JP2014174226A - 回折格子画像データの作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の解像度を向上させつつも、回折格子画像データの作成を容易にし、回折格子記録媒体に記録される画像の輝度低下を防止でき、回折格子記録原版を製造するための描画時間を短くすることができる回折格子画像データの作成方法を提供する。
【解決手段】ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータを有する複数種の回折格子から構成されるパターンを、それぞれ、画像の領域全体に発生させ、回折格子の種類の数に応じた回折格子パターンデータを作成する段階と、画像の中で、3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される領域を特定し、回折格子領域データを作成する段階と、回折格子パターンデータと回折格子領域データとの論理積処理を、複数種の回折格子の全ての種類に対して行って、論理積データを作成する段階と、回折格子の種類の数に応じた論理積データの全てを、論理和処理する段階と、を備える回折格子画像データの作成方法
【選択図】図1

Description

本発明は、回折格子画像データの作成方法に関するものであり、特に、真正な物品であることを証明するためのセキュリティ用ホログラムシール等の回折格子記録媒体への利用に適した回折格子画像データの作成方法に関するものである。
クレジットカード、預金通帳、金券などの偽造を防止するための手段として、ホログラムシール等の回折格子記録媒体が利用されている。また、ビデオテープや高級腕時計などの商品についても、海賊版が出回るのを防止するために、ホログラムシール等の回折格子記録媒体が利用されており、その他、装飾用、販売促進用といった目的にも、ホログラムシール等の回折格子記録媒体が利用されている。
このような回折格子記録媒体を作成する方法としては、例えば、レーザ光を用いて干渉縞を形成させる光学的なホログラム撮影方法がある。すなわち、2つに分岐させたレーザ光の一方を撮影対象に照射し、その反射光と分岐したもう一方のレーザ光とを干渉させてその干渉縞を感光材に記録するのである。こうしてホログラム原版が作成できたら、この原版を用いて、プレス等の手法によりホログラムシール等の回折格子記録媒体を量産することができる。
また近年では、コンピュータによって用意した画像データに基づいて、電子ビーム等を走査し、疑似的なホログラム原版を作成する方法が実用化されている。すなわち、媒体上に微細な回折格子のパターンを記録し、この回折格子のパターンによって画像のモチーフを表現するのである。
例えば、特許文献1には、画像を複数の単位図形(画素)に分割し、各単位図形に応じた回折格子のパターンを個々の単位図形に割り付けることにより、回折格子記録媒体を形成する方法が提案されている。
上記の方法をより詳しく説明すると、例えば、図12(a)に示すように、ある色彩(例えば青色)で定義されている領域101と、別の色彩(例えば赤色)で定義されている領域102で構成される画像100を、回折格子のパターンによって表現する場合には、まず、画像100を複数個の単位図形に分割し、各単位図形に所定の回折格子の情報を付与した単位図形配列データ(レイアウトセルデータ)110を作成する。
この処理によって、画像100は、図12(b)に示すように、回折格子(p1)の情報が付与された単位図形111と、回折格子(p2)の情報が付与された単位図形112と、回折格子を有しない単位図形113の、3種の単位図形から構成される6行6列の単位図形配列データ110に変換される。
次に、単位図形配列データ110の各単位図形に合わせて、図12(c)に示すような所定の単位回折格子パターンデータ121、122を割り付けることにより、2種の回折格子(p1、p2)のパターンによって表現された回折格子画像データ130が得られる。なお、図12(c)において、単位回折格子パターンデータ121は、回折格子(p1)のパターンを単位図形のサイズに合わせて発生させたものであり、同様に、単位回折格子パターンデータ122は、回折格子(p2)のパターンを単位図形のサイズに合わせて発生させたものである。
上記のようにして回折格子画像データ130を得た後は、例えば、この回折格子画像データ130を描画装置のフォーマットに変換した描画データに基づいて、電子線描画等の手法を用いることにより、回折格子で構成された画像を記録した回折格子記録原版を製造することができ、この回折格子記録原版を用いてプレス等の手法により、回折格子で構成された画像を記録した回折格子記録媒体を量産することができる。
ここで、上述した回折格子記録媒体においては、内部に回折格子が形成された微小な単位図形の集合によって、画像(絵柄)を表現することになるが、このような画像を、クレジットカードなどの偽造防止用に用いる場合には、かなり小さな領域内に、会社のロゴやサービスマークなどの画像を表現する必要がある。このように、小さな領域内に文字などを配置する場合も微細な文字が鮮明に認識できるように、回折格子記録媒体に記録される画像においては、その解像度を向上させる必要がある。
そして、解像度を向上させるためには、例えば、画像データを構成する個々の単位図形(画素)を小さくし、単位面積あたりの単位図形数(画素数)を多くするという方法がある。
特開平6−337622号公報 特開平8−220468号公報
ただし、上記のように、回折格子のパターンを各単位図形内に形成して画像を表現する方法では、個々の単位図形の回折格子パターンは、それぞれ独立した回折格子として機能することになるため、何ら工夫なしに単位面積あたりの単位図形数を多くすると、回折格子記録媒体に記録される画像の全体の輝度が低下するという問題が生じ、また、回折格子記録原版の製造においては、電子線等における描画時間が増えて製造コストが高くなるという問題が生じる。
上記について、図13を用いて、より詳しく説明する。
一般に、画像の中には、同一の回折格子のパターンで表現される領域が多く含まれている。例えば、図13(a)に示すように、回折格子画像データ130の中には、同一の回折格子(p1)のパターンを有する単位図形111が隣接して配置される領域(図12(a)における画像100の領域101に相当)が含まれている。
この隣接する単位図形111の境界141においては、例えば図13(b)に示すように、隣接する単位図形111が同一の回折格子(p1)のパターンを有していても、特殊な場合を除いて、例えば図13(c)に示すように、回折格子のパターンは不連続になる。なお、上記の特殊な場合とは、例えば、回折格子が単位図形111の境界線に対して垂直若しくは水平なラインアンドスペースパターンであって、単位図形111の縦横のサイズが回折格子(p1)のピッチの偶数倍である場合等である。
そして、上記のような不連続な部分では望む回折現象が生じないため、言い換えれば、設計通りの回折現象は、単位図形の境界近傍を除いた領域でしか生じないことになるため、境界が多くなるほど、すなわち、単位面積あたりの単位図形数を多くするほど、画像全体としては輝度が低下するということになる。
また、図13(c)に示すように、回折格子のパターンが不連続になると、回折格子記録原版を製造するための電子線描画においては、その不連続な部分で細かい図形を形成することが必要になり、図形数が著しく増加し、描画時間が長くなる。さらに、このような細かい図形を形成することは、電子線描画以降の各種工程において、不良を生じさせる原因にもなりやすい。
このような問題に対して特許文献2では、同一の回折格子のパターンを有する単位図形が隣接する場合に、その隣接する単位図形の複数個を所定の判断処理により一の拡大図形(拡大画素)に置換することで、単位面積あたりの図形数を減らし、輝度を向上させる方法が提案されている。
より詳しく説明すると、例えば、図14に示すように、従来の手法で作成された回折格子画像データ130において、同一の回折格子のパターンを有する単位図形111が隣接している場合、その隣接する単位図形111の複数個(ここでは4個を例示)を所定の判断処理により一の拡大図形151に置換する。
この処理により、当初の回折格子画像データ130においては、24個の単位図形111で構成されていた領域(図12(a)における画像100の領域101に相当)を、処理後の回折格子画像データ150においては、4個の単位図形111と4個の拡大図形151の合計8個の図形で構成することができ、単位面積あたりの図形数を減らすことができる。
しかしながら、上記の方法では、様々な配列形態を有する単位図形の集団から適切な拡大図形を定義する判断処理が困難であり、この定義が複雑な場合、判断処理に時間がかかってしまう。
さらに、上記の方法では、単位図形を1個ずつ移動しながら定義した拡大図形に合致する箇所を探すことになるため、解像度向上の目的で単位図形の微細化が進んで画像の中の単位図形が増加してしまうと、その判断処理にかかる時間も膨大になってしまう。
一方、判断処理を容易にするために、一の拡大図形に置換する単位図形の数を少なく抑える等、定義を簡単なものにした場合には、図形数の削減効果は小さいものになり、それゆえ輝度の向上効果も小さいものになってしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、回折格子記録媒体に記録される画像の解像度を向上させつつも、回折格子画像データの作成を容易にし、回折格子記録媒体に記録される画像の輝度低下を防止でき、回折格子記録原版を製造するための描画時間を短くすることができる回折格子画像データの作成方法を提供することを目的とする。
本発明者は種々研究した結果、複数種の回折格子から構成されるパターンを、それぞれ、回折格子記録媒体に記録させる画像の領域全体に発生させ、前記画像の中で同一の回折格子により構成される領域を特定した回折格子領域データと所定の論理演算をすることにより、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータを有する複数種の回折格子により、所定の画像を記録した回折格子画像データを作成する方法であって、前記複数種の回折格子から構成されるパターンを、それぞれ、前記画像の領域全体に発生させ、前記回折格子の種類の数に応じた回折格子パターンデータを作成する段階と、前記画像の中で、前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される領域を特定し、前記回折格子の種類の数に応じた回折格子領域データを作成する段階と、前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される前記回折格子パターンデータと前記回折格子領域データとの論理積処理を、前記