JP2014164170A - 光走査ミラーデバイス及びこれを備えた画像描画装置 - Google Patents

光走査ミラーデバイス及びこれを備えた画像描画装置 Download PDF

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Abstract

【課題】走査角を大きくしながら低電圧で駆動できる光走査ミラーデバイス、及びこれを備えた画像描画装置を提供する。
【解決手段】光走査ミラーデバイス1は、反射ミラー7を可動枠8に対して回転可能に連結する第一捩り梁12A,12Bと、可動枠8を固定枠10に対して回転可能に連結する第二捩り梁13A、13Bと、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心として互いに線対称となるように、可動枠8に付設された剛性電極板9A,9Bと、剛性電極板9A,9Bにそれぞれ対向するように設けられ、第二捩り梁13A,13Bに対向した部分が片持ち支持された可撓性電極板19A,19Bと、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧を可変制御する垂直走査用電圧制御部23Aと、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧を可変制御する垂直走査用電圧制御部23Aとを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、光走査ミラーデバイス及びこれを備えた画像描画装置に関する。
近年、画像描画装置のキーデバイスとして、光走査ミラーデバイスが注目されている。光走査ミラーデバイスは、画像信号に合わせてレーザ光を2次元的に走査して、画像を描画する。そして、レーザ光を利用することから、光学系の小型化や焦点レス等の利点を有しており、曲面上への画像描画も可能である。そのため、例えば、自動車に搭載されるヘッドアップディスプレイや、携帯電話に搭載される超小型プロジェクタ等への適用が考えられており、消費電力の低減等が求められている。
ここで、電磁駆動方式と比べて消費電力が低減できるため、静電駆動方式を採用した光走査ミラーデバイスが開示されている(例えば特許文献1参照)。この光走査ミラーデバイスは、反射ミラーと、反射ミラーの外側に配置された可動枠と、可動枠の外側に配置された固定枠と、反射ミラーを可動枠に対して回転可能に連結する第一捩り梁と、可動枠を固定枠に対して回転可能に連結する一対の第二捩り梁と、反射ミラーを可動枠に対して回転させる第一の静電アクチュエータと、可動枠を固定枠に対して回転させる第二の静電アクチュエータとを有している。なお、第一捩り梁の回転軸と第二捩り梁の回転軸は、互いに直交している。
そして、第一の静電アクチュエータの電極間に印加する電圧を可変制御して、電極間で発生する静電力を可変させる。これにより、第一捩り梁の回転軸を中心として反射ミラーを回転させ、反射ミラーで反射したレーザ光を水平方向に走査する。また、第二の静電アクチュエータの電極間に印加する電圧を可変制御して、電極間で発生する静電力を可変させる。これにより、第二捩り梁の回転軸を中心として可動枠と共に反射ミラーを回転させ、反射ミラーで反射したレーザ光を垂直方向に走査する。その結果、反射ミラーで反射したレーザ光を2次元的に走査して、画像を描画するようになっている。
なお、一般的には、画面の走査線の本数に基づき、水平走査の周波数を10kHz以上に設定し、垂直走査の周波数を数十Hzに設定している。水平走査では、共振周波数に設定することにより、消費電力を低減することが可能である。一方、垂直走査では、水平走査線を一定間隔で描画する速度制御を行うため、非共振周波数に設定する必要がある。
特開昭60−107017号公報(第5図参照)
上記従来技術では、次のような課題が存在する。特許文献1に記載の静電アクチュエータは、可動枠側の可動電極と、この可動電極に対向するように設けられた固定電極とで構成されている。これら電極間で発生する静電力は、電極間に印加する電圧に比例し、電極間の距離の2乗に反比例する。それ故、低電圧で駆動するためには、電極間の距離が小さくなるように構成することが考えられる。ところが、反射ミラーの回転角(すなわち、走査角)を大きくするためには、電極間の距離が大きくなるように構成する必要がある。したがって、走査角を大きくしながら低電圧で駆動することが困難であった。
本発明の目的は、走査角を大きくしながら低電圧で駆動できる光走査ミラーデバイス、及びこれを備えた画像描画装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、反射ミラーと、前記反射ミラーの外側に配置された可動枠と、前記可動枠の外側に配置された固定枠と、前記可動枠に対して前記反射ミラーを回転可能に連結する第一捩り梁と、前記固定枠に対して前記可動枠を回転可能に連結し、その回転軸が前記第一捩り梁の回転軸と直交する一対の第二捩り梁と、前記第二捩り梁の回転軸を中心として互いに線対称となるように、前記可動枠に付設された一方の剛性電極板及び他方の剛性電極板と、前記一方の剛性電極板に対向するように設けられ、前記第二捩り梁に対向した部分が片持ち支持された一方の可撓性電極板と、前記他方の剛性電極板に対向するように設けられ、前記第二捩り梁に対向した部分が片持ち支持された他方の可撓性電極板と、前記一方の可撓性電極板と前記一方の剛性電極板との間に印加する電圧を可変制御して、前記一方の可撓性電極板の自由端側が前記一方の剛性電極板に吸着する領域を可変させる第一の電圧制御部と、前記他方の可撓性電極板と前記他方の剛性電極板との間に印加する電圧を可変制御して、前記他方の可撓性電極板の自由端側が前記他方の剛性電極板に吸着する領域を可変させる第二の電圧制御部とを有する。
本発明においては、例えば、一方の可撓性電極板と一方の剛性電極板との間に印加する電圧と、他方の可撓性電極板と他方の剛性電極板との間に印加する電圧が同じであれば、一方の可撓性電極板と一方の剛性電極板との吸着領域と、他方の可撓性電極板と他方の剛性電極板との吸着領域が同じ大きさになる。このとき、固定枠に対する可動枠の回転角がゼロとなる。すなわち、第二捩り梁の回転軸を中心とした反射ミラーの回転角がゼロとなる。また、一方の可撓性電極板と一方の剛性電極板との間に印加する電圧が、他方の可撓性電極板と他方の剛性電極板との間に印加する電圧より大きくなれば、一方の可撓性電極板と一方の剛性電極板との吸着領域が、他方の可撓性電極板と他方の剛性電極板との吸着領域より広くなる。このとき、固定枠に対して可動枠が一方側に回転する。すなわち、第二捩り梁の回転軸を中心として反射ミラーが一方側に回転する。また、他方の可撓性電極板と他方の剛性電極板との間に印加する電圧が、一方の可撓性電極板と一方の剛性電極板との間に印加する電圧より大きくなれば、他方の可撓性電極板と他方の剛性電極板との吸着領域が、一方の可撓性電極板と一方の剛性電極板との吸着領域より広くなる。このとき、固定枠に対して可動枠が他方側に回転する。すなわち、第二捩り梁の回転軸を中心として反射ミラーが他方側に回転する。
このように本発明においては、一方の可撓性電極板の自由端側が一方の剛性電極板に吸着し、他方の可撓性電極板の自由端側が他方の剛性電極板に吸着しており、それらの吸着領域を可変させて駆動する。そのため、電極板間の距離が短く、低電圧で駆動できる。また、第二捩り梁の回転軸を中心とした反射ミラーの回転角(すなわち、走査角)を大きくするため、電圧を印加しない状態における電極板間の距離が大きくなるように構成した場合であっても、低電圧で駆動できる。したがって、本発明においては、走査角を大きくしながら低電圧で駆動できる。
本発明によれば、走査角を大きくしながら低電圧で駆動できる。
本発明の一実施形態による光走査ミラーデバイスの構成を表す図であり、積層構造体の上面図を含む。 図1中断面II−IIにおける積層構造体の断面図であり、電極板間に電圧を印加しない状態を示す。 図1及び図2で示された積層構造体を構成するミラー基板の上面図である。 図3中断面IV−IVにおける断面図であり、ミラー基板とともに固定枠支持部及び可動枠リブ部を示す。 図3中断面V−Vにおける断面図であり、ミラー基板とともに固定枠支持部及び可動枠リブ部を示す。 図1及び図2で示された積層構造体を構成する電極基板の上面図である。 図1及び図2で示された積層構造体を構成する電極基板支持部の上面図である。 本発明の一実施形態における垂直走査用電圧制御部の電圧印加パターンを説明するためのタイムチャートである。 図2に相当し、電極板間に電圧を印加した状態を示す。 本発明の第1の変形例におけるミラー基板の構造を表す上面図である。 本発明の第1の変形例におけるミラー基板の剛性電極板の表層構造を表す断面図である。 本発明の第2の変形例における積層構造体の断面図である。 本発明の他の実施形態による光走査ミラーデバイスを備えた画像描画装置の構成を一例として表す図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態による光走査ミラーデバイスの構成を表す図であり、積層構造体の上面図を含む。図2は、図1中断面II−IIにおける積層構造体の断面図であり、後述する電極板間に電圧を印加しない状態を示す。図3は、積層構造体を構成するミラー基板の上面図である。図4は、図3中断面IV−IVにおける断面図であり、ミラー基板とともに固定枠支持部及び可動枠リブ部を示す。図5は、図3中断面V−Vにおける断面図であり、ミラー基板とともに固定枠支持部及び可動枠リブ部を示す。図6は、積層構造体を構成する電極基板の上面図である。図7は、積層構造体を構成する電極基板支持部の上面図である。
本実施形態の光走査ミラーデバイス1は、固定枠支持部2、ミラー基板3、電極基板4、及び電極基板支持部5がその順序で積層されて接合された積層構造体6を備えている。なお、固定枠支持部2、ミラー基板3、電極基板4、及び電極基板支持部5は導電性材質(詳細には、例えば導電性シリコン)で形成されており、それらの間には絶縁膜(詳細には、例えばシリコン酸化膜)が介在している。
ミラー基板3は、略円形状の反射ミラー7と、この反射ミラー7の外側に配置された略円環状の可動枠8と、この可動枠8の外側に付設された剛性電極板9A,9Bと、可動枠8及び剛性電極板9A,9Bの外側に配置された固定枠10とを有している。固定枠支持部2は、固定枠10とほぼ同じ平面形状をなしており、固定枠10に絶縁膜を介して接合されている。可動枠8には、略円環状の可動枠リブ部11が絶縁膜を介して接合されている。
反射ミラー7と可動枠8は、弾性変形可能な第一捩り梁12A,12Bを介して連結されている。これにより、反射ミラー7は、可動枠8に対して回転可能とし、すなわち、第一捩り梁12A,12Bの回転軸(走査軸)L1を中心に回転可能としている。可動枠8と固定枠10は、弾性変形可能な第二捩り梁13A,13Bを介して連結されている。これにより、可動枠8は、固定枠10に対して回転可能とし、すなわち、反射ミラー7とともに第二捩り梁13A,13Bの回転軸(走査軸)L2を中心に回転可能としている。なお、回転軸L1と回転軸L2は、互いに直交している。
ミラー基板3には、可動枠8に対して反射ミラー7を回転させる櫛歯型の静電アクチュエータ14A,14Bが設けられている。静電アクチュエータ14Aは、詳細を図示しないが、反射ミラー7に形成された櫛歯状電極と、可動枠8(詳細には、後述する部分17c)に形成された櫛歯状電極とで構成されている。同様に、静電アクチュエータ14Bは、反射ミラー7に形成された櫛歯状電極と、可動枠8(詳細には、後述する部分17b)に形成された櫛歯状電極とで構成されている。なお、静電アクチュエータ14Aと静電アクチュエータ14Bは、基板厚さ方向における反射ミラー7の櫛歯状電極と可動枠8の櫛歯状電極の配置関係が反対になっている。
固定枠10には電極パッド15A,15Bが設けられている。電極パッド15Aは、固定枠10の一部分16a、第二捩り梁13A、可動枠8の大部分17a、及び第一捩り梁12A,12Bを介して、反射ミラー7に電気的に接続されている。したがって、電極パッド15Aは、剛性電極板9A,9Bや、静電アクチュエータ14A,14Bをそれぞれ構成する反射ミラー7側の櫛歯状電極に電気的に接続されている。なお、固定枠10の一部分16aと他の大部分16bとの間には分離溝(分離空間)が形成され、それらが電気的に分離されている。
電極パッド15Bは、固定枠10の大部分16b、第二捩り梁13B、及び可動枠8の一部分17bを介して、静電アクチュエータ14Aを構成する可動枠8側の櫛歯状電極に電気的に接続されている。また、可動枠8の一部分17bと一部分17cは連結部材(図示せず)を介して電気的に接続されており、電極パッド15Bは、静電アクチュエータ14Bを構成する可動枠8側の櫛歯状電極に電気的に接続されている。なお、可動枠8の一部分17bと大部分17aとの間には分離溝が形成され、それらが電気的に分離されている。また、可動枠8の一部分17cと大部分17aとの間には分離溝が形成され、それらが電気的に分離されている。
電極パッド15Aは、アースに接続されており、反射ミラー7側の櫛歯状電極や剛性電極板9A,9Bをアース電位としている。一方、電極パッド15Bは、水平走査用電圧制御部18に接続されている。水平走査用電圧制御部18は、電極パッド15B等を介して可動枠8側の櫛歯状電極に印加する電圧を可変制御する。言い換えれば、静電アクチュエータ14Aを構成する可動枠8側の櫛歯状電極と反射ミラー7側の櫛歯状電極との間に印加する電圧を可変制御するとともに、静電アクチュエータ14Bを構成する可動枠8側の櫛歯状電極と反射ミラー7側の櫛歯状電極との間に印加する電圧を可変制御する。そして、電極間で発生する静電力により、第一捩り梁12A,12Bの回転軸L1を中心として反射ミラー7を回転させる。これにより、反射ミラー7で反射したレーザ光を水平方向に走査するようになっている。
電極基板4は、弾性変形可能な可撓性電極板19A,19Bと、これら可撓性電極板19A,19Bの外側に配置された固定部20A,20Bと、可撓性電極板19Aと固定部20Aを連結する一対の連結部21Aと、可撓性電極板19Bと固定部20Bを連結する一対の連結部21Bとを有している。
固定部20Aには電極パッド22Aが設けられ、固定部20Bには電極パッド22Bが設けられている。電極パッド22Aは、固定部20A及び連結部21Aを介して可撓性電極板19Aに電気的に接続されている。電極パッド22Bは、固定部20B及び連結部21Bを介して可撓性電極板19Bに電気的に接続されている。なお、可撓性電極板19A、固定部20A、及び連結部21Aと可撓性電極板19B、固定部20B、及び連結部21Bとの間には分離溝が形成され、それらが電気的に分離されている。
固定部20A,20Bは、電極パッド15A,15Bとの干渉を避けるための部分を除いてミラー基板3の固定枠10と重なるような形状をなし、固定枠10に絶縁膜を介して接合されている。電極基板支持部5は、電極パッド22A,22Bとの干渉を避けるための部分を除いて固定部20A,20Bと重なり、かつ連結部21A,21B及び可撓性電極板19A,19Bの基端部(言い換えれば、第二捩り梁13A,13Bに対向した部分)と重なるような形状をなし、それらに絶縁膜を介して接合されている。
剛性電極板9A,9Bは、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心として互いに線対称となるように、可動枠8に付設されている。詳細には、第二捩り梁13Aから第二捩り梁13Bに向かって延在するように略コの字状に形成されて、可動枠8の外側に付設されている。可撓性電極板19Aは、剛性電極板9Aに対向するように略コの字状に形成されて設けられ、第二捩り梁13A,13Bに対向した基端部が固定部20A、連結部21A、及び電極基板支持部5によって片持ち支持されている。同様に、可撓性電極板19Bは、剛性電極板9Bに対向するように略コの字状に形成されて設けられ、第二捩り梁13A,13Bに対向した基端部が固定部20B、連結部21B、及び電極基板支持部5によって片持ち支持されている。
可撓性電極板19A,19B及び連結部21A,21Bは、固定部20A,20Bより薄く、固定部20A,20Bの下面からオフセットするように設けられている。これにより、電圧を印加しない状態における電極板9Aと電極板19Aとの間の距離及び電極板9Bと電極板19Bとの間の距離を確保するようになっている。
電極パッド22Aは、垂直走査用電圧制御部23Aに接続されている。垂直走査用電圧制御部23Aは、電極パッド22A等を介して可撓性電極板19Aに印加する電圧を可変制御する。言い換えれば、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧を可変制御する。そして、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間で発生する静電力により、可撓性電極板19Aの自由端側(図6中左側、図2及び後述の図9中左側)を剛性電極板9Aに吸着させる。また、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間で発生する静電力と、可撓性基板19Aの変形反力と、第二捩り梁13A,13Bの変形反力との釣合いによって、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着領域(言い換えれば、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2に対して垂直な方向における吸着範囲)を可変させるとともに、可動枠8の回転トルクを発生させるようになっている。なお、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aの短絡を防止するために、それらのうちの一方の表面には絶縁膜が形成されている。
同様に、電極パッド22Bは、垂直走査用電圧制御部23Bに接続されている。垂直走査用電圧制御部23Bは、電極パッド22B等を介して可撓性電極板19Bに印加する電圧を可変制御する。言い換えれば、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧を可変制御する。そして、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間で発生する静電力により、可撓性電極板19Bの自由端側(図6中右側、図2及び後述の図9中右側)を剛性電極板9Bに吸着させる。また、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間で発生する静電力と、可撓性基板19Bの変形反力と、第二捩り梁13A,13Bの変形反力との釣合いによって、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域(言い換えれば、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2に対して垂直な方向における吸着範囲)を可変させるとともに、可動枠8の回転トルクを発生させるようになっている。なお、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bの短絡を防止するために、それらのうちの一方の表面には絶縁膜が形成されている
そして、垂直走査用電圧制御部23Aによって可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧と、垂直走査用電圧制御部23Bによって可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧が同じであれば、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着領域と、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域が同じ大きさになる。このとき、固定枠10に対する可動枠8の回転角がゼロとなる。すなわち、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心とした反射ミラー7の回転角がゼロとなる。また、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧が、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧より大きくなれば、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着領域が、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域より広くなる。このとき、固定枠10に対して可動枠8が一方側に回転する。すなわち、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心として反射ミラー7が一方側に回転する。また、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧が、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧より大きくなれば、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域が、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域より広くなる。このとき、固定枠10に対して可動枠8が他方側に回転する。すなわち、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心として反射ミラー7が他方側に回転する。このような方法により、反射ミラー7で反射したレーザ光を垂直方向に走査するようになっている。
走査制御部24は、上述した電圧制御部18,23A,23Bを連携させるように制御する。これにより、反射ミラー7で反射したレーザ光を2次元的に走査するようになっている。
次に、垂直走査用電圧制御部23A,23Bの電圧制御について説明する。
図8は、本実施形態における垂直走査用電圧制御部23A,23Bの電圧印加パターンを説明するためのタイムチャートである。図9(a)〜図9(c)は、上述の図2に相当するものであり、電極板19A,9A間及び電極板19B,9B間に電圧を印加した状態を示す。なお、図9(a)は、電極板19A,9A間及び電極板19B,9B間に待機電圧V1(但し、V1≠0)を印加した状態を示している。図9(b)は、電極板19A,9A間に最大電圧V2(但し、V2>V1)を印加し、電極板19B,9B間に待機電圧V1を印加した状態を示している。図9(c)は、電極板19A,9A間に待機電圧V1を印加し、電極板19B,9B間に最大電圧V2を印加した状態を示している。
最初は電圧を印加していないので、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aが離脱し、可撓性電極板19Bと電極板9Bが離脱している(図2参照)。そのため、準備段階では、まず、垂直走査用電圧制御部23Aは、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に最大電圧V2(具体的には、例えば20V程度)を印加する。これにより、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間で静電力が発生し、この静電力によって可撓性電極板19Aの自由端側が剛性電極板9Aに吸着し、剛性電極板9Aが可動枠8等とともに図中時計廻りに回動する。その後、垂直走査用電圧制御部23Aは、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧を待機電圧V1(具体的には、例えば2V程度)まで下げる。これにより、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aと間で発生する静電力が減少して、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着領域が狭くなり、剛性電極板9Aが可動枠8等とともに図中時計廻りに回動する。そして、固定枠10に対する可動枠8の回転角がゼロに近い値となる。
その後、垂直走査用電圧制御部23Bは、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に最大電圧V2を印加する。これにより、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間で静電力が発生し、この静電力によって可撓性電極板19Bの自由端側が剛性電極板9Bに吸着し、剛性電極板9Bが可動枠8等とともに図中反時計廻りに回動する。その後、垂直走査用電圧制御部23Bは、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧を待機電圧V1まで下げる。これにより、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bと間で発生する静電力が減少して、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域が狭くなり、剛性電極板9Bが可動枠8等とともに図中時計廻りに回動する。これにより、固定枠10に対する可動枠8の回転角がゼロとなる(図9(a)参照)。すなわち、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心とした反射ミラー7の回転角(以降、適宜、水平走査角という)がゼロとなる。
なお、この状態において、可撓性電極板19Aの自由端側では、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間の距離がゼロであり、可撓性電極板19Aの自由端側から基端側(固定端側)に向かうに従って、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間の距離が徐々に大きくなっている。同様に、可撓性電極板19Bの自由端側では、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間の距離がゼロであり、可撓性電極板19Bの自由端側から基端側(固定端側)に向かうに従って、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間の距離が徐々に大きくなっている。
次に、水平走査角を走査開始値にするための初期化段階に移る。この初期化段階では、電圧制御部23Bは、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧を徐々に増加させて、待機電圧V1から最大電圧V2まで上げる。これにより、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間で発生する静電力が増加して、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域が広くなり、剛性電極板9Bが可動枠8等とともに図中反時計廻りに回動する(図9(b)参照)。
次に、水平走査角を走査開始値から走査終止値に徐々に変化させて、反射ミラー7で反射したレーザ光を垂直方向に走査する走査段階(走査モード)に移る。この走査段階では、電圧制御部23Aは、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧を徐々に増加させて、待機電圧V1から最大電圧V2まで上げる。これと同時に、電圧制御部23Bは、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧を徐々に減少させて、最大電圧V2から待機電圧V1まで下げる。これにより、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間で発生する静電力が増加して、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着領域が広くなり、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間で発生する静電力が減少して、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域が狭くなり、剛性電極板9A,9Bが可動枠8等とともに図中時計廻りに回動する(図9(c)参照)。なお、図8では電圧の増加率及び減少率を一定にしているが、走査速度を安定させるために変化させてもよい。
次に、水平走査角を走査開始値に戻すための復帰段階(復帰モード)に移る。この復帰段階では、電圧制御部23Aは、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間に印加する電圧を急激に減少させて、最大電圧V2から待機電圧V1まで下げる。これと同時に、電圧制御部23Bは、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間に印加する電圧を急激に増加させて、待機電圧V1から最大電圧V2まで上げる。これにより、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの間で発生する静電力が減少して、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着領域が狭くなり、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの間で発生する静電力が増加して、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着領域が広くなり、剛性電極板9A,9Bが可動枠8等とともに図中反時計廻りに回動する(図9(b)参照)。
以上のような本実施形態においては、可撓性電極板19Aの自由端側が剛性電極板9Aに吸着し、可撓性電極板19Bの自由端側が剛性電極板9Bに吸着しており、それらの吸着領域を可変させて駆動する。そのため、電極板19A,9A間の距離及び電極板19B,9B間の距離が短く、低電圧で駆動できる。また、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心とした反射ミラー7の回転角(すなわち、走査角)を大きくするため、電圧を印加しない状態における電極板19A,9A間の距離及び電極板19B,9B間の距離が大きくなるように構成した場合であっても、低電圧で駆動できる。したがって、本実施形態においては、走査角を大きくしながら低電圧で駆動できる。
なお、上記一実施形態においては、特に説明しなかったが、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着・離脱の動作性、及び可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着・離脱の動作性が向上するように、可撓性電極板19A,19B又は剛性電極板9A,9Bに表面起伏部を設けてもよい。例えば剛性電極板9A,9Bに表面起伏部を設けた場合の変形例を、図10及び図11により説明する。図10は、本変形例におけるミラー基板3の構造を表す上面図である。図11は、本変形例における剛性電極板9A,9Bの表層構造を表す断面図である。
本変形例では、剛性電極板9Aは、垂直走査用電圧制御部23Aが待機電圧V1を印加した場合に可撓性電極板19Aが吸着する領域に形成された表面平坦部25Aと、垂直走査用電圧制御部23Aが最大電圧V2を印加した場合に可撓性電極板19Aがさらに吸着する領域に形成された表面起伏部26Aとを有している。表面起伏部26Aは、一定の間隔で凹凸が形成されている。なお、剛性電極板9Aの表面には絶縁膜27が形成されている。
同様に、剛性電極板9Bは、垂直走査用電圧制御部23Bが待機電圧V1を印加した場合に可撓性電極板19Bが吸着する領域に形成された表面平坦部25Bと、垂直走査用電圧制御部23Bが最大電圧V2を印加した場合に可撓性電極板19Bがさらに吸着する領域に形成された表面起伏部26Bとを有している。表面起伏部26Bは、一定の間隔で凹凸が形成されている。なお、剛性電極板9Bの表面には絶縁膜27が形成されている。
このような本変形例においては、可撓性電極板19Aと剛性電極板9Aとの吸着・離脱の動作性が向上するとともに、可撓性電極板19Bと剛性電極板9Bとの吸着・離脱の動作性が向上するので、走査制御の精度を高めることができる。
また、上記一実施形態においては、特に説明しなかったが、反射ミラー7、可動枠8、剛性電極板9A,9B、及び可撓性電極板19A,19Bを気密封止するように積層構造体を構成してもよい。このような変形例を図12により説明する。図12は、本変形例における積層構造体の断面図である。
本変形例では、蓋部28A、固定枠支持部2、ミラー基板3、電極基板4、電極基板支持部5、及び蓋部28Bがその順序で積層された積層構造体6Aを備えている。すなわち、反射ミラー7、可動枠8、剛性電極板9A,9B、及び可撓性電極板19A,19Bを気密封止するように、蓋部28A,28Bを設けている。なお、蓋部28Bは、反射ミラー7に入射するレーザ光を透過するとともに、反射ミラー7で反射したレーザ光を透過するようになっている。
また、図示しないが、電極パッド15Aとアースとの接続、電極パッド15Bと水平走査用電圧制御部18との接続、電極パッド22Aと垂直走査用電圧制御部23Aとの接続、及び電極パッド22Bと垂直走査用電圧制御部23Bとの接続は、例えば蓋板28A又は28Bの貫通孔に充填された貫通電極を用いて行われている。
気密封止は、真空装置内で窒素やアルゴンなどを用いて気密圧力を制御して行う。詳細には、蓋部28A,28Bを接合する際に気密封止してもよいし、あるいは、蓋部28A,28Bを接合してからリーク孔を用いて気密封止し、その後、リーク孔を埋めてもよい。なお、例えば積層構造体6A内の圧力を長期に亘って一定に保つ必要がある場合、蓋部28Bにおいてレーザ光が透過しない部分には、ガス吸着膜を成膜するなどの処理を施してもよい。また、例えば一定の圧力以下でよい場合、気密封止前に積層構造体6Aの内壁に吸着している分子を除去する前処理を行うことで対応可能である。
また、蓋部28Bにおいてレーザ光が透過しない部分には、レーザ光が反射しないように反射防止膜をコーティングするなどの処理を施してもよい。この場合、気密封止時には、その機能が損なわれないように低温プロセスが適用される。低温での蓋部28A,28Bの接合方法としては、例えば、接合界面が同じ材質となるように成膜などの前処理をし、高真空中で表面を活性化して常温で接合する方法がある。また、例えば、低融点ガラスや共晶を用いた200℃程度での溶融接合を行う方法がある。また、例えば、耐熱ガラスを用いた280℃程度での陽極接合を行う方法がある。
このような本変形例においては、動作不良を防止することができる。具体的に説明すると、上述したように、可撓性電極板19Aの自由端側が剛性電極板9Aに吸着し、可撓性電極板19Bの自由端側が剛性電極板9Bに吸着しており、それらの吸着領域を可変させて駆動している。そのため、反射ミラー7、可動枠8、剛性電極板9A,9B、及び可撓性電極板19A,19Bを気密封止しない場合には、例えば湿気や大気中の浮遊分子(詳細には、揮発性有機物等)が原因で可撓性電極板と剛性電極板との接触部が固着するか、あるいは、可撓性電極板と剛性電極板との非接触部(隙間)にゴミが入り込み、動作不良を起こす可能性がある。本変形例においては、反射ミラー7、可動枠8、剛性電極板9A,9B、及び可撓性電極板19A,19Bを気密封止することにより、動作不良の要因となる周辺環境からそれらを保護することができ、動作不良を防止することができる。
また、上記一実施形態においては、特に説明しなかったが、第二捩り梁13A,13Bの回転軸L2を中心とした反射ミラー7の回転角を検出する検出部を設けてもよい。具体的には、例えば、静電容量センサを設けて、反射ミラー7の回転角を検出してもよい。あるいは、捩り梁13A又は/及び13Bにピエゾ抵抗素子を設け、ホイーストンブリッジ回路を用いてピエゾ抵抗素子の抵抗値を計測し、この抵抗値によって捩り梁13A又は/及び13Bの歪み、すなわち反射ミラー7の回転角を検出してもよい。そして、垂直走査用電圧制御部23A,23Bは、検出部で検出された反射ミラー7の回転角を入力し、これに基づいて印加電圧を可変制御する。すなわち、検出部で検出される反射ミラー7の回転角が目標値に追従するように、印加電圧をフィードバック制御する印加する。これにより、走査制御の精度を高めることができる。
