JP2014156443A - 酸化鉄−タンパク質複合体、酸化鉄に結合するタンパク質を介した対象物の酸化鉄への固定化キット、およびその利用 - Google Patents
酸化鉄−タンパク質複合体、酸化鉄に結合するタンパク質を介した対象物の酸化鉄への固定化キット、およびその利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014156443A JP2014156443A JP2013029378A JP2013029378A JP2014156443A JP 2014156443 A JP2014156443 A JP 2014156443A JP 2013029378 A JP2013029378 A JP 2013029378A JP 2013029378 A JP2013029378 A JP 2013029378A JP 2014156443 A JP2014156443 A JP 2014156443A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron oxide
- protein
- binding
- complex
- binding protein
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明にかかる酸化鉄−タンパク質複合体は、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質が、表面修飾されていない酸化鉄に固定化されてなる。
【選択図】図1
Description
当該タンパク質は、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において上記酸化鉄に結合し得るタンパク質であることを特徴としている。
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において、1個または数個のアミノ酸が置換、欠失および/または付加されたアミノ酸配列からなり、且つ2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質。
当該第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体を回収する第2工程と、
を包含していることを特徴としている。
上記第2工程では、上記第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体を磁場に捕捉させることによって当該酸化鉄−タンパク質複合体を回収することが好ましい。
上記第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体に交流磁場を印加して、当該酸化鉄−タンパク質複合体を加熱する第2工程と、
を包含し、
上記酸化鉄は、磁性を有しているものであることを特徴としている。
対象物を、上記タンパク質に固定化させる工程と、
を包含することを特徴としている。
本発明にかかる酸化鉄−タンパク質複合体(以下、「本発明の酸化鉄−タンパク質複合体」または「本発明の複合体」ともいう。)は、タンパク質が、表面修飾されていない酸化鉄に固定化されてなり、当該タンパク質は、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において上記酸化鉄に結合し得るタンパク質(以下、「酸化鉄結合タンパク質」と称する。)である構成である。
本発明の複合体を構成している酸化鉄結合タンパク質は、2%(w/v)ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質である。
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において、1個または数個のアミノ酸が置換、欠失および/または付加されたアミノ酸配列からなり、且つ2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質。
(c)配列番号2の塩基配列からなるポリヌクレオチド;
(d)配列番号2の塩基配列からなるポリヌクレオチドと相補的な塩基配列とストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、且つ2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るポリペプチドをコードするポリヌクレオチド。
対象物結合部位を有している酸化鉄結合タンパク質は、対象物に結合可能な部位を有しているタンパク質(以下、「対象物結合タンパク質」と称する。)と酸化鉄結合タンパク質との融合タンパク質を作製することによって取得することができる。すなわち、かかる融合タンパク質における対象物結合タンパク質の部分が、対象物結合部位を有している酸化鉄結合タンパク質の「対象物結合部位」に相当する。
本発明に係るキット(「本発明のキット」ともいう。)は、対象物を酸化鉄に固定化するためのキットであって、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質(酸化鉄結合タンパク質)を少なくとも含んでいる構成である。なお、上記「酸化鉄結合タンパク質」、上記「対象物」および上記「酸化鉄」については、上記「1.酸化鉄−タンパク質複合体」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
本発明にかかる固定化方法(「本発明の固定化方法」ともいう。)は、対象物を酸化鉄に固定化する方法であって、上述した本発明の複合体と、対象物とを接触させる工程(以下、「接触工程」と称する)を包含していることを特徴としている。なお、上記「本発明の複合体」および「対象物」については、上記「1.酸化鉄−タンパク質複合体」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
