JP2014166378A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】予定していない通常時の右打ちを効果的に抑制する。
【解決手段】リミッタ未作動時大当り設定処理で、当該大当りの起因となった入球時が非時短(時短フラグ=0?:yes)且つ非確変(確変フラグ=0?:yes)の場合、大当り後の遊技状態を、第2特図始動口への入球に起因した大当りならば時短(時短設定フラグ=1)且つ確変(確変設定フラグ=1)としても、第1特図始動口への入球に起因した大当りならば非時短(時短設定フラグ=0)且つ確変(確変設定フラグ=1)とし、更にリミッタ回数のうちの1回を消費することにより、右打ちによる第1特図始動口への入球の結果を不利な状態とすることで、右打ちを効果的に抑制する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、遊技機に関するものであり、より詳しくは、予定されていない通常時の右打ちを抑制する遊技機に関するものである。
従来、遊技領域に配設された複数の変動入賞装置が順次開放する当り状態を発生させる遊技機が考案されてきた。それらの多くは、順次開放する複数の変動入賞装置を例えば遊技領域の右側領域に集積して配設することにより、当り状態が発生すると遊技者に所謂右打ち(強め打ち)させて、当り状態が停滞することなく迅速且つ順調に進捗するように構成されてきた。さらに、所謂左打ち(弱め打ち)によって入賞し易い位置に第1始動口を、右打ちによって入賞し易い位置(遊技領域の右側領域)に第2始動口を、備えて、何れに入賞しても当りとなれば、第1、第3、第4変動入賞装置が順次開放するよう構成され、これに加えて、前記当り状態中に、右打ちによって入賞し易い第2始動口への入賞によって、第2、第3、第4変動入賞装置が順次開放する特定当り状態を発生させるように構成された技術(例えば、特許文献1参照)も考案されている。
また一方、遊技者が遊技ルールにそぐわない遊技領域に遊技球を発射できないように構成することで、遊技者に著しく有利な遊技状態で遊技が行われることのないようにするために、例えば、適正でない右打ちであると判定した場合には、遊技球の発射を停止させる技術(例えば、特許文献2参照)や、遊技状態に応じて発射強度の上限を設定する技術(例えば、特許文献3参照)が考案されてきた。
特開2008−183号公報 特開2010−75256号公報 特開2010−75257号公報
前記特許文献1に記載された遊技機の場合、折角備えた特定当り状態(第2始動口への入賞に起因)を発生させ易くするために、第2始動口の入賞率が向上するように調整(例えば遊技釘による調整)が行われることが想定される。ところが、第1始動口と第2始動口の何れに入賞しても、当り状態を生起させることが可能であるため、入賞率の高くなった第2始動口を狙って、本来は予定していない通常時に右打ちを行う遊技者も現れるようになってしまう。こうなると、遊技店にとっては第2始動口に係る入賞率を低下させるように遊技釘の調整を行わなければならず、結果的には折角設けた遊技機の機能を充分に発揮できない、という問題があった。
また、特許文献2、及び3に記載された遊技機の場合、発射を停止させたり、発射強度の上限を設定することで、たとえそれが悪意の遊技者による発射であったとしても、自由な発射を抑制することになった。この点、遊技の興趣の基本は、任意の位置に向けて遊技球を発射し、その結果に一喜一憂することに他ならない。したがって、そもそも遊技機(パチンコ機)が有する基本的な興趣であるところの、遊技領域の任意の位置に遊技球を打ち込むこと、即ち遊技球の自由な発射を制限してしまい、著しく興趣の低下を招く虞があった。
さらに、上述した手段により強制的に任意の位置への発射が不可能となったことで、悪意をもって右打ちを行おうとする者は、まず任意の位置に遊技球を発射できないことを認識すると激昂して、遊技機を破壊してでも利益を獲得しようとすることや、単なるはらいせで遊技機やその他の設備を破壊することさえ予想され、遊技者自らの意思で通常時の右打ちを抑制する構成とななっておらず、すなわち通常時における予定されていない右打ちに関して、遊技者の自制を促す効果的な構成とはなっていなかった。
本願発明は係る課題に鑑みなされたものであり、遊技領域の右側領域に設けられた始動口の入賞率を徒に低下させることなく予め設けられた機能を充分に発揮でき、遊技球の自由な発射を保障することで遊技の基本的な興趣を維持し、さらに企図されていない右打ちに関して、効果的に遊技者の自制を促すことを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の請求項1記載の遊技機は、遊技球が流下する遊技領域に設けられた普図始動口と、前記普図始動口に前記遊技球が入球したことに起因して普通図柄の抽選を行う普図当否判定手段と、前記遊技領域の特定流下経路に設けられ、前記普図当否判定手段による抽選結果が当選の場合に開放されて入球可能な状態となる普通電動役物と、前記特定流下経路に設けられた第1特図始動口と、前記普通電動役物内に設けられた第2特図始動口と、前記第1特図始動口又は第2特図始動口に遊技球が入球したことに起因して特別図柄の抽選を行なう特図当否判定手段と、前記遊技領域に設けられ、前記特図当否判定手段による抽選結果が当選の場合に開放されて入球可能な状態となる特別電動役物と、前記普図始動口は、前記特定流下経路以外に形成された第1普図始動口と、前記特定流下経路に形成された第2普図始動口と、を備え、前記特図当否判定手段による抽選結果が当選することに起因して所定の確率1で作動し、該作動により前記特図当否判定手段による当選確率を低確率から高確率へと上昇させる特図確変手段と、該特図確変手段が連続して作動した回数を計数する計数手段と、該計数手段による計数値が所定値に達することを条件に、前記特図確変手段の作動を規制する特図確変規制手段と、前記特図当否判定手段による抽選結果が当選することに起因して所定の確率2で作動し、該作動により前記普図当否判定手段による当選確率を低確率から高確率へと上昇させる普図確変手段と、を備え、前記特図確変規制手段により特図確変手段の作動を規制するときは、普図確変手段を前記所定の確率2よりも低い確率で作動させ、前記普図確変手段の非作動中における前記第1特図始動口への入球に基づく当選であることを条件に、前記普図確変手段の作動を規制する普図確変規制手段を更に備えたことを特徴とする。
本発明の変形例1として、請求項1に記載の遊技機において、前記普図確変規制手段は、前記普図確変手段の非作動中における前記第1特図始動口への入球に基づく当選であること、又は前記普図確変手段の非作動中で、且つ特図確変手段の作動中における前記第2特図始動口への入球に基づく当選であることの何れかの条件を満たした場合に、前記普図確変手段の作動を規制することを特徴とする遊技機を挙げることができる。
本発明の変形例2として、請求項1または変形例1に記載の遊技機において、前記普通電動役物は、起立位置と傾倒位置に変化可能な開閉部材を備えると共に、該開閉部材が前記起立位置にあるとき入球不能な閉鎖状態となり、前記傾倒位置にあるとき入球可能な開放状態に変化し前記普通電動役物が開放状態となって前記第2特図始動口に遊技球が入球可能なときには、傾倒位置にある開閉部材が前記第1特図始動口への流路を遮断して入球困難とし、前記普通電動役物が閉鎖状態となって前記第2特図始動口に遊技球が入球不能なときには、起立位置にある開閉部材が前記第1特図始動口への流路を開放して入球容易となることを特徴とする遊技機を挙げることができる。
本発明の変形例3として、請求項1または変形例1若しくは変形例2のいずれかに記載の遊技機において、遊技状態報知手段を備え、前記特図確変手段が作動し、且つ前記普図確変手段が非作動であるペナルティ遊技状態に制御されているときは、前記遊技状態報知手段が前記ペナルティ遊技状態に制御されている旨を報知することを特徴とする遊技機を挙げることができる。
請求項1に記載の遊技機によれば、普図確変規制手段を備えることによって、特図が通常遊技状態(低確率)で、普図も通常遊技状態すなわち非時短遊技状態(低確率)に制御中において、特図当否判定手段の抽選確率が低確率の場合に、第2特図始動口への入球に起因した当選の結果は普図を時短遊技状態(高確率)として普図が当選し易い有利な状態とするが、第1特図始動口への入球に起因した当選の結果は普図を非時短遊技状態(低確率)として普図が当選し易い有利な状態としない(S466、S471)ことが可能となる。そして、第1特図始動口への入球に起因した当選であっても、計数手段により計数されるリミッタ回数の1回を消費してしまうことになり、本来得られるはずの利益(普図確変手段の作動)が得られない不利な状態となる。これにより、不利な状態となってしまう、つまり本来予定されていない普図確変手段の未作動時における第1特図始動口への入球が発生しないようにするために、第1特図始動口が配設された遊技領域の右側領域には遊技球を発射しないように遊技者は努める。したがって、本来予定されていない遊技状態における右打ち(特定流下経路としての遊技領域の右側領域への発射)を防止することが可能となる。
一方、普図確変規制手段の作動条件が普図確変手段の非作動中に限定されているので、普図が高確率遊技状態すなわち時短遊技状態(高確率)に制御中における、第1特図始動口への入球に起因した当選の結果は、普図を時短遊技状態(高確率)として、普図が当選し易い有利な状態とする(S468、S473)。これにより、本来予定されている遊技方法に則って、つまり特図が通常遊技状態(低確率)で普図も通常遊技状態すなわち非時短遊技状態(低確率)に制御中において第2特図始動口へ入球させ、これに起因した当選の結果として普図確変手段が作動した状態において、第1特図始動口への入球が発生してしまった場合には、普図を時短遊技状態(高確率)とすることが出来る。これにより、予め企図された遊技方法に則って遊技したにも拘わらず、予定されていない右打ちを抑止するための手段である第1特図始動口へ不幸にも入球させてしまった遊技者を救済することが可能となる。このように、遊技方法を無視する遊技者には不利益を被らせるが、遊技方法に則った遊技者には予定された利益を保障することにより、遊技性を充分に維持しつつ、企図された遊技方法の遵守を非常に効果的に促すことが可能となっている。
また、第1特図始動口又は第2特図始動口の何れに遊技球が流入したことに起因した大当りであっても、リミッタカウンタに1加算する、すなわち計数手段により計数され、特図確変規制手段は計数手段による計数値が所定値に到達することを条件として特図確変手段を規制するよう構成されている。さらに、普図確変手段の非作動中における第1特図始動口への入球に基づいて発生した大当り後には、普図当否判定手段による抽選確率が高確率とはならず、低確率のままとなるので、次回の普図当否判定手段による抽選で当選し難い通常確率状態のままで、その上にリミッタ回数(例えば、10回)のうちの1回を消費してしまい、非常に遊技者にとって不利な状態となる。特定流下経路に向けて遊技球を発射して、第1特図始動口への入球に基づいて大当りが発生した場合には、このような不利な状態を招来してしまう構成を備えていることにより、遊技者はこれを回避せんとして、予定されていない通常時の右打ちを自制する。すなわち、企図していない通常時の右打ちを効果的に更に抑制することができる。
また、右打ちが防止出来ることによって、第1特図始動口と同じ特定流下経路に設けられた第2普図始動口の入賞率を、植設された遊技釘の調整によって高く設定することが可能となる。これにより、普図及び普通電動役物に係る遊技が迅速且つ順調に消化され、企図した遊技性を充分に発揮可能となる。すなわち、特定流下経路に設けられた第2普図始動口の入賞率を徒に低下させることなく、当該遊技機に備えられた機能である普図当り及び特図大当りの連続して発生する有利な遊技状態を発現できる。
さらに、このように自由な発射を許容しつつも遊技ルールに則らない遊技方法を遊技者が選択した場合には自己責任としてペナルティが課せられる構成を備えることにより、遊技球の自由な発射即ち発射位置の任意性を保障し、遊技の基本的な興趣を維持できる。
変形例1に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、特図が通常遊技状態(低確率)で、普図も通常遊技状態すなわち非時短遊技状態(低確率)に制御中において、当否判定手段の抽選確率が低確率の場合に、第1特図始動口への入球に起因して当選した結果を、更に不利な状態とする。つまり、普図確変手段の非作動中における第1特図始動口への入球に基づく当選であることに加えて、普図確変手段の非作動中で且つ特図確変手段の作動中における第2特図始動口への入球に基づく当選であることを条件として、普図確変規制手段が作動する。すなわち、特図が確変状態で且つ普図が非時短遊技状態において発生した当選が、たとえ第2特図始動口への入球に起因した当選であったとしても、大当り後に時短遊技状態に設定されない。換言すれば、一旦、予定されていない遊技方法によって大当りを消化してしまうと、その後に予定された遊技方法に則って遊技したとしても、本来獲得されるはずであった利益を享受することが出来ないように構成されている。したがって、普図が当選し難い状態のまま、特図の当選のみが累積して、リミッタ回数に到達してしまい、大きな利益を得る機会を失うので、遊技者にとって非常にデメリットとなる。そのため、本来予定されていない遊技状態における右打ちを、さらに防止することが可能となる。
変形例2に記載の遊技機は、請求項1または変形例1に記載の遊技機において、普通電動役物の開閉部材が起立位置から傾倒位置に変位して、第1特図始動口へ入球可能な遊技球の流下経路を遮断して、第1特図始動口への入球を発生し難くするので、普図当否判定手段の抽選結果が当選となってから、右打ちすることで第1特図始動口への入球による不利な状態を招来し難くすることができる。
変形例3に記載の遊技機では、請求項1または変形例1若しくは変形例2のいずれか1項に記載の遊技機において、ペナルティ遊技状態のまま放置されることで、稼働率が低下してしまうことを防止することができる。また、ペナルティ遊技状態を発生させた遊技者に対して、警告することで再発を防止することができる。また、ペナルティ遊技状態に制御されていることを知らないで遊技に臨もうとする遊技者に被害が及ぶことを事前に回避することができる。
