JP2014167208A - 耐力壁 - Google Patents

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Katsukiyo Yoshinaka
勝清 芳中
Masaaki Onishi
正晃 大西
Masanori Ito
正則 伊藤
Jeong Ju Moon
正柱 文
Toshihisa Fukuda
稔久 福田
Norio Ogaki
則男 大垣
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Abstract

【課題】面内せん断力に対するエネルギー吸収性能を向上することができ、また、設備用開口を配置できる耐力壁を提供する。
【解決手段】耐力壁1Aは、山部2aと谷部2bを交互に有する波板2を枠材3に接合した構造を有する。上記枠材3には上下方向に等間隔で横桟4が3組設けられており、上記枠材3は上下方向に4等分に区画されている。この4区画のうち下3区画は上記波板2が存在する第1区画部11とされ、最も上の1区画は上記波板2が存在しない第2区画部12とされている。上記波板2は、その山部2aの稜線方向に直交して設けられて荷重の伝達を低下させるスリット2cによって分けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、建物の外壁として用いることができる耐力壁に関する。
特許文献1には、エネルギー吸収性能を有する折板パネル構造が開示されている。具体的には、山部と谷部とが所定間隔で屈曲形成された折板に枠材が接合されており、上記折板は、谷部を介して枠材に接合され、折板パネル構造に対して面内せん断力が負荷された場合に、山部を山部軸方向と略直交方向に歪ませることにより、面内せん断力に対してエネルギー吸収性能を有するようになっている。
特開2010−090650号公報
しかしながら、このような耐力壁においては、面内せん断力に対するエネルギー吸収性能の一層の向上が望まれる。また、このような耐力壁において換気扇等の設備に用いる開口を設けることは想定していなかった。
この発明は、上記の事情に鑑み、面内せん断力に対するエネルギー吸収性能を向上することができ、また、設備用開口を配置できる耐力壁を提供することを課題とする。
この発明の耐力壁は、上記の課題を解決するために、山部と谷部とが交互に形成された波板を枠材に接合して成る耐力壁において、上記波板が存在する第1区画部と上記波板が存在しない第2区画部とが形成されており、上記波板は上記山部の稜線方向に交差して設けられて荷重の伝達を低下させるスリットによって分けられ、この分けられた波板の上記稜線方向の端部となる箇所の谷部が上記枠材および上記枠材に設けられた中桟に固定されていることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記第2区画部を開口可能箇所とすることができ、換気扇等の設備に用いる設備用開口を上記波板に対する穴あけ加工を行うことなく形成することができる。また、上記耐力壁に面内せん断力が負荷された場合に、上記波板の山部が稜線方向と交差する方向に歪むことにより、上記面内せん断力に対してスリップ性状のない安定したエネルギー吸収が行われる。ただし、この安定したエネルギー吸収が行える山部の稜線方向の幅(長さ)には限界がある。上記耐力壁においては、上記分けられた波板は、その稜線方向の長さを短くできるので、当該耐力壁の全体としての高さが高くても、面内せん断力に対して安定したエネルギー吸収が行える。また、上記波板が完全に分離されていると、上記枠材に取り付ける際に位置合せが複雑になるが、上記耐力壁においては、上記波板が完全に分離されているわけではないので、上記位置合せは複雑にならない。
上記第2区画部にブレース構造が形成されていてもよい。これによれば、上記第2区画部の面内せん断力に対するエネルギー吸収力を、上記分けられた波板の設置箇所の面内せん断力に対するエネルギー吸収力に近づけることができる。
