JP2014169212A - 基板処理システムおよび基板反転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板の反転を連続的に行える基板処理システムを実現する。
【解決手段】基板処理システムが、間隙をおいて配置された複数の単位搬送要素によって基板搬送する第1および第2搬送装置と、回転軸に対して回転対称に配置され、かつ、回転軸周りを回転する際に単位搬送要素の間隙を通過する複数の保持アームを有する1対の保持アーム群を備える基板反転装置とを備え、1対の保持アーム群の一方の保持アームに備わる複数の吸着部を反転対象基板に吸着させた状態で、1対の保持アーム群を回転軸周りで180度回転させることによって、基板を反転させるようにした。
【選択図】図3
【解決手段】基板処理システムが、間隙をおいて配置された複数の単位搬送要素によって基板搬送する第1および第2搬送装置と、回転軸に対して回転対称に配置され、かつ、回転軸周りを回転する際に単位搬送要素の間隙を通過する複数の保持アームを有する1対の保持アーム群を備える基板反転装置とを備え、1対の保持アーム群の一方の保持アームに備わる複数の吸着部を反転対象基板に吸着させた状態で、1対の保持アーム群を回転軸周りで180度回転させることによって、基板を反転させるようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、基板の両面に加工処理を行う基板処理システムに関し、特に、基板の反転を行う基板反転装置に関する。
ガラス基板などの脆性材料基板(以下、単に基板とも称する)を分断する手法として、基板の一方の面にカッターホイールを圧接させつつ転動させてスクライブラインを形成した後、基板を表裏反転させ、他方の面の、先に形成したスクライブラインの直上箇所をブレイクバーで押圧してブレイクする、という手法が広く用いられている。かかる場合、基板の一方面へのスクライブラインの形成後に当該基板を表裏反転させる機構が必要である。
また、液晶パネルの製造プロセスでは一般に、2枚の脆性材料基板を貼り合わせてなる、貼り合わせ基板とも称される大きなマザー基板が、カッターホイールによるスクライブラインの形成によって分断されるが、かかる分断の手法として、マザー基板の表裏面に対して順次に、つまりは、マザー基板を構成するそれぞれの脆性材料基板の表面に対し順次に、カッターホイールを圧接させつつ転動させてスクライブラインを形成する、という手法が広く用いられる。この場合も、反転機構によって基板を反転させる必要がある。
例えば、基板を上下から挟み込んで反転させる反転機構を備え、基板の一方面にスクライブラインを形成済みの基板を上流側から該反転機構に一旦セットして反転させ、反転後の基板を下流側の装置に受け渡すという基板分断システムが既に公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているような従来の反転機構の場合、反転を完了した先の基板が反転機構から搬出されるまでは、次の基板の反転を開始することができない。それゆえ、連続的な分断処理が行えず、作業効率も低い、という問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板の反転を連続的に行うことで高い処理効率での基板加工処理を可能とする基板反転装置、およびこれを備えた基板処理システムを実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、それぞれに脆性材料基板を第1の方向に搬送する第1搬送装置および第2搬送装置と、前記第1搬送装置と前記第2搬送装置との間に配置され、前記第1搬送装置によって搬送されてきた前記脆性材料基板を反転させて前記第2搬送装置に受け渡す基板反転装置と、を備え、前記第1搬送装置と前記第2搬送装置とは、前記第1の方向と直交する第2の方向に間隙をおいて配置された複数の単位搬送要素によって一の前記脆性材料基板を下方支持しつつ搬送し、前記基板反転装置は、前記第2の方向に延在する回転軸に対して回転対称に配置された1対の保持アーム群と、前記回転軸の周りで前記1対の保持アーム群を回転させる回転駆動手段と、を備え、前記1対の保持アーム群のそれぞれは、前記第2の方向において互いに離間して備わり、かつ、前記回転軸周りを回転する際に前記間隙を通過する複数の保持アームを有し、前記複数の保持アームのそれぞれは、前記脆性材料基板に吸着可能な複数の吸着部を備えており、前記1対の保持アーム群の一方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部を反転対象たる前記脆性材料基板である反転対象基板に吸着させ、その後、前記1対の保持アーム群を前記回転軸の周りで180度回転させることによって、前記反転対象基板が反転される、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理システムであって、前記反転対象基板に対する前記複数の吸着部の吸着を、前記1対の保持アーム群を水平姿勢からいったん所定角度だけ傾斜させた傾斜姿勢とし、かつ、前記反転対象基板を前記第1搬送装置の吸着実行位置に載置した後、水平姿勢に戻すことによって行う、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の基板処理システムであって、前記1対の保持アーム群が水平姿勢にあるときの反転後の前記反転対象基板の下面の高さ位置が、前記第2搬送装置の搬送高さ位置と同じであり、反転後の前記反転対象基板に対する前記吸着の解除を、反転後の