JP2014165870A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信した画像データを確認しやすくすると共に、印刷用紙枚数を抑制する。
【解決手段】入力された受信データに基づいて媒体に両面印刷する画像形成装置である。前記受信データの1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えているか否かの判定をする分割印刷判定部と、前記受信データと前記分割印刷判定部の結果に基づき、1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えていると判定したときは、1ページ分の印刷データを分割して別の媒体の同一面へ印刷する印刷データ配置情報を作成する印刷データ配置判定部とを備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】入力された受信データに基づいて媒体に両面印刷する画像形成装置である。前記受信データの1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えているか否かの判定をする分割印刷判定部と、前記受信データと前記分割印刷判定部の結果に基づき、1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えていると判定したときは、1ページ分の印刷データを分割して別の媒体の同一面へ印刷する印刷データ配置情報を作成する印刷データ配置判定部とを備えた。
【選択図】 図2
Description
この発明は、両面印刷機能を備えた画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
従来、ファクシミリ装置などの画像形成装置において、印刷用紙枚数を低減するために、画像データを媒体の両面に印刷する技術が知られている。このような画像形成装置では、受信された印刷データは前記媒体の両面に印刷される。そして、この印刷の際に、印刷データは、受信された順番で前記媒体の両面に印刷出力されていた。
このような画像形成装置の例としては、特許文献1に記載のファクシミリ装置がある。
しかしながら、従来の装置では、受信した印刷データを媒体の両面で印刷するが、長尺原稿の印刷データを受信した場合、受信した画像が媒体の両面にまたがって印刷されてしまう。
この結果、長尺原稿を媒体の表面と裏面とを見ながら確認しなければならず、印刷結果が見づらくなるという問題点があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、入力された受信データに基づいて媒体に両面印刷する画像形成装置である。前記受信データの1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えているか否かの判定をする分割印刷判定部と、前記受信データと前記分割印刷判定部の結果に基づき、1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えていると判定したときは、1ページ分の印刷データを分割して別の媒体の同一面へ印刷する印刷データ配置情報を作成する印刷データ配置判定部とを備えた。また、画像形成方法は、その機能を前記画像形成装置と同じくするものである。
前記構成により、画像データが確認しやすくなると共に、印刷用紙枚数を抑制することができる。
以下に、本発明の実施形態について説明する。本実施形態の画像形成装置及び画像形成方法は、交換回線網を介して送られる画像データを処理する装置及び方法である。この交換回線網に画像形成装置を接続して利用する際の一利用形態を図1に示す。図1は本発明の画像形成装置の一利用形態を示す概略構成図である。
図中の1は送信側MFP(MultiFunction Printer/Product/Peripheral)装置である。2は、公衆電話網やローカル電話網などの交換回線網である。3は受信側MFP装置である。送信側MFP装置1及び受信側MFP装置3と交換回線網2とは、回線4によって接続される。この図1は、送信側MFP装置1から交換回線網2を介して、受信側MFP装置3ヘファクシミリ画像データ等を送る利用形態を示している。
本発明は、この画像形成装置の利用形態において、受信側MFP装置3での画像データの処理を改良したものである。
[第1実施形態]
以下に、本発明の第1実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る画像形成装置のMFP装置について説明する。図2は、本実施形態に係るMFP装置の構成を示す制御ブロック図である。このMFP装置10は以下のように構成されている。
