JP2014174025A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定電流を流す電線が屈曲されていても電流測定精度を高く維持可能な電流センサを提供すること。
【解決手段】第1部分(15a)及び第1部分に対して角度を持つ第2部分(15b)を備える電線(15)の第1部分が挿通される挿通孔(11b)を有する基板(11)と、挿通孔を囲むように基板に配置された複数の磁電変換素子(12)と、を備え、複数の磁電変換素子は、挿通孔に挿通される第1部分と中心(O1)が重なる円(C1)に沿うように等間隔に配置されると共に、円を含む平面内において、隣り合ういずれか2個の磁電変換素子(12a,12b)のそれぞれと第1部分とを結ぶ2本の直線(L1a,L1b)のなす角度(θ1b)の4分の1の角度(θ1a)の示す方向が、第2部分と平行になるように配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定電流によって生じる誘導磁界に基づいて電流値を算出可能な電流センサに関する。
電気自動車やハイブリッドカーなどにおけるモータ駆動技術の分野では、電流値を非接触で測定可能な電流センサが求められている。このような電流センサとして、被測定電流によって生じる磁界の変化を複数の磁電変換素子で検出する電流センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載される電流センサは、電線の周りを囲むように所定の間隔で配置された複数のホールセンサと、各ホールセンサの出力を演算する演算装置とを備えている。各ホールセンサは、電線を流れる被測定電流による誘導磁界に応じた出力を生じる。複数のホールセンサの出力を演算装置において統計処理(例えば、平均化)することで、電流センサの出力が生成される。
特開2010−91545号公報
ところで、電流センサの測定対象となる被測定電流を流す電線は、電流センサの近傍において屈曲されていることがある。屈曲された電線を流れる被測定電流による誘導磁界は、向き、大きさなどの点において、直線状の電線を流れる被測定電流による誘導磁界と異なる。そのため、被測定電流を流す電線が屈曲されていると、電流センサの電流測定精度は低下してしまう。この場合、上述の電流センサのように、複数のホールセンサの出力電圧を演算装置で統計処理しても、電流値を精度良く測定するのは難しい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、被測定電流を流す電線が屈曲されていても電流測定精度を高く維持可能な電流センサを提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、第1部分及び前記第1部分に対して角度を持つ第2部分を備える電線の前記第1部分が挿通される挿通孔を有する基板と、前記挿通孔を囲むように前記基板に配置された複数の磁電変換素子と、を備え、前記複数の磁電変換素子は、前記挿通孔に挿通される前記第1部分と中心が重なる円に沿うように等間隔に配置されると共に、前記円を含む平面内において、隣り合ういずれか2個の磁電変換素子のそれぞれと前記第1部分とを結ぶ2本の直線のなす角度の4分の1の角度の示す方向が、前記第2部分と平行になるように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の磁電変換素子は、隣り合ういずれか2個の磁電変換素子のそれぞれと電線の第1部分とを結ぶ2本の直線のなす角度の4分の1の角度の示す方向が、電線の第2部分と平行になるように配置されているので、電線の第2部分を流れる被測定電流による誘導磁界の影響を相殺して、電流測定精度を高く維持できる。
本発明の電流センサにおいて、前記複数の磁電変換素子を収容する筐体を備え、前記複数の磁電変換素子は、前記2本の直線のなす角度の4分の1の角度の示す方向が、前記筐体のいずれかの外壁面と平行になるように前記筐体に収容されていることが好ましい。この構成によれば、電線の第2部分を筐体の外壁面と平行に配置することで、複数の磁電変換素子に対して電線の第2部分を容易に位置合わせできる。
本発明によれば、被測定電流を流す電線が屈曲されていても電流測定精度を高く維持可能な電流センサを提供できる。
