JP2014174697A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】情報処理装置内の電源装置のファームウェアを更新する際の可用性を向上させる。
【解決手段】サーバ制御装置11と、当該サーバ制御装置11に電力を供給する電源装置13とを備える情報処理装置10であって、電源装置13は、情報処理装置10に内蔵されており、電源装置13の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部15と、ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを記憶部15に書き込む電源制御部14とを備え、サーバ制御装置11は、電源制御部14による記憶部15へのファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、電源装置13を再起動する制御部12を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法及び制御プログラムに関する。
近年、サーバ装置等の情報処理装置で使用される電源ユニットが、電源ユニット単体で高機能化している。例えば、電源装置内にマイクロコンピュータを設け、そのマイクロコンピュータの内蔵メモリにファームウェアを記憶して、電源装置の高機能な処理を実行するものがある。
このように、ファームウェアを記憶したマイクロコンピュータを内蔵する構成では、機能の向上や改善等によりファームウェアの更新が発生した場合、例えば、電源装置をベンダに戻し入れしてファームウェアの更新を実施する必要がある。
ただし、汎用装置として設計され、出荷台数が多いサーバ装置等については、ベンダに戻し入れてファームウェアの更新を行うことは、時間やコストが重要な課題となる。
また、ファームウェア書換え手段が、バッテリーパックのフラッシュメモリに格納されたファームウェアを消去し、受信した更新ファームウェアをフラッシュメモリに書き込む。このファームウェア書き換え処理を実行することにより、最新の最適動作状態に更新することができるバッテリーパックが提案されている(例えば特許文献1)。
この特許文献1に記載されている電源装置は、ノート型パーソナルコンピュータに装着されるバッテリーパックとして構成されている。また、この電源装置は、ファームウェアを格納する書き換え可能な記憶手段と、ファームウェアの書き換え手段とを備えている。この電源装置では、コンピュータから所定の起動信号を書き換え手段に対して送信した場合に、あるいは、所定のスイッチが操作された場合に、書き換え手段を起動することで、ファームウェアの更新が行われる。特許文献1に記載されている電源装置によれば、部品の交換等を行わずに、ファームウェアの更新が可能である。
特開2001−275270号公報
しかしながら、バッテリーのファームウェアのアップデート中に電源が落とされた場合、アップデートが適正に実行されないという問題がある。
本発明は、上記の事情に考慮してなされたものであり、上記の課題を解決することができる情報処理装置、情報処理装置の制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、サーバ制御装置と、当該サーバ制御装置に電力を供給する電源装置とを備える情報処理装置であって、前記電源装置は、前記情報処理装置に内蔵されており、前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部と、前記ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む電源制御部とを備え、前記サーバ制御装置は、前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する制御部を備える。
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、サーバ制御装置と、当該サーバ制御装置に電力を供給する電源装置とを備える情報処理装置の制御方法であって、前記電源装置は、前記情報処理装置に内蔵されており、前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部と、前記ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む電源制御部とを備えており、前記サーバ制御装置によって、前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する。
また、本発明の制御プログラムは、サーバ制御装置に電力を供給する電源装置側のコンピュータを、前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを、前記電源装置内の記憶部に書き込む手段として機能させるとともに、前記サーバ制御装置側のコンピュータを、前記書き込み手段による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する制御手段として機能させるための制御プログラムである。
本発明によれば、電源装置のファームウェアのアップデートを適正に実行することができる。