複数種の回折格子の全ての種類に対して行って、前記回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する段階と、前記回折格子の種類の数に応じた論理積データの全てを、論理和処理する段階と、を備えることを特徴とする回折格子画像データの作成方法である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記回折格子領域データを作成する段階が、前記画像を複数個の単位図形に分割し、前記単位図形のそれぞれに、前記画像における配列位置に応じて、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータを付与した単位図形配列データから、前記3つのパラメータのいずれもが一致する前記単位図形を抽出する段階と、前記抽出した単位図形が配列する領域を特定する段階と、前記回折格子パターンデータと同一の座標系で定義される座標を付与する段階と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の回折格子画像データの作成方法である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記回折格子パターンデータが、前記回折格子の種類の数に応じた数の階層を有する第1の階層構造データの各階層に、前記回折格子の種類に応じて収められており、前記回折格子領域データが、前記回折格子の種類の数に応じた数の階層を有する第2の階層構造データの各階層に、前記回折格子の種類に応じて収められており、前記回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する段階が、前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される前記第1の階層構造データの階層に収められた前記回折格子パターンデータと前記第2の階層構造データの階層に収められた前記回折格子領域データとの論理積処理を、前記第1の階層構造データが有する前記回折格子の種類の数に応じた数の階層の全てに対して行って、前記回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する段階であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回折格子画像データの作成方法である。
本発明によれば、回折格子記録媒体に記録される画像の解像度を向上させつつも、回折格子画像データの作成を容易にでき、かつ、回折格子記録媒体に記録される画像の輝度を向上させることができ、さらに、回折格子記録原版を製造するための描画時間を短くすることができる。
本発明に係る回折格子画像データの作成方法の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る回折格子画像データの作成方法の一例を示す説明図である。 本発明に係る回折格子画像データの一例を示す説明図である。 本発明に係る回折格子パターンデータの一例を示す説明図である。 本発明に係る回折格子パターンデータを構成する回折格子の一例を示す説明図である。 本発明に係る回折格子領域データの作成方法の一例を示す説明図である。 本発明に係る回折格子領域データの一例を示す説明図である。 本発明に係る論理積データの作成方法の一例を示す説明図である。 単位図形配列データの他の例を示す説明図である。 本発明に係る回折格子パターンデータと回折格子領域データの他の例を示す説明図である。 本発明に係る回折格子画像データの作成方法の他の例を示す説明図である。 従来の回折格子画像データの作成方法の例を示す説明図である。 従来の回折格子画像データの作成方法の例における課題を示す説明図である。 従来の回折格子画像データの作成方法の他の例を示す説明図である。
[回折格子画像データの作成方法]
まず、本発明に係る回折格子画像データの作成方法について説明する。
図1は、本発明に係る回折格子画像データの作成方法の一例を示すフローチャートである。
例えば、図1に示すように、本発明に係る回折格子画像データの作成方法は、回折格子情報から回折格子パターンデータを作成する段階(S1)と、回折格子領域情報から回折格子領域データを作成する段階(S2)と、回折格子パターンデータと回折格子領域データを論理積処理して論理積データを作成する段階(S3)と、論理積データを論理和処理して回折格子画像データを作成する段階(S4)と、を備えるものである。
より詳しく述べると、本発明に係る回折格子画像データの作成方法は、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータを有する複数種の回折格子により所定の画像を記録した回折格子画像データを作成する方法であって、
(1)前記複数種の回折格子から構成されるパターンを、それぞれ、前記画像の領域全体に発生させ、前記回折格子の種類の数に応じた回折格子パターンデータを作成する段階と、
(2)前記画像の中で、前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される領域を特定して、前記回折格子の種類の数に応じた回折格子領域データを作成する段階と、