前記反転対象基板を前記第2搬送装置によって支持しつつ行う、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の基板処理システムであって、前記1対の保持アーム群の一方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部と、前記1対の保持アーム群の他方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部とは、互いの向きが180度異なるように、かつ、両者の端部位置が前記回転軸に平行な共通の平面上にあるように、設けられてなり、前記第1搬送装置の搬送高さ位置と前記第2搬送装置の搬送高さ位置とが前記脆性材料基板の厚みに等しい距離だけ違えられており、反転後の前記反転対象基板に対する前記複数の吸着部の吸着の解除を、前記1対の保持アーム群を水平姿勢として行った後、前記1対の保持アーム群を退避姿勢として、前記第1搬送装置を搬送されてきた新たな反転対象基板への、前記1対の保持アーム群の他方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部による吸着を行う、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理システムであって、前記回転軸が、一方端部に円板状のフランジ部を備えるとともに他方端部が前記回転駆動手段に連結された棒状のシャフトであり、前記基板反転装置が、前記シャフトを回転可能に支持するとともに前記昇降手段を含む1対の支持手段を有しており、前記フランジ部が前記1対の支持手段の一方に備わる筒状部材に対して摺動自在に嵌合されてなり、前記フランジ部に設けた第1の貫通孔が第1の吸引配管を介して前記吸着部と接続されてなるとともに、前記筒状部材に設けた第2の貫通孔が第2の吸引配管によって吸引手段と接続されてなる、ことを特徴とする。
請求項6の発明は、第1の方向に搬送される脆性材料基板を反転させる基板反転装置であって、前記第1の方向と直交する第2の方向に延在する回転軸に対して回転対称に配置された1対の保持アーム群と、前記回転軸の周りで前記1対の保持アーム群を回転させる回転駆動手段と、を備え、前記1対の保持アーム群のそれぞれは、前記第2の方向において互いに離間して備わり、かつ、前記回転軸周りを回転する際に前記間隙を通過する複数の保持アームを有し、前記複数の保持アームのそれぞれは、前記脆性材料基板に吸着可能な複数の吸着部を備えており、前記1対の保持アーム群の一方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部を反転対象たる前記脆性材料基板である反転対象基板に吸着させ、その後、前記1対の保持アーム群を前記回転軸の周りで180度回転させることによって、前記反転対象基板が反転される、ことを特徴とする
請求項1ないし請求項6の発明によれば、反転しようとする基板の搬入動作と当該基板の保持動作とを略同時に行うことが出来る。また、次に反転しようとする基板の搬入と、先に反転処理した基板の受け渡しと、搬入した基板の保持アームによる吸着保持とを、略同時に行うことが出来る。すなわち、反転しようとする基板の搬入と、基板の反転とを、略同時に行うことができる。これにより、反転処理効率の優れた基板処理システムが実現される。
<システムの概要>
図1は、本実施の形態に係る基板処理システム1000の要部構成を示す上面図である。本実施の形態に係る基板処理システム1000は、主として、基板反転装置100と、2つのスクライブ装置200(第1スクライブ装置200Aおよび第2スクライブ装置200B)と、2つの搬送装置300(第1搬送装置300Aおよび第2搬送装置300B)とを備える。
図1は、本実施の形態に係る基板処理システム1000の要部構成を示す上面図である。本実施の形態に係る基板処理システム1000は、主として、基板反転装置100と、2つのスクライブ装置200(第1スクライブ装置200Aおよび第2スクライブ装置200B)と、2つの搬送装置300(第1搬送装置300Aおよび第2搬送装置300B)とを備える。
基板処理システム1000は、概略、ガラス基板などの脆性材料基板(以下、単に基板)Wの一方主面に対して第1スクライブ装置200Aによりスクライブラインを形成した後、該基板Wを基板反転装置100で反転し、さらに、第2スクライブ装置200Bによって他方主面に対しスクライブラインを形成する、という一連の処理を担うシステムである。
なお、図1および以降の図面には、基板処理システム1000において一連の処理を順次に行う際の水平面内における基板Wの進行方向をY軸正方向とし、水平面内においてY軸と直交する方向をX軸方向とし、鉛直方向をZ軸方向とする右手系のXYZ座標を付している。
基板反転装置100は、X軸方向に延在する棒状部材であるシャフト101と、シャフト101から垂直に延在する複数の保持アーム102を主に備える。複数の保持アーム102は、180度異なる2つの向きに延在してなり、同じ向きの保持アーム102は互いに離間させて設けられてなる。本実施の形態においては、それぞれの向きに6つずつの保持アーム102を設けた構成を例示している。なお、以降においては、適宜、同一の方向に延在する複数の保持アーム102を保持アーム群と総称することがある。基板反転装置100には、それぞれに属する保持アーム102の延在方向が相異なる2つの保持アーム群(1対の保持アーム群)が備わっているともいえる。
