JP2010169970A - 計算機合成ホログラムのデータ処理方法、そのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法、その再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法及びその計算機合成ホログラム作製方法を用いて作製された計算機合成ホログラム - Google Patents

計算機合成ホログラムのデータ処理方法、そのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法、その再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法及びその計算機合成ホログラム作製方法を用いて作製された計算機合成ホログラム Download PDF

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【課題】事前に計算機合成ホログラムの品質を確認することで、修正に必要となるコストと時間を低減する計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法、その再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法及びその作製方法を用いて作製された計算機合成ホログラムを提供する。
【解決手段】物体光と参照光が形成する干渉波の強度分布を計算機により演算することで得られる強度分布を示す画像データをFFTブロックに分割するステップと、前記画像データをFFTブロック毎に2次元高速フーリエ変換した2次元FFT画像の集合体を生成するステップと、前記2次元FFT画像の集合体すべての画素に対し、各対象画素の画素値を周辺の参照領域の画素値を基に平均化する平滑化処理を行うステップと、前記平滑化処理を行った前記2次元FFT画像の集合体から前記計算機合成ホログラムのシミュレーション画像を得るステップと、を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、計算機合成ホログラムのデータ処理方法、そのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法、その再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法及びその計算機合成ホログラム作製方法を用いて作製された計算機合成ホログラムに関するものである。
従来、偽造防止のためホログラムを金券やクレジットカード等に貼り付け又は一体に形成するものがある。このホログラムとして、計算機を用いた演算により所定の記録面上に干渉縞を記録させて作製する計算機合成ホログラムがある(特許文献1及び特許文献2)。
特許第3708349号公報 特許第3892619号公報 特開2002−72837号公報 特開2005−215570号公報
「ホログラムの白色光再生シミュレーション」、藤田治良・山口健・吉川浩、映像情報メディア学会誌、Vol.10,PP.1481〜1485(2007年10月発行) 「3次元画像コンファレンス‘99−3D Image Conference‘99−」講演論文集CD−ROM(1999年6月30日〜7月1日 工学院大学新宿校舎)、論文「EB描画によるイメージ型バイナリCGH(3)−隠面消去・陰影付けによる立体感の向上−」
しかしながら、これまでに提案されている上記従来の計算機合成ホログラムは、電子線(EB:Electron Beam)描画装置によるEB描画を行うまで、計算機合成ホログラムの品質を確認することができなかった。
そこで、計算機合成ホログラムの再生シミュレーションを行う技術が非特許文献1に開示されている。
しかしながら、計算機合成ホログラムの再生シミュレーションを行う際、2次元高速フーリエ変換(FFT:fast Fourier transform)を行うために分割される干渉縞の画像データの分割画素数であるFFTブロックサイズは、図39に示すように、縦横画素数がそれぞれ2のべき乗に固定されているのにかかわらず、図6に示すように、X軸に平行な単位線分に分割された原画像の単位線分間隔に対応して演算される横長の干渉縞パターンである要素ホログラムの縦画素数は、2のべき乗に整合していないので、図40に示すように、計算機合成ホログラムの再生シミュレーション画像にモアレ縞が現れる場合があった。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、EB描画前に計算機合成ホログラムの品質を確認することで、計算機合成ホログラムの品質に関わる修正に必要なコストと時間を低減でき、さらに、計算機合成ホログラムの再生シミュレーション画像を正確に表示することができる計算機合成ホログラムのデータ処理方法、そのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法、その再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法及びその計算機合成ホログラム作製方法を用いて作製された計算機合成ホログラムを提供することである。
[1]本発明の計算機合成ホログラムのデータ処理方法は、3次元CG(Computer Graphics)モデルを作成するステップと、作成した前記3次元CGモデルを所望の計算機合成ホログラムとするためのパラメータを決定するステップと、計算機合成ホログラムのパラメータを基に記録面上に形成される干渉波の強度分布を計算機により演算するステップと、を有し、前記計算機合成ホログラムのパラメータを決定するステップは、要素ホログラムの縦画素数とFFTブロックのサイズの関係として、FFTブロックの中に要素ホログラムが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップ、又は、要素ホログラムの中にFFTブロックが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップ、を含むものである。
[2]また、前記要素ホログラムの縦画素数とFFTブロックのサイズの関係は、FFTブロックの中に複数の要素ホログラムからなる要素ホログラムセットが整数セット入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップ、又は、複数の要素ホログラムそれぞれの要素ホログラムの中にFFTブロックが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップを含むものである。
