JP2014175139A - 光透過性を有するメンブレンスイッチ - Google Patents

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勝 杉野
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Abstract

【課題】導光板等の複雑なデバイスを用いることなく、バックライティングによる透過意匠を設けることができるメンブレンスイッチを提供する。
【解決手段】第1の樹脂シート101は略円形状ドーム部を備え、第1の樹脂シートの裏面には、略円形状ドーム部の外縁近傍から半径方向外方へ伸びる第1の導電路と、第2の導電路とを備え、更に、略円形状ドーム部には、文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠が設けられた印刷層を備えており、第2の樹脂シート102の表面には、第1の導電路と第2の導電路に対応する位置までを結ぶ第3の導電路を備え、射出成型樹脂103は、略円形状ドーム部の外周側に配置されており、第1の樹脂シート101の略円形状ドーム部を表面側から裏面側に押すことにより、第3の導電路が、第1の導電路と第2の導電路にそれぞれ接触するようになっている構成のメンブレンスイッチとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、家電製品や自動車の計器盤、自動車や住宅のリモートキーに使用することができるメンブレンスイッチに係り、更に詳細には、メンブレンスイッチ部にバックライティングすることにより、メンブレンスイッチ部に文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠が浮かびあがるようになっている、光透過性を有するメンブレンスイッチに係る。
図1は、従来のメンブレンスイッチを示すものである。
図中符号1は下部回路基板を示したものであり、プラスチックフイルムからなり、その所要位置には膜状の下部導電部2と、この下部導電部2に繋がるリード部3、3が形成されている。下部導電部2は、メンブレンスイッチの接点となるものである。
下部回路基板1上には、プラスチックフイルムからなるスペーサーシート5が図示しない接着層を介して接着されている。このスペーサーシート5には、下部導電部2に対応する位置に下部導電部2よりも若干広い開口部を有する貫通孔が開けられている。
このスペーサーシート5上には、プラスチックフイルムからなる上部回路基板6が図示しない接着層を介して貼り合わせられている。この上部回路基板6の下部導電部2に対応する位置には、メンブレンスイッチの接点となる膜状の上部導電部7が形成されている。
この上部回路基板6上には、グラフィックシート8が図示しない接着層を介して接着されている。このグラフィックシート8は、透明プラスチックシートからなるベースシート81と、このベースシート81の上部回路基板6側の面に設けられた加飾印刷層82とからなるものであって、加飾印刷層82に形成された印刷模様、文字などのメンブレンスイッチの操作に必要な情報がベースシート81を介して外部から視認できるようになっている。また、前記上部導電部7と下部導電部2とからなるスイッチ接点は、1枚のメンブレンスイッチに1個以上形成されており、複数のスイッチを有するものとなっている。
このようなメンブレンスイッチにあっては、常時OFF状態にあり、グラフィックシート8の上部導電部7のある位置を指などで押圧することで、グラフィックシート8および上部回路基板6が下方に弾性変形し、上部回路基板6の上部導電部7が下部回路基板1の下部導電部2に機械的に接触し、導通状態になってスイッチ機能を発揮する。(特許文献1)
しかし、このような構造のメンブレンスイッチにあっては、メンブレンスイッチの中心部を含む広い範囲に導電部が配置されるようになっているため、加飾印刷層82に形成された印刷模様、文字などのメンブレンスイッチの操作に必要な情報をベースシート81を介して外部から視認できるものの、メンブレンスイッチ部にバックライティングすることにより、透過意匠を設けることはできなかった。
特許文献1: 特開2002−133972
本発明は、かかる観点に鑑みなされたものであり、メンブレンスイッチ部に、導光板等の複雑なデバイスを用いることなく、バックライティングによる透過意匠を設けることができるメンブレンスイッチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点にかかる発明では、
第1の樹脂シートと、第2の樹脂シートと、射出成型樹脂とから構成されるメンブレンスイッチであって、
透明または半透明な第1の樹脂シートは、
第1の樹脂シートの表面外方へ突起した略円形状ドーム部を備え、
略円形状ドーム部の外縁を成す第1の略円環位置と、第1の略円環位置の内側であって、略円形状ドーム部の外縁近傍に配置する第2の略円環位置を備え、
第1の樹脂シートの裏面であって、第2の略円環位置上から略円形状ドーム部の半径方向外方へ伸びる第1の導電路と、第1の樹脂シートの裏面であって、第1の導電路から所定距離以上離れ、第2の略円環位置上から略円形状ドーム部の半径方向外方へ伸びる第2の導電路とを備え、
第1の樹脂シートの表面又は裏面であって、略円形状ドーム部には、文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠が設けられた印刷層を備えており、
透明または半透明な第2の樹脂シートは、
第1の樹脂シートの第2の略円環位置上の第1の導電路に対応する位置から、第1の樹脂シートの第2の略円環位置上の第2の導電路に対応する位置までを結ぶ第3の導電路を、第2の樹脂シートの表面に備え、
射出成型樹脂は、第1の略円環位置の外周側に配置されており、
第1の樹脂シートの略円形状ドーム部を表面側から裏面側に押すことにより、第2の樹脂シートの第3の導電路が、第1の樹脂シートの第1の導電路と第2の導電路にそれぞれ接触するようになっている構成のメンブレンスイッチとした。
また、本発明の第2の観点にかかる発明では、第1の観点に係る発明のメンブレンスイッチにおいて、
第2の樹脂シートは、第1の樹脂シートの第2の略円環位置に対応する位置において、第1の樹脂シート側へ突起した第1の略円環状突起部を備えている構成のメンブレンスイッチとした。
また、本発明の第3の観点にかかる発明では、第1又は第2の観点に係る発明のメンブレンスイッチにおいて、
第1の樹脂シートは、第2の略円環位置の内側であって、略円形状ドーム部の外縁近傍に配置する第3の略円環位置を備え、第3の略円環位置において、第2の樹脂シート側へ突起した第2の略円環状突起部を備えている構成のメンブレンスイッチとした。
更に、本発明の第4の観点にかかる発明では、第1乃至第3のいずれかの観点に係る発明のメンブレンスイッチにおいて、
第1の樹脂シートの第1の略円環位置において、第2の樹脂シートは第1の樹脂シートと全周にわたり接触しており、
射出成型樹脂は、第1の略円環位置の外周側であって、第1の樹脂シートと第2の樹脂シートにより画成される空間に配置されている構成のメンブレンスイッチとした。
上述した発明の構成としたことにより、メンブレンスイッチ部に、バックライティングによる透過意匠を設けることができるメンブレンスイッチを簡単な構造で、かつ低コストで提供することが可能となった。
図1は、従来技術に係るメンブレンスイッチの断面図を示したものである。 図2は、本発明に係るメンブレンスイッチの断面図を示したものである。 図3は、図2に示す本発明に係るメンブレンスイッチのA部詳細を示したものである。 図4の右図は、第1の導電路104と第2の導電路105の導電路パターンの一例を示したものであり、図4の左図は、第1の導電路104と第2の導電路105の導電路パターンに対応させて第3の導電路106(破線で示す)を示したものである。 図5は、本発明に係るメンブレンスイッチの各構成要素の分解斜視図を示したものである。 図6は、本発明に係るメンブレンスイッチの外観図を示したものである。
図2から図5に基づき、本発明に係るメンブレンスイッチ100の実施形態について以下に説明する。 図2は、本発明に係るメンブレンスイッチ100の断面図を示したものであり、図3は、図2に示す本発明に係るメンブレンスイッチ100のA部詳細を示したものである。 本発明に係るメンブレンスイッチ100は、第1の樹脂シート101、第2の樹脂シート102、射出成型樹脂103とから成る。
第1の樹脂シート101は、表面外方(図2では上方)へ突起した略円形状ドーム部101aを備えている。 また、第1の樹脂シート101は、略円形状ドーム部101aの外縁を成す第1の略円環位置101bと、第1の略円環位置101bの内側であって、略円形状ドーム部101aの外縁近傍に配置する第2の略円環位置101cと、第2の略円環位置101cの内側であって、略円形状ドーム部101aの外縁近傍に配置する第3の略円環位置101dとを備えている。
更に、第1の樹脂シート101は、第1の樹脂シート101の裏面(即ち、第2の樹脂シート側)であって、第2の略円環位置101c上から略円形状ドーム部101aの半径方向外方へ伸びる第1の導電路104と、第1の樹脂シート101の裏面であって、第1の導電路104から所定距離以上離れ、第2の略円環位置101c上から略円形状ドーム部101aの半径方向外方へ伸びる第2の導電路105とを備えている。
本発明に使用される第1の樹脂シート101の材料としては、透明または半透明なポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などを使用することができる。第1の樹脂シート101の板厚は、特に限定されるものではなく、樹脂シート101が最終的に利用される形態に依存するものである。
第1の樹脂シート101は、表面外方へ突起した略円形状ドーム部101aを備えているが、ここでいう略円形状ドーム部101aとは、略円形状ドーム部101aを上から見た場合に、円形に近い形を有しているという意であり、円形の他、楕円形、円に近い多角形等を含む概念である。
また、略円形状ドーム部101aの断面形状は、必ずしも円弧状である必要はなく、ドーム部の中央部が高く(即ち、第1の樹脂シート101の表面外方へ突起している)なっていれば良い。
なお、上記第1の略円環位置101b、第2の略円環位置101c、第3の略円環位置101dとは、図3に示すように、略円形状ドーム部101aの位置を示すものであって、第1の略円環位置101bは、略円形状ドーム部101aの外縁を示し、第2の略円環位置101c、第3の略円環位置101dは、略円形状ドーム部101aの外縁の内周側に順次位置するものである。
第1の樹脂シート101の表面又は裏面であって、略円形状ドーム部101aには、文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠が設けられた印刷層を備えている(図示せず)。 この印刷層は、最終的なメンブレンスイッチ100の意匠面を構成するものであって、文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠を印刷することにより形成される。 このとき、意匠面として機能を高めるために、色調にグラデーションを加えることもでき、バックライティングのための透光性に配慮した印刷等が行われる。
意匠面を形成する印刷方法としては、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法など通常使用されている印刷手法を採用することができる。 また、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法等のコート法を採用することもできる。 いずれの手法を採用するかは、印刷層の厚さ、意匠面の質感、多色刷りか単色か、あるいはグラデーション等の特殊な技法を利用するか否か、などによって決定される。
印刷に使用するインキとしては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の樹脂をベースとして、これに所要の顔料や染料を含有させたインキを使用することができる。
なお、ここで説明した意匠の印刷層は第1の樹脂シート101の裏面だけ、あるいは表面だけ、あるいは両面に設けることができる。
また、第1の樹脂シート101の裏面には、第1の導電路104と第2の導電路105が一体的に設けられている。 第1の導電路104と第2の導電路105はスイッチ回路の一部を成す導電路であり、図4の右図に第1の導電路104と第2の導電路105の導電路パターンの一例を示す。 この例では、第1の導電路104の先端部分104aと第2の導電路105の先端部分105aとは、第2の略円環位置101c上に、所定距離以上離れて配置されており、第2の導電路105は、第2の略円環位置上に沿って伸び、第1の導電路104の先端部分104aの180°対象位置において略円形状ドーム部101aの半径方向外方へ伸びるようになっている。
そして、第1の導電路104と第2の導電路105の他端側は、所定の電子回路に接続されている。 なお、導電路パターンについては、ここで説明した導電路パターンに限定されるものではなく、メンブレンスイッチ100に、バックライティングによる透過意匠を設けることができる限りにおいて、種々の導電路パターンを採用することが可能である。
第1の樹脂シート101の裏面に、第1の導電路104と第2の導電路105を一体的に設ける方法としては、導電性の金属箔を第1の樹脂シート101の裏面に貼り付ける方法や、第1の樹脂シート101の裏面に導電性の金属層をメッキ処理により設ける方法等、多くの手法を取り入れることが可能である。
ここでは、導電路104、105を設ける方法の1例として、無電解メッキにより導電路を形成する方法について説明する。 一般に、意匠面を設けた樹脂シートに無電解メッキを行うことには困難が伴う。 これは、樹脂シートの基材とめっき膜の密着性を向上させるために、めっき処理前に樹脂シートの基材の表面に微細孔を形成するためのエッチング処理を施すことが不可欠であり、このエッチング処理により、意匠面に損傷を与えてしまうためである。
このような問題を解決するために、特開2012−045819に開示する無電解メッキ技術を採用することができる。
この無電解メッキ技術を採用することにより、以下のような工程で、第1の樹脂シート101の裏面に導電路104、105を構成する金属膜層を形成することができる。
(1) 第1の樹脂シート101の表面または裏面に意匠面を構成する加飾印刷を施行する工程と、
(2) 第1の樹脂シート101の裏面の所定領域に、導電性高分子微粒子含有塗料を塗布する工程と、
(3) 第1の樹脂シート101に塗布された導電性高分子微粒子を脱ドープするために、第1の樹脂シート101を脱ドープ用前処理液に浸す工程と、
(4) 脱ドープ処理された導電性高分子微粒子含有塗料の塗布領域にめっき触媒金属を付着させるために、第1の樹脂シート101を触媒液に浸す工程と、
(5) めっき触媒金属を付着処理した導電性高分子微粒子含有塗料の塗布領域に無電解めっきによる金属膜層を形成するために、第1の樹脂シート101をめっき液に浸す工程、
を経ることにより、意匠面を備え、かつ導電路104、105を構成する金属膜層を備えた第1の樹脂シート101を製造することができる。
また、第1の樹脂シート101は、第3の略円環位置101dにおいて、第2の樹脂シート102側へ突起した第2の略円環状突起部108を備えるようにしても良い。 このような第2の略円環状突起部108を備えることにより、第1の樹脂シート101の裏面に設けた第1の導電路104、および第2の導電路105と、後述する第2の樹脂シート102の表面に設けた第3の導電路106との接触、非接触の状態の切り替えを確実に行えるようになり、スイッチ機能の信頼性を高めることが可能となる。
次に、第2の樹脂シート102について説明する。 本発明の第2の樹脂シート102の材料は、第1の樹脂シート101と同様、透明または半透明なポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などを使用することができる。また、板厚についても、第1の樹脂シート101と同様、特に限定されるものではなく、樹脂シート102が最終的に利用される形態に依存するものである。
第2の樹脂シート102の表面(第1の樹脂シート101に対向する面)には、第1の樹脂シート101の第2の略円環位置101c上に配置された第1の導電路104の先端部分104aに対応する位置から、第1の樹脂シート101の第2の略円環位置101c上に配置された第2の導電路105の先端部分105aに対応する位置までを連結するための第3の導電路106を備えている。図4の左図に、第1の導電路104と第2の導電路105の導電路パターンに対応させて示した第3の導電路106(破線で示す)のパターンの1例を示されている。
なお、第3の導電路106のパターンについては、ここで説明した導電路パターンに限定されるものではなく、メンブレンスイッチ100に、バックライティングによる透過意匠を設けることができる限りにおいて、種々の導電路パターンを採用することが可能である。
また、第2の樹脂シート102は、第2の略円環位置101cにおいて、第1の樹脂シート101側へ突起した第1の略円環状突起部107を備えるようにしても良い。 このような第1の略円環状突起部107を備えることにより、第1の樹脂シート101の裏面に設けた第1の導電路104、および第2の導電路105と、第2の樹脂シート102の表面に設けた第3の導電路106との接触を確実に行えるようになり、スイッチ機能の信頼性を高めることが可能となる。
なお、後述するように、インモールド成形法により、射出成型樹脂103を、第1の略円環位置101bの外周側であって、第1の樹脂シート101と第2の樹脂シート102により画成される空間に充填する際に、射出成型樹脂103が略円形状ドーム部101aの中に侵入することを防止するために、第1の樹脂シート101の第1の略円環位置101bにおいて、第2の樹脂シート102は第1の樹脂シート101と全周にわたり接触していることが望ましい。
第2の樹脂シート102の表面に、第3の導電路106を一体的に設ける方法としては、第1の樹脂シート101の裏面に、第1の導電路104と第2の導電路105を一体的に設ける方法と同様な方法を採用することができるため、ここでは説明を省略する。
次に、射出成型樹脂103について説明する。 射出成型樹脂103は、熱可塑性樹脂であれば良く、後述するようにインモールド成形法により、第1の略円環位置の外周側であって、第1の樹脂シート101と第2の樹脂シート102により画成される空間に配置されるようになっている。(図2および図3参照)
このような配置とすることにより、メンブレンスイッチ全体としての剛性を確保しつつ、バックライティングによりメンブレンスイッチを透過する光の通路を遮ることのないようにすることができる。図5は、本発明に係るメンブレンスイッチの各構成要素の相対的な位置関係を示す、分解斜視図を示したものである。
第1の樹脂シート101と第2の樹脂シート102により画成される空間に、射出成型樹脂103を注入する工程について説明する。
合わせ型である一方の金型の内面に沿わせて第1の樹脂シート101を配置し、他方の金型の内面に沿わせて第2の樹脂シート102を配置する。 第1の樹脂シート101を配置した一方の金型と、第2の樹脂シート102を配置した他方の金型を合せる。 なお、ここで、第1の樹脂シート101は、第1の樹脂シート101の表面外方へ突起した略円形状ドーム部101aを備えており、後述する第1の略円環位置101bを除き、第1の樹脂シート101と第2の樹脂シート102は、所定の距離だけ離れた状態に設定されている。
また、第1の樹脂シート101の裏面に設けられた第1の導電路104、第2の導電路105と、第2の樹脂シート102の表面に設けられた第3の導電路106とは、所定の距離離れた状態となるように設定されている。
このとき、第1の樹脂シート101の第1の略円環位置101bにおいて、第2の樹脂シート102は第1の樹脂シート101と全周にわたり接触して、全周にわたってシーリングされていることが望ましい。 両方の金型を重ね合わせたあと、金型内の空間の内の、第1の略円環位置の外周側であって、第1の樹脂シート101と第2の樹脂シート102により画成される空間に、加熱溶融された射出成型樹脂103が注入される。 注入された射出成型樹脂103が冷却、固化されたあと、金型内からインモールド成形されたメンブレンスイッチ100が取り出される。
ここで、第1の樹脂シート101と第2の樹脂シート102を金型内部に配置するに先立ち、第1の樹脂シート101と第2の樹脂シート102を予め、各々の金型内面に沿った形状に賦形しておいても良い。 樹脂シートを予め賦形する方法として、熱板式真空圧空成形法を使用したり、あるいはホットプレス成形法を使用したりすることができる。
なお、ここでの説明は、メンブレンスイッチ100に着目して、メンブレンスイッチ100をインモールド成形法にて成形する方法について説明したが、一般的には、メンブレンスイッチ100は、合成樹脂成型品の一部として備えられるものであるから、合成樹脂成型品を成形する際、メンブレンスイッチ100の近傍を成形する手法として、上述した工程を採用するようにしても良い。
以上説明したような構成のメンブレンスイッチ100となっているので、第1の樹脂シート101の略円形状ドーム部101aを表面側から裏面側に押すことにより、第2の樹脂シート102に設けた第3の導電路106が、第1の樹脂シート101に設けた第1の導電路104と第2の導電路105にそれぞれ接触するようになっており、スイッチとしての機能を果たすことができるようになっている。
また、第1の樹脂シート101の略円形状ドーム部101aには、文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠の印刷層が設けられているので、メンブレンスイッチ100にバックライティングすることにより、メンブレンスイッチ100の表面に文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠が浮かびあがるようになっている。(図6参照)
101 第1の樹脂シート
101a 略円形状ドーム部
101b 第1の略円環位置
101c 第2の略円環位置
101d 第3の略円環位置
102 第2の樹脂シート
103 射出成型樹脂
104 第1の導電路
104a 第1の導電路の先端部分
105 第2の導電路
105a 第2の導電路の先端部分
106 第3の導電路
107 第1の略円環状突起部
108 第2の略円環状突起部


Claims (4)

  1. 第1の樹脂シートと、第2の樹脂シートと、射出成型樹脂とから構成されるメンブレンスイッチであって、
    透明または半透明な第1の樹脂シートは、
    第1の樹脂シートの表面外方へ突起した略円形状ドーム部を備え、
    略円形状ドーム部の外縁を成す第1の略円環位置と、第1の略円環位置の内側であって、略円形状ドーム部の外縁近傍に配置する第2の略円環位置を備え、
    第1の樹脂シートの裏面であって、第2の略円環位置上から略円形状ドーム部の半径方向外方へ伸びる第1の導電路と、第1の樹脂シートの裏面であって、第1の導電路から所定距離以上離れ、第2の略円環位置上から略円形状ドーム部の半径方向外方へ伸びる第2の導電路とを備え、
    第1の樹脂シートの表面又は裏面であって、略円形状ドーム部には、文字、図形、又は模様、又はこれらの組み合わせの意匠が設けられた印刷層を備えており、
    透明または半透明な第2の樹脂シートは、
    第1の樹脂シートの第2の略円環位置上の第1の導電路に対応する位置から、第1の樹脂シートの第2の略円環位置上の第2の導電路に対応する位置までを結ぶ第3の導電路を、第2の樹脂シートの表面に備え、
    射出成型樹脂は、第1の略円環位置の外周側に配置されており、
    第1の樹脂シートの略円形状ドーム部を表面側から裏面側に押すことにより、第2の樹脂シートの第3の導電路が、第1の樹脂シートの第1の導電路と第2の導電路にそれぞれ接触するようになっていることを特徴とするメンブレンスイッチ。
  2. 請求項1に記載のメンブレンスイッチにおいて、
    前記第2の樹脂シートは、前記第1の樹脂シートの第2の略円環位置に対応する位置において、第1の樹脂シート側へ突起した第1の略円環状突起部を備えていることを特徴とするメンブレンスイッチ。
  3. 請求項1又は2に記載のメンブレンスイッチにおいて、
    前記第1の樹脂シートは、前記第2の略円環位置の内側であって、前記略円形状ドーム部の外縁近傍に配置する第3の略円環位置を備え、第3の略円環位置において、第2の樹脂シート側へ突起した第2の略円環状突起部を備えていることを特徴とするメンブレンスイッチ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のメンブレンスイッチにおいて、
    第1の樹脂シートの第1の略円環位置において、第2の樹脂シートは第1の樹脂シートと全周にわたり接触しており、
    射出成型樹脂は、第1の略円環位置の外周側であって、第1の樹脂シートと第2の樹脂シートにより画成される空間に配置されていることを特徴とするメンブレンスイッチ。


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