JP2013181527A - 原子炉冷却材ポンプ - Google Patents

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幸浩 阪口
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Abstract

【課題】異常時における高温高圧の加圧水の流通を規制することができる原子炉冷却材ポンプを提供する。
【解決手段】回転軸1を取り囲むように回転軸1の周方向に延在し、互いに独立した第一端部41及び第二端部51を有するシールリング31と、第一端部41及び第二端部51を周方向に相対移動させるように付勢することでシールリング31を縮径させるバネ部材60と、常温時に固体状をなして第一端部41と第二端部51との間に配置されることでこれら第一端部41及び第二端部51の前記相対移動を規制するとともに、異常時に高温加圧水による加熱によって溶融することで、第一端部41及び第二端部51の相対移動を許容する可溶融部材を有する支持部70と、を備えることを特徴とする原子炉冷却材ポンプ。
【選択図】図2

Description

本発明は、原子炉冷却材ポンプに関し、特に、異常時における高温加圧水の漏洩を回避することが可能な原子炉冷却材ポンプに関する。
原子炉一次冷却材ポンプは、上下方向に延びる軸線回りに回転する回転軸と、該回転軸を取り囲むハウジングとを備えている。この回転軸とハウジングとの間の空間には、上下方向に離間して配置された複数段の軸シールを備えている。そして、これら複数段のシールにより、下方側の高圧の加圧水が上方側においては大気圧となるように減圧が行われている(例えば特許文献1参照)。
実開昭63−22397号公報
ところで、原子炉一次冷却材ポンプにおいては、全交流電源喪失(SBO:Station Black Out)等の異常時に、通常運転時では例えば70℃の加圧水が300℃まで上昇することが予想される。この際、高温高圧の加圧水(以下、高温加圧水と称する。)が、複数の軸シールのうち最下方に位置する軸シールを突破し、最下方から2番目の軸シールに到達することも考えられる。
ここで、最下方から2番目の軸シール装置は、上記高温加圧水に耐え得るように設計することはできるものの、当該軸シール装置の周囲に配置された耐熱Oリングが高温加圧水により損傷を受けた場合、一次冷却材が外部に漏洩してしまうおそれがある。
したがって、全交流電源喪失時における最下方から2番目の軸シール装置への高温加圧水の到達を回避すべく、各シール装置の間における回転軸とハウジングとの間隙に、異常時の高温加圧水の流通を規制することができる構成を備えることが好ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、異常時における高温高圧の加圧水の流通を規制することができる原子炉冷却材ポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提供している。
即ち、本発明に係る原子炉冷却材ポンプは、前記支持部は、一端が前記第一端部に接続されたシリンダと、該シリンダの他端側から突出して前記第二端部に接続されるとともに、前記シリンダ内の前記一端側に第一室を画成し、該シリンダ内の他端側に第二室を画成するピストンロッドと、を有し、前記第一室内に固体状の前記可溶融部材が収容され、前記ピストンロッドに、前記第一室と前記第二室とを連通させて溶融した前記可溶融部材が通過する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
このような特徴の原子炉冷却材ポンプによれば、常温時に固体状をなす可溶融部材が付勢力に抗してシールリングの第一端部及び第二端部の相対移動を規制することで、シールリングの径が維持される。これによって、常温時における回転軸とシールリングとのクリアランスを維持することができるため、回転軸の摺動抵抗による回転損失を抑えることができる。
一方、異常時に高温加圧水が漏洩防止シールまで到達した際には、支持部の可溶融部材が高温加圧水による加熱によって溶融する。これによって、付勢部材の付勢力に抗する支持力が消失するため、第一端部及び第二端部は付勢部材の付勢力に従って相対移動する。この結果、シールリングが縮径し、シールリングと回転軸との間隙が周方向にわたって縮小し、あるいはシールリングが周方向にわたって回転軸に密着する。
また、本発明に係る原子炉冷却材ポンプにおいて、前記支持部は、前記第一端部及び前記第二端部の間に配置された固体状の前記可溶融部材を収容する第一ベローズと、該第一ベローズに接続されて、溶融した前記可溶融部材が前記第一ベローズから移入する第二ベローズと、を有することが好ましい。
これによって、常温時に第一ベローズ内で固体状とされることでシールリングの径を維持する可溶融部材は、異常時に溶融することで第一ベローズから第二ベローズへと導入される。したがって、溶融状態の可溶融部材が高温加圧水によって流出してしまうことを回避することができる。
さらに、本発明の原子炉冷却材ポンプにおいて、前記支持部は、一端が前記第一端部に接続されたシリンダと、該シリンダの他端側から突出して前記第二端部に接続されるとともに、前記シリンダ内の前記一端側に第一室を画成し、該シリンダ内の他端側に第二室を画成するピストンロッドと、を有し、前記第一室内に固体状の前記可溶融部材が収容され、前記ピストンロッドに、溶融した前記可溶融部材が前記第一室から前記第二室へと移動する貫通孔が形成されているものであってもよい。
常温時にシリンダの第一室内で固体状とされることでシールリングの径を維持する可溶融部材は、異常時に溶融することで第一室から第二室へと貫通孔を介して移動する。これによって、ピストンロッドはシリンダの一端側へと移動するため、第一端部と第二端部との相対移動が許容され、シールリングが縮径する。したがって、溶融状態の可溶融部材が高温加圧水によって流出してしまうことを回避することができる。
本発明の原子炉冷却材ポンプによれば、異常時に支持部の可溶融部材が高温加圧水からの加熱により溶融することで、回転軸との間隙が周方向にわたって縮小し、あるいはシールリングが周方向にわたって回転軸に密着する。これによって、異常時における高温加圧水の流通を規制することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る原子炉冷却材ポンプの縦断面図及びその系統図を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉冷却材ポンプにおける漏洩防止シールを回転軸の軸線方向から見た図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉冷却材ポンプにおける漏洩防止シールを回転軸の径方向内側から見た図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉冷却材ポンプにおける支持部の概略構成を説明する図である。 本発明の第二実施形態に係る原子炉冷却材ポンプにおける支持部の概略構成を説明する図である。 本発明の第三実施形態に係る原子炉冷却材ポンプにおける支持部の概略構成を説明する図である。 本発明の第一変形例に係る原子炉冷却材ポンプの漏洩防止シールを回転軸の軸線方向から見た図である。 本発明の第二変形例に係る原子炉冷却材ポンプの漏洩防止シールを回転軸の軸線方向から見た図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図1から図5を参照して詳細に説明する。
まず、第一実施形態に係る原子炉冷却材ポンプ100の全体構成について説明する。図1に示すように、原子炉冷却材ポンプ100は、上下方向に延びる軸線O回りに回転可能に配置された回転軸1と、該回転軸1を取り囲むように配置されたハウジング2とを備えている。そして、回転軸1とハウジング2との間の空間に、軸線O方向に離間して配置された複数の軸シール10が設けられている。
本実施形態においては、3組の軸シール10が設けられており、これら軸シール10は、下方から上方に向かって第一軸シール10A、第二軸シール10B、第三軸シール10Cとされている。なお、第一軸シール10Aは漏洩制限型シールとされており、第二軸シール10B及び第三軸シール10Cはメカニカルシールとされている。
第一軸シール10Aは、回転軸1の外周面に一体に固定されて径方向外側に張り出す円盤状をなす第一ランナ11Aと、ハウジング2に固定されたリング状をなして第一ランナ11Aとの間で僅かな間隙を形成する第一リング12Aとを備えている。第一リング12Aとハウジング2との間には、図示しない第一セカンダリシールが設けられている。
また、第二軸シール10Bは、第一軸シール10Aよりも上方に設けられており、回転軸1の外周面に一体に固定されて、径方向外側に張り出す円盤状をなす第二ランナ11Bと、ハウジング2に固定されたリング状をなして第二ランナ11Bと摺接する第二リング12Bとを備えている。第二リング12Bとハウジング2との間には、図示しない第二セカンダリシールが設けられている。
さらに、第三軸シール10Cは、第二軸シール10Bよりも上方に設けられており、回転軸1の外周面に一体に固定されて、径方向外側に張り出す円盤状をなす第三ランナ11Cと、ハウジング2に固定されたリング状をなして第三ランナ11Cと摺接する間隙を形成する第二リング12Bとを備えている。第三リング12Cとハウジング2との間には、図示しない第三セカンダリシールが設けられている。
原子炉一次冷却材は、200〜300℃の高温水であり、この高温水がハウジング2内を上昇しないように、第一軸シール10Aの下部には充填材ポンプ15により高圧の加圧水(シール水)が供給されている。この加圧水は、体積制御タンク16より供給される。なお、第一軸シール10Aを漏洩して第二軸シール10Bの下方に至った加圧水は、遮蔽弁17及び流量計18を経て体積制御タンク16に戻されるようになっている。
第三軸シール10Cの下方の空間、即ち、第三軸シール10Cと第二軸シール10Bとの間の空間には、パージ水と称される純水が供給されている。このパージ水は高所に設けられたパージ水ヘッドタンク19から図示しない絞り及び流量計20を経て供給される。なお、パージ水ヘッドタンク19へは、純水メークアップタンク21で準備された純水が純水ポンプ22及び補給弁23を経て供給される。この補給弁23は、パージ水ヘッドタンク19中の純水の水頭高さを検出するレベルコントロール装置24によって制御されており、これによりパージ水ヘッドタンク19の水頭高さは所定の値に維持されている。
また、上記パージ水は、第二軸シール10B及び第三軸シール10Cの潤滑と冷却をし、流量計25及びスタンドパイプ26を経てドレンタンク27に回収される。
なお、第一軸シール10Aの下方の加圧水の温度は70℃でその圧力は約15.5MPaとされている。第一軸シール10Aでは、この加圧水が約0.3MPaまで減圧され、即ち、第二軸シール10Bの下方の空間の加圧水の圧力は約0.3MPaとなる。そして、第二軸シール10Bでは、この約0.3MPaの圧力が約0.03MPaまで減圧され、さらに第三軸シール10Cでは、大気圧まで減圧されるようになっている。
ここで、全交流電源喪失時には、第一軸シール10Aの下方における通常運転時70℃の加圧水が、原子炉一次冷却材により加熱されることで300℃程度まで上昇することが想定される。このような高温の加圧水(以下、高温加圧水と称する。)によって第一軸シール10Aが突破された場合、該高温加圧水が第二軸シール10Bに至り、高温加圧水の漏出を招くおそれがある。これに対して本実施形態では、例えば温度が300℃、圧力が約19MPaの高温加圧水の第二軸シール10Bへの到達を回避すべく、漏洩防止シール30が設けられている。
この漏洩防止シール30は、第一軸シール10Aと第二軸シール10Bとの間におけるハウジング2と回転軸1との間隙に設けられており、本実施形態では、図3に示すように、ハウジング2に設けられた環状溝3に収容されるように設けられている。
この環状溝3は、ハウジング2の内周面から回転軸1の径方向(以下、単に径方向と称する)外側に凹むように形成されており、軸線Оを中心として回転軸1の周方向(以下、単に周方向と称する)に延在する円環状をなしている。また、環状溝3は、下方(軸線О方向一方側)を向く上側内壁面4と、該上側内壁面4に対向して上方(軸線О方向他方側)を向く下側内壁面5と、径方向内側を向き上側内壁面4及び下側内壁面5に接続された底壁面6とを有している。
さらに、環状溝3における下側内壁面5には、周方向に間隔をあけて、該下側内壁面5から下方に向かって凹み径方向内側に開口する座ぐり部7が設けられている。
本実施形態の漏洩防止シール30は、回転軸1を取り囲むシールリング31と、該シールリング31を縮径させるバネ部材(付勢手段)60と、シールリング31の径を維持する支持部70とを備えている。
シールリング31は、図2及び図3に示すように、回転軸1を周囲から取り囲むように、該回転軸1の周方向に延在している。即ち、このシールリング31は軸線Oを中心とした円環状をなしている。
また、シールリング31は、その外周側の部分が例えばステンレス等からなるリング本体32とされている。このリング本体32における下側を向く面は、環状溝3の下側内壁面5に当接している。
さらに、リング本体32の内周側には、例えば耐熱性を備えた樹脂からなる樹脂リング34が設けられている。即ち、図3に示すように、リング本体32の径方向内側を向く面には、周方向全域にわたって径方向外側に向かって凹む装着溝33が形成されており、該装着溝33に樹脂リング34の外周側の部分が嵌合されている。
このようにして、樹脂リング34はリング本体32よりも径方向内側に向かって張り出しており、リング本体32と樹脂リング34が固定一体化されたシールリング31が構成されている。なお、リング本体32の軸線O方向の寸法に比べて樹脂リング34の軸線O方向の寸法は小さく設定されている。
また、通常時、即ち、漏洩防止シール30に高温加圧水が到達してない状態(以下、初期状態と称する。)においては、樹脂リング34の内径は回転軸1の外径よりも僅かに大きく設定されており、これによって樹脂リング34の内周面と回転軸1の外周面との間には僅かに間隙が形成されている。
このようなシールリング31は、図2及び図4に示すように、その延在方向の両端、即ち、周方向の両端に、それぞれ独立した第一端部41及び第二端部51を有している。即ち、シールリング31は、その全周にわたって一体に延在する円環状をなしているのではなく、互いに非接合とされた第一端部41及び第二端部51を有している。
さらに、シールリング31は、第一端部41側と第二端部51側とが周方向に互いに対向するように延在している。
第一端部41は、図4に示すように、その軸線O方向の中央部が周方向に凹む凹形状をなしている。このような第一端部41における軸線O方向の両側の部分は一対の先端面43とされており、該先端面43の間において周方向に凹んだ部分が、凹底面42とされている。即ち、第一端部41は、一対の先端面43と一の凹底面42とを有している。
第二端部51は、図4に示すように、その軸線O方向の中央部が周方向に突出する凸形状をなしている。このような第二端部51における軸線O方向の中央部は凸面52とされており、該凸面52の軸線O方向両側における該凸面52よりも周方向に後退した部分が一対の段差面53とされている。即ち、第二端部51は、一対の段差面53と一の凸面52とを有している。
上記のような第一端部41の凹形状部分には第二端部51の凸形状部分が周方向から嵌まり込んでいる。これにより、第一端部41の凹底面42と第二端部51の凸面52とが互いに間隔をあけて周方向に対向し、さらに、第一端部41の一対の先端面43と第二端部51の一対の段差面53とが互いに間隔をあけて周方向に対向している。
なお、第一端部41と第二端部51とは互いに周方向に相対移動可能とされている。即ち、第一端部41と第二端部51とが周方向に近接するように相対移動する際には、シールリング31が全体として縮径する。反対に、第一端部41と第二端部51とが周方向に離間するように相対移動する際には、シールリング31が全体として拡径する。
また、シールリング31の第一端部41における一対の先端面43は、図2に示すように、径方向外側に延在している。即ち、第一端部41には径方向外側に向かって突出する第一突出部44が形成されており、先端面43はこの第一突出部44にわたるように径方向内側から外側に向かって延在している。これら第一突出部44は、一対の先端面43に対応するようにして軸線O方向に間隔をあけて一対が設けられている。
一方、シールリング31の第二端部51における一対の段差面53は、図2に示すように径方向外側に向かって延在している。即ち、第二端部51には径方向外側に向かって突出する第二突出部54が形成されており、段差面53はこの第二突出部54にわたるように径方向内側から外側に向かって延在している。これら第二突出部54は、一対の段差面53に対応するようにして軸線O方向に間隔をあけて一対が設けられている。
バネ部材60は、例えばコイルスプリング等の付勢部材であって、互いに周方向に対向する第一端部41と第二端部51とにわたって設けられている。本実施形態では、第一端部41の先端面43と第二端部51の段差面53とにわたって一対が設けられている。このバネ部材60は、通常時において伸張状態とされており、これによって、第一端部41及び第二端部51に対してこれら第一端部41と第二端部51とを近接させる方向に向かって付勢力を作用させている。シールリング31に対して外力が作用していない状態では、この付勢力によって第一端部41と第二端部51とが近接するように相対移動する結果、シールリング31が縮径する。
支持部70は、通常時においてはバネ部材60の付勢力に抗してシールリング31の第一端部41及び第二端部51の相対移動を規制する一方、高温加圧水の到達時には当該規制を解除して第一端部41及び第二端部51の相対移動を許容する部材である。
この支持部70は、図2〜図4に示すように、第一ベローズ71及び可溶融部材80を有している。また、支持部70は、図5に示すように、第二ベローズ72及び接続部76をさらに有している。
第一ベローズ71及び第二ベローズ72は、それぞれ蛇腹筒状をなすベローズ本体73と、ベローズ本体73に一体に取り付けられた一対の蓋部材74とを有している。
ベローズ本体73は、例えばステンレス等の金属からなるシート状部材によって形成された筒状体を、その延在方向に山谷が連続するように幾重にも折り畳んでなる蛇腹筒状をなしている。これによってベローズ本体73は、その蛇腹筒状の延在方向に伸縮自在とされている。
一対の蓋部材74は、上記ベローズ本体73の蛇腹筒状における両端開口を閉塞する部材である。これら蓋部材74が設けられていることによって、第一ベローズ71及び第二ベローズ72はその内部が密閉状態とされる。
ここで第一ベローズ71は、シールリング31における第一端部41と第二端部51との間に設けられている。即ち、第一ベローズ71における一対の蓋部材74のうちの一方は、シールリング31の第一端部41に固定されており、他方は該シールリング31の第二端部51に固定されている。即ち、第一ベローズ71は、シールリング31の第一端部41と第二端部51との間に挟まれるようにして、これら第一端部41及び第二端部51に一体に固定されている。本実施形態では特に、第一端部41の凹底面42と第二端部51の凸面52との間において、これら凹底面42及び凸面52に蓋部材74がそれぞれ固定されるように第一ベローズ71が設けられている。
また、第二ベローズ72は、シールリング31における第一端部41と第二端部51との相対移動に干渉しない位置、即ち、シールリング31の縮径を妨げない位置に設けられており、例えばハウジング2内に設けられていてもよいし、シールリング31の内部に設けられていてもよい。また、その他、第二ベローズ72はハウジング2に形成された凹部内に収容されるように配置されていてもよい。
可溶融部材80は、常温時において固体状をなす一方、異常時に漏洩防止シール30に高温加圧水が到達した際に該高温加圧水からの加熱によって溶融する部材である。このような条件を満たす可溶融部材80の材料としては、例えばPP(ポリプロプレン)やPE(ポリエチレン)等の樹脂材料や、ビスマス等の低融点金属を用いることができる。
