JP2016016381A - オイルフィルタ及び濾過エレメント - Google Patents

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Abstract

【課題】濾材及びシール部材の交換時の作業効率を高め得るとともに、キャップ及びケースの間のシール性能の信頼性を高めることができるオイルフィルタを提供する。【解決手段】本オイルフィルタ1は、一端側が開口する有底筒状のケース2と、ケースに対する軸心C回りの回転操作によりケースに締結されるキャップ3と、ケース及びキャップの間に形成される濾過室S内に収容される濾過エレメント4と、を備える。そして、上記濾過エレメントは、その軸心がケースの軸心に略一致して濾過室内に収容される筒状の濾材14と、濾材の軸方向のキャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板15と、を備える。さらに、上記濾材端板の外周側に形成された装着部17には、ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材18が装着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、オイルフィルタ及び濾過エレメントに関し、さらに詳しくは、濾材及びシール部材の交換時の作業効率を高め得るとともに、キャップ及びケースの間のシール性能の信頼性を高めることができるオイルフィルタ及び濾過エレメントに関する。
従来のオイルフィルタとして、例えば、図7に示すように、一端側が開口する有底筒状のケース102と、ケース102に対する軸心C回りの回転操作によりケース102に螺合されるキャップ103と、ケース102及びキャップ103の間に形成される濾過室S内に収容される濾材114と、を備えるオイルフィルタ101が一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。このオイルフィルタ101では、ケース102の筒状部102aの内周側に形成された雌ネジ部107に対してキャップ103の筒状部103aの外周側に形成された雄ネジ部108が螺合される。さらに、キャップ103の筒状部103aの外周側に形成された装着部117にケース102の筒状部102aの内周面に圧接する環状のシール部材118が装着されている。そして、オイルフィルタ101の所定の使用期間の経過時には、ケース102からキャップ103を取り外して濾材114及びシール部材118を交換する必要がある。
特開2004−160348号公報
しかし、上記従来のオイルフィルタ101では、濾材114とシール部材118とが別体となっているため、両者114、118を別々に交換する必要があり、作業効率が悪い。また、シール部材118の交換忘れにより、キャップ103及びケース102の間のシール性能が低下してしまう可能性がある。さらに、上記従来のオイルフィルタ101では、キャップ103の筒状部103aがケース102の筒状部102aの内周側に螺合されるため、オイルフィルタ101の使用時に油圧がキャップ103及びケース102に直接的にかかり、キャップ103及びケース102が遠心方向に変形し易い。そのため、シール部材118のシール面が変形し易く、キャップ103及びケース102の間のシール性能が低下してしまう可能性がある。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、濾材及びシール部材の交換時の作業効率を高め得るとともに、キャップ及びケースの間のシール性能の信頼性を高めることができるオイルフィルタ及び濾過エレメントを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、一端側が開口する有底筒状のケースと、前記ケースに対する軸心回りの回転操作により該ケースに締結されるキャップと、前記ケース及び前記キャップの間に形成される濾過室内に収容される濾過エレメントと、を備えるオイルフィルタであって、前記濾過エレメントは、その軸心が前記ケースの軸心に略一致して前記濾過室内に収容される筒状の濾材と、前記濾材の軸方向の前記キャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板と、を備え、前記濾材端板の外周側に形成された装着部には、前記ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材が装着されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記キャップの筒状部の内周側には、締結部が形成され、前