JP2014174211A - 反射光学系およびこれを用いた天体観測装置 - Google Patents

反射光学系およびこれを用いた天体観測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カセグレン型やグレゴリー型の反射光学系で、小型化を維持すると共に、非点収差を補正することができる反射光学系およびこれを用いた天体観測装置を提供する。
【解決手段】反射光学系100で、主鏡M1および副鏡M2を備える望遠鏡部101と、望遠鏡部の光軸に対して夫々傾いて配置される複数の反射鏡を含み、望遠鏡部からの光束を受光するコリメータ部102、とを備え、複数の反射鏡のうち1つの反射鏡の光束反射領域が楕円状であり、1つの反射鏡は、楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、人工衛星などに搭載されて広い波長範囲で天体を観測するための高分解能な反射光学系およびこれを用いた天体観測装置に関する。
天体観測に用いられる望遠鏡は、口径が大きいほど分解能と集光力が高くなるため、高い観測性能を求める場合には大口径の望遠鏡が必要となる。しかしながら、口径が1m程度を越えると、レンズ材料として高品質なレンズを製造することが困難になるため、大口径の望遠鏡では反射鏡のみを用いる反射望遠鏡が主流となっている。また、天体の分光観測では、紫外から赤外まで広い波長範囲の光を観測する必要があり、レンズのガラス材料では紫外線の透過率が極端に低下してしまうため、この理由からも反射望遠鏡が必要となる。
一方で、地上からロケットなどで打ち上げる人工衛星搭載用の観測機器では、サイズと重量が大きくなると開発費用や運用費用が巨額となるため、できるだけ小型で軽量にすることが望ましい。このため、望遠鏡部として凹面の主鏡と凸面の副鏡で光束を折り返すカセグレン型(リッチークレチアン型も含む)の反射望遠鏡は、高倍率すなわち大きな焦点距離でも全長が短くできるため、人工衛星に搭載する光学系としても広く用いられる。
また、望遠鏡部として凹面の主鏡の焦点で一度像を形成した後に凹面の副鏡を置くグレゴリー型の反射望遠鏡は、中間像位置に絞りや排熱鏡を置いて不要光や熱赤外波長の光を逃がすことができるため太陽観測によく用いられる。
一般にカセグレン型やグレゴリー型などの反射望遠鏡は、色収差が無いという長所がある一方で、視野角を大きくすると非点収差、像面湾曲などの大きな軸外収差が発生するという短所がある。
従来、カセグレン型として特許文献1に開示されている反射光学系では、3枚の反射鏡を組み合わせることにより、像面湾曲を無くし、広い視野角に渡って優れた結像性能を実現することが知られている。ここで、特許文献1に開示されている反射光学系をベースとして、有効径φ400mm、焦点距離4800mmの条件で設計した反射光学系を比較例1(カセグレン型の望遠鏡部を含む全体として3枚鏡式の反射光学系)として図13に示す。
図13に示す反射光学系では、副鏡が強い凸面鏡のM20であるため、他の2枚の弱い凹面鏡M10、M30とのペッツバール和をほぼ打ち消すことにより像面湾曲を無くし、1.5度角の視野範囲内で回折限界の高い被写体分解能を有している。
米国特許第4101195号公報
ここで、天体の画像を撮影するだけでなく分光観測などを行う場合、反射望遠鏡の焦点面の後方にはさらに分光器などの後続の観測装置が配置されるため、望遠鏡部と観測装置との間にコリメータ部が必要となる。そして、広い波長範囲で観測を行うためには、このコリメータ部も反射鏡だけで構成する必要が生じる。望遠鏡部がグレゴリー型の反射光学系で、コリメータ部も反射鏡だけで構成する反射型コリメータの最も単純な構成としては、図14に比較例2として示すように、凹面の主鏡M11、凹面の副鏡M21に1枚の凹放物面鏡M31を使う方法が考えられる。
図14で、焦点を共有する2枚の放物面鏡は、非点収差とコマ収差を打ち消し合うという特性から、コリメータ部側の放物面鏡の焦点距離を適切に選択すれば、非点収差とコマ収差を良好に補正することが可能になる。しかし、凹放物面鏡M31だけでは、コリメート後の平行光束が望遠鏡側に戻ってしまうため、図14に示すように穴空き平面鏡などで入射光束を遮らずにコリメート後の平行光束を違う方向に折り曲げる必要がある。
この穴空き平面鏡の位置は、ちょうどコリメート後の平行光束の射出瞳位置付近となるため、穴空き平面鏡が後続の観測装置の配置に大きな制約となってしまう。また、望遠鏡部の焦点面から凹放物面鏡までの距離は、凹放物面の焦点距離と同じ距離だけ離す必要があるため全長が長くなってしまい、人工衛星などに搭載するために望まれる小型化(コンパクト化)した配置とすることが難しい。
本発明の目的は、カセグレン型やグレゴリー型の反射光学系で、小型化を維持すると共に、非点収差を補正することができる反射光学系およびこれを用いた天体観測装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る反射光学系は、主鏡および副鏡を備える望遠鏡部と、前記望遠鏡部の光軸に対して夫々傾いて配置される複数の反射鏡を含み、該望遠鏡部からの光束を受光するコリメータ部、とを備え、前記複数の反射鏡のうち1つの反射鏡の光束反射領域が楕円状であり、該1つの反射鏡は、前記楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を有している、ことを特徴とする。
(作用)
反射光学系の小型化のために、コリメータ部の反射鏡群の各反射鏡を望遠鏡部の光軸に対して斜めに設ける。そして、1つの反射鏡を、非点収差を補正するために、楕円状の光束反射領域における楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を有する反射鏡とする。
