JP2014174046A - 原子炉格納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライウェルヘッドフランジのシールの耐久温度を向上させることができる原子炉格納容器を提供することにある。
【解決手段】
原子力プラントの原子炉格納容器は、格納容器12と、ドライウェルヘッド13と、ドライウェルフランジDHFを備える。リング状の高線膨張リング1は、ドライウェルヘッドフランジDHFの内面に設置され、ドライウェルヘッドフランジより線膨張係数の高い材料で構成される。リング状の低線膨張リング5は、ドライウェルヘッドフランジDHFの外面に設置され、ドライウェルヘッドフランジより線膨張係数の低い材料で構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、原子力プラントの原子炉格納容器に係り、特に、ドライウェルヘッドフランジによるシール構造を有する原子炉格納容器に関する。
原子炉格納容器のドライウェルヘッドフランジは、平フランジ部を樹脂製のOリングでシールする構造である。これは樹脂製のOリングはメタルシールなどと比べて、小さな力で大きく変形するため、あたり面の精度が悪い場合や面圧を大きくできない場合でも良好なシールを実現できるためである。
ここで、本技術分野の背景技術として、シールを使用可能な雰囲気温度を向上させるために、樹脂製Oリングの部分を局所的に冷却するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のものでは、配管同士を接続するフランジの周方向の溝内に、膨張黒鉛を含むガスケットを配置するとともに、そのガスケットに径方向に隣接させて少なくとも1輪のOリングを配置し、Oリングは、内部に作動流体が流れることが可能な空洞を有し、Oリングに作動流体を供給する入口配管と作動流体の出口配管とを接続し、Oリング内に作動流体を供給してフランジ締結部を冷却している。
特開2011−132975号公報
しかしながら、特許文献1記載のものであっても、格納容器内が原子力発電所の当初建設時に前提とされた設計基準等に基づく設計条件を超える高温になった場合、樹脂製Oリングは高温劣化してしまいシールを維持できない可能性がある。冷却機構を設けるなどの対策はあるが、非常に可能性は低いものの、温度上昇する想定での対策が求められる。
本発明の目的は、ドライウェルヘッドフランジのシールの耐久温度を向上させることができる原子炉格納容器を提供することにある。
本発明は、格納容器ドライウェルヘッドフランジを備えた原子力プラントの原子炉格納容器であって、前記ドライウェルヘッドフランジの内面に設置され、前記ドライウェルヘッドフランジより線膨張係数の高い材料で構成されたリング状の高線膨張リングと、前記ドライウェルヘッドフランジの外面に設置され、前記ドライウェルヘッドフランジより線膨張係数の低い材料で構成されたリング状の低線膨張リングとの少なくとも一方を備えるようにしたものである。
かかる構成により、ドライウェルヘッドフランジのシールの耐久温度を向上させることができるものとなる。
本発明によれば、ドライウェルヘッドフランジのシールの耐久温度を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態による原子炉格納容器の全体構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。 本発明の第6の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。
以下、図1及び図2を用いて、本発明の第1の実施形態による原子炉格納容器の構成について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による原子炉格納容器の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による原子炉格納容器の全体構成を示す断面図である。
ここでは、軽水炉のなかでも、沸騰水型原子炉を例に説明する。沸騰水型原子炉には、炉心が入った円筒形状の圧力容器11がある。圧力容器11の中で核反応を熱源として蒸気が生成される。圧力容器11は、円筒形状の格納容器12の内部に収納される。格納容器12の上部には、格納容器12の蓋であるドライウェルヘッド13と呼ばれる鋼製のドーム状構造物のシールが取り付けられる。
圧力容器11及び円筒形状の格納容器12の大部分は、フロアー10よりも下部に位置している。格納容器12の上部は、フロアー10よりも上方に突出している。
ドライウェルヘッド13は、格納容器12の上部から原子炉のメンテナンスするための開口部であり、ドライウェルヘッドフランジDHFによって接合されている。本発明は、ドライウェルヘッドフランジDHFの温度が上がる場合に機能するものである。
