JP2014168348A - 電流センサ検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流センサの位置を検出し、所望の制御方法に準じてシステムを正常に動作するようにさせるための電流センサの検出方法を提供する。
【解決手段】電流センサ検出方法は、電力系統と分電盤との間を接続する第1電力ラインまたは分電盤と負荷との間を接続する第2電力ラインに取り付けられた、電力ラインを流れる電流の向きを検出する電流センサと、分電盤に接続された第3電力ラインを介して第1電力ラインまたは第2電力ラインに送電する太陽電池装置とを備えた電力制御システムにおいて、第1電力ラインおよび第2電力ラインのどちらに電流センサが取り付けられているかを検出する。太陽電池装置が発電していない状態で電流値を測定し(第1測定値)、太陽電池装置が発電している状態で電流値を測定し(第2測定値)、第1および第2測定値を用いて電流センサ取り付け位置を判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電力制御システムに取り付けられる電流センサの位置を検出する電流センサ検出方法に関する。
近年、太陽電池装置および蓄電装置を組み合わせた電力制御システムの普及が進んでいる。このような電力制御システムでは、太陽電池装置の発電電力のうち、負荷に電力供給して余った余剰電力は蓄電装置に蓄電する、もしくは電力系統に逆潮流して売電を行なうことができる。
この電力制御システムの制御には、以下の2つの制御方法がある。1つ目の制御方法は、負荷の消費電力を優先的に蓄電装置からまかなうことによって、太陽電池装置の発電電力を積極的に逆潮流させて売電量の割合を増やして「押上げ効果」を得るもの(以下、押上げあり制御とする)である。2つ目の制御方法は、太陽電池装置の発電電力が負荷の消費電力に対して不足している分だけを蓄電装置からまかなう「押上げ効果」が無いもの(以下、押上げなし制御とする)がある。
このような電力制御システムでは、必要に応じて複数の電流センサが設けられている。例えば、図1に示した電力制御システムでは、放電・充電の電流を測定する電流センサCと、太陽電池装置の出力電流を測定する電流センサDとを有している。また、電力制御システムにおいて、押上げあり制御を行なう場合には負荷の消費電力を測定する電流センサAが設けられる。また、電力制御システムにおいて、押上げなし制御を行なう場合には、電流センサAに代えて、電力系統側への売電方向の電流を測定する電流センサBが設けられる。
また、電流センサには極性があるため、極性が逆になった状態で施工されてしまう場合があった。そこで、電流センサの極性が誤っていた場合には演算時に電流情報を正しく補正する方法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2004−297959号公報 特開平11−225441号公報
電力制御システムにおいて、押上げあり制御または押上げなし制御の動作をさせるかについては、システム上で予め決定しなければならない。それゆえ、電流センサは上記制御方法に合わせて配置する必要があるが、分電盤には多くの配線が集まっているため、電流センサの配置を誤るような施工ミスが発生する場合がある。このような施工ミスが発生すると、予め決定した制御の方法に基づいて電力制御システムが正常な動作を行なえなくなる。しかしながら、特許文献1,2に開示された技術では、電流センサの誤配置についてまでは検出できなかった。
本発明の目的の1つは、電流センサの位置を検出し、所望の制御方法に準じてシステムを正常に動作するようにさせるための電流センサの検出方法を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る電流センサ検出方法は、電力系統と分電盤との間を接続する第1電力ラインまたは前記分電盤と負荷との間を接続する第2電力ラインに取り付けられた、電力ラインを流れる電流の向きを検出する電流センサと、前記分電盤に接続された第3電力ラインを介して前記第1電力ラインまたは前記第2電力ラインに発電電力を送電する太陽電池装置とを備えた電力制御システムにおいて、前記電流センサに電流が流れているときに前記第1電力ラインおよび前記第2電力ラインのどちらに取り付けられているかを検出するものである。