JP2014164383A - センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラム - Google Patents

センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014164383A
JP2014164383A JP2013033044A JP2013033044A JP2014164383A JP 2014164383 A JP2014164383 A JP 2014164383A JP 2013033044 A JP2013033044 A JP 2013033044A JP 2013033044 A JP2013033044 A JP 2013033044A JP 2014164383 A JP2014164383 A JP 2014164383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor data
region
unit
estimated value
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013033044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6002599B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kurasawa
央 倉沢
Atsushi Yamamoto
淳 山本
Hiroshi Sato
浩史 佐藤
Hitoshi Kawasaki
仁史 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013033044A priority Critical patent/JP6002599B2/ja
Publication of JP2014164383A publication Critical patent/JP2014164383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6002599B2 publication Critical patent/JP6002599B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】センサデータの収集度合いにかかわらず任意のサービスが必要とするセンサ値を提供できるようにすること。
【解決手段】センサデータ統合装置10において、センサデータ蓄積部11は、時空間領域に分布する複数の種類のセンサにより観測されたセンサデータを蓄積する。第1の量的集約部12−1は、センサデータ蓄積部11に蓄積されたセンサデータのうち指定された範囲の時空間領域における指定された種類のセンサデータについて母平均の信頼区間を推定して第1の推定値を出力する。第2の量的集約部12−2は、上記第1の推定値において欠損している時空間領域の近傍で観測された異種センサデータについて母平均の信頼区間を推定して第2の推定値を出力する。質的集約部13は、上記第1の推定値と上記第2の推定値との局所的な相関関係を用いて上記欠損している時空間領域の第1の推定値を補完する。
【選択図】図1A

Description

この発明は、複数種類のセンサデータを整理して統合する、センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラムに関する。
実世界の環境や状況をセンサによって観測し、得られたセンサデータに基づいてサービスを展開する、実世界サービスが注目されている。従来、実世界サービスのためのシステムは、事前に特定のサービスを決めたうえで、そのサービスに必要なセンサ値を必要なときに必要なだけ利用できるような設計でシステムを構築していた。
これに対し、近年、事前にサービスを特定せずにセンサデータを集めるようなシステムが検討されている。一例として、携帯電話や車といった移動端末が搭載するセンサによって観測されたデータを共有して活用する、ユーザ参加型センシングがある。このようなシステムでは、特定のサービスを目的としていないがため、サービスに必要なセンサデータを必要なときに必要なだけ利用できるとは限らない。各センサ機器の精度は一定ではないため、集められたセンサデータが常に信頼できるものとは限らない。この問題を解決するものとして、センサデータをもとに母集団の平均を推定する装置が提案されている(例えば、非特許文献1を参照)。また、すべての種類のセンサを常に網羅して観測できるとは限らない。これを解決するものとして、欠損を含むセンサデータから欠損値を推定する装置が提案されている(例えば、非特許文献2を参照)。
山本 淳, 川崎 仁史, 倉沢 央, 佐藤 浩史, 中村 元紀, 松村 一. "参加型センシングのためのデータ精度を考慮した仮想センサの提案", 第11回情報科学技術フォーラム(FIT 2012)論文集, RM-001, 2012. 倉沢 央, 佐藤 浩史, 山本 淳, 川崎 仁史, 中村 元紀, 松村 一. "不完全センサデータの重回帰における変数選択手法", 信学技報, USN2012-54(2012-10), pp.149-154
ところが、ユーザ参加型センシングで集めたセンサデータを使って、任意のサービスが必要とするセンサ値を提供しようとしたとき、センサデータが常に信頼できるとは限らず、その上、すべての種類のセンサを常に網羅して観測できるとも限らないという問題があり、2つの課題を同時に解決するのは困難である。
上記非特許文献1に開示される母集団の平均を推定する装置は、同一もしくは隣接するエリアのセンサデータが十分な量存在することを前提としていて、少ない量のセンサデータから母集団の平均を推定することができるものではない。つまり、センサデータの量が少ないエリアの推定は扱えない。また、上記非特許文献2に開示される欠損値を推定する装置は、集められたセンサデータが常に信頼できると仮定していて、ノイズを含むセンサデータに対しても同様に欠損値を推定することができるものではない。つまり、ノイズの大きいセンサデータを使った推定は扱えない。以上に述べたように、既存の技術では、信頼できない複数種類の欠損を含むセンサデータから、任意のサービスが必要とするセンサ値を提供することは難しい。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、センサデータの収集度合いにかかわらず任意のサービスが必要とするセンサ値を提供できるセンサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の態様は、時空間領域に分布する複数の種類のセンサにより観測されたセンサデータを蓄積するセンサデータ蓄積手段と、前記センサデータ蓄積手段に蓄積されたセンサデータのうち指定された範囲の時空間領域における指定された種類のセンサデータについて母平均の信頼区間を推定して第1の推定値を出力する第1の量的集約手段と、前記第1の推定値において欠損している時空間領域の近傍で観測された異種センサデータについて母平均の信頼区間を推定して第2の推定値を出力する第2の量的集約手段と、前記第1の推定値と前記第2の推定値との局所的な相関関係を用いて前記欠損している時空間領域の第1の推定値を補完する質的集約手段とを具備することを特徴とするセンサデータ統合装置を提供する。
上記第1の態様によれば、実世界サービスがセンサデータ統合装置にセンサ値を要求した際に、センサデータの収集度合いに適したセンサ値推定方法によって、推定結果のセンサ値を提供することができる。センサデータが十分に集まっている時空間領域は、そのデータが従う第1の量的集約手段で得た母平均を出力する。一方、センサデータが十分に集まっていない時空間領域は、第2の量的集約手段で得た他の種類のセンサデータの母平均の分布と必要とするセンサデータの母平均の分布との局所的な相関関係を用いて推定されるセンサ値を出力する。つまり、センサデータの母集団の平均を第1の量的集約手段で得た後に第1の量的集約手段および質的集約手段を実行することで、従来技術では提供できなかったセンサデータが常に信頼できるとは限らないうえに、すべての種類のセンサを常に網羅して観測できるとも限らない場合でも、任意のサービスが必要とするセンサ値を提供できる。
また、この発明の第2の態様は、前記第1の態様において、前記第2の量的集約手段は、前記第1の推定値と欠損している時空間領域が同じ異種センサデータを除外する第1の絞り込みを行うことをさらに特徴とする。
上記第2の態様によれば、要求されたセンサデータが十分に集まっていない時空間領域は、第2の量的集約手段で得た異種センサデータの母平均の分布と必要とするセンサデータの分布の局所的な相関関係から推定されるセンサ値を出力するが、異種センサの収集度合いから有効性を判断し、質的集約手段による推定に無効だと判断される異種センサデータの第2の量的集約手段での推定を省くことができる。つまり、質的集約手段を必要とする場合でも、すべての異種センサデータについて第2の量的集約手段で推定することなく、任意のサービスが必要とするセンサ値を提供できる。
また、この発明の第3の態様は、前記第1又は第2の態様において、前記第2の量的集約手段は、前記第2の推定値の時空間領域の数が所定の閾値に満たないと判定した場合に当該異種センサデータを除外する第2の絞り込みを行うことをさらに特徴とする。
上記第3の態様によれば、要求されたセンサデータが十分に集まっていない時空間領域は、第2の量的集約手段で得た異種センサデータの母平均の分布と必要とするセンサデータの分布の局所的な相関関係から推定されるセンサ値を出力するが、例えば、異種センサの値の分布を第2の量的集約手段の隣接時空間領域の統合状況や信頼区間幅の値といった途中結果から類推し、質的集約手段による推定に無効だと判断される異種センサデータの量的集約手段での推定を省くことができる。つまり、質的集約手段を必要とする場合でも、すべての異種センサデータについて第2の量的集約手段で推定することなく、任意のサービスが必要とするセンサ値を提供できる。
すなわちこの発明によれば、センサデータの収集度合いにかかわらず任意のサービスが必要とするセンサ値を提供できるセンサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るセンサデータ統合装置の構成を示す図。 量的集約部の詳細構成を示すブロック図。 質的集約部の詳細構成を示すブロック図。 センサデータ統合装置の処理手順を示すフローチャート。 センサデータ蓄積部に格納されるレコードの例を示す図。 センサの種類と時空間領域の範囲の条件の例を示す図。 時空間の最小単位の条件の例を示す図。 信頼係数と信頼区間幅の条件の例を示す図。 センサデータを時空間の最小単位に分割した例を示す図。 量的集約部の領域統合・区間推定部のフローチャートを示す図。 量的集約部の領域統合前の未処理領域集合と処理対象領域集合の例を示す図。 量的集約部の領域統合前の入力バッファ部と出力バッファ部の時空間配列の例を示す図。 量的集約部の処理対象の領域と隣接領域の関係の例を示す図。 量的集約部の領域統合後の未処理領域集合と処理対象領域集合の例を示す図。 量的集約部の領域統合後の入力バッファ部と出力バッファ部の時空間配列の例を示す図。 要求されたすべての時空間領域の推定値が量的集約部によって生成された例を示す図。 要求された時空間領域の一部に欠損を含む場合の量的集約部の推定結果の例を示す図。 異種センサを時空間の最小単位で分類したときに要求するセンサと同じ時空間領域で欠損が生じているものを除いた例を示す図。 異種センサを量的集約部による隣接時空間領域の統合状況から質的集約部に有効かを判断している例を示す図。 量的集約部によって統合された時空間領域の推定値が計算された例を示す図。 質的集約部の欠損値推定のフローチャートを示す図。 時空間の領域ごとに各センサの信頼区間推定値を整理したレコード群の例を示す図。 質的集約部で推定が必要な領域を表すクエリレコードの例を示す図。 質的集約部で使われる学習データの例を示す図。
以下、この発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
図1Aは、本発明の一実施形態に係るセンサデータ統合装置の機能構成を示すブロック図である。センサデータ統合装置10は、センサデータ蓄積部11、第1の量的集約部12−1、第2の量的集約部12−2、質的集約部13、要求受付部14、および結果応答部15を有する。破線の矢印は制御の流れ、実線の矢印はデータの流れをそれぞれ示す。なお、このセンサデータ統合装置10は、例えば、コンピュータとメモリ上で実行されるプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを介して提供することも可能である。
センサデータ蓄積部11は、時空間の領域に分布する複数種類のセンサが測定した複数種類のセンサデータを蓄積する。
第1の量的集約部12−1は、図1Bに示すように、領域分割部121、領域統合・区間推定部122、入力バッファ部123および出力バッファ部124を有し、センサデータ蓄積部11に蓄積されたセンサデータのうち指定された範囲の時空間領域における指定された種類のセンサデータについて母平均の信頼区間を推定する。
第2の量的集約部12−2は、第1の量的集約部12−1と同様に図1Bに示すように構成され、第1の量的集約部12−1で得られた推定結果において欠損している時空間領域の近傍で観測された異種センサデータについて母平均の信頼区間を推定して第2の推定値を出力する。
質的集約部13は、図1Cに示すように、集約部131、変数選択型回帰分析部132、予測結果評価部133、予測部134、第1メモリ135および第2メモリ136を有し、第1の量的集約部12−1で得られた推定結果と第2の量的集約部12−2で得られた推定結果との局所的な相関関係を用いて上記欠損している時空間領域の推定値を補完する。
要求受付部14は、センサの種類ごとに、時空間領域の範囲の条件、時空間領域の最小単位の条件、および信頼係数と信頼区間幅の条件を、区間推定の要求として受信する。
結果応答部15は、質的集約部13の推定値の結果と、欠損していない領域の第1の量的集約部12−1の推定結果を合わせたものを、センサデータ統合装置10の出力値として出力する。
図2は、センサデータ統合装置10の処理手順を示すフローチャートである。この図2の各ステップの説明に先立ち、処理対象となるセンサデータ蓄積部11に蓄積されるセンサデータについて説明する。
図3に、センサデータ蓄積部11に格納されるレコードの例を示す。各レコードは、サンプリングの日時と位置(緯度、経度)、各センサの値から構成される。例えば、図3の1行めのレコードは、日時「2012−01−31 09:15:00」に位置(緯度「35.731」、経度「139.561」)で、温度「23.8」度、湿度は「欠損」、気圧は「1017」hPa、騒音は「50」dB、風速は「1.3」m/sがサンプリングされたことを意味する。
以降では、図1Aに示すセンサデータ統合装置10において、指定された範囲の時空間領域における指定された種類のセンサデータの要求を受け付けて、母集団の信頼区間の推定結果もしくは異種センサデータを使った推定結果を応答するまでの流れを、各処理部を参照しながら説明する。特に、本発明の特徴である第1の量的集約部12−1及び第2の量的集約部12−2と質的集約部13との連携に関わる動作を詳しく説明する。
[指定された種類のセンサデータの区間推定要求を受信:ステップS1−1]
要求受付部14は、指定されたセンサの種類と時空間領域の範囲の条件、時空間の最小単位の条件、及び信頼係数と信頼区間幅の条件を、区間推定の要求として受信する。なお、時空間の最小単位の条件については、要求受付部14が保持していても構わない。
図4に、センサの種類と時空間領域の範囲の条件の例を示す。図4は、種類「温度」のセンサにより、日時「2012−01−31 08:00:00」から「2012−01−31 12:00:00」、位置(緯度)「35.720」から「35.740」の時空間領域の範囲でサンプリングされたデータを、区間推定の対象とすることを示す。
図5に、時空間の最小単位の条件の例を示す。この例では、日時の間隔「01:00:00」、位置(緯度)の間隔「0.005」からなる領域を、時空間の最小単位とすることを示す。
図6に、信頼係数と信頼区間幅の条件の例を示す。母集団の値が区間[L、U]に入る確率を信頼係数「0.95」以上、区間幅U−Lを信頼区間幅「0.5」以下にすることを区間推定の条件とすることを示す。
[第1の量的集約:ステップS1−2]
先ず、第1の量的集約部12−1の領域分割部121は、要求受付部14から入力されるセンサの種類と時空間領域の範囲の条件に一致するセンサデータをセンサデータ蓄積部11から読み込み、そのセンサデータを図7に示すように時空間の最小単位に分割して入力バッファ部123に書き込む。図4に示した日時の開始「2012−01−31 08:00:00」から日時の終了「2012−01−31 12:00:00」までが、図5に示した日時の間隔「01:00:00」で4分割されている。また、位置(緯度)の開始「35.720」から位置(緯度)の終了「35.740」までが、図5に示した位置(緯度)の間隔「0.005」で4分割されている。時空間配列の各インデックス(i,j)(i=1,2,3,4、j=1,2,3,4)は、分割された各領域の番地に相当する。各インデックス(i,j)に対応する時空間配列の要素は、種類「温度」のセンサにより各領域内でサンプリングされたデータを含む、図3に示したレコードのリストである。
なお、図7は、時間軸が1次元、空間軸が1次元の2次元配列となっているが、例えば、図5において位置(緯度)の間隔と位置(経度)の間隔を併せて指定した場合は、時間軸が1次元、空間軸が2次元の3次元配列になる。また、図7は、時空間の範囲が時空間の最小単位で余りなく割り切れる場合の例であるが、割り切れない場合は、その余りの領域を切り捨てても切り捨てなくてもどちらでも構わない。
次に、領域統合・区間推定部122は、信頼係数と信頼区間幅の条件をもとに、母平均の信頼区間を推定する。具体的には以下の手順で推定する。
図8に領域統合・区間推定部122のフローチャートを示す。
ステップS2−1において、領域統合・区間推定部122は、母平均の区間推定結果を書き込むための時空間配列を、出力バッファ部124に作成する。なお、出力バッファ部124の時空間配列の大きさは、図7の入力バッファ部123の時空間配列と同じ大きさとする。そして、領域統合・区間推定部122は、未処理の領域(インデックス)を管理するための未処理領域集合を作成し、初期化段階では入力バッファ部123のうちセンサデータを含む全ての領域(インデックス)を要素とする。また、処理対象の領域(インデックス)を管理するための処理対象領域集合を作成し、初期化段階では空集合とする。
ステップS2−2では、領域統合・区間推定部122は、未処理領域集合から領域をランダムに一つ選択し、空の処理対象領域集合に追加する。なお、処理対象領域集合に追加した領域は、未処理領域集合から削除する。
図9に領域統合・区間推定部122の領域統合前の未処理領域集合と処理対象領域集合の例を示す。図9は、入力バッファ部123の時空間配列が、図7に示したようになっていた場合に、未処理の領域(i,j)(i=1,2,3,4、j=1,2,3,4)の中から、領域(2,2)が処理対象の領域として選択されたときの様子である。
ステップS2−3では、領域統合・区間推定部122は、入力バッファ部123の時空間配列から、処理対象の領域に対応するレコードのリストを読み出す。読み出したレコードのリスト(読み出したレコードのリストが複数ある場合は、それらが層化抽出されたものとみなす)について、入力された信頼係数の条件下で、母平均の信頼区間を算出する。母平均の信頼区間を算出する方法自体は広く知られている手法を用いる。算出された母平均の信頼区間を、処理対象の領域に対応する母平均の区間推定結果として、出力バッファ部124の時空間配列に書き込む。
図10に領域統合・区間推定部122の領域統合前の入力バッファ部123と出力バッファ部124の時空間配列の例を示す。図10は、未処理領域集合と処理対象領域集合が、図9に示したようになっていた場合の様子である。処理対象の領域が領域(2,2)であるため、入力バッファ部123の時空間配列から、領域(2,2)に対応するレコードリスト22が読み出される。また、レコードリスト22を対象として、母平均の信頼区間が算出され、算出された母平均の信頼区間が、領域(2,2)に対応する母平均の区間推定結果として、出力バッファ部124の時空間配列に書き込まれる。図10は、算出された母平均の信頼区間が[0.7,1.3]であったときの様子である。
ステップS2−4では、領域統合・区間推定部122は、出力バッファ部124の時空間配列に書き込んだ母平均の信頼区間が、入力された信頼区間幅の条件を満たしているかどうかをチェックする。信頼区間幅の条件を満たしている場合は、ステップS2−7に進む。信頼区間幅の条件を満たしていない場合は、ステップS2−5に進む。
入力バッファ部123と出力バッファ部124の時空間配列が、図10に示したようになっており、信頼係数と信頼区間幅の条件が、図6に示したようになっていた場合は、母平均の信頼区間幅「1.3−0.7=0.6」が、信頼区間幅の条件「0.5」よりも大きいため、信頼区間幅の条件を満たしていないと判断されて、ステップS2−5に進むことになる。
ステップS2−5では、領域統合・区間推定部122は、処理対象の領域に統合できる隣接領域が、未処理領域集合にあるかどうかをチェックする。
図11に、領域統合・区間推定部122の処理対象の領域と隣接領域の関係の例を示す。図11は、未処理領域集合と処理対象領域集合が、図9に示したようになっていた場合の様子である。処理対象の領域が領域(2,2)である場合の隣接領域は、領域(1,1)、領域(1,2)、領域(1,3)、領域(2,1)、領域(2,3)、領域(3,1)、領域(3,2)、領域(3,3)の計8領域である。
処理対象の領域に統合できる隣接領域が、未処理領域集合にある場合は、ステップS2−6に進む。処理対象の領域に統合できる隣接領域が、未処理領域集合にない場合は、母平均の信頼区間幅をこれ以上は狭くできないのでステップS2−7に進む。
ステップS2−6では、領域統合・区間推定部122は、未処理領域集合から統合する隣接領域をランダムに一つ選択し、処理対象領域集合に追加する。なお、処理対象領域集合に追加した領域は、未処理領域集合から削除する。なお、ここでは、時空間的に隣接する領域間では、母平均の差があまりないことを仮定している。
図12に、領域統合・区間推定部122の領域統合後の未処理領域集合と処理対象領域集合の例を示す。図12は、未処理領域集合と処理対象領域集合が、図9に示したようになっていた場合に、処理対象の領域(2,2)に統合する隣接領域として、領域(2,3)が選択されたときの様子である。
上記ステップS2−3〜ステップS2−6の処理を繰り返すことにより、母平均の信頼区間幅が入力された信頼区間幅の条件を満たすようになるまで(あるいは、統合できる隣接領域がなくなるまで)、処理対象の領域に未処理の隣接領域を統合しながら、母平均の区間推定を実行する。以下に、ステップS2−5とステップS2−6を実行した後、ステップS2−3とステップS2−4を再度実行して、ステップS2−7に進む場合の様子を説明する。
図13に領域統合・区間推定部122の領域統合後の入力バッファ部123と出力バッファ部124の時空間配列の例を示す。図13は、未処理領域集合と処理対象領域集合が、図12に示したようになっていた場合の、ステップS2−3の実行の様子である。処理対象の領域が領域(2,2)と領域(2,3)であるため、入力バッファ部123の時空間配列から、領域(2,2)と領域(2,3)に対応するレコードリスト22とレコードリスト23が読み出される。
また、レコードリスト22とレコードリスト23を対象として(レコードリスト22とレコードリスト23が層化抽出されたものとみなして)、母平均の信頼区間が算出され、算出された母平均の信頼区間が、領域(2,2)と領域(2,3)に対応する母平均の区間推定結果として、出力バッファ部124の時空間配列に書き込まれる。図13は、算出された母平均の信頼区間が、[0.8,1.2]であったときの様子である。なお、領域(2,2)と領域(2,3)には、同じ母平均の信頼区間が書き込まれる。図13では、領域(2,2)と領域(2,3)の統合領域に対して、一つの母平均の信頼区間が書き込まれる。また、母平均の信頼区間がすでに書き込まれている場合は、上書きされる。
入力バッファ部123と出力バッファ部124の時空間配列が、図13に示したようになっており、信頼係数と信頼区間幅の条件が、図6に示したようになっていた場合は、母平均の信頼区間幅「1.2−0.8=0.4」が、信頼区間幅の条件「0.5」よりも小さいため、ステップS2−4の実行で信頼区間幅の条件を満たしていると判断されて、ステップS2−7に進むことになる。
ステップS2−7では、領域統合・区間推定部122は、処理対象領域集合を空にする。ステップS2−8では、領域統合・区間推定部122は、未処理領域集合が空かどうかをチェックする。未処理領域集合が空でない場合は、ステップS2−2に進む。未処理領域集合が空である場合は、処理を終了する。
ステップS2−2〜ステップS2−8を繰り返すことにより、前述したステップS2−3〜ステップS2−6を全ての領域にわたって適用する。以下に、ステップS2−2〜ステップS2−8を繰り返した後、出力バッファ部124の時空間配列が最終的にどのようになるかを説明する。
図14に、領域統合・区間推定部122の処理終了後の出力バッファ部124の時空間配列の例を示す。図14は、入力バッファ部123の時空間配列が、図7に示したようになっていた場合の様子である。図14に示したように、母平均の信頼区間が書き込まれる各領域の大きさは一様ではないが、全ての領域の母平均の信頼区間幅は入力された信頼区間幅の条件を満たすようになる。また、各領域の大きさは、母平均の信頼区間幅が入力された信頼区間幅の条件を満たす範囲内で小さくなる。
上述の手順によって、第1の量的集約部12−1は指定された種類のセンサデータの母平均の信頼区間の推定を終える。なお、入力バッファ部123の時空間配列のうちセンサデータを含まない領域は、領域統合・区間推定部122の処理終了後の出力バッファ部124の時空間配列においては処理されない領域として残る。以降ではこれを時空間領域における欠損と呼ぶ。
[欠損判定:ステップS1−3]
第1の量的集約部12−1の出力バッファ部124の時空間配列において、時空間領域における欠損が生じているか判定する。
欠損が生じていない場合、母平均の信頼区間の幅が所定の信頼区間の幅より狭くなるまで時空間領域における隣接領域が統合され、図14に示すようにすべての時空間領域の推定値が第1の量的集約部12−1によって生成される。結果応答部15は、この第1の量的集約部12−1による推定値の結果をセンサデータ統合装置10の出力値として出力する(ステップS1−7)。
一方、欠損が生じていた場合、この欠損している時空間領域の推定値を得るために、異種センサデータの近傍時空間領域における推定結果を第2の量的集約部12−2によって生成した後、それらを使って質的集約部13で欠損値推定処理をすることで、欠損した時空間領域の母集団の平均値を推定する。ここでいう異種センサデータとは、センサデータ蓄積部11に格納されているレコードが持つ、要求されたセンサとは異なる種類のセンサデータのことである。この質的集約部13の推定値の結果と欠損していない領域の第1の量的集約部12−1の結果とを合わせたものを、センサデータ統合装置10の出力値として、結果応答部15から出力する。図15に時空間領域の一部に欠損を含む場合の第1の量的集約部12−1の推定結果を示す。位置(緯度)が「35.730」から「35.735」の範囲で「2012−01−31 10:00:00」から「2012−01−31 11:00:00」の範囲が欠損している様子を表している。図15ではこの範囲のまわりの信頼区間幅は第1の量的集約部12−1で得られていることを表している。
以下では、上記の第1の量的集約部12−1の出力バッファ部124の時空間配列において時空間領域における欠損が生じている場合の処理を説明する。
[異種センサの区間推定条件を受信:ステップS1−4]
質的集約部13は、この欠損している時空間領域を、異種センサの母平均の信頼区間の推定値を使って補完する。異種センサの母平均の信頼区間の推定値を生成するにあたり、要求受付部14は、センサの種類ごとに、時空間領域の範囲の条件と信頼係数と信頼区間幅の条件を、区間推定の要求として受信する。ここでは、センサの種類に共通して、日時「2012−01−31 08:00:00」から「2012−01−31 12:00:00」、位置(緯度「35.720」から「35.740」の時空間領域の範囲でサンプリングされたセンサデータであり、信頼係数は共通して「0.95」、信頼区間幅が「湿度」は「5」、「気圧」は「5」、「騒音」は5、「風速」は「5」とする要求を要求受付部14が受けたと仮定する。なお、この時空間領域の範囲の条件と信頼係数と信頼区間幅の条件については、要求受付部14が予め保持していても構わない。
[異種センサデータの量的集約:ステップS1−5]
センサデータ統合装置10では、時空間領域の範囲の条件と信頼係数と信頼区間幅の条件に基づいて、第2の量的集約部12−2によって、異種センサそれぞれの母平均の信頼区間の推定値を生成することができる。一方、処理負荷を軽減するために、第2の量的集約部12−2による各センサの推定結果をすべて生成せずに、必要な時空間領域を絞り込んだうえで推定結果生成することも可能である。絞り込む基準は、実施例1として各センサの欠損した時空間領域を用いる場合と、実施例2として各センサの隣接時空間領域の統合状況を用いる場合を挙げることができる。
(実施例1)
各センサの欠損した時空間領域を使った絞込みでは、異種センサのうち、要求されたセンサで欠損している時空間領域と同じ時空間領域において、レコードが存在していないセンサを除く。この処理によって、異種センサのうちどのセンサのデータを質的集約部13で使うかを、第2の量的集約部12−2によって母平均の信頼区間の推定値を生成することなしに、時空間の最小単位でのセンサデータの有無のみで判断できる。
図16に異種センサを時空間の最小単位で分類した例を示す。この例では、「気圧」センサの日時「2012−01−31 08:00:00」から「2012−01−31 12:00:00」、位置(緯度)「35.720」から「35.740」の時空間領域の範囲でデータが欠損していることがわかる。「気圧」センサは、要求された「温度」センサと同じ時空間領域に欠損が生じているため、第2の量的集約部12−2で推定することなしに、質的集約部13では使わないと判断される。
(実施例2)
各センサの隣接時空間領域の統合状況を使った絞込みでは、異種センサのうち、第2の量的集約部12−2によって統合されて最終的に残った時空間領域の数が、要求受付部14が保持している閾値よりも少ないと見込まれるものを除く。この閾値は質的集約部13の条件と同時に受信してもかまわない。
図17に異種センサを第2の量的集約部12−2によって時空間領域を統合している過程の例を示す。ここでは仮に、時空間領域の数の閾値を「5」として説明する。「湿度」のセンサデータは、第2の量的集約部12−2によって9つの最小単位の時空間が5つに統合されている。すでに閾値以上の時空間領域に統合されているため、このまま第2の量的集約部12−2を継続して実行する。一方、「騒音」のセンサデータは、第2の量的集約部12−2によって12の最小単位の時空間が1つに統合され、3つの最小単位の時空間が統合されずに残っている。仮にこの3つがまったく統合されない場合でも、合計4つの時空間領域になるため、閾値の5を下回る。これにより、「騒音」センサは質的集約部13では使わないと判断され、ここで第2の量的集約部12−2を停止する。「風速」のセンサデータは、「湿度」のセンサデータと同様に、すでに閾値以上の時空間領域に統合されているため、このまま第2の量的集約部12−2を継続して実行する。
なお、第2の量的集約部12−2による結果を質的集約部13で使うか判断する指標は、上記2つの実施例の指標に限らず、要求されたセンサ値との相関性を判断できるものであれば同様に用いることができる。また、実施例1と実施例2を併用してもよい。
[質的集約:ステップS1−6]
質的集約部13では、図18に示すような複数種類のセンサの信頼区間推定値を計算済みのデータをレコードとし、時空間領域の数のレコードを生成する。ここで生成されたレコード群を使って欠損値を推定する。具体的には以下の手順で推定する。図19に、質的集約部13の欠損値推定のフローチャートを示す。
ステップS3−1において、質的集約部13の集約部131は、図20に示すように、時空間の領域ごとに各センサの信頼区間推定値を整理する。そして1時空間領域が1レコードとなるように生成する。さらに、図21に示すような質的集約部13で欠損値の推定が必要な領域のレコードをクエリレコードとする。
ステップS3−2では、集約部131は、上記ステップS3−1で生成したレコードのうち、推定に使うセンサの値が揃ったレコードを集約し、解析対象レコード群(学習データ)として第1メモリ135に書き込む。初期の推定に使うセンサとして、要求受付部14が受信したセンサの種類(つまり、欠損値推定対象のセンサ)と質的集約部13で絞込み済みの複数種類のセンサを設定する。図20の例では、推定に使うセンサは、「日時」、「位置(緯度)」、「湿度」、「風速」、「温度」である。学習データの例を図22に示す。図20の解析対象レコードのうち、日時「2012−01−31 08:00:00から09:00:00」で位置(緯度)「35.725から35.730」の時空間の領域のレコードは「湿度」に欠損を持つため学習データには含まれない。
ステップS3−3では、質的集約部13の変数選択型回帰分析部132は、学習データである解析対象レコード群の各レコードに重み付けする。特に、本実施形態においては、重み付けは以下の式1〜式3のように定義する。
Figure 2014164383
Figure 2014164383
Figure 2014164383
ただし、Distは距離関数、Rは解析対象レコード群、RはIDがiのレコード、R(v)はRのセンサvの値、Qはクエリ、Q(v)はQのセンサvの値、σ(v)はセンサvの値の標準偏差、rは推定に使うセンサの集合、Rank(R)はRの近傍評価値、W(R)はRの重み、kは重み付けのパラメータを表す。つまり、クエリからユークリッド距離に基づいて最も類似したkレコードの重みを1とし、残りを0とした重み付けとなっている。本実施形態ではk=100とする。また、本実施形態でではセンサの値として信頼区間幅ではなく、その中央値を使う。
なお、本実施形態における重み付けは、上記特徴を満たす様々な近傍算出方法がその対象になるものであって、ユークリッド距離に限られるものではない。具体的に一例を挙げると、全ての種類のセンサを使わずその一部のセンサのみを使った近傍算出方法(例えば位置(緯度)から計算した距離)や、0と1の2値ではなく距離に応じた多分類の重み付けであってもよい。
さらに、本実施形態における質的集約処理で使うセンサの値は、第2の量的集約部12−2の結果に基づいた値がその対象になるものであって、中央値に限られるものではない。具体的に一例を挙げると、信頼区間幅を使ってもよい。同様に、上記の近傍算出方法や後述の変数選択型の重回帰分析や推定値の算出においても中央値でなく信頼区間幅を使ってもよい。
さらに、本実施形態における重み付けの分類基準は、予測精度向上に寄与するレコードを選別できればその対象になるものであって、最も類似したkレコードに限られない。具体的に一例を挙げると、近傍算出方法で計算した距離または類似性を表す関数で算出した評価値と事前に与えた閾値との大小関係で選別しても良い。
ステップS3−4では、変数選択型回帰分析部132は、解析対象レコード群について変数選択型の重回帰分析を行い、この結果を第2メモリ136に書き込む。この際、解析対象レコード群の各レコードに重み付け結果を使う。変数選択型の重回帰分析は、例えば、以下の式4に基づいて算出される。
Figure 2014164383
ただし、qは欠損値推定対象のセンサ、θは推定に使うセンサの係数、θ(v)はセンサvの係数の値、μ(v)はセンサvの値の平均値、λはL1正則化のパラメータを表す。
なお、本実施形態における変数選択型の重回帰分析は、様々な変数選択方法がその対象になるものであって、上記のL1正則化による計算に限られるものではない。具体的に一例を挙げると、各変数で回帰係数を計算して係数の絶対値の小さいものを削減する方法であってもよい。
ステップS3−5では、変数選択型回帰分析部132は、重回帰分析の結果をもとに、相関性の低いセンサを推定に使うセンサから除く。ここでいう相関性の低いセンサとは、上記ステップS3−4で算出されたセンサの係数がほぼ0の値となるものを指す。例えば、0.01以下とする。
ステップS3−6において、予測結果評価部133は、変数選択型回帰分析部132が算出した推定に使うセンサの係数による予測精度が条件を満たしているか判断する。本実施形態では、N分割交差検定で閾値以下の精度を満たすかで判断する。学習データをN個に分割し、そのうちの1つ分割された学習データの予測したい変数を他のN−1個の分割された学習データから予測して、精度の平均を計算する。推定値は、例えば以下の式5に基づいて算出される。
Figure 2014164383
なお、本実施形態における予測結果評価は様々な予測精度の評価方法が対象になるものであって、N分割交差検定による評価に限られるものではない。具体的に一例を挙げると、Akaike Information Criterion(AIC)やSchwarz’s Bayesian Information Criterion(BIC)といったモデル選択基準をもとにした評価であってもよい。
ステップS3−6の判定において予測精度が条件を満たさない場合は、質的集約部13は、上記ステップS3−2からステップS3−6の処理を繰り返す。つまり、ステップS3−5で相関性が高いと判断されたセンサの値が揃ったレコードを集約し、解析対象レコード群(学習データ)として再度生成して、変数選択型回帰分析を繰り返す。この解析対象レコード群は集約するたびに一つ前の解析対象レコード群と同じ数かそれ以上の数になる。
ステップS3−6の判定において予測精度が条件を満たす場合は、ステップS3−7において、予測部134は、重回帰分析の結果もとに、クエリの各変数から予測したい値を計算して、推定値として出力する。予測値は、予測結果評価部16と同様に上記式5に基づいて算出される。
[区間推定結果出力:ステップS1−7]
結果応答部15は、質的集約部13から出力される推定値の結果と欠損していない領域の第1の量的集約部12−1の結果とを合わせたものを、センサデータ統合装置10の出力値として出力する。
以上述べたように、本実施形態によれば、実世界サービスの提供者が必要とするセンサデータを、そのセンサデータの収集度合いにかかわらず、利用することが可能となる。例えば、事前にサービスを特定せずにセンサデータを集めるようなユーザ参加型センシングのシステムにおいて、集まったセンサデータを整理して統合し、任意のサービスが必要とするセンサ値を提供できるようになる。さらに、途中結果を使って質的集約部13で必要とする異種センサの種類を絞り込みを進める手段によって、第2の量的集約部12−2に要する計算量と計算時間を削減することができる。
以降では、個別のサービスにおいて、本実施形態のセンサデータ統合装置10を適用する事例を説明する。以降のサービス適用例に共通して、センサデータ統合装置10では、センサデータ蓄積部11に、例えば、日時、位置、温度、湿度、気圧、風速、騒音、加速度、角速度、方位、照度、UV、二酸化炭素、一酸化炭素、および酸素のうち観測できたセンサ値を1レコードとして記録し、それを大量に蓄積する。なお、センサの種類はこれに限らず、観測できるものであればよい。
(サービス適用例1)
インフルエンザ予防センサと呼ぶ、インフルエンザ感染対策を喚起する実世界サービスに本実施形態に係るセンサデータ統合装置10がセンサデータを提供する場合の適用例について説明する。
インフルエンザ予防センサは、インフルエンザ予防に効果があるとされる、1)ワクチン接種、2)マスクの装着、3)バランスのとれた栄養摂取、4)外出後の手洗い、5)適度な湿度の保持、6)人ごみへの外出を控える、の6項目についてユーザの状態を把握し、ユーザにフィードバックする。この6項目のうち、5)適度な湿度の保持と6)人ごみへの外出を控える、の2項目を把握するために、センサデータ統合装置10を利用する。なお、上記の6項目に限らず、インフルエンザ感染者との接触の有無といったインフルエンザ予防に役立つ情報であればよい。
適度な湿度を保持しているかを確認するには、ユーザのまわりの湿度を、湿度センサで把握することが求められる。しかしながら、すべてのユーザが湿度センサを持っているとは限らないうえに、すべての湿度センサの値が信頼できるとも限らない。そこで、本実施形態のセンサデータ統合装置10によって、ユーザがインフルエンザ予防に適した湿度の空間に常に滞在できているかを判断する。日時、位置および湿度の3つのセンサ値に欠損がない区間領域に関しては第1の量的集約部12−1による推定結果を出力し、欠損のある区間領域では上記のセンサデータ蓄積部11に蓄えたセンサ値(例えば、温度、気圧、風速や照度)の第2の量的集約部12−2による推定結果との局所的な相関関係をもとに質的集約部13によって推定する。
一方、人ごみへの外出を控えているかを確認するには、ユーザのまわりにどのくらい人がいるかを、近傍にいる人の位置センサで把握することが求められる。しかしながら、すべてのユーザが位置センサを持っているとは限らないうえに、すべての位置センサの値が信頼できるとも限らない。そこで、本実施形態のセンサデータ統合装置10によって、ユーザが人の多く集まる空間を常に避けることができているかを判断する。日時および位置の2つのセンサ値に欠損がない区間領域に関しては第1の量的集約部12−1による推定結果を出力し、欠損のある区間領域では上記のセンサデータ蓄積部11に蓄えたセンサ値(例えば、二酸化炭素や加速度)の第2の量的集約部12−2による推定結果との局所的な相関関係をもとに質的集約部13によって推定する。
(サービス適用例2)
車椅子移動快適度センサと呼ぶ、車椅子での移動の快適な経路を提供する実世界サービスに本実施形態のセンサデータ統合装置10がセンサデータを提供する場合の適用例について説明する。
車椅子移動快適度センサは、車椅子を使った移動に障害となる、1)人ごみ、2)道の傾斜や段差、3)道幅、の3項目についてユーザの状態を把握し、ユーザにフィードバックする。この3項目を把握するために、センサデータ統合装置10を利用する。なお、上記の3項目に限らず、車椅子移動の快適性をはかるものであればよい。
人ごみについては、上記のインフルエンザ予防センサと同様に推定することができる。
道の傾斜や段差については、過去に車椅子のユーザが道を通過したときにどのくらい車椅子が傾いたり揺れたかを、車椅子に取り付けた加速度センサで把握することが求められる。しかしながら、すべての車椅子のユーザが加速度センサを持っているとは限らないうえに、すべての加速度センサの値が信頼できるとも限らない。そこで、本実施形態のセンサデータ統合装置10によって、車椅子で通行するのに障害となる道の傾斜や段差のある場所を判断する。日時、位置、および車椅子に取り付けた加速度の3つのセンサ値に欠損がない区間領域に関しては第1の量的集約部12−1による推定結果を出力し、欠損のある区間領域では上記のセンサデータ蓄積部11に蓄えたセンサ値(例えば、ベビーカーに取り付けた加速度や台車に取り付けた加速度)の第2の量的集約部12−2による推定結果との局所的な相関関係をもとに質的集約部13によって推定する。
道幅については、車椅子の車幅とそれが通過した道を、車椅子に取り付けた位置センサと車椅子の車体情報とで把握することが求められる。しかしながら、すべての車椅子が位置センサを取り付けているとは限らないうえに、すべての位置センサの値が信頼できるとも限らない。さらに、同時に集められる車体情報が正しいものとも限らない。そこで、本実施形態のセンサデータ統合装置10によって、車椅子の車幅ごとに過去に通過できているかを判断する。位置および車幅の2つのセンサ値に欠損がない区間領域に関しては第1の量的集約部12−1による推定結果を出力し、欠損のある区間領域では上記のセンサデータ蓄積部11に蓄えたセンサ値(例えば、ベビーカーに取り付けた位置センサと車幅情報や台車に取り付けた位置センサと車幅情報)の第2の量的集約部12−2による推定結果との局所的な相関関係をもとに質的集約部13によって推定する。
(サービス適用例3)
赤ちゃん快適度センサと呼ぶ、赤ちゃんにとって快適な場所の情報を提供する実世界サービスに本実施形態のセンサデータ統合装置10がセンサデータを提供する場合の適用例について説明する。
赤ちゃん快適度センサは、1)赤ちゃんにとっての環境の快適性と、2)ベビーカー移動の際の快適性との2つの情報をもとに、赤ちゃんが快適に過ごせるかを把握し、ユーザにフィードバックする。1)環境の快適性については、赤ちゃんの高さでの温度や湿度が適温であり、騒音が許容の範囲内であることを把握する。一方、2)ベビーカー移動の快適性については、通行に障害となる人ごみや道の段差、傾斜を把握する。
環境の快適性の温度、湿度、および騒音に関しては、上記のインフルエンザ予防センサの湿度と同様に推定することができる。
ベビーカー移動の快適性の人ごみや道の段差や傾斜に関しては、上記の車椅子移動快適度センサと同様に推定することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
10…センサデータ統合装置、11…センサデータ蓄積部、12−1…第1の量的集約部、12−1…第2の量的集約部、13…質的集約部、14…要求受付部、15…結果応答部、121…領域分割部、122…領域統合・区間推定部、123…入力バッファ部、124…出力バッファ部、131…集約部、132…変数選択型回帰分析部、133…予測結果評価部、134…予測部、135…第1メモリ、136…第2メモリ。

Claims (7)

  1. 時空間領域に分布する複数の種類のセンサにより観測されたセンサデータを蓄積するセンサデータ蓄積手段と、
    前記センサデータ蓄積手段に蓄積されたセンサデータのうち指定された範囲の時空間領域における指定された種類のセンサデータについて母平均の信頼区間を推定して第1の推定値を出力する第1の量的集約手段と、
    前記第1の推定値において欠損している時空間領域の近傍で観測された異種センサデータについて母平均の信頼区間を推定して第2の推定値を出力する第2の量的集約手段と、
    前記第1の推定値と前記第2の推定値との局所的な相関関係を用いて前記欠損している時空間領域の第1の推定値を補完する質的集約手段と
    を具備することを特徴とするセンサデータ統合装置。
  2. 前記第2の量的集約手段は、前記第1の推定値と欠損している時空間領域が同じ異種センサデータを除外する第1の絞り込みを行うことをさらに特徴とする請求項1に記載のセンサデータ統合装置。
  3. 前記第2の量的集約手段は、前記第2の推定値の時空間領域の数が所定の閾値に満たないと判定した場合に当該異種センサデータを除外する第2の絞り込みを行うことをさらに特徴とする請求項1又は2に記載のセンサデータ統合装置。
  4. 時空間領域に分布する複数の種類のセンサにより観測されたセンサデータを蓄積するセンサデータ蓄積ステップと、
    前記センサデータ蓄積手段に蓄積されたセンサデータのうち指定された範囲の時空間領域における指定された種類のセンサデータについて母平均の信頼区間を推定して第1の推定値を出力する第1の量的集約ステップと、
    前記第1の推定値において欠損している時空間領域の近傍で観測された異種センサデータについて母平均の信頼区間を推定して第2の推定値を出力する第2の量的集約ステップと、
    前記第1の推定値と前記第2の推定値との局所的な相関関係を用いて前記欠損している時空間領域の第1の推定値を補完する質的集約ステップと
    を具備することを特徴とするセンサデータ統合方法。
  5. 前記第2の量的集約ステップにおいて、前記第1の推定値と欠損している時空間領域が同じ異種センサデータを除外する第1の絞り込みを行うことをさらに特徴とする請求項4に記載のセンサデータ統合方法。
  6. 前記第2の量的集約ステップにおいて、前記第2の推定値の時空間領域の数が所定の閾値に満たないと判定した場合に当該異種センサデータを除外する第2の絞り込みを行うことをさらに特徴とする請求項4又は5に記載のセンサデータ統合方法。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載のセンサデータ統合方法に含まれる各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
JP2013033044A 2013-02-22 2013-02-22 センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラム Expired - Fee Related JP6002599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013033044A JP6002599B2 (ja) 2013-02-22 2013-02-22 センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013033044A JP6002599B2 (ja) 2013-02-22 2013-02-22 センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014164383A true JP2014164383A (ja) 2014-09-08
JP6002599B2 JP6002599B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=51614959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013033044A Expired - Fee Related JP6002599B2 (ja) 2013-02-22 2013-02-22 センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6002599B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018163560A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
US10082427B2 (en) 2015-09-16 2018-09-25 Yahoo Japan Corporation Measurement data collecting system, terminal device, server device, measurement data collecting method, and non-transitory computer readable storage medium
JP2020161038A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社博報堂Dyホールディングス 推定システム、推定方法、及びコンピュータプログラム
US10878325B2 (en) 2014-12-02 2020-12-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and device for acquiring state data indicating state of user
WO2021145286A1 (ja) * 2020-01-14 2021-07-22 三菱電機株式会社 信号処理装置
WO2021210172A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 日本電気株式会社 データ処理装置、システム、データ処理方法、および記録媒体

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0785082A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 欠損値推定方式
US20050119850A1 (en) * 2003-09-24 2005-06-02 Masahumi Asano Testing system, a computer implemented testing method and a method for manufacturing electronic devices
US20060126127A1 (en) * 2004-12-09 2006-06-15 Stanback John H System and method for detecting and correcting defective pixels in a digital image sensor
US20060239580A1 (en) * 2005-04-20 2006-10-26 Bart Dierickx Defect pixel correction in an image sensor
JP2010142273A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Omron Healthcare Co Ltd 生体指標管理装置
JP2011174737A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 補間装置、補間方法およびプログラム
US8310570B1 (en) * 2008-10-08 2012-11-13 Marvell International Ltd. Repairing defective pixels

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0785082A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 欠損値推定方式
US20050119850A1 (en) * 2003-09-24 2005-06-02 Masahumi Asano Testing system, a computer implemented testing method and a method for manufacturing electronic devices
US20060126127A1 (en) * 2004-12-09 2006-06-15 Stanback John H System and method for detecting and correcting defective pixels in a digital image sensor
US20060239580A1 (en) * 2005-04-20 2006-10-26 Bart Dierickx Defect pixel correction in an image sensor
US8310570B1 (en) * 2008-10-08 2012-11-13 Marvell International Ltd. Repairing defective pixels
JP2010142273A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Omron Healthcare Co Ltd 生体指標管理装置
JP2011174737A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 補間装置、補間方法およびプログラム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015052319; 倉沢 央 他5名: '不完全センサデータの重回帰における変数選択手法' 電子情報通信学会技術研究報告 USN2012-28-USN2012-55 ユビキタス・センサネットワ 第112巻,第242号, 20121010, p.149-154, 一般社団法人電子情報通信学会 *
