上説明した各実施形態によれば、非電気エネルギーから電気エネルギーを生成する発電機11と、発電機11からの給電で充電される蓄電部(蓄電回路15,315,615)と、蓄電部からの給電により作動する負荷30と、入力される電圧を負荷30の動作保証電圧に降圧する降圧回路(降圧回路16,416,516)と、入力される電圧を負荷30の動作保証電圧に昇圧する昇圧回路(昇圧回路17,517)と、を備え、蓄電部から負荷30への給電は、降圧回路と昇圧回路の少なくとも一方を介して行われる。昇圧回路と降圧回路の双方を備えるため、必要に応じて昇圧と降圧のいずれも可能であり、従来の水栓装置に比べて、発電機が生成する電気エネルギーの使用効率を向上できる。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
1…洗面器、1a…ボール面、2…洗面カウンタ、3…水栓、3a…吐水口、4…給水路、5…排水路、6…電磁弁、7…接続ケーブル、8…センサ部、9…コントローラ部、10…電源回路、11…発電機、12…整流回路、13…逆流防止回路、14…逆流防止回路、15…蓄電回路、16…降圧回路、17…昇圧回路、18…1次電池、30…負荷、100…水栓装置、210…電源回路、216…昇降圧IC、310…電源回路、315…蓄電回路、410…電源回路、416…降圧回路、510…電源回路、516…降圧回路、517…昇圧回路、519…スイッチ回路、520…スイッチ回路、610…電源回路、615…蓄電回路、AC…交流電流、C1…電気二重層コンデンサ、D1…ダイオードブリッジ回路、D2…ダイオード、D3…ダイオード、DC…直流電流、L…コイル、R1…抵抗、SW…スイッチ回路、T…トランジスタ、V1…電圧、V2…電圧、V3…電圧、ZD…ツェナダイオード

Claims (8)

  1. 非電気エネルギーから電気エネルギーを生成する発電部と、
    前記発電部からの給電で充電される蓄電部と、
    前記蓄電部からの給電により作動する負荷と、
    入力される電圧を前記負荷の動作保証電圧に降圧する第1の電圧変換部と、
    入力される電圧を前記負荷の動作保証電圧に昇圧する第2の電圧変換部と、
    を備え、
    前記蓄電部から前記負荷への給電は、前記第1の電圧変換部と前記第2の電圧変換部の少なくとも一方を介して行われることを特徴とする水栓装置。
  2. 前記蓄電部から前記負荷へは、前記蓄電部の充電電圧を前記第1の電圧変換部で降圧した電圧を前記第2の電圧変換部で昇圧した電圧が供給されることを特徴とする請求項1に記載の水栓装置。
  3. 1次電池を更に備え、
    前記1次電池から前記負荷への給電は、前記蓄電部を介さずに、前記第1の電圧変換部と前記第2の電圧変換部の少なくとも一方を介して行われることを特徴とする請求項2に記載の水栓装置。
  4. 1次電池を更に備え、
    前記1次電池から前記負荷への給電は、前記蓄電部及び前記第1の電圧変換部を介さずに、前記第2の電圧変換部を介して行われることを特徴とする請求項2に記載の水栓装置。
  5. 前記第1の電圧変換部と前記第2の電圧変換部とが並列接続されており、
    前記蓄電部から前記負荷への給電経路として、前記第1の電圧変換部を介し且つ前記第2の電圧変換部を介さない第1給電経路と、前記第2の電圧変換部を介し且つ前記第1の電圧変換部を介さない第2給電経路と、の何れかを択一的に選択する選択部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の水栓装置。
  6. 1次電池を更に備え、
    前記1次電池の出力が、前記蓄電部を介さずに前記選択部へ入力されることを特徴とする請求項5に記載の水栓装置。
  7. 前記第1の電圧変換部に入力される電圧又は前記第2の電圧変換部に入力される電圧が、前記負荷の前記動作保証電圧以上で、前記負荷が省電力動作中の場合は、前記第1の電圧変換部の降圧動作と前記第2の電圧変換部の昇圧動作の少なくとも一方を動作停止することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の水栓装置。
  8. 前記第1の電圧変換部に入力される電圧又は前記第2の電圧変換部に入力される電圧に応じて、前記第1の電圧変換部の動作時間と前記第2の電圧変換部の動作時間の少なくとも一方を変化させることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の水栓装置。
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