JP2014169653A - オイルフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルフィルタ単体でオイルフィルタ装着時の締付完了を確認することができるオイルフィルタを提供する。
【解決手段】本フィルタは、エンジン2に交換部品として螺合により装着されるオイルフィルタ1において、オイル流入口9及びオイル流出口10を備え、内部に濾過エレメント7が収容されたハウジング4と、ハウジングの底側に設けられてハウジングとエンジンとの間をシールするガスケット5と、を備えている。そして、上記ハウジングの底側には、エンジンにオイルフィルタを装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときにガスケットの押圧により反転するバネ板6が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】本フィルタは、エンジン2に交換部品として螺合により装着されるオイルフィルタ1において、オイル流入口9及びオイル流出口10を備え、内部に濾過エレメント7が収容されたハウジング4と、ハウジングの底側に設けられてハウジングとエンジンとの間をシールするガスケット5と、を備えている。そして、上記ハウジングの底側には、エンジンにオイルフィルタを装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときにガスケットの押圧により反転するバネ板6が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、オイルフィルタに関し、さらに詳しくは、オイルフィルタ単体でオイルフィルタ装着時の締付完了を確認することができるオイルフィルタに関する。
従来のオイルフィルタとして、エンジンに交換部品として螺合により装着されるものが一般に知られている。このオイルフィルタは、通常、専用工具(例えば、トルクレンチ等)を用いて目視確認により締付トルクが所定の規定値となるようにエンジンに装着される。しかしながら、車両によってはエンジンのオイルフィルタの取付け座面が奥方にあり、専用工具が入り難かったり、目視確認し難かったりすることがある。さらに、オイルフィルタのサイズは様々なものが存在しており、フィルタサイズによっては専用工具を使用できないこともある。これらの場合、オイルフィルタは作業者の勘で装着されることとなり、適正な締付トルクで装着できず車両の走行中にオイルフィルタが緩んでしまう恐れがある。
そこで、上記問題を解決する従来のオイルフィルタとして、例えば、図7に示すように、ケース108の開放端側に形成されたフランジ109に突起110を設け、オイルフィルタ101の装着時に、締付トルクが所定の規定値に達したときに突起110をエンジン側に設けた干渉部と干渉させて乗り越えさせるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のオイルフィルタ101によると、突起110が干渉部を乗り越えることによるバネ作用でクリック音が得られて作業者は締付完了を確認する。
しかし、上記特許文献1のオイルフィルタ101では、ケース108に突起110を設けるとともにエンジン側に干渉部を設け、エンジン側との協働により締付完了を確認し得る効果を奏するものであるため、交換部品であるオイルフィルタ101単体では締付完了を確認することができない。すなわち、エンジン側に干渉部が設けられた特定の車種でしか締付完了を確認できず、補給部品としてオイルフィルタを広く普及させるにはハードルが高くなるといった問題がある。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、オイルフィルタ単体でオイルフィルタ装着時の締付完了を確認することができるオイルフィルタを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、エンジンに交換部品として螺合により装着されるオイルフィルタにおいて、オイル流入口及びオイル流出口を備え、内部に濾過エレメントが収容されたハウジングと、該ハウジングの底側に設けられて該ハウジングと前記エンジンとの間をシールするガスケットと、を備え、前記ハウジングの底側には、前記エンジンに前記オイルフィルタを装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときに前記ガスケットの押圧により反転するバネ板が設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記バネ板は、反転したときに前記ハウジングに当接するように該ハウジングと前記ガスケットとの間に配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載において、前記バネ板は、前記ガスケットに形成された収容部内に挟持されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載において、前記バネ板は、反転したときに前記ハウジングに当接するように該ハウジングと前記ガスケットとの間に配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載において、前記バネ板は、前記ガスケットに形成された収容部内に挟持されていることを要旨とする。
