JP2014172336A - プリプレグ製造装置及びプリプレグ製造方法 - Google Patents

プリプレグ製造装置及びプリプレグ製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂粉体を均一かつ効率的にシート状繊維基材に付着させて品質性能に優れたプリプレグを製造する。
【解決手段】連続的に定量供給される樹脂粉体18に空気を混合して供給管25の後側から取り込み帯電させた後、固気二相流を上下に延びる円筒状でその中心軸に沿って繊維基材17が配置されたチャンバー5の下面で中心軸から径方向外側にずらした位置に接続された供給管25の先端口からチャンバー5内に入力して旋回上昇流24とし、チャンバー5の上面で中心軸から径方向外側にずらした位置に接続された排出管20から出力させるとともに、チャンバー5内に設置された円筒状の電極6側に、樹脂粉体18と同極の高圧電圧をかけ電極6とグランド接続された繊維基材17との間に高電界を発生させて樹脂粉体18を繊維基材17に付着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂粉体を炭素繊維織物やUDテープなどのシート状繊維基材又は線状繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置及びプリプレグ製造方法に関するものである。
従来、プリプレグはシート状繊維基材に樹脂を含浸させた後、加熱加圧成形する手法がとられていたが、その製造工程においてシート状繊維基材に対する樹脂の含浸や樹脂の均一性から多量の溶剤が使用されてきたため大気汚染や地球温暖化の原因となっていた。
そのため、多量の溶剤を使用しないように、樹脂粉体を使用してシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献1,非特許文献1参照)。
樹脂粉体を繊維基材に付着させてプリプレグを製造する方法としては、ドライパウダーコーティング法があげられる。この方法は、ドライパウダー(樹脂粉体)を繊維基材に付着させた後、次の工程で加熱しパウダーを溶融含浸させるもので、例えば、ドライパウダー(樹脂粉体)に静電気を付与しながら散布して繊維基材に付着させた後、オーブンで加熱溶融含浸させたり、あるいは、流動床で分散させたドライパウダー(樹脂粉体)を繊維基材に付着させ、オーブンで加熱溶融含浸させるものが知られている。
米国特許第5618367号公報
「平成19年度 熱可塑性樹脂複合材料の機械工業分野への適用に関する調査報告書」 第17頁及び第18頁 発行:平成20年3月,発行者:社団法人 日本機械工業連合会及び財団法人 次世代金属・複合材料研究開発協会,[online],[平成25年2月25日検索] ,インターネット(URL:http://sokeizai.or.jp/japanese/rimcof/images/nikkiren_19.pdf)
しかしながら、上述したドライパウダーコーティング法では、繊維基材に対して樹脂粉体を均一に付着させることが困難であるので付着量にむらが生じて安定した品質のプレプレグを製造することはできない。
また、繊維基材の搬送速度も遅いので効率的に製造することも難しい。
特に、流動床法により分散させた樹脂粉体を繊維基材に付着させるものでは、繊維基材の片面にしか付着させることができない。
そこで、本発明の目的とするところは、樹脂粉体を均一かつ効率的に繊維基材に付着させて品質性能に優れたプリプレグを製造することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のプリプレグ製造装置は、樹脂粉体(18)を繊維基材(17)に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置であって、
前記樹脂粉体(18)を空気に混合して連続的に定量供給するフィーダー(1)と、上下に延びる円筒状でその中心軸に沿って前記繊維基材(17)が配置されるチャンバー(5)と、前記フィーダー(1)が後端側に接続され、先端側が略水平に延びるとともに前記チャンバー(5)の下面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続される供給管(25)と、前記供給管(25)に設けられ前記樹脂粉体(18)を空気とともに帯電させる帯電器(21)と、前記チャンバー(5)の上面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続される排出管(20)と、前記フィーダー(1)により供給される前記樹脂粉体(18)と空気からなる固気二相流を前記供給管(25)から前記チャンバー(5)に入力させ、前記チャンバー(5)内で旋回上昇流(24)とし、前記排出管(20)から出力させるエアー供給装置(13,19,23)と、前記チャンバー(5)の中心軸をその中心軸と一致させた状態で前記チャンバー(5)内に設置された円筒状の電極(6)と、前記電極(6)側に前記帯電器(21)で帯電された樹脂粉体(18)と同極の高圧電圧をかけて前記電極(6)とグランド接続された前記繊維基材(17)との間に高電界を発生させる高圧電源(22)を備え、
前記チャンバー(5)内で前記樹脂粉体(18)を、前記繊維基材(17)に付着させるようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、前記繊維基材(17)は前記チャンバー(5)の中心軸に沿って上下に延びる線状部材であることを特徴とする。
また、本発明は、前記エアー供給装置(13,19,23)は、前記排出管(20)側に設けられ、前記樹脂粉体(18)と空気を負圧により前記供給管(25)側から前記チャンバー(5)を介して前記排出管(20)側に引き込むことを特徴とする。
また、本発明は、前記繊維基材(17)を前記チャンバー(5)の下面から上面に向けて一定速度で連続的に送る基材搬送装置(2,4,8)を設けたことを特徴とする。
また、本発明のプリプレグ製造方法は、樹脂粉体(18)を繊維基材(17)に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造方法であって、
連続的に定量供給される前記樹脂粉体(18)に空気を混合して供給管(25)の後側から取り込み、その供給管(25)内で前記樹脂粉体(18)を空気とともに帯電させた後、前記樹脂粉体(18)と空気からなる固気二相流を、上下に延びる円筒状でその中心軸に沿って前記繊維基材(17)が配置されたチャンバー(5)の下面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続された前記供給管(25)の先端口から前記チャンバー(5)内に入力させて、前記チャンバー(5)内で旋回上昇流(24)とし、前記チャンバー(5)の上面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続された排出管(20)から出力させるとともに、前記チャンバー(5)の中心軸をその中心軸と一致させた状態で前記チャンバー(5)内に設置された円筒状の電極(6)側に前記帯電された樹脂粉体(18)と同極の高圧電圧をかけて前記電極(6)とグランド接続された前記繊維基材(17)との間に高電界を発生させて、前記チャンバー(5)内で前記樹脂粉体(18)を、前記繊維基材(17)に付着させるようにしたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、円筒状のチャンバーの下面及び上面において樹脂粉体を送り込む供給管及び樹脂粉体を排出する排出管をそれぞれチャンバーの中心軸からずらして接続するとともにエアー供給装置を設けることにより、チャンバー内に旋回上昇流を発生させるようにしたので、チャンバー内で樹脂粉体は均一に分散化される。また、チャンバー内で旋回上昇流を発生させるようにしたことでチャンバー内で樹脂粉体が滞留する時間は長くなるので、ただの上昇流の場合と比較してチャンバー内の樹脂粉体量が多くなり、繊維基材に対する付着量も増加する。
また、チャンバーに設置された円筒状の電極には樹脂粉体と同極の高圧電圧がかけられているので、予め帯電された樹脂粉体の粒子相互間には斥力がはたらき樹脂粉体は一層均一に分散化される。
そして、電極とグランド接続された繊維基材との間には高電界を発生させるようにしたので、樹脂粉体は、静電力によってチャンバーの中心軸に沿って配置された繊維基材に向かって移動し繊維基材に固着する。このように設けられた電極と繊維基材の間に高圧電圧をかけない場合には、樹脂粉体と繊維基材の間には鏡像力による弱い力の引力のみがはたらくため樹脂粉体が繊維基材に付着する速度は遅く付着力も強固ではないが、本発明では、電極と繊維基材の間に高圧電圧をかけることにより樹脂粉体に強固な引力がはたらくようにしたので樹脂粉体の付着速度は早くなり強固に固着される。
ここでは、繊維基材はシート状でも線状でもよいが、繊維基材はチャンバーの中心軸に沿って上下に延びるように配置されるため、シート状の繊維基材ではその両面に対して樹脂粉体は確実に付着し、特に線状の繊維基材ではその全周に対して円筒状の電極からの距離は等しいので樹脂粉体は一層均一でさらに強固に付着され、その結果、品質性能に優れたプリプレグが提供される。
エアー供給装置は、チャンバーに対する樹脂粉体の供給側(供給管側)でも排出側(排出管側)でも設けることができるが、排出管側に設けるようにすれば、強い吸引力によって樹脂粉体と空気からなる固気二相流をチャンバー内で容易に旋回上昇流とすることができる。
また、本発明によれば、繊維基材をチャンバーの下面から上面に向けて一定速度で連続的に送る基材搬送装置を設けたので、繊維基材に対して樹脂粉体を連続的かつ自動的に付着させることができる。
なお、本発明のプリプレグ製造装置及びプリプレグ製造方法のように、帯電させられた空気と樹脂粉体からなる固気二相流をチャンバー内で旋回上昇流とするとともに、チャンバー内に設置された円筒状の電極側に樹脂粉体と同極の高圧電圧をかけてチャンバー内で樹脂粉体を繊維基材に付着させるようにした点は、上述した特許文献1及び非特許文献1には全く記載されていない。
本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置の構成概要を示す側面図である。 図1に示したチャンバーに対する供給管及び排出管の接続位置を示す一部断面平面図である。 図1に示したチャンバーに対する供給管及び排出管の接続位置を示す一部断面側面図である。 図1に示した増風装置の内部構成を示す拡大断面図である。 図2に示したチャンバーの内部構成を示す拡大断面図である。 図5に示したものとは形態の異なるチャンバーの内部構成を示す拡大断面図である。である。
図1乃至図5を参照して本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置の構成概要を示し、図2乃至図5は、図1に示す装置構成の要部をそれぞれ示したものである。
本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置は、樹脂粉体18を線状の炭素繊維基材17に付着させてプリプレグを製造する装置であって、図1に示すように、樹脂粉体18を空気に混合して連続的に定量供給するフィーダー1と、上下に延びる円筒状でその内部に炭素繊維基材17が配置されるチャンバー5と、フィーダー1が後端側に接続され、先端側がチャンバー5の下面に接続される供給管25と、供給管25に設けられた帯電器21と、チャンバー5の上面に接続される排出管20と、フィーダー1により供給される樹脂粉体18と空気からなる固気二相流を供給管25からチャンバー5に入力させ排出管20から出力させる増風装置13,エアーチューブ19,コンプレッサ23からなるエアー供給装置と、チャンバー5内に設置された円筒状の電極6と、その電極6と炭素繊維基材17の間に高電圧をかける高圧電源22を備えている。
なお、樹脂粉体18としては、一般的に熱硬化性樹脂が使用されるが熱可塑性樹脂や天然樹脂などであってもよい。また、繊維基材17は炭素繊維系以外の金属繊維や鉱物繊維やガラス繊維や合成繊維からなるものであってもよい。
樹脂粉体18を供給するフィーダー1は、その排出口が、略L字状に湾曲した供給管25の後端部に接続された漏斗9の上方に位置するように架台16に設けられている。
チャンバー5は、縦長で上下に延びる中心軸に沿って同じく上下に延びる線状の炭素繊維基材17が配置されている。炭素繊維基材17は、送り出しリール2から第1ガイドローラー3を介して一定速度送り出し機構4に連続的に送られ、一定速度送り出し機構4からチャンバー5の下面からチャンバー5内に一定速度で送られるとともに、チャンバー5の上面からチャンバー5の外側に排出され、第2ガイドローラー7を介して巻き取りリール8によって巻き取られる。これら送り出しリール2,一定速度送り出し機構4及び巻き取りリール8によって基材搬送装置が構成されている。
供給管25の先端側は、後端側よりも低い位置において略水平に延び、その略水平に延びる部位の略中間には、樹脂粉体18を空気とともに帯電させる帯電器21が設けられている。帯電器21は、樹脂粉体18を空気とともにマイナス(逆にプラスでもよい)に帯電させるもので、例えば、(株)増田研究所社製の「ボクサーチャージャー(BCS−70)」などが使用され、高い電荷量が樹脂粉体18に与えられる。
排出管20の先端側は、チャンバー5に接続され、後端側は、増風装置13を介してドラム缶15に接続されている。
供給管25の先端側に位置する入口部10は、図2及び図3に示すように、チャンバー5の下面において、チャンバー5の上下に延びる中心軸から径方向外側にずらした位置に接続されるとともに、排出管20の先端側に位置する出口部11も、チャンバー5の上面において、チャンバー5の上下に延びる中心軸から径方向外側にずらした位置に接続されている。なお、ここでは、供給管25及び排出管20ともチャンバー5の中心軸から径方向外側に同じ方向にずらした位置に接続されているが、異なる方向、すなわち、供給管25及び排出管20の接続位置が、チャンバー5の断面形状において中心軸を中心とした点対称になるように接続してもよい。
増風装置13は、例えば、図4に示すように、その圧縮空気供給口に、レギュレーター14を介してコンプレッサ23から出力される圧縮空気を搬送するエアーチューブ19が接続されていて、搬送された圧縮空気を動力源としてチャンバー5から排出される樹脂粉体18と空気からなる固気二相流を大量に吸引(強制吸気)して、圧縮空気とともに増風された固気二相流をドラム缶15側に向けて吐出するようになっている。これら増風装置13,エアーチューブ19及びコンプレッサ23によってエアー供給装置が構成され、チャンバー5の上下に中心軸からずらしたオフセット位置に供給管25及び排出管20を接続することによって、チャンバー5内においては、強い旋回上昇流を発生させることができる。
円筒状の電極6は、その中心軸をチャンバー5の中心軸と一致させた状態でチャンバー5内に設置されている。
高圧電源22は、電極6側に帯電器21で帯電された樹脂粉体18と同極の高圧電圧(樹脂粉体18がマイナスに帯電される場合には電極6もマイナスに帯電され、樹脂粉体18がプラスに帯電される場合には電極6もプラスに帯電される)をかけて電極6とグランド接続された繊維基材17との間に高電界を発生させるようになっている。
次に、このように構成されたプリプレグ製造装置を使用してプリプレグを製造する方法について説明する。
図1に示すように、フィーダー1から樹脂粉体18が、供給管25に取付けられた漏斗9にその上方から連続的に定量供給されると、樹脂粉体18は空気と混合され、供給管25の帯電器21によって、例えばマイナス電極に帯電される。
そして、帯電させられた樹脂粉体18と空気からなる固気二相流は、チャンバー5の下面に中心軸からオフセット状態で接続された供給管25先端の入口部10からチャンバー5に送られる。このとき、チャンバー5の上面には排出管20先端の出口部11が中心軸からオフセット状態で接続され、さらに排出管20には、コンプレッサ23からレギュレーター14を介して送られる圧縮空気を動力源として入力した気流を増風して出力する増風装置13が接続されているので、増風装置13による負圧によって、チャンバー5に送り込まれた固気二相流はチャンバー5内から排出管20側に向かって強く引き込まれ、強い旋回上昇流とされる。これにより樹脂粉体18は均一に分散される。なお、増風装置13から吐出された固気二相流はドラム缶15に送られ、樹脂粉体18は再利用される。
このときチャンバー5内ではその中心軸に沿って下方から上方に向かって線状の炭素繊維基材17が連続的に引き上げられ、しかも炭素繊維基材17とそれを取り囲むように設けられた円筒状の電極6との間には、電極6側を樹脂粉体18の帯電と同様のマイナス電極とする高圧電圧がかけられているので、樹脂粉体18は斥力により互いに反発することでさらに均一に分散化され、樹脂粉体18は強固な引力により炭素繊維基材17側に早い速度で移動して強固な接着力で付着する。
これにより、プリプレグが製造される。なお、本発明でいうプリプレグには炭素繊維基材17に付着する樹脂粉体18の量を抑えたいわゆるセミプレグも含まれる。
本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置及びプリプレグ製造方法によれば、円筒状のチャンバー5の下面及び上面において樹脂粉体18を送り込む供給管25及び樹脂粉体18を排出する排出管20をそれぞれチャンバー5の中心軸からずらして接続するとともに、増風装置13,エアーチューブ19,コンプレッサ23からなるエアー供給装置を設けることにより、チャンバー5内に旋回上昇流を発生させるようにしたので、チャンバー5内で樹脂粉体18は均一に分散化される。また、チャンバー5内で旋回上昇流を発生させるようにしたことでチャンバー5内で樹脂粉体18が滞留する時間は長くなるので、ただの上昇流の場合と比較してチャンバー5内の樹脂粉体18の量が多くなり、炭素繊維基材17に対する付着量も増加する。
また、チャンバー5に設置された円筒状の電極6には樹脂粉体18と同極の高圧電圧がかけられているので、予め帯電された樹脂粉体18の粒子相互間には斥力がはたらき樹脂粉体18は一層均一に分散化される。
そして、電極6とグランド接続された炭素繊維基材17との間には高電界を発生させるようにしたので、樹脂粉体18は、静電力によってチャンバー5の中心軸に沿って配置された炭素繊維基材17に向かって移動し炭素繊維基材17に強固に付着する。
なお、本実施形態では、炭素繊維基材17として線状のものをチャンバー5の中心軸に沿って配置するようにしたが、図6に示すように、シート状の炭素繊維基材17(17T)をチャンバー5の中心軸に沿って配置するようにしてもよい。
これによれば、シート状の炭素繊維基材17Tの両面に対して樹脂粉体18は確実に付着するので品質性能に優れたプリプレグが提供される。
また、本実施形態では、増風装置13,エアーチューブ19,コンプレッサ23からなるエアー供給装置を、チャンバー5に対する樹脂粉体18の排出管20側に設けて強い吸引力によって樹脂粉体18と空気からなる固気二相流を供給管25側からチャンバー5内に引き込んで旋回上昇流を発生するようにしたが、チャンバー5に対する樹脂粉体18の供給管25側に設けて強い押圧力によって樹脂粉体18と空気からなる固気二相流を供給管25側からチャンバー5内に押し込んで旋回上昇流を発生するようにしてもよい。
1 フィーダー
2 送り出しリール(基材搬送装置)
3 第1ガイドローラー
4 一定速度送り出し機構(基材搬送装置)
5 チャンバー
6 電極
7 第2ガイドローラー
8 巻き取りリール(基材搬送装置)
9 漏斗
10 入口部
11 出口部
12 ヒーター
13 増風装置(エアー供給装置)
14 レギュレーター
15 ドラム缶
16 架台
17 炭素繊維基材
17T 炭素繊維基材(シート状)
18 樹脂粉体
19 エアーチューブ(エアー供給装置)
20 排出管
21 帯電器
22 高圧電源
23 コンプレッサ(エアー供給装置)
24 旋回上昇流(樹脂粉体と空気の固気二相流)
25 供給管

Claims (5)

  1. 樹脂粉体を繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置であって、
    前記樹脂粉体を空気に混合して連続的に定量供給するフィーダーと、
    上下に延びる円筒状でその中心軸に沿って前記繊維基材が配置されるチャンバーと
    前記フィーダーが後端側に接続され、先端側が略水平に延びるとともに前記チャンバーの下面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続される供給管と、
    前記供給管に設けられ前記樹脂粉体を空気とともに帯電させる帯電器と、
    前記チャンバーの上面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続される排出管と、
    前記フィーダーにより供給される前記樹脂粉体と空気からなる固気二相流を前記供給管から前記チャンバーに入力させ、前記チャンバー内で旋回上昇流とし、前記排出管から出力させるエアー供給装置と、
    前記チャンバーの中心軸をその中心軸と一致させた状態で前記チャンバー内に設置された円筒状の電極と、
    前記電極側に前記帯電器で帯電された樹脂粉体と同極の高圧電圧をかけて前記電極とグランド接続された前記繊維基材との間に高電界を発生させる高圧電源を備え、
    前記チャンバー内で前記樹脂粉体を、前記繊維基材に付着させるようにしたことを特徴とするプリプレグ製造装置。
  2. 前記繊維基材は前記チャンバーの中心軸に沿って上下に延びる線状部材であることを特徴とする請求項1に記載のプリプレグ製造装置。
  3. 前記エアー供給装置は、前記排出管側に設けられ、前記樹脂粉体と空気を負圧により前記供給管側から前記チャンバーを介して前記排出管側に引き込むことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリプレグ製造装置。
  4. 前記繊維基材を前記チャンバーの下面から上面に向けて一定速度で連続的に送る基材搬送装置を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のプリプレグ製造装置。
  5. 樹脂粉体を繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造方法であって、
    連続的に定量供給される前記樹脂粉体に空気を混合して供給管の後側から取り込み、その供給管内で前記樹脂粉体を空気とともに帯電させた後、
    前記樹脂粉体と空気からなる固気二相流を、上下に延びる円筒状でその中心軸に沿って前記繊維基材が配置されたチャンバーの下面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続された前記供給管の先端口から前記チャンバー内に入力させて、前記チャンバー内で旋回上昇流とし、前記チャンバーの上面で前記中心軸から径方向外側にずらした位置に接続された排出管から出力させるとともに、
    前記チャンバーの中心軸をその中心軸と一致させた状態で前記チャンバー内に設置された円筒状の電極側に前記帯電された樹脂粉体と同極の高圧電圧をかけて前記電極とグランド接続された前記繊維基材との間に高電界を発生させて、前記チャンバー内で前記樹脂粉体を、前記繊維基材に付着させるようにしたことを特徴とするプリプレグ製造方法。
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