実施の形態1に係る電流センサの構成例を示す模式図である。 実施の形態1に係る電流センサの構成例を示す機能ブロック図である。 電線の第2部分を流れる被測定電流によって生じる誘導磁界の影響を確認するためのシミュレーションについて説明する図である。 実施の形態1に係る電流センサの変形例を示す模式図である。 実施の形態1に係る電流センサの変形例を示す機能ブロック図である。 被測定電流を流す電線の第1の変形例を示す模式図である。 被測定電流を流す電線の第2の変形例を示す模式図である。 実施の形態2に係る電流センサの構成例を示す模式図である。 実施の形態2に係る電流センサの構成例を示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係る電流センサの構成例を示す模式図である。 被測定電流を流す電線を囲む複数の磁電変換素子で構成される電流センサの代表的な構成例を示す模式図である。 電流センサの出力の理想値からのずれの傾向を示すグラフである。
電流センサの測定対象となる被測定電流を流す電線が、電流センサの近傍において屈曲されていると、電流センサの電流測定精度は低下してしまう。この現象は、被測定電流を流す電線を囲む複数の磁電変換素子で構成される電流センサにおいても同様に発生する。
図11Aは、被測定電流を流す電線を囲む複数の磁電変換素子を備える電流センサの代表的な構成例を模式的に示す斜視図であり、図11Bは、電流センサの平面図である。図11A及び図11Bに示すように、電流センサ5は、基板51を備えている。基板51は、被測定電流I5を流す電線55が挿通される挿通孔51bを有している。電線55は、互いに直交する第1部分55a及び第2部分55bを有しており、挿通孔51bには第1部分55aが挿通されている。なお、図11Bでは、電線55を破線で示している。
基板51の主面51aには、挿通孔51bを囲むように6個の磁電変換素子52(52a〜52f)が配置されている。各磁電変換素子52の感度方向S5(図11B参照)は、例えば、電線55の第1部分55aに中心O5が重なる円C5の周回方向C5aに一致している。なお、図11Bは、基板51の主面51aに垂直な方向から見た状態を示しており、特に言及しない場合、各構成要素の位置関係などは、この方向から見た状態で説明する。
電線55の第1部分55aを流れる被測定電流I5によって第1部分55aの周りに誘導磁界H5aが発生すると、各磁電変換素子52の電気的な状態は誘導磁界H5aに応じて変化する。例えば、磁電変換素子52として磁気抵抗効果素子を用いる場合、磁電変換素子52の電気抵抗は誘導磁界H5aによって変化する。これにより、誘導磁界H5aの大きさに対応する電気信号を得ることができる。複数の磁電変換素子52によって得られる電気信号は、演算装置(不図示)で処理され電流センサ5のセンサ出力となる。このように、電線55の第1部分55aを流れる被測定電流I5によって生じる誘導磁界H5aを、各磁電変換素子52で検出することにより、被測定電流I5の大きさを測定できる。
ところで、被測定電流I5を流す電線55は、図11に示すように、第1部分55aと直交する第2部分55bを有している。この第2部分55bが電流センサ5に近接されると、各磁電変換素子52は第2部分55bを流れる被測定電流I5で生じる誘導磁界H5bの影響を受けてしまうので、電流測定精度は低下する。
図12は、電流センサ5の出力の理想値からのずれの傾向を示すグラフである。図12では、電線55の第1部分55aと各磁電変換素子52との位置関係を固定した状態で、第2部分55bを円C5に沿って回転させる場合の電流センサ5の出力変動を示している。図12に示すような正弦関数的な出力変動は、電流センサ5が有限個(6個)の磁電変換素子52で構成されていることに起因している。
本発明者はこの点に着目し、被測定電流が流れる電線を囲む複数(2以上)の磁電変換素子で構成される電流センサにおいて、電線と磁電変換素子との位置関係を工夫すれば、電線が屈曲されていても電流測定精度を高く維持できるのではないかと考えた。そして、この考えに基づき本発明を完成させた。すなわち、本発明の骨子は、電線の屈曲の影響を相殺できるように複数の磁電変換素子を配置することである。以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1Aは、本実施の形態に係る電流センサの構成例を模式的に示す斜視図であり、図1Bは、電流センサの平面図である。なお、図1A及び図1Bでは、説明の便宜上、電流センサ1の構成の一部のみを示しているが、電流センサ1は、必要な構成を不足なく備えているものとする。図1A及び図1Bに示すように、電流センサ1は、略平坦な主面11aを有する基板11を備えている。基板11は、被測定電流I1を流す電線15が挿通される挿通孔11bを有している。
電線15は、互いに略直交する直線状の第1部分15a及び第2部分15bを有しており、挿通孔11bには、第1部分15aが挿通されている。基板11の主面11aには、挿通孔11bを囲むように6個の磁電変換素子12(12a〜12f)が配置されている。なお、電線15の第1部分15aと第2部分15bとは、必ずしも直交しなくて良い。少なくとも、第1部分15aと第2部分15bとのなす角度がゼロ(つまり、第1部分15aと第2部分15bとが平行)でなければ良い。すなわち、第2部分15bは、第1部分15aに対して角度を持っていれば良い。また、特に言及しない場合、各構成要素の位置関係などは、電線15の第1部分15aに平行な方向(基板11の主面11aに垂直な方向)から見た状態で説明する。
基板11は、電線15の第1部分15aに対して略垂直に配置される。すなわち、基板11の主面11aは、電線15の第1部分15aと略直交している。基板11は、各種の電子部品を実装可能なプリント基板であり、主面11aには、後述する接続関係を形成する複数の配線(不図示)が設けられている。基板11に形成された挿通孔11bは、略円形の外周形状を有している。なお、本実施の形態では、略円形の挿通孔11bを有する矩形状の基板11を示しているが、基板11の構成や挿通孔11bの形状などは特に限定されない。
6個の磁電変換素子12は、挿通孔11bを囲むように略等間隔に配置されている。具体的には、6個の磁電変換素子12は、挿通孔11bを囲む円C1(図1B参照)に沿って略等角度間隔に配置されている。この円C1の中心O1は、挿通孔11bに挿通される電線15の第1部分15aと重なっている。また、6個の磁電変換素子12は、各磁電変換素子12の感度方向S1が円C1の周回方向C1aを向くように配置されている。このため、各磁電変換素子12の電気的な状態は、第1部分15aの周りに生じる誘導磁界H1aによって同様に変化される。なお、磁電変換素子12としては、例えば、磁気抵抗効果素子やホール素子などを用いることができる。
図2は、本実施の形態に係る電流センサの構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、電流センサ1は、各磁電変換素子12と接続される演算装置13を備えている。演算装置13は、各磁電変換素子12を通じて得られる出力信号OUT_a〜OUT_fを加算して、合計値である電流センサ1の出力信号OUTを生成する。なお、出力信号OUT_a〜OUT_f、及び出力信号OUTは、例えば、電圧信号である。生成された出力信号OUTは、演算装置13の出力端から外部に出力される。なお、演算装置13の演算機能は、ハードウェアで実現されても良いしソフトウェアで実現されても良い。
図1に示すように、被測定電流I1を流す電線15は、第1部分15aと直交する直線状の第2部分15bを有している。第2部分15bは、隣り合う2個の磁電変換素子12a,12bの近傍に位置付けられる。このような環境では、電線15の第2部分15bを流れる被測定電流I1によって生じる誘導磁界H1bの影響で、電流測定精度は低下してしまう。そこで、本実施の形態の電流センサ1では、演算装置13の演算処理によって、第2部分15bを流れる被測定電流I1による誘導磁界H1bの影響を相殺できるように6個の磁電変換素子12を配置する。
例えば、図1Bに示すように、第2部分15bに最も近い磁電変換素子12aと第1部分15a(円C1の中心O1)とを結ぶ直線L1aと、第2部分15bに対して平行な直線L1cとが、所定の角度θ1aをなすように磁電変換素子12を配置する。ここで、直線L1a,L1cは、基板11の主面11aを含む平面内(円C1を含む平面内)の直線であり、角度θ1aは、6個の磁電変換素子12で検出される誘導磁界H1bの影響を、電流センサ1全体で相殺できるように決められる。例えば、角度θ1aは、誘導磁界H1bによる6個の磁電変換素子12の出力変動の和がゼロとなるように決定される。
より具体的には、角度θ1aは、第1部分15a(円C1の中心O1)から2個の磁電変換素子12a,12bに向かって延びる2本の直線L1a,L1bのなす角度θ1bの約4分の1の角度である。また、直線L1bは、基板11の主面11aを含む平面内(円C1を含む平面内)の直線である。本実施の形態の電流センサ1は、6個の磁電変換素子12が略等間隔(略等角度間隔)に配置されているので、2本の直線L1a,L1bのなす角度θ1bは約60°であり、直線L1a,L1cのなす角度θ1aは約15°となる。
図3は、電線の第2部分を流れる被測定電流によって生じる誘導磁界の影響を確認するためのシミュレーションについて説明する図である。図3A〜図3Cは、それぞれ、角度θ1aを30°,15°,0°とする場合のシミュレーションモデルを示しており、図3Dは、電線15の第2部分15bと、基板11の主面11aとの距離を変化させる場合の電流センサの出力変動をシミュレーションモデル毎に示している。
図3Dに示すように、電線15の第2部分15bと基板11の主面11aとの距離が短くなると、図3A、図3Cに示す角度θ1aが30°,0°のシミュレーションモデルでは、出力変動が大きくなる。一方、本実施の形態の電流センサ1に対応する角度θ1aが15°のシミュレーションモデル(図3B)では、第2部分15bと主面11aとの距離に関わらず出力変動は小さい。このように、電線15の屈曲の影響を相殺できるように6個の磁電変換素子12を配置すれば、電流測定精度の低下を防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態では、複数の磁電変換素子12は、隣り合う2個の磁電変換素子12a,12bのそれぞれと電線15の第1部分15aとを結ぶ2本の直線L1a,L1bのなす角度θ1bの4分の1の角度θ1aの示す方向が、電線15の第2部分15bと平行になるように配置されているので、電線15の第2部分15bを流れる被測定電流I1による誘導磁界H1bの影響を相殺して、電流測定精度を高く維持できる。
なお、本実施の形態の電流センサは、上述のように、感度方向S1が円C1の周回方向C1aを向くように配置された複数の磁電変換素子12と、全ての磁電変換素子12の出力を加算する演算装置13とを備える構成に限定されない。
図4は、本実施の形態に係る電流センサの変形例を示す模式図である。図4に示す電流センサ2は、電流センサ1と同様、略平坦な主面21aを有する基板21を備えている。基板21は、被測定電流I2を流す電線25が挿通される挿通孔21bを有している。基板21の主面21aには、挿通孔21bを囲むように6個の磁電変換素子22(22a〜22f)が配置されている。
6個の磁電変換素子22は、挿通孔21bを囲むように略等間隔に配置されている。具体的には、6個の磁電変換素子22は、挿通孔21bを囲む円C2に沿って略等角度間隔に配置されている。この円C2の中心O2は、挿通孔21bに挿通される電線25の第1部分25aと重なっている。3個の磁電変換素子22a,22c,22eは、感度方向S2が円C2の周回方向C2aを向くように配置されており、残りの3個の磁電変換素子22b,22d,22fは、感度方向S2が周回方向C2aとは異なる周回方向C2bを向くように配置されている。なお、磁電変換素子22の配置はこれに限定されない。感度方向S2が周回方向C2aを向く磁電変換素子22と、周回方向C2bを向く磁電変換素子22とが同数であれば、同等の効果を得ることができる。例えば、半数の磁電変換素子22(磁電変換素子22e,22f,22a)を、感度方向S2が周回方向C2aを向くように配置し、残りの半数の磁電変換素子22(磁電変換素子22b,22c,22d)を、感度方向S2が周回方向C2bを向くように配置しても良い。
各磁電変換素子22の配置位置は、電流センサ1と同様である。すなわち、第2部分25bを流れる被測定電流I2による誘導磁界H2bの影響を相殺できるように、第2部分25bに最も近い磁電変換素子22aと第1部分25a(円C2の中心O2)とを結ぶ直線L2aと、第2部分25bに対して平行な直線L2cとのなす角度θ2aが設定される。具体的には、角度θ2aが約15°となるように各磁電変換素子22を配置する。
図5は、本実施の形態に係る電流センサの変形例を示す機能ブロック図である。図5に示すように、電流センサ2は、3個の磁電変換素子22a,22c,22eに接続される演算装置23aと、3個の磁電変換素子22b,22d,22fに接続される演算装置23bと、演算装置23a,23bに接続される演算装置23cとを備えている。
演算装置23aは、磁電変換素子22a,22c,22eの出力信号OUT_a,OUT_c,OUT_eを加算して、第1出力合計値OUT_1を生成する。演算装置23bは、磁電変換素子22b,22d,22fの出力信号OUT_b,OUT_d,OUT_fを加算して、第2出力合計値OUT_2を生成する。演算装置23cは、第1出力合計値OUT_1及び第2出力合計値OUT_2の一方から他方を減算して出力信号OUTを生成する。生成された出力信号OUTは、演算装置23の出力端から外部に出力される。
上述のように、電流センサ2は、感度方向S2が円C2の周回方向C2aを向くように配置された第1グループの磁電変換素子22と、感度方向S2が周回方向C2aとは異なる周回方向C2bを向くように配置された第2グループの磁電変換素子22とを備えている。そのため、第1グループの磁電変換素子22の出力を合計して得られる第1出力合計値OUT_1の極性(正負)と、第2グループの磁電変換素子22の出力を合計して得られる第2出力合計値OUT_2の極性とは逆になる。極性の異なる第1出力合計値OUT_1及び第2出力合計値OUT_2の一方から他方を減算することで、外部磁界の影響を除去しつつセンサ出力を増大させて高い電流測定精度を実現できる。
なお、本実施の形態では、被測定電流I1(I2)を流す電線15(25)として、円柱形状の導線を用いる場合を示しているが、角柱形状の導線を用いても良い。例えば、図6に示すように、基板11(図6において不図示)の内部に形成された角柱形状の配線16aから、円柱形状の導線16bを引き出す場合などにも、本実施の形態の電流センサ1(2)は有効である。この場合、導線16b及び配線16aを、それぞれ電線15(25)の第1部分15a(25a)、及び第2部分15b(25b)として、複数の磁電変換素子12(22)を配置すればよい。
また、図7に示すように、角柱形状(平板形状)の1本の電線17aが、複数の角柱形状の電線17bに分岐されている場合などにも、本実施の形態の電流センサ1(2)は有効である。この場合、電線17b,17aを、それぞれ電線15(25)の第1部分15a(25a)、及び第2部分15b(25b)として、複数の磁電変換素子12(22)を配置すればよい。なお、電線17a,17bの形状は、角柱形状に限定されない。本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、8個の磁電変換素子を用いる電流センサについて説明する。図8は、本実施の形態に係る電流センサの構成例を示す模式図である。なお、本実施の形態に係る電流センサの構成の多くは、電流センサ1の構成と共通している。このため、共通する構成についての詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態に係る電流センサ3は、電流センサ1と同様、略平坦な主面31aを有する基板31を備えている。基板31は、被測定電流I3を流す電線35が挿通される挿通孔31bを有している。基板31の主面31aには、挿通孔31bを囲むように8個の磁電変換素子32(32a〜32h)が配置されている。
8個の磁電変換素子32は、挿通孔31bを囲むように略等間隔に配置されている。具体的には、8個の磁電変換素子32は、挿通孔31bを囲む円C3に沿って略等角度間隔に配置されている。この円C3の中心O3は、挿通孔31bに挿通される電線35の第1部分35aと重なっている。また、8個の磁電変換素子32は、各磁電変換素子32の感度方向S3が円C3の周回方向C3aを向くように配置されている。
第2部分35bに最も近い磁電変換素子32aと第1部分35a(円C3の中心O3)とを結ぶ直線L3aと、第2部分35bに対して平行な直線L3cとは、所定の角度θ3aを満たしている。ここで、直線L3a,L3cは、基板31の主面31aを含む平面内(円C3を含む平面内)の直線であり、角度θ3aは、8個の磁電変換素子32で検出される誘導磁界H3bの影響を、電流センサ3全体で相殺できるように決められる。例えば、角度θ3aは、誘導磁界H3bによる8個の磁電変換素子32の出力変動の和がゼロとなるように決定される。
角度θ3aは、例えば、第1部分35a(円C3の中心O3)から2個の磁電変換素子32a,32bに向かって延びる2本の直線L3a,L3bのなす角度θ3bの約4分の1の角度である。また、直線L3bは、基板31の主面31aを含む平面内(円C3を含む平面内)の直線である。本実施の形態の電流センサ3は、8個の磁電変換素子32が略等間隔(略等角度間隔)に配置されているので、2本の直線L3a,L3bのなす角度θ3bは約45°であり、直線L3a,L3cのなす角度θ3aは約11.25°となる。
図9は、本実施の形態に係る電流センサの構成例を示す機能ブロック図である。図9に示すように、電流センサ3は、各磁電変換素子32と接続される演算装置33を備えている。演算装置33は、各磁電変換素子32の出力信号OUT_a〜OUT_hを加算して、合計値である電流センサ3の出力信号OUTを生成する。出力信号OUT_a〜OUT_h、及び出力信号OUTは、例えば、電圧信号である。生成された出力信号OUTは、演算装置33の出力端から外部に出力される。
以上のように、本実施の形態の電流センサ3においても、複数の磁電変換素子32は、隣り合う2個の磁電変換素子32a,32bのそれぞれと電線35の第1部分35aとを結ぶ2本の直線L3a,L3bのなす角度θ3bの4分の1の角度θ3aの示す方向が、電線35の第2部分35bと平行になるように配置されているので、電線35の第2部分35bを流れる被測定電流I3による誘導磁界H3bの影響を相殺して、電流測定精度を高く維持できる。
本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。例えば、実施の形態1に示す変形例のように、磁電変換素子を感度方向の異なる2グループに分けるようにしても良い。
(実施の形態3)
本実施の形態では、磁電変換素子を収容する筐体を含む電流センサについて説明する。図10は、本実施の形態に係る電流センサの構成例を示す模式図である。なお、本実施の形態に係る電流センサの構成の多くは、電流センサ1の構成と共通している。このため、共通する構成についての詳細な説明は省略する。
図10に示すように、本実施の形態に係る電流センサ4は、筐体44を除き実施の形態1に係る電流センサ1と共通の構成を有している。すなわち、電流センサ4は、略平坦な主面(不図示、主面11に相当)を有する基板41を備えている。基板41は、被測定電流I4aを流す電線45が挿通される挿通孔41bを有している。基板41の主面には、挿通孔41bを囲むように6個の磁電変換素子42(42a〜42f)が配置されている。
基板41の主面には、内部に収容空間を有する筐体44が取り付けられており、筐体44の収容空間には、6個の磁電変換素子42が収容されている。筐体44は、基板41の主面に対向する矩形状の側壁44aと、側壁44aの各辺に対応する4枚の側壁(図10では、2枚の側壁44b,44cのみを図示)とを含んでいる。4枚の側壁は、それぞれ、側壁44aに対して垂直に設けられている。側壁44aには、電線45の第1部分45aを挿通するための挿通孔44dが形成されている。
この電流センサ4は、使用状態において、電線45の第2部分45bと、少なくともいずれかの側壁の外表面とが平行になるように構成されている。具体的には、6個の磁電変換素子42は、上述した2本の直線(直線L1a,L1bに相当)のなす角度(角度θ1bに相当)の4分の1の角度の示す方向(直線L1cの方向)と、筐体44の側壁44a,44bの外表面(外壁面)とが平行になるように、筐体44に収容されている。
このため、電線45の第2部分45bを筐体44の側壁44a,44bの外表面(外壁面)と平行に配置することで、6個の磁電変換素子42に対して電線の第2部分45bを容易に位置合わせできる。つまり、電流測定精度を高く維持するのが容易になる。本実施の形態に係る構成は、他の実施の形態に係る構成と適宜組み合わせて実施することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、上記実施の形態では、偶数個の磁電変換素子を備える電流センサを例示しているが、電流センサは奇数個の磁電変換素子を備えていても良い。すなわち、電流センサの備える磁電変換素子は、2個以上であれば良い。また、上記実施の形態では、基板上に複数の磁電変換素子が配置された電流センサを例示しているが、複数の磁電変換素子は、例えば、ワイヤーなどの基板以外の部材に配置されても良い。
また、電流センサに用いられる複数の磁電変換素子は、それぞれ、1個の素子で構成されていても良いし、複数の素子を含んでも良い。例えば、2個又は4個の磁気抵抗効果素子を含む磁電変換素子などを用いることができる。
さらに、上記実施の形態における各素子の接続関係、大きさなどは、発明の趣旨を変更しない限りにおいて適宜変更することが可能である。また、上記実施の形態に示す構成、方法などは、適宜組み合わせて実施することが可能である。その他、本発明は、その範囲を逸脱しないで適宜変更して実施できる。
本発明の電流センサは、被測定電流を流す電線が屈曲された使用環境において、高い電流測定精度を実現するために有用である。
1 電流センサ
11 基板
11a 主面
11b 挿通孔
12,12a,12b,12c,12d,12e,12f 磁電変換素子
13 演算装置
15 電線
15a 第1部分
15b 第2部分
C1 円
C1a 周回方向
H1a,H1b 誘導磁界
I1 被測定電流
L1a,L1b,L1c 直線
O1 中心
S1 感度方向
θ1a,θ1b 角度

Claims (2)

  1. 第1部分及び前記第1部分に対して角度を持つ第2部分を備える電線の前記第1部分が挿通される挿通孔を有する基板と、
    前記挿通孔を囲むように前記基板に配置された複数の磁電変換素子と、を備え、
    前記複数の磁電変換素子は、前記挿通孔に挿通される前記第1部分と中心が重なる円に沿うように等間隔に配置されると共に、前記円を含む平面内において、隣り合ういずれか2個の磁電変換素子のそれぞれと前記第1部分とを結ぶ2本の直線のなす角度の4分の1の角度の示す方向が、前記第2部分と平行になるように配置されていることを特徴とする電流センサ。
  2. 前記複数の磁電変換素子を収容する筐体を備え、
    前記複数の磁電変換素子は、前記2本の直線のなす角度の4分の1の角度の示す方向が、前記筐体のいずれかの外壁面と平行になるように前記筐体に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
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