JP2014159914A - 補給水系統制御装置、及び補給水系統制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボイラ等の熱交換機器におけるチューブリーク等の設備リークを早期に精度よく検出することを可能とする補給水系統制御装及び補給水系統制御方法を提供する。
【解決手段】ボイラで生成されて動力発生に使用された蒸気を水に戻す復水器への水補給を制御するための補給水系統制御装置であって、前記復水器に接続された、前記復水器へ補給水を供給するための流量調整弁の開閉状態を制御するための弁開閉制御部を備え、前記弁開閉制御部は、前記復水器の冷却系統において逆洗が実施されることを検知した場合に、前記流量調整弁を閉鎖状態に固定する制御を実行することを特徴とする
【選択図】図2A
【解決手段】ボイラで生成されて動力発生に使用された蒸気を水に戻す復水器への水補給を制御するための補給水系統制御装置であって、前記復水器に接続された、前記復水器へ補給水を供給するための流量調整弁の開閉状態を制御するための弁開閉制御部を備え、前記弁開閉制御部は、前記復水器の冷却系統において逆洗が実施されることを検知した場合に、前記流量調整弁を閉鎖状態に固定する制御を実行することを特徴とする
【選択図】図2A
Description
この発明は、補給水系統制御装置、及び補給水系統制御方法に関する。
火力発電所で使用されているボイラは、火炉の周囲に設置した水冷壁の管内に流れる給水を加熱することで、蒸気タービンを駆動するための蒸気を生成している。また、水冷壁の管内で生成された飽和蒸気は、熱効率を向上させるために、過熱器に送られるが、この過熱器は、屈曲する長い配管で形成された略矩形のパネルとして構成されており、火炉内に設けられる。さらに、いったん高圧蒸気タービンで使用された蒸気を次の中圧蒸気タービンで再利用する前に再度加熱するための再熱器も、同様のパネル状に構成されて、火炉内に設けられる。ボイラは、このように水、及び蒸気が流れる配管を複雑に組み合わせてなる構造物である。
前記した火炉内に設けられる過熱器、あるいは再熱器等は多数の配管で構成されている。配管外部には燃焼ガスが流れ、輻射及び伝熱により高温に熱せられており、配管内部には高温高圧の蒸気が流れ配管材料には蒸気の圧力により高い応力がかかっている。そのため、高温高圧によるクリープ損傷・石炭灰等によるエロージョン等により配管の劣化が進行してき裂が発生し、高温高圧の蒸気が火炉内に噴出する現象であるチューブリークが発生することがある。チューブリークが発生した後もボイラの運転を継続した場合、蒸気の噴出に伴う配管の揺動、劣化の進行等により、き裂が拡大するおそれがある他、配管内の蒸気が炉内へ噴出する事で灰が周辺の配管に吹き付けられてエロージョンが進行したり、配管内を流れる蒸気量が減少して配管材が過熱しクリープ損傷が進行したりして、過熱器、再熱器の他の部分のチューブリークを引き起こすおそれもあるため、一般にチューブリークの発生が確認されれば、できるだけ速やかにボイラの運転を停止させる必要がある。
ボイラの運転停止後、チューブリーク発生場所を確認してその部分を修理し、その周辺部分あるいは他のチューブリーク発生につながる損傷が疑われる箇所を検査して問題が有ればそのような箇所の配管も修理し、修理完了後、ボイラの運転を再開する。電力需要及び系統運用上の制約から、又は燃料費が低廉な高効率発電設備の利用及び発電設備の効率的な運用が望まれるため、利用率の高い設備ほど早期の運転再開が望まれる。
チューブリークを早期に発見するための方法として、従来ボイラ水の量が自然の減少、漏洩等により減少した場合に、ボイラの復水器に水を補給する系統である補給水系統の水量変化を監視する手法が用いられてきた。復水器は、蒸気タービンで一部の熱エネルギ及び運動エネルギを失って低温低圧となった蒸気を冷却系統により冷却して凝縮させて水に戻し、再度ボイラに供給可能とする装置である。復水器の冷却系統は、一般に冷却材として海から海水を取り入れて利用している。例えば特許文献1には、復水器の水位を検出する復水器水位検出器を有し、その検出結果に対応して補給水を供給する場合に、補給水の流量を計測するための流量計が、その測定誤差域内の計測値を示している場合には補給水を供給しないように補給水流量調節弁を制御して補給水量を高精度で調整する構成が開示されている。
前記のように、特許文献1には、復水器水位検出器が設けられているので、チューブリークの発生を、復水器内の水位低下として検出することが可能である。しかし、復水器内の水位は、チューブリーク以外の要因によっても変動する。このような変動の中で特に影響が大きいのは、復水器内冷却系統について逆洗を実施する場合である。逆洗とは、復水器に設けられている冷却系統の配管内に堆積している異物を除去するために、冷却系統の冷却水の流れを通常の流れの向きとは逆向きにして流すことを言う。一般に復水器の冷却系統では、前記のように、冷却材として海水が使用されるため、復水器を含む発電プラントが運転を継続する間に、海水が流れる冷却系統配管内に海藻等の異物が堆積して流路抵抗となり、復水器における冷却効率を低下させるという問題がある。そこで、このような堆積物を除去するために、定期的に復水器の冷却系統において逆洗が行われる。