(3)前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される、前記回折格子パターンデータと前記回折格子領域データとの論理積処理を、前記複数種の回折格子の全ての種類に対して行って、前記回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する段階と、
(4)前記回折格子の種類の数に応じた論理積データの全てを、論理和処理する段階と、
を備えるものである。
図2は、本発明に係る回折格子画像データの作成方法の例を示す説明図である。
例えば、本発明に係る回折格子画像データの作成方法を用いて、図12(a)に示した画像100の回折格子画像データ1を作成するには、まず、図2(a)に示すように、画像100を構成する2数種の回折格子(p1、p2)を、それぞれ、画像100の領域全体に発生させ、座標を付与して、2数種の回折格子パターンデータ11、12を作成する。
また、図2(b)に示すように、2数種の回折格子(p1、p2)それぞれにより構成される領域を特定した2数種の回折格子領域データ21、22を作成する。
なお、上記の回折格子パターンデータ11、12を作成する段階(図2(a))と、回折格子領域データ21、22を作成する段階(図2(b))は、どちらを先に行っても良く、また同時に行っても良い。
次に、図2(c)に示すように、回折格子p1により構成される回折格子パターンデータ11と回折格子領域データ21とを論理積(AND)処理して論理積データ31を作成し、同様に、回折格子p2により構成される回折格子パターンデータ12と回折格子領域データ22とを論理積(AND)処理して論理積データ32を作成する。
その後、図2(d)に示すように、論理積データ31と論理積データ32を論理和(OR)処理して、回折格子画像データ1を得る。
図3は、本発明に係る回折格子画像データの作成方法により作成された回折格子画像データ1が有する回折格子の状態を部分拡大して説明する図である。
図3に示すように、本発明に係る回折格子画像データの作成方法により作成された回折格子画像データ1においては回折格子p1で構成される領域(論理積データ31の領域に相当)の中には、従来の方法における単位図形111(図12(d))や拡大図形151(図14(d))は存在せず、それゆえ境界141(図13(c))も存在しない。すなわち、回折格子p1を構成するラインp1L(図3)は、回折格子p1で構成される領域(論理積データ31の領域に相当)内で断絶することなく、連続した形態のまま領域の端からもう一方の端まで到達する。
したがって、回折格子画像データ1を用いて電子線描画等により回折格子記録原版を製造し、得られた回折格子記録原版を用いてプレス等の手法により製造した回折格子記録媒体に記録される画像は、回折格子p1で構成される領域(論理積データ31の領域相当)全域で一の回折現象が生じるため、従来の方法により作成された回折格子画像データ130(図12(d))や回折格子画像データ150(図14(d))を用いる場合よりも、輝度が高いものになる。
また、上述のように、回折格子画像データ1において回折格子p1で構成される領域の中には境界141(図13(c))が存在せず、回折格子p1を構成するラインp1L(図3)は連続した形態のまま領域の端からもう一方の端まで到達するため、従来のように、境界部分で細かい図形を形成することは必要なくなり、回折格子記録原版を製造するための描画時間を短くすることができる。
また、回折格子画像データ1の作成においては、従来のような、単位図形を拡大図形に置換するような判断処理を必要としないことから、より容易に短い時間で回折格子画像データ1を作成できる。
なお、図2(d)に示すように、回折格子画像データ1において回折格子p1で構成される領域(論理積データ31の領域に相当)、および、回折格子p2で構成される領域(論理積データ32の領域に相当)のそれぞれの外殻の形状は、従来の方法により作成された回折格子画像データ130(図12(d))において回折格子p1で構成される領域、および、回折格子p2で構成される領域のそれぞれの外殻の形状と同じである。
したがって、回折格子画像データ1は、従来の方法により作成された回折格子画像データ130と同等の解像度を有することになる。
すなわち、本発明によれば、回折格子記録媒体に記録される画像の解像度を向上させつつも、回折格子画像データの作成を容易にでき、かつ、回折格子記録媒体に記録される画像の輝度を向上させることができ、さらに、回折格子記録原版を製造するための描画時間を短くすることができる。
[回折格子パターンデータの作成]
続いて、本発明に係る回折格子画像データの作成方法の各段階について詳細に説明する。ここでは、まず、回折格子パターンデータを作成する段階について説明する。
図4は、本発明に係る回折格子パターンデータの一例を示す説明図である。
本発明においては、画像を構成する複数種の回折格子を、それぞれ、画像の領域全体に発生させ、座標を付与して、回折格子の種類の数に応じた回折格子パターンデータを作成する。例えば、図4に示す例のように、画像100を構成する2数種の回折格子(p1、p2)を、それぞれ、画像100の領域全体に発生させ、座標を付与して、2数種の回折格子パターンデータ11、12を作成する。
本発明において、回折格子は、ピッチ(P)、角度(θ)、および線幅(dL)の3つのパラメータで定義され、回折格子全体の領域や座標については特定されていない。
そこで、本発明では、まず、この回折格子から構成されるパターンを、目的とする画像の領域全体に発生させ、座標を付与して、回折格子パターンデータを作成する。
例えば、図4に示すように、回折格子パターンデータ11は、W×Hの矩形の領域を有しており、その領域全体に回折格子p1のパターンが発生されている。同様に、回折格子パターンデータ12も、W×Hの矩形の領域を有しており、その領域全体に回折格子p2のパターンが発生されている。
このW×Hの矩形の領域は、画像100が占める領域のサイズと同じ、若しくは、画像100が占める領域のサイズよりも大きいものである。
また、回折格子パターンデータ11および回折格子パターンデータ12には、同一の座標系で定義される座標が付与されている。例えば、回折格子パターンデータ11は、図示するような方向にX軸およびY軸をとったXY座標系で定義される座標を有しており、例えば、その領域(W×Hの矩形の領域)の中心を(0,0)とすることができる。
このように座標を有することで、回折格子パターンデータ11は、上述の回折格子領域データ21(図2(b))と位置合わせすることができ、論理積(AND)処理によって論理積データ31(図2(c))を得ることができる。同様に、回折格子パターンデータ12は、上述の回折格子領域データ22(図2(b))と位置合わせすることができ、論理積(AND)処理によって論理積データ32(図2(c))を得ることができる。
さらに、回折格子パターンデータ11と回折格子パターンデータ12は、同一の座標系で定義される座標を有しているため、上記の論理積データ31と論理積データ32は、互いに位置合わせすることができ、論理和(OR)処理によって回折格子画像データ1(図2(d))を得ることができる。
(回折格子)
次に、本発明に係る回折格子パターンデータを構成する回折格子について説明する。
図5は、本発明に係る回折格子パターンデータを構成する回折格子の一例を示す説明図である。図5に示すように、回折格子40は、直線状のライン41とスペース42で構成されるラインアンドスペースパターン(ラインとスペースの交互配置パターン)であり、ピッチ(P)、角度(θ)、および線幅(dL)の3つのパラメータで定義される。
なお、図5においては、説明を容易とするために、便宜上、回折格子40の形態を視覚的に表しているが、現実には、回折格子40の情報は、上記3つのパラメータを含む数値データとして供給される。
ここで、上記のピッチ(P)とは、スペース42を挟んで隣り合う2本のライン41の中心線の距離であり、ライン41の幅(線幅)をdL、スペース42の幅をdSとした場合、ピッチ(P)は、P=dL+dSとなる。ライン41の幅(線幅)dL、スペース42の幅dS、およびピッチ(P)は、光の波長に準じた微小な寸法であり、一例を挙げれば、dL=0.6μm、dS=0.6μm、P=1.2μmである。
また、上記の角度(θ)とは、ライン41の配置角度であり、所定の基準軸に対して設定された角度である。図5においては、図示するような方向にX軸およびY軸をとったXY座標系を定義し、このX軸を基準軸としてライン41の角度を表している
なお、本発明においては、上記のように、回折格子を、ピッチ(P)、角度(θ)、および線幅(dL)の3つのパラメータで定義しているが、これは、本発明に係る回折格子を、上記のピッチ(P)、角度(θ)、および線幅(dL)の3つのパラメータで特定することができ、一の回折格子と、ピッチ(P)、角度(θ)、線幅(dL)のいずれかが異なる回折格子とを、区別して扱うことができるということを意味するものである。
すなわち、ピッチ(P)、角度(θ)、および線幅(dL)の3つのパラメータで定義される回折格子であれば本発明に含まれ、上記で定義される回折格子は、例えば、ピッチ(P)、角度(θ)、およびスペース幅(dS)の3つのパラメータで定義することもできる。また、上記の線幅(dL)やスペース幅(dS)に変えて、線幅(dL)とスペース幅(dS)との比率(dL/dS)、若しくは、線幅(dL)またはスペース幅(dS)とピッチ(P)との比率(dL/PまたはdS/P)で定義しても良い。
上記のいずれの定義による回折格子も、本発明に含まれるものである。
[回折格子領域データの作成]
次に、回折格子領域データを作成する段階について説明する。
図6は、本発明に係る回折格子領域データの作成方法の一例を示す説明図である。
本発明においては、画像の中で、前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される領域を特定して、回折格子の種類の数に応じた回折格子領域データを作成する。例えば、上述の図2(b)に示す例のように、画像100の中で、2数種の回折格子(p1、p2)それぞれにより構成される領域を特定して、2数種の回折格子領域データ21、22を作成する。
この回折格子領域データを作成する方法として、本発明においては、図6に示すように、単位図形配列データ50から回折格子領域データ21、22を作成することができる。
例えば、まず、図6(a)に示すように、画像100を複数個の単位図形に分割し、単位図形のそれぞれに、画像100における配列位置に応じて、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータを付与した単位図形配列データ50を作成する。この単位図形配列データ50は、従来の方法において用いていた単位図形配列データ110(図12(b))と同じであっても良い。
次に、単位図形配列データ50から前記3つのパラメータのいずれもが一致する単位図形を抽出する。
なお、上述のように、前記3つのパラメータは、回折格子を定義するものである。すなわち、「前記3つのパラメータのいずれもが一致する単位図形」とは、「同一の回折格子の情報が付与された単位図形」と同じ意味である。
そして、図6(a)に示すように、単位図形配列データ50は、回折格子(p1)の情報が付与された単位図形51と、回折格子(p2)の情報が付与された単位図形52と、回折格子を有しない単位図形53の、3種の単位図形から構成されている。
それゆえ、上記の抽出によって、図6(a)に示す単位図形配列データ50から、図6(b)に示すような、回折格子(p1)の情報が付与された単位図形51の抽出データ61と、回折格子(p2)の情報が付与された単位図形52の抽出データ62が得られる。
その後、図6(c)に示すように、抽出した単位図形が互いに隣接して配列する領域を一の領域として特定し、隣接する単位図形間の境界を排除して、回折格子領域データを作成する。なお、抽出した単位図形が、その単位図形と同一の回折格子の情報が付与された他の単位図形と隣接せずに孤立している場合は、その孤立している単位図形の有する領域が、上記の一の領域になる。
より具体的に説明すると、例えば、抽出データ61(図6(b))に対しては、24個の単位図形51が互いに隣接して配列する領域を一の領域として特定し、隣接する単位図形51間の境界を排除して、画像100の領域全体で1個の回折格子領域71を有する回折格子領域データ21を作成する(図6(c))。
一方、抽出データ62(図6(b))に対しては、4個の単位図形52のそれぞれが有する領域を、それぞれ一の領域として特定し、画像100の領域全体で4個の回折格子領域(72a、72b、72c、72d)を有する回折格子領域データ22を作成する(図6(c))。
ここで、回折格子領域データ21、22には、図7に示すように、上述の回折格子パターンデータ11、12(図4)と同一の座標系で定義される座標を付与することが好ましい。このような座標を有することで、上述のように、回折格子領域データ21、22は、それぞれ、上述の回折格子パターンデータ11、12と位置合わせすることができるからである。
[論理積データの作成]
次に、論理積データを作成する段階について説明する。
本発明においては、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される回折格子パターンデータと回折格子領域データとの論理積処理を、回折格子の全ての種類に対して行って、回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する。
例えば、図2に示すように、回折格子p1により構成される回折格子パターンデータ11と回折格子領域データ21とを論理積(AND)処理して論理積データ31を作成し、同様に、回折格子p2により構成される回折格子パターンデータ12と回折格子領域データ22とを論理積(AND)処理して論理積データ32を作成する。
ここで、上述のように、回折格子パターンデータ11(図4)と回折格子領域データ21(図7)が、同一の座標系で定義される座標を付与されている場合には、容易に両者の位置を合わせることができ、より容易に論理積データ31(図2(c))を得ることができる。
同様に、回折格子パターンデータ12(図4)と回折格子領域データ22(図7)が、同一の座標系で定義される座標を付与されている場合には、容易に両者の位置を合わせることができ、より容易に論理積データ32(図2(c))を得ることができる。
また、本発明においては、回折格子パターンデータが、回折格子の種類の数に応じた数の階層(レイヤー)を有する第1の階層構造データの各階層に、回折格子の種類に応じて収められており、回折格子領域データが、回折格子の種類の数に応じた数の階層を有する第2の階層構造データの各階層に、回折格子の種類に応じて収められていることが好ましい。
回折格子パターンデータ、および、回折格子領域データが、それぞれ、上記のような、階層構造データの各階層に収められている場合、上記の第1の階層構造データと第1の階層構造データの互いに対応する階層同士で論理積処理を行うことで、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される回折格子パターンデータと回折格子領域データとの論理積処理を、容易に行うことができるからである。
上記について、図8を用いて、より具体的に説明する。
例えば、本実施形態においては、図8(a)に示すように、回折格子パターンデータ11、12が、回折格子(p1、p2)の種類の数に応じた2層の階層を有する第1の階層構造データ81の各階層に、回折格子(p1、p2)の種類に応じて収められており、また、図8(b)に示すように、回折格子領域データ21、22が、回折格子(p1、p2)の種類の数に応じた2層の階層を有する第2の階層構造データ82の各階層に、回折格子(p1、p2)の種類に応じて収められている。
なお、第1の階層構造データ81の各階層の階層番号と、第2の階層構造データ82の各階層の階層番号は、同じ回折格子(例えばp1)に係るものを関連付けておくことが好ましく、同じ番号にしておくことが、より好ましい。混同を防止して、論理積処理を確実に行うことが容易になるからである。
具体的には、回折格子p1から構成されるパターンを画像100の領域全体に発生させ回折格子パターンデータ11を収める第1の階層構造データ81の階層の番号(階層番号)と、画像100の中で回折格子p1から構成される領域を特定した回折格子領域データ21を収める第2の階層構造データ82の階層の番号(階層番号)は、同じ番号(例えば1)とする。
同様に、回折格子p2から構成されるパターンを画像100の領域全体に発生させ回折格子パターンデータ12を収める第1の階層構造データ81の階層の番号(階層番号)と、画像100の中で回折格子p2から構成される領域を特定した回折格子領域データ22を収める第2の階層構造データ82の階層の番号(階層番号)は、同じ番号(例えば2)とする。
上記のように、回折格子パターンデータ11が第1の階層構造データ81の階層番号1の階層に収められており、回折格子領域データ21が第2の階層構造データ82の階層番号1の階層に収められている場合には、第1の階層構造データ81と第1の階層構造データ82で互いに対応する階層同士(ここでは階層番号1の階層同士)で論理積処理を行うことで、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子(ここでは回折格子p1)により構成される回折格子パターンデータ11と回折格子領域データ21との論理積処理を行うことができる。
同様に、回折格子パターンデータ12が第1の階層構造データ81の階層番号2の階層に収められており、回折格子領域データ22が第2の階層構造データ82の階層番号2の階層に収められている場合には、第1の階層構造データ81と第1の階層構造データ82で互いに対応する階層同士(ここでは階層番号2の階層同士)で論理積処理を行うことで、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子(ここでは回折格子p2)により構成される回折格子パターンデータ12と回折格子領域データ22との論理積処理を行うことができる。
そして、上記の論理積処理を、第1の階層構造データ81が有する2層の階層の全てに対して行えば、回折格子(p1、p2)の全ての種類に対して上記の論理積処理を行ったことになり、上記の論理積処理により作成される論理積データ31、32は、例えば、図8(c)に示すように、第3の階層構造データ83の階層番号1の階層に論理積データ31が、階層番号2の階層に論理積データ32が、それぞれ収められた形態として得ることができる。
[論理和処理]
上記ようにして、回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成した後は、作成した論理積データの全てを論理和(OR)処理して、回折格子画像データを得る。
例えば、図2に示すように、論理積データ31と論理積データ32を論理和(OR)処理して、回折格子画像データ1を得る。また、図8に示すように、論理積データ31、32を、第3の階層構造データ83の各階層に収めた形態として得た場合には、第3の階層構造データ83の全階層を論理和(OR)処理して、回折格子画像データ1を得る。
ここで、上述のように、回折格子パターンデータ11、12(図4)、および、回折格子領域データ21、22(図7)のいずれもが、同一の座標系で定義される座標を付与されている場合には、容易に論理積データ31と論理積データ32の位置を合わせることができ、より容易に論理和処理することができる。
以上、詳細説明したように、本発明に係る回折格子画像データの作成方法によれば、複数種の回折格子から構成されるパターンを、それぞれ、回折格子記録媒体に記録させる画像の領域全体に発生させ、前記画像の中で同一の回折格子により構成される領域を特定した回折格子領域データと所定の論理演算をすることにより、回折格子記録媒体に記録される画像の解像度を向上させつつも、回折格子画像データの作成を容易にでき、かつ、回折格子記録媒体に記録される画像の輝度を向上させることができる。
また、本発明に係る回折格子画像データを用いることで、電子線描画等の工程においては、従来のように境界部分で細かい図形を形成することは必要なくなるため、回折格子記録原版を製造するための描画時間を短くすることができる。
なお、上述の説明においては、説明容易とするために、画像を構成する回折格子が2種類(p1、p2)の場合を例示したが、これに限らず、本発明においては、より多い種類の回折格子によって画像が構成されていても良い。
すなわち、回折格子記録媒体に記録される画像が、n種の回折格子(p1〜pn)から構成される場合は、上述のようにして、まず、n数種の回折格子パターンデータP1〜Pnと、n数種の回折格子領域データR1〜Rnを作成し、同一の回折格子に係る回折格子パターンデータと回折格子領域データを論理積(AND)処理してn数種の論理積データA1〜Anを作成し、その後、全ての論理積データA1〜Anを論理和(OR)処理して、本発明に係る回折格子画像データを得ればよい。
例えば、図9に示すように、回折格子記録媒体に記録される画像が4種の回折格子(p1、p2、p3、p4)から構成されており、従来の手法において、5行5列の単位図形配列データとして表現できる場合について説明すると、本発明においては、まず、図10に示すように、4数種の回折格子(p1、p2、p3、p4)を、それぞれ、目的とする画像の領域全体(W1×H1)に発生させ、座標を付与した4数種の回折格子パターンデータP1、P2、P3、P4と、4数種の回折格子(p1、p2、p3、p4)それぞれにより構成される領域を特定した4数種の回折格子領域データR1、R2、R3、R4作成する。なお、回折格子パターンデータP1、P2、P3、P4と回折格子領域データR1、R2、R3、R4には、同一の座標系で定義される座標を付与しておく。
次に、図11に示すように、回折格子パターンデータP1と回折格子領域データR1とを論理積(AND)処理して論理積データA1を作成し、回折格子パターンデータP2と回折格子領域データR2とを論理積(AND)処理して論理積データA2を作成し、回折格子パターンデータP3と回折格子領域データR3とを論理積(AND)処理して論理積データA3を作成し、回折格子パターンデータP4と回折格子領域データR4とを論理積(AND)処理して論理積データA4を作成し、その後、論理積データA1、A2、A3、A4を論理和(OR)処理して回折格子画像データG1を得る。
以上、本発明に係る回折格子画像データの作成方法について、それぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
1・・・回折格子画像データ
2・・・回折格子記録原版
11、12・・・回折格子パターンデータ
21、22・・・回折格子領域データ
31、32・・・論理積データ
40・・・回折格子
41・・・ライン
42・・・スペース
50・・・単位図形配列データ
51、52、53・・・単位図形
61、62・・・抽出データ
71、72a、72b、72c、72d・・・回折格子領域
81・・・第1の階層構造データ
82・・・第2の階層構造データ
83・・・第3の階層構造データ
100・・・画像
101、102・・・領域
110・・・単位図形配列データ
111、112、113・・・単位図形
121、122・・・単位回折格子パターンデータ
130、150・・・回折格子画像データ
141・・・境界
151・・・拡大図形
p1、p2、p3、p4・・・回折格子
P1、P2、P3、P4・・・回折格子パターンデータ
R1、R2、R3、R4・・・回折格子領域データ
A1、A2、A3、A4・・・論理積データ
G1・・・回折格子画像データ

Claims (3)

  1. ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータを有する複数種の回折格子により、所定の画像を記録した回折格子画像データを作成する方法であって、
    前記複数種の回折格子から構成されるパターンを、それぞれ、前記画像の領域全体に発生させ、前記回折格子の種類の数に応じた回折格子パターンデータを作成する段階と、
    前記画像の中で、前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される領域を特定し、前記回折格子の種類の数に応じた回折格子領域データを作成する段階と、
    前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される前記回折格子パターンデータと前記回折格子領域データとの論理積処理を、前記複数種の回折格子の全ての種類に対して行って、前記回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する段階と、
    前記回折格子の種類の数に応じた論理積データの全てを、論理和処理する段階と、
    を備えることを特徴とする回折格子画像データの作成方法。
  2. 前記回折格子領域データを作成する段階が、
    前記画像を複数個の単位図形に分割し、前記単位図形のそれぞれに、前記画像における配列位置に応じて、ピッチ、角度、および線幅の3つのパラメータを付与した単位図形配列データから、前記3つのパラメータのいずれもが一致する前記単位図形を抽出する段階と、
    前記抽出した単位図形が配列する領域を特定する段階と、
    前記回折格子パターンデータと同一の座標系で定義される座標を付与する段階と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の回折格子画像データの作成方法。
  3. 前記回折格子パターンデータが、前記回折格子の種類の数に応じた数の階層を有する第1の階層構造データの各階層に、前記回折格子の種類に応じて収められており、
    前記回折格子領域データが、前記回折格子の種類の数に応じた数の階層を有する第2の階層構造データの各階層に、前記回折格子の種類に応じて収められており、
    前記回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する段階が、
    前記3つのパラメータのいずれもが一致する回折格子により構成される前記第1の階層構造データの階層に収められた前記回折格子パターンデータと前記第2の階層構造データの階層に収められた前記回折格子領域データとの論理積処理を、
    前記第1の階層構造データが有する前記回折格子の種類の数に応じた数の階層の全てに対して行って、前記回折格子の種類の数に応じた論理積データを作成する段階であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回折格子画像データの作成方法。
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