次に、本発明の他の実施形態として、上述した光走査ミラーデバイス1を備えた画像描画装置について説明する。図13は、本実施形態による光走査ミラーデバイス1を備えた画像描画装置の構成を表す図である。
図13で示す画像描画装置は、レーザ光源部30A,30B,30C、ダイクロイックミラー31A,31B,31C、及び光走査ミラーデバイス1を備えている。
レーザ光源部30A,30B,30Cは、例えばレーザ光源及びコリメートレンズで構成されており、赤色レーザ光、緑色レーザ光、及び青色レーザ光をそれぞれ出射する。
ダイクロイックミラー31Aは、レーザ光源部30Aからの赤色レーザ光を反射する。ダイクロイックミラー31Bは、ダイクロイックミラー31Aからの赤色レーザ光を透過し、レーザ光源部30Bからの緑色レーザ光を反射して、それらの光軸を一致させる。ダイクロイックミラー31Cは、ダイクロイックミラー31Bからの赤色レーザ光及び緑色レーザ光を透過し、レーザ光源部30Cからの青色レーザ光を反射して、それらの光軸を一致させる。このようにして合成された三色のレーザ光が光走査ミラーデバイス1の反射ミラー7に入射される。光走査ミラーデバイス1は、画像信号に合わせてレーザ光を水平方向/垂直方向に走査して、画像投影面32に画像を描画する。
このような画像描画装置では、光走査ミラーデバイス1以降のレーザ光経路に光学機器が存在せず、光学系の小型化や焦点レス等の利点を有している。また、画像投影面32が曲面であっても画像を投影可能としている。そのため、例えば、自動車のフロントガラスに画像を投影するナビゲーションシステムや、携帯型プロジェクタ等への適用が可能である。そして、上述した通り、光走査ミラーデバイスを低電圧で駆動でき且つ走査角が大きくできることから、長時間にわたって画像を拡大して投影することができる。
1 光走査ミラーデバイス
7 反射ミラー
8 可動枠
9A,9B 剛性電極板
10 固定枠
12A,12B 第一捩り梁
13A,13B 第二捩り梁
19A,19B 可撓性電極板
23A,23B 垂直走査用電圧制御部
26A,26B 表面起伏部
28A,28B 蓋部

Claims (6)

  1. 反射ミラーと、
    前記反射ミラーの外側に配置された可動枠と、
    前記可動枠の外側に配置された固定枠と、
    前記可動枠に対して前記反射ミラーを回転可能に連結する第一捩り梁と、
    前記固定枠に対して前記可動枠を回転可能に連結し、その回転軸が前記第一捩り梁の回転軸と直交する一対の第二捩り梁と、
    前記第二捩り梁の回転軸を中心として互いに線対称となるように、前記可動枠に付設された一方の剛性電極板及び他方の剛性電極板と、
    前記一方の剛性電極板に対向するように設けられ、前記第二捩り梁に対向した部分が片持ち支持された一方の可撓性電極板と、
    前記他方の剛性電極板に対向するように設けられ、前記第二捩り梁に対向した部分が片持ち支持された他方の可撓性電極板と、
    前記一方の可撓性電極板と前記一方の剛性電極板との間に印加する電圧を可変制御して、前記一方の可撓性電極板の自由端側が前記一方の剛性電極板に吸着する領域を可変させる第一の電圧制御部と、
    前記他方の可撓性電極板と前記他方の剛性電極板との間に印加する電圧を可変制御して、前記他方の可撓性電極板の自由端側が前記他方の剛性電極板に吸着する領域を可変させる第二の電圧制御部とを有することを特徴とする光走査ミラーデバイス。
  2. 請求項1記載の光走査ミラーデバイスにおいて、
    前記一方の剛性電極板及び前記他方の剛性電極板は、それぞれ、前記一対の第二捩り梁のうちの一方から他方に向かって延在するように略コの字状に形成されて、前記可動枠の外側に付設されており、
    前記一方の可撓性電極板及び前記他方の可撓性電極板は、それぞれ、前記剛性電極板に対向するように略コの字状に形成されて設けられ、前記第二捩り梁の回転軸に対向した部分が片持ち支持されたことを特徴とする光走査ミラーデバイス。
  3. 請求項1記載の光走査ミラーデバイスにおいて、
    前記可撓性電極板及び前記剛性電極板のうちの一方は、前記可撓性電極板と前記剛性電極板との吸着・離脱の動作性が向上するように、表面起伏部を設けたことを特徴とする光走査ミラーデバイス。
  4. 請求項1記載の光走査ミラーデバイスにおいて、
    前記反射ミラー、前記可動枠、前記剛性電極板、及び前記可撓性電極板を気密封止するように蓋部を設けたことを特徴とする光走査ミラーデバイス。
  5. 請求項1記載の光走査ミラーデバイスにおいて、
    前記第二捩り梁の回転軸を中心とした前記反射ミラーの回転角を検出する検出部を設け、
    前記電圧制御部は、前記検出部で検出される前記反射ミラーの回転角が目標値に追従するように、印加電圧をフィードバック制御することを特徴とする光走査ミラーデバイス。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の光走査ミラーデバイスを備えたことを特徴とする画像描画装置。
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