JP2014169966A - 組電池監視システムおよび組電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 各セルに対する配線が不要で、容易かつ迅速に構築することが可能な組電池監視システムを提供する。
【解決手段】 セル2間を接続する接続板4が通信線として利用可能で、セル2に一体的に組み付けられた測定ユニット3と、接続板4を介して各測定ユニット3と接続された監視装置5と、を備える。測定ユニット3は、セル2の電圧および温度の少なくとも1つを測定する測定器31〜33と、測定器31〜33による測定結果を接続板4を介して監視装置5に送信する通信部34と、を有し、監視装置5は、測定ユニット3から受信した測定結果に基づいて、セル2および組電池20の少なくとも一方の状態を解析する解析タスクを有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、二次電池が複数直列に接続された組電池を監視する組電池監視システムおよび、この組電池監視システムを備えた組電池システムに関する。
例えば、通信設備のバックアップ用の鉛蓄電池は、使用目的に応じた電圧や容量を得るために、単電池であるセルを複数直列に接続して組電池を構成したり、それらの組電池を並列に接続して使用したりする場合がある。すなわち、複数のセルを直列に配設し、隣接するセルの陽極端子と陰極端子とを接続体(接続板や電力線など)で接続して組電池を構成し、接続体を介して充電電流や放電電流が流れるようになっている。
このような組電池を使用する場合、各セルの充電電圧や放電電圧、温度などにバラツキが生じる場合がある。すなわち、例えば、充電状態において、一部のセルの充電電圧が高く過充電状態となったり、一部のセルの充電電圧が低く充電不足状態(満充電に至らない状態)となったりする場合や、セルの温度が異常に上昇する場合がある。あるいは、放電時において、1セルでも電圧が放電終始電圧(放電を終了すべき端子電圧)に達した場合には、そのセルの過放電を防止するために、組電池全体の放電を終了する必要がある。
このようなことから、各セルの電圧や温度などを監視することで、セルの過充電や過放電、あるいはセルの異常な温度上昇などを防止、あるいは早期発見する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この技術では、電圧や温度を検出する検出回路を各セルに接続し、配線を介して各検出回路を電池状態判定回路に接続する。そして、各検出回路からの検出結果に基づいて、電池状態判定回路においてセルや組電池の状態を判定するものである。
特開2001−324553号公報
ところで、検出回路を各セルに接続するには、複数のセルを配設、接続して組電池を構成した後に、各セルの陽極端子と陰極端子とに計測線を接続・配線する必要がある。このような配線作業は、煩雑で時間と労力とを要し、セル数が多い組電池においては、多大な時間と労力とを要する。特に、セルが密接して配設されている場合や、見えにくい、あるいは手が届きにくい位置にセルが位置している場合などには、作業が煩雑で多大な時間と労力とを要する。
また、各セルに付した番号と、計測線の番号とを対応・一致させながら配線する必要があるが、このような作業は煩雑で、しかも、設置場所や設置形態などによってこのような配線ができない場合がある。そして、このような場合には、監視装置(電池状態判定回路)側においてセルの番号と計測線の番号とを対応付ける(読み替える)必要があり、時間と労力とを要する。
一方、無線通信によって各検出回路から電池状態判定回路にデータを送信することも考えられる。しかしながら、組電池が設置されている電力室では、多くの電子・電気機器等が設置されており、これらの機器に悪影響・誤動作を与えたり、無線通信に支障が生じたりするおそれがある。
そこでこの発明は、各セルに対する配線が不要で、容易かつ迅速に構築することが可能な組電池監視システムおよび組電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複数の二次電池が直列に配設され、隣接する二次電池の陽極端子と陰極端子とが接続体で接続され、前記接続体を介して電流が流れる組電池を監視する組電池監視システムであって、前記接続体が通信線として利用可能であり、前記二次電池に一体的に組み付けられ、該二次電池の陽極端子と陰極端子とに接続された測定ユニットと、前記接続体を介して前記各測定ユニットと接続された監視装置と、を備え、前記測定ユニットは、前記二次電池の電圧および温度の少なくとも1つを測定する測定手段と、前記測定手段による測定結果を前記接続体を介して前記監視装置に送信する通信手段と、を有し、前記監視装置は、前記測定ユニットから受信した測定結果に基づいて、前記二次電池および前記組電池の少なくとも一方の状態を解析する解析手段を有する、ことを特徴とする。
この発明によれば、各測定ユニットの測定手段で各二次電池の電圧や温度が測定されると、その測定結果が通信手段によって接続体を介して監視装置に送信され、監視装置の解析手段によって、二次電池や組電池の状態が解析される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の組電池監視システムにおいて、前記通信手段は、前記測定結果を高周波信号として送信し、前記測定手段は、前記高周波信号の送信時に前記二次電池のインピーダンスを測定する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の組電池監視システムにおいて、前記通信手段は、前記測定結果を高周波信号として送信し、前記測定手段は、前記通信手段による高周波信号とは異なる高周波信号によって、前記二次電池のインピーダンスを測定する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3に記載の組電池監視システムにおいて、前記測定ユニットは、前記測定手段による測定結果の履歴と、前記二次電池の製造に関する情報と、を記憶する記憶手段を有する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、複数の二次電池が直列に配設され、隣接する二次電池の陽極端子と陰極端子とが接続体で接続され、前記接続体を介して電流が流れる組電池システムであって、前記接続体が通信線として利用可能であり、前記二次電池に、該二次電池の陽極端子と陰極端子とに接続された測定ユニットが、一体的に組み付けられ、前記接続体を介して前記各測定ユニットが監視装置に接続され、前記測定ユニットは、前記二次電池の電圧および温度の少なくとも1つを測定する測定手段と、前記測定手段による測定結果を前記接続体を介して前記監視装置に送信する通信手段と、を有し、前記監視装置は、前記測定ユニットから受信した測定結果に基づいて、前記二次電池および組電池の少なくとも一方の状態を解析する解析手段を有する、ことを特徴とする。
請求項1、5に記載の発明によれば、接続体を通信線として利用するため、複数の二次電池を配設、接続して組電池を構成した後に、各二次電池に通信線を接続する必要がなく、しかも、各二次電池に付した番号と通信線の番号とを対応させながら配線する、という煩雑な作業を行う必要がない。また、測定ユニットが各二次電池に一体的に組み付けられているため、複数の二次電池を配設、接続して組電池を構成した後に、各二次電池に測定ユニットを配設する必要がない。つまり、複数の二次電池を配設して接続体で接続する、という組電池の構成作業(組立作業)を行うだけで、容易かつ迅速に(同時に)組電池監視システムを構築することが可能となる。
また、無線通信によらず、各測定ユニットによる測定結果を接続体(通信線)を介して監視装置に送信するため、組電池が設置されている電力室に電子・電気機器等が設置されていても、これらの機器に悪影響・誤動作を与えたり、通信支障が生じたりすることがない。
請求項2、3に記載の発明によれば、各測定ユニットの測定手段によって、各二次電池のインピーダンスが測定され、このインピーダンスに基づいて監視装置において、各二次電池や組電池の状態が解析されるため、より詳細、多様な状態を解析することが可能となる。例えば、各二次電池や組電池全体の容量状態や劣化状態を解析することが可能となり、容量試験や劣化判定試験などを行う労力や費用を削減することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、各測定ユニットにおいて、測定手段による測定結果の履歴や二次電池の製造に関する情報が記憶されるため、記憶された情報に基づいて、各二次電池の劣化傾向や、製造ロットごとの劣化特性などを解析することが可能となる。しかも、このような情報が、二次電池に一体的に組み付けられた測定ユニットに記憶されるため、組電池を解体した後などにおいても、二次電池ごとに情報を読み出して解析することが可能となる。
この実施の形態に係る組電池監視システムを備えた組電池システムを示す概略構成図である。 図1のシステムにおけるセルの正面図(a)と平面図(b)である。 図2のセルの接続状態を示す正面図(a)と平面図(b)である。 図1のシステムにおける測定ユニットの概略構成ブロック図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この実施の形態に係る組電池監視システムを備えた組電池システム1を示す概略構成図である。この組電池監視システムは、単電池であるシール型鉛蓄電池(二次電池)が複数直列に配設された組電池20を監視するシステムであり、主として、各シール型鉛蓄電池(以下、適宜「セル」という)2に組み付けられた測定ユニット3と、各セル2間を接続する接続板(接続体)4と、監視装置5と、高周波フィルタ61、62とを備えている。
