JP2014174653A - 稼動実績取得システム及び稼動実績取得方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】稼動実績取得システム110は、作業員が提示するパターンを撮影する撮像装置103と、そのパターンを解析する稼動実績取得装置111とを備える。
稼動実績取得装置111は、予め設定したパターンと稼動実績情報との対応関係が登録されたパターンマスタテーブル113と、稼動実績情報と日時情報が記録される稼動実績テーブル114と、パターン認識処理部132と、記録部134を備える。
パターン認識処理部132は、撮像装置103で撮影した画像データに写る、作業員102が撮像装置103に向けて提示したパターンと、パターンマスタテーブル113に登録されたパターンとを照合し、そのパターンが表す稼動実績情報を判定する。記録部134は、判定された稼動実績情報を日時情報とともに稼動実績テーブル114に記録する。
【選択図】図7
Description
ところが、生産現場内の生産設備は、導入してから長い時間が経過した設備である場合には上位計算機に接続することができない。
また、生産現場内の配置換えも頻繁に行われるために生産設備を定置できず、配置換えの都度、配線工事等を行う必要がある。
稼動実績取得装置は、予め設定したパターンと稼動実績情報との対応関係が登録されたパターンマスタテーブルと、稼動実績情報と日時情報が登録される稼動実績テーブルと、パターン認識処理部と、記録部を備える。
パターン認識処理部は、撮像装置から入力された画像データに写る、作業員が撮像装置に向けて提示したパターンと、パターンマスタテーブルに登録されたパターンとを照合し、そのパターンが表す稼動実績情報を判定する。そして、記録部は、判定された稼動実績情報を日時情報とともに稼動実績テーブルに記録する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る稼動実績取得システムが適用される生産現場、及び撮像装置の設置例を示す説明図である。
生産現場100には、生産設備101A,101B,101Cを有する組立ラインがあり、組立ラインの傍らで作業員102が作業する。生産現場100は、一例として高精密を要する部品や機器の生産工場であり、生産設備101A〜101Cは例えばクリーンルーム内に設置されている。
図2に示す稼動実績取得システム110は、撮像装置103と、稼動実績取得装置111と、表示灯115(通知部の一例)から構成されている。
第1に、撮像装置103から、生産現場100内の特定スペース104上の作業員102を写した画像データを取得する機能である。
第2に、作業員102が生産現場100内で行う特別なポーズ(稼動実績情報を表すパターンの例:図4参照)をパターンマスタテーブル113のパターンマスタ情報と照合し、マッチングしたパターンに基づいて、稼動実績の種別(例えば稼動開始、生産停止など)を判別する機能である。
第3に、照合の結果に応じた信号を表示灯115に送信し、表示灯115を点灯して作業員102に通知する機能である。
第4に、収集した稼動実績情報及びその日時情報を稼動実績テーブル114に記録する機能である。
図3は、本発明の一実施の形態に係る稼動実績取得端末112の内部構成例を示すブロック図である。
稼動実績取得端末112には、上位計算機として例えばパーソナルコンピュータを利用することができる。
デコーダ124は、インターフェース(図中I/F)124a及び通信回線を通じて、撮像装置103から画像データを取得し、符号化された画像データを復号する。圧縮された画像データをデコーダ124で伸長してもよい。
HDD125は、デコーダ124から出力される画像データを記録する。
操作部126は、複数のキーを備え、作業員のキー操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付けて、入力信号をCPU121に出力する。
表示部127は、液晶表示装置(LCD)又は有機ELD(Electro Luminescence Display)等の表示装置からなり、取得した画像データに関する情報や作業員に対する指示メニュー等を表示する。
なお、操作機能を備えるタッチセンサと表示機能を備える表示パネルを積層したタッチパネルによって、表示部127と操作部126を構成してもよい。
生産設備101A〜101Cの稼動状況に応じて作業員102が生産現場100内の特定スペース104で行う特別なポーズを複数設定し、設定したポーズごとにパターンコードと、パターン名称を割り当てる。ここで、ポーズとは、作業員の姿勢又は体の一部を用いて形成した形状の他、身振り、手振りなどの概念も含まれる。
パターンコード02は「確認」のポーズである。「確認」のポーズは、作業員が右手を上げて手の平を撮像装置103に向け、拳を作って親指を突き出した状態である。
