JP2014171297A - パワーコンディショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーコンディショナの寿命を正確に判定できるパワーコンディショナを得ること。
【解決手段】パワーコンディショナは、直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、使用開始からの経過時間を検知する時間検知手段と、前記時間検知手段によって検知された経過時間と寿命期間に対応して設定された閾値時間とを比較する時間比較手段と、前記経過時間が前記閾値時間を越えた場合に寿命に至ったと判定し、前記経過時間が前記閾値時間を越えていない場合に寿命に至っていないと判定する寿命判定手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、パワーコンディショナに関する。
近年、地球温暖化の原因となるCOの排出量削減問題や、いずれ枯渇が予想される化石燃料に対する代替エネルギーへの関心が高まってきている中で、クリーンでかつ無尽蔵のエネルギー源である太陽光による太陽光発電システムが注目を集めている。
太陽光発電システムにおいては、太陽電池モジュールによって発電された直流電力を一般の電気機器で使用可能な交流電力に変換するパワーコンディショナが重要な構成機器となっている。このパワーコンディショナには、住宅用に適した単相出力タイプ、公共施設・業務用に適した三相出力タイプなど、また屋内用、屋外用など設置場所に応じた種類などがある。
パワーコンディショナは経年劣化して性能が低下し、最終的に期待している性能を保持できなくなったとき、製品としてのパワーコンディショナは寿命に至ったと考えることができる。寿命に至ったパワーコンディショナを使い続けた場合、性能や機能が不十分なだけでなく、何らかの事故につながる可能性も考えられるため、速やかに使用を中止し、劣化した部品の交換などのメンテナンスを施すことが望ましい。
特許文献1には、DC−DCコンバータの出力電圧をコンデンサで平滑し、平滑された直流電力をインバータで交流電力に変換する系統連系インバータにおいて、コンデンサの両端電圧からリプル電圧を検出し、検出されたリプル電圧を許容リプル電圧と比較し、検出されたリプル電圧が許容リプル電圧を超えると装置が寿命であると判断することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、システムの設置条件や天候等の影響を受けることなく、装置の寿命時期を正確に、かつ容易に検出することができるとされている。
特許第4239426号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、寿命の検出をコンデンサのリプル電圧により実施しているため、系統連系インバータ(パワーコンディショナ)の寿命が対象コンデンサによって決まってしまう。対象コンデンサによって寿命を判断すると、パワーコンディショナが寿命に至ったことを正確に判定できない可能性がある。
例えば、パワーコンディショナには、多くの電気・電子部品が使用されている。それらの電気・電子部品はそれぞれ経年劣化により性能の低下が生じるため、ある部品の寿命期間を経過するとパワーコンディショナ自体の性能等も低下し、最終的に期待している性能を保持できなくなる、すなわち寿命に至る可能性がある。あるいは、例えば、パワーコンディショナは、特殊な環境において使用されることもある。その場合、その特殊な環境に対する影響度合いがパワーコンディショナ内の多くの電気・電子部品の間で異なる可能性がある。
すなわち、対象コンデンサよりも劣化の早い部品を使用している場合、対象コンデンサによって寿命を判断すると、その劣化の早い部品に起因してパワーコンディショナが寿命に至っていることを判定できない可能性がある。
また、特許文献1に記載の技術では、リプル電圧の測定の結果で寿命を検出するため、停止しているパワーコンディショナは一度動作させないと寿命に至っているか否かを判定できない可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パワーコンディショナの寿命を正確に判定できるパワーコンディショナを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかるパワーコンディショナは、直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、使用開始からの経過時間を検知する時間検知手段と、前記時間検知手段によって検知された経過時間と寿命期間に対応して設定された閾値時間とを比較する時間比較手段と、前記経過時間が前記閾値時間を越えた場合に寿命に至ったと判定し、前記経過時間が前記閾値時間を越えていない場合に寿命に至っていないと判定する寿命判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、対象コンデンサよりも劣化(例えば、経年劣化)の早い部品を使用している場合、その劣化の早い部品の寿命期間に対応して閾値時間を設定でき、その閾値時間を用いてパワーコンディショナの寿命を判定できるので、パワーコンディショナの寿命を正確に判定できる。
図1は、実施の形態1にかかるパワーコンディショナが適用される太陽光発電システムの構成を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかるパワーコンディショナの構成を示す図である。 図3は、実施の形態2にかかるパワーコンディショナの構成を示す図である。 図4は、実施の形態2における制御部の寿命検知機能を示すフローチャートである。 図5は、実施の形態3における制御部の寿命検知機能を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態4にかかるパワーコンディショナの構成を示す図である。 図7は、実施の形態4における制御部の寿命検知機能を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかるパワーコンディショナの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかるパワーコンディショナ3について説明する。
パワーコンディショナ3は、太陽電池モジュールによって発電された直流電力を一般の電気機器で使用可能な交流電力に変換する装置であり、例えば、図1に示すような太陽光発電システムSに適用される。すなわち、パワーコンディショナ3は、太陽電池モジュールによって発電された直流電力を系統に連系させるための電力変換装置である。図1は、パワーコンディショナ3が適用された太陽光発電システムSのブロック構成図である。
具体的には、図1に示すように、太陽電池モジュール1−1〜1−3によって発電された直流電力の出力は、接続箱2で集電された後、パワーコンディショナ3に入力される。パワーコンディショナ3は入力された直流電力を交流電力に変換して出力する。この交流電力出力は分電盤4を介して住宅内あるいは住宅外電気機器などの負荷5に供給されるとともに、交流電力系統6に接続(連系)され負荷5で消費しきれずに余剰電力が発生した場合は逆潮流される。
次に、パワーコンディショナ3内の構成と動作について図2を用いて説明する。図2は、パワーコンディショナ3のブロック構成図である。
パワーコンディショナ3は、図2に示すように、電力変換部10、制御部13、操作部14、及び表示部15を備える。
電力変換部10は、太陽電池モジュール1−1〜1−3からの直流電力を交流電力に変換して後段(例えば図1に示す分電盤4)へ出力する。具体的には、電力変換部10は、コンバータ7、インバータ8、及びフィルタ回路9を有する。
例えば、太陽電池モジュール1−1〜1−3からの直流入力(直流電力)は、パワーコンディショナ3に入力端子IT経由で入力された後、コンバータ7、インバータ8、フィルタ回路9を経由し、交流出力(交流電力)に変換されて出力端子OT経由でパワーコンディショナ3から出力される。
コンバータ7は、直流電力の電圧値を、インバータ8の電力変換に適した電圧値に変換(昇圧又は降圧)するDC/DC変換機能を有する。例えば、コンバータ7は、リアクトル及びスイッチング素子を有し、リアクトル及びスイッチング素子を用いて直流入力の電圧値をインバータ8の電力変換に適した電圧値へ昇圧又は降圧する。コンバータ7は、昇圧又は降圧された直流電力をインバータ8へ供給する。
インバータ8は、直流電力を交流電力に変換するDC/AC変換機能を有する。例えば、インバータ8は、複数のスイッチング素子(例えば、FETやIGBTなど)を有し、複数のスイッチング素子のそれぞれをスイッチング動作させることにより、直流電力を交流電力に変換する。インバータ8は、変換された交流電力をフィルタ回路9へ供給する。
フィルタ回路9は、交流電力に対して、ノイズ成分を抑制するフィルタ処理を施す。フィルタ回路9は、例えば、リアクトルおよびコンデンサを有し、リアクトルおよびコンデンサを用いて交流電力にフィルタ処理を施す。フィルタ回路9は、フィルタ処理が施された交流電力を出力端子OTへ供給する。
制御部13は、パワーコンディショナ3の各部を全体的に制御する。例えば、制御部13は、機能的な構成として、時間検知部13a、設定部13e、時間比較部13b、寿命判定部13c、及び動作制御部13dを有する。
時間検知部13aは、パワーコンディショナ3の使用開始(例えば、パワーコンディショナ3が設置場所に設置されて初期起動した瞬間)からの経過時間ΔTを検知する。時間検知部13aは、検知された経過時間ΔTを時間比較部13bへ供給する。
設定部13eは、監視すべき部品の寿命期間に対応して閾値時間Tthを設定する。例えば、設定部13eは、寿命期間×係数(例えば、0.9より大きく1より小さい係数)により求めた期間を閾値時間Tthとして設定する。
例えば、設定部13eは、パワーコンディショナ3における各部品のうち比較的に劣化の早い(例えば、最も劣化の早い)部品が監視すべき部品としてユーザ又は技術者により特定され、その寿命期間がユーザ又は技術者により特定され、その寿命期間に対応する部材(例えば、寿命期間に対応する抵抗値を有するパルス発生器17内の抵抗素子17a、及び/又は寿命期間に対応する容量を有する電池16)がユーザ又は技術者により取り付けられた場合、その取り付けられた部材に対応して閾値時間Tthを設定する。
あるいは、例えば、設定部13eは、パワーコンディショナ3における各部品のうち比較的に劣化の早い(例えば、最も劣化の早い)部品が監視すべき部品としてユーザ又は技術者により特定され、その寿命期間がユーザ又は技術者により操作部14を介して入力された場合、その入力された寿命期間に対応して閾値時間Tthを設定する。
あるいは、例えば、設定部13eは、複数の部品のそれぞれについて寿命期間が対応付けられた寿命期間テーブルを有する場合、例えばパワーコンディショナ3が初期起動された際などにおいてパワーコンディショナ3における各部品を認識するとともに、認識された各部品の寿命期間のうち最も短い寿命期間を特定し、その特定された寿命期間に対応して閾値時間Tthを設定する。
設定部13eは、設定された閾値時間Tthを時間比較部13bへ供給する。
時間比較部13bは、時間検知部13aによって検知された経過時間ΔTと設定部13eにより設定された閾値時間Tthとを比較する。時間比較部13bは、比較結果を寿命判定部13cへ供給する。
寿命判定部13cは、経過時間ΔTが閾値時間Tthを越えた(すなわち、ΔT>Tthである)ことが比較結果で示されている場合に寿命に至ったと判定する。また、寿命判定部13cは、経過時間ΔTが閾値時間Tthを越えていない(すなわち、ΔT≦Tthである)ことが比較結果で示されている場合に寿命に至っていないと判定する。寿命判定部13cは、判定結果を動作制御部13dへ供給する。
動作制御部13dは、寿命判定部13cにより寿命に至ったと判定された場合に電力変換部10の動作を禁止する。例えば、動作制御部13dは、電力変換部10が動作中であれば、電力変換部10を強制的に停止させる。あるいは、例えば、動作制御部13dは、電力変換部10が停止中であれば、電力変換部10の起動指令を受けても起動指令を無視して電力変換部10の停止状態を維持する。
また、動作制御部13dは、寿命判定部13cにより寿命に至っていないと判定された場合に前記電力変換部の動作を許容する。例えば、動作制御部13dは、電力変換部10が動作中であれば、電力変換部10を継続的に動作させる。あるいは、例えば、動作制御部13dは、電力変換部10が停止中であれば、電力変換部10の起動指令を受けた際に電力変換部10を動作させる。
また、制御部13は、ハードウェア構成として、制御回路11、センサ回路12、電池16、及びパルス発生器17を有する。
制御回路11は、CPU11a及びメモリ11bなどを有する。CPU11aは、演算の実行や制御の中心を担う。メモリ11bは、CPU11aの作業領域として機能したり、データを記憶したりする。例えば、制御回路11は、インバータ8にPWM制御などによるスイッチング動作指令を出力する。また、制御回路11は、センサ回路12で測定された電圧測定値、電流測定値により、交流発電電力の値を演算するとともに、それを積算して発電電力量を求め、メモリ11bに記憶する。
上記の寿命判定部13c及び動作制御部13dのそれぞれは、制御回路11内においてハードウェア的に(例えば、回路として)実装されていてもよい。あるいは、寿命判定部13c及び動作制御部13dのそれぞれは、例えば、制御回路11内においてソフトウェア的に(例えば、制御回路11によりメモリ11bに一括して又は処理の進行に応じて順次に展開される機能モジュールとして)実装されていてもよい。あるいは、寿命判定部13c及び動作制御部13dのそれぞれは、一部の機能が制御回路11内においてハードウェア的に実装され、残りの機能が制御回路11内においてソフトウェア的に実装されていてもよい。
センサ回路12は、電圧センサおよび電流センサを有し、電力変換部10で変換された後の交流電力の電圧値、電流値を計測する。センサ回路12は、計測された電圧値、電流値を制御回路11のCPU11aへ供給する。
電池16は、パルス発生器17における2つの入力端子間に取り付けられる。電池16は、例えば、パルス発生器17における2つの入力端子間に着脱可能であってもよい。電池16は、例えば、上記の時間検知部13aとして機能してもよい。例えば、電池16は、パワーコンディショナ3の使用開始からの経過時間ΔTに対応した電圧を出力してもよい。また、電池16の容量は、上記の設定部13eの少なくとも一部として機能してもよい。例えば、電池16の容量に応じて、パルス発生器17におけるパルス発生の閾値レベルVEthが調整されてもよい。
パルス発生器17は、電池16の出力電圧VEによってパルスを発生させる。例えば、パルス発生器17は、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEth未満であるときにパルスを発生させない。例えば、パルス発生器17は、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEth以上であるときにパルスを発生させる。パルス発生器17は、発生させたパルスをCPU11aに出力する。パルス発生器17は、例えば、上記の時間比較部13bとして機能してもよい。例えば、パルス発生器17は、経過時間ΔTが閾値時間Tthを越えたことを示す比較結果としてパルスが停止された出力(例えば、固定レベルの出力)をCPU11aに出力し、経過時間ΔTが閾値時間Tthを越えていないことを示す比較結果としてパルスをCPU11aに出力する。これに応じて、寿命判定部13cは、パルスが検知できない場合に寿命に至ったと判定し、パルスが検知できた場合に寿命に至っていないと判定する。
なお、パルス発生器17は、例えば、電池16に対する放電時定数を調整するための抵抗素子17aを有する。
操作部14は、パワーコンディショナ3を起動、停止するための運転・停止スイッチや、連系運転モード・自立運転モードの切換スイッチなどを有する。また、操作部14は、寿命期間が入力されるためのユーザインターフェースを有していてもよい。
表示部15は、パワーコンディショナ3の運転状態や発電電力や積算電力量などの運転データを表示画面15a上に表示する。また、表示部15は、パワーコンディショナ3が寿命に至った場合に、寿命に至ったことをユーザに報知してもよい。例えば、表示部15は、寿命に至ったことを示すオブジェクト及び/又はメッセージを表示画面15a上に表示してもよい。
次に、パワーコンディショナ3の動作概要を以下に述べる。
まず、操作部14において使用者により選択された運転モード(連系/自立)や運転スイッチの状態が制御回路11に送られる。制御回路11は運転スイッチがONであり、かつ直流電力入力が基準値以上である場合にパワーコンディショナ3の起動条件が整っていると判断し、コンバータ7に対して入力された直流電力の電圧値を次段のインバータ8が必要とする電圧値に変換するように指令する。コンバータ7はその指令を受けて直流入力をDC/DC変換し、昇圧又は降圧された電圧値の電圧としてインバータ8に出力する。
また、制御回路11は、インバータ8に対してスイッチング動作指令を出力する。インバータ8は、その指令に基づいてスイッチング動作を行い、コンバータ7から入力した直流電力を交流電力に変換する。この段階の交流電力はスイッチングによるリップル分を含んだ波形であるが、次段のフィルタ回路9により、波形整形され、滑らかな正弦波の交流電力として出力される。なお、このときのスイッチング動作指令は交流電力出力が負荷5や交流電力系統6に供給可能な電圧値、周波数値(例えば単相交流200V、60Hz)になるような指令値として出力される。
電力変換部10から出力された交流電力は、センサ回路12でその電圧値、電流値が測定されて、その値は制御回路11に送られる。制御回路11はその電圧値、電流値などに基づき、インバータ8へのフィードバック制御を行うとともに、電圧値、電流値から出力交流電力の値を演算する。これがその時パワーコンディショナ3が発電している電力の値すなわち瞬時発電電力の値(単位kW)である。また、この瞬時発電電力を積算していくことによって、ある期間に発電した電力の量としての積算発電電力量(単位kWh)を得る。これには太陽光発電システムSを設置した以降の総発電量である総積算発電電力量や、ある任意の期間の発電量や一日間、一ヵ月間における発電量としての期間積算発電電力量があってそれぞれ演算可能である。これらの電力の演算や積算はCPU11aによって行われる。また、指定期間中の瞬時発電電力の積算においては順次瞬時発電電力を加算していくためにメモリ11bが使用される。
上記の瞬時発電電力や積算発電電力量の値は、表示部15に送られて表示画面15a上に表示され、ユーザはそれにより太陽光発電システムSでの発電情報を把握することができる。表示部15はまた、パワーコンディショナ運転状態(運転中/停止中、連系運転中/自立運転中など)を表示し、ユーザはそれによりパワーコンディショナ3の運転状態を把握できる。
次に、パワーコンディショナ3の寿命検知機能について説明する。
パワーコンディショナ3の製造後あるいはユーザ宅への設置後から電池16は放電を開始する。その放電電圧(出力電圧)によりパルス発生器17はパルス発生動作を行なう。このパルスがCPU11aに送られる。
CPU11aは、パルスが入力されれば、電池16がまだ充電状態にあることを認識し、それによってパワーコンディショナ3がまだ寿命に至っていないと判断して、電力変換部10の通常の運転制御動作を行なう。
時間の経過に伴い、電池16に蓄えられていた電荷が放電され続けるため、電池16の出力電圧は低下する。やがて、寿命期間に対応する期間(例えば10年、15年など)が経過すると、電池16の放電電圧はさらに低下し、その電圧ではパルス発生器17がパルスを発生できなくなる。従って、パルス発生器17からCPU11aへのパルス出力がなされなくなる。
CPU11aは、パルスが入力されなくなれば、電池16が非充電状態すなわち一定の放電が終了した状態であることを認識し、それによってパワーコンディショナ3がすでに寿命に至ったと判断して、電力変換部10の運転制御動作を停止させる。
ここで、電池16の容量、あるいはパルス発生器17内の放電時定数を調整する(例えば、抵抗素子17aの抵抗値を調整する)ことにより、電池16の放電開始からパルス発生器17がパルスを発生できなくなるまでの期間をある程度任意に設定することができる。
したがって、例えばコンデンサなど対象の部品を設定してその特性を監視することによりパワーコンディショナの寿命を検知する方法とは違って、寿命期間の設定に自由度があるという効果を奏する。
なお、経年劣化する部品としては、電気・電子部品に限らず、パワーコンディショナ内で充電部を電気的に絶縁している絶縁物にも適用できる。このような絶縁材料などが劣化したと判断される状態や時間は電気・電子部品のそれとは異なるため、寿命期間の設定に自由度があると、パワーコンディショナ3の寿命を判定する上でさらに有効である。
また、CPU11aは、パルス発生器17からのパルス入力がない限りは電力変換部10の運転を行なわない(運転状態のときは速やかに停止させ、運転停止時は運転起動させない)ように設定しているので、寿命期間経過後は電力変換部10は完全に停止したままとすることができる。
以上のように、実施の形態1では、パワーコンディショナ3において、時間検知部13aが、パワーコンディショナ3の使用開始からの経過時間ΔTを検知する。時間比較部13bは、時間検知部13aによって検知された経過時間と寿命期間に対応して設定された閾値時間Tthとを比較する。寿命判定部13cは、経過時間ΔTが閾値時間Tthを越えた場合に寿命に至ったと判定し、経過時間ΔTが閾値時間Tthを越えていない場合に寿命に至っていないと判定する。これにより、対象コンデンサよりも劣化(例えば、経年劣化)の早い部品を使用している場合、その劣化の早い部品の寿命期間に対応して閾値時間Tthを設定でき、その閾値時間Tthを用いてパワーコンディショナ3の寿命を判定できるので、パワーコンディショナ3の寿命を正確に判定できる。
また、実施の形態1では、劣化の早い部品の寿命期間に対応して設定された閾値時間Tthを用いてパワーコンディショナ3の寿命を判定できるので、主回路(電力変換部10)を動作させることなく、パワーコンディショナ3の寿命を判定できる。
また、実施の形態1では、パワーコンディショナ3において、設定部13eが、監視すべき部品の寿命期間に対応して閾値時間Tthを設定する。時間比較部13bは、時間検知部13aによって検知された経過時間ΔTと設定部13eにより設定された閾値時間Tthとを比較する。これにより、対象コンデンサよりも劣化の早い部品を使用している場合、監視すべき部品としてその劣化の早い部品を選定して、その劣化の早い部品の寿命期間に対応して閾値時間Tthを設定でき、その閾値時間Tthを用いてパワーコンディショナ3の寿命を判定できる。
また、実施の形態1では、パワーコンディショナ3において、動作制御部13dが、寿命判定部13cにより寿命に至ったと判定された場合に電力変換部10の動作を禁止し、寿命判定部13cにより寿命に至っていないと判定された場合に電力変換部10の動作を許容する。これにより、例えば、パワーコンディショナ3の寿命期間を経過した後は、主回路(電力変換部10)を動作させることなく、運転を停止(禁止)させることができる。また、例えば、期待寿命の期間でパワーコンディショナ3を安全に停止させることができ、例えば、絶縁破壊などによる火災などを防ぐことができる。
また、実施の形態1では、パワーコンディショナ3において、電池16が、パワーコンディショナ3の使用開始からの経過時間ΔTに対応した電圧VEを出力する。パルス発生器17が、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEth以上であるときにパルスを発生する。寿命判定部13cは、パルスが検知できない場合に寿命に至ったと判定し、パルスが検知できた場合に寿命に至っていないと判定する。これにより、パワーコンディショナ3の寿命を正確に判定するための構成を簡易な構成で実現できる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかるパワーコンディショナ103について説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、電池16とパルス発生器17とにより寿命検知のための構成を実現しているが、実施の形態2では、CPU11a内のプログラム等により寿命検知のための構成を実現する。
