JP2014173138A - めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents

めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、原板にSiやMnを含有する高強度鋼板を用いた場合であっても、合金化溶融亜鉛めっき層の構造を厳格に制御せずに、強加工時のめっき密着性を確保できる、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供する。
【解決手段】 質量%で、C:0.01〜0.3%、Si:0.3〜2.5%、Mn:1.0〜3.5%、P:0.001〜0.03%、S:0.0001〜0.02%、Al:0.005〜0.1%、N:0.0005〜0.007%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板母材上に、質量%で、Fe:7〜15%、Al:0.01〜1%、Ni:0.01〜10%を含有し、残部Znおよび不可避的不純物からなるめっき層を有し、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域のNi濃度が平均で0.01〜20質量%であることを特徴とする、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板に係り、さらに詳しくはめっき密着性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板として、種々の用途、例えば自動車用強度部材として適用できるめっき鋼板に関する。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、塗装密着性、塗装後耐食性、溶接性などの点に優れることから、自動車用を始めとして、家電、建材等に多用されている。合金化溶融亜鉛めっき鋼板は鋼板表面に溶融亜鉛をめっきした後、直ちに亜鉛の融点以上の温度に加熱保持して、鋼板中からFeを亜鉛中に拡散させることで、Zn−Fe合金を形成させるものであるが、鋼板の組成や組織によって合金化速度が大きく異なるため、そのめっき構造の制御にはかなり高度な技術を要する。一方、複雑な形状にプレスされる自動車用鋼板には、非常に高い成形性が要求されるとともに、近年では自動車の防錆性能への要求が高まったことによって、合金化溶融亜鉛めっき鋼板が自動車用鋼板に適用されるケースが増加している。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層の構造は、図1に示されるように、1が鋼板母材であり、2がΓ相(Zn10Fe3)、3がδ1相(Zn7Fe)、4がζ相(Zn13Fe)という、FeとZnの金属間化合物が積層した構造を有する。このうちΓ相は非常に硬くて脆く、変形能に乏しいため、加工時に容易に破壊される。このため、自動車用材料への使用を目的として、複雑な形状にプレス加工すると、めっき層に対して圧縮、引張、せん断などの応力が加わり、界面のΓ相の破壊を起点としてめっき層が剥離する、所謂パウダリングが起こることがある。
パウダリングが起こりにくくするためには、Γ相の厚さを薄くすることが有効である。
Γ相の厚さを薄くするには、めっき層の加熱合金化過程において、合金化度を弱める、すなわち合金化時間を短くするか、低温で合金化すればよい。
一方、Γ相を薄くするために合金化度を低くすると、めっき層表面にζ相が多く残存する。ζ相は軟質であるために、めっき層表面にζ相が多いと、プレス加工時に金型がめっき層に食い込み、鱗片状にめっき層が剥離する、所謂フレーキングが起こる。
耐パウダリング性および耐フレーキング性を両立させるには、めっき層中のΓ相、ζ相の両方をできる限り少なくして、δ1相を多くすることが有効である。しかし、両者を適正範囲に制御するのは容易ではなく、これまで様々な方法が取られてきた。
例えば、特許文献1には、合金化時に、急速加熱と急速冷却を組み合わせることによりΓ相の成長を抑制することによりパウダリング性を改善する技術が開示されている。
また、特許文献2には、IF(Interstitial Free)鋼を原板として、鋼中にSi、Pを微量添加することによって、母材結晶粒界へのZnの拡散を促進させて、めっき密着性を向上させた鋼板が開示されている。
特開平1−279738号公報 特開平10−46305号公報
しかし、前記特許文献1に開示される技術では、Γ相を薄くすればパウダリング性は向上するものの、Γ相の本質は変わっていないため、さらに強加工した場合にはめっき密着性を確保できない恐れがある。また、特許文献2では、IF鋼を原板とした場合に限られる技術であり、始めからSiやMnを多量に含有している高強度鋼板には適用することができない。
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、原板にSiやMnを含有する高強度鋼板を用いた場合であっても、合金化溶融亜鉛めっき層の構造を厳格に制御せずに、強加工時のめっき密着性を確保できる、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、合金化溶融亜鉛めっき鋼板における鋼板母材の表層領域に、Niをある特定濃度で含有させることによって、めっき密着性、特に耐パウダリング性が向上し、Γ相の厚さを特に厳格に制御しなくても、厳しいプレス加工を施した際にもパウダリングが起こりにくく、めっき密着性が確保できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
(1)C:0.01〜0.3質量%、
Si:0.3〜2.5質量%、
Mn:1.0〜3.5質量%、
P:0.001〜0.03質量%、
S:0.0001〜0.02質量%、
Al:0.005〜0.1質量%、
N:0.0005〜0.007質量%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板母材上に、
Fe:7〜15質量%、
Al:0.01〜1質量%、
Ni:0.01〜10質量%、
を含有し、残部Znおよび不可避的不純物からなるめっき層を有し、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域のNi濃度が平均で0.01〜20質量%であることを特徴とする、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
(2) 鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域にFe3Ni、FeNi、FeNi3、Niを含有するオーステナイト相、の内のいずれか1種以上を含有することを特徴とする、前記(1)に記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
(3)鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域における、鋼板母材の平均結晶粒径が0.05μm以上3μm以下であることを特徴とする、前記(1)または(2)に記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
(4) 鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域に、FeSiO3、Fe2SiO4、MnSiO3、Mn2SiO4、SiO2の内から選ばれた1種以上のSi酸化物が5個/μm2以上1000個/μm2以下存在することを特徴とする、前記(2)または(3)に記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
(5) 鋼板母材が、さらに、
Ti:0.001〜0.1質量%、
Nb:0.001〜0.1質量%
の内の1種または2種を含有することを特徴とする、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
(6) 鋼板母材が、さらに、
Mo:0.005〜0.3質量%、
Cr:0.005〜0.8質量%、
Cu:0.005〜1質量%、
Ni:0.005〜1質量%
の内の1種または2種以上を含有することを特徴とする、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
(7) 鋼板母材が、さらに、
B:0.0001〜0.005質量%
を含有することを特徴とする、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
本発明の高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、SiやMnを多量に含有した高強度鋼板を原板としているが、めっき屑の合金屑構造を厳格に制御する必要なく、強加工時のめっき密着性を確保することができ、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することを可能としたものであり、自動車の内板や高強度部材用途として極めて有効である。
標準的な合金化溶融亜鉛めっき鋼板の断面組織の一例を示す摸式図である。 合金化溶融亜鉛めっき鋼板における、鋼板母材の表面、および、鋼板母材の表層領域の位置を示すめっき鋼板の断面摸式図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板における鋼板母材の表層領域に含有させるNiについて説明する。本発明の合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、図2のめっき鋼板の断面摸式図で示されるように、鋼板母材5、合金化溶融亜鉛めっき層6、鋼板母材の表面7、鋼板母材の表層領域8からなっている。
本発明者らは、まず、SiやMnを多量に含有する高強度鋼板を母材として用いた場合の、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の強加工時のめっき剥離起点について鋭意検討した。その結果、鋼板母材にSiやMnを多量に含有する場合は、めっき層6中のΓ相厚みは薄くなり、めっき剥離はΓ相の破壊ではなく、鋼板母材5の表層領域8に生じるクラックを起点とし、めっき層6中をクラックが伝播してめっき剥離に至ることを突き止めた。さらに、強加工時に発生する、鋼板母材5の表層領域8でのクラックを抑制する手法について種々検討した。その結果、鋼板母材5の表層領域8に、Niを特定濃度含有させることによって、強加工時に、鋼板母材5の表層領域8でのクラックの発生を抑制することができ、めっき密着性を向上させられることを見出した。鋼板母材5の表層領域8にNiを含有させることによって、強加工時のクラック発生が抑制される理由の詳細は不明であるが、Ni濃度が上昇することにより、鋼板母材5の表層領域8自体の破壊靭性が向上したためと考えられる。このようにして、強加工時にも鋼板母材の表層領域においてクラックの発生が抑制される結果、めっき密着性を確保することができる。
本発明(1)において鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域のNi濃度を平均で0.01〜20質量%の範囲に限定しているのは、Ni濃度を0.01質量%以上とすることで、強加工時のめっき密着性を向上する効果が発現するからである。また、20質量%を超えて含有させても悪影響を及ぼすものではないが、強加工時のめっき密着性を向上する効果がほぼ飽和し、コスト的に不利になるからである。めっき密着性とコストの観点から、好ましくは1〜15質量%の範囲とすることである。
鋼板母材の表層領域にNiを含有させるには、CGL通板前の鋼板表面にNiを付着させ、その後CGLの焼鈍工程において加熱拡散させる方法を用いればよい。Niを付着させる方法としては特に限定されるものではないが、電気めっき、無電解めっき、置換めっきなどが簡便で付着させ易い。付着させる予備めっきの種類は、Niを含有していればその種類は特に限定されるものではなく、Ni、Ni−P、Ni−B、Ni−Fe、Ni−Znなどが挙げられる。
Niを含有させる深さを、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域としているのは、5μm以内の領域が、強加工時のめっき密着性に影響するからである。5μmを超えて鋼板母材の内部にNiを含有していても悪影響を及ぼすものではないが、強加工時のめっき密着性を向上する効果はない。
鋼板母材の表層領域のNi濃度を測定する方法としては、合金化溶融亜鉛めっき層をインヒビタを添加した希塩酸で溶解した後に、高周波GDSを用いて鋼板母材の表面からの深さ方向分析を行い、Ni濃度既知試料の測定より作製した検量線からNi濃度を定量し、表面から5μm深さまでの平均値を求めればよい。高周波GDS測定により、Ni濃度と同時に、Niを含有している深さも測定することができる。鋼板母材が成分として最初からNiを含有しているような鋼種の場合は、GDS測定により求めた、表面から5μm深さまでのNi濃度の平均値から、鋼板母材中のNiの成分濃度を引いた値を、鋼板母材の表層領域のNi濃度と定義する。
本発明において、合金化溶融亜鉛めっき層中のFe濃度を7〜15質量%の範囲に限定しているのは、7質量%未満では、スポット溶接性が劣るからであり、15質量%を超えると、Γ相の厚さが厚くなりすぎるために、本発明のような構造としても、めっき密着性の、確保が困難となるからである。強加工時のめっき密着性を確保する観点から、好ましくは8〜13質量%の範囲とすることである。
めっき層中のAl濃度を0.01〜1質量%の範囲に限定しているのは、めっき層中にAlを0.01質量%以上含有させることにより、めっき浴中での過剰なζ相、Γ相の生成を抑制し、めっき層中のFe濃度を狙いの値に制御することが可能となるからである。また、1質量%を超えてAlを添加すると、Alがめっき層表面に濃化して、スポット溶接性を悪化させる。そのため、Al濃度の上限を1質量%とした。好ましくは0.05〜0.6質量%の範囲とすることである。
めっき層中のNi濃度を0.01〜10質量%に限定しているのは、鋼板母材の表層領域にNiを含有させることにより、めっき層が不可避的にNiを含有するからである。鋼板母材の表層領域のNi濃度を、本発明の範囲とすることにより、めっき層中にはNiが0.01質量%以上含有する。また、10質量%を超えてNiを含有させると、耐食性を悪化させる恐れがあるため、上限を10質量%とした。耐食性の観点からは5質量%以下とすることが好ましい。
めっき層中のFe、Al及びNiの濃度を測定するには、めっき層を酸で溶解し、溶解液を化学分析する方法を用いればよい。例えば、30mm×40mmに切断した合金化溶融亜鉛めっき鋼板について、インヒビタを添加した5質量%HCl水溶液で、鋼板母材の溶出を抑制しながらめっき層のみを溶解し、溶解液をICP発光して得られた信号強度と、濃度既知溶液から作成した検量線からFe、Al及びNiの濃度を定量する方法を用いればよい。
めっき付着量については、特に制約は設けないが、耐食性の観点から片面付着量で5g/m2以上であることが望ましい。また、自動車用途を目的とし、プレス加工時のめっき密着性を確保すると言う観点からは、片面付着量で100g/m2を超えないことが望ましい。本発明の溶融亜鉛めっき鋼板上に、塗装性、溶接性を改善する目的で、上層めっきを施すことや、各種の処理、例えば、クロメート処理、非クロメート処理、りん酸塩処理、潤滑性向上処理、溶接性向上処理等を施しても、本発明を逸脱するものではない。
以下に、本発明(1)において、鋼中成分を限定している理由を説明する。
(C:0.01〜0.3質量%)
C:Cは鋼の強度を高める元素であって0.01質量%以上を含有させることが有効であるが、過剰に含有すると強度が上昇しすぎて加工性が低下するので上限は0.3質量%とする。加工性と溶接性の観点からは、0.05〜0.2質量%の範囲とすることが好ましい。
(Si:0.3〜2.5質量%)
Si:Siは延性を低下させることなく強度を向上させられる有効な元素であり、0.3質量%以上を添加するのが有効である。一方2.5質量%を超えて添加すると、強度を増す効果が飽和すると共に延性の低下が起こるため、上限を2.5質量%とした。好ましくは、0.5〜2.0質量%の範囲とすることである。
(Mn:1.0〜3.5質量%)
Mn:Mnは高強度化するのに重要な元素であり、1.0質量%以上添加する。しかし、3.5質量%を超えるとスラブに割れが生じやすく、スポット溶接性も劣化するため、3.5質量%を上限とする。強度と加工性の観点からは、1.5〜3.0質量%の範囲とすることが好ましい。
(P:0.001〜0.03質量%)
P:Pも鋼の強度を高める一方で加工性を低下させる元素であるので、上限は0.03質量%とする。Pを0.001質量%未満に低減するためには精練コストが多大となるので、下限は0.001質量%とする。強度、加工性とコストのバランスから、0.005〜0.02質量%とすることが好ましい。
(S:0.0001〜0.02質量%)
S:Sは鋼の熱間加工性、耐食性を低下させる元素である。0.02質量%を超えると熱間加工性、耐食性を悪化させるため、上限を0.02質量%とする。また、0.0001質量%未満とするのはコスト的に不利であるため、下限を0.0001質量%とする。
但し、Sを低減し過ぎると表面欠陥が発生し易くなるため、0.001質量%以上とすることが好ましい。
(Al:0.005〜0.1質量%)
Al:Alは鋼の脱酸元素として、またAlNによる熱延素材の細位化、および一連の熱処理工程における結晶粒の粗大化を抑制し材質を改善するために0.005質量%以上添加する必要がある。但し、0.1質量%を超えると溶接性を悪化させる恐れがあるため、0.1質量%以下とする。さらに、アルミナクラスターによる表面欠陥を少なくする観点から、0.08質量%以下とすることがより好ましい。
(N:0.0005〜0.007質量%)
N:Nは鋼の強度を上昇させる一方で加工性を低下させるので上限は0.007質量%とする。特に高い加工性を必要とする場合には、0.003質量%以下とすることがより好ましく、0.002質量%以下とするとさらに好ましい。Nはより少ないほど好ましいが、0.0005質量%未満に低減することは過剰な精錬コストを要するので、下限は0.0005質量%とする。
本発明(2)において、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域にFe3Ni、FeNi、FeNi3、Niを含有するオーステナイト相、の内のいずれか1種以上を含有することを規定している。その理由は、これらの相が存在することによって、めっき密着性を向上させる効果がさらに高まるからである。Fe3Ni、FeNi、FeNi3、Niを含有するオーステナイト相は、鋼板母材の表面に付着させたNiが、CGLの焼鈍工程において鋼板母材由来のFeと相互拡散することによって粒状に核生成し、成長するが、これらの粒状の相が合金化溶融亜鉛めっき層を形成させた後も、鋼板母材の表面に残存することによって、強加工が加わった際にも所謂アンカー効果が発現するため、めっき密着性を向上させる効果がさらに高まると考えられる。したがって、本発明では鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域にFe3Ni、FeNi、FeNi3、または、Niを含有するオーステナイト相、の内のいずれか1種以上を含有させることがより好ましい。
鋼板母材の表層領域がFe3Ni、FeNi、FeNi3、Niを含有するオーステナイト相、の内のいずれか1種以上を含有していることは、合金化溶融亜鉛めっき層をインヒビタ入りの希塩酸で溶解し、鋼板母材の表面方向からEPMAとEBSDを用いて分析することにより確認することができる。これらの相はNi濃度が高く、かつfcc構造を有しているため、EPMAのNiマッピングで相の存在箇所を特定した後、その領域周辺をEBSD測定してbcc相とfcc相を分離して表示することで、Fe3Ni、FeNi、FeNi3、Niを含有するオーステナイト相の内のいずれが存在しているかを確認することができる。
本発明(3)において、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域における、鋼板母材の平均結晶粒径を0.05μm以上3μm以下と規定しているのは、3μm以下とすることによって、強加工時のめっき密着性を向上させる効果がより高まるからである。平均結晶粒径を3μm以下とすることによってめっき密着性がさらに高まるのは、鋼板母材の表層領域自体の破壊靭性が向上すること、およびクラックの伝播が抑制されるからと考えられる。また鋼板母材の平均結晶粒径を0.05μm未満とすることは、実用上のプロセスでは困難である。したがって、本発明では鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域における、鋼板母材の平均結晶粒径を0.05μm以上3μm以下とすることがより好ましい。
鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域における、鋼板母材の平均結晶粒径を測定する方法としては、断面方向からEBSD測定し、データ解析により鋼板母材の表面から5μm以内の深さの平均結晶粒径を求めればよい。
鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域における、平均結晶位径を0.05μm以上3μm以下とするには、特に方法は限定されるものではないが、鋼板母材の表層領域に結晶粒の成長を止めるピン止め粒子を形成させる方法が挙げられる。ピン止め粒子を形成させるには、窒化、浸炭、内部酸化などの方法があるが、製造設備の実プロセスに沿ってその方法を選べばよく、特に限定されるものではない。
本発明(4)において、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域において、FeSiO3、Fe2SiO4、MnSiO3、Mn2SiO4、SiO2の内からから選ばれた1種以上のSi酸化物が5個/μm2以上1000個/μm2以下存在すると規定しているのは、5個/μm2以上とすることでめっき密着性を向上させる効果がさらに高まるからである。また1000個/μm2を超えて存在するとめっき層の塗装後耐食性に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、本発明ではSi酸化物を5個/μm2以上1000個/μm2以下存在させることがより好ましい。
鋼板母材の表層領域にSi酸化物を存在させることによりめっき密着性がさらに向上するのは、鋼板母材の表層領域にSi酸化物が分散していることによって強度が高まり、強加工時の鋼板母材からのクラックの発生および伝播を抑制することができるからであると考えられる。
Si酸化物の個数密度を計測するには、FIB加工によって断面サンプルを作製し、断面方向からTEM観察により、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域のSi酸化物の個数を計測すればよい。また、同時にEDX分析およびディフラクション解析を行うことによって、形成しているSi酸化物の種類がFeSiO3、Fe2SiO4、MnSiO3、Mn2SiO4、SiO2の内のいずれであるかを判別することができる。
鋼板母材の表層領域にSi酸化物を形成させる方法としては、熱間圧延の巻き取り時に巻き取り温度を高めるか、CGLでの焼鈍工程中にSiが内部酸化する雰囲気で焼鈍する方法が考えられるが、いずれかに限定されるものではなく、製造設備の実プロセスに応じ、適宜選択すればよい。
また、本発明(5)においては、鋼板母材にさらにTi:0.001〜0.1質量%、Nb:0.001〜0.1質量%の1種または2種を含有することができる。
Ti、Nbは微細な窒化物、炭化物を析出して鋼を強化させることができる。鋼中に0.001質量%以上添加することで強度をさらに高めることができるため、夫々の下限を0.001質量%とした。一方、0.1質量%を超えて添加すると、延性が低下するため、夫々の上限を0.1質量%とした。特に延性を重視する場合は、0.003〜0.06質量%の範囲とすることが好ましい。
本発明(6)において、鋼板母材がさらに、Mo:0.005〜0.3質量%、Cr:0.005〜0.8質量%、Cu:0.005〜1質量%、Ni:0.005〜1質量%の内の1種または2種以上を含有するとしているのは、Mo、Cu、Ni、Crがさらに強度を高める元素であるからである。Mo、Cu、Ni、Crは、夫々0.005質量%以上で効果を発揮する。しかし、これらの元素を過剰に添加すると、延性を損なう恐れがあるため、上限をMo:0.3質量%、Cr:0.8質量%、Cu:1質量%、Ni:1質量%とした。
本発明(7)において、鋼板母材がさらにBを0.0001〜0.005質量%含有するとしているのは、Bの添加により2次加工脆性が改善するからである。Bの添加量が0.0001質量%未満だと2次加工脆性改善効果が十分ではなく、0.005質量%を超えて添加してもその効果が飽和するのみならず、成形性が低下するため、0.0001〜0.005質量%の範囲に限定した。
次に、本発明のめっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法について述べる。
熱間圧延に供するスラブは特に限定するものではなく、連続鋳造スラブや薄スラブキャスター等で製造したものであれば良い。また鋳造後直ちに熱間圧延を行う連続鋳造−直送圧延(CC−DR)のようなプロセスにも適合する。
熱間圧延の仕上げ温度は特に限定されるものではないが、鋼板のプレス成形性を確保するという観点から850〜970℃とすることが好ましい。熱延後の冷却条件や巻取温度は特に限定しないが、巻取温度はコイル両端部での材質ばらつきが大きくなることを避け、またスケール厚の増加による酸洗性の劣化を避けるためには750℃以下とし、また、巻取温度が低すぎると冷間圧延時に耳割れを生じやすく、極端な場合には板破断することもあるため550℃以上とすることが望ましい。巻取り中に鋼板母材の表層領域にSi酸化物を形成させる場合には、巻取温度は650℃以上とする。通常の酸洗を施した後、冷間圧延時の圧下率は通常の条件でよく、加工性の向上を最大限に得る目的からその圧延率は50%以上とすることが好ましい。一方、85%を超す圧延率で冷間圧延を行うことは多大の冷延負荷が必要となるため、85%以下とすることが好ましい。
前述のように、冷間圧延を施したのち、鋼板表面にNiを付着させる。その方法は特に限定されるものではないが、電気めっきや置換めっき、無電解めっき、蒸着めっきなどの方法が簡便で制御しやすい。また、付着させる金属がNiを含有していればその種類は限定されるものではなく、Ni、Ni−P、Ni−B、Fe−Ni、Zn−Niなどが挙げられる。
また、Ni付着量の絶対値としては特に限定されるものではないが、付着量が高すぎるとコスト的に不利になるため、10g/m2以下とすることが好ましい。
鋼板表面にNiを付着させた後、ライン内焼鈍方式のCGLで焼鈍を実施する。CGLの方式としては、全還元炉型CGLや、入り側に無酸化炉を備えたゼンジミア方式CGLなど、種々のCGLでの製造に適用することができ、特にCGLの方式は限定されるものではない。CGLでの焼鈍温度は750℃以上870℃以下とする。焼鈍温度が750℃未満ではNiを付着させたとしても鋼中への拡散が不十分であり、鋼板母材の表層領域にNiを所定の濃度(平均で0.01〜20質量%)で含有させることができない。また、870℃を超すような温度で焼鈍することは、設備への負荷が大きいため好ましくない。
CGLの還元炉中での焼鈍雰囲気は、H2、N2、H2O、O2および不可避的不純物からなる雰囲気において、雰囲気中の水蒸気分圧と水素分圧の対数log(PH2O/PH2)を、−3≦log(PH2O/PH2)≦0の範囲に制御することが好ましい。特に、CGLの還元炉において鋼板母材の表層領域にSi酸化物を形成させる場合には、−2≦log(PH2O/PH2)≦0とする。
焼鈍を施した後、溶融亜鉛めっき浴に浸漬する。めっき浴に浸漬する際の鋼板の温度は特に限定されないが、400℃以上、600℃以下とすることが好ましい。400℃以下では溶融亜鉛めっき浴中において、鋼板近傍で亜鉛が凝固する可能性があり、600℃以上では溶融亜鉛めっき浴中において、鋼板近傍で亜鉛が蒸発し、表面外観を損ねる可能性があるからである。
溶融亜鉛めっき浴の成分はAl濃度を0.07〜0.16質量%とする。Al濃度が0.07質量%未満ではめっき初期の、過剰な浴中合金化反応を抑制する効果のある、Fe−Al−Zn相の形成が不十分であるために、合金化制御が困難となる。Al濃度が0.16質量%超ではFe−Al−Zn相の形成量が過多となるために、合金化反応が極端に遅く、制御が困難になる。好ましくは0.10〜0.14質量%とすることである。
溶融亜鉛めっき浴の温度は特に限定されるものではないが、440〜470℃とすることが好ましい。440℃未満ではめっき浴の粘性が高く、めっき付着量の制御が困難となる可能性があり、470℃超では浴中で合金化反応が起こり易くなるため、めっき層の合金化制御が困難となる可能性があるからである。
鋼板が溶融亜鉛めっき浴から出た後、所定の付着量に制御した後、合金化処理を440℃〜580℃で行う。合金化処理の温度が440℃未満であると、合金化に長時間を要し、めっき層が垂れて表面外観を悪化させる。また、580℃超であると、合金化か早すぎて、合金化反応の制御が困難となる。そのため合金化処理の温度を440℃〜580℃に限定した。好ましくは460〜560℃とすることである。
本発明において合金化炉加熱方式については特に限定するものではなく、加熱温度が確保できれば、通常のガス炉による幅射加熱でも、高周波誘導加熱でも構わない。また、合金化加熱後の最高到達温度から冷却する方法も、問うものではなく、合金化後、エアーシール等により、熱を遮断すれば、開放装置でも十分であり、より急速に冷却するガスクーリング等でも問題ない。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
表1に示す組成からなるスラブを1150〜1250℃に加熟し、仕上げ温度が850〜970℃となるように熱間圧延を行って、厚さ4mmの熱間圧延鋼帯とし、表2に示すような温度で巻取った。酸洗後、冷間圧延を施して、厚さ1.0mmの冷間圧延鋼帯とし、表2に示すような付着量のNiをめっきした。その後、CGLにおいて、表2に示すような雰囲気で焼鈍し、浴中のAl濃度が0.08〜0.14質量%であり、浴温が460℃であるめっき浴に浸漬して溶融亜鉛めっき処理を施し、460〜560℃にて合金化処理を施した。














Figure 2014173138



Figure 2014173138
鋼板母材の表層領域のNi濃度は、前述のように、めっき層をインヒビタを添加した塩酸で溶解した後に、GDSを用いて測定した。
鋼板母材の表層領域におけるFe3Ni、FeNi、FeNi3、またはNiを含有するオーステナイト相の内のいずれかの存在有無については、前述のように、めっき層をインヒビタを添加した塩酸で溶解した後に、鋼板母材の表面方向からEPMAとEBSDを用いて調査した。
鋼板母材の表層領域における平均結晶粒径は、前述のように、断面方向からEBSD測定し、データ解析により鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域における平均結晶粒径を求めた。
鋼板母材の表層領域におけるSi酸化物の個数密度の測定、および酸化物種の確認は、前述のように、FIB加工によって断面サンプルを作製し、断面方向からのTEM観察で、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域の酸化物個数を計測した。また、同時にEDX分析およびディフラクション解析を行い、形成しているSi酸化物の種類を同定した。
めっき層中のFe濃度、Al濃度、Ni濃度は、前述のように、インヒビタを添加した5質量%HCl水溶液でめっき層のみを溶解し、溶解液をICP発光分析することにより測定した。
めっき密着性はパウダリング試験により評価した。パウダリング試験には、60度V曲げ金型を用いた。評価面が、曲げの内側に来るように、先端の曲率半径が1mmである金型を用いて、60度に曲げ加工し、曲げ部内側にテープを貼り、テープを引き剥がした。テープと共に剥離しためっき層の剥離状況から、パウダリング性を評価した。評価は、◎◎:剥離幅2mm未満、◎○:剥離幅2mm以上3mm未満、◎:剥離幅3mm以上4mm未満、○:剥離幅4mm以上5mm未満、△:剥離幅5mm以上7mm未満とし、×:剥離幅7mm以上とし、○以上を合格とした。
評価結果を表3及び表4に示す。表3及び表4より、本発明例は全て、めっき密着性が合格レベルを満たしていた。これに対して、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域のNi濃度の本発明の範囲を満たさない比較例の試験番号7は、めっき密着性(パウダリング性)が悪かった。また、比較例の試験番号25は、Si含有量が高く本発明の成分範囲を満たしておらず、延性が乏しく曲げ加工で割れ(※にて示す)て、めっき密着性(パウダリング性)の評価はできなかった。
























Figure 2014173138










Figure 2014173138
1 鋼板母材
2 Γ相(Zn10Fe3
3 δ1相(Zn7Fe)
4 ζ相(Zn13Fe)
5 鋼板母材
6 合金化溶融亜鉛めっき層
7 鋼板母材の表面
8 鋼板母材の表層領域

Claims (7)

  1. C:0.01〜0.3質量%、
    Si:0.3〜2.5質量%、
    Mn:1.0〜3.5質量%、
    P:0.001〜0.03質量%、
    S:0.0001〜0.02質量%、
    Al:0.005〜0.1質量%、
    N:0.0005〜0.007質量%
    を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板母材上に、
    Fe:7〜15質量%、
    Al:0.01〜1質量%、
    Ni:0.01〜10質量%、
    を含有し、残部Znおよび不可避的不純物からなるめっき層を有し、鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域のNi濃度が平均で0.01〜20質量%であることを特徴とする、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. 鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域にFeNi、FeNi、FeNi、Niを含有するオーステナイト相、の内のいずれか1種以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域における、鋼板母材の平均結晶粒径が0.05μm以上3μm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 鋼板母材の表面から深さ5μm以内の表層領域に、FeSiO、FeSiO、MnSiO、MnSiO、SiOの内から選ばれた1種以上のSi酸化物が5個/μm以上1000個/μm以下存在することを特徴とする、請求項2または3に記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 鋼板母材が、さらに、
    Ti:0.001〜0.1質量%、
    Nb:0.001〜0.1質量%
    の内の1種または2種を含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  6. 鋼板母材が、さらに、
    Mo:0.005〜0.3質量%、
    Cr:0.005〜0.8質量%、
    Cu:0.005〜1質量%、
    Ni:0.005〜1質量%
    の内の1種または2種以上を含有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の、めっき密着性に優れた高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  7. 鋼板母材が、さらに、
    B:0.0001〜0.005質量%
    を含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の、めっき密着性に優れた
    高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
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