また、保持アーム102には吸着パッド103が備わっている。基板反転装置100は、第1搬送装置300Aによって搬送されてきた基板Wを吸着パッド103によって下方から吸着保持した状態で、シャフト101を回転軸として保持アーム102を180度反転させることで、基板Wを反転させ、該基板Wを直ちに搬送装置300Bに受け渡せるように構成されてなる。基板反転装置100の詳細構成については後述する。
スクライブ装置200は、上面に基板Wを載置固定した状態でY軸方向に移動自在なテーブル201と、テーブル201の移動範囲の上方においてX軸方向に長手方向を有するように架け渡されたブリッジ202と、該ブリッジ202に付設された少なくとも1つの(図1においては4つの)スクライブヘッド203とを備えている。また、スクライブヘッド203の鉛直下部には円盤状でかつ外周部分が刃先となったスクライブホイール(図示せず)が垂直姿勢でかつ面内回転自在に付設されてなる。
かかる構成のスクライブ装置200においては、スクライブヘッド203をブリッジ202の適宜の位置に配置した状態で、テーブル201に基板Wを載置固定した状態でテーブルをY軸正方向に移動させつつスクライビングホイールを基板Wに圧接転動させることによって、基板WにY軸方向に沿ったスクライブラインを形成できるようになっている。
なお、基板処理システム1000を構成するスクライブ装置200の構成はこれに限られるものではない。例えば、基板Wを下方に配置した状態で、下部にスクライビングホイールを備えたスクライブヘッド203をX軸方向に移動させることによってスクライブラインを形成する態様であってもよい。あるいは、スクライブヘッド203を備えたブリッジ202を複数配置してなる態様であってもよい。
搬送装置300は、基板反転装置100とスクライブ装置200との間で基板Wを搬送する装置である。具体的には、第1搬送装置300Aは、第1スクライブ装置200Aでスクライブラインが形成された基板Wを基板反転装置100の反転開始位置まで搬送する。第2搬送装置300Bは、基板反転装置100によって反転された基板Wを、基板反転装置100の反転終了位置から第2スクライブ装置200Bに向けて搬送する。
搬送装置300は、Y軸に平行にかつ互いに離間するように配置された複数の(本実施の形態においては7つの)単位搬送部(単位搬送要素)301を備える。搬送装置300においては、全ての単位搬送部301によって下方支持された状態で個々の基板Wが搬送される。より具体的には、それぞれの単位搬送部301は、Y軸方向に長手方向(搬送方向)を有し、かつ互いに同期して動作するベルトコンベアである。
また、それぞれの単位搬送部301は、基板反転装置100に備わる保持アーム102がシャフト101の回転によって反転動作する際に隣り合う2つの単位搬送部301の間隙を通過可能に配置されてなる。ただし、第1搬送装置300Aの単位搬送部301(第1単位搬送部301A)と第2搬送装置300Bの単位搬送部301(第2単位搬送部301B)とは、鉛直方向における配置位置(高さ位置)を違えて配置される。具体的には、第1単位搬送部301Aよりも第2単位搬送部301Bの方が、基板処理システム1000における処理対象である基板Wの厚みtに等しい距離だけ高い位置に配置されてなる。
本実施の形態に係る基板処理システム1000はさらに、2つの移載装置400(第1移載装置400Aおよび第2移載装置400B)を備える。移載装置400は、スクライブ装置200と、隣接する搬送装置300との間の基板Wの移載を担う。移載装置400は、X軸方向に延在し、かつ先端部に鉛直下方を向いた吸着パッド401を昇降自在に備える吸着アーム402と、該吸着アーム402をY軸方向に移動可能に支持するガイド403とを備える。
より具体的には、第1移載装置400Aは第1スクライブ装置200Aにおいてスクライブライン形成後の基板Wを吸着保持して第1搬送装置300Aに移載する。第2移載装置400Bは第2搬送装置300Bによって搬送された基板Wを吸着保持して第2スクライブ装置200Bのテーブル201に移載する。
なお、移載装置400は基板処理システム1000において必須の構成ではない。スクライブ装置200が搬送装置300との間で直接に基板Wを受け渡せるように基板処理システム1000が構成されていてもよく、かかる場合、移載装置400は不要である。
<基板反転装置の詳細構成>
図2および図3はそれぞれ、本実施の形態に係る基板処理システム1000の要部である基板反転装置100近傍の構成を示す上面図およびYZ側面図である。図2および図3においては、第1搬送装置300Aと基板反転装置100との間で基板Wが受け渡される際の様子を示している。
図2および図3はそれぞれ、本実施の形態に係る基板処理システム1000の要部である基板反転装置100近傍の構成を示す上面図およびYZ側面図である。図2および図3においては、第1搬送装置300Aと基板反転装置100との間で基板Wが受け渡される際の様子を示している。
さらには、図4および図5はそれぞれ、図2および図3に示した状況における基板反転装置100近傍の−Y側におけるZX側面図、および、+Y側におけるZX側面図である。ただし、図4および図5においては+Y側に備わる構成要素を省略しており、図5においては−Y側に備わる構成要素を省略している。
上述したように、基板反転装置100は、X軸方向に延在するとともにX軸方向を回転軸として回転可能なシャフト101を備えるともに、それぞれが複数の吸着パッド103を備える複数の保持アーム102からなる保持アーム群を、該シャフト101から180度異なる2つの向きに延在させた構成を有する。なお、図2をみれば、それぞれの保持アーム群はシャフト101に対し櫛歯状に設けられているともいえる。