次に、図2を用いて、本実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジDHF周辺の構成について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。
円筒形状の格納容器12の上部には、格納容器フランジ部12aが一体的に設けられている。また、半球形状のドライウェルヘッド13の下部には、ドライウェルヘッドフランジ部13aが一体的に設けられている。例えば、格納容器フランジ部12aの上面には、同心の2本の溝が形成され、この溝には、それぞれ、樹脂製Oリング2A,2Bが収納される。その上で、格納容器フランジ部12aの上部にドライウェルヘッドフランジ部13aが設置され、両者がボルト3とナット4によって締め付けられることで、ドライウェルヘッドフランジDHFが構成される。ドライウェルヘッドフランジDHFでは、2つの樹脂製Oリング2A,2Bを用いてシールを維持するように、格納容器12とドライウェルヘッド13が接合されている。
さらに、本実施形態では、ドライウェルヘッドフランジDHFの内面に高温に耐える高温耐久ガスケット6Aを配し、ガスケット6Aを圧縮するように、ジュラルミンまたは黄銅あるいはSUS304など、格納容器12及びドライウェルヘッド13の線膨張係数よりも高線膨張の素材で作成されたリング状の構造物である高線膨張リング1を内面に配置する。
高温耐久ガスケット6Aは、円環のバンド状である。そして、高温耐久ガスケット6Aは、格納容器フランジ部12aとドライウェルヘッドフランジ部13aとの接触部の内周を全域に亘って接触する位置に密着している。高温耐久ガスケット6Aの内周には、リング状の高線膨張リング1が密着している。
また、ドライウェルヘッドフランジDHFの外面に高温に耐える高温耐久ガスケット6Bを配し、ガスケット6Bを圧縮するように、タングステンまたはスーパーインバーなど、格納容器12及びドライウェルヘッド13の線膨張係数よりも低線膨張の素材で作成されたリング状の構造物である低線膨張リング5を外面に配置する。
高温耐久ガスケット6Bは、円環のバンド状である。そして、高温耐久ガスケット6Bは、格納容器フランジ部12aとドライウェルヘッドフランジ部13aとの接触部の外周を全域に亘って接触する位置に密着している。高温耐久ガスケット6Bの外周には、リング状の低線膨張リング5が密着している。
ドライウェルヘッドフランジDHFが高温になった場合に、樹脂製Oリング2A,2Bが熱分解し、溶融するため、格納容器フランジ部12aとドライウェルヘッドフランジ部13aの間の樹脂製Oリング2a,2Bシール性が低下することになる。このようにドライウェルヘッドフランジDHFが高温になった場合でも、ドライウェルヘッドフランジDHFは、高線膨張リング1と低線膨張リング5の熱膨張差から生じる接触圧力によりシールされる。
高線膨張リング1として例えばアルミを用いた場合、その線膨張係数は23×10−6/Kであり、鉄系の格納容器12及びドライウェルヘッド13の線膨張係数12×10−6/Kとの差により、ガスケット6A(例えば、Cuメタルジャケット)が圧縮される。また、低線膨張リング5として例えばタングステンを用いた場合、その線膨張係数は4.5×10−6/Kであり、格納容器12及びドライウェルヘッド13の線膨張係数12×10−6/Kとの差により、ガスケット6B(例えば、Cuメタルジャケット)が圧縮される。このように2枚のガスケット6A,6Bが圧縮されることで、ドライウェルヘッドフランジDHFはシールされる。
なお、ドライウェルヘッドフランジDHFの温度が低下すると、ガスケット6A,6Bに対する圧縮力が低下するため、ガスケット6A,6Bによるシール性は低下するが、このとき、Oリング2A,2Bを構成した樹脂が再度硬化することで、ドライウェルヘッドフランジDHFはシールされるため、シール性が維持できる。
なお、外面の低線膨張リング5はボルトに格納容器12と同材料の管状位置決め器具7を通した上に設置し、ドライウェルヘッドフランジDHFとの熱膨張差による相対位置の変化が小さくなるようにする。位置決め器具7が無い場合、格納容器12と低線膨張リング5の高さ方向の熱伸び差が生じる。ただし、常温時に低線膨張リング5がドライウェルヘッドフランジDHFより前記熱伸び差以上に高い位置まで長ければ、位置決め器具7は無くても良い。
また、高線膨張リング1には、位置決め器具を設けずシールプレート9に直接置いているが、高温時に格納容器12よりも高線膨張リング1が高く伸び、ドライウェルヘッドフランジDHFの内面に高線膨張リング1が存在できるためであり、高さ方向の相対変位を防止するために位置決め器具を設けても良い。
また、前記位置決め器具7は上から吊るす形式としても低線膨張リング5および高線膨張リング1を高温時にドライウェルヘッドフランジDHFの位置にとどめることが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドライウェルヘッドフランジが高温状態となると、線膨張係数の異なるリング状の構造が内外面の両面から接触し、この接触圧力によってシールを維持でき、これにより高温時の原子炉格納容器の信頼性を向上させることができる。
次に、図3を用いて、本発明の第2の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジDHF周辺の構成について説明する。なお、本実施形態による原子炉格納容器の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図3は、本発明の第2の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。なお、図1,2と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態は、図2に示した実施形態から、内面の高温耐久ガスケット6Aを除いたものである。高線膨張リング1がドライウェルヘッドフランジDHFの内面に追従しない場合でも、外側の低線膨張リング5と高温耐久ガスケット6Bによりシールが維持される。
本実施形態では、図2に示した内面の高温耐久ガスケット6Aを除いているので、メンテナンス性が向上する。また、設置時の嵌め合いをきつくすることができ、熱膨張差による接触圧力を高めることができる。加えて、高温時に高線膨張リング1は降伏応力が低下するため、高温耐久ガスケット6Aを配置せずとも十分にドライウェルヘッドフランジDHFの内面に追従する。さらに加えて、高温耐久ガスケット6Aとして機能する表面材料を有した高線膨張リング1とすることでよりシール効果を高められる。その例としては、高線膨張リング1の母材を高温時の降伏応力が高いA7075とし、表面を高温時の降伏応力が低い純アルミニウムとする構成などがあげられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドライウェルヘッドフランジが高温状態となると、線膨張係数の異なるリング状の構造が内外面の両面から接触し、この接触圧力によってシールを維持でき、これにより高温時の原子炉格納容器の信頼性を向上させることができる。また、メンテナンス性を向上できる。
次に、図4を用いて、本発明の第3の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジDHF周辺の構成について説明する。なお、本実施形態による原子炉格納容器の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図4は、本発明の第3の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。なお、図1,2と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態は、図2に示した実施形態に対して、上側のドライウェルヘッドフランジ部13aの、内周側の樹脂製Oリング2Aより内周側の位置に、亜鉛などの低融点金属8を埋設する。
これにより、ドライウェルヘッドフランジDHF周辺が低融点金属8の融点を超える状況が長く続いた際、樹脂製Oリング2によるシール性が劣化する頃低融点金属8が溶解し、ドライウェルヘッドフランジDHFと高線膨張リング1と低線膨張リング5が形成する隙間に流れ込む。溶けて隙間に充填された低融点金属8は温度が低下した後に凝固し、シールとして機能する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドライウェルヘッドフランジが高温状態となると、線膨張係数の異なるリング状の構造が内外面の両面から接触し、この接触圧力によってシールを維持でき、これにより高温時の原子炉格納容器の信頼性を向上させることができる。また、温度低下後のシール性を向上できる。
次に、図5を用いて、本発明の第4の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジDHF周辺の構成について説明する。なお、本実施形態による原子炉格納容器の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図5は、本発明の第4の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。なお、図1,2と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、内周側の高線膨張リング1のみを設置する。図2に示した低線膨張リング5は用いない。なお、高線膨張リング1は、ドライウェルヘッドフランジDHFの外面に低線膨張リング5を配置しない状況でも高い接触圧力が得られるよう、高線膨張リング1の断面形状をクサビ形とするなどして接触する面積を減らし、シールを維持するようにしている。なお、高線膨張リング1の形状としては、図2に示したような矩形断面でも良い。
なお、高線膨張リング1は、シールプレート9から格納容器12と同材料の位置決め器具7により立ち上げて設置し、ドライウェルヘッドフランジDHFとの熱膨張差による相対位置の変化が小さくなるようにする。なお、この例では高膨張リング1の断面形状をクサビ型としているが、ドライウェルヘッドフランジDHFの内面に突起を設けても同様の効果が得られる。
樹脂製Oリング2は、その断面形状を長方形として、1条のOリングのみを用いているが、図2に示したように、2条のOリングを用いるようにすることもできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドライウェルヘッドフランジが高温状態となると、線膨張係数の異なるリング状の構造が内外面の両面から接触し、この接触圧力によってシールを維持でき、これにより高温時の原子炉格納容器の信頼性を向上させることができる。また、構成を簡単にしてシール性を維持できる。
次に、図6を用いて、本発明の第5の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジDHF周辺の構成について説明する。なお、本実施形態による原子炉格納容器の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図6は、本発明の第5の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。なお、図1,2と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、ボルト3A及びナット4Aにより固定されるドライウェルヘッドフランジDHFの外面に低線膨張リング5を配置している。ここで、外面に低線膨張リング5によるシールを施したとしても、ボルト部のねじ山や座面から漏えい恐れがある。そこで、本実施形態では、ボルト3Aとナット4Aの座面の精度を向上することでシール性を持たせ、ねじ山に液状シールを適用し、ボルト部をシールしたうえで、ドライウェルヘッドフランジDHFの外面に低線膨張リング5を配置し、外面のシールを有効に機能させる。
なお、高線膨張リング1はシールプレート9から、低線膨張リング5はフロアー10から、それぞれ格納容器12と同材料の位置決め器具7A,7Bにより立ち上げて設置し、ドライウェルヘッドフランジDHFとの熱膨張差による相対位置の変化が小さくなるようにする。なお、ねじ部のシールを実施しない場合でも、外面に低線膨張リング5を配置することで、熱応力が高められるため、内面の高線膨張リング1によるシールがより効果的となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドライウェルヘッドフランジが高温状態となると、線膨張係数の異なるリング状の構造が内外面の両面から接触し、この接触圧力によってシールを維持でき、これにより高温時の原子炉格納容器の信頼性を向上させることができる。
次に、図7を用いて、本発明の第5の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジDHF周辺の構成について説明する。なお、本実施形態による原子炉格納容器の全体構成は、図1に示したものと同様である。
図7は、本発明の第5の実施形態による原子炉格納容器に用いるドライウェルヘッドフランジ周辺の構成の要部構成を示す拡大断面図である。なお、図1,2と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、ドライウェルヘッドフランジDHFから離れた位置でシールするようにしている。本例では、外面には、2つの低線膨張リング5A,5Bを設置し、フランジDHFより離れた位置に、格納容器12と同材料の位置決め器具7B,7Cにより設置する。
高線膨張リング1Aは、断面コ字状として、ドライウェルヘッドフランジDHFから離れた位置の2箇所で格納容器12およびドライウェルヘッド13の内面に接触する。
ここで、格納容器12およびドライウェルヘッド13の板厚はフランジ部に比べて薄いため、高線膨張リング1と低線膨張リング5に格納容器12およびドライウェルヘッド13の壁が良く追従し、良好なシールを実現する。
なお、高線膨張リング1Aは、シールプレート9から、低線膨張リング5はフロアー10およびドライウェルヘッドフランジDHFからそれぞれ格納容器12と同材料の位置決め器具7Aにより立ち上げて設置し、ドライウェルヘッドフランジDHFとの熱膨張差による相対位置の変化が小さくなるようにする。
以上説明したように、本実施形態によれば、ドライウェルヘッドフランジが高温状態となると、線膨張係数の異なるリング状の構造が内外面の両面から接触し、この接触圧力によってシールを維持でき、これにより高温時の原子炉格納容器の信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…高線膨張リング
2…樹脂製Oリング
3…ボルト
4…ナット
5…低線膨張リング
6…高温耐久ガスケット
7…位置決め器具
8…低融点金属
9…シールプレート
10…フロアー
11…圧力容器
12…格納容器
12a…格納容器フランジ部
13…ドライウェルヘッド
13a…ドライウェルヘッドフランジ部
DHF…ドライウェルヘッドフランジ

Claims (8)

  1. 格納容器ドライウェルヘッドフランジを備えた原子力プラントの原子炉格納容器であって、
    前記ドライウェルヘッドフランジの内面に設置され、前記ドライウェルヘッドフランジより線膨張係数の高い材料で構成されたリング状の高線膨張リングを備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  2. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、
    前記ドライウェルヘッドフランジの外面に設置され、前記ドライウェルヘッドフランジより線膨張係数の低い材料で構成されたリング状の低線膨張リングを備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  3. 請求項2に記載の原子炉格納容器において、
    前記ドライウェルヘッドフランジと前記低線膨張リングとの間に配置された第1のガスケットとの少なくとも一方を備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  4. 請求項3に記載の原子炉格納容器において、
    前記ドライウェルヘッドフランジと前記高線膨張リングとの間に配置された第2のガスケットを備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  5. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、
    前記ドライウェルヘッドフランジは、格納容器の上部に設けられた格納容器フランジ部と、ドライウェルヘッドの下部に設けられたドライウェルヘッドフランジ部と、前記格納容器フランジ部と前記ドライウェルヘッドフランジ部との間に設置される樹脂製Oリングとから構成され、
    前記ドライウェルヘッドフランジ部に設置され、融点が前記樹脂製Oリングの熱分解温度より低い低融点金属を備えることを特徴とする原子炉格納容器。
  6. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、
    前記高線膨張リングは、その断面形状をクサビ形としたことを特徴とする原子炉格納容器。
  7. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、
    前記ドライウェルヘッドフランジは、格納容器の上部に設けられた格納容器フランジ部と、ドライウェルヘッドの下部に設けられたドライウェルヘッドフランジ部と、前記格納容器フランジ部と前記ドライウェルヘッドフランジ部との間に設置される樹脂製Oリングと、前記格納容器フランジ部と前記ドライウェルヘッドフランジ部を締め付け固定するボルト及びナットとから構成され、
    前記低線膨張リングは、前記ボルト及びナットにより固定される前記ドライウェルヘッドフランジの外面に配置されるとともに、
    前記ボルト及びナットの座面の精度を向上し、ねじ山に液状シールを適用したことを特徴とする原子炉格納容器。
  8. 請求項1に記載の原子炉格納容器において、
    前記ドライウェルヘッドフランジは、格納容器の上部に設けられた格納容器フランジ部と、ドライウェルヘッドの下部に設けられたドライウェルヘッドフランジ部と、前記格納容器フランジ部と前記ドライウェルヘッドフランジ部との間に設置される樹脂製Oリングとから構成され、
    前記低線膨張リングは、前記ドライウェルヘッドフランジから離れた位置の、前記格納容器および前記ドライウェルヘッドの外面に設置された2つの低線膨張リングからなり、
    前記高線膨張リングは、断面コ字状として、前記ドライウェルヘッドフランジから離れた位置の2箇所で前記格納容器および前記ドライウェルヘッドの内面に接触するように設置されたことを特徴とする原子炉格納容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019211392A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉格納容器

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