記ケースの筒状部の外周側には、前記締結部が締結する被締結部が形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記濾材端板には、前記ケースから前記キャップを取り外したときに露出する位置に、前記ケース内から前記濾過エレメントを取り出すための取出し部が設けられていることを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項4に記載の発明は、一端側が開口する有底筒状のケースと、前記ケースに対する軸心回りの回転操作により該ケースに締結されるキャップと、を備えるオイルフィルタに使用され、前記ケース及び前記キャップの間に形成される濾過室内に収容される濾過エレメントであって、その軸心が前記ケースの軸心に略一致して前記濾過室内に収容される筒状の濾材と、前記濾材の軸方向の前記キャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板と、を備え、前記濾材端板の外周側に形成された装着部には、前記ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材が装着されていることを要旨とする。
本発明のオイルフィルタによると、濾過エレメントは、その軸心がケースの軸心に略一致して濾過室内に収容される筒状の濾材と、濾材の軸方向のキャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板と、を備える。そして、濾材端板の外周側に形成された装着部には、ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材が装着されている。これにより、濾材端板を介して濾材とシール部材とが一体化される。よって、キャップが取り外されたケースに対して、使用済みの濾材及びシール部材を備える濾材端板と新品の濾材及びシール部材を備える濾材端板とを入れ替えることで、濾材及びシール部材を同時に交換することができる。その結果、濾材及びシール部材の交換時の作業効率が高められる。さらに、シール部材の交換忘れが防止されるため、キャップ及びケースの間のシール性能の信頼性が高められる。
また、前記キャップの筒状部の内周側に、締結部が形成され、前記ケースの筒状部の外周側に、前記締結部が締結する被締結部が形成されている場合は、キャップの筒状部がケースの筒状部の外周側に締結されるため、オイルフィルタの使用時にキャップには油圧が直接的にかからない。そのため、ケースの筒状部の外周側でキャップの筒状部がリブ効果を発揮することとなり、ケースの遠心方向への変形が抑制される。その結果、シール部材のシール面の変形が抑制され、キャップ及びケースの間のシール性能の信頼性が更に高められる。
さらに、前記濾材端板には、前記ケースから前記キャップを取り外したときに露出する位置に、前記ケース内から前記濾過エレメントを取り出すための取出し部が設けられている場合は、取出し部に工具を係止したり、取出し部を把持したりすることで、ケース内から濾過エレメントを容易に取り出すことができる。
本発明の濾過エレメントによると、その軸心がケースの軸心に略一致して濾過室内に収容される筒状の濾材と、濾材の軸方向のキャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板と、を備える。そして、濾材端板の外周側に形成された装着部には、ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材が装着されている。これにより、濾材端板を介して濾材とシール部材とが一体化される。よって、キャップが取り外されたケースに対して、使用済みの濾材及びシール部材を備える濾材端板と新品の濾材及びシール部材を備える濾材端板とを入れ替えることで、濾材及びシール部材を同時に交換することができる。その結果、濾材及びシール部材の交換時の作業効率が高められる。さらに、シール部材の交換忘れが防止されるため、キャップ及びケースの間のシール性能の信頼性が高められる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るオイルフィルタの縦断面図である。 上記オイルフィルタの分解図である。 図1のIII矢視部の拡大図である。 その他の形態に係るオイルフィルタの要部縦断面図である。 更にその他の形態に係るオイルフィルタの要部縦断面図である。 更にその他の形態に係るオイルフィルタの要部縦断面図である。 従来のオイルフィルタの縦断面図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<オイルフィルタ>