逆洗時には、復水器内の冷却系統配管内の冷却水の流れを逆転させるため、冷却水の流量が通常よりも減少し、逆転時には流量ゼロとなる。一方、復水器内は蒸気タービン効率の向上のため真空度が保持されている。しかし、逆洗時には前記のように冷却水の流量が減少するため、蒸気から冷却水への熱交換が急激に低下して前記の真空度が大きく変動する。このため、ボイラを循環しているボイラ水の総量は変化していないにもかかわらず、復水器内のホットウェル水面計の指示が大きく上下に変動するという現象が起きる。チューブリークの発生は、原理的に復水器内のホットウェル水位を監視することで検知することが可能であるが、前記の逆洗時のように、水量の変化を代表しない水位変動が起こりうる状況では、復水器の水位を監視することにより、早期に精度よくチューブリークの発生を検知することはできないという問題があった。
また、復水器内のホットウェル水位が低下した場合、ボイラ水の総量の減少と判断し、自動制御にてホットウェルへ水補給するが、逆洗による水位変動によって自動制御によりホットウェルへ水補給され、かえって復水器の水位を上昇させるため、復水器の水位を監視することにより、早期に精度よくチューブリークの発生を検知することができないという問題もあった。
本発明は上記の、及び他の課題を解決するために、上記の知見に基づいてなされたものであり、その一つの目的は、ボイラ等の熱交換機器におけるチューブリーク等の異常な設備リークの発生を、早期に精度よく検知することを可能とする補給水系統制御装置、及び補給水系統制御方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、チューブリーク等の異常によらないボイラ水の自然減少分を適切に補償することを可能とする補給水系統制御装置、及び補給水系統制御方法を提供することである。
上記の目的を達成するために本発明の一態様は、ボイラで生成されて動力発生に使用された蒸気を水に戻す復水器への水補給を制御するための補給水系統制御装置であって、
前記復水器に接続された、前記復水器へ補給水を供給する流量調整弁の開閉状態を制御するための弁開閉制御部を備え、
前記弁開閉制御部は、前記復水器の冷却系統において逆洗が実施されることを検知した場合に、前記流量調整弁を閉鎖状態に固定する制御を実行する
ことを特徴とする。
前記復水器に接続された、前記復水器へ補給水を供給する流量調整弁の開閉状態を制御するための弁開閉制御部を備え、
前記弁開閉制御部は、前記復水器の冷却系統において逆洗が実施されることを検知した場合に、前記流量調整弁を閉鎖状態に固定する制御を実行する
ことを特徴とする。
前記復水器には、前記ボイラに供給される水の常時リーク量に相当する量の水を継続的に補給するための水補給手段が接続されていることが好ましい。
本発明の一態様に係る補給水系統制御装置、及び補給水系統制御方法によれば、ボイラ等の熱交換機器におけるチューブリーク等に起因するボイラ水のリークの発生を、早期に精度よく検知することが可能となる。また、本発明の他の態様によれば、チューブリーク等の異常によらないボイラ水の自然減少分を適切に補償することができる。
以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。
==火力発電所のボイラの概要==
図1Aに、火力発電所に設置されるボイラ100(熱交換機器)の構成例を、模式的に示している。火力発電所に設置される典型的なボイラ100は、逆U字型のガス流路を構成している火炉110を備えている。図示を略す送風機等から火炉110内で石炭、重油等の燃料を燃焼させるために必要な空気を火炉110内に圧送している。火炉110には、バーナー130が設けられている。石炭焚きボイラの場合、バーナー130から微粉炭と燃焼空気が炉内へ送られ燃焼し、燃焼ガスの流れとなって火炉110の上部へ流動していく。重油焚きボイラの場合には、バーナー130から重油スプレイを火炉110内に噴射して同様に燃焼させる。いずれの場合でも、高温の燃焼ガスが火炉110の逆U字型ガス流路に沿って移動していく。火炉110の上部には、後述する過熱器150や再熱器120のヘッダと各種機器からの配管の接続部が収納される配管収装部160が設置されている。
==火力発電所のボイラの概要==
図1Aに、火力発電所に設置されるボイラ100(熱交換機器)の構成例を、模式的に示している。火力発電所に設置される典型的なボイラ100は、逆U字型のガス流路を構成している火炉110を備えている。図示を略す送風機等から火炉110内で石炭、重油等の燃料を燃焼させるために必要な空気を火炉110内に圧送している。火炉110には、バーナー130が設けられている。石炭焚きボイラの場合、バーナー130から微粉炭と燃焼空気が炉内へ送られ燃焼し、燃焼ガスの流れとなって火炉110の上部へ流動していく。重油焚きボイラの場合には、バーナー130から重油スプレイを火炉110内に噴射して同様に燃焼させる。いずれの場合でも、高温の燃焼ガスが火炉110の逆U字型ガス流路に沿って移動していく。火炉110の上部には、後述する過熱器150や再熱器120のヘッダと各種機器からの配管の接続部が収納される配管収装部160が設置されている。
火炉110のバーナー130取付部及びその上方の周囲壁は、水冷壁140で火炉110を取り囲むように構成されている。図1Aでは、水冷壁140の部分をハッチングにより図示している。水冷壁140は、図外の蒸気タービンを駆動させる蒸気を生成するための構造物であり、内部を水が流通する多数の配管をパネル状に組み合わせた構成を有する。このパネル状の水冷壁140が火炉110の周囲に配設されており、火炉110内の燃焼ガスで加熱されることにより、配管の内部を流通する水が加熱されて蒸気となる。