本発明によれば、カセグレン型やグレゴリー型の反射光学系で、小型化を維持すると共に、非点収差を補正することができる反射光学系およびこれを用いた天体観測装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る反射光学系の光学配置図である。 第1の実施形態に係る反射光学系のコリメータ部の拡大図である。 第1の実施形態に係る反射光学系の横収差図である。 第1の実施形態に係る反射光学系のスポット図である。 本発明の第2の実施形態に係る反射光学系の光学配置図である。 第2の実施形態に係る反射光学系のコリメータ部の拡大図である。 第2の実施形態に係る反射光学系の横収差図である。 第2の実施形態に係る反射光学系のスポット図である。 本発明の第3の実施形態に係る反射光学系の光学配置図である。 第3の実施形態に係る反射光学系のコリメータ部の拡大図である。 第2の実施形態に係る反射光学系の横収差図である。 第2の実施形態に係る反射光学系のスポット図である。 比較例1(カセグレン型の望遠鏡部を含む全体として3枚鏡式の反射光学系)の光学配置図である。 比較例2(グレゴリー型の望遠鏡部を含む反射光学系)の光学配置図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
《第1の実施形態》
(天体観測装置)
人工衛星に搭載されて地球周回軌道上あるいは天体周回軌道上などに配置される天体観測装置としては、以下に説明する反射光学系およびその後続の観測装置から構成される。
(反射光学系)
1)望遠鏡部とコリメータ部
図1は、本発明の第1の実施形態に係る反射光学系の光学配置図である。図1において、100は反射光学系、101は望遠鏡部、102は望遠鏡部101からの光束を受光する反射型のコリメータ部を示す。また、M1は望遠鏡部の主鏡、M2は望遠鏡部の副鏡を示す。図2は、コリメータ部の拡大図である。図2において、光路に沿って順に設けられる第1の反射鏡M3、第2の反射鏡M4、第3の反射鏡M5は、コリメータ部を構成する反射鏡群としての3枚の反射鏡である。ここで、M5は、被写体像位置(焦点面F1位置)からの光路に沿って最後方位置に設けられ、平行光束として反射する。
反射光学系100は、不図示の人工衛星に搭載されて地球周回軌道上あるいは天体周回軌道上などに配置される。被写体である地球表面あるいは天体からやってきた観測光は、中央部に穴の空いた凹面の主鏡M1で反射された後、凹面の副鏡M2で反射され、望遠鏡部の焦点面F1(被写体像位置)に被写体像を形成する。さらに観測光は、反射光学系の小型化を指向して望遠鏡部101の光軸に対して夫々傾けて配置された3枚の反射鏡(光路に沿って順にM3、M4、M5)で反射されて、EXPの位置に射出瞳を形成する。コリメータ部102から射出した平行光束は、後続の観測装置(不図示)に導かれる。
望遠鏡部の主鏡M1は凹形状で回転放物面に近い回転双曲面、望遠鏡部の副鏡M2は凹形状の回転楕円面であり、M1とM2でグレゴリー型の望遠鏡部(反射望遠鏡)を構成している。望遠鏡部の焦点面F1には、いったん被写体像が形成されるが、必ずしも望遠鏡部だけで良好に収差が補正されているわけではない。
コリメータ部を構成する第3反射鏡M3と、第4反射鏡M4と、第5反射鏡M5は、すべて望遠鏡部の光軸に対して傾いて配置されており、傾き角度は各反射鏡への主光線の入射方向に対して15度である。このような配置にすることによって、反射型のコリメータ部をコンパクトにして、かつ射出瞳をコリメータ部から十分離れた位置に形成することができるので、後続の不図示の観測装置の配置自由度を高くできる。コリメータ部を構成する3枚の反射鏡は、すべて実質的に凹面鏡として機能するが、すべての反射面を回転対称ではない形状の非球面としている。
(非点収差を補正するバイコニック(BiConic)非球面のM3とM4)
コリメータ部を構成する3枚の反射鏡のうちM3とM4は、以下に示す楕円状の光束反射領域の長軸と短軸を互いに直交する2つの軸とする座標軸にのみ対称な曲面形状を持つ非球面の反射鏡である。より具体的には、2つの座標軸に対して異なる曲率と円錐係数を有するバイコニック(BiConic)非球面である。
言い換えると、このM3とM4は、それぞれ楕円(ほぼ楕円)形状の光束反射領域を備えており(反射鏡M3、M4の反射面上では光束が楕円形状となる)、反射鏡の反射面は、この楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状をしている。この長軸を含む面と短軸を含む面とは、この楕円の中心部分における法線と長軸とを含む面、同じく法線と短軸とを含む面であることが望ましい。
入射光束に対して傾けて配置されているM3とM4においては、反射面にあたる光束のフットプリントすなわち光束反射領域(有効使用領域)が楕円状(楕円に近い形状)となる。そのため、反射鏡の面形状が回転対称だと入射光束に与える波面位相変化は、むしろ非対称になってしまう。従って、M3とM4は、略楕円状の入射光束に合わせて、反射鏡の面形状も楕円の長軸方向と短軸方向で差をつけた方が合理的であり、各反射面での収差発生を小さく抑えられるため、BiConic形状としている。
(コマ収差などを補正するツェルニケ(Zernike)非球面のM5)
一方、コリメータ部を構成する3枚の反射鏡のうちM5は、収差関数をツェルニケ(Zernike)の多項式に展開したときの5次〜11次の形状成分を有する非球面の反射鏡である。ここで、光軸方向にz軸、光軸と垂直方向にh軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐係数、Zernikejをj番目のZernike多項式、CjをZernikejの係数とする。
Zernike5 = a^2*cos(2θ)
Zernike6 = a^2*sin(2θ)
Zernike7 = (3*a^3-2a)*cosθ
Zernike8 = (3*a^3-2a)*sinθ
Zernike9 = 6*a^4-6*a^2+1
Zernike10 = a^3*cos(3θ)
Zernike11 = a^3*sin(3θ)
ただし、aは反射鏡の中心からの距離、θはコリメータ部の各反射鏡の反射面内における方位角を表す。望遠鏡部の光軸をZ軸、コリメータ部の各反射鏡がZ軸に対して傾けられる際の回転軸をX軸(図2の紙面垂直方向)、各反射鏡の反射面においてX軸と直交する方向をY軸(図2の反射面設置方向)としたとき、θはX軸を基準とした方位角とする。θの符号は反射面の裏側から光線入射側を見た時に反時計まわりの方位を正とする。
これらの直交関数の和として表される多項式は、一般にFringe Zernike多項式と呼ばれ、光学素子の面形状誤差や波面誤差の成分表現に使用されている。上記式のZernike5項とZernike6項は所謂アス形状、Zernike7項とZernike8項はコマ形状、Zernike9項は球面収差形状、Zernike10項とZernike11項はトライフォイル形状の面形状誤差を表している。
M5の面形状に含まれるZernike5項成分は、M3やM4のBiConic形状と同様に、傾けて配置したことによる略楕円型の入射光束の影響を補正する働きを持つ。また、M5のZernike8項成分とZernike11項成分は、M3とM4で十分に補正しきれなかったコマやトライフォイルなどの非対称な波面誤差を補正しうる形状となっている。
興味深いことに、本実施形態のように3枚の反射鏡を折り畳む(コリメータ部における光束が、光路に沿ったM3からM5の間で交差する)ように配置した場合には、トライフォイル形状の波面誤差が強く残存する。このため、Zernike11項成分が大きな効果を有している。
本実施形態では、Zernike7項、Zernike9項、Zernike10項成分の自由度も活用しているが、これらの項は収差補正には大きく寄与していないので削除することも可能である。M3〜M5形状に、さらに高い次数の形状成分を付加することも設計上は可能であるが、反射面の形状が複雑で高空間周波数の成分を持つようになる程、製造時に組立誤差の影響を受けやすくなるので製造上は好ましくない。
(数値データ)
次に、表1に実施形態1の数値データを示す。表中、Rは近軸曲率半径、dは面間隔を表す。なお、表1で面間隔は観測物体からの光線の入射方向をZ軸正方向とするとき、+Z方向へ向かう場合の間隔を正としている。ミラーで1回反射した後は光線が−Z方向に進むため面間隔の符号も反転する。曲率半径Rの符号については、−Z側に曲率中心がある場合に、符号としてマイナスを付与している。
また、αは望遠鏡部とコリメータ部を組合せた場合の角倍率、FNOは望遠鏡部のFナンバー、を表す。光学設計上の被写体距離は無限遠としてあり、絞り面は第1面である。本実施形態の反射光学系からはコリメートされた直径φ60mmの平行光束が射出される。
本実施形態の反射光学系100は、5面の非球面を有する。このうちM1とM2の非球面形状は回転対称であり、光軸方向にz軸、光軸と垂直方向にh軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐定数、A〜Gを4次〜16次の非球面係数としたとき、
以下の式で表される。
M3とM4の非球面形状は、前述のようにBiConic形状であり、X軸方向の曲率半径をRx、X軸方向の円錐係数をkx、Y軸方向の曲率半径をRy、Y軸方向の円錐係数をky、としたとき、反射鏡面の高さzは、以下の式で表される。
本実施形態の反射光学系は、主鏡M1の有効径がφ1504mm、望遠鏡部の光学的全長が3300mmという巨大なものであるが、コリメータ部をコンパクトに配置しつつ高い結像性能を実現している。図3と図4は、実施形態1の反射光学系の結像特性を示す図である。結像特性の評価は、射出瞳位置EXPに焦点距離600mmの理想レンズを置いて結像させた場合の特性を計算している。
光学収差のうち像面湾曲だけは、後に続く不図示の観測装置により補正可能であることを想定しているため、本実施形態では像面湾曲は許容している。具体的には、観測装置内部の光学系で像面湾曲を補正するか、あるいは湾曲した像面に沿わせて撮像素子を配置するといった方法があり得る。
本実施形態では、理想レンズで結像させた後の評価像面は、光線射出側(−Z側)に曲率中心を持つR=−231mmの球面である。図3は各画角における横収差図であり、横軸が瞳面上での相対座標を、縦軸が評価像面上での横収差を示している。図4は各画角におけるスポット図であり、評価像面上での光線の集光度合いを示している。図4に描かれている円は、回折によるエアリーディスクの大きさを示している。図3と図4から、本実施形態の反射光学系は、非点収差およびコマ収差が小さく、全画角に渡って余裕を持って回折限界性能を実現していることが分かる。この余裕は製造時の許容誤差バジェットを十分確保するために重要である。
[表1]
角倍率α = -24.1 FNO = 9.5 全画角 = 0.0556°× 0.0556°
面番号 曲率半径R 面間隔d 材質 有効径
1 (ENP) ∞ (絞り) 3100.0000 --- 1500.0
2 (M1) -4629.3400(非球面) -2800.0000 MIRROR 1504.2
3 (M2) -835.4962(非球面) 3000.0000 MIRROR 316.2
4 (F1) ∞ (望遠鏡部焦点) 397.3760 --- 19.7
5 (M3) -5272.2278(非球面) -155.2914 MIRROR 66.3
6 (M4) 2133.6031(非球面) 155.2914 MIRROR 79.7
7 (M5) -3504.0864(非球面) -555.1103 MIRROR 81.2
8 (EXP) ∞ (射出瞳) --- --- 60.0

(非球面)
面 k A (4次) B(6次) C(8次)
2 -1.00336 0.00000 0.00000 0.00000

面 k A (4次) B(6次) C(8次)
3 -0.50951 0.00000 0.00000 0.00000

面 Ry Rx ky kx
5 -5272.2278 -4570.0972 +29.80335 -27.57892

面 Ry Rx ky kx
6 2133.6031 2034.9802 +9.28858 +8.46436

面 Norm Radius Zernike5 Zernike6 Zernike7
7 45.0000 -1.0926e-2 +7.3527e-8 -2.0596e-8
Zernike8 Zernike9 Zernike10 Zernike11
-6.7335e-4 +2.0187e-4 -2.8374e-7 +3.7972e-5
《第2の実施形態》
図5は、本発明の第2の実施形態の反射光学系の光学配置図である。100は本発明の反射光学系、101は望遠鏡部、102は反射型のコリメータ部を示す。また、M1は望遠鏡部の主鏡、M2’は望遠鏡部の副鏡を示す。本実施形態の反射光学系100は、基本的に第1の実施形態の構成と良く似ているが、副鏡であるM2’が凸面になっている点が大きく異なる。図6はコリメータ部の拡大図であり、M3’〜M5’はコリメータ部を構成する3枚の反射鏡を示す。
望遠鏡部の主鏡M1は凹形状で回転放物面に近い回転放物面、副鏡M2’は凸形状の回転双曲面であり、M1とM2でカセグレン型の反射望遠鏡を構成している。望遠鏡部の焦点面F1には、いったん被写体の像が形成されるが、必ずしも望遠鏡部だけで良好に収差が補正されているわけではない。コリメータ部を構成する第3反射鏡M3’と第4反射鏡M4’と第5反射鏡’は、すべて望遠鏡部の光軸に対して傾いて配置されており、傾き角度は、各反射鏡への主光線の入射方向に対して15度である。コリメータ部を構成する3枚の反射鏡は、すべて実質的に凹面鏡として機能する非球面である。
本実施形態では、このうちM3’は、楕円状の光束反射領域の長軸と短軸を互いに直交する2つの軸とする座標軸にのみ対称な曲面形状を持つ非球面の反射鏡である。より具体的には、2つの座標軸に対して異なる曲率と円錐係数を有するバイコニック(BiConic)非球面である。
また本実施形態では、M4’は回転対称な形状を持つ多項式非球面としている。第1の実施形態のようにM3’とM4’の両方をBiConic非球面にした方が非点収差を低減する効果は大きい。しかし、製造上の観点からは加工・組立がしやすい回転対称な形状の方が好ましいので、本実施形態ではBiConic非球面を1枚だけM3’に形成したものである。
また、M5’は、第1の実施形態の数1(式1)と同じ直交関数で表されるZernike5〜Zernike11の形状成分を有する非球面の反射鏡である。M5の面形状に含まれるZernike5項成分は、M3のBiConic形状と同様に、傾けて配置したことによる略楕円型の入射光束の影響を補正する働きを持つ。また、M5のZernike8項成分とZernike11項成分は、M3とM4で十分に補正しきれなかったコマ収差やトライフォイルなどの非対称な波面誤差を補正しうる形状となっている。
(数値データ)
次に、表2に本実施形態の数値データを示す。表中、Rは近軸曲率半径、dは面間隔を表す。光学設計上の被写体距離は無限遠としてあり、絞り面は第1面である。本実施形態の反射光学系からはコリメートされた直径φ60mmの平行光束が射出される。本実施形態の反射光学系100は、5面の非球面を有する。非球面形状は、第1の実施形態の数1、数2、数3の式と同じ表現式で表している。
本実施形態の反射光学系は、主鏡M1の有効径がφ1504mm、望遠鏡部の光学的全長が2400mmという巨大なものであるが、コリメータ部をコンパクトに配置しつつ高い結像性能を実現している。図7と図8は、本実施形態の反射光学系の結像特性を示す図である。結像特性の評価は、射出瞳位置EXPに焦点距離600mmの理想レンズを置いて結像させた場合の特性を計算している。
本実施形態では、望遠鏡部が凸面を含むカセグレン型であるため、全てのミラーのペッツバール和をほぼ0にすることにより、像面湾曲も十分に小さく補正されている。従って本実施形態では、理想レンズで結像させた後の評価像面は平面となっている。図7は各画角における横収差図であり、横軸が瞳面上での相対座標を、縦軸が評価像面上での横収差を示している。図8は各画角におけるスポット図であり、評価像面上での光線の集光度合いを示している。図8に描かれている円は回折によるエアリーディスクの大きさを示している。
図7と図8から、本実施形態の反射光学系は、第1の実施形態に比べると若干非点収差が大きいが、全画角に渡って余裕を持って回折限界性能を実現していることが分かる。しかも像面湾曲も補正されている。
[表2]
角倍率α = -24.1 FNO = 9.5 全画角 = 0.0556°× 0.0556°
面番号 曲率半径R 面間隔d 材質 有効径
1 (ENP) ∞ (絞り) 2200.0000 --- 1500.0
2 (M1) -4629.3400(非球面) -1964.5036 MIRROR 1504.0
3 (M2) -835.4969(非球面) 2164.5036 MIRROR 316.2
4 (F1) ∞ (望遠鏡部焦点) 397.3760 --- 19.7
5 (M3) -5716.0573(非球面) -155.2914 MIRROR 66.3
6 (M4) 2039.9625(非球面) 155.2914 MIRROR 79.7
7 (M5) -3598.6504(非球面) -555.0000 MIRROR 81.0
8 (EXP) ∞ (射出瞳) --- --- 61.0

(非球面)
面 k A (4次) B(6次) C(8次)
2 -1.00000 0.00000 0.00000 0.00000

面 k A (4次) B(6次) C(8次)
3 -1.92143 0.00000 0.00000 0.00000

面 Ry Rx ky kx
5 -5716.0573 -4359.1374 -915.67712 -413.66568

面 k A (4次) B(6次) C(8次)
6 0.00000 +4.46486e-10 +3.32652e-15 0.00000

面 Norm Radius Zernike5 Zernike6 Zernike7
7 45.0000 -1.4478e-2 -1.4667e-9 -2.6035e-7
Zernike8 Zernike9 Zernike10 Zernike11
-7.7885e-4 +1.9710e-4 -4.2075e-8 +1.7781e-4
《第3の実施形態》
図9は、本発明の第3の実施形態の反射光学系の光学配置図である。図9において、100は反射光学系全体、101は望遠鏡部、102は反射型のコリメータ部を示す。また、M1は望遠鏡部の主鏡、M2は望遠鏡部の副鏡を示す。図10はコリメータ部の拡大図であり、M3’’(第1の反射鏡)、M4’’(第2の反射鏡)、M5’’(第3の反射鏡)、M6(第4の反射鏡)はコリメータ部を構成する4枚の反射鏡を示す。
反射光学系100は、不図示の人工衛星に搭載されて地球周回軌道上あるいは天体周回軌道上などに配置される。被写体である地球表面あるいは天体からやってきた観測光は中央部に穴の空いた凹面の主鏡M1で反射されたあと、凹面の副鏡M2で反射され、望遠鏡部の焦点面F1で被写体の像を作る。さらに観測光は、望遠鏡部101の光軸に対して傾けて配置された4枚の反射鏡にM3’’M4’’、M5’’、M6の順番で反射されて、EXPの位置に射出瞳を形成する。コリメータ部102から射出した平行光は、後続の不図示の観測装置に導かれる。
望遠鏡部の主鏡M1は、凹形状で回転放物面に近い回転双曲面、副鏡M2は凹形状の回転楕円面であり、M1とM2でグレゴリー型の反射望遠鏡を構成している。望遠鏡部の焦点面F1にはいったん被写体の像が形成されるが、必ずしも望遠鏡部だけで良好に収差が補正されているわけではない。コリメータ部を構成する第3反射鏡M3’’と、第4反射鏡M4’’と、第5反射鏡M5’’と、第6反射鏡M6は、すべて望遠鏡部の光軸に対して傾いて配置されており、傾き角度は各反射鏡への主光線の入射方向に対して22.5度である。
このような配置にすることによって、反射型のコリメータ部をコンパクトにすることができる。コリメータ部を構成する4枚の反射鏡のうち、M3’’、M4’’、M5’’は、実質的に凹面鏡として機能し、M6は実質的に凸面鏡として機能する。ここで、M6に収斂光束を入射させることにより、光束の発散を抑えつつ、M6の凸面鏡の焦点距離を短くすることができている。逆に、凸面鏡に発散光束を入射させる構成とした場合、凸面鏡の焦点距離を短くすると光束はさらに発散し、光学系が大型化するため好ましくない。
よって、このような構成とすることで、コンパクトでありながら、グレゴリー型の望遠鏡部のM1、M2、及び、コリメータ部のM3’’、M4’’、M5’’の凹面鏡のペッツバール和をキャンセルさせ、像面湾曲を良好に補正することができる。
本実施形態において、コリメータ部を構成する4枚の反射鏡は、それぞれ回転対称ではない形状の非球面としている。このうちM3’’とM4’’は、楕円状の光束反射領域の長軸と短軸を互いに直交する2つの軸とする座標軸にのみ対称な曲面形状を持つ非球面の反射鏡である。より具体的には、2つの座標軸に対して異なる曲率と円錐係数を有するバイコニック(BiConic)非球面である。
入射光束に対して傾けて配置されているM3とM4においては、反射面にあたる光束のフットプリントすなわち有効使用領域が楕円に近い形状となる。そのため、反射鏡の面形状が回転対称だと入射光束に与える波面位相変化はむしろ非対称になってしまう。従って、略楕円型の入射光束に合わせて反射鏡の面形状も長軸方向と短軸方向で差をつけた方が合理的であり、各反射面での収差発生を小さく抑えられるためBiConic形状としている。
また、M5とM6においては、収差関数をツェルニケ(Zernike)の多項式に展開したときの5次〜36次の形状成分を有する非球面の反射鏡である。ここで、光軸方向にz軸、光軸と垂直方向にh軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐係数、Zernikejをj番目のZernike多項式、CjをZernikejの係数として、以下の式で表される。
Zernike5 = a^2*cos(2θ)
Zernike6 = a^2*sin(2θ)
Zernike7 = (3*a^3-2*a)*cosθ
Zernike8 = (3*a^3-2*a)*sinθ
Zernike9 = 6*a^4-6*a^2+1
Zernike10 = a^3*cos(3θ)
Zernike11 = a^3*sin(3θ)
Zernike12 = (4*a^4-3*a^2)*cos(2θ)
Zernike13 = (4*a^4-3*a^2)*sin(2θ)
Zernike14 = (10*a^5-12*a^3+3*a)*cosθ
Zernike15 = (10*a^5-12*a^3+3*a)*sinθ
Zernike16 = 20*a^6-30*a^4+12*a^2-1
Zernike17 = a^4*cos(4θ)
Zernike18 = a^4*sin(4θ)
Zernike19 = (5*a^5-4*a^3)*cos(3θ)
Zernike20 = (5*a^5-4*a^3)*sin(3θ)
Zernike21 = (15*a^6-20*a^4+6*a^2)*cos(2θ)
Zernike22 = (15*a^6-20*a^4+6*a^2)*sin(2θ)
Zernike23 = (35*a^7-60*a^5+30*a^3-4*a)*cosθ
Zernike24 = (35*a^7-60*a^5+30*a^3-4*a)*sinθ
Zernike25 = 70*a^8-140*a^6+90*a^4-20*a^2+1
Zernike26 = a^5*cos(5θ)
Zernike27 = a^5*sin(5θ)
Zernike28 = (6*a^6-5*a^4)*cos(4θ)
Zernike29 = (6*a^6-5*a^4)*sin(4θ)
Zernike30 = (21*a^7-30*a^5+10*a^3)*cos(3θ)
Zernike31 = (21*a^7-30*a^5+10*a^3)*sin(3θ)
Zernike32 = (56*a^8-105*a^6+60*a^4-10*a^2)*cos(2θ)
Zernike33 = (56*a^8-105*a^6+60*a^4-10*a^2)*sin(2θ)
Zernike34 = (126*a^9-280*a^7+210*a^5-60*a^3+5*a)*cosθ
Zernike35 = (126*a^9-280*a^7+210*a^5-60*a^3+5*a)*sinθ
Zernike36 = 252*a^10-630a^8+560*a^6-210*a^4+30*a^2-1
ただし、aは反射鏡の中心からの距離、θはコリメータ部の各反射鏡の反射面内における方位角を表す。望遠鏡部の光軸をZ軸、コリメータ部の各反射鏡がZ軸に対して傾けられる際の回転軸をX軸、各反射鏡の反射面においてX軸と直交する方向をY軸としたとき、θはX軸を基準とした方位角とする。θの符号は反射面の裏側から光線入射側を見た時に半時計まわりの方位を正とする。
これらの直交関数の和として表される多項式は、一般にFringe Zernike多項式と呼ばれ、光学素子の面形状誤差や波面誤差の成分表現に使用されている。上記式のZernike5項とZernike6項は所謂アス形状、Zernike7項とZernike8項はコマ形状、Zernike9項は球面収差形状、Zernike10項とZernike11項はトライフォイル形状の面形状誤差を表している。
M5とM6の面形状に含まれるZernike5項成分は、M3やM4のBiConic形状と同様に、傾けて配置したことによる略楕円型の入射光束の影響を補正する働きを持つ。また、M5とM6のZernike8項成分とZernike11項成分は、M3とM4で十分に補正しきれなかったコマやトライフォイルなどの非対称な波面誤差を補正しうる形状となっている。M5とM6はZernike12項以上のさらに高い次数の形状成分も付加しており、高次の非対称な波面収差を補正している。
なお、本実施形態では、Zernike36項までの形状成分を付加しているが、もちろん、Zernike37項以上のさらに高い次数の形状成分を付加してもよい。また、本実施形態では、Y軸に非対称な形状成分をもつZernike項は付加していないが、もちろん、それらの項を自由度として付加し、例えば、望遠鏡部の製造誤差によるY軸非対称な収差などを補正してもよい。
(数値データ)
次に、表3に本実施形態の数値データを示す。表中、Rは近軸曲率半径、dは面間隔を表す。また、αは望遠鏡部とコリメータ部を組合せた場合の角倍率、FNOは望遠鏡部のFナンバー、を表す。光学設計上の被写体距離は無限遠としてあり、絞り面は第1面である。本実施形態の反射光学系からは、コリメートされた直径φ60mmの平行光束が射出される。表3から分かるように、本実施形態のM1からM6の反射鏡のペッツバール和の絶対値は望遠鏡部のペッツバール和の絶対値よりも小さくなっており、反射光学系全体として像面湾曲を良好に補正している。
本実施形態の反射光学系100は、6面の非球面を有する。このうちM1とM2の非球面形状は回転対称であり、光軸方向にz軸、光軸と垂直方向にh軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、kを円錐係数、A〜Cを4次〜8次の非球面係数としたとき、第1の実施形態の数2(式2)と同じ式で表わされる。M3とM4の非球面形状は、前述のようにBiConic形状である。即ち、X軸方向の曲率半径をRx、X軸方向の円錐係数をkx、Y軸方向の曲率半径をRy、Y軸方向の円錐係数をky、としたとき、反射鏡面の高さzは、第1の実施形態の数3(式3)と同じ式で表わされる。
本実施形態の反射光学系は、主鏡M1の有効径がφ1504mm、望遠鏡部の光学的全長が3100mmという巨大なものであるが、コリメータ部をコンパクトに配置しつつ高い結像性能を実現している。図11と図12は、本実施形態の反射光学系の結像特性を示す図である。結像特性の評価は、射出瞳位置EXPに焦点距離600mmの理想レンズを置いて結像させた場合の特性を計算している。
本実施形態では、コリメータ部に収斂光束が入射する凸面鏡を含む構成としているため、全ての反射鏡のペッツバール和を良好に補正することにより、像面湾曲も十分に小さく補正されている。従って、本実施形態では理想レンズで結像させた後の評価像面は平面となっている。
図11は各画角における横収差図であり、横軸が瞳面上での相対座標を、縦軸が評価像面上での横収差を示している。図12は各画角におけるスポット図であり、評価像面上での光線の集光度合いを示している。図11と図12から、本実施形態の反射光学系は、非点収差、像面湾曲も含めて全画角に渡って余裕を持って回折限界性能を実現していることが分かる。この余裕は、製造時の許容誤差バジェットを十分確保するために重要である。
[表3]
角倍率α = -25.0 FNO = 8.5 全画角 = 0.0556°× 0.0556°
面番号 曲率半径R 面間隔d 材質 有効径
1 (ENP) ∞ (絞り) 3100.0000 --- 1500.0
2 (M1) -4629.3400(非球面) -2800.0000 MIRROR 1504.2
3 (M2) 821.0326(非球面) 2660.0000 MIRROR 314.2
4 (F1) ∞ (望遠鏡部焦点) 740.1072 --- 22.4
5 (M3) -4979.0268(非球面) -155.2914 MIRROR 127.0
6 (M4) 3127.0264(非球面) 310.2914 MIRROR 136.6
7 (M5) -560.0186(非球面) -155.0000 MIRROR 136.2
8 (M6) -433.5512(非球面) 200.0000 MIRROR 72.6
9 (EXP) ∞ (射出瞳) --- --- 60.0

(非球面)
面 k A (4次) B(6次) C(8次)
2 -1.04364 0.00000 0.00000 0.00000

面 k A (4次) B(6次) C(8次)
3 -0.32275 0.00000 0.00000 0.00000

面 Ry Rx ky kx
5 -4979.0268 -9837.3910 +2.00000 -2.00000

面 Ry Rx ky kx
6 3127.0264 3255.5606 +2.00000 -2.00000

面 Norm Radius k
7 74.0000 -29.71824

Zernike5 Zernike6 Zernike7 Zernike8
-8.2263E-1 0.0000E+0 0.0000E+0 +4.3477E-2
Zernike9 Zernike10 Zernike11 Zernike12
-7.7124E-2 0.0000E+0 +1.6198E-2 -1.2702E-3
Zernike13 Zernike14 Zernike15 Zernike16
0.0000E+0 0.0000E+0 +1.7677E-4 +4.5231E-3
Zernike17 Zernike18 Zernike19 Zernike20
+4.4747E-5 0.0000E+0 0.0000E+0 +6.5197E-5
Zernike21 Zernike22 Zernike23 Zernike24
+5.0395E-5 0.0000E+0 0.0000E+0 +1.2979E-5
Zernike25 Zernike26 Zernike27 Zernike28
-3.5253E-4 0.0000E+0 +9.9597E-6 -8.8245E-6
Zernike29 Zernike30 Zernike31 Zernike32
0.0000E+0 0.0000E+0 -1.4190E-6 +1.4760E-5
Zernike33 Zernike34 Zernike35 Zernike36
0.0000E+0 0.0000E+0 -5.2627E-8 +2.6136E-5

面 Norm Radius k
8 45.0000 +50.71566
Zernike5 Zernike6 Zernike7 Zernike8
-5.8613E-1 0.0000E+0 0.0000E+0 +2.9504E-2
Zernike9 Zernike10 Zernike11 Zernike12
+8.4901E-2 0.0000E+0 +1.9379E-2 -2.2827E-3
Zernike13 Zernike14 Zernike15 Zernike16
0.0000E+0 0.0000E+0 +3.3217E-4 +1.0455E-2
Zernike17 Zernike18 Zernike19 Zernike20
+1.6422E-4 0.0000E+0 0.0000E+0 +1.8436E-4
Zernike21 Zernike22 Zernike23 Zernike24
+8.6349E-5 0.0000E+0 0.0000E+0 +3.2054E-5
Zernike25 Zernike26 Zernike27 Zernike28
+1.1294E-3 0.0000E+0 +3.3286E-5 +9.0585E-6
Zernike29 Zernike30 Zernike31 Zernike32
0.0000E+0 0.0000E+0 +5.2225E-6 -1.0014E-5
Zernike33 Zernike34 Zernike35 Zernike36
0.0000E+0 0.0000E+0 +4.2315E-6 +8.9775E-5

(ペッツバール和)
面 1/f
2 0.000432
3 0.002436
5 0.000402
6 0.000640
7 0.003188
8 -0.005411
総和 0.001686
以上述べてきた各実施形態によれば、望遠鏡部がカセグレン型でもグレゴリー型でも、広い視野角に渡って高い分解能で遠方の被写体を観測可能である。そして、後続の観測装置にコリメートされた光を送出することが可能な、口径に比して全長が非常に短い反射光学系を実現できる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形、及び、変更が可能である。
例えば、第3の実施形態において、反射鏡にはZernike36項までの形状成分を付加している。しかし、Zernike11項以下などの低い次数の形状成分に留めてもよいし、逆に、Zernike37項以上のさらに高い次数の形状成分を付加してもよい。また、第3の実施形態において、Y軸に非対称な形状成分をもつZernike項は付加していない。しかし、それらの項を自由度として付加し、例えば、望遠鏡部の製造誤差によるY軸非対称な収差などを補正してもよい。
また、本発明は、楕円状の光束反射領域の長軸と短軸を互いに直交する2つの軸とする座標軸にのみ対称な曲面形状を持つ反射鏡を、コリメータ部に複数もしくは単数用いるが、単数用いる場合には以下のような変形が可能である。即ち、第2の実施形態において、リメータ部の最も入射側に上記の反射鏡をM3’に用いたものを示したが、コリメータ部の入射側に設けられる反射鏡(例えば反射鏡M4’)に用いても良い。
101・・望遠鏡部、102・・コリメータ部、M1・・望遠鏡部の主鏡、M2、M2’・・望遠鏡部の副鏡、M3(M3’、M3’’)〜M6・・反射鏡(コリメータ部)、F1・・望遠鏡部の焦点面位置(被写体像位置)

Claims (13)

  1. 主鏡および副鏡を備える望遠鏡部と、
    前記望遠鏡部の光軸に対して夫々傾いて配置される複数の反射鏡を含み、該望遠鏡部からの光束を受光するコリメータ部、とを備え、
    前記複数の反射鏡のうち1つの反射鏡の光束反射領域が楕円状であり、
    該1つの反射鏡は、前記楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を有している、ことを特徴とする反射光学系。
  2. 前記楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を持つ反射鏡は、互いに直交する2つの座標軸に対して異なる曲率と円錐係数を有するバイコニック(BiConic)非球面を備えることを特徴とする請求項1に記載の反射光学系。
  3. 前記楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を持つ反射鏡は、前記コリメータ部の入射側に設けられる反射鏡であることを特徴とする請求項1または2に記載の反射光学系。
  4. 前記楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を持つ反射鏡は、前記コリメータ部の最も入射側に設けられる反射鏡であることを特徴とする請求項1または2に記載の反射光学系。
  5. 前記コリメータ部における反射鏡は、全て非球面形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の反射光学系。
  6. 前記コリメータ部における反射鏡は、
    収差関数をツェルニケ(Zernike)の多項式に展開したときの5次、8次、11次の形状成分を有する非球面を備える反射鏡を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の反射光学系。
  7. 前記コリメータ部における反射鏡は、回転対称な非球面を備える反射鏡を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の反射光学系。
  8. 前記コリメータ部は、光路に沿って、順に第1の反射鏡としての凹面鏡、第2の反射鏡としての凹面鏡、第3の反射鏡としての凹面鏡から構成され、前記コリメータ部における光束は、前記第1の反射鏡から前記第3の反射鏡の間で交差することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の反射光学系。
  9. 前記コリメータ部における反射鏡は、光路に沿って、順に第1の反射鏡としての凹面鏡、第2の反射鏡としての凹面鏡、第3の反射鏡としての凹面鏡、第4の反射鏡としての凸面鏡から構成され、
    前記第1の反射鏡、前記第2の反射鏡は、前記楕円の長軸を含む面と短軸を含む面に関してのみ対称な曲面形状を持つ反射鏡である一方、
    前記第3の反射鏡、前記第4の反射鏡は、収差関数をツェルニケ(Zernike)の多項式に展開したときの5次、8次、11次の形状成分を有する非球面を備える反射鏡であることを特徴とする請求項6に記載の反射光学系。
  10. 前記望遠鏡部は、中央部に穴が空いた凹面の前記主鏡および凹面の前記副鏡から構成され、前記コリメータ部は、全て凹面鏡から構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の反射光学系。
  11. 前記望遠鏡部は、中央部に穴が空いた凹面の前記主鏡および凸面の前記副鏡から構成され、前記コリメータ部は、全て凹面鏡から構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の反射光学系。
  12. 前記望遠鏡部は、中央部に穴が空いた凹面の前記主鏡および凹面の前記副鏡から構成され、前記コリメータ部は、少なくとも1枚の凸面鏡を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の反射光学系。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の反射光学系を有することを特徴とする天体観測装置。
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