以下に、本発明の第1実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る画像形成装置のMFP装置について説明する。図2は、本実施形態に係るMFP装置の構成を示す制御ブロック図である。このMFP装置10は以下のように構成されている。
図2中の11は制御部である。この制御部11は、MFP装置10を制御する装置であって、後述する画像形成方法の処理機能(図6,7に示すフローチャートの処理機能)が格納されている。制御部11は、システム制御部21を有する。このシステム制御部21は、ハードウェア制御とソフトウェアプログラムを実行する。システム制御部21は、具体的にはCPU41を有し、システム内の資源を管理すると共に、プログラムの起動や調停を行う。
42はROM(記憶装置)である。ROM42は、システム制御部21によって実行されるソフトウェアであるプログラムを予め格納し、後述するソフトウェアを含む。43はRAM(記憶装置)である。RAM43は、システム制御部21によるプログラムの実行時に発生するデータを記憶する。
システムバス13は、ハードウェアを制御するほか、後述するソフトウェアを実行する。ページメモリ34は、印刷ページデータを格納するメモリである。ページメモリ34は、揮発性メモリであり、2つの記憶領域を備えている。即ち、ページメモリ34は、媒体の表面印刷用であるページメモリ表面用の領域と、媒体の裏面印刷用であるページメモリ裏面用の領域を備えている。
読取装置30は、CCDなどを利用したスキャナ装置である。読取装置30は、原稿を読取り、ドットイメージデータに変換する。印刷装置35は、感熱記録方式、電子写真方式などのプリンタ装置である。両面印刷ユニット50は、印刷装置35で用紙に画像データを印刷する際に、画像データを用紙の両面に印刷するための機構である。
操作パネル31は、MFP装置10を操作するためのパネルである。操作パネル31は、液晶表示装置(LCD)又は、CRTディスプレイなどの表示装置で構成されている。操作パネル31は、MFP装置10の状態などを表示すると共に、MFP装置10を操作するために必要なファンクションキー、テンキー、スタートキー、用紙選択キー、クリアキーなどを備えている。
モデム33は変復調装置である。モデム33は、ファクシミリ伝送制御手順による手順データや画像データを変復調し、相手先のファクシミリ装置とデータを授受する。NCU32は網制御装置である。NCU32は、モデム33と公衆交換電話網との接続及び開放を制御する。
読取制御部22は、原稿の読み取りを行なう制御部である。トレイ用紙記憶部23は、装置のトレイの媒体サイズの設定を記憶する記憶部である。操作パネル部24は、操作パネル31を制御し、ユーザインターフェースを実行するものである。
通信制御部25は、モデム33やNCU32を制御して、MFP装置10と公衆交換電話網とを接続し、ファクシミリ伝送制御手順及び、画像データの授受を実行するものである。
分割印刷判定部27は、受信した画像データの1ページ分の印刷範囲が媒体の印刷範囲を超えるか否かの判定を行うものである。印刷データ配置判定部28は、印刷データを適切に制御するための判定を行うものである。印刷制御部29は、適切な印刷媒体の選択と印刷データの補正を行なうものである。
符号化、複合化部40は、読み取りデータの圧縮や受信データの復号化を行うものである。印刷データ配置情報部51は、印刷データを適切に制御する情報を保存するものである。印刷ページ印字部52は、印刷データにページ情報を付加するものである。
以上の構成のMFP装置10で用いられるデータフォーマットは図3に示すように構成されている。図3のデータフォーマットでは、図4のAの文字の画像データである長尺原稿を例にしている。図4のAの文字の画像データは、解像度が3.85m/Line、A4幅、長尺原稿(3429ライン:890mm)の例である。この長尺原稿をA4用紙に等倍で印刷すると、図4のように、3ページに分割される。尚、A4定型サイズのライン数は1143ライン(3.85mm/Line)である。
図5は、操作パネル31である。MFP装置10では、印刷媒体のサイズを操作パネル31により設定するものとする。操作パネル31の用紙選択ボタン55を選択することでLCD56に用紙サイズが表示されるようになっている。そして、表示された用紙サイズを特定してOKボタン57を押すことで、印刷する用紙のサイズを選択できるようになっている。
以上のように構成されたMFP装置10の各構成装置を用いて以下の画像形成方法を実施する。
[画像形成方法]
次に、前記画像形成装置を用いた画像形成方法について説明する。ここでは、図4に示すように、A〜Eの文字の画像データのうちAとCの文字が分割されて印刷される例を基に画像形成方法を説明する。この画像形成方法では、送信側のAの文字の画像データは、受信側での印刷の結果、媒体1枚目から3枚目の表面に印刷される。送信側のBの文字の画像データは、受信側の媒体3枚目の裏面に印刷される。送信側のCの文字の画像データは、受信側の媒体4枚目と5枚目の表面に印刷される。送信側のDの文字の画像データは、受信側の媒体5枚目の裏面に印刷される。送信側のEの文字の画像データは、受信側の媒体6枚目の表面に印刷される。具体的には、この画像形成方法は、制御部11に格納された図6,7の処理機能に基づいて処理される。この図6,7は本実施形態の受信画像データの印刷制御の動作を示すフローチャートである。以下に、画像形成方法を図6,7に基づいて説明する。
次に、前記画像形成装置を用いた画像形成方法について説明する。ここでは、図4に示すように、A〜Eの文字の画像データのうちAとCの文字が分割されて印刷される例を基に画像形成方法を説明する。この画像形成方法では、送信側のAの文字の画像データは、受信側での印刷の結果、媒体1枚目から3枚目の表面に印刷される。送信側のBの文字の画像データは、受信側の媒体3枚目の裏面に印刷される。送信側のCの文字の画像データは、受信側の媒体4枚目と5枚目の表面に印刷される。送信側のDの文字の画像データは、受信側の媒体5枚目の裏面に印刷される。送信側のEの文字の画像データは、受信側の媒体6枚目の表面に印刷される。具体的には、この画像形成方法は、制御部11に格納された図6,7の処理機能に基づいて処理される。この図6,7は本実施形態の受信画像データの印刷制御の動作を示すフローチャートである。以下に、画像形成方法を図6,7に基づいて説明する。
まず、トレイ用紙記憶部23から媒体サイズを取得する(S101)。次いで、復号化ライン数およびページメモリを初期化する(S102)。さらに、分割印刷面フラグに表をセットする(S103)。
次いで、1ページ受信データを取得する(S104)。ここで受信した1ページのデータは、印刷媒体の複数ページ分になることもある。この場合は、データを以下の処理で判断して、複数媒体の表裏面に振り分ける。
まず、取得した受信データを1ライン復号化し、復号化ライン数をカウントする(S105)。次いで、最終ラインまで受信データを復号化したか否かを判定する(S106)。最終ラインを復号化したと判定した場合は、S120へ移行する。
ここでは、最初の1ラインを復号化しているため、最終ラインまで受信データを復号化していない。このため、復号化ライン数は媒体サイズライン数を超えているか否かを判定する(S107)。この分割印刷判定処理が、前記受信データの1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えているか否かの判定をする分割印刷判定部27の処理機能を構成している。
S107で復号化ライン数が媒体サイズライン数を超えていないと判定した場合はS105へ移行して、次の1ラインを復号化すると共に復号化ライン数をカウントし、前記S107までの処理を繰り返す。この繰り返しの途中で、S106において最終ラインを復号化したと判定した場合はS120へ移行する。これにより、1ページ分の受信データを復号化する。
S105からS107までの処理の繰り返しによりS107で、復号化ライン数が媒体サイズライン数を超えていると判定した場合は、ページメモリ34のページメモリ表面用の領域が空いているか否かを判定する(S108)。空いていなければ、ページメモリ裏面用の領域に移行するためにS118へ移行する。空いていれば、分割印刷面フラグが表か否かを判定する(S109)。表でなければ、裏面のみの印刷となるため、ページメモリ表面用の領域に白紙データをセットする(S117)。次いで、ページメモリ裏面用の領域に復号化データをセットする(S118)。そして、分割印刷面フラグに裏をセットする(S119)。このフラグが、1ページ分の印刷データを分割して別の媒体(複数の媒体)の同一面(各表面又は各裏面)へ印刷するための印刷データ配置情報である。そして、分割印刷面フラグに表又は裏をセットする機能が、前記印刷データ配置情報を作成する印刷データ配置判定部28の印刷データ配置判定処理機能を構成している。さらに、印刷データ配置判定部28は、前記分割印刷判定部27が1ページ分の印刷範囲が媒体の印刷範囲を超えていると判定したとき、分割された印刷データに、印刷順番を先頭ページから配置するように印刷データ配置情報を作成する。
次いで、S113へ移行する。
一方、S109で分割印刷面フラグが表であれば、ページメモリ裏面用の領域が空いているか否かを判定する(S132)。空いていなければ、S111へ移行する。空いていれば、ページメモリ裏面用の領域に白紙データをセットする(S110)。次いで、ページメモリ表面用の領域に復号化データをセットする(S111)。次いで、分割印刷面フラグに表をセットする(S112)。
