JP2014175170A - 蓄電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一例として、床等の設置対象に電池をより多く設置できるようにする。
【解決手段】実施形態の蓄電池装置は、複数の容器と、電池と、を備えた。前記複数の容器は、積み重ねられた。前記電池は、各前記容器に収容された。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態の蓄電池装置は、複数の容器と、電池と、を備えた。前記複数の容器は、積み重ねられた。前記電池は、各前記容器に収容された。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、蓄電池装置に関する。
従来、筐体内に複数の単電池を収容した組電池等の電池が知られている。
この種の電池は、一例として、床等の設置対象(例えば、建屋内の限られた空間等)により多く設置(例えば、多段積み等)できることが望まれている。
実施形態の蓄電池装置は、複数の容器と、電池と、を備えた。前記複数の容器は、積み重ねられた。前記電池は、各前記容器に収容された。
以下の複数の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が省略される。また、各図では、説明の便宜上、方向(X方向、Y方向、Z方向)が示されている。X方向、Y方向、およびZ方向は、相互に直交している。
<第1実施形態>
本実施形態では、一例として、図1に示される蓄電池装置1(電源装置)は、積み重ねられた複数の容器3(収容体、筐体)と、各容器3に収容された組電池4(電池、図2,3)と、を備えている。容器3と当該容器3に収容された組電池4とは、電池ユニット5を構成している。また、蓄電池装置1は、複数の容器3の下方に位置された載置部材6と、複数の容器3の上方に位置された覆部材7と、を備えており、複数の容器3は、載置部材6と覆部材7とに挟まれている。蓄電池装置1は、一例として、建物や車両の床等の設置対象100(設置部)に設置されて、電力供給対象へ電力を供給する電源として使用されうる。なお、図1では、複数(一例として、三つ)の蓄電池装置1が並設された例が示されている。これら複数の蓄電池装置1は、直列または並列に接続されて一つの電源として使用されてもよいし、相互に接続されずにそれぞれが独立した電源として使用されてもよい。
本実施形態では、一例として、図1に示される蓄電池装置1(電源装置)は、積み重ねられた複数の容器3(収容体、筐体)と、各容器3に収容された組電池4(電池、図2,3)と、を備えている。容器3と当該容器3に収容された組電池4とは、電池ユニット5を構成している。また、蓄電池装置1は、複数の容器3の下方に位置された載置部材6と、複数の容器3の上方に位置された覆部材7と、を備えており、複数の容器3は、載置部材6と覆部材7とに挟まれている。蓄電池装置1は、一例として、建物や車両の床等の設置対象100(設置部)に設置されて、電力供給対象へ電力を供給する電源として使用されうる。なお、図1では、複数(一例として、三つ)の蓄電池装置1が並設された例が示されている。これら複数の蓄電池装置1は、直列または並列に接続されて一つの電源として使用されてもよいし、相互に接続されずにそれぞれが独立した電源として使用されてもよい。
容器3は、一例として、図2,4に示すように、下面3a(面、表面、底面、面部)と、上面3b(面、表面、天面、面部)と、亘面3c(面、表面、側面、面部)と、を有している。下面3a、上面3b、および亘面3cは、容器3の外面3dに含まれる。
下面3aは、一例として、略平坦な矩形状である。下面3aは、容器3の下端部3eに含まれる。上面3bは、下面3aの反対側の面であり、容器3の上端部3fに含まれる。上面3bは、一例として、略平坦な矩形環状である。亘面3cは、下面3a(下端部3e)と上面3b(上端部3f)とに亘って設けられ、下面3aと上面3bとを接続している。亘面3cは、前面3c1(第一面、正面、端面)と、後面3c2(第二面、背面、端面)と、左右一対の側面3c3(第三面)と、を有している。前面3c1は、一例として、略平坦である。後面3c2は、前面3c1の反対側の面である。後面3c2は、一例として、略平坦である。側面3c3は、前面3c1と後面3c2とに亘って設けられ、前面3c1と後面3c2とを接続している。側面3c3には、一例として、凹部3c4が設けられている。凹部3c4は、容器3の前後方向(X方向に沿った方向)に沿って延在した溝形状である。
また、容器3は、下面3aを構成する底壁3g(壁、壁部)と、底壁3gから上方へ延出し上面3bおよび亘面3cを構成する矩形環状の囲壁3hと、を有している。
底壁3gには、囲壁3hに対してフランジ状に張り出した下張出部3i(フランジ)が設けられている。下張出部3iは、容器3の下端部3eに設けられている。下張出部3iは、一例として、側面3c3毎に設けられている。つまり、本実施形態では、一例として、下張出部3iは、底壁3gの左右一対の側縁部に設けられている。下張出部3iは、底壁3gに一体に設けられており、下張出部3iの下面と底壁3gの下面とが容器3の下面3aを構成している。なお、下張出部3iは、囲壁3hの上端部の全周に設けられて環状を呈していてもよい。
囲壁3hは、一例として、前面3c1を構成する前壁3h1(正面壁)と、後面3c2を構成する後壁3h2(背面壁)と、側面3c3を構成する左右一対の側壁3h3と、を有している。
また、囲壁3hの上端部には、囲壁3hに対してフランジ状に張り出した上張出部3j(第一被支持部)が設けられている。上張出部3jは、容器3の上端部3fに設けられている。上張出部3jは、容器3の上端部3fに設けられ複数の容器3の積み重ね方向で下張出部3iと対面している。上張出部3jは、側面3c3とともに、亘面3cを構成している。なお、上張出部3jは、囲壁3hの下端部の全周に設けられて環状を呈していてもよい。上張出部3jは、リフター200(昇降装置、図4)の、昇降する一対の支持部201(アーム、図4)の着脱が、前面3c1側から可能となっている。リフター200は、一例としてハンドリフター(手動リフター)等である。なお、リフター200は、フォークリフトであってもよい。また、図4では、便宜上、リフター200の一対の支持部201が各容器3と載置部材6とにそれぞれ示されている。以上のとおり、本実施形態では、容器3の下端部3eに下張出部3iが設けられ、容器3の上端部3fに上張出部3jが設けられている。この上張出部3jと下張出部3iとによって、側面3c3に凹部3c4が構成されている。
容器3には、図2に示すように、組電池4を収容した凹状(直方体状)の室3k(収容室、収容部、凹部)が設けられている。室3kには、組電池4の出し入れ(挿脱)が可能である。室3kは、囲壁3hによって囲まれている。室3kの上面には、組電池4の出し入れが可能な開口部3k1が設けられており、容器3は、上面開口形状となっている。
上記構成の容器3は、図1,2に示すように、相互に重ねられる。この際、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、一例として、下段の容器3の上面3bに上段の容器3の下面3aが接し、下段の容器3の開口部3k1が上段の容器3によって閉じられる。また、このとき、下段の容器3の上張出部3jと上段の容器3の下張出部3iとが、容器3の積み重ね方向で重ねられる。また、本実施形態では、一例として、複数の容器3は、相互に重ねられているだけであり、ねじ等の結合具による結合はなされていない。かかる構成では、容器3同士の摩擦によって、容器3同士の相対移動が抑制(規制)されている。
上記構成の容器3は、単一の部材で構成されてもよいし、複数の部材の組み合わせによって構成されてもよい。また、容器3は、金属材料や合成樹脂材料等によって構成されうる。
載置部材6は、図1,4に示すように、一例として、略矩形板状の外観を呈している。載置部材6には、最下段の容器3が置かれている。載置部材6は、下面6aと上面6bとを有している。下面6aは、設置対象100に接している。上面6bは、最下段の容器3の下面3aと接しており、最下段の容器3を支持している。上面6bには、下面6aに向かって凹んだ凹部6cが設けられている。凹部6cは、一例として、上面6bの四つの角部毎に設けられている。また、各凹部6cには、凹部6cを上下方向(Z方向)に貫通した孔6dが設けられている。各孔6dには、設置対象100に設けられたスタッドボルト101が挿入されている。載置部材6は、スタッドボルト101と、凹部6c内でスタッドボルト101と結合したナット102とによって、設置対象100に結合(固定)されている。載置部材6は、金属材料や合成樹脂材料等によって構成されうる。また、本実施形態では、一例として、載置部材6と容器3とは、ねじ等の結合具による結合はなされていない。かかる構成では、載置部材6と容器3との摩擦によって、載置部材6と容器3との相対移動が抑制(規制)されている。
また、載置部材6の下面6aには、上面6bに向けて凹んだ凹部6e(第二被支持部)が設けられている。凹部6eは、左右(Y方向)に相互に間隔をあけて二つ設けられている。凹部6eは、載置部材6の前面6fから後方へ向けて延在した溝形状である。凹部6eは、リフター200(図4)の昇降する一対の支持部201の着脱が前面6f側から可能となっている。つまり、凹部6eは、容器3の上張出部3jに対する支持部201の着脱可能方向(X方向に沿った方向)と同じ方向から支持部201の着脱が可能である。なお、載置部材6の上面6bは、凹部6eが容器3に覆われないように容器3の投影面積よりも大きな形状であってもよいし、容器3の投影面積と略同じ大きな形状であって凹部6eが容器3に覆われる形状であってもよい。
覆部材7(蓋部材)は、図1に示すように、一例として、矩形板状の外観を呈している。覆部材7は、最上段の容器3の上端部3fに積まれ当該容器3の上端部3fを覆っており、当該容器3の開口部3k1を閉じている。覆部材7は、下面7aと上面7bとを有している。下面7aは、最上段の容器3の上面3bと接している。本実施形態では、一例として、覆部材7と容器3とは、ねじ等の結合具による結合はなされていない。かかる構成では、覆部材7と容器3との摩擦によって、覆部材7と容器3との相対移動が抑制(規制)されている。覆部材7は、金属材料や合成樹脂材料等によって構成されうる。
組電池4(電池モジュール)は、一例として、図2,3に示すように、各容器3に複数収容されている。なお、便宜上、図3では、組電池4の数が図2中の組電池4の数よりも少なく示されている。組電池4は、容器3の室3kに収容されて底壁3gに置かれている。同一の容器3に収容された複数の組電池4は、接続部材20を介して直列または並列に接続されている。接続部材20は、導電性を有し、組電池4同士を電気的に接続している。接続部材20は、例えば、金属材料からなるバスバーや、金属製の線が絶縁部材によって被覆された配線(電線)等である。なお、図2,3では、一例として、複数の組電池4が直列に接続された例が示されている。
組電池4は、一例として、直列または並列に接続された複数の単電池(単電池部、単セル)を有し、一例としては、二次電池(蓄電池、充電式電池)として構成されうる。
単電池は、一例として、それぞれ、リチウムイオン二次電池として構成されることができる。なお、単電池は、ニッケル水素電池や、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等、他の二次電池であってもよい。リチウムイオン二次電池は、非水電解質二次電池の一種であり、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う。正極材料としては、例えば、リチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物等が用いられ、負極材料としては、例えば、チタン酸リチウム(LTO)等の酸化物系材料や、炭素質材料、シリコン系材料等が用いられる。また、電解質(一例としては電解液)としては、例えば、フッ素系錯塩(例えばLiBF4、LiPF6)等のリチウム塩が配合された、例えば、炭酸エチレンや炭酸プロピレン、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジメチル等の有機溶媒等が単独でまたは複数混合されて用いられる。なお、本実施形態では、容器3に電池として組電池4を収容しているが、これに限ることなく、容器3に電池として単電池を直接収容してもよい。
組電池4は、図2に示すように、筐体10と、正電極部11と、負電極部12と、を有している。筐体10は、一例として、直方体状の外観を呈している。組電池4は、複数の単電池を収容している。筐体10は、複数の部材の組み合わせによって構成されうる。また、筐体10は、金属材料や合成樹脂材料等によって構成されうる。
正電極部11と負電極部12とは、一例として、筐体10の上面10aから突出している。正電極部11と負電極部12とは、筐体10内の単電池の電極部に接続されている。
容器3に収容された複数の組電池4は、接続部材20によって相互に接続されて電気回路21(回路、主回路、電源回路)を構成している。電気回路21は、容器3(電池ユニット5)毎に設けられている。電気回路21は、容器3に収容された組電池4と、接続部材20,24と、監視装置14と、通信コネクタ25と、回路遮断部22と、電極ターミナル17と、を有している。
回路遮断部22は、通電可能状態から電気回路21を遮断した状態に状態変化可能である。回路遮断部22は、容器3の亘面3cに設けられている。詳細には、回路遮断部22は、前面3c1に設けられている。回路遮断部22は、ヒューズ22a(遮断部)と、配線用遮断器22b(遮断部、ブレーカ)と、を有している。ヒューズ22aは、通電可能状態から規定量を超えた電流が流れた場合に電気回路21を遮断する遮断状態に変化する。配線用遮断器22bは、手動操作を受けてONとOFFとの切り替えを行う操作片22cを有している。配線用遮断器22bは、一例として、ONでは通電可能状態であり、OFFでは電気回路21を遮断した遮断状態である。また、配線用遮断器22bは、後述する管理装置27からの接点出力により、ONからOFFへ移行できるものとする。
電極ターミナル17は、正電極部18と負電極部19とを有している。正電極部18と負電極部19とは、容器3に収容された複数の組電池4に回路遮断部22を介して電気的に接続されている。正電極部18と負電極部19とは、電池ユニット5の電極端子部である。また、正電極部18は、図3に示すように、配線30の端部に設けられた端子部30aと接続され、負電極部19は、別の配線30の端部に設けられた端子部30bと接続されている。
また、組電池4には、図2に示すように、監視装置14(検出部)が設けられている。監視装置14は、容器3に収容されている。監視装置14は、当該監視装置14が設けられた組電池4の状態を検出する。つまり、監視装置14は、当該監視装置14が収容された容器3に収容された組電池4の状態を検出する。一例として、監視装置14は、組電池4の電圧等を計測(監視)して計測した電圧値等(監視結果)を出力する。監視装置14は、通信コネクタ14aと当該通信コネクタ14aに電気的に接続された回路基板(図示せず)と、を有している。通信コネクタ14aは、筐体10から露出している。回路基板は、一例として、筐体10の内部に収容されている。監視装置14(通信コネクタ14a)は、一例として、接続部材24と接続されている。接続部材24は、一例として配線(電線)等である。
また、容器3には、当該容器3に収容された複数の監視装置14に接続部材24を介して電気的に接続された通信コネクタ25(第一接続部)が設けられている。監視装置14と通信コネクタ25との間では、各種の信号の授受が行われる。通信コネクタ25は、容器3毎に設けられている。通信コネクタ25は、一例として、回路遮断部22と同じく亘面3cの前面3c1に設けられている。このように、本実施形態では、通信コネクタ25と回路遮断部22とは、前面3c1と後面3c2と側面3c3とのうちの同一の面(一例として前面3c1)に設けられている。つまり、本実施形態では、筐体3の亘面3cの複数の面(前面3c1、後面3c2、側面3c3)には、それらのうちの一つにだけ電気部品(本実施形態では、回路遮断部22および通信コネクタ25)が設けられている。なお、通信コネクタ25と回路遮断部22とは、後面3c2または側面3c3に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、一例として、図1に示すように、覆部材7の上面7bには、電極ターミナル26(第二接続部、端子部)と、管理装置27と、が設けられている。
電極ターミナル26は、正電極部28と負電極部29とを有している。電極ターミナル26は、直列または並列接続された複数の容器3の電気回路21(具体的には電極ターミナル17)に配線30を介して電気的に接続されている。正電極部28と負電極部29とは、蓄電池装置1の電極端子部である。電極ターミナル26は、外部装置と電力の授受を行う。つまり、各組電池4の電力は、電極ターミナル26を介して外部装置へ供給され、外部装置から供給された電力は、電極ターミナル26を介して各組電池4に充電される。電極ターミナル26は、複数の電気回路21とともに一つの回路を構成している。
管理装置27は、各組電池4に設けられた監視装置14の制御および管理を行う。管理装置27は、上面3bに設置された筐体31と、筐体31から露出した通信コネクタ32(第三接続部)と、当該通信コネクタ32と電気的に接続され筐体31に収容された回路基板(図示せず)と、を有している。通信コネクタ32は、筐体31によって上面3bに設けられている。通信コネクタ32は、複数の容器3の通信コネクタ25と配線33を介して電気的に接続されている。したがって、管理装置27は、各監視装置14に通信コネクタ32を介して電気的に接続されている。通信コネクタ32および配線33は、通信専用のものであってもよいし、電力線通信用のものであってもよい。管理装置27と監視装置14と通信コネクタ25,32と、配線33とは、回路(電気回路)を構成している。
以上の構成の蓄電池装置1を設置対象100へ設置する際には、一例として、図1に示すように、まず、載置部材6を設置対象100へ設置(固定)し、次に、載置部材6上に電池ユニット5(容器3)を順次積み重ねる。この際、凹部6eや上張出部3jにリフター200の支持部201を挿入して、リフター200によって載置部材6および電池ユニット5(容器3)を積み重ねることができる。そして、最上段の電池ユニット5(容器3)上に覆部材7を重ねる。その後、配線30,33を組み付ける。
以上説明したように、本実施形態では、蓄電池装置1は、積み重ねられた複数の容器3と、各容器3に収容された組電池4と、を備えている。したがって、本実施形態によれば、複数の容器3によって、床等の設置対象100に組電池4が複数積み上げ設置されるので、設置対象100に組電池4を一段置いただけの場合に比べて、設置対象100により多くの組電池4を設置することができる。よって、高体積エネルギー密度化を図ることができる。電池(組電池4)としては、段積みの製造作業性から、電池重量がそのエネルギーに対して軽量なもの(つまり、重量エネルギー密度の高いもの)が有効であり、リチウムイオン二次電池がより好ましい。また、電池(組電池4)としては、段積みの際に、上部の部材等に影響を少なくし、設計を容易にするため、開放系の電池(開放系の鉛蓄電池やニッケル水素電池)よりも、密閉系の電池(密封の鉛蓄電池やニッケル水素電池、リチウムイオン二次電池)がより好ましい。
また、本実施形態では、回路遮断部22が容器3の亘面3cに設けられている。したがって、本実施形態によれば、回路遮断部22が容器3の下面3aや上面3bに設けられた場合に比べて、回路遮断部22に対する作業がし易い。
また、本実施形態では、回路遮断部22と通信コネクタ25とが、筐体3の前面3c1と後面3c2と側面3c3とのうちの同一の面(本実施形態では、一例として前面3c1)に設けられている。したがって、本実施形態によれば、回路遮断部22と通信コネクタ25に対する作業がし易い。このとき、本実施形態では、回路遮断部22と通信コネクタ25とが、前面3c1に設けられているので、一例として、蓄電池装置1の設置対象100の周囲に壁等があり、蓄電池装置1の前面3c1以外が壁に面した場合でも、回路遮断部22と通信コネクタ25とに対する作業を比較的容易に行うことができる。
また、本実施形態では、電極ターミナル26と通信コネクタ32とが、覆部材7の上面7bに設けられている。したがって、本実施形態によれば、電極ターミナル26と通信コネクタ32とに対する作業が比較的し易い。
また、本実施形態では、容器3は、リフター200の昇降する一対の支持部201の着脱が前面3c1側から可能な、上張出部3jを有している。したがって、本実施形態によれば、一例として、蓄電池装置1の設置対象100の周囲に壁等があり、蓄電池装置1の前面3c1以外が壁に面する場合でも、リフター200によって容易に容器3を設置対象100に積み上げることができる。よって、容易に容器3を隙間無く積み重ねることができる。
また、本実施形態では、載置部材6は、容器3の上張出部3jに対する支持部201の着脱可能方向と同じ方向から支持部201の着脱が可能な凹部6eを有している。したがって、本実施形態によれば、一例として、蓄電池装置1の設置対象100の周囲に壁等があり、蓄電池装置1の前面3c1以外が壁に面する場合でも、リフター200によって容易に載置部材6を設置対象100に設置することができる。
<第1変形例>
本変形例では、図5に示すように、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、下段の容器3の上張出部3jと、上段の容器3の下張出部3iとが、上張出部3jと下張出部3iとを貫通したボルト40と、ボルト40と結合したナット41とによって結合されている。したがって、本変形例によれば、容器3同士を強固に結合することができる。
本変形例では、図5に示すように、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、下段の容器3の上張出部3jと、上段の容器3の下張出部3iとが、上張出部3jと下張出部3iとを貫通したボルト40と、ボルト40と結合したナット41とによって結合されている。したがって、本変形例によれば、容器3同士を強固に結合することができる。
<第2変形例>
本変形例では、図6に示すように、設置対象100に左右一対のブロック部材42(位置決め部材)が設置(固定)されており、これらのブロック部材42の間に載置部材6が設置されている。容器3は、ブロック部材42および載置部材6上に載置されている。かかる構成では、載置部材6を設置対象100に設置する際には、予め設置対象100に設置されたブロック部材42間に載置部材6を挿入して載置部材6を設置対象100に設置する。この際、ブロック部材42は、載置部材6と当接することで載置部材6の位置決めガイドとして機能する。したがって、本変形例によれば、設置対象100に対する載置部材6の位置決めを比較的容易に行うことができる。
本変形例では、図6に示すように、設置対象100に左右一対のブロック部材42(位置決め部材)が設置(固定)されており、これらのブロック部材42の間に載置部材6が設置されている。容器3は、ブロック部材42および載置部材6上に載置されている。かかる構成では、載置部材6を設置対象100に設置する際には、予め設置対象100に設置されたブロック部材42間に載置部材6を挿入して載置部材6を設置対象100に設置する。この際、ブロック部材42は、載置部材6と当接することで載置部材6の位置決めガイドとして機能する。したがって、本変形例によれば、設置対象100に対する載置部材6の位置決めを比較的容易に行うことができる。
<第2実施形態>
本実施形態は、図7に示すように、蓄電池装置1が、組電池4に設けられたコネクタ45と、この組電池4に設けられたコネクタ45に着脱可能なコネクタ46と、を備えている点が、第1実施形態と異なる。
本実施形態は、図7に示すように、蓄電池装置1が、組電池4に設けられたコネクタ45と、この組電池4に設けられたコネクタ45に着脱可能なコネクタ46と、を備えている点が、第1実施形態と異なる。
コネクタ45,46は、複合コネクタであり、監視装置14と通信コネクタ25との間に伝わる信号と、組電池4の電力と、を相互間で伝える。コネクタ45は、一例として、第1実施形態の正電極部28と負電極部29と通信コネクタ14aとを一体化したものである。コネクタ46は、電極ターミナル17と通信コネクタ25とに配線47(複合線)を介して電気的に接続されている。コネクタ46は、図7中の矢印48方向に移動されて、コネクタ45に嵌められる。なお、図7では、コネクタ45に対してコネクタ46が外された状態が示されている。本実施形態では、一例として、コネクタ45に対するコネクタ46の着脱方向は、水平方向であり、詳細には、左右方向(Y方向に沿った方向)である。
以上説明したように、本実施形態では、蓄電池装置1が、組電池4に設けられたコネクタ45と、この組電池4に設けられたコネクタ45に着脱可能なコネクタ46と、を備え、コネクタ45,46が、監視装置14と通信コネクタ25との間に伝わる信号と、組電池4の電力と、を相互間で伝える。したがって、本実施形態によれば、蓄電池装置1の電池ユニット5の電気回路21等の回路における電気的接続作業が比較的容易である。これにより、蓄電池装置1のメンテナンス性を向上させることができる。
<第3実施形態>
本実施形態は、図8に示すように、容器3の下張出部3iと上張出部3jとが第1実施形態と異なる。なお、本実施形態以降では、組電池4(電気回路21)等の電気系の部材(電気部品)の図示が省略される場合があるが、いずれの実施形態の蓄電池装置1も第1実施形態で説明した組電池4(電気回路21)や監視装置14の電気系の部材(電気部品)等を備える。
本実施形態は、図8に示すように、容器3の下張出部3iと上張出部3jとが第1実施形態と異なる。なお、本実施形態以降では、組電池4(電気回路21)等の電気系の部材(電気部品)の図示が省略される場合があるが、いずれの実施形態の蓄電池装置1も第1実施形態で説明した組電池4(電気回路21)や監視装置14の電気系の部材(電気部品)等を備える。
本実施形態では、下張出部3iは、容器3の下端部3eに設けられた第一連結部として機能し、上張出部3jは、容器3の上端部3fに設けられ複数の容器3の積み重ね方向で下張出部3iと対面した第二連結部として機能する。また、本実施形態では、最下段から数えて奇数段目の容器3(図9,10)と、最下段から数えて偶数段目の容器3(図11,12)との構成が異なる。
本実施形態では、図9〜12に示すように、下張出部3iと上張出部3jとは、囲壁3hに沿って矩形環状に設けられている。下張出部3iは、図10,12に示すように、囲壁3hの前端部(前縁部)に沿った前張出部3i1と、囲壁3hの後端部(後縁部)に沿った後張出部3i2と、囲壁3hの側端部(側縁部)に沿った左右一対の側張出部3i3と、を有している。また、図9,11に示すように、上張出部3jは、囲壁3hの前端部(前縁部)に沿った前張出部3j1と、囲壁3hの後端部(後縁部)に沿った後張出部3j2と、囲壁3hの側端部(側縁部)に沿った左右一対の側張出部3j3と、を有している。
また、図8に示すように、下段の容器3の上張出部3jと上段の容器3の下張出部3iとは、第1実施形態と同じく、容器3の積み重ね方向で重ねられる。本実施形態では、重ねられた下張出部3iと上張出部3jとが、上張出部3jに設けられたナット50(第一ねじ)と、当該ナット50の上方から当該ナット50に結合されたボルト51(第二ねじ)と、によって結合されている。
図8〜12に示すように、最下段から数えて奇数段目の容器3に設けられたナット50と、最下段から数えて偶数段目の容器3に設けられたナット50とは、容器3の積み重ね方向で相互に重ならない位置に設けられている。別の言い方をすると、最下段から数えて奇数段目の容器3に設けられたナット50と、最下段から数えて偶数段目の容器3に設けられたナット50とは、容器3の積み重ね方向と直交する方向(水平方向)で相互にずれて設けられている。本実施形態では、一例として、蓄電池装置1は、ナット50は、上下方向に沿って千鳥状に配列されてよい。
また、下張出部3iには、ボルト51が挿入された孔3i4(第一開口部)が設けられている。孔3i4は、当該孔3i4が設けられた下張出部3iに重ねられた上張出部3jに設けられたナット50と容器3の積み重ね方向で重なる。
また、上張出部3jには、孔3j4が設けられている。孔3j4は、ナット50に対応して設けられ、ナット50の筒内と連通している。孔3j4には、ボルト51が挿入されている。また、上張出部3jには、孔3j5(第二開口部)が設けられている。孔3j5は、当該上張出部3jが設けられた容器3の下張出部3iに設けられた孔3i4と、当該上張出部3jが設けられた容器3の下段の容器3の上張出部3jに設けられたナット50と、容器3の積み重ね方向で重なっている。孔3j5は、ボルト51用の工具52を挿入可能である。本実施形態では、一例として、上張出部3jの周方向(環状方向)において、隣り合うナット50間には、少なくとも一つの孔3j5が設けられている。
本実施形態では、一例として、図9,11に示すように、最下段から数えて奇数段目の容器3の上張出部3jに設けられたナット50および孔3j4,3j5(図9)は、最下段から数えて偶数段目の容器3の上張出部3jに設けられたナット50および孔3j4,3j5(図11)を、容器3の中心部を通り容器3の積み重ね方向に沿った軸周りに、180度回転させたものと一致する。また、本実施形態では、一例として、図10,12に示すように、最下段から数えて奇数段目の容器3の下張出部3iに設けられた孔3i4(図10)は、最下段から数えて偶数段目の容器3の下張出部3iに設けられた孔3i4(図12)を、容器3の中心部を通り容器3の積み重ね方向に沿った軸周りに、180度回転させたものと一致する。
また、本実施形態では、図8に示すように、容器3には、当該容器3に対して回転可能な回転体53aを有した回転構造部53と、回転体53aの上方に設けられたガイド部3j6とが設けられている。
回転構造部53は、回転体53aの他に、回転体保持部53bを有している。回転体53aは、一例として、車輪である。回転体53aは、回転体保持部53bによって、容器3の下張出部3iに対して回転可能に取り付けられている。
回転体保持部53bは、当該回転体保持部53bが設けられた容器3に対する下段の容器3のガイド部3j6に対して、回転体53aを接離可能に保持している。詳細には、回転体保持部53bは、下張出部3iの上面に設けられた基部53c(雌ねじ部材)と、基部53cにねじ込まれた調整ボルト53d(調整部材)と、を有している。調整ボルト53dは、容器3の積み重ね方向に変位可能に基部53cに螺合(結合)している。調整ボルト53dの下端部には、回転体53aが回転可能に取り付けられている。また、下張出部3iには、回転体53aの挿脱が可能な孔3i5が設けられている。かかる構成では、容器3の積み重ね方向に調整ボルト53dを基部53cに対して変位させることで、回転体53aをガイド部3j6に接離させることが可能となっている。
ガイド部3j6は、上張出部3jの上面に設けられている。本実施形態では、一例として、ガイド部3j6は、前後方向に沿って延在した溝状(凹状)である。
上記構成では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3に設けられた回転体53aと、下段の容器3に設けられたガイド部3j6とが重なり、回転体53aがガイド部3j6に案内されることで、上段の容器3が下段の容器3に対してスライド可能である。本実施形態では、一例として、上段の容器3が下段の容器3に対して前後方向(奥行き方向、X方向に沿った方向)にスライド可能である。
また、本実施形態では、図8に示すように、載置部材6には、偶数段目の容器3の上張出部3jに設けられたナット50に対応した雌ねじ部6g(ねじ孔)と、偶数段目の容器3の上張出部3jに設けられたガイド部3j6に対応したガイド部6hとが設けられている。雌ねじ部6gには、最下段の容器3の下張出部3iの孔3i4を貫通したボルト51が螺合している。また、ガイド部6hは、最下段の容器3に設けられた回転体53aを、一例として、前後方向に案内する。
以上の構成の蓄電池装置1の設置の際には、載置部材6に最下段の容器3を重ねる。この際、載置部材6に対して容器3をスライド移動させて相互の位置合わせをすることができる。位置合わせをした後は、回転体53aをガイド部6hから離間させる。次に、最下段の容器3を載置部材6にボルト51によって結合(固定)する。この際、孔3j5に工具52を上方から挿入してボルト51の締め付けを行うことができる。次に、固定された下段(最下段)の容器3に対して上段の容器3を重ねる。この際、下段の容器3に対して上段の容器3をスライド移動させて相互の位置合わせをすることができる。位置合わせをした後は、回転体53aをガイド部3j6から離間させる。次に、上段の容器3を下段の容器3にボルト51によって結合(固定)する。この際、孔3j5に工具52を上方から挿入してボルト51の締め付けを行うことができる。このようにして、順次容器3を積み重ねて相互に固定する。このようにして積み重ねられた容器3は、相互に結合されているので、一例として、耐震性が高い。
以上説明したように、本実施形態では、最下段から数えて奇数段目の容器3に設けられたナット50と、最下段から数えて偶数段目の容器3に設けられたナット50とは、容器3の積み重ね方向で相互に重ならない位置に設けられている。また、上張出部3jには、当該上張出部3jが設けられた容器3の下張出部3iに設けられた孔3i4と容器3の積み重ね方向で重なり、ボルト51用の工具52を挿入可能な孔3j5が設けられている。したがって、本実施形態によれば、工具52を用いて下段の容器3に上段の容器3を容易に固定することができる。また、容器3を積み上げる際には、下段の容器3に対して上段の容器3をスライド移動させて相互の位置合わせをすることができるので、比較的容易に容器3を積み上げることができる。
また、本実施形態では、回転体保持部53bが、当該回転体保持部53bが設けられた容器3に対する下段の容器3のガイド部3j6に対して、回転体53aを接離可能に保持している。したがって、下段の容器3の積み上げの際(位置合わせの際)には、回転体53aをガイド部3j6に接触させ、積み上げ後(位置合わせ後)には、回転体53aをガイド部3j6から離間させることができる。
<第4実施形態>
本実施形態は、一例として、図13に示すように、容器3の積み重ね構造が第1実施形態に対して異なる。
本実施形態は、一例として、図13に示すように、容器3の積み重ね構造が第1実施形態に対して異なる。
本実施形態では、図13〜15に示すように、上張出部3jは、囲壁3hに沿って矩形環状に設けられている。上張出部3jは、囲壁3hの前端部(前縁部)に沿った前張出部3j1と、囲壁3hの後端部(後縁部)に沿った後張出部3j2と、囲壁3hの側端部(側縁部)に沿った左右一対の側張出部3j3と、を有している。また、本実施形態では、容器3に下張出部3iは設けられていない。
本実施形態では、一例として、図13〜15に示すように、容器3の上端部3f(上部)に、受入部3m(凹部、支持部)が設けられている。受入部3mは、容器3の上面3bに凹状に設けられている。この受入部3mは、底面3m1と、底面3m1の四辺の縁部から上方に向けて延出した延出面3m2と、を有している。また、受入部3mは、延出面3m2を有した囲壁3m3(壁部)を有している。囲壁3m3は、上張出部3jに含まれる。囲壁3m3は、矩形枠状の壁である。また、底面3m1には室3kが貫通しており、かかる構成によって、底面3m1は、矩形枠状を呈している。
本実施形態では、一例として、図13に示すように、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において下段の容器3に設けられた受入部3mが、上段の容器3の下端部3e(一部)を収容し当該上段の容器3を支持している。このとき、底面3m1が上段の容器3の下面3aを支持し、延出面3m2は、上段の容器3の亘面3cと対面している。四つの延出面3m2のうちの1以上は、一例として、亘面3cに接触していてよい。延出面3m2は、下段の容器3の受入部3mに上段の容器3を挿入する(嵌める)際に、上段の容器3を案内するガイド部として機能する。
また、載置部材6には、図13に示すように、容器3の受入部3mに対応した凹状の受入部6jが設けられており、この受入部6jは、受入部3mと同様の機能を有する。
また、本実施形態では、複数の容器3は、複数の容器3を貫通したスタッドボルト55(ねじ)と、スタッドボルト55(貫通したねじ)と結合したナット56(ねじ)とによって結合されている。スタッドボルト55は、一例として、設置対象100に固定されている。スタッドボルト55は、載置部材6に設けられた孔6iと、各容器3の上張出部3jに設けられた孔3j7と、覆部材7に設けられた孔7cと、を貫通している。スタッドボルト55は、一例として四つ設けられている。
以上の構成の蓄電池装置1の設置の際には、載置部材6の孔6iにスタッドボルト55を挿入しながら載置部材6を設置対象100に設置する。次に、各容器3を載置部材6に重ねる。この際、容器3の孔3j7にスタッドボルト55を挿入させながら容器3を重ねる。また、最下段の容器3は、載置部材6の受入部6jに挿入し、最下段以外の容器3は、下段の容器3の受入部3mに挿入する。次に、覆部材7の孔7cにスタッドボルト55を挿入しながら覆部材7を最上段の容器3に積み重ねる。次に、スタッドボルト55にナット56を結合させる。このように積み重ねられた容器3は、設置対象100に結合(固定)されているので、耐震性が高い。
以上説明したように、本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において下段の容器3に設けられた受入部3mが、上段の容器3の下端部3eを収容し当該上段の容器3を支持している。したがって、上段の容器3と下段の容器3との位置ずれの発生を抑制することができる。よって、耐震性を向上させることができる。また、上段の容器3を下段の容器3の受入部3mに挿入する際には、受入部3mによって上段の容器3が案内されるので、下段の容器3に上段の容器3を比較的容易に積み重ねることができる。また、容器3を積み重ねながら、組電池4と容器3内に設置することができるため、フォークリフト等によるリフトアップが不要となり、蓄電池装置1が組み付け易くなる。
また、複数の容器3は、当該複数の容器3を貫通したスタッドボルト55と、スタッドボルト55と結合したナット56とによって、結合されている。したがって、複数の容器3を比較的強固に結合することができる。
<第5実施形態>
本実施形態は、図16に示すように、容器3のねじ結合構造が第4実施形態と異なる。本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3における上段の容器3は、下段の容器3に設けられ上段の容器を貫通したスタッドボルト60(ねじ)と、スタッドボルト60と結合したナット61(ねじ)とによって下段の容器3に結合されている。
本実施形態は、図16に示すように、容器3のねじ結合構造が第4実施形態と異なる。本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3における上段の容器3は、下段の容器3に設けられ上段の容器を貫通したスタッドボルト60(ねじ)と、スタッドボルト60と結合したナット61(ねじ)とによって下段の容器3に結合されている。
各容器3は、図17に示すように、底壁3gの角部に対応して四つの孔3g1〜3g4が設けられている。四つの孔3g1〜3g4のうち対角線(第一の対角線)上に位置した孔3g1と孔3g4とは第一組を構成し、四つの孔3g1〜3g4のうち別の対角線(第二の対角線)上に位置した孔3g2と孔3g3とは第二組を構成している。
本実施形態では、最下段から数えて奇数段目の容器3では、第一組の孔3g1,3g4に貫通したスタッドボルト60が底壁3gに固定されている。一方、最下段から数えて偶数段目の容器3では、第二組の孔3g2,3g3に貫通したスタッドボルト60が底壁3gに固定されている。なお、図17では、便宜上、スタッドボルト60の図示が省略されている。そして、偶数段目の容器3の第一組の孔3g1,3g4には、当該容器3の下段の容器3(奇数段目の容器3)のスタッドボルト60が挿入されて、当該スタッドボルト60にナット61が結合されている。なお、図16では容器3が2段の場合が示されているが、容器3が3段以上の場合には、3段目以上の奇数段目の容器3の第二組の孔3g2,3g3に、当該容器3の下段の容器3(偶数段目の容器3)のスタッドボルト60が挿入されて、当該スタッドボルト60にナット61が結合される。
以上説明したように、本実施形態では、上段と下段の容器3が、スタッドボルト60とナット61とによって結合されている。したがって、容器3同士の結合が比較的強固である。
<第6実施形態>
本実施形態は、図18,19に示すように、容器3のねじ結合構造が第4実施形態と異なる。
本実施形態は、図18,19に示すように、容器3のねじ結合構造が第4実施形態と異なる。
本実施形態では、図19に示すように、受入部3mには、容器3の積み重ねと交差する方向に当該受入部3mの囲壁3m3(壁部)を貫通した雌ねじ部3m4(ねじ孔)が設けられている。本実施形態では、一例として、雌ねじ部3m4は、容器3の積み重ねと交差する方向として、前後方向(X方向に沿った方向)に囲壁3m3を貫通している。
本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3は、下段の容器3の受入部3mの外側から当該下段の容器3の雌ねじ部3m4にねじ込まれたボルト65(ねじ)によって、下段の容器3に押し付けられている。本実形態では、ボルト65の締め付けは、容器3の前方から作業可能である。これにより、上段の容器3が下段の容器3に結合されている。
以上説明したように、本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3は、下段の容器3の受入部3mの外側から当該下段の容器3の雌ねじ部3m4にねじ込まれたボルト65(ねじ)によって、下段の容器3に押し付けられている。したがって、容器3同士の連結を比較的強固にすることができる。また、本実施形態では、ボルト65の締め付けは、容器3の前方から作業可能であるので、ボルト65の締め付け作業を比較的容易に行うことができる。本実形態では、ボルト65の締め付けは、容器3の前方から作業可能であるので、一例として、容器3の後面3c2や側面3c3を外部壁に寄せることができるので、外部壁が近くにあっても組電池4を高密度に積み上げることができる。
<第7実施形態>
本実施形態は、図20に示すように、容器3のねじ結合構造が第4実施形態と異なる。本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3は、下段の容器3にボルト70(ねじ)と、ボルト70と結合したナット71とによって下段の容器3に結合されている。ボルト70は、下段の容器3における受入部3mの囲壁3m3(壁部)と当該囲壁3m3に重ねられた上段の容器3の囲壁3h(壁部)とを容器3の積み重ね方向と交差する方向に貫通している。本実施形態では、一例として、ボルト70は、容器3の積み重ね方向と交差する方向として左右方向(Y方向に沿った方向)に、囲壁3m3と囲壁3hの側壁3h3とを貫通している。一例として、囲壁3m3には、孔3m5が設けられ、囲壁3h(側壁3h3)には、孔3h5が設けられており、ボルト70は、下段の容器3の孔3m5と上段の容器3の孔3h5とを貫通している。
本実施形態は、図20に示すように、容器3のねじ結合構造が第4実施形態と異なる。本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3は、下段の容器3にボルト70(ねじ)と、ボルト70と結合したナット71とによって下段の容器3に結合されている。ボルト70は、下段の容器3における受入部3mの囲壁3m3(壁部)と当該囲壁3m3に重ねられた上段の容器3の囲壁3h(壁部)とを容器3の積み重ね方向と交差する方向に貫通している。本実施形態では、一例として、ボルト70は、容器3の積み重ね方向と交差する方向として左右方向(Y方向に沿った方向)に、囲壁3m3と囲壁3hの側壁3h3とを貫通している。一例として、囲壁3m3には、孔3m5が設けられ、囲壁3h(側壁3h3)には、孔3h5が設けられており、ボルト70は、下段の容器3の孔3m5と上段の容器3の孔3h5とを貫通している。
また、本実施形態では、一例として、ボルト70の頭部70aが容器3の外に位置され、ナット71は容器3の内(室3k内)に位置されている。
以上説明したように、本実施形態では、容器3同士がボルト70とナット71とによって結合されている。したがって、容器3同士を比較的強固に連結することができる。また、本実施形態では、ボルト70が、下段の容器3における受入部3mの囲壁3m3(壁部)と当該囲壁3m3に重ねられた上段の容器3の囲壁3h(壁部)とを容器3の積み重ね方向と交差する方向に貫通している。したがって、本実施形態によれば、容器3の上方からの作業でボルト70に対するナット71の締め付けを行うことができる。よって、比較的容器3が壁に近い状態でも作業ができるので、容器3同士の連結を比較的強固にしつつ、床等の設置対象100により多くの容器3を設置することができる。
<第8実施形態>
本実施形態は、図21に示すように、容器3に調整ねじ75が設けられているのが、第1実施形態と異なる。
本実施形態は、図21に示すように、容器3に調整ねじ75が設けられているのが、第1実施形態と異なる。
調整ねじ75は、容器3を支持し、容器3の姿勢を調整する。詳細には、図22に示すように、容器3の下張出部3i(底壁3g)には、当該下張出部3iを容器の積み重ね方向に貫通した雌ねじ部3n(ねじ孔)が設けられており、この雌ねじ部3nに調整ねじ75(図21)が結合(螺合)している。雄ねじ部3nおよび調整ねじ75は、一例として、容器3の四つの角部毎に設けられている。つまり、本実施形態では、一例として調整ねじ75が四つ(複数)設けられている。図21に示すように、調整ねじ75の下端部は、下面3aから突出して下段の容器3または載置部材6に当接する。四つの調整ねじ75の下面3aからの突出量を、調整ねじ75を回すことによって調整することで、容器3の姿勢を調整することができる。一例として、容器3の姿勢を水平にすることができる。
以上説明したように、本実施形態では、容器3に、容器3を支持し、容器3の姿勢を調整する調整ねじ75が設けられている。したがって、本実施形態によれば、一例として、調整ねじ75によって容器3の姿勢を水平にすることで、精度良く容器3の積み上げを行うことができる。よって、本実施形態によれば、蓄電池装置1の耐震性を向上させることができる。
<第9実施形態>
本実施形態は、図23に示すように、蓄電池装置1に相対的に上段と下段との関係の二つの容器3を結合した楔構造80が設けられている点が第1実施形態と異なる。また、本実施形態の容器3には、図23,24に示すように、下張出部3iと上張出部3jとは設けられていない。
本実施形態は、図23に示すように、蓄電池装置1に相対的に上段と下段との関係の二つの容器3を結合した楔構造80が設けられている点が第1実施形態と異なる。また、本実施形態の容器3には、図23,24に示すように、下張出部3iと上張出部3jとは設けられていない。
楔構造80は、一例として、図23,25に示すように、楔部81と、複数の容器3の積み重ね方向と交差する方向で楔部81が差し込まれた差込部82と、を有している。本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3の下端部3eと下段の容器3の上端部3fとの一方に楔部81が設けられ、上段の容器3の下端部3eと下段の容器3の上端部3fとの他方に差込部82が設けられている。本実施形態では、一例として、上段の容器3の下端部3eに楔部81が設けられ、下段の容器3の上端部3fに差込部82が設けられている。つまり、図25〜27に示すように、各容器3の下端部3eに楔部81が設けられ、各容器3の上端部3fに差込部82が設けられている。また、本実施形態では、差込部82に対する楔部81の差込方向は、前面3c1から後面3c2に向かう方向(前後方向での後方、X方向)である。
楔部81は、一例として、図25,27,28に示すように、容器3の下面3aに突状に設けられている。楔部81は、その前端部81a(端部)から後端部81b(端部)に向かうにつれて左右方向の幅(Y方向の幅)が狭くなる先細り形状となっている。楔部81は、容器3に一体成形されている。なお、楔部81を容器3とは別部材として、容器3に取り付けてもよい。当該楔部81は、左右一対の斜面81c(面)を有している。斜面81cは、差込部82に対する楔部81の差込方向に対して傾斜している。一対の斜面81cは、楔部81の左右一対の側面を構成している。一対の斜面81cは、前端部81aから後端部81bに向かうにつれ相互に近づいている。また、一対の斜面81cでは、それらの上端部81d同士の間隔よりも下端部81e同士の間隔の方が広くなっている。
差込部82は、一例として、図25,26,28に示すように、一対の斜面81cと接触した一対の斜面82aを有している。一対の斜面82aは、一対の斜面81cと同様に差込部82に対する楔部81の差込方向に対して傾斜している。これらの一対の斜面82a間に楔部81が差し込まれており、一対の斜面82aが一対の斜面81cを挟んでいる。なお、楔部81の後端部81bにも斜面を設けるとともに、当該斜面に対応して当該斜面と当接する斜面を差込部82に設けてよい。
また、本実施形態では、図24に示すように、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3の楔部81は、押しねじ83(ねじ、ボルト)によって下段の容器3の差込部82に押し付けられている。詳細には、各容器3には、一例として支持部84が前面3c1から突出して設けられている。支持部84は、前面3c1から突出するとともに上方に屈曲した形状を呈している。支持部84には、押しねじ83が螺合(結合)した雌ねじ部84a(ねじ孔)が設けられている、雌ねじ部84aは、容器3の上面3bよりも上方に位置されている。かかる構成により、押しねじ83は、当該押しねじ83が設けられた容器3の上段の容器3の前面3c1(亘面3c)を押すことが可能となっている。
以上の構成の蓄電池装置1の設置の際には、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、一例として、図29に示すように、下段の容器3の支持部84に引っ掛からないように上段の容器3を下段の容器3に対して前方にずらした状態で、上段の容器3の楔部81を下段の容器3の差込部82に上方から入れる。次に、押しねじ83を回すことで上段の容器3を下段の容器3に対して後方に向けてスライドさせる。これにより上段の容器3の楔部81が下段の容器の差込部82に差し込まれ、上段の容器3が下段の容器3に結合される。このようにして下段の容器3に結合された上段の容器3は、下段の容器3に対して前後方向および左右方向の動きを拘束される。なお、容器3の積み重ねをばらす際には、押しねじ83による押圧を解除することで、差込部82から楔部81を外すことができる。
以上説明したように、本実施形態では、蓄電池装置1に相対的に上段と下段との関係の二つの容器3が楔構造80によって結合されている。したがって、二つの容器3を強固に結合することができる。
また、本実施形態では、楔構造80は、楔部81と、複数の容器3の積み重ね方向と交差する方向(一例として、前後方向での後方)で楔部81が差し込まれた差込部82と、を有している。したがって、一例として、上段の容器3を下段の容器3に対して、前後方向での後方にスライドさせることで、楔部81を差込部82に差し込むことができるので、比較的容易に容器3同士を結合させることができる。
また、本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3の楔部81が、押しねじ83によって下段の容器3の差込部82に押し付けられている。したがって、楔部81を差込部82に強固に差し込まれた状態を維持することができる。
<第10実施形態>
本実施形態は、図30,31に示すように、楔構造80Aが第9実施形態と異なる。楔構造80Aは、挿入部85と、挿入部85が挿入された受入部86と、挿入部85と受入部86との間に差し込まれた楔部材87と、を有している。
本実施形態は、図30,31に示すように、楔構造80Aが第9実施形態と異なる。楔構造80Aは、挿入部85と、挿入部85が挿入された受入部86と、挿入部85と受入部86との間に差し込まれた楔部材87と、を有している。
本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3の下端部3eと下段の容器3の上端部3fとの一方に挿入部85が設けられ、上段の容器3の下端部3eと下段の容器3の上端部3fとの他方に受入部86が設けられている。本実施形態では、一例として、上段の容器3の下端部3eに挿入部85が設けられ、下段の容器3の上端部3fに受入部86が設けられている。つまり、図32〜34に示すように、各容器3の下端部3eに挿入部85が設けられ、各容器3の上端部3fに受入部86が設けられている。また、本実施形態では、挿入部85と受入部86との間に対する楔部材87の差込方向は、前面3c1から後面3c2に向かう方向(前後方向での後方、X方向)である。
挿入部85は、一例として、図31,32,34に示すように、容器3の下面3aに突状に設けられている。挿入部85は、容器3に一体形成されている。なお、挿入部85を容器3とは別部材として、容器3に取り付けてもよい。挿入部85は、その前端部85a(端部)から後端部85b(端部)に向かうにつれて左右方向の幅(Y方向の幅)が広くなっている。当該挿入部85は、左右一対の斜面85c(面)を有している。斜面85cは、楔部材87の差込方向に対して傾斜している。一対の斜面85cは、挿入部85の左右一対の側面を構成している。一対の斜面85cは、前端部85aから後端部85bに向かうにつれ相互に離間する。
受入部86は、一例として、図31,32,33に示すように、一対の斜面86aを有している。一対の斜面86a間に一対の斜面85cが位置される。一対の斜面86aは、楔部材87の差込方向に対して傾斜している。一対の斜面86aは、受入部86の前端部86bから後端部86cに向かうにつれ相互に近づいている。
楔部材87は、一例として、図31,35に示すように、その前端部87a(端部)から後端部87b(端部)に向かうにつれて左右方向の幅(Y方向の幅)が狭くなる先細り形状となっている。当該楔部材87は、左右一対の斜面87c(面)を有している。斜面87cは、楔部材87の差込方向に対して傾斜している。一対の斜面87cは、楔部材87の左右一対の側面を構成している。一対の斜面87cは、前端部87aから後端部87bに向かうにつれ相互に近づいている。楔部材87は、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3において、上段の容器3に設けられた挿入部85の斜面85cと下段の容器3の受入部86の斜面86aとの間に差し込まれる。楔部材87の一方の斜面87cは、斜面85cと接触し、楔部材87の他方の斜面87cは、斜面86aと接触する。また、楔部材87には、当該楔部材87の前面87d(面)を貫通した雌ねじ部87e(ねじ孔、ねじ、取出部)が設けられている。雌ねじ部87eに、図示しない取り外し用ねじ(ボルト)を螺合(結合)させて、当該取り外し用ねじを手前に引っ張ることで、楔部材87を容易に取り外すことができる。これにより、容器3同士の分離を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態では、蓄電池装置1に相対的に上段と下段との関係の二つの容器3が楔構造80Aによって結合されている。したがって、二つの容器3を強固に結合することができる。
<第11実施形態>
本実施形態は、図36に示すように、容器3に設けられた雄ねじ部90および雌ねじ部91によって、容器3同士が結合されている点が第1実施形態と異なる。
本実施形態は、図36に示すように、容器3に設けられた雄ねじ部90および雌ねじ部91によって、容器3同士が結合されている点が第1実施形態と異なる。
詳細には、本実施形態では、相対的に上段と下段との関係の二つの容器3は、下段の容器3の上端部3fと上段の容器3の下端部3eとの一方に設けられた雄ねじ部90と、下段の容器の上端部3fと上段の容器3の下端部3eとの他方に設けられ雄ねじ部90と結合した雌ねじ部91とによって、結合されている。一例として、本実施形態では、上段の容器3の下端部3eに雄ねじ部90が設けられ、下段の容器3の上端部3fに雌ねじ部91が設けられている。つまり、図37,38に示すように、各容器3の下端部3eに雄ねじ部90が設けられ、各容器3の上端部3fに雌ねじ部91が設けられている。雄ねじ部90は、下面3aに突状に設けられている。雌ねじ部91は、上面3bにおける開口部3k1の縁部に設けられている。また、本実施形態では、載置部材6の上面6bにも雌ねじ部91が設けられており、最下段の容器3の雄ねじ部90は、載置部材6の雌ねじ部91に螺合している。
また、本実施形態では、一例として、図37,38に示すように、容器3は、有底円筒状である。容器3の亘面3c(外周面)には、取っ手取付部92が設けられている。取っ手取付部92は、一例として容器3の周方向に略等間隔に複数(一例として四つ)設けられている。当該取っ手取付部92には、取っ手部材93が挿脱(着脱)可能な孔92aが設けられている。取っ手取付部92と取っ手部材93とは、ねじ結合であってもよい。
取っ手部材93は、一例として棒状である。孔92aに挿入された取っ手部材93を、容器3の中心を通り複数の容器3の積み重ね方向に沿った中心軸回りの一方向に回転させることで、容器3がその中心軸周りの一方向に回転し容器3の雄ねじ部90が当該容器の下段の容器3または載置部材6の雌ねじ部91にねじ込まれる。一方、孔92aに挿入された取っ手部材93を、容器3の中心を通り複数の容器3の積み重ね方向に沿った中心軸回りの他方向に回転させることで、容器3がその中心軸周りの他方向に回転し容器3の雄ねじ部90が当該容器3の下段の容器3または載置部材6の雌ねじ部91から離脱される。
また、取っ手部材93は、孔92aに挿入される基部93aと、この基部93aに接続された取っ手部93bと、を有している。取っ手部93bは、操作者による把持が可能である。本実施形態では、一例として、取っ手部93bと基部93aとの間に規定以上の力(剪断力)が作用すると取っ手部93bが基部93aに対して折れ曲がる。取っ手部材93は、蓄電池装置1の組立後は所定の保管場所に保管されうる。
以上説明したように、本実施形態では、容器3に設けられた雄ねじ部90および雌ねじ部91によって、容器3同士が結合されている。したがって、容器3同士を強固に結合することができる。
<第12実施形態>
本実施形態は、図39〜41に示すように、容器3の構成が第11実施形態と異なる。本実施形態では、容器3は、概略直方体状の外観を呈している。容器3は、室3kと雄ねじ部90と取っ手取付部92とが設けられた本体95(第一部材)と、雄ねじ部91が設けられた着脱体96(第二部材)とを有している。本体95と着脱体96とは、ボルト97(雄ねじ部材)によって結合されている。
本実施形態は、図39〜41に示すように、容器3の構成が第11実施形態と異なる。本実施形態では、容器3は、概略直方体状の外観を呈している。容器3は、室3kと雄ねじ部90と取っ手取付部92とが設けられた本体95(第一部材)と、雄ねじ部91が設けられた着脱体96(第二部材)とを有している。本体95と着脱体96とは、ボルト97(雄ねじ部材)によって結合されている。
本体95は、方形の外観を呈しており、室3kも方形となっている。本体95の上端部95aには、着脱体96を着脱可能に保持する保持部95bが設けられている。また、本体の上端部95aには、ボルト97と結合した雌ねじ部95c(ねじ孔)が設けられている。また、本体95の下面3aは、リフター200の昇降する一対の支持部201の着脱が可能となっている。
着脱体96は、概略矩形板状の外観を呈している。着脱体96は、本体95の保持部95bに挿入されている。着脱体96は、当該着脱体96を貫通したボルト97によって本体95に結合されている。ボルト97の頭部97aは、着脱体96に設けられた凹部96a内に収容されており、頭部97aは、上面3bより下の位置に位置され、上面3bから突出しない。
以上説明したように、本実施形態では、容器3に設けられた雄ねじ部90および雌ねじ部91によって、容器3同士が結合されている。したがって、容器3同士を強固に結合することができる。
また、本実施形態では、本体95が方形であり、室3kが方形である。したがって、本実施形態によれば、一例として、室3kにおける方形形状の組電池4の収納効率を高くすることができる。
以上のとおり、上記各実施形態および変形例によれば、一例として、床等の設置対象100により多くの組電池4(電池)を設置することができる。
以上、本発明の実施形態および変形例を例示したが、上記実施形態および変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態、変形例およびそれらの変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…蓄電池装置、3…容器、3c…亘面、3c1…前面(第一面)、3c2…後面(第二面)、3c3…側面(第三面)、3d…外面、3e…下端部、3f…上端部、3h…囲壁、3h1…前壁、3h2…後壁、3h3…側壁、3i…下張出部(第一連結部)、3j…上張出部(第一被支持部、第二連結部)、3i4…孔(第一開口部)、3j5…孔(第二開口部)、3j6…ガイド部、3m…受入部、3m4…雌ねじ部、4…組電池(電池)、6…載置部材、6e…凹部(第二被支持部)、7…覆部材、7b…上面、21…電気回路、22…回路遮断部、25…通信コネクタ(第一接続部)、26…電極ターミナル(第二接続部)、32…通信コネクタ(第三接続部)、45…コネクタ、46…コネクタ、50…ナット(第一ねじ)、51…ボルト(第二ねじ)、52…工具、53a…回転体、53b…回転体保持部、55…スタッドボルト(ねじ)、56…ナット(ねじ)、60…スタッドボルト(ねじ)、61…ナット(ねじ)、65…ボルト(ねじ)、75…調整ねじ、80,80A…楔構造、81…楔部、82…差込部、85…挿入部、86…受入部、87…楔部材、90…雄ねじ部、91…雌ねじ部、200…リフター、201…支持部。
Claims (20)
- 積み重ねられた複数の容器と、
各前記容器に収容された電池と、
を備えた蓄電池装置。 - 前記容器に収容された電池を有し前記容器毎に設けられた電気回路と、
前記電気回路に設けられ、前記電気回路を遮断可能な回路遮断部と、
を備え、
前記容器は、当該容器の下端部と当該容器の上端部とに亘って設けられ当該容器の外面に含まれる亘面を有し、
前記回路遮断部は、前記亘面に設けられた請求項1に記載の蓄電池装置。 - 前記容器に収容され当該容器に収容された前記電池の状態を検出する検出部と、
前記容器毎に設けられ、当該容器に収容された前記検出部に電気的に接続された第一接続部と、
を備え、
前記亘面は、第一面と、前記第一面の反対側の第二面と、前記第一面と前記第二面とに亘って設けられた第三面と、を有し、
前記回路遮断部と前記第一接続部とは、前記第一面と前記第二面と前記第三面とのうちの同一の面に設けられた請求項2に記載の蓄電池装置。 - 最上段の前記容器の上端部に積まれ当該容器の上端部を覆った覆部材と、
前記覆部材の上面に設けられ、各前記電気回路に電気的に接続された第二接続部と、
前記覆部材の上面に設けられ、各前記検出部に前記第一接続部を介して電気的に接続された第三接続部と、
を備えた請求項3に記載の蓄電池装置。 - 前記容器は、リフターの昇降する支持部の着脱が前記同一の面側から可能な、第一被支持部を有した請求項3または4に記載の蓄電池装置。
- 最下段の前記容器が置かれた載置部材を備え、
前記載置部材は、前記第一被支持部に対する前記支持部の着脱可能方向と同じ方向から前記支持部の着脱が可能な第二被支持部を有した請求項5に記載の蓄電池装置。 - 前記電池に設けられたコネクタと、
前記電池に設けられたコネクタに着脱可能なコネクタと、
を備え、
前記電池に設けられたコネクタと前記着脱可能なコネクタとは、前記検出部と前記第一接続部との間に伝わる信号と、前記電池の電力と、を相互間で伝える請求項3ないし5のいずれか一項に記載の蓄電池装置。 - 前記容器は、当該容器の下端部に設けられた第一連結部と、当該容器の上端部に設けられ前記複数の容器の積み重ね方向で前記第一連結部と対面した第二連結部と、を有し、
相対的に上段と下段との関係の二つの前記容器において、前記下段の前記容器の前記第二連結部と前記上段の前記容器の前記第一連結部とが、前記容器の積み重ね方向で重ねられ、
重ねられた前記第一連結部と前記第二連結部とが、前記第二連結部に設けられた第一ねじと、当該第一ねじの上方から当該第一ねじに結合された第二ねじと、によって結合され、
最下段から数えて奇数段目の前記容器に設けられた前記第一ねじと、最下段から数えて偶数段目の前記容器に設けられた前記第一ねじとは、前記容器の積み重ね方向で相互に重ならない位置に設けられ、
前記第一連結部には、当該第一連結部に重ねられた前記第二連結部に設けられた前記第一ねじと前記容器の積み重ね方向で重なり、前記第二ねじが挿入された第一開口部が設けられ、
前記第二連結部には、当該第二連結部が設けられた前記容器の前記第一連結部に設けられた前記第一開口部と前記容器の積み重ね方向で重なり、前記第二ねじ用の工具を挿入可能な第二開口部が設けられた請求項1ないし7のいずれか一項に記載の蓄電池装置。 - 前記容器には、当該容器に対して回転可能な回転体と、前記回転体の上方に位置されたガイド部とが設けられ、
相対的に上段と下段との関係の二つの前記容器において、前記上段の前記容器に設けられた前記回転体と、前記下段の前記容器に設けられた前記ガイド部とが重なり、当該回転体が前記ガイド部に案内されることで、前記上段の前記容器が前記下段の前記容器に対してスライド可能である請求項1ないし8のいずれか一項に記載の蓄電池装置。 - 前記容器には、当該容器に対する前記下段の前記容器の前記ガイド部に対して、前記回転体を接離可能に保持した回転体保持部が設けられた請求項9に記載に蓄電池装置。
- 前記容器の上端部には、受入部が設けられ、
相対的に上段と下段との関係の二つの前記容器において前記下段の前記容器に設けられた前記受入部が、前記上段の前記容器の下端部を収容し当該上段の前記容器を支持した請求項1ないし7のいずれか一項に記載の蓄電池装置。 - 前記複数の容器は、当該複数の容器を貫通したねじと、当該貫通したねじと結合したねじとによって、結合された請求項1,2,3,4,5,6,7または11に記載の蓄電池装置。
- 相対的に上段と下段との関係の二つの前記容器における前記上段の前記容器は、前記下段の前記容器に設けられ前記上段の前記容器を貫通したねじと、当該貫通したねじと結合したねじとによって前記下段の前記容器に結合された請求項1,2,3,4,5,6,7または11に記載の蓄電池装置。
- 前記受入部には、前記容器の積み重ねと交差する方向に当該受入部の壁部を貫通した雌ねじ部が設けられ、
前記上段の前記容器は、前記下段の前記容器の前記受入部の外側から前記雌ねじ部にねじ込まれたねじによって、前記下段の前記容器に押し付けられた請求項11に記載の蓄電池装置。 - 前記上段の前記容器は、前記下段の前記容器における前記受入部の壁部と当該壁部に重ねられた当該上段の容器の壁部とを前記容器の積み重ね方向と交差する方向に貫通したねじと、当該貫通したねじと結合したねじとによって、前記下段の前記容器に結合された請求項11に記載の蓄電池装置。
- 前記容器に設けられ前記容器を支持し、前記容器の姿勢を調整する調整ねじを備えた請求項1ないし15のいずれか一項に記載の蓄電池装置。
- 相対的に上段と下段との関係の二つの前記容器を結合した楔構造を備えた請求項1ないし7のいずれか一項に記載の蓄電池装置。
- 前記楔構造は、
前記上段の前記容器の下端部と前記下段の前記容器の上端部との一方に設けられた楔部と、
前記上段の前記容器の下端部と前記下段の前記容器の上端部との他方に設けられ、前記複数の容器の積み重ね方向と交差する方向で前記楔部が差し込まれた差込部と、
を有した請求項17に記載の蓄電池装置。 - 前記楔構造は、
前記上段の前記容器の下端部と前記下段の前記容器の上端部との一方に設けられた挿入部と、
前記上段の前記容器の下端部と前記下段の前記容器の上端部との他方に設けられ、前記挿入部が挿入された受入部と、
前記挿入部と前記受入部との間に差し込まれた楔部材と、を有した請求項17に記載の蓄電池装置。 - 相対的に上段と下段との関係の二つの前記容器は、前記下段の前記容器の上端部と前記上段の前記容器の下端部との一方に設けられた雄ねじ部と、前記下段の前記容器の上端部と前記上段の前記容器の下端部との他方に設けられ前記雄ねじ部と結合した雌ねじ部とによって、結合された請求項1に記載の蓄電池装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019109985A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 蓄電池ユニットおよびその設置方法 |
EP4047732A1 (en) * | 2021-02-23 | 2022-08-24 | Shenzhen Dbk Electronics Co., Ltd. | Energy storage power supply capable of stacking battery packs |
-
2013
- 2013-03-08 JP JP2013046978A patent/JP2014175170A/ja active Pending
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