JP2014164686A - 筐体取り付け構造および端末装置、並びに、筐体取り付け方法および端末装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末等の端末装置を小型化するため、パネル等の筐体に対する接着力を十分に確保しつつ、筐体の薄型化および狭額縁化に貢献する技術の開発が重要である。
【解決手段】
筐体取り付け構造は、第1の部材と、前記第1の部材と接合する第2の部材と、前記第2の部材と接合する筐体部材と、前記第2の部材に形成され、一側が前記第1の部材に向かって開口し、他側が前記筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔と、前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱と、を有する。
【選択図】図6
【解決手段】
筐体取り付け構造は、第1の部材と、前記第1の部材と接合する第2の部材と、前記第2の部材と接合する筐体部材と、前記第2の部材に形成され、一側が前記第1の部材に向かって開口し、他側が前記筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔と、前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱と、を有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、筐体取り付け構造および端末装置、並びに、筐体取り付け方法および端末装置の製造方法に関する。
タブレット端末やスマートフォンなど、タッチパネルを装備した端末装置は、端末装置の厚さを削減するため、タッチパネルの筐体に対する取り付けに、ネジや取り付け部材を用いず、一般的には、両面テープを使用している。
図9は、タッチパネルを搭載した携帯端末の横断面図である。図9を参照すると、タッチパネル91の裏面に接着層94を介してセンサシート95が貼り付けられ、タッチパネル91は、センサシート95を介して、両面テープ97によって、ケース92に取り付けられている。なお、タッチパネル91は、ガラス体93とセンサシート95を含んで構成されている。また、ケース92には、ステンレス板99を介して、LCD(液晶表示画面)98が支持され、センサシート95とLCD98の間には、クッション100が介在している。
特許文献1には、両面接着テープによって、タッチパネルを回路基板に取り付ける構造が開示されている。
特許文献2には、粘着テープによって、センサ基板をガラス複合体に取り付ける構造が開示されている。
特許文献3には、検知パネルを、ガラス部材および枠体の全面上に形成された粘着層を介して、ガラス部材および枠体に取り付ける構造が開示されている。
特許文献4には、電気光学パネルの底面の外周部と、枠体の底面の外周部との間、及び、電気工学パネルの側面と、枠体の内壁面との間に、接着層がそれぞれ形成される構造が開示されている。
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。
図9および特許文献1に開示されているように、タッチパネルのケースに対する取り付けに、両面テープを用いた場合、ケースに両面テープの貼り代を確保する必要があり、筐体の狭額縁化が困難となる。また、両面テープの厚みが、携帯端末の厚みを増加させる。
特許文献2に開示されているように、粘着テープを用いた場合も、上述した両面テープを用いた場合と同様の問題が生じる。
特許文献3の取り付け構造によれば、粘着層の厚み分、携帯端末の厚みを増加するという問題があり、粘着層を薄くすると、検知パネルの枠体に対する接着力が低下するという問題がある。
特許文献4の取り付け構造によれば、接着面積が小さいため、パネルの枠体に対する接着力が低いという問題がある。
かくして、携帯端末等の端末装置を小型化するため、パネル等の筐体に対する接着力を十分に確保しつつ、筐体の薄型化および狭額縁化に貢献する技術の開発が重要である。
本発明は、第1の視点において、下記の特徴を有する筐体取り付け構造を提供する。
第2の部材に形成され、一側が第1の部材に向かって開口し、他側が筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔;
前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱。
第2の部材に形成され、一側が第1の部材に向かって開口し、他側が筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔;
前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱。