ここで、組電池20は、隣接するセル2の陽極端子21と陰極端子22とが接続板4で接続されて構成され、接続板4を介して電流が各セル2を流れるようになっている。すなわち、図2に示すように、セル2の電槽蓋23の上面から、円柱状の陽極端子21と陰極端子22とが突出しており、陽極端子21と陰極端子22の上面には、ネジ穴21a、22aが形成されている。そして、図3に示すように、隣接するセル2の陽極端子21と陰極端子22とを繋ぐように、長板状の接続板4が配置され、ネジ穴21a、22aに接続ボルト41が締め込まれて、接続板4が固定されている。
このような接続板4は、所定の充電電流および放電電流が流せるように、幅と厚みが設定されている。また、接続板4は、通信線として利用可能となっている。つまり、接続板4を介して電力線通信(PLC:Power Line Communication)が行えるようになっている。
一方、図1中符号7は、商用電源100からの電力を直流に変換して組電池20に供給することで、組電池20を充電する整流器であり、電力ケーブル71を介して組電池20に接続されている。つまり、組電池20の端部のセル2と整流器7とが、電力ケーブル71で接続されている。さらに、電力ケーブル71は、通信線として利用可能となっており、後述するように各接続板4と電力ケーブル71とを介して、各測定ユニット3と監視装置5とが電力線通信できるようになっている。
また、整流器7には直流負荷装置101が接続され、商用電源100からの電力が整流器7で直流に変換されて直流負荷装置101に供給される。さらに、組電池20は、直流負荷装置101に直接接続され、これにより、停電時には組電池20からの放電が可能で、組電池20から直流負荷装置101に電力が供給されるようになっている。
測定ユニット3は、各セル2に一体的に組み付けられ、このセル2の陽極端子21と陰極端子22とに接続されている。すなわち、図2に示すように、製造段階でセル2の電槽蓋23内に一体的に組み込まれ、一方の端子が陽極端子21に接続され、他方の端子が陰極端子22に接続されている。そして、このようにして測定ユニット3を内蔵した電槽蓋23が、セル本体24に接合されている。
測定ユニット3は、図4に示すように、電圧計(測定手段)31と、温度計(測定手段)32と、インピーダンス計(測定手段)33と、通信部(通信手段)34と、インターフェイス部35と、メモリ(記憶手段)36と、これらを制御などする中央処置部37とを備えている。
電圧計31は、セル2の電圧を測定する測定器であり、上記のように、測定ユニット3の端子が陽極端子21と陰極端子22に接続されていることで、電圧を測定可能となっている。また、電圧計31は、後述するようなタイミングで充電中および放電中の電圧を測定するのみならず、整流器7から切り離された状態である開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)も測定するようになっている。
温度計32は、セル2の温度を測定する測定器であり、後述するタイミングで温度を測定するようになっている。インピーダンス計33は、後述するようにして通信部34で高周波信号を送受信する際に、セル2のインピーダンス(内部抵抗)を測定する測定器である。具体的には、セル2のインピーダンスが増加するに伴って、高周波信号の振幅が減少することから、高周波信号の振幅を検出することで、セル2のインピーダンスを測定するものである。このように、高周波信号の振幅の変化に基づいてインピーダンスを測定しているが、高周波信号による電圧変化を検出することで、インピーダンスを測定するようにしてもよい。
通信部34は、接続板4および電力ケーブル71を介して、監視装置5と電力線通信するためのPLCモデム(子機)であり、所定のキャリア周波数に送信データである信号を重畳して、親機である監視装置5に高周波信号(周波数は、通信速度などに応じて設定)を送信する。具体的には、電圧計31、温度計32およびインピーダンス計33による測定結果などを高周波信号として監視装置5に送信したり、監視装置5から後述するような送信タイミングなどを受信したりする。
インターフェイス部35は、外部装置と通信を行うためのインターフェイスであり、この実施の形態では、後述する携帯端末からセル番号などを受信したり、測定ユニット3(あるいは各測定器31〜33)のシリアル番号などを携帯端末に送信したりするようになっている。