本実施形態に係るオイルフィルタは、一端側が開口する有底筒状のケース(2、2’)と、ケースに対する軸心(C)回りの回転操作によりケースに締結されるキャップ(3、3’)と、ケース及びキャップの間に形成される濾過室(S)内に収容される濾過エレメント(4)と、を備えるオイルフィルタ(1)である(例えば、図1及び図2等参照)。そして、上記濾過エレメント(4)は、その軸心がケースの軸心(C)に略一致して濾過室(S)内に収容される筒状の濾材(14)と、濾材の軸方向のキャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板(15)と、を備える。さらに、上記濾材端板(15)の外周側に形成された装着部(17)には、ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材(18)が装着されている。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記キャップ(3)の筒状部(3a)の内周側には、締結部(8)が形成され、ケース(2)の筒状部(2a)の外周側には、締結部が締結する被締結部(7)が形成されている形態(例えば、図1等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記シール部材(18)は、ケース(2)の被締結部(7)の内側でケース(2)の内周面に圧接することができる。これにより、キャップのリブ効果によりシール部材のシール面の変形がより確実に抑制される。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記濾材端板(15)には、ケース(2、2’)からキャップ(3、3’)を取り外したときに露出する位置に、ケース(2)内から濾過エレメント(4)を取り出すための取出し部(19、19’)が設けられている形態(例えば、図1及び図5等参照)を挙げることができる。なお、上記「露出する位置」とは、ケースの外部から把持可能なように露出する位置を意図する。
上述の形態の場合、上記濾材端板(15)の少なくとも取出し部(19、19’)を除く表面には、前記キャップ(3、3’)が当接している形態(例えば、図1等参照)を挙げることができる。これにより、濾過エレメントが適正に姿勢保持される。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記濾過エレメント(4)は、濾材(14)の内側を支持する支持筒(21)と、支持筒の軸方向のケース(2、2’)の底面側の一端側に装着されるチェックバルブ(22)と、を備える形態(例えば、図1等参照)を挙げることができる。これにより、濾材及びシール部材に加えて、支持筒及びチェックバルブも同時に交換できる。
本実施形態に係るオイルフィルタとしては、例えば、上記濾過室(S)の濾過エレメント(4)で仕切られる上流室(Sa)と下流室(Sb)との圧力差が所定値以上となったときに作動して圧力差を所定値未満とするリリーフ機構(5、31)を備える形態(例えば、図3及び図6等参照)を挙げることができる。これにより、濾材の目詰まり等による濾過室の圧力上昇を防止できる。
<濾過エレメント>
本実施形態に係る濾過エレメントは、一端側が開口する有底筒状のケース(2、2’)と、ケースに対する軸心(C)回りの回転操作によりケースに締結されるキャップ(3、3’)と、を備えるオイルフィルタ(1)に使用され、ケース及びキャップの間に形成される濾過室(S)内に収容される濾過エレメント(4)である(例えば、図1及び図2等参照)。そして、その軸心がケースの軸心(C)に略一致して濾過室内に収容される筒状の濾材(14)と、濾材の軸方向のキャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板と(15)、を備える。さらに、濾材端板(15)の外周側に形成された装着部(17)には、ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材(18)が装着されている。なお、本実施形態に係る濾過エレメントとしては、例えば、上記実施形態に係るオイルフィルタで説明した濾過エレメントの構成を適用したものを採用できる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、エンジンオイルを濾過するオイルフィルタを例示する。
(1)オイルフィルタの構成
本実施例に係るオイルフィルタ1は、図1及び図2に示すように、一端側が開口する有底筒状で金属製のケース2と、ケース2に対する軸心C回りの回転操作によりケース2に螺合(締結)される金属製のキャップ3と、ケース2及びキャップ3の間に形成される濾過室S内に収容される濾過エレメント4と、を備えている。このオイルフィルタ1は、後述するリリーフ機構5を備えている。