本発明を適用した第1の実施形態のパチンコ機50の正面図 パチンコ機50の遊技盤1の正面図 パチンコ機50の背面図 パチンコ機50の電気構成図 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート 主制御装置80で実行される普図始動入賞確認処理の概要を示すフローチャート 主制御装置80で実行される普図当否判定処理の概要を示す第1のフローチャート 前記普図当否判定処理の概要を示す第2のフローチャート 前記普図当否判定処理の概要を示す第3のフローチャート 前記主制御装置80で実行される特図当否判定処理の概要を示す第1のフローチャート 前記特図当否判定処理の概要を示す第2のフローチャート 前記特図当否判定処理の概要を示す第3のフローチャート 前記特図当否判定処理の概要を示す第4のフローチャート 前記特図当否判定処理のリミッタ未作動時大当り設定処理の概要を示す第1のフローチャート 前記特図当否判定処理のリミッタ未作動時大当り設定処理の概要を示す第2のフローチャート 前記特図当否判定処理のリミッタ作動時大当り設定処理の概要を示すフローチャート 前記普図遊技処理の概要を示す第1のフローチャート 前記普図遊技処理の概要を示す第2のフローチャート 前記普図遊技処理の概要を示す第3のフローチャート 主制御装置80で実行される特別遊技処理の概要を示す第1のフローチャート 前記特別遊技処理の概要を示す第2のフローチャート 前記特別遊技処理の概要を示す第3のフローチャート 前記特別遊技処理の概要を示す第4のフローチャート 第2特別始動口12の作動態様を示す概略説明図 第1特図始動口11及び第2特図始動口12への入球に基づく大当り時に選択される図柄の機能を説明する機能表図 パチンコ機50の特別図柄及び普通図柄に係る性能を説明する性能表図 遊技の経過に対応した演出図柄表示装置6による表示態様を示す表示態様説明図 実施例2のサブ統合制御装置83が実行する状態表示処理の概要を示すフローチャート 実施例2の警告表示処理が実行された際の表示態様を示す表示態様説明図 実施例3の第2特別始動口112を備えた遊技盤の概略正面図 実施例3の第2特別始動口112の作動態様を示す概略説明図
以下に本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明の実施の形態は下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する種々の形態を採ることができ、各実施例に記載された内容を適宜組み合わせることが可能なことはいうまでもない。
[実施例1]
本発明を適用した実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。図1は、本発明を適用した第1の実施形態のパチンコ機の正面図である。図1に示すように、パチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠51には、左側の上下の位置に設けたヒンジ53を介して、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52および後述する内枠70(図3参照)が軸設されて開閉可能に設けてある。前枠52の板ガラス61の奥側には上述した内枠70に保持された遊技盤1(図2参照)が設けてある。さらに前枠52には、図示したように略円形状に形成される開口部が開設されていることにより、該開口部から板ガラス61を介して遊技盤1が透視可能に設けられている。
前枠52の上部の左右両側位置および外枠51の下部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ66が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また前枠52には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。前枠52の下部には、遊技球を貯留可能な上皿55と、当該上皿55の下方位置に同じく遊技球を貯留可能な下皿63とが設けられている。下皿63の右側には発射ハンドル64が設けてあり、当該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより後述する発射制御装置84(図4参照)が作動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。また、発射ハンドル64の操作量に応じて、遊技球を後述する遊技領域3(図2参照)の左側領域へ打ち込む弱め打ち(所謂左打ち)や、右側領域へ打ち込む強め打ち(所謂右打ち)を可能にしている。
下皿63は、上皿55から溢れた遊技球を貯留可能に構成されるとともに、球抜きレバー(図示しない)を具備してなる。当該球抜きレバーは、遊技者の操作によって下皿63に溜まった遊技球を、遊技店に備えられた別箱(ドル箱)等に移すことができるように構成されている。さらに、下皿63の左側上面部には演出ボタン67が設けてある。
本実施形態のパチンコ機50は、いわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されているとともに、下皿63の左側には、球貸スイッチ57が内蔵された貸出ボタン、精算スイッチ58が内蔵された精算ボタンおよび精算表示装置59が設けられている。さらに、パチンコ機50は、図示右側下方位置に、前枠52および内枠70を外枠51にロックするシリンダ錠39を備える。シリンダ錠39は、当該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して内枠70を開放するようになし、反時計回りの操作により前枠52を開放するよう構成されている。
図2は、パチンコ機50の遊技盤1の正面図である。遊技盤1は、粗矩形板状に形成されると共に、外レール2aと内レール2bとによって囲まれることで略円形状に形成されてなる遊技領域3を備える。
ここで、本実施例のセンターケース5及び遊技領域3の構成について説明する。本実施例のセンターケース5は、外郭部が前方視略円形状に形成されてなる。さらに、該センターケース5の中央より上部に形成される外郭部は、その頂部すなわち最上部を基点として、当該外郭部に沿って左下方向あるいは右下方向に遊技球を流下させるように構成されている。このように構成されるセンターケース5が、遊技領域3の左右方向略中央部且つ上下方向やや上部に配設される。これにより、遊技領域3は、センターケース5の上方に打ち込まれた遊技球が流下する異なる流路を具備してなる。つまり、本実施例の遊技領域3は、上述したセンターケース5の頂部を基点とした左側方から下方に向かう左流路と、同じく右側方から下方に向かう右流路を備える。なお、本実施例において、本発明の要部となる構成要素の一部は、右流路に配設されている。これにより、右打ちした場合、遊技球は右流路に配設された何れの構成要素にも、通過または流入する可能性を有するようになっている。本実施例の右流路即ち遊技領域3の右側領域は、後述する本発明の特定流下経路に該当する。そして、特定流下経路としての右側領域(右流路)には、本発明の普通電動役物の内部に設けられた第2特図始動口12と、第1特図始動口11と、第2普図始動口18が配設されている。さらに、遊技領域3の右側領域(右流路)以外の領域に相当する箇所に第1普図始動口17が配設されている。これら本発明の要部をなす構成要素の配設位置に関しては、後に詳述する。
遊技領域3には、上述したように、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5のほぼ中央下方位置には、第1普図(普通図柄)始動口17が設けられ、同じく右方位置には、第2普図(普通図柄)始動口18が設けられている。なお便宜上、以下の記載において、普通図柄を普図と、また特別図柄を特図と略して呼称する場合があり、それが名称の構成要素である場合も同様である。第2普図始動口18は、遊技球が通過可能なゲートで構成してある。第1普図始動口17及び第2普図始動口18は、普図の当否抽選を実行する始動口であり、第1普図始動口17及び第2普図始動口18のいずれかに遊技球が入球すると、普図の当否抽選用に設けられた複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数は普図の保留記憶として記憶される。第1普図始動口17及び第2普図始動口18は、共に本発明の普図始動口を構成し、上述したように、第1普図始動口17は特定流下経路としての右側領域(右流路)以外の領域に形成され、第2普図始動口18は特定流下経路としての右側領域(右流路)に形成されている。
センターケース5の直下に位置する第1普図始動口17の右側方やや下部には、普図の当否抽選が当選したことに基づいて開放される普通電動役物から構成されると共に、特別図柄の始動口としてなる第2特図(特別図柄)始動口12が配設されている。第2特図始動口12は、特別図柄の当否抽選用の始動口であり、遊技球が入球したことにより複数種類の乱数が抽出され、これらの乱数に基づいて特図の当否抽選が行われる。更に本実施例の第2特図始動口12は、横長矩形状に開設される開口部と、該開口部の前方下部にて回動自在に軸支してなる略平板状に形成された開閉扉とを備え、該開閉扉は開口部を閉塞する起立位置と、開口部を開放する傾倒位置とに変位可能に構成されてなる。このように構成される第2特図始動口12は、普図の当否抽選の結果が当選と判定されると、開閉扉が起立位置から傾倒位置に変位して、当該状態を所定時間(例えば本実施例では、5.8秒間)維持することにより、開口部を当該所定時間のあいだ遊技球が流入可能に開放するよう構成されている。なお、本実施例の第2特図始動口12は、遊技球をセンターケース5の上方を通過させて遊技領域3の右側領域(右流路)に発射(所謂右打ち)すると入球し易い位置に配設されている。
このように、本実施例の第2特図始動口12は、上述した普図始動口としての第1普図始動口17及び第2普図始動口18へ遊技球が入球したことに起因して、後述する本発明の普図当否判定手段が普通図柄の抽選を実行し、当該抽選結果が当選となった場合に遊技球が流入可能な開放状態に変化するように構成された所謂、普通電動役物の内部に設けられている。
次いで、上述した第2普図始動口18の下方位置には、後述する特図の当否抽選が当選となって大当り遊技(特別遊技)に移行したときに、遊技球が流入可能に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。本実施例の大入賞口14は、上方を遮蔽する遮蔽部材と、左右一対の可動翼片を備える。該可動翼片は、遮蔽部材と連携して遊技球を入賞不能とする起立位置と、入賞可能とする傾倒位置に変位可能に構成されており、傾倒位置に変位することで、上述したように大入賞口14を開放するものである。
また第1普図始動口17の左側横位置には、複数の普通入賞口31、32、33が、略等間隔で横並びに配設されている。また、普通入賞口31のさらに左側方且つ内レール2b沿いには、第1特図表示装置9、第2特図表示装置10、及び普図表示装置7が配設されている。更に、第2特図始動口12の右斜め上方には普通入賞口34が配設されている。
本実施例のセンターケース5は、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設される。該演出図柄表示装置6は、上述した普図に対応する擬似図柄などの演出表示を行うように構成されている。センターケース5の下縁には普図の保留数を点消灯により表示する普図保留数表示装置8が配設されている。またセンターケース5には、周知のものと同様に図示しないワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部には遊技領域3に配設された何れの入賞口(始動口も含む)にも入賞しなかった遊技球を遊技盤1の裏面側へ排出するアウト口が設けられている。
遊技領域3に植設された遊技釘4には、調整によって第2普図始動口18の入賞率に影響を与えることが可能な遊技釘4も含まれる。
本実施例の遊技領域3には、上述したようにセンターケース5が配設されることによって、本発明の特定流下経路としての右側領域(右流路)と、当該右側領域以外の左側領域を形成されている。すなわち、センターケース5は、特定流下経路を形成する機能を担う構成であって、特定流下経路形成手段である。また、外郭部が前方視略円形状に形成されたセンターケース5が、遊技領域3の左右方向略中央部且つ上下方向やや上部に配設されることにより、遊技領域3の右側部に、上部及び下部が比較的に広大で中央部が狭隘な右側領域を形成している。そして、上部の広大な領域に広範囲に拡散して流下する複数の遊技球を、狭隘な中央部に凝集するよう構成されている。このように複数の遊技球が凝集された右側領域の中央部に、本実施例の大入賞口14及び第2普図始動口18を設けることにより、遊技者が右打ちした遊技球を大入賞口14及び第2普図始動口18に高い確率で入賞可能にしている。このように構成されることにより、遊技者が右打ちした場合、すなわち本発明の特定流下経路に遊技球が打ち込まれたとき、第2普図始動口18への遊技球の流入頻度、及び普図当りの頻度を向上させることで単位時間当たりの普図に係る遊技の実行回数を増加させることが出来る。また、大入賞口14への遊技球の流入頻度を向上させることで、特図に係る大当り遊技の消化速度が上昇する。つまり、特図及び普図に係る遊技の処理が速やかに実行可能になりスピーディーな遊技の展開を実現できる。
更に、本実施例の遊技領域3には、本発明の要部であると共に、上述した第2特図始動口12とは異なる特図始動口として、第1特図始動口11が設けられている。本実施例の第1特図始動口11は、遊技球が常時入賞可能に構成されると共に、遊技領域3の右側下部すなわち第2特図始動口12の略直下に配設されている。
ここで、図24を参照して、本実施例の第1特図始動口11及び第2特図始動口12の構成を詳述し、次いで当該構成に基づく作用を説明する。図24(a)には、遊技球が流入可能な状態にある第2特図始動口12と、該第2特図始動口12の略直下位置に設けられると共に常時遊技球が流入可能に構成された第1特図始動口11が示されている。第2特図始動口12と第1特図始動口11は、共に遊技領域3の右側領域(右流路)、すなわち本発明の特定流下経路に設けられている。本発明の普通電動役物の内部に設けられた第2特図始動口12は、横長矩形状に開設される開口部として構成され、該第2特図始動口12の前方下部にて回動自在に軸支してなる略平板状に形成された開閉扉12cを具備してなる。開閉扉12cは、第2特図始動口12を閉塞して遊技球が流入不能となる起立位置と、第2特図始動口12を開放して遊技球が流入可能となる傾倒位置とに変位可能に構成されている。更に、開閉扉12cは、傾倒位置に変位することで第1特図始動口11の上方領域を閉塞し、起立位置に変位することで同じく上方領域を開放する。換言すれば、開閉扉12cは、傾倒位置に変位することで第1特図始動口11へ流入可能な遊技球の流下経路を遮断し、起立位置に変位することで同じく流下経路を開放するように構成されている。