メモリ36は、各測定器31〜33による測定結果の履歴や、セル2の製造に関する情報などを記憶する記憶部であり、記憶されたデータは、インターフェイス部35を介して外部装置で読み出しできるようになっている。ここで、測定結果の履歴には、浮動充電電圧、温度、放電時の電圧変移・トレンドおよびインピーダンスの測定履歴が含まれ、セル2の製造に関する情報には、セル2のロット番号、製造年月の製造情報が含まれる。
監視装置5は、整流器7と組電池20との間の電力ケーブル71に接続され、接続体4および電力ケーブル71を介して、各測定ユニット3と電力線通信可能に接続されている。すなわち、PLCモデム、発振器を備えて親機として機能し、接続体4および電力ケーブル71を経由して高周波信号を送受信するようになっている。具体的には、各測定ユニット3から各測定器31〜33による測定結果などを受信したり、送信タイミングなどを各測定ユニット3に送信したりする。
ここで、送信タイミングとは、各測定器31〜33で測定を行い、測定結果を監視装置5に送信すべきタイミングであり、例えば、1分ごとに測定、送信を行うことを各測定ユニット3に送信したり、その時点で即時に測定、送信を行うことを各測定ユニット3に送信したりする。そして、このような送信タイミングを各測定ユニット3に送信することで、各測定ユニット3が同期して測定、送信を行えるようになっている。また、監視装置5から特定のセル2の測定ユニット3に送信タイミングを送信することで、そのセル2に対する測定結果のみを受信できるようになっている。このような送信タイミング(測定頻度)やデータの記憶頻度は、監視装置5によって任意かつ随時、設定できるようになっている。
また、監視装置5は、各測定ユニット3から受信した測定結果に基づいて、個々のセル2および組電池20全体の状態を解析する解析タスク(解析手段)を備えている。この解析タスクは、主として、充電時および放電時における状態を解析して、その解析結果をディスプレイに表示などする。
すなわち、充電時には、第1に、各セル2の充電電圧が所定の適正範囲内であるか否かを判定し、適正範囲外である場合には警報を発する。第2に、全セル2の充電電圧を加算して組電池20全体の総充電電圧を算出し、総充電電圧が所定の適正範囲内であるか否かを判定し、適正範囲外である場合には警報を発する。第3に、各セル2の温度が所定の適正範囲内であるか否かを判定し、適正範囲外である場合には警報を発する。
第4に、各セル2のインピーダンスが所定の適正範囲内であるか否かを判定し、適正範囲外である場合には警報を発する。また、インピーダンスの増加率(増加傾向、劣化傾向)を算出して、増加率が所定の適正範囲内であるか否かを判定し、適正範囲外である場合や増加率の変化が大きい場合には警報を発する。さらに、インピーダンスから各セル2や組電池20全体の容量を算出する機能を備え、容量が所定の適正値以下の場合や、容量の低下率が所定の適正値以上の場合、あるいは低下率の変化が大きい場合には、警報を発する。
次に、放電時には、第1に、各セル2の電圧が所定の電圧、例えば、放電終始電圧や異常電圧(過放電電圧)に達したか否かを判定し、達した場合には警報を発する。第2に、全セル2の電圧を加算して組電池20全体の総電圧を算出し、総電圧が所定の電圧、例えば、総放電終始電圧に達したか否かを判定し、達した場合には警報を発する。第3に、各セル2の電圧が異常に低下(急降下)しているか否かを判定し、急降下している場合には警報を発する。第4に、各セル2の温度が所定の適正範囲内であるか否かを判定し、適正範囲外である場合には警報を発する。
ここで、このように警報を発する際に、監視装置5によって、あるいは他の制御装置によって、充放電を制御するようにしてもよい。例えば、充電時に、セル2の充電電圧が所定の適正範囲外である(過充電状態や充電不足状態である)場合に、整流器7の出力電圧(充電電圧)を調整したり、充電を中止したりする。同様に、充電時に、組電池20全体の総充電電圧が所定の適正範囲外である場合に、整流器7の出力電圧を調整したり、充電を中止したりする。さらに、充電時に、セル2の温度が所定の適正範囲以上である場合に、充電を中止する。
一方、放電時に、セル2の電圧が放電終始電圧に達した場合や、組電池20全体の総電圧が総放電終始電圧に達した場合に、放電を終了する。また、セル2の温度が所定の適正範囲外である場合に、放電を終了する。
高周波フィルタ61、62は、高周波信号を遮断する高周波信号遮断フィルタであり、第1の高周波フィルタ61は、整流器7と監視装置5との間の電力ケーブル71に配設されて、高周波信号が整流器7側(電源装置側)に流れるのを遮断する。また、第2の高周波フィルタ62は、組電池20と直流負荷装置101との間の電力ケーブル71に配設されて、高周波信号が直流負荷装置101側に流れるのを遮断する。
