JP2014176908A - 湿式ブラスト用噴射ガン - Google Patents

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Abstract

【課題】スラリー流入室を有するガン本体に孔が開くことを抑制できる湿式ブラスト用噴射ガンを提供する。
【解決手段】噴射ガン10は、ガン本体11と、エアジェット部材12と、ノズルユニット13を備えている。ガン本体11にスラリー流入室20が形成されている。エアジェット部材12は、エア噴射孔53と、該エア噴射孔53に連通するエア流通部55とを有している。ノズルユニット13は、超硬合金からなるノズル部材14を含んでいる。ノズル部材14は、フランジ部70と筒部71とを有している。筒部71に噴射流通部72と、噴射流通部72に連通するスラリー投射口82が形成されている。フランジ部70の第1の面70aに、周方向に連続する立上がり壁76を有した凹部75が形成されている。凹部の底面75aの中央にスラリーガイド穴80が形成されている。フランジ部70は、クランプ部材91,92とボルト93,94を有する締結機構15によって、ガン本体11に締結されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体中に研磨材を含有させたスラリーをワーク(ターゲット)に向けて噴射する湿式ブラスト用噴射ガンに関する。
ワークの表面処理等に使用されるブラスト装置の一種に、例えば特許文献1,2に記載されているように、液体中に研磨材を含有させたスラリーをワークに向けて噴射することにより、ワークの表面処理を行なう湿式ブラスト装置が知られている。湿式ブラスト装置に使用される噴射ガンは、スラリー流入室を有したガン本体と、エアを噴射するエアジェット部材と、噴射されたエアと共にスラリーを噴出するノズル部材などを含んでいる。湿式ブラストは液体ホーニングと呼ばれることもある。
特開2008−132542号公報 特開2012−228743号公報
湿式ブラスト用噴射ガンのノズル部材のように、噴出するエアと共にスラリーが高速で流れる部品は、スラリー中の研磨材によって摩耗することが知られている。ノズル部材の内部ではエアと共にスラリーが高速で移動するため、摩耗を防ぐために超硬合金が使用されることがある。これに対し砲金等の合金からなるガン本体のスラリー流入室は、ノズル部材と比べてスラリーが比較的緩慢に移動するため、特に耐摩耗対策は講じられていなかった。
しかし噴射ガンによっては、研磨材に酸化アルミニウム(アルミナ)等のセラミックスが使用された場合に、ガン本体の特定の箇所に比較的大きな孔が開く事例が見られた。このような孔が開く原因について本発明者達が鋭意研究したところ、ガン本体のスラリー流入室からノズル部材へスラリーが効率良く吸い込まれるようにするために、スラリー流入室の周壁にバイパス孔を形成した噴射ガンが注目された。この種の噴射ガンでは、特にスラリー流入室の底壁付近や、底壁と周壁とが交わるコーナー付近などで摩耗が進む可能性が指摘された。
従って本発明の目的は、スラリー流入室を有するガン本体に孔が開くことを抑制できる湿式ブラスト用噴射ガンを提供することにある。
1つの実施形態の湿式ブラスト用噴射ガンは、ガン本体と、エアジェット部材と、締結手段によって前記ガン本体に固定されたノズル部材などを有している。前記ガン本体は、スラリー流入室と該スラリー流入室の周壁に開口するスラリー流入孔とを有している。前記エアジェット部材は、前記ガン本体の前記スラリー流入室に前記ガン本体の外側から挿入され、エアが供給されるエア流通部と該エア流通部に供給されたエアを噴出するエア噴射孔とを有している。前記ノズル部材は、前記ガン本体よりも硬質の耐摩耗性金属(例えば超硬合金)からなるフランジ部と筒部とを含んでいる。該ノズル部材のフランジ部は、前記スラリー流入室の底壁をなす第1の面と、該第1の面に形成され前記スラリー流入室内のスラリーを流入させる例えば漏斗形状のスラリーガイド穴と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有している。前記ノズル部材の筒部は、前記フランジ部の前記第2の面に設けられている。該筒部は、前記エア噴射孔から噴射されたエアと前記スラリーガイド穴に流入したスラリーとの混合流体が流れる噴射流通部と、噴射流通部から前記エアと前記スラリーを投射するスラリー投射口とを具備している。
前記ガン本体の一例は、前記スラリー流入室の前記周壁の一部に開口する前記スラリー流入孔を有し、かつ前記周壁の前記スラリー流入孔とは異なる位置にバイパス孔が形成され、該バイパス孔にスラリー戻し流路を接続するための接続部を備えている。前記エアジェット部材の一例は、筒形のジェットボディと、該ジェットボディの先端に設けられた耐摩耗性金属(例えば超硬合金)からなるジェット先端部材とを含み、該ジェット先端部材の先端が前記スラリーガイド穴に入り込んでいる。また、前記スラリー流入室の底壁をなす前記フランジ部の前記第1の面に、周方向に連続する立上がり壁を有した凹部が形成され、かつ、該凹部の中央に漏斗形状の前記スラリーガイド穴が形成されていてもよい。さらに前記スラリー流入室の前記周壁の内側に耐摩耗性カラーが配置されていてもよい。
本発明の湿式ブラスト用噴射ガンによれば、スラリー流入室を有するガン本体がスラリーによって摩耗したり孔が開くことを抑制することができ、長寿命な噴射ガンを提供することができる。
1つの実施形態に係る湿式ブラスト用噴射ガンの斜視図。 図1に示された噴射ガンの正面図。 図1に示された噴射ガンの背面図。 図3中のF4−F4線に沿う噴射ガンの断面図。 図1に示された噴射ガンの平面図。 耐摩耗性カラーの斜視図。 ノズル部材の斜視図。
以下に本発明の1つの実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1は、湿式ブラスト用噴射ガン10(これ以降、単に噴射ガン10と称する)の斜視図である。噴射ガン10は、中空のガン本体11と、エアジェット部材12と、ノズルユニット13などを備えている。ノズルユニット13は、後に詳しく説明するノズル部材14と、ノズル部材14をガン本体11に固定するための締結手段として機能する締結機構15を含んでいる。
図2は噴射ガン10の正面図、図3は噴射ガン10の背面図である。図4は噴射ガン10の断面図、図5は噴射ガン10の平面図である。エアジェット部材12は、ガン本体11の一方側(図1〜図4において上側)からガン本体11に挿入されている。ノズル部材14は、ガン本体11の他方側(図1〜図4において下側)に設けられている。
ガン本体11は、例えば砲金(青銅の一種で、錫を10%前後、亜鉛を1〜9%程度含む銅合金)からなる鋳造品である。砲金は材料の入手が容易であり、しかも成形性や加工性が良好で、水に対して耐食性もあるなど、ガン本体11の材料に適している。なお、ガン本体11の材料は砲金以外の材料、例えば黄銅や鋳鉄、ステンレス鋼などであってもよい。
ガン本体11の内部にスラリー流入室20が形成されている。図4に示されるようにスラリー流入室20は、おおむね円筒状の周壁20aと、図4において上側に位置する上壁20bとを有している。スラリー流入室20の底壁は、後述するノズル部材14のフランジ部70の第1の面70aに形成された凹部75の底面75aによって構成されている。
スラリー流入室20の周壁20aにスラリー流入孔21が形成されている。スラリー流入孔21は、ガン本体11と一体に形成されたスラリー供給口22のスラリー流路23に連通している。スラリー供給口22の軸線X2(図4に示す)は、ガン本体11の軸線X1に対し角度θをなして傾いている。スラリー供給口22は、スラリー流入室20に連通するスラリー流路23と、スラリー流路23の入口側に形成されたスラリー用接続口24を含んでいる。
図1に示すように、スラリー用接続口24にスラリー供給管30が接続される。スラリー供給管30は、スラリー供給機構31に接続されている。スラリー供給機構31の一例は、開閉弁32と、ポンプ33と、スラリー34を収容するタンク35を備えている。スラリー34は、液体(例えば水)に研磨材を混ぜたものである。研磨材の一例は、平均粒径が数十μmから数百μmのアルミナ等のセラミックスからなる研磨材であるが、金属、ガラスあるいは樹脂製研磨材が使用されてもよい。図1中の矢印Qは、スラリー供給管30内をスラリーが流れる方向を示している。
スラリー流入室20を構成する周壁20aに、バイパス孔40が形成されている。図4に示されたバイパス孔40の一例は、後述するジェット先端部材52を間に挟んでスラリー流入孔21と対向する位置に形成されている。このバイパス孔40には、スラリー戻し流路41(図1に示す配管)の一端41aが接続される雌ねじ等の接続部40aが形成されている。スラリー戻し流路41の他端41bは、タンク35に臨んで開口している。
なお、バイパス孔40の数やバイパス孔40の位置は実施形態に限ることはない。要するにスラリー戻し流路41のレイアウト等に応じて、周壁20aの少なくとも1箇所でバイパス孔40とは異なる位置に形成されていればよい。例えば2つ以上のバイパス孔40を周壁20aの周方向に間隔を存して形成してもよい。複数のバイパス孔40が形成されている場合、スラリー戻し流路41のレイアウト等に適したバイパス孔40を使用し、それ以外のバイパス孔40を栓によって塞いでもよい。
スラリー流入室20の周壁20aの内側に、耐摩耗性カラー42(図4と図6に示す)が配置されている。耐摩耗性カラー42の一例は、ステンレス鋼製の円筒形カラー本体43の内面に、例えばダイヤモンドコート等の硬質層44をコーティングしたものである。この耐摩耗性カラー42には、スラリー流入孔21と対応した位置に第1の開口45が形成され、かつ、バイパス孔40と対応した位置に第2の開口46が形成されている。
ガン本体11の外面に、ねじ孔48を備えた取付部49が形成されている。例えばこの取付部49を利用して、噴射ガン10を保持機構のアーム等に保持することができるようになっている。なお、取付部49以外の箇所に形成した被保持部を、保持機構やロボットアームによって保持するようにしてもよい。
図4に示されるように、ガン本体11の第1の端面11a付近に、軸線X1に沿う孔50が形成されている。この孔50に、ガン本体11の外側からエアジェット部材12がスラリー流入室20に向かって挿入されている。そしてエアジェット部材12の先端から所定長さ分がスラリー流入室20内に位置している。このエアジェット部材12は、筒形のジェットボディ51と、ジェットボディ51の先端に設けられた耐摩耗性金属からなるジェット先端部材52とを有している。ジェット先端部材52は先端側が細くなる円錐台のような形状をなしている。
ジェット先端部材52は、ジェットボディ51よりも硬質な金属、例えば超硬合金(タングステン炭化物を含む焼結合金)からなり、先端にエア噴射孔53が開口している。ジェット先端部材52の一例は、ジェットボディ51の先端に嵌合させた状態において、接着およびピン等の固定手段によってジェットボディ51に固定されている。
ジェットボディ51の内部に、軸線X1に沿うエア流通部55が形成されている。エア流通部55の一端側(図4において上側)にエア用接続口54が形成されている。エア流通部55の他端側(図4において下側)はエア噴射孔53に連通している。エアジェット部材12は、ジェットボディ51の長さ方向の途中に形成された大径部51aがガン本体11の第1の端面11aに突き当たる深さまで孔50に挿入されている。そして、ボルト等の固定用部材56(図5に示す)によって、ガン本体11の所定位置に固定される。固定用部材56は一対設けられており、エアジェット部材12をジェットボディ51の両側から挟持するようになっている。
エアジェット部材12のエア用接続口54に、エア供給管60(図1に示す)が接続される。エア供給管60は、開閉弁61を含むエア供給系62を介して、圧縮エアの供給源63に接続されている。この実施形態で言うエアは空気であるが、空気の主成分である窒素が使用されてもよいし、あるいは化学的に不活性なガスであってもよい。図1中の矢印Gは、エア供給系62においてエアが流れる方向を示している。
ガン本体11の第2の端面11bにノズル部材14が取付けられている。ノズル部材14は、ガン本体11よりも硬質な耐摩耗性金属、例えばジェット先端部材52と同様の超硬合金からなる。図7はノズル部材14を単品で示した斜視図である。ノズル部材14はフランジ部70と筒部71とを有している。言い換えると、フランジ部70と筒部71とは、耐摩耗性金属(焼結金属等の超硬合金)によって互いに一体に成形されている。
フランジ部70は、スラリー流入室20の底壁をなす第1の面(第1の端面)70aと、第1の面70aとは反対側の第2の面(第2の端面)70bとを有している。筒部71はフランジ部70の第2の面70bにフランジ部70と一体に形成されている。フランジ部70は、筒部71の径方向に全周にわたって突出している。筒部71の内側に噴射流通部72が形成されている。エア噴射孔53から噴射されたエアとスラリー流入室20から流入したスラリーとの混合流体が、噴射流通部72を流れるようになっている。
フランジ部70の第1の面70aに、浅い凹部75が形成されている。凹部75の底面75aは実質的にスラリー流入室20の底壁をなしている。そしてこの凹部75の周りに、軸線X1と同心状で周方向に連続する立上がり壁76が形成されている。立上がり壁76は、凹部75の全周にわたって円環状に連続している。
図4に示されるように、立上がり壁76は、凹部75の底面75aからスラリー流入室20の周壁20aに向かって内径が徐々に大きくなるように滑らかな曲面を描いて立上がる形状をなしている。この凹部75の底面75aの中央に、漏斗形状のスラリーガイド穴80が形成されている。スラリーガイド穴80は、エア噴射孔53および噴射流通部72と同様に、ガン本体11の軸線X1上(エアジェット部材12の軸線上)に形成されている。
スラリーガイド穴80は、前記スラリー流入室20に連通している。このスラリーガイド穴80は、スラリー流入室20から筒部71の噴射流通部72に向かって内径が小さくなる漏斗形状(軸線X1を中心とする傾斜面の回転体形状)をなしている。スラリーガイド穴80の内側に、ジェット先端部材52の先端が入り込んでいる。しかもジェット先端部材52の先端と、噴射流通部72の入口側開口72aとの間にスラリーが流入可能な広さの隙間が形成されるように、ジェット先端部材52の先端が入口側開口72aから少し離れた位置で対向している。
ノズル部材14の筒部71に形成された噴射流通部72の一端(図4において上側)がスラリーガイド穴80に連通している。噴射流通部72は前記軸線X1の方向に延びている。噴射流通部72の他端(図4において下側)はスラリー投射口82として筒部71の先端面に開口している。噴射流通部72を流れるエアとスラリーとの混合流体をブラスト対象のワーク(ターゲット)に向けて投射することができる。
ノズル部材14は、締結手段として機能する締結機構15によって、ガン本体11に締結されている。締結機構15は、ガン本体11の第1の端面11aに配置された第1のクランプ部材91と、フランジ部70の第2の面70bに配置された第2のクランプ部材92と、締結用ボルトとして機能する一対の短ボルト93と、同じく締結用ボルトとして機能する一対の長ボルト94などを含んでいる。第1のクランプ部材91は、ボルト等の固定用部材95によって、ガン本体11の第1の端面11aに固定されている。
一対の短ボルト93によって、フランジ部70と第2のクランプ部材92とがガン本体11に固定されている。すなわちガン本体11の第2の端面11bと第2のクランプ部材92との間にフランジ部70が挟まれている。そして短ボルト93が、第2のクランプ部材92のボルト挿入孔96(図2に示す)とフランジ部70のボルト挿入孔97(図2と図7に示す)に挿入されるとともに、短ボルト93の先端がガン本体11のねじ孔98にねじ込まれている。
一対の長ボルト94は、第1のクランプ部材91と第2のクランプ部材92とを結合している。すなわちクランプ部材91,92間にガン本体11とフランジ部70が挟まれた状態において、長ボルト94によってクランプ部材91,92が互いに結合されている。これら長ボルト94は、第2のクランプ部材92に形成されたボルト挿入孔100(図3に示す)に挿入され、かつ、ねじ部94aを第1のクランプ部材91のねじ孔101にねじ込むことにより、クランプ部材91,92を互いに結合している。ガン本体11の第2の端面11bとフランジ部70の第1の面70aとの間にはシール部材110(図4に示す)が設けられている。
次に前記構成の噴射ガン10の作用について説明する。
タンク35(図1に示す)に収容されたスラリー34がスラリー供給機構31によってスラリー供給管30に圧送される。このスラリーはガン本体11のスラリー流路23とスラリー流入孔21を経てスラリー流入室20に流入する。またエア供給系62から圧送されるエアがエアジェット部材12のエア流通部55に供給される。エア流通部55に供給されたエアは、エアジェット部材12のエア噴射孔53からノズル部材14の噴射流通部72に向けて、図4に矢印Aで示すように噴出する。
このようにエアがエア噴射孔53から噴射流通部72に向かって噴射されると、スラリー流入室20内のスラリーが矢印Bで示すようにエアの流れに乗ってスラリーガイド穴80からに噴射流通部72内に入る。そしてこのエアとスラリーとの混合流体が、噴射流通部72を経てスラリー投射口82からワーク(ターゲット)に向けて矢印Cで示すように噴出することにより、湿式ブラストがなされる。
本実施形態の噴射ガン10は、ガン本体11のスラリー流入室20の周壁20aにバイパス孔40が形成されているため、スラリー流入孔21からスラリー流入室20に流入したスラリーの一部がバイパス孔40に向かう。このためスラリー流入室20内のスラリーがスラリー流入室20内にとどまることなく流動し、スラリー流入室20内のスラリーがエア噴射孔53から噴射流通部72に向かって噴出するエアの流れに乗ってスラリーガイド穴80に効率良く流入し、エアとスラリーの混合流体がスラリーガイド穴80から噴射流通部72に向かう。このため、スラリー投射口82からワークに向かって所望量のスラリーを投射することができる。スラリー流入室20内のスラリーの一部はバイパス孔40を通り、図4に矢印Rで示すようにスラリー戻し流路41(図1に示す)に流入し、タンク35に回収される。
ここでもしバイパス孔40が無いとしたら、エア噴射孔53からスラリーガイド穴80に向かって勢い良く流れるエアが、あたかもスラリーガイド穴80をブロックするようになるため、スラリー流入室20内のスラリーがスラリーガイド穴80に十分流入することができないという現象が生じる。しかし本実施形態ではスラリー流入室20の周壁20aにバイパス孔40が形成されており、スラリー流入孔21からスラリー流入室20に流入したスラリーの一部がスラリーガイド穴80付近にて活発に流動し、スラリーガイド穴80に流入することが助長される
フランジ部70を有しない円筒形のノズル部材を用いた従来の噴射ガンの場合、スラリー流入室の周壁に前記バイパス孔が形成されていると、スラリー流入室内のスラリーがスラリーガイド穴に効率良く流入する反面、スラリー流入室の底壁付近や、周壁の一部、あるいは底壁と周壁とが交わるコーナー部付近などが摩耗する。
しかるに本実施形態の噴射ガン10は、スラリー流入室20の底壁が超硬合金からなるノズル部材14のフランジ部70の第1の面70a(凹部75の底面75a)によって構成されているため、スラリー流入室20に流入したスラリーが凹部75の底面75aや立上がり壁76に沿って流れても、スラリー中の研磨材によってガン本体11が摩耗することを抑制できる。しかもスラリー流入室20の周壁20aに耐摩耗性カラー42が配置されているため、周壁20aの摩耗も抑制できる。このためガン本体11に孔が開くことが抑制され、噴射ガン10の寿命を大幅に延ばすことができた。
なお本発明を実施するに当たって、噴射ガンを構成するガン本体やエアジェット部材およびノズル部材をはじめとする各部の具体的な形状や配置等を適宜に変更して実施できることは言うまでもない。また、スラリーを構成する液は水以外であってもよいし、研磨材はセラミックス以外、例えば樹脂とかガラスビーズなどが適用されてもよい。また前記噴射ガンはワークの上方からスラリーを投射する以外に、ワークの下方あるいは水平方向、斜め方向などからスラリーを投射するように配置されてもよいなど、噴射ガンの姿勢は任意である。
10…噴射ガン、11…ガン本体、12…エアジェット部材、13…ノズルユニット、14…ノズル部材、15…締結機構(締結手段)、20…スラリー流入室、20a…周壁、21…スラリー流入孔、22…スラリー供給口、31…スラリー供給機構、40…バイパス孔、40a…接続部、41…スラリー戻し流路、42…耐摩耗性カラー、51…ジェットボディ、52…ジェット先端部材、53…エア噴射孔、55…エア流通部、60…エア供給系、70…フランジ部、70a…第1の面、79b…第2の面、71…筒部、72…噴射流通部、75…凹部、75a…底面、76…立上がり壁、80…スラリーガイド穴、82…スラリー投射口、91…第1のクランプ部材、92…第2のクランプ部材。

Claims (5)

  1. スラリー流入室と該スラリー流入室の周壁に開口するスラリー流入孔とを有したガン本体と、
    前記ガン本体の前記スラリー流入室に前記ガン本体の外側から挿入され、エアが供給されるエア流通部と該エア流通部に供給されたエアを噴出するエア噴射孔とを有したエアジェット部材と、
    前記ガン本体に締結手段によって固定されたノズル部材とを有し、
    該ノズル部材は、前記ガン本体よりも硬質の耐摩耗性金属からなるフランジ部および筒部を含み、
    前記フランジ部が、前記スラリー流入室の底壁をなす第1の面と、該第1の面に形成され前記スラリー流入室内のスラリーを流入させるスラリーガイド穴と、前記第1の面とは反対側の第2の面とを有し、
    前記筒部が前記フランジ部の前記第2の面に設けられ、該筒部は、前記エア噴射孔から噴射されたエアと前記スラリーガイド穴に流入したスラリーとの混合流体が流れる噴射流通部と、噴射流通部から前記エアと前記スラリーを投射するスラリー投射口とを具備したことを特徴とする湿式ブラスト用噴射ガン。
  2. 前記ガン本体は、前記スラリー流入室の前記周壁の一部に開口する前記スラリー流入孔を有し、かつ前記周壁の前記スラリー流入孔とは異なる位置にバイパス孔が形成され、該バイパス孔にスラリー戻し流路を接続するための接続部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の湿式ブラスト用噴射ガン。
  3. 前記エアジェット部材が、筒形のジェットボディと、該ジェットボディの先端に設けられた耐摩耗性金属からなるジェット先端部材とを含み、該ジェット先端部材の先端が前記スラリーガイド穴に入り込んでいることを特徴とする請求項1または2に記載の湿式ブラスト用噴射ガン。
  4. 前記スラリー流入室の底壁をなす前記フランジ部の前記第1の面に、周方向に連続する立上がり壁を有した凹部が形成され、かつ、該凹部の中央に漏斗形状の前記スラリーガイド穴が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の湿式ブラスト用噴射ガン。
  5. 前記スラリー流入室の前記周壁の内側に、耐摩耗性カラーが配置されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の湿式ブラスト用噴射ガン。
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