JP2014159747A - エンジン始動スイッチシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリーの電流消費を効果的に低減させることができるエンジン始動スイッチシステムを提供する。
【解決手段】エンジン始動スイッチシステム1は、機械的動作を用いた接点式スイッチ14と、磁性素子15aを用いた無接点式スイッチ15とを備える。接点式スイッチ14は、プッシュボタン11が押し込まれて「オン状態」となる。イグニッションスイッチ制御部21は、接点式スイッチ14が「オン状態」になると、無接点式スイッチ15の磁性素子15aに電源Vの供給を開始する。無接点式スイッチ15は、この電源供給によって動作を開始し、磁界の変化に応じて「オン状態」になる。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン始動スイッチシステム1は、機械的動作を用いた接点式スイッチ14と、磁性素子15aを用いた無接点式スイッチ15とを備える。接点式スイッチ14は、プッシュボタン11が押し込まれて「オン状態」となる。イグニッションスイッチ制御部21は、接点式スイッチ14が「オン状態」になると、無接点式スイッチ15の磁性素子15aに電源Vの供給を開始する。無接点式スイッチ15は、この電源供給によって動作を開始し、磁界の変化に応じて「オン状態」になる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載されるエンジン始動スイッチシステムに関し、より特定的には、スイッチを用いて車両における電源供給状態の切り替えやエンジン始動および停止を行う制御システムに関する。
自動車技術の分野では、ユーザ(ドライバー)の操作性を向上させる目的で、メカニカルキーを鍵穴に挿入してキーを廻すことなく、押しボタン式のスイッチ(プッシュスタートスイッチなどと称されることもある)を押すことによって電源供給状態の切り替えやエンジン始動および停止を行う、エンジン始動スイッチシステム(ワイヤレスキーシステムまたはキーレスエントリーシステムなどと称されることもある)が知られている。
この従来のエンジン始動スイッチシステムには、接点式スイッチを用いた構成や無接点式スイッチを用いた構成が様々存在する。例えば、特許文献1および特許文献2にスイッチが開示されている。
接点式スイッチとしては、例えば、ボタンを押し込むなどの機械的な操作で対向接点や摺動接点を接触させるストロークスイッチなどが挙げられる。無接点式スイッチとしては、例えば、磁石の移動による磁界の変化を捉えて電気的な接点接触を行う磁性素子を用いたスイッチなどが挙げられる。
接点式スイッチとしては、例えば、ボタンを押し込むなどの機械的な操作で対向接点や摺動接点を接触させるストロークスイッチなどが挙げられる。無接点式スイッチとしては、例えば、磁石の移動による磁界の変化を捉えて電気的な接点接触を行う磁性素子を用いたスイッチなどが挙げられる。
しかしながら、上記従来のエンジン始動スイッチシステムでは、接点式スイッチまたは無接点式スイッチの何れか一方しか備えていない。そのため、スイッチに不具合や故障が乗じた(例えば、接点式スイッチでは、接点部分の異物混入によるチャタリングの発生、無接点式スイッチでは、強い外乱磁界による誤動作の発生など)とき、機能が停止してしまうという問題がある。
また、磁性素子を用いた無接点式スイッチは、動作状態に(起動)させるために磁性素子への給電が必要となる。このため、自宅ガレージに駐車しているときなどでも、入力受付状態を維持するために常に給電をしておく必要があり、バッテリーの電流消費も問題となる。
それ故に、本発明の目的は、接点式スイッチと無接点式スイッチとを組み合わせ、バッテリーの電流消費を効果的に低減させることができる、エンジン始動スイッチシステムを提供することである。
本発明は、車両に搭載されるエンジン始動スイッチシステムに向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明のエンジン始動スイッチシステムは、機械的動作を用いた接点式スイッチと、磁性素子を用いた無接点式スイッチとを備え、接点式スイッチがオン状態になると、磁性素子に給電が行われて無接点式スイッチが動作状態に遷移することを特徴としている。
かかる構成により、無接点式スイッチの磁性素子への電源供給を常時行う必要がなくなり、バッテリーの電流消費を抑えることができる。
上記本発明のエンジン始動スイッチシステムによれば、バッテリーの電流消費を効果的に低減させることができる。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1の概略を説明する図である。図1に示す第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1は、典型的には自動車などの車両に搭載され、スイッチ機構部10およびイグニッションスイッチ制御部21を備えている。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1の概略を説明する図である。図1に示す第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1は、典型的には自動車などの車両に搭載され、スイッチ機構部10およびイグニッションスイッチ制御部21を備えている。
なお、この第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1には、上述の構成以外にも、車両盗難防止などを図るために使用者認証を行うイモビライザー装置や、安全にエンジンを始動させるためにシフトレバーのポジションやブレーキペダルの踏み込み有無を検出するセンサなどが接続されているが、本発明の主眼ではないため記載を省略している。
1.システムの構成
まず、第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1の各構成を説明する。
スイッチ機構部10は、例えばステアリングの近傍に設けられたエンジン始動/停止を操作するプッシュスタートスイッチである。本発明のスイッチ機構部10は、プッシュボタン11と、スイッチ機構本体12と、混合スイッチ部13とを備えている。混合スイッチ部13は、接点式スイッチ14および無接点式スイッチ15の異なる2種類のスイッチで構成される。
まず、第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1の各構成を説明する。
スイッチ機構部10は、例えばステアリングの近傍に設けられたエンジン始動/停止を操作するプッシュスタートスイッチである。本発明のスイッチ機構部10は、プッシュボタン11と、スイッチ機構本体12と、混合スイッチ部13とを備えている。混合スイッチ部13は、接点式スイッチ14および無接点式スイッチ15の異なる2種類のスイッチで構成される。
接点式スイッチ14とは、例えば、指などによってボタンを押し込むなどの機械的な操作で対向接点や摺動接点を接触させるスイッチであり、ストロークスイッチなどがその一例である。本実施形態の接点式スイッチ14は、プッシュボタン11が押し込まれたことを検出して、所定の検出信号S1をイグニッションスイッチ制御部21に出力することを行う。
無接点式スイッチ15とは、例えば、電界や磁界などの変化を捉えて電気的な制御で接点接触と同等の行為を実現するスイッチであり、磁性素子を用いたスイッチなどがその一例である。本実施形態の無接点式スイッチ15は、磁性素子15aに電源Vが供給されることで動作(起動)し、磁石(図示せず)の移動による磁界の変化を検出して、所定の検出信号S2をイグニッションスイッチ制御部21に出力することを行う。
イグニッションスイッチ制御部21は、スイッチ機構部10の接点式スイッチ14から検出信号S1を、スイッチ機構部10の無接点式スイッチ15から検出信号S2を、それぞれ入力する。また、イグニッションスイッチ制御部21は、スイッチ機構部10の接点式スイッチ14から検出信号S1を入力することで、スイッチ機構部10の無接点式スイッチ15(磁性素子15a)に対して電源Vを供給する。つまり、検出信号S1の入力が電源Vを無接点式スイッチ15へ供給するトリガとなる。
このイグニッションスイッチ制御部21は、典型的には中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、メモリ(ROM:Read Only Memory、RAM:Random Access Memory など)、および入出力インタフェースなどから構成された電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。イグニッションスイッチ制御部21は、メモリに格納されているプログラムをCPUが解釈実行することで、スイッチ制御に必要な機能を実現する。
2.スイッチ操作
次に、図2をさらに参照して、第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1が実行するスイッチ操作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1が実行するスイッチ操作の手順を説明するフローチャートである。なお、図2には、エンジン始動スイッチシステム1に対してユーザからボタン操作の入力があったことを判断するまでの手順を示しており、ボタン操作の入力に応じた電源オン/オフやエンジン始動/停止などに関する車両状態の遷移については、本発明の主眼ではないため説明を省略している。
次に、図2をさらに参照して、第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1が実行するスイッチ操作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1が実行するスイッチ操作の手順を説明するフローチャートである。なお、図2には、エンジン始動スイッチシステム1に対してユーザからボタン操作の入力があったことを判断するまでの手順を示しており、ボタン操作の入力に応じた電源オン/オフやエンジン始動/停止などに関する車両状態の遷移については、本発明の主眼ではないため説明を省略している。
エンジン始動スイッチシステム1において、スイッチ機構部10のプッシュボタン11が押し込まれていない場合、接点式スイッチ14は「オフ状態」であり(ステップS201)、検出信号S1は接点式スイッチ14からイグニッションスイッチ制御部21に出力されない。このため、無接点式スイッチ15の磁性素子15aには、イグニッションスイッチ制御部21から電源Vが供給されず、無接点式スイッチ15は「非動作状態」となる(ステップS201)。
スイッチ機構部10のプッシュボタン11が押し込まれた場合、接点式スイッチ14は「オン状態」となり(ステップS202:Yes)、検出信号S1が接点式スイッチ14からイグニッションスイッチ制御部21に出力される。イグニッションスイッチ制御部21は、接点式スイッチ14から検出信号S1の入力を受けて、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源Vの供給を開始する(ステップS203)。このイグニッションスイッチ制御部21からの電源供給に応じて、無接点式スイッチ15は「動作状態」となる(ステップS204)。この無接点式スイッチ15の磁性素子15aへの電源供給は、その後のスイッチ機構部10のボタン操作によってエンジンが停止して全ての車両電源がオフされるまで、継続して行われる。
無接点式スイッチ15は、「動作状態」に遷移した後、磁性素子15aによって磁石の移動による磁界の変化を検出して「オン状態」となり(ステップS205:Yes)、検出信号S2が無接点式スイッチ15からイグニッションスイッチ制御部21に出力される。なお、上記ステップS202において接点式スイッチ14がすでに「オン状態」となっているため、基本的には、無接点式スイッチ15も、動作状態に遷移した直後にすぐオン状態となる。
このステップS201〜S205の手順を経て、検出信号S1および検出信号S2の両方が、イグニッションスイッチ制御部21に出力される。イグニッションスイッチ制御部21は、この検出信号S1および検出信号S2の両方の入力を受けて、スイッチ機構部10のボタン操作があった(プッシュボタン11が押し込まれた)と判断する(ステップS206)。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1によれば、接点式スイッチ14と無接点式スイッチ15とによる混合スイッチを用いて、接点式スイッチ14がオン状態になったことを判断して無接点式スイッチ15の磁性素子15aへの電源供給を開始する。
これにより、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへの電源供給を常時行う必要がなくなり、バッテリーの電流消費を抑えることができる。
これにより、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへの電源供給を常時行う必要がなくなり、バッテリーの電流消費を抑えることができる。
<第2の実施形態>
図3は、本発明の第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2の概略を説明する図である。図3に示す第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2は、典型的には自動車などの車両に搭載され、スイッチ機構部10およびイグニッションスイッチ制御部22を備えている。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2の概略を説明する図である。図3に示す第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2は、典型的には自動車などの車両に搭載され、スイッチ機構部10およびイグニッションスイッチ制御部22を備えている。
なお、この第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2も、上記第1の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1と同様に、車両盗難防止などを図るために使用者認証を行うイモビライザー装置や、安全にエンジンを始動させるためにシフトレバーのポジションやブレーキペダルの踏み込み有無を検出するセンサなどの接続を省略している。
1.システムの構成
まず、第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2の各構成を説明する。
スイッチ機構部10は、上述した第1の実施形態と同様の構成であり、プッシュボタン11と、スイッチ機構本体12と、接点式スイッチ14および無接点式スイッチ15で構成される混合スイッチ部13とを備えている。よって、スイッチ機構部10が備える構成に関する説明は省略する。
まず、第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2の各構成を説明する。
スイッチ機構部10は、上述した第1の実施形態と同様の構成であり、プッシュボタン11と、スイッチ機構本体12と、接点式スイッチ14および無接点式スイッチ15で構成される混合スイッチ部13とを備えている。よって、スイッチ機構部10が備える構成に関する説明は省略する。
イグニッションスイッチ制御部22は、スイッチ機構部10の接点式スイッチ14から検出信号S1を、スイッチ機構部10の無接点式スイッチ15から検出信号S2を、それぞれ入力する。また、イグニッションスイッチ制御部22は、ブレーキペダルの踏み込み状態を検出するブレーキスイッチ31に接続されており、ブレーキペダルの踏み込まれている場合に、ブレーキスイッチ31から検出信号S3を入力する。また、イグニッションスイッチ制御部22は、車両ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ32に接続されており、ドアが開いている場合に、ドアカーテシスイッチ32から検出信号S4を入力する。さらに、このイグニッションスイッチ制御部22は、ブレーキスイッチ31およびドアカーテシスイッチ32から検出信号S3およびS4の少なくとも1つを入力することで、スイッチ機構部10の無接点式スイッチ15(磁性素子15a)に対して電源Vを供給する。つまり、検出信号S3またはS4の入力が電源Vを無接点式スイッチ15へ供給するトリガとなる。
このイグニッションスイッチ制御部22も、典型的には中央演算処理装置(CPU)、メモリ(ROM、RAMなど)、および入出力インタフェースなどから構成された電子制御ユニット(ECU)である。イグニッションスイッチ制御部22は、メモリに格納されているプログラムをCPUが解釈実行することで、スイッチ制御に必要な機能を実現する。
2.スイッチ操作
次に、図4をさらに参照して、第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2が実行するスイッチ操作について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2が実行するスイッチ操作の手順を説明するフローチャートである。なお、図4には、エンジン始動スイッチシステム2に対してユーザからボタン操作の入力があったことを判断するまでの手順を示しており、ボタン操作の入力に応じた電源オン/オフやエンジン始動/停止などに関する車両状態の遷移については、本発明の主眼ではないため説明を省略している。
次に、図4をさらに参照して、第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2が実行するスイッチ操作について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2が実行するスイッチ操作の手順を説明するフローチャートである。なお、図4には、エンジン始動スイッチシステム2に対してユーザからボタン操作の入力があったことを判断するまでの手順を示しており、ボタン操作の入力に応じた電源オン/オフやエンジン始動/停止などに関する車両状態の遷移については、本発明の主眼ではないため説明を省略している。
エンジン始動スイッチシステム2において、スイッチ機構部10のプッシュボタン11が押し込まれていない場合、接点式スイッチ14は「オフ状態」である(ステップS201)。また、イグニッションスイッチ制御部22は、ブレーキスイッチ31およびドアカーテシスイッチ32から検出信号S3およびS4を入力していないため、無接点式スイッチ15の磁性素子15aには、イグニッションスイッチ制御部22から電源Vが供給されず、無接点式スイッチ15は「非動作状態」となる(ステップS201)。
次に、イグニッションスイッチ制御部22は、ブレーキペダルが踏み込まれたことを検出して「オン状態」となったブレーキスイッチ31から検出信号S3が入力されたか、または、車両のドアが開けられたことを検出して「オン状態」となったドアカーテシスイッチ32から検出信号S4が入力されたか否かを判断する(ステップS402)。そして、ブレーキスイッチ31から検出信号S3が入力されるか、または、ドアカーテシスイッチ32から検出信号S4が入力されると(ステップS402:Yes)、イグニッションスイッチ制御部22は、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源Vの供給を開始する(ステップS203)。このイグニッションスイッチ制御部22からの電源供給に応じて、無接点式スイッチ15は「動作状態」となる(ステップS204)。
その後、イグニッションスイッチ制御部22は、スイッチ機構部10のプッシュボタン11が押し込まれて「オン状態」となった接点式スイッチ14から検出信号S1を入力し、かつ、磁性素子15aによって磁石の移動による磁界の変化を検出して「オン状態」となった無接点式スイッチ15から検出信号S2を入力したか否かを判断する(ステップS405)。そして、接点式スイッチ14から検出信号S1が入力され、かつ、無接点式スイッチ15から検出信号S2が入力されると(ステップS405:Yes)、イグニッションスイッチ制御部22は、スイッチ機構部10のボタン操作があった(プッシュボタン11が押し込まれた)と判断する(ステップS206)。
一方、接点式スイッチ14から検出信号S1が入力されないか、無接点式スイッチ15から検出信号S2が入力されない場合には(ステップS405:No)、イグニッションスイッチ制御部22は、無接点式スイッチ15が「動作状態」となってから一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS407)。そして、無接点式スイッチ15が「動作状態」となってから一定時間が経過したと判断すると、イグニッションスイッチ制御部22は、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源供給を停止する(ステップS408)。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2によれば、ブレーキスイッチ31またはドアカーテシスイッチ32をさらに用いて、ブレーキスイッチ31またはドアカーテシスイッチ32の少なくとも1つがオン状態になったことを判断して無接点式スイッチ15の磁性素子15aへの電源供給を開始する。
これにより、接点式スイッチ14が故障などで検出信号S1をイグニッションスイッチ制御部22に出力できない場合でも、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源を供給することが可能となる。
これにより、接点式スイッチ14が故障などで検出信号S1をイグニッションスイッチ制御部22に出力できない場合でも、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源を供給することが可能となる。
また、本発明の第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム2によれば、一定時間経過しても接点式スイッチ14および無接点式スイッチ15がオン状態に遷移しなければ、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへの電源供給を停止する。
これにより、バッテリーの電流消費を抑えることができる。
これにより、バッテリーの電流消費を抑えることができる。
<第3の実施形態>
図5は、本発明の第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3の概略を説明する図である。図5に示す第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3は、典型的には自動車などの車両に搭載され、スイッチ機構部10およびイグニッションスイッチ制御部23を備えている。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3の概略を説明する図である。図5に示す第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3は、典型的には自動車などの車両に搭載され、スイッチ機構部10およびイグニッションスイッチ制御部23を備えている。
なお、この第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3も、上記第1および第2の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム1および2と同様に、車両盗難防止などを図るために使用者認証を行うイモビライザー装置や、安全にエンジンを始動させるためにシフトレバーのポジションやブレーキペダルの踏み込み有無を検出するセンサなどの接続を省略している。
1.システムの構成
まず、第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3の各構成を説明する。
スイッチ機構部10は、上述した第1および第2の実施形態と同様の構成であり、プッシュボタン11と、スイッチ機構本体12と、接点式スイッチ14および無接点式スイッチ15で構成される混合スイッチ部13とを備えている。よって、スイッチ機構部10が備える構成に関する説明は省略する。
まず、第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3の各構成を説明する。
スイッチ機構部10は、上述した第1および第2の実施形態と同様の構成であり、プッシュボタン11と、スイッチ機構本体12と、接点式スイッチ14および無接点式スイッチ15で構成される混合スイッチ部13とを備えている。よって、スイッチ機構部10が備える構成に関する説明は省略する。
イグニッションスイッチ制御部23は、スイッチ機構部10の接点式スイッチ14から検出信号S1を、スイッチ機構部10の無接点式スイッチ15から検出信号S2を、それぞれ入力する。また、イグニッションスイッチ制御部23は、ブレーキペダルの踏み込み状態を検出するブレーキスイッチ31に接続されており、ブレーキペダルの踏み込まれている場合に、ブレーキスイッチ31から検出信号S3を入力する。また、イグニッションスイッチ制御部23は、車両ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ32に接続されており、ドアが開いている場合に、ドアカーテシスイッチ32から検出信号S4を入力する。また、イグニッションスイッチ制御部23は、警告灯33に接続されており、接点式スイッチ14の故障などを判断したときに、警告灯33を点灯や点滅させるための信号を出力する。さらに、このイグニッションスイッチ制御部23は、ブレーキスイッチ31およびドアカーテシスイッチ32から検出信号S3およびS4の少なくとも1つを入力することで、スイッチ機構部10の無接点式スイッチ15(磁性素子15a)に対して電源Vを供給する。つまり、検出信号S3またはS4の入力が電源Vを無接点式スイッチ15へ供給するトリガとなる。
このイグニッションスイッチ制御部23も、典型的には中央演算処理装置(CPU)、メモリ(ROM、RAMなど)、および入出力インタフェースなどから構成された電子制御ユニット(ECU)である。イグニッションスイッチ制御部23は、メモリに格納されているプログラムをCPUが解釈実行することで、スイッチ制御に必要な機能を実現する。
2.スイッチ操作
次に、図6をさらに参照して、第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3が実行するスイッチ操作について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3が実行するスイッチ操作の手順を説明するフローチャートである。なお、図6には、エンジン始動スイッチシステム3に対してユーザからボタン操作の入力があったことを判断するまでの手順を示しており、ボタン操作の入力に応じた電源オン/オフやエンジン始動/停止などに関する車両状態の遷移については、本発明の主眼ではないため説明を省略している。
次に、図6をさらに参照して、第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3が実行するスイッチ操作について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3が実行するスイッチ操作の手順を説明するフローチャートである。なお、図6には、エンジン始動スイッチシステム3に対してユーザからボタン操作の入力があったことを判断するまでの手順を示しており、ボタン操作の入力に応じた電源オン/オフやエンジン始動/停止などに関する車両状態の遷移については、本発明の主眼ではないため説明を省略している。
エンジン始動スイッチシステム3において、スイッチ機構部10のプッシュボタン11が押し込まれていない場合、接点式スイッチ14は「オフ状態」である(ステップS201)。また、イグニッションスイッチ制御部23は、ブレーキスイッチ31およびドアカーテシスイッチ32から検出信号S3およびS4を入力していないため、無接点式スイッチ15の磁性素子15aには、イグニッションスイッチ制御部22から電源Vが供給されず、無接点式スイッチ15は「非動作状態」となる(ステップS201)。
次に、イグニッションスイッチ制御部23は、ブレーキペダルが踏み込まれたことを検出して「オン状態」となったブレーキスイッチ31から検出信号S3が入力されたか、または、車両のドアが開けられたことを検出して「オン状態」となったドアカーテシスイッチ32から検出信号S4が入力されたか否かを判断する(ステップS402)。そして、ブレーキスイッチ31から検出信号S3が入力されるか、または、ドアカーテシスイッチ32から検出信号S4が入力されると(ステップS402:Yes)、イグニッションスイッチ制御部23は、無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源Vの供給を開始する(ステップS203)。このイグニッションスイッチ制御部22からの電源供給に応じて、無接点式スイッチ15は「動作状態」となる(ステップS204)。
その後、イグニッションスイッチ制御部23は、無接点式スイッチ15が磁界の変化を検出して「オン状態」となったか否かを、検出信号S2が入力されたか否かで判断する(ステップS205)。そして、無接点式スイッチ15から検出信号S2が入力されると(ステップS205:Yes)、イグニッションスイッチ制御部23は、検出信号S2が入力された時点で接点式スイッチ14から検出信号S1を入力しているか否か、つまり接点式スイッチ14がすでに「オン状態」になっているか否かを判定する(ステップS607)。
ここで、検出信号S1をすでに入力している場合(ステップS607:Yes)、イグニッションスイッチ制御部23は、検出信号S1および検出信号S2の両方の入力によって、スイッチ機構部10のボタン操作があった(プッシュボタン11が押し込まれた)と判断する(ステップS206)。
一方、検出信号S1をまだ入力していない場合(ステップS607:No)、イグニッションスイッチ制御部23は、検出信号S2を入力しているのに検出信号S1が入力されていない現象を、「スイッチ機構部10のボタン操作があったが、接点式スイッチ14が故障などしているため、検出信号S1の出力がない」状態であると判断する(ステップS608)。この判断時には、イグニッションスイッチ制御部23は、接点式スイッチ14を切り離して無接点式スイッチ15だけでスイッチ機構部10へのボタン操作の有無を判断できるようにするために、検出信号S1の有無にかかわらず無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源Vの供給を維持(すなわち、常時給電)させる(ステップS609)。このとき、イグニッションスイッチ制御部23は、警告灯33を介してユーザにエンジン始動スイッチシステム3に故障が生じていることを通知することも可能である。
一方、検出信号S1をまだ入力していない場合(ステップS607:No)、イグニッションスイッチ制御部23は、検出信号S2を入力しているのに検出信号S1が入力されていない現象を、「スイッチ機構部10のボタン操作があったが、接点式スイッチ14が故障などしているため、検出信号S1の出力がない」状態であると判断する(ステップS608)。この判断時には、イグニッションスイッチ制御部23は、接点式スイッチ14を切り離して無接点式スイッチ15だけでスイッチ機構部10へのボタン操作の有無を判断できるようにするために、検出信号S1の有無にかかわらず無接点式スイッチ15の磁性素子15aへ電源Vの供給を維持(すなわち、常時給電)させる(ステップS609)。このとき、イグニッションスイッチ制御部23は、警告灯33を介してユーザにエンジン始動スイッチシステム3に故障が生じていることを通知することも可能である。
従って、このステップS609の処理が行われた以降においては、イグニッションスイッチ制御部23は、検出信号S2の入力だけによって、スイッチ機構部10のボタン操作があった(プッシュボタン11が押し込まれた)と判断することとなる(ステップS206)。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3によれば、無接点式スイッチ15がオン状態になった時点での接点式スイッチ14の状態を判定し、接点式スイッチ14がオフ状態であれば、無接点式スイッチ15への電源供給を維持する。
これにより、接点式スイッチ14が故障などで検出信号S1をイグニッションスイッチ制御部22に出力できない場合でも、無接点式スイッチ15だけでスイッチ機構部10のボタン操作があった否かを判断することが可能となる。
これにより、接点式スイッチ14が故障などで検出信号S1をイグニッションスイッチ制御部22に出力できない場合でも、無接点式スイッチ15だけでスイッチ機構部10のボタン操作があった否かを判断することが可能となる。
また、本発明の第3の実施形態に係るエンジン始動スイッチシステム3によれば、イグニッションスイッチ制御部23が制御可能な警告灯33を備えている。
これにより、エンジン始動スイッチシステム3に故障が生じていることを、警告灯33を介してユーザに通知することが可能となる。
これにより、エンジン始動スイッチシステム3に故障が生じていることを、警告灯33を介してユーザに通知することが可能となる。
なお、上述した図2、図4、および図6に示すフローチャートは、ステップS206の手順後に終了となっているが、実際の車両ではスイッチ機構部10のボタン操作に応じて所定の処理が実行される。実際の車両でスイッチ機構部10のボタン操作に応じて実行される処理としては、次のような処理が挙げられる。例えば、電源状態を、電源オフからアクセサリー電源オン(ACC_ON)やイグニッション電源オン(IG_ON)へ変化させる処理、またエンジンの始動または停止を行う処理などである。
本発明に係るエンジン始動スイッチシステムは、自動車車両などに利用可能であり、特にバッテリーの電流消費を効果的に低減させたい場合などに有用である。
1、2、3 エンジン始動スイッチシステム
10 スイッチ機構部
11 プッシュボタン
12 スイッチ機構本体
13 混合スイッチ部
14 接点式スイッチ
15 無接点式スイッチ
15a 磁性素子
21、22、23 イグニッションスイッチ制御部
31 ブレーキスイッチ
32 ドアカーテシスイッチ
33 警告灯
S1、S2、S3、S4 検出信号
V 電源
10 スイッチ機構部
11 プッシュボタン
12 スイッチ機構本体
13 混合スイッチ部
14 接点式スイッチ
15 無接点式スイッチ
15a 磁性素子
21、22、23 イグニッションスイッチ制御部
31 ブレーキスイッチ
32 ドアカーテシスイッチ
33 警告灯
S1、S2、S3、S4 検出信号
V 電源
Claims (1)
- 車両に搭載されるエンジン始動スイッチシステムであって、
機械的動作を用いた接点式スイッチと、
磁性素子を用いた無接点式スイッチとを備え、
前記接点式スイッチがオン状態になると、前記磁性素子に給電が行われて前記無接点式スイッチが動作状態に遷移することを特徴とする、エンジン始動スイッチシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013029803A JP2014159747A (ja) | 2013-02-19 | 2013-02-19 | エンジン始動スイッチシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013029803A JP2014159747A (ja) | 2013-02-19 | 2013-02-19 | エンジン始動スイッチシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014159747A true JP2014159747A (ja) | 2014-09-04 |
Family
ID=51611589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013029803A Pending JP2014159747A (ja) | 2013-02-19 | 2013-02-19 | エンジン始動スイッチシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014159747A (ja) |
-
2013
- 2013-02-19 JP JP2013029803A patent/JP2014159747A/ja active Pending
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