しかも、一方の保持アーム群に属する保持アーム102(これらを特に保持アーム102Aとも称する)と他方の保持アーム群に属する複数の保持アーム102(これらを特に保持アーム102Bとも称する)とは、互いに備わる吸着パッド103の向きが180度異なるように、かつ、一方の吸着パッド103の端部位置(吸着位置)と他方の吸着パッド103の端部位置(吸着位置)とが、保持アーム102Aと保持アーム102Bの姿勢が変化したとしてもシャフト101に平行な共通の平面上にあるように、シャフト101に対し固設されてなる。
例えば、図1ないし図5に例示するような、保持アーム102が水平姿勢を取る場合であれば、例えば図3からわかるように、保持アーム102Aの吸着パッド103は鉛直下方(−Z方向)を向いているのに対して、保持アーム102Bの吸着パッド103は鉛直上方(+Z方向)を向いているが、前者の端部(下端部)と後者の端部(上端部)とは同一平面たる水平面内にある。すなわち、同じ高さ位置にある。シャフト101が回転することで全ての保持アーム102の姿勢は変化するが、保持アーム102Aに備わる吸着パッド103の向きと保持アーム102Bに備わる吸着パッド103の向きとは常に、180度異なるようになっている。
換言すれば、一方の保持アーム群に属する保持アーム102Aと他方の保持アーム群に属する保持アーム102Bとは、YZ面内においてシャフト101に対し回転対称となる位置に、設けられてなる。
基板反転装置100はさらに、1対の脚部110と、1対のシャフト軸支部120と、回転駆動手段130とを備える。
1対の脚部110は、X軸方向において離間して備わり、シャフト軸支部120を介して、X軸方向に延在するシャフト101をその両端部分において下方から支持する。なお、本実施の形態においては、図示の簡略化のため、1対の脚部110が独立に備わる態様を示しているが、1対の脚部110は、図示しない基台の上に設けられてなる態様であってもよい。
1対のシャフト軸支部120は、シャフト101の両端部分に接続されてなるとともに、対応する脚部110の上側位置に設けられてなる。なお、本実施の形態では1対のシャフト軸支部120がX軸方向において1対の脚部110の間に位置するように両者が配置されてなるが、両者の配置関係はこれに限られるものではない。
回転駆動手段130は、シャフト101を回転させるための駆動手段である。回転駆動手段130としては、例えば、ロータリーシリンダーが好適である。
より詳細には、基板反転装置100においては、シャフト101の一方端部(本実施の形態では+X側端部)に円板状のフランジ部101aが固設されてなる。一方、シャフト軸支部120には、X軸方向に開口する筒状部101bが固設されてなる。そして、フランジ部101aは、その外周部が、筒状部101bの開口部の内面に対し摺動自在な状態で、嵌合されてなる。
また、シャフト101の他方端部(本実施の形態では−X側端部)には動力伝達部101cが固設されてなる。動力伝達部101cには、+X方向に延在する、回転駆動手段130の回転軸130aが、シャフト軸支部120に軸支されつつ連結されてなる。
以上の構成を有することで、基板反転装置100においては、回転駆動手段130を動作させると、シャフト軸支部120に軸支された回転軸130aとこれに接続された動力伝達部101cを介して、脚部110およびシャフト軸支部120によって支持されたシャフト101を回転させることが出来るようになっている。これにより、シャフト101の周りの保持アーム102の回転が実現される。また、その際、シャフト101の他方端部においてはフランジ部101aが筒状部101bに対して摺動するので、安定した回転動作が可能となっている。
加えて、図1ないし図3においては図示を省略しているが、図4および図5に示すように、フランジ部101aには貫通孔である2つの第1ポートP1が設けられてなり、筒状部101bの側面にも同じく貫通孔である第2ポートP2が設けられてなる。そして、第1ポートP1には第1吸引用チューブT1が接続されてなり、第2ポートP2には第2吸引用チューブT2が接続されてなる。これにより、第1吸引用チューブT1と第2吸引用チューブT2との間は、空間的に連通した状態となっている。
さらに、2つの第1吸引用チューブT1の他方端はそれぞれ、保持アーム102に設けられた吸引経路を経て吸着パッド103に接続される。より具体的には、一方の第1吸引用チューブT1は保持アーム102Aの側の吸着パッド103に接続されてなり、他方の第1吸引用チューブT1は保持アーム102Bの側の吸着パッド103に接続されてなる。また、第2吸引用チューブT2の他方端は、吸引ポンプ140に接続される。かかる構成を有することにより、基板反転装置100においては、吸着パッド103の上に基板Wを載置した状態で吸引ポンプ140を動作させることによって、基板Wを吸着パッド103によって吸着固定できるようになっている。図4においては、吸引用チューブT1と一部の吸着パッド103との接続の様子と、吸引用チューブT2と吸引ポンプ140との接続の様子とを、概念的に例示している。
しかも、上述のように第1吸引用チューブT1が接続されたフランジ部101aは、シャフト101が回転する際に第2吸引用チューブT2が接続された筒状体に対して摺動自在となっているので、シャフト101が回転している状態においても、吸引状態は保たれるようになっている。これにより、本実施の形態に係る基板反転装置100においては、保持アーム102が回転している状態であっても、吸着パッド103によって基板Wを吸着保持できるようになっている。