パターンコード03は「稼動開始」のポーズである。「稼動開始」のポーズは、作業員が右手を上げて拳を作り、撮像装置103に近位指節間関節(指先から2番目の関節)付近を見せて親指を突き立てた状態である。
パターンコード04は「停止」のポーズである。「停止」のポーズは、作業員が右手を上げて手の平を撮像装置103に向け、5本の指を伸ばし、かつ親指を除く4本の指の隙間を閉じた状態である。
パターンコード05は「停止」のポーズである。「停止」のポーズは、作業員が撮像装置103を向き、腕を大きく交差させた状態である。
図5に示すように、パターンマスタテーブル113は、「パターンコード」と「パターン名称」のフィールドを有する。作業員102が行う特別なポーズを、ポーズの種別ごとにパターンコード及びパターン名称と紐付けて、パターンマスタテーブル113に登録しておく。
本実施の形態では、パターンコード01に対するパターン名称は「認識開始」、同様に、パターンコード02は「確認」、パターンコード03は「稼動開始」、パターンコード04は「生産停止」、及びパターンコード05は「取消」である。
図6に示すように、稼動実績テーブル114は、「稼動実績取得日時」と「パターンコード」のフィールドを有する。稼動実績取得日時のフィールドには、稼動実績取得端末112が、作業員のポーズを解析してパターンコードを確認したときの、日付及び時刻が記録される。
稼動実績取得端末112は、ソフトウェア機能として、画像取得部131と、ポーズ認識処理部132(パターン認識処理部の一例)と、通知部133(通知部の一例)と、記録部134(記録部の一例)とを備える。
また、作業員がとったポーズにマッチングするパターンが、パターンマスタテーブル113にある場合は、認識可通知を発行し、黄色表示部115yを点灯させる。これにより、作業員102は、稼動実績取得装置111にポーズが認識されたことを確認することができる。
さらに、ポーズ認識処理部132で作業員がとった任意のポーズを認識(黄色表示部115yを点灯)した後で、さらにポーズ認識処理部132で作業員が確認ポーズをとったことを認識した場合は、正常処理通知を発行し、緑色表示部115gを点灯させる。これにより、作業員102は、稼動実績取得装置111で稼動実績取得処理が正常に行われたことを確認できる。
次に、稼動実績取得装置111による稼動実績取得処理の流れを説明する。この説明にあたり、まず稼動実績取得装置111によるポーズ認識処理の流れを説明する。
まず、撮像装置103が、生産現場100内の特定スペースでポーズをとる作業員102を撮影し、画像データを生成する。稼動実績取得端末112のCPU121は、撮像装置103からその作業員102が写った画像データを取得する(ステップS1)。
例えば、稼動実績取得装置111(稼動実績取得端末112のCPU121)は、撮像装置103が出力する画像データに基づいて生産現場100の特定スペース104に作業員102が入ってきたことを検知したとき又は所定の時間間隔で、稼動実績取得処理を開始する。
一方、ポーズ認識処理部132は、ポーズ認識可の場合、通知部133に認識可通知を発行して黄色表示部115yを点灯させる(ステップS18)。
一方、ポーズ認識処理部132は、確認ポーズを認識した場合、通知部133に正常処理通知を発行して緑色表示部115gを点灯させる(第3の通知の例)(ステップS22)。
その後、それを確認した作業員102が更に「確認」のポーズをとり、2回目のポーズ認識処理(ステップS20)において「確認」のポーズが認識された場合、稼動実績取得装置111は生産停止と判断する。また稼動実績取得処理が正常に行われたことを示すために緑色表示部115gが点灯される。
その後、再度生産設備が稼動を開始した際には、同様に作業員102の「稼動開始」(パターンコード03)と「確認」のポーズを、ポーズ認識処理部132が認識することにより、生産設備の稼動開始を判断する。
それにより、生産現場100に稼動実績取得システム110を導入するに際し、新たな配線工事をすることなく、上位計算機である稼動実績取得装置111において既存の生産設備101A〜101Cの稼動実績を取得することができる。
また、頻繁に行われる生産設備の配置換えに対しては、撮像装置103の設置場所や特定スペースの位置を変更することで対応可能である。
特に稼動実績を取得したい生産設備がクリーンルーム内にある場合、クリーンルーム内の環境を損なうことなく、当該生産設備の稼動実績を取得することが可能になる。
次に、稼動実績取得装置111のポーズ認識機能を利用して、稼動実績取得装置111が備えるパターンマスタテーブル113のメンテナンスを行う例を説明する。