更にいえば、第1特図始動口11と第2特図始動口12は、各々に流入可能な遊技球の流路として、共通の流路を備えている。本実施例では傾倒位置にある開閉扉12cによって遮断される流路であり、開閉扉12cが起立位置にあるときは第1特図始動口11への流路として機能し、開閉扉12cが傾倒位置にあるときは第2特図始動口12への流路として機能する。開閉扉12cは、この共通の流路を何れの特図始動口への流路として機能させるかの決定手段或いは切り替え手段である。
図24(a)に示すように、第2特図始動口12の開閉扉12cが傾倒位置に変位すると、第2特図始動口12の前方が開放され且つ遊技領域3の前方に向けて突出することにより、上方から流下してきた遊技球Bを受け止めて、第2特図始動口12に誘導する。また、前方に向けて突出することで、第1特図始動口11の上方領域を閉塞すなわち、第1特図始動口11への流下経路を遮断することで、第1特図始動口11への入賞を発生し難くしている。図24(b)に示すように、第2特図始動口12の開閉扉12cが起立位置に変位すると、第2特図始動口12の前方が閉塞され且つ遊技領域3から後方へ退避することにより、上方から流下してきた遊技球Bに干渉せず、第2特図始動口12に誘導しない。また、後方に向けて退避することで、第1特図始動口11の上方領域を開放すなわち、第1特図始動口11への流下経路が形成されることで、第1特図始動口11への入賞を発生し易くしている。図には、遊技球Bが後方に退避した開閉扉12cの前方を流下し、第1特図始動口11へ流入する状態が示されている。このように、第1特図始動口11の配設位置については、第2特図始動口12の開閉扉12cが起立位置にあるときには、第2特図始動口12の前方を流下した遊技球が入賞し易く、開閉扉12cが傾倒位置にあるときには、開閉扉12cが第1特図始動口11の上方を遮蔽することにより遊技球が入賞し難い位置に設定されている。また、第1特図始動口11は、第2特図始動口12と同様に、特別図柄の当否抽選用の始動口であり、遊技球が入球したことにより複数種類の乱数が抽出され、これらの乱数に基づいて特図の当否抽選が行われる。
なお、本実施例では、第1特図始動口11への入球に起因した特別図柄(特図1 図25参照)の変動表示は、第1特図表示装置9で行い、第2特図始動口12への入球に起因した特別図柄(特図2 図25参照)の変動表示は、第2特図表示装置10で行うように構成されている。
このように、本実施例の第2普図始動口18、大入賞口14、第2特図始動口12及び第1特図始動口11は、何れも遊技領域3の右側領域に、上から下に向かって順に略列設されてなる。このように構成されることにより、これらの始動口或いは入賞口に入賞させようとすると、遊技球を遊技領域3の右側領域、換言するならばセンターケース5によって区分形成される遊技領域3の左右流路のうち、右流路に遊技球を発射することにより、可能となるよう作用するものである。更にいうならば、第2普図始動口18へ入賞させるべく遊技領域3の右側領域に発射された遊技球は、大入賞口14、第2特図始動口12、及び当該右流路の最下部に位置する第1特図始動口11へも入賞可能となるよう構成されている。
次に、図3を参照してパチンコ機50の裏面側の構成について説明する。図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、上述した遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が収納されている。内枠70は、前枠52と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠51にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の何れかの入賞口に遊技球が入賞すれば、球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット73により払出球流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出ユニット73により、貸出ボタンの操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられ、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85は内枠70に設けられている。図3では発射制御装置84が描かれていないが、払出制御装置81の下に設けてある。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けてあり、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ87(図4参照)へ送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤1側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いていたが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板78を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図4は、本実施例のパチンコ機50の電気的構成図である。パチンコ機50の電気的構成は、図示のとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。さらに、スイッチは、便宜上、SWと省略して記載する場合がある。
主制御装置80には、第1特図始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2特図始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる第1普図始動口17に入球した遊技球を検出する第1普図作動スイッチ17a、同じく普通図柄を作動させる第2普図始動口18に進入した遊技球を検出する第2普図作動スイッチ18a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、普通入賞口31に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、普通入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ34a等の検出信号が入力される。なお、普通入賞口32、33に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ32a、33aは、図示していないが同様に、これらの検出信号が主制御装置80に入力されるよう構成されている。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9、第2特図表示装置10及び普図(普通図柄)表示装置7の表示及び普図保留数表示装置8の点消灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2特図始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子(図示しない)にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能に構成されている。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を駆動させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット(プリペイドカードユニット)56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸スイッチ57、精算を要求するための精算スイッチ58、残高表示器(図示しない)が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70、前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号(図示しない)、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29からの発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64に触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。 また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。さらに、サブ統合制御装置83には、音量調節スイッチ83aからの信号が入力されることにより、スピーカ66の音量を調節可能に構成されている。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、擬似図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。
ここで、図26を参照して本実施例のパチンコ機50の有する性能について、説明する。なお、特図当否判定手段の抽選確率に関して、通常つまり低確率に制御される状態を、特図の通常遊技状態、特図の通常状態、特図の低確率遊技状態、特図の通常時等と呼称し、確変つまり高確率に制御される状態を、特図の確変遊技状態、特図の高確率状態、特図の高確率遊技状態、特図の高確時等と呼称する場合がある。また、普図当否判定手段の抽選確率に関して、通常つまり低確率に制御される状態を、普図の通常遊技状態、普図の通常状態、普図の通常時等と呼称し、高確率に制御される状態を、普図の時短遊技状態、普図の高確率状態、普図の高確時等と呼称する場合がある。何れにしても、本発明の遊技機は、特図、普図共に、抽選確率の低い状態と高い状態を備え、特図、普図共に夫々が、何れかの状態に制御されるように構成されている。図26(a)は、主に特別図柄に関連した性能を示し、図26(b)は、普通図柄に関連した性能を示している。図26(a)に示すように、特別図柄(特図)の特図当否判定手段による抽選確率(大当り確率)は、通常時には約1/1.0000305、確変時には約1/1.0000152が設定されており、通常時よりも僅かに確変時の方が高い確率となっている。また、リミッタ10回と記載されているように、通常時(通常確率の通常遊技状態)において初めて当選したことによる大当りを最初の1回として起算したときに、当該大当りに起因して確変状態(特図の高確率遊技状態)となった状態で、大当り後に確変状態となる大当りについて、連続して10回までが許容され、11回目の大当りの後の遊技状態は通常確率の通常遊技状態(特図の低確率遊技状態)となるように、本実施例では規制されている。後で詳述するが、このように本発明は特図当否判定手段による抽選結果が当選となったことに起因した特図確変手段の作動履歴(予め定められた10回のリミッタ回数に対して連続して作動した累積作動回数が何回となったか)に基づいて、、換言すれば、特図当否判定手段による抽選結果として当選となったことに基づいて特図確変手段が連続して作動した回数が本発明の所定値(例えば本実施例では10回より1だけ少ない数値としての9回)に到達したことを条件として、特図確変手段の作動を規制(非作動として通常確率へ変更)する特図確変規制手段を備えるものである。次いで、本実施例では特図当否判定手段の抽選結果が当選となった場合に大当り遊技の終了後の遊技状態において付与される時短回数として、0回、1回、10000回のうちの何れかが設定される。なお、本実施例における時短回数とは、特別図柄の変動回数(0回、1回、10000回のうちの何れか)であって、後述するが、普通図柄に係る普図当否判定手段の抽選確率が通常遊技状態時の確率(1/200)から、時短遊技状態時の確率(1/1.0)に上昇した状態を維持する期間を示唆するものである。また、賞球数に関しては、以下のとおりである。それぞれ単位入賞あたりの賞球数は、第1特図始動口11が3個、第2特図始動口12が12個、大入賞口14が3個、に設定されている。因みに、第1普図始動口17、及び第2普図始動口18は3個、普通入賞口(その他入賞口と記載)31乃至34が10個の賞球数に設定されている。さらに、大入賞口14の規定入賞数は、1個に設定されている。
図26(b)に示すように、普通図柄(普図)の普図当否判定手段による抽選確率(当り確率)は、通常時には1/200、時短時には約1/1.0が設定されており、通常時よりも遥かに時短時の方が高い確率となっていると共に、時短時には略当りとなることが企図されている。また、普通電動役物の開放時間すなわち普電役物ソレノイド12bが制御されることで第2特図始動口12に遊技球が流入可能な開放状態となる時間は、通常時及び時短時共に、5.8秒に設定されている。そして、当該開放時間中に第2特図始動口12に流入可能な遊技球の数、すなわち規定入賞数は、10個が設定されている。ところで、上述した普通図柄に係る遊技状態として、時短時の説明をしてきたが、本実施例における時短時或いは時短遊技状態は、普図当否判定手段による抽選確率(当り確率)が、通常時よりも高い確率に変動した状態である。本実施例では、普通電動役物の開放時間は通常時と時短時で変化しないので、所謂電チューサポート機能は備えてはいない。しかし、この構成に限定するものではない。つまり、本発明の普図当否判定手段による当選確率を低確率から高確率へと上昇させることに伴って、普通電動役物が入球可能な状態に維持される普通電動役物開放時間を、通常遊技状態における短時間から、時短遊技状態における前記短時間よりも長い長時間に延長するように構成しても良い。このように構成することにより、時短遊技状態における普通電動役物へのより多くの入賞が可能となり、より確実に入賞数が規定入賞数に到達することが出来、規定入賞数を満たさないうちに普通電動役物開放時間が終了してしまって得られたはずの利益を受け損なうことがない。また、通常遊技状態と時短遊技状態で、普通電動役物に係る入賞頻度にメリハリが生まれ、遊技性が多彩となる。また、通常遊技状態で入賞し難くした分を、時短時に振り分けることにより、出球性能を維持しつつ、時短遊技状態にはより多くの払出しを実現することが可能となる。さらに、本実施例では、通常遊技状態中に普図始動口への入球に起因した普図当否判定手段による抽選結果が当りとなって普通電動役物(第2特図始動口12)の最初の開放が実行され、当該開放中に入球することで特図当否判定手段が実行され、特図大当りとなると大入賞口14が開放される大当り遊技が実行され、所定の条件を満たしていた場合に、普通図柄の当り確率が高確率となる時短遊技状態に移行し、再度普図始動口への入球から当りが発生すると2回目の普通電動役物の開放が行われ、このような連鎖的動作を、特図の大当りが予め定められたリミッタ回数に到達するまで実行するものである。したがって、普通電動役物の開放時間の設定を、通常遊技状態時より時短遊技状態時が長くすることにより、リミッタ回数に到達するまでのルーチンの期間において、上述した最初の普通電動役物の開放のみが、それ以降に発生する開放よりも短くなる。つまり、当該遊技性はリミッタ回数を消化することで大きな利益を享受できるものの、先ず最初の短い普通電動役物の開放中に遊技球を流入させないと開始されず、反面一旦開始されると比較的容易にリミッタ回数を消化可能な構成とすることができる。換言すれば、普図当否判定において当選し、さらに短い普通電動役物の開放時間内に遊技球を流入させる、という2段階の条件を満たしたことに基づいて、大きな利益を享受可能となる遊技性とすることが可能となる。
以下、主制御装置80(厳密には、主制御基板に搭載されたCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
先ず、図5を参照して前記プログラム処理の「メインルーチン」の概要を説明する。「メインルーチン」は本処理(S100〜S111,S115)と残余処理(S112)とで構成され、2ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期乱数更新処理(S101)、特図の大当り決定用乱数の更新処理(S102)、大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数の更新処理(S104)、当り図柄決定用乱数の更新処理(S105)、普図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S106)、普図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S107)、入賞確認処理(S108)、当否判定処理(S109)、各出力処理(S110)、不正監視処理(S111)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S112)をループ処理する。
次に主制御装置80が実行するプログラム処理で、当否判定処理(S109)を中心に、入賞確認処理(S108)や各出力処理(S110)の一部のサブルーチンについて説明する。
図6に示す「普通図柄始動入賞確認処理」は入賞確認処理(S108)のサブルーチンで、第1または第2の普図始動口17、18への入球があるか確認し(S200)、入球があれば(S200:yes)、普図の保留記憶が満杯でないか確認する(S201)。保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理で、普図の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ図柄決定用乱数、はずれ図柄決定用乱数、などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、普図保留数表示装置8の表示制御、および演出図柄制御装置82やサブ統合制御装置83へ普図保留数のコマンドを送信する(S203)。
図7に示す「普図当否判定処理」は、当否判定処理(S109)のサブルーチンで、S300の処理で第2特図始動口12を開放させるための普通電動役物が作動中か否かを確認し、作動していなければ(S300:no)、普図が変動中か確認し(S301)、変動中でなければ(S301:no)、普図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。なお、普通電動役物が作動中(S300:yes)であれば「普図遊技処理」に移行する。
S302の処理で確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、普図の保留記憶があるか確認(S303)し、普図の保留記憶があれば(S303:yes)、普図の保留記憶数を1だけ減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S304)。該シフト処理により普図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。普図の保留記憶がなければ(S303:no)、「普図遊技処理」に移行する。
次にS305の処理で、時短フラグを確認して現在の遊技状態が時短中(本実施例では普図当否判定手段の抽選確率が上昇した状態中)であるか否かを確認する(時短フラグが1であれば時短中)。時短中であれば(S305:yes)、高確率の当否判定用テーブルで当否判定を行うようにセットする(S306)。時短中でなければ(S305:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルで当否判定を行うようにセットする(S307)。そしてS308の処理では、S306またはS307の処理でセットした当否判定用テーブルと当り判定用乱数とを対比することによって、当りか否かの当否判定を行う。普図の当り確率は、図26に示すように、通常は200分の1に設定されており、確変時には約1分の1に設定される。
このように、本実施例では、第1普図始動口17、または第2普図始動口18への遊技球の流入が発生したことに係る個別の情報に起因して、普通図柄の当りかハズレかを抽選によって判定する普図当否判定手段を備えるものであり、普図当否判定処理のS305乃至S308は、本発明の普図当否判定手段を構成するものである。
当りであれば(S308:yes)、S309の処理において、前記対象となる保留記憶の当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を決定し、前記対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて当りの変動パターンを決定する(S310)。一方、普図が当りでなければ(S308:no)、ハズレの変動パターンを決定する(S311)。こうしてS310またはS311の処理にて変動パターンが決定されると、S312の処理で、普図表示装置7の変動開始、および演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ普図変動開始コマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
S301の処理で普図が図柄変動中のときは(S301:yes)、図8の処理に移行し、図柄の変動時間が経過したか否かを判定する(S320)。図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S320:yes)、確定図柄表示設定処理(S321)により普図表示装置7の確定図柄表示、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ普図に対応する擬似図柄を確定表示させるようにコマンドを送信する。続いて確定表示させた普図が当りになる組合せであるか否か確認し(S322)、当りになる組合せであったときは(S322:yes)、普通電動役物作動開始処理を実行(S323)し、次いで普図当り開始演出処理(S324)により演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
図7のS302の処理で確定図柄表示中のときは(S302:yes)、図9の処理に移行し、確定図柄の表示時間が経過したか否かを判定する(S330)。確定図柄の表示時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、確定図柄表示終了処理(S331)において普図表示装置7の確定図柄表示の終了、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ擬似図柄の表示を終了させるようにコマンドを送信し、「普図遊技処理」へ移行する。
図10に示す「特図当否判定処理」は、当否判定処理(S109)のサブルーチンである。先ず、大入賞口14を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し(S400)、作動していなければ(S400:no)、特図が変動中か確認し(S401)、変動中でなければ(S401:no)、特図の確定図柄が表示されているか確認する(S402)。なお、特別電動役物が作動中(S400:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する(図13参照)。
S402の処理で確定図柄が表示中でなければ(S402:no)、第1特図始動口11又は第2特図始動口12(普通電動役物)への入球があるか否かを確認する(S403)。第1特図始動口11又は第2特図始動口12への入球があれば(S403:yes)、次にS404の処理において現在の遊技状態が、特図の当り確率が高確率の確変中であるか確認する(確変フラグが1であれば確変中)。なお、本実施例では、特図について保留を記憶する構成を備えてはいない。確変中であれば(S404:yes)、高確率の当否判定用テーブル(確変テーブル)で当否判定を行うようにセットする(S405)。確変中でなければ(S404:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブル(通常テーブル)で当否判定を行うようにセットする(S406)。そしてS407の処理では、S405またはS406の処理でセットした当否判定用テーブルと大当り判定用乱数とを対比して大当りか否かの当否判定を行う。特図の当り確率は、図26に示すように、通常時には略1.0000305分の1に設定され、確変時には略1.0000152分の1に設定される。
このように、本実施例では、第1特図始動口11又は第2特図始動口12(普通電動役物)への遊技球の流入が発生したことに係る個別の情報に起因して、特別図柄の大当りかハズレかを抽選によって判定する特図当否判定手段を備えるものであり、特図当否判定処理のS404乃至S407は、本発明の特図当否判定手段を構成するものである。
大当りであれば(S407:yes)、図13に示すように、大当り図柄決定用乱数に基づいて特図の大当り図柄を決定する(S442)。大当り図柄については、後に詳述するが、図25に示すように、第1特図始動口11又は第2特図始動口12の何れの特図始動口に入球したか、に基づいて特図1又は特図2が設けられており、更に夫々が特定時短有図柄1、2、及び通常時短有図柄の3種類の図柄を備えている。当該3種類の図柄の何れの図柄を設定するかは、図示した所定の確率により振り分け判定されて決定されるように構成されている。
次いで、変動パターン決定用乱数に基づいて大当りの変動パターンを決定する(S443)。続いてS444の処理において、リミッタフラグが0か否かを確認し、リミッタフラグが0であれば(S444:yes)、リミッタ未作動時の大当り設定処理を実行し(S445)する。また、S444の処理において、リミッタフラグが0でなければ(S444:no)、リミッタ作動時の大当り設定処理を実行(S446)する。
S445又はS446の処理が完了すると、続いて特図変動開始コマンド送信処理(S447)で、第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10の大当り時の特図の変動開始、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ大当り時の特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
図10に戻る。S407の処理で大当りでなければ(S407:no)、変動パターン決定用乱数に基づいてハズレの変動パターンを決定し(S408)、次のS409の処理において、確変フラグを確認して確変中か否かを確認する(確変中は確変フラグが1)。確変中であれば(S409:yes)、確変カウンタを減算(S410)してS411に移行する。確変していなければ(S409:no)、S411に移行する。S411では時短フラグを確認して時短機能が作動しているか確認する(時短機能作動中は時短フラグが1)。時短機能が作動中であれば(S411:yes)、時短カウンタを減算し(S412)、図13のS447の処理で、第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10のハズレ時の特図の変動開始、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へハズレ時の特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
図10のS401の処理で、特図が変動中であれば(S401:yes)、図11の処理に移行し、図柄の変動時間が経過したか否かを判定する(S420)。経過したことを確認すると(S420:yes)、確定図柄表示設定処理(S421)により第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10の確定図柄表示、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ特図確定図柄に対応するコマンドを送信する。
続いて確定表示させた特図が大当りになる組合せであるか否か確認し(S422)、大当りになる組合せであったときは(S422:yes)、確変フラグが1(確変中)であれば(S423:yes)、確変フラグを0にセットし(S424)、時短フラグが1(時短中)であれば(S425:yes)、時短フラグを0にセットする(S426)。
続いて条件装置の作動を開始させ(S427)、役物連続作動装置の作動を開始させる(S428)。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。そして大当り開始演出処理(S429)により演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
S422の処理で、大当りになる組合せでなければ(S422:no)、確変フラグが1か確認し(S430)、確変フラグが1であり(S430:yes)、確変回数が0であれば(S431:yes)、確変フラグを0にセットして(S432)、S433に移行する。確変フラグが1でない(S430:no)か又は、確変回数が0でなければ(S431:no)、S433に移行する。S433では時短フラグが1か確認し、時短フラグが1であり(S433:yes)、時短回数が0であれば(S434:yes)、時短フラグを0にセットして(S435)、次いで状態指定コマンド送信処理(S436)を実行して、「特別遊技処理」に移行する。時短フラグが1でない(S433:no)か又は、時短回数が0でなければ(S434:no)、状態指定コマンド送信処理(S436)を介して、「特別遊技処理」に移行する。
図10のS402の処理で確定図柄表示中のときは(S402:yes)、図12の処理に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する(S440)。終了したことを確認すると(S440:yes)、確定図柄表示終了処理(S441)において第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10の確定図柄表示の終了、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ確定図柄表示の終了に関するコマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。終了していない場合(S440:no)は、そのまま「特別遊技処理」へ移行する。
次に、図14、図15、及び図25を参照して、図13に示したリミッタ未作動時大当り設定処理(S445)について説明する。
リミッタ未作動時大当り設定処理は、当該大当りがリミッタ回数に到達していない大当りに係る処理である。先ず、S450において、判定図柄が特図2(図には第2特図と記載)であるか否かの判定を行う。特図2でなければ本実施例では特図1である。なお、特図1とは、第1特図始動口11(図2参照)への入球に起因して設定される図柄であり、特図2とは、第2特図始動口12即ち本発明の普通電動役物への入球に起因して設定される図柄であり、各々が更に複数種類の図柄で構成されている。ここで、特図1及び特図2について、図25を参照して概略を説明する。図25には、本実施例の複数種類の特図に関する表図が示されている。図25(a)は、上述した特図1に係る表図であり、図25(b)は特図2に係る表図である。図25(a)に示すように、第1特図始動口11への入球に起因して大当りとなる場合に選択される図柄としての特図1は、図柄振り分け率が47/100で特図1_特定時短有図柄1が、同じく48/100で特図1_特定時短有図柄2が、同じく5/100で特図1_通常時短有図柄が、選択される。特図1_特定時短有図柄1及び特図1_特定時短有図柄2は、当該大当り後に特図当否判定手段による抽選確率が上昇する確率変動機能を備え、特図1_通常時短有図柄は確率変動機能を備えない。またこれと同様、図25(b)に示すように、第2特図始動口12への入球に起因して大当りとなる場合に選択される図柄としての特図2は、図柄振り分け率が47/100で特図2_特定時短有図柄1が、同じく48/100で特図2_特定時短有図柄2が、同じく5/100で特図2_通常時短有図柄が、選択される。特図2_特定時短有図柄1及び特図2_特定時短有図柄2は、当該大当り後に特図当否判定手段による抽選確率が上昇する確率変動機能を備え、特図2_通常時短有図柄は確率変動機能を備えないよう構成されている。但し、図25に示された確率変動機能については、リミッタ作動時ではない場合の設定であり、リミッタ作動時については後述する。
このように設定された本実施例の特図に関して、上述したS450の判定が行われる。繰り返しになるが、判定図柄が特図2であるか否かの判定を行い、判定結果が特図2であれば(S450:yes)、さらに特図2_特定時短有図柄1若しくは特図2_特定時短有図柄2が選択されているか否かを判定する(S451)。判定結果が、特図2_特定時短有図柄1若しくは2であれば(S451:yes)、次いで時短フラグが0であるか否かを判定し(S452)、時短フラグが0であれば(S452:yes)、続いて確変フラグが0であるか否かを判定し(S453)、確変フラグが0でなければ(S453:no)、時短設定フラグに0を設定し(S454)、確変設定フラグに1を設定し(S455)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が通常確率である通常遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態において、普通電動役物としての第2特図始動口12への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図2_特定時短有図柄1若しくは2が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とはせず、さらに特図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する確変遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(b)の特図2_特定時短有図柄1及び2は、確率変動機能を備えることが示されている。これはS455の確変設定フラグに1を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(b)の特図2_特定時短有図柄1及び2は、変動時間短縮機能(本実施例では大当り後の普図の抽選確率が高確率となる機能である時短機能)について、高確率(リミッタ未作動時)の、時短機能未作動時には、時短が付与されない、即ち時短回数0回となることが示されている。これは、S454の時短設定フラグに0を設定する処理に反映されている。
なお本実施例では、時短設定フラグに設定される数値に基づいて、上述した時短回数が決定されるように構成されている。具体的には、時短設定フラグに0が設定された場合は、時短回数が0回となり、時短設定フラグに1が設定された場合は、時短回数が10000回となり、時短設定フラグに2が設定された場合は、時短回数が1回となるよう構成されている。因みに図25には、時短回数0回を示唆する記載として「×」を用いている。
続いて、図14のS452の判定結果として、時短フラグが0でなければ(S452:no)、また、S453の判定結果として、確変フラグが0であれば(S453:yes)、時短設定フラグに1を設定し(S456)、確変設定フラグに1を設定し(S457)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が低確率である通常遊技状態であって、且つ特図当否判定手段の抽選確率が低確率である通常遊技状態、又は、普図当否判定手段の抽選確率が高確率である時短遊技状態において、普通電動役物としての第2特図始動口12への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図2_特定時短有図柄1若しくは2が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とし、さらに特図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する確変遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(b)の特図2_特定時短有図柄1及び2は、確率変動機能を備えることが示されている。これはS457の確変設定フラグに1を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(b)の特図2_特定時短有図柄1及び2は、変動時間短縮機能(時短機能)について、低確率の、時短機能作動時又は時短機能未作動時には、時短が付与され、且つ時短回数10000回が設定されることが示されている。同じく、高確率(リミッタ未作動時)の、時短機能作動時には、時短が付与され、且つ時短回数10000回が設定されることが示されている。これは、S456の時短設定フラグに1を設定する処理に反映されている。
次に、S451の判定結果として、特図2_特定時短有図柄1若しくは2でなければ(S451:no)、即ち、特図2_通常時短有図柄であれば、先ず、時短フラグが0であるか否かを判定し(S458)、時短フラグが0であれば(S458:yes)、続いて確変フラグが0であるか否かを判定し(S459)、確変フラグが0でなければ(S459:no)、時短設定フラグに0を設定し(S460)、確変設定フラグに1を設定し(S461)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が通常確率である通常遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態において、普通電動役物としての第2特図始動口12への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図2_通常時短有図柄が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とはせず、さらに特図当否判定手段の抽選確率が低確率とする通常遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(b)の特図2_通常時短有図柄は、確率変動機能を備えないことが示されている。これはS461の確変設定フラグに0を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(b)の特図2_通常時短有図柄は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ未作動時)の、時短機能未作動時には、時短が付与されない、即ち時短回数0回となることが示されている。これは、S460の時短設定フラグに0を設定する処理に反映されている。
続いて、S458の判定結果として、時短フラグが0でなければ(S458:no)、また、S459の判定結果として、確変フラグが0であれば(S459:yes)、時短設定フラグに2を設定し(S462)、確変設定フラグに0を設定し(S463)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が低確率である通常遊技状態であって、且つ特図当否判定手段の抽選確率が低確率である通常遊技状態、又は、普図当否判定手段の抽選確率が高確率である時短遊技状態において、普通電動役物としての第2特図始動口12への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図2_通常時短有図柄が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とし、さらに特図当否判定手段の抽選確率が低確率とする通常遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(b)の特図2_通常時短有図柄は、確率変動機能を備えないことが示されている。これはS463の確変設定フラグに0を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(b)の特図2_通常時短有図柄は、変動時間短縮機能(時短機能)について、低確率の、時短機能作動時又は時短機能未作動時には、時短が付与され、且つ時短回数1回が設定されることが示されている。同じく、高確率(リミッタ未作動時)の、時短機能作動時には、時短が付与され、且つ時短回数1回が設定されることが示されている。これは、S462の時短設定フラグに2を設定する処理に反映されている。
S450の判定結果が特図2でなければ(S450:no)、即ち判定図柄が特図1であれば、S464の判定処理に進む。S464では、特図1_特定時短有図柄1若しくは特図1_特定時短有図柄2が選択されているか否かを判定する(S464)。判定結果が、特図1_特定時短有図柄1若しくは2であれば(S464:yes)、次いで時短フラグが0であるか否かを判定し(S465)、時短フラグが0であれば(S465:yes)、時短設定フラグに0を設定し(S466)、確変設定フラグに1を設定し(S467)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が通常確率である通常遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態又は低確率の通常遊技状態の何れかにおいて、第1特図始動口11への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図1_特定時短有図柄1若しくは2が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とはせず、さらに特図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する確変遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(a)の特図1_特定時短有図柄1及び2は、確率変動機能を備えることが示されている。これはS467の確変設定フラグに1を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(a)の特図1_特定時短有図柄1及び2は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ未作動時)及び低確率の、時短機能未作動時には、時短が付与されない、即ち時短回数0回となることが示されている。これは、S466の時短設定フラグに0を設定する処理に反映されている。