<搬送装置300と基板反転装置との配置関係>
次に、搬送装置300と基板反転装置100との配置関係について、具体的には、第1搬送装置300Aおよび第2搬送装置300Bの単位搬送部301の配置位置と、シャフト101が回転することによって変化する保持アーム102Aおよび保持アーム102Bの配置位置との関係について説明する。
次に、搬送装置300と基板反転装置100との配置関係について、具体的には、第1搬送装置300Aおよび第2搬送装置300Bの単位搬送部301の配置位置と、シャフト101が回転することによって変化する保持アーム102Aおよび保持アーム102Bの配置位置との関係について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る基板処理システム1000においては、第1搬送装置300Aの単位搬送部301と第2搬送装置300Bの単位搬送部301との高さ位置が基板Wの厚みtの分だけ違えられている。一方、基板反転装置100においては、保持アーム102Aと保持アーム102Bとが、シャフト101に対して回転対称に、かつ、それぞれに備わる吸着パッド103の端部が共通の平面上に位置するように、設けられてなる。また、回転駆動手段130によってシャフト101を回転させることで1対の保持アーム群をシャフト101周りに回転させることができるようになっている。
これらの部位の配置関係は、第1搬送装置300Aの単位搬送部301から1対の保持アーム群の一方への基板の受け渡しと、1対の保持アーム群の他方から第2搬送装置300Bへの基板Wの受け渡しと、それらの受け渡しの間における、基板Wの反転と第1搬送装置300Aおよび第2搬送装置300Bでの基板Wの搬送とが、効率的に行えるように定められてなる。
具体的にいえば、まず、図1ないし図5に示したのは、1対の保持アーム群が基板受け渡し位置にあるときの様子である。基板受け渡し位置は、図2および図3に示すように、1対の保持アーム群が水平姿勢であり、かつ、その際にシャフト101よりも−Y側に位置する保持アーム102Aに備わる吸着パッド103の下端の高さ位置が第1搬送装置300Aの第1単位搬送部301Aの上面よりも基板Wの厚みtだけ高くなる位置として規定される。1対の保持アーム群がかかる基板受け渡し位置にあるとき、第1搬送装置300Aにおいて基板Wが+Y側端部にまで搬送されていると、吸着パッド103の下端の高さ位置と基板Wの上面の高さ位置とが一致するので、吸着パッド103による基板Wの吸着が可能となる。
しかも、このとき、上述の配置関係より、第2搬送装置300Bの上面の高さ位置と、シャフト101よりも+Y側に位置する保持アーム102Bに備わる吸着パッド103の上端の高さ位置とが同じとなるので、被吸着面たる下面を当該吸着パッド103にて吸着保持されていた基板Wが存在する場合、当該基板Wを第2搬送装置300Bによって支持することも可能となる。
それゆえ、本実施の形態においては、第1搬送装置300Aから基板反転装置100への基板Wの受け渡しと、基板反転装置100から第2搬送装置300Bへの基板の受け渡しとはいずれも、1対の保持アーム群が基板受け渡し位置にあるときに行われるようになっている。
また、図6は、1対の保持アーム群が図1ないし図5に示した基板受け渡し位置から回転する様子を示すYZ側面図である。図6に示すように、本実施の形態においては、1対の保持アーム群を矢印RTに示すようにシャフト101を回転軸として回転させるようになっている。ただし、図6においては基板Wは省略している。
より詳細には、本実施の形態において、1対の保持アーム群の回転動作には、2通りの動作がある。1つは、基板Wを保持した水平姿勢の1対の保持アーム群を、シャフト101を回転軸として180度反転させることにより、基板Wを反転させる動作である。
なお、確認的にいえば、かかる場合において、回転する1対の保持アーム群が単位搬送部301と衝突しないことは、図2に示す両者の配置関係から明らかである。
もう1つは、基板Wを保持していない水平姿勢の1対の保持アーム群を、シャフト101を回転軸として所定角度θ(図7参照)だけ回転させることによって、第1搬送装置300Aとシャフト101よりも−Y側の保持アーム102Aとの間に、より詳細には、第1搬送装置300Aに備わる第1単位搬送部301Aと保持アーム102Aに備わる吸着パッド103との間に空間を確保する動作である。かかる動作は、確保された空間に対し第1搬送装置300Aによって基板Wを搬送させる際に行われる。すなわち、かかる回転動作は、基板Wの搬送のために1対の保持アーム群を退避させる動作であるともいえる。よって、以降、かかる回転動作を退避動作とも称し、退避動作後の1対の保持アーム群の姿勢を、退避姿勢とも称する。搬送待機基板Wが搬送されると、1対の保持アーム群は角度−θだけ回転させられて、退避姿勢から水平姿勢に戻される。
本実施の形態に係る基板処理システムにおいては、これら2通りの動作が好適に組み合わされることによって、基板の反転が効率的に行えるようになっている。
<基板反転手順>
次に、以上のような構成を有する基板反転装置100における基板Wの反転手順について説明する。図7および図8は、基板反転装置100において基板Wが反転される様子を順次に示す図である。なお、図7は主に基板反転装置100が動作を始めた当初の様子を示しており、図8は主に基板Wの反転が連続的に行われる定常状態を示している。
次に、以上のような構成を有する基板反転装置100における基板Wの反転手順について説明する。図7および図8は、基板反転装置100において基板Wが反転される様子を順次に示す図である。なお、図7は主に基板反転装置100が動作を始めた当初の様子を示しており、図8は主に基板Wの反転が連続的に行われる定常状態を示している。
説明は、便宜上、図7(a)に示すように、1対の保持アーム群が水平姿勢にある状態から行う。かかる状態においてはまず、図7(a)において矢印RT1にて示すように、回転駆動手段130を駆動させてシャフト101に回転を与えることによって、1対の保持アーム群を退避姿勢とする退避動作を行う。図7(a)においては、かかる退避動作は時計回りの回転となる。これにより、図7(b)示すように、1対の保持アーム群が水平姿勢から角度θだけ傾斜した退避姿勢となる。
一方、かかる退避動作の間、第1搬送装置300Aの第1単位搬送部301Aの上に、第1スクライブ装置200Aでスクライブ処理された基板W(W1)が載置され、直ちに、矢印AR1にて示すように、第1単位搬送部301Aによって+Y方向へと搬送される。すなわち、1対の保持アーム群の退避動作と、第1搬送装置300における基板W1の搬送とは、略同時に(同時並行的に)行われる。これは、基板処理システム1000における基板反転処理の効率化に資するものとなっている。
そして、基板W1が第1単位搬送部301Aの+Y側端部側へと搬送されると、1対の保持アーム群は、図7(b)において矢印RT2にて示すように、退避動作時とは反対の向きに回転させられ、水平姿勢に戻される。
保持アームが水平姿勢に戻されると、図7(c)に示すように、保持アーム102Aに備わる吸着パッド103の下端部が基板W1の上面に接触する。なお、図7(c)は図3と同じ状況を示している。このように吸着パッド103が基板W1に接触した状態で、吸引ポンプ140を作動させることによって、吸着パッド103に基板W1を吸着保持させる。
なお、このとき、保持アーム102Bは、単位搬送部301Bの間隙に位置し、かつ、その吸着パッド103の上端の高さ位置が単位搬送部301Bの高さ位置と同じとなっている。
かかる吸着保持がなされると、続いて、図7(c)において矢印RT3にて示すように1対の保持アーム群に時計回りの回転を与え、180度反転させる。これにより、図7(d)保持アーム102Aは、吸着パッド103にて基板W1を吸着保持した状態で回転する。一方、保持アーム102Bは、回転しつつ、第1搬送装置300Aの単位搬送部301Aの間隙を通過する。
図8(a)が示すのが、1対の保持アーム群が180度反転した後の様子である。このとき、基板W1は、シャフト101よりも+Y側に位置することになった保持アーム102Aによって下方から吸着保持された状態となっている。すなわち、初めに第1搬送装置300Aに配置された状態とは180度反転された状態となっている。
しかも、図8(a)に示す状態においては、吸着パッド103によって下方から支持されてなる基板W1の下面が第2搬送装置300Bの単位搬送部301Bと接触する。かかる接触状態が得られた時点で、吸着パッド103による基板W1の吸着保持は解除される。これにより、基板W1が単位搬送部301B上に載置された状態が実現されることになる。かかる載置が実現されると、単位搬送部301Bは直ちに、矢印AR2にて示すように、基板W1を+Y側の端部へと搬送する。
加えて、吸着パッド103による基板W1の吸着保持が解除されるのと略同時に(同時並行的に)、再び退避動作を行う。すなわち、図8(a)において矢印RT4にて示すように、1対の保持アーム群をシャフト101の周りで回転させ、図8(b)示すように、水平姿勢から角度θだけ傾斜させた退避姿勢とする。
かかる退避動作の間、単位搬送部301Bの+Y側へと搬送された基板W1が、第2スクライブ装置200Bへと搬出される。これにより、基板反転装置100によって180度反転された基板Wが第2スクライブ装置200Bによるスクライブ処理に供されることになる。
また、かかる退避動作の間、第1搬送装置300Aの第1単位搬送部301Aの上には、基板W1に続いて第1スクライブ装置200Aでスクライブ処理された基板W(W2)が載置され、直ちに、矢印AR3にて示すように、第1単位搬送部301Aによって+Y方向へと搬送される。すなわち、1対の保持アーム群の退避動作と、第2搬送装置300Bにおける基板W1の搬送と、第1搬送装置300における基板W2の搬送とは、略同時に(同時並行的に)行われる。これは、基板処理システム1000における基板反転処理の効率化に資するものとなっている。
そして、基板W2が第1単位搬送部301Aの+Y側端部側へと搬送されると、1対の保持アーム群は、図8(b)において矢印RT5にて示すように、退避動作時とは反対の向きに回転させられ、水平姿勢に戻される。
1対の保持アーム群が水平姿勢に戻されると、図8(c)に示すように、保持アーム102Bに備わる吸着パッド103の下端部が基板W2の上面に接触する。このように吸着パッド103が基板W2に接触した状態で、吸引ポンプ140を作動させることによって、吸着パッド103に基板W2を吸着保持させる。
かかる吸着保持がなされると、続いて、図8(c)において矢印RT6にて示すように1対の保持アーム群に時計回りの回転を与え、180度反転させる。これにより、図7(d)保持アーム102Bは、吸着パッド103にて基板W2を吸着保持した状態で回転する。一方、保持アーム102Aは、回転しつつ、第1搬送装置300Aの単位搬送部301Aの間隙を通過する。
その後は、保持アーム102Aと保持アーム102Bとが入れ替わっていることを除けば、図8(a)と同様の状態が実現されることになる。よって、以降、図8(a)〜(d)に示した手順を繰り返せば、第1スクライブ装置200Aから搬入された基板Wを次々と反転して、第2スクライブ装置200Bによるスクライブ処理に供することが出来ることになる。
以上、説明したように、本実施の形態に係る基板処理システムによれば、反転しようとする基板の搬入動作と当該基板の保持動作とを略同時に行うことが出来る。また、次に反転しようとする基板の搬入と、先に反転処理した基板の受け渡しと、搬入した基板の保持アームによる吸着保持とを、略同時に行うことが出来る。概略的にみれば、本実施の形態に係る基板処理システムは、基板の反転と、次に反転しようとする基板の搬入とを、略同時に行うものである。これにより、反転処理効率の優れた基板処理システムが実現されてなる。
<変形例>
上述の実施の形態においては、搬送装置300の単位搬送部301はベルトコンベアとして構成されていたが、単位搬送部301の構成はこれに限られるものではない。図9は、変形例に係る、搬送装置300を含む基板処理システム1000の基板反転装置100近傍のYZ側面図である。
上述の実施の形態においては、搬送装置300の単位搬送部301はベルトコンベアとして構成されていたが、単位搬送部301の構成はこれに限られるものではない。図9は、変形例に係る、搬送装置300を含む基板処理システム1000の基板反転装置100近傍のYZ側面図である。
図9に示す基板処理システム1000においては、単位搬送部301がY軸方向に離間して備わる複数のローラ302を備えるものとなっている。かかるローラ302は、図示しない駆動手段によって回転駆動されるものであってもよく、あるいは基板Wが接触した状態で移動することにより転動する従動ローラであってもよい。前者の場合であれば、基板Wが載置された状態で駆動手段によってローラ302を回転させることによって、基板Wを所望の位置に搬送することが出来る。後者の場合であれば、例えば移載装置400などによって基板Wを保持しつつ移動させる際に、基板Wの裏面に接触したローラ302が回転することで、基板Wの搬送が補助される。
また、上述の実施の形態においては、それぞれの保持アーム102がシャフト101から直接に延在する態様にて設けられてなるが、これに代わり、シャフト101の周囲に、シャフトと一体に回転するフレームを備え、該フレームに対して保持アーム102が設けられてなる態様であってもよい。
また、上述の実施の形態においては、それぞれの保持アーム102を長手方向における幅および厚みが均一で、かつ、長手方向に垂直な断面が矩形状のものとしているが、保持アーム102の形状はこれに限られるものではない。例えば、長手方向先端部に向かうほど厚みが小さくなる形状などを有していてもよい。
また、基板反転装置が基板を反転するための構成および動作は、上述の実施の形態のものには限られない。例えば、1対のシャフト軸支部120のそれぞれが対応する脚部110に対して昇降自在に設けられてなり、シャフト軸支部120を回転させることによる1対の保持アーム群の反転と、シャフト軸支部120を昇降させることによる1対の保持アーム群の昇降とを組み合わせることによって、効率的な基板の反転動作を実現する態様であってもよい。
100 基板反転装置
101 シャフト
101a フランジ部
101b 筒状部
101c 動力伝達部
102 保持アーム
103 吸着パッド
110 脚部
120 シャフト軸支部
130 回転駆動手段
130a 回転軸
140 吸引ポンプ
200 スクライブ装置
201 テーブル
202 ブリッジ
203 スクライブヘッド
300 搬送装置
301 単位搬送部
302 ローラ
400 移載装置
401 吸着パッド
402 吸着アーム
403 ガイド
1000 基板処理システム
W(W1、W2) 基板
101 シャフト
101a フランジ部
101b 筒状部
101c 動力伝達部
102 保持アーム
103 吸着パッド
110 脚部
120 シャフト軸支部
130 回転駆動手段
130a 回転軸
140 吸引ポンプ
200 スクライブ装置
201 テーブル
202 ブリッジ
203 スクライブヘッド
300 搬送装置
301 単位搬送部
302 ローラ
400 移載装置
401 吸着パッド
402 吸着アーム
403 ガイド
1000 基板処理システム
W(W1、W2) 基板
Claims (6)
- それぞれに脆性材料基板を第1の方向に搬送する第1搬送装置および第2搬送装置と、
前記第1搬送装置と前記第2搬送装置との間に配置され、前記第1搬送装置によって搬送されてきた前記脆性材料基板を反転させて前記第2搬送装置に受け渡す基板反転装置と、
を備え、
前記第1搬送装置と前記第2搬送装置とは、前記第1の方向と直交する第2の方向に間隙をおいて配置された複数の単位搬送要素によって一の前記脆性材料基板を下方支持しつつ搬送し、
前記基板反転装置は、
前記第2の方向に延在する回転軸に対して回転対称に配置された1対の保持アーム群と、
前記回転軸の周りで前記1対の保持アーム群を回転させる回転駆動手段と、
を備え、
前記1対の保持アーム群のそれぞれは、前記第2の方向において互いに離間して備わり、かつ、前記回転軸周りを回転する際に前記間隙を通過する複数の保持アームを有し、
前記複数の保持アームのそれぞれは、前記脆性材料基板に吸着可能な複数の吸着部を備えており、
前記1対の保持アーム群の一方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部を反転対象たる前記脆性材料基板である反転対象基板に吸着させ、その後、前記1対の保持アーム群を前記回転軸の周りで180度回転させることによって、前記反転対象基板が反転される、
ことを特徴とする基板処理システム。 - 請求項1に記載の基板処理システムであって、