次に、このような構成の組電池システム1の構成作業(組立作業)や、組電池監視システムの作用などについて説明する。
まず、各セル2を所定の配列・レイアウトで配設し、隣接するセル2の陽極端子21と陰極端子22とを接続板4で接続して組電池20を組み、組電池20を電力ケーブル71で整流器7と接続する。このような組み付け作業は、従来の作業と同様であるが、このような組み付け作業を行うことで、組電池監視システムも同時に構築される。つまり、各セル2に測定ユニット3が配設され、各測定ユニット3と監視装置5とが、接続板4および電力ケーブル71を介して通信可能に接続される。
次に、セル2の配設位置とセル2の識別情報とを関連付ける。すなわち、セル2の配設位置を示すセル番号(アドレス)と、セル2を識別するための情報、つまりセル2に組み込まれた測定ユニット3のシリアル番号とを関連付ける。具体的には、測定ユニット3のインターフェイス部35に携帯端末を接続し、携帯端末からセル番号を入力する。これにより、測定ユニット3にセル番号が記憶され、測定結果などを監視装置5に送信する際に、このセル番号が付加されることで、監視装置5でどのセル2からの通信であるかを認識できるものである。
これに対して、各セル2の測定ユニット3のシリアル番号を、セル番号順(配列順)に携帯端末で受信し、このシリアル番号を監視装置5に伝送、記憶することで、セル2のセル番号と測定ユニット3のシリアル番号とを関連付けてもよい。また、このような関連付けは、組電池20の組み付け作業の前に、予め各セル2の配設位置・セル番号を決めてから行ってもよい。
このようにして組電池システム1の構成作業が完了し、運用が開始されると、充電時および放電時において、各測定ユニット3の測定器31〜33で各セル2の電圧や温度、インピーダンスが測定、記憶され、その測定結果が接続板4および電力ケーブル71を介して、リアルタイムに監視装置5に送信される。そして、監視装置5の解析タスクによって、各セル2や組電池20全体の状態が解析され、解析結果に基づいて警報の発信や充放電制御が行われるものである。
以上のように、この組電池監視システムおよび組電池システム1によれば、接続板4を通信線として利用するため、複数のセル2を配設、接続して組電池20を構成した後に、各セル2に通信線を接続する必要がなく、しかも、各セル2に付したセル番号と通信線の番号とを対応させながら配線する、という煩雑な作業を行う必要がない。また、測定ユニット3が各セル2に一体的に組み込まれているため、複数のセル2を配設、接続して組電池20を構成した後に、各セル2に測定ユニット3を配設する必要がない。つまり、複数のセル2を配設して接続板4で接続する、という組電池20の構成作業(組立作業)を行うだけで、容易かつ迅速、安全に(同時に)組電池監視システムおよび組電池システム1を構築することができる。
また、無線通信によらず、各測定ユニット3による測定結果を接続板4(通信線)および電力ケーブル71を介して、電力線通信で監視装置5に送信する。このため、組電池20が設置されている電力室に電子・電気機器等が設置されていても、これらの機器に悪影響・誤動作を与えたり、通信支障が生じたりすることがない。さらに、高周波信号を遮断する高周波フィルタ61、62が配設されているため、整流器7側や直流負荷装置101に高周波信号による影響を与えることがない。
また、各測定ユニット3のインピーダンス計33によって、各セル2のインピーダンスが測定され、このインピーダンスに基づいて監視装置5において、各セル2や組電池20全体の状態が解析されるため、より詳細、多様な状態を解析することが可能となる。具体的には、上記のように、各セル2や組電池20全体の容量や劣化状態が解析されるため、容量試験や劣化判定試験などを行う労力や費用、時間を削減することができるとともに、容量低下に対する迅速な発見、対応が可能となる。
さらに、各測定ユニット3において、測定器31〜33による測定結果の履歴やセル2の製造に関する情報が記憶されるため、記憶された情報に基づいて、各セル2の劣化傾向や、製造ロットごとの劣化特性などを解析することが可能となる。しかも、このような情報が、セル2に一体的に組み込まれた測定ユニット3に記憶されるため、組電池20を解体などしてセル2をバラバラにした後においても、セル2ごとに情報を読み出して解析することが可能となる。つまり、測定ユニット3がセル2と常に一体になっているため、セル2が別の組電池に組み込まれた場合などであっても、複数の監視装置5から情報を取り出すことなく、測定ユニット3から情報を読み出すだけで、セル2の運用履歴などを容易かつ迅速に入手して解析することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、組電池システム1を直流電源システムに適用した場合について説明したが、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)などにも適用することができ、シール型鉛蓄電池に限らず、リチウムイオン二次電池など広く二次電池一般に適用することができる。さらに、1組の組電池20のみならず、複数の組電池20を並列に接続した場合にも適用することができる。