本発明は、第2の視点において、下記の特徴を有する端末装置を提供する。
シート状の第2のパネル構成部材に形成され、一側が板状の第1のパネル構成部材に向かって開口し、他側が額縁状の筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔;
前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱。
シート状の第2のパネル構成部材に形成され、一側が板状の第1のパネル構成部材に向かって開口し、他側が額縁状の筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔;
前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱。
本発明は、第3の視点において、下記の工程を含む筐体取り付け方法を提供する。
第1の部材および筐体部材の少なくとも一方に、一又は複数の貫通孔を有する第2の部材を接着剤により接合する工程;
前記第2の部材を挟んで、前記第1の部材と前記筐体部材の間を加熱ないし加圧する工程;
前記加熱ないし加圧によって、前記第1の部材と前記第2の部材を接着している接着剤が、前記貫通孔内に流動し、前記第2の部材を挟んで、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する工程。
第1の部材および筐体部材の少なくとも一方に、一又は複数の貫通孔を有する第2の部材を接着剤により接合する工程;
前記第2の部材を挟んで、前記第1の部材と前記筐体部材の間を加熱ないし加圧する工程;
前記加熱ないし加圧によって、前記第1の部材と前記第2の部材を接着している接着剤が、前記貫通孔内に流動し、前記第2の部材を挟んで、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する工程。
本発明は、第4の視点において、下記の工程を含む端末装置の製造方法を提供する。
板状の第1のパネル構成部材および額縁状の筐体部材の少なくとも一方に、一又は複数の貫通孔を有するシート状の第2のパネル構成部材を接着剤により接合する工程;
前記第2のパネル構成部材を挟んで、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を加熱ないし加圧する工程;
前記加熱ないし加圧によって、前記第1のパネル構成部材と前記第2のパネル構成部材を接着している接着剤が、前記貫通孔内に流動し、前記第2のパネル構成部材を挟んで、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を接合する工程。
板状の第1のパネル構成部材および額縁状の筐体部材の少なくとも一方に、一又は複数の貫通孔を有するシート状の第2のパネル構成部材を接着剤により接合する工程;
前記第2のパネル構成部材を挟んで、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を加熱ないし加圧する工程;
前記加熱ないし加圧によって、前記第1のパネル構成部材と前記第2のパネル構成部材を接着している接着剤が、前記貫通孔内に流動し、前記第2のパネル構成部材を挟んで、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を接合する工程。
第1〜4の視点は、下記の効果に寄与する。第1の部材と筐体部材の間に挟まれる第2の部材に形成された貫通孔内に設けられた接着柱によって、第2の部材を挟んで配置された第1の部材と筐体部材とが強固に接合される。接着柱は第2の部材内に形成されるから、接着柱を設けることによって、筐体の厚みは増加せず、又、筐体部材の額縁部も狭くすることができる。また、第2の部材の取り付け用の接着剤を、貫通孔を通じて、第1の部材の取り付け用の接着剤としても利用することができるため、工数を削減することができる。
本発明の一実施形態の概要について、図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
図5(A)を参照すると、端末装置の構成部品(3,5)の筐体部材(2)に対する取り付け構造は、第1の部材3と、第1の部材3と接合する第2の部材5と、第2の部材5と接合する筐体部材2と、第2の部材5に形成され、一側が第1の部材3に向かって開口し、他側が筐体部材2に向かって開口する一又は複数の貫通孔5aと、貫通孔5a内に充填された接着剤によって形成され、第1の部材3と筐体部材2の間を接合する一又は複数の接着柱14aと、を有している。
第2の部材5の貫通孔5aに形成された接着柱14aによって、第2の部材5を挟んで配置される第1の部材3と筐体部材2とが強固に接合される。接着柱5aは、第2の部材5内に形成されるから、接着柱14aを設けることによって、筐体ないし端末装置の厚みは増加せず、又、筐体の額縁を狭くすることができる。