また、本実施形態では、前記太陽電池装置の前記発電電力が無い状態で前記ラインを流れている電流値および電力値の少なくとも一方を測定して第1測定値を取得するステップAと、前記太陽電池装置の前記発電電力が出力している状態で前記ラインを流れている電流値および電力値の少なくとも一方を測定して第2測定値を取得するステップBとを有している。さらに、本実施形態では、前記電力ラインを流れる電流方向が、前記電力系統から前記分電盤を介して前記負荷に向かって前記第1電力ラインおよび前記第2電力ラインを流れる第1方向、または該第1方向と逆方向の第2方向であるか判定するステップCと、該ステップCにおいて判定された前記電流方向が第1方向であった場合に、前記第1測定値からの前記第2測定値の変動値を測定するステップDとを有している。
本発明の実施形態に係る電流センサ検出方法によれば、電流センサが第1電力ラインまたは第2電力ラインに設けられているかを検出することができる。これにより、所望の電力ラインに電流センサが取り付けられているかどうか確認できる。その結果、本実施形態によれば、予め設定すべき制御方法に応じて電力制御システムを正常に動作させることができる。
電力制御システムの一構成を示すブロック図である。 電力制御システムに具備される電流センサが配置される位置を説明する配線図であり、太陽電池装置の発電電力の無いときの各電流の方向を示す配線図である。 電力制御システムに具備される電流センサが配置される位置を説明する配線図であり、太陽電池装置の発電電力が出力されている各電流の方向を示す配線図である。 本発明の実施形態1に係る電流センサ検出方法を説明するための制御フローチャートである。 本発明の実施形態2に係る電流センサ検出方法を説明するための制御フローチャートである。 本発明の実施形態3に係る電流センサ検出方法を説明するための制御フローチャートである。
本発明の電流センサ検出方法について図面を参照しつつ説明する。なお、背景技術と重複する説明は省略する。
(電力制御システムXの構成)
電力制御システムXは、図1に示すように、蓄電装置1、太陽電池装置2および制御装置3を備えている。また、以下の説明においては、図2に示すように、分電盤4と商用電力系統(以下、電力系統5)との間を接続する送電線を第1電力ラインL1、分電盤4と負荷6との間を接続する送電線を第2電力ラインL2、分電盤4と太陽電池装置2との間を接続する送電線を第3電力ラインL3、分電盤4と蓄電装置1との間を接続する送電線を第4電力ラインL4とする。
また、電力制御システムXには、複数の電流センサが設けられている。図1に示すように、電流センサAは、第2電力ラインL2に流れる電流方向を測定するものである。電流センサBは、第1電力ラインL1に流れる電流方向を測定するものである。電流センサCは、第4電力ラインL4に流れる電流方向を測定するものである。電流センサDは、第3電力ラインL3に流れる電流方向を測定するものである。このような電流センサA〜Dとしては、例えば、磁気変換素子を用いたホール電流センサまたは磁気コイル式電流センサなどが用いられる。
蓄電装置1は、直流電力を蓄電する蓄電池10と、蓄電池10への充電が行なえるように交流電力を直流電力に変換したり、蓄電池10の直流出力を交流出力に変換したりする蓄電装置用のパワーコンディショナ11とを有している。
蓄電装置1は、夜間の電力で充電を行なうことができるため、充電された電力を昼間に負荷6に供給することで昼間の電力系統5からの買電を減らすことができる。これにより、蓄電装置1を設ければ、昼間のピーク電力時の買電を減らすことができるため、電力会社の負担を軽減するとともに、契約電力を小さくして電気料金を安く抑えることが可能となる。また、蓄電装置1は、太陽電池装置2の発電が無い夜間等にも負荷6に電力を供給することができるので、災害等による停電時にも非常用電源として活用できる。
太陽電池装置2は、複数の太陽電池モジュールを電気的に直列接続してなる太陽電池20と、太陽電池20の発電電力を交流電力に変換するパワーコンディショナ21とを備えている。パワーコンディショナ21から出力された交流電力は、分電盤4および電力ラインを介して電力系統5または負荷6にそれぞれ送電することができる。