また、製造段階で測定ユニット3がセル2に一体的に組み込まれているが、セル2が製造された後に、電槽蓋23から突出した端子21、22間に、一体的に測定ユニット3を組み付ける(後付けする)ようにしてもよい。このような後付けは、セル2の製造者側で行ってもよいし、組電池20の設置者側つまり設置現場で行ってもよい。また、接続板4に代えて、接続ケーブル(接続体)でセル2間を接続してもよい。
また、電力線通信を行う際の高周波信号を利用してセル2のインピーダンスを測定しているが、異なる高周波信号を用いてインピーダンスを測定してもよい。例えば、電力線通信の周波数が10kHz〜450kHz、あるいは2M〜30MHzで、インピーダンス測定に適した周波数が100〜1kHz程度の場合、測定ユニット3に発振器を備えて、100〜1kHz程度の高周波信号でインピーダンスを測定してもよい。
1 組電池システム
2 セル(二次電池)
21 陽極端子
22 陰極端子
20 組電池
3 測定ユニット
31 電圧計(測定手段)
32 温度計(測定手段)
33 インピーダンス計(測定手段)
34 通信部(通信手段)
35 インターフェイス部
36 メモリ(記憶手段)
37 中央処置部
4 接続板(接続体)
5 監視装置
61、62 高周波フィルタ
7 整流器
71 電力ケーブル

Claims (5)

  1. 複数の二次電池が直列に配設され、隣接する二次電池の陽極端子と陰極端子とが接続体で接続され、前記接続体を介して電流が流れる組電池を監視する組電池監視システムであって、
    前記接続体が通信線として利用可能であり、
    前記二次電池に一体的に組み付けられ、該二次電池の陽極端子と陰極端子とに接続された測定ユニットと、
    前記接続体を介して前記各測定ユニットと接続された監視装置と、を備え、
    前記測定ユニットは、前記二次電池の電圧および温度の少なくとも1つを測定する測定手段と、前記測定手段による測定結果を前記接続体を介して前記監視装置に送信する通信手段と、を有し、
    前記監視装置は、前記測定ユニットから受信した測定結果に基づいて、前記二次電池および前記組電池の少なくとも一方の状態を解析する解析手段を有する、
    ことを特徴とする組電池監視システム。
  2. 前記通信手段は、前記測定結果を高周波信号として送信し、
    前記測定手段は、前記高周波信号の送信時に前記二次電池のインピーダンスを測定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の組電池監視システム。
  3. 前記通信手段は、前記測定結果を高周波信号として送信し、
    前記測定手段は、前記通信手段による高周波信号とは異なる高周波信号によって、前記二次電池のインピーダンスを測定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の組電池監視システム。
  4. 前記測定ユニットは、前記測定手段による測定結果の履歴と、前記二次電池の製造に関する情報と、を記憶する記憶手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の組電池監視システム。
  5. 複数の二次電池が直列に配設され、隣接する二次電池の陽極端子と陰極端子とが接続体で接続され、前記接続体を介して電流が流れる組電池システムであって、
    前記接続体が通信線として利用可能であり、
    前記二次電池に、該二次電池の陽極端子と陰極端子とに接続された測定ユニットが、一体的に組み付けられ、
    前記接続体を介して前記各測定ユニットが監視装置に接続され、
    前記測定ユニットは、前記二次電池の電圧および温度の少なくとも1つを測定する測定手段と、前記測定手段による測定結果を前記接続体を介して前記監視装置に送信する通信手段と、を有し、
    前記監視装置は、前記測定ユニットから受信した測定結果に基づいて、前記二次電池および組電池の少なくとも一方の状態を解析する解析手段を有する、
    ことを特徴とする組電池システム。
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