JP2016196154A - センサー一体型樹脂成形品の成形方法および成形金型 - Google Patents

センサー一体型樹脂成形品の成形方法および成形金型 Download PDF

Info

Publication number
JP2016196154A
JP2016196154A JP2015077683A JP2015077683A JP2016196154A JP 2016196154 A JP2016196154 A JP 2016196154A JP 2015077683 A JP2015077683 A JP 2015077683A JP 2015077683 A JP2015077683 A JP 2015077683A JP 2016196154 A JP2016196154 A JP 2016196154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
touch panel
male
panel substrate
ffc
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015077683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6468927B2 (ja
Inventor
勝 杉野
Masaru Sugino
勝 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakaiya Co Ltd
Original Assignee
Sakaiya Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakaiya Co Ltd filed Critical Sakaiya Co Ltd
Priority to JP2015077683A priority Critical patent/JP6468927B2/ja
Publication of JP2016196154A publication Critical patent/JP2016196154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6468927B2 publication Critical patent/JP6468927B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】インモールド成形法を使用し、タッチパネル基板と合成樹脂製筐体とを一体化したセンサー一体型樹脂成形品の成形方法、および成形金型の提供。【解決手段】合成樹脂シートの外面に、センサー部22およびセンサー部22と電気的に接続されたFFC23が設けられたタッチパネル基板20を準備し、FFC23を通すための溝を備えた雄型上にタッチパネル基板20を設置し、FFC23を雄型の溝に押し付けて溶融樹脂の流出を抑えるシーリング部材を備えたスライドブロックを雄型の溝に挿入し、雄型に雌型を組み合わせ、雄型、雌型およびタッチパネル基板20で画成される空間に、溶融樹脂を加圧注入し、溶融樹脂を冷却固化させタッチパネル基板20と一体化させた後、金型から取り出す構成の成形方法とした。【選択図】図1

Description

本発明は、センサー一体型樹脂成形品の成形方法およびそれに使用する成形金型に係るものであり、更に詳細には、インモールド成形法を使用し、タッチパネル基板と合成樹脂製筐体とを一体化したセンサー一体型樹脂成形品の成形方法およびそれに使用する成形金型に係るものである。
自動車の内装品や家電製品においては、タッチパネルと合成樹脂製筐体を組み合わせた種々の部品が使用されている。 このようなタッチパネルと合成樹脂製筐体を組み合わせた部品は、OCA(Optical Clear Adhesive)と呼ばれるようなフィルム状の粘着シートを使用して、予め形成されたタッチパネル基板と予め成形された合成樹脂製筐体とを、接合することによって製造するのが一般的である。
しかしながら、予め形成されたタッチパネル基板と予め成形された合成樹脂製筐体とをフィルム状の粘着シートを使用して接合するという製造方法を取った場合、これらを接合(接着)する作業は、作業者の手作業によって行われるのが一般的であり、多大な作業工数を必要としていた。
また、タッチパネル基板と粘着シート、あるいは合成樹脂製筐体と粘着シートを接合する際に、これらの間に気泡が生じることがあり、この気泡が残ると製品の品質問題を引き起こすため、脱気(気泡を取り除くこと)のために多くの作業時間を費やさなければならないという問題が生じていた。
また、タッチパネル基板を接合する合成樹脂製筐体の面が曲面であったり、立体的な形状を有していたり、あるいは合成樹脂製筐体の面にボスやリブ等の突起物が設けられているような場合には、タッチパネル基板と合成樹脂製筐体とを粘着シートで接合することが困難であった。