制御装置3は、電流センサで測定された電流の情報(電流の方向および電流値)に基づいて演算を行ない、電流センサが第1電力ラインL1または第2電力ラインL2に取り付けられている場合に、いずれのラインに電流センサが位置するかを検出する機能を有する。具体的に、制御装置3は、太陽電池装置2の発電電力が出力している状態と出力していない状態で、電流センサによって測定されたそれぞれの電流値の測定値(第1測定値および第2測定値)を検出し、第1測定値と第2測定値との変動値を検出する検出手段を備えている。また、制御装置3は、電流センサによって測定された電流の方向を判定する判定手段を備えている。そして、制御装置3は、これら検出手段および判定手段の結果を演算することによって、電流センサがいずれの電力ライン(第1電力ラインまたは第2電力ライン)に配置されているか検出することができる。具体的な検出方法については、後述する。
なお、本実施形態では、制御装置3で蓄電装置1の制御も行なっている。具体的には、制御装置3は、電流センサCで測定した電流の情報に基づいて演算を行ない、蓄電池10からの出力電力または充電に使用した電力等の情報を得ることができる。また、制御装置3の制御機構は、内部に設けられたCPU等の演算部で行なわれる。この演算部は、パワーコンディショナ11を制御する機能を備えていてもよい。
分電盤4は複数のブレーカーおよび端子台を有している。また、分電盤4は、太陽電池装置2、電力系統5および負荷6間を各々に設置されたブレーカーで電路を開閉できるようにしたものである。これにより、分電盤4は、太陽電池装置2の発電電力を各電力ラインを通じて蓄電装置1、電力系統5および負荷6に電力を供給することができる。なお、蓄電装置1は分電盤4内で接続しても良いが、図2に示すように、さらに分電盤4を設けてブレーカーによって電路を開閉できるようにしてもよい。
電力制御システムXは、太陽電池装置2の発電電力を電力系統5に送電する売電および
電力系統5から負荷6に消費電力を送電する買電を交互に行なうシステムである。
また、電力制御システムXは、表示装置7を設けてもよい。表示装置7は、太陽電池装置2の売電量、負荷6の消費電力量(買電量)等の情報を表示することができる。このような情報は、分電盤4と電力系統5との間に電流センサEを配置することによって、電流センサEで得られた電流情報から電力値として算出される。
次に、電力制御システムXにおける電流センサ検出方法について説明する。
(実施形態1)
図2および図3は、電力制御システムXの押上げあり制御の場合と押上げなし制御の場合の各電流センサの配置を模式的に示した配線図である。ここで、図2では、太陽電池装置2の発電電力が無いときの各電流センサにおける電流の流れる方向を示している。なお、本実施形態において、太陽電池装置2の発電電力が無いときとは、太陽電池装置2において発電電力がパワーコンディショナ21から交流電力として出力されなかった状態を示す。それゆえ、微弱な太陽光によって太陽電池20が発電していたとしても、パワーコンディショナ21から出力されなかった場合には、発電電力は無いものとみなす。また、図3では、発電電力が有るときの各電流センサにおける電流の流れる方向を示す。なお、図3において、発電電力が有るときとは、太陽電池装置2において発電電力がパワーコンディショナ21から交流電力として出力された状態を示す。
電力制御システムXにおける蓄電装置1の出力は単相三線式であり、U相、V相、W相の3相のうち、U相とW相の2箇所に電流センサを配置する。ここで、押上げあり制御の場合には、電流センサが分電盤4と負荷6の間のA1およびA2の位置にある。これは、電流センサで測定された電流値から複数の負荷の総消費電力を算出し、それと同量の電力を蓄電装置1から負荷側へ供給することにより、太陽光発電装置2の発電電力をすべて売電電力とする必要があるためである。一方で、押上げなし制御の場合には、電流センサがB1およびB2の位置にある。これは、太陽電池装置2からの供給電力が負荷の総消費電力以上であるか確認しつつ、蓄電装置1からの逆潮流が発生していないか確認するためである。
ここで、図2の状態において、A1およびA2とB1およびB2に位置する電流センサでは、電流が電力系統5から分電盤4を介して負荷6に向かって電力ラインを流れる第1方向(買電方向)にのみ流れていることが確認できる。一方で、図3の状態において、B1およびB2に位置する電流センサには、電流が第1方向(買電方向)および該第1方向と逆の第2方向(売電方向)の双方向に流れていることが確認できる。さらに、B1およびB2に電流センサが配置された場合には、太陽電池装置2の発電電力の有無に応じて電流値が変化する。そこで、本実施形態では、A1およびA2と、B1およびB2の位置で電流の方向および電流値が異なることを利用して、電流センサの位置を検出する。なお、本実施形態では、電流値を測定しているが、この電流値から算出される電力値を用いて電流センサの位置を検出してもよい。よって、本実施形態では、電流値および電力値の少なくとも一方の値を検出すればよい。
図4は、電流センサが図2および図3における電流センサA1またはB1(A2またはB2)のいずれの側に配置されているかを検知するための制御フローチャートである。なお、本制御フローチャートに基づく制御は、制御装置3で行なう。また、以下の説明では、便宜上、配置が確定していない電流センサについて、電流センサA1もしくはB1が置かれるU相側を電流センサ1、電流センサA2もしくはB2が置かれるW相側を電流センサ2と称することにする。
まず、STEP1では、太陽電池装置2の発電電力の電力系統5および負荷6に対する出力の有無を判定する。すなわち、STEP1では、太陽電池装置2の発電電力の有無を確認している。発電電力の有無は、電流センサDで測定される電流値の有無で判定することができる。そして、この判定結果は、制御装置3の記憶部に送られる。
ここで、本実施形態における太陽電池装置2の発電電力とは、太陽電池20で発電された直流電力を負荷6等で利用可能な交流電力としてパワーコンディショナ21から出力されたものを指す。それゆえ、太陽電池装置2の発電電力の無い状態とは、太陽電池20の発電が行なわれていない状態またはパワーコンディショナ21が停止している状態等を指す。また、本実施形態では、微弱な太陽光によって太陽電池20が発電していたとしても、パワーコンディショナ21から出力されなかった場合であっても、発電電力は無いものとみなす。
なお、太陽電池装置2の発電電力が無い場合とは、例えば、日没後のことである。また、本実施形態では、太陽電池装置20のパワーコンディショナ21の駆動スイッチをOFFにして人為的な作業で発電電力を無くす方法を用いてもよい。これにより、日没等の自然現象に比べて、STEP1における判定時間も短くすることができる。
そして、制御装置3は、太陽電池装置2で発電電力が発生していた場合、発電電力が無い状態が検出できるまでSTEP2に進めない制御を行なう。一方で、制御装置3は、所定時間内で太陽電池装置2の発電電力を電流センサDで検出できない、すなわち、発電電力が無かった場合にSTEP2の電流値の測定処理を行なう。なお、所定時間とは、例えば、30秒〜5分程度である。
次に、STEP2では、電流センサ1および電流センサ2の少なくとも一方の電流値を測定する。STEP2において、制御装置3は、上記電流値を第1測定値として取得し、記憶部に記憶する。また、STEP1およびSTEP2を併せたものがステップAとも言う。
次いで、STEP3では、STEP1と同様に、太陽電池装置2の発電電力の出力の有無を判定する。具体的に、STEP1およびSTEP2は、日没後に行なうものであり、STEP3は太陽光が発生している日の出後に行なう。
STEP3において、制御装置3は、太陽電池装置2の発電電力が無かった場合に、発電電力が検出できるまでSTEP4に進めない制御を行なう。一方で、制御装置3は、所定時間内で太陽電池装置2の発電電力を電流センサDで検出できた場合に、STEP4の電流の方向および電流値の測定処理を行なう。なお、所定時間とは、例えば、10秒〜1分程度である。
次に、STEP4では、電流センサ1および電流センサ2の少なくとも一方の電流値および電流の方向を測定する。STEP4において、制御装置3は、上記電流値を第2測定値として取得し、記憶部に記憶する。また、制御装置3は、STEP4で得られた電流センサで検出された電流の方向についても記憶部に記憶する。また、STEP3およびSTEP4を併せたものがステップBとも言う。
次いで、STEP5(ステップC)では、STEP4で測定した電流の方向が、第1方向であるか否か判定する。STEP5において、制御装置3は、電流の方向が第1方向であると判定された場合に、STEP6に進める処理を行なう。一方で、STEP5において、制御装置3は、電流の方向が第1方向でない、すなわち、電流の方向が第2方向であると判定された場合に、STEP7に進める処理を行なう。