このような材料からなる可溶融部材80は、第一ベローズ71内に充填されるように設けられている。これにより、常温時においては、可溶融部材80が固体状をなすことから、一対の蓋部材74の間隔が維持されるように支持力が作用し、即ち、第一ベローズ71におけるベローズ本体73の延在方向の寸法(第一ベローズ71における回転軸1の周方向の寸法)が維持される。
接続部76は、第一ベローズ71と第二ベローズ72とを接続する部材であって、より詳細には、これら第一ベローズ71及び第二ベローズ72の内部を互いに連通状態で接続する。本実施形態の接続部76としては、図5に示すように、第一ベローズ71及び第二ベローズ72の蓋部材74に形成された孔部75同士を接続する配管部材が用いられている。これら蓋部材74の孔部75及び接続部76を介して、第一ベローズ71と第二ベローズ72の内部空間同士が連通状態とされている。これによって、第一ベローズ71の内部で溶融した可溶融部材80が、接続部76を介して第二ベローズ72内部へと移入可能とされている。
次に以上のような構成の原子炉冷却材ポンプ100における漏洩防止シール30の作用について説明する。
漏洩防止シール30のシールリング31はバネ部材60によって第一端部41と第二端部51とが近接する方向へと向かって付勢されている。即ち、シールリング31はバネ部材60によって縮径する方向へと向かって付勢されている。これに対して、通常時は、支持部70における第一ベローズ71内に可溶融部材80が固体状態で存在するため、第一ベローズ71における回転軸1の周方向の寸法が維持される。即ち、可溶融部材80によってバネ部材60の付勢力に抗する支持力を第一端部41及び第二端部51に作用させることができ、第一端部41と第二端部51との対向距離が一定に維持される。これによって、シールリング31が縮径することはなく、即ち、シールリング31と回転軸1とのクリアランスが維持される。
そして、第一軸シール10Aの下方の加圧水が加熱されて高温加圧水となった際に、該高温加圧水が第一軸シール10Aを突破して漏洩防止シール30に到達すると、該漏洩防止シール30が高温加圧水によって加熱される。すると、漏洩防止シール30の支持部70における可溶融部材80が加熱されることで該可溶融部材80が溶融する。
このように可溶融部材80が固体状から溶融状態に遷移すると、バネ部材60の付勢力に抗するだけの可溶融部材80の支持力が消失する。これによって、第一ベローズ71は、第一端部41と第二端部51との間隔を維持することができなくなり、バネ部材60の付勢力によるシールリング31の第一端部41と第二端部51との近接に従って収縮していく。またこれと同時に、溶融状態の溶融状態の可溶融部材80が、接続部76を介して第一ベローズ71から第二ベローズ72に移動する。この結果、図5(b)に示すように、可溶融部材80を非収容状態とされた第一ベローズ71が周方向に潰れるように収縮し、第一ベローズ71に代えて可溶融部材80を収容する第二ベローズ72が収縮状態から伸張状態に遷移する。即ち、第二ベローズ72は、収容する可溶融部材80の体積の分だけ伸張する。
このように、可溶融部材80が高温加圧水により加熱されることで、該可溶融部材80による支持力が消失し、シールリング31の第一端部41と第二端部51とが互いに近接する。これによって、シールリング31の周方向の寸法が小さくなり、即ち、該シールリング31が縮径する。
このようにシールリング31が縮径すると、シールリング31のリング本体32における径方向外側を向く面と環状溝3の底壁面6との間に間隙が大きくなる。するとこの間隙に、即ち、シールリング31の径方向外側に、高温加圧水が座ぐり部7を介して流入する。これによって、シールリング31は高温加圧水により周方向全域にわたって径方向内側に向かって押圧され、上記シールリング31の縮径が促進される。
そして、このようなシールリング31の縮径によって、該シールリング31と回転軸1との間隙が縮小し、あるいは、シールリング31の内周面、即ち、樹脂リング34の内周面が回転軸1の外周面に密着する。これによって、高温加圧水の下方から上方に向かっての流通が規制される。
以上のように、本実施形態の原子炉冷却材ポンプ100によれば、常温時に固体状をなす可溶融部材80が付勢力に抗してシールリング31の第一端部41及び第二端部51の相対移動を規制することで、シールリング31の径を維持する。これによって、常温時における回転軸1とシールリング31とのクリアランスを維持することができるため、回転軸1の摺動抵抗による回転損失を抑えることができる。
一方、異常時に高温加圧水が漏洩防止シール30まで到達した際には、支持部70の可溶融部材80が高温加圧水による加熱によって溶融する。これによって、バネ部材60の付勢力に抗する支持力が消失するため、第一端部41及び第二端部51はバネ部材60の付勢力に従って相対移動する。この結果、シールリング31が縮径し、シールリング31と回転軸1との間隙が周方向にわたって縮小し、あるいはシールリング31が周方向にわたって回転軸1に密着する。したがって、異常時における高温高圧の加圧水の流通を規制することが可能となり、例えば特に全交流電源損失の最大継続時間と想定される72時間以内に一次冷却材が外部に漏洩することを回避できる。
また、常温時に第一ベローズ71内で固体状とされることでシールリング31の径を維持する可溶融部材80は、異常時に溶融することで第一ベローズ71から第二ベローズ72へと導入される。したがって、溶融状態の可溶融部材80が高温加圧水によって流出してしまうことを回避することができる。
さらに、シールリング31は、ステンレス鋼からなるリング本体32と、該ステンレス鋼の内周側に設けられて樹脂からなる樹脂リング34とから構成されているため、リング本体32によりシールリング31の耐久性を担保しつつ、金属と比較して柔軟性の高い樹脂により回転軸1への密着性を担保することができる。
次に本発明の第二実施形態の原子炉冷却材ポンプ100について図6を参照して説明する。第二実施形態については、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この第二実施形態の原子炉冷却材ポンプ100においては、支持部90の構成について第一実施形態の支持部70と相違する。
即ち、第二実施形態の支持部90は、可溶融部材80が収容されるシリンダ91及びピストンロッド92を備えている。
図6に示すように、シリンダ91は、シールリング31における第一端部41と第二端部51との間に配置されており、これら第一端部41と第二端部51との離間方向、即ち、回転軸1の周方向に延在する円筒状をなしている。このシリンダ91は、その一端が閉塞状態とされて第一端部41に接続されている。本実施形態では、該シリンダ91の一端は第一端部41に固定一体化されている。
また、シリンダ91の他端は一端と同様閉塞状態とされながらも、該他端の中央にはピストンロッド92のロッド92bが挿通可能な挿通孔91cが形成されている。このシリンダ91の他端は、シールリング31の第二端部51に対して離間して配置されており、即ち、一端とは異なり第二端部51に固定一体化されてはいない。
ピストンロッド92は、シリンダ91内に配置され該シリンダ91内の空間を2室に区画するピストン本体92aと、該ピストン本体92aに一体に設けられて、シリンダ91の挿通孔91cを介して該シリンダ91内外にわたって延在するロッド92bとを備えている。
ピストン本体92aは円盤状をなしており、その外周面がシリンダ91の内壁面に対して摺動可能に接触している。これによってピストン本体92aは上記2室を液密に隔てながらもシリンダ91の延在方向に移動可能とされている。
また、ピストン本体92aには、該ピストン本体92aをシリンダ91の延在方向に貫通する複数の貫通孔93が形成されている。この貫通孔93は、溶融状態の可溶融部材80が通過可能な径とされている。
なお、ピストン本体92aによってシリンダ91内に区画形成される二室のうち、シリンダ91の一端側、即ち、シールリング31の第一端部41側の室は、初期状態において固体状の可溶融部材80が充填される第一室91aとされている。一方、シリンダ91の他端側、即ち、シールリング31の第二端部51側の室は、溶融状態の可溶融部材80が収容される第二室91bとされている。
ロッド92bは、ピストン本体92aにおけるシリンダ91の他端側を向く面、即ち、第二室91b側の面からシールリング31の第二端部51に向かって延在する棒状をなしており、上述したように挿通孔91cを挿通してその先端がシリンダ91の外部に至っている。このロッド92bの先端は第二端部51に対して当接又は固定されており、即ち、ロッド92bの先端は第二端部51に対して常時接続されている。
なお、ロッド92bと挿通孔91cとは、互いに液密に摺接可能とされており、これによって溶融状態の可溶融部材80がロッド92bと挿通孔91cとの間から漏出することがないように構成されている。このような構成としては、ロッド92bと挿通孔91cとの間にシール部材が介在されていてもよいし、これらロッド92b及び挿通孔91cとがロッド92bの進退によって伸縮するベローズによって仕切られた構成であってもよい。
可溶融部材80は、第一実施形態と同一の材料から構成されており、本実施形態では、初期状態において支持部90のシリンダ91内に固体状態で充填されている。したがって、ピストンロッド92におけるピストンはシリンダ91の一端側に向かって移動不能とされている。これによって、固体状の可溶融部材80による支持力がピストンロッド92を介してシールリング31の第二端部51に伝達され、即ち、該支持力によってバネ部材60の付勢力に抗してシールリング31における第一端部41及び第二端部51の相対移動が規制されている。
次に以上のような構成の第二実施形態の漏洩防止シール30の作用について説明する。
第一実施形態と同様に、漏洩防止シール30のシールリング31はバネ部材60によって第一端部41と第二端部51とが近接する方向へと向かって付勢されている。即ち、シールリング31はバネ部材60によって縮径する方向へと向かって付勢されている。これに対して、通常時は、シリンダ91内の第一室91a内に可溶融部材80が固体状態で存在するため、ピストン本体92aはシリンダ91内を第一端部41側に向かって移動不能とされている。これにより、シリンダ91の一端とロッド92bの先端との寸法、即ち、支持部90における回転軸1の周方向の寸法が維持される。即ち、可溶融部材80によるバネ部材60の付勢力に抗する支持力をシリンダ91及びピストンロッド92を介して第一端部41及び第二端部51に作用させることができ、第一端部41と第二端部51との対向距離が一定に維持される。これによって、シールリング31が縮径することはなく、即ち、シールリング31と回転軸1とのクリアランスが維持される。
そして、第一軸シール10Aの下方の加圧水が加熱されて高温加圧水となった際に、該高温加圧水が第一軸シール10Aを突破して漏洩防止シール30に到達すると、該漏洩防止シール30が高温加圧水によって加熱される。すると、シリンダ91の第一室91a内の可溶融部材80が加熱されることで該可溶融部材80が溶融する。
このように可溶融部材80が固体状から溶融状態に遷移すると、バネ部材60の付勢力に抗するだけの可溶融部材80の支持力が消失する。即ち、ピストンロッド92はバネ部材60の付勢力によって第一端部41側に常時押圧されている状態のため、可溶融部材80が溶融すると該可溶融部材80がピストン本体92aの貫通孔93を通過して第二室91bに移動しながら、ピストンロッド92が第一端部41側に移動していく。すると、第一室91aの容積が減少するとともに可溶融部材80が移入する第二室91bの容積が増加し、これに伴って、ピストンロッド92におけるロッド92bがシリンダ91内に向かって後退する。その結果、シールリング31の第一端部41と第二端部51との相対移動、即ち、第一端部41と第二端部51との近接が許容される。
以上のように可溶融部材80が高温加圧水により加熱されて溶融し、シリンダ91の第一室91aから第二室91bに移動することで、シールリング31の第一端部41と第二端部51とが互いに近接する。これによって、シールリング31の周方向の寸法が小さくなり、即ち、該シールリング31が縮径する。
これにより、該シールリング31と回転軸1との間隙が縮小し、あるいは、シールリング31の内周面、即ち、樹脂リング34の内周面が回転軸1の外周面に密着する。したがって、高温加圧水の下方から上方に向かっての流通を規制することができる。
次に本発明の第三実施形態の原子炉冷却材ポンプ100について図7を参照して説明する。第三実施形態については、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この第三実施形態の原子炉冷却材ポンプ100においては、支持部77の構成について第一実施形態の支持部70と相違する。
この支持部77は、上述したベローズ本体73及び蓋部材74を有するベローズ78を備えている。このベローズ78は、一対の蓋部材74が第一端部41、第二端部51に当接するように配置されており、即ち、ベローズ78はシールリング31における第一端部41と第二端部51とによって挟持されている。なおこれら蓋部材74には孔部75は形成されておらず、ベローズ78の内部は密閉状態とされている。
このようなベローズ78内部には、棒状をなす可溶融部材80が配置されている。この可溶融部材80の端部は、一対の蓋部材74にそれぞれ当接しており、これによって通常時における一対の蓋部材74の離間距離を保持している。また、ベローズ78内部における可溶融部材80が存在しない領域は真空状態とされている。即ち、可溶融部材64とベローズ本体73及び蓋部材74との間の空間は真空状態とされており、換言すれば、真空状態とされたベローズ78内部に可溶融部材80が配置されている。
このような支持部77を備えた原子炉冷却材ポンプ100においては、通常時は可溶融部材80が蓋部材74の離間距離を保持している。これによって、第一端部41及び第二端部51は互いに近接することが規制され、即ち、ベローズ78の支持力によってシールリング31は縮径することなくその径が維持されている。
そして、異常時に高温加圧水が支持部77まで到達した際には、可溶融部材80が溶融して上記支持力が消失することにより、ベローズ78がその延在方向に収縮する。即ち、真空状態とされたベローズ78の内部空間が潰れるようにしてベローズ78自体が収縮する。これによって第一端部41及び第二端部51の近接が許容される。
これにより、該シールリング31と回転軸1との間隙が縮小し、あるいは、シールリング31の内周面、即ち、樹脂リング34の内周面が回転軸1の外周面に密着する。したがって、高温加圧水の下方から上方に向かっての流通を規制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば第一変形例として図8に示すような漏洩防止シール30であってもよい。この漏洩防止シール30におけるシールリング31は、回転軸1の周方向に延在するC字状をなしており、互いに周方向に対向する第一端部41と第二端部51との間に支持部70における第一ベローズ71が介在されている。また、この漏洩防止シール30では、C字状をなすシールリング31自体が第一端部41と第二端部51とを近接させる方向(シールリング31を縮径する方向)に向かって付勢する付勢手段として機能する。即ち、シールリング31が自らを縮径させる付勢力を生じさせるC字バネとして機能する。
このような第一変形の漏洩防止シール30においても、通常時は第一ベローズ71内の固体状の可溶融部材80の支持力によって第一端部41と第二端部51との相対移動を規制する一方、第一ベローズ71内の可溶融部材80が溶融した際には該支持力が消失する。これにより、異常時における高温加圧水の下方から上方に向かっての流通を規制することができる。
また、第二変形例として、例えば図9に示すように、シールリング31を二分割することで該シールリング31を二つのリング片95から構成し、これらリング片95同士を付勢手段としてのトーションバネ96で接続した構成であってもよい。この場合、トーションバネ96によって二つのリング片95は互いに対向する第一端部41及び第二端部51を近接させる方向に付勢される。また、第一変形例同様、第一端部41と第二端部51との間に支持部70の第一ベローズ71が介在されている。
これによっても、通常時は第一ベローズ71内の固体状の可溶融部材80の支持力によって第一端部41と第二端部51との相対移動を規制する一方、異常時に可溶融部材80が溶融した後は、トーションバネ96の付勢力に従って第一端部41及び第二端部51が近接してシールリング31が縮径する。したがって、異常時における高温加圧水の下方から上方に向かっての流通を規制することができる。
なお、第一変形例及び第二変形例では、第一実施形態の支持部70を用いるのに代えて第二実施形態の支持部90を用いてもよい。
1 回転軸
2 ハウジング
3 環状溝
4 上側内壁面
5 下側内壁面
6 底壁面
7 座ぐり部
10 軸シール
10A 第一軸シール
11A 第一ランナ
12A 第一リング
10B 第二軸シール
11B 第二ランナ
12B 第二リング
10C 第三軸シール
11C 第三ランナ
12C 第三リング
15 充填材ポンプ
16 体積制御タンク
17 遮蔽弁
18 流量計
19 パージ水ヘッドタンク
20 流量計
21 純水メークアップタンク
22 純水ポンプ
23 補給弁
24 レベルコントロール装置
25 流量計
26 スタンドパイプ
27 ドレンタンク
30 漏洩防止シール
31 シールリング
32 リング本体
33 装着溝
34 樹脂リング
41 第一端部
42 凹底面
43 先端面
44 第一突出部
51 第二端部
52 凸面
53 段差面
54 第二突出部
60 バネ部材(付勢手段)
70 支持部
71 第一ベローズ
72 第二ベローズ
73 ベローズ本体
74 蓋部材
75 孔部
76 接続部
80 可溶融部材
90 支持部
91 シリンダ
91a 第一室
91b 第二室
91c 挿通孔
92 ピストンロッド
92a ピストン本体
92b ロッド
93 貫通孔
95 リング片
96 トーションバネ
100 原子炉冷却材ポンプ
O 軸線

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転する回転軸と、
    前記回転軸を取り囲むハウジングと、
    前記回転軸と前記ハウジングとの間隙を軸線方向に区画するように設けられ、異常時における高温加圧水の前記軸線方向一方側から他方側への流通を規制する漏洩防止シールと、を備え、
    前記漏洩防止シールは、
    前記回転軸を取り囲むように該回転軸の周方向に延在し、互いに独立した第一端部及び第二端部を有するシールリングと、
    前記第一端部及び前記第二端部を前記周方向に相対移動させるように付勢することで前記シールリングを縮径させる付勢手段と、
    常温時に固体状をなして前記第一端部と前記第二端部との間に配置されることでこれら第一端部及び第二端部の前記相対移動を規制するとともに、前記異常時に前記高温加圧水による加熱によって溶融することで、前記第一端部及び前記第二端部の相対移動を許容する可溶融部材を有する支持部と、
    を備えることを特徴とする原子炉冷却材ポンプ。
  2. 前記支持部は、
    前記第一端部及び前記第二端部の間に配置された固体状の前記可溶融部材を収容する第一ベローズと、
    該第一ベローズに接続されて、溶融した前記可溶融部材が前記第一ベローズから移入する第二ベローズと、を有することを特徴とする請求項1に記載の原子炉冷却材ポンプ。
  3. 前記支持部は、
    一端が前記第一端部に接続されたシリンダと、
    該シリンダの他端側から突出して前記第二端部に接続されるとともに、前記シリンダ内の前記一端側に第一室を画成し、該シリンダ内の他端側に第二室を画成するピストンロッドと、を有し、
    前記第一室内に固体状の前記可溶融部材が収容され、
    前記ピストンロッドに、前記第一室と前記第二室とを連通させて溶融した前記可溶融部材が通過する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の原子炉冷却材ポンプ。
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