本発明は、上述したような技術的背景に鑑みなされたものであり、インモールド成形法を使用し、タッチパネル基板と合成樹脂製筐体とを一体化したセンサー一体型樹脂成形品を成形するための方法、およびその方法に使用する成形金型を提供することを課題とするものである。
上述したような課題を解決するために、第1の観点にかかる発明では、センサー一体型樹脂成形品の成形方法であって、合成樹脂シートからなるタッチパネル基板であって、合成樹脂シートの外面にはセンサー部およびセンサー部と電気的に接続されたFFC(Flexible Flat Cable)が設けられたタッチパネル基板を準備するステップと、FFCを通すための溝を備えた成形金型の雄型上に、タッチパネル基板を設置するステップと、FFCが設置された雄型の溝に挿入されるスライドブロックであって、FFCを雄型の溝に押し付けて溶融樹脂の流出を抑えるシーリング部材を備えたスライドブロックを雄型の溝に挿入するステップと、雄型に成形金型の雌型を組み合わせるステップと、雄型、雌型およびタッチパネル基板で画成される空間に、溶融樹脂を加圧注入するステップと、溶融樹脂を冷却固化させ、タッチパネル基板と一体化させた後、金型から取り出すステップと、を備えた構成の成形方法とした。
また第2の観点にかかる発明では、第1の観点にかかる発明のセンサー一体型樹脂成形品の成形方法において、シーリング部材は、雄型の溝に配置されたFFCの両端側の一部を雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された突起部である構成の成形方法とした。
また第3の観点にかかる発明では、第1の観点にかかる発明のセンサー一体型樹脂成形品の成形方法において、シーリング部材は、雄型の溝に配置されたFFCの長手方向の所定幅に亘って、FFCを雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された弾性部材である構成の成形方法とした。
また第4の観点にかかる発明では、第1の観点にかかる発明のセンサー一体型樹脂成形品の成形方法において、タッチパネル基板と成形金型の雄型との間に溶融樹脂が流入するのを防止するために、雄型上に配置されたタッチパネル基板の端面に面する位置の雄型面上には、稜線状の突起がタッチパネル基板を取り囲むようにして配置されている構成の成形方法とした。
第5の観点にかかる発明では、センサー一体型樹脂成形品の成形金型であって、タッチパネル基板に設けられたFFCを通すために設けた溝を有する雄型と、雄型と組み合わされる雌型と、雄型の溝に挿入されるスライドブロックと、を備え、スライドブロックには、FFCを雄型の溝に押し付けて溶融樹脂の流出を抑えるシーリング部材を備える構成の成形金型とした。
また第6の観点にかかる発明では、第5の観点にかかる発明のセンサー一体型樹脂成形品の成形金型において、シーリング部材は、雄型の溝に配置されたFFCの両端側の一部を雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された突起部である構成の成形金型とした。
また第7の観点にかかる発明では、第5の観点にかかる発明のセンサー一体型樹脂成形品の成形金型において、シーリング部材は、雄型の溝に配置されたFFCの長手方向の所定幅に亘って、FFCを雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された弾性部材である構成の成形金型とした。
また第8の観点にかかる発明では、第5の観点にかかる発明のセンサー一体型樹脂成形品の成形金型において、タッチパネル基板と成形金型の雄型との間に溶融樹脂が流入するのを防止するために、雄型上に配置されたタッチパネル基板の端面に面する位置の雄型面上には、稜線状の突起がタッチパネル基板を取り囲むようにして配置されている構成の成形方法とした。
上述したような発明の構成とすることによって、インモールド成形法を使用し、タッチパネル基板と合成樹脂製筐体とを一体化したセンサー一体型樹脂成形品の成形方法およびそれに使用する成形金型を提供することが可能となった。
特に、上述した発明では、予め形成されたタッチパネル基板と予め成形された合成樹脂製筐体とをフィルム状の粘着シートを使用して接合するという製造プロセスが必要ないため、作業者の手作業が軽減され、低コスト化を実現することができた。
また、インモールド成形法を使用したセンサー一体型樹脂成形品の製造方法では、粘着シートを使用していないため、タッチパネル基板と粘着シート、あるいは合成樹脂製筐体と粘着シートを接合する際に、これらの間に気泡が生じるという問題は生じないため脱気作業が必要なく、低コスト化と高い歩留まり、並びに高品質化を実現することができた。
更に、合成樹脂製筐体の面が曲面であったり、立体的な形状を有していたり、あるいは合成樹脂製筐体の面にボスやリブ等の突起物が設けられているような場合であっても、インモールド成形法を使用してセンサー一体型樹脂成形品を成形することができるという効果が得られた。
図1は、本発明にかかるセンサー一体型樹脂成形品の典型的な実施例を示したものである。 図2は、図1に示すようなセンサー一体型樹脂成形品を成形するための方法をフローチャートで表したものである。 図3は、雄型の上にタッチパネル基板が配置された状態の斜視図を示したものであって、図3(a)はスライドブロックが閉じた状態を示し、図3(b)はスライドブロックが開いた状態を示すものである。 図4は、雄型の上にタッチパネル基板が配置された状態の平面図を示したものである。 図5は、図4に示す断面A−Aを模式的に示した図である。 図6は、図4に示す断面B−Bを模式的に示した図である。 図7は、スライドブロックの正面図と側面図を示したものである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるセンサー一体型樹脂成形品10の典型的な実施例を示すものであり、センサー一体型樹脂成形品10の表側から見た斜視図を示したものである。 センサー一体型樹脂成形品10の表側には溶融樹脂を固化させた射出成形樹脂層30が配置され、センサー一体型樹脂成形品10の裏側には、合成樹脂シート21からなるタッチパネル基板20であって、合成樹脂シート21の外面にはセンサー部22およびセンサー部22と電気的に接続されたFFC23が設けられたタッチパネル基板20が配置されている。
センサー一体型樹脂成形品10の表側に配置された射出成形樹脂層30からは、当該成形品を取り付け固定するための複数の脚が下方へ伸びている。 タッチパネル基板20に電気的に接続されたFFC23は、射出成形樹脂層30の中を通過して、センサー一体型樹脂成形品10の外部(下側)へ露出して伸びている。
図2は、図1に示すようなセンサー一体型樹脂成形品10を成形するための方法をフローチャートで表したものである。
タッチパネル基板20を準備するステップ101では、予めタッチパネル基板20としてモジュール化された基板を準備する。 タッチパネル基板としては、例えば、静電容量型のタッチパネルがあり、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの透明な合成樹脂シート21の表面に、Cu、Ag、Au、Al等の導電性金属を使い、エッチング技術等を利用して電極をパターンニングしてセンサー部22を形成し、このセンサー部22にFFC(Flexible Flat Cable)23を電気的に接続したものがある。
このようなタッチパネル基板20は、合成樹脂シート21の静電容量の変化によって、タッチした座標を識別し、指示された位置を特定するようになっている。
本発明で使用するタッチパネル基板20としては、上述したようなものに限定されるものではなく、少なくとも熱可塑性の合成樹脂シート上にセンサー部を設けたものであれば、タッチパネル基板20として使用することができる。
なお、タッチパネル基板20の表面または裏面には、文字、記号、模様等の加飾印刷層を予め設けておくようにしても良い。 このようにすることにより、センサーの位置や、種類を明示したり、完成したセンサー一体型樹脂成形品10の表面を意匠面として活用することができるようになる。
また、電極をパターンニングする導電性材料として、導電部に伸び性のある導電インクを使用することも可能である。 このように導電性材料を使用することにより、タッチパネル基板20の可撓性を確保することが可能となる。
更に、センサー一体型樹脂成形品10が曲面や立体面を有する場合には、タッチパネル基板20を予め所定の形状となるように、ホットプレス等によって賦形しておくようにしても良い。
雄型41上にタッチパネル基板20を設置するステップ102では、成形金型40の雄型(コア型とも呼ぶ)41の上面に、タッチパネル基板20を配置する。 タッチパネル基板20を雄型41上に配置する際、タッチパネル基板20に配置されたFFC23が、雄型41の側面に設けた溝41−1を通るようにして配置される。
この溝41−1は、タッチパネル基板20に配置されたFFC23が、センサー一体型樹脂成形品10の外部に引き出されるようにするために設けた溝41−1であり、後述するスライドブロック43と協働して、溶融樹脂がFFC23に沿って流出しないようにシーリングできるようになっている。
なお、タッチパネル基板20を雄型41上に配置する際、雄型41上に設けた1又は複数の位置決めピンと、タッチパネル基板20に設けた1又は複数の位置決め孔を嵌合させることによって精度よく位置決めするようにしても良い。
スライドブロック43を雄型41の溝41−1に挿入するステップ103では、FFC23が設置されている雄型41の溝41−1にスライドブロック43が挿入される。 このとき、スライドブロック43の面がFFC23を雄型41の溝41−1の底面に押し付けるようにしてスライドブロック43が溝41−1の中へ挿入される。
スライドブロック43のFFC23と接触する面には、シーリング部材が設けられており、このシーリング部材によって、後述する溶融樹脂が金型内に加圧注入されたときに、FFC23の周囲から溶融樹脂が流出するのを防止することができる。
シーリング部材の具体例としては、スライドブロック43のFFC23と接触する面の両側部に設けられた2つの突起部43−1がある。 スライドブロック43がFFC23を溝41−1の底面に押し付けるようにして挿入されると、スライドブロック43のFFC23に接触する面の両側部に設けられた2つの突起部43−1がFFC23の両側部の一部を強く圧迫し、溝41−1とFFC23の両端部との間に生じている溶融樹脂のリークパスを塞ぐことが可能となる。 この突起部43−1は、スライドブロック43と一体で形成するようにしても良いし、スライドブロック43に突起部43−1を埋め込むことによって取り付けるようにしても良い。
シーリング部材の別の具体例としては、スライドブロック43のFFC23と接触する面にFFCの長手方向の所定幅に亘って配置されたシート状の弾性部材43−2がある。 この弾性部材43−2は、ゴムのような弾性体であって、スライドブロック43のFFC23と接触する面に、例えば接着によって取り付けることができる。 スライドブロック43がFFC23を溝41−1の底面に押し付けるようにして挿入されると、スライドブロック43のFFC23に接触する面に設けられた弾性部材43−2がFFC23の面、および溝41−1とFFC23の両端部との間に生じている隙間の部分を強く圧迫することにより、溶融樹脂のリークパスを塞ぐことが可能となる。
雄型41に雌型42を組み合わせるステップ104では、タッチパネル基板20が配置された雄型41に雌型42が組み合わされ、雄型41、雌型42、およびタッチパネル基板20によって画成されたキャビティが形成される。
溶融樹脂を加圧注入するステップ105では、成形金型40の中に形成されたキャビティの中に溶融樹脂を注入する。 このとき、FFC23がセンサー一体型樹脂成形品10の外部へ突出する位置は、上述したスライドブロック43のシーリング部材と雄型41の溝41−1とによってシーリングされているため、この部分から溶融樹脂が成形金型40の外へ漏れ出すことはない。
本発明において使用される溶融樹脂の種類は特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂であれば良い。
なお、雄型41の上に配置されるタッチパネル基板20が平面状である場合、キャビティの中に溶融樹脂を注入すると、タッチパネル基板20と成形金型40の雄型41との間に溶融樹脂が回り込んで流入することがある。 これを防止するために、雄型41上に配置されたタッチパネル基板20の端面に面する位置の雄型面上に、稜線状の突起44がタッチパネル基板20を取り囲むようにして配置するようにしても良い。
成形品を金型から取り出すステップ106は、キャビティの中に加圧注入された溶融樹脂が冷却固化した後行われる。 溶融樹脂が冷却固化した後、成形金型40の雄型41と雌型42を分離すると共に、雄型41の溝41−1に挿入されたスライドブロック43を取り出し、その後成形されたセンサー一体型樹脂成形品10を雄型41から取り外す。
なお、以上の説明においては、タッチパネル基板20の外側(すなわち、センサー一体型樹脂成形品10の表面側)に射出成形樹脂層30が配置される構成のセンサー一体型樹脂成形品10について説明してきたが、これに限定されるものではない。
例えば、射出成形樹脂層30の外側(すなわち、センサー一体型樹脂成形品10の表面側)に、更に合成樹脂シートが配置されるようにして溶融樹脂を加圧注入してセンサー一体型樹脂成形品10を成形するようにしても良い。 この場合、裏面側にタッチパネル基板20が配置され、タッチパネル基板20の表面側に射出成形樹脂層30が配置され、更に射出成形樹脂層30の表面側に合成樹脂シートが配置されるという構成を持ったセンサー一体型樹脂成形品10となる。
この表面側に配置された合成樹脂シートの表面側には、防眩性、防傷性、そして耐指紋性等の機能を高めるために、アンチグレア加工フィルムを貼付したり、ハードコート処理したり、耐指紋性コート処理を行うこともできる。
更に、この表面側に配置された合成樹脂シートの裏面側に文字、記号、図形、絵等の加飾印刷を施しておくこともできる。
次に、センサー一体型樹脂成形品10を成形するための成形金型40の典型的な実施例について説明する。
図3は、雄型41の上にタッチパネル基板20が配置された状態を示した斜視図である。 図4は、雄型41の上にタッチパネル基板20が配置された状態を示した平面図である。 図5は、図4に示す断面A−Aを示したものである。 図6は、図4に示す断面B−Bを示したものである。 そして、図7はスライドブロック43の正面図と側面図を示したものである。
図3を参照すると、成形金型40の雄型41(「コア型」とも呼ぶ)の上にはタッチパネル基板20を配置するための面が設けられている。 タッチパネル基板20に設けられたFFC23が配置される雄型41の側部には、FFC23の幅よりわずかに広い幅を有する溝41−1が設けられている。
雄型41の溝41−1にはスライドブロック43がタイトに挿入できるようになっており、スライドブロック43は図7に示すような形状をしており、上方には部分的に突起した面を有しており、この突起した平面がFFC23と接触し、FFC23を雄型41の溝41−1の底面に押し付けるようになっている。
また、スライドブロック43の突起した平面の両端には、シーリング部材である2つの突起部43−1が設けられている。 なお、スライドブロック43が雄型41の溝41−1に挿入された時、この2つの突起部43−1が、FFC23の両端を溝41−1の底面に、強く押し付けるようになっている。
また、スライドブロック43の突起した平面には、突起部43−1に代えて、シーリング部材である弾性部材43−2(図示せず)を配置するようにしても良い。 弾性部材43−2は平板状であって、突起した平面を覆うようにして貼付される。 この弾性部材の材料は、弾性を有する材料であれば、使用することができるが、シリコンゴムのような耐熱性ゴムを使用することが望ましい。
図5には、雄型41の上にタッチパネル基板20が配置された状態であって、溶融樹脂がキャビティ内に加圧注入されている段階の状態が示されている。 図5に示される雄型41では、雄型41上に配置されたタッチパネル基板20の端面に面する位置の雄型41面上には、稜線状の突起44がタッチパネル基板20を取り囲むようにして配置されている。 このような稜線状の突起44を配置することにより、溶融樹脂がキャビティ内に加圧注入されている時に、タッチパネル基板20と雄型41との間に溶融樹脂がまわり込んで流入するのを防止することができる。
なお、成形金型40の雌型42(「キャビティ型」とも呼ぶ)は、雄型41と組み合わされて、溶融樹脂が流入する空間、すなわちキャビティを形成するものである。
10 センサー一体型樹脂成形品
20 タッチパネル基板
21 合成樹脂シート
22 センサー部
23 FFC(Flexible Flat Cable)
30 射出成形樹脂層
40 成形金型
41 雄型(コア型)
41−1 溝
42 雌型(キャビティ型)
43 スライドブロック
43−1 突起部
43−2 弾性部材
44 稜線状の突起
101 タッチパネル基板を準備するステップ
102 雄型上にタッチパネル基板を設置するステップ
103 スライドブロックを雄型の溝に挿入するステップ
104 雄型に雌型を組み合わせるステップ
105 溶融樹脂を加圧注入するステップ
106 成形品を金型から取り出すステップ


Claims (8)

  1. センサー一体型樹脂成形品の成形方法であって、
    合成樹脂シートからなるタッチパネル基板であって、当該合成樹脂シートの外面にはセンサー部およびセンサー部と電気的に接続されたFFCが設けられたタッチパネル基板を準備するステップと、
    当該FFCを通すための溝を備えた成形金型の雄型上に、当該タッチパネル基板を設置するステップと、
    当該FFCが設置された雄型の溝に挿入されるスライドブロックであって、当該FFCを雄型の溝に押し付けて溶融樹脂の流出を抑えるシーリング部材を備えたスライドブロックを雄型の溝に挿入するステップと、
    当該雄型に成形金型の雌型を組み合わせるステップと、
    当該雄型、雌型およびタッチパネル基板で画成される空間に、溶融樹脂を加圧注入するステップと、
    当該溶融樹脂を冷却固化させ、タッチパネル基板と一体化させた後、金型から取り出すステップと、
    を備えたことを特徴とする成形方法。
  2. 請求項1に記載のセンサー一体型樹脂成形品の成形方法において、前記シーリング部材は、雄型の溝に配置された前記FFCの両端側の一部を雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された突起部であることを特徴とする成形方法。
  3. 請求項1に記載のセンサー一体型樹脂成形品の成形方法において、前記シーリング部材は、雄型の溝に配置された前記FFCの長手方向の所定幅に亘って、FFCを雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された弾性部材であることを特徴とする成形方法。
  4. 請求項1に記載のセンサー一体型樹脂成形品の成形方法において、前記タッチパネル基板と前記成形金型の雄型との間に溶融樹脂が流入するのを防止するために、雄型上に配置された前記タッチパネル基板の端面に面する位置の雄型面上には、稜線状の突起が前記タッチパネル基板を取り囲むようにして配置されていることを特徴とする成形方法。
  5. センサー一体型樹脂成形品の成形金型であって、
    タッチパネル基板に設けられたFFCを通すために設けた溝を有する雄型と、
    当該雄型と組み合わされる雌型と、
    雄型の溝に挿入されるスライドブロックと、
    を備え、
    当該スライドブロックには、当該FFCを雄型の溝に押し付けて溶融樹脂の流出を抑えるシーリング部材を備えることを特徴とする成形金型。
  6. 請求項5に記載されたセンサー一体型樹脂成形品の成形金型であって、
    前記シーリング部材は、雄型の溝に配置された前記FFCの両端側の一部を雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された突起部であることを特徴とする成形金型。
  7. 請求項5に記載されたセンサー一体型樹脂成形品の成形金型であって、
    前記シーリング部材は、雄型の溝に配置された前記FFCの長手方向の所定幅に亘って、FFCを雄型の溝の底面に押し付けるようにして配置された弾性部材であることを特徴とする成形金型。
  8. 請求項5に記載されたセンサー一体型樹脂成形品の成形金型であって、前記タッチパネル基板と前記成形金型の雄型との間に溶融樹脂が流入するのを防止するために、雄型上に配置された前記タッチパネル基板の端面に面する位置の雄型面上には、稜線状の突起が前記タッチパネル基板を取り囲むようにして配置されていることを特徴とする成形方法。


JP2015077683A 2015-04-06 2015-04-06 センサー一体型樹脂成形品の成形方法および成形金型 Active JP6468927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015077683A JP6468927B2 (ja) 2015-04-06 2015-04-06 センサー一体型樹脂成形品の成形方法および成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015077683A JP6468927B2 (ja) 2015-04-06 2015-04-06 センサー一体型樹脂成形品の成形方法および成形金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016196154A true JP2016196154A (ja) 2016-11-24
JP6468927B2 JP6468927B2 (ja) 2019-02-13

Family

ID=57357415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015077683A Active JP6468927B2 (ja) 2015-04-06 2015-04-06 センサー一体型樹脂成形品の成形方法および成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6468927B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101916434B1 (ko) 2017-03-06 2018-11-07 엘지전자 주식회사 차량용 사용자 인터페이스 장치, 차량용 사용자 인터페이스 장치 제조 방법 및 차량
WO2019026636A1 (ja) * 2017-08-03 2019-02-07 Nissha株式会社 成形品、電気製品及び成形品の製造方法
JP2020142397A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社翔栄 樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法
JP2020142396A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社翔栄 金型
WO2021157391A1 (ja) * 2020-02-06 2021-08-12 Nissha株式会社 成形品、電気製品及び成形品の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000158480A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Nissha Printing Co Ltd 成形同時加飾用金型と成形同時加飾品の製造方法
WO2015023416A1 (en) * 2013-08-15 2015-02-19 Apple Inc. Electronic device with injection molded display trim

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000158480A (ja) * 1998-11-30 2000-06-13 Nissha Printing Co Ltd 成形同時加飾用金型と成形同時加飾品の製造方法
WO2015023416A1 (en) * 2013-08-15 2015-02-19 Apple Inc. Electronic device with injection molded display trim

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101916434B1 (ko) 2017-03-06 2018-11-07 엘지전자 주식회사 차량용 사용자 인터페이스 장치, 차량용 사용자 인터페이스 장치 제조 방법 및 차량
US10202040B2 (en) 2017-03-06 2019-02-12 Lg Electronics Inc. User interface apparatus for vehicle, method of manufacturing user interface apparatus, and vehicle
WO2019026636A1 (ja) * 2017-08-03 2019-02-07 Nissha株式会社 成形品、電気製品及び成形品の製造方法
JP2019028928A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 Nissha株式会社 成形品、電気製品及び成形品の製造方法
US10710288B2 (en) 2017-08-03 2020-07-14 Nissha Co., Ltd. Molded product, electrical product, and method for manufacturing molded product
JP2020142397A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社翔栄 樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法
JP2020142396A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社翔栄 金型
JP7252436B2 (ja) 2019-03-04 2023-04-05 株式会社翔栄 金型
JP7252437B2 (ja) 2019-03-04 2023-04-05 株式会社翔栄 樹脂成形品及び樹脂成形品の製造方法
WO2021157391A1 (ja) * 2020-02-06 2021-08-12 Nissha株式会社 成形品、電気製品及び成形品の製造方法
JP2021123040A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 Nissha株式会社 成形品、電気製品及び成形品の製造方法
JP7039633B2 (ja) 2020-02-06 2022-03-22 Nissha株式会社 成形品、電気製品及び成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6468927B2 (ja) 2019-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6468927B2 (ja) センサー一体型樹脂成形品の成形方法および成形金型
JP5548674B2 (ja) インモールド抵抗要素およびインモールドシールド要素
JP2008258589A (ja) 電子装置用カバー及びその製造方法
JP5225178B2 (ja) 静電容量センサ及びその製造方法
KR20100017177A (ko) 인몰드된 정전용량 방식 스위치
JP4119707B2 (ja) キーパッド、樹脂キートップ用射出成形金型、および樹脂キートップの製造方法
KR100895798B1 (ko) 내장형 안테나 및 그 제조방법
KR101102692B1 (ko) 금속 등 메시 접점 및 스위치 및 그의 제조방법
JP5325616B2 (ja) フィルムインサート成形品及びその製造方法並びにこれを備えた液晶表示装置
US20160062397A1 (en) Housing and electronic apparatus
CN110324973B (zh) 覆膜注塑成型的电路结构体及其制作方法
KR20030033933A (ko) 이엘 인서트 성형품
JP2008302601A (ja) インモールド用金型、タッチパネル用中間体製造方法、タッチパネル用中間体およびタッチパネル
JP2008302600A (ja) タッチパネル用中間体、タッチパネル、インモールド用金型およびタッチパネル用中間体製造方法
JP2008123896A (ja) 樹脂フィルム付き押釦スイッチ用部材の製造方法および成形用金型
KR101501034B1 (ko) 일체형 방수부재 어셈블리의 제조방법 및 그 방수부재 어셈블리
KR102204529B1 (ko) 커넥터단자부 일체형 인몰드 전자회로 성형물의 제조방법
CN104772896B (zh) 壳体制造方法
JP2015114793A (ja) パネル一体型タッチセンサおよびパネル一体型タッチセンサの製造方法
JP2006209989A (ja) 補強板付きキーシート及びその製造方法
JP2003256106A (ja) キーシートの製造方法
TW202112190A (zh) 觸控模組及其製造方法
KR102097993B1 (ko) 방수성 및 내구 신뢰성을 갖는 접속단자 일체형 인몰드 전자회로 성형물
JP7026008B2 (ja) タッチセンサ及びその製造方法
TWI445033B (zh) 薄膜開關及其製作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6468927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250