ここで、STEP7に進んだ場合、STEP7では、電流センサ1および電流センサ2がB1およびB2の位置であると判定する。これは、A1およびA2の位置に電流センサが配置された場合には、第2方向に流れる電流が検出されないことに基づいている。すなわち、第2方向に電流が流れていると検出された場合には、電流センサがB1およびB2に位置していると判定できる。
一方で、STEP6に進んだ場合、STEP6では、STEP2で取得した第1測定値とSTEP4で取得した第2測定値とを比較して、その変動値を測定する。具体的には、第1測定値から第2測定値が減少しているか否かを制御装置3で検出する。このとき、第2測定値の減少は、STEP4において太陽電池装置2から第2電力ラインL2に電流が流れた場合に生じ得る。すなわち、第2測定値が第1測定値よりも減少することは、第1電力ラインL1において、太陽電池装置2の発電電力が負荷に供給されることによって電力系統5から第1方向に流れる電流の減少が検出されたことになる。このように、第1測定値に対する第2測定値の減少が検出された場合には、B1およびB2の位置に電流センサが配置されていると判定する(STEP8)。
また、所定時間内で第1測定値に対する第2測定値の減少が検出されない場合、例えば、第1測定値と第2測定値とが略同等の値であった場合には、第1電力ラインL1の第1方向に流れる電流の減少が検出されなかったこととなる。また、太陽電池装置2から出力された発電電力によって第2電力ラインL2を流れる電流に変化は生じないため、第1測定値に対する第2測定値の減少が検出されない場合には、A1およびA2の位置に電流センサが配置されていると判定する(STEP9)。ここで、所定時間とは、例えば、1秒〜10秒である。
次いで、STEP7、STEP8およびSTEP9のいずれかで判定された結果は、電力制御システムXで予め決定されている制御方法(押し上げあり制御または押し上げなし制御)と照合する(STEP10)。この照合は、制御装置3に設けられた照合手段で行なう。なお、このような照合手段は、例えば、押上げあり制御および押し上げなし制御の仕様であることを示す情報を記憶する記憶部と、該情報を演算するためのCPU等を備えている。
このSTEP10において、電力制御システムXが押し上げあり制御で設定されている場合には、STEP9からの結果を受信すれば、正しい位置に電流センサが配置されていることになる。また、STEP10において、電力制御システムXが押し上げなし制御で設定されている場合には、STEP7またはSTEP8からの結果を受信すれば、正しい位置に電流センサが配置されていることになる。
一方で、STEP10において、電力制御システムXで設定された制御方法と異なる位置に電流センサが配置されていると判定された場合には、その判定情報を制御装置3に設けられた制御手段に送信する。この制御手段は、電流センサの誤配置をユーザーに伝達するために警告音または警告表示等を行なうプログラムを有している。
このように、本実施形態では、現状の電流センサの配置が所望の制御を行なうシステムにおいて正しいか否かを検出することができる。これにより、施工者が電流センサの配置を間違って施工したとしても、正しい配置に直す作業を行なうことができる。
(実施形態2)
本実施形態では、STEP6以降のフローが実施形態1と異なっている。具体的に、本実施形態では、図5に示すように、STEP6において第1測定値と第2測定値との変動
値(第2測定値の減少の有無)の有無に応じて判定された電流センサの位置を記憶するステップを備えている。
STEP11において、制御装置3は、STEP6で変動が検出された場合に、電流センサがB1およびB2の位置にあることを記憶部で記憶する。
次に、制御装置3は、STEP11で得られる変動値が所定時間内で同じ結果として検出されるか判定し、その判定結果に応じて処理を行なう(STEP12)。STEP12において、制御装置3は、STEP4〜STEP6(ステップB、ステップCおよびステップD)を含むステップを少なくとも2回以上行なうことで測定された複数の変動値が、所定時間内で連続して同じ値(変動値)になるまで上記ステップを繰り返す制御を行なう。上記ステップは、例えば、1秒〜1分程度の所定時間内に2〜5回連続して繰り返せばよい。そして、制御装置3は、連続して同じ変動値を得られることができたら、STEP16に進めて、電流センサがB1およびB2の位置に配置されていると判定する。
一方で、STEP13において、制御装置3は、STEP6で変動が検出されなかった場合に、電流センサがA1およびA2の位置にあることを記憶部で記憶する。
次に、制御装置3は、STEP13で得られる変動値が所定時間内で同じ結果として検出されるか判定し、その判定結果に応じて処理を行なう(STEP14)。STEP14において、制御装置3は、STEP4〜STEP6(ステップB、ステップCおよびステップD)を含むステップを少なくとも2回以上行なうことで測定された複数の変動値が、所定時間内で連続して同じ値(変動値)になるまで上記ステップを繰り返す制御を行なう。上記ステップは、例えば、1秒〜1分程度の所定時間内に2〜5回連続して繰り返せばよい。そして、制御装置3は、連続して同じ変動値を得られることができたら、STEP15に進めて、電流センサがA1およびA2の位置に配置されていると判定する。
最後に、STEP7、STEP15およびSTEP16のいずれかで判定された結果は、実施形態1と同様にユーザーに伝達される。
このように、本実施形態では、第1測定値と第2測定値との変動値が所定時間内で連続して同じ結果になっていることを確認するステップを含んでいる。これにより、本実施形態では、負荷の消費電力が略一定の状態で実施し得る実施形態1に比べて、負荷の消費電力に係る条件を緩和できる。具体的に、本実施形態では、STEP4における第2測定値の電流の測定時において、負荷の消費電力に若干の変動が生じた場合であっても、電流センサの位置を正確に検出することができる。すなわち、本実施形態では、変動値が定常状態になった後に電流センサの位置を判定しているため、誤判定が低減される。
また、本実施形態において、負荷の消費電力が短時間で比較的大きく変動する中で電流センサの位置を検出する場合には、STEP1〜STEP6(ステップA、ステップB、ステップCおよびステップD)を含むステップを少なくとも2回以上行なうことで測定された複数の変動値が、所定時間内で連続して同じ値(変動値)になるまで上記ステップを繰り返す制御を行なってもよい。これにより、電流センサの位置検出の誤判定がより低減される。
(実施形態3)
本実施形態では、電流センサの向きの誤配置を検出するフローを備えている点で実施形態1と相違する。具体的に、本実施形態では、図6に示すように、実施形態1のSTEP2をSTEP22〜STEP27、実施形態1のSTEP3をSTEP28に置き換えている。なお、本実施形態において、STEP21は、実施形態1のSTEP1に相当し、
STEP29〜STEP35は、実施形態1のSTEP4〜STEP10に相当する。よって、STEP21およびSTEP29〜STEP35の説明は省略する。
STEP22では、太陽電池装置2の発電電力が無い状態で、電流センサ1で電流ラインに流れている電流の方向および電流値を測定する。
次に、STEP23では、電流センサ1で取得した電流の方向が第1方向か否か判定する。ここで、電流の方向が第2方向であると判定された場合に、電流の方向を第1方向に変換する処理を行なう(STEP24)。電流センサは、電流値を出力する際に、反対方向の電流が流れると負の数値を出力する機能を有している。それゆえ、第1方向に電流が流れた際に正の数値を出力するように電流センサを配置すれば、該電流センサは、第2方向に電流が流れた際に負の数値を出力する。ここで、STEP23においては、負の数値が測定された場合に、STEP24で負の数値であったとしても第1方向の判定であったように取り扱うようにする。このような変換処理は、制御装置3によって、STEP22で得られた負の値を強制的に正の値に変換すればよい。この変換処理によって、電流センサ1で判定された電流の方向は、第1方向となる。なお、STEP23において、電流の方向が第1方向であると判定された場合には、STEP25に進む。
次に、STEP25では、電流センサ2で取得した電流の方向が第1方向か否か判定する。ここで、電流の方向が第2方向であると判定された場合に、この電流の方向を第1方向に変換する処理を行なう。この変換処理は、STEP24と同じ処理であればよい。なお、STEP26において、電流の方向が第1方向であると判定された場合には、STEP28に進む。