また、第2の部材5に貫通孔5aを形成することによって、接着に要する工程が簡略化される。例えば、第2の部材5と第1の部材3を接合する接着剤を、貫通孔5aを通じて、さらに、第2の部材5と筐体部材2の接合面に導入することができる。これによって、三つの部材(3,5,2)を一工程で、相互に接着することができる。また、第1の部材3と第2の部材5の間の第1の接着層14bと、第2の部材5と筐体部材2の間の第2の接着層14cとが、接着柱14aを介して、一体ないし連続した接着体14を構成することによって、三つの部材(3,5,2)間の接合が強固になる。
好ましくは、前記接着柱は、前記第1および第2の部材間に形成された第1の接着層と、前記第2の部材と前記筐体部材間に形成された第2の接着層と、を橋絡する。さらに好ましくは、前記第1および第2の接着層と前記接着柱が連続して形成される。
好ましくは、前記筐体部材は、額縁部と、前記額縁部に囲まれた開口部と、前記額縁部に形成された溝と、を備え、前記溝内に導入された接着剤によって形成される第1の補助接着部によって、前記第2の部材と前記筐体部材間がさらに接合される。
好ましくは、前記第2の部材の縁部に、複数の前記貫通孔が配列される。さらに、好ましくは、前記縁部の上下辺に複数の前記貫通孔がそれぞれ配列され、前記縁部の辺部に対向する筐体部材の額縁部の辺部に前記溝部がそれぞれ形成される。
好ましくは、前記筐体部材の前記貫通孔と対向する部分に形成された一又は複数の凹部に、前記接続柱と直接又は間接的に連続する第2の補助接着部が形成される。
好ましくは、前記第1の部材は、タッチパネル等のパネルを構成する部材であり、前記第2の部材は、パネルを構成する部材であって、センサシートや飛散防止フィルタ等のシートであり、前記筐体部材は額縁部と開口部とを有するケース等の枠体である。例えば、パネルは、ガラス体(第1のパネル構成部材)と、ガラス体の裏面に貼り付けられたシート(第2の部材)と、を含んで構成される。なお、本発明は、タッチパネルの筐体に対する取り付けだけではなく、種々の部品の筐体に対する取り付けに適用することができ、例えば、積層部材、例えば、複数のシートが積層されて構成される薄型キーボードの筐体に対する取り付けに適用することもできる。
好ましくは、接着柱と、その他の接着層ないし接着部は、一体的又は連続的に形成される。これによって、接着力が向上され、又、接着に要する工数を削減することができる。
好ましい筐体取り付け方法において、第2の部材は、第1の部材および筐体部材の一方に接合され、第2の部材の貫通孔内に流動した接着剤が、さらに、第2の部材と、第1の部材および筐体部材の他方との間に流動して、第2の部材を挟んで、第1の部材と筐体部材の間を接合する。
本発明は、携帯電話およびスマートフォンに限らず、様々な端末装置に適用可能であり、例えば、ゲーム機、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Data Assistants:携帯情報端末)にも適用可能である。
続いて、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以降の記述において、多くの具体的事項は、説明のため、本発明の理解を助けるためになされたものである。
図1は、実施形態1に係る筐体取り付け構造を有する端末装置の外観を示す斜視図である。
図1を参照すると、実施形態に係る筐体取り付け構造を有する端末装置においては、第1の部材(第1のパネル構成部材)を含むタッチパネル1が、筐体を構成する筐体部材であるケース(枠体)2に取り付けられている。
図2(A)および図2(B)は、図1に示した端末装置の部品図であって、図2(A)は、筐体の斜視図であり、図2(B)は筐体の正面図である。
図2(A)および図2(B)を参照すると、ケース2は、額縁部2aと、額縁部2aによって囲まれた開口部2bと、を有している。ケース2の開口部2b内には、図1に示したタッチパネル1が装着されている。額縁部2aには、後述する溝11が形成されている。
図3(A)および図3(B)は、図1に示した端末装置の部品図であって、図3(A)は、タッチパネルの正面図であり、図3(B)は、タッチパネルの裏面図である。
図3(A)および図3(B)を参照すると、図1に示したタッチパネル1の裏面には、第2の部材としてセンサシート(第2の部材)5が貼り付けられる。センサシート5の縁部には、複数の貫通孔5aが配列されている。図示の態様では、複数の貫通孔5aは、センサシート5の縁部であって、特に、上下辺部にそれぞれ配列されている。センサシート5上、複数の貫通孔5aの内周側には、電気配線13が形成されている。電気配線13は、フレキシブルケーブル12に接続されている。