接触工程は、本発明の複合体、すなわち、表面に酸化鉄結合タンパク質が固定化された酸化鉄と、対象物とを接触させることによって、酸化鉄結合タンパク質を介して酸化鉄に対象物を固定化する工程である。なお、酸化鉄結合タンパク質は、対象物に結合可能な部位(対象物結合部位)を有しているタンパク質であることが好ましい。「対象物結合部位」および対象物結合部位を有している酸化鉄結合タンパク質を作製する方法については、上記「1.酸化鉄−タンパク質複合体」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
本発明の固定化方法では、上記以外の工程が設けられていてもよく、上記以外の工程の内容は限定されない。例えば、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に対する結合能を有しているタンパク質(酸化鉄結合タンパク質)と酸化鉄とを接触させることによって、酸化鉄の表面に酸化鉄結合タンパク質を固定化する工程(以下「酸化鉄結合タンパク質固定化工程」と称する。)、言い換えれば、本発明の複合体を製造する工程を上記接触工程の前に設けてもよい。
本発明にかかる回収方法(「本発明の回収方法」ともいう。)は、対象物を回収する方法であって、上述した本発明にかかる酸化鉄−タンパク質複合体(本発明の複合体)、すなわち、表面に酸化鉄結合タンパク質が固定化された酸化鉄と、対象物とを接触させる第1工程と、当該第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体を回収する第2工程と、を包含していることを特徴としている。なお、上記「本発明の複合体」および上記「対象物」については、上記「1.酸化鉄−タンパク質複合体」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
第1工程は、本発明の複合体、すなわち、表面に酸化鉄結合タンパク質が固定化された酸化鉄と、対象物とを接触させることによって、酸化鉄に酸化鉄結合タンパク質を介して対象物を固定化する工程である。本発明の複合体の表面に対象物を固定化する方法については、上記「3.対象物を酸化鉄に固定化する方法」の「3−1.接触工程」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。酸化鉄結合タンパク質は、対象物に結合可能な部位(対象物結合部位)を有しているタンパク質であることが好ましい。「対象物結合部位」および対象物結合部位を有している酸化鉄結合タンパク質を作製する方法については、上記「1.酸化鉄−タンパク質複合体」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
第2工程は、上記第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体、すなわち、表面に対象物が固定化された酸化鉄−タンパク質複合体を回収する工程である。
本発明の回収方法では、上記以外の工程が設けられていてもよく、上記以外の工程の内容は限定されない。例えば、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に対する結合能を有している酸化鉄結合タンパク質と酸化鉄とを接触させることによって、表面修飾されていない酸化鉄の表面に酸化鉄結合タンパク質を固定化する工程(以下「酸化鉄結合タンパク質固定化工程」と称する。)、言い換えれば、本発明にかかる酸化鉄−タンパク質複合体を製造する工程を上記第1工程の前に設けてもよい。なお、上記「酸化鉄結合タンパク質固定化工程」については、上記「3.対象物を酸化鉄に固定化する方法」の「3−2.その他」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
本発明にかかる目的の細胞を死滅させる方法(「本発明の細胞死滅方法」ともいう。)は、in vitroにおいて目的の細胞を死滅させる方法であり、上述した本発明の酸化鉄−タンパク質複合体と、目的の細胞とを接触させる第1工程と、上記第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体に交流磁場を印加して、当該酸化鉄−タンパク質複合体を加熱する第2工程とを包含し、上記酸化鉄は、磁性を有しているものであることを特徴としている。なお、上記「本発明の酸化鉄−タンパク質複合体」については、上記「1.酸化鉄−タンパク質複合体」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
第1工程は、本発明にかかる酸化鉄−タンパク質複合体と、すなわち、表面に酸化鉄結合タンパク質が固定化された酸化鉄と、目的の細胞とを接触させる工程であればよい。本発明にかかる酸化鉄−タンパク質複合体と目的の細胞とを接触させることによって、酸化鉄結合タンパク質を介して、目的の細胞の表面に酸化鉄−タンパク質複合体を固定してもよく、または、本発明の酸化鉄−タンパク質複合体と目的の細胞とを接触させることによって、本発明の酸化鉄−タンパク質複合体が目的の細胞内に取り込ませて、細胞内において、酸化鉄−タンパク質複合体に酸化鉄結合タンパク質を介して目的の細胞内物質を固定化してもよい。
第2工程は、上記第1工程を経た酸化鉄−タンパク質複合体、すなわち、表面に目的の細胞が固定化された酸化鉄−タンパク質複合体または目的の細胞内に取り込まれて目的の細胞内物質が固定化された酸化鉄−タンパク質複合体に交流磁場を印加して、酸化鉄−タンパク質複合体を加熱する工程である。磁性粒子に交流磁場を印加すると発熱することが知られている。また、一般に細胞は、43℃程度まで加熱されると死滅することが知られている。このため、表面に目的の細胞が固定化された酸化鉄−タンパク質複合体または目的の細胞内に取り込まれて目的の細胞内物質が固定化された酸化鉄−タンパク質複合体に交流磁場を印加して、酸化鉄−タンパク質複合体を加熱することで細胞を死滅させることができる。