次いで、STEP28では、STEP21と同様に、太陽電池装置2の発電電力の出力の有無を判定する。そして、STEP28において、制御装置3は、太陽電池装置2の発電電力が無かった場合に、電流センサDで発電電力が検出できるまでSTEP29に進めない制御を行なう。それゆえ、制御装置3は、電流センサDで発電電力が検出できるまでSTEP22〜STEP27のステップを繰り返すように制御を行なう。
このように、本実施形態では、太陽電池装置2の発電電力が無い状態において、電力ラインを流れる電流の方向が第2方向と判定された場合に、この電流の方向を第1方向に変換する制御を行なうステップ(ステップE)を有している。通常、太陽電池装置2からの発電電力が無い場合には、電流センサがA1、A2、B1およびB2のいずれの位置に配置されていても、第1方向にしか電流は流れない。これにより、電流の方向が第2方向として判定された場合には、電流センサの極性が反転して配置されていることがわかる。その結果、本実施形態では、電流センサの配置に正否判定に加えて、電流センサの極性(設置方向)の誤りを検出して補正することができる。これにより、例えば、電流センサBで検出される売電量を正しくユーザーに伝達することができる。
(変形例)
上記実施形態において、太陽電池装置2の発電電力の有無は、例えば、1日の太陽の周期を利用しているが、これに限られない。例えば、制御装置3で太陽電池装置2の発電電力を強制的にゼロにする制御を行なうことで、STEP1およびSTEP21を実現してもよい。これにより、比較的短時間でSTEP1およびSTEP21を終了させることができる。このような制御の方法としては、例えば、太陽電池20が発電している場合であっても、電力ラインL3に発電電力を出力させない制御を行なえばよい。他の制御の方法としては、リレーまたは半導体スイッチ等を用いて一部の電路を開放してもよい。
なお、上記一実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、
矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
X:電力制御システム
1:蓄電装置
2:太陽電池装置
3:制御装置
4:分電盤
5:電力系統
6:負荷
7:表示装置
10:蓄電池
20:太陽電池
11、21:パワーコンディショナ
A〜E:電流センサ
L1〜L4:第1〜第4電力ライン

Claims (3)

  1. 電力系統と分電盤との間を接続する第1電力ラインまたは前記分電盤と負荷との間を接続する第2電力ラインに取り付けられた、電力ラインを流れる電流の向きを検出する電流センサと、
    前記分電盤に接続された第3電力ラインを介して前記第1電力ラインまたは前記第2電力ラインに発電電力を送電する太陽電池装置とを備えた電力制御システムにおいて、
    前記電流センサに電流が流れているときに前記第1電力ラインおよび前記第2電力ラインのどちらに取り付けられているかを検出する電流センサ検出方法であって、
    前記太陽電池装置の前記発電電力が無い状態で前記ラインを流れている電流値および電力値の少なくとも一方を測定して第1測定値を取得するステップAと、
    前記太陽電池装置の前記発電電力が出力している状態で前記ラインを流れている電流値および電力値の少なくとも一方を測定して第2測定値を取得するステップBと、
    前記電力ラインを流れる電流方向が、前記電力系統から前記分電盤を介して前記負荷に向かって前記第1電力ラインおよび前記第2電力ラインを流れる第1方向、または該第1方向と逆方向の第2方向であるか判定するステップCと、
    該ステップCにおいて判定された前記電流方向が第1方向であった場合に、前記第1測定値からの前記第2測定値の変動値を測定するステップDとを備えた電流センサ検出方法。
  2. 前記ステップB、前記ステップCおよび前記ステップDを含むステップを少なくとも2回以上行なうことで測定された複数の変動値が、所定時間内で連続して同じ値になるまで前記ステップを繰り返す、請求項1に記載の電流センサ検出方法。
  3. 前記ステップAにおいて、前記ラインを流れる電流方向を判定し、前記ラインを流れる電流方向が第2方向であると判定された場合に、前記電流センサの極性を反転させるステップEをさらに備えた請求項1に記載の電流センサ検出方法。
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