図4は、図1に示した端末装置の正面図である。図5(A)は、図4に示した端末装置のA−A断面図であり、図5(B)は、図4に示した端末装置のB−B断面図であり、図5(C)は、図4に示した端末装置のC−C断面図である。
特に、図5(B)を参照すると、ケース2は、インサート成形品であって、ステンレス板9がインサートされている。ステンレス板9の一側には、LCD(表示画面)8が配置されている。ステンレス板9とセンサシート5の間には、クッション10が挟まれている。
図5(A)〜図5(C)を参照すると、タッチパネル1は、第1のパネル構成部材であるガラス体3、第1の接着層14b、第2の部材であるセンサシート5、第2の接着層14c、および、印刷部6を含んで構成されている。タッチパネル1においては、基本的に、ガラス体3、第1の接着層14b、センサシート5および第2の接着層14cが、順に積層されている。なお、ガラス体3は、アクリルから形成してもよい。
第1の接着層14bは、ガラス体3の裏面と、センサシート5の一面との間に、薄く形成されている。第2の接着層14cは、センサシート5の他面と、ケース2の額縁部2aの内底面との間に、薄く形成されている。印刷部6は、センサシート5の他面の所定位置に形成されている。
特に、図5(A)および図5(C)を参照すると、センサシート5には、一側がガラス体3に向かって開口し、他側がケース2に向かって開口する複数の貫通孔5aが形成されている。なお、貫通孔5aが形成されるシートとして、センサシート5に代えて、例えば、飛散防止フィルム等を採用してもよい。
複数の貫通孔5a内には、複数の貫通孔5a内に充填された接着剤によって形成され、タッチパネル1ないしガラス体3と、ケース2との間を接合する複数の接着柱14aが形成されている。
特に、図2(A)、図2(B)および図5(B)を参照すると、額縁部2aの上下左右辺部には、溝11がそれぞれ形成されている。これらの溝11内には、接着剤が導入され、タッチパネル1ないしガラス体3とケース2の間をさらに接合する第1の補助接着部14dがそれぞれ形成されている。第1の補助接着部14dは、タッチパネル1とケース2の隙間を防水する機能も有している。
複数の接着柱14a、第1および第2の接着層14b,14c、第1の補助接着部14dは、一体ないし連続した接着体14を形成している。なお、接着体14は、ガラス体3の側面と、ケース2の額縁部2aの内壁面との間にも形成されている。
なお、複数の貫通孔5aおよび溝11は、印刷部6によって隠され、外部からは見えることはない。
実施形態1の筐体取り付け構造の利点を下記に例示する。
(1)実施形態1の構造は、端末装置、特に、携帯端末等の薄型化に貢献する。実施形態1の構造によれば、両面テープ(図9参照)を用いた関連する機種と比較して、両面テープの厚み分、例えば、0.25mmの薄型化が可能である。
(2)実施形態1の構造は、携帯端末の狭額縁化に貢献する。実施形態1の構造によれば、上記関連する機種と比較して、両面テープの幅分、例えば、片側1.1mmの狭額縁化が可能である。
(3)実施形態1の構造は、一体ないし連続した接着層によって、携帯端末のパネル部の剛性向上に貢献する。
(4)実施形態1の構造は、防水性能の向上に貢献する。
(1)実施形態1の構造は、端末装置、特に、携帯端末等の薄型化に貢献する。実施形態1の構造によれば、両面テープ(図9参照)を用いた関連する機種と比較して、両面テープの厚み分、例えば、0.25mmの薄型化が可能である。
(2)実施形態1の構造は、携帯端末の狭額縁化に貢献する。実施形態1の構造によれば、上記関連する機種と比較して、両面テープの幅分、例えば、片側1.1mmの狭額縁化が可能である。
(3)実施形態1の構造は、一体ないし連続した接着層によって、携帯端末のパネル部の剛性向上に貢献する。
(4)実施形態1の構造は、防水性能の向上に貢献する。
次に、以上説明した筐体取り付け構造を有する端末装置の製造方法を説明する。図6は、実施形態1に係る筐体取り付け構造を有する端末装置の製造方法を説明する組立工程図である。
図6の工程(1)を参照すると、複数の貫通孔5aを有するセンサシート5の一面を、接着剤4により、タッチパネル1側、詳細には、ガラス体3の裏面の印刷面6上に接着する。接着剤4としては、熱可塑性の接着剤を使用することが好ましい。
図6の工程(2)を参照すると、ガラス体3の裏面にセンサシート5が仮に貼り付けられた状態のタッチパネル1を、ケース2の額縁部2a上に載置した後、センサシート5を挟んで、タッチパネル1ないしガラス体3とケース2の間を、ブロック矢印Dで示すように加熱ないし加圧する。これによって、矢印Eで図示するように、ガラス体3にセンサシート5を仮接着している接着剤4が、複数の貫通孔5a内に流動し、さらに、センサシート5の他面とケース2の額縁部2aの内底面の間にも流動する。