[3]さらに、本発明の再生シミュレーション方法は、3次元CGモデルからなる仮想物体からの物体光と参照光が所定の記録面上で形成する干渉波の強度分布を計算機により演算することで得られる強度分布を示す画像データを基に作製される計算機合成ホログラムの再生像を、前記画像データを基に計算機によりシミュレーションするものであり、[1]又は[2]に記載された前記計算機合成ホログラムのデータ処理方法を用いて計算機により演算された前記画像データをFFTブロックに分割するステップと、前記画像データをFFTブロック毎に2次元高速フーリエ変換した2次元FFT画像の集合体を生成するステップと、前記2次元FFT画像の集合体すべての画素に対し、対象画素と、前記対象画素の周辺の参照領域を、順に設定し、各対象画素の画素値を周辺の参照領域の画素値を基に平均化する平滑化処理を行うステップと、前記平滑化処理を行った前記2次元FFT画像の集合体から前記計算機合成ホログラムのシミュレーション画像を得るステップと、を有するものである。
[4]さらに、本発明の計算機合成ホログラム作製方法は、計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法を実行するステップと、前記計算機合成ホログラムの再生シミュレーション画像を確認した後に干渉波の強度分布を示す画像データから計算機合成ホログラムを描画するステップと、を有し、[3]に記載された計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法を用いたものである。
[5]さらに、本発明により作製された計算機合成ホログラムは、[4]に記載の計算機合成ホログラム作製方法を用いたものである。
本発明によれば、EB描画前に計算機合成ホログラムの品質を確認することで、計算機合成ホログラムの品質に関わる修正に必要なコストと時間を低減することができ、さらに、計算機合成ホログラムの再生シミュレーション画像を正確に表示することができる。
一般的なホログラムの作成方法を示す原理図であり、原画像10を記録面20上に干渉縞として記録する方法が示されている。 図1に示す原理に基づいて、記録面上の任意の点Q(x,y)における干渉波の強度を演算する方法を示す図である。 原画像上の線光源からの物体光を記録面20に記録する本発明の方法を示す斜視図である。 点光源から照射される物体光の進行方向を示す図である。 線光源から照射される物体光の進行方向を示す図である。 本発明に係る計算機ホログラムの作成方法の一実施形態において、原画像10上に定義された単位線分と、記録面20上に定義された単位領域とを示す図である。 線光源からの物体光と参照光との干渉縞を記録した際の再生光の進行方向を示す側面図である。 線光源からの物体光と参照光とによって生じる干渉縞パターンの一例を示す平面図である。 線光源からの物体光と参照光とによって生じる干渉縞パターンが周期パターンとなることを示す原理図である。 計算機合成ホログラムのデータ処理方法のフローチャートを示す図である。 作成した3次元CGモデルを示す図である。 モノクロ計算機合成ホログラムの場合の要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズの関係を示す図である。 2画面切替計算機合成ホログラムの場合の要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズの関係を示す図である。 画面切替の概略図である。 フルカラー計算機合成ホログラムの場合の要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズの関係を示す図である。 計算機合成ホログラムの再生シミュレーションのフローチャートを示す図である。 FFTブロックに分割された干渉波の強度分布を示す画像データを示す図である。 FFTブロックの2次元FFT画像を示す図である。 平滑化処理の概念を示す図である。 本実施形態の平滑化処理を行う前後の2次元FFT画像の一部画素値を示す図である。 本実施形態の平滑化処理を行う前後の2次元FFT画像の一部拡大図を示す図である。 図18に示したFFTブロックの2次元FFT画像を平滑化した図である。 平滑化処理を行わないシミュレーション画像と平滑化処理を行ったシミュレーション画像を示す図である。 水平方向に広がりを持つ光源による照明の概念を示す斜視図である。 図23の概念に基づく具体例を示す図である。 図24における本実施形態の平滑化処理の参照領域を示す図である。 奥行き方向に広がりを持つ光源による照明の概念を示す斜視図である。 図26の概念に基づく具体例を示す図である。 図27における本実施形態の平滑化処理の参照領域を示す図である。 計算機合成ホログラムのデータ処理方法を用いたシミュレーション画像とその一部拡大図を示す図である。 計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法を用いたホログラム作製方法のフローチャートを示す図である。 干渉波強度分布から二値画像を得る概念を示す図である。 記録面状に格子状に配列された領域を示す図である。 各領域の5値化された干渉縞強度を示す図である。 二値パターンの構成を示す図である。 他の二値パターンの構成を示す図である。 本実施形態により得られる二値画像を示す図である。 作製した計算機合成ホログラムの再生像である。 従来の要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズの関係を示す図である。 従来のシミュレーション画像とその一部拡大図である。
以下、図面を参照して、計算機合成ホログラムのデータ処理方法、そのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法、その再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法の実施形態について説明する。まず、計算機合成ホログラム1を作製する原理について説明する。
図1は、一般的なホログラムの作成方法を示す原理図であり、原画像10を記録面20上に干渉縞として記録する方法が示されている。ここでは、説明の便宜上、図示のとおりXYZ三次元座標系を定義し、記録面20がXY平面上に置かれているものとする。光学的な手法を採る場合、記録対象となる物体が原画像10として用意されることになる。この原画像10上の任意の点Pから発せられた物体光Oは、記録面20の全面に向けて進行する。一方、記録面20には、参照光Rが照射されており、物体光Oと参照光Rとの干渉縞が記録面20上に記録されることになる。
記録面20の位置に計算機ホログラムを作成するには、原画像10、記録面20、参照光Rを、コンピュータ上にデータとしてそれぞれ定義し、記録面20上の各位置における干渉波強度を演算すればよい。具体的には、たとえば図2に示すように、原画像10をN個の点光源P1,P2,P3,…,Pi,…,PNの集合として取り扱い、各点光源からの物体光O1,O2,O3,…,Oi,…,ONが、それぞれ演算点Q(x,y)へと進行するとともに、参照光Rが演算点Q(x,y)に向けて照射されたものとし、これらN本の物体光O1〜ONと参照光Rとの干渉によって生じる干渉波の演算点Q(x,y)の位置における振幅強度を求める演算を行えばよい。物体光および参照光は、通常、単色光として演算が行われる。記録面20上には、必要な解像度に応じた多数の演算点を定義するようにし、これら各演算点のそれぞれについて、振幅強度を求める演算を行えば、記録面20上には干渉波の強度分布が得られることになる。
本実施形態では、原画像10上に多数の線光源を定義することになる。たとえば、図3に示すように、基準点Pmi上に線光源Lmiを定義し、この線光源Lmiからの物体光と参照光Rφとの干渉縞を記録面20上に記録する場合を考えてみる。ここで、線光源Lmiは、記録面20に対して平行で、長さhの線分から構成されているものとする。より具体的には、図3に示す例では、Y軸に平行になるように線光源Lmiを定義してあり、この線光源Lmiの中心が基準点Pmiの位置にくるようにしてある。ここでは、単位線分Am,BmがX軸に平行になり、記録面20がXY平面上にくるようにXYZ三次元座標系を定義してあるため、線光源LmiはY軸に平行になる。線光源Lmiは、一様な強度をもった線状の光放射要素であり、その強度値は、たとえば、原画像10上の基準点Pmiが有する画素値に基づいて決定すればよい。一般に、線光源からの光は、波面が円筒状となるように広がってゆく光であり、基準点Pmi上の線光源Lmiから進む物体光をXZ平面上に投影すると、図4に一点鎖線で示すような投影像が得られることになるが、これをYZ平面上に投影すると、図5に一点鎖線で示すような投影像が得られることになる。
別言すれば、図3に示す系を上方向から観察すると、線光源Lmiからの物体光は図4に示すように放射状に広がってゆくことになるが、この系を横方向から観察すると、線光源Lmiからの物体光は、図5に示すように、いずれも水平方向に進む光となる。結局、線光源Lmiからの物体光は、その広がり角に何ら制限を加えなくても、Y軸方向について幅hをもった単位領域Cm内にのみ到達することになる。こうして、単位領域Cm内の各演算点について、線光源Lmiからの物体光と参照光Rφとの干渉波の強度が演算されることになり、単位領域Cm内に干渉縞が記録されることになる。
図3では、図示の便宜上、単位線分Am上の第i番目の基準点Pmi上に定義された線光源Lmiからの物体光と参照光Rφとの干渉縞が単位領域Cm内に記録される様子のみが示されているが、実際には、単位線分Am上にはN個の基準点Pm1〜PmNが定義されており、各基準点の位置にそれぞれ線光源Lm1〜LmNが定義される(いずれの線光源も長さhを有し、その中心が単位線分Am上にくるように、Y軸に平行な向きに配置されている)。したがって、単位領域Cm内には、N個の線光源Lmi〜LmNからの各物体光と参照光Rφとの干渉縞が重ねて記録されることになる。
また、図6(a) に示すように、原画像10上には、所定ピッチhをおいて互いに平行になるように、M本の単位線分A1〜AMが定義されており(いずれもXZ平面に平行な線分もしくは曲線分となる)、これらすべての単位線分上にそれぞれ複数の基準点が定義され、各基準点について、それぞれ各単位線分に垂直となる(Y軸に平行となる)線光源が定義されている。したがって、図6(b) に示すM個のすべての単位領域C1〜CMについて、それぞれ対応する単位線分A1〜AM上の複数の基準点に定義された線光源からの物体光と参照光との干渉縞が記録されることになる。
次に、線光源を用いた場合に、同一の干渉縞パターンの繰り返しが生じる理由を、図7のモデルを用いて簡単に説明する。まず、線光源Lmiからは、いずれの部分からも、図の右方向に物体光Oが照射される。ここで、線光源Lmiは、長さ方向に均一な強度をもった光源であり、しかも記録面20に対して平行であるから、記録面20上で長さhをもった単位領域内のどの位置についても、物体光Oは同一の条件で照射されていることになり、その振幅強度および位相は全く同一になる。このように、物体光Oが全く同一条件で照射されているにもかかわらず、この単位領域に干渉縞パターンが形成されるのは、参照光Rφの位相が各部分で異なるためである。
いま、参照光Rφを構成する光束として、図示のように、5本の光束R1〜R5を考える。もともと参照光Rφは、空間的にコヒーレントな光であるから、この5本の光束の位相はすべて揃っている。しかしながら、記録面20に対しては、斜めの角度φで入射するため、記録面20に到達するまでの光路長はそれぞれで異なり、到達点F1〜F5におけるそれぞれの位相は互いに異なることになる。たとえば、光束R1の光路長よりも光束R2の光路長は所定長だけ長くなり、光束R2の光路長よりも光束R3の光路長は所定長だけ長くなる。
ここでは、この光路長の差がちょうど1波長分であったとすると、点F1,F2では、参照光Rφの位相が2πだけ異なっていることになり、到達点F2,F3でも、参照光Rφの位相が2πだけ異なっていることになる。結局、5つの到達点F1〜F5の間では、いずれも参照光Rφの位相が2πずつずれていることになる。このような理由から、記録面20上には、周期dをもった同一の干渉縞パターンが4回繰り返し現れることになり、図8に示すような干渉縞パターンが得られることになる。
線光源を用いた場合に得られる干渉縞パターンの繰り返しの周期dは、図9に示す式によって予め求めることができる。すなわち、図9上段に示すように、物体光Oと参照光Rの照射角度を考え、記録面20上に立てた法線方向を角度の基準として、物体光Oの進行角度をθoとし、参照光Rの進行角度をθrとし、用いる光(物体光および参照光)の波長をλとすれば、記録面20上に現れる干渉縞パターンの繰り返し周期dは、図9の下段に示すように、
d=λ/|sin θr−sin θo|
によって求まることになる。なお、物体光Oは視点Eに向けて図の右方向へと進むので、常にθo=0になる。また、前述の例では、θr=φである。
もちろん、繰り返し周期dが、線光源の長さhよりも長くなってしまうと、もはや繰り返しパターンは得られなくなる。したがって、繰り返しパターンを得るためには、d<hとなるように、用いる光の波長λおよび参照光の照射角度θrを適当な値に設定する必要がある。より好ましくは、hがdの整数倍となるようにすれば、記録面20上で同一の干渉縞パターンを整数回だけ複製する処理を行えばよい。
上記のような方法で演算された記録面20上に形成される干渉波の強度分布を示す画像データに基づいて、実際の媒体上に物理的な濃淡パターンやエンボスパターンを形成すれば、原画像10を干渉縞として記録した計算機合成ホログラムが作製できるが、本実施形態では、作製前にシミュレーションを行い、計算機合成ホログラムの品質を確認する。
次に、計算機合成ホログラムのデータ処理方法について説明する。図10は、計算機合成ホログラムのデータ処理方法のフローチャートを示す図である。なお、計算機合成ホログラムのデータ処理方法の公知技術は、非特許文献1に詳しく説明されている。
まず、ステップ1で、図11に示すような3次元CGモデルを作成する(ST1)。続いて、ステップ2で、計算機合成ホログラムパラメータを入力する(ST2)。ここでの計算機合成ホログラムパラメータは、干渉縞の演算間隔、参照光波長、物体光広がり角、干渉縞パターンの1周期高さ、要素ホログラムの縦画素数である干渉縞パターン繰り返し周期高さ及び計算機合成ホログラムサイズ等である。
次に、ステップ3で、物体光を演算し(ST3)、ステップ4で、干渉縞を演算する(ST4)。
本発明に係る実施形態は、このような計算機合成ホログラムのデータ処理におけるステップ2において、要素ホログラムの縦画素数をFFTのブロックサイズに合わせる工程を含むものである。
図12は、1つの原画像から計算された単色の要素ホログラムからなる計算機合成ホログラムの場合の要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズの関係を示す図である。図12に示すように、要素ホログラム1の縦画素数とFFTブロック2のサイズの関係は、FFTブロック2a,2b,2cの中に要素ホログラム1が整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するか、又は、要素ホログラム1の中にFFTブロック2d,2eが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定する。
このように、FFTブロック2の中に要素ホログラム1が整数個入る場合でも、要素ホログラム1の中にFFTブロック2が整数個入る場合でも、モアレ縞の発生しない再生シミュレーションが可能となる。
また、図13は、2つの原画像から計算された要素ホログラムを交互に配置した2画面切替計算機合成ホログラムの場合の要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズの関係を示す図である。図13に示すように、要素ホログラム11の縦画素数とFFTブロック2のサイズの関係は、FFTブロック12a,12b,12cの中に第1の要素ホログラム11a及び第2の要素ホログラム11bからなる要素ホログラムセットが整数セット入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するか、又は、第1の要素ホログラム11a又は第2の要素ホログラム11bそれぞれの要素ホログラムの中にFFTブロック12d,12eが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定する。
図14は、画面切替の概略図である。画面切替は、所定角度の照明光を入射した場合、第1の要素ホログラム11aでは、再生像Aを再生し、第2の要素ホログラム11bでは、再生像Bを再生するものである。
FFTブロック12の中に第1の要素ホログラム11a及び第2の要素ホログラム11bからなる要素ホログラムセットが整数セット入るように要素ホログラムの縦画素数を決定すると、交互に配置された第1の要素ホログラム11aと第2の要素ホログラム11bの再生シミュレーションが独立して交互に表示されないため、切れ目のない画面切替の再生シミュレーション画像が観察可能となる。
さらに、図15は、1つの原画像から計算された赤、緑、青の3色の要素ホログラムを交互に配置したフルカラー計算機合成ホログラムの場合の要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズの関係を示す図である。図15に示すように、要素ホログラム1の縦画素数とFFTブロック2のサイズの関係は、FFTブロック22a,22bの中に赤に対応する第1の要素ホログラム21a、緑に対応する第2の要素ホログラム21b及び青に対応する第3の要素ホログラム21cからなる要素ホログラムセットが整数セット入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するか、第1の要素ホログラム21a、第2の要素ホログラム21b又は第3の要素ホログラム21cそれぞれの要素ホログラムの中にFFTブロック22c,22dが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定する。なお、要素ホログラム1セットは、3つの要素ホログラム21に限らず、何個で構成してもよい。
特に、FFTブロック22の中に赤、緑、青の3色の要素ホログラム21からなる要素ホログラムセットが整数セット入るように要素ホログラム21の縦画素数を決定すると、FFTブロック22に各色の要素ホログラム21が一様に入ることとなり、再生シミュレーションを観察した場合に、色の偏りがなく、見えやすくなる。
なお、フルカラー計算機合成ホログラムにおいて、要素ホログラムの縦画素数とFFTのブロックサイズは必ずしも整数個ずつ収まらない場合、例えば、ブロックサイズが128pixelのFFTブロックにRGBそれぞれに対応する3個の要素ホログラムが1セット入る場合、R成分の要素ホログラムの縦画素数を43pixel、G成分の要素ホログラムの縦画素数を43pixel、B成分の要素ホログラムの縦画素数を42pixelのように、順次1pixelずつ振り分けることが好ましい。
また、FFTブロックサイズ、1セット中の要素ホログラムの本数、FFTブロックサイズに入る要素ホログラムのセット数を決定し、各要素ホログラムの縦画素数の最適な値を演算する演算手段を有すると好ましい。さらに、あらかじめ演算したデータを記憶しておく記憶手段を有し、そのデータから1つの組み合わせを選択する構成としてもよい。
次に、計算機合成ホログラムのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法について説明する。図16は、計算機合成ホログラムの再生シミュレーションのフローチャートを示す図である。なお、再生シミュレーションの技術は、非特許文献1にも詳しく説明されている。
まず、ステップ11で、図11に示すような3次元CGモデルを作成する(ST11)。続いて、ステップ12で、計算機合成ホログラムパラメータを入力する(ST12)。ここでの計算機合成ホログラムパラメータは、干渉縞の演算間隔、参照光波長、物体光広がり角、干渉縞パターンの1周期高さ、要素ホログラムの縦画素数である干渉縞パターン繰り返し周期高さ及び計算機合成ホログラムサイズ等である。
次に、ステップ13で、物体光を演算し(ST13)、ステップ14で、干渉縞を演算する(ST14)。
次に、ステップ15で、出力されるシミュレーション画像の大きさと視差情報分解能を決定する干渉縞の画像データの2次元FFTブロックサイズ等のパラメータを決定する(ST15)。フーリエ変換の演算方法には離散フーリエ変換(DFT:discrete Fourier transform)や高速フーリエ変換など種々の方法が適用できるが、以降の実施例では高速処理が特徴のFFTを用いた方法を説明する。
次に、ステップ16で、画像データの2次元FFTを行う(ST16)。図17は、FFTブロックに分割された干渉波の強度分布を示す画像データを示す図である。2次元FFTを行う際には、ステップ15で決定したブロックサイズに従って、図17(a)に示すように画像データをFFTブロックに分割する。図17(b)に示したブロックサイズに分割されたFFTブロックごとに2次元FFTを行う。
図18は、FFTブロックの2次元FFT画像を示す図である。次に、ステップ17で、図18に示すようなFFTブロックごとの2次元FFT画像からなる2次元FFT画像の集合体を出力する(ST17)。
FFTブロックの2次元FFT画像は、FFTブロックに分割された画像データに含まれる格子の空間周波数ごとの強度を表しており、すべてのFFTブロックから観察者の視点に回折される光の波長ごとの強度を求めることで、再生シミュレーション画像が得られるが、このシミュレーション画像は、実物の計算機合成ホログラムの再生像と比べ、ノイズが多く、再生像のぼけが少ない。ノイズに関しては、画像データの2次元FFT画像における、隣接画素同士の画素値の差が大きいことに起因する。また、再生像のぼけに関しては、照明光が有限の大きさと距離を有する場合、計算機合成ホログラムに対し多数の角度から照明光が入射することで左右方向の複数視差が同時に再生され、再生像の位置が記録面から離れるほどぼけた再生像が観察されるのに対し、シミュレーションの照明光は完全な平行光、もしくは点光源であるため、記録面から離れた再生像であっても鮮明なシミュレーション画像が得られることに起因する。
そこで、再生シミュレーション画像をより実物の計算機合成ホログラムの見た目に近づけるため、2次元FFT画像の集合体すべての画素に対し、対象画素と、その周辺の参照領域を設定し、対象画素の画素値を周辺の参照領域の画素値を基に平均化する平滑化処理を加えることが好ましい。図19は、平滑化処理の概念を示す図である(例えば、図19に示すような対象画素を中心に縦3画素、横3画素の大きさを持つ参照領域において、対象画素の画素値を0とし、参照領域において対象画素以外の画素値が255とすると、平滑化処理により、対象画素の画素値は226となる。)。
そこで、ステップ18において、平滑化処理が必要か否かを判断する(ST18)。ステップ18において、平滑化処理が必要と判断された場合、ステップ19で、平滑化処理を行う(ST19)。ステップ18において、平滑化処理が必要でないと判断された場合、ステップ19の平滑化処理を実行せず、ステップ20に進む。
ここで、平滑化処理について説明する。まず、記録面上の干渉波の強度分布から画素値を設定する。画素値は、干渉波の強度分布を数値化したものにより設定される。次に、対象画素に対する参照領域を設定する。図20は、平滑化処理を行う前後の2次元FFT画像の一部画素値を示す図である。例えば、本実施形態では、図20に示すように、対象画素をC2、参照領域を対象画素を中心とした周辺の3×5の画素に設定した。図20(a)は平滑化前の画素値、図20(b)は平滑化後の画素値を示す。
この場合、対象画素C2=102を平滑化したC’2は、以下の式(1)により求められる。
C'2=(A1+A2+A3+B1+B2+B3+C1+C2+C3+D1+D2+D3+E1+E2+E3)/15
・・・(1)
式(1)を計算すると、C’2=110となり、元の対象画素の画素値と異なり、参照領域の画素値を基に平均化された値となる。図21は、平滑化処理を行う前後の2次元FFT画像の一部拡大図を示す図である。この結果、図21(a)に示すような隣接画素の画素値が離散的な2次元FFT画像が、図21(b)に示すように平滑化される。また、図22は、図18に示したあるFFTブロックの2次元FFT画像を平滑化した図である。
なお、参照領域に画素がない場合は、プログラム上の手法は複数あるが、例えば、参照領域を存在する画素に限定してもよい。また、参照領域の範囲は自由に設定してもよく、その際に、一部の領域の画素値に対し重み付け等を設定してもよい。
ステップ20では、干渉縞画素ピッチや参照光角度等の計算機合成ホログラムのパラメータを入力する(ST20)。続いて、ステップ21で、計算機合成ホログラムを観察する視点を設定し、分割されたすべてのFFTブロックから視点方向へ回折される回折光の波長ごとの強度を演算する(ST21)。次に、ステップ22で、シミュレーション画像を表示し(ST22)、終了する。
図23は、平滑化処理を行わないシミュレーション画像と平滑化処理を行ったシミュレーション画像を示す図である。図23(a)が平滑化処理を行わないシミュレーション画像、図23(b)が平滑化処理を行ったシミュレーション画像である。
このように、平滑化処理を行うことにより、2次元FFT画像の集合体に複数の視差情報が合成され、蛍光灯下のような有限面積を持つ照明光で照明された実物の計算機合成ホログラムの見た目と似たシミュレーション画像が得られる。
また、平滑化処理の参照領域を光源形状に合わせて設定することで、シミュレーション画像に光源形状を反映させることができる。例えば、図24に示すような水平方向に広がりを持つ蛍光灯等の光源を照明光とした場合の計算機合成ホログラムの再生像は、再生像の位置がホログラム面から離れるほど、ぼけた像が再生されるが、2次元FFT画像の集合体をx軸方向に広がる参照領域で平滑化することで、ぼけたシミュレーション画像が出力される。図25に示すような光源配置において、計算機合成ホログラムの再生波長を555nm、干渉波のx軸方向演算間隔を0.5μm、分割されたFFTブロックの画素が縦64画素×横64画素とした場合、参照領域の大きさは、図26に示すような対象画素を中心に幅21画素とすればよい。
さらに、図27に示すような奥行き方向に広がりを持つ蛍光灯等の光源を照明光とした場合の計算機合成ホログラムの再生像は、計算機合成ホログラムの上下方向の色分散が平均化され、彩度が低下した像が再生されるが、2次元FFT画像の集合体をy軸方向広がる参照領域で平滑化することで、彩度が低下したシミュレーション画像が出力される。図28に示すような光源配置において、計算機合成ホログラムの再生波長を555nm、干渉波のy軸方向演算間隔を0.2μm、分割されたFFTブロックの画素が縦64画素×横64画素とした場合、参照領域の大きさは、図29に示すような対象画素を中心に幅5画素とすればよい。
図30は、本実施形態の計算機合成ホログラムのデータ処理方法を用いたシミュレーション画像の例を示す図である。この例では、RGBの要素ホログラムの縦画素数を64pixel、FFTブロックサイズを64pixelと設定した。図30に示すように、RGBの要素ホログラムの縦画素数とFFTブロックサイズを整数倍の関係となるように設定することにより、モアレ縞等を生じることなく、RGBが独立して、明確に表示することが可能となる。
次に、再生シミュレーション方法を用いたホログラム作製方法について説明する。図31は、計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法のフローチャートを示す図である。
まず、ステップ31で、図11に示すような3次元CGモデルを作成する(ST31)。続いて、ステップ32で、計算機合成ホログラムパラメータを入力する(ST32)。ここでの計算機合成ホログラムパラメータは、干渉縞の演算間隔、参照光波長、物体光広がり角、干渉縞パターンの1周期高さ、要素ホログラムの縦画素数である干渉縞パターン繰り返し周期高さ及び計算機合成ホログラムサイズ等である。
次に、ステップ33で、物体光を演算し(ST33)、ステップ34で、干渉縞を演算する(ST34)。続いて、ステップ35で、シミュレーションが必要か否かを判断する(ST35)。
ステップ35において、シミュレーションが必要でないと判断した場合、ステップ45に進む。ステップ35において、シミュレーションが必要であると判断した場合、計算機合成ホログラムの再生シミュレーションを実行する。計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法については、前述してあるので、簡単に説明する。
ステップ36で、出力されるシミュレーション画像の大きさと視差情報分解能を決定する干渉縞の画像データの2次元FFTブロックサイズ等のパラメータを決定する(ST36)。続いて、ステップ37で、画像データを読み込み、画像データの2次元FFTを行う(ST37)。2次元FFTを行う際には、画像データは、図17に示すように、ステップ36において入力したFFTブロックのブロックサイズに分割され、FFTブロックごとに2次元FFTを行う。次に、ステップ38で、図18に示すようなFFTブロックごとの2次元FFT画像からなる2次元FFT画像の集合体を出力する(ST38)。
次に、ステップ39で、平滑化処理が必要か否かを判断する(ST39)。ステップ39において、平滑化処理が必要と判断された場合、ステップ40で、平滑化処理を行う(ST40)。ステップ39において、平滑化処理が必要でないと判断された場合、ステップ40の平滑化処理を実行せず、ステップ41に進む。
平滑化処理については、計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法と同様なので説明は省略する。
ステップ41では、干渉縞の演算間隔や参照光角度等の計算機合成ホログラムのパラメータを入力する(ST41)。続いて、ステップ42で、計算機合成ホログラムを観察する視点を設定し、視点に回折される光の波長ごとの強度を演算する(ST42)。次に、ステップ43で、シミュレーション画像を表示する(ST43)。
続いて、ステップ44で、計算機合成ホログラムの品質をシミュレーション画像で確認し、電子線描画装置によるEB描画を行うか否かを判断する(ST44)。ステップ44において、画像を確認し、確認した画像でEB描画を行わないと判断した場合、ステップ1に戻り、原画像となる3次元CGモデルや計算機合成ホログラムのパラメータなどの修正を行う。ステップ44において、計算機合成ホログラムの品質をシミュレーション画像で確認し、EB描画を行うと判断した場合、ステップ45で、干渉波の強度分布を示す画像データをEB描画用データに変換を行い(ST45)、ステップ46で、EB描画を行い(ST46)、計算機合成ホログラムを作製する。
ここで、EB描画用データ変換から計算機合成ホログラム作製までの例について説明する。
干渉波の強度分布を示す画像データをEB描画用データに変換し、実際の媒体上に物理的な濃淡パターンやエンボスパターンを形成すれば、原画像10を干渉縞として記録した計算機合成ホログラムが作製できる。
媒体上に高解像度の干渉縞を形成する手法としては、電子線描画装置を用いたEB描画が適している。電子線描画装置は、半導体集積回路のマスクパターンを描画する用途などに広く利用されており、電子線を高精度で走査する機能を有している。そこで、演算によって求めた干渉波の強度分布を示す画像データを電子線描画装置に与えて電子線を走査すれば、この強度分布に応じた干渉縞パターンを描画することができる。
ただ、一般的な電子線描画装置は、描画/非描画を制御することにより二値画像を描画する機能しか有していない。そこで、演算によって求めた強度分布を二値化して二値画像を作製し、この二値画像データを電子線描画装置に与えるようにすればよい。
図32は、このような二値化処理を用いて干渉縞パターンを記録する一般的な方法の概念図である。上述した演算により、記録面20上の各演算点Q(x,y)には、所定の干渉波強度値、すなわち干渉波の振幅強度値が定義されることになる。たとえば、図32(a) に示す演算点Q(x,y)にも、所定の振幅強度値が定義される。そこで、この振幅強度値に対して所定のしきい値(たとえば、記録面20上に分布する全振幅強度値の平均値)を設定し、このしきい値以上の強度値をもつ演算点には画素値「1」を与え、このしきい値未満の強度値をもつ演算点には画素値「0」を与えるようにする。したがって、図32(a)に示す演算点Q(x,y)には、「1」か「0」のいずれかの画素値が定義されることになる。
そこで、図32 (b) に示すように、この演算点Q(x,y)の位置に単位領域U(x,y)を定義し、この単位領域U(x,y)を「1」か「0」のいずれかの画素値をもった画素として取り扱うようにすれば、所定の二値画像を得ることができる。この二値画像のデータを電子線描画装置に与えて描画を行えば、物理的な二値画像として干渉縞を描画することができる。実際には、この物理的に描画された干渉縞に基づいて、たとえばエンボス版を作製し、このエンボス版を用いたエンボス加工を行うことにより、表面に干渉縞が凹凸構造として形成されたホログラムを量産することができる。
図33には、記録面20上に二次元配列された単位領域U1〜U24が示されている。この例では、いずれの単位領域も、一辺が2μmの正方形となっているが、これは、記録面20上に定義された演算点Q1〜Q24が縦横に2μmピッチで配置されているためである。記録面20上に定義される演算点は、いわば干渉波強度のサンプル点としての機能を果たすことになるので、原画像10上に定義された点光源のピッチ、原画像10と記録面20との距離、参照光Rの方向、波長などの光学的な条件設定を考慮して、干渉縞を記録するのに最適なピッチで配置すればよい。図33に示す例では、演算点Qのピッチは縦横ともに2μmとしているが、縦横のピッチを変えるようにしてもよい(この場合、各単位領域は長方形となる)。また、図33に示す例では、正方形状の単位領域の中心点が各演算点上に重なるように、個々の単位領域を個々の演算点上に配置しているが、単位領域と演算点との位置関係は、必ずしもこのとおりにする必要はない。たとえば、各単位領域の左上隅点を基準点として定め、この左上隅点の基準点が演算点上に重なるように、個々の単位領域を配置してもかまわない。
上述したように、この図33に示す各演算点Q1〜Q24には、それぞれ所定の干渉波強度値が演算される。そして、従来の一般的な手法では、各強度値は、所定のしきい値に基づいて二値化され、「1」または「0」の画素値に変換される。そこで、たとえば、画素値「1」が定義された演算点Qを含む単位領域Uを白画素、画素値「0」が定義された演算点Qを含む単位領域Uを黒画素として取り扱えば、白黒の二値画像が得られることになる。この二値画像に基づいて、白画素の部分を凹部、黒画素の部分を凸部(あるいはその逆)とする物理的な凹凸構造を形成すれば、ホログラム媒体が得られることになる。
しかしながら、このような一般的な計算機合成ホログラムの作製方法では、各単位領域に割り付けられるのは、白画素か黒画素かのいずれかに限定されることになるため、演算により求められた干渉波強度の階調値は失われてしまう。
そこで、本実施形態では、単位領域を第1の画素値をもった第1の領域と第2の画素値をもった第2の領域とに分割することにより定義される二値パターンを、「単位領域に対する第1の領域の占有率」を変えることにより複数通り用意しておき、各演算点の位置に、それぞれ各演算点についての干渉波強度に対応した占有率(「単位領域に対する第1の領域の占有率」)を有する二値パターンを割り付けるようにしたのである。
まず、図34に示すように、干渉波強度の値に応じて特定の階調値を画素に割り付ける。本実施形態では、図35に示すように、5種類の二値パターンD0〜D4を予め用意しておく。いずれの二値パターンも、一辺が2μmの正方形からなる単位領域内のパターンであり、第1の画素値「1」をもった第1の領域(図では白い部分)と、第2の画素値「0」をもった第2の領域(図ではハッチングが施された部分)とによって構成されている。もっとも、二値パターンD0には第2の領域のみしか含まれておらず、二値パターンD4には第1の領域のみしか含まれていないが、これは便宜上、他方の領域の面積が0である特別な場合と考えることにする。ここで、「単位領域(正方形全体)に対する第1の領域(白い部分)の占有率」に着目すると、二値パターンD0,D1,D2,D3,D4についての当該占有率は、それぞれ0%,25%,50%,75%,100%となる。
いずれの二値パターンにおいても、図示のとおり、第1の領域(白い部分)は、単位領域(正方形全体)の縦幅に等しい縦幅を有し、所定の占有率に応じた横幅を有する矩形から構成されており、しかもこの第1の領域を構成する矩形は、単位領域の横幅に関する中心位置に配置されている。そして、単位領域内の第1の領域が配置された残りの部分が第2の領域(ハッチングが施された部分)となっている。なお、二値パターンは、図35に示したものに限らず、図36に示すような様々なパターン又はそれ以外のパターンでもよい。また、それぞれの二値パターンにそれぞれ異なる屈折率を対応させることで階調を表現してもよい。
さて、こうして用意された5種類の二値パターンD0〜D4を、記録面上の各演算点位置に選択的に割り付けることにより、各演算点における干渉波強度を5段階の階調によって表現することが可能になる。図33に示す例では、各演算点における干渉波強度は、0〜4の5段階の強度値として与えられている。この5段階の強度値に、5種類の二値パターンD0〜D4を割り当てるためには、たとえば、強度値0については二値パターンD0、強度値1については二値パターンD1、強度値2については二値パターンD2、強度値3については二値パターンD3、強度値4については二値パターンD4といった対応関係を予め定義しておけばよい。図37は、上述の対応関係に基づいて、図33に示す各強度値に対応する二値パターンを割り付けて得られる二値画像の一例を示す図である。一般的な方法により得られる二値画像と比較すると、いずれも二値画像であることに変わりはないものの、各演算点における干渉波強度値が階調情報をもったまま表現されている。
この図37に示すような二値画像が得られたら、この二値画像に基づいて、媒体上に物理的な干渉縞を形成すれば、品質の高い階調画像を再現することが可能な計算機合成ホログラム媒体が得られる。具体的には、図37における黒い部分を凸部、白い部分を凹部(またはその逆)とするエンボス構造を媒体上に形成すればよい。実際には、このような二値画像の形成は、電子線描画装置を用いた電子ビーム走査によって行うのが好ましい。現在、一般的に利用されている電子線描画装置における電子ビームのスポット径は0.05μm程度、その走査精度は0.01μm程度であり、図35に示すような寸法構成をもった二値パターンであれば十分に描画可能である。もちろん、図37に示すような二値画像を得るまでの工程は、所定のプログラムを組み込んだコンピュータによって行われ、このコンピュータによって作製された二値画像データを電子線描画装置に与えることにより、実際の物理的な描画処理が行われることになる。
図38は、作製した計算機合成ホログラムの再生像である。このように、シミュレーション画像が、作製した計算機合成ホログラムの再生像に近い画像であることがわかる。
したがって、平滑化処理を行うことにより、2次元FFT画像の集合体に複数の視差情報が合成され、蛍光灯下のような有限面積を持つ照明光で照明された実物の計算機合成ホログラムの見た目と似たシミュレーション画像が得られる。また、EB描画を行う前に、あらかじめシミュレーションを行い、シミュレーション結果を確認してからEB描画で計算機合成ホログラムを作製するので、計算機合成ホログラムの修正に必要なコストと時間を低減することができる。
また、本実施形態では、計算機合成ホログラム1の作製に干渉波の強度分布を使用したが、参照光と干渉させずに複素振幅分布を適用してもよい。
例えば、特許文献3、4に記載されているように一面に溝を持った3次元セルの溝の深さで位相を、溝の幅で振幅を記録する方法でもよい。
あるいは、非特許文献2に記載されたA.W.Lohmann等の方法、Leeの方法等で振幅と位相を記録するようにしてもよい。
また、本実施形態は計算機合成ホログラムの作製に、EB描画装置を使用したが、レーザ描画装置や切削加工を使用するようにしてもよい。
このように、再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法により、EB描画前に計算機合成ホログラムの品質を確認することで、計算機合成ホログラムの品質に関わる修正に必要なコストと時間の損失を低減できるので、作製された計算機合成ホログラムは、低コストで品質の高い計算機合成ホログラムとなる。
以上、本発明の計算機合成ホログラムのデータ処理方法、それを用いた再生シミュレーション方法、その再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法及びその計算機合成ホログラム作製方法を用いて作製された計算機合成ホログラムを実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施形態に限定されず種々の変形が可能である。
1…要素ホログラム
2…FFTブロック
10…原画像
20…記録面

Claims (5)

  1. 3次元CGモデルを作成するステップと、
    作成した前記3次元CGモデルを所望の計算機合成ホログラムとするためのパラメータを決定するステップと、
    計算機合成ホログラムのパラメータを基に記録面上に形成される干渉波の強度分布を計算機により演算するステップと、
    を有し、
    前記計算機合成ホログラムのパラメータを決定するステップは、
    要素ホログラムの縦画素数とFFTブロックのサイズの関係として、FFTブロックの中に要素ホログラムが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップ、
    又は、
    要素ホログラムの中にFFTブロックが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップ、
    を含むことを特徴とする計算機合成ホログラムのデータ処理方法。
  2. 前記要素ホログラムの縦画素数とFFTブロックのサイズの関係は、
    FFTブロックの中に複数の要素ホログラムからなる要素ホログラムセットが整数セット入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップ、
    又は、
    複数の要素ホログラムそれぞれの要素ホログラムの中にFFTブロックが整数個入るように要素ホログラムの縦画素数を決定するステップ
    を含む請求項1に記載の計算機合成ホログラムのデータ処理方法。
  3. 3次元CGモデルからなる仮想物体からの物体光と参照光が所定の記録面上で形成する干渉波の強度分布を計算機により演算することで得られる強度分布を示す画像データを基に作製される計算機合成ホログラムの再生像を、前記画像データを基に計算機によりシミュレーションする計算機合成ホログラムのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法において、
    請求項1又は請求項2に記載された前記計算機合成ホログラムのデータ処理方法を用いて計算機により演算された前記画像データをFFTブロックに分割するステップと、
    前記画像データをFFTブロック毎に2次元高速フーリエ変換した2次元FFT画像の集合体を生成するステップと、
    前記2次元FFT画像の集合体すべての画素に対し、対象画素と、前記対象画素の周辺の参照領域を、順に設定し、各対象画素の画素値を周辺の参照領域の画素値を基に平均化する平滑化処理を行うステップと、
    前記平滑化処理を行った前記2次元FFT画像の集合体から前記計算機合成ホログラムのシミュレーション画像を得るステップと、
    を有する
    計算機合成ホログラムのデータ処理方法を用いた再生シミュレーション方法。
  4. 計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法を実行するステップと、
    前記計算機合成ホログラムの再生シミュレーション画像を確認した後に干渉波の強度分布を示す画像データからホログラムを描画するステップと、
    を有する計算機合成ホログラムの作製方法であり、
    前記計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法は、請求項3に記載された計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法である
    計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法。
  5. 請求項4に記載の計算機合成ホログラムの再生シミュレーション方法を用いた計算機合成ホログラム作製方法により作製された計算機合成ホログラム。
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