次いで、分割数をカウントし(S113)、復号化されたデータにページ数と分割数を付加する(S114)。この処理機能が、1ページ分の印刷データを複数に分割したとき、各分割画像にページ数と分割数とを印字する印刷ページ印字部52の機能を構成する。
そして、媒体の裏面及び表面に、ページメモリ裏面用の領域及びページメモリ表面用の領域のデータを印刷する(S115)。次いで、復号化ライン数およびページメモリを初期化する(S116)。
そして、S105へ移行して、上述したS116までの処理を繰り返す。このとき、S106で最終ラインまで受信データを復号化したと判定したら、ページメモリ表面用の領域が空いているか否かを判定する(S120)。空いていなければ、S124へ移行してページメモリ裏面用の領域に復号化データをセットする。空いていれば、分割印刷面フラグが表か否かを判定する(S121)。分割印刷面フラグが表でなければ、ページメモリ裏面用の領域に復号化データをセットして(S124)、S123へ移行する。分割印刷面フラグが表であれば、ページメモリ表面用の領域に復号化データをセットする(S122)。
次いで、ページメモリ表面用の領域、ページメモリ裏面用の領域にデータがあるか否かを判定する(S123)。データがあれば、復号化されたデータにページ数と分割数を付加して(S125)、媒体の裏面及び表面に、ページメモリ裏面用の領域及びページメモリ表面用の領域のデータを印刷する(S126)。次いで、復号化ライン数およびページメモリを初期化する(S127)。
次いで、全ページ受信終了したか否かを判定する(S128)。終了していれば、処理を終了する。終了していなければ、S103へ移行して上述した処理を切り返す。
一方、S123でデータがなければ、全ページ受信終了したか否かを判定する(S130)。全ページ受信終了していなければ、S103へ移行して上述した処理を切り返す。全ページ受信終了していれば、ページメモリの空いている面に白紙データをセットして(S131)、S125へ移行し、上述した処理を繰り返す。
これにより、図4のように、Aの文字は媒体の1〜3ページの表面に3分割して印刷される。Bの文字は媒体の3ページの裏面に印刷される。Cの文字は媒体の4,5ページの表面に2分割して印刷される。Dの文字は媒体の5ページの裏面に印刷される。Eの文字は媒体の6ページの表面に印刷される。
そして、Aの文字は媒体の1〜3ページの表面3枚で確認し、Cの文字は媒体の4,5ページの表面2枚で確認し、B,D,Eの文字は媒体の3,5,6ページの裏面、表面で確認する。
[効果]
以上のように、本実施形態によれば、受信した画像が媒体サイズに収まらない場合に、画像を複数の媒体の同じ面(複数の媒体の各表面又は各裏面)に印刷し、受信した複数の画像が媒体サイズに収まる場合に、媒体の両面に振り分けて印刷するようにしたので、画像データが確認しやすくなると共に、印刷用紙枚数を抑制することができる。
以上のように、本実施形態によれば、受信した画像が媒体サイズに収まらない場合に、画像を複数の媒体の同じ面(複数の媒体の各表面又は各裏面)に印刷し、受信した複数の画像が媒体サイズに収まる場合に、媒体の両面に振り分けて印刷するようにしたので、画像データが確認しやすくなると共に、印刷用紙枚数を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、上述した第1実施形態の画像形成装置とほぼ同様の構成を有するため、ここでは第1実施形態の画像形成装置との相違点を中心に説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係るMFP装置の構成を示す制御ブロック図である。
本実施形態では、第1実施形態のMFP装置10に不揮発性メモリ44を追加した。不揮発性メモリ44は、受信データを保存して印刷データ配置情報を作成するためのメモリであり、FLASHやHDDやSDカード等で構成されている。
図10は、本実施形態に係る不揮発性メモリ44内の印刷データ配置情報の構成図である。この不揮発性メモリ44の受信ページ80は、受信したページ番号である。画データ圧縮ファイル81は、受信ページの画像データファイル名である。受信ライン数82は、受信画データのライン数である。解像度83は、画データの解像度である。分割ライン84は、画像データを分割する際のライン数である。分割数85は、受信画像データの分割数である。分割ページ番号86は、分割された画像のページ番号である。印刷面87は、媒体へ印刷面である。物理シート88は印刷媒体のことである。印刷順番89は、画像データの印刷順番である。
[画像形成方法]
次に、前記画像形成装置を用いた画像形成方法について説明する。ここでは、図9に示すように、A〜Eの文字の画像データのうちAとCの文字が分割されて印刷される例を基に画像形成方法を説明する。この画像形成方法では、送信側のAの文字の画像データは、受信側での印刷の結果、媒体1枚目から3枚目の表面に印刷される。送信側のBの文字の画像データは、受信側の媒体3枚目の裏面に印刷される。送信側のCの文字の画像データは、受信側の媒体1枚目と2枚目の裏面に印刷される。送信側のDの文字の画像データは、受信側の媒体4枚目の表面に印刷される。送信側のEの文字の画像データは、受信側の媒体4枚目の裏面に印刷される。具体的には、この画像形成方法は、制御部11に格納された図11〜14の処理機能に基づいて処理される。図11は本実施形態の受信画像データの印刷制御の動作を示すフローチャートである。図12は図11の分割印刷判定部27での処理を示すフローチャートである。図13は図11の印刷データ配置判定部28での処理の前半部分を示すフローチャートである。図14は図11の印刷データ配置判定部28での処理の後半部分を示すフローチャートである。
次に、前記画像形成装置を用いた画像形成方法について説明する。ここでは、図9に示すように、A〜Eの文字の画像データのうちAとCの文字が分割されて印刷される例を基に画像形成方法を説明する。この画像形成方法では、送信側のAの文字の画像データは、受信側での印刷の結果、媒体1枚目から3枚目の表面に印刷される。送信側のBの文字の画像データは、受信側の媒体3枚目の裏面に印刷される。送信側のCの文字の画像データは、受信側の媒体1枚目と2枚目の裏面に印刷される。送信側のDの文字の画像データは、受信側の媒体4枚目の表面に印刷される。送信側のEの文字の画像データは、受信側の媒体4枚目の裏面に印刷される。具体的には、この画像形成方法は、制御部11に格納された図11〜14の処理機能に基づいて処理される。図11は本実施形態の受信画像データの印刷制御の動作を示すフローチャートである。図12は図11の分割印刷判定部27での処理を示すフローチャートである。図13は図11の印刷データ配置判定部28での処理の前半部分を示すフローチャートである。図14は図11の印刷データ配置判定部28での処理の後半部分を示すフローチャートである。
まず、送信側の画像データの全ページを受信し、不揮発性メモリ44に格納する(S201)。次いで、図10の印刷データ配置情報の受信ページ80、画データ圧縮ファイル81、受信ライン数82、解像度83をセットする(S202)。次いで、トレイ用紙記憶部23から媒体サイズを取得し(S203)、分割印刷判定処理を行う(S204)。この分割印刷判定処理の具体的な内容については後述する。次いで、印刷データ配置判定処理を行う(S205)。この印刷データ配置判定処理の具体的な内容についても後述する。次いで、印刷順番89に記録された順番で画データ圧縮ファイル81を取得する(S206)。
次いで、分割ページ番号86が1以下か否かを判定する(S211)。即ち、分割されたデータの1ページ目又は分割のないデータであるか、分割されたデータの2ページ目以降であるかを判定する。分割ページ番号86が1以下であれば、該当ファイルのデータを先頭から分割ライン(84)まで復号化する(S207)。次いで、復号化されたデータに「P」「ページ番号」の文字フォントデータを付加して(S208)、S209へ移行する。
一方、S211で、分割ページ番号が1以下でないと判定した場合は、該当ファイルのデータを((分割ページ番号−1)*1143)−1)ラインから分割ライン84まで復合化する(S212)。ここで、「1143」は、A4定型サイズのライン数である。他のサイズの媒体の場合はその媒体のライン数となる。次いで、復号化されたデータに「P」「ページ番号」「−」「分割ページ番号」の文字フォントデータを付加して(S213)、S209へ移行する。
S209では、復合化されたデータを印刷する。次いで、全受信ページを印刷したか否かを判定する(S210)。印刷していなければ、S206へ移行して前述した処理を繰り返す。全受信ページを印刷していれば、処理を終了する。
[分割印刷判定処理]
次に、前記分割印刷判定処理(S204)について図12を基に説明する。図12は、上述したように、図11の分割印刷判定処理を示すフローチャートである。
次に、前記分割印刷判定処理(S204)について図12を基に説明する。図12は、上述したように、図11の分割印刷判定処理を示すフローチャートである。
まず、図10の印刷データ配置情報の受信ページ80の情報を取得する(S301)。さらに、図10の印刷データ配置情報の受信ライン数82と解像度83から受信長を計算する(S302)。
次いで、媒体サイズの長さより受信長のほうが長いか否かを判定する(S303)。受信長が媒体サイズの長さより長ければ、受信長を媒体サイズの長さで除算し、除算した商にあまりがある場合はその商に1を加算した値を図10の印刷データ配置情報の分割数85にセットして(S304)、S305へ移行する。一方、受信長が媒体サイズの長さより長くなければ、図10の印刷データ配置情報の分割数85に1をセットして(S306)、S305へ移行する。
次いで、分割数85が1より大きいか否かを判定する(S305)。分割数85が1より大きければ、図10の印刷データ配置情報に該当受信ページの情報を(分割数85−1)個分追加する(S307)。次いで、定型媒体サイズの分割ライン数84、分割数85、分割ページ番号86をセットして(S308)、S309へ移行する。一方、S305で、分割数85が1より大きくなければ、S309へ移行する。
S309では、全受信ページ終了したか否かを判定する。全受信ページ終了していなければS301へ移行して、前記処理を繰り返す。全受信ページ終了していれば処理を終了する。
[印刷データ配置判定処理]
次に、前記印刷データ配置判定処理(S205)について図13,14を基に説明する。図13,14は、上述したように、図11の印刷データ配置判定処理を示すフローチャートである。具体的には、図13は図11の印刷データ配置判定処理の前半部分を示すフローチャートである。図14は図11の印刷データ配置判定処理の後半部分を示すフローチャートである。このため、図13に基づいて、印刷データ配置判定処理の前半部分を説明した後、図14に基づいて、印刷データ配置判定処理の後半部分を説明する。
次に、前記印刷データ配置判定処理(S205)について図13,14を基に説明する。図13,14は、上述したように、図11の印刷データ配置判定処理を示すフローチャートである。具体的には、図13は図11の印刷データ配置判定処理の前半部分を示すフローチャートである。図14は図11の印刷データ配置判定処理の後半部分を示すフローチャートである。このため、図13に基づいて、印刷データ配置判定処理の前半部分を説明した後、図14に基づいて、印刷データ配置判定処理の後半部分を説明する。
まず、図13に示すように、図10の印刷データ配置情報の物理シート88を0で初期化する(S401)。次いで、受信ページに分割するページがあるか否かを判定する(S402)。分割するページがなければ、図14のS501へ移行する。
分割するページがあれば、分割印刷面フラグに表をセットする(S410)。次いで、分割数85が2以上かつ物理シート88が0の受信ページ80を取得する(S403)。次いで、分割印刷面フラグが表か否かを判定する(S404)。分割印刷面フラグが表であればS405へ移行する。分割印刷面フラグが表でなければ、S408へ移行する。
S405では、該当受信ページの印刷面87に表をセットする。次いで、該当受信ページの物理シート88に連続番号をセットする(S406)。次いで、印刷面フラグに裏をセットして(S411)、S407へ移行する。
S408では、該当受信ページの印刷面87に裏をセットする。次いで、該当受信ページの物理シート88に連続番号をセットする(S409)。次いで、分割印刷面フラグに表をセットして(S412)、S407へ移行する。
S407では、分割される受信ページの物理シート88はすべてセットされたか否かを判定する。すべてセットされていなければ、S403へ移行して、S407までの処理を繰り返す。すべてセットされていれば、図14のS510へ移行する。
次に、図14に基づいて、印刷データ配置判定処理の後半部分を説明する。
まず、物理シート88が0の受信ページ80があるか否かを判定する(S510)。物理シート88が0の受信ページ80がなければ、印刷順番89に物理シート88の表、裏の順番で番号をセットして(S514)、処理を終了する。
物理シート88が0の受信ページがあれば、表物理シートカウンタ(媒体の表面の物理シートカウンタ)に物理シート88の印刷面87が表の最大値をセットする(S501)。次いで、裏物理シートカウンタに物理シート88の印刷面が裏の最大値をセットする(S502)。次いで、物理シート88が0の受信ページ80を取得する(S503)。
表物理シートカウンタの値が0であれば1にセットする(S504)。裏物理シートカウンタの値が0であれば1にセットする(S505)。
次いで、表物理シートカウンタは、裏物理シートカウンタより大きいか否かを判定する(S506)。表物理シートカウンタが裏物理シートカウンタより大きければ、S507へ移行する。大きくなければS511へ移行する。
S507では、該当受信ページの印刷面87に裏をセットする。次いで、裏物理シートカウンタをインクリメントし(S508)、該当受信ページの物理シート88に裏物理シートカウンタの値をセットする(S509)。次いで、S510へ移行して、上述の処理を繰り返す。
S511では、該当受信ページの印刷面87に表をセットする。次いで、表物理シートカウンタをインクリメントし(S512)、該当受信ページの物理シート88に表物理シートカウンタの値をセットする(S513)。次いで、S510へ移行して、上述の処理を繰り返す。
上記処理により、受信したデータを適宜分割すると共に、分割したデータは複数の媒体の同一面(各表面又は各裏面)へ振り分けて印刷する。
これにより、図9のように、Aの文字は媒体の1〜3ページの表面に3分割して印刷される。Bの文字は媒体の3ページの裏面に印刷される。Cの文字は媒体の1,2ページの裏面に2分割して印刷される。Dの文字は媒体の4ページの裏面に印刷される。Eの文字は媒体の4ページの裏面に印刷される。
そして、Aの文字は媒体の1〜3ページの表面3枚で確認し、Cの文字は媒体の1,2ページの裏面2枚で確認し、B,D,Eの文字は媒体の3,4ページの裏面、表面で確認する。
[効果]
以上のように、本実施形態によれば、印刷データ配置判定部28と、印刷データ配置情報を格納する不揮発性メモリ44とを設けることにより、受信した画像が媒体サイズに収まらないデータを抽出し、複数媒体の表面もしくは裏面の同一面へ分割配置し、媒体サイズに収まる印刷データはデータを媒体表面・媒体裏面へ配置し印刷するようにしたので、分割配置された画像データが見やすくなり、印刷用紙枚数も抑制することができる。
以上のように、本実施形態によれば、印刷データ配置判定部28と、印刷データ配置情報を格納する不揮発性メモリ44とを設けることにより、受信した画像が媒体サイズに収まらないデータを抽出し、複数媒体の表面もしくは裏面の同一面へ分割配置し、媒体サイズに収まる印刷データはデータを媒体表面・媒体裏面へ配置し印刷するようにしたので、分割配置された画像データが見やすくなり、印刷用紙枚数も抑制することができる。
[変形例]
前記各実施形態では、本発明をMFP装置に適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。MFP装置と同様の機能を有する既存の全ての装置に適用することができる。ファクシミリ装置やプリンタ装置等の画像を形成して媒体に印刷するための全ての装置に適用することができる。
前記各実施形態では、本発明をMFP装置に適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。MFP装置と同様の機能を有する既存の全ての装置に適用することができる。ファクシミリ装置やプリンタ装置等の画像を形成して媒体に印刷するための全ての装置に適用することができる。
また、本発明は前記各実施形態や変形例に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することが可能である。また、上記各実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。
1:送信側MFP装置、2:交換回線網、3:受信側MFP装置、4:回線、10:MFP装置、11:制御部、13:システムバス、21:システム制御部、22:読取制御部、23:トレイ用紙記憶部、24:作パネル部、25:通信制御部、27:分割印刷判定部、28:印刷データ配置判定部、29:印刷制御部、30:読取装置、31:操作パネル、32:NCU、33:モデム、34:ページメモリ、35:印刷装置、40:符号化、複合化部、41:CPU、42:ROM、43:RAM、44:不揮発性メモリ、50:両面印刷ユニット、51:印刷データ配置情報部、52:印刷ページ印字部、55:用紙選択ボタン、56:LCD、57:OKボタン。
Claims (10)
- 入力された受信データに基づいて媒体に両面印刷する画像形成装置において、
前記受信データの1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えているか否かの判定をする分割印刷判定部と、
前記受信データと前記分割印刷判定部の結果に基づき、1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えていると判定したときは、1ページ分の印刷データを分割して別の媒体の同一面へ印刷する印刷データ配置情報を作成する印刷データ配置判定部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記分割印刷判定部が、1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えていると判定したときは、前記印刷データ配置判定部が印刷順番を先頭ページから配置するように、前記印刷データ配置情報を作成することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
1ページ分の印刷データを複数に分割したとき、各分割画像にページ数と分割数とを印字する印刷ページ印字部を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記印刷データ配置判定部で作成した印刷データ配置情報に基づいて、適切な印刷媒体の選択と印刷データの補正を行なう印刷制御部をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記受信データを保存して印刷データ配置情報を作成するためのメモリをさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 入力された受信データに基づいて媒体に両面印刷する画像形成方法において、
前記受信データの1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えているか否かの判定をする分割印刷判定処理と、
前記受信データと前記分割印刷判定処理の結果に基づき、1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えていると判定したときは、1ページ分の印刷データを分割して別の媒体の同一面へ印刷する印刷データ配置情報を作成する印刷データ配置判定処理とを備えたことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項6に記載の画像形成方法において、
前記分割印刷判定処理が、1ページ分の印刷範囲が前記媒体の印刷範囲を超えていると判定したときは、前記印刷データ配置判定処理が印刷順番を先頭ページから配置するように、前記印刷データ配置情報を作成することを特徴とする画像形成方法。 - 請求項6又は7に記載の画像形成方法において、
1ページ分の印刷データを複数に分割したとき、各分割画像にページ数と分割数とを印字することを特徴とする画像形成方法。 - 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
前記印刷データ配置判定処理で作成した印刷データ配置情報に基づいて、適切な印刷媒体の選択と印刷データの補正を行なう印刷制御処理をさらに備えたことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項6乃至9のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
前記受信データを保存して印刷データ配置情報を作成するためのメモリをさらに備えたことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013037704A JP2014165870A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013037704A JP2014165870A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014165870A true JP2014165870A (ja) | 2014-09-08 |
Family
ID=51616057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013037704A Pending JP2014165870A (ja) | 2013-02-27 | 2013-02-27 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014165870A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0282757A (ja) * | 1988-09-19 | 1990-03-23 | Nec Corp | ファクシミリ装置 |
JP2000174952A (ja) * | 1998-12-10 | 2000-06-23 | Funai Electric Co Ltd | ファクシミリ装置及び受信方法 |
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JP2013026971A (ja) * | 2011-07-25 | 2013-02-04 | Brother Ind Ltd | 通信装置 |
-
2013
- 2013-02-27 JP JP2013037704A patent/JP2014165870A/ja active Pending
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