JP2014171462A - 微生物検査用の試料調製袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】検体および希釈液を容易に投入することができるとともに検液を容易に取り出すことができ、更に検液に残渣が含まれることを防止できる微生物検査用の試料調製袋を提供する。
【解決手段】本発明による微生物検査用の試料調製袋10は、本体開口部16を有する本体袋11と、本体袋11内に収納され、本体袋11の本体開口部16の側に配置されたフィルタ開口部32を有するフィルタ袋31と、を備えている。本体袋11とフィルタ袋31は、接合シール部33によって互いに接合されている。接合シール部33は、フィルタ開口部32の側に配置されている。本体袋11のうち接合シール部33に対して本体開口部16の側とは反対側の部分に、易分離部40が設けられている。易分離部40は、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに分離する。
【選択図】図2

Description

本発明は、微生物検査用の試料調製袋に関する。
従来より、食品等の固形物に含まれる微生物を検査する際に試料を調製するために使用される微生物検査用の試料調製袋(ホモジナイズ袋)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような試料調製袋を用いて微生物検査を行う場合、まず、生魚、生肉や野菜等の検体が、滅菌された生理食塩水等の希釈液とともに、予め滅菌されている試料調製袋に、その開口部を介して投入される。続いて、試料調製袋の開口部を密封してホモジナイザ(ストマッカー)にセットし、検体を揉むようにして検体中の微生物を希釈液中に懸濁させ、検体が希釈液とともに均質化される。このことにより、微生物検査を行うための検液(試料)が調製される。その後、調製された検液の上澄みを、試料調製袋の開口部を介してピペット等で採取し、採取された検液を、微生物検査器にセットして、微生物数の測定などの微生物検査が行われる。
試料調製袋には、検体の破片等の残渣と検液とを分離するための濾過用フィルムが設けられているものがある。この場合、試料調製袋の内部を原液室と検液室に区画することができる。このような試料調製袋を使用する場合は、原液室に検体と希釈液を入れて開口部を密封してホモジナイザにセットし、検体の懸濁液を作製する。作製された懸濁液は、濾過用フィルムにより濾過され、検液室には、濾液すなわち検液が満たされる。この場合、検体の破片等の残渣は原液室に留まるので、試料調製袋をホモジナイザから取り外した直後であっても、残渣が含まれないように検液を取り出すことが可能となり、微生物検査の精度向上を図ることができる。
特開平7−303471号公報
ところで、特許文献1に示す試料調製袋においては、縦方向に延びるシール部によって、原液室と検液室とが横方向に区画されている。このことにより、原液室の開口が小さくなるとともに検液室の開口が小さくなっている。このため、小さくなった開口から原液室に検体および希釈液を投入することが困難になり得るとともに、小さくなった開口を介して検液室から検液を取り出すことが困難になり得るという問題が生じる。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、検体および希釈液を容易に投入することができるとともに検液を容易に取り出すことができ、更に検液に残渣が含まれることを防止できる微生物検査用の試料調製袋を提供することを目的とする。
本発明は、第1の解決手段として、検体と希釈液とから当該検体に含まれる微生物を検査するための試料を調製する微生物検査用の試料調製袋において、本体開口部を有する本体袋と、前記本体袋内に収納され、前記本体袋の前記本体開口部の側に配置されたフィルタ開口部を有するフィルタ袋と、を備え、前記本体袋と前記フィルタ袋は、接合シール部によって互いに接合され、前記接合シール部は、前記フィルタ開口部側に配置され、前記本体袋のうち前記接合シール部に対して前記本体開口部側とは反対側の部分に、易分離部が設けられ、前記易分離部は、前記本体袋を、前記接合シール部側の部分と、当該接合シール部側とは反対側の部分とに分離することを特徴とする試料調製袋を提供する。
なお、上述した第1の解決手段による試料調製袋において、前記易分離部は、ミシン目状の分離用ハーフカット線を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段による試料調製袋において、前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用切込部を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段による試料調製袋において、前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用脆弱部を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第1の解決手段による試料調製袋において、前記易分離部は、前記本体袋を引き裂き可能な分離用引裂片を含む、ようにしてもよい。
本発明は、第2の解決手段として、検体と希釈液とから当該検体に含まれる微生物を検査するための試料を調製する微生物検査用の試料調製袋において、本体開口部を有する本体袋と、 前記本体袋内に収納され、前記本体袋の前記本体開口部の側に配置されたフィルタ開口部を有するフィルタ袋と、を備え、前記本体袋と前記フィルタ袋は、接合部によって互いに接合され、前記本体袋は、本体シール部によって互いにシールされた表面フィルムと裏面フィルムとを含み、前記接合部の接合強度は、前記本体袋の前記本体シール部のシール強度より弱いことを特徴とする試料調製袋を提供する。
本発明は、第3の解決手段として、検体と希釈液とから当該検体に含まれる微生物を検査するための試料を調製する微生物検査用の試料調製袋において、内部に前記検体および前記希釈液が封入されていない状態で密封された本体袋と、前記本体袋内に収納され、フィルタ開口部を有するフィルタ袋と、を備え、前記本体袋に、前記本体袋内に前記フィルタ袋を収納させる状態で前記本体袋を開封するとともに、前記フィルタ開口部を露出させる易開封部が設けられ、前記本体袋と前記フィルタ袋は、接合シール部によって互いに接合され、前記接合シール部は、前記フィルタ開口部側に配置され、前記本体袋のうち前記接合シール部に対して前記易開封部側とは反対側の部分に、易分離部が設けられ、前記易分離部は、前記本体袋を、前記接合シール部側の部分と、当該接合シール部側とは反対側の部分とに分離することを特徴とする試料調製袋を提供する。
なお、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記易分離部は、ミシン目状の分離用ハーフカット線を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記易開封部は、ミシン目状の開封用ハーフカット線を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用切込部を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記易開封部は、前記本体シール部に設けられた開封用切込部を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用脆弱部を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記易開封部は、前記本体シール部に設けられた開封用脆弱部を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記易分離部は、前記本体袋を引き裂き可能な帯状の分離用引裂片を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記易開封部は、前記本体袋を引裂き可能な帯状の開封用引裂片を含む、ようにしてもよい。
また、上述した第3の解決手段による試料調製袋において、前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、前記本体袋の上縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする弱シール部であって、前記易開封部として構成される弱シール部が設けられ、前記本体袋の側縁部または下縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、前記弱シール部のシール強度は、前記本体シール部のシール強度より弱い、ようにしてもよい。
本発明によれば、検体および希釈液を容易に投入することができるとともに検液を容易に取り出すことができ、更に検液に残渣が含まれることを防止できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態において、ホモジナイザの一例を示す概略図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態において、微生物検査用の試料調製袋を示す正面図である。 図3は、図2の微生物検査用の試料調製袋の部分拡大斜視図である。 図4は、図2の微生物検査用の試料調製袋の変形例を示す正面図である。 図5は、図2の微生物検査用の試料調製袋の他の変形例を示す正面図である。 図6は、図2の微生物検査用の試料調製袋の他の変形例を示す正面図である。 図7は、図6の試料調製袋の引裂片の作用を説明するための図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態において、微生物検査用の試料調製袋を示す正面図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態において、微生物検査用の試料調製袋を示す正面図である。 図10は、図9の微生物検査用の試料調製袋の変形例を示す正面図である。 図11は、図9の微生物検査用の試料調製袋の他の変形例を示す正面図である。 図12は、図9の微生物検査用の試料調製袋の他の変形例を示す正面図である。 図13は、図9の微生物検査用の試料調製袋の他の変形例を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
(第1の実施の形態)
図1乃至図3を用いて、本実施の形態における微生物検査用の試料調製袋について説明する。ここで、微生物検査用の試料調製袋は、食品等の固形物に含まれる微生物を検査する際に、ホモジナイザを用いて、当該固形物と希釈液から試料(検液)を調製するために使用されるものである。
まず、ホモジナイザ(ストマッカー)1について説明する。図1に示すようにホモジナイザ1は、筐体2と、筐体2内に設けられ、検体6および希釈液7が投入された試料調製袋10が収容される収容部3と、収容部3内に設けられたパドル4と、を備えている。パドル4は、往復運動して、試料調製袋10内の検体6を押圧するようになっている。筐体2の前面には蓋5が設けられており、蓋5を開けることにより、試料調製袋10を収容部3に挿入し、または収容部3から試料調製袋10を取り出すようになっている。パドルを駆動してホモジナイズする際には、蓋5は閉められ、閉められた蓋5と筐体2とによって試料調製袋10が保持されるようになっている。
次に、微生物検査用の試料調製袋10について説明する。図2および図3に示すように、試料調製袋10は、本体開口部16を有する本体袋11と、本体袋11内に収納されたフィルタ袋31と、を備えている。
本実施の形態における本体袋11は、矩形状の表面フィルム12aと裏面フィルム12bとを含み、これら表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bが、2つの側縁部13bおよび下縁部13cにおいてシール(具体的には、ヒートシール)されている。このようにして、本体袋11の3つの縁部13b、13b、13cに、本体シール部14b、14b、14cが設けられている。すなわち、本体袋11の2つの側縁部13bに、縦方向に延びる縦シール部14bがそれぞれ形成され、下縁部13cに、横方向に延びる下側横シール部14cが形成されている。このようにして、本実施の形態における本体袋11は、上縁部13aに形成された本体開口部16を有する3方シール構成の本体袋11となっている。
表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bに用いる材料としては、耐水性、ホモジナイズ時の衝撃に耐え得る耐衝撃性、ガンマ線滅菌処理に耐え得るガンマ線滅菌耐性を有していれば特に限られることはなく、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、リニアー低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ON/L−LDPE、ON/LDPE/L−LDPE、ポリエチレンテレフタレート(PET)/LDPE、PET/L−LDPE等を挙げることができる。また、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bの厚みは、所望の耐衝撃性および取扱性を有していれば特に限られることはなく、例えば、65μm〜80μmとすることができる。
フィルタ袋31に用いる材料としては、微多孔質のLDPE、L−LDPE、PP、エチレン・酢酸ビニル共重合体等のフィルムまたはシート、合成樹脂製の不織布、繊維製品等を挙げることができる。なお、フィルタ袋31は、その全体にわたって微多孔質であってもよいが、本体袋からフィルタ袋31を取り出す際にフィルタ袋31内の検液8が本体袋にスムースに移動可能であれば、微多孔質の領域がフィルタ袋31の一部の領域に形成されるようにしてもよい。また、フィルタ袋31に用いるフィルムの厚みは、所望の耐衝撃性および取扱性を有していれば特に限られることはない。
フィルタ袋31は、本体袋11の本体開口部16の側に配置されたフィルタ開口部32を有している。すなわち、フィルタ開口部32は、検体6および希釈液7を本体開口部16およびフィルタ開口部32を介してフィルタ袋31内に投入し得る位置に設けられている。
以下に詳述するが、本実施の形態における試料調製袋10においては、フィルタ開口部32の開口を大きくすることができる。例えば、フィルタ開口部32の周長は、本体開口部16の周長の80%以上120%以下とすることができる。フィルタ開口部32の周長を本体開口部16の周長の80%以上とすることにより、検体6および希釈液7のフィルタ袋31内への投入をスムースに行い得るフィルタ開口部32を得ることができる。また、フィルタ開口部32の周長を本体開口部16の周長の120%以下とすることにより、フィルタ開口部32に皺が形成されて、この皺が、検体6および希釈液7の投入の障害となることを抑制できる。とりわけ、フィルタ開口部32の周長は、本体開口部16の周長に同一とすることが好ましい。この場合、フィルタ開口部32を画定するフィルタ袋31の上縁が、そのほぼ全周にわたって、本体開口部16を画定する本体袋11の内面に接することができ、フィルタ開口部32の開口をより一層大きくすることができる。ここで、周長という用語は、開口部を画定する部材(本体袋11またはフィルタ袋31)の縁の長さを意味するものとして用いている。周長は、例えば、図2に示すように試料調製袋10を平坦状にした場合に、開口部を画定する部材の縁の長さを測定することにより求めることができる。また、同一という用語は、厳密に同一となっている場合に限られることはなく、実質的に同一と見なすことができる程度に等しい場合をも含むものとして用いている。
本体袋11とフィルタ袋31は、接合シール部33によって互いに接合されている。図2および図3においては、接合シール部33は、本体袋11(またはフィルタ袋31)の全周にわたって形成されていることが好適である。ここでは、フィルタ開口部32の周長が、本体開口部16の周長と略同一であり、この場合、フィルタ袋31の上縁部は、そのほぼ全周にわたって、本体袋11の上縁部13aに内側から接している。なお、接合シール部33は、本体袋11の全周にわたって形成することに限られることはない。例えば、フィルタ袋31を本体袋11に接合可能であれば、接合シール部33は、本体袋11の周方向に、部分的に形成されていてもよい。また、図2においては、接合シール部33の上縁が、本体袋11の上縁から離間している例を示しているが、これに限られることはなく、接合シール部33の上縁が、本体袋11の上縁に位置するようにしてもよい。また、接合シール部33は、試料調製袋10内に所望の量の希釈液7または検液8を収容することができるように、フィルタ開口部32(または本体開口部16)の側(好適には、フィルタ開口部32の近傍)に配置されていることが好適である。
本体袋11のうち接合シール部33に対して本体開口部16の側とは反対側の部分に、易分離部40が設けられている。言い換えると、本体開口部16と易分離部40との間に、接合シール部33が配置されている。易分離部40は、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、当該接合シール部33の側とは反対側の部分とに分離するためのものである。
易分離部40は、ミシン目状の分離用ハーフカット線41を含んでいる。ここで、分離用ハーフカット線41との用語は、分離用ハーフカット線41が形成されるフィルム12a、12bの厚み方向に貫通しないように形成されたカット線のことを意味するものとして用いている。すなわち、ミシン目状の分離用ハーフカット線41は、互いに間隔を隔てて(好適には直線状に)配列された複数の凹部(図示せず)によって構成されている。各凹部は、本体袋11の外面に設けられている。各凹部の深さは、フィルム12a、12bを貫通しなければ特に限られることはないが、好適には、フィルム12a、12bの厚みの半分程度とすることができる。なお、このようなミシン目状の分離用ハーフカット線41は、フィルム12a、12bに対するミシン目カッター(図示せず)の切り込み深さを所望の深さに調節することにより形成することができる。
本実施の形態においては、ミシン目状の分離用ハーフカット線41は、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bにそれぞれ設けられている。このことにより、本体袋11を、上述した2つの部分に容易に分離することができるようになっている。また、分離用ハーフカット線41は、接合シール部33と下縁部13cとの間の領域において、側方に延びるように形成されている。なお、これら2つの分離用ハーフカット線41は、本体袋11を正面から見たときに重なる位置に配置されることが好適である。
図2に示すように、ミシン目状の分離用ハーフカット線41の一方の端部41aは、本体袋11の側縁15に配置され、他方の端部41bは、本体袋11の他方の側縁15に配置されている。このことにより、分離用ハーフカット線41は、本体袋11の一方の側縁15から他方の側縁15に延びるように形成されている。
また、ミシン目状の分離用ハーフカット線41は、接合シール部33と、本体袋11の下側横シール部14cとの間の領域に配置されている。とりわけ、分離用ハーフカット線41は、本体袋11内に所望の量の検液8を収容することができるように、接合シール部33の側(好適には、接合シール部33の近傍)に配置されていることが好適である。なお、図2においては、接合シール部33と分離用ハーフカット線41とが離間されている例を示しているが、このことに限られることはなく、接合シール部33と分離用ハーフカット線41とが離間されていない、すなわち、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに分離可能な程度に、当該接合シール部33の下縁に、分離用ハーフカット線41が位置するようにしてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態における微生物検査用の試料調製袋10の製造方法について説明する。
まず、別体の矩形状の表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bおよびフィルタ袋31を準備する。この際、各フィルム12a、12bに、ミシン目状の分離用ハーフカット線41を形成しておく。
続いて、裏面フィルム12b上にフィルタ袋31が配置され、フィルタ袋31上に表面フィルム12aが配置され、各フィルム12a、12bおよびフィルタ袋31がヒートシールされる。この場合、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bの側縁部13bおよび下縁部13cがそれぞれヒートシールされ、縦シール部14bおよび下側横シール部14cが形成される。また、この場合、各フィルム12a、12bとフィルタ袋31とがヒートシールされて、接合シール部33が形成される。このことにより、本体袋11とフィルタ袋31が接合される。
本体袋11とフィルタ袋31とを接合した後、本体袋11およびフィルタ袋31が、ガンマ線滅菌処理される。
このようにして、図2に示すような、本体袋11とフィルタ袋31とを有する試料調製袋10が得られる。
次に、このようにして製造された微生物検査用の試料調製袋10の使用方法について説明する。
まず、本体開口部16およびフィルタ開口部32から、フィルタ袋31内に、検体6および希釈液7が投入される。
次に、検体6および希釈液7が投入された試料調製袋10が、ホモジナイザ1にセットされ、検体6および希釈液7の均質化(ホモジナイズ)が行われる。この場合、ホモジナイザ1のパドル4が往復運動して、本体袋11内の検体6を押圧する。このことにより、検体6が揉まれて検体6中の微生物が希釈液7中に懸濁される。このようにして、微生物検査を行うための検液8が調製される。
検液8が調製された後、試料調製袋10がホモジナイザ1から取り外される。
続いて、取り外された試料調製袋10の本体袋11からフィルタ袋31が取り出される。
この場合、まず、ミシン目状の分離用ハーフカット線41に沿って、本体袋11、すなわち、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bが引き裂かれる。このことにより、本体袋11が、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに分離される。この際、フィルタ袋31には、分離された本体袋11の接合シール部33の側の部分が接合されており、フィルタ袋31と、接合シール部33の側とは反対側の部分とは接合されていない。
続いて、フィルタ袋31が、上方に引き上げられて、本体袋11内から取り出される。この際、フィルタ袋31内の検液8は、本体袋11内に移動し、フィルタ袋31内には、検体6の破片等の残渣は、フィルタ袋31内に留まる。このことにより、フィルタ袋31を取り出した後の本体袋11内の検液8に残渣が含まれることを防止できる。
フィルタ袋31が取り出された後、調製された検液8は、本体袋11の本体開口部16を介して取り出される。取り出された検液8は、微生物検査器(図示せず)において、検査される。
このように本実施の形態によれば、本体袋11内に、フィルタ開口部32を有するフィルタ袋31が収納されている。このことにより、フィルタ開口部32の開口を大きくすることができる。すなわち、検体6および希釈液7が投入される開口を大きくすることができ、フィルタ袋31内に検体6および希釈液7を容易に投入することができる。
また、本実施の形態によれば、検体6および希釈液7を均質化して検液8が調製された後、易分離部40によって、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに分離することができる。このことにより、フィルタ袋31を本体袋11内から取り出すことができる。この場合、検体6の破片等の残渣は、フィルタ袋31内に留まる。このため、フィルタ袋31を取り出した後の本体袋11内の検液8に残渣が含まれることを防止でき、微生物検査の精度を向上させることができる。また、フィルタ袋31が本体袋11内から取り出されるため、検液8を取り出すための開口を大きくすることができ、本体袋11から検液8を容易に取り出すことができる。
また、本実施の形態によれば、本体袋11に、易分離部40としてのミシン目状の分離用ハーフカット線41が設けられている。このことにより、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに容易に分離することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、本体袋11は、別体の矩形状の表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bの側縁部13bおよび下縁部13cをシールして形成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、本体袋11は、矩形状の一枚のフィルムを折り返すことにより表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bを形成し、2つの縁部(例えば、2つの側縁部13b)をシールして形成されていてもよい。また、本体袋11は、円筒状のフィルムの1つの端縁部(本体袋11の下縁部13cに相当する端縁部)をシールして形成することもできる。
また、上述した本実施の形態においては、易分離部40が、ミシン目状の分離用ハーフカット線41を含んでいる例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。
例えば、易分離部40は、図4に示すような2つの分離用切込部42(ノッチ)を含んでいてもよい。ここでは、分離用切込部42は、本体袋11の2つの縦シール部14bに、それぞれ設けられている。この場合、2つの分離用切込部42のうち一方の分離用切込部42から本体袋11の両方のフィルム12a、12bを引き裂くことができる。これにより、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに容易に分離することができる。なお、図4に示す形態においては、分離用切込部42は、V字状に形成されているが、このことに限られることはなく、分離用切込部42は、直線状に形成されていてもよく、本体袋11を容易に分離することができれば、分離用切込部42の形状は任意の形状とすることができる。また、分離用切込部42は、一方の縦シール部14bのみに設けられていてもよく、この場合においても、本体袋11を容易に分離することが可能である。
また、易分離部40は、例えば、図5に示すような2つの分離用脆弱部43を含んでいてもよい。ここでは、分離用脆弱部43は、本体袋11の2つの縦シール部14bに、それぞれ設けられている。この場合、2つの分離用脆弱部43のうち一方の分離用脆弱部43から本体袋11の両方のフィルム12a、12bを引き裂くことができる。これにより、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに容易に分離することができる。このような分離用脆弱部43は、縦シール部14bを厚み方向に貫通する複数の微細な孔43aが形成された、いわゆるマジックカット(登録商標)によって構成されていることが好適である。なお、分離用脆弱部43は、一方の縦シール部14bのみに設けられていてもよく、この場合においても、本体袋11を容易に分離することが可能である。
さらに、易分離部40は、図6に示すような、本体袋11を引き裂き可能な帯状の分離用引裂片45を含んでいてもよい。分離用引裂片45の一方の端部45aは、一方の縦シール部14bに配置され、他方の端部45bは、他方の縦シール部14bに配置されていることが好適である。この場合、分離用引裂片45は、一方の縦シール部14bから、他方の縦シール部14bに延びるように形成される。このような分離用引裂片45は、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bの内面に、それぞれシールされていることが好適である。
図6に示すように、縦シール部14bにおいて、表面フィルム12aに切欠部46が形成され、切欠部46に、分離用引裂片45の対応する端部45aが露出されている。このようにして、分離用引裂片45の当該一方の端部45aを把持可能にするとともに、分離用引裂片45によって、本体袋11が分離可能に構成されている。なお、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bに分離用引裂片45が設けられている場合には、切欠部46は、両方のフィルム12a、12bに設けられていることが好適である。
図6に示す形態において本体袋11を分離する場合、図7に示すように、分離用引裂片45の露出されている一方の端部45aを、他方の端部45bに向って引っ張ることにより、分離用引裂片45がそれぞれ設けられたフィルム12a、12bをそれぞれ引き裂くことができる。このことにより、本体袋11を、接合シール部33の側の部分と、接合シール部33の側とは反対側の部分とに容易に分離することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図8を用いて、本発明の第2の実施の形態における微生物検査用の試料調製袋について説明する。
図8に示す第2の実施の形態においては、本体袋とフィルタ袋とを接合する接合シール部の接合強度が、本体袋の本体シール部のシール強度より弱くなっている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本体袋11とフィルタ袋31とを接合する接合シール部(接合部)33のシール強度が弱くなっている。すなわち、接合シール部33のシール強度が、本体袋11の表面フィルム12aと裏面フィルム12bをシールする本体シール部(縦シール部14bおよび下側横シール部14c)のシール強度(接合強度)より弱くなっている。例えば、接合シール部33のシール強度は、手で引っ張ることにより容易に剥離される程度のシール強度(イージーピール)であることが好適である。なお、本実施の形態における接合部(接合シール部33)は、フィルタ袋31内に検体6を容易に投入することができるとともに、フィルタ袋31を本体袋11から容易に取り出すことができれば、本体袋11の本体開口部16の側に配置されていることに限られることはない。
このように本実施の形態によれば、本体袋11とフィルタ袋31とを接合する接合シール部33のシール強度が、本体袋11のシール部14b、14cのシール強度より弱くなっている。このことにより、本体袋11のシール部14b、14cにおけるシールを維持しながら、接合シール部33において本体袋11とフィルタ袋31を容易に引き剥がすことができる。これにより、本体袋11内からフィルタ袋31を容易に取り出すことができ、フィルタ袋31を本体袋11から容易に分離することができる。このため、フィルタ袋31を取り出した後の本体袋11内の検液8に残渣が含まれることを防止でき、微生物検査の精度を向上させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、本体袋11とフィルタ袋31とを接合する接合部が、本体袋11とフィルタ袋31とをシールする接合シール部33により構成されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、接合部は、本体袋11とフィルタ袋31とを粘着して接合する粘着剤によって構成されていてもよい。この場合、粘着剤は、本体袋11のシール部14b、14cのシール強度より弱い粘着強度を有していることが好適である。また、接合部は、本体袋11とフィルタ袋31とを接合する面ファスナ、例えばマジックテープ(登録商標)によって構成されていてもよい。この場合、面ファスナは、本体袋11のシール部14b、14cのシール強度より弱いファスナ強度を有していることが好適である。