センサシート5とガラス体3の間に残留する接着剤4は、第1の接着層14bを形成する。複数の貫通孔5a内に充填される接着剤4は、複数の接着柱14aを形成する。
図6の工程(3)を参照すると、接着剤4(図6の工程(2)参照)は、さらに、センサシート5とケース2の間に流動して、第2の接着層14cを形成する。かくして、第1の接着層14b、複数の接着柱14aおよび第2の接着層14cを含む、一体ないし連続的な接着体14が形成される。これによって、センサシート5のケース2に対する接着部(特に、センサシート5の上下縁部)は、接着体14に囲まれて保護される。なお、上記加熱ないし加圧によって、接着剤4の一部は、ガラス体3の側面と、ケース2の額縁部2aの内壁面との間にも流動することができ、又、図2(A)および図2(B)又は図5(B)に示した溝11内にも流動することができ、接着体14の一部をそれぞれ構成することができる。
このように、センサシート5の貼り付け用の接着剤4を、タッチパネル1全体の取り付け用の接着剤4としても利用することによって、組立工数が削減され、又、一体ないし連続的な接着体14が形成されることによって、タッチパネル1のケース2に対する取り付けに要する構造を薄く、狭く形成することができる。
なお、センサシート(第2の部材)5をケース(筐体部材)2側に仮に貼り付けた後、この貼り付けに用いられている接着剤4を、貫通孔5aを通じて、センサシート5とガラス体(第1の部材)3の接合面に導入してもよい。或いは、センサシート5をガラス体3とケース2の両方に仮に貼り付けた後、これらの貼り付けに用いられている接着剤4を、貫通孔5aに導入してもよい。
本実施形態2と前記実施形態1の共通点に関しては、前記実施形態1の記載を適宜参照することができるものとし、以下、主として、実施形態2と実施形態1の相違点について説明する。図7は、実施形態2に係る筐体取り付け構造を有する端末装置の横断面図である。
図7を参照すると、ケース2において、複数の貫通孔5aと対向する部分には、複数の凹部2cが形成されている。複数の凹部2cには、複数の接続柱14aと直接又は間接的に連続する複数の第2の補助接着部14eが形成される。第2の補助接着部14eによって、接着面積がさらに増加するため、接着柱14aを介したタッチパネル1とケース2の接合がさらに強固になっている。
本実施形態3と前記実施形態1の共通点に関しては、前記実施形態1の記載を適宜参照することができるものとし、以下、主として、実施形態3と実施形態1の相違点について説明する。図8は、実施形態3に係る筐体取り付け構造に用いられるセンサシートの斜視図である。
図8を参照すると、センサシート85には、断面形状が楕円形の複数の貫通孔85aが形成されている。複数の貫通孔85aは、センサシート85の縁部に周状に配列されている。
このように、図3に示した断面形状が円形の貫通孔5aに代えて、図8に示したような断面形状が楕円形の貫通孔85aを採用することができ、又、図3に示したセンサシート5の上下縁部に配列された複数の貫通孔5aに代えて、図8に示したような複数の貫通孔85aの周状配列を採用することができる。
以上、本発明の一実施形態等を説明したが、本発明は、上記した一実施形態等に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 タッチパネル
2 筐体部材、枠体、ケース
2a 額縁部
2b 開口部
2c 凹部
3 第1の部材、第1のパネル構成部材、ガラス体
4 接着剤
5 第2の部材、第2のパネル構成部材、センサシート
5a 貫通孔
6 印刷部
8 LCD(表示画面)
9 ステンレス板
10 クッション
11 溝
12 フレキシブルケーブル(フレキ)
13 電気配線
14 接着体
14a 接着柱(橋絡部、ブリッジ部)
14b 第1の接着層
14c 第2の接着層
14d 第1の補助接着部
14e 第2の補助接着部
2 筐体部材、枠体、ケース
2a 額縁部
2b 開口部
2c 凹部
3 第1の部材、第1のパネル構成部材、ガラス体
4 接着剤
5 第2の部材、第2のパネル構成部材、センサシート
5a 貫通孔
6 印刷部
8 LCD(表示画面)
9 ステンレス板
10 クッション
11 溝
12 フレキシブルケーブル(フレキ)
13 電気配線
14 接着体
14a 接着柱(橋絡部、ブリッジ部)
14b 第1の接着層
14c 第2の接着層
14d 第1の補助接着部
14e 第2の補助接着部
Claims (10)
- 第1の部材と、
前記第1の部材と接合する第2の部材と、
前記第2の部材と接合する筐体部材と、
前記第2の部材に形成され、一側が前記第1の部材に向かって開口し、他側が前記筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔と、