続いて、S465の判定結果として、時短フラグが0でなければ(S465:no)、時短設定フラグに1を設定し(S468)、確変設定フラグに1を設定し(S469)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が高確率である時短遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態又は低確率の通常遊技状態の何れかにおいて、第1特図始動口11への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図1_特定時短有図柄1若しくは2が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とし、さらに特図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する確変遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(a)の特図1_特定時短有図柄1及び2は、確率変動機能を備えることが示されている。これはS469の確変設定フラグに1を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(a)の特図1_特定時短有図柄1及び2は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ未作動時)及び低確率の、時短機能作動時には、時短が付与され、且つ時短回数10000回となることが示されている。これは、S468の時短設定フラグに1を設定する処理に反映されている。
次に、S464の判定結果として、特図1_特定時短有図柄1若しくは2でなければ(S464:no)、即ち、特図1_通常時短有図柄であれば、先ず、時短フラグが0であるか否かを判定し(S470)、時短フラグが0であれば(S470:yes)、時短設定フラグに0を設定し(S471)、確変設定フラグに0を設定し(S472)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が通常確率である通常遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態又は低確率の通常遊技状態の何れかにおいて、第1特図始動口11への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図1_通常時短有図柄が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とはせず、さらに特図当否判定手段の抽選確率が低確率である通常遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(a)の特図1_通常時短有図柄は、確率変動機能を備えないことが示されている。これはS472の確変設定フラグに0を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(a)の特図1_通常時短有図柄は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ未作動時)及び低確率の、時短機能未作動時には、時短が付与されない、即ち時短回数0回となることが示されている。これは、S471の時短設定フラグに0を設定する処理に反映されている。
続いて、S470の判定結果として、時短フラグが0でなければ(S470:no)、時短設定フラグに2を設定し(S473)、確変設定フラグに0を設定し(S474)、リミッタ未作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が高確率である時短遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態又は低確率の通常遊技状態の何れかにおいて、第1特図始動口11への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図1_通常時短有図柄が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率に上昇する時短遊技状態とし、さらに特図当否判定手段の抽選確率が低確率となる通常遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(a)の特図1_通常時短有図柄は、確率変動機能を備えないことが示されている。これはS474の確変設定フラグに0を設定する処理に反映されている。また、同じく図25(a)の特図1_通常時短有図柄は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ未作動時)及び低確率の、時短機能作動時には、時短が付与され、且つ時短回数1回となることが示されている。これは、S473の時短設定フラグに2を設定する処理に反映されている。
次に、図16及び図25を参照して、上述したリミッタ作動時大当り設定処理(S446)について説明する。
リミッタ作動時大当り設定処理は、当該大当りがリミッタ回数(例えば本実施例では10回)に到達したときの大当りに係る処理である。本実施例の特図に関して、判定図柄が、特図1_特定時短有図柄1若しくは特図2_特定時短有図柄1の何れかが選択されているか否かを判定する(S475)。判定結果が、特図1_特定時短有図柄1若しくは特図2_特定時短有図柄1の何れかであれば(S475:yes)、次いで時短設定フラグに0を設定し(S476)、確変設定フラグに0を設定し(S477)、更にリミッタフラグをクリアして(S481)、リミッタ作動時大当り設定処理を終了する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が低確率である通常遊技状態又は高確率である時短遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態又は低確率の通常遊技状態の何れかにおいて、第1特図始動口11又は第2特図始動口12への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図1_特定時短有図柄1又は特図2_特定時短有図柄1が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が低確率とする通常遊技状態とし、さらに特図当否判定手段の抽選確率が低確率となる通常遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(a)の特図1_特定時短有図柄1又は(b)の特図2_特定時短有図柄1は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ作動時)の、時短機能未作動時及び時短機能作動時には、何れも時短が付与されないことが示されている。これは、S476の時短設定フラグに0を設定する処理に反映されている。
S475の判定結果として、判定図柄が、特図1_特定時短有図柄1若しくは特図2_特定時短有図柄1の何れでもなければ(S475:no)、次いで、時短フラグが1であるか否かの判定を行う(S478)。判定結果として時短フラグが1である場合(S478:yes)、時短設定フラグに2を設定し(S479)、確変設定フラグに0を設定し(S480)、上述したS481へ移行する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が低確率である通常遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態又は低確率の通常遊技状態の何れかにおいて、第1特図始動口11又は第2特図始動口12への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図1_特定時短有図柄1及び特図2_特定時短有図柄1以外の図柄が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が低確率とする通常遊技状態とし、さらに特図当否判定手段の抽選確率が低確率となる通常遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(a)の特図1_特定時短有図柄2、特図1_通常時短有図柄又は(b)の特図2_特定時短有図柄2、特図2_通常時短有図柄は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ作動時)の、時短機能未作動時には、何れも時短が付与されないことが示されている。これは、S476の時短設定フラグに0を設定する処理に反映されている。
S478の判定結果として、時短フラグが1ではない場合(S478:no)、S476に移行する。
このように、普図当否判定手段の抽選確率が高確率である時短遊技状態であって、特図当否判定手段の抽選確率が高確率である確変遊技状態又は低確率の通常遊技状態の何れかにおいて、第1特図始動口11又は第2特図始動口12への遊技球の流入があったとき、当該流入に基づいて大当りとなり、所定の図柄振り分け率によって特図1_特定時短有図柄1及び特図2_特定時短有図柄1以外の図柄が選択された場合、大当り後の遊技状態を、普図当否判定手段の抽選確率が高確率とする時短遊技状態とし、さらに特図当否判定手段の抽選確率が低確率となる通常遊技状態となるように構成されている。図25を参照して確認すると、図25(a)の特図1_特定時短有図柄2、特図1_通常時短有図柄又は(b)の特図2_特定時短有図柄2、特図2_通常時短有図柄は、変動時間短縮機能(時短機能)について、高確率(リミッタ作動時)の、時短機能作動時には、何れも時短が付与され、且つ時短回数が1回となることが示されている。これは、S479の時短設定フラグに0を設定する処理に反映されている。
更に本実施例を詳述すると、リミッタ作動時には大当り遊技の後に制御される状態として、時短回数が0回又は1回が付与されるように構成されていることから、リミッタ回数が満了した後でも、時短回数1回を選択されることで、そこからさらに新たなリミッタ回数が設定される可能性を有している。これによって、いつまで大当りの連続した有利な状態が継続するかわからないという遊技性を生み、遊技者に大きな期待を抱かせることが可能となっている。
上述したように、第1特図始動口11又は第2特図始動口12への入球に起因して、特図当否判定手段による抽選結果が当選(大当り)となって、(47+48)/100の振り分け確率(作動確率)で特図1_特定時短有図柄1又は2、若しくは特図2_特定時短有図柄1又は2、が選択された場合(図14のS451:yes又は図15のS464:yes)、大当り遊技状態終了後の特図当否判定処理の抽選確率を通常時よりも高い高確率に上昇させるために確変設定フラグに1を設定する(図14のS455及びS457、図15のS467及びS469)ように構成されており、当該設定処理は、本発明の特図確変手段である。
また、第1特図始動口11又は第2特図始動口12への入球に起因して、特図当否判定手段による抽選結果が当選(大当り)となって、図13のS444においてリミッタフラグが0でない場合に、つまり特図確変手段の作動履歴である特図確変手段の連続して作動した回数、換言すれば、特図当否判定手段により当選となって、特図1_特定時短有図柄1又は2、若しくは特図2_特定時短有図柄1又は2を選択した大当り遊技状態の、連続して実行した回数がリミッタ回数に到達したか否かに基づいて、更にいえば、本発明の特図当否判定手段による抽選結果が当選(特図1_特定時短有図柄1又は2、若しくは特図2_特定時短有図柄1又は2を選択)となった回数が所定値(例えば本実施例では、リミッタ回数より1だけ少ない数値)に達したことを条件として、リミッタ作動時大当り設定処理(S446)が実行され、当該モジュールにおいて何れの図柄が選択されていても、確変設定フラグに0を設定(S477及びS480)することにより、当該大当り終了後に特図当否判定手段による抽選確率を低確率とすることにより特図確変手段の作動を規制するよう構成されており、当該機能は本発明の特図確変規制手段である。
なお、本実施例の作動履歴は、確率変動中に連続して発生した大当りの累積状況を採用したが、これに限定したものではない。作動履歴としては、例えば、所定の作動回数を達成するまでの実所要時間と、予め定められた予定所要時間とを比較した比較結果としても良い。このように構成することにより、予定所要時間よりも実所要時間が長いことに基づいて、特図確変規制手段を機能することで、遊技者は迅速な大当りの消化を目指そうとして遊技に集中することで、興趣が向上すると共に、遊技機の稼働率も向上する。本発明の技術思想を逸脱しない限り、この他の技術を作動履歴として採用しても問題ない。
また、特図当否判定手段の抽選確率が低確率で、普図当否判定手段の抽選確率が低確率の場合に、第2特図始動口12への入球に起因して、特図当否判定手段による抽選結果が当選(大当り)となったときに、時短設定フラグを1又は2と設定することにより、普図当否判定手段の抽選確率を低確率から高確率に上昇させる処理(S456、S462)は、本発明の普図確変手段であり、第1特図始動口11への入球に起因して、特図当否判定手段による抽選結果が当選(大当り)となっても、普図確変手段が非作動時(S465:yes,S470:yes)には、時短設定フラグに0を設定することにより、普図当否判定手段の抽選確率を低確率とする処理(S466、S471)は、本発明の普図確変規制手段である。
本発明の普図確変規制手段を備えることによって、特図が通常遊技状態(低確率)で、普図も通常遊技状態すなわち非時短遊技状態(低確率)に制御中において、当否判定手段の抽選確率が低確率の場合に、第2特図始動口12への入球に起因した当選の結果は普図を時短遊技状態(高確率)として普図が当選し易い有利な状態とするが、第1特図始動口11への入球に起因した当選の結果は普図を非時短遊技状態(低確率)として普図が当選し易い有利な状態としないことが可能となる。そして、第1特図始動口11への入球に起因した当選であっても、リミッタ回数の1回を消費してしまうことにより、本来得られるはずの利益が得られない不利な状態となる。これにより、不利な状態となってしまう第1特図始動口11への入球が発生しないようにするために、第1特図始動口11が配設された遊技領域3の右側領域には遊技球を発射しないように遊技者は努める。したがって、本来予定されていない遊技状態における右打ち(特定流下経路としての遊技領域3の右側領域への発射)を防止することが可能となる。
また右打ちが防止出来ることによって、第1特図始動口11と同じ特定流下経路に設けられた第2普図始動口18の入賞率を、植設された遊技釘4の調整によって高く設定することが可能となる。これにより、普図及び普通電動役物に係る遊技が迅速且つ順調に消化され、企図した遊技性を充分に発揮可能となる。
また、本発明の普図確変規制手段は、上述したように、普図確変手段の非作動中における第1特図始動口11への入球に起因した当選である場合に作動する。これに加えて、特図当否判定手段の抽選結果が当選となり、且つ当該当選が第2特図始動口12への入球に起因した当選であっても、前記当選が普図確変手段の非作動中、すなわち非時短遊技状態(普図当否判定手段の抽選確率が低確率である状態)中で、且つ本発明の特図確変手段が作動中に発生した当選である場合(S453:no又は、S459:no)にも、普図確変規制手段は作動するように構成されている。つまり時短設定フラグに0を設定する(S454又はS460)ように構成されており、S454又はS460もまた、本発明の普図確変規制手段を構成する。
このように構成されることにより、特図が通常遊技状態(低確率)で、普図も通常遊技状態すなわち非時短遊技状態(低確率)に制御中において、当否判定手段の抽選確率が低確率の場合に、第1特図始動口11への入球に起因して当選した結果を、更に不利な状態とする。すなわち当該当選による大当りの後には、普図を非時短遊技状態(低確率)として普図が当選し易い有利な状態としない上に、非時短遊技状態において発生した当選がたとえ第2特図始動口12への入球に起因した当選であっても、大当り後に時短遊技状態に設定されないので、普図が当選し難い状態のまま特図の当選のみが累積して、リミッタ回数に到達してしまい、大きな利益を得る機会を失うので、遊技者にとって非常にデメリットとなる。そのため、さらに本来予定されていない遊技状態における右打ちを防止することが可能となる。
次に、図7に示した「普図遊技処理」の概要を図17に示す。先ず、普通電動役物が作動中か否かを確認する(S500)。普通電動役物が作動中でなければ(S500:no)、そのまま普図遊技処理を終了する。普通電動役物が作動中であれば(S500:yes)、次いで普通電動役物が開放中か確認する(S501)。普通電動役物が開放中でなければ(S501:no)、普図当り終了演出中か確認し(S502)、普図当り終了演出中でなければ(S502:no)、普図当り開始演出時間が経過したか確認し(S503)、普図当り開始演出時間が経過していれば(S503:yes)、S504の普通電動役物の開放処理で普通電動役物を開放してリターンする。なお、時短フラグが1の場合は、普図当り開始演出時間は0にされ、S503の処理では、普図当り開始演出時間が経過したと判定されて、S504に直行する。
S501の処理で普通電動役物が開放中と判定された場合(S501:yes)は、図18に示すように、普通電動役物に10個(規定数)の入賞があったか否か(S510)、または普通電動役物の開放時間が終了したか否か(S511)を確認して、いずれかを確認できれば(S510:yesまたはS511:yes)、普通電動役物を閉鎖し(S512)、普図当り演出終了処理を実行して(S513)リターンする。いずれも確認できなければ(S510:noかつS511:no)、そのまま普図遊技処理を終了(リターン)する。
図17のS502の処理で普図当り終了演出中と判定された場合(S502:yes)は、図19に示すように、前記普図当り終了演出時間が経過したか否かを判定する(S520)。経過していれば(S520:yes)、普図当り終了コマンド送信の処理(S521)を実行し、この処理で演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83に普図当り終了コマンドを送信し、普図遊技を終了する。一方、普通図柄当り終了演出時間が経過していなければ、(S520:no)、そのまま普図遊技処理を終了する。
図13に示した「特別遊技処理」の概要を図20に示す。先ず、役物連続作動装置が作動中か確認し(S600)、作動中であれば(S600:yes)、S601の処理で大入賞口14が開放中か確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S600:no)リターンする。S601の処理で大入賞口14が開放中でなければ(S601:no)、インターバル中か確認し(S602)、インターバル中でなければ(S602:no)、大当り終了演出中か確認し(S603)、大当り終了演出中でなければ(S603:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S604)、大当り開始演出時間が経過していれば(S604:yes)、S605で大入賞口14を開放する大入賞口開放処理を実行してリターンする。
S601の処理で大入賞口開放中と判定された場合(S601:yes)は、図21に示すように、大入賞口14に入賞があったか否か(S610)、または大入賞口14の開放時間が終了したか否か(S611)を確認する。いずれかを確認できれば(S610:yesまたはS611:yes)、大入賞口14を閉鎖し(S612)、大当りインターバル処理を実行して(S613)特別遊技処理を終了する。いずれも確認できなければ(S610:noかつS611:no)そのまま特別遊技処理を終了する。
図20のS602の処理でインターバル中と判定された場合(S602:yes)は、図22に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否か確認し(S620)、経過していれば(S620:yes)、最終ラウンド(2ラウンド目)かどうか確認する(S621)。最終ラウンドであれば、(S621:yes)、大当り終了演出の処理(S622)を実行し、この処理で演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了して特別遊技処理を終了する。一方、最終ラウンドでなければ、(S621:no)、大入賞口の開放設定処理(S623)を実行して特別遊技処理を終了する。なお、大当りインターバル時間が経過していない場合(S620:no)は、そのまま特別遊技処理を終了する。
なお、本実施例の大入賞口14の作動態様については、図25の「大入賞口の開放回数及び開放パターン」の欄で示した。図示のとおり、本実施例においては、何れの図柄で当ったとしても、0.200秒間の開放作動を所定のインターバル時間を介して、連続2回作動するように構成されている。したがって、上述した最終ラウンド(2ラウンド目)とは、連続2回作動するうちの2回目の作動を意味するものである。
図20のS603の処理で大当り終了演出中と判定された場合(S603:yes)は、図23に示すように、大当り終了演出時間が経過したか確認し(S630)、該時間が経過していなければ(S630:yes)、特別遊技処理を終了する。一方、該時間が経過していれば(S630:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理(S631)を実行し、条件装置の作動を停止する処理(S632)を実行する。
次いで、時短設定フラグが0より大きいか否かを確認する(S633)。時短設定フラグが0より大きくなければ(S633:no)、S636へ移行する。時短設定フラグが0より大きければ(S633:yes)、続いて時短フラグに1をセット(S634)する。続いて、S635の時短カウンタ設定処理を実行する。本実施例の時短カウンタ設定処理は、上述したS633で確認した時短設定フラグの値に対応して、時短カウンタに異なるカウンタ値即ち時短回数をセットする処理である。詳述すると、時短設定フラグが1の場合には10000回、同じく2の場合には1回の時短回数がセットされるよう構成されています。時短カウンタの設定処理が完了すると、次いで、S636で確変設定フラグが1か否かを確認する。確変設定フラグが1である場合(S636:yes)、確変フラグに1を設定し(S637)、確変カウンタ設定処理(S638)を実行する。本実施例の確変カウンタ設定処理では、確変カウンタのカウンタ値に10000回がセットされるよう構成されている。次いで、リミッタカウンタに1を加算し(S639)、加算したリミッタカウンタのカウンタ値が9であるか否かを確認し(S640)、リミッタカウンタのカウンタ値が9であった場合(S640:yes)、リミッタフラグに1を設定(S641)する。S636で確変設定フラグが1でない場合(S636:no)、S642でリミッタカウンタの値が0ではないか否かを確認し、0でない場合はリミッタカウンタをクリアする(S643)。S641又はS643の処理が終了した場合、大当り終了コマンド送信の処理(S644)を実行し、この処理で演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信する。次いで、例えば異常状態にあることをサブ統合制御装置83に送信する状態指定コマンド送信処理(S645)を実行して、特別遊技処理を終了する。なお、S640でリミッタカウンタの値が9ではないと判断した場合、及びS642でリミッタカウンタの値が0であると判断した場合には、共にS644の大当り終了コマンド送信処理へ移行する。上述したように、S639の処理では、大当り遊技状態の終了に際して毎回リミッタカウンタに1ずつ加算する処理を行うものであるが、この処理は、換言すれば本発明の特図当否判定手段による抽選結果が当選となり、本発明の特図確変手段が連続して作動した回数を計数する計数手段である。なお、本発明の特図確変規制手段は、計数手段による計数値が所定値に達することを条件として、特図確変手段の作動を規制するものであるが、本実施例の所定値は、リミッタ回数10回より1だけ小さい数値としての9回が設定されている。1ずつ歩進したリミッタカウンタの値が所定値としての9となったことに基づいて、S641でリミッタフラグに1を設定した後で、当該大当り遊技を終了し、次回すなわち10回目の大当りが発生すると、先に1を設定したリミッタフラグの値に基づいたS444の判定処理によりS446に移行して、結果的には何れにしても確変設定フラグに0を設定する(S477又はS480)ことにより特図確変手段の作動を規制する処理、つまり本発明の特図確変規制手段を実行するものである。なお、本実施例の計数手段は所定値をリミッタ回数より1だけ小さい数として計数するように構成したが、これに限定するものではない。所定値とリミッタ回数を同一の数とするようにプログラムを構成してもよい。
上述したように、本実施例では、第1特図始動口11又は第2特図始動口12の何れに遊技球が流入したことに起因した大当りであっても、S639でリミッタカウンタに1加算するよう構成されている。さらに、第1特図始動口11への入球に基づいて発生した大当り後には、普図当否判定手段による抽選確率が高確率とはならず、低確率のままとなる(時短設定フラグに0が設定される)ので、次回の普図当否判定手段による抽選で当選し難い通常確率状態のままで、更にリミッタ回数(10回)のうちの1回を消費してしまい、非常に遊技者にとって不利な状態となる。これにより、本来予定されていない通常時での右打ちを抑制することが可能となる。
図27には、サブ統合制御装置83にて実行され、演出図柄表示装置6にて表示される本実施例の大当たり(達吉チャンス)演出の表示態様を示す。図27(a)に示す演出図柄表示装置6には、普通図柄の装飾図柄として、左図柄に「2」が停止し、中、右図柄が変動中の状態が示されている。当該状態は、例えば、上述した図14のリミッタ未作動時大当り設定処理において、S456で時短設定フラグに1が設定され、S457で確変設定フラグに1が設定されて、図20の特別遊技処理が終了した後の、普通図柄変動中の状態である。前回の大当りを1回目と起算して、10回のリミッタ回数が設定されていることにより、リミッタ回数終了までの一連の連続した有利な状態(本実施例では達吉チャンスと呼称)が開始されたこと、並びにリミッタ回数10回を連チャン最大可能回数10回、として演出報知している。図27(b)には、特図の大当りが実行されて、リミッタ回数の内で、既に消化された累積回数、つまり実行数として8回であることが表示され、達吉チャンスが継続中である旨の報知がされている。特図が確変中で、且つ普図が時短中(高確率中)の当該変動が、第1特図始動口11への入球に起因して特図1_通常時短有図柄、又は第2特図始動口12への入球に起因して特図2_通常時短有図柄が選択された場合、図14のS458でnoの判定結果により、S462及びS463の処理が、又は図15のS470でnoの判定結果により、S473及びS474の処理が実行され、何れも確変設定フラグに0が設定される。次いで、図23の特別遊技処理のS636でnoの判定結果により、S643の処理で、既に実行した特図の大当たり累積回数であるリミッタカウンタをクリアし、次の大当りの際の特別遊技処理のおけるS639で、また最初(0)からリミッタカウンタが1ずつ加算されるように構成されている。これにより、この時点における既に実行済みの大当たり回数(上述した実行数)にこれから実行可能な大当り回数(リミッタ回数としての10回)を加算した回数が、内部制御において上積み(加算)される。図27(c)では、上積みされた回数(8回+10回)として18回が、連チャン最大可能回数として報知制御されている。達吉チャンスが継続されて、リミッタカウンタが9となると(S640:yes)、リミッタフラグに1を設定する(S641)ことで次回の大当りで達吉チャンスが終了し、図27(d)のように、達吉チャンスが終了する旨、及び累積大当り回数として、18回に到達した旨の報知表示がなされる。
これまで説明してきた本実施例の構成・状態と、本発明の構成要件との対応関係を示す。
普図当否判定処理のS305乃至S308は、普図当否判定手段に相当する。右流路即ち遊技領域3の右側領域は、特定流下経路に相当する。第2特図始動口12を内部に設けたアタッカー型入賞装置は、普通電動役物に相当する。第1特図始動口11は、第1特図始動口に相当し、第2特図始動口12は、第2特図始動口に相当する。特図当否判定処理のS404乃至S407は、特図当否判定手段に相当する。大入賞口14は、特別電動役物に相当する。第1普図始動口17は、第1普図始動口に相当し、第2普図始動口18は、第2普図始動口に相当する。S455、S457、S467及びS469の設定処理は、特図確変手段に相当する。リミッタ作動時大当り設定処理(S446)のS477及びS480は、特図確変規制手段に相当する。S466、S471、S454及びS460は、普図確変規制手段に相当する。
[実施例2]
本発明の他の実施例として、次に実施例2を図28及び図29を参照して説明する。図28は、実施例2のサブ統合制御装置83が実行する状態表示処理に係る制御フロー図である。図29は、警告表示処理が実行された際の表示例を示す表示態様図である。なお、本実施例の構成は、実施例1と要部以外は殆ど同様であるため、相違する構成及び作用についてのみ説明し、他は割愛する。
図28の状態表示処理は、上述した特別遊技処理の状態指定コマンド送信処理(S645)において、サブ統合制御装置83が受信したコマンドに基づいて実行される。先ず、主制御装置80から状態指定コマンドを受信したか否かが判定され(S650)、判定結果として受信していなければ(S650:no)、そのまま状態表示処理を終了する。状態指定コマンドを受信していた場合(S650:yes)、次にS651において、当該大当り終了後に設定される予定の遊技状態が、確変有(特図当否判定手段の抽選確率が高確率となる確変遊技状態)且つ時短無(普図当否判定手段の抽選確率が低確率となる通常遊技状態)であるか否かが判定される。つまり、当該大当りの起因となった特図に係る通常遊技状態中の特図始動口への入球が第1特図始動口11への入球であったか、更に換言すれば、リミッタが作動した大当り遊技状態の連続発生期間ではない特図に係る通常遊技状態中に、本来は企図されていない右打ちによって右側領域(特定流下経路)に向けて遊技球が発射され、結果的に第1特図始動口11に入球した状態か否かが判定される。判定は、図13のリミッタ未作動時大当り設定処理(S445)及びリミッタ作動時大当り設定処理(S446)の、時短設定フラグ及び確変設定フラグに何れの数値が設定されたかによって判定可能である。こうして判定された結果が確変有且つ時短無でなかった場合(S651:no)、S654の演出モード設定処理を実行する。演出モード設定処理は、当該大当り遊技状態の終了後のモードを設定する処理であって、遊技状態に応じたモード設定を行い、通常か時短かによって表示するモードを変化させる。演出モード設定処理が終了すると、状態表示処理を終了する。
S651にて判定された結果が確変有且つ時短無であった場合(S651:yes)、S652において警告表示が未だ実行されていないか否かが判定される(S652)。既に実行されている場合(S652:no)には、状態表示処理を終了し、未だ実行されていない場合(S652:yes)には、S653の警告表示処理を実行する。
ここで、確変有且つ時短無であった場合とは、リミッタ未作動時大当り設定処理のS454又はS466で時短設定フラグに0が設定され、S455又はS467で確変設定フラグに1が設定された状態である。換言すれば当該状態は、本発明の特図確変手段が作動し且つ普図確変手段が非作動となる、普図確変規制手段が作動したペナルティ遊技状態である。ペナルティ遊技状態は、上述したように、本来予定されていない通常遊技状態における右打ちを行ったことに対するペナルティとして遊技者に不利な条件を課せられる遊技状態である。ペナルティ遊技状態について、詳述すると、本来予定されていない通常遊技状態における右打ちを行って、第1特図始動口11への入球に起因して当選となったことに基づいて、リミッタ回数に到達するまでの、特図が確変遊技状態且つ、普図確変規制手段が作動したことにより普図が非時短遊技状態である遊技状態であって、悪意の遊技者に不利な、ペナルティを課す遊技状態を示唆する。さらに、後述するが、本実施例ではペナルティ遊技状態に制御されている旨を演出図柄表示装置6によって報知する。演出図柄表示装置6によって当該報知を実行するS653の警告表示処理は、本発明の遊技状態報知手段である。
図29には、S653の警告表示処理が実行された場合の表示例を示した。演出図柄表示装置6には、ペナルティ遊技状態に制御されている旨の報知が為されて、これを知らずに遊技することで遊技者が不利益を被ることを防止している。また、ホール側に向けて、ペナルティ遊技状態のまま放置されることで、稼働率が低下してしまうことを防止するために、早急な対処を促す報知が為されている。このように、警告表示処理は、本来は予定されていない状態において右打ちが行われた結果として大当りとなったことを報知すると共に、その結果として遊技者にとって非常に不利な状態に制御されていることを併せて報知する作用を為す。このように、ペナルティ遊技状態に制御されていることを知らずに遊技者が不利益を被ることを回避することが可能である。また、悪意の遊技者がペナルティ遊技状態に制御されているままの状態で放置した場合の稼働率の低下を防止可能となる。さらに、遊技状態報知手段によって報知するため、ペナルティ遊技状態への移行原因となる遊技方法を抑止することが可能となる。
なお、本実施例においては、警告表示を演出図柄表示装置6で行う構成としたが、これに限定するものではない。他の報知機能を備えた手段を採用しても構わない。例えば、枠側装飾ランプ65等によって視覚に訴える報知手段や、スピーカ66からの聴覚に訴える報知手段を付加して実行しても勿論構わない。
更に、本実施例の警告表示処理が一旦実行されると、RAMクリア等の処理が行われるまで演出図柄表示装置6で警告表示が継続して行われる構成となっているが、当該構成に限定するものではない。例えば、ペナルティ遊技状態に制御されていることを知らずに遊技をしようとする遊技者に報知することが出来れば良いという観点から考案すれば、最初の所定時間の報知を実行完了したら、一旦報知を中断して、当該待機状態においてタッチスイッチ28が感知したことに基づいて、遊技球の発射制御を一時不能状態化して、遊技意思確認期間として予め定められた時間だけ報知するように構成してもよい。これにより、無駄に報知のための電力を消費することなく且つ確実に遊技者に報知することが可能となる。
また、最初の所定時間の報知を実行完了したら、一旦報知を中断して、当該待機状態において球貸スイッチ57が信号を検知したことに基づいて、球貸し処理を一時不能状態化して、遊技意思確認期間として予め定められた時間だけ報知するように構成してもよい。これにより、無駄に報知のための電力を消費することなく且つ確実に遊技者に報知すると共に、遊技者も無駄な球貸しを受けることを回避することが可能となる。
[実施例3]
さらに、本発明の他の実施例として、次に実施例3を図30及び図31を参照して説明する。図30は、実施例3の第2特図始動口112を備えた遊技盤1の概略正面図である。図31は、実施例3の第2特図始動口112の作用を示す概略説明図である。なお、本実施例の構成は、実施例1及び実施例2と要部以外は殆ど同様であるため、相違する構成及び作用についてのみ説明し、他は割愛する。
図30に示すように、本実施例の普通電動役物としての第2特図始動口112は、遊技領域3に形成される右側領域(右流路)すなわち本発明の特定流下経路の下部領域に設けられている。また、第1特図始動口11は、第2特図始動口112の略直下に設けられている。図31を参照して、第2特図始動口112の構成及び第1特図始動口11に対する作用等を詳述する。
本実施例の第2特図始動口112は、所謂チューリップ型入賞口で構成される。つまり、第2特図始動口112は、左右一対の可動翼片112cを備える。可動翼片112cは、各々の下部において回動可能に軸支され、図31(b)に示す起立位置と、図31(a)に示す傾倒位置に変位可能に構成される。さらに、可動翼片112cは、起立位置にあるときに図示した入賞阻止部材113との作用により、遊技球Bが入球不能な閉鎖状態に維持され、傾倒位置にあるとき、遊技球Bが入球可能な開放状態に維持されるよう構成されている。さらに、図31(b)に示すように、第2特図始動口112は、可動翼片112cが起立位置にあるときに、第1特図始動口11に入球可能な遊技球Bの流路を第2特図始動口12の両側方に開放して形成し、第1特図始動口11への入球を容易とする。また、図31(a)に示すように、第2特図始動口112は、可動翼片112cが傾倒位置にあるときに、第1特図始動口11に入球可能な遊技球Bの流路を第2特図始動口12の両側方にて遮断して、第1特図始動口11への入球を困難とする。このように、可動翼片112cは、本発明の開閉部材を構成するものである。
このように、本発明の普通電動役物の構成として、所謂アタッカー型入賞口の他にチューリップ型入賞口を示したが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、これに限定するものではない。すなわち、起立位置と傾倒位置に変位可能な開閉部材が、上述したように、その変位によって第1特図始動口への入球状況に影響を及ぼす構成であれば、他の構成を採用しても構わない。
なお、以上に説明した各実施例では、例えば図23に示すS630における判断基準である、大当り終了演出の所定の実行時間に関して、遊技状態とは関係なく、一定の時間が設定された構成を示した。しかし、必ずしも一定の時間を設定する構成に限定するものではない。条件に応じて複数種類の演出実行時間を備え、これに基づいて制御が実行されるようにしても構わない。例えば、当該大当り遊技状態の終了後に普図の当否抽選の抽選確率が高確率から低確率となる、すなわち時短遊技状態から非時短遊技状態となる場合の大当り終了演出実行時間Aと、これとは別に、当該大当り遊技状態の終了後も普図の当否抽選の抽選確率が高確率のまま維持される、すなわち時短遊技状態が継続される場合の大当り終了演出実行時間Bと、を備えて、大当り終了演出実行時間Aを大当り終了演出実行時間Bより長い時間として設定することが考えられる。このようにすることにより、大当り終了後に時短遊技状態が終了してしまう場合の大当り終了演出実行時間Aを、大当り終了後も時短遊技状態が継続する場合の大当り終了演出実行時間Bよりも長くすることができる。このように構成することで、大当り終了後に時短遊技状態が終了してしまうことで右打ちから左打ちに変更する処理を、大当り終了演出実行時間Bよりも長い時間に設定された大当り終了演出実行時間Aの期間内に行えば良いので、余裕をもって左打ちに変更できる。この効果を詳述すると、本実施例では大当り遊技状態が終了した後に非時短遊技状態となる場合には、右打ちのままだと普図確変手段の非作動中に第1特図始動口に入球してしまい普図確変規制手段が作動することで遊技者にとって不利な結果を招いてしまう虞がある。一方、本実施例では、大当り終了演出を含む大当り遊技状態中(特別電動役物作動中)には、第1、2特図始動口に入球しても当否判定を実行しない上に、特図の保留記憶を備えない構成となっている。したがって、遊技者が不利な結果を回避するためには、大当り遊技状態が終了して非時短遊技状態に移行する前に、速やかに左打ちに変更する必要がある。しかし、遊技に不慣れであったり、うっかり左打ちへの変更を失念してしまったりした場合、左打ちへの変更が遅れてしまう場合がある。また仮に左打ちの変更が遅れなかったとしても、本実施例の第1特図始動口は、遊技領域の右側(特定流下経路)の最下端に配設されているため、特定流下経路の最上端に打ち込まれた遊技球が流下して第1特図始動口に到達するまでには一定の時間を要し、その間に非時短遊技状態となってしまう場合も想定される。しかし、上述したように大当り終了演出実行時間Aを大当り終了演出実行時間Bよりも長くすることにより、不慣れな遊技者も余裕を持って左打ちに移行でき、特定流下経路を流下する遊技球が何れかの開口を介して機裏へ誘導された後で非時短遊技状態に移行し易くなる。これにより、遊技方法に則った遊技者が不利益を被る事を防止することが可能となる。更に、上述した構成に加えて、大当り終了演出実行時間Aの期間中に、音声、ランプ、及び演出図柄表示装置の画像表示等によって、速やかな左打ちへの変更を促す報知を行っても良い。これにより、更に悪意なき遊技者に不利益を被らせることを防止できると共に、報知によって悪意をもって右打ちを継続しようとする遊技者を、思い止まらせる契機となり得る。
1: 遊技盤 11: 第1特図始動口
12: 第2特図始動口(普通電動役物) 14: 大入賞口(特別電動役物)
17: 第1普図始動口 18: 第2普図始動口
50: パチンコ機(遊技機) 80: 主制御装置
83: サブ統合制御装置

Claims (1)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に設けられた普図始動口と、
    前記普図始動口に前記遊技球が入球したことに起因して普通図柄の抽選を行う普図当否判定手段と、
    前記遊技領域の特定流下経路に設けられ、前記普図当否判定手段による抽選結果が当選の場合に開放されて入球可能な状態となる普通電動役物と、
    前記特定流下経路に設けられた第1特図始動口と、
    前記普通電動役物内に設けられた第2特図始動口と、
    前記第1特図始動口又は第2特図始動口に遊技球が入球したことに起因して特別図柄の抽選を行なう特図当否判定手段と、
    前記遊技領域に設けられ、前記特図当否判定手段による抽選結果が当選の場合に開放されて入球可能な状態となる特別電動役物と、
    前記普図始動口は、前記特定流下経路以外に形成された第1普図始動口と、前記特定流下経路に形成された第2普図始動口と、を備え、
    前記特図当否判定手段による抽選結果が当選することに起因して所定の確率1で作動し、該作動により前記特図当否判定手段による当選確率を低確率から高確率へと上昇させる特図確変手段と、
    該特図確変手段が連続して作動した回数を計数する計数手段と、
    該計数手段による計数値が所定値に達することを条件に、前記特図確変手段の作動を規制する特図確変規制手段と、
    前記特図当否判定手段による抽選結果が当選することに起因して所定の確率2で作動し、該作動により前記普図当否判定手段による当選確率を低確率から高確率へと上昇させる普図確変手段と、を備え、
    前記特図確変規制手段により特図確変手段の作動を規制するときは、普図確変手段を前記所定の確率2よりも低い確率で作動させ、
    前記普図確変手段の非作動中における前記第1特図始動口への入球に基づく当選であることを条件に、前記普図確変手段の作動を規制する普図確変規制手段を更に備えた
    ことを特徴とする遊技機。
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