JP2014162102A - ヒータ及び温度センサ付きヒータ - Google Patents

ヒータ及び温度センサ付きヒータ Download PDF

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要 野崎
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Abstract

【課題】バルブピンに内蔵した状態で、バルブピンが作動しても、破損しにくい温度センサ付きヒータを提供する。
【解決手段】螺旋状に形成したニクロム線12を円筒状のセラミック材14の中空部分に挿入し、ニクロム線12を挿入したセラミック材14をステンレス製の円筒状の外皮16の中空部分に挿入する。そして、セラミック材14を挿入した外皮16を断面形状が半円状となるように絞り加工することにより、外皮16内でセラミック材14を粒状に粉砕し、粒状のセラミック材によりニクロム線12を外皮16内で固定する。その後、絞り加工した外皮16を半円形状の底面部分が対向するように折り曲げることにより、断面形状が円形となるヒータ10を形成する。このヒータ10と、クロメル・アルメルの熱電対22とを、ステンレス製の円筒状の外筒30に挿入し、絞り加工することにより一体化し、温度センサ付きヒータ1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒータ及び温度センサ付きヒータ、特に、樹脂成形を行うバルブゲートシステムに使用されるヒータ及び温度センサ付きヒータに関する。
従来、プラスチック樹脂などの溶融材料の射出成形に用いられるバルブゲートシステムは、金型内のゲートの開閉を機械的に操作できるようになっている。したがって、溶融材料の冷却固化を待たずに強制的にゲートを切断し、金型を開くことで成形サイクルの短縮が可能であったり、多数キャビティ金型において、いずれかのゲートを不使用(閉)にして、必要なキャビティだけで成形が可能であったりするなどの利点がある。
ところが、複数の種類の溶融材料を用いて射出成形する場合、溶融材料の交換時に、ゲート内に残留樹脂(いわゆる、色替え不良)が発生する。この色替え不良の原因は、ゲート内の残留樹脂により生成されるスキン層の排出ができないことである。
そして、その原因となるのが、バルブの形状、パイプ内面の粗度及び温度管理などであるが、特に、溶融材料の流動性を保持するための温度管理が重要である。したがって、従来のバルブゲートシステムでは、マニホールド及びノズル部分にヒータを設置することによりマニホールドやノズルの温度を高めることにより、溶融材料の流動性を保持している(例えば、引用文献1参照)。
特開2002−331552号公報
ところが、上記従来のバルブゲートシステムにおいては、マニホールド及びノズルをヒータで加熱しているのみであり、バルブピンを加熱することはなされていなかった。したがって、溶融樹脂の流路、特に、バルブピン部分で温度差が生じ、その部分でスキン層ができやすく残留樹脂が生じやすくなっているという問題があった。
そこで、バルブピンを加熱し、バルブピン部分での温度差を減少させることにより、残留樹脂を生じさせにくくすることが考えられる。
ここで、バルブピンは細長い形状であるため、バルブピンを加熱するには、細長いバルブピン全体に亘って加熱することが必要となる。したがって、加熱用のヒータをバルブピン全体に設ける必要があるが、バルブピンの外面形状は、残留樹脂を生じさせないように滑らかにする必要があるため、ヒータをバルブピンの内部に設ける必要がある。
ところが、バルブピンは、細長く、しかも、バルブピンには、マニホールドの流路を流れる溶融樹脂から横方向の曲げ力が加わるため、内部にヒータを内蔵させるとヒータに曲げ荷重が加わり、破損してしまうという問題がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、バルブピンに内蔵した状態で、バルブピンが作動しても、破損しにくいヒータを提供することを目的とする。
この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。
上記「発明が解決しようとする課題」において述べた問題を解決するためになされた発明は、螺旋状に形成した電熱線(12)、円筒状に形成したセラミック材(14)及び円筒状に形成した金属製の外皮(16)を備えたヒータ(10)である。
そして、螺旋状の電熱線(12)を円筒状のセラミック材(14)の中空部分に挿入し、電熱線(12)を挿入したセラミック材(14)を外皮(16)の中空部分に挿入し、セラミック材(14)を挿入した外皮(16)を断面形状が半円状となるように絞り加工し、絞り加工した外皮(16)を半円形状の底面部分が対向するように折り曲げて形成してある。
このようなヒータ(10)では、電熱線(12)が螺旋状に形成してあるため、電熱線(12)の長さを長くすることができ、発熱量を大きくすることができる。
また、円筒状のセラミック材(14)の中空部分に螺旋状の電熱線(12)を挿入し、電熱線(12)を挿入したセラミック材(14)を円筒状の外皮(16)の中空部分に挿入し、その外皮(16)を断面形状が半円状となるように絞り加工してある。
すると、外皮(16)を絞り加工する際に外皮(16)の中空部分が潰れるため、挿入されているセラミック材(14)も細かな粒状に潰れ、螺旋状の電熱線(12)が、潰れた粒状のセラミック材(14)で被覆されたようになる。つまり、外皮(16)内部において螺旋状の電熱線(12)がセラミック材(14)で被覆された状態で固定される。
このようにして断面形状が半円状になった外皮(16)を半円形状の底面部分(半円の弦の部分)が対向するように折り曲げてある。すると、ヒータ(10)の断面形状は、円形状となるので、曲げ荷重に対して強くなり、破損しにくくすることができる。
さらに、ヒータ(10)が電熱線(12)で構成されているので、細長い形状とすることができる。したがって、バルブピン内部に挿入できるような形状とすることができる。つまり、バルブピンに内蔵した状態で、バルブピンが作動しても、破損しにくいヒータ(10)とすることができる。
また、請求項2に記載のように、電熱線(12)に外部から電力を供給するための導電線(42)を備え、電熱線(12)は、螺旋部分の両端に延出部分(13)を有し、外皮(16)を絞り加工する前に、電熱線(12)の螺旋部分の両端それぞれにおいて、導電線(42)を電熱線(12)の螺旋部分に所定の長さ挿入した後、導電線(42)と電熱線(12)の螺旋部分両端の延出部分(13)とを撚り合わせて電力供給線(40)とした後、外皮(16)を絞り加工するようにするとよい。
このようにすると、電熱線(12)の螺旋部分に挿入された導電線(42)が絞り加工により螺旋部分で電熱線(12)に接触するとともに、電熱線(12)の延出部分(13)で電熱線(12)と導電線(42)とが撚り合わされるので、電熱線(12)と導電線(42)とが電気的に並列接続されることになる。
したがって、導電線(42)の抵抗値を電熱線(12)の抵抗値に比べて低くすれば、電熱線(12)と導電線(42)とが撚り合わされている部分の抵抗値が螺旋部分の抵抗値に比べて低くなる。つまり、電熱線(12)は螺旋部分で発熱し、撚り合わせ部分では発熱が低くなるヒータ(10)とすることができ、使いやすいものとなる。
ところで、バルブピンを加熱する際に、バルブピンの温度を検出することができれば、単にバルブピンを加熱するだけでなく、精度よく温度制御を行うことができる。そこで請求項3に記載の発明のように、ヒータ(10)、温度センサ(20)及び外筒(30)を備えた温度センサ付きヒータ(1)とするとよい。
ここで、ヒータ(10)は、請求項1又は請求項2に記載のヒータ(10)であり、温度センサ(20)は、温度検出のための熱電対からなるセンサであり、外筒(30)は、円筒形状を有し、ヒータ(10)と温度センサ(20)とを挿入した後、絞り加工によりヒータ(10)及び温度センサ(20)を一体化して固定するための金属製の筒である。
このような温度センサ付きヒータ(1)では、断面形状が円形のヒータ(10)と熱電対からなる温度センサ(20)とが円筒形状の外筒(30)に挿入され、絞り加工されている。したがって、温度センサ(20)は、断面形状が円形であるヒータ(10)とともに断面形状が円形となるように、外筒(30)内に固定されるので、温度センサ(20)も横荷重に対して破損し難いものとなる。
また、ヒータ(10)と温度センサ(20)とが一体化されているので、この温度付きヒータ(1)をバルブピン内部に挿入して使用することができ、さらに、温度センサ(20)で検出した温度に基づいて、精度よくバルブピンの温度を制御することができる。
温度センサ付きヒータの概略の構成を示す構成図である。 ヒータの製造方法を示す図である。 温度センサ付くヒータが使用されるバルブゲートシステムの概略の構成を示す断面図である。 バルブゲートシステムにおけるバルブゲート部分の拡大図である。 ヒータ、温度センサ及び温度制御装置の電気的接続関係を示すブロック図である。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
(温度センサ付きヒータ1の構成)
図1は、本発明が適用された温度センサ付きヒータ1の概略の構成を示す構成図であり、時1(a)は平面図、図1(b)は、ヒータ10部分の断面図である。図2は、ヒータ10の製造方法を示す図である。
図1に示すように、温度センサ付きヒータ1は、ヒータ10、温度センサ20及び外筒30を備えている。
ヒータ10は、図2(b)に示すように、螺旋状に形成した電熱線12、円筒状に形成したセラミック材14及び円筒状に形成した金属製の外皮16を備えている。
電熱線12は、ニクロム線(以下、電熱線12をニクロム線12とも呼ぶ)であり、螺旋部分の両端に延出部分13を有している(図2(a)参照)。また、外皮16は、SUS316などのステンレス製の筒である。
ヒータ10は、以下の(ア)〜(カ)の工程によって製造される。
(ア)螺旋状のニクロム線12を円筒状のセラミック材14の中空部分に挿入する(図2(a)参照)。
(イ)ニクロム線12を挿入したセラミック材14を外皮16の中空部分に挿入する(図2(b)参照)。
(ウ)ニクロム線12に外部から電力を供給するためのニッケル製の導電線42を、ニクロム線12の螺旋部分の両端それぞれにおいて、所定の長さ(本実施形態では、10[mm])挿入する(図2(b)参照)。
(エ)導電線42とニクロム線12の螺旋部分両端の延出部分13とを撚り合わせて電力供給線40とする(図2(b)参照)。
(オ)セラミック材14を挿入した外皮16を断面形状が半円状となるように絞り加工する(図2(c)参照)。
(カ)絞り加工した外皮16を半円形状の底面部分(半円形状の弦の部分)が対向するように折り曲げる(図2(d)参照)。
なお、電力供給線40は、テフロン(登録商標)のシースで被覆されている。
温度センサ20は、温度検出のための一対のクロメル・アルメルからなる熱電対22である。
熱電対22は、ゼーベック効果を利用した、熱起電力の直線性がよく、入手しやすいクロメル(+極)・アルメル(−極)タイプのものを、SUS316などのステンレス製の外皮で被膜して、長さ約70[mm]に形成してある。
クロメル(+極)及びアルメル(−極)のそれぞれの後端部には、それぞれ電圧出力のためのリード線24が接続されており、リード線は、テフロン(登録商標)のシースで被覆されている。
外筒30は、SUS304などのステンレス製の薄肉(本実施形態では、肉厚0.5[mm])のチューブであり、内部に挿入したヒータ10や温度センサ20を保護する保護管の機能を有している。
外筒30は、円筒形状を有し、ヒータ10と温度センサ20とが内部に挿入される。また、挿入の際には、ヒータ10の電力供給線40と温度センサ20のリード線24が後端部から外部に延出されるようにする。
そして、ヒータ10と温度センサ20とを挿入した後、セラミック材14と外筒30の間に隙間ができないように、外筒30を絞り加工し、ヒータ10と温度センサ20とを一体化する。
(温度センサ付きヒータ1の使用方法)
次に図3及び図4に基づき、温度センサ付きヒータ1の使用方法について説明する。温度センサ付きヒータ1は、図3に示すように、バルブゲートシステム5において、バルブゲート50の温度を所定の温度にするために用いられる。
ここで、バルブゲートシステム5は、図3に示すように、マニホールド60、バルブゲート50及び温度制御装置70(図5参照)を備えている。
マニホールド60は、スチールなどの金属材料の内部に溶融樹脂の供給口から吐出口への湯道を形成した金属ブロックである。
湯道は、供給口から下方に穿たれた第1湯道61、第1湯道61の下端から水平方向(図3中左向き)に穿たれた第2湯道62及び第2湯道62の左端から下方に穿たれた第3湯道63からなっている。
マニホールド60の供給口(第1湯道61の上端)には、プラスチックなどの溶融樹脂を射出する図示しない射出成形機の吐出口(ノズル)を結合するためのブッシュ64(以下、ノズルタッチブッシュ64ともいう)が設けられている。
射出成形機のノズルとノズルタッチブッシュ64とは、射出成形機のノズルを位置決めするための、リング状に形成された金属製のロケートリング65を介して接合される。
また、マニホールド60の吐出口(第3湯道63の下端)には、溶融樹脂を成形するための図示しない金型に吐出するためのノズル66(以下、ホットノズル66ともいう)が設けられ、ホットノズル66の先端には、金型を接続するためのリング状の金属製のブッシュ68(以下、ゲートブッシュ68ともいう)が設けられている。
ノズルタッチブッシュ64及びホットノズル66の側面には、それぞれヒータ80,82が巻き付けられており、また、ノズルタッチブッシュ64及びホットノズル66の先端側面には、温度センサ84,86が取り付けられている。
そして、温度センサ84,86でノズルタッチブッシュ64及びホットノズル66の温度を検出し、検出した温度に基づき、ノズルタッチブッシュ64及びホットノズル66がそれぞれ所定の温度になるように加熱することにより、供給口から供給される溶融樹脂及び吐出口から吐出される溶融樹脂を加熱して、溶融樹脂の粘度を低下させ、湯道内を流れやすくしている。
バルブゲート50は、バルブピン52とバルブピンガイドブッシュ54とを備えており、マニホールド60の内部に形成された湯道の供給口から吐出口へ流れる溶融樹脂の量を、バルブピン52の開閉により制御する。
バルブピンガイドブッシュ54は、内部に、断面が円形の孔が設けられ、第3湯道63に、その中心軸に沿って挿入されるようにしてマニホールド60に固定されており、バルブピンガイドブッシュ54内部に設けられた孔には、バルブピンガイドブッシュ54の上端部からバルブピン52が挿入されている。
バルブピンガイドブッシュ54の先端部分(図3中では下端部分)及びホットノズル66の内部孔後端部分(図3中では上端部分)にはネジが切ってあり、バルブピンガイドブッシュ54をマニホールド60に設けられた取付孔に挿入し、ホットノズル66とバルブピンガイドブッシュ54でマニホールド60を挟むようにして、ネジ止めすることにより、バルブピンガイドブッシュ54がマニホールド60に取り付けられている。
また、バルブピンガイドブッシュ54の後端(図3中では上端)には、縦断面が凹状で、その底面の中心に孔が設けられたステンレスなどの金属製の断熱リング56が取り付けられ、断熱リング56の上端には、リング状のスチールなどの金属製のスペーサ58が取り付けられている。
このスペーサ58の厚みを調整することにより、マニホールド60やバルブピンガイドブッシュ54の熱膨張を見込んで、バルブゲート50の取付寸法の調整ができるようになっている。
バルブピン52の先端は円錐状に成形されており、その先端がゲートブッシュ68の内部孔の端部に着座して密着することにより、バルブゲート50は、閉となり、溶融樹脂の流れを停止させる(図3は着座状態を示している)。
逆に、バルブピン52の先端がゲートブッシュ68の内部孔の端部から離隔することにより溶融樹脂の流れの量を制御することができる。
つまり、バルブピン52がバルブピンガイドブッシュ54の内部を、その中心軸に沿って移動(図3中では上下に移動)することにより、溶融樹脂の流れの量を制御するようになっている。
また、バルブピン52の上部(図4中「A」で示す部分)の内部は中空になっており、その中空部分に温度センサ付きヒータ1を挿入するようになっている。
バルブピン52の上端部は、スペーサ58から突出しており、突出した部分の端部(上端部)は、スペーサ58の内径よりも大きな直径を有するフランジ52aになっている。そして、そのフランジ62a部分が連結ジョイント59を介して、エアシリンダ90に連結され、エアシリンダ90の上下運動により、バルブピン52が上下に動くようになっている。
温度センサ付きヒータ1の後端部には、リード線24(図3参照)が接続されており、リード線24が、バルブピン52のフランジ62aの側面に設けられた開口部から外部に延出され、温度制御装置70に接続されて、電力が供給されるようになっている。
温度制御装置70は、図示しないCPU、ROM、RAM及びI/Oを備えており、図6に示すように、温度センサ付きヒータ1のリード線24によって、それぞれヒータ10及び温度センサ20に接続されている。
温度制御装置70は、ヒータ10に電力を供給するとともに、温度センサ20により検出したバルブピン52の温度に基づいて、バルブピン52が所定の温度となるようにヒータ10に供給する電力を制御することにより、バルブピン52の温度制御を行う。
なお、「所定の温度」とは、溶融樹脂が湯道内部を流れるのに適した温度であり、溶融樹脂の種類によって定められる温度である。
(温度センサ付きヒータ1の特徴)
以上のような温度センサ付きヒータ1では、ヒータ10のニクロム線12が螺旋状に形成してあるため、電熱線12の長さを長くすることができ、発熱量を大きくすることができる。
また、円筒状のセラミック材14の中空部分に螺旋状のニクロム線12を挿入し、そのセラミック材14を円筒状の外皮16の中空部分に挿入し、その外皮16を断面形状が半円状となるように絞り加工してある。
したがって、外皮16を絞り加工する際に外皮16の中空部分が潰れ、挿入されているセラミック材14が細かな粒子状に潰れて、螺旋状のニクロム線12が、潰れて粒子状になったセラミック材14で被覆されたようになる。つまり、外皮16内部において螺旋状のニクロム線12がセラミック材14で被覆された状態で固定される。
さらに、断面形状が半円状になった外皮16を半円形状の底面部分(半円の弦の部分)が対向するように折り曲げてあるので、ヒータ10の断面形状は、円形状となる。したがって、曲げ荷重に対して強くなり、破損しにくくすることができる。
さらに、ヒータ10がニクロム線12で構成されているので、細長い形状とすることができる。したがって、バルブピン内部に挿入できるような形状とすることができる。つまり、バルブピンに内蔵した状態で、バルブピンが作動しても、破損しにくいヒータ10とすることができる。
また、外皮16を絞り加工する前に、ニクロム線12の螺旋部分の両端それぞれにおいて、導電線42をニクロム線12の螺旋部分に所定の長さ挿入した後、導電線42とニクロム線12の螺旋部分の両端の延出部分13とを撚り合わせて電力供給線40とした後、外皮16を絞り加工する。
したがって、ニクロム線12の螺旋部分に挿入された導電線42が絞り加工により螺旋部分でニクロム線12に接触するとともに、ニクロム線12の延出部分13でニクロム線12と導電線42とが撚り合わされるので、ニクロム線12と導電線42とが電気的に並列接続されることになる。
ここで、導電線42(ニッケル線)の抵抗値がニクロム線12の抵抗値に比べて低いので、ニクロム線12と導電線42とが撚り合わされている部分の抵抗値が螺旋部分の抵抗値に比べて低くなる。つまり、ニクロム線12は螺旋部分で発熱し、撚り合わせ部分では発熱が低くなるヒータ10とすることができ、使いやすいものとなる。
また、温度センサ付きヒータ1では、断面形状が円形のヒータ10と熱電対からなる温度センサ20とが円筒形状の外筒30に挿入され、絞り加工されている。したがって、温度センサ20は、断面形状が円形であるヒータ10とともに断面形状が円形となるように、外筒30内に固定されるので、温度センサ20も横荷重に対して破損し難いものとなる。
さらに、ヒータ10と温度センサ20とが一体化されているので、温度付きヒータ1をバルブピン内部に挿入して使用することができ、また、温度センサ20で検出した温度に基づいて、精度よくバルブピンの温度を制御することができる。
また、ヒータ10がニクロム線で形成されているため、容易かつ低価格でヒータ10を製造することができる。さらに、熱電対22がクロメル・アルメルで形成されているので、容易かつ低価格で熱電対22を製造することができる。また、外筒30がステンレス製であるので、絞り加工が容易であり、かつ安価な外筒30とすることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
(1)上記実施形態では、電熱線12をニクロム線としたが、細長く、螺旋状に形成できる材料であれば、どのような電熱線であってもよい。
(2)上記実施形態では、熱電対22をクロメル・アルメルタイプとしたが、他の形式の熱電対であってもよい。
(3)上記実施形態では、外筒30をステンレスとしたが、溶融樹脂により腐食し難く、溶融樹脂などから加わる横荷重に耐えられ、さらに、絞り加工が可能な材料であれば、どのような材料であってもよい。
1… 温度センサ付きヒータ 5… バルブゲートシステム 10… ヒータ 12… ニクロム線(電熱線) 13… 延出部分 14… セラミック材 16… 外皮 20… 温度センサ 22… 熱電対(クロメル・アルメル) 24… リード線 30… 外筒 40… 電力供給線 42… 導電線 50… バルブゲート 52… バルブピン 52a… フランジ 54… バルブピンガイドブッシュ 56… 断熱リング 58… スペーサ 59… 連結ジョイント 60… マニホールド 61… 第1湯道 62… 第2湯道 62a… フランジ 63… 第3湯道 64… ノズルタッチブッシュ(ブッシュ) 65… ロケートリング 66… ホットノズル(ノズル) 68… ゲートブッシュ(ブッシュ) 70… 温度制御装置 80,82… ヒータ 84,86… 温度センサ 90… エアシリンダ。

Claims (3)

  1. 螺旋状に形成した電熱線と、
    円筒状に形成したセラミック材と、
    円筒状に形成した金属製の外皮と、
    を備え、
    前記螺旋状の電熱線を前記円筒状のセラミック材の中空部分に挿入し、
    前記電熱線を挿入した前記セラミック材を前記外皮の中空部分に挿入し、
    前記セラミック材を挿入した前記外皮を断面形状が半円状となるように絞り加工し、
    該絞り加工した外皮を前記半円形状の底面部分が対向するように折り曲げて形成したことを特徴とするヒータ。
  2. 請求項1に記載のヒータにおいて、
    前記電熱線に外部から電力を供給するための導電線を備え、
    前記電熱線は、螺旋部分の両端に延出部分を有し、
    前記外皮を絞り加工する前に、前記電熱線の螺旋部分の両端それぞれにおいて、前記導電線を前記電熱線の螺旋部分に所定の長さ挿入した後、前記導電線と前記電熱線の螺旋部分両端の延出部分とを撚り合わせて電力供給線とした後、前記外皮を絞り加工することを特徴とするヒータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のヒータと、
    温度検出のための熱電対からなる温度センサと、
    円筒形状を有し、前記ヒータと前記温度センサとを挿入した後、絞り加工により前記ヒータ及び前記温度センサを一体化して固定するための金属製の外筒と、
    を備えたことを特徴とする温度センサ付きヒータ。
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