JP2014174697A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバ制御装置11と、当該サーバ制御装置11に電力を供給する電源装置13とを備える情報処理装置10であって、電源装置13は、情報処理装置10に内蔵されており、電源装置13の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部15と、ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを記憶部15に書き込む電源制御部14とを備え、サーバ制御装置11は、電源制御部14による記憶部15へのファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、電源装置13を再起動する制御部12を備えている。
【選択図】図1
Description
このように、ファームウェアを記憶したマイクロコンピュータを内蔵する構成では、機能の向上や改善等によりファームウェアの更新が発生した場合、例えば、電源装置をベンダに戻し入れしてファームウェアの更新を実施する必要がある。
ただし、汎用装置として設計され、出荷台数が多いサーバ装置等については、ベンダに戻し入れてファームウェアの更新を行うことは、時間やコストが重要な課題となる。
この特許文献1に記載されている電源装置は、ノート型パーソナルコンピュータに装着されるバッテリーパックとして構成されている。また、この電源装置は、ファームウェアを格納する書き換え可能な記憶手段と、ファームウェアの書き換え手段とを備えている。この電源装置では、コンピュータから所定の起動信号を書き換え手段に対して送信した場合に、あるいは、所定のスイッチが操作された場合に、書き換え手段を起動することで、ファームウェアの更新が行われる。特許文献1に記載されている電源装置によれば、部品の交換等を行わずに、ファームウェアの更新が可能である。
図1に示す通り、本実施形態に係る情報処理装置10は、サーバ制御装置11と、サーバ制御装置11に電力を供給する電源装置13とを備えている。サーバ制御装置11は、図示していないCPU(中央処理装置)、記憶装置、通信装置、入出力装置等を備え、サーバ装置の各部を制御する装置である。サーバ制御装置11は、例えば、サーキットボード、メインボード、マザーボード等と呼ばれるプリント基板上に電子部品を搭載した装置として構成されている。
また、図1に示したサーバ制御装置11は、制御部12を有している。制御部12は、電源装置13が内蔵する記憶部にファームウェアを書き込む動作が終了したか否かを判定し、ファームウェアを書き込む動作が終了したと判定した場合、電源装置13を再起動する制御を行う機能をブロック化して表したものである。制御部12は、サーバ制御装置11が有するCPU等を含むハードウェア資源と、そのハードウェア資源を利用して実行されるプログラムとを含む構成である。
記憶部15は、電源装置13の制御内容を示すファームウェアを格納する。
例えば、電力制御コントローラ32は、CPU21に対して電源回路31の動作状態を表す信号や、稼働時間を表す信号を送信する。あるいは、電力制御コントローラ32は、CPU21からファームウェア331の書き換えを指示する信号を受信する。つまり、電力制御コントローラ32は、通信線4及び入出力装置23を介してCPU21との間で所定のデータを送受信する。電力制御コントローラ32は、その書き換えを指示する信号を受信した場合、ファームウェア331の書き換え処理を行うためのプログラムの実行を開始する。
また、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331の書き換え処理の際、CPU21から新たなファームウェア331を表すデータを受信する。
そして、電源回路31は、一定期間経過後に出力を再開する。電力制御コントローラ32は、この電源回路31の再起動の際に、電源回路31の所定の出力が停止した時に動作を停止し、出力が再開した時に(すなわち電源オンの時に)初期化され、ファームウェア331の実行を開始する。したがって、ファームウェア331が更新された場合、電力制御コントローラ32は、電源回路31の再起動の際に更新された新たなファームウェアを読み込んで実行する。
(ステップS1)
運用中のサーバ装置1は、サーキットボード2から通信線4を介して電力制御コントローラ32にアクセスすることで電力監視や電力制御を行う。
(ステップS2)
ファームウェアのアップデート開始時には、サーキットボード2が電源装置3内の電力制御コントローラ32に対してアップデート命令を送信する。
例えば、ユーザの操作や他のプログラム(すなわちファームウェアのアップデートに直接関係しないプログラム)によって、サーバ装置1が再起動したりシャットダウンしたりするような処理を実行できないように所定のフラグを記憶装置22に設定したり、CPU21が割り込みを制限したりする。
また、CPU21は、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けた場合、電源装置3のアップデートが終了したか否かを判定する。例えば、電源装置3から、ファームウェアのアップデートの開始後、終了通知を受信していない場合、電源装置3のアップデートが終了していないと判定する。電源装置3のアップデートが終了していないと判定した場合、CPU21は、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けたとしても、電源のシャットダウンや再起動が実行できないことを表示部に表示し、電源をオフする制御指示を電源装置3に出力しない。これにより、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源装置3の電力制御コントローラ32によって電源がオフされる事態を防止することができる。
次いで、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331を格納しているメモリチップ33への書き込み許可を与える。
(ステップS4)
サーバ装置1内のサーキットボード2は、更新用の最新ファームウェアのデータを電力制御コントローラ32へ送信する。電力制御コントローラ32は、サーキットボード2から受信したファームウェアのデータをメモリチップ33に書き込む。
(ステップS5)
そして、電力制御コントローラ32は、書き込み完了後、ファームウェア331を格納するメモリチップ33の書き込み許可を禁止する。
次いで、サーキットボード2は、ファームウェアを書き込む動作が終了したか否かを判定する。書き込む動作が終了したと判定した場合、CPU21は、サーバ装置1を再起動する処理を実行する。
(ステップS7)
これにより、電力制御コントローラ32は、サーバ装置1の電源を落とし、電源装置3の電源を再供給し、電力制御コントローラ32の初期化を実行する。
(ステップS8)
そして、電力制御コントローラ32は、ファームウェア331を格納するメモリチップ33から、最新ファームウェアのデータを読み込む。
(ステップS9)
サーバ装置1は、電力監視、電力制御を開始する。
次に、CPU21は、例えば所定の端末から所定の指示と、更新用の新たなファームウェアを示すデータとを受信することで、電力制御コントローラ32によるファームウェア331のアップデート処理を開始する(ステップS2)。
(ステップS2a)
具体的に説明すると、CPU21は、まず、電力制御コントローラ32に対してファームウェアアップデート処理用のプログラムの開始を指示する。
(ステップS2b)
この指示を受信すると、電力制御コントローラ32は、ファームウェアアップデート処理用のプログラムを開始する。
(ステップS2c)
次に、CPU21は、更新用のファームウェアデータを送信する。
(ステップS2d)
ここで電力制御コントローラ32は、更新用の新たなファームウェアデータを受信する。
次に、電力制御コントローラ32は、ファームウェアデータの書き込みが完了したことを示す信号をCPU21に対して送信する。
(ステップS2f)
CPU21が、このファームウェアデータの書き込みが完了したことを示す信号を受信する。このように、ファームウェアデータの書き込みが完了したことを示す信号を受信した場合、CPU21は、書き込む動作が終了したことを判定する。
(ステップST6a)
CPU21は、まず、サーバプログラムの終了処理を行う(ステップS6a)。ここでサーバプログラムとは、サーバ装置1が各種サービスを提供するために実行中のプログラムを意味する。ステップS6aでCPU21は、サーバプログラムを正常に終了させることで、サーバ装置1を再起動(すなわち電源をオフし、その後オン)できる状態にする。
(ステップST7a)
具体的に説明すると、まず、CPU21が電力制御コントローラ32に対して電源再起動指令を送信する。
(ステップS7b)
電力制御コントローラ32がその電源再起動指令を受信する。
(ステップS7c)
ここで、電力制御コントローラ32は、電源回路31を所定期間、オフする。
(ステップS7d)
そして、所定期間経過後に電源回路31をオンする。
ただし、ステップS7dでは電源回路31は自動的にオンする。
(ステップS7e)
そして、CPU21は、電源オンによるリセットによって初期化される。
(ステップST7f)
また、電力制御コントローラ32は、電源オンによるリセットによって初期化される。
図5に示したシーケンス図では、CPU21が実行するステップS2の処理とステップS2aの処理の間に、ステップS2−1の処理が挿入されている。
このステップS2−1では、CPU21が、電力制御コントローラ32のファームウェアをアップデートする際に実行しないことが望ましい処理が行われることを制限するような所定の設定を行う。
上述したように、例えばユーザの操作や他のプログラム(すなわちファームウェアのアップデートに直接関係しないプログラム)によってサーバ装置1が再起動したりシャットダウンしたりするような処理を実行できないように所定のフラグを設定したり、割り込みを制限したりする。
また、CPU21は、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けた場合、電源装置3のアップデートが終了したか否かを判定する。例えば、電源装置3から、ファームウェアのアップデートの開始後、終了通知を受信していない場合、電源装置3のアップデートが終了していないと判定する。電源装置3のアップデートが終了していないと判定した場合、CPU21は、電源のシャットダウンやオフを指示する操作や、再起動を指示する操作を受け付けたとしても、電源のシャットダウンや再起動が実行できないことを表示部に表示し、電源をオフする制御指示を電源装置3に出力しない。これにより、電源装置3のファームウェアの書き込み中に、電源装置3の電力制御コントローラ32によって電源がオフされる事態を防止することができる。
図5の各処理は、このステップS2−1の処理を追加した以外は図4の各処理と同一であるので他のステップについての説明を省略する。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
11 サーバ制御装置
12 制御部
13 電源装置
14 電源制御部
15 記憶部
Claims (7)
- サーバ制御装置と、当該サーバ制御装置に電力を供給する電源装置とを備える情報処理装置であって、
前記電源装置は、
前記情報処理装置に内蔵されており、
前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部と、
前記ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む電源制御部とを備え、
前記サーバ制御装置は、
前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する制御部を備える
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記電源装置を再起動する際に、前記電源装置への電力の供給を停止及び再開する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記電源制御部が、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む前に前記記憶部への書き込みを許可し、書き込んだ後に前記記憶部への書き込みを禁止する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記電源制御部は、前記再起動の際に、前記記憶部に書き込まれた新たなファームウェアを読み込む
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記サーバ制御装置は、
前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定していない場合、前記電源装置の電源をオフする処理を制限する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - サーバ制御装置と、当該サーバ制御装置に電力を供給する電源装置とを備える情報処理装置の制御方法であって、
前記電源装置は、
前記情報処理装置に内蔵されており、
前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを格納する記憶部と、
前記ファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを前記記憶部に書き込む電源制御部とを備えており、
前記サーバ制御装置によって、
前記電源制御部による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する
ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - サーバ制御装置に電力を供給する電源装置側のコンピュータを、
前記電源装置の制御内容を示すファームウェアを実行するものであって、入力するファームウェアを、前記電源装置内の記憶部に書き込む手段として機能させるとともに、
前記サーバ制御装置側のコンピュータを、
前記書き込み手段による前記記憶部への前記ファームウェアの書き込む動作が終了したことを判定した場合、前記電源装置を再起動する制御手段として機能させるための制御プログラム。
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