本発明のオイルフィルタによると、ハウジングの底側には、エンジンにオイルフィルタを装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときにガスケットの押圧により反転するバネ板が設けられている。これにより、エンジンへのオイルフィルタの装着の際に、作業者は、バネ板の反転により得られる音や感触で締付完了を確認できる。すなわち、オイルフィルタ単体でオイルフィルタ装着時の締付完了を確認できる。その結果、適正な締付トルクでオイルフィルタを装着することができる。
また、前記バネ板が、反転したときに前記ハウジングに当接するように前記ハウジングと前記ガスケットとの間に配置されている場合は、バネ板がハウジングに当接することで更に明確な音や感触が得られて締付完了をより確実に確認できる。
さらに、前記バネ板が、前記ガスケットに形成された収容部内に挟持されている場合は、バネ板を挟持したガスケット、即ちバネ板及びガスケットの一体物をハウジングに取り付けることができる。よって、オイルフィルタの組付性が高められる。
また、前記バネ板が、反転したときに前記ハウジングに当接するように前記ハウジングと前記ガスケットとの間に配置されている場合は、バネ板がハウジングに当接することで更に明確な音や感触が得られて締付完了をより確実に確認できる。
さらに、前記バネ板が、前記ガスケットに形成された収容部内に挟持されている場合は、バネ板を挟持したガスケット、即ちバネ板及びガスケットの一体物をハウジングに取り付けることができる。よって、オイルフィルタの組付性が高められる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係るオイルフィルタの中心線より片側を断面とした側面図である。
上記オイルフィルタのエンジンへの装着後の状態を示す側面図である。
実施例に係るバネ板を説明するための説明図であり、(a)はバネ板の斜視図を示し、(b)は(a)のb−b線断面図を示す。
上記オイルフィルタの要部拡大断面図であり、(a)はエンジンへの装着前の状態を示し、(b)はエンジンへの装着後の状態を示す。
実施例2に係るオイルフィルタの要部拡大断面図であり、(a)はエンジンへの装着前の状態を示し、(b)はエンジンへの装着後の状態を示す。
実施例3に係るオイルフィルタの要部拡大断面図であり、(a)はエンジンへの装着前の状態を示し、(b)はエンジンへの装着後の状態を示す。
従来のオイルフィルタを説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
1.オイルフィルタ
本実施形態に係るオイルフィルタは、エンジン(2)に交換部品として螺合により装着されるオイルフィルタ(1、31、35)において、オイル流入口(9)及びオイル流出口(10)を備え、内部に濾過エレメント(7)が収容されたハウジング(4)と、ハウジングの底側に設けられてハウジングとエンジンとの間をシールするガスケット(5、32、37)と、を備えている(例えば、図1及び図2等参照)。そして、上記ハウジング(4)の底側には、エンジン(2)にオイルフィルタ(1、31、35)を装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときにガスケット(5、32、37)の押圧により反転するバネ板(6)が設けられている(例えば、図4〜図6等参照)。
本実施形態に係るオイルフィルタは、エンジン(2)に交換部品として螺合により装着されるオイルフィルタ(1、31、35)において、オイル流入口(9)及びオイル流出口(10)を備え、内部に濾過エレメント(7)が収容されたハウジング(4)と、ハウジングの底側に設けられてハウジングとエンジンとの間をシールするガスケット(5、32、37)と、を備えている(例えば、図1及び図2等参照)。そして、上記ハウジング(4)の底側には、エンジン(2)にオイルフィルタ(1、31、35)を装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときにガスケット(5、32、37)の押圧により反転するバネ板(6)が設けられている(例えば、図4〜図6等参照)。
なお、上記「反転する」とは、ガスケットの押圧によりバネ板の一部又は全部が押圧方向に反り返る状態を意図する。また、上記バネ板は、通常、ガスケットで押圧可能なようにガスケットに接触又は近接して配置されている。さらに、上記ガスケットは、通常、ゴム等の弾性材からなる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記バネ板(6)は、反転したときにハウジング(4)に当接するようにハウジング(4)とガスケット(5、37)との間に配置されている形態(例えば、図4及び図6等参照)を挙げることができる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記バネ板(6)は、ガスケット(32)に形成された収容部(33)内に挟持されている形態(例えば、図5等参照)を挙げることができる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記ハウジング(4)は、濾過エレメント(7)を収容する有底筒状のケース(8)と、オイル流入口(9)及びオイル流出口(10)を備えてケースの開口部を閉塞するボトムプレート(11)と、を備え、ボトムプレート又はケースの開口端側には、ガスケット(5、32、37)を支持する支持部(16)が形成されている形態(例えば、図1及び図2等参照)を挙げることができる。これにより、バネ板の反転により得られる音や感触がケースに伝達され易く締付完了をより確実に確認できる。さらに、ハウジングの底側に対してガスケット及びバネ板を容易に取り付けることができる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記バネ板(6)は、板状のベース(25)と、ベースの表面から突出するドーム状部(26)と、を備える形態(例えば、図3等参照)を挙げることができる。これにより、ドーム状部が反転することで更に明確な音や感触が得られて締付完了をより確実に確認できる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
(1)オイルフィルタの構成
本実施例に係るオイルフィルタ1は、図1及び図2に示すように、エンジン2に交換部品として螺合により装着されるスピンオン型のオイルフィルタ1である。このオイルフィルタ1は、以下に述べるハウジング4、ガスケット5及びバネ板6を備えている。
(1)オイルフィルタの構成
本実施例に係るオイルフィルタ1は、図1及び図2に示すように、エンジン2に交換部品として螺合により装着されるスピンオン型のオイルフィルタ1である。このオイルフィルタ1は、以下に述べるハウジング4、ガスケット5及びバネ板6を備えている。
上記ハウジング4は、濾過エレメント7を収容する有底筒状で金属製のケース8と、オイル流入口9及びオイル流出口10を備えてケース8の開口部を閉塞する金属製のボトムプレート11と、を備えている。このボトムプレート11の底面側には、環状で金属製の支持プレート12が溶接等により固定されている。この支持プレート12の外周端側は、ケース8の開口端側にカシメ固定されている。この支持プレート12には、ガスケット5を支持する縦断面略C字状の支持部16が形成されている。また、ボトムプレート11の中心側には、オイル流出口10を形成する筒部14が形成されている。この筒部14の内周側には、エンジン2の取付け座面2aに設けた筒部15(図2参照)の外周側に形成された雄ネジ15aが螺合する雌ネジ14aが形成されている。
なお、上記濾過エレメント7は、ひだ折り筒状(「菊花状」とも称される。)に形成された不織布等からなる濾材18と、この濾材18の内周面に装着される多数の貫通穴19aを有する筒状のプロテクタ部材19と、を備えている。この濾過エレメント7の上端部及び下端部には、環状のシール部20が形成されている。そして、濾過エレメント7は、ケース8内において上下のシール部20がリリーフバルブ21の構成部材21a及びチェックバルブ22で上下方向から挟持されて位置決めされる。
上記ガスケット5は、ゴム製で環状に形成されている。このガスケット5は、図2に示すように、エンジン2へのオイルフィルタ1の装着状態で、その底面がエンジン2の取付け座面2aに圧接するとともに、その外周側面が支持プレート12に圧接することで、ハウジング4とエンジン2との間を液密にシールする。
上記バネ板6は、図3(a)(b)に示すように、略矩形板状のベース25と、このベース25の表面から突出する複数(図中2個)のドーム状部26と、を備えている。このバネ板25は、図4(a)に示すように、エンジン2へのオイルフィルタ1の装着前の状態において、支持プレート12の支持部16の内周側面とガスケット5の内周側面との間に配置されている。この状態において、バネ板6のドーム状部26は、ガスケット5の内周側面に向かって突出して当接又は近接している。そして、エンジン2にオイルフィルタ1を装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときに、図4(b)に示すように、バネ板6のドーム状部26は、ガスケット5の横方(すなわち、ガスケット5の求心方向)への押圧により反転するとともに、支持プレート12の支持部16の内周側面に当接する。
なお、本実施例では、バネ板6として、ガスケット5の押圧により押圧方向に反り返り、押圧力を解除しても反り返り状態を維持するものを採用する。また、上記バネ体6は、支持プレート12に対して、円周方向の所定箇所に1つのみ配置されていてもよいし、円周方向に沿って所定角度間隔で複数配置されていてもよい。
(2)オイルフィルタの作用
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用について説明する。エンジン2の取付け座面2aの筒部15にオイルフィルタ1の筒部14を螺合させてエンジン2にオイルフィルタ1を装着する。このとき、図4(b)に示すように、ガスケット5は、エンジン2と支持プレート12との間で圧縮されて軸方向に縮むとともに径方向に拡がる。そして、バネ板6のドーム状部26は、締付トルクが所定の規定値に達したときに、圧縮されるガスケット5の押圧により反転するとともに、支持プレート12の支持部16の内周側面に当接する。そして、作業者は、バネ板6のドーム状部26の反転により得られる音や感触で締付完了を確認する。
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用について説明する。エンジン2の取付け座面2aの筒部15にオイルフィルタ1の筒部14を螺合させてエンジン2にオイルフィルタ1を装着する。このとき、図4(b)に示すように、ガスケット5は、エンジン2と支持プレート12との間で圧縮されて軸方向に縮むとともに径方向に拡がる。そして、バネ板6のドーム状部26は、締付トルクが所定の規定値に達したときに、圧縮されるガスケット5の押圧により反転するとともに、支持プレート12の支持部16の内周側面に当接する。そして、作業者は、バネ板6のドーム状部26の反転により得られる音や感触で締付完了を確認する。
なお、上記オイルフィルタ1の使用状態では、エンジン2で使用されるエンジンオイルは、エンジン2に形成されたオイル通路28を通ってオイル流入口9からハウジング4内に流入して濾過エレメント7で塵埃(ダスト)、金属磨耗片、スラッジなどの異物が濾過される。その濾過後のエンジンオイルは、オイル流出口10からエンジン2に形成されたオイル通路29に流出されてエンジン2側に戻される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のオイルフィルタ1によると、ハウジング4の底側には、エンジン2にオイルフィルタ1を装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときにガスケット5の押圧により反転するバネ板6が設けられている。これにより、エンジン2へのオイルフィルタ1の装着の際に、作業者は、バネ板6の反転により得られる音や感触で締付完了を確認できる。すなわち、オイルフィルタ1単体でオイルフィルタ1装着時の締付完了を確認できる。その結果、適正な締付トルクでオイルフィルタ1を装着することができる。特に、エンジン2の取付け座面2aが奥方にあり、専用工具が入り難かったり、目視確認し難かったりする場合であっても、作業者は締付完了を確認できる。
以上より、本実施例のオイルフィルタ1によると、ハウジング4の底側には、エンジン2にオイルフィルタ1を装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときにガスケット5の押圧により反転するバネ板6が設けられている。これにより、エンジン2へのオイルフィルタ1の装着の際に、作業者は、バネ板6の反転により得られる音や感触で締付完了を確認できる。すなわち、オイルフィルタ1単体でオイルフィルタ1装着時の締付完了を確認できる。その結果、適正な締付トルクでオイルフィルタ1を装着することができる。特に、エンジン2の取付け座面2aが奥方にあり、専用工具が入り難かったり、目視確認し難かったりする場合であっても、作業者は締付完了を確認できる。
また、本実施例では、バネ板6は、反転したときにハウジング4に当接するようにハウジング4とガスケット5との間に配置されているので、バネ板6がハウジング4に当接することで更に明確な音や感触が得られて締付完了をより確実に確認できる。
また、本実施例では、ハウジング4は、濾過エレメント7を収容する有底筒状のケース8と、オイル流入口9及びオイル流出口10を備えてケース8の開口部を閉塞するボトムプレート11と、を備え、ボトムプレート11又はケース8の開口端側には、ガスケット5を支持する支持部16が形成されている。これにより、バネ板6の反転により得られる音や感触がケース8に伝達され易く締付完了をより確実に確認できる。さらに、ハウジング4の底側に対してガスケット5及びバネ板6を容易に取り付けることができる。
さらに、本実施例では、バネ板6は、板状のベース25と、ベース25の表面から突出するドーム状部26と、を備える。これにより、ドーム状部26が反転することで更に明確な音や感触が得られて締付完了をより確実に確認できる。
<実施例2>
次に、実施例2に係るオイルフィルタについて説明するが、上記実施例1に係るオイルフィルタ1と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略し、両者の主な相違点について詳説する。
次に、実施例2に係るオイルフィルタについて説明するが、上記実施例1に係るオイルフィルタ1と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略し、両者の主な相違点について詳説する。
(1)オイルフィルタの構成
本実施例に係るオイルフィルタ31は、図5に示すように、以下に述べるハウジング4、ガスケット32及びバネ板6を備えている。
本実施例に係るオイルフィルタ31は、図5に示すように、以下に述べるハウジング4、ガスケット32及びバネ板6を備えている。
上記ハウジング4は、ケース8、ボトムプレート11及び支持プレート12を備えている。また、上記ガスケット32は、ゴム製で環状に形成されている。このガスケット32は、図5(b)に示すように、エンジン2へのオイルフィルタ1の装着状態で、その底面がエンジン2の取付け座面2aに圧接するとともに、その外周側面が支持プレート12に圧接することで、ハウジング4とエンジン2との間を液密にシールする。また、ガスケット32の内周側面には、バネ板6を収容する凹状の収容部33が形成されている。この収容部33にバネ板6を収容したガスケット32、即ちバネ板6及びガスケット32の一体物が支持プレート12の支持部16内に取り付けられ支持される(図5(a)参照)。
上記バネ板6は、ベース25及びドーム状部26を備えている(図3参照)。このバネ板6は、図5(a)に示すように、エンジン1へのオイルフィルタ1の装着前の状態において、ガスケット32の収容部33内に上下方向から挟持されている。この状態において、バネ板6のドーム状部26は、エンジン2側に向かって突出している。そして、エンジン2にオイルフィルタ1を装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときに、図5(b)に示すように、バネ板6のドーム状部26は、ガスケット32の上方(すなわち、ガスケット32の軸方向)への押圧により反転する。
(2)オイルフィルタの作用
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用について説明する。エンジン2の取付け座面2aの筒部15にオイルフィルタ1の筒部14を螺合させてエンジン2にオイルフィルタ1を装着する。このとき、図5(b)に示すように、ガスケット32は、エンジン2と支持プレート12との間で圧縮されて軸方向に縮むとともに径方向に拡がる。そして、バネ板6のドーム状部26は、締付トルクが所定の規定値に達したときに、圧縮されるガスケット32の押圧により反転する。そして、作業者は、バネ板6のドーム状部26の反転により得られる音や感触で締付完了を確認する。
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用について説明する。エンジン2の取付け座面2aの筒部15にオイルフィルタ1の筒部14を螺合させてエンジン2にオイルフィルタ1を装着する。このとき、図5(b)に示すように、ガスケット32は、エンジン2と支持プレート12との間で圧縮されて軸方向に縮むとともに径方向に拡がる。そして、バネ板6のドーム状部26は、締付トルクが所定の規定値に達したときに、圧縮されるガスケット32の押圧により反転する。そして、作業者は、バネ板6のドーム状部26の反転により得られる音や感触で締付完了を確認する。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例では、上記実施例1のオイルフィルタ1と略同様の作用・効果を奏することに加えて、バネ板6は、ガスケット32に形成された収容部33内に挟持されているので、バネ板6を挟持したガスケット32、即ちバネ板6及びガスケット32の一体物をハウジング4に取り付けることができる。よって、オイルフィルタ1の組付性が高められる。
以上より、本実施例では、上記実施例1のオイルフィルタ1と略同様の作用・効果を奏することに加えて、バネ板6は、ガスケット32に形成された収容部33内に挟持されているので、バネ板6を挟持したガスケット32、即ちバネ板6及びガスケット32の一体物をハウジング4に取り付けることができる。よって、オイルフィルタ1の組付性が高められる。
<実施例3>
次に、実施例3に係るオイルフィルタについて説明するが、上記実施例1に係るオイルフィルタ1と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略し、両者の主な相違点について詳説する。
次に、実施例3に係るオイルフィルタについて説明するが、上記実施例1に係るオイルフィルタ1と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略し、両者の主な相違点について詳説する。
(1)オイルフィルタの構成
本実施例に係るオイルフィルタ35は、図6に示すように、以下に述べるハウジング4、ガスケット37及びバネ板6を備えている。
本実施例に係るオイルフィルタ35は、図6に示すように、以下に述べるハウジング4、ガスケット37及びバネ板6を備えている。
上記ハウジング4は、ケース8、ボトムプレート11及び支持プレート12を備えている。この支持プレート12の底面側(すなわち、エンジン2に向かう面側)には、バネ板6のドーム状部26が当接する凹部36が形成されている。
上記ガスケット37は、ゴム製で環状に形成されている。このガスケット37の上面側には、図6(a)に示すように、バネ板6のドーム状部26が載置される凹部38が形成されている。そして、ガスケット37は、図6(b)に示すように、エンジン2へのオイルフィルタ1の装着状態で、その底面がエンジン2の取付け座面2aに圧接するとともに、その外周側面が支持プレート12に圧接することで、ハウジング4とエンジン2との間を液密にシールする。
上記バネ板6は、ベース25及びドーム状部26を備えている(図3参照)。このバネ板6は、図6(a)に示すように、エンジン2へのオイルフィルタ1の装着前の状態において、支持プレート12の支持部16の底面とガスケット37の上面との間に配置されている。この状態において、バネ板6のドーム状部26は、ガスケット37に向かって下方に突出して凹部38に載置支持されている。そして、エンジン2にオイルフィルタ1を装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときに、図6(b)に示すように、バネ板6のドーム状部26は、圧縮されるガスケット37の軸方向への押圧により反転するとともに、支持プレート12の支持部16の凹部36に当接する。
(2)オイルフィルタの作用及び効果