前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱と、
を有する、ことを特徴とする筐体取り付け構造。 - 前記第1および第2の部材間に形成された第1の接着層と、
前記第2の部材と前記筐体部材間に形成された第2の接着層と、
を有し、
前記接着柱は、前記第1および第2の接着層を橋絡する、
ことを特徴とする請求項1記載の筐体取り付け構造。 - 前記第1および第2の接着層と前記接着柱が連続して形成されていることを特徴とする請求項2記載の筐体取り付け構造。
- 前記第2の部材の縁部に、複数の前記貫通孔が配列されることを特徴とする請求項1記載の筐体取り付け構造。
- 前記筐体部材は、額縁部と、前記額縁部に囲まれた開口部と、前記額縁部に形成された溝と、を備え、
前記溝内に導入された接着剤によって形成され、前記第1の部材と前記筐体部材の間をさらに接合する第1の補助接着部を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の筐体取り付け構造。 - 前記筐体部材の前記貫通孔と対向する部分に形成された一又は複数の凹部と、
前記凹部内に形成され、前記接続柱と直接又は間接的に連続している第2の補助接着部と、
を有する、ことを特徴とする請求項1記載の筐体取り付け構造。 - 板状の第1のパネル構成部材と、
前記第1のパネル構成部材の裏面に一面が接合するシート状の第2のパネル構成部材と、
前記第2のパネル構成部材の他面と接合する額縁状の筐体部材と、
前記第2のパネル構成部材に形成され、一側が前記第1のパネル構成部材に向かって開口し、他側が前記筐体部材に向かって開口する一又は複数の貫通孔と、
前記貫通孔内に充填された接着剤によって形成され、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を接合する一又は複数の接着柱と、
を有する、ことを特徴とする端末装置。 - 第1の部材および筐体部材の少なくとも一方に、一又は複数の貫通孔を有する第2の部材を接着剤により接合する第1の工程と、
前記第2の部材を挟んで、前記第1の部材と前記筐体部材の間を加熱ないし加圧する第2の工程と、
前記加熱ないし加圧によって、前記第1の部材と前記第2の部材を接着している接着剤が、前記貫通孔内に流動し、前記第2の部材を挟んで、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する第3の工程と、
を含む、ことを特徴とする筐体取り付け方法。 - 前記第1の工程において、前記第2の部材は、前記第1の部材および前記筐体部材の一方に接合され、
前記第3の工程において、前記貫通孔内に流動した前記接着剤が、さらに、前記第2の部材と、前記第1の部材および前記筐体部材の他方との間に流動して、前記第2の部材を挟んで、前記第1の部材と前記筐体部材の間を接合する、
ことを特徴とする請求項8記載の筐体取り付け方法。 - 板状の第1のパネル構成部材および額縁状の筐体部材の少なくとも一方に、一又は複数の貫通孔を有するシート状の第2のパネル構成部材を接着剤により接合する工程と、
前記第2のパネル構成部材を挟んで、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を加熱ないし加圧する工程と、
前記加熱ないし加圧によって、前記第1のパネル構成部材と前記第2のパネル構成部材を接着している接着剤が、前記貫通孔内に流動し、前記第2のパネル構成部材を挟んで、前記第1のパネル構成部材と前記筐体部材の間を接合する工程と、
を含む、ことを特徴とする端末装置の製造方法。
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JPWO2016031785A1 (ja) * | 2014-08-26 | 2017-06-08 | 出光興産株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子および電子機器 |
JP2020518057A (ja) * | 2017-04-24 | 2020-06-18 | フレセニウス・メディカル・ケア・ドイチュラント・ゲーエムベーハー | ユーザインターフェースアセンブリ、およびタッチアセンブリをユーザインターフェースアセンブリに一体化するための方法 |
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2013
- 2013-02-27 JP JP2013037508A patent/JP2014164686A/ja active Pending
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