(第3の実施の形態)
次に、図9を用いて、本発明の第3の実施の形態における微生物検査用の試料調製袋について説明する。
図9に示す第3の実施の形態においては、本体袋は密封され、本体袋に易開封部が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図9において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、本体袋11は、内部に検体6および希釈液7が封入されていない状態で、全周にわたって密閉されて、密封されている。すなわち、本体袋11の表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bが、上縁部13a、2つの側縁部13b、および下縁部13cにおいてシールされている。このようにして、本体袋11の4つの縁部13a、13b、13b、13cに、シール部14a、14b、14b、14cが設けられている。すなわち、本体袋11の上縁部13aに、横方向に延びる上側横シール部14aが形成され、2つの側縁部13bに、縦方向に延びる縦シール部14bがそれぞれ形成され、下縁部13cに、横方向に延びる下側横シール部14cが形成されている。このようにして、本体袋11は、全周にわたって密閉されて、密封されている。
本体袋11には、本体袋11内にフィルタ袋31を収納させる状態で本体袋11を開封するとともに、フィルタ袋31のフィルタ開口部32を露出させる易開封部20が設けられている。易開封部20によって本体袋11を開封することにより、本体袋11に本体開口部16(図2および図3参照)を形成することができる。
本実施の形態における試料調製袋10においても、フィルタ開口部32の開口を大きくすることができる。例えば、フィルタ開口部32の周長は、易開封部20に対応する位置における本体袋11の周長の80%〜120%とすることができる。すなわち、易開封部20によって本体袋11を開封することにより形成される本体開口部16は、この易開封部20が設けられていた位置に形成され得る。このことにより、フィルタ開口部32の周長を、易開封部20によって形成される本体開口部16の周長の略80%〜略120%とすることができる。なお、易開封部20に対応する位置における本体袋11の周長は、例えば、図9に示すように試料調製袋10を平坦状にした場合に、本体袋11のうちの易開封部20が設けられた部分において、2つの縦シール部14bの間の領域における横方向寸法を測定することにより求めることができる。
易開封部20は、分離用ハーフカット線41と同様な、ミシン目状の開封用ハーフカット線21を含んでいる。本実施の形態においては、ミシン目状の開封用ハーフカット線21は、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bにそれぞれ設けられている。このことにより、密封されている本体袋11を容易に開封することができるようになっている。また、開封用ハーフカット線21は、本体袋11の上縁部13aと接合シール部33との間の領域において、側方に延びるように形成されている。なお、これら2つの開封用ハーフカット線21は、本体袋11を正面から見たときに重なる位置に配置されることが好適である。また、ミシン目状の開封用ハーフカット線21は、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bのうちの一方のフィルムのみに形成されていてもよい。この場合においても、本体袋11を容易に開封することができる。
図2に示すように、ミシン目状の開封用ハーフカット線21の一方の端部21aは、本体袋11の側縁15に配置され、他方の端部21bは、本体袋11の他方の側縁15に配置されていることが好適である。この場合、開封用ハーフカット線21は、本体袋11の一方の側縁15から他方の側縁15に延びるように形成される。なお、本体袋11を作業性に問題が無い程度に開封可能であれば、2つの端部21a、21bの位置はこれに限られることはない。例えば、開封用ハーフカット線21の他方の端部21bは、一対の縦シール部14bの間の領域に配置されて、開封用ハーフカット線21が、一対の縦シール部14bの間の領域で終端していてもよい。
また、ミシン目状の開封用ハーフカット線21は、本体袋11の上側横シール部14aと、接合シール部33との間の領域に配置されており、上側横シール部14aに略平行に、当該上側横シール部14aの側(好適には、上側横シール部14aの近傍)に配置されていることが好適である。なお、図2においては、上側横シール部14aと開封用ハーフカット線21とが離間されている例を示しているが、このことに限られることはなく、上側横シール部14aと開封用ハーフカット線21とが離間されていない、すなわち、本体袋11を開封可能な程度に、当該上側横シール部14aの下縁に、開封用ハーフカット線21が位置するようにしてもよい。
本実施の形態においては、易分離部40は、接合シール部33に対して易開封部20の側とは反対側の部分に設けられている。言い換えると、易開封部20と易分離部40との間に、接合シール部33が配置されている。なお、接合シール部33は、試料調製袋10内に所望の量の希釈液7または検液8を収容することができるように、フィルタ開口部32の側に配置されていることが好適である。
本体袋11を開封する場合、ミシン目状の開封用ハーフカット線21に沿って、本体袋11、すなわち、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bが引き裂かれる。このことにより、本体袋11が開封され、本体袋11に本体開口部16が形成されるとともにフィルタ開口部32を露出させることができる。この場合、フィルタ開口部32は、本体袋11に対応する位置に配置される。開封された試料調製袋10は、第1の実施の形態に説明した使用方法に従って使用することができる。
このように本実施の形態によれば、本体袋11内に、フィルタ開口部32を有するフィルタ袋31が収納されている。このことにより、フィルタ開口部32の開口を大きくすることができる。すなわち、検体6および希釈液7が投入される開口を大きくすることができ、フィルタ袋31内に検体6および希釈液7を容易に投入することができる。
また、本実施の形態によれば、本体袋11が、検体6および希釈液7が封入されていない状態で袋本体11が密封されている。このことにより、試料調製袋10を製造した後、検体6および希釈液7を投入するまでの間に、本体袋11の内部に、異物やウィルス、細菌等が混入することを抑制できる。このことにより、異物混入による汚染または微生物学的汚染を抑制し、微生物検査の精度を向上させることができる。また、本体袋11に、易開封部20としてのミシン目状の開封用ハーフカット線21が設けられている。このことにより、本体袋11に本体開口部16を形成して、本体袋11を容易に開封することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、易開封部20が、ミシン目状の開封用ハーフカット線21を含んでいる例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。
例えば、易開封部20は、図10に示すような2つの開封用切込部(ノッチ)22を含んでいてもよい。ここでは、開封用切込部22は、本体袋11の2つの縦シール部14bに、それぞれ設けられている。この場合、2つの開封用切込部22のうち一方の開封用切込部22から本体袋11の両方のフィルム12a、12bを引き裂くことができる。これにより、本体袋11に本体開口部16を形成し、本体袋11を容易に開封することができる。なお、図10に示す形態においては、開封用切込部22は、V字状に形成されているが、このことに限られることはなく、開封用切込部22は、直線状に形成されていてもよく、本体袋11を容易に開封することができれば、開封用切込部22の形状は任意の形状とすることができる。また、開封用切込部22は、一方の縦シール部14bのみに設けられていてもよく、この場合においても、本体袋11を容易に開封することが可能である。なお、図10に示す形態においては、易分離部40は、易開封部20と同様な切欠部(分離用切欠部42)を含んでいる例を示しているが、図10に示す形態において、易分離部40は、他の構成とすることも可能である。
また、易開封部20は、例えば、図11に示すような2つの開封用脆弱部23を含んでいてもよい。ここでは、開封用脆弱部23は、本体袋11の2つの縦シール部14bに、それぞれ設けられている。この場合、2つの開封用脆弱部23のうち一方の開封用脆弱部23から本体袋11の両方のフィルム12a、12bを引き裂くことができる。これにより、本体袋11に本体開口部16を形成し、本体袋11を容易に開封することができる。このような開封用脆弱部23は、縦シール部14bを厚み方向に貫通する複数の微細な孔23aが形成された、いわゆるマジックカット(登録商標)によって構成されていることが好適である。なお、開封用脆弱部23は、一方の縦シール部14bのみに設けられていてもよく、この場合においても、本体袋11を容易に開封することが可能である。なお、図11に示す形態においては、易分離部40は、易開封部20と同様な脆弱部(開封用脆弱部43)を含んでいる例を示しているが、図11に示す形態において、易分離部40は、他の構成とすることも可能である。
また、易開封部20は、図12に示すような、本体袋11を引き裂き可能な帯状の開封用引裂片25を含んでいてもよい。開封用引裂片25の一方の端部25aは、一方の縦シール部14bに配置され、他方の端部25bは、他方の縦シール部14bに配置されていることが好適である。この場合、開封用引裂片25は、一方の縦シール部14bから、他方の縦シール部14bに延びるように形成される。このような開封用引裂片25は、表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bのうちの一方のフィルムの内面にシールされていることが好適であるが、両方のフィルム12a、12bの内面に、それぞれシールされていてもよい。
図12に示すように、一方の縦シール部14bにおいて、一方のフィルム(ここでは、表面フィルム12a)に切欠部26が形成され、この切欠部26に、開封用引裂片25の一方の端部25aが露出されている。このようにして、開封用引裂片25の当該一方の端部25aを把持可能になっている。
図12に示す形態において本体袋11を開封する場合、開封用引裂片25の露出されている一方の端部25aを、他方の端部25bに向って引っ張ることにより、開封用引裂片25が設けられたフィルム12aを引き裂くことができる。このことにより、本体袋11に本体開口部16を形成し、本体袋11を容易に開封することができる。なお、図12に示す形態においては、易分離部40は、易開封部20と同様な引裂片(分離用引裂片45)を含んでいる例を示しているが、図12に示す形態において、易分離部40は、他の構成とすることも可能である。
さらに、易開封部20は、図13に示すような弱シール部24により構成されていてもよい。すなわち、図13に示す形態においては、本体袋11の上側横シール部14aが弱シール部24となっており、当該弱シール部24のシール強度が、本体シール部(縦シール部14bおよび下側横シール部14c)のシール強度より弱くなっている。この場合、他のシール部14b、14cにおけるシールを維持しながら、弱シール部24において表面フィルム12aおよび裏面フィルム12bを容易に引き剥がすことができる。これにより、本体袋11に本体開口部16を形成し、本体袋11を容易に開封することができる。なお、図13においては、弱シール部24が、縦シール部14bの上部に達している例を示しているが、本体袋11に本体開口部16を形成することができれば、弱シール部24の形状は、図13に示す形態に限られることはない。また、図13に示す形態においては、易分離部40は、ミシン目状の分離用ハーフカット線41を含んでいる例を示しているが、これに限られることはなく、易分離部40は、他の構成とすることも可能である。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による試料調製袋は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
1 ホモジナイザ
2 筐体
3 収容部
4 パドル
5 蓋
6 検体
7 希釈液
8 検液
10 試料調製袋
11 本体袋
12a 表面フィルム
12b 裏面フィルム
13a 上縁部
13b 側縁部
13c 下縁部
14a 上側横シール部
14b 縦シール部
14c 下側横シール部
15 側縁
16 本体開口部
20 易開封部
21 開封用ハーフカット線
21a、21b 端部
22 開封用切込部
23 開封用脆弱部
23a 孔
24 弱シール部
25 開封用引裂片
25a、25b 端部
26 切欠部
31 フィルタ袋
32 フィルタ開口部
33 接合シール部
40 易分離部
41 分離用ハーフカット線
41a、41b 端部
42 分離用切込部
43 分離用脆弱部
43a 孔
45 分離用引裂片
45a、45b 端部
46 切欠部

Claims (16)

  1. 検体と希釈液とから当該検体に含まれる微生物を検査するための試料を調製する微生物検査用の試料調製袋において、
    本体開口部を有する本体袋と、
    前記本体袋内に収納され、前記本体袋の前記本体開口部の側に配置されたフィルタ開口部を有するフィルタ袋と、を備え、
    前記本体袋と前記フィルタ袋は、接合シール部によって互いに接合され、
    前記接合シール部は、前記フィルタ開口部側に配置され、
    前記本体袋のうち前記接合シール部に対して前記本体開口部側とは反対側の部分に、易分離部が設けられ、
    前記易分離部は、前記本体袋を、前記接合シール部側の部分と、当該接合シール部側とは反対側の部分とに分離することを特徴とする試料調製袋。
  2. 前記易分離部は、ミシン目状の分離用ハーフカット線を含むことを特徴とする請求項1に記載の試料調製袋。
  3. 前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、
    前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、
    前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用切込部を含むことを特徴とする請求項1に記載の試料調製袋。
  4. 前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、
    前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、
    前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用脆弱部を含むことを特徴とする請求項1に記載の試料調製袋。
  5. 前記易分離部は、前記本体袋を引き裂き可能な分離用引裂片を含むことを特徴とする請求項1に記載の試料調製袋。
  6. 検体と希釈液とから当該検体に含まれる微生物を検査するための試料を調製する微生物検査用の試料調製袋において、
    本体開口部を有する本体袋と、
    前記本体袋内に収納され、前記本体袋の前記本体開口部の側に配置されたフィルタ開口部を有するフィルタ袋と、を備え、
    前記本体袋と前記フィルタ袋は、接合部によって互いに接合され、
    前記本体袋は、本体シール部によって互いにシールされた表面フィルムと裏面フィルムとを含み、
    前記接合部の接合強度は、前記本体袋の前記本体シール部のシール強度より弱いことを特徴とする試料調製袋。
  7. 検体と希釈液とから当該検体に含まれる微生物を検査するための試料を調製する微生物検査用の試料調製袋において、
    内部に前記検体および前記希釈液が封入されていない状態で密封された本体袋と、
    前記本体袋内に収納され、フィルタ開口部を有するフィルタ袋と、を備え、
    前記本体袋に、前記本体袋内に前記フィルタ袋を収納させる状態で前記本体袋を開封するとともに、前記フィルタ開口部を露出させる易開封部が設けられ、
    前記本体袋と前記フィルタ袋は、接合シール部によって互いに接合され、
    前記接合シール部は、前記フィルタ開口部側に配置され、
    前記本体袋のうち前記接合シール部に対して前記易開封部側とは反対側の部分に、易分離部が設けられ、
    前記易分離部は、前記本体袋を、前記接合シール部側の部分と、当該接合シール部側とは反対側の部分とに分離することを特徴とする試料調製袋。
  8. 前記易分離部は、ミシン目状の分離用ハーフカット線を含むことを特徴とする請求項7に記載の試料調製袋。
  9. 前記易開封部は、ミシン目状の開封用ハーフカット線を含むことを特徴とする請求項8に記載の試料調製袋。
  10. 前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、
    前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、
    前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用切込部を含むことを特徴とする請求項7に記載の試料調製袋。
  11. 前記易開封部は、前記本体シール部に設けられた開封用切込部を含むことを特徴とする請求項10に記載の試料調製袋。
  12. 前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、
    前記本体袋の側縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、
    前記易分離部は、前記本体シール部に設けられた分離用脆弱部を含むことを特徴とする請求項7に記載の試料調製袋。
  13. 前記易開封部は、前記本体シール部に設けられた開封用脆弱部を含むことを特徴とする請求項12に記載の試料調製袋。
  14. 前記易分離部は、前記本体袋を引き裂き可能な帯状の分離用引裂片を含むことを特徴とする請求項7に記載の試料調製袋。
  15. 前記易開封部は、前記本体袋を引裂き可能な帯状の開封用引裂片を含むことを特徴とする請求項14に記載の試料調製袋。
  16. 前記本体袋は、表面フィルムと裏面フィルムとを含み、
    前記本体袋の上縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする弱シール部であって、前記易開封部として構成される弱シール部が設けられ、
    前記本体袋の側縁部または下縁部に、前記表面フィルムおよび前記裏面フィルムをシールする本体シール部が設けられ、
    前記弱シール部のシール強度は、前記本体シール部のシール強度より弱いことを特徴とする請求項7に記載の試料調製袋。
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