前記反転対象基板に対する前記複数の吸着部の吸着を、前記1対の保持アーム群を水平姿勢からいったん所定角度だけ傾斜させた傾斜姿勢とし、かつ、前記反転対象基板を前記第1搬送装置の吸着実行位置に載置した後、水平姿勢に戻すことによって行う、
ことを特徴とする基板処理システム。 - 請求項2に記載の基板処理システムであって、
前記1対の保持アーム群が水平姿勢にあるときの反転後の前記反転対象基板の下面の高さ位置が、前記第2搬送装置の搬送高さ位置と同じであり、反転後の前記反転対象基板に対する前記吸着の解除を、反転後の前記反転対象基板を前記第2搬送装置によって支持しつつ行う、
ことを特徴とする基板処理システム。 - 請求項3に記載の基板処理システムであって、
前記1対の保持アーム群の一方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部と、前記1対の保持アーム群の他方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部とは、互いの向きが180度異なるように、かつ、両者の端部位置が前記回転軸に平行な共通の平面上にあるように、設けられてなり、
前記第1搬送装置の搬送高さ位置と前記第2搬送装置の搬送高さ位置とが前記脆性材料基板の厚みに等しい距離だけ違えられており、
反転後の前記反転対象基板に対する前記複数の吸着部の吸着の解除を、前記1対の保持アーム群を水平姿勢として行った後、前記1対の保持アーム群を退避姿勢として、前記第1搬送装置を搬送されてきた新たな反転対象基板への、前記1対の保持アーム群の他方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部による吸着を行う、
ことを特徴とする基板処理システム。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の基板処理システムであって、
前記回転軸が、一方端部に円板状のフランジ部を備えるとともに他方端部が前記回転駆動手段に連結された棒状のシャフトであり、
前記基板反転装置が、前記シャフトを回転可能に支持するとともに前記昇降手段を含む1対の支持手段を有しており、
前記フランジ部が前記1対の支持手段の一方に備わる筒状部材に対して摺動自在に嵌合されてなり、
前記フランジ部に設けた第1の貫通孔が第1の吸引配管を介して前記吸着部と接続されてなるとともに、前記筒状部材に設けた第2の貫通孔が第2の吸引配管によって吸引手段と接続されてなる、
ことを特徴とする基板処理システム。 - 第1の方向に搬送される脆性材料基板を反転させる基板反転装置であって、
前記第1の方向と直交する第2の方向に延在する回転軸に対して回転対称に配置された1対の保持アーム群と、
前記回転軸の周りで前記1対の保持アーム群を回転させる回転駆動手段と、
を備え、
前記1対の保持アーム群のそれぞれは、前記第2の方向において互いに離間して備わり、かつ、前記回転軸周りを回転する際に前記間隙を通過する複数の保持アームを有し、
前記複数の保持アームのそれぞれは、前記脆性材料基板に吸着可能な複数の吸着部を備えており、
前記1対の保持アーム群の一方に属する前記複数の保持アームの前記複数の吸着部を反転対象たる前記脆性材料基板である反転対象基板に吸着させ、その後、前記1対の保持アーム群を前記回転軸の周りで180度回転させることによって、前記反転対象基板が反転される、
ことを特徴とする基板反転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013043128A JP2014169212A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 基板処理システムおよび基板反転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013043128A JP2014169212A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 基板処理システムおよび基板反転装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014169212A true JP2014169212A (ja) | 2014-09-18 |
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ID=51691911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013043128A Pending JP2014169212A (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 基板処理システムおよび基板反転装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2014169212A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112041979A (zh) * | 2018-05-08 | 2020-12-04 | 应用材料公司 | 真空输送机基板装载模块 |
-
2013
- 2013-03-05 JP JP2013043128A patent/JP2014169212A/ja active Pending
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