上記ブレース構造は、第1ブレースと第2ブレースを有し、上記第1ブレースと上記第2ブレースの延長線交差位置を上記第2区画部の縁となる上記枠材または上記中桟の位置に一致させていてもよい。これによれば、上記第1ブレースと上記第2ブレースによるトラス構造が形成されるので上記第2区画部の剛性を高くできる。
上記ブレース構造は、第1ブレースと第2ブレースを有し、上記第1ブレースと上記第2ブレースの延長線交差位置を上記第2区画部の縁となる上記枠材または上記中桟の位置からずらしていてもよい。これによれば、上記第1ブレースと上記第2ブレースによって緩いトラス構造が形成できるので、上記第2区画部の剛性が高くなり過ぎない利点がある。
上記第2区画部よりも小さな第2の波板が、上記第2区画部の一部の縁となる上記枠材と、上記中桟と、当該中桟に交差して設けられた第2の中桟とに接合されていてもよい。これによれば、上記第2の波板が存在しない箇所を開口可能箇所として利用できる。そして、上記第2の波板を備えたことにより、上記第2区画部の面内せん断力に対するエネルギー吸収力を、分けられた波板の設置箇所の面内せん断力に対するエネルギー吸収力に近づけることができる。
上記第2区画部にラーメン構造の補強枠が設けられていてもよい。これによれば、上記第2区画部の面内せん断力に対するエネルギー吸収力を、分けられた波板の設置箇所の面内せん断力に対するエネルギー吸収力に近づけることができる。また、上記補強枠はラーメン構造を有するので上記第2区画部の剛性が高くなり過ぎない利点がある。
上記補強枠に火打部材が設けられていてもよい。上記火打部材によって上記第2区画部の剛性を高めに設定することができる。
本発明であれば、耐力壁の面内せん断力に対するエネルギー吸収性能を向上することができる。また、波板が存在しない第2区画部が形成される構造であるので、換気扇等の設備に用いる設備用開口を、波板に対する穴あけ加工を行うことなく、形成することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態を示した図であって、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図である。 同図(A)は図1の耐力壁の波板を示した断面図であり、同図(B)は上記波板が横桟に接合されている状態の斜視図である。 同図(A)は図1の耐力壁の枠材の平面図であり、同図(B)は上記枠材の正面図である。 図1の耐力壁のブレース構造部を示しており、同図(A)は正面視、同図(B)は側面視、同図(C)は底面視の説明図である。 図1の耐力壁のブレース構造部を示しており、同図(A)は平面視、同図(B)は正面視、同図(C)は側面視の説明図である。 本発明の他の実施形態を示した図であって、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図である。 図6の耐力壁のブレース構造部を示しており、同図(A)は平面視、同図(B)は正面視、同図(C)は側面視の説明図である。 図6の耐力壁のブレース構造部を示しており、同図(A)は側面視、同図(B)は正面視の説明図である。 本発明の他の実施形態を示した図であって、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図である。 図9の耐力壁の区画部に設けた縦桟等を示しており、同図(A)は平面視、同図(B)は正面視、同図(C)は側面視、同図(D)は背面視の説明図である。 本発明の他の実施形態を示した図であって、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図である。 図11の耐力壁の補強枠を示しており、同図(A)は平面視、同図(B)は正面視、同図(C)は側面視の説明図である。 図11の耐力壁の補強枠を示しており、同図(A)は正面視、同図(B)は側面視、同図(C)は底面視の説明図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態の耐力壁1Aは、山部2aと谷部2bを交互に有する波板(波型鋼板)2を枠材3に接合した構造を有する。上記枠材3には上下方向に等間隔で横桟(中桟)4が3組設けられており、上記枠材3は上下方向に4等分に区画されている。この4区画のうち下3区画は上記波板2が存在する第1区画部11とされ、最も上の1区画は上記波板2が存在しない第2区画部12とされている。上記波板2は、その山部2aの稜線方向に直交(交差)して設けられて荷重の伝達を低下させるスリット2cによって分けられている。
図2(A)に示すように、この実施形態では、上記波板2の上記山部2aおよび谷部2bは扁平な長方形状を成しているが、これに限らない。上記山部2aおよび谷部2bは、正方形状でもよいし、台形状などでもよい。また、図2(B)に示しているように、上記横桟4は、2本の溝型鋼がそのウェブ同士を背中合わせに配置した構造を有している。そして、上記分けられた各波板2の上記稜線方向の端(上下端)となる箇所の谷部2bが、上記横桟4を構成している溝型鋼のフランジの側にボルト或いは溶接などによって接合されている。
図3(A)は上記枠材3の平面図であり、同図(B)は上記枠材3の正面図である。上記枠材3は、角パイプ形状の縦フレーム3aと溝型鋼の横フレーム3bとから成る。上記分けられた各波板2の最下端となる箇所の谷部2bは下側の横フレーム3bに固定されている。なお、建物の柱を上記縦フレーム3aとすることができる。
上記第2区画部12には、ブレース構造5が設けられている。このブレース構造5においては、例えば溝型鋼から成る第1ブレース5aと第2ブレース5bが備えられている。上記第1ブレース5aと第2ブレース5bの下端側は最も上に位置する上記横桟4の中央位置で上側溝型鋼のフランジの外面に取り付けられたガセットプレート5cの内面に溶接等により固定されている。
上記ガセットプレート5cは、図4(A)、図4(B)および図4(C)にも示すように、上記上側溝型鋼のフランジを表裏両面から挟み込むように配置されている。上記第1ブレース5aと第2ブレース5bの延長線交差位置は、上記横桟4の位置に一致している。この実施形態では、上記延長線交差位置は、上記横桟4における溝型鋼のウェブ同士の接合位置とされている。なお、上記横桟4は上記波板2が配置される領域では、この波板2の高さを考慮して上記縦フレーム3aの背面とほぼ面一となるように奥位置に設けられる一方、上記第2区画部12の縁に位置する最も上側の上記横桟4の上側溝型鋼は、その下側溝型鋼の位置よりも前側に配置されている。
上記第1ブレース5aと第2ブレース5bの上端側は、上記縦フレーム3aの上端側の内面および上側の横フレーム3bの左右端のフランジの外面に取り付けられたガセットプレート5dの内面に溶接等により固定されている。上記ガセットプレート5dは、図5(A)、図5(B)および図5(C)にも示すように、上記横フレーム3bのフランジを表裏両面から挟み込むように配置されている。また、上記第1ブレース5aおよび第2ブレース5bの上端側の延長線上に上記縦フレーム3aの上端部が位置する。
上記の構成であれば、耐力壁1Aに面内せん断力が負荷された場合に、上記波板2の山部2aが稜線方向と交差する方向に歪むことにより、上記面内せん断力に対してスリップ性状のない安定したエネルギー吸収が行われる。ただし、この安定したエネルギー吸収が行える山部2aの稜線方向の幅(長さ)には限界がある。上記耐力壁1Aにおいては、上記スリット2cによって分けられた波板2は、その稜線方向の実質の長さを短くできるので、当該耐力壁1Aの全体としての高さが高くなっても、面内せん断力に対して安定したエネルギー吸収が行える。また、上記波板2が完全に分離されていると、上記枠材3に取り付ける際に位置合せが複雑になるが、上記耐力1Aにおいては、上記波板2が完全に分離されているわけではないので、上記位置合せは複雑にならない。
なお、上記スリット2cは、上記谷部2bとなる平坦部分を除く全範囲に渡って設け、上記スリット2cの幅を例えば5mm以上としても良い。上記スリット2cを上記谷部2bとなる平坦部分を除く全範囲に渡って設けることで、上記スリット2cが長くなり、連続する部分が平坦な谷部2bの底部分だけとなって、上記スリット2cの両側の部分間での荷重の伝達がより生じ難くなる。そのため、上記スリット2cの両側の部分を相互に独立させてエネルギー吸収を行わせる機能が増大し、より安定してエネルギー吸収能力が確保できる。また、上記スリット2cの幅が5mm以上であると、変形時において上記スリット2cで分離される山部間での干渉が無く、この点からも安定したエネルギー吸収能力を確保することができる。
また、上記耐力壁1Aにおいては、上記分けられた波板2が存在しない上記第2区画部12を開口可能箇所とすることができ、換気扇等の設備に用いる設備用開口を、上記波板2に対する穴あけ加工を行うことなく、形成することができる。なお、上記設備用開口は上記第1ブレース5aおよび第2ブレース5bの無い箇所に形成される。
また、上記第2区画部11には上記ブレース構造5が設けられているので、上記第2区画部12の面内せん断力に対するエネルギー吸収力を、上記分けられた波板2の配置箇所の面内せん断力に対するエネルギー吸収力に近づけることができる。
さらに、上記ブレース構造5は、第1ブレース5aと第2ブレース5bを有し、上記第1ブレース5aと上記第2ブレース5bの延長線交差位置を上記横桟4の位置に一致させたトラス構造を形成しており、各部材の力の軸心が一転に集まり、上記第2区画部12の剛性を高くすることができる。なお、上記ガセットプレート5c、5dは上記のように各部材の力の軸心が一転に集中するための一例として用いられた部材であり、他の接続構造を用いることができる。また、上記第1ブレース5aと上記第2ブレース5bの延長線交差位置を上記枠材3の位置に一致させたトラス構造とすることもできる。
次に、図6(A)および図6(B)に示すように、この発明の他の実施形態の耐力壁1Bも同様に、上記波板2が存在する第1区画部11と上記波板2が存在しない第2区画部12とが形成されており、上記波板2は上記山部2aの稜線方向に直交(交差)して設けられて荷重の伝達を低下させるスリット2cによって分けられ、この分けられた波板2の上記稜線方向の端部となる箇所の谷部2bが上記枠材3および上記横桟4に固定されている。
上記第2区画部12は、上述したように、開口可能箇所として利用される。そして、上記第2区画部12には、ブレース構造6が設けられている。
上記ブレース構造6は、第1ブレース6aと第2ブレース6bを有している。上記第1ブレース6aと第2ブレース6bの下端側は、取り付けプレート6cに固定されている。上記取り付けプレート6cは、図7(A)、図7(B)および図7(C)にも示すように、上記第2区画部12の左右側の縁を形成している縦フレーム3aの内面上であって、最も上に位置する上記横桟4よりも上側の位置に設けられている。また、上記第1ブレース6aおよび第2ブレース6bは、上記縦フレーム3aの背面とほぼ面一となる位置に設けられている。また、この耐力壁1Bでは、最も上に位置する上記横桟4は、ウェブを上に向けて配置された1本の溝型鋼から成る。
上記第1ブレース6aと第2ブレース6bの上端側は、図8(A)および図8(B)に示すように、ウェブを下に向けて配置された上側の横フレーム3bのウェブの面に溶接などにより固定されている。また、上記第1ブレース6aと第2ブレース6bの延長線交差位置は上側の横フレーム3bの上方側とされている。
このように、上記耐力壁1Bにおいては、上記ブレース構造6は、第1ブレース6aと第2ブレース6bを有し、上記第1ブレース6aと第2ブレース6bの延長線交差位置が上側の横フレーム3bの位置からずれている。これにより、上記第2区画部12において緩いトラス構造が形成されることになり、上記第2区画部12の剛性を高くし過ぎない利点ある。なお、上記横フレーム3bに固定したガセットプレートを用いて上記第1ブレース6aの上端側および上記第2ブレース6bの上端側を接続してもよい。このような構造は一例であり、要は、部材の力の軸心をずらすことで、骨組みの剛性をコントロールする。
次に、図9(A)および図9(B)に示すように、この発明の他の実施形態の耐力壁1Cも同様に、上記波板2が存在する第1区画部11と上記波板2が存在しない第2区画部12とが形成されており、上記波板2は上記山部2aの稜線方向に直交(交差)して設けられて荷重の伝達を低下させるスリット2cによって分けられ、この分けられた波板2の上記稜線方向の端部となる箇所の谷部2bが上記枠材3および上記横桟4に固定されている。
上記第2区画部12には、この第2区画部12よりも小さな矩形の第2の波板2Aが設けられている。上記第2の波板2Aは、上記第2区画部12の一部の縁となる上記枠材3と、上記横桟4と、当該横桟4に交差して設けられた縦桟(第2の中桟)4Aとに接合されている。この実施形態では、第2の波板2Aの横幅は上記分けられた波板2の横幅の半分程度とされている。また、例えば、上記第2の波板2Aの谷部が固定箇所とされる。また、この実施形態では、上記第2の波板2Aの肉厚は上記分けられた波板2の肉厚よりも厚くされている。
上記縦桟4Aの上端側は、上側の横フレーム3bのフランジの内面に取り付けられた接合プレート7・7の外面に溶接等により固定されている。また、上記縦桟4Aの下端側は、図10(A)、図10(B)、図10(C)および図10(D)にも示すように、最も上に位置する上記横桟4の上側溝型鋼のフランジの内面に取り付けられた接合プレート7・7の外面に溶接等により固定されている。上記縦桟4Aは溝型鋼から成り、横方向から上下の接合プレート7に嵌まり込むように設けられる。また、この実施形態では、上記縦桟4Aの肉厚は、上記横桟4の肉厚よりも厚くされている。
このように、上記耐力壁1Cにおいては、上記第2の波板2Aが存在しない箇所を開口可能箇所として利用できる。そして、上記第2の波板2Aを備えたことにより、上記第2区画部12の面内せん断力に対するエネルギー吸収力を、上記分けられた波板2の配置箇所の面内せん断力に対するエネルギー吸収力に近づけることができる。なお、上記第2の波板2Aの形状や肉厚は耐力壁剛性のコントロールの観点から決定される。
次に、図11(A)および図11(B)に示すように、他の実施形態の耐力壁1Dも同様に、上記波板2が存在する第1区画部11と上記波板2が存在しない第2区画部12とが形成されており、上記波板2は上記山部2aの稜線方向に直交(交差)して設けられて荷重の伝達を低下させるスリット2cによって分けられ、この分けられた波板2の上記稜線方向の端部となる箇所の谷部2bが上記枠材3および上記横桟4に固定されている。
上記第2区画部12は、上述したように、開口可能箇所として利用される。上記第2区画部12においては、上記枠材3における上側の横フレーム3bが外されてラーメン構造を有する補強枠8が設けられている。上記補強枠8は、2本の縦部材8aと、2本の横部材8bと、これら縦部材8aと横部材8bの接合角箇所に設けられた4本の火打部材8cとからなる。
上記縦部材8aおよび上記横部材8bは、図12(A)、図12(B)および図12(C)にも示すように、角パイプから成る。また、上記火打部材8cは断面コ字状の曲げ部材から成る。
また、図13(A)、図13(B)および図13(C)にも示すように、最も上に位置する上記横桟4は、ウェブを上に向けて配置された1本の溝型鋼から成る。この溝型鋼に下端を接して上記縦部材8aが設けられており、下側の横部材8bは上記溝型鋼から離間して設けられている。
これによれば、上記第2区画部12に上記補強枠8が形成されているので、上記第2区画部12を分けられた波板2の設置箇所の面内せん断力に対するエネルギー吸収力に近づけることができる。また、上記補強枠8はラーメン構造を有するので、上記第2区画部12の剛性が高くなり過ぎない利点がある。一方、上記補強枠8に火打部材8cが設けられていると、上記第2区画部12の剛性を高めに設定することができる。また、上記補強枠8を用いた構成は、上記ブレースを配置する構成に比べて、設備用開口の配置位置や大きさの自由度が増す。また、上記補強枠8では、上記火打部材8cを用い、簡易な構成で上記縦部材8aと上記横部材8bの接続角度の維持力(剛接続力)を高めたが、上記火打部材8cを用いないで上記縦部材8aと上記横部材8bの接続角度の維持力を高めるようにしてもよい。