水冷壁140内で生成された蒸気は、さらに熱効率を向上させるために過熱器150に導入される。図1Aに例示するように、過熱器150は、火炉110の天井部から吊り下げられるようにして火炉110内に設けられる。図1Bに、過熱器150の構成例を模式的に示している。過熱器150は、例えば略U字状に形成された蒸気管路150a(流体配管)を互いに密接させて固定してなるパネル状の構成部材である。過熱器150内を流通する蒸気は、火炉110内を流動する燃焼ガスからの伝熱により過熱蒸気とされ、蒸気タービンへ送られる。なお、過熱器150と同様の形態で、いったん蒸気タービンで膨張仕事をして温度低下した蒸気を再度加熱するための再熱器120も、火炉110内に設けられる。さらに、火炉110内には、蒸気タービンを出た蒸気を再度加熱して再熱サイクル蒸気タービンへ送る機能を果たす再熱器120、水冷壁140に供給される前に給水を加熱することで熱効率を高める機能を果たす節炭器等の機器170も設置される。チューブリークは、例えば図1Bに符号Jで示すように、過熱器150の蒸気配管150aになんらかの損傷が生じた場合に発生し、漏えいした蒸気量に相当するボイラ水が、閉鎖循環系から失われることにより、蒸気タービンの下流にある復水器において検知することができる。
==本発明の実施形態による補給水系統の説明==
次に、本発明の一実施形態によるチューブリーク等の設備リーク検知機能を含む補給水系統の構成について説明する。
実施例1
まず、図2Aに、本実施形態の補給水系統制御装置を含む補給水系統の一実施例を、模式的に示している。復水器300には低圧蒸気タービンからの蒸気が導入され、後述の冷却系統によって凝縮されてボイラ供給水としてボイラへ送られる。凝縮された水は復水器300下部のホットウェルに貯留される。復水器300の内部は、蒸気と冷却系統との間での熱交換効率を高めるために、所定の真空度が維持されている。この真空度は混入する空気等により低下することがあるため、復水器300に設けられる空気抽出器によって調整される。復水器300のホットウェル水面の水位は、適宜の形式の水位検出器340によって検出される。
==本発明の実施形態による補給水系統の説明==
次に、本発明の一実施形態によるチューブリーク等の設備リーク検知機能を含む補給水系統の構成について説明する。
実施例1
まず、図2Aに、本実施形態の補給水系統制御装置を含む補給水系統の一実施例を、模式的に示している。復水器300には低圧蒸気タービンからの蒸気が導入され、後述の冷却系統によって凝縮されてボイラ供給水としてボイラへ送られる。凝縮された水は復水器300下部のホットウェルに貯留される。復水器300の内部は、蒸気と冷却系統との間での熱交換効率を高めるために、所定の真空度が維持されている。この真空度は混入する空気等により低下することがあるため、復水器300に設けられる空気抽出器によって調整される。復水器300のホットウェル水面の水位は、適宜の形式の水位検出器340によって検出される。
復水器300には、循環水ポンプ310と復水器冷却管320とを含む循環水系統が設けられ、復水器冷却管320は、常時冷却材としての海水を取り入れるための取水口330Aと、常時復水器300内で蒸気との熱交換を終えた冷却材としての海水を排出するための放水口330Bとを接続している。復水器冷却管320には循環水ポンプ310が設けられ、通常は取水口330Aから放水口330Bに向けて冷却材としての海水を流動させている。循環水系統の逆洗を行う場合には、例えば復水器出入口弁305A、305D、及び逆洗弁305B、305Cの操作により、通常とは逆向きに、復水器冷却管を通る海水を流動させるように冷却系統の流路を構成する。すなわち、通常時には復水器出入口弁305A、305Dが開、逆洗弁305B、305Cが閉とされているが、逆洗実施時には、復水器出入口弁305A、305Dが閉、逆洗弁305B、305Cが開とされる。なお、この逆洗を実施するための設備は、図示のような例に限らず適用し得るどのような構成のものであってもよい。
復水器300には、循環しているボイラ水の自然減少等を補足するために、補給水系統が設けられている。図2Aに例示する補給水系統は、補給水タンク200と、補給水配管210と、補給水ポンプ220とを備える。補給水タンク200には、復水器300に補給される補給水が貯留される。補給水ポンプ220は、補給水タンク200内の補給水を、補給水配管210を通じて復水器300へ供給するための動力源である。なお補給水量が少量の場合は、補給水ポンプを停止し、図示を略す補給水ポンプをバイパスするラインを通して、復水器の真空を利用し大気圧を圧力源として復水器300へ供給する場合もある。
補給水配管210は、補給水ポンプ220の下流において2本の分岐管210A、210Bに分岐して、それぞれ復水器300に接続されている。分岐管210Aには、流量計230と第1流量調整弁240とが、分岐管210Bには、流量計232と第2流量調整弁242とが、それぞれ接続されている。第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242は、復水器300内で検出される水位及び復水器300の動作状況、本実施形態では水位の変動に応じて復水器300への補給水の供給量を調整する機能を有し、適宜の形式の弁を採用することができる。第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242の動作は、後述する補給水系統制御装置400によって制御される。流量計230及び流量計232は、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242を通じて補給水タンク200から復水器300へ補給される水量を計測するための装置である。補給水系統制御装置400に関して後述するように、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242により補給水タンク200から補給される水量は、第1流量調整弁240による方が、第2流量調整弁242によるよりも大である。以上において、第1流量調整弁240が設けられている分岐管210Aに接続する流量計230としては、測定精度はあまり高くないものの大流量の測定に適した差圧式流量計が好ましい。一方、第2流量調整弁242が設けられている分岐管210Bに接続する流量計232としては、測定精度が高く比較的小流量の測定に適したオーバル型流量計が好ましい。
次に、図2Aに例示した実施例における補給水系統の動作を説明する。第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242は、復水器300の水位に所定の低下が検知された場合に、復水器300へ水補給するように動作する。例えば、復水器300の水位が基準レベルよりも低いレベルAまで低下したことを検知した場合、第2流量調整弁242を通じて水補給を行い、復水器300の水位がレベルAよりも低いレベルBまで低下したことを検知した場合、第1流量調整弁240を通じて水補給を行う。逆洗実施時には、設備リーク等によらない復水器300の水位変動によって第1流量調整弁240、第2流量調整弁242を通じて水補給が行われるのを防ぐために、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242はいずれも閉鎖ロックされる。なお、後述するように、本実施例では、復水器300内の水位が逆洗実施時の水位変動を考慮してもなお異常に低下していると補給水系統制御装置400で判定された場合には、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242の閉鎖ロックを解除して、ただちに第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242による水補給が行われるようにしている。
実施例2
次に、本実施形態によるチューブリーク等の設備リーク検知機能を含む補給水系統の他の実施例について説明する。図2Bに、本実施形態の補給水系統制御装置を含む補給水系統の他の実施例を、模式的に示している。図2Bに例示する構成は、図2Aに示した構成と、補給水タンク200からの補給水系統の構成のみが異なるので、以下この異なる構成について説明する。図2Bの構成例では、補給水配管210は、補給水ポンプ220の下流において3本の分岐管210A、210B、210Cに分岐して、それぞれ復水器300に接続されている。分岐管210Aには、流量計230と第1流量調整弁240とが、分岐管210Bには、流量計232と第2流量調整弁242とが、分岐管210Cには、流量計234と第3流量調整弁244とが、それぞれ接続されている。
実施例2
次に、本実施形態によるチューブリーク等の設備リーク検知機能を含む補給水系統の他の実施例について説明する。図2Bに、本実施形態の補給水系統制御装置を含む補給水系統の他の実施例を、模式的に示している。図2Bに例示する構成は、図2Aに示した構成と、補給水タンク200からの補給水系統の構成のみが異なるので、以下この異なる構成について説明する。図2Bの構成例では、補給水配管210は、補給水ポンプ220の下流において3本の分岐管210A、210B、210Cに分岐して、それぞれ復水器300に接続されている。分岐管210Aには、流量計230と第1流量調整弁240とが、分岐管210Bには、流量計232と第2流量調整弁242とが、分岐管210Cには、流量計234と第3流量調整弁244とが、それぞれ接続されている。
第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242は、復水器300内で検出される水位及び復水器300の動作状況、本実施形態では水位の変動に応じて復水器300への補給水の供給量を調整する機能を有し、適宜の形式の弁を採用することができる。第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242の動作は、後述する補給水系統制御装置400によって制御される。流量計230及び流量計232は、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242を通じて補給水タンク200から復水器300へ補給される水量を計測するための装置である。補給水系統制御装置400に関して後述するように、第1流量調整弁240により補給水タンク200から補給される水量は、第2流量調整弁242を通じて補給される水量よりも大となるように設定されている。
第3流量調整弁244は、あらかじめボイラ水の異常でない自然減少分、言い換えればボイラ水の通常の設備リーク分を補償するように流量を調整した常時リーク補償用の流量調整手段であり、流量計234によってリーク補償分の給水量を設定しておく。なお、第3流量調整弁244に代えて、ボイラ水の通常の設備リーク分を補償するように流量を調整したオリフィス等の流量調整手段を設けてもよい。
次に、図2Bに例示した実施例2における補給水系統の動作を説明する。実施例2の構成では、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242は、図2Aに例示した実施例1の場合と同様に動作する。逆洗実施時には、実施例1の場合と同様に、設備リーク等によらない復水器300の水位変動によって第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242を通じて水補給が行われるのを防ぐために、復水器300内の水位が異常に低下していると判定された場合を除き、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242はいずれも閉鎖ロックされる。また、実施例1の場合と同様に、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242がいずれも閉鎖ロックされている場合であっても、復水器300内の水位が異常に低下していると判定された場合には、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242のロックを解除して、水位の異常低下を解消するように動作する。
実施例2では、通常運転中は第3流量調整弁244により通常運転中の設備リーク量と等しい量にオリフィス等で調整した補給水量が常時補給される。復水器300の水位に低下が検出された場合には、その水位の低下度合いに応じて第1流量調整弁240又は第2流量調整弁242を通じて復水器300に補給水が供給されるとともに、チューブリーク等に起因する水位低下の警報を発する。第1流量調整弁240が設けられている分岐管210Aに接続する流量計230としては、測定精度はあまり高くないものの大流量の測定に適した差圧式流量計が好ましい。一方、第2流量調整弁242及び第3流量調整弁244が設けられている分岐管210Bに接続する流量計232、234としては、測定精度が高く比較的小流量の測定に適したオーバル型流量計が好ましい。なお、図2Aの場合と同様に、各流量計の測定精度、及び測定容量に関しては、補給水系統の仕様に応じて適宜決定すればよい。
==本発明の実施形態による補給水系統制御装置400の説明==
次に、補給水系統制御装置400について説明する。図3に、本実施形態における補給水系統制御装置400の構成例を示している。図2A、図2B、図3に示すように、補給水系統制御装置400は、補給水タンク200から復水器300への補給水供給タイミング及び供給量を制御するとともに、前記した実施例2のようにボイラ水の常時リーク補償機能を備えている場合には、チューブリーク等の設備リーク検知機能をも果たす。図3を参照すると、補給水系統制御装置400は、入出力インタフェース部410、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、弁開閉制御部450、処理制御部460、入力部470、及び出力部480を備える。本実施形態では、補給水系統制御装置400は、CPU、MPU等のプロセッサ、RAM、ROM等のメモリ、HDD、SSD等の補助記憶デバイス、NIC等の通信インタフェースを備える一般的なコンピュータの構成を有しているものとする。
==本発明の実施形態による補給水系統制御装置400の説明==
次に、補給水系統制御装置400について説明する。図3に、本実施形態における補給水系統制御装置400の構成例を示している。図2A、図2B、図3に示すように、補給水系統制御装置400は、補給水タンク200から復水器300への補給水供給タイミング及び供給量を制御するとともに、前記した実施例2のようにボイラ水の常時リーク補償機能を備えている場合には、チューブリーク等の設備リーク検知機能をも果たす。図3を参照すると、補給水系統制御装置400は、入出力インタフェース部410、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、弁開閉制御部450、処理制御部460、入力部470、及び出力部480を備える。本実施形態では、補給水系統制御装置400は、CPU、MPU等のプロセッサ、RAM、ROM等のメモリ、HDD、SSD等の補助記憶デバイス、NIC等の通信インタフェースを備える一般的なコンピュータの構成を有しているものとする。
入出力インタフェース部410は、復水器300の水位検出器340からの水位信号、図外の発電プラント管理システム等からの逆洗指令信号、流量計230、232、234からの流量信号、及び各流量調整弁240、242、244からの弁状態信号を内部回路へ受け渡すための入力信号インタフェースと、後述の弁開閉制御部450からの弁開閉信号を各流量調整弁240、242、244へ送信するための出力信号インタフェースとを有するインタフェース回路である。なお、実施例2における第3流量調整弁244は、常時リーク補償分の水補給が行われるように設定しておけばよいので、通常は弁開閉制御部450により制御する必要はない。
水位判定部420は、入出力インタフェース部410からの水位信号を受信して復水器300内で計測された水位レベルを所定の閾値と比較して判定し、その結果を弁開閉制御部450に引き渡す機能を有する。逆洗判定部430は、入出力インタフェース部410からの逆洗指示信号の有無を判定して、その結果を弁開閉制御部450に引き渡す機能を有する。補給水量測定部440は、入出力インタフェース部410からの流量信号を受け取って、各流量計230、232により測定された、各流量調整弁240、242による復水器300への補給水供給量を算出する。弁開閉制御部450は、水位判定部420及び逆洗判定部430からの判定結果情報、補給水量測定部440からの各流量計230、232により計測された補給水供給量情報と、入出力インタフェース部410からの弁状態信号とを受け取って、各流量調整弁240、242への動作指令信号である弁開閉信号を生成して入出力インタフェース部410へ引き渡す機能を有する。
処理制御部460は、上記に説明した入出力インタフェース部410、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、及び弁開閉制御部450についての動作を管理する機能を有し、その管理ソフトウェアの実行基盤となるオペレーティングシステム(OS)を含む。また、処理制御部460には、モバイル端末等の外部装置と通信によりデータ授受を実行するための通信インタフェースを設けることができる。なお、本実施形態では、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、及び弁開閉制御部450は、処理制御部460のOS上で動作するソフトウェアプログラムとして構成されるが、少なくともその一部をハードウェアで構成することも可能である。
入力部470は、処理制御部460に各種指示を入力するための種々の入力デバイスを含み、例えばキーボード、マウス、タッチパッド、音声入力デバイス等の適宜の入力デバイスを設けることができる。出力部480は、処理制御部460からの各種出力情報を出力するための表示ディスプレイ、プリンタ等の適宜の出力デバイスを含む。
==本発明の実施形態による補給水系統制御処理の説明==
次に、本実施形態における補給水系統制御装置400によって行われる、チューブリーク等の設備リーク検知処理を含む補給水系統制御処理について説明する。
実施例1の動作(逆洗時閉鎖ロックあり、常時リーク補償なし)
図4Aに、実施例1における補給水系統制御処理フロー例を示している。図4Aの処理フローは、図2Aに例示する実施例1において、補給水系統制御装置400の処理制御部460の制御下で、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、及び弁開閉制御部450によって主として実行される。
==本発明の実施形態による補給水系統制御処理の説明==
次に、本実施形態における補給水系統制御装置400によって行われる、チューブリーク等の設備リーク検知処理を含む補給水系統制御処理について説明する。
実施例1の動作(逆洗時閉鎖ロックあり、常時リーク補償なし)
図4Aに、実施例1における補給水系統制御処理フロー例を示している。図4Aの処理フローは、図2Aに例示する実施例1において、補給水系統制御装置400の処理制御部460の制御下で、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、及び弁開閉制御部450によって主として実行される。
図4Aの処理フローは、本実施形態の補給水系統制御装置400が設けられた火力発電所等の発電プラントの稼働とともに実行が開始される(S500)。まず、逆洗判定部430が、外部から逆洗信号が入力されているか判定し(S502)、逆洗信号が入力されていると判定した場合(S502、Yes)、弁開閉制御部450が、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242を閉鎖状態にロックするように指示する信号を、入出力インタフェース部410を介して第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242へ送信する(S504)。このように、復水器300の逆洗実施時に第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242を閉鎖状態にロックすることで、逆洗に伴う復水器300内の水位変動に起因して不必要に補給水が供給されることが防止される。
次いで、水位判定部420が、復水器300内の水位があらかじめ設定した異常な低水位を示すレベルC未満であるか判定する(S522)。復水器300内の水位があらかじめ設定した異常な低水位を示すレベルC未満であると判定された場合(S522、Yes)、弁開閉制御部450が、後述のS526に処理を移行させて、ただちに第1流量調整弁240、第2流量調整弁242へ解除信号を送信して急速にボイラ水を補給する処理が実行される。これは、なんらかの原因によってボイラ水が多量に失われたと考えられるので、早急にボイラ水を補給水タンク200から補給する必要があるためである。
S522において、水位判定部420が、復水器300内の水位があらかじめ設定した異常な低水位を示すレベルC以上であると判定した場合(S522、No)、次いで、逆洗実施時、S504で第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242の閉鎖ロックが指示されてから、所定の閉鎖ロック設定時間が経過したか判定される(S524)。所定の閉鎖ロック設定時間が経過したと判定された場合(S524,Yes)、弁開閉制御部450は、第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242へ閉鎖ロック解除信号を送信して逆洗実施時の閉鎖ロック状態を解除し(S526)、引き続き逆洗実施の有無とホットウェル水位の監視を継続する。なお、閉鎖ロック設定時間は、復水器300の逆洗開始時や終了時の逆洗弁動作に伴う水位の変動が安定するまでの通常の予想時間として、例えば5分等と設定することができる。水位の変動が安定するまでの時間は、プラント毎に確認した測定値に余裕を見込んで決定することもできる。
一方、S502で逆洗信号がないと判定した場合(S502、No)、水位判定部420が水位信号による復水器300内の水位が所定のレベルA未満でかつレベルB以上であるか判定し(S506)、水位がその範囲にあると判定した場合(S506、Yes)、弁開閉制御部450が入出力インタフェース部410を介して第2流量調整弁242へ弁開放信号を送信する(S508)。次いで、S510で、水位判定部420は、復水器300内の水位が基準値以上となっているか反復して判定し、基準値以上となっていると判定した場合(S510、Yes)、弁開閉制御部450が第2流量調整弁242に対して閉鎖信号を送信し(S512)、処理をS502へ戻す。
一方、S506で、水位判定部420が、復水器300内の水位が前記のレベルB以上A未満でないと判定した場合(S506、No)、水位判定部420は、さらに水位がレベルB未満であるか判定し(S514)、水位がレベルB未満であると判定した場合(S514、Yes)、弁開閉制御部450が入出力インタフェース部410を介して第1流量調整弁240へ弁開放信号を送信する(S516)。次いで、S518で、水位判定部420は、復水器300内の水位が基準値以上となっているか反復して判定し、基準値以上となっていると判定した場合(S518、Yes)、弁開閉制御部450が第1流量調整弁240に対して閉鎖信号を送信し(S520)、処理をS502へ戻す。
以上の処理により、逆洗時は第1流量調整弁240及び第2流量調整弁242が閉鎖ロックされるため設備リーク等によらない復水器300内の水位変動によってボイラ水が補給されることが防止される。そして、逆洗実施時以外は、復水器300内の水位検知結果に応じて適切な水補給が実施される。
なお、水位についての所定のレベルA,B,Cは、図2Aに示すように、いずれも通常の基準水位レベル未満であるとし、その関係は、A>B>Cの順に低くなっているものとする。
実施例2(逆洗時閉鎖ロックあり。第3調整弁として流量の小さい調整弁又はオリフィスを設け常時リーク補償をする構成)
図4Bに、図2Bに例示した実施例2の補給水系統における動作について、補給水系統制御処理フローの一例を示している。図4Bの処理フローは、図2Bにおいて、補給水系統制御装置400の処理制御部460の制御下で、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、及び弁開閉制御部450によって主として実行される。図4Bの処理フローでは、第3流量調整弁244により、設備リーク量に相当する水補給が常時実施されている。
実施例2(逆洗時閉鎖ロックあり。第3調整弁として流量の小さい調整弁又はオリフィスを設け常時リーク補償をする構成)
図4Bに、図2Bに例示した実施例2の補給水系統における動作について、補給水系統制御処理フローの一例を示している。図4Bの処理フローは、図2Bにおいて、補給水系統制御装置400の処理制御部460の制御下で、水位判定部420、逆洗判定部430、補給水量測定部440、及び弁開閉制御部450によって主として実行される。図4Bの処理フローでは、第3流量調整弁244により、設備リーク量に相当する水補給が常時実施されている。
図4Bの処理フローは、基本的に図4Aに例示した実施例1の処理フローと同様であるが、第3流量調整弁244によって常時リーク分が補償されているため、復水器300内の水位がそのようなボイラ水の補給にもかかわらず一定量低下した場合には、常時リークによる自然減少分を超えたチューブリーク等が発生していると考えられるため、S506において復水器300内の水位がレベルAを下回っていると判定された場合には、補給水系統制御装置400に水位低下検知信号を送信するようにしている。
図5に、本実施形態の補給水系統制御装置400の出力部480での表示操作画面500の構成例を示している。図5の例では、チューブリーク等に起因する水位低下検知時には、水位低下検知表示530が表示される。弁状態・手動操作510の領域は、第1乃至第3流量調整弁240、242、244の弁の開閉状態が示されるとともに、弁の開閉動作を手動で行うことができる操作部が含まれる。なお、第3流量調整弁244については、実施例3に関して説明したように、常時リーク補償分の流量に別途設定しておくことにより省略することもできる。逆洗時弁ロック520は、補給水系統制御装置400が逆洗信号を検知して第1乃至第23流量調整弁240、242を閉鎖ロックした場合に点灯される表示である。
水位低下検知530は、例えば、実施例2においてボイラ水の常時リーク補償がされているにもかかわらず復水器300内の水位がレベルAまで低下したことが検知された場合に点灯するように構成された表示灯である。水位異常警報540は、実施例1、2において復水器300内の水位に、例えばレベルCを下回るような大幅な水位低下が生じたのを検知した場合に点灯される。水位判定閾値550は、補給水系統制御装置400における弁開閉制御の基準となる水位の判定閾値を設定し表示することを可能としている領域である。なお、表示操作画面550の表示内容及び表示形態は、図5の例示に制約されることなく、補給水系統制御装置400の仕様に応じて適宜に設定することができる。
以上詳細に説明したように、本実施形態の補給水系統制御装置、及び補給水系統制御方法によれば、ボイラ等の熱交換機器におけるチューブリーク等に起因するボイラ水のリークの発生を、早期に精度よく検知することが可能となる。また、チューブリーク等の異常によらないボイラ水の自然減少分を適切に補償することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
100 ボイラ 150 過熱器 150a 蒸気配管
J 噴流(チューブリークによる) 200 補給水タンク
210A,210B,210C 分岐管
220 給水ポンプ
230,232,234 流量計
240,242,244 流量調整弁
300 復水器 310 循環水ポンプ 320 冷却管
330A 取水口 330B 排水口 340 水位検出器
400 補給水系統制御装置 410 入出力インタフェース部
420 水位判定部 430 逆洗判定部
440 補給水量測定部 450 弁開閉制御部
460 処理制御部 470 入力部
480 出力部
J 噴流(チューブリークによる) 200 補給水タンク
210A,210B,210C 分岐管
220 給水ポンプ
230,232,234 流量計
240,242,244 流量調整弁
300 復水器 310 循環水ポンプ 320 冷却管
330A 取水口 330B 排水口 340 水位検出器
400 補給水系統制御装置 410 入出力インタフェース部
420 水位判定部 430 逆洗判定部
440 補給水量測定部 450 弁開閉制御部
460 処理制御部 470 入力部
480 出力部
Claims (8)
- ボイラで生成されて動力発生に使用された蒸気を水に戻す復水器への水補給を制御するための補給水系統制御装置であって、
前記復水器に接続された、前記復水器へ補給水を供給する流量調整弁の開閉状態を制御するための弁開閉制御部を備え、
前記弁開閉制御部は、前記復水器の冷却系統において逆洗が実施されることを検知した場合に、前記流量調整弁を閉鎖状態に固定する制御を実行する
ことを特徴とする補給水系統制御装置。 - 請求項1に記載の補給水系統制御装置であって、
前記復水器に前記流量調整弁が少なくとも2組接続され、
前記弁開閉制御部は、前記復水器の水位が所定の範囲内に保持されるように、前記流量調整弁のうち供給流量が小さい方の流量調整弁を通じて前記復水器へ水を供給し、
前記復水器の水位が前記所定の範囲の下限値以下となった場合に、前記流量調整弁のうち供給流量が大きい方の流量調整弁を通じて前記復水器へ水を供給する
ことを特徴とする補給水系統制御装置。 - 請求項1又は2に記載の補給水系統制御装置であって、
前記弁開閉制御部が、前記復水器の水位が、あらかじめ設定した異常な低水位まで低下していることを検知した場合、前記復水器の逆洗が実施されることを検知し、前記流量調整弁を閉鎖状態に固定する制御を実行している場合であっても、当該閉鎖状態を解除するように前記流量調整弁を制御する、
ことを特徴とする補給水系統制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の補給水系統制御装置であって、
前記復水器には、前記ボイラに供給される水の常時リーク量に相当する量の水を継続的に補給するための水補給手段が接続されている
ことを特徴とする補給水系統制御装置。 - 請求項2に記載の補給水系統制御装置であって、
前記復水器には、前記ボイラに供給される水の常時リーク量に相当する量の水を継続的に補給するための水補給手段が接続されており、
前記復水器の水位が前記所定の範囲の下限値を下回った場合に、その旨の情報を出力する
ことを特徴とする補給水系統制御装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の補給水系統制御装置であって、前記ボイラが発電プラントに設けられて発電用蒸気タービンに蒸気を供給していることを特徴とする補給水系統制御装置。
- ボイラで生成されて動力発生に使用された蒸気を水に戻す復水器への水補給を制御するための補給水系統制御方法であって、
前記復水器に接続された、前記復水器へ補給水を供給するための流量調整弁の開閉状態を制御するための補給水系統制御装置が、
前記復水器の冷却系統において逆洗が実施されているか判定し、前記逆洗が実施されていると判定した場合、前記流量調整弁を閉鎖状態に固定する制御を実行する
ことを特徴とする補給水系統制御方法。 - 請求項7に記載の補給水系統制御方法であって、
前記復水器には、前記ボイラに供給される水の常時リーク量に相当する量の水が継続的に補給される
ことを特徴とする補給水系統制御方法。
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JP2013030914A JP2014159914A (ja) | 2013-02-20 | 2013-02-20 | 補給水系統制御装置、及び補給水系統制御方法 |
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CN104848195A (zh) * | 2015-05-19 | 2015-08-19 | 西安热工研究院有限公司 | 一种防治dg2060/17.6-ⅱ1型锅炉顶棚管爆漏的方法及系统 |
CN111120021A (zh) * | 2019-12-20 | 2020-05-08 | 东方电气集团东方汽轮机有限公司 | 供热机组凝汽器补水系统 |
-
2013
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