上記ケース2の筒状部2aの開口近傍の外周側には、雄ネジ部7(被締結部)が形成されている。また、上記キャップ3は、一端が開口する有底筒状に形成されている。このキャップ3の筒状部3aの内周側には、雌ネジ部8(締結部)が形成されている。そして、ケース2に対してキャップ3を軸心C回りに回転操作することで、雄ネジ部7に雌ネジ部8が螺合される。すなわち、キャップ3の筒状部3aは、ケース2の筒状部2aの外周側に螺合される。
なお、上記濾過室Sは、濾過エレメント4により後述の濾材14の外周側の上流室Sa(濾過前の室)と濾材14の内周側の下流室Sb(濾過後の室)とに仕切られている。また、ケース2の底面側には、上流室Saに連なるオイル流入路11及び下流室Sbに連なるオイル流出路12が形成されている。このオイル流入路11は、オイル貯留部(例えば、オイルパン等)に接続され、オイル流出路12は、エンジンの潤滑対象部(例えば、クランクシャフト、ピストン等)に接続されている。
上記濾過エレメント4は、濾材14及び濾材端板15を備えている。この濾材14は、不織布製であり、ひだ折り筒状(「菊花筒状」とも称される。)に形成されている。また、濾材14は、その軸心がケース2の軸心Cに略一致して濾過室S内に収容される。また、濾材端板15は、樹脂製であり、円板状に形成されている。この濾材端板15は、濾材14の軸方向のキャップ3側の端面側に接着(接合)されている。具体的に、濾材端板15は、濾材14の端面側に接着層16を介して接着されており、濾材14の端面側を塞いでいる。
上記濾材端板15の外周側には溝状の装着部17が形成されている。この装着部17には、Oリング等の弾性材からなる環状のシール部材18が装着されている。そして、濾過エレメント4が濾過室S内に収容された状態で、シール部材18は、ケース2の雄ネジ部7の内側(すなわち、球心側)でケース2の内周面に圧接している。
上記濾材端板15には、ケース2からキャップ3を取り外したときに露出する位置に、ケース2内から濾過エレメント4を取り出すための取出し部19が設けられている。この取出し部19は、濾材端板15の表面中央部から突出して設けられている。また、取出し部19は、汎用工具(例えば、トルクレンチ等)にて引っ掛けることができるように縦断面略U字状に形成されている。さらに、濾材端板15の少なくとも取出し部19を除く表面には、キャップ3が当接している。
上記濾過エレメント4は、支持筒21及びチェックバルブ22を備えている。この支持筒21は、濾材14の内周側を支持している。また、支持筒21には、オイルが通過する複数の貫通穴21aが形成されている。さらに、支持筒21の軸方向のケース2の底面側の一端側にはフランジ部21bが形成されている。このフランジ部21bには、濾材14の軸方向の端面側が接着層23により接着(接合)されている。また、上記チェックバルブ22は、弾性材からなり、全体として環状に形成されている。このチェックバルブ22は、支持筒21の一端側に装着される装着部25と、オイル流入路11の上方を覆うバルブ部26と、を備えている。このバルブ部26により、濾過室S内のオイルがオイル流入口11へ逆流してしまうことが規制される(図3参照)。
上記リリーフ機構5は、図3に示すように、チェックバルブ22に形成されたリップ部27を備えている。このリップ部27は、オイルフィルタ1の通常使用時に、支持筒21の内周面に接触することで支持筒21に形成された上流室Sa及び下流室Sbを連通する連通路21cを閉鎖している。一方、リップ部27は、濾材14の目詰まり等により上流室Sa及び下流室Sbの圧力差が所定値以上となったときに、その圧力差により弾性変形して連通路21cを開放する(図3中に仮想線で示す。)。その結果、上流室Sa及び下流室Sbの圧力差が所定値未満とされる。
(2)オイルフィルタの作用
次に、上記構成のオイルフィルタ1の作用について説明する。このオイルフィルタ1の所定の使用期間の経過時には、図2に示すように、ケース2からキャップ3を取り外した状態で、取出し部19に工具を係止したり、取出し部19を把持したりすることで、ケース2内から使用済みの濾材14及びシール部材18を備える濾材端板15を取り出す。次いで、新品の濾材14及びシール部材18を備える濾材端板15をケース2内に収容し、ケース2にキャップ3を取り付けることで、一連の交換作業が完了する。なお、オイルフィルタ1の通常使用時には、エンジンのオイル貯留部からオイルポンプにより吸い上げられたエンジンオイルは、オイル流入路11から上流室Saに流入して濾材14でダスト等の異物が濾過されて下流室Sbに至り、オイル流出路12から潤滑対象部へ循環される(図1中に破線矢印で示す。)。
(3)実施例の効果
本実施例のオイルフィルタ1によると、濾過エレメント4は、その軸心がケース2の軸心Cに略一致して濾過室S内に収容される筒状の濾材14と、濾材14の軸方向のキャップ3側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板15と、を備える。そして、濾材端板15の外周側に形成された装着部17には、ケース2の開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材18が装着されている。これにより、濾材端板15を介して濾材14とシール部材18とが一体化される。よって、キャップ3が取り外されたケース2に対して、使用済みの濾材14及びシール部材18を備える濾材端板15と新品の濾材14及びシール部材18を備える濾材端板15とを入れ替えることで、濾材14及びシール部材18を同時に交換することができる。その結果、濾材14及びシール部材18の交換時の作業効率が高められる。さらに、シール部材18の交換忘れが防止されるため、キャップ3及びケース2の間のシール性能の信頼性が高められる。
また、本実施例では、キャップ3の筒状部3aの内周側には、締結部8が形成され、ケース2の筒状部2aの外周側には、締結部8が締結する被締結部7が形成されている。これにより、キャップ3の筒状部3aがケース2の筒状部2aの外周側に締結されるため、オイルフィルタ1の使用時にキャップ3には油圧が直接的にかからない。そのため、ケース2の筒状部2aの外周側でキャップ3の筒状部3aがリブ効果を発揮することとなり、ケース2の遠心方向への変形が抑制される。その結果、シール部材18のシール面の変形が抑制され、キャップ3及びケース3の間のシール性能の信頼性が更に高められる。
また、本実施例では、シール部材18は、ケース2の被締結部7の内側でケース2の内周面に圧接する。これにより、キャップ3のリブ効果によりシール部材18のシール面の変形がより確実に抑制される。
また、本実施例では、濾材端板15には、ケース2からキャップ3を取り外したときに露出する位置に、ケース2内から濾過エレメント4を取り出すための取出し部19が設けられている。これにより、取出し部19に工具を係止したり、取出し部19を把持したりすることで、ケース2内から濾過エレメント4を容易に取り出すことができる。
また、本実施例では、濾材端板15の少なくとも取出し部19を除く表面には、キャップ3が当接している。これにより、濾過エレメント4が適正に姿勢保持される。
また、本実施例では、濾過エレメント4は、濾材14の内側を支持する支持筒21と、支持筒21の軸方向のケース2の底面側の一端側に装着されるチェックバルブ22と、を備える。これにより、濾材14及びシール部材18に加えて、支持筒21及びチェックバルブ22も同時に交換できる。
さらに、本実施例では、濾過室Sの濾過エレメント4で仕切られる上流室Saと下流室Sbとの圧力差が所定値以上となったときに作動して圧力差を所定値未満とするリリーフ機構5を備える。これにより、濾材14の目詰まり等による濾過室Sの圧力上昇を防止できる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、ケース2及びキャップ3のうちの一方に形成された雄ネジ部9に他方に形成された雌ネジ部8を螺合させて両者2、3を締結するようにしたが、これに限定されず、例えば、ケース2及びキャップ3のうちの一方に形成されたらせん状溝に他方に形成された凸部を係合させて両者2、3を締結するようにしてもよい。
また、上記実施例では、キャップ3の筒状部3aの内周側に形成された締結部8を、ケース2の筒状部2aの外周側に形成された被締結部7に締結させるようにしたが、これに限定されず、例えば、図4に示すように、キャップ3’の筒状部3’aの外周側に形成された締結部8’を、ケース2’の筒状部2a’の内周側に形成された被締結部7’に締結させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、濾材端板15の表面中央部に形成された凸状の取出し部19を例示したが、これに限定されず、例えば、図5に示すように、濾材端板15の外周側に形成された取出し部19’とたり、凹状の取出し部19’としたりしてもよい。
