JP2014172188A - 結像光学系、露光装置及び画像形成装置 - Google Patents

結像光学系、露光装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高コスト化を招くことなく光利用効率を向上させることができる結像光学系を提供する。
【解決手段】 結像光学系20は、X軸方向に隣接している2つのレンズアレイを有している。各レンズアレイは、入射面(21A、21B)、反射面(22A、22B)、射出面(23A、23B)を有し、反射面の射出面側に、感光体ドラム1Kに向かう光束の光量を低下させる光散乱部(30A、30B)が設けられている。この場合は、結像光学系20は、高コスト化を招くことなく光利用効率を向上させることができる。
【選択図】図17

Description

本発明は、結像光学系、露光装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、複数の結像素子を有する結像光学系、該結像光学系を有する露光装置及び画像形成装置に関する。
近年、情報機器の発展に伴い、スモールオフィス(小規模事務所)及びホームオフィスでのプリンタや複写機の需要が増加している。
LEDアレイや有機ELアレイなどの複数の発光部を有する光源、及び複数の結像素子を有し光源から射出された光を被露光面に集光する結像光学系を備えるプリントヘッドが、プリンタや複写機の露光装置として用いられている。なお、半導体レーザと光偏向器を用いた露光装置(光走査装置)もあるが、装置の小型化という観点では、プリントヘッドの方が有利である。
上記結像光学系として、複数のプリズムと複数のレンズを一方向に配列し、一体的に成形したルーフプリズムレンズアレイ(RPLA)が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
しかしながら、従来の結像光学系は、高コスト化を招くことなく光利用効率を向上させるのは困難であった。
本発明は、入射面と射出面と前記入射面から入射した光束を前記射出面に導く反射部とを有する結像素子が長手方向に沿って複数配列されている第1の結像素子アレイ及び第2の結像素子アレイを含み、前記第1の結像素子アレイと前記第2の結像素子アレイは、前記長手方向に直交する方向に関して隣接し、前記第1及び第2の結像素子アレイには、前記反射部の前記射出面側に、被露光面に向かう光束の光量を低下させる減光部がそれぞれ設けられている結像光学系である。
本発明の結像光学系によれば、高コスト化を招くことなく光利用効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を説明するための図である。 プリントヘッドの構成を説明するための図である。 プリントヘッドの光源を説明するための図である。 発光部材を説明するための図(その1)である。 発光部材を説明するための図(その2)である。 発光部材を説明するための図(その3)である。 結像光学系のXZ断面図である。 結像光学系の斜視図である。 結像光学系の光学面を説明するための図である。 入射光学面を説明するための図である。 射出光学面を説明するための図である。 反射面の作用を説明するための図である。 反射面の形状を説明するための図(その1)である。 反射面の形状を説明するための図(その2)である。 発光部材から射出された光の光路を説明するための図(その1)である。 発光部材から射出された光の光路を説明するための図(その2)である。 各光散乱部の作用を説明するための図である。 比較例を説明するための図である。 領域αを説明するための図である。 図19の領域αに入射した光の光路を説明するための図である。 領域βを説明するための図である。 図21の領域βに入射した光の光路を説明するための図である。 光散乱部の変形例を説明するための図である。 光透過部を説明するための図である。 光吸収部材を説明するための図である。 光吸収構造を説明するための図である。 2つのレンズアレイの一体化を説明するための図である。 2つのレンズアレイの配置例を説明するための図である。 発光部から射出される光の配光分布を説明するための図である。 カラープリンタの変形例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図22に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係るカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、4つの感光体ドラム(1K、1C、1M、1Y)、4つの帯電器(2K、2C、2M、2Y)、4つのプリントヘッド(3K、3C、3M、3Y)、4つの現像器(4K、4C、4M、4Y)、4つの転写ローラ(5K、5C、5M、5Y)、4つのクリーニングユニット(6K、6C、6M、6Y)、中間転写ベルト201、搬送ベルト202、2次転写ローラ203、定着器204、給紙トレイ205、給紙コロ206、通信制御装置208、上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置209、及びそれらが収容されているプリンタ筐体210などを備えている。
通信制御装置208は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
プリンタ制御装置209は、CPU、該CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム及び該プログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されているROM、作業用のメモリであるRAM、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路、及びプリントヘッド毎の書き込み制御部などを有している。
感光体ドラム1K、帯電器2K、プリントヘッド3K、現像器4K、転写ローラ5K、及びクリーニングユニット6Kは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム1C、帯電器2C、プリントヘッド3C、現像器4C、転写ローラ5C、及びクリーニングユニット6Cは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム1M、帯電器2M、プリントヘッド3M、現像器4M、転写ローラ5M、及びクリーニングユニット6Mは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム1Y、帯電器2Y、プリントヘッド3Y、現像器4Y、転写ローラ5Y、及びクリーニングユニット6Yは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被露光面である。各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転する。
各帯電器は、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
各プリントヘッドは、プリンタ制御装置209によって制御され、対応する帯電された感光体ドラムの表面に、対応する色の画像情報に基づいて変調された光を照射する。これにより、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像器の方向に移動する。なお、各プリントヘッドの詳細については後述する。
各現像器は、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って対応する転写ローラの方向に移動する。
各転写ローラは、トナー画像を中間転写ベルト201に転写する。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、中間転写ベルト201上で重ね合わされてカラー画像が形成される。
給紙トレイ205には記録紙が格納されている。この給紙トレイ205の近傍には給紙コロ206が配置されており、該給紙コロ206は、記録紙を給紙トレイ205から1枚ずつ取り出し、所定のタイミングで搬送ベルト202に向けて送り出す。
搬送ベルト202上の記録紙は、中間転写ベルト201に向かって移動し、2次転写ローラ203によって、中間転写ベルト201上のカラー画像が転写される。カラー画像が転写された記録紙は、定着器204に送られる。
定着器204では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。トナーが定着された記録紙は、排紙ローラ(図示省略)を介して排紙トレイ(図示省略)に送られ、該排紙トレイ上に順次積み重ねられる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電器に対向する位置に戻る。
カラープリンタ2000は、各プリントヘッドを、対応する感光体ドラムの表面に近接した第1の位置と、対応する感光体ドラムの表面に対して離間した第2の位置との間でそれぞれ移動させる4つの移動機構(図示省略)を備えている。なお、前記第1の位置は、感光体ドラムに潜像を形成する際の位置である。また、前記第2の位置は、退避位置とも呼ばれており、メンテナンスの際の位置である。各移動機構は、例えば、ばね部材と、対応するプリントヘッドを保持するプリントヘッド保持部材と、ばね部材とプリントヘッド保持部材を保持するプリントヘッド全体保持部材とで構成することができる。この場合、ばね部材により、プリントヘッド保持部材を感光体ドラムの表面に近接した方向に押圧しておき、プリントヘッドを退避させたいときには、プリントヘッド保持部材を感光体ドラムの表面に対して離間する方向に引っ張ることでプリントヘッドを退避させることができる。
次に、各プリントヘッドの詳細について説明する。4つのプリントヘッドは、同様な構成を有している。そこで、ここでは、代表として、Kステーションのプリントヘッド3Kについて詳細に説明する。
プリントヘッド3Kは、一例として図2に示されるように、光源10、結像光学系20、開口板50、及び不図示のハウジングなどを有している。なお、図2は、プリントヘッド3Kの縦断面図である。
ここでは、XYZ3次元直交座標系において、感光体ドラム1Kの軸方向(長手方向)に沿った方向をY軸方向、プリントヘッド3Kからの光(主光線)の射出方向に沿った方向をZ軸方向として説明する。
光源10は、一例として図3に示されるように、発光部材11、駆動装置12、基板13を有している。
基板13は、Y軸方向を長手方向とする長方形状の板状部材である。発光部材11及び駆動装置12は、基板13の+Z側の面上に実装されている。ここでは、基板13として、いわゆるガラス布エポキシを基材とするプリント基板が用いられている。
発光部材11は、一例として図4に示されるように、複数の有機ELアレイチップを有している。該複数の有機ELアレイチップは、Y軸方向に沿って配列されている。そして、各有機ELアレイチップは、Y軸方向に沿って配列された複数の有機EL素子を有している。すなわち、発光部材11は、Y軸方向に沿って基板13上に配列された複数の発光部を有している。各有機EL素子は、+X方向に光を射出する。なお、複数の発光部は、千鳥配列されていても良い。
ここで、Y軸方向に関して、互いに隣接する2つの有機EL素子の中心間距離をPiとする。また、互いに隣接する2つの有機ELアレイチップにおいて、隙間を挟んで隣接する2つの有機EL素子の中心間距離をPtとする(図5参照)。ここでは、Pt=Piとなるように、複数の有機ELアレイチップが基板13上に実装されている。
有機ELアレイチップの数は、書込幅に対応している。例えば、A4幅(210mm)の記録紙に対応可能で、書き込み密度が1200dpiの場合、約21.2μm間隔で9906個の有機EL素子が必要である。このとき、1000個の有機EL素子を有する有機ELアレイチップを用いると、10個の有機ELアレイチップが基板13上に実装されることになる。
また、例えば、A3幅(297mm)の記録紙に対応可能で、書き込み密度が1200dpiの場合、約21.2μm間隔で14010個の有機EL素子が必要である。このとき、1000個の有機EL素子を有する有機ELアレイチップを用いると、15個の有機ELアレイチップが基板13上に実装されることになる。
駆動装置12は、一例として図4に示されるように、複数の有機ELアレイチップに対応して複数の駆動用ICチップを有している。該複数の駆動用ICチップは、Y軸方向に沿って配列されている。各駆動用ICチップには、複数の駆動用トランジスタが集積されており、有機EL素子ひとつに駆動用トランジスタひとつが対応している。
ここで、一例として図6に示されるように、感光体ドラム1Kにおける画像形成領域のY軸方向に関する長さ、すなわち画像書込幅をWとし、発光部材11におけるY軸方向の両端に位置する2つの有機EL素子の中心間距離をDとすると、プリントヘッド3Kの取り付け誤差や、位置調整用マージンなどを考慮して、D>Wとなるように設定されている。
例えば、Wが297mmの場合、DがWよりも5mm以上大きくなるように、すなわち、Dが302mm以上となるように、有機ELアレイチップの個数が設定される。
図2に戻り、結像光学系20は、光源10の+Z側に配置されている。この結像光学系20は、等倍の結像光学系である。また、結像光学系20は、PC(ポリカーボネート)、PMMA系の樹脂成型品である。
結像光学系20のXZ断面図が図7に示されている。また、結像光学系20の斜視図が図8に示されている。結像光学系20は、2つのレンズアレイ(20A、20B)、2つの光散乱部(30A、30B)、固定板40などを有している。各レンズアレイは、いわゆるナローピッチプリズムレンズアレイ(NPLA)である。
レンズアレイ20Aは、入射面21A、反射面22A、射出面23Aを有している(図9参照)。また、レンズアレイ20Bは、入射面21B、反射面22B、射出面23Bを有している(図9参照)。
光散乱部30Aは、反射面22Aの+Z側に配置されている。また、光散乱部30Bは、反射面22Bの+Z側に配置されている。各光散乱部は、表面粗さが粗い面である。なお、光散乱部30Aと光散乱部30Bを総称して「光散乱部30」ともいう。
固定板40の−X側の面にレンズアレイ20Aが固定され、+X側の面にレンズアレイ20Bが固定されている。この固定板40は、不図示のハウジングに取り付けられている。
入射面21A及び入射面21Bは、Y軸方向(長手方向)に沿って所定のピッチ(以下では、「入射面ピッチ」ともいう。)で形成された複数の入射光学面を有している(図10参照)。ここでは、入射面ピッチは0.8mmである。各入射光学面は、X軸方向及びY軸方向にパワーを有している。なお、入射面21Aと入射面21Bを総称して「入射面21」ともいう。各入射光学面は、入射した光が対応する反射面あるいは光散乱部に向かうように設けられている。
射出面23A及び射出面23Bは、Y軸方向(長手方向)に沿って所定のピッチ(以下では、「射出面ピッチ」ともいう。)で形成された複数の射出光学面を有している(図11参照)。ここでは、射出面ピッチは0.8mmである。各射出光学面は、X軸方向及びY軸方向にパワーを有している。射出面23Aと射出面23Bを総称して「射出面23」ともいう。各射出光学面は、対応する反射面で反射された光が入射するように設けられている。