JPN6015052320; 山本 淳 他5名: '参加型センシングのためのデータ精度を考慮した仮想センサの提案' FIT2012 第11回情報科学技術フォーラム 学会予稿集 第4分冊, 20120821, p.17-20, 一般社団法人電子情報通信学会 一般社団法人情報処理 *

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10878325B2 (en) 2014-12-02 2020-12-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and device for acquiring state data indicating state of user
US10082427B2 (en) 2015-09-16 2018-09-25 Yahoo Japan Corporation Measurement data collecting system, terminal device, server device, measurement data collecting method, and non-transitory computer readable storage medium
WO2018163560A1 (ja) * 2017-03-06 2018-09-13 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JPWO2018163560A1 (ja) * 2017-03-06 2020-01-16 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
US11173931B2 (en) 2017-03-06 2021-11-16 Sony Corporation Information processing apparatus, information processing method, and program
JP6992799B2 (ja) 2017-03-06 2022-01-13 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2020161038A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社博報堂Dyホールディングス 推定システム、推定方法、及びコンピュータプログラム
WO2021145286A1 (ja) * 2020-01-14 2021-07-22 三菱電機株式会社 信号処理装置
JPWO2021145286A1 (ja) * 2020-01-14 2021-07-22
JP7179204B2 (ja) 2020-01-14 2022-11-28 三菱電機株式会社 信号処理装置
WO2021210172A1 (ja) * 2020-04-17 2021-10-21 日本電気株式会社 データ処理装置、システム、データ処理方法、および記録媒体
JP7409486B2 (ja) 2020-04-17 2024-01-09 日本電気株式会社 データ処理装置、システム、データ処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6002599B2 (ja) 2016-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6002599B2 (ja) センサデータ統合装置、センサデータ統合方法及びプログラム
Schmitt et al. ssdm: An r package to predict distribution of species richness and composition based on stacked species distribution models
US11659368B2 (en) Method for mobile device-based cooperative data capture
CN111860872B (zh) 用于异常检测的系统和方法
US20180108048A1 (en) Method, apparatus and system for recommending contents
US9872125B2 (en) Data collection and management system, data collection and management method, terminal, and management apparatus
US9183497B2 (en) Performance-efficient system for predicting user activities based on time-related features
CN107305587A (zh) 周边信息收集系统以及周边信息获取装置
US20130262013A1 (en) Information processing device, information processing method, and program
JP5437328B2 (ja) 観測値信頼度評価装置、観測値信頼度評価方法及び観測値信頼度評価プログラム
US20150294223A1 (en) Systems and Methods for Providing Information for Predicting Desired Information and Taking Actions Related to User Needs in a Mobile Device
JP2022511093A (ja) デバイスメッセージフレームワーク
US10062034B2 (en) Method and system for obtaining and analyzing information from a plurality of sources
JP2009187293A (ja) 時系列データ解析システム、方法およびプログラム
CN107784046B (zh) Poi信息处理方法和装置
US20160217164A1 (en) Sparse distributed representation of spatial-temporal data
US20120194342A1 (en) Method and System for the Acquisition, Transmission and assessment of Remote Sensor Data for Trend Analysis, Prediction and Remediation
WO2013022561A1 (en) System and method for identifying a path of a billboard audience group and providing advertising content based on the path
CN111524610B (zh) 预测传染病的确诊人数的方法、装置、设备和存储介质
JP5791555B2 (ja) 状態追跡装置、方法、及びプログラム
US8983138B2 (en) Image processing device, information storage device, and image processing method
KR102343374B1 (ko) 기상기후데이터를 기반으로 한 인공지능 화장품 매출 예측 방법 및 이를 사용한 서버
Abdelzaher et al. Analytic challenges in social sensing
KR20160044858A (ko) 얼굴 정보를 이용한 실종 가족 찾기 시스템 및 방법 그리고 이를 구현하는 프로그램을 기록한 기록 매체
KR102242042B1 (ko) 데이터 라벨링 방법, 시스템 및 컴퓨터 프로그램

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6002599

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees