JP2014175779A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像画像を所望の向きで保存する。
【解決手段】撮像装置は、それぞれが異なる撮像方向を有する第1および第2カメラと、撮像される画像を表示する表示部と、表示部と一体的に構成され、且つ表示部における操作内容を受付ける操作受付部(307)と、第1カメラが第2カメラの起動時以降に撮像する画像に、顔画像が含まれるか否かを検出する顔検出部と、顔検出部により顔画像が含まれていないことが検出されたとき、第1カメラが撮像する指を含む画像または操作受付部が受付ける操作内容から、画像に関する方向を決定する方向決定部と、起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、当該画像の撮像時の向きと方向決定部が決定した方向とに基づいて格納する画像格納部(306)と、を備える。
【選択図】図3

Description

この発明は撮像装置に関し、特に、撮像画像の方向を判別する撮像装置に関する。
従来、デジカメ(デジタルカメラ)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末により写真を縦撮り/横撮りした際、機器に内蔵されている加速度センサを用いて機器の上下方向を判断し、判断した上下方向に応じて画像を保存する。
加速度センサを用いない方法として、撮影画像を解析しその画像に写っている文字や人の顔から上下方向を判断し、その上下方向に応じて画像を保存する技術が提案されている。たとえば、特許文献1(特開2005−260870号公報)では、被写体の人物の顔の上下から判断する。
しかし、特許文献1の場合には、画像に人物が写っていない場合には上下の判断が困難となる。これを解消するために、たとえば特許文献2(特表2009−542059号公報)では、主カメラと補助カメラで同時に撮影を実施し、補助カメラ側で撮影されたユーザの顔から画像の回転姿勢を判断し、回転姿勢に依存する姿勢で主カメラ側で撮影した画像を格納する。
特開2005−260870号公報 特表2009−542059号公報
特許文献2では、補助カメラ側で撮影されたユーザの顔から画像の回転姿勢を判断するが、補助カメラ側で撮影された画像が不鮮明だった等の原因で回転姿勢の判断を誤ってしまった場合には、主カメラによる撮影画像は間違ったままの回転姿勢に依存した姿勢で保存されてしまう。
それゆえに、本発明の目的は、撮像画像を所望の向きで保存する撮像装置を提供することである。
この発明のある局面に従う撮像装置は、それぞれが異なる撮像方向を有する第1および第2カメラと、撮像される画像を表示する表示部と、表示部と一体的に構成され、且つ表示部における操作内容を受付ける操作受付部と、第1カメラが第2カメラの起動時以降に撮像する画像に、顔画像が含まれるか否かを検出する顔検出部と、顔検出部により顔画像が含まれていないことが検出されたとき、第1カメラが撮像する指を含む画像または操作受付部が受付ける操作内容から、画像に関する方向を決定する方向決定部と、起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、当該画像の撮像時の向きと方向決定部が決定した方向とに基づいて格納する画像格納部と、を備える。
発明によれば、撮像画像は、方向決定部が操作内容から決定した方向に基づき保存される。
本発明の実施の形態1に係る端末の外観を表わす図である。 本発明の実施の形態1に係る端末のハードウェア構成を表わすブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る機能構成図である。 本発明の実施の形態1に係る処理フローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る上下方向識別処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る撮像画像の「上」方向の判別方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る撮像画像データの保存(格納)と表示を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る撮像画像データの「上」方向に従う保存を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る撮像画像データの「上」方向に従う保存を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る被写体の撮像から、撮像画像データの保存までの撮像画像に係る処理を一覧で説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る上下方向判別結果の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る上下方向判別不可の場合の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る「上」方向を変更する場合の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る「上」方向を変更する場合の表示例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る撮影指示を入力する場合の表示例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。なお、同一の構成要素には各図において同一の符号を付し、詳細な説明は繰返さない。
(実施の形態1)
本実施の形態では、カメラ撮影の撮像画像データをメモリに保存する場合に、当該撮像画像データをディスプレイ表示するときの画像の方向、より特定的には当該撮像画像データが表す画像の向きを、保存に先だって決定しておくことができる。ここでは説明を簡単にするために、ディスプレイは矩形状とし、矩形の4辺のうち予め定めた一辺側を「上」方向と決定する。「上」方向とは、撮像画像データのうち当該一辺側で表示されるデータを特定して示すために用いる情報である。
なお、ここでは仮に「上」方向としているが、これに代替して、矩形状のディスプレイの各辺に対応して「下」方向、または「左」方向、または「右」方向などを用いてもよい。
<ハードウェア構成>
本実施の形態では、撮像装置は、情報処理装置に搭載される場合を想定する。情報処理装置は、タッチパネルを有する携帯型情報処理端末を想定する。携帯型情報処理端末として、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末などを適用することができる。
図1および図2を参照して、本実施の形態に係る携帯型情報処理端末(以下、単に端末という)100の構成について説明する。図1は、端末100の外観を表わす図である。図2は端末100のハードウェア構成を表わすブロック図である。端末100は、筐体110、第1カメラに相当するインカメラ111、第2カメラに相当するアウトカメラ122、アンテナ120、スピーカ130、周知の抵抗膜方式のタッチパネル140と表示装置212を有する表示部210、電源ボタン150、マイク160およびLED(Light Emitting Diode)170を備える。タッチパネル140は抵抗膜方式を採用したが、この方式に限定されず、たとえば周知の静電容量方式、または光センサ方式であってもよい。
インカメラ111およびアウトカメラ122は、CCD(Charge Coupled Device)カメラを含んで構成される。筐体110の表面においてインカメラ111およびアウトカメラ122は、筐体110の表面において撮像方向または撮像視野が異なるように配置される。ここでは、インカメラ111は、筐体110の表面であって、表示装置212のディスプレイ面が設けられた面と同じ面(以下、主面という)に配置され、アウトカメラ122は、筐体110の表面であって、主面に対する背面に配置される、とする。
端末100には、カード状の記録媒体であるメモリカード152が外部から着脱自在に装着される。
端末100は、図1に示される構成に加えて、センサ部220、プロセッサ230、グラフィックメモリ257を有した表示デバイスコントローラ214、フラッシュメモリ250、RAM(Random Access Memory)252、ROM(Read Only Memory)258、アンテナ120を介し通信するための通信回路260、マイク160とスピーカ130による音声入出力のための信号処理回路270、プロセッサ230から送られる信号に基づいて予め規定された振動パターンで発振するバイブレータ280、および装着されたメモリカード152をプロセッサ230の制御のもとにアクセスするためのメモリドライバ151を備える。プロセッサ230はCPU(Central Processing Unit)231およびタイマ232などを含む。
センサ部220は、端末100の筐体110自体に加わる加速度を検出する加速度センサを含む。
表示部210は、タッチパネル140と表示装置212とを一体的に含む表示一体型入力部を構成する。表示部210の表示装置212はLCD(Liquid Crystal Display)パネルに相当し、その表示面上にはタッチパネル140が載置される。表示面において表示される画像はタッチパネル140を介して視認可能な可視画像である。
タッチパネル140の表面上は、指または専用のペン(図示せず)などの操作体によりタッチなどの操作がされる操作面に相当する。ここでは、説明を簡単にするために操作体を指と想定する。タッチパネル140は、操作面上の指により操作された位置(以下、操作位置という)に応じた電気信号を出力する。
表示部210の表示パネルは上記のLCDパネルに限定されず、有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display)、FED(Field Emission Display:電界放出型ディスプレイ)、電子ペーパーなどを適用してもよい。
フラッシュメモリ250は、端末100に対して与えられたデータあるいはプロセッサ230によって生成されたデータを不揮発的に保持する。
RAM252は、プロセッサ230によって生成されたデータおよび撮像画像データなどを格納するための記憶領域を含む。
グラフィックメモリ257は、表示装置212において画像を表示するためのデータを格納する。なお、他の局面において、RAM252の一部記憶領域とグラフィックメモリ257とが一体として構成されていてもよい。
ROM258は端末100を作動させるためのファームウェアと、各種プログラムと、端末100に固有の動作を実行させるために設定値として予め入力されたデータとを格納している。
表示デバイスコントローラ214は、グラフィックメモリ257に格納されているデータに基づく描画動作を表示装置212に対して実行する。表示装置212は、その動作に従って画像を表示する。具体的には、表示装置212のLCDパネルは、図1の直交するX,Y軸により規定される座標平面に相当する領域に複数の電極素子が2次元配列されて構成される。したがって、各電極素子を2次元座標値(x1,y1)により特定することができる。グラフィックメモリ257の画像データに基づく表示データは、LCDパネルの表示領域のサイズに整合するサイズを有した2次元配列のビットマップデータを表す。表示デバイスコントローラ214は当該画像データの各ビット値を表す表示データを出力する。LCDパネルは、表示データに基づき、各座標の電極素子に電圧を印加する。これにより、表示装置212には、グラフィックメモリ257に格納される画像データに従う画像が表示される。
なお、プロセッサ230が受付ける操作は、タッチパネル140を介したユーザ操作に限定されず、電源ボタン150などの物理的ボタンの操作等も含む。
(機能構成)
図3は、本発明の実施の形態に係る機能構成図である。図3の各部は、ROM258に予め格納されたプログラム、または、プログラムとハードウェア回路の組合せにより実現される。図3では、機能を説明するために、関連する周辺部の一部として記憶部が示される。
図3を参照して、本実施の形態に係る撮像装置は、撮像のためのピントが合っているか否かを検出するための合焦判定部301、撮像画像の上下方向を決定するための上下方向決定部302、決定した上下方向を外部に通知するための通知部305、撮像画像データを所定の記憶領域に保存するための画像格納部306、および撮影者などの操作内容を受付けるための操作受付部307を含む。上下方向決定部302は、後述する上下方向識別処理により撮像画像の上下方向を判別するための上下方向判別部303、判別した上下方向をユーザの指示に従って変更する上下方向変更部304を含む。
操作受付部307は、タッチパネル140を含んで構成され、タッチパネル140の出力から上記の操作体によりなされた操作の内容を受付ける。
記憶部には、撮像画像データを保存するための保存用メモリ251、撮像画像データを処理するための1種のワークメモリに相当する処理用メモリ256、撮像画像データを表示するための表示用メモリ253を含む。保存用メモリ251はフラッシュメモリ250の記憶領域に相当し、処理用メモリ256はRAM252の記憶領域に相当し、表示用メモリ253はグラフィックメモリ257に相当する。
表示用メモリ253は、インカメラ111が出力する撮像画像データを格納するためのインカメラ用メモリ254と、アウトカメラ122が出力する撮像画像データを格納するためのアウトカメラ用メモリ255に対応する。
(処理フロー)
図4は、本発明の実施の形態に係る処理フローチャートである。図5は、本発明の実施の形態に係る上下方向識別処理のフローチャートである。これらフローチャートに従うプログラムは予めROM258などの記憶部に格納され、CPU231がROM258からプログラムを読出し、読出したプログラムの各命令コードを実行することにより処理が実現される。
・全体処理
ここでは、図4のフローチャートに従うプログラムは、ユーザがタッチパネル140を介して端末100の動作モードを撮影モードへ移行させるための操作をしたときに実行開始されるとする。
CPU231は、操作受付部307が受付けた操作内容に基づき、撮影モードへの切替え指示が与えられたことを検出すると、インカメラ111とアウトカメラ122に電源を供給することにより起動する(ステップS3)。起動した両方のカメラにより撮像が開始される。
合焦判定部301は、カメラが出力する撮像画像データを、処理用メモリ256に格納し、処理用メモリ256の撮像画像データからピントが合っている、すなわちフォーカスが完了し合焦しているか否かを判定する(ステップS5)。ここでは、合焦判定に代替して、または合焦判定とともにCPU231は加速度センサの出力から、端末100自体の振動量(単位:dB)が少なくなり所定値未満になったか否かを判定するとしてもよい。
合焦判定部301は、たとえばフォーカス値を用いて合焦判定する。フォーカス値は、カメラの焦点が被写体に対してどの程度合致しているかの度合いを示す。フォーカス値は処理用メモリ256の撮像画像データから検出するエッジ量と相関関係にあるため、たとえば撮像画像データから取得する色偏差に基づいて算出することができる。
ピントが合っている、または振動量が少ないと判定されないときは(ステップS5でNO)、ステップS5の処理が繰返されるが、ピントが合っている、または振動量が少ないと判定されると(ステップS5でYES)、以降の撮像画像の上下判別のための処理が開始される。
一般に、被写体を撮影する場合に、撮影者は撮像画像をディスプレイで確認しながら、端末100を縦向きで撮影するのがよいか横向きで撮影するのがよいのかの試行錯誤を繰り返す。この間は、ピントが合っている、または振動量が少ないと判定されない(ステップS5でNO)が、最終的にどちらかの向きに固定すると、ピントが合っている、または振動量が少ないと判定される(ステップS5でYES)。このように、本実施の形態では、端末100の筐体110の撮影姿勢が決まったと検出されたとき、以降の撮像画像の上下判別のための処理が開始される。カメラが起動されてから後述する撮影指示が入力されるまでの間は、カメラからの撮像画像データによる画像は撮影姿勢などを決めるためにディスプレイ表示されることから、ディスプレイをビューファインダとして利用できる。
CPU231は、インカメラ111からの撮像画像データを入力し、処理用メモリ256に格納する(ステップS7)。
上下方向決定部302の上下方向判別部303は、処理用メモリ256の撮像画像データに基づき、被写体画像についての上下方向の識別処理を実行し、撮像画像データの「上」方向を含む処理結果を出力する(ステップS9)。ステップS9の上下方向の識別処理の詳細は後述する。
上下方向決定部302は上下方向判別部303の出力に基づき識別できたか否かを判定する(ステップS11)。識別できたと判定した場合には(ステップS11でYES)、通知部305は、撮影者に通知するために、識別結果をディスプレイ表示などにより出力する(ステップS13)。
通知部305は、判別された「上」方向を変更するか否かの確認を撮影者に促す旨を出力し、CPU231は修正要の有無を判定する(ステップS15)。CPU231は、操作受付部307がタッチパネル140から入力した操作内容に基づき、修正要の指示が入力されたと判定すると(ステップS15でYES)、上下方向決定部302の上下方向変更部304は、撮像画像データについて識別されている「上」方向を変更し(ステップS29)、ステップS17に移行する。
一方、修正要の指示が入力されないときは(ステップS15でNO)、撮影者はタッチパネル140を操作して撮影指示を入力する(ステップS17)。この撮影指示は、シャッタ操作に相当する。
CPU231は、操作受付部307が受付けた操作内容に基づき撮影指示が入力されたと判定すると(ステップS17)、画像格納部306は、アウトカメラ122が撮影した画像データを、上下方向決定部302が決定した「上」方向を示すデータ(以下、「上」データという)に従った向きに保存用メモリ251に格納する(ステップS19)。ここで、“向き”は、画像の傾き角度などにより決まる。
このとき、処理用メモリ256でホワイトバランス調整などのデータ処理をした後に、保存用メモリ251に格納するとしてもよい。また、撮影者は、シャッタ操作時の撮像画像をディスプレイ表示で確認し、保存を拒む場合には、タッチパネル140を操作することにより、保存用メモリ251に格納された当該撮像画像データを削除でき、または撮像画像データの保存用メモリ251への格納処理をパス(省略)させることができる。
「上」データに従った向きに撮像画像データが保存用メモリ251に格納された後は、CPU231は、操作受付部307が受付けた操作内容から、撮影を終了するか否かを判定する(ステップS21)。撮影終了と判定しないときは(ステップS21でNO)、ステップS5に戻り、以降の処理を同様に繰返すが、撮影終了と判定すると(ステップS21でYES)、CPU231は、インカメラ111とアウトカメラ122を電源OFFして停止させ(ステップS23)、一連の処理は終了する。
ステップS11に戻り、上下方向識別処理により上下方向が識別できなかったと判定された場合(ステップS11でNO)、通知部305は、上下方向が識別できなかった旨を表示などで通知する(ステップS25)。また、CPU231は、仮の「上」方向を表示などで通知する(ステップS27)。その後、ステップS15に移行する。
以上のように、ピントを合わせたとき、または、筐体110の振動が小さくなったときにインカメラ111からの撮像画像データから「上」方向を判別する。また、撮影者は判別された「上」方向であっても、必要に応じて変更することができる。したがって、その後、アウトカメラ122からの撮影画像データを、予め判別した「上」データ、または撮影者が変更後の「上」データに従った向きに保存用メモリ251に保存することができる、すなわち、撮影者が所望する向きに撮像画像を保存しておくことができる。
・上下方向識別処理
図5を参照し、図4の上下方向識別処理(ステップS9)では、上下方向決定部302は、処理用メモリ256のインカメラ111の撮像画像データの画像から顔画像を認識できるか否かを判定する(ステップS33)。たとえば、撮像画像データの各画素の階調値およびエッジ量から、顔の部分画像データを抽出できたときは、顔画像を認識できたと判定し(ステップS33でYES)、ステップS35に移行するが、抽出できないときは認識できなかったと判定し(ステップS33でNO)、ステップS41に移行する。
上下方向決定部302は、抽出した部分画像データから検出する特徴量と顔の特徴量(目、口の特徴量)とを照合し、照合結果から顔のパーツ(目、口)が識別できるか否かを判定する(ステップS35)。
顔のパーツは、「目、口」の組み合わせだけではなく、「目、頭」、「目、鼻」、「目、眉」、「目、顎」、「口、頭」、「口、顎」等、2種類以上のパーツの組合せであればよい。
識別できたと判定すると(ステップS35でYES)、識別した顔のパーツの位置関係から、顔画像の傾きを検出し、検出結果に基づき撮像画像データの「上」方向を判別する(ステップS37)。その後、上下方向決定部302は、撮像画像データの「上」方向を確定し出力する(ステップS39)。「上」方向判別処理の詳細は後述する。
一方、顔画像を認識できないと判定したとき(ステップS33でNO)、または顔のパーツを識別できないと判定しとき(ステップS35でNO)は、上下方向決定部302は、撮像画像データの輝度値から、撮影者の周囲、とりわけ顔のあたりが暗いかを判定する(ステップS41)。暗くないと判定すると(ステップS41でNO)、上下方向決定部302は「上下方向識別不可」を出力する(ステップS49)。
暗いと判定すると(ステップS41でYES)、表示装置212の図示しないバックライトの照射光量を増加させてディスプレイの画面を真っ白に表示する(ステップS43)。これにより、ディスプレイの光を撮影用照明の補助光源として用いて、撮影者の顔を撮影できる。
例えば夜景を撮影するなど周囲環境が暗い場合でも、本実施の形態では、ディスプレイの光を補助光源として用いることで、上下方向判別が可能となる。
その後、CPU231は、インカメラ111からの撮像画像データを処理用メモリ256に格納する(ステップS45)。上下方向判別部303は、処理用メモリ256の撮像画像データについて、再度、顔画像を抽出し、顔パーツの位置関係から「上」方向を判別できた場合(ステップS47でYES)、ステップS39に移行し、判別した「上」方向を出力する。
一方、明るさが十分でないなどの何らかの要因で顔画像を認識できない、または顔パーツを抽出できないために、「上」方向を判別ができなかった場合は(ステップS47でNO)、上下方向決定部302は「上下方向識別不可」を出力する(ステップS49)。
(顔パーツによる「上」方向判別)
図6は実施の形態1に係る撮像画像の「上」方向判別方法を説明するための図である。ここでは、説明を簡単にするために、撮像画像データは直交するX軸,Y軸(図1のX軸,Y軸)による2次元平面に相当する矩形状のビットマップデータを想定する。ディスプレイおよび各種メモリ(処理用メモリ256、保存用メモリ251、インカメラ用メモリ254およびアウトカメラ用メモリ255)も撮像画像データと同じサイズおよび形状でデータを格納すると想定する。
まず、ステップS7で処理用メモリ256に格納されたインカメラ111の撮像画像データがディスプレイに表示された状態を、たとえば図6に模式的に示す。図6を参照して、上下方向判別部303は、基準線に基づき顔画像の傾き角度を検出し、検出した傾き角度から、撮像画像データの画像の天地、すなわち「上」方向を判別する。“基準線”は、ディスプレイを長方形(矩形)とすれば両長辺の中点と直交する線を示す。図6の場合には、基準線に基づく顔画像の傾き角度が、たとえば45度以上且つ135度未満の場合は、長方形の一方の短辺側を「上」方向と判別する(図6参照)。ここで、“一方の短辺側”とは、長方形の両短辺のうち原点(X軸とY軸の交点)から遠い方の短辺を示す。また、“傾き角度”は、顔画像における鼻と口の部分画像を通る直線と基準線とがなす角度を示す。
なお、“傾き角度”を検出するために用いる顔のパーツは、「鼻、口」の組み合わせに限定されず、「目、口」、「目、頭」、「目、鼻」、「目、眉」、「目、顎」、「口、頭」、「口、顎」等、2種類以上のパーツの組合せであればよい。
(撮像画像の保存)
図7は、本発明の実施の形態に係る撮像画像データの保存(格納)と表示を説明するための図である。図8と図9は、本発明の実施の形態に係る撮像画像データの「上」方向に従う保存を説明する図である。
撮影者が筐体110を縦向き(図1(A)の向きから90度右回転)とした状態で被写体である図7(A)の樹木をアウトカメラ122で撮影した場合、図7(B)の画像がビューファインダ表示され、シャッタ操作するとアウトカメラ122から図7(C)の撮像画像データが取得される。ここで、一般的にカメラは図7(D)に示す横向きで使用されることを想定しているため、矩形の画像データの部分Xαがメモリの配列の一番上の行に位置するように、且つ部分Yαが一番左の列に位置するように画像が格納される。そのため、筐体110を縦向きの姿勢で撮影した場合には、図7(C)のように画像データが格納される。
仮に、図7(C)の画像をこのままの状態で保存用メモリ251に保存し、その後、保存用メモリ251から読出し表示させる(これを、プレビュー表示という場合がある)と、画像が90度回転した状態で表示されてしまうため、非常に見づらくなってしまう。たとえば、筐体110を横向きでプレビュー表示させた場合は、樹木が90度左回転した状態で表示されてしまい(図7(E)参照)非常に見づらい。また、筐体110を縦向きでプレビュー表示させた場合は、樹木が90度回転しているのに加え、画像が小さく表示されてしまう(図7(F)参照)。
図7(E)および(F)の課題に関しては、撮像時の画像の向きと予め判別された「上」方向とに従った向きに撮像画像データを保存することで、当該課題を解消して画像をプレビュー表示させることができる。本実施の形態では、図8(A)の撮像画像データ(図7(C)の撮像画像データと同じ)がアウトカメラ122から取得された場合には、撮像画像の向きと判別された「上」方向とから回転角度を決定し、決定した角度だけ画像を回転させた後に保存用メモリ251に保存する(図8(B)参照)。言い換えると、撮像画像の部分Xαの軸(x軸)と判別された「上」方向に対応する1辺とが“なす角度”だけ回転(90度右回転)させた後に保存用メモリ251に保存する。または、回転することなく、判別された「上」方向を示す「上」データを付加して撮像画像を保存する(図8(C)参照)。ここでは、「上」データとして、たとえばEXIF(Exchangeable Image File Format)情報を用いる。より特定的にはEXIF情報のタグの一つである「画像方向(Orientation)」に、画像データのどの部分が上になるのかの情報を付加して保存する。
したがって、図8(B)の撮像画像データをプレビュー表示する場合には、CPU231は保存用メモリ251から回転後の撮像画像データを読出し、グラフィックメモリ257に格納する。また、図8(C)の撮像画像データの場合には、CPU231は保存用メモリ251から当該撮像画像データを読出し、対応付けされた「上」データに従って決定した角度(90度右回転)だけ画像を回転させてグラフィックメモリ257に格納する。したがって、図8(B)および図8(C)のいずれの場合も、プレビュー画像を表示させるときは、撮像時の画像の向きと判別された「上」方向が示す向きとに従った向きで、画像データをディスプレイに表示することができる(図8(D)または図8(E)参照)。図8(D)および図8(E)からは、図7(E)および(F)の課題が解消されていることがわかる。
さらに、本実施の形態では、保存された撮像画像データをプレビュー表示する場合に、図9に示すように、画像の向きとプレビュー表示時の筐体110の姿勢に従った向きとが一致するように表示させるとしてもよい。
具体的には、画像の向きすなわち「上」方向は、EXIF情報が付加されていない場合は撮像画像データの上側(部分Xαの側)に従い、またEXIF情報が付加されている場合はEXIF情報に従う(図9(A))。また、プレビュー表示時の筐体110の姿勢に従った向きを、たとえば、図9(B)のように、周知の技術である加速度センサの出力が示す筐体110に係る重力方向から判定する、または、インカメラ111を用いて図6に示した方法(撮影するときと同様の方法)で判定する。
そして、CPU231は、(i)EXIF情報が付加されていない場合には、その時に判定されている筐体110の向き(上方向)と撮像画像データの「上」方向が示す向きとから回転角度を決定し、決定した角度だけ回転処理した画像データをグラフィックメモリ257に格納する。また(ii)EXIF情報が付加されている場合には、その時に判定されている筐体110の向き(上方向)と撮像画像データのEXIF情報が示す「上」方向とから回転角度を決定し、決定した角度だけ回転処理した画像データをグラフィックメモリ257に格納する。これにより、ディスプレイにプレビュー表示されるべき画像を、図9(C)のように、筐体110の向きと画像の向きとが一致するように表示させることができる。
図10は、本発明の実施の形態に係る被写体の撮像から、撮像画像データを保存するまでの撮像画像に係る処理を一覧でまとめて説明するための図である。図10では、処理のケースCA〜CDのそれぞれについて、図6〜図8に説明した処理が順を追って示されている。本実施の形態のように、撮像画像の部分Xαの軸(x軸)と判別された「上」方向に対応する1辺とが“なす角度”から必要に応じて画像を回転させた後に保存用メモリ251に保存する場合に、図10のケースCAでは、撮像画像の向きと判別された「上」方向が示す向きとは一致し、“なす角度”は0度であり、回転処理なしで画像が保存される。これに対して、ケースCB(またはケースCD)では、撮像画像の向きと判別された「上」方向が示す向きとは相違し、両者の向きから決まる“なす角度”は90度であり、90度だけ右回転(または左回転)処理した後に画像が保存される。またケースCCでは撮像画像の向きと判別された「上」方向が示す向きとから決まる“なす角度”は平行を示し、したがって180度だけ回転処理した後に画像が保存される。また、各ケースの最下段では、回転させることなく、「上」データを示すEXIF情報が付加される場合が示される。
(上下方向判別結果の出力態様)
図11は、実施の形態1による上下方向判別結果の表示例を示す図である。図4のステップS13では、通知部305は、判別した「上」方向を、ディスプレイに矢印マークまたは三角マークで表示(図11(A))し、またはピント合わせを支援するためにディスプレイに表示されるピントマークを利用して表示(図11(B))などする。
図11(B)では、たとえば、ピントマークを四角形で表示し、四角形の4辺のうち判別した「上」方向に対応の一辺を、他の辺よりも線幅を変更する、または、当該一辺に印を追加表示する、または、表示色を変更する(たとえば、一辺は赤色で他の辺は緑)、または、当該一辺のみを消去する(四角形の判別した方向を開ける)。
図12は、実施の形態1による上下方向判別不可の場合の表示例を示す図である。図4のステップS25では、通知部305は、図示しないLED170を点滅(点灯)させる、またはスピーカ130から『ブー』等の音を鳴らす、またはバイブレータ280により筐体110を振動させるなどして、「上」方向を判別できなかったことを撮影者へ通知する。そして、ステップS27では図11(B)の方法で仮の「上」方向を表示する。仮の表示方法として、図12のように、矢印マークやピントマークの色を、「上」方向を判別できた場合とは異なる色で表示する。たとえば、判別できた場合には緑色で表示し、判別できなかった場合には赤色で表示する。また、上記の撮影者への通知と矢印マークやピントマークの仮表示とを同時に組み合わせて実施するとしてもよい。
(「上」方向の変更と通知)
図13と図14は、実施の形態1による撮影者が「上」方向を変更する場合の表示例を示す図である。図13はインカメラ111を使用しないで変更する場合を示し、図14は使用して変更する場合を示す。
図4のステップS29では、上下方向変更部304は、図13(A)のように、ディスプレイに上下左右ボタンのアイコンを表示して、撮影者が、所望方向に一致するアイコンを操作(押す)と、上下方向変更部304は、予め判別されていた「上」方向を、撮影者が操作したアイコンが示す方向に変更する。なお、これらの上下左右ボタンはあらかじめ表示されるとしてもよく、または特別ボタンを用意しておき、特別ボタンが操作(押す)されたときに表示するとしてもよい。
図13(A)のボタン表示に代替して、図13(B)と(C)のようにタッチパネル140の操作内容を読取るようにしてもよい。図13(B)では、上下方向を表示しているマークを指でタップするごとにマークが示す方向が切替わるように表示する。例えば矢印マークの場合は、指でタップする毎に、矢印の向きは、上、下、右、左、上…と変化する。上下方向変更部304は、タップ操作内容から、変更後の「上」方向を検出する。図13(C)では、ディスプレイ表示の矢印の向きが「上」方向と判別されている場合に、撮影者は、例えばディスプレイ面を指で左から右方向になぞる操作をすれば、上下方向変更部304は、操作内容からなぞられた方向を検出し、「上」方向を、検出した方向に変更する。
図4のステップS29では、上下方向変更部304は、図14(A)のように、インカメラ111の撮像画像から、撮影者が指定する「上」方向を検出する。具体的には、撮影者がインカメラ111に向かって指を置くと、上下方向変更部304は、インカメラ111の撮像画像データから、置かれた指の向き検出し、「上」方向を、検出した指の向きに変更する。
また、図14(B)のように、撮影者はインカメラ111をタップし、タップ時の撮像画像から、撮影者が指定する「上」方向を検出する。具体的には、撮影者がインカメラ111に向かって指を置くと、上下方向変更部304は、インカメラ111の撮像画像データから、タップ操作毎の指の向き検出し、表示される矢印マークの向きを、上、下、右、左、上、…と順次に変更する。上下方向変更部304は、タップ操作による変更後の矢印マークの方向を検出し、「上」方向を、検出した方向に変更する。また、表示されるピントマークを指でタップする毎に、ピントマークが示す「上」方向を切替えて、上下方向変更部304は、「上」方向を、タップ操作による変更後のピントマークが示す「上」方向に変更する。
また、図14(C)のように、撮影者はインカメラ111の前で指を動かし、その撮像画像から、撮影者が指定する「上」方向を検出する。撮影者は、指を筐体110から離した状態でインカメラ111の前で移動させる。または、図14(D)のように、撮影者は、指を筐体110に接触させた状態でインカメラ111を指でなぞるように移動させる。いずれの場合も、上下方向変更部304は、インカメラ111の撮像画像データから指の移動方向を検出し、判別されていた「上」方向を、検出した移動方向による「上」方向に変更する。
また、図13と図14では、アウトカメラ122の撮像画像データによるプレビュー画像がディスプレイに表示される。これにより、撮影者はプレビュー画像を確認しながら所望方向に「上」方向を変更することができる。
図13と図14では、予め判別されていた「上」方向を示す矢印マークがディスプレイに表示されている。上下方向変更部304が「上」方向を変更すると、表示中の矢印マークの向きは、変更後の方向を示すように更新される。これにより撮影者は、所望方向に「上」方向に変更されたことを確認できる。
(撮影指示の方法)
図15は、実施の形態1による撮影指示を入力する場合の表示例を示す図である。図4のステップS17では、撮影者はシャッタボタン(ハードウェアボタンまたはソフトウェアボタン)を操作することで撮影指示を入力するとしてもよく、または図15(A)のように決定された「上」方向を示す矢印方向と同じ方向が指示されたとき、撮影指示を入力するとしてもよい。たとえば、画面の上部に判別した「上」方向を示す矢印マークを表示し、同一画面の下部には上下左右の矢印マーク群を表示し、矢印マーク群のうち、画面上部の矢印マークと同じ方向を示すマークが操作されたとき、撮影指示を入力する。矢印マーク群では、画面上部の矢印マークと同じ方向を示すマークのみを、シャッタボタンのマークにするとしてもよい。
他の方法として、画面には、決定した「上」方向を示す矢印マークを表示しておき、撮影者が画面上で、当該矢印マークの方向と同一方向に指をなぞったとき、または、撮影者が画面領域内の当該矢印マークの方向が示す部分領域を押下したとき、撮影指示が入力されるとしてもよい。
さらなら他の方法として、図15(B)のように、画面上部の決定した「上」方向を示す矢印マークが長押しされたとき、または、画面下部の矢印マーク群のうち、画面上部の矢印マークと同じ方向を示すマークが長押しされたとき、撮影指示が入力されるとしてもよい。また、矢印マークに代替して、カメラ起動時に表示されるピントマークが長押しされたとき、撮影指示が入力されるとしてもよい。
さらなら他の方法として、インカメラ111が指で押さえ続けられてカメラのレンズ部が塞がれたとき、撮影指示を入力する。つまり、CPU231は、インカメラ111の撮像画像データから特徴量を抽出し、抽出した特徴量と指画像に特有の特徴量(指紋、エッジなどに関する特徴量)とをマッチング処理する。マッチング処理により取得される画像類似度から、撮像される画像が塞ぐような画像であるかどうかを判定する。塞ぐような画像であると判定したとき、撮影指示を入力する。
さらなら他の方法として、特別に撮影指示を入力することなく、撮影処理が行われるとしてもよい。つまり、CPU231は、ステップS29において上下方向変更部304が「上」方向を変更したとき、ステップS17の処理をパスし、ステップS19でアウトカメラ122の撮像画像データを保存するとしてもよい。
(実施の形態の効果)
本実施の形態では、インカメラ111の撮像画像データから上下方向判別部303が判別した「上」方向を、撮影者の所望方向に変更することができる。これにより、筐体110の撮影時の姿勢によらず「上」方向を決定できる。またインカメラ111の撮像画像データに人の顔が映ってないときなど「上下方向識別不可」の場合でも、「上」方向を決定することができる。
したがって、たとえば、筐体110を上に持ちあげて撮影する時、またはペットをしゃがんで撮影する時など、インカメラ111の撮像方向に撮影者の顔が位置しない撮影姿勢をとる場合には、上下方向決定部302は「上下方向識別不可」と決定し、仮の「上」方向を出力するが(ステップS25,S27)、その場合であっても撮影者は、「上」方向を、所望方向を示すように変更し、アウトカメラ122による撮像画像データを所望する「上」方向に従って表示できるように保存用メモリ251に保存することができる。
また、アウトカメラ122で撮影された画像の上下方向が撮影者の意図と違っていると、保存画像を読出し表示したとき画像が意図するのとは違う方向を向いてしまうため見づらくなってしまう、または、上下方向を修正するためには専用ソフトを使用する必要があるが、本実施の形態では、「上」方向を所望方向に変更した後に撮像画像データを変更後の「上」方向に従って保存できるから、当該見づらさの問題および専用ソフトの問題を解消できる。
(実施の形態1の変形例)
図4では、ステップS3において、アウトカメラ122とインカメラ111を同時に起動する場合を説明したが、以下の3つのケースにあるように、両カメラを起動するか、一方のみを起動するかは撮影者が任意に設定変更できるとしてもよい。以下に、各ケースを説明する。
まず、ステップS3のように、アウトカメラ122とインカメラ111を同時に起動する場合、処理の流れは、両カメラを同時に起動→合焦を検出または振動が少なくなったかを検出→インカメラ111側の撮像画像データ入力→上下方向識別処理、となる(これを、ケース(1)という)。
これに対し、初めにアウトカメラ122のみ起動するとすれば、処理の流れは、アウトカメラ122のみ起動→合焦を検出または振動が少なくなったかを検出→インカメラ111を起動→インカメラ側の撮像画像データ入力→上下方向識別処理、となる(これを、ケース(2)という)。
ケース(1)はケース(2)に比べると、合焦を検出または振動が少なくなったことを検出した後、インカメラ111側の撮像画像データを入力するまでの処理時間を、インカメラ111を予め起動している分短くできる。(ケース2)は(ケース1)に比べると、インカメラ111が起動している期間が短いので、その分消費電力を少なくできる。
実施の形態1とは異なり、初めにインカメラ111のみ起動する場合は、処理の流れは、インカメラ111のみ起動→合焦を検出または振動が少なくなったかを検出→インカメラ111側の撮像画像データを入力→上下方向識別処理、となる(これを、ケース(3)という)。ケース(3)は、アウトカメラ122側を起動しない分、消費電力を少なくできる。
実施の形態1では、初めに両カメラを起動したが、両カメラを起動するか、一方のみを起動するかは撮影者が選択的に設定することができるとしてもよい。例えば、自画像等の撮影をするためにインカメラ111側を起動する設定に変更していた場合は、初めにインカメラ111のみが起動されることになる。
実施の形態では、それぞれが異なる撮像方向を有する第1および第2カメラ(111、112)と、撮像される画像を表示する表示部(212)と、表示部と一体的に構成され、且つ表示部における操作内容を受付ける操作受付部(140、307)と、第1カメラが第2カメラの起動時以降に撮像する画像に、顔画像が含まれるか否かを検出する顔検出部(ステップS33)と、顔検出部により顔画像が含まれていないことが検出されたとき、第1カメラが撮像する指を含む画像または前記操作受付部が受付ける操作内容から、画像に関する方向を決定する方向決定部(302)と、起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、当該画像の撮像時の向きと方向決定部が決定した方向とに基づいて格納する画像格納部(306)と、を備える、撮像装置が提供される。
したがって、撮像画像は、方向決定部が操作内容から決定した方向に基づき保存される。
好ましくは、第1カメラは、撮像装置の筐体(110)の表面であって、表示部(212)のディスプレイ面が設けられた面と同じ面(以下、主面という)に配置され、第2カメラは、筐体(110)の表面であって、主面に対する背面側に配置される。
したがって、第1カメラと第2カメラを同じ筐体に有する撮像装置を用いることができる。
好ましくは、画像格納部は、起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、方向決定部が決定した方向に従った角度で回転させた状態で格納する回転格納部を有する。
好ましくは、画像格納部は、起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、方向決定部が決定した前記方向を示すデータと対応づけて格納する対応付け格納部を有する。
好ましくは、上記の方向決定部(302)が決定した方向を示す情報を、表示部(212)に表示する。したがって、表示内容から、撮影者は、決定された方向を確認できる。
好ましくは、上記の方向決定部(302)は、起動がされた後に第2カメラ(122)のフォーカス完了後に方向を決定する。したがって、フォーカス完了して撮影姿勢が決まったときに、方向を決定することができる。
好ましくは、撮像装置は、その本体への加速度を計測する加速度センサ(220)を、さらに備え、方向決定部(302)は、起動がされた後の加速度センサの出力から本体の振動量が所定値未満であると判定したとき、方向を決定する。したがって、振動が収束して撮影姿勢が決まったと判定されるときに、方向を決定することができる。
好ましくは、撮像装置は、画像格納部の画像を、表示部のディスプレイに表示する場合に、当該ディスプレイの姿勢に従った向きに表示する。
また、本実施の形態では、それぞれが異なる撮像方向を有する第1および第2カメラと、撮像される画像を表示する表示部と、表示部と一体的に構成され、且つ表示部における操作内容を受付ける操作受付部と、を備える撮像装置を用いた撮像方法が提供される。
撮像方法は、第2カメラの起動時以降に第1カメラが撮像する画像に、顔画像が含まれるか否かを検出するステップ(ステップS33)と、検出するステップにおいて顔画像が含まれていないことが検出されたとき、第1カメラが撮像する指を含む画像または前記操作受付部が受付ける操作内容から、画像に関する方向を決定するステップ(ステップS39)と、起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、当該画像の撮像時の向きと決定するステップにおいて決定した方向とに基づいて格納するステップ(ステップS19)と、を備える。
(実施の形態2)
上述した実施の形態1では、図4と図5のフローチャートに従うプログラムは、端末100に付属するメモリカード152などのように、プロセッサ230のCPU231がメモリドライバ151を介して読取り可能な記録媒体に非一時的に記録させて、プログラム製品として端末100に提供することもできる。あるいは、ネットワークを介してアンテナ120により受信しRAM252などの記憶領域へのダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが非一時的に記録された記録媒体とを含む。
本実施の形態では、上記の撮像方法を、コンピュータを用いて実行するプログラムが提供されるとともに、当該プログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体が提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 端末、110 筐体、111 インカメラ、122 アウトカメラ、140 タッチパネル、251 保存用メモリ、253 表示用メモリ、254 インカメラ用メモリ、255 アウトカメラ用メモリ、256 処理用メモリ、257 グラフィックメモリ、301 合焦判定部、302 上下方向決定部、303 上下方向判別部、304 上下方向変更部、305 通知部、306 画像格納部、307 操作受付部。

Claims (5)

  1. それぞれが異なる撮像方向を有する第1および第2カメラと、
    撮像される画像を表示する表示部と、
    前記表示部と一体的に構成され、且つ前記表示部における操作内容を受付ける操作受付部と、
    第1カメラが第2カメラの起動時以降に撮像する画像に、顔画像が含まれるか否かを検出する顔検出部と、
    前記顔検出部により顔画像が含まれていないことが検出されたとき、第1カメラが撮像する指を含む画像または前記操作受付部が受付ける操作内容から、画像に関する方向を決定する方向決定部と、
    前記起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、当該画像の撮像時の向きと前記方向決定部が決定した前記方向とに基づいて格納する画像格納部と、を備える、撮像装置。
  2. 前記方向決定部が決定した方向を示す情報を、前記表示部に表示する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記方向決定部は、
    前記起動がされた後に第2カメラのフォーカス完了後に前記方向を決定する、請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置の本体への加速度を計測する加速度センサを、さらに備え、
    前記方向決定部は、
    前記起動がされた後の前記加速度センサの出力から前記本体の振動量が所定値未満であると判定したとき、前記方向を決定する、請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. それぞれが異なる撮像方向を有する第1および第2カメラと、
    撮像される画像を表示する表示部と、
    前記表示部と一体的に構成され、且つ前記表示部における操作内容を受付ける操作受付部と、を備える撮像装置を用いた撮像方法であって、
    第2カメラの起動時以降に第1カメラが撮像する画像に、顔画像が含まれるか否かを検出するステップと、
    前記検出するステップにおいて顔画像が含まれていないことが検出されたとき、第1カメラが撮像する指を含む画像または前記操作受付部が受付ける操作内容から、画像に関する方向を決定するステップと、
    前記起動の状態にある第2カメラが撮像した画像を、当該画像の撮像時の向きと前記決定するステップにおいて決定した方向とに基づいて格納するステップと、を備える、撮像方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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