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用及び効果について説明する。エンジン2の取付け座面2aの筒部15にオイルフィルタ1の筒部14を螺合させてエンジン2にオイルフィルタ1を装着する。このとき、図6(b)に示すように、ガスケット37は、エンジン2と支持プレート12との間で圧縮されて軸方向に縮むとともに径方向に拡がる。そして、バネ板6のドーム状部26は、締付トルクが所定の規定値に達したときに、圧縮されるガスケット37の押圧により反転するとともに、支持プレート12の支持部16に当接する。そして、作業者は、バネ板6のドーム状部26の反転により得られる音や感触で締付完了を確認する。よって、本実施例では、上記実施例1のオイルフィルタ1と略同様の作用・効果を奏する。
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用及び効果について説明する。エンジン2の取付け座面2aの筒部15にオイルフィルタ1の筒部14を螺合させてエンジン2にオイルフィルタ1を装着する。このとき、図6(b)に示すように、ガスケット37は、エンジン2と支持プレート12との間で圧縮されて軸方向に縮むとともに径方向に拡がる。そして、バネ板6のドーム状部26は、締付トルクが所定の規定値に達したときに、圧縮されるガスケット37の押圧により反転するとともに、支持プレート12の支持部16に当接する。そして、作業者は、バネ板6のドーム状部26の反転により得られる音や感触で締付完了を確認する。よって、本実施例では、上記実施例1のオイルフィルタ1と略同様の作用・効果を奏する。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例において、エンジン2に対するオイルフィルタ1の装着は、作業者による手作業で行ってもよいし、専用工具(例えば、トルクレンチ等)を用いて行ってもよい。さらに、上記実施例において、作業者は、バネ板の反転時に音及び感触のうちの少なくとも一方を得ることで締付完了を確認することができる。
また、上記実施例では、支持プレート12にガスケット5、32、37及びバネ板6を支持する支持部16を設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、支持プレート12を用いずに、ボトムプレート11の底面側にガスケット5、32、37及びバネ板6を支持する支持部を設けたり、ケース8の開口端側にガスケット5、32、37及びバネ板6を支持する支持部を設けたりしてもよい。
また、上記実施例では、ガスケット5、32、37の押圧により押圧方向に反り返り、押圧力を解除してもその反り返り状態を維持するバネ板6を例示したが、これに限定されず、例えば、ガスケット5、32、37の押圧により押圧方向に反り返り、押圧力を解除したら元の状態に戻るバネ板としてもよい。
さらに、上記実施例では、平面視で円形状(又は楕円形状)となるドーム状部26を有するバネ板6を例示したが、これに限定されず、例えば、平面視で多角形状となるドーム状部を有するバネ板としてもよい。また、上記バネ板としては、ガスケット5、32、37の押圧により反転し得る限り、ドーム状部26を有しない他の様々な形状を採用することができる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などで使用されるエンジンオイルを濾過するオイルフィルタとして広く利用される。
1,31,35;オイルフィルタ、2;エンジン、4;ハウジング、5,32,37;ガスケット、6;バネ板、7;濾過エレメント、9;オイル流入口、10;オイル流出口、33;収容部。
Claims (3)
- エンジンに交換部品として螺合により装着されるオイルフィルタにおいて、
オイル流入口及びオイル流出口を備え、内部に濾過エレメントが収容されたハウジングと、該ハウジングの底側に設けられて該ハウジングと前記エンジンとの間をシールするガスケットと、を備え、
前記ハウジングの底側には、前記エンジンに前記オイルフィルタを装着する際に締付トルクが所定の規定値に達したときに前記ガスケットの押圧により反転するバネ板が設けられていることを特徴とするオイルフィルタ。 - 前記バネ板は、反転したときに前記ハウジングに当接するように該ハウジングと前記ガスケットとの間に配置されている請求項1記載のオイルフィルタ。
- 前記バネ板は、前記ガスケットに形成された収容部内に挟持されている請求項1記載のオイルフィルタ。
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CN109475797A (zh) * | 2016-03-02 | 2019-03-15 | 唐纳森公司 | 液体过滤器装置以及方法 |
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2013
- 2013-03-01 JP JP2013041171A patent/JP2014169653A/ja active Pending
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CN109475797A (zh) * | 2016-03-02 | 2019-03-15 | 唐纳森公司 | 液体过滤器装置以及方法 |
CN109475797B (zh) * | 2016-03-02 | 2021-11-23 | 唐纳森公司 | 液体过滤器装置以及方法 |
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