本発明の細胞死滅方法では、上記以外の工程が設けられていてもよく、上記以外の工程の内容は限定されない。例えば、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に対する結合能を有している酸化鉄結合タンパク質と酸化鉄とを接触させることによって、表面修飾されていない酸化鉄の表面に酸化鉄結合タンパク質を固定化する工程(以下「酸化鉄結合タンパク質固定化工程」と称する。)、言い換えれば、本発明の酸化鉄−タンパク質複合体を製造する工程を上記第1工程の前に設けてもよい。なお、上記「酸化鉄結合タンパク質固定化工程」については、上記「3.対象物を酸化鉄に固定化する方法」の「3−2.その他」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
本発明にかかる固定化方法(「本発明の固定化方法」ともいう。)は、対象物を酸化鉄に固定化する方法であって、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質(酸化鉄結合タンパク質)を、表面修飾されていない酸化鉄に固定化させる工程(以下「酸化鉄結合タンパク質固定化工程」と称する。)と、対象物を、上記タンパク質に固定化させる工程(以下「対象物固定化工程」と称する。)と、を包含していることを特徴としている。なお、上記「酸化鉄結合タンパク質」、「酸化鉄」および「対象物」については、上記「1.酸化鉄−タンパク質複合体」の項で説明したとおりであるので、説明を省略する。
酸化鉄結合タンパク質固定化工程は、酸化鉄結合タンパク質(または、対象物が固定化された酸化鉄結合タンパク質)と酸化鉄とを接触させることによって、酸化鉄の表面に酸化鉄結合タンパク質を固定化する工程である。酸化鉄結合タンパク質を酸化鉄に固定化するとは、酸化鉄に、酸化鉄結合タンパク質(または、対象物が固定化された酸化鉄結合タンパク質)を結合または吸着させることが意図される。
対象物固定化工程は、酸化鉄結合タンパク質と、対象物とを接触させることによって、対象物を酸化鉄結合タンパク質に固定化する工程である。
Si−tag(Genbank、アクセッションNo.AAC76342.1)(アミノ酸配列を配列番号1に示し、塩基配列を配列番号2に示す。)の酸化鉄に対する結合能を検討した。
Streptococcus属細菌の抗体結合タンパク質であるプロテインG中の免疫グロブリン結合ドメインB1に相当するアミノ酸配列をコードするDNA(配列番号Genbank、アクセッションNo.M13825.1の1259残基〜1425残基に相当)を合成した。このDNAをpET−SpA−Sitag(Ikeda, T., Y. Hata, K. Ninomiya, Y. Ikura, K. Takeguchi, S. Aoyagi, R. Hirota and A. Kuroda. 2009. Oriented immobilization of antibodies on a silicon wafer using Si-tagged protein A. Anal. Biochem. 385: 132-137.を参照)のNdeI−BamHI消化断片とライゲーションし、Si−tagとプロテインG中のイムノグロブリン結合ドメインB1の融合タンパク質(以下、「Si−tag融合プロテインG」と称する。)を発現させるためのプラスミドを作製した。
SDS−PAGEによって、シリカ粒子または酸化鉄粒子に固定化したSi−tagの安定性の比較を行った結果を図2に示す。図2において、各レーンは以下の試料の結果を示している。
レーン1:固定化前のSi−tag融合プロテインG(比較用)
レーン2:加熱後の上清(シリカ粒子)
レーン3:混合後の上清(シリカ粒子)
レーン4:1回目洗浄後の上清(シリカ粒子)
レーン5:2回目洗浄後の上清(シリカ粒子)
レーン6:3回目洗浄後の上清(シリカ粒子)
レーン7:加熱後の上清(酸化鉄粒子)
レーン8:混合後の上清(酸化鉄粒子)
レーン9:1回目洗浄後の上清(酸化鉄粒子)
レーン10:2回目洗浄後の上清(酸化鉄粒子)
レーン11:3回目洗浄後の上清(酸化鉄粒子)
図2に示したように、レーン3〜6およびレーン8〜11にはSi−tag融合プロテインGのバンドが認められないことから、Si−tag融合プロテインGはシリカ粒子および酸化鉄粒子の両方に結合したことが確認できた。
磁性粒子を用いた免疫測定法(遠心分離操作なし)について検討した。
酸化鉄として磁性粒子(マグネタイト粒子)(ナカライテスク社製,品番:19522-45)を用いた。マグネタイト粒子20μgを一旦dH2Oに懸濁後、磁石を用いてマグネタイト粒子を回収し上清を除くことで洗浄した。同様にマグネタイト粒子をリン酸緩衝生理食塩水(PBS;pH7.4)で3回洗浄した。洗浄後のマグネタイト粒子を結合溶液(25 mM Tris-HCl [pH 9.0], 0.5 M NaCl, 0.5% [v/v] Tween 20)200μlで再度洗浄した後、改めて結合溶液200μlに懸濁した。
測定の結果を図3に示す。図3に示したように、H−FABP濃度に応じた発色が認められた。このことより、Si−tag融合プロテインGを介して目的の抗体がマグネタイト粒子上に機能的に固定化されていることが示された。
抗体を固定化した磁性粒子を用いた細菌回収法について検討した。
酸化鉄として、実施例2で用いたマグネタイト粒子を用いた。マグネタイト粒子への抗体の固定化は、実施例2に記載した方法と同様の方法にて行った。ただし、抗体は抗E. coli(大腸菌)抗体(abcam社製,品番:ab25823)を用いた。
形成されたコロニー数を表1に記載する。
2 対象物結合部位
3 対象物
4 酸化鉄
Claims (12)
- タンパク質が、表面修飾されていない酸化鉄に固定化されてなる酸化鉄−タンパク質複合体であり、
当該タンパク質は、2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において上記酸化鉄に結合し得るタンパク質であることを特徴とする酸化鉄−タンパク質複合体。 - 上記タンパク質は、酸化鉄結合ドメインを少なくとも含んでいるタンパク質であることを特徴とする、請求項1に記載の酸化鉄−タンパク質複合体。
- 上記タンパク質は、以下の(a)または(b)のタンパク質であることを特徴とする、請求項1または2に記載の酸化鉄−タンパク質複合体:
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において、1個または数個のアミノ酸が置換、欠失および/または付加されたアミノ酸配列からなり、且つ2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質。 - 上記タンパク質は、対象物に結合可能な部位を有しているタンパク質であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の酸化鉄−タンパク質複合体。
- 上記タンパク質は、免疫グロブリンに結合するタンパク質を少なくとも一部分として含んでいるタンパク質であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の酸化鉄−タンパク質複合体。
- 上記酸化鉄は、磁性を有しているものであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の酸化鉄−タンパク質複合体。
- 2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質を少なくとも含んでいることを特徴とする、対象物を酸化鉄に固定化するためのキット。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の酸化鉄−タンパク質複合体と、対象物とを接触させる工程を包含していることを特徴とする、対象物を酸化鉄に固定化する方法。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の酸化鉄−タンパク質複合体と、対象物とを接触させる第1工程と、
当該第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体を回収する第2工程と、
を包含していることを特徴とする、対象物の回収方法。 - 上記酸化鉄は、磁性を有しているものであり、
上記第2工程では、上記第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体を磁場に捕捉させることによって当該酸化鉄−タンパク質複合体を回収することを特徴とする、請求項9に記載の対象物の回収方法。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の酸化鉄−タンパク質複合体と、目的の細胞とを接触させる第1工程と、
上記第1工程を経た上記酸化鉄−タンパク質複合体に交流磁場を印加して、当該酸化鉄−タンパク質複合体を加熱する第2工程と、
を包含し、
上記酸化鉄は、磁性を有しているものであることを特徴とする、目的の細胞を死滅させる方法。 - 2%ドデシル硫酸ナトリウム存在下にて95℃、5分間加熱する条件下において酸化鉄に結合し得るタンパク質を、表面修飾されていない酸化鉄に固定化させる工程と、
対象物を、上記タンパク質に固定化させる工程と、
を包含することを特徴とする、対象物を酸化鉄に固定化する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013029378A JP6202486B2 (ja) | 2013-02-18 | 2013-02-18 | 酸化鉄−タンパク質複合体、酸化鉄に結合するタンパク質を介した対象物の酸化鉄への固定化キット、およびその利用 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013029378A JP6202486B2 (ja) | 2013-02-18 | 2013-02-18 | 酸化鉄−タンパク質複合体、酸化鉄に結合するタンパク質を介した対象物の酸化鉄への固定化キット、およびその利用 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014156443A true JP2014156443A (ja) | 2014-08-28 |
JP6202486B2 JP6202486B2 (ja) | 2017-09-27 |
Family
ID=51577575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013029378A Expired - Fee Related JP6202486B2 (ja) | 2013-02-18 | 2013-02-18 | 酸化鉄−タンパク質複合体、酸化鉄に結合するタンパク質を介した対象物の酸化鉄への固定化キット、およびその利用 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6202486B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004256445A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Toyobo Co Ltd | タンパク質固定化磁性担体およびその製造方法、ならびにその利用 |
WO2007055288A1 (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-18 | National University Of Corporation Hiroshima University | 酸化ケイ素含有物質に結合するタンパク質を介したタンパク質の固定化方法および固定化剤 |
JP2008000141A (ja) * | 2007-08-27 | 2008-01-10 | Canon Inc | 磁性体−生体物質複合体型構造体、磁性体に対して結合能を有するアミノ酸配列を有するペプチド断片及びその遺伝子、ならびに磁性体−生体物質複合体型構造体の製造方法 |
JP2008215817A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Jsr Corp | 蛋白質固定化磁性粒子およびその製造方法 |
-
2013
- 2013-02-18 JP JP2013029378A patent/JP6202486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004256445A (ja) * | 2003-02-26 | 2004-09-16 | Toyobo Co Ltd | タンパク質固定化磁性担体およびその製造方法、ならびにその利用 |
WO2007055288A1 (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-18 | National University Of Corporation Hiroshima University | 酸化ケイ素含有物質に結合するタンパク質を介したタンパク質の固定化方法および固定化剤 |
JP2008215817A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Jsr Corp | 蛋白質固定化磁性粒子およびその製造方法 |
JP2008000141A (ja) * | 2007-08-27 | 2008-01-10 | Canon Inc | 磁性体−生体物質複合体型構造体、磁性体に対して結合能を有するアミノ酸配列を有するペプチド断片及びその遺伝子、ならびに磁性体−生体物質複合体型構造体の製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JOURNAL OF CHROMATOGRAPHY B, vol. Vol.917-918, JPN6016036285, 9 January 2013 (2013-01-09), pages 30 - 35 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6202486B2 (ja) | 2017-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101363848B (zh) | 间接标记纳米颗粒的抗体检测双抗原夹心法及其试剂盒 | |
Xu et al. | Surface expression of protein A on magnetosomes and capture of pathogenic bacteria by magnetosome/antibody complexes | |
EP2089714B1 (en) | Magnetic recognition system | |
Karakus et al. | Evaluation of immobilized metal affinity chromatography kits for the purification of histidine-tagged recombinant CagA protein | |
CN113512099B (zh) | 一种葡萄球菌蛋白a、纯化制备方法及其应用 | |
JP2020509076A (ja) | 高負荷かつ耐アルカリ性のプロテインa磁性ビーズ及びその使用方法 | |
JP2016079153A (ja) | プロテインg変異体 | |
CN110272500A (zh) | 一种展示抗体的铁蛋白纳米材料及其制备方法和应用 | |
CN113348176A (zh) | 用于亲和纯化的免疫球蛋白结合蛋白 | |
CN111253478B (zh) | 肺炎支原体抗原及其制备方法和应用 | |
CN108028113A (zh) | 不影响蛋白质功能性质的磁性纳米颗粒在交联蛋白质基质中的包埋 | |
Zanker et al. | Direct capture and selective elution of a secreted polyglutamate‐tagged nanobody using bare magnetic nanoparticles | |
CN106146627B (zh) | Fc特异结合蛋白、IgG亲和层析介质及其制备方法与应用 | |
JP6202486B2 (ja) | 酸化鉄−タンパク質複合体、酸化鉄に結合するタンパク質を介した対象物の酸化鉄への固定化キット、およびその利用 | |
JP2008255046A (ja) | 融合タンパク質、これを用いた抗体捕捉担体および抗原検出法 | |
US20110200524A1 (en) | Vector for use in medicine | |
US20110294110A1 (en) | Set of magnetic labels | |
CN110950963B (zh) | 用于蛋白质表面固定的多肽及应用 | |
CN107614014A (zh) | 亲和配体及其相关方法 | |
JP2023533529A (ja) | アフィニティ精製のための免疫グロブリン結合タンパク質 | |
KR101457186B1 (ko) | 신규한 단백질 및 이의 용도 | |
JP3979949B2 (ja) | タンパク質と結合し得る磁性担体およびそれを利用したタンパク質の精製方法 | |
JP2021103942A (ja) | イムノグロブリン結合性ポリペプチド、及びそれを用いたアフィニティー担体 | |
Dunn et al. | Magnetizable antibody-like proteins | |
RU2523583C2 (ru) | Способ получения полифункциональных магнитных наночастиц на основе магнетосом бактериального происхождения |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160927 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170808 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6202486 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |