JP2014170341A - 静電容量式入力装置 - Google Patents

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淳二 橋田
Sadao Kitano
定雄 北野
Yoshifumi Masumoto
好史 舛本
Atsushi Matsuda
厚志 松田
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Abstract

【課題】本発明は、配線部の静電容量変化による誤検出を防止するとともに、入力領域における検出感度を向上させることが可能な静電容量式入力装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、入力位置情報を検出する静電容量式センサ部20と、静電容量式センサ部20に対して入力操作側に配置された表面部材30と、静電容量式センサ部20と表面部材30とを貼り合わせる粘着層41と、を有し、静電容量式センサ部20は、基材21と、基材21の入力領域15に形成された電極部22と、電極部22に接続されるとともに入力領域15の外側の非入力領域16に形成された配線部27とを有して構成されて、表面部材30は、表面パネル31と、配線部27に重なる位置に設けられた導体部36とを有して構成されており、配線部27と導体部36との間に空間部50が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、入力位置情報を検出する静電容量式入力装置に関し、特に誤検出を防止するための導体部が設けられた静電容量式入力装置に関する。
モバイル機器やスマートフォン等の電子機器の表示部において、透光型の静電容量式入力装置が用いられている。特許文献1には、入力領域以外からの影響を受け難くすることにより、入力位置検出精度を高くすることが可能な静電容量式入力装置について開示されている。図11は、特許文献1に記載されている従来例の静電容量式入力装置について部分拡大断面図を示す。
図11に示すように、従来例の静電容量式入力装置110は、基材121と、基材121の上面に形成された第1の電極部122と、基材121の下面に形成された第2の電極部123とを有して構成される。基材121の上面には、粘着層140を介して表面パネル131が貼り合わされている。また、基材121の下面には、粘着層141を介して基板138が設けられている。
第1の電極部122及び第2の電極部123は、静電容量式入力装置110の入力領域115に形成されており、第1の電極部122と第2の電極部123との間に静電容量が形成されるようにそれぞれ配置されている。被検出体(例えば操作者の指など)が表面パネル131に接触または近づいたときに、第1の電極部122と第2の電極部123との間の静電容量が変化し、これに基づいて入力位置情報を検出することができる。また、入力領域115の外周の非入力領域116において、第1の電極部122及び第2の電極部123から引き出された配線部127が形成されており、外部回路(図示しない)へと接続される。そして、配線部127に重なる位置に金属板からなるシールド部材136が形成されている。
近年、入力領域115における検出感度を高めることが要求されており、例えば被検出体が表面パネル131に接触せずに、近づいた状態で入力操作可能となるように検出感度が向上されている。シールド部材136が設けられていない場合、配線部127と被検出体との間に静電容量が形成されて、配線部127と被検出体との間の静電容量変化を検出してしまい誤検出が生じ易くなる。従来例の静電容量式入力装置110において、図11に示すように、シールド部材136を設けることにより、被検出体が表面パネル131に近づいたときに、被検出体と配線部127との間に静電容量が形成されることを防止できる。すなわち、第1の電極部122と第2の電極部123との間の静電容量変化により得られる入力位置情報の信号に、被検出体と配線部127との間の静電容量変化による信号が混在することを防止して、誤検出を防止できる。これにより、入力領域115における入力位置情報の検出感度を高めることが可能である。
特許第4435622号公報
しかしながら、配線部127に重なる位置にシールド部材136を設けることにより、配線部127とシールド部材136との間に静電容量が形成される。この静電容量は、入力位置情報の検出に寄与しない浮遊容量であり、この浮遊容量は、第1の電極部122と第2の電極部123との間に形成される静電容量と容量結合して、静電容量式入力装置110全体の静電容量が増大する。そのため、被検出体が接近したときの静電容量の変化が相対的に小さくなり、入力領域115における検出感度が低下するという課題が生じる。よって、シールド部材136を設けて配線部127の静電容量変化による誤検出を防止するとともに、入力領域115における検出感度を向上させることは困難である。
本発明は、上記課題を解決して、配線部の静電容量変化による誤検出を防止するとともに、入力領域における検出感度を向上させることが可能な静電容量式入力装置を提供することを目的とする。
本発明の静電容量式入力装置は、入力位置情報を検出する静電容量式センサ部と、前記静電容量式センサ部に対して入力操作側に配置された表面部材と、前記静電容量式センサ部と前記表面部材とを貼り合わせる粘着層と、を有し、前記静電容量式センサ部は、基材と、前記基材の入力領域に形成された電極部と、前記電極部に接続されるとともに前記入力領域の外側の非入力領域に形成された配線部とを有して構成されて、前記表面部材は、表面パネルと、前記配線部に重なる位置に設けられた導体部とを有して構成されており、前記配線部と前記導体部との間に空間部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、配線部に重なる位置に導体部を設けることにより、被検出体が近づいた場合に、被検出体と配線部との間に静電容量が形成されることを防止できるため、配線部の静電容量変化による誤検出を防止することができる。さらに、配線部と導体部との間に空間部が設けられているため、配線部と導体部との間の誘電率を低減させて配線部と導体部との間に形成される静電容量値を小さくすることができる。よって、非入力領域における浮遊容量を低減させることにより、非入力領域における浮遊容量と、入力領域における静電容量との容量結合を低減できるため、入力領域における検出感度を向上させることが可能である。
したがって、本発明の静電容量式入力装置によれば、配線部の静電容量変化による誤検出を防止するとともに、入力領域における検出感度を向上させることができる。
本発明の静電容量式入力装置において、前記導体部は前記表面パネルに対して前記入力操作側に配置されており、前記表面パネルには、前記配線部と重なる位置において凹部が形成されて、前記空間部が前記凹部により形成されることが好適である。これによれば、表面パネルに凹部を設けることにより導体部と配線部との間に空間部が形成されるため、導体部と配線部との間に位置する表面パネルの体積を減少させるとともに誘電率の低い空間部を形成することができるため、導体部と配線部との間の誘電率を小さくすることができる。よって、配線部と導体部との間に形成される浮遊容量を小さくして、入力領域における検出感度を向上させることができる。
本発明の静電容量式入力装置は、前記表面パネルにおいて、前記凹部が複数形成されるとともに、複数の前記凹部が平面視においてハニカム形状に配列されていることが好適である。これによれば、表面パネルに凹部を設けて浮遊容量を低減させるとともに、表面パネルの強度の低下を抑制することができる。
本発明の静電容量式入力装置は、前記配線部と重なる位置において前記粘着層に孔部が形成されていることが好ましい。これによれば、導体部と配線部との間の誘電率をさらに小さくして、浮遊容量を低減させることが可能である。
本発明の静電容量式入力装置において、前記凹部には誘電体が埋め込まれており、前記誘電体は前記表面パネルよりも低い誘電率を有することが好適である。このような態様であっても、導体部と配線部との間の誘電率を小さくして、浮遊容量を低減させることが可能である。また、凹部に誘電体を埋め込むように形成することにより、表面パネルの強度の低下を抑制することができる。
本発明の静電容量式入力装置において、前記表面パネルは前記導体部に対して前記入力操作側に配置されており、前記配線部と重なる位置において前記粘着層に孔部が形成されて、前記空間部が前記孔部により形成されることが好適である。これによれば、表面パネルが導体部よりも入力操作側に配置される構成の静電容量式入力装置において、粘着層に孔部を形成することにより、導体部と配線部との間の誘電率を小さくして、浮遊容量を低減することが可能である。
本発明の静電容量式入力装置において、前記粘着層には、前記配線部と重なる位置に複数の前記孔部が配列されるとともに隣り合う前記孔部同士の間の前記粘着層が桟部として形成されており、前記桟部は、前記配線部よりも前記入力領域側に位置する前記粘着層と、前記配線部よりも外方に位置する前記粘着層とを接続することが好ましい。これによれば、粘着層に孔部を設けて浮遊容量を低減させるとともに、桟部を設けることにより粘着層の強度を維持して、孔部により形成される空間部の体積が小さくなることを防止できる。
本発明の静電容量式入力装置によれば、配線部の静電容量変化による誤検出を防止するとともに、入力領域における検出感度を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態の静電容量式入力装置を示す分解斜視図である。 本実施形態の静電容量式入力装置を構成する静電容量式センサ部の平面図である。 図1に示す静電容量式入力装置を組み立てたときに、図1のIII−III線で切断して矢印方向から見たときの静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。 本実施形態における静電容量式入力装置の部分拡大平面図である。 本実施形態の第1の変形例を示す、静電容量式入力装置の部分拡大平面図である。 第2の変形例を示す、静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。 第3の変形例を示す、静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。 第2の実施形態の静電容量式入力装置を示す、部分拡大断面図である。 第2の実施形態の静電容量式入力装置を示す、部分拡大平面図である。 第2の実施形態の変形例を示す、静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。 従来例の静電容量式入力装置を示す、部分拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的な実施形態の静電容量式入力装置について説明する。なお、各図面の寸法は適宜変更して示す。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の静電容量式入力装置を示す分解斜視図である。図1に示すように本実施形態の静電容量式入力装置10は、入力位置情報を検出する静電容量式センサ部20と、静電容量式センサ部20に対して入力操作側(図1のZ1方向)に配置される表面部材30とを有して構成される。静電容量式センサ部20と表面部材30とは粘着層41を介して貼り合わされる。
図1に示すように、表面部材30は、表面パネル31と、表面パネル31の入力操作側(Z1方向)に貼り合わされる保護フィルム34とで構成される。保護フィルム34の裏面(Z2方向の面)には導体部36が形成されており、導体部36は保護フィルム34の外周部において枠状に形成されている。この導体部36によって区分けされて導体部36に囲まれた領域が、入力操作を行う入力領域15である。また、入力領域15の外側の導体部36が形成された領域が非入力領域16である。導体部36は、外部の物体等が近づいたときに誤動作が生じることを防止するための、シールド機能を有する。
なお、表面部材30は、操作者から直接視認される部材であるため、導体部36は、着色されて加飾層38としての機能を兼ね備えることもできる。また、保護フィルム34とは別に加飾層38が形成された加飾フィルムを設けることもできる。
図2は、本実施形態の静電容量式入力装置を構成する静電容量式センサ部を示す平面図である。図3は、図1に示す静電容量式入力装置を組み立てたときに、図1のIII−III線の位置で切断して矢印方向から見たときの静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。なお、図3は、X1方向の非入力領域16及びその近傍の入力領域15における部分拡大断面図を示す。
図2に示すように、静電容量式センサ部20は、第1の基材21と、第1の基材21に形成された複数の第1の電極部22、複数の第2の電極部23、及び複数の配線部27を有して構成される。第1の電極部22及び第2の電極部23は入力領域15に形成されており、いずれも菱形のパッド状の電極である。第1の電極部22は、X1−X2方向に間隔を設けて配置されており、X1−X2方向に隣り合う第1の電極部22同士はブリッジ部24によって接続される。接続された複数の第1の電極部22は、X1−X2方向において延在するとともに、Y1−Y2方向において間隔を設けて複数本配列されている。また、第2の電極部23はY1−Y2方向において間隔を設けて配列されており、Y1−Y2方向に隣り合う第2の電極部23同士は、ブリッジ部24の下を通る幅細の接続部25によって接続されている。接続された複数の第2の電極部23は、Y1−Y2方向において延在するとともに、X1−X2方向において間隔を設けて複数本配列されている。
図2に示すように、接続された複数の第1の電極部22と、接続された複数の第2の電極部23とは、互いに交差して形成されている。図3に示すように、接続部25とブリッジ部24とが交差する部分において、接続部25を覆うように絶縁層26が設けられており、接続部25及び絶縁層26を跨がってブリッジ部24が形成されている。これにより、第1の電極部22と第2の電極部23とは、互いに絶縁された状態で形成される。
また、図2に示すように、複数の配線部27は、第1の電極部22及び第2の電極部23に接続されて非入力領域16を引き回されて形成される。そして、複数の配線部27は、外部回路と接続するための接続端子28に接続される。
本実施形態において、第1の基材21は、フィルム状の樹脂材料を用いて形成されており、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等の透光性樹脂材料が用いられる。第1の電極部22、第2の電極部23、及び接続部25は、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透明導電材料を用いて形成されており、スパッタや蒸着等の薄膜法により形成される。また、配線部27及び接続端子28には、CuやAg等の金属材料が用いられる。
本実施形態の静電容量式センサ部20は、第1の電極部22と第2の電極部23との間で静電容量を形成するように配置されている。操作者が入力操作を行う際に、表面部材30の表面の入力領域15に指などの被検出体を接触させて、または接触させずに近づけた場合に、第1の電極部22と第2の電極部23との間の静電容量と、各電極部と被検出体との間に形成される静電容量とが結合して、これに基づいて入力位置情報を検出することができる。
近年、入力操作をより快適に行うため、または、接触させずに指などを近づけた状態で多様な入力操作方法を実現するために、入力領域15における検出感度を向上させることが求められている。この場合、入力領域15の検出感度だけではなく、配線部27と被検出体との間に形成される静電容量についても検出感度が向上してしまう。そして、第1の電極部22と第2の電極部23との間の静電容量変化により検出された入力位置情報は、配線部27を介して外部回路へと出力されるため、配線部27と被検出体との間の静電容量変化により誤検出が生じる可能性がある。よって、配線部27の静電容量変化を抑制して、入力領域15以外の静電容量変化による誤検出を防止する必要がある。
本実施形態の静電容量式入力装置10において、図3に示すように、表面部材30の入力操作側に設けられた保護フィルム34に導体部36が形成されており、導体部36は、静電容量式センサ部20の配線部27に重なる位置に形成されている。
導体部36には、Cu、Ag、Au等の金属材料を用いることができ、あるいは、ITO等の透明導電材料を用いることも可能である。導体部36は、スパッタや蒸着等の薄膜法や、スクリーン印刷やインクジェット印刷などの印刷法により形成することができる。もしくは、金属フィルム等を用いて貼り合わせることも可能である。
図3に示すように、配線部27に重なる位置に導体部36を設けることにより、被検出体が近づいた場合に、被検出体と配線部27との間を導体部36により遮蔽して、被検出体と配線部27との間に静電容量が形成されることを防止できる。よって、配線部27の静電容量変化による誤検出を防止することができる。本実施形態において、図1に示すように、導体部36は非入力領域16の全ての領域に設けられており、入力領域15以外において被検出体等が近づいたときの誤検出を効果的に抑制することができる。ただし、少なくとも配線部27に重なる領域に導体部36が設けられていれば、配線部27と被検出体との間で静電容量が形成されることを防止できる。
さらに、表面パネル31には、配線部27と重なる位置において凹部32が形成されており、表面パネル31に貼り合わされた粘着層41と凹部32とで囲まれた空間部50が形成される。これにより、配線部27と導体部36との間に、空間部50が設けられる。
表面パネル31には、第1の基材21と同様に透光性の樹脂材料を用いることができる。表面パネル31を射出成形により製造することによって、金型を用いて、凹部32を形成することができる。また、平板状の樹脂基板を用いて、レーザー加工や切削加工により凹部32を形成することができる。また、表面パネル31としてガラス材料を用いることも可能である。
表面パネル31に用いられる樹脂材料の比誘電率は3〜5程度であり、また、ガラス材料を用いた場合には、比誘電率は8〜15程度である。これに対して、空間部50の誘電率は空気の比誘電率となり約1である。
本実施形態の静電容量式入力装置10において、表面パネル31に凹部32を設けて、導体部36と配線部27との間に空間部50が形成されるため、導体部36と配線部27との間に位置する表面パネル31の体積を減少させるとともに誘電率の低い空間部50を形成することができる。これにより、配線部27と導体部36との間の誘電率を低減させて配線部27と導体部36との間に形成される静電容量値を小さくすることができる。
配線部27と導体部36との間に形成される静電容量値は、入力位置の検出に寄与しない浮遊容量である。本実施形態の静電容量式入力装置10によれば、この浮遊容量を小さくして、非入力領域16における浮遊容量と、入力領域15における静電容量との容量結合を低減できる。したがって、被検出体が表面パネル31に接触して、または接触しない状態で近づいた際の静電容量変化を相対的に大きくして、入力領域15における検出感度を向上させることが可能である。
以上のように、本実施形態の静電容量式入力装置10によれば、配線部27の静電容量変化による誤検出を防止するとともに、入力領域15における検出感度を向上させることができる。
図4は、静電容量式入力装置の部分拡大平面図であり、表面パネルに形成された凹部の構造を示す部分拡大平面図である。図4に示すように、凹部32は複数形成されており、非入力領域16を引き回されている配線部27に重なる位置に形成されている。そして、複数の凹部32のそれぞれは六角形状に形成されるとともに、複数の凹部32で六角形状を構成するように配列されて、平面視でハニカム形状を構成している。
このように複数の凹部32を形成することにより、平面視における凹部32の合計の面積を大きくして配線部27と導体部36との間に形成される浮遊容量を低減するとともに、凹部32を形成することによる表面パネル31の強度の低下を抑制することができる。なお、凹部32のそれぞれの平面形状や、複数の凹部32の配列は図4に示すものに限定されず、凹部32のそれぞれを円形、四角形等に形成した場合でも同様の効果が得られる。
なお、静電容量式入力装置10において、静電容量式センサ部20の電極パターンや検出方式は、本実施形態のものに限定されず、例えば、電極部とグラウンドとの間で静電容量を検出する自己容量方式であっても同様の効果が得られる。
図5は、第1の実施形態の第1の変形例を示す、静電容量式入力装置の部分拡大平面図であり、表面パネルに形成された凹部の構造を示す。図5に示すように、配線部27に重なる位置において、表面パネル31の凹部32を配線部27に沿うように溝状に形成することもできる。このように形成することにより、複数の凹部32を設ける場合に比較して、凹部32の平面積を大きくして空間部50の体積を大きくすることが容易である。よって、配線部27と導体部36との間の誘電率を効果的に低減することができる。
図6は、第2の変形例を示す、静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。第2の変形例の静電容量式入力装置10は、静電容量式センサ部20、及び導体部36の構成は図3に示す第1の実施形態と同様である。第2の変形例において、表面パネル31の凹部32に誘電体53が埋め込まれている点が異なっている。そして、誘電体53は表面パネル31よりも低い比誘電率を有する材料が用いられる。例えば、表面パネル31としてガラス材料を用いた場合には、ガラスの比誘電率は8〜15程度であり、誘電体53としてアクリル樹脂等の樹脂材料を用いることができ、このときの誘電体53の比誘電率は3〜5程度である。
このような態様であっても、導体部36と配線部27との間の誘電率を小さくして、非入力領域16における浮遊容量を低減することが可能である。また、表面パネル31にガラスを用いて凹部32を形成した場合には、凹部32を形成した箇所において応力が集中してクラック等が発生し易くなるが、凹部32に誘電体53を埋め込むように形成することにより、応力の集中を緩和して表面パネル31の強度の低下を抑制される。
図7は第1の実施形態における第3の変形例を示し、静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。図7に示す第3の変形例は、配線部27と重なる位置において、表面パネル31に凹部32が形成されるとともに、表面部材30と静電容量式センサ部20とを貼り合わせる粘着層41に孔部43が形成されている。粘着層41として、アクリル系両面テープやアクリル系粘着剤が用いられ、その比誘電率は、3〜5程度である。本変形例において、配線部27と導体部36との間には、凹部32によって形成される空間部50と、孔部43によって形成される空間部51とが形成される。よって誘電率が小さい空間部50、51の体積を大きくして、導体部36と配線部27との間の誘電率をさらに小さくして、浮遊容量を低減することが可能である。
<第2の実施形態>
図8は、第2の実施形態の静電容量式入力装置を示す部分拡大断面図である。図8に示すように、第2の実施形態の静電容量式入力装置11は、表面部材30の構成が異なっている。本実施形態において、表面パネル31の裏面側(Z2方向)に粘着層42を介して第2の基材37が貼り合わされている。表面パネル31の裏面側には、非入力領域16において加飾層38が形成されており、また、第2の基材37の非入力領域16には、導体部36が形成されている。すなわち、本実施形態において、表面パネル31は導体部36に対して入力操作側に配置されている。第2の基材37には、第1の基材21と同様にフィルム状の樹脂材料を用いることができる。
導体部36は、図1に示す第1の実施形態と同様に、第2の基材37の外周部において枠状に形成されている。そして、図8に示すように、導体部36は配線部27に重なる位置に形成されているため、被検出体が近づいた場合において、被検出体と配線部27との間に静電容量が形成されることを防止できる。よって、配線部27における静電容量変化による誤検出を防止することができる。
また、図8に示すように、表面部材30と静電容量式センサ部20とは、粘着層41を介して貼り合わされている。粘着層41には、アクリル系両面テープやアクリル系粘着剤が用いられ、その比誘電率は3〜5程度である。そして、配線部27と重なる位置において粘着層41に孔部43が形成されており、孔部43が形成された箇所において、第1の基材21、粘着層41、及び第2の基材37によって囲まれた空間部51が形成される。空間部51の誘電率は、空気の比誘電率となり約1である。
第2の実施形態の静電容量式入力装置11において、表面パネル31が導体部36よりも入力操作側に配置される構成となっており、配線部27と導体部36との距離が小さくなるため、配線部27と導体部36との間に形成される浮遊容量が大きくなる。本実施形態において、粘着層41に孔部43を形成することにより、配線部27と導体部36との間に空間部51を形成して、配線部27と導体部36との間の誘電率を小さくして浮遊容量を低減することが可能である。よって、入力領域15の静電容量と非入力領域16の浮遊容量との容量結合を低減して、被検出体が接触、または接触せずに近づいた状態における検出感度を向上させることができる。
したがって、第2の実施形態の静電容量式入力装置11によれば、配線部27における静電容量変化による誤検出を防止するとともに、入力領域15における検出感度を向上させることができる。
図9は、第2の実施形態の静電容量式入力装置を示す、部分拡大平面図であり、特に粘着層に形成される孔部の構成について示す。図9に示すように、配線部27に重なる位置において、粘着層41には複数の孔部43が形成されており、複数の孔部43のそれぞれは矩形状に形成されている。複数の孔部43は、配線部27に沿うように配列される。そして、隣り合う複数の孔部43、43同士の間における粘着層41が桟部44として形成される。桟部44は、配線部27よりも入力領域15側に位置する粘着層41と、配線部27よりも外方に位置する粘着層41とを接続する。
粘着層41には、柔軟性を有するアクリル系両面テープやアクリル系粘着剤が用いられるため、孔部43を設けた場合、孔部43の周囲において粘着層41が変形しやすくなり、空間部51の体積が小さくなるおそれがある。図9に示すように、粘着層41に孔部43を設けることにより、配線部27と導体部36との間に空間部51を形成して浮遊容量を低減するとともに、桟部44を設けることにより、粘着層41の強度を維持して変形することを防止して、孔部43により形成される空間部51の体積が小さくなることを防止できる。これにより、配線部27と導体部36との間の誘電率を低減させることができる。
図10は、第2の実施形態の変形例を示し、静電容量式入力装置の部分拡大断面図である。第2の実施形態の変形例の静電容量式入力装置11において、静電容量式センサ部20の構成が異なっている。本変形例において、第1の電極部22、第2の電極部23(図10には図示しない)、配線部27等が、第1の基材21の裏面側(Z2方向の面)に配置されている。そして、第1の基材21の裏面側には、保護フィルム35が設けられている。
図10に示すように、配線部27に重なる位置において、粘着層41に孔部43が形成されるとともに、第1の基材21の入力操作側に凹部29が形成されている。これにより、配線部27と導体部36との間において、孔部43によって形成される空間部51と、第1の基材21の凹部29によって形成される空間部52とが形成される。したがって、配線部27と導体部36との間の誘電率を低減させて、非入力領域16における浮遊容量を低減させることが可能である。
なお、表面部材30及び静電容量式センサ部20の層構成は、第1の実施形態及び第2の実施形態に示すものに限定されない。例えば、導体部36を表面パネル31の非入力領域16に直接形成する構成や、導体部36を複数層設ける構成、静電容量式センサ部20において基材を複数用いて積層する構成等においても、同様の効果が得られる。
10、11 静電容量式入力装置
15 入力領域
16 非入力領域
20 静電容量式センサ部
21 第1の基材
22 第1の電極部
23 第2の電極部
27 配線部
29 凹部
30 表面部材
31 表面パネル
32 凹部
34、35 保護フィルム
36 導体部
37 第2の基材
38 加飾層
41、42 粘着層
43 孔部
44 桟部
50、51、52 空間部
53 誘電体

Claims (7)

  1. 入力位置情報を検出する静電容量式センサ部と、前記静電容量式センサ部に対して入力操作側に配置された表面部材と、前記静電容量式センサ部と前記表面部材とを貼り合わせる粘着層と、を有し、
    前記静電容量式センサ部は、基材と、前記基材の入力領域に形成された電極部と、前記電極部に接続されるとともに前記入力領域の外側の非入力領域に形成された配線部とを有して構成されて、
    前記表面部材は、表面パネルと、前記配線部に重なる位置に設けられた導体部とを有して構成されており、
    前記配線部と前記導体部との間に空間部が設けられていることを特徴とする静電容量式入力装置。
  2. 前記導体部は前記表面パネルに対して前記入力操作側に配置されており、
    前記表面パネルには、前記配線部と重なる位置において凹部が形成されて、前記空間部が前記凹部により形成されることを特徴とする請求項1に記載の静電容量式入力装置。
  3. 前記表面パネルにおいて、前記凹部が複数形成されるとともに、複数の前記凹部が平面視においてハニカム形状に配列されていることを特徴とする請求項2に記載の静電容量式入力装置。
  4. 前記配線部と重なる位置において前記粘着層に孔部が形成されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の静電容量式入力装置。
  5. 前記凹部には誘電体が埋め込まれており、前記誘電体は前記表面パネルよりも低い誘電率を有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の静電容量式入力装置。
  6. 前記表面パネルは前記導体部に対して前記入力操作側に配置されており、
    前記配線部と重なる位置において前記粘着層に孔部が形成されて、前記空間部が前記孔部により形成されることを特徴とする請求項1に記載の静電容量式入力装置。
  7. 前記粘着層には、前記配線部と重なる位置に複数の前記孔部が配列されるとともに隣り合う前記孔部同士の間の前記粘着層が桟部として形成されており、
    前記桟部は、前記配線部よりも前記入力領域側に位置する前記粘着層と、前記配線部よりも外方に位置する前記粘着層とを接続することを特徴とする請求項6に記載の静電容量式入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016173737A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 アルプス電気株式会社 センサーパネル及びセンサーパネルの製造方法

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