本発明による情報処理装置の一実施の形態の構成例を示したブロック図である。 図1に示した情報処理装置をサーバ装置とする場合の構成の一例を示したブロック図である。 図2に示したサーバ装置の動作例を示したフローチャートである。 図2に示したサーバ装置の動作例を示したシーケンス図である。 図2に示したサーバ装置の他の動作例を示したシーケンス図である。 図1に示した情報処理装置をサーバ装置とする場合の構成の他の例を示したブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態としての情報処理装置10の構成例を示したブロック図である。
図1に示す通り、本実施形態に係る情報処理装置10は、サーバ制御装置11と、サーバ制御装置11に電力を供給する電源装置13とを備えている。サーバ制御装置11は、図示していないCPU(中央処理装置)、記憶装置、通信装置、入出力装置等を備え、サーバ装置の各部を制御する装置である。サーバ制御装置11は、例えば、サーキットボード、メインボード、マザーボード等と呼ばれるプリント基板上に電子部品を搭載した装置として構成されている。
また、図1に示したサーバ制御装置11は、制御部12を有している。制御部12は、電源装置13が内蔵する記憶部にファームウェアを書き込む動作が終了したか否かを判定し、ファームウェアを書き込む動作が終了したと判定した場合、電源装置13を再起動する制御を行う機能をブロック化して表したものである。制御部12は、サーバ制御装置11が有するCPU等を含むハードウェア資源と、そのハードウェア資源を利用して実行されるプログラムとを含む構成である。
一方、電源装置13は、情報処理装置10に内蔵されており、図示していない電源回路を有するとともに、その電源回路を制御する電源制御部14と、記憶部15とを有している。電源装置13は、外部から所定の電力を入力し、それを電源回路によって所定の電力に変換して、変換した電力を、サーバ制御装置11や情報処理装置10内の他の装置に対して供給する。また、電源装置13は、電源制御部14の制御によって、電源回路の出力をオンしたり、オフしたりする機能を有している。つまり、電源制御部14は、電源装置13の電源のオンとオフを制御する。
記憶部15は、電源装置13の制御内容を示すファームウェアを格納する。
電源制御部14は、記憶部15に記憶されたファームウェアを実行する制御手段であって、更新用のファームウェアが入力した場合、入力するファームウェアを記憶部15に書き込む処理を行う。電源制御部14は、制御部12から更新用のファームウェアを表すデータを受信した場合、記憶部15に記憶されているファームウェアよりもバージョンが新しいか、作成日時が新しいか、及び記憶部15に記憶されているファームウェアと同一か否かを判定する。そして、記憶部15に記憶されているファームウェアと同一でない場合、記憶部15に記憶されているファームウェアよりもバージョンが新しい場合、作成日時が最も新しい場合、電源制御部14は、制御部12から入力するファームウェアを記憶部15に書き込む更新処理を実施することを指示する信号を受信したりする。なお、同一のファームウェアが既に記憶部15に記憶されている場合、電源制御部14は、更新用のファームウェアを上書き保存する。
さらに、図1に示した情報処理装置10では、電源制御部14が記憶部15にファームウェアを書き込む動作が終了したことを判定した場合、サーバ制御装置11の制御部12が、電源装置13を再起動する。なお、記憶部15は、電源制御部14とは別の半導体装置として構成されていてもよいし、あるいは電源制御部14内に含まれていてもよい。また、制御部12は、例えば電源制御部14から書き込みが終了した旨の通知を受信した場合にファームウェアを書き込む動作が終了したと判定することができる。あるいは、制御部12は、所定の時間内に電源制御部14からファームウェアを書き込めなかった旨の通知を受信しなかった場合にファームウェアを書き込む動作が終了したと判定するものであってもよい。
図1を参照して説明した構成によれば、ファームウェア書き換え後、制御部12の制御下で電源装置13が再起動する。すなわち、ファームウェアを記憶部15に書き込んだ後の動作、すなわち電源装置13を再起動する動作をサーバ制御装置11の制御下で行うことができる。この構成によれば、例えばサーバ制御装置11は、電源が再起動するのに適した状態でファームウェア更新に伴う電源装置13の供給電力の停止と再開とを実施することができる。また、ファームウェアの書き替え中に電源装置13の電源が落とされることが防止される。したがって、このような構成を備えていないものと比較して、情報処理装置10の可用性を容易に確保すること、すなわち、必要なときに常時正常なサービスを提供できる状態に容易に維持することができる。
なお、制御部12は、電源装置13を再起動する際、電源装置13への電力の供給を停止及び再開するように電源制御部14を制御することができる。また、制御部12は、電源装置13を再起動する際、電源装置13からサーバ制御装置11への電力の供給を停止及び再開するように電源制御部14を制御するものであってもよい。この構成によれば、電源装置13を再起動する際に、電源オンリセットによってサーバ制御装置11を初期化することができる。よって、ファームウェアの書き替え中に電源装置13の電源が落とされることが防止され、電源装置13の再起動時に、サーバ制御装置11の動作が不安定となることを容易に回避することができる。
また、電源制御部14が、入力するファームウェアを記憶部15に書き込む前に記憶部15への書き込みを許可し、書き込んだ後に記憶部15への書き込みを禁止する。上述した構成では、ファームウェアをデータの書き換えが可能な記憶部15に記憶する。したがって、書き換えできない記憶部に記憶する場合よりもデータが破損する可能性は上昇することも考えられるが、この構成によれば、ファームウェアが破損する可能性を低くすることができる。
また、電源制御部14は、再起動の際に記憶部15に書き込まれた新たなファームウェアを読み込むようにしてもよい。この場合、電源制御部14は、再起動の際に新たなファームウェアの実行を開始することができる。この構成によれば、ファームウェア切替時の動作を容易に安定させることができる。
次に、図2を参照して、図1を参照して説明した情報処理装置10をサーバ装置とする場合の構成例について説明する。ここで本願においてサーバ装置とは、ネットワーク等を介して他のコンピュータ等から要求を受け、それを処理するコンピュータを意味する。図2において、サーバ装置1が、図1の情報処理装置10に相当する構成である。また、図2において、サーキットボード2が、図1のサーバ制御装置11に相当する構成である。また、図2において、電源装置3が、図1の電源装置13に相当する構成である。また、図2において、電力制御コントローラ32が、図1の電源制御部14に相当する構成である。また、メモリチップ33が、図1の記憶部15に相当する構成である。また、CPU21からなる構成、又は、CPU21と入出力装置23との両方を含む構成が、図1の制御部12に相当する構成である。
図2に示したサーバ装置1は、サーキットボード2と電源装置3とを備えている。サーキットボード2は、CPU21と、記憶装置22と、入出力装置23とを備えている。また、電源装置3は、電源回路31と、電力制御コントローラ32と、メモリチップ33とを備えている。
CPU21は、記憶装置22あるいはサーキットボード2外部の図示していない記憶装置に記憶されているプログラムを実行することで所定の処理を実行する。CPU21は、サーキットボード2に電源装置3から供給されている所定の電力がオフした場合、動作を停止する。そしてCPU21は、その後、停止した電力がオンした場合に、電源オン時のリセット動作を開始して所定のプログラムを実行する。すなわち、CPU21は、電源がオフし、その後オンした場合に初期化される。
記憶装置22は、揮発メモリや不揮発メモリから構成されていて、CPU21が実行するプログラムや処理するデータを記憶する。入出力装置23は、例えば汎用のシリアルバスインターフェースであり、通信線4を介してCPU21と電力制御コントローラ32との間で送受信されるデータを入出力する。
一方、電源回路31は、外部から商用電力等を入力し、所定の電圧の直流電力等に変換して、サーバ装置1内のサーキットボード2等の各装置へ変換した電力を供給する。電源回路31は、電力制御コントローラ32によって制御され、全部又は一部の出力電力をオフあるいはオンしたり、あるいは出力電圧や電流、動作温度等の動作状態を表す信号を電力制御コントローラ32に対して出力する。
電力制御コントローラ32は、メモリチップ33に書き換え可能に記憶されているファームウェア331を実行することで、電源回路31のオン・オフ制御や監視を行うとともに、メモリチップ33に記憶されているファームウェア331を書き換える処理を行う。
例えば、電力制御コントローラ32は、CPU21に対して電源回路31の動作状態を表す信号や、稼働時間を表す信号を送信する。あるいは、電力制御コントローラ32は、CPU21からファームウェア331の書き換えを指示する信号を受信する。つまり、電力制御コントローラ32は、通信線4及び入出力装置23を介してCPU21との間で所定のデータを送受信する。電力制御コントローラ32は、その書き換えを指示する信号を受信した場合、ファームウェア331の書き換え処理を行うためのプログラムの実行を開始する。
また、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331の書き換え処理の際、CPU21から新たなファームウェア331を表すデータを受信する。
さらに、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331の書き換えが終了した場合、その旨を示す信号をCPU21に対して送信する。あるいは、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331の書き換え処理が正常に終了しなかった場合、その旨を示す信号をCPU21に対して送信する。したがって、CPU21は、例えば電力制御コントローラ32から書き込みが終了した旨の通知を受信した場合に、ファームウェアを書き込む動作が終了したと判定することができる。あるいは、CPU21は、例えば書き換え指示あるいはファームウェアデータを送信してから所定の時間内に電力制御コントローラ32からファームウェアを書き込めなかった旨の通知を受信しなかった場合に、ファームウェアを書き込む動作が終了したと判定することができる。
また、電力制御コントローラ32は、メモリチップ33に対して書き込み許可及び禁止の制御を行う。本実施形態では、電力制御コントローラ32が、メモリチップ33に対してファームウェア331を書き込む前にメモリチップ33への書き込みを許可し、ファームウェア331を書き込んだ後にメモリチップ33への書き込みを禁止する処理を行う。この処理は、例えば、メモリチップ33が有する書き込み制御用の信号を用いて行うことができる。あるいは、この処理は、電力制御コントローラ32内の所定の記憶領域に書き込み制御用のフラグを設定し、そのフラグによって書き込み処理用のルーチンの実行可否を制御すること等によって行うことができる。
また、電力制御コントローラ32は、CPU21から電源回路31の再起動を指示する信号を受信した場合に、電源回路31を再起動する処理を行う。ここで、電源回路31を再起動する処理は、電源回路31の出力を一旦停止し、そして、再開する処理である。例えば、電力制御コントローラ32は、一定期間、電源回路31のすべての出力(あるいは一部の出力)をオフする信号を出力し、それに応じて電源回路31は出力を停止する。つまり、電力制御コントローラ32は、CPU21から電源回路31の再起動を指示する信号を受信した場合に、電源回路31の電源をオフする。
そして、電源回路31は、一定期間経過後に出力を再開する。電力制御コントローラ32は、この電源回路31の再起動の際に、電源回路31の所定の出力が停止した時に動作を停止し、出力が再開した時に(すなわち電源オンの時に)初期化され、ファームウェア331の実行を開始する。したがって、ファームウェア331が更新された場合、電力制御コントローラ32は、電源回路31の再起動の際に更新された新たなファームウェアを読み込んで実行する。
一方、メモリチップ33は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。例えば、メモリチップ33は、フラッシュメモリであり、一般にライトプロテクト信号と呼ばれる書き込み又は消去動作を強制的に禁止するための信号の入力端子を備えている。この場合、この入力端子に入力される信号を所定のレベルにすることで、電力制御コントローラ32は、メモリチップ33の書き込みを許可したり、禁止したりすることができる。
次に、図3のフローチャートを参照して、図2を参照して説明したサーバ装置1において電力制御コントローラ32がファームウェア331を更新する際の基本的な処理の流れについて説明する。
(ステップS1)
運用中のサーバ装置1は、サーキットボード2から通信線4を介して電力制御コントローラ32にアクセスすることで電力監視や電力制御を行う。
(ステップS2)
ファームウェアのアップデート開始時には、サーキットボード2が電源装置3内の電力制御コントローラ32に対してアップデート命令を送信する。
ここで、サーキットボード2は、電力制御コントローラ32のファームウェアをアップデートする際に不適切な処理の実行を制限するような所定の設定を行うことができる。つまり、CPU21は、ファームウェアのアップデートが終了したと判定するまで(言い換えると、ファームウェアの書き込み動作が終了したことを判定していない場合)、電源装置13の電源をオフする処理を制限する。
例えば、ユーザの操作や他のプログラム(すなわちファームウェアのアップデートに直接関係しないプログラム)によって、サーバ装置1が再起動したりシャットダウンしたりするような処理を実行できないように所定のフラグを記憶装置22に設定したり、CPU21が割り込みを制限したりする。
また、CPU21は、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けた場合、電源装置3のアップデートが終了したか否かを判定する。例えば、電源装置3から、ファームウェアのアップデートの開始後、終了通知を受信していない場合、電源装置3のアップデートが終了していないと判定する。電源装置3のアップデートが終了していないと判定した場合、CPU21は、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けたとしても、電源のシャットダウンや再起動が実行できないことを表示部に表示し、電源をオフする制御指示を電源装置3に出力しない。これにより、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源装置3の電力制御コントローラ32によって電源がオフされる事態を防止することができる。
(ステップST3)
次いで、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331を格納しているメモリチップ33への書き込み許可を与える。
(ステップS4)
サーバ装置1内のサーキットボード2は、更新用の最新ファームウェアのデータを電力制御コントローラ32へ送信する。電力制御コントローラ32は、サーキットボード2から受信したファームウェアのデータをメモリチップ33に書き込む。
(ステップS5)
そして、電力制御コントローラ32は、書き込み完了後、ファームウェア331を格納するメモリチップ33の書き込み許可を禁止する。
(ステップS6)
次いで、サーキットボード2は、ファームウェアを書き込む動作が終了したか否かを判定する。書き込む動作が終了したと判定した場合、CPU21は、サーバ装置1を再起動する処理を実行する。
(ステップS7)
これにより、電力制御コントローラ32は、サーバ装置1の電源を落とし、電源装置3の電源を再供給し、電力制御コントローラ32の初期化を実行する。
(ステップS8)
そして、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331を格納するメモリチップ33から、最新ファームウェアのデータを読み込む。
(ステップS9)
サーバ装置1は、電力監視、電力制御を開始する。
次に、図4を参照して、図3に示した処理におけるCPU21(すなわちサーキットボード2)と電力制御コントローラ32の動作や、両者の間での主な信号の送受信について、具体的な例を示して説明する。なお、図4において、図3に示した各ステップに対応するステップには同一の符号を用いている。また、図3に示した各ステップに関連する複数のステップに対して先頭部が同一の符号を付けるとともに(例えばS2とS2a、S2b)、鎖線の枠で囲んで示している。
まず、CPU21は、サーバ装置1の電力監視/制御を開始する(ステップS1)。
次に、CPU21は、例えば所定の端末から所定の指示と、更新用の新たなファームウェアを示すデータとを受信することで、電力制御コントローラ32によるファームウェア331のアップデート処理を開始する(ステップS2)。
(ステップS2a)
具体的に説明すると、CPU21は、まず、電力制御コントローラ32に対してファームウェアアップデート処理用のプログラムの開始を指示する。
(ステップS2b)
この指示を受信すると、電力制御コントローラ32は、ファームウェアアップデート処理用のプログラムを開始する。
(ステップS2c)
次に、CPU21は、更新用のファームウェアデータを送信する。
(ステップS2d)
ここで電力制御コントローラ32は、更新用の新たなファームウェアデータを受信する。
次に、電力制御コントローラ32は、メモリチップ33の書き込みを許可し(ステップS3)、メモリチップ33にステップS2dで受信した新たなファームウェアデータを書き込む(ステップS4)。そして、電力制御コントローラ32は、メモリチップ33の書き込みを禁止する(ステップS5)。
(ステップS2e)
次に、電力制御コントローラ32は、ファームウェアデータの書き込みが完了したことを示す信号をCPU21に対して送信する。
(ステップS2f)
CPU21が、このファームウェアデータの書き込みが完了したことを示す信号を受信する。このように、ファームウェアデータの書き込みが完了したことを示す信号を受信した場合、CPU21は、書き込む動作が終了したことを判定する。
次に、CPU21は、サーバ装置1の再起動処理を開始する(ステップS6)。
(ステップST6a)
CPU21は、まず、サーバプログラムの終了処理を行う(ステップS6a)。ここでサーバプログラムとは、サーバ装置1が各種サービスを提供するために実行中のプログラムを意味する。ステップS6aでCPU21は、サーバプログラムを正常に終了させることで、サーバ装置1を再起動(すなわち電源をオフし、その後オン)できる状態にする。
次にCPU21は、サーバプログラムの終了処理が完了すると、電力制御コントローラ32の初期化処理を開始する(ステップS7)。
(ステップST7a)
具体的に説明すると、まず、CPU21が電力制御コントローラ32に対して電源再起動指令を送信する。
(ステップS7b)
電力制御コントローラ32がその電源再起動指令を受信する。
(ステップS7c)
ここで、電力制御コントローラ32は、電源回路31を所定期間、オフする。
(ステップS7d)
そして、所定期間経過後に電源回路31をオンする。
ただし、ステップS7dでは電源回路31は自動的にオンする。
(ステップS7e)
そして、CPU21は、電源オンによるリセットによって初期化される。
(ステップST7f)
また、電力制御コントローラ32は、電源オンによるリセットによって初期化される。
次に、電力制御コントローラ32は、電源オンリセットに応じて更新後のファームウェア331のデータ読み込みを開始し、ファームウェア331を実行する(ステップS8)。一方、CPU21は、電源オンリセットに応じて所定のプログラムの実行を開始し、その中でサーバ装置1の電力監視と制御の処理を開始する(ステップS9)。
以上のように、サーバ装置1の運用においては、電力制御コントローラ32のファームウェア331のアップデートがサーバ装置1の運用中に可能であり、サーバ装置1を停止する時間を短縮することができる。
次に、図5を参照して、図4に示したシーケンス図の一部を変更した動作例について説明する。
図5に示したシーケンス図では、CPU21が実行するステップS2の処理とステップS2aの処理の間に、ステップS2−1の処理が挿入されている。
このステップS2−1では、CPU21が、電力制御コントローラ32のファームウェアをアップデートする際に実行しないことが望ましい処理が行われることを制限するような所定の設定を行う。
上述したように、例えばユーザの操作や他のプログラム(すなわちファームウェアのアップデートに直接関係しないプログラム)によってサーバ装置1が再起動したりシャットダウンしたりするような処理を実行できないように所定のフラグを設定したり、割り込みを制限したりする。
また、CPU21は、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けた場合、電源装置3のアップデートが終了したか否かを判定する。例えば、電源装置3から、ファームウェアのアップデートの開始後、終了通知を受信していない場合、電源装置3のアップデートが終了していないと判定する。電源装置3のアップデートが終了していないと判定した場合、CPU21は、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けたとしても、電源のシャットダウンや再起動が実行できないことを表示部に表示し、電源をオフする制御指示を電源装置3に出力しない。これにより、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源装置3の電力制御コントローラ32によって電源がオフされる事態を防止することができる。
図5の各処理は、このステップS2−1の処理を追加した以外は図4の各処理と同一であるので他のステップについての説明を省略する。
なお、本発明の実施の形態は上記のものに限定されない。例えば、図2を参照して説明した本発明の実施形態としてのサーバ装置1の構成は、図6に示すような構成とすることができる。図6では、図1に示したものと同一の構成には同一の符号を付け、一部の内部構成を変更した要素には符号の末尾に文字「a」を付加した符号(例えばサーバ装置1とサーバ装置1a等)を付けている。図6に示したサーバ装置1aは、サーキットボード2aと電源装置3とから構成されている。サーキットボード2aは、図2に示したサーキットボード2が備える入出力装置23の機能を、管理装置24に備えさせたものである。ここで、管理装置24は、ベースボードマネージメントコントローラ等と呼ばれているマイクロコンピュータであり、CPU21と並列的に動作し、サーキットボード2a上の各部の動作を監視したり、制御したりする。また、通信線4aは、パワーマネージメントバス等と呼ばれている電力管理用のインターフェースの仕様に従った構成を有している。このような構成では、図4に示したCPU21が行う処理の一部を管理装置24で実行させることができる。
なお、上記の実施形態において、CPU21が実行するプログラムやファームウェア331は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して市場に流通させることが可能である。
また、本実施の形態に係る情報処理装置10(サーバ装置)は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、また、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
10 情報処理装置
11 サーバ制御装置
12 制御部
13 電源装置
14 電源制御部
15 記憶部

Claims (7)

  1. サーバ制御装置と、当該サーバ制御装置に電力を供給する電源装置とを備える情報処理装置であって、
    前記電源装置は、
    前記情報処理装置に内蔵されており、
    前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部と、
    前記ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む電源制御部とを備え、
    前記サーバ制御装置は、
    前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する制御部を備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記電源装置を再起動する際に、前記電源装置への電力の供給を停止及び再開する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電源制御部が、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む前に前記記憶部への書き込みを許可し、書き込んだ後に前記記憶部への書き込みを禁止する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記電源制御部は、前記再起動の際に、前記記憶部に書き込まれた新たなファームウェアを読み込む
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記サーバ制御装置は、
    前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定していない場合、前記電源装置の電源をオフする処理を制限する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. サーバ制御装置と、当該サーバ制御装置に電力を供給する電源装置とを備える情報処理装置の制御方法であって、
    前記電源装置は、
    前記情報処理装置に内蔵されており、
    前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部と、
    前記ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む電源制御部とを備えており、
    前記サーバ制御装置によって、
    前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する
    ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  7. サーバ制御装置に電力を供給する電源装置側のコンピュータを、
    前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを、前記電源装置内の記憶部に書き込む手段として機能させるとともに、
    前記サーバ制御装置側のコンピュータを、
    前記書き込み手段による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する制御手段として機能させるための制御プログラム。
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