JP2014160149A - 表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペーサをより安定して形成し、配置することで、画像の画質を向上することができる表示装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】第1の基板上に行列状に配列された複数の画素Vpixと、複数の画素の内の任意の一行を第1の行とし、第1の行と第1の行の隣の第2の行との間に配置された走査線24m+1と、複数の画素の内の第2の行と走査線24m+1との間に配置された走査線24m+2と、第1の基板と第2の基板との間の間隙を保持するフォトスペーサPSと、を備える。フォトスペーサPSは、走査線24m+1と走査線24m+2との間で区画される領域の少なくとも一部から第1の基板の表面に垂直な方向上に配置されている。
【選択図】図6

Description

本技術は、液晶を備える表示装置に関する。また、本技術は、液晶を備える表示装置を備えた電子機器に関する。
液晶表示装置は、TFT(Thin Film Transistor)などの素子が形成された画素基板と、画素基板の表面に対向する対向基板と、画素基板と対向基板との間に挿設された液晶層と、を備えている。そして、画素基板と対向基板との間のギャップ(セルギャップ)を保持するためのスペーサが、画素基板と対向基板との間に配置される。
関連する技術として、下記の特許文献1には、ストライプ形状の赤色、緑色、青色の着色層の片側に形成した凹形状の切り欠き部と、切り欠き部と対向する他方の側に形成された周縁部との間に柱状スペーサを配置した液晶表示装置が記載されている。特許文献1記載の技術によれば、セルギャップを均一に保つことができる。
また、関連する技術として、下記の特許文献2には、互いに隣接する画素間に亘って連続した着色層の画素間の境界に配設され、アレイ基板と対向基板との間隔を保持するスペーサを具備した液晶表示素子が記載されている。特許文献2記載の技術によれば、表示素子のギャップを均一にし、画像の再現性を向上することができる。
特開2002−148657号公報 特開2007−240542号公報
スペーサの配置状態は表示する画像の画質に大きく影響するので、スペーサをより安定して形成、配置することが望まれている。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、スペーサをより安定して形成し、配置することで、画像の画質を向上することができる表示装置及び表示装置を備えた電子機器を提供することにある。
本開示による表示装置は、第1の基板と、前記第1の基板の表面に垂直な方向に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挿設された液晶層と、を備える表示装置であって、前記第1の基板の表面に平行な方向に前記第1の基板上に行列状に配列された複数の画素と、前記複数の画素の内の任意の一行を第1の行とし、前記第1の行と前記第1の行の隣の第2の行との間に配置された第1の走査線と、前記複数の画素の内の前記第2の行と前記第1の走査線との間に配置された第2の走査線と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隙を保持するスペーサと、を備え、前記スペーサは、前記第1の走査線と前記第2の走査線との間で区画される領域の少なくとも一部から前記第1の基板の表面に垂直な方向上に配置されている。
本開示による表示装置は、前記第1の走査線及び前記第2の走査線の上層に設けられる絶縁膜と、を備え、前記スペーサは、前記絶縁膜上に配置され、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記領域外の前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さい、ことが好ましい。
本開示による表示装置は、第1の基板と、前記第1の基板の表面に垂直な方向に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挿設された液晶層と、を備える表示装置であって、前記第1の基板の表面に平行な方向に前記第1の基板上に行列状に配列された複数の画素と、前記複数の画素の内の任意の一列を第1の列とし、前記第1の列と前記第1の列の隣の第2の列との間に配置された第1の信号線と、前記複数の画素の内の前記第2の列と前記第1の信号線との間に配置された第2の信号線と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隙を保持するスペーサと、を備え、前記スペーサは、前記第1の信号線と前記第2の信号線との間で区画される領域の少なくとも一部から前記第1の基板の表面に垂直な方向上に配置されている。
本開示による表示装置は、前記第1の信号線及び前記第2の信号線の上層に設けられる絶縁膜と、を備え、前記スペーサは、前記絶縁膜の上に配置され、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記領域外の前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さいことが好ましい。
本開示による表示装置は、第1の基板と、前記第1の基板の表面に垂直な方向に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挿設された液晶層と、を備える表示装置であって、前記第1の基板の表面に平行な方向に前記第1の基板上に行列状に配列された複数の画素と、前記複数の画素の内の任意の一行を第1の行とし、前記第1の行と前記第1の行の隣の第2の行との間に配置された第1の走査線と、前記複数の画素の内の前記第2の行と前記第1の走査線との間に配置された第2の走査線と、前記複数の画素の内の任意の一列を第1の列とし、前記第1の列と前記第1の列の隣の第2の列との間に配置された第1の信号線と、前記複数の画素の内の前記第2の列と前記第1の信号線との間に配置された第2の信号線と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隙を保持するスペーサと、を備え、前記スペーサは、前記第1の走査線、前記第2の走査線、前記第1の信号線及び前記第2の信号線との間で区画される領域の少なくとも一部から前記第1の基板の表面に垂直な方向上に配置されている。
本開示による表示装置は、前記第1の走査線、前記第2の走査線、前記第1の信号線及び前記第2の信号線の上層に設けられる絶縁膜と、を備え、前記スペーサは、前記絶縁膜上に配置され、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記領域外の前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さいことが好ましい。
本開示による表示装置は、前記第1の走査線に走査される、前記画素毎の素子を備え、前記絶縁膜は、前記素子を覆い、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記素子の前記第1の基板の表面に垂直な方向上における前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さい、ことが好ましい。
本開示による電子機器は、上記表示装置と、前記表示装置に入力信号を供給する制御装置と、を有する。
本開示による表示装置及び電子機器では、スペーサをより安定して形成し、配置することができる。
本開示による表示装置及び電子機器によれば、スペーサを2本の配線の間で区画される領域の少なくとも一部上に配置することで、スペーサをより安定して形成し、配置することで、画像の画質を向上することができる。
図1は、本実施形態に係る表示装置のシステム構成例を表すブロック図である。 図2は、比較例の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示す回路図である。 図3は、比較例の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示すレイアウト図である。 図4は、図3のA1−A2線断面図である。 図5は、実施形態1の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示す回路図である。 図6は、実施形態1の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示すレイアウト図である。 図7は、図6のB1−B2線断面図である。 図8は、実施形態2の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示す回路図である。 図9は、実施形態2の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示すレイアウト図である。 図10は、図9のC1−C2線断面図である。 図11は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図12は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図13は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図14は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図15は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図16は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図17は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図18は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図19は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図20は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図21は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図22は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図23は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(表示装置)
2.適用例(電子機器)
上記実施の形態に係る表示装置が電子機器に適用されている例
<1.実施形態(表示装置)>
図1は、本実施形態に係る表示装置のシステム構成例を表すブロック図である。なお、表示装置1が本開示の「表示装置」の一具体例に相当する。
表示装置1は、透過型、又は半透過型の液晶表示装置であり、表示パネル2と、ドライバIC3と、を備えている。図示しないフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)は、ドライバIC3への外部信号又はドライバIC3を駆動する駆動電力を伝送する。表示パネル2は、透光性絶縁基板、例えばガラス基板11と、ガラス基板11の表面にあり、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置されてなる表示エリア部21と、水平ドライバ(水平駆動回路)23と、垂直ドライバ(垂直駆動回路)22と、を備えている。ガラス基板11は、能動素子(例えば、トランジスタ)を含む多数の画素回路がマトリクス状に配置形成される第1の基板と、この第1の基板と所定の間隙をもって対向して配置される第2の基板とによって構成される。第1の基板と第2の基板との間隙は、第1の基板上の各所に配置形成されるフォトスペーサによって所定の間隙に保持される。そして、これら第1の基板、第2の基板間に液晶が封入される。
(表示装置のシステム構成例)
表示パネル2は、ガラス基板11上に、表示エリア部21と、インターフェース(I/F)及びタイミングジェネレータの機能を備えるドライバIC3と、垂直ドライバ22及び水平ドライバ23と、を備えている。
表示エリア部21は、液晶層を含む画素Vpixが、表示上の1画素を構成するユニットがM行×N列に配置されたマトリクス(行列状)構造を有している。なお、この明細書において、行とは、一方向に配列されるN個の画素Vpixを有する画素行をいう。また、列とは、行が配列される方向と直交する方向に配列されるM個の画素Vpixを有する画素列をいう。そして、MとNとの値は、垂直方向の表示解像度と水平方向の表示解像度に応じて定まる。表示エリア部21は、画素VpixのM行N列の配列に対して行ごとに走査線24、24、24・・・24が配線され、列ごとに信号線25、25、25・・・25が配線されている。以後、本実施形態においては、走査線24、24、24・・・24を代表して走査線24のように表記し、信号線25、25、25・・・25を代表して信号線25のように表記することがある。また、本実施形態においては、走査線24、24、24・・・24の任意の3本の走査線を、走査線24、24m+1、24m+2(ただし、mは、m≦M−2を満たす自然数)のように表記し、信号線25、25、25・・・25の任意の4本の信号線を、信号線25、25n+1、25n+2、25n+3(ただし、nは、n≦N−3を満たす自然数)のように表記する。
表示装置1には、外部から外部信号である、マスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号が入力され、ドライバIC3に与えられる。ドライバIC3は、外部電源の電圧振幅のマスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号を、液晶の駆動に必要な内部電源の電圧振幅にレベル変換し、マスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号を生成する。ドライバIC3は、生成したマスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号をそれぞれ垂直ドライバ22及び水平ドライバ23に与える。ドライバIC3は、画素Vpix毎の駆動電極に対して各画素共通に与えるコモン電位(対向電極電位)VCOMを生成して表示エリア部21に与える。
垂直ドライバ22は、垂直クロックパルスに同期してドライバIC3から出力される表示データを1水平期間で順次サンプリングしラッチする。垂直ドライバ22は、ラッチされた1ライン分のデジタルデータを垂直走査パルスとして順に出力し、表示エリア部21の走査線24、24m+1、24m+2・・・に与えることによって画素Vpixを行単位で順次選択する。垂直ドライバ22は、例えば、走査線24、24m+1、24m+2・・・の表示エリア部21の上寄り、垂直走査上方向から、表示エリア部21の下寄り、垂直走査下方向へ順にデジタルデータを出力する。また、垂直ドライバ22は、走査線24、24m+1、24m+2・・・の表示エリア部21の下寄り、垂直走査下方向から、表示エリア部21の上寄り、垂直走査上方向へ順にデジタルデータを出力することもできる。
水平ドライバ23には、例えば6ビットのR(赤)、G(緑)、B(青)のデジタル映像データVsigが与えられる。水平ドライバ23は、垂直ドライバ22による垂直走査によって選択された行の各画素Vpixに対して、画素ごとに、もしくは複数画素ごとに、或いは全画素一斉に、信号線25を介して表示データを書き込む。
表示装置1は、液晶素子に同極性の直流電圧が印加され続けることによって液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等が劣化する可能性がある。表示装置1は、液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等の劣化を防ぐため、駆動信号のコモン電位VCOMを基準として映像信号の極性を所定の周期で反転させる駆動方式が採られる。
この液晶表示パネルの駆動方式として、ライン反転、ドット反転、フレーム反転などの駆動方式が知られている。ライン反転は、1ライン(1画素行)に相当する1H(Hは水平期間)の時間周期で映像信号の極性を反転させる駆動方式である。ドット反転は、互いに隣接する上下左右の画素毎に映像信号の極性を交互に反転させる駆動方式である。フレーム反転は、1画面に相当する1フレーム毎に全画素に書き込む映像信号を一度に同じ極性で反転させる駆動方式である。表示装置1は、上記の各駆動方式のいずれを採用することも可能である。
(比較例)
図2は、比較例の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示す回路図である。表示エリア部21には、各画素Vpixの薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)素子Trに表示データとして画素信号を供給する信号線25、25n+1、25n+2、各TFT素子Trを駆動する走査線24、24m+1、24m+2等の配線が形成されている。このように、信号線25、25n+1、25n+2は、上述したガラス基板11の表面と平行な平面に延在し、画素Vpixに画像を表示するための画素信号を供給する。画素Vpixは、TFT素子Tr及び液晶素子LCを備えている。TFT素子Trは、薄膜トランジスタにより構成されるものであり、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTで構成されている。TFT素子Trのソース又はドレインの一方は信号線25、25n+1、25n+2に接続され、ゲートは走査線24、24m+1、24m+2に接続され、ソース又はドレインの他方は液晶素子LCの一端に接続されている。液晶素子LCは、一端がTFT素子Trのソース又はドレインの他方に接続され、他端が駆動電極COMLに接続されている。
画素Vpixは、走査線24、24m+1、24m+2により、表示エリア部21の同じ行に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。走査線24、24m+1、24m+2は、垂直ドライバ22と接続され、垂直ドライバ22から走査信号の垂直走査パルスVgateが供給される。また、画素Vpixは、信号線25、25n+1、25n+2により、表示エリア部21の同じ列に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。信号線25、25n+1、25n+2は、水平ドライバ23と接続され、水平ドライバ23より画素信号が供給される。さらに、画素Vpixは、駆動電極COMLにより、表示エリア部21の同じ列に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。駆動電極COMLは、不図示の駆動電極ドライバと接続され、駆動電極ドライバより駆動信号が供給される。
図1に示す垂直ドライバ22は、垂直走査パルスを、図2に示す走査線24、24m+1、24m+2を介して、画素VpixのTFT素子Trのゲートに印加することにより、表示エリア部21にマトリクス状に形成されている画素Vpixのうちの1行(1水平ライン)を表示駆動の対象として順次選択する。図1に示す水平ドライバ23は、画素信号を、図2に示す信号線25、25n+1、25n+2を介して、垂直ドライバ22により順次選択される1水平ラインを含む各画素Vpixにそれぞれ供給する。そして、これらの画素Vpixでは、供給される画素信号に応じて、1水平ラインの表示が行われるようになっている。駆動電極ドライバは、駆動信号を印加し、所定の本数の駆動電極COMLを含む駆動電極ブロックごとに駆動電極COMLを駆動する。
上述したように、表示装置1は、垂直ドライバ22が走査線24、24m+1、24m+2を順次走査するように駆動することにより、1水平ラインが順次選択される。また、表示装置1は、1水平ラインに属する画素Vpixに対して、水平ドライバ23が画素信号を供給することにより、1水平ラインずつ表示が行われる。この表示動作を行う際、駆動電極ドライバは、その1水平ラインに対応する駆動電極COMLに対して駆動信号を印加するようになっている。
また、表示エリア部21は、カラーフィルタを有する。カラーフィルタは、格子形状のブラックマトリクス76aと、開口部76bと、を有する。ブラックマトリクス76aは、図2に示すように画素Vpixの外周を覆うように形成されている。つまり、ブラックマトリクス76aは、二次元配置された画素Vpixと画素Vpixとの境界に配置されることで、格子形状となる。ブラックマトリクス76aは、光の吸収率が高い材料で形成されている。開口部76bは、ブラックマトリクス76aの格子形状で形成されている開口であり、画素Vpixに対応して配置されている。
開口部76bは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域を含む。カラーフィルタは、開口部76bに例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色されたカラーフィルタの色領域を周期的に配列して、図2に示す各画素VpixにR、G、Bの3色の色領域が1組として画素Pixとして対応付けられている。
なお、カラーフィルタは、異なる色に着色されていれば、他の色の組み合わせであってもよい。一般に、カラーフィルタは、緑(G)の色領域の輝度が、赤(R)の色領域及び青(B)の色領域の輝度よりも高い。カラーフィルタは、無くてもよく、この場合白色となる。あるいは、カラーフィルタに光透過性の樹脂を用いて白色としてもよい。
表示エリア部21は、正面に直交する方向から見た場合、走査線24と信号線25がカラーフィルタのブラックマトリクス76aと重なる領域に配置されている。つまり、走査線24及び信号線25は、正面に直交する方向から見た場合、ブラックマトリクス76aの後ろに隠されることになる。また、表示エリア部21は、ブラックマトリクス76aが配置されていない領域が開口部76bとなる。
比較例では、走査線24、24m+1、24m+2が等間隔で配置され、信号線25、25n+1、25n+2も等間隔で配置されている。そして、各画素Vpixは、走査線24、24m+1、24m+2と信号線25、25n+1、25n+2とで区画される領域に、同じ方向を向いて配置されている。
図3は、比較例の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示すレイアウト図である。各画素Vpixは、垂直走査下方向(図中下方向)に開口部76bが形成され、垂直走査上方向(図中上方向)右側にTFT素子Trが配置され、垂直走査上方向(図中上方向)左側にTFT素子Trのドレイン電極に画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。なお、TFT素子Trのドレインとは、半導体層(活性層)の一部とドレイン電極を含む。同様に、TFT素子Trのソースとは、半導体層(活性層)の別の一部とソース電極を含む。また、TFT素子Trの上層(正面に直交する方向の手前側)には、第1の基板と第2の基板との間隙(セルギャップ)を所定の間隙に保持する柱状のフォトスペーサPSが配置されている。
図4は、図3のA1−A2線断面図である。表示パネル部21は、図4に示すように、画素基板(第1の基板)70Aと、この画素基板70Aの表面に垂直な方向に対向して配置された対向基板(第2の基板)70Bと、画素基板70Aと対向基板70Bとの間に挿設された液晶層70Cとを備えている。なお、画素基板70Aの液晶層70Cとは反対側の面には、バックライト(図示せず)が配置されている。
液晶層70Cは、電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものであり、例えば、FFS(Fringe Field Switching:フリンジフィールドスイッチング)や、IPS(In Plane Switching:インプレーンスイッチング)等の横電界モードの液晶が用いられる。なお、本発明は、例えば、TN(Twisted Nematic:ツイステッドネマティック)、VA(Vertical Alignment:垂直配向)、ECB(Electrically Controlled Birefringence:電界制御複屈折)等の各種モードの液晶を用いることもできる。また、図4に示す液晶層70Cと画素基板70Aとの間、及び液晶層70Cと対向基板70Bとの間には、それぞれ配向膜が配設されてもよい。
対向基板70Bは、ガラス基板75と、このガラス基板75の一方の面に形成されたブラックマトリクス76aと、を含む。ブラックマトリクス76aは、画素基板70Aと垂直な方向において、液晶層70Cと対向する。
画素基板70Aは、回路基板としてのTFT基板71を含む。TFT基板71上には、走査線24m+1が形成されている。走査線24m+1の上層には、ゲート絶縁膜93が形成されている。ゲート絶縁膜93の上層であって、走査線24m+1の上方には、TFT素子Trを構成するアモルファスシリコン(a−Si)の半導体層92が形成されている。半導体層92の図中右側の上層からゲート絶縁膜93の上層にかけて、TFT素子Trを構成するソース電極91が形成されている。ソース電極91は、半導体層92の一部に電気的に接続されている。ソース電極91は、信号線25(図示せず)に電気的に接続される。半導体層92の図中左側の上層からゲート絶縁膜93の上層にかけて、TFT素子Trを構成するドレイン電極90が形成されている。ドレイン電極90は、半導体層92の別の一部に電気的に接続されている。
TFT素子Trの上層には、有機物で構成される有機絶縁膜94が形成されている。有機絶縁膜94の上層であって、TFT素子Trのドレイン電極90の上方からソース電極91の上方にかけて、駆動電極COMLが形成されている。駆動電極COMLは、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性導電材料(透光性導電酸化物)で形成される透光性電極である。有機絶縁膜94の上層及び駆動電極COMLの上層には、絶縁膜95が形成されている。駆動電極COMLは、有機絶縁膜94及び絶縁膜95によって上下から包まれて、TFT素子Trと絶縁されている。
有機絶縁膜94及び絶縁膜95には、ドレイン電極90の上方にコンタクトホールHが形成されている。ドレイン電極90の上層及び絶縁膜95の上層には、画素電極72が形成されている。画素電極72とドレイン電極90とは、コンタクトホールHの底部で接続されている。画素電極72の上層であって、TFT素子Trの上方には、画素基板70Aと対向基板70Bとの間隙を所定の間隙に保持するフォトスペーサPSが形成されている。
コンタクトホールHの壁面は、TFT基板71の主面に直交することが好ましい。しかしながら、コンタクトホールHは有機絶縁膜94及び絶縁膜95をエッチングして形成されるものであるので、実際には、コンタクトホールHの壁面は、図4に示すように、なだらかな曲面となってしまう。そして、その曲面は、半導体層92の上方の絶縁膜95の上面(表面)Pにまで続いている。従って、フォトスペーサPSを曲面上に形成することになり、フォトスペーサPSを画素電極72の上に十分に安定して形成することができない。このため、比較例では、フォトスペーサPSによる傷を起因とする配向不良を隠すために、ブラックマトリクス76aを拡大する必要があった。そして、ブラックマトリクス76aを拡大することにより、開口部76bが狭くなり、輝度の低下、画質の低下を招いていた。また、比較例では、フォトスペーサPSを画素電極72の上に十分に安定して形成することができないので、セルギャップのばらつきが大きくなり、画質の低下を招いていた。
(実施形態1)
図5は、実施形態1の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示す回路図である。実施形態1の駆動回路では、図5に示すように、表示エリア部21の図中第2行目の画素Vpixの垂直走査上下方向(図中の上下方向)が反転している。それとともに、走査線24m+1が、第2行目の画素Vpixと第3行目の走査線24m+2との間に配置されている。つまり、走査線24m+1と走査線24m+2とが隣接している。
図6は、実施形態1の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示すレイアウト図である。図6中第1行目の各画素Vpixは、垂直走査上方向(図中上方向)に開口部76bが形成され、垂直走査下方向(図中下方向)右側にTFT素子Trが配置され、垂直走査下方向(図中下方向)左側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。また、図6中第2行目の各画素Vpixは、垂直走査下方向(図中下方向)に開口部76bが形成され、垂直走査上方向(図中上方向)右側にTFT素子Trが配置され、垂直走査上方向(図中上方向)左側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。また、図6中第1行目の画素Vpixと第2行目の画素Vpixとの間に、走査線24m+1及び走査線24m+2が隣接して配置されている。また、走査線24m+1及び走査線24m+2の上層(正面に直交する方向の手前側)には、第1の基板と第2の基板との間隙を所定の間隙に保持するフォトスペーサPSが配置されている。
図7は、図6のB1−B2線断面図である。表示パネル部21は、図7に示すように、画素基板(第1の基板)70Aと、この画素基板70Aの表面に垂直な方向に対向して配置された対向基板(第2の基板)70Bと、画素基板70Aと対向基板70Bとの間に挿設された液晶層70Cとを備えている。なお、画素基板70Aの液晶層70Cとは反対側の面には、バックライト(図示せず)が配置されている。
液晶層70Cは、電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものであり、例えば、FFSや、IPS等の横電界モードの液晶が用いられる。なお、本発明は、例えば、TN、VA、ECB等の各種モードの液晶を用いることもできる。また、図7に示す液晶層70Cと画素基板70Aとの間、及び液晶層70Cと対向基板70Bとの間には、それぞれ配向膜が配設されてもよい。
対向基板70Bは、ガラス基板75と、このガラス基板75の一方の面に形成されたブラックマトリクス76aと、を含む。ブラックマトリクス76aは、画素基板70Aと垂直な方向において、液晶層70Cと対向する。
画素基板70Aは、回路基板としてのTFT基板71を含む。TFT基板71上には、走査線24m+1及び走査線24m+2が形成されている。走査線24m+1、及び走査線24m+2の上層には、ゲート絶縁膜93が形成されている。ゲート絶縁膜93の上層であって、走査線24m+2の上方には、TFT素子Trを構成するアモルファスシリコン(a−Si)の半導体層92aが形成されている。ゲート絶縁膜93の上層であって、走査線24m+1の上方には、信号線25n+1が形成されている。半導体層92aの図中左側の上層からゲート絶縁膜93の上層にかけて、TFT素子Trを構成するドレイン電極90aが形成されている。ドレイン電極90aは、半導体層92aの一部と電気的に接続されている。ゲート絶縁膜93の上層であって、信号線25n+1の図中右側には、ドレイン電極90bが形成されている。
TFT素子Trの上層には、有機物で構成される有機絶縁膜94が形成されている。有機絶縁膜94の上層であって、ドレイン電極90aの上方からドレイン電極90bの上方にかけて、駆動電極COMLが形成されている。有機絶縁膜94の上層及び駆動電極COMLの上層には、絶縁膜95が形成されている。駆動電極COMLは、有機絶縁膜94及び絶縁膜95によって上下から包まれて、TFT素子Trと絶縁されている。
有機絶縁膜94及び絶縁膜95には、ドレイン電極90a及びドレイン電極90bの上方に、それぞれコンタクトホールH1及びコンタクトホールH2が形成されている。ドレイン電極90aの上層及び絶縁膜95の上層には、半導体層92aの上方にかけて、画素電極72aが形成されている。画素電極72aとドレイン電極90aとは、コンタクトホールH1の底部で接続されている。ドレイン電極90bの上層及び絶縁膜95の上層には、半導体層92bの上方にかけて、画素電極72bが形成されている。画素電極72bとドレイン電極90bとは、コンタクトホールH2の底部で接続されている。絶縁膜95の上層であって、走査線24m+2の上方には、画素基板70Aと対向基板70Bとの間隙を所定の間隙に保持するフォトスペーサPSが形成されている。
実施形態1では、走査線24m+1と走査線24m+2とが、隣接して配置されている。そのため、実施形態1では、コンタクトホールH1とコンタクトホールH2との間の距離が長く、コンタクトホールH1及びコンタクトホールH2の壁面がなだらかな曲面となってしまっていても、走査線24m+1及び走査線24m+2の上方では、絶縁膜95の上面(表面)P2は、半導体層92bの上方の絶縁膜95の上面(表面)P1よりも曲率が非常に小さくなっている。そして、実施形態1では、絶縁膜95の曲率が非常に小さくなっている部分、つまり走査線24m+1及び走査線24m+2の上方にフォトスペーサPSが形成されている。これにより、実施形態1では、フォトスペーサPSを絶縁膜95の上に十分に安定して形成し、配置することができる。このため、実施形態1では、フォトスペーサPSによる傷を起因とする配向不良を隠す必要性を低減することができるので、ブラックマトリクス76aを拡大する必要性を低減することができる。従って、実施形態1では、開口部76bが狭くなることを抑制することができ、輝度の向上、画質の向上を図ることができる。また、実施形態1では、フォトスペーサPSを絶縁膜95の上に十分に安定して形成することができるので、セルギャップのばらつきを低減し、画像の画質の向上を図ることができる。
なお、実施形態1では、図7に示すように、フォトスペーサPSが、走査線24m+2の上方に形成された例を示したが、フォトスペーサPSが、走査線24m+1及び走査線24m+2の上方に形成されても良いし、走査線24m+1の上方に形成されても良い。つまり、フォトスペーサPSの少なくとも一部が、走査線24m+1及び走査線24m+2の内の少なくとも1つの上方に形成されていても良い。また、フォトスペーサPSの少なくとも一部が、走査線24m+1及び走査線24m+2で区画される領域内に形成されていても良い。
また、実施形態1では、図5中の第2行目の画素Vpixの垂直走査上下方向(図中の上下方向)を反転させ、走査線24m+1と走査線24m+2とを隣接して配置し、その走査線24m+1及び走査線24m+3の上方にフォトスペーサPSを形成した例を示したが、後述する他の実施例のように、或る列の画素Vpixの垂直走査上下方向(図中の上下方向)と同一面内で直交する方向(図中の左右方向)を反転させ、2本の信号線25を隣接して配置し、その信号線25の上方にフォトスペーサPSを形成しても良い。
なお本実施形態では、TFT素子Trを構成する半導体層92として、アモルファスシリコン(a−Si)を用いたが、これに限定されない。半導体層92として、多結晶シリコン(poly−Si)を用いてもよい。また、シリコンに代えて他の半導体材料(例えばゲルマニウム(Ge))、又はシリコンに他の材料を加えた材料(例えば、シリコンゲルマニウム(SiGe))を用いてもよい。さらに、半導体層92として、酸化物半導体材料を用いてもよい。当該酸化物半導体材料として、例えば、インジウム(In)を含む酸化物半導体材料を用いてもよい。
また本実施形態において、TFT素子Trは、ゲートが半導体層より下方に設けられるボトムゲート型TFTであるが、可能であれば、ゲートが半導体層より上方に設けられるトップゲート型TFTの構成を用いてもよい。
(実施形態2)
図8は、実施形態2の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示す回路図である。実施形態2の駆動回路では、図8に示すように、表示エリア部21の図中第2行目の画素Vpixの垂直走査上下方向(図中の上下方向)が反転している。それとともに、走査線24m+1が、第2行目の画素Vpixと第3行目の走査線24m+2との間に配置されている。つまり、走査線24m+1と走査線24m+2とが隣接している。更に、実施形態2の駆動回路では、図8に示すように、表示エリア部21の図中第2列目及び第4列目の画素Vpixの垂直走査上下方向(図中の上下方向)と直交する方向(図中の左右方向)が反転している。それとともに、信号線25n+1が、第2列目の画素Vpixと第3列目の信号線25n+2との間に配置されている。つまり、信号線25n+1と信号線25n+2とが隣接している。
図9は、実施形態2の表示装置の画素を駆動する駆動回路を示すレイアウト図である。図9中第1行第1列目の画素Vpixは、垂直走査上方向(図中上方向)に開口部76bが形成され、垂直走査下方向(図中下方向)左側にTFT素子Trが配置され、垂直走査下方向(図中下方向)右側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。また、図9中第2行第1列目の画素Vpixは、垂直走査下方向(図中下方向)に開口部76bが形成され、垂直走査上方向(図中上方向)左側にTFT素子Trが配置され、垂直走査上方向(図中上方向)右側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。
また、図9中第1行第2列目の画素Vpixは、垂直走査上方向(図中上方向)に開口部76bが形成され、垂直走査下方向(図中下方向)右側にTFT素子Trが配置され、垂直走査下方向(図中下方向)左側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。また、図9中第2行第2列目の画素Vpixは、垂直走査下方向(図中下方向)に開口部76bが形成され、垂直走査上方向(図中上方向)右側にTFT素子Trが配置され、垂直走査上方向(図中上方向)左側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。
また、図9中第1行第3列目の画素Vpixは、垂直走査上方向(図中上方向)に開口部76bが形成され、垂直走査下方向(図中下方向)左側にTFT素子Trが配置され、垂直走査下方向(図中下方向)右側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。また、図9中第2行第3列目の画素Vpixは、垂直走査下方向(図中下方向)に開口部76bが形成され、垂直走査上方向(図中上方向)左側にTFT素子Trが配置され、垂直走査上方向(図中上方向)右側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。
また、図9中第1行第4列目の画素Vpixは、垂直走査上方向(図中上方向)に開口部76bが形成され、垂直走査下方向(図中下方向)右側にTFT素子Trが配置され、垂直走査下方向(図中下方向)左側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。また、図9中第2行第4列目の画素Vpixは、垂直走査下方向(図中下方向)に開口部76bが形成され、垂直走査上方向(図中上方向)右側にTFT素子Trが配置され、垂直走査上方向(図中上方向)左側にTFT素子Trのドレインに画素電極が接続されるコンタクトホールHが形成されている。
また、図9中第1行目の画素Vpixと第2行目の画素Vpixとの間に、走査線24m+1及び走査線24m+2が隣接して配置されている。また、図9中第2列目の画素Vpixと第3列目の画素Vpixとの間に、信号線25n+1及び信号線25n+2が隣接して配置されている。
また、走査線24m+1及び走査線24m+2、並びに、信号線25n+1及び信号線25n+2の交差部の上層(正面に直交する方向の手前側)には、第1の基板と第2の基板との間隙を所定の間隙に保持するフォトスペーサPSが配置されている。
図10は、図9のC1−C2線断面図である。表示パネル部21は、図10に示すように、画素基板(第1の基板)70Aと、この画素基板70Aの表面に垂直な方向に対向して配置された対向基板(第2の基板)70Bと、画素基板70Aと対向基板70Bとの間に挿設された液晶層70Cとを備えている。なお、画素基板70Aの液晶層70Cとは反対側の面には、バックライト(図示せず)が配置されている。
液晶層70Cは、電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものであり、例えば、FFSや、IPS等の横電界モードの液晶が用いられる。なお、本発明は、例えば、TN、VA、ECB等の各種モードの液晶を用いることもできる。また、図10に示す液晶層70Cと画素基板70Aとの間、及び液晶層70Cと対向基板70Bとの間には、それぞれ配向膜が配設されてもよい。
対向基板70Bは、ガラス基板75と、このガラス基板75の一方の面に形成されたブラックマトリクス76aと、を含む。ブラックマトリクス76aは、画素基板70Aと垂直な方向において、液晶層70Cと対向する。
画素基板70Aは、回路基板としてのTFT基板71を含む。TFT基板71上には、走査線24m+1及び走査線24m+2が形成されている。走査線24m+1及び走査線24m+2の上層には、ゲート絶縁膜93が形成されている。ゲート絶縁膜93の上層であって、走査線24m+2の上方には、TFT素子Trを構成するアモルファスシリコン(a−Si)の半導体層92aが形成されている。半導体層92aの図中左側の上層からゲート絶縁膜93の上層にかけて、TFT素子Trを構成するドレイン電極90aが形成されている。ゲート絶縁膜93の上層であって、走査線24m+2の上方且つ半導体層92aの図中右方には、TFT素子Trを構成するソース電極91aが形成されている。
ゲート絶縁膜93の上層であって、走査線24m+1の上方には、TFT素子Trを構成する半導体層92bが形成されている。半導体層92bの図中右側の上層からゲート絶縁膜93の上層にかけて、TFT素子Trを構成するドレイン電極90bが形成されている。ゲート絶縁膜93の上層であって、走査線24m+1の上方且つ半導体層92bの図中左方には、TFT素子Trを構成するソース電極91bが形成されている。
TFT素子Trの上層には、有機物で構成される有機絶縁膜94が形成されている。有機絶縁膜94の上層であって、ドレイン電極90aの上方からドレイン電極90bの上方にかけて、駆動電極COMLが形成されている。有機絶縁膜94の上層及び駆動電極COMLの上層には、絶縁膜95が形成されている。駆動電極COMLは、有機絶縁膜94及び絶縁膜95によって上下から包まれて、TFT素子Trと絶縁されている。
有機絶縁膜94及び絶縁膜95には、ドレイン電極90a及びドレイン電極90bの上方に、それぞれコンタクトホールH1及びコンタクトホールH2が形成されている。ドレイン電極90aの上層及び絶縁膜95の上層には、半導体層92aの上方にかけて、画素電極72aが形成されている。画素電極72aとドレイン電極90aとは、コンタクトホールH1の底部で接続されている。ドレイン電極90bの上層及び絶縁膜95の上層には、半導体層92bの上方にかけて、画素電極72bが形成されている。画素電極72bとドレイン電極90bとは、コンタクトホールH2の底部で接続されている。絶縁膜95の上層であって、走査線24m+2の上方には、画素基板70Aと対向基板70Bとの間隙を所定の間隙に保持するフォトスペーサPSが形成されている。
実施形態2では、走査線24m+1と走査線24m+2とが、隣接して配置されている。それに加えて、実施形態2では、信号線25n+1と信号線25n+2とが、隣接して配置されている(図9参照)。そのため、実施形態2では、コンタクトホールH1とコンタクトホールH2との間の距離が実施形態1よりも更に長く、コンタクトホールH1、H2の壁面がなだらかな曲面となってしまっていても、走査線24m+1、走査線24m+2、信号線25n+1、及び信号線25n+2の上方では、絶縁膜95の上面(表面)P4は、半導体層92bの上方の絶縁膜95の上面(表面)P3よりも曲率が非常に小さくなっている。そして、実施形態2では、絶縁膜95の曲率が非常に小さくなっている部分、つまり走査線24m+1、走査線24m+2、信号線25n+1、及び信号線25n+2の上方にフォトスペーサPSが形成されている。これにより、実施形態2では、フォトスペーサPSを絶縁膜95の上に十分に安定して形成し、配置することができる。このため、実施形態2では、フォトスペーサPSによる傷を起因とする配向不良を隠す必要を低減することができるので、ブラックマトリクス76aを拡大する必要性を低減することができる。そのため、実施形態2では、開口部76bが狭くなることを抑制することができ、輝度の向上、画質の向上を図ることができる。また、実施形態2では、フォトスペーサPSを絶縁膜95の上に十分に安定して形成することができるので、セルギャップのばらつきを低減し、画像の画質の向上を図ることができる。
なお、実施形態2では、図10に示すように、フォトスペーサPSが、走査線24m+2の上方に形成された例を示したが、フォトスペーサPSが、走査線24m+1及び走査線24m+2の上方に形成されても良いし、走査線24m+1の上方に形成されても良い。また、フォトスペーサPSが、信号線25n+1及び信号線25n+2の上方に形成されても良いし、信号線25n+1の上方に形成されても良いし、信号線25n+2の上方に形成されても良い。つまり、フォトスペーサPSの少なくとも一部が、走査線24m+1、走査線24m+2、信号線25n+1、及び信号線25n+2の内の少なくとも1つの上方に形成されていても良い。また、フォトスペーサPSの少なくとも一部が、走査線24m+1、走査線24m+2、信号線25n+1、及び信号線25n+2で区画される領域内に形成されていても良い。
また、実施形態2では、表示エリア部21の図8中の第2行目の画素Vpixの垂直走査上下方向(図中の上下方向)を反転させ、走査線24m+1と走査線24m+2とを隣接して配置し、図8中の第2列目及び第4列目の画素Vpixの垂直走査方向と直交する方向(図中の左右方向)を反転させ、信号線25n+1と信号線25n+2とを隣接させ、走査線24m+1、走査線24m+2、信号線25n+1、及び信号線25n+2の上方にフォトスペーサPSを形成した例を示したが、第2列目及び第4列目の画素Vpixの垂直走査方向と直交する方向を反転させ、2本の信号線25n+1及び信号線25n+2を隣接して配置し、当該信号線25n+1及び信号線25n+2の上方にフォトスペーサPSを形成しても良い。
なお本実施形態においても、TFT素子Trを構成する半導体層92として、アモルファスシリコン(a−Si)を用いたが、これに限定されない。半導体層92として、多結晶シリコン(poly−Si)を用いてもよい。また、シリコンに代えて他の半導体材料(例えばゲルマニウム(Ge))、又はシリコンに他の材料を加えた材料(例えば、シリコンゲルマニウム(SiGe))を用いてもよい。さらに、半導体層92として、酸化物半導体材料を用いてもよい。当該酸化物半導体材料として、例えば、インジウム(In)を含む酸化物半導体材料を用いてもよい。
また本実施形態において、TFT素子Trは、ゲートが半導体層より下方に設けられるボトムゲート型TFTであるが、可能であれば、ゲートが半導体層より上方に設けられるトップゲート型TFTの構成を用いてもよい。
<2.適用例>
次に、図11乃至図23を参照して、実施形態で説明した表示装置1の適用例について説明する。図11乃至図23は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。本実施形態に係る表示装置1は、携帯電話、スマートフォン等の携帯端末装置、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、或いは、車両に設けられるメータ類などのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、本実施形態に係る表示装置1は、外部から入力された映像信号或いは内部で生成した映像信号を、画像或いは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。電子機器は、表示装置に映像信号を供給し、表示装置の動作を制御する制御装置を備える。
(適用例1)
図11に示す電子機器は、本実施形態に係る表示装置1が適用されるテレビジョン装置である。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル511及びフィルターガラス512を含む映像表示画面部510を有しており、この映像表示画面部510は、本実施形態に係る表示装置である。
(適用例2)
図12及び図13に示す電子機器は、本実施形態に係る表示装置1が適用されるデジタルカメラである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部521、表示部522、メニュースイッチ523及びシャッターボタン524を有しており、その表示部522は、本実施形態に係る表示装置である。図12に示すように、このデジタルカメラは、レンズカバー525を有しており、レンズカバー525をスライドさせることで撮影レンズが現れる。デジタルカメラは、その撮影レンズから入射する光を撮像することで、デジタル写真を撮影することができる。
(適用例3)
図14に示す電子機器は、本実施形態に係る表示装置1が適用されるビデオカメラの外観を表すものである。このビデオカメラは、例えば、本体部531、この本体部531の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ532、撮影時のスタート/ストップスイッチ533及び表示部534を有している。そして、表示部534は、本実施形態に係る表示装置である。
(適用例4)
図15に示す電子機器は、本実施形態に係る表示装置1が適用されるノート型パーソナルコンピュータである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体541、文字等の入力操作のためのキーボード542及び画像を表示する表示部543を有しており、表示部543は、本実施形態に係る表示装置により構成されている。
(適用例5)
図16乃至図22に示す電子機器は、本実施形態に係る表示装置1が適用される携帯電話機である。この携帯電話機は、例えば、上側筐体551と下側筐体552とを連結部(ヒンジ部)553で連結したものであり、ディスプレイ554、サブディスプレイ555、ピクチャーライト556及びカメラ557を有している。そのディスプレイ554又はサブディスプレイ555は、本実施形態に係る表示装置により構成されている。
(適用例6)
図23に示す電子機器は、携帯型コンピュータ、多機能な携帯電話、音声通話可能な携帯コンピュータ又は通信可能な携帯コンピュータとして動作し、いわゆるスマートフォン、タブレット端末と呼ばれることもある、情報携帯端末である。この情報携帯端末は、例えば筐体561の表面に表示部562を有している。この表示部562は、本実施形態に係る表示装置である。
1 表示装置
2 表示パネル
11 ガラス基板
21 表示エリア部
22 垂直ドライバ
23 水平ドライバ
24 走査線
25 信号線
71 TFT基板
72 画素電極
72a 画素電極
72b 画素電極
75 ガラス基板
76a ブラックマトリクス
76b 開口部
90 ドレイン電極
90a ドレイン電極
90b ドレイン電極
91 ソース電極
91a ソース電極
91b ソース電極
92 半導体層
92a 半導体層
92b 半導体層
H コンタクトホール
H1 コンタクトホール
H2 コンタクトホール
LC 液晶素子
PS フォトスペーサ
Tr TFT素子
COML 駆動電極
Vpix 画素
P 上面
P1 上面
P2 上面
P3 上面
P4 上面

Claims (8)

  1. 第1の基板と、前記第1の基板の表面に垂直な方向に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挿設された液晶層と、を備える表示装置であって、
    前記第1の基板の表面に平行な方向に前記第1の基板上に行列状に配列された複数の画素と、
    前記複数の画素の内の任意の一行を第1の行とし、前記第1の行と前記第1の行の隣の第2の行との間に配置された第1の走査線と、
    前記複数の画素の内の前記第2の行と前記第1の走査線との間に配置された第2の走査線と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隙を保持するスペーサと、
    を備え、
    前記スペーサは、前記第1の走査線と前記第2の走査線との間で区画される領域の少なくとも一部から前記第1の基板の表面に垂直な方向上に配置されている、
    表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置であり、
    前記第1の走査線及び前記第2の走査線の上層に設けられる絶縁膜と、
    を備え、
    前記スペーサは、前記絶縁膜上に配置され、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記領域外の前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さい、表示装置。
  3. 第1の基板と、前記第1の基板の表面に垂直な方向に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挿設された液晶層と、を備える表示装置であって、
    前記第1の基板の表面に平行な方向に前記第1の基板上に行列状に配列された複数の画素と、
    前記複数の画素の内の任意の一列を第1の列とし、前記第1の列と前記第1の列の隣の第2の列との間に配置された第1の信号線と、
    前記複数の画素の内の前記第2の列と前記第1の信号線との間に配置された第2の信号線と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隙を保持するスペーサと、
    を備え、
    前記スペーサは、前記第1の信号線と前記第2の信号線との間で区画される領域の少なくとも一部から前記第1の基板の表面に垂直な方向上に配置されている、
    表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置であり、
    前記第1の信号線及び前記第2の信号線の上層に設けられる絶縁膜と、
    を備え、
    前記スペーサは、前記絶縁膜の上に配置され、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記領域外の前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さい、表示装置。
  5. 第1の基板と、前記第1の基板の表面に垂直な方向に対向して配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挿設された液晶層と、を備える表示装置であって、
    前記第1の基板の表面に平行な方向に前記第1の基板上に行列状に配列された複数の画素と、
    前記複数の画素の内の任意の一行を第1の行とし、前記第1の行と前記第1の行の隣の第2の行との間に配置された第1の走査線と、
    前記複数の画素の内の前記第2の行と前記第1の走査線との間に配置された第2の走査線と、
    前記複数の画素の内の任意の一列を第1の列とし、前記第1の列と前記第1の列の隣の第2の列との間に配置された第1の信号線と、
    前記複数の画素の内の前記第2の列と前記第1の信号線との間に配置された第2の信号線と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間の間隙を保持するスペーサと、
    を備え、
    前記スペーサは、前記第1の走査線、前記第2の走査線、前記第1の信号線及び前記第2の信号線との間で区画される領域の少なくとも一部から前記第1の基板の表面に垂直な方向上に配置されている、
    表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置であり、
    前記第1の走査線、前記第2の走査線、前記第1の信号線及び前記第2の信号線の上層に設けられる絶縁膜と、
    を備え、
    前記スペーサは、前記絶縁膜上に配置され、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記領域外の前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さい、表示装置。
  7. 請求項2、4及び6のいずれか一項に記載の表示装置であり、
    前記第1の走査線に走査される、前記画素毎の素子を備え、
    前記絶縁膜は、前記素子を覆い、前記スペーサの底面における前記絶縁膜の表面の曲率が、前記素子の前記第1の基板の表面に垂直な方向上における前記絶縁膜の表面の曲率よりも小さい、表示装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の表示装置と、
    前記表示装置に入力信号を供給する制御装置と、を有する電子機器。
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