JP2014174644A - 画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラム - Google Patents

画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014174644A
JP2014174644A JP2013044749A JP2013044749A JP2014174644A JP 2014174644 A JP2014174644 A JP 2014174644A JP 2013044749 A JP2013044749 A JP 2013044749A JP 2013044749 A JP2013044749 A JP 2013044749A JP 2014174644 A JP2014174644 A JP 2014174644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
sound
recognition target
deviation
guidance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013044749A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Shindo
達雄 新藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Frontech Ltd
Original Assignee
Fujitsu Frontech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Frontech Ltd filed Critical Fujitsu Frontech Ltd
Priority to JP2013044749A priority Critical patent/JP2014174644A/ja
Publication of JP2014174644A publication Critical patent/JP2014174644A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)

Abstract

【課題】ユーザが撮像装置にかざす認識対象の撮像面の撮像位置状態についての3次元空間における移動方向及び回転方向の誘導指示を、ユーザが短時間で認識し把握することができる画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】誘導装置1は、撮像部10で撮像された画像を基に、認識対象の撮像面の位置状態と最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの量をズレ計測部41により計測する。計測された位置及び回転の各ズレの量に応じて、音の大きさ、高さ及び音色を含む音の要素、音の断続周期がそれぞれ異なる誘導音を誘導音生成部44により生成する。ズレの種類及びズレ量に応じて異なる音種の誘導音を出力部30から放音し、ユーザは該誘導音を聴取することにより、瞬時に手のひらの撮像位置のズレを認識し、適正な位置に手のひらを移動又は回転させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置で撮像された認識対象の画像を、予め登録された画像と照合するなどして認識する際に、撮像装置で撮像された認識対象の撮像画像が、全体の撮像画面内の適正な位置状態に配置されるように、該認識対象の撮像面の撮像位置状態を誘導する画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラムに関する。
撮像装置にかざされた認識対象を撮像し、該撮像された画像パターンを認識する画像認識装置として、例えば、手指や手のひらの静脈パターン等を利用して個人認証を行う生体認証装置や、バーコードを読み取るバーコード読取装置などがある。
図12は、マウス等に設けられた撮像装置に手のひらをかざし、該手のひらの静脈パターン等を認証する際に、撮像装置に対して生じる手のひらの位置ズレ・回転ズレの説明図である。図12に示すように、マウス等に設けられた撮像装置に対して垂直な上下方向(高低方向)をz軸、水平な左右方向(横方向)をx軸、水平な前後方向(縦方向)をy軸とする。
撮像装置にかざした手のひら等の認識対象の撮像面は、画像認識に最適な位置から、z軸方向、x軸方向及びy軸方向に位置ズレを生じると共に、x軸を中心軸とする回転ズレ(ピッチング)、y軸を中心軸とする回転ズレ(ローリング)及びz軸を中心軸とする回転ズレ(ヨーイング)のズレが生じる。
このように撮像装置により撮像した画像を基に、画像パターンを認識する認識装置では、認識処理の精度を向上させるために、認識対象の撮像位置及び回転量(傾き)を計測し、該認識対象の撮像位置状態と適正位置状態とのズレが減少するように、合成音声や文字列表示や矢印マークの表示等により、横方向、縦方向又は上下方向への認識対象物の移動や回転を指示して誘導する誘導方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−282523号公報
従来の合成音声や文字列表示や矢印マークの表示等により、横方向、縦方向又は上下方向への移動や回転を指示して、認識対象の手のひら等の撮像位置状態を誘導する方法では、横方向、縦方向又は上下方向の3次元の移動方向及び回転方向の指示を、1つずつ時系列的に順番に指示して誘導することとなる。
そのため、ユーザが撮像装置にかざす認識対象の撮像面の撮像位置状態についての3次元の移動方向及び回転方向の指示内容を全て認識し把握するのに長い時間が掛かってしまう。指示内容を認識し把握するのに長時間掛かると、該指示内容を認識し把握した時点の認識対象の撮像面の撮像位置状態が、最初に計測した認識対象の撮像面の撮像位置状態から大きくずれてしまうことがある。
実際の認識対象の撮像面の位置状態と誘導した指示内容との間のズレが大きくなると、適正な撮像位置状態への認識対象の誘導が困難となり、適正な撮像位置状態での認識対象の撮像ができなくなり、認証等の認識処理を精度良く行うことができなくなってしまう。
上記課題に鑑み、本発明は、ユーザが撮像装置にかざす認識対象の撮像面の撮像位置状態についての3次元空間における移動方向及び回転方向の誘導指示を、ユーザが短時間で認識し把握することができるようにし、それにより、ユーザが認識対象の撮像位置状態の誘導指示を把握した時点における認識対象の位置状態と誘導指示との間に生じるズレを抑制し、認証等の認識処理を精度良く行うことができる画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る形態の一つである画像認識対象の誘導装置は、撮像装置で撮像される認識対象に対して、該認識対象の撮像面の撮像位置状態を、画像認識に最適な撮像位置状態に誘導する誘導装置であって、前記撮像装置で撮像された画像を基に、前記認識対象の撮像面の撮像位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの種類毎のズレの量を計測する計測手段と、前記位置及び回転のズレの種類毎のズレの量に応じて、音の大きさ、高さ及び音色を含む音の要素がそれぞれ異なる誘導音を生成する誘導音生成手段と、を備えたものである。
また、前記誘導音生成手段は、前記位置又は回転の他のズレの種類のズレの量に対して、音の断続周期が異なる誘導音を生成することを特徴とする。
また、前記計測手段は、前記認識対象の撮像面の撮像位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの量を、前記認識対象の撮像面の撮像位置の、前記最適な撮像位置に対する3次元座標に基づいて計測することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが撮像装置にかざす認識対象の撮像位置状態についての3次元の移動方向及び回転方向の誘導指示を、ユーザが短時間で認識し把握することができ、それにより、ユーザが認識対象の撮像位置状態についての誘導指示を把握した時点における認識対象の撮像位置状態と誘導指示との間に生じるズレが抑制され、認証等の認識処理を精度良く行うことが可能となる。また、視覚障がい者に対しても、認識対象を適正な撮像位置に容易に誘導することが可能となる。
画像認識対象の誘導装置の構成例を示す機能ブロック図である。 画像認識対象のz軸方向の位置ズレの計測の説明図である。 画像認識対象のx軸/y軸方向の位置ズレの計測の説明図である。 画像認識対象のx軸/y軸を中心軸とする回転ズレ(ピッチング/ローリング)の測定の説明図である。 画像認識対象のz軸を中心軸とする回転ズレ(ヨーイング)の測定の説明図である。 画像認識対象のz軸方向の位置ズレ量と誘導音の大きさとの関係の第1の例を示す図である。 画像認識対象のx軸/y軸方向の位置ズレ量と誘導音の高さとの関係の例を示す図である。 画像認識対象のx軸/y軸を中心軸とする回転ズレと誘導音の音色との関係の例を示す図である。 画像認識対象のz軸を中心軸とする回転ズレと誘導音の断続周期との関係の例を示す図である。 画像認識対象のz軸方向の位置ズレ量と誘導音の大きさとの関係の第2の例を示す図である。 誘導音の生成の処理のフローチャートである。 かざした手のひらの位置ズレ・回転ズレの説明図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。図1は本発明の誘導装置の構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態における誘導装置1は、図1に示すように、撮像部10と、記憶部20と、出力部30と、制御部40とを備える。
撮像部10は、撮像レンズ、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子などを用い、認識対象物を撮像し、撮像した認識対象物の画像を、デジタル画像データとして入力する。ここで、認識対象物は、例えば、個人認証する際の生体情報として利用される生体部位である手指や手のひら等や、バーコード等である。本実施形態の以下の説明では、手のひらを認識対象の例として説明する。
記憶部20は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどで構成され、制御部40を構成するCPU(Central Processing Unit)のワークエリア、誘導装置1全体を制御する動作プログラムなどのプログラムを格納するプログラムエリア、詳しくは後述する認識対象の撮像位置状態の、適正位置状態からのズレ量と誘導音との関係の各種マッピングデータ等を格納するデータエリア等を有する。
出力部30は、デジタル/アナログ変換器、増幅器、スピーカなどを備え、詳しくは後述する誘導音生成部44により生成された誘導音を、ユーザが聴取可能なように出力し放音する。
制御部40は、CPUなどで構成され、記憶部20のプログラムエリアに格納されている動作プログラムを実行することにより、ズレ計測部41、判定部42、誘導音特定部43、及び誘導音生成部44として機能し、認識対象を誘導する誘導処理を実行する。
ズレ計測部41は、本実施形態における認識対象の手のひらを適正な撮像位置(以下、適正手かざし位置という)に誘導するために、撮像部10により撮像された手のひらの画像に基づいて、該手のひらの中心点を抽出し、該中心点と適正手かざし位置の手のひらの中心点とのズレ量を計測し、かつ、かざした手のひらの傾き・回転(ピッチング/ローリング/ヨーイング)のズレ量をズレの種類毎に計測する。
ここで、図2乃至図5を参照して、ズレ計測部41によるズレ量計測について具体的に説明する。ここで、撮像部10により撮像された手のひら2の中心点を、3次元座標を用いて(xe,ye,ze)とし、適正手かざし位置の手のひらの中心点を、3次元座標の原点O(0,0,0)とする。なお、ここでは手のひら2等の認識対象の撮像面の撮像位置及びその回転状態を含めて撮像位置状態という。
図2乃至図5は、ぞれぞれ、z軸方向の位置ズレの計測、x軸/y軸方向の位置ズレの計測、x軸/y軸を中心軸とする回転(即ち傾き、ピッチング/ローリング)の測定、z軸を中心とする回転(ヨーイング)の測定を説明するための図である。
まず、図2を参照して、ズレ計測部41が実行するz軸方向の位置ズレの計測について説明する。ズレ計測部41は、図2に示すように、撮像部10の上方(z軸方向)にかざされたユーザの手のひら2の中心点の座標位置(xe,ye,ze)と、適正手かざし位置の手のひらの中心点の座標位置(0,0,0)とのz成分の差、すなわち、手のひら2の中心点(xe,ye,ze)のz成分の絶対値|ze|をz軸方向のズレ量として算出する。
次に、図3を参照して、ズレ計測部41が実行するx軸/y軸方向の位置ズレの計測について説明する。ズレ計測部41は、図3に示すように、撮像方向が上方垂直に向けられた撮像部10に対して水平な平面であるxy平面上での、かざされた手のひら2の中心点Cの座標位置(xe,ye)と適正手かざし位置の座標位置(0,0)とのズレ量を計測する。すなわち、ズレ計測部41は、かざされた手のひら2の中心点Cのxy座標位置(xe,ye)と適正手かざし位置のxy座標位置(0,0)との間の距離rを以下の(式1)により算出し、該距離rをx軸/y軸方向のズレ量として算出する。
(式1) r=(xe+ye1/2
次に、図4を参照して、ズレ計測部41が実行するx軸/y軸を中心軸とする回転、即ちxy平面に対する傾き(ピッチング/ローリング)の測定について説明する。ズレ計測部41は、図4に示すように、かざされた手のひら2の平面(図4では簡明化のために、斜線模様を施した四角形で近似した平面2として示している。)の、xy平面3に対する傾きの角度θを、x軸/y軸を中心軸とする回転ズレ(xy平面に対する傾き、ピッチング/ローリング)の角度として算出する。
ここで、x軸/y軸を中心軸とする回転ズレ(ピッチング/ローリング)の角度θは、xy平面3と手のひら2の近似平面の法線ベクトルとを、それぞれB,Pとして、以下の(式2)により求めることができる。
(式2) θ=COS−1(B・P/|B||P|)
次に、図5を参照して、ズレ計測部41が実行するz軸を中心軸とする回転(ヨーイング)の測定について説明する。ズレ計測部41は、図5に示すように、手のひら2の中心点Cを通り中指の方向へと伸びる手のひら2を二等分する二等分線4のy軸に対する傾きの角度φの絶対値|φ|を、z軸を中心とする回転ズレ(ヨーイング)の角度として算出する。
ズレ計測部41は、以上に説明した手法により、かざされた手のひら2の中心点Cと適正手かざし位置の手のひらの中心点Oとの位置ズレ量、及びかざされた手のひら2の回転ズレ量(ピッチング/ローリング/ヨーイング)を計測する。
図1に戻り、判定部42は、ズレ計測部41の計測結果に基づいて、かざされた手のひら2の中心点Cと適正手かざし位置の手のひらの中心点Oとの位置ズレ量、及び、かざされた手のひら2の回転ズレ量(ピッチング/ローリング/ヨーイング)が、許容可能な所定の範囲内に入っているか否かを判定する。
より具体的には、判定部42は、ズレ計測部41により算出されたズレの種類毎のズレの量、即ち、手のひらのz軸方向の位置ズレ量|ze|と、x軸/y軸方向の位置ズレ量rと、x軸/y軸を中心軸とする回転ズレ(xy平面に対する傾き、ピッチング/ローリング)の角度θと、z軸を中心とする回転ズレ(ヨーイング)の角度|φ|とが、それぞれ、予め設定されている閾値以下であれば、判定部42は、かざされた手のひら2が適正な撮像位置状態の範囲に入っていると判定し、それ以外の場合には、適正な範囲に入っていないと判定する。
誘導音特定部43は、手のひらのz軸方向の位置ズレ量|ze|、x軸/y軸方向の位置ズレ量r、x軸/y軸を中心軸とする回転ズレ量θ、及びz軸を中心とする回転ズレ量|φ|を、誘導音の音量、高さ、音色、及び断続周期で表現した誘導音を特定する。
例えば、誘導音特定部43は、z軸方向の位置ズレ量を誘導音の大きさ(振幅)に対応付け、x軸/y軸方向の位置ズレ量を誘導音の高さ(周波数)に対応付け、x軸/y軸を中心軸とする回転ズレ量(ピッチング/ローリング)を誘導音の音色に対応付け、z軸を中心軸とする回転ズレ(ヨーイング)を誘導音の断続周期に対応付けたマッピングデータを参照し、ズレ計測部41によるズレ量の計測結果に基づいて、誘導音の大きさ(振幅)と高さ(周波数)と音色と断続周期とを特定する。
ここで、図6乃至図10を参照して、誘導音特定部43が実行する誘導音特定処理について、具体的に説明する。図6は、z軸方向の位置ズレ量と誘導音の大きさ(振幅)との関係の第1の例を示す。図6に示すように、かざされた手のひら2のz軸方向(上下方向)の位置ズレ量|ze|を誘導音の大きさ(振幅)により表現する。
例えば、誘導音特定部43は、z軸方向(上下方向)の位置ズレ量|ze|が大きくなるに従って、誘導音の音量が漸次大きくなる誘導音とし、該位置ズレ量|ze|が小さくなるに従って音量が漸次小さくなる誘導音とする。該位置ズレ量|ze|が所定の閾値α以下の適正範囲内となったとき、誘導音の音量は一定とする。
これは他の音の要素の誘導音で他のズレ量を減少させるよう誘導するため、ある一定の音量による放音が必要であるからである。なお、図6では、誘導音の音量がz軸方向の位置ズレ量|ze|に対して直線的に変化する例を示しているが、曲線的に又は段階的に変化させても良い。
図7は、x軸/y軸方向(水平方向)の位置ズレ量と誘導音の高さ(周波数)との関係の一例を示す。図7に示すように、かざされた手のひら2のx軸/y軸方向(水平方向)の位置ズレ量r(=(xe+ye1/2)を誘導音の高さ(周波数)により表現する。
例えば、誘導音特定部43は、x軸/y軸方向(水平方向)の位置ズレ量rが大きくなるに従って、誘導音の高さ(周波数)が漸次低くなり、該位置ズレ量rが小さくなるに従って、誘導音の高さ(周波数)が漸次高くなる誘導音とする。該位置ズレ量rが所定の閾値β以下の適正範囲内となったとき、誘導音の高さは一定とする。なお、図7では、誘導音の高さが位置ズレ量rに対して直線的に変化する例を示しているが、曲線的に又は段階的に変化させても良い。
図8は、x軸/y軸を中心軸とする回転(ピッチング/ローリング)のズレ量と誘導音の音色との関係の一例を示す。図8に示すように、かざされた手のひら2のx軸/y軸を中心軸とする回転(ピッチング/ローリング)のズレ量θを誘導音の音色により表現する。
例えば、誘導音特定部43は、x軸/y軸を中心軸とする回転(ピッチング/ローリング)ズレ量θが大きくなるに従って、誘導音の音色が漸次濁った音色となり、該回転ズレ量θが小さくなるに従って、誘導音の音色が漸次澄んだ音色の誘導音とする。該回転ズレ量θが所定の閾値γ以下の適正範囲内となったとき、誘導音の音色は一定とする。なお、図8では、誘導音の音色が回転ズレ量θに対して直線的に変化する例を示しているが、曲線的に又は段階的に変化させても良い。
音色を変化させる例として、例えばフルートやバイオリン等のように持続音を奏でる単一の楽器の音源や単一周波数やその協和音の音源を「澄んだ音色」とし、「濁った音色」として、該「澄んだ音色」の波形に歪みを加え、回転ズレ量θが大きくになるに従って、該歪みの大きさを大きくするよう誘導音を生成することができる。
或いは、前述の「澄んだ音色」に対して、「濁った音色」として雑音や不協和音等の耳障りな不快な音響成分等を混合し、回転ズレ量θが大きくになるに従って、耳障りな不快な音響成分の混合比率を増大させるなどして、誘導音を生成することができる。なお、図8では、誘導音の音色のクリアー性が回転ズレ量θに対して直線的に変化する例を示しているが、曲線的に又は段階的に変化させても良い。
図9は、z軸を中心軸とする回転(ヨーイング)のズレ量と誘導音の断続周期との関係の一例を示す。図9に示すように、かざされた手のひら2のz軸を中心軸とする回転(ヨーイング)のズレ量|φ|を誘導音の断続周期により表現する。
例えば、誘導音特定部43は、z軸を中心軸とする回転(ヨーイング)ズレ量|φ|が大きくなるに従って、誘導音の断続周期が漸次長くなり、該回転ズレ量|φ|が小さくなるに従って、誘導音の断続周期が漸次短くなる誘導音とする。該回転ズレ量|φ|が所定の閾値δ以下の適正範囲内となったとき、誘導音の断続周期は一定又は連続音(周期ゼロ)としてもよい。なお、図9では、誘導音の断続周囲が回転ズレ量|φ|に対して直線的に変化する例を示しているが、曲線的に又は段階的に変化させても良い。
図10は、z軸方向の位置ズレ量と誘導音の大きさ(振幅)との関係の第2の例を示す。この例は、図6に示したz軸方向の位置ズレ量と誘導音の大きさ(振幅)との関係の第1の例と同様に、かざされた手のひら2のz軸方向(垂直方向)の位置ズレ量|ze|を誘導音の大きさ(振幅)により表現する。
しかし、図6に示した第1の例では、位置ズレ量|ze|が所定の閾値α以下の適正範囲内となったとき、一定の音量の誘導音を放音し続ける実施形態であったのに対して、図10に示す第2の例のように、位置ズレ量|ze|が所定の閾値α以下となり、かつ、他の全てのズレ量、即ちx軸/y軸方向の位置ズレ量r、x軸/y軸を中心軸とする回転ズレ量θ、及びz軸を中心軸とする回転ズレ量|φ|が、それぞれ所定の閾値β、γ、δ以下の適正範囲内となったとき、誘導音の鳴動を停止、即ち音量ゼロの誘導音としてもよい。こうすることにより、ユーザに対して全てのズレ量が適正範囲内に入り、誘導が終了したことを簡単に判別し得るよう通知することが可能となる。
図11に上述の誘導音の生成の処理のフローチャートを示す。図11に示すように、撮像部10により手のひらの画像が撮影されると(ステップS1)、ズレ計測部41は、該手のひらの画像に基づいて、該手のひらの中心点を抽出し、該中心点と適正手かざし位置の手のひらの中心点とのズレ量を計測し、かつ、かざした手のひらの傾き・回転(ピッチング/ローリング/ヨーイング)のズレ量をズレの種類毎に計測する(ステップS2)。
次に判定部42は、ステップS2で計測された各ズレ量が、所定の閾値以下の適正範囲内にあるか否かを判定することにより、かざされた手のひらが適正手かざし位置状態にあるか否かを判定する(ステップS3)。
かざされた手のひらが適正手かざし位置状態にないと判定された場合、誘導音特定部43は、ステップS2で計測された各ズレ量を基に、記憶部20に格納されたズレの種類毎のズレ量と誘導音の各要素との対応関係の各マッピングデータを参照し、各種類のズレ量に応じた音量、高さ、音色及び断続周期の誘導音を特定し、誘導音生成部44は、該特定された誘導音を生成する(ステップS4)。
出力部30は、ステップS4で生成された誘導音を放音し、ユーザにかざした手のひらの移動又は回転を促し、ユーザにより移動又は回転がなされた手のひらに対して、ステップS1に戻って撮像部10により手のひらの画像を撮像し、同様の処理を繰り返す。
ユーザは、これらのステップの処理により生成出力される誘導音を聴取し、誘導音の音量が小さくなる方向、誘導音の高さが高くなる方向、誘導音の音色が澄んだ音となる方向、及び誘導音の断続周期が短くなる方向に手のひらを移動又は回転させる。そして、ステップS3で、かざされた手のひらが適正手かざし位置状態にあると判定されると、誘導処理を終了する。
このように、ユーザが撮像部10にかざす手のひら撮像位置の3次元の移動方向及び回転方向についての4種類の誘導指示を、誘導音の音種によって同時に表現することができるため、ユーザは該誘導音を聴取することにより、瞬時に手のひらの撮像位置のズレの種類及びズレの量を認識し、適正な撮像位置に手のひらを移動又は回転させることができる。
そのため、ユーザが手のひらの撮像位置の指示を把握した時点における手のひらの撮像位置状態と誘導指示との間に生じるズレが抑制され、認証等の認識処理を精度良く行うことが可能となる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以上に述べた実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成又は実施形態を取ることができる。例えば、手のひら撮像位置の3次元の移動方向及び回転方向のズレ量に対する誘導音の音種の割り当て方は、上述の実施形態に限定されるものではなく、他の割り当て方を行っても同様の作用効果が得られ、種々の変形が可能である。
1 誘導装置
10 撮像部
20 記憶部
30 出力部
40 制御部
41 ズレ計測部
42 判定部
43 誘導音特定部
44 誘導音生成部

Claims (9)

  1. 撮像装置で撮像される認識対象に対して、該認識対象の撮像面の撮像位置状態を、画像認識に最適な撮像位置状態に誘導する誘導装置であって、
    前記撮像装置で撮像された画像を基に、前記認識対象の撮像面の撮像位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの種類毎のズレの量を計測する計測手段と、