入射面21Aの複数の入射光学面と、射出面23Aの複数の射出光学面は、Y軸方向に関してずれ(位相ずれ)がないように形成されている。すなわち、Y軸方向に関して同じ位置にある一の入射光学面と一の射出光学面は対となっている。
入射面21Bの複数の入射光学面と、射出面23Bの複数の射出光学面は、Y軸方向に関してずれ(位相ずれ)がないように形成されている。すなわち、Y軸方向に関して同じ位置にある一の入射光学面と一の射出光学面は対となっている。
反射面22Aは、入射面21Aから入射した光を射出面23Aに向かう方向に反射する(図12参照)。また、反射面22Bは、入射面21Bから入射した光を射出面23Bに向かう方向に反射する(図12参照)。反射面22Aと反射面22Bを総称して「反射面22」ともいう。
X軸方向からみた反射面22Aが図13に示され、Z軸方向からみた反射面22Aが図14に示されている。
反射面22Aは、Z軸方向に延びるV字形状の溝が所定のピッチ(以下では、「反射面面ピッチ」ともいう。)で形成されている。すなわち、Y軸方向(長手方向)に沿って複数のプリズムが配置されているのと同等である。そして、各プリズムの頂角は90°である。ここでは、反射面ピッチは0.1mmである。反射面22Bも同様である。
開口板50は、開口部を有し、光源10と結像光学系20との間に配置されている。光源10から射出され、開口板50の開口部を通過した光が結像光学系20に入射する。
そして、光源10から射出された光のうち、光源10の射出面の中心を通りX軸に直交する仮想面P(図15参照)に対して−X側に射出された光は、結像光学系20の入射面21Aに入射し、+X側に射出された光は、結像光学系20の入射面21Bに入射する。入射面21Aに入射した光は、反射面22A及び射出面23Aを介して感光体ドラム1Kの表面に集光される。また、入射面21Bに入射した光は、反射面22B及び射出面23Bを介して感光体ドラム1Kの表面に集光される。射出面23Aから射出された光の集光位置と射出面23Bから射出された光の集光位置は同じである。すなわち、光源10から射出され開口板50の開口部を通過した光は、結像光学系20によって感光体ドラム1K表面に集光される。
図16には、X軸に直交する面に光路を正射影した図が示されている。反射面22Aに入射した光線は2回全反射される。これにより、反射面22Aに入射した光線は、Y軸方向については、反射面22Aに入射する角度と同じ角度で反射面22Aから射出される。このような光学系は、再帰反射光学系とも呼ばれている。このように構成することで、配列方向(ここでは、Y軸方向)については正立結像をさせることができ、その結果、物体上のある1点から射出された複数の光線は、異なる入射光学面に入射しても、略1点に集光させることができる。この場合は、明るい結像が可能となる。これは、レンズアレイ20Bでも同様である。
また、XZ平面については、図15に示されるように、反射面22Aでの全反射で光路を折り曲げながら、入射面21Aと射出面23Aの2面で結像させる、通常の結像光学系としている。このように、配列方向に直交する面内については倒立結像となる。これは、レンズアレイ20Bでも同様である。
ところで、入射面21Aに入射した光で光散乱部30Aに入射した光は、光散乱部30Aで散乱され、感光体ドラム1K表面の集光位置にはほとんど到達しない(図17参照)。これにより、射出面23Aから射出される光束は、−X側が制限されることとなる。
同様に、入射面21Bに入射した光で光散乱部30Bに入射した光は、光散乱部30Bで散乱され、感光体ドラム1K表面の集光位置にはほとんど到達しない(図17参照)。これにより、射出面23Bから射出される光束は、+X側が制限されることとなる。
これは、一例として図18に示されるように、開口板50に代えて、2つの開口部を有する開口板60を用いたのと同等である。しかしながら、開口板60は、2つの開口部を高精度に形成しなければならないため、開口板50に比べて非常に高価なものとなる。また、本実施形態では、光散乱部30のZ軸方向に関する位置及びZ軸方向に関する長さによって光束を制限しているため、開口板60を用いる場合よりも、開口板50と光散乱部を用いるほうが高い精度で光束を制限することができる。
仮に、開口板50が設けられていないとき、図19に示される領域αに入射した光の光路が、図20に示されている。この場合、入射面21に入射した光は、入射面21から反射面22までの光路長が短く、反射面22から射出面23までの光路長が長い。反射面22では再帰反射されるため、入射光学面と対になっている射出光学面には導光されず、ゴースト光となり、感光体ドラム1Kを露光する。本実施形態では、開口板50が設けられているため、領域αには光は入射しない。そこで、該ゴースト光は、感光体ドラム1Kを露光しない。
仮に、光散乱部30が設けられていないとき、図21に示される領域βに入射した光の光路が、図22に示されている。この場合、入射面21に入射した光は、入射面21から反射面22までの光路長が長く、反射面22から射出面23までの光路長が短い。反射面22では再帰反射されるため、入射光学面と対になっている射出光学面には導光されず、ゴースト光となり、感光体ドラム1Kを露光する。本実施形態では、光散乱部30が設けられているため、該ゴースト光は、感光体ドラム1Kを露光しない。
本実施形態では、X軸方向に関して、レンズアレイ20Aとレンズアレイ20Bとの間に領域βに向かう光を遮光するための部材を配置する必要がないため、レンズアレイ20Aとレンズアレイ20BのX軸方向に関する間隔を狭くすることができる。これにより、X軸方向に関して、プリントヘッドの薄型化を図ることができる。
また、2つのレンズアレイのX軸方向に関する間隔を狭くすることができるため、結像光学系全体としてX軸方向に関して、NA(開口数)を小さくすることができ、焦点深度が広くなり、プリントヘッドの取り付け精度を緩和することができる。
また、2つのレンズアレイを有しているため、各入射光学面の開口幅を小さくしても光量を確保することができる。そこで、収差が発生しやすいX軸方向の開口幅を小さくすることができる。すなわち、X軸方向の集光幅を小さくすることができる。
X軸方向に関するプリントヘッドの薄型化は、感光体ドラムの周囲に配置されている現像器やクリーニングユニットとの干渉を避けるのに有利である。また、X軸方向における光スポットの小径化は、プリント速度を上げるのに有利である。
以上説明したように、本実施形態に係る各プリントヘッドによると、光源10、結像光学系20、及び開口板50などを有している。光源10は、Y軸方向に沿って等間隔に配置された複数の有機EL素子を有している。結像光学系20は、X軸方向に隣接している2つのレンズアレイ(20A、20B)を有している。各レンズアレイは、入射面、反射面、射出面を有している。各反射面の射出面側に、感光体ドラムに向かう光束の光量を低下させる光散乱部が設けられている。この場合は、結像光学系20は、高コスト化を招くことなく、ゴースト光が感光体ドラムを照射するのを抑制することができるとともに、光利用効率を向上させることができる。
また、光源10は、X軸方向に関して、2つのレンズアレイの間に位置している。そして、開口板50は、光源10と結像光学系20との間に配置され、X軸方向に関して結像光学系20に入射される光束を制限する1つの開口部を有している。この場合は、ゴースト光となる不要な光が結像光学系20に入射するのを抑制することができる。
そこで、各プリントヘッドは、小型化を図るとともに、高品質の潜像を安定して形成することができる。
そして、カラープリンタ2000は、各画像形成ステーションが、小型で、高品質の潜像を安定して形成することができるプリントヘッドを備えているため、結果として、小型化を図るとともに、高品質の画像を安定して形成することができる。
なお、上記実施形態では、光散乱部として、平面の表面粗さを粗くした部分が設けられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、反射面のプリズムを射出面まで延長し、該延長した部分の表面粗さを粗くして光散乱部としても良い(図23参照)。
また、上記実施形態において、一例として図24に示されるように、前記光散乱部30Aに代えて光透過部31Aを設けても良いし、前記光散乱部30Bに代えて光透過部31Bを設けても良い。このとき、一例として図25に示されるように、光透過部31Aを透過した光を吸収する光吸収部材32Aを更に設けても良い。同様に、光透過部31Bを透過した光を吸収する光吸収部材32Bを更に設けても良い。
また、上記実施形態において、一例として図26に示されるように、前記光散乱部30Aに代えて光吸収構造部33Aを設けても良いし、前記光散乱部30Bに代えて光吸収構造部33Bを設けても良い。各光吸収構造部は、反射面の射出面側に形成された突出部であり、光が入射する壁面に光吸収部材が設けられている。
また、上記実施形態において、一例として図27に示されるように、レンズアレイ20Aとレンズアレイ20Bが一体成形されていても良い。この場合は、2つのレンズアレイの位置関係を調整する必要がなく、組み付け工程及び調整工程を簡素化することができる。
ところで、発光部と入射光学面との位置関係は光利用効率に影響する。例えば、Y軸方向に関して、発光部が2つの入射光学面の境界と対向している場合は、発光部が入射光学面の中央部と対向している場合よりも光利用効率が低い。そこで、複数の発光部において、発光部と入射光学面との位置関係が一様でないときは、一例として図28に示されるように、レンズアレイ20Aにおける入射光学面とレンズアレイ20Bにおける入射光学面とがその幅の半分だけずれるようにすると、光利用効率の均一性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、発光部から射出される光のうち、光射出角が0°近傍の光は利用されていない。そこで、発光部として、一例として図29に示されるように、光射出角が0°以外のところに射出強度のピークがある発光素子を用いると、光利用効率を更に向上させることができる。
また、上記実施形態において、有機EL素子に代えて、LED素子を用いても良い。
また、上記実施形態では、複数の有機EL素子がY軸方向に沿って一列に並んでいる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、複数列であっても良い。
また、上記実施形態では、画像形成装置として4つの感光体ドラムを有するカラープリンタについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1つの感光体ドラムを有するプリンタであっても良い。また、更に補助色を用いるカラープリンタであっても良い。
図30には、上記カラープリンタ2000に対して、光沢感を向上させるため、透明色を追加したカラープリンタが示されている。感光体ドラム1T、帯電器2T、プリントヘッド3T、現像器4T、転写ローラ5T、クリーニングユニット6Tが、透明色に対応する画像形成ユニットである。
また、上記実施形態では、トナー像が感光体ドラムから中間転写ベルトを介して記録紙に転写される画像形成装置について説明したが、これに限定されるものではなく、トナー像が感光体ドラムから記録紙に直接転写される画像形成装置であっても良い。
10…光源、11…発光部材、12…駆動装置、13…基板、20…結像光学系、20A…レンズアレイ(第1の結像素子アレイ)、20B…レンズアレイ(第2の結像素子アレイ)、21A…入射面、21B…入射面、22A…反射面、22B…反射面、23A…射出面、23B…射出面、30A…光散乱部(減光部)、30B…光散乱部(減光部)、31A…光透過部(減光部)、31B…光透過部(減光部)、32A…光吸収部材、32B…光吸収部材、33A…光吸収構造部(減光部)、33B…光吸収構造部(減光部)、40…固定板、50…開口板(開口部材)、201…中間転写ベルト、202…搬送ベルト、203…2次転写ローラ、204…定着器、209…プリンタ制御装置、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、1K,1C,1M,1Y…感光体ドラム(像担持体)、2K,2C,2M,2Y…帯電器、3K,3C,3M,3Y…プリントヘッド(露光装置)、4K,4C,4M,4Y…現像器、5K,5C,5M,5Y…転写ローラ、6K,6C,6M,6Y…クリーニングユニット。
特開2003−337300号公報 特許第4107363号公報

Claims (10)

  1. 入射面と射出面と前記入射面から入射した光束を前記射出面に導く反射部とを有する結像素子が長手方向に沿って複数配列されている第1の結像素子アレイ及び第2の結像素子アレイを含み、
    前記第1の結像素子アレイと前記第2の結像素子アレイは、前記長手方向に直交する方向に関して隣接し、
    前記第1及び第2の結像素子アレイには、前記反射部の前記射出面側に、被露光面に向かう光束の光量を低下させる減光部がそれぞれ設けられている結像光学系。
  2. 前記減光部は、該減光部に入射した光束を透過させることを特徴とする請求項1に記載の結像光学系。
  3. 前記減光部は、該減光部に入射した光束を散乱あるいは吸収することを特徴とする請求項1に記載の結像光学系。
  4. 前記第1の結像素子アレイと前記第2の結像素子アレイは、一体化されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の結像光学系。
  5. 前記第1の結像素子アレイにおける複数の結像素子の配列ピッチと前記第2の結像素子アレイにおける複数の結像素子の配列ピッチは同じであり、
    前記第1の結像素子アレイにおける複数の結像素子は、前記第2の結像素子アレイにおける複数の結像素子に対して前記長手方向にずれており、該ずれ量は前記配列ピッチの1/2倍であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の結像光学系。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の結像光学系と、
    前記結像光学系における長手方向に沿って配置された複数の発光部を有する光源とを備える露光装置。
  7. 前記光源は、光射出角が0°以外のところに射出強度のピークがあることを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記光源は、前記結像光学系における長手方向の直交する方向に関して、前記結像光学系における第1の結像素子アレイと第2の結像素子アレイとの間に位置していることを特徴とする請求項6又は7に記載の露光装置。
  9. 前記光源と前記結像光学系との間に配置され、前記結像光学系における長手方向の直交する方向に関して前記結像光学系に入射される光束を制限する1つの開口部を有する開口部材を備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の露光装置。
  10. 像担持体と、
    前記像担持体を露光する請求項6〜9のいずれか一項に記載の露光装置とを備える画像形成装置。
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