JP2014170660A - エッジライト型面発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光面の正面方向における照度が、発光面の斜め方向における照度よりも小さいエッジライト型面発光装置を提供する。
【解決手段】平面視矩形の樹脂製の導光板と、前記導光板の対向する端面の少なくとも一方の端面に沿って配置された光源と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、一方の主面側に配置された反射材と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、他方の主面側に設置された前面板と、前記導光板、前記反射材、前記前面板および前記光源を支持するハウジング体と、を少なくとも備えており、前記導光板の一方の主面を発光面とする面発光装置であり、前記前面板は、前記導光板と相対する面(I)と、該面(I)と対向する面(II)とに、前記光源が配置された方向と略平行な方向を長手方向として、帯状の遮光層を有することを特徴とするエッジライト型面発光装置。
【選択図】図1
【解決手段】平面視矩形の樹脂製の導光板と、前記導光板の対向する端面の少なくとも一方の端面に沿って配置された光源と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、一方の主面側に配置された反射材と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、他方の主面側に設置された前面板と、前記導光板、前記反射材、前記前面板および前記光源を支持するハウジング体と、を少なくとも備えており、前記導光板の一方の主面を発光面とする面発光装置であり、前記前面板は、前記導光板と相対する面(I)と、該面(I)と対向する面(II)とに、前記光源が配置された方向と略平行な方向を長手方向として、帯状の遮光層を有することを特徴とするエッジライト型面発光装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、エッジライト型面発光装置、および、エッジライト型面発光装置に使用される前面板に関する。
エッジライト型面発光装置は、一般に、光源と、光源から入射した光を面発光させるための導光板とを少なくとも備えている。エッジライト型面発光装置は、さらに導光板から出射された光を拡散させる目的で、および/または、導光板を保護する目的で、前面板を備えている場合がある。エッジライト型面発光装置が照明として使用される場合には、天井や壁に設置されて使用される。
エッジライト型面発光装置を壁に設置して使用するとき、該面発光装置の設置高さによっては、該面発光装置の発光面の高さが、使用者の目の高さ程度となる場合がある。このような場合、使用者が発光面を直視することになり、強い眩しさを感じることがある。例えば、車輌整備をするピット作業では、通常、ピット内の照明として、ピット内の壁面にエッジライト型面発光装置が設置されるが、該面発光装置の設置高さは、発光面の高さが作業者の目の高さ程度であることが多く、作業者が該発光面を直視した際に強い眩しさを感じやすい。
本発明は、発光面の正面方向における照度が、発光面の斜め方向における照度よりも小さいエッジライト型面発光装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
(1)平面視矩形の樹脂製の導光板と、前記導光板の対向する端面の少なくとも一方の端面に沿って配置された光源と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、一方の主面側に配置された反射材と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、他方の主面側に設置された前面板と、前記導光板、前記反射材、前記前面板および前記光源を支持するハウジング体と、を少なくとも備えており、前記導光板の一方の主面を発光面とする面発光装置であり、前記前面板は、前記導光板と相対する面(I)と、該面(I)と対向する面(II)とに、前記光源が配置された方向と略平行な方向を長手方向とする、帯状の遮光層を有することを特徴とするエッジライト型面発光装置。
(2)前記導光板が、少なくとも一方の主面に乱反射層を有する前記(1)に記載のエッジライト型面発光装置。
(3)前記前面板の前記面(I)および前記面(II)のそれぞれの面において、前記遮光層を有する領域と、前記遮光層を有さない領域とが、交互に配置されている前記(1)または(2)のいずれかに記載のエッジライト型面発光装置。
(4)前記前面板が、前記面(I)の遮光層を有する領域と、前記面(II)の遮光層を有さない領域とが対向して配置され、前記面(I)の遮光層を有さない領域と、前記面(II)の遮光層を有する領域とが対向して配置されている前記(3)に記載のエッジライト型面発光装置。
(5)前記遮光層の色が、白、黒および銀からなる群から選択される1種以上である前記(3)または(4)のいずれかに記載のエッジライト型面発光装置。
(6)前記面(I)の遮光層が白色であり、前記面(II)の遮光層が黒色である前記(3)〜(5)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(7)前記面(I)の遮光層が白色であり、前記面(II)の遮光層が銀色である前記(3)〜(5)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(8)前記光源が、前記導光板の対向する端面のうち、一方の端面に沿って配置されている前記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(9)前記光源が、前記導光板の対向する端面の、両方の端面に沿って配置されている前記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(10)レール腹部に設置して使用される前記(1)〜(9)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(11)前記(1)〜(10)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置に使用される前面板。
(1)平面視矩形の樹脂製の導光板と、前記導光板の対向する端面の少なくとも一方の端面に沿って配置された光源と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、一方の主面側に配置された反射材と、前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、他方の主面側に設置された前面板と、前記導光板、前記反射材、前記前面板および前記光源を支持するハウジング体と、を少なくとも備えており、前記導光板の一方の主面を発光面とする面発光装置であり、前記前面板は、前記導光板と相対する面(I)と、該面(I)と対向する面(II)とに、前記光源が配置された方向と略平行な方向を長手方向とする、帯状の遮光層を有することを特徴とするエッジライト型面発光装置。
(2)前記導光板が、少なくとも一方の主面に乱反射層を有する前記(1)に記載のエッジライト型面発光装置。
(3)前記前面板の前記面(I)および前記面(II)のそれぞれの面において、前記遮光層を有する領域と、前記遮光層を有さない領域とが、交互に配置されている前記(1)または(2)のいずれかに記載のエッジライト型面発光装置。
(4)前記前面板が、前記面(I)の遮光層を有する領域と、前記面(II)の遮光層を有さない領域とが対向して配置され、前記面(I)の遮光層を有さない領域と、前記面(II)の遮光層を有する領域とが対向して配置されている前記(3)に記載のエッジライト型面発光装置。
(5)前記遮光層の色が、白、黒および銀からなる群から選択される1種以上である前記(3)または(4)のいずれかに記載のエッジライト型面発光装置。
(6)前記面(I)の遮光層が白色であり、前記面(II)の遮光層が黒色である前記(3)〜(5)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(7)前記面(I)の遮光層が白色であり、前記面(II)の遮光層が銀色である前記(3)〜(5)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(8)前記光源が、前記導光板の対向する端面のうち、一方の端面に沿って配置されている前記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(9)前記光源が、前記導光板の対向する端面の、両方の端面に沿って配置されている前記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(10)レール腹部に設置して使用される前記(1)〜(9)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
(11)前記(1)〜(10)のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置に使用される前面板。
本発明によれば、発光面の正面方向における照度が、発光面の斜め方向における照度よりも小さいエッジライト型面発光装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態のエッジライト型面発光装置の断面図である。図2は、本発明に使用される前面板の一実施形態の断面図である。
このエッジライト型面発光装置1は、導光板2と、光源3と、反射材8と、一方の面に遮光層5Aを有し、他方の面に遮光層5Bを有する前面板4と、ハウジング体6とを少なくとも備えている。
このエッジライト型面発光装置1は、導光板2と、光源3と、反射材8と、一方の面に遮光層5Aを有し、他方の面に遮光層5Bを有する前面板4と、ハウジング体6とを少なくとも備えている。
(導光板)
導光板2は、平面視矩形の板であり、4つの端面2A、2B、2C、2Dと、これらの端面に対して直交している2つの主面2X、2Wと、を有している。導光板2は、樹脂を主成分としてできている。樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、および(メタ)アクリル酸エステル‐スチレン樹脂からなる群から選択される、少なくとも1種が好ましく、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、および(メタ)アクリル酸エステル‐スチレン樹脂からなる群から選択される、少なくとも1種がより好ましく、特に(メタ)アクリル樹脂が好ましい。これらの樹脂は、2種以上を混合して使用してもよく、または、2種以上を積層するように使用してもよい。
導光板2の厚さは、通常は0.3mm〜15mmであり、好ましくは1mm〜8mmであり、より好ましくは2mm〜6mmである。導光板2は、薄すぎる場合には、光源からの光が導光板2の端面に入射しにくくなることがあり、厚すぎる場合には、面発光装置全体の重量が重くなることがある
導光板2の4つの端面2A、2B、2C、2Dは、それぞれ研磨して鏡面仕上げされていてもよい。
また、導光板2の対向する端面のうち一方の端面に沿って光源3が設置される場合、光源が設置されている側の端面と対向する端面には、光源3から導光板2内に入射した光をより効率よく、導光板2の主面2Xから出射させる観点から、反射シート81が設けられていることが好ましい。反射シート81としては、後述する反射材を構成する反射シートとして例示するものと同様のものが挙げられる。
導光板2は、平面視矩形の板であり、4つの端面2A、2B、2C、2Dと、これらの端面に対して直交している2つの主面2X、2Wと、を有している。導光板2は、樹脂を主成分としてできている。樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、および(メタ)アクリル酸エステル‐スチレン樹脂からなる群から選択される、少なくとも1種が好ましく、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、および(メタ)アクリル酸エステル‐スチレン樹脂からなる群から選択される、少なくとも1種がより好ましく、特に(メタ)アクリル樹脂が好ましい。これらの樹脂は、2種以上を混合して使用してもよく、または、2種以上を積層するように使用してもよい。
導光板2の厚さは、通常は0.3mm〜15mmであり、好ましくは1mm〜8mmであり、より好ましくは2mm〜6mmである。導光板2は、薄すぎる場合には、光源からの光が導光板2の端面に入射しにくくなることがあり、厚すぎる場合には、面発光装置全体の重量が重くなることがある
導光板2の4つの端面2A、2B、2C、2Dは、それぞれ研磨して鏡面仕上げされていてもよい。
また、導光板2の対向する端面のうち一方の端面に沿って光源3が設置される場合、光源が設置されている側の端面と対向する端面には、光源3から導光板2内に入射した光をより効率よく、導光板2の主面2Xから出射させる観点から、反射シート81が設けられていることが好ましい。反射シート81としては、後述する反射材を構成する反射シートとして例示するものと同様のものが挙げられる。
(乱反射層)
導光板2は、少なくとも一方の主面に乱反射層7を有してもよく、主面2Wに乱反射層7を有することが好ましい。導光板2が乱反射層7を有することで、光源3から導光板2内に入射した光をより効率よく、導光板2の主面2Xから出射させることができる。乱反射層7は、導光板2の主面に対して、レーザーによって直接加工を施したり、インクを、スクリーン印刷したり、インクジェット印刷することによって、形成される。乱反射層7は、線状、格子状、またはドット状に、形成するのが好ましい。ドットの形態としては、例えば、略円形、略三角形、略四角形、略六角形等が、好ましい。乱反射層7をドット状に形成する方法としては、(1)ドットに対応する部分に対して、凹凸加工を施したりインク等を付着させたりする方法と、(2)ドット以外の地の部分に対して、凹凸加工を施したりインク等を付着させたりする方法とがある。(1)の方法を「ポジパターン」と言い、(2)の方法を「ネガパターン」と言う。乱反射層7の印刷密度あるいは凹凸加工密度は、光源から遠ざかるに従って次第に密になるように、設定されていることが好ましい。
導光板2は、少なくとも一方の主面に乱反射層7を有してもよく、主面2Wに乱反射層7を有することが好ましい。導光板2が乱反射層7を有することで、光源3から導光板2内に入射した光をより効率よく、導光板2の主面2Xから出射させることができる。乱反射層7は、導光板2の主面に対して、レーザーによって直接加工を施したり、インクを、スクリーン印刷したり、インクジェット印刷することによって、形成される。乱反射層7は、線状、格子状、またはドット状に、形成するのが好ましい。ドットの形態としては、例えば、略円形、略三角形、略四角形、略六角形等が、好ましい。乱反射層7をドット状に形成する方法としては、(1)ドットに対応する部分に対して、凹凸加工を施したりインク等を付着させたりする方法と、(2)ドット以外の地の部分に対して、凹凸加工を施したりインク等を付着させたりする方法とがある。(1)の方法を「ポジパターン」と言い、(2)の方法を「ネガパターン」と言う。乱反射層7の印刷密度あるいは凹凸加工密度は、光源から遠ざかるに従って次第に密になるように、設定されていることが好ましい。
乱反射層7を形成するのに使用されるインクは、少なくとも、拡散剤、バインダー樹脂、および溶剤を含有する。インクは、さらに、蛍光体、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、および染料等を含有してもよい。インクを調製する方法としては、特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができる。
インクに含有される拡散剤としては、粒子類、フィラー類等を使用できる。粒子類としては、樹脂粒子、ガラス粒子等を使用できる。
樹脂粒子を構成する樹脂としては、アクリル樹脂系、ポリスチレン系、アクリル‐スチレン共重合体系(MS樹脂系)、シリコーン系、アクリルゴム系、スチレン‐ブタジエン共重合ゴム系等を使用できる。これらの樹脂は、架橋構造を有していてもよく、それによって、インク溶剤に対する樹脂粒子の耐性が向上することがある。
樹脂粒子の形状としては、球形、半球形、ラグビーボール型、瓢箪型等が挙げられる。中でも、印刷時の取扱いの観点から、球形が好ましい。ガラス粒子の形状としては、球形、多面形、不定形等が挙げられるが、印刷時の取扱いの観点から、球形が好ましい。不定形は、粉砕物等に現れる。
インクは、粒子類として、2種以上の樹脂粒子を含有してもよいし、2種以上のガラス粒子を含有してもよいし、1種以上の樹脂粒子と1種以上のガラス粒子とを含有してもよい。なお、インクは、インクを調製するときの粒子の破損を低減する点から、粒子類として、ガラス粒子を含有せず、樹脂粒子のみを含有するのが好ましい。
拡散剤として使用される粒子類は、インクに含まれるバインダー樹脂および導光板の原料樹脂の内の少なくとも一方の樹脂の屈折率との差が0.01以上である屈折率を有しているのが好ましい。
拡散剤として使用される粒子類の平均粒子径は、200nm〜20μmが好ましく、550nm〜5μmがより好ましく、750nm〜3μmがさらに好ましく、850nm〜2.5μmが特に好ましい。粒子類の平均粒子径が200nmより小さい場合には、導光板の端面から入射した光が、導光板の中を伝わっている間に分光されてしまい、導光板の主面から出射した際に部分的に色変化を起こしやすい。粒子類の平均粒子径が20μmより大きい場合には、インクジェット印刷を行った際にインクジェットのノズルが詰まりやすく、または、スクリーン印刷を行った際にスクリーンが目詰まりしやすい。
拡散剤として使用される粒子類は、単層構造および多層構造のいずれを有してもよい。
拡散剤として使用される粒子類は、ソリッド構造、中空構造、および多孔質構造のいずれを有してもよい。なお、ソリッド構造とは、粒子内部に空間を有していない構造を言う。
中空構造を有する粒子すなわち中空粒子は、1個の粒子内部に、1個の空間または複数個の空間を有している。中空粒子の空隙率は、通常、50体積%〜90体積%である。なお、多孔質構造を有する粒子の空隙率は、通常、20体積%〜80体積%である。
フィラー類としては、硫酸バリウム粉末、炭酸カルシウム粉末、アルミナ粉末、チタニア粉末、ジルコニア粉末などの金属酸化物粉末、または金属複合酸化物粉末等を使用できる。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用して使用してもよい。
バインダー樹脂としては、アクリル樹脂系、アクリルゴム系、ポリスチレン系、アクリル‐スチレン共重合体系(MS樹脂系)、シリコーン系、ポリ塩化ビニル系、スチレン‐ブタジエン共重合ゴム系等を使用できる。中でも、アクリル樹脂系、アクリルゴム系、アクリル‐スチレン共重合体系(MS樹脂系)が好ましく、アクリル樹脂系がより好ましい。
溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系;グリコール系;アルコール系;エステル系等を使用できる。これらの溶媒は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用して使用してもよい。
導光板2には、乱反射層7の代わりに、拡散剤を均一に、あるいは分布をつけて添加してもよい。また、導光板2には、乱反射層7とともに、拡散剤を均一に、あるいは分布をつけて添加してもよい。拡散剤としては、導光板2が乱反射層7を有するか否かに関わらずに、乱反射層7を形成するのに使用されるインクに用いられる拡散剤と同じ物を使用することができる。
(光源)
光源3は、導光板2の1つの端面2Aに沿って配置されている。光源3としては、LED、蛍光灯、冷陰極管等を使用でき、中でもLEDが好ましい。光源3がLEDである場合、LEDは、導光板2の端面2Aに沿って、端面2Aの長辺方向と平行な方向に、複数個配置される。この複数個のLEDは、前記の方向に、等間隔で配置されていることが好ましい。
光源3は、導光板2の1つの端面2Aに沿って配置されている。光源3としては、LED、蛍光灯、冷陰極管等を使用でき、中でもLEDが好ましい。光源3がLEDである場合、LEDは、導光板2の端面2Aに沿って、端面2Aの長辺方向と平行な方向に、複数個配置される。この複数個のLEDは、前記の方向に、等間隔で配置されていることが好ましい。
光源3は、端面2Aに対向する基板30に、端面2Aに向かって、固定されていることが好ましい。光源3としてLEDを用いる場合、LEDと基板とは、一体のLEDモジュールとして用いることができる。基板30は、導光板2の端面2Aに対向して配置され、さらに、光源3が固定されている面と反対側の面がハウジング体61の側面部6121に固定されていることが好ましい。
(反射材)
導光板2の主面2W側には反射材8が設置されている。反射材8は、主面2Wに接して配置されていてもよいし、主面2Wと離間して設置されていてもよいが、主面2Wに接して配置されることが好ましい。導光板2が主面2Wに乱反射層7を有する場合には、反射材8は、乱反射層7に接して配置されていることが好ましい。また、反射材8は、後述するハウジング体受け部61を構成する本体面部611に接するようにして設置してもよい。
導光板2の主面2W側には反射材8が設置されている。反射材8は、主面2Wに接して配置されていてもよいし、主面2Wと離間して設置されていてもよいが、主面2Wに接して配置されることが好ましい。導光板2が主面2Wに乱反射層7を有する場合には、反射材8は、乱反射層7に接して配置されていることが好ましい。また、反射材8は、後述するハウジング体受け部61を構成する本体面部611に接するようにして設置してもよい。
反射材8としては、反射シート、基板に反射シートが積層されてなるもの、カラー鋼板等が挙げられる。基板に反射シートを積層する方法としては、基板と反射シートを積層することができれば特に制限されず、例えば、基板に反射シートを貼合する方法などが挙げられる。また、ハウジング体受け部61を構成する本体面部611の導光板2と対向する面を白色系の塗料で塗工して得られる塗膜を、反射材8とすることもできる。
反射シートとしては、例えば、(メタ)アクリル樹脂製の発泡フィルム、ポリエステル製の発泡フィルム、ガラスまたは樹脂からなるフィルムに、反射率の高い塗料を塗布したものまたは金属を蒸着したもの等を使用できる。反射シートとして、(メタ)アクリル樹脂製の発泡フィルムやポリエステル製の発泡フィルム等の樹脂製発泡フィルムを用いる場合、その厚さは、通常、50μm〜1mm程度であり、好ましくは100μm〜500μmである。また、反射シートの表面には、凹凸加工、帯電防止加工等が施されていてもよい。なお、反射シートとしては、具体的には、株式会社ツジデン製の商品名「RF188」、東レ株式会社製の商品名「ルミラーE60L」、東レ株式会社製の商品名「ルミラーE6SR」、株式会社きもと製の商品名「レフホワイトRW188」、古川電工株式会社製の商品名「MCPET」、株式会社デュエラ製の商品名「ディフューレ」等を使用できる。
基板としては、アルミ板、鉄板、鋼板等の金属板;(メタ)アクリル樹脂板、ポリスチレン樹脂板、ポリオレフィン樹脂板、ポリカーボネート樹脂板、ポリ塩化ビニル樹脂板、または(メタ)アクリル酸エステル‐スチレン樹脂板、アクリロニトリル‐スチレン樹脂板、アクリロニトリル‐スチレン‐ブタジエン樹脂板等の樹脂板を使用できる。中でも、反り難さや薄型化の観点から、金属板が好ましく、さらに軽量化の観点から、アルミ板が特に好ましい。
カラー鋼板としては、具体的には、新日鐵住金鋼板株式会社製の商品名「ビューコート」、JFE鋼板株式会社製の商品名「JFEカラーGL」等を使用できる。反射材8としてカラー鋼板を使用する場合、該カラー鋼板は、カラー塗膜面が導光板2の主面2Wの側になるように設置される。カラー塗膜としては、光反射率が高いものが好ましく、該塗膜の色は白色系が好ましい。
(前面板)
導光板2の主面2X側には、前面板4が配置されている。前面板4は、主面2Xに接して配置されていてもよいし、主面2Xと離間して設置されていてもよいが、好ましくは主面2Xに接して配置される。前面板4によれば、後述する遮光層を該前面板4の両方の面に設けることができ、また、導光板2の主面2Xを保護することができる。
導光板2の主面2X側には、前面板4が配置されている。前面板4は、主面2Xに接して配置されていてもよいし、主面2Xと離間して設置されていてもよいが、好ましくは主面2Xに接して配置される。前面板4によれば、後述する遮光層を該前面板4の両方の面に設けることができ、また、導光板2の主面2Xを保護することができる。
前面板4としては、ある程度透明な板を使用するのが好ましく、全光線透過率が70%以上の板であることが好ましく、全光線透過率が90%以上の板であることがさらに好ましい。前面板4としては、上記のとおりある程度透明な板であればよく、例えば、樹脂板やガラス板等を使用することができる。樹脂板を構成する樹脂としては、上述の導光板2の原料樹脂として例示したものと同様のものが挙げられ、中でも、成形性や表面硬度の観点から、(メタ)アクリル樹脂が好ましい。上述の原料樹脂は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよいし、2種以上を積層するように使用してもよい。前面板4の厚さは、通常は0.3mm〜15mmであり、好ましくは1mm〜10mmであり、より好ましくは1.5mm〜8mmであり、特に好ましくは3mm〜8mmである。薄すぎる場合には、後述する遮光層5Aと遮光層5Bとの間隔が狭くなりすぎて、十分な照度が得られないことがあり、前面板が樹脂板である場合はさらに皺が発生することがあり、厚すぎる場合には、後述する遮光層5Aと遮光層5Bを設けることによる効果が不十分となることや、装置全体の重量が重くなることがある。また、前面板4が樹脂板である場合、該樹脂板は、光拡散剤、特定波長をカットする染料、紫外線吸収剤、帯電防止剤等の添加剤を含有してもよい。
前面板4の少なくとも一方の面の一部分あるいは全面に、本発明の効果を損なわない範囲において、表面処理を施してもよい。表面処理としては、帯電防止処理、ハードコート処理、反射防止処理、低反射処理、指紋付着防止処理、撥水処理、光分解触媒塗工処理などが挙げられる。表面処理を施すのは、遮光層を設ける前でもよいし、遮光層を設けたあとでもよい。
前面板4は、導光板2と相対する面(I)と該面(I)と対向する面(II)とに、光源3が配置された方向、つまり導光板2の端面2Aの長辺方向、と略平行な方向を長手方向として、帯状の遮光層5Aと遮光層5Bとを有する。遮光層5Aおよび遮光層5Bは、それぞれ、単一であってもよいし、複数であってもよいが、発光面の正面方向における照度を、発光面の斜め方向における照度よりも小さくする観点から、それぞれ複数であることが好ましく、複数の遮光層が、互いに離間して配置され、面(I)および面(II)のそれぞれの面において、遮光層を有する領域と、遮光層を有さない領域とが、交互に配置されていることがより好ましい。さらに、遮光層5Aおよび遮光層5Bは、上記観点から、前面板4を面(II)側から平面視したときに、少なくとも面発光装置を組み立てたときにハウジング体囲い部の開口部分に相当する領域には、より好適に該前面板4の全面には、遮光層を有さない領域が存在しないように配置されていることがさらに好ましく、面(I)の遮光層を有する領域と、面(II)の遮光層を有さない領域とが対向して配置され、面(I)の遮光層を有さない領域と、面(II)の遮光層を有する領域とが対向して配置されていることが特に好ましい。このように遮光層5Aおよび遮光層5Bが配置された前面板としては、例えば、図1に示す前面板4のように、面(I)の遮光層を有する領域および遮光層を有さない領域の短辺長さ、ならびに面(II)の遮光層を有する領域と遮光層を有さない領域の短辺長さが、すべて等しく、かつ面(I)の遮光層を有する領域は、面(II)の遮光層を有さない領域とのみ対向して配置され、面(I)の遮光層を有さない領域は、面(II)の遮光層を有する領域とのみ対向して配置されている前面板、図2に示す前面板4のように、前面板を上下方向に3分割し、上部分と下部分は、面(I)の遮光層を有する領域は、面(II)の遮光層を有さない領域とのみ対向して配置され、面(I)の遮光層を有さない領域は、面(II)の遮光層を有する領域とのみ対向して配置されており、中央部分は、面(I)の遮光層を有する領域と遮光層を有さない領域のいずれに対しても、面(II)の遮光層を有する領域が対向して配置されている前面板などが挙げられ、中でも、後者の前面板が好ましい。
遮光層5Aおよび遮光層5Bは、それぞれの短辺長さ(すなわち遮光層を有する領域の短辺長さ)Dが0.1mm〜100mmであることが好ましく、0.2mm〜50mmであることがより好ましく、0.3〜30mmであることがさらに好ましい。
面(I)に遮光層5Aを複数有するとき、これら遮光層5Aの短辺長さは同一であってもよいし、異なっていてもよく、面(II)に遮光層5Bを複数有するとき、これら遮光層5Bの短辺長さは同一であってもよいし、異なっていてもよく、遮光層5Aと遮光層5Bとの短辺長さは同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、遮光層5A同士の間隔、すなわち遮光層5Aを有さない領域の短辺長さは、遮光層5Bの短辺長さと同じか、あるいはそれよりも短いことが好ましく、遮光層5B同士の間隔、すなわち遮光層5Bを有さない領域の短辺長さは、遮光層5Aの短辺長さと同じか、あるいはそれよりも短いことが好ましい。
遮光層5Aおよび遮光層5Bの色は、特に制限はないが、乳半色、白色、黒色、銀色が好ましい。遮光層5Aと遮光層5Bの色は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。遮光層5Aとしては白色がより好ましい。遮光層5Bとしては黒色がより好ましく、銀色がさらに好ましい。遮光層5Aを、白色とすることで、前面板4内における光の反射および散乱効率を向上させることができる。遮光層5Bを、黒色にすることで、エッジライト型面発光装置1の発光面の正面方向における照度を低減することができ、銀色にすることで、発光面の正面方向における照度を低減するとともに、発光面の斜め方向における照度を増加させることができる。
遮光層5Aと遮光層5Bとを、それぞれ前面板の面(I)と面(II)とに設けるには、前面板の面(I)と面(II)とにインクを塗工すればよい。前面板の面(I)または面(II)に所望する色の遮光層5Aまたは5Bを設けるには、遮光層5Aまたは5Bとして所望する色と同色のインクを、該面(I)または面(II)に塗工すればよい。インクとしては、通常プラスチックに対して使用されるインクを使用することができ、特に、光沢型のインクが好ましい。インクとしては、具体的には、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ」、株式会社ミノグループ製の製品名「T−JET」などを使用することができ、中でも、帝国インキ製造株式会社製のVGスクリーンインキ「911墨」、「611白」、「コンク611白」、「915TCブラック」、「コンク911墨」、「メタリック銀」、株式会社ミノグループ製のT−JET「450白」、「460特白」、「480黒」、「726コンクシルバー」、を好ましく使用することができる。
インクの塗工方法としては、帯状のマスキングを用いた刷毛塗工やスプレー塗工、スクリーンを用いたスクリーン印刷、インクジェット印刷などを使用できる。遮光層の厚み、すなわち、遮光層印刷後のインク塗膜の厚さは、特に制限はないが、1μm〜100μmが好ましく、5μm〜50μmがより好ましく、8μm〜30μmがさらに好ましい。遮光層の厚さが1μmよりも薄いと、遮光効果が不十分となる場合があり、遮光層の厚さが100μmよりも厚いと、コストに見合った遮光効果が得られずに高コストとなる場合がある。
(ハウジング体)
ハウジング体6は、ハウジング体受け部61およびハウジング体囲い部62から少なくとも構成されている。ハウジング体受け部61は、少なくとも導光板2、光源3、前面板4および反射材8を、導光板2の主面2W側から覆う本体面部611と、本体面部611の4辺から、導光板2等の周縁部を覆うように延びた、4つの側面部6121、6122、6123、6124とを有している。ハウジング体囲い部62は、導光板2、光源3、前面板4および反射材8を、導光板2の主面2X側から覆い、開口部を有する本体面部621と、本体面部621の4辺から、導光板2等の周縁部を覆うように延びた、4つの側面部6221、6222、6223、6224とを有している。ハウジング体受け部61は、導光板2の主面2W側から、導光板2、光源3、前面板4および反射材8を囲むように配置され、ハウジング体囲い部62は、導光板2の主面2X側から、導光板2、光源3、前面板4および反射材8を囲むように配置されている。ハウジング体囲い部62は、ハウジング体受け部61を外接するように配置されていることが好ましい。
ハウジング体6は、ハウジング体受け部61およびハウジング体囲い部62から少なくとも構成されている。ハウジング体受け部61は、少なくとも導光板2、光源3、前面板4および反射材8を、導光板2の主面2W側から覆う本体面部611と、本体面部611の4辺から、導光板2等の周縁部を覆うように延びた、4つの側面部6121、6122、6123、6124とを有している。ハウジング体囲い部62は、導光板2、光源3、前面板4および反射材8を、導光板2の主面2X側から覆い、開口部を有する本体面部621と、本体面部621の4辺から、導光板2等の周縁部を覆うように延びた、4つの側面部6221、6222、6223、6224とを有している。ハウジング体受け部61は、導光板2の主面2W側から、導光板2、光源3、前面板4および反射材8を囲むように配置され、ハウジング体囲い部62は、導光板2の主面2X側から、導光板2、光源3、前面板4および反射材8を囲むように配置されている。ハウジング体囲い部62は、ハウジング体受け部61を外接するように配置されていることが好ましい。
本発明のエッジライト型面発光装置1においては、光源3から導光板2の端面2Aに入射した光は、反射材8、該面発光装置1の構成によっては、さらに乱反射層7、導光板2に含有される拡散剤などによって反射したり散乱したりして、導光板2の主面2Xから出射する。そして、主面2Xから出射した光は、前面板4の面(I)から該前面板4内に入射し、さらに該前面板4内を通過して面(II)から面発光装置外に出射する。エッジライト型面発光装置1において、上記面(II)が発光面である。
前面板4の面(I)および面(II)は、光源が配置された方向、つまり導光板2の端面2Aの長辺方向と略平行な方向を長手方向とする、帯状の遮光層5Aおよび5Bをそれぞれ有する。光が入射する面である面(I)および光が出射する面である面(II)に、遮光層5Aおよび遮光層5Bがそれぞれ存在することで、面(II)に対して正面方向に出射する光の光量は低減され、面(II)の正面方向における照度が、発光面の斜め方向における照度よりも小さくなる。
前記面(I)と前記面(II)において、前記面(I)の遮光層5Aを有する領域と、前記面(II)の遮光層5Bを有さない領域とを対向して配置し、前記面(I)の遮光層5Aを有さない領域と、前記面(II)の遮光層5Bを有する領域とを対向して配置することで、面(I)に対して略垂直方向から入射する光であって、面(I)の遮光層5Aを有さない領域から前面板4内に入射する光は、該領域と対向して配置される面(II)の遮光層5Bを有する領域で、吸収あるいは反射されるので、面(II)に対して正面方向への出射が抑制されることになる。他方、面(I)に対して略垂直方向から入射する光であって、面(I)の遮光層5Aを有する領域から前面板4内に入射しようとする光は、該遮光層5Aにより吸収あるいは反射されて前面板4内への入射が抑制されることになるので、面(II)に対して正面方向への出射が抑制されることになる。一方で、面(I)に対して斜め方向から入射する光であって、面(I)の遮光層5Aを有さない領域から前面板4内に入射する光は、該領域から斜め方向に前面板4を進行し、該領域と対向して配置される面(II)の遮光層5Bを有する領域からではなく、面(II)の別の領域から、面(II)に対して斜め方向に出射することになる。なお、面(I)に対して斜め方向から入射する光であって、面(I)の遮光層5Aを有する領域から前面板4内に入射しようとする光は、該遮光層5Aにより吸収あるいは反射されて前面板4内への入射が抑制される。以上のことから、面(II)に対して正面方向に出射する光の光量は、面(II)に対して斜め方向に出射する光の光量と対比して、より低減されることになるので、発光面の正面方向における照度が、発光面の斜め方向における照度よりもより一層小さくなる。
本発明のエッジライト型面発光装置1は、発光面の正面方向における照度が、発光面の斜め方向における照度よりも小さくなるので、該面発光装置1の発光を正面から直視しても眩しさが低減されていると共に、発光面から斜め方向に出射した光によって、該面発光装置1が設置された空間全体を明るく照らすことができる。これにより、エッジライト型面発光装置1は、車両整備等のピット内、オフィス等の屋内および新幹線等の車両内等で使用される照明体、液晶ディスプレイに使用されるバックライトユニット、看板等に有用であるが、中でも、車両整備等のピット内の照明体として有用である。とりわけ、エッジライト型面発光装置1を車輌下部整備用ピットに設置して使用することが好ましく、鉄道車輌の整備ピットにおいてピット内レール腹部に設置して使用することがより好ましい。
[別の実施形態]
(1)前記実施形態は、導光板2の端面2Aに沿ってのみ光源3を備えた「1面入光型」であるが、導光板2の端面2Aおよび端面2Cのそれぞれに沿って光源3を備えた「2面入光型」にも適用でき、導光板2の端面2A、2B、2C、2D側に光源を備えた「4面入光型」にも適用できる。4面入光型に適用する場合、前面板4の面(I)と面(II)とにおける遮光層5Aと遮光層5Bとは、導光板2の端面2Aの長辺方向と略平行な方向を長手方向としてもよいし、導光板2の端面2Bの長辺方向と略平行な方向を長手方向としてもよく、中でも、エッジライト型面発光装置1を照明体として設置するときに、水平となる端面の長辺方向と略平行な方向を長手方向とすることが好ましい。
(2)光源が点光源である場合には、導光板2の頂角に対向させて点光源を配置してもよく、例えば、平面視矩形の導光板2の4つの頂角に対向させて点光源を配置してもよい。導光板2の頂角に対向させて点光源を配置する場合、前面板4の面(I)と面(II)とにおける遮光層5Aと遮光層5Bとは、導光板2のいずれかの端面の長辺方向と略平行な方向を長手方向とすればよく、中でも、エッジライト型面発光装置1を照明体として設置するときに、水平となる端面の長辺方向と略平行な方向を長手方向とすることが好ましい。
(1)前記実施形態は、導光板2の端面2Aに沿ってのみ光源3を備えた「1面入光型」であるが、導光板2の端面2Aおよび端面2Cのそれぞれに沿って光源3を備えた「2面入光型」にも適用でき、導光板2の端面2A、2B、2C、2D側に光源を備えた「4面入光型」にも適用できる。4面入光型に適用する場合、前面板4の面(I)と面(II)とにおける遮光層5Aと遮光層5Bとは、導光板2の端面2Aの長辺方向と略平行な方向を長手方向としてもよいし、導光板2の端面2Bの長辺方向と略平行な方向を長手方向としてもよく、中でも、エッジライト型面発光装置1を照明体として設置するときに、水平となる端面の長辺方向と略平行な方向を長手方向とすることが好ましい。
(2)光源が点光源である場合には、導光板2の頂角に対向させて点光源を配置してもよく、例えば、平面視矩形の導光板2の4つの頂角に対向させて点光源を配置してもよい。導光板2の頂角に対向させて点光源を配置する場合、前面板4の面(I)と面(II)とにおける遮光層5Aと遮光層5Bとは、導光板2のいずれかの端面の長辺方向と略平行な方向を長手方向とすればよく、中でも、エッジライト型面発光装置1を照明体として設置するときに、水平となる端面の長辺方向と略平行な方向を長手方向とすることが好ましい。
(実施例1)
図1の構成を有するエッジライト型面発光装置1である。各部の具体的構成は、次の通りである。
・導光板2:住友化学株式会社製の製品名「スミペックスE005」のアクリル樹脂板を用いた。寸法は、厚さが3.0mm、幅が60mm、長さが1130mmである。端面2A、2Cは研磨して鏡面仕上げにしている。端面2Cには、反射シート81を貼合した。反射シート81としては、厚さが50μm、幅が3.0mm、長さが1130mmであるリンテック株式会社製の製品名「PETWH50(A)」を用いた。なお、「スミペックス」は住友化学株式会社の登録商標である。
・光源3:日亜化学工業株式会社製のLEDを用いた。導光板2の端面2Aに沿って、LED発光面の中心が端面2Aの厚さ方向の中心位置と略一致するように、配置した。LEDは、導光板2の端面2Aの長辺方向と平行な方向に、基板30に等間隔で、128個固定した。
図1の構成を有するエッジライト型面発光装置1である。各部の具体的構成は、次の通りである。
・導光板2:住友化学株式会社製の製品名「スミペックスE005」のアクリル樹脂板を用いた。寸法は、厚さが3.0mm、幅が60mm、長さが1130mmである。端面2A、2Cは研磨して鏡面仕上げにしている。端面2Cには、反射シート81を貼合した。反射シート81としては、厚さが50μm、幅が3.0mm、長さが1130mmであるリンテック株式会社製の製品名「PETWH50(A)」を用いた。なお、「スミペックス」は住友化学株式会社の登録商標である。
・光源3:日亜化学工業株式会社製のLEDを用いた。導光板2の端面2Aに沿って、LED発光面の中心が端面2Aの厚さ方向の中心位置と略一致するように、配置した。LEDは、導光板2の端面2Aの長辺方向と平行な方向に、基板30に等間隔で、128個固定した。
・乱反射層7:導光板2の主面2Wに、スクリーン印刷法によってインクを印刷することにより、形成した。インクは、ソリッド構造のシリカ粒子、アクリル系樹脂およびトルエンを攪拌混合してなるものである。印刷パターンは、ポジパターンであり、ドットの形状は、略円形である。光が出射する面の輝度が略均一になるように、印刷密度が、光源3の付近では小さく、光源3から遠ざかるに従って、すなわち導光板2の2C端面に向かうに従って、大きくなるように、設定された。
・反射材8:反射シートとして、厚さが188μm、幅が60mm、長さが1130mmである東レ株式会社製の製品名「ルミラーE60L」を用いた。
・前面板4:住友化学株式会社の製品名「スミペックスE000」のアクリル樹脂板を用いた。寸法は、厚さが3.0mm、幅が60mm、長さが1130mmである。前面板4の、導光板2と相対する面(I)と、該面(I)に対向する面(II)とに、スクリーン印刷法によって白色インクを印刷することにより、面(I)に厚さ10μmの白色の遮光層5Aを形成し、面(II)に厚さ10μmの白色の遮光層5Bを形成した。白色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ611」を用いた。
前面板4の面(I)および面(II)のそれぞれの面において、導光板2の端面2Aの長辺方向と平行な方向を長手方向として、幅が3mmの帯状の遮光層が、3mm間隔で複数配置されている。面(I)の遮光層を有する領域は、面(II)の遮光層を有さない領域とのみ対向して配置され、面(I)の遮光層を有さない領域は、面(II)の遮光層を有する領域とのみ対向して配置されている。
・ハウジング体6:ハウジング体受け部61と、ハウジング体囲い部62とから構成されてなるものを用いた。ハウジング体受け部61は、厚さが1.2mmのアルミ板を箱状に加工して形成した。ハウジング体囲い部62は、厚さが1mmの鋼板を箱状に加工して形成した。本体面部621は面中央部に開口部を有し、該開口部の平面視の寸法は、幅が50mm、長さが1120mmである。
・装置1の消費電力は65Wであった。
前面板4の面(I)および面(II)のそれぞれの面において、導光板2の端面2Aの長辺方向と平行な方向を長手方向として、幅が3mmの帯状の遮光層が、3mm間隔で複数配置されている。面(I)の遮光層を有する領域は、面(II)の遮光層を有さない領域とのみ対向して配置され、面(I)の遮光層を有さない領域は、面(II)の遮光層を有する領域とのみ対向して配置されている。
・ハウジング体6:ハウジング体受け部61と、ハウジング体囲い部62とから構成されてなるものを用いた。ハウジング体受け部61は、厚さが1.2mmのアルミ板を箱状に加工して形成した。ハウジング体囲い部62は、厚さが1mmの鋼板を箱状に加工して形成した。本体面部621は面中央部に開口部を有し、該開口部の平面視の寸法は、幅が50mm、長さが1120mmである。
・装置1の消費電力は65Wであった。
(実施例2)
前面板4の厚さを5.0mmとした。その他は、実施例1と同じである。
前面板4の厚さを5.0mmとした。その他は、実施例1と同じである。
(実施例3)
前面板4の厚さを8.0mmとした。その他は、実施例1と同じである。
前面板4の厚さを8.0mmとした。その他は、実施例1と同じである。
(実施例4)
前面板4の、面(I)に、スクリーン印刷法によって白色インクを印刷して、厚さ10μmの白色の遮光層5Aを形成し、面(II)に、スクリーン印刷法によって黒色インクを印刷して、厚さ10μmの黒色の遮光層5Bを形成した。白色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ611」を用い、黒色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ911墨」を用いた。その他は、実施例2と同じである。
前面板4の、面(I)に、スクリーン印刷法によって白色インクを印刷して、厚さ10μmの白色の遮光層5Aを形成し、面(II)に、スクリーン印刷法によって黒色インクを印刷して、厚さ10μmの黒色の遮光層5Bを形成した。白色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ611」を用い、黒色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ911墨」を用いた。その他は、実施例2と同じである。
(実施例5)
前面板4の、面(I)に、スクリーン印刷法によって白色インクを印刷して、厚さ10μmの白色の遮光層5Aを形成し、面(II)に、スクリーン印刷法によって黒色インクを印刷して、10μmの黒色の遮光層5Bを形成した。白色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ611」を用い、黒色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ911墨」を用いた。その他は、実施例3と同じである。
前面板4の、面(I)に、スクリーン印刷法によって白色インクを印刷して、厚さ10μmの白色の遮光層5Aを形成し、面(II)に、スクリーン印刷法によって黒色インクを印刷して、10μmの黒色の遮光層5Bを形成した。白色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ611」を用い、黒色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ911墨」を用いた。その他は、実施例3と同じである。
(実施例6)
前面板4の、面(I)に、スクリーン印刷法によって白色インクを印刷し、厚さ10μmの白色の遮光層5Aを形成し、面(II)に、スクリーン印刷法によって銀色インクを印刷して、厚さ20μmの銀色の遮光層5Bを形成した。白色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ611」を用い、銀色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキメタリック銀」を用いた。その他は、実施例2と同じである。
前面板4の、面(I)に、スクリーン印刷法によって白色インクを印刷し、厚さ10μmの白色の遮光層5Aを形成し、面(II)に、スクリーン印刷法によって銀色インクを印刷して、厚さ20μmの銀色の遮光層5Bを形成した。白色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキ611」を用い、銀色インクには、帝国インキ製造株式会社製の製品名「VGスクリーンインキメタリック銀」を用いた。その他は、実施例2と同じである。
[性能試験]
照度測定を行った。暗室中にて、前面板4の面(II)が壁面と平行になり、かつ光源3を設置した側が床側となるように壁面に設置した実施例1〜6のエッジライト型面発光装置1を、点灯させた。そして、面(II)の中央点から該面(II)に対して垂直方向を0°とし、該中央点から鉛直下向き方向を90°として、面(II)から正面方向に600mm離れた位置における、該面(II)に対し0°の位置での照度(正面照度)と該面(II)に対し45°の位置での(斜め視照度)を、コニカミノルタ社製の色彩照度計CL200Aを用いて測定した。測定した結果を表1に示す。
照度測定を行った。暗室中にて、前面板4の面(II)が壁面と平行になり、かつ光源3を設置した側が床側となるように壁面に設置した実施例1〜6のエッジライト型面発光装置1を、点灯させた。そして、面(II)の中央点から該面(II)に対して垂直方向を0°とし、該中央点から鉛直下向き方向を90°として、面(II)から正面方向に600mm離れた位置における、該面(II)に対し0°の位置での照度(正面照度)と該面(II)に対し45°の位置での(斜め視照度)を、コニカミノルタ社製の色彩照度計CL200Aを用いて測定した。測定した結果を表1に示す。
本発明のエッジライト型面発光装置は、例えば照明体として屋内に設置した場合に、発光面の正面方向における照度が、発光面の斜め方向における照度よりも小さいので、産業上の利用価値が大である。
1 エッジライト型面発光装置 2 導光板 2A、2C 端面 2X、2W 主面 3 光源 4 前面板 5A、5B 遮光層 6 ハウジング体 61 ハウジング体受け部 62 ハウジング体囲い部 7 乱反射層 8 反射材
Claims (11)
- 平面視矩形の樹脂製の導光板と、
前記導光板の対向する端面の少なくとも一方の端面に沿って配置された光源と、
前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、一方の主面側に配置された反射材と、
前記導光板の、前記端面に対して略直交している両方の主面のうち、他方の主面側に設置された前面板と、
前記導光板、前記反射材、前記前面板および前記光源を支持するハウジング体と、を少なくとも備えており、
前記導光板の一方の主面を発光面とする面発光装置であり、
前記前面板は、前記導光板と相対する面(I)と、該面(I)と対向する面(II)とに、前記光源が配置された方向と略平行な方向を長手方向とする、帯状の遮光層を有することを特徴とするエッジライト型面発光装置。 - 前記導光板が、少なくとも一方の主面に乱反射層を有する請求項1に記載のエッジライト型面発光装置。
- 前記前面板の前記面(I)および前記面(II)のそれぞれの面において、前記遮光層を有する領域と、前記遮光層を有さない領域とが、交互に配置されている請求項1または2のいずれかに記載のエッジライト型面発光装置。
- 前記前面板が、前記面(I)の遮光層を有する領域と、前記面(II)の遮光層を有さない領域とが対向して配置され、前記面(I)の遮光層を有さない領域と、前記面(II)の遮光層を有する領域とが対向して配置されている請求項3に記載のエッジライト型面発光装置。
- 前記遮光層の色が、白、黒および銀からなる群から選択される1種以上である請求項3または4のいずれかに記載のエッジライト型面発光装置。
- 前記面(I)の遮光層が白色であり、前記面(II)の遮光層が黒色である請求項3〜5のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
- 前記面(I)の遮光層が白色であり、前記面(II)の遮光層が銀色である請求項3〜5のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
- 前記光源が、前記導光板の対向する端面のうち、一方の端面に沿って配置されている請求項1〜7のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
- 前記光源が、前記導光板の対向する端面の、両方の端面に沿って配置されている請求項1〜7のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
- レール腹部に設置して使用される請求項1〜9のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置。
- 請求項1〜10のいずれか1つに記載のエッジライト型面発光装置に使用される前面板。
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JP2013041488A JP2014170660A (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | エッジライト型面発光装置 |
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