以上説明した耐力壁においては、上記枠材3を上下に4等分したが、このような区画形成に限定されるものではない。また、上記分けられた波板2が存在しない第2区画部12を最も上に位置する区画に設けたが、これ以外の区画に上記第2区画部12を設けてもよい。また、上記ブレース構造においては、2本のブレースを用いずに1本のブレースを上記第2区画部12の上角から下角に斜めに配置するようにしてもよい。また、上記分けられた波板2の左右端の谷部2bを、例えば上記縦フレーム3aの内面に設けたアングルに接合する構成としてもよい。
また、上記波板2の山部2aの稜線方向を上記枠材3の縦方向(高さ方向)とした例を示したが、上記波板2の山部2aの稜線方向を上記枠材3の横方向としてもよい。この構成においては、例えば、上記枠材3の中央縦方向に上記縦フレーム3aと平行に中桟を設け、この中桟に一致する箇所に上記スリット2cを設けてもよい。また、この構成において、上記分けられた各波板2の上記稜線方向の端(左右端)の谷部2bが、例えば上記縦フレーム3aの内面に設けたアングルにボルト或いは溶接などによって接合されるようにしてもよい。また、この構成において、上記分けられた波板2の上下端の谷部2bを、上記横桟4に接合する構成としてもよい。
また、上記縦フレーム3aを角パイプではなく溝型鋼で構成し、この溝型鋼の内面等に上記波板2を接合するようにしてもよい。また、隣り合う分けられた波板3の端の谷部3bの固定を上記スリット2cの線上に一致させて行うようにしてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1A、1B、1C、1D 耐力壁
2 波板
2a 山部
2b 谷部
2c スリット
3 枠材
3a 縦フレーム
3b 横フレーム
4 横桟(中桟)
4A 縦桟(第2の中桟)
5 ブレース構造
5a 第1ブレース
5b 第2ブレース
6 ブレース構造
6a 第1ブレース
6b 第2ブレース
8 補強枠
11 第1区画部
12 第2区画部

Claims (7)

  1. 山部と谷部とが交互に形成された波板を枠材に接合して成る耐力壁において、上記波板が存在する第1区画部と上記波板が存在しない第2区画部とが形成されており、上記波板は上記山部の稜線方向に交差して設けられて荷重の伝達を低下させるスリットによって分けられ、この分けられた波板の上記稜線方向の端部となる箇所の谷部が上記枠材および上記枠材に設けられた中桟に固定されていることを特徴とする耐力壁。
  2. 請求項1に記載の耐力壁において、上記第2区画部にブレース構造が形成されていることを特徴とする耐力壁。
  3. 請求項2に記載の耐力壁において、上記ブレース構造は、第1ブレースと第2ブレースを有し、上記第1ブレースと上記第2ブレースの延長線交差位置を上記第2区画部の縁となる上記枠材または上記中桟の位置に一致させていることを特徴とする耐力壁。
  4. 請求項2に記載の耐力壁において、上記ブレース構造は、第1ブレースと第2ブレースを有し、上記第1ブレースと上記第2ブレースの延長線交差位置を上記第2区画部の縁となる上記枠材または上記中桟の位置からずらしていることを特徴とする耐力壁。
  5. 請求項1に記載の耐力壁において、上記第2区画部よりも小さな第2の波板が、上記第2区画部の一部の縁となる上記枠材と、上記中桟と、当該中桟に交差して設けられた第2の中桟とに接合されていることを特徴とする耐力壁。
  6. 請求項1に記載の耐力壁において、上記第2区画部にラーメン構造の補強枠が設けられていることを特徴とする耐力壁。
  7. 請求項6に記載の耐力壁において、上記補強枠に火打部材が設けられていることを特徴とする耐力壁。
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