    前記位置及び回転のズレの種類毎のズレの量に応じて、音の大きさ、高さ及び音色を含む音の要素がそれぞれ異なる誘導音を生成する誘導音生成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像認識対象の誘導装置。
  2. 前記誘導音生成手段は、前記位置又は回転の他のズレの種類のズレの量に対して、音の断続周期が異なる誘導音を生成することを特徴とする請求項1記載の画像認識対象の誘導装置。
  3. 前記計測手段は、前記認識対象の撮像面の撮像位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの量を、前記認識対象の撮像面の撮像位置の、前記最適な撮像位置に対する3次元座標に基づいて計測することを特徴とする請求項1記載の画像認識対象の誘導装置。
  4. 撮像装置で撮像される認識対象に対して、該認識対象の撮像面の撮像位置状態を、画像認識に最適な撮像位置状態に誘導する誘導方法であって、
    前記撮像装置で撮像された画像を基に、前記認識対象の撮像面の位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの種類毎のズレの量を計測する計測ステップと、
    前記位置及び回転のズレの種類毎のズレの量に応じて、音の大きさ、高さ及び音色を含む音の要素がそれぞれ異なる誘導音を生成する誘導音生成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像認識対象の誘導方法。
  5. 前記誘導音生成ステップは、前記位置及び回転の他のズレの種類のズレの量に対して、音の断続周期が異なる誘導音を生成することを特徴とする請求項4記載の画像認識対象の誘導方法。
  6. 前記計測ステップは、前記認識対象の撮像面の撮像位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの量を、前記認識対象の撮像面の撮像位置の、前記最適な撮像位置に対する3次元座標に基づいて計測することを特徴とする請求項4記載の画像認識対象の誘導方法。
  7. 撮像装置で撮像される認識対象に対して、該認識対象の撮像面の撮像位置状態を、画像認識に最適な撮像位置状態に誘導する誘導装置を、
    前記撮像装置で撮像された画像を基に、前記認識対象の撮像面の撮像位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの種類毎のズレの量を計測する計測手段と、
    前記位置及び回転のズレの種類毎のズレの量に応じて、音の大きさ、高さ及び音色を含む音の要素がそれぞれ異なる誘導音を生成する誘導音生成手段、
    として機能させるためのプログラム。
  8. 前記誘導音生成手段は、前記位置及び回転の他のズレの種類のズレの量に対して、音の断続周期が異なる誘導音を生成することを特徴とする請求項7記載のプログラム。
  9. 前記計測手段は、前記認識対象の撮像面の撮像位置状態と前記最適な撮像位置状態との間の位置及び回転のズレの量を、前記認識対象の撮像面の撮像位置の、前記最適な撮像位置に対する3次元座標に基づいて計測することを特徴とする請求項7記載のプログラム。
JP2013044749A 2013-03-06 2013-03-06 画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラム Pending JP2014174644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013044749A JP2014174644A (ja) 2013-03-06 2013-03-06 画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013044749A JP2014174644A (ja) 2013-03-06 2013-03-06 画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014174644A true JP2014174644A (ja) 2014-09-22

Family

ID=51695838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013044749A Pending JP2014174644A (ja) 2013-03-06 2013-03-06 画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014174644A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016084214A1 (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社日立製作所 血管画像撮影装置および個人認証システム
WO2024016809A1 (zh) * 2022-07-18 2024-01-25 腾讯科技(深圳)有限公司 刷掌验证的引导方法、装置、终端、存储介质及程序产品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61255638A (ja) * 1985-05-07 1986-11-13 三菱電機株式会社 指紋照合装置
WO2004021884A1 (ja) * 2002-09-03 2004-03-18 Fujitsu Limited 個人認識装置
WO2006006686A1 (ja) * 2004-07-15 2006-01-19 Nippon Telegraph And Telephone Corporation 力覚提示装置、力覚提示方法および力覚提示プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61255638A (ja) * 1985-05-07 1986-11-13 三菱電機株式会社 指紋照合装置
WO2004021884A1 (ja) * 2002-09-03 2004-03-18 Fujitsu Limited 個人認識装置
WO2006006686A1 (ja) * 2004-07-15 2006-01-19 Nippon Telegraph And Telephone Corporation 力覚提示装置、力覚提示方法および力覚提示プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016084214A1 (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 株式会社日立製作所 血管画像撮影装置および個人認証システム
JPWO2016084214A1 (ja) * 2014-11-28 2017-08-31 株式会社日立製作所 血管画像撮影装置および個人認証システム
US10264998B2 (en) 2014-11-28 2019-04-23 Hitachi, Ltd. Blood vessel imaging apparatus and personal authentication system
WO2024016809A1 (zh) * 2022-07-18 2024-01-25 腾讯科技(深圳)有限公司 刷掌验证的引导方法、装置、终端、存储介质及程序产品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11511421B2 (en) Object recognition processing apparatus and method, and object picking apparatus and method
JP6001662B2 (ja) 形状測定装置、構造物製造システム、形状測定方法、構造物の製造方法、形状測定プログラム及び一時的でないコンピュータ読取り媒体
DE69906873D1 (de) Gerät zum Erzeugen orthogonal projizierter Bilder
CN103257085B (zh) 图像处理装置和图像处理方法
JP2009053147A (ja) 3次元計測方法および3次元計測装置
JP6399832B2 (ja) パターンマッチング方法及びパターンマッチング装置
EP3404577A1 (en) Eyebrow shape guide device and method thereof
CN107883874B (zh) 一种圆结构光的标定方法
US10325365B2 (en) Method for measuring a dental object
JP2009216494A (ja) 標線位置測定装置、標線位置測定用プログラム、および標線マーク
JP5919212B2 (ja) 目視照合支援装置およびその制御方法
JP2014186715A (ja) 情報処理装置、情報処理方法
JP2020204814A (ja) 情報処理プログラム
JP2017516251A (ja) ドリフト補償/並行最小化
JP2014174644A (ja) 画像認識対象の誘導装置、誘導方法及びプログラム
JP6731896B2 (ja) リップ・グロス案内装置及びその方法
JP6599697B2 (ja) 画像測定装置及びその制御プログラム
JP4783535B2 (ja) 仮想ラスターパターンの特定
CN104284080B (zh) 影像撷取装置以及景深信息的获取方法
JP5623138B2 (ja) 情報処理装置およびその動作方法
JP2020032423A (ja) レーザマーキング装置
JP4876141B2 (ja) 作業ガイドシステム及び作業ガイド方法並びに該作業ガイド方法を記録した記録媒体
US10274297B2 (en) Method for controlling shape measuring apparatus
JP2005116765A5 (ja)
JPS61290312A (ja) 断面形状測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160329