パワーコンディショナ103は、図3に示すように、制御部13(図2参照)に代えて、制御部113を備える。図3は、パワーコンディショナ103の構成を示す図である。制御部113は、機能的な構成として、時間検知部13a、設定部13e、時間比較部13b、及び寿命判定部13cに代えて、時間検知部113a、設定部113e、時間比較部113b、及び寿命判定部113cを有する。
時間検知部113aは、カウンタ113a1を有する。カウンタ113a1は、一定の時間経過毎にカウントする。これにより、カウンタ113a1は、パワーコンディショナ103の使用開始からの経過時間ΔTに対応したカウント値ΔCを時間比較部113bへ供給する。
設定部113eは、監視すべき部品の寿命期間に対応して閾値カウント値Cthを設定する。設定部113eは、設定された閾値カウント値Cthを時間比較部113bへ供給する。
時間比較部113bは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔCと設定部113eにより設定された閾値カウント値Cthとを比較する。時間比較部113bは、比較結果を寿命判定部113cへ供給する。
寿命判定部113cは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔCが閾値カウント値Cth以上の場合に寿命に至ったと判定し、カウンタ113a1のカウンタ値ΔCが閾値カウント値Cth未満の場合に寿命に至っていないと判定する。
また、制御部113は、ハードウェア構成として、電池16及びパルス発生器17(図2参照)を有さず、制御回路11(図2参照)に代えて、制御回路111を有する。
時間検知部113a、設定部113e、時間比較部113b、及び寿命判定部113cのそれぞれは、制御回路111内においてハードウェア的に(例えば、回路として)実装されていてもよい。あるいは、時間検知部113a、設定部113e、時間比較部113b、及び寿命判定部113cのそれぞれは、例えば、制御回路111内においてソフトウェア的に(例えば、制御回路111によりメモリ11bに一括して又は処理の進行に応じて順次に展開される機能モジュールとして)実装されていてもよい。あるいは、時間検知部113a、設定部113e、時間比較部113b、及び寿命判定部113cのそれぞれは、一部の機能が制御回路111内においてハードウェア的に実装され、残りの機能が制御回路111内においてソフトウェア的に実装されていてもよい。
また、制御部113の動作(寿命検知機能)が、図4に示すように、次の点で実施の形態1と異なる。図4は、パワーコンディショナ103の制御部113の寿命検知機能の一例を示すフローチャートである。
図4は、パワーコンディショナ103の設置後の経過時間ΔTにより寿命を検知する場合の動作を示す。図4において、パワーコンディショナ103の使用開始(例えば、パワーコンディショナ103が設置場所に設置されて初期起動した瞬間)からCPU11aはカウンタ113a1のカウント動作を開始させる(ステップS1)。カウンタ113a1のカウント動作は、電力変換部10が運転中(発電動作中)であろうが非運転中(発電停止中。夜間など)であろうが実行される。このカウンタ113a1のカウント値ΔCが閾値カウント値Cth(想定する寿命時間に対応した閾値)にまだ到達していない場合(ΔC<Cth、ステップS2で「No」の場合)は、電力変換部10に通常の運転(日射があれば運転、なければ停止)を実施させる(ステップS3)。カウンタ113a1のカウント値ΔCが閾値カウント値Cthに到達した場合(ΔC≧Cth、ステップS2で「Yes」の場合)は、電力変換部10の運転を停止させる(日射があっても常に停止)(ステップS4)。
なお、カウンタ113a1のカウント値ΔCは制御部113の電源がオフになっても制御回路111内に保持される(不揮発性メモリなどに保存)ので、いったん閾値カウント値Cth(想定する寿命時間に対応した閾値)に到達した後にその値が減るようなことがない。そのため、電力変換部10が停止してもまたは制御部113の電源がいったんOFF後に再ONしても寿命時間に達したという判定が失われることがないので、パワーコンディショナ103の寿命に到達している場合に、誤って電力変換部10を再起動してしまうことを回避でき、また、再起動する必要もなく、安全な停止状態を保ち続けることができる。
以上のように、実施の形態2では、パワーコンディショナ103において、カウンタ113a1が、一定の時間経過毎にカウントし、パワーコンディショナ103の使用開始からの経過時間ΔTに対応したカウント値ΔCを出力する。時間比較部113bは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔCと閾値カウント値Cthとを比較する。寿命判定部113cは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔCが閾値カウント値Cth以上の場合に寿命に至ったと判定し、カウンタ113a1のカウンタ値ΔCが閾値カウント値Cth未満の場合に寿命に至っていないと判定する。これにより、対象コンデンサよりも劣化(例えば、経年劣化)の早い部品を使用している場合におけるパワーコンディショナ103の寿命を正確に判定するための構成を簡易な構成で実現できる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3にかかるパワーコンディショナ103について説明する。以下では、実施の形態2と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態2では、パワーコンディショナ103の設置後の経過時間ΔTにより寿命を検知しているが、実施の形態3では、パワーコンディショナ103の設置後の電力変換部10の積算運転時間ΔOTにより寿命を検知する。
実施の形態3では、パワーコンディショナ103の制御部113の動作が、次の点で実施の形態2と異なる。
時間検知部113aは、電力変換部10の積算運転時間ΔOTを検知する。時間検知部113aは、検知された積算運転時間ΔOTを時間比較部113bへ供給する。
設定部113eは、監視すべき部品の寿命運転時間に対応して閾値運転時間OTthを設定する。設定部113eは、設定された閾値運転時間OTthを時間比較部113bへ供給する。
時間比較部113bは、時間検知部113aにより検知された積算運転時間ΔOTと設定部113eにより設定された閾値運転時間OTthとを比較する。時間比較部113bは、比較結果を寿命判定部113cへ供給する。
寿命判定部113cは、積算運転時間ΔOTが閾値運転時間OTthを越えた場合に寿命に至ったと判定し、積算運転時間ΔOTが閾値運転時間OTthを越えていない場合に寿命に至っていないと判定する。
具体的には、時間検知部113aのカウンタ113a1は、電力変換部10が運転動作している場合であってかつ一定の時間が経過する毎にカウントする。これにより、カウンタ113a1は、電力変換部10の積算運転時間ΔOTに対応したカウント値ΔOCを時間比較部113bへ供給する。
設定部113eは、監視すべき部品の寿命運転時間に対応して閾値カウント値OCthを設定する。設定部113eは、設定された閾値カウント値OCthを時間比較部113bへ供給する。
時間比較部113bは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔOCと設定部113eにより設定された閾値カウント値OCthとを比較する。時間比較部113bは、比較結果を寿命判定部113cへ供給する。
寿命判定部113cは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔOCが閾値カウント値OCth以上の場合に寿命に至ったと判定し、カウンタ113a1のカウンタ値ΔOCが閾値カウント値OCth未満の場合に寿命に至っていないと判定する。
また、制御部113の動作(寿命検知機能)が、図5に示すように、次の点で実施の形態2と異なる。図5は、パワーコンディショナ103の制御部113の寿命検知機能の一例を示すフローチャートである。
図5はパワーコンディショナ設置後の電力変換部10の積算運転時間ΔOTにより寿命を検知する例を示す。図5において、CPU11aは電力変換部10が運転中(発電動作中)のとき(ステップS15で「Yes」のとき)にカウンタ113a1のカウント動作を行う(ステップS1)。非運転中(発電停止中。夜間など)はカウントしない(ステップS15で「No」のとき、処理をステップS2へ進める)。そして、このカウンタ113a1のカウント値ΔOCが閾値カウント値OCth(想定する寿命運転時間に対応した閾値)にまだ到達していない場合(ΔOC<OCth、ステップS2で「No」の場合)は、電力変換部10に通常の運転(日射があれば運転、なければ停止)を実施させる(ステップS3)。カウンタ113a1のカウント値ΔOCが閾値カウント値OCthに到達した場合(ΔOC≧OCth、ステップS2で「Yes」の場合)は、電力変換部10の運転を停止させる(日射があっても常に停止)(ステップS4)。
なお、カウンタ113a1のカウント値ΔOCが制御回路111内に保持されることにより、いったん閾値カウント値OCth(想定する寿命運転時間に対応する閾値)に到達した後は安全な停止状態を保ち続けることができる点は実施の形態2と同様である。
以上のように、実施の形態3では、パワーコンディショナ103において、時間検知部113aが、電力変換部10の積算運転時間ΔOTを検知する。時間比較部113bは、時間検知部113aによって検知された積算運転時間ΔOTと寿命運転時間に対応して設定された閾値運転時間OTthとを比較する。寿命判定部113cは、積算運転時間ΔOTが閾値運転時間OTthを越えた場合に寿命に至ったと判定し、積算運転時間ΔOTが閾値運転時間OTthを越えていない場合に寿命に至っていないと判定する。これにより、対象コンデンサよりも劣化(例えば、運転時間に依存した劣化)の早い部品を使用している場合、その劣化の早い部品の寿命運転時間に対応して閾値運転時間OTthを設定でき、その閾値運転時間OTthを用いてパワーコンディショナ103の寿命を判定できるので、パワーコンディショナ103の寿命を正確に判定できる。
また、実施の形態3では、パワーコンディショナ103において、カウンタ113a1が、電力変換部10が運転動作している場合であってかつ一定の時間が経過する毎にカウントし、電力変換部10の積算運転時間ΔOTに対応したカウント値ΔOCを出力する。時間比較部113bは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔOCと閾値カウント値OCthとを比較する。寿命判定部113cは、カウンタ113a1のカウンタ値ΔOCが閾値カウント値OCth以上の場合に寿命に至ったと判定し、カウンタ113a1のカウンタ値ΔOCが閾値カウント値OCth未満の場合に寿命に至っていないと判定する。これにより、対象コンデンサよりも劣化(例えば、運転時間に依存した劣化)の早い部品を使用している場合におけるパワーコンディショナ103の寿命を正確に判定するための構成を簡易な構成で実現できる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4にかかるパワーコンディショナ203について説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、電池16とパルス発生器17とにより寿命検知のための構成を実現しているが、実施の形態4では、CPU211aにより電池の電荷を放電させるパルスを生成し、電池16の電圧を計測することにより寿命検知を実現する。
具体的には、パワーコンディショナ203は、図6に示すように、制御部13(図2参照)に代えて、制御部213を備える。図6は、パワーコンディショナ203の構成を示す図である。制御部113は、機能的な構成として、時間検知部13a、時間比較部13b、及び寿命判定部13dに代えて、時間検知部213a、時間比較部213b、及び寿命判定部213dを有する。制御部213は、ハードウェア構成として、パルス発生器17(図2参照)に代えて放電回路218を有し、制御回路11(図2参照)に代えて制御回路211を有する。
実施の形態1においては、電池16の出力電圧によってパルス発生器17によりパルス発生を行い電池16の電荷を放電させてパルス発生器17で電池16の出力電圧VEを閾値レベルVEthと比較しているが、実施の形態4では、図6に示すように、CPU211aにて電池16の放電に必要なパルスを生成し、放電回路218にて電池16の電荷を放電させCPU211aにて電池16の出力電圧VEを閾値レベルVEthと比較する構成としている。
より具体的には、時間検知部213aは、例えば、電池16、放電回路218、及びパルス発生部213a1を有する。パルス発生部213a1は、監視すべき部品の消耗に応じたパルスを発生させ、放電回路218に供給する。放電回路218は、供給されたパルスに応じて電池16を放電させるとともに、電池16の出力電圧VEをCPU211aに転送する。
時間比較部213bは、電池16の出力電圧VEと閾値レベルVEthとを比較する。時間比較部213bは、比較結果を寿命判定部213dへ供給する。
寿命判定部213dは、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEth以下となった場合に寿命に至ったと判定し、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEthを超えている場合に寿命に至っていないと判定する。
パルス発生部213a1及び時間比較部213bのそれぞれは、CPU211a内に機能的に実現されている。パルス発生部213a1及び時間比較部213bのそれぞれは、制御回路211内においてハードウェア的に(例えば、回路として)実装されていてもよい。あるいは、パルス発生部213a1及び時間比較部213bのそれぞれは、例えば、制御回路211内においてソフトウェア的に(例えば、制御回路211によりメモリ11bに一括して又は処理の進行に応じて順次に展開される機能モジュールとして)実装されていてもよい。あるいは、パルス発生部213a1及び時間比較部213bのそれぞれは、一部の機能が制御回路211内においてハードウェア的に実装され、残りの機能が制御回路211内においてソフトウェア的に実装されていてもよい。
放電回路218は、例えば、抵抗R1,R2及びトランジスタTR1を有する。トランジスタTR1は、制御端子(例えば、ベース端子)が抵抗R2を介してCPU211aのパルス発生部213a1に接続され、基準端子(例えば、エミッタ端子)が電池16の一端に接続されている。また、トランジスタTR1は、出力端子(例えば、コレクタ端子)が、抵抗R1を介して電池16の他端に接続されているとともに、CPU211aの時間比較部213bに接続されている。
例えば、トランジスタTR1は、パルス発生部213a1から受けたパルスに応じてオン・オフ動作を行い、電池16を放電させる。このとき、抵抗R1の抵抗値を予め調整しておくことで、電池16の放電時定数を調整することができる。
また、制御部213の動作(寿命検知機能)が、図7に示すように、次の点で実施の形態1と異なる。図7は、パワーコンディショナ203の制御部213の寿命検知機能の一例を示すフローチャートである。
CPU211aは、パワーコンディショナ203内部の温度や出力電力等を入力として、予め実験的に又は理論的に取得された算式にて決定されるパルス幅を演算により求める(ステップS26)。例えば、パワーコンディショナ203に使用している電解コンデンサ(図示せず)は、10℃温度が上昇すると寿命が半減する特性が知られており、予めこれらの有寿命部品の温度と寿命との関係を調べておき、これにより上記の算式とすることができる。また、出力電力についても、出力電力が多くなれば、寿命が短くなる特性があり、これを上記の算式に含めることが可能である。CPU211aは、これにより決定されたパルスを出力し(ステップS27)、パルス発生器17にて電池16の電荷を放電させる。その後、CPU211aは、電池16の出力電圧VEを測定し(ステップS21)、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEthを超えている場合(VE>VEth、ステップS22で「No」の場合)は、パワーコンディショナ203を通常運転とし(ステップS3)、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEth以下となった場合(VE≦VEth、ステップS22で「Yes」の場合)は、パワーコンディショナ203を停止させる(ステップS4)。
ここで、CPU211aがテップS26で演算するパルス幅は、パワーコンディショナ203の寿命と比例したパルス幅となるように演算されるため、パワーコンディショナ203の有寿命部品の消耗が激しい場合は、パルス幅が長くなり、その結果、放電される電池16の電荷は大きくなる。このような動作により、周囲温度や出力電力により有寿命部品の消耗が変化しても、それに応じて電池16の電荷が放電されるため、使用実態により異なる寿命を精度よく把握することでき、より精度の高い寿命時間の検知を実施することができる。
以上のように、実施の形態3では、パワーコンディショナ203において、パルス発生部213a1が、監視すべき部品の消耗に応じたパルスを発生させる。放電回路218は、発生されたパルスに応じて、電池16を放電させて、電池16の出力電圧VEを時間比較部213bへ転送する。時間比較部213bは、電池16の出力電圧VEと閾値レベルVEthとを比較する。寿命判定部213cは、電池16の出力電圧VEが閾値レベルVEth以下となった場合に寿命に至ったと判定する。これにより、対象コンデンサよりも劣化(例えば、経年劣化)の早い部品を使用している場合におけるパワーコンディショナ203の寿命をさらに正確に判定でき、そのための構成を簡易な構成で実現できる。
なお、実施の形態1〜実施の形態4では、寿命時間に到達した後の処理として電力変換部10の運転を停止すなわちコンバータやインバータの動作を停止することにより安全な停止状態を保つ例を示している。さらに安全な状態とするためには、例えば、コンバータやインバータなどの主回路部への通電自体を遮断してもよい。具体的には、太陽電池による直流電力が取り込まれるパワーコンディショナ入力部の直流開閉器(図示せず)を遮断する、あるいはパワーコンディショナの前段の接続箱2内の直流開閉器を遮断するなどの動作を行ってもよい。
また、実施の形態1〜実施の形態4では、電池16の電荷を放電させることにより寿命時間を検知しているが、このような手段とすることにより、例えば、CPUの回路が故障した場合でも、電池16を交換しないでCPUの回路のみ交換をすることにより修理実施後も寿命時間の検知を継続させることができる。
また、実施の形態4では、内部の温度や出力電力によりパルス幅を演算する例を示しているが、寿命に影響を与える要素、たとえば、入力電流、入力電圧、出力電圧、電解コンデンサ電圧、電解コンデンサ電流等を検出し、消耗に応じたパルス幅を演算してもよい。これにより、寿命の判定精度をより向上させることが可能である。
以上のように、本発明にかかるパワーコンディショナは、寿命の判定に有用である。
3,103,203 パワーコンディショナ、10 電力変換部、13a,113a,213a 時間検知部、13b,113b,213b 時間比較部、13c,113c,213c 寿命判定部、13d 動作制御部、13e,113e 設定部。

Claims (8)

  1. 直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    使用開始からの経過時間を検知する時間検知手段と、
    前記時間検知手段によって検知された経過時間と寿命期間に対応して設定された閾値時間とを比較する時間比較手段と、
    前記経過時間が前記閾値時間を越えた場合に寿命に至ったと判定し、前記経過時間が前記閾値時間を越えていない場合に寿命に至っていないと判定する寿命判定手段と、
    を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
  2. 監視すべき部品の寿命期間に対応して前記閾値時間を設定する設定手段をさらに備え、
    前記時間比較手段は、前記時間検知手段によって検知された経過時間と前記設定手段により設定された閾値時間とを比較する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記寿命判定手段により寿命に至ったと判定された場合に前記電力変換部の動作を禁止し、前記寿命判定手段により寿命に至っていないと判定された場合に前記電力変換部の動作を許容する動作制御手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記時間検知手段は、電池を有し、
    前記時間比較手段は、前記電池の出力電圧が閾値レベル以上であるときにパルスを発生するパルス発生器を有し、
    前記寿命判定手段は、前記パルスが検知できない場合に寿命に至ったと判定し、前記パルスが検知できた場合に寿命に至っていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記時間検知手段は、一定の時間経過毎にカウントするカウンタを有し、
    前記時間比較手段は、前記カウンタのカウンタ値と閾値カウント値とを比較し、
    前記寿命判定手段は、前記カウンタのカウンタ値が前記閾値カウント値以上の場合に寿命に至ったと判定し、前記カウンタのカウンタ値が前記閾値カウント値未満の場合に寿命に至っていないと判定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記時間検知手段は、
    電池と
    監視すべき部品の消耗に応じたパルスを発生させるパルス発生手段と、
    を有し、
    前記時間比較手段は、前記電池の出力電圧と閾値レベルとを比較し、
    前記寿命判定手段は、前記電池の出力電圧が前記閾値レベル以下となった場合に寿命に至ったと判定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のパワーコンディショナ。
  7. 直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    前記電力変換部の積算運転時間を検知する時間検知手段と、
    前記時間検知手段によって検知された積算運転時間と寿命運転時間に対応して設定された閾値運転時間とを比較する時間比較手段と、
    前記積算運転時間が前記閾値運転時間を越えた場合に寿命に至ったと判定し、前記積算運転時間が前記閾値運転時間を越えていない場合に寿命に至っていないと判定する寿命判定手段と、
    を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
  8. 前記時間検知手段は、前記電力変換部が運転動作している場合であってかつ一定の時間が経過する毎にカウントするカウンタを有し、
    前記時間比較手段は、前記カウンタのカウンタ値と閾値カウント値とを比較し、
    前記寿命判定手段は、前記カウンタのカウンタ値が前記閾値カウント値以上の場合に寿命に至ったと判定し、前記カウンタのカウンタ値が前記閾値カウント値未満の場合に寿命に至っていないと判定する
    ことを特徴とする請求項7に記載のパワーコンディショナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105527518A (zh) * 2016-03-09 2016-04-27 丰宾电子(深圳)有限公司 一种铝电解电容寿命测试仪
JP2019161877A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 オムロン株式会社 パワーコンディショナ

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