図10に示す稼動実績取得システム110Aは、稼動実績取得装置111Aと撮像装置103を備えている。稼動実績取得装置111Aは、メンテナンステーブル116を備えている点で、稼動実績取得装置111と相違する。
図11に示すように、ステップS12,S16,S24(図9参照)の判定処理において取得した画像データ内のポーズがパターンマスタテーブル113に登録されたポーズではない場合、又はポーズを認識できない場合、記録部134は、ポーズ認識不可であるという情報をメンテナンステーブル116に記録する(ステップS31)。ポーズ認識不可と判断されたときの日時を併せて記録してもよい。
そこで、各ポーズについて、ポーズ認識不可及び取消ポーズを判定された回数を表示する。あるいは、これらを判定された回数が設定した回数を超えたポーズについては、メンテナンスが必要なポーズであるという表示をしてもよい。
例えば、上記した実施の形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加・置換、削除をすることが可能である。
Claims (9)
- 生産現場内の特定の場所にいる作業員を撮影し、画像データを出力する撮像装置と、
前記撮像装置から出力される前記画像データを解析する稼動実績取得装置と、から構成されており、
前記稼動実績取得装置は、
予め設定したパターンと稼動実績情報との対応関係が登録されたパターンマスタテーブルと、
前記稼動実績情報と前記稼動実績情報が取得された日時情報が記録される稼動実績テーブルと、
前記撮像装置から入力された前記画像データに写る、前記作業員が前記撮像装置に向けて提示したパターンと、前記パターンマスタテーブルに登録されているパターンとを照合し、照合の結果に基づき、前記作業員が提示した前記パターンが表す稼動実績情報を判定するパターン認識処理部と、
前記パターン認識処理部で判定された前記稼動実績情報を、該稼動実績情報を取得した日時情報とともに前記稼動実績テーブルに記録する記録部と、を備える
稼動実績取得システム。 - 前記パターン認識処理部による前記作業員が提示したパターンの認識結果に応じた通知を行う通知部、を更に備える
請求項1に記載の稼動実績取得システム。 - 前記通知部は、前記パターン認識処理部により前記作業員が提示したパターンを認識できたとき第1の通知を行い、
前記パターン認識処理部により前記作業員が提示したパターンを認識できないとき、又は当該パターンが前記パターンマスタテーブルに登録されていないとき第2の通知を行う
請求項2に記載の稼動実績取得システム。 - 前記通知部は、前記パターン認識処理部により前記作業員が提示した所定のパターンを認識したとき第1の通知を行い、前記認識したパターンが表す稼動実績情報を前記稼動実績テーブルに一時的に書き込み、
前記第1の通知を行った後、前記パターン認識処理部により前記作業員が提示したパターンが確認を表すパターンであることを認識したとき、前記記録部は前記稼動実績テーブルに一時的に書き込んだ内容を確定し、前記通知部は、前記パターン認識処理部によるパターン認識の処理が正常に行われていることを示す第3の通知を行う
請求項2に記載の稼動実績取得システム。 - 前記通知部は、前記パターン認識処理部により前記作業員が提示した所定のパターンを認識したとき第1の通知を行い、前記認識したパターンが表す稼動実績情報を前記稼動実績テーブルに一時的に書き込み、
前記第1の通知を行った後、前記パターン認識処理部により前記作業員が提示したパターンが取消を表すパターンであることを認識したとき、前記通知部は、再度第1の通知を行い、そして前記記録部は、前記稼動実績テーブルに一時的に書き込んだ内容を消去する
請求項2に記載の稼動実績取得システム。 - 前記作業員が前記撮像装置に向けて提示するパターンは、当該作業員がとるポーズである
請求項3に記載の稼動実績取得システム。 - 前記作業員が前記撮像装置に向けて提示するパターンは、板に表示された情報である
請求項3に記載の稼動実績取得システム。 - 前記生産現場はクリーンルームである
請求項1乃至7のいずれかに記載の稼動実績取得システム。 - 撮像装置が、生産現場内の特定の場所にいる作業員を撮影し、画像データを出力し、
前記撮像装置から出力される前記画像データを稼動実績取得装置が受信し、
前記稼動実績取得装置が、前記撮像装置から入力された前記画像データに写る、前記作業員が前記撮像装置に向けて提示したパターンと、予め設定したパターンと稼動実績情報との対応関係が登録されたパターンマスタテーブルに登録されているパターンとを照合し、照合の結果に基づき、前記作業員が提示した前記パターンが表す稼動実績情報を判定し、
前記判定された前記稼動実績情報を、該稼動実績情報を取得した日時情報とともに稼動実績テーブルに記録する
稼動実績取得方法。
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