また、上記実施例では、チェックバルブ22のリップ部27を利用したリリーフ機構5を例示したが、これに限定されず、例えば、図6に示すように、ケース2の底面側に形成されるリリーフ機構31としてもよい。具体的に、リリーフ機構31は、オイル流入路11とオイル流出路12とを連絡する連絡路32と、連絡路32を開閉するように移動可能な弁体33と、弁体33を連絡路32を閉鎖する方向に付勢する付勢部34と、を備え、弁体33は、上流室Sa及び下流室Sbの圧力差が所定値以上となったときに圧力差により付勢部34の付勢力に抗して連絡路32を開放する位置まで移動する。
また、上記実施例では、濾材14の軸方向の一端側と濾材端板15とを接着層16にて接合するようにしたが、これに限定されず、濾材14の軸方向の一端側と濾材端板15とを溶着により接合したり、インサート成形により接合したりしてもよい。
また、上記実施例では、濾材14、濾材端板15、支持筒21及びチェックバルブ22を備える濾過エレメント4を例示したが、これに限定されず、例えば、少なくとも濾材15及び濾材端板15を備える濾過エレメントであればよい。
また、上記実施例において、上記ケース2、キャップ3、濾材14、濾材端板15及びシール部材18等の材質、形状、大きさ等は特に問わない。上記ケース2、キャップ3及び濾材端板15の材質としては、例えば、アルミニウムや鉄等の金属、ポリアミド樹脂等の樹脂、セラミックス等を挙げることができる。また、上記濾材14の材質としては、例えば、不織布、織物、紙等を挙げることができる。また、上記濾材14の形状としては、例えば、ひだ折り筒状、円筒状、角筒状等を挙げることができる。
さらに、上記実施例では、エンジンオイルを濾過するオイルフィルタを例示したが、これに限定されず、例えば、マシン油、スピンドル油、シリンダ油、油圧作動油、軸受油、ギヤ油、切削油等の工業用オイルを濾過するオイルフィルタとしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
オイルを濾過する技術として広く利用される。特に、乗用車、バス、トラック等の他、汽車、電車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両や航空機などの乗り物で使用されるエンジンオイルを濾過する技術として好適に利用される。
1;オイルフィルタ、2,2’;ケース、3,3’;キャップ、4;濾過エレメント、14;濾材、15;濾材端板、17;装着部、18;シール部材、19,19’;取出し部、C;軸心、S;濾過室。

Claims (4)

  1. 一端側が開口する有底筒状のケースと、前記ケースに対する軸心回りの回転操作により該ケースに締結されるキャップと、前記ケース及び前記キャップの間に形成される濾過室内に収容される濾過エレメントと、を備えるオイルフィルタであって、
    前記濾過エレメントは、
    その軸心が前記ケースの軸心に略一致して前記濾過室内に収容される筒状の濾材と、
    前記濾材の軸方向の前記キャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板と、を備え、
    前記濾材端板の外周側に形成された装着部には、前記ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材が装着されていることを特徴とするオイルフィルタ。
  2. 前記キャップの筒状部の内周側には、締結部が形成され、前記ケースの筒状部の外周側には、前記締結部が締結する被締結部が形成されている請求項1記載のオイルフィルタ。
  3. 前記濾材端板には、前記ケースから前記キャップを取り外したときに露出する位置に、前記ケース内から前記濾過エレメントを取り出すための取出し部が設けられている請求項1又は2に記載のオイルフィルタ。
  4. 一端側が開口する有底筒状のケースと、前記ケースに対する軸心回りの回転操作により該ケースに締結されるキャップと、を備えるオイルフィルタに使用され、前記ケース及び前記キャップの間に形成される濾過室内に収容される濾過エレメントであって、
    その軸心が前記ケースの軸心に略一致して前記濾過室内に収容される筒状の濾材と、
    前記濾材の軸方向の前記キャップ側の端面側に該端面側を封止するように接合される濾材端板と、を備え、
    前記濾材端板の外周側に形成された装着部には、前記ケースの開口端側の内周面に圧接する環状のシール部材が装着されていることを特徴とする濾過エレメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI554323B (zh) * 2016-05-12 2016-10-21 李錦鍟 濾心
TWI634930B (zh) * 2017-01-20 2018-09-11 凡